JPH0963245A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JPH0963245A
JPH0963245A JP7216363A JP21636395A JPH0963245A JP H0963245 A JPH0963245 A JP H0963245A JP 7216363 A JP7216363 A JP 7216363A JP 21636395 A JP21636395 A JP 21636395A JP H0963245 A JPH0963245 A JP H0963245A
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JP
Japan
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magnetic disk
housing
actuator
guide arm
spindle
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JP7216363A
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English (en)
Inventor
Masahiko Sega
雅彦 瀬賀
Tomio Suzuki
冨男 鈴木
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Hiroyuki Mihashi
浩之 三橋
Tetsuo Yuki
哲生 湯木
Takashi Matsuki
俊 松木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to SG1996010486A priority patent/SG42433A1/en
Priority to US08/699,425 priority patent/US5862011A/en
Priority to CN96111406A priority patent/CN1073254C/zh
Priority to CNB001331914A priority patent/CN1311428C/zh
Priority to CNB001331906A priority patent/CN1311427C/zh
Publication of JPH0963245A publication Critical patent/JPH0963245A/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/12Disposition of constructional parts in the apparatus, e.g. of power supply, of modules
    • G11B33/121Disposition of constructional parts in the apparatus, e.g. of power supply, of modules the apparatus comprising a single recording/reproducing device
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B25/00Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
    • G11B25/043Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ディスク装置の小型、薄型、大容量化を
実現する。 【構成】 スピンドル3、スピンドルモータ9、動圧軸
受10、スピンドルシャフト91等からなり、インハブ
構造で2枚の磁気ディスク2を内径内で回転駆動するス
ピンドル系1aと、同一側面に磁気ディスク2へ磁気情
報の書込み、読取りを行う磁気ヘッドを搭載するスライ
ダ4およびガイドアーム6が固定されたサスペンション
5、コイル12と対になって駆動力を得る磁気回路1
1、コイル12を支持するコイルホルダ7、ガイドアー
ム6とコイルホルダ7とスペーサ13とを積層一体化し
揺動するピボットスリーブ8、軸受92、ピボットシャ
フト93等からなるアクチュエータ系1bと、これらを
制御する制御パッケージ22と、この制御パッケージ2
2に接続され、ハウジング17とパッケージカバー23
により固定されるPCMCIAコネクタ24とを含む磁
気ディスク装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置に関
し、特に、小型/薄型で大容量かつ高信頼性が要求され
る磁気ディスク装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置は、年々記憶密度、容
量が増し、その用途は、従来の汎用電子計算機システム
に付属する大型外部記憶装置、据え置き型のパソコン用
の外部記憶装置等に留まらず、広い分野での使用が期待
される。たとえば、携帯型の小型情報処理機器に磁気デ
ィスク装置を装填して、ユーザ各人が必要データを記録
し持ち歩くことを可能にする、という用途も検討されて
いる。
【0003】しかしながら、携帯型の小型情報処理機器
に装填して使用する用途では、使い勝手の点から磁気デ
ィスク装置の小型薄型化が不可欠である。使い勝手の点
から装置形状は、たとえば、PCMCIA(Personal Co
mputer Memory Card Internatioal Association)/JE
IDA(Japan Electronic Industry Development Assoc
iation) 等の仕様に適合した、いわゆるPCカード寸法
であり、厚みは5mm以下が目標となる。この寸法を達
成するため、1.8インチ径の小径円板を用い、薄型化の
各種機構が考案されている。
【0004】たとえば、国際公開WO93/10535
号公報に開示された技術では、電子部品を搭載したプリ
ント基板をハウジングとカバーの両内面に実装し、1枚
の1.8インチ円板を挟み込む構成とすることで装置厚
5mmの薄型磁気ディスク装置を実現しようとしてい
る。これは、比較的厚さ方向のスペースに余裕のある薄
い円板の両側に、従来の厚い基板ではなく、薄いプリン
ト基板を用いて電子部品を搭載させ装置全体の薄型化を
図っている。また、同時にスピンドルモータとして面対
向型のスピンドルモータを採用している。1.8インチ
円板は内径が12mmと寸法が小さいため、面対向型の
スピンドルモータを採用することにより、玉軸受をスピ
ンドル軸方向に2個実装し、ハブ内にマグネットロータ
を内蔵し、スピンドルモータ構造を成り立たせ、かつ薄
型を達成しようとしている。
【0005】また、特開平6−84302号公報に開示
された技術では、磁気ヘッド/スライダを搭載したサス
ペンションをガイドアームに溶接した通称ガイドアーム
一体型サスペンション、コイルを支持するコイルホル
ダ、スペーサをアクチュエータのピボット軸受のスリー
ブ回りに軸方向にスタック及びクランプして薄型のアク
チュエータを実現しようとしている。ガイドアーム一体
型サスペンションは、磁気ヘッドを搭載したサスペンシ
ョンを薄板のガイドアームに溶接することにより薄型化
を図っている。
【0006】一方、現在サスペンションの支持方法の主
流は、サスペンションの端部に円筒状の部材を溶接し、
ガイドアーム先端に設けた穴に挿入し、かしめによって
締結する方法が用いられている。この場合、ガイドアー
ムは個々に分割されておらず、複数本が一体化された一
体化キャリッジと呼ばれる部材が用いられる。かしめに
よってサスペンションをガイドアームに締結する方法に
おいては、サスペンションの実用的な保持力を得るため
には、必然的にある程度の厚みが必要となり、サスペン
ションをガイドアームに溶接しただけの厚さで済む前記
特開平6−84302号公報の技術の方が、薄型化につ
いては有利となる。
【0007】また、高信頼性の磁気ディスク装置を実現
するためには磁気ディスクの存在するエリアの密閉性を
確保する必要があるが、米国特許第5276577号/
特開平6−215554号公報等に開示された技術で
は、ハウジングとカバー及びハウジングとカバー隙間か
らのFPC(フレキシブルプリント基板)の取り出し部
位の密閉性を一定幅のテープシールで簡便に確保してい
る。
【0008】また、他の特開昭62−279587号公
報の技術ではフラットなハウジングとカバーの間に、パ
ッキンを用いて密閉性を保持している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述の各従来技術に
は、装置厚5mm以下の磁気ディスク装置に磁気ディス
クを2枚、もしくは、3枚実装しようとする準備はされ
ていない。
【0010】すなわち、前述の国際公開WO93/10
535号公報の技術では、1.8インチ円板は内径が12
mmと寸法が小さいため、面対向型のスピンドルモータ
を採用することにより、玉軸受をスピンドル軸方向に2
個実装し、ハブ内にマグネットロータを内蔵している。
しかしながら、その実施例に開示された図からも明らか
なように、コイルステータは実装スペースが厳しい事か
ら磁気ディスク内径の内側をはみ出している。円板を2
枚または3枚を実装するためには、コイルステータが邪
魔になってしまう。
【0011】また、前述の特開平6−84302号公報
の技術では、ガイドアーム一体型サスペンションの厚み
方向の構成が、板状のサスペンションの両側面に磁気ヘ
ッドとガイドアームを振り分けて配置した構成となって
いる。このため厚さ寸法は「磁気ヘッド+サスペンショ
ン+ガイドアーム」の合計となる。装置厚5mm以下
で、2枚または3枚の磁気ディスクに対応する4個また
は6個のヘッドを実装するためには、寸法的に無理があ
る。
【0012】装置厚5mm以下で2枚または3枚の磁気
ディスクを実装し、パッケージからの発ガスの侵入を防
ぎ、HDDの信頼性を保つには、円板とアクチュエータ
の存在するエリア(以下、円板/アクチュエータ室と記
す)とパッケージの存在するエリア(以下、パッケージ
室と記す)を出来るだけ分離して、円板/アクチュエー
タ室の密閉性を確保することが望ましい。しかし、円板
/アクチュエータ室とパッケージ室を分離する壁の形状
が複雑なため、前述の米国特許第5276577号/特
開平6−215554号公報の技術のように単純な一定
幅でHDA全体を巻くようなテープシール構造は採用で
きない。
【0013】また、活性炭等の実装量を増やすなどして
発ガス対策を行い、円板/アクチュエータ室とパッケー
ジ室を一緒に密閉する場合も、パッケージ部の密閉性も
考慮する必要があり、前述の特開昭62−279587
号公報の技術のような、単純なフラットなパッキン構造
を採用することは出来ない。
【0014】円板/アクチュエータ室とパッケージ室を
分離し、円板/アクチュエータ室を密閉するためには、
ヘッドローディング部のために、円板/アクチュエータ
室とパッケージ室を分離する壁に凹みを設ける必要があ
るため、前述の特開昭62−279587号公報のよう
な、単純なフラットなパッキン構造を採用することは出
来ない。
【0015】本発明の目的は、小型かつ薄型で大記憶容
量の磁気ディスク装置を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、磁気ディスク収容部
の密閉性が高く、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供
することにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は、PCMCIA
/JEIDA等の仕様に実質的に適合し、PCカードス
ロットに装填して使用することが可能な小型かつ薄型で
大記憶容量の磁気ディスク装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記目的を
達成するために、磁気ディスク装置に以下の構造を用い
る。
【0019】すなわち、装置厚5mm以下で2枚または
3枚の磁気ディスクを実装するためには、1.8インチ円
板内径12mmの内側に、スピンドル軸受とスピンドル
モータを入れてしまう必要がある。そのために、軸受と
しては動圧軸受を採用してモータスペースを確保し、デ
ィスク内径に納まるインハブ構造とした。
【0020】アクチュエータ構造としては、ガイドアー
ム一体型サスペンションの厚み方向の構成を変更し、サ
スペンションの同じ側面に磁気ヘッドとガイドアームを
振り分けて配置させた。このため厚さ寸法は「磁気ヘッ
ド+サスペンション」の合計となり、薄型化が可能とな
った。但し装置厚5mm以下で、2枚の磁気ディスクに
対応する4個のヘッドを実装するためには、国際ディス
クドライブ協会(略称IDEMA)による「ナノスライ
ダ」以下の寸法のヘッドを使用する必要がある。また、
3枚の磁気ディスクに対応する6個のヘッドを実装する
ためには、国際ディスクドライブ協会による「ピコスラ
イダ」以下の寸法のヘッドを使用する必要がある。
【0021】一方、密閉構造としては、円板/アクチュ
エータ室とパッケージ室を分離して、円板/アクチュエ
ータ室を密閉する場合には、単純な一定幅のテープシー
ルでなく、後述のような部分的に拡幅された箇所を持っ
た形状のテープシールを用いる。円板/アクチュエータ
室とパッケージ室を分離するためには、ハウジングリブ
と円板/アクチュエータカバーとパッケージカバーを用
いて行う。ハウジングリブと円板/アクチュエータカバ
ーにより円板/アクチュエータ室の密閉性を確保する必
要はあるが、パッケージカバーは制御パッケージの保護
が目的で密閉性は不要である。円板/アクチュエータ室
の密閉性を出すためには、基本的には円板/アクチュエ
ータカバーとハウジング及びハウジングリブにテープシ
ールを貼ることによって行うが、以下のの部位は
下記の工夫が必要となる。
【0022】ハウジングリブにヘッドローディング用
の切欠部を形成する場合、この切欠部に嵌合して閉止す
る突起部を円板/アクチュエータカバー側に形成し、切
欠部と突起部の屈曲した合わせ目に対応した部位が選択
的に拡幅された形状のテープシールを貼ることにより、
密閉性を確保する。
【0023】ハウジングリブにFPC(R/W信号、
スピンドルモータ給電、アクチュエータモータ給電用F
PC)を引き回す切欠部を設ける場合、この切欠部に嵌
合して閉止する突起部を円板/アクチュエータカバーの
側に形成し、切欠部と突起部の屈曲した合わせ目に対応
した部位が選択的に拡幅された形状のテープシールを貼
ることにより、密閉性を確保する。
【0024】ハウジングリブの下部に円板/アクチュ
エータ室からパッケージ室へのFPCの引回しのための
FPC用通孔を設ける場合、接着剤でFPC用通孔を閉
塞して密閉性を確保する。
【0025】また、パッキンを利用して、円板/アクチ
ュエータ室とパッケージ室を一緒に密閉する場合、ハウ
ジングのカバーに対する合わせ面の一部に制御パッケー
ジの回路基板の厚さ分の溝を形成して制御パッケージを
嵌合させて接着し、回路基板の一主面がハウジングの合
わせ面と同じ高さになるようにし、パッキンをカバーと
の間で挟み込むことで密閉性を保つ。パッケージ室を分
離して円板/アクチュエータ室を密閉するには、ハウジ
ングに円板/アクチュエータ室を囲繞するように突設さ
れたハウジングリブと円板/アクチュエータカバーの間
にパッキンを挟み込んで、密閉性を保つ。ハウジングリ
ブの一部にヘッドローディング部を形成する場合、ヘッ
ドローディング部の両端が滑らかにハウジングリブの高
さに移行するようにハウジングリブの円板/アクチュエ
ータカバー側の突起部との合わせ面に傾斜面を形成し、
この傾斜面に沿ってパッキンを滑らかに屈曲させて実装
し、ヘッドローディングスペースを確保すると同時に、
密閉性の信頼性を確保する。FPCは一緒にパッキンに
挟み込んで引回し部の密閉性を確保するか、または前述
のの方法を採用する。円板/アクチュエータ室とパッ
ケージ室を一緒に密閉する場合、制御パッケージよりの
発ガスが増えるので、活性炭等のガス吸着材を多めにヘ
ッドディスク組立体内に実装する必要がある。
【0026】
【作用】スピンドル構造としては、動圧軸受によりディ
スク内径内にモータスペースを確保可能なインハブ構造
とすることで、装置厚5mm以下で2枚または3枚の磁
気ディスクを実装することが出来る。アクチュエータ構
造としては、ガイドアーム一体型サスペンションを用い
たスタック構造とナノスライダ以下の小さな寸法のスラ
イダにより、磁気ディスク2枚の4つの記録面に対応す
る4個の磁気ヘッドを実装することができ、ピコスライ
ダ以下の小さな寸法のスライダにより、3枚の磁気ディ
スクの6つの記録面に対応する6個の磁気ヘッドを実装
することができる。以上により、磁気ディスク装置の小
型、薄型、大容量化を図ることができる。
【0027】密閉構造の信頼性については、ハウジング
リブに設けたヘッドローディングおよびFPCルーティ
ング用の切欠部と円板/アクチュエータカバー側の突起
の嵌合部が選択的に拡幅された形状のテープシールを貼
ることにより、密閉性が確保される。また、ハウジング
リブ下部を迂回するFPC用通孔を設ける場合、接着剤
で当該FPC用通孔を閉塞することで密閉性を確保でき
る。また、ハウジングとカバーあるいはハジングリブと
円板/アクチュエータカバーにパッキンを挟み込む場
合、合わせ面の高さ方向の傾斜を滑らかにして、当該合
わせ面に挟み込むパッキンによる密閉性を確保できる。
FPCもパッキンと一緒に挟み込んで合わせ面を引き回
すとともに密閉性を確保することができる。
【0028】以上により、磁気ディスク装置の密閉性を
確保し、外部からヘッドディスク組立体内への塵埃の進
入を防ぎ、装置の高信頼性を得ることができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0030】(実施例1)図1は、本発明の一実施例で
ある磁気ディスク装置の構成の一例を、一部を破断して
示す平面図であり、図2の(a)、(b)、(c)は、
それぞれ図1における断面A−A、断面B−B、断面C
−Cの一例を示す断面図である。
【0031】図1および図2において磁気ディスク装置
1は、2枚の磁気ディスク2、磁気ディスク2の内径
に収納され、当該磁気ディスク2を積層一体化し回転す
るスピンドル3、スピンドルモータ9、動圧軸受10、
スピンドルシャフト91等からなるスピンドル系1a
と、磁気ディスク2へ磁気記録の書込み、読取りを行
うトランスデューサを搭載して磁気ヘッドを構成するス
ライダ4、スライダ4を支持するサスペンション5、サ
スペンション5に対して、スライダ4と同一の側面に固
定されるガイドアーム6、コイル12、コイル12と対
になって駆動力を得る磁気回路11、コイル12を支持
するコイルホルダ7、ガイドアーム6とコイルホルダ7
とスペーサ13とを積層一体化し揺動するピボットスリ
ーブ8、軸受92、ピボットシャフト93等からなるア
クチュエータ系1bとを含むヘッドディスク組立体(H
DA)と、磁気ディスク2上の情報を磁気ヘッドでリ
ード、ライトする時の微弱な電気信号の伝達を行う複数
の図示しないリード線およびコイル12への給電用のリ
ード線が一括して形成されたヘッド/コイル用FPC1
4(フレキシブルプリント基板)、スピンドルモータ9
への給電を行うためのモータ用FPC15、及びコネク
タ16と、スピンドル系1aとアクチュエータ系1b
とを支持するハウジング17、ハウジングリブ18、円
板/アクチュエータカバー19とからなる円板/アクチ
ュエータ室25と、ICやLSI等の集積回路素子2
0や集積回路素子20以外の電子回路部品(図示せず)
と回路基板21とから組み立てられる制御パッケージ2
2と、ハウジング17、パッケージカバー23とから
なるパッケージ室26と、ハウジング17とパッケー
ジカバー23により固定されるPCMCIAコネクタ2
4とより構成されている。
【0032】本実施例の磁気ディスク装置1の外形寸法
は、一例として、全長L=85.6mm、幅W=54.0m
m、装置厚さH=4.9mm、本体長手方向の両端縁に設
けられた凸部の厚さH1=3mm、当該凸部の幅W1=
3mmであり、いわゆるType(II)のPCカード
の仕様を満たしている。
【0033】図2(c)の断面C−Cは、円板/アクチ
ュエータ室25とパッケージ室26の境界部分を示して
いる。この境界部分におけるハウジングリブ18には、
ヘッドローディング用の切欠部27とヘッド/コイル用
FPC14、モータ用FPC15を引き回すための切欠
部28が形成されており、それぞれ、円板/アクチュエ
ータカバー19に突設された突起19aおよび突起19
bが嵌合することによって閉止されている。切欠部27
および切欠部28と突起19aおよび突起19bの合わ
せ面は装置厚さ方向に屈曲するが、本実施例では、この
合わせ面の屈曲部位を覆うように選択的に拡幅された一
定幅でないテープシール29(粗い斜線)で密閉して、
HDA内への外部塵埃の進入を防止し、信頼性を確保し
ている。詳しくは、図6、図7で説明する。細かい斜線
部はハウジング17の断面を示している。
【0034】制御パッケージ22の回路基板21は装置
厚(H)の中央にあり、両面にICやLSI等の集積回
路素子20および電子回路部品が実装されている。この
回路基板21には、コネクタ16を介して、ヘッド/コ
イル用FPC14、モータ用FPC15の一端が電気的
に接続されている。また、コネクタ16は、たとえば、
図11に例示されるようなばね式のタイプのコネクタ8
1を採用している。基板の位置決め穴73−aおよび固
定穴73−cを、コネクタ16を挟む位置に配置して、
当該位置決め穴73−aに挿通されるねじ73−dと、
固定穴73−cに挿通される図示しないねじの2本のね
じによる締結力によってコネクタ16(コネクタ81)
およびFPCを装置厚さ方向に挟圧し、コネクタ81の
導体82の撓み変形(圧接)によるヘッド/コイル用F
PC14、モータ用FPC15への電気的な接続を確保
している。
【0035】図3は図1に例示されるHDAにおけるス
ライダ4および磁気ディスク2の実装部の拡大図であ
る。図3を用いて、2枚の円板を実装した本実施例の磁
気ディスク装置1における、ヘッド/円板実装部の厚さ
5mm以下の仕様の実現性を示す。
【0036】ナノスライダのスライダサイズはIDEM
Aによる推奨寸法(厚さ0.4〜0.43mm)の提案に各
製造メーカは従っているが、図3のスライダ4はナノス
ライダ40で構成され、米国ハッチンソン・テクノロジ
ー・インコーポレーティッドのType1950のサス
ペンションを用いたアーム一体型サスペンションの高さ
寸法31は、試作品では0.582mmである。サスペン
ション5の板厚は0.064mm、磁気ディスク2の円板
厚33は0.381mm(0.015インチ)、ハウジング
17のハウジング厚35:0.4mm、円板/アクチュエ
ータカバー19の円板/アクチュエータカバー厚34:
0.4mm、最も外側のサスペンション5とハウジング1
7の隙間36或は円板/アクチュエータカバー19との
隙間37は、各々0.302mm、サスペンション5を含
むナノスライダ40同士の隙間38は0.406mmであ
る。合わせると全寸法39で4.9mmになり、現在購入
できる部品を用いて、5mm以下の厚みでヘッド/円板
実装部が実現できる。
【0037】図4は図1および図2に例示されるスピン
ドル部の拡大図である。図4を用いて、2枚の円板を実
装した本実施例の磁気ディスク装置1における、スピン
ドル部の厚み5mm以下の仕様の実現性を示す。
【0038】磁気ディスク2の円板厚33は0.381m
m、スペーサ94のスペーサ厚41は1.57mm、スピ
ンドル3のハブフランジ3aのハブフランジ厚42は0.
5mm、クランプ95のクランプ厚43:0.684m
m、ハブフランジ3aとハウジング17との隙間44は
0.384mm、クランプ95と円板/アクチュエータカ
バー19の隙間45は0.2mm、ハウジング17のハウ
ジング厚35:0.4mm、円板/アクチュエータカバー
19の円板/アクチュエータカバー厚34:0.4mmで
ある。合計寸法48は4.9mmになり、5mm以下の厚
みでスピンドル部が実現できる。
【0039】図5は図1および図2に例示されたアクチ
ュエータ部の拡大図である。図5を用いて、2枚の磁気
ディスク2が実装される本実施例の磁気ディスク装置1
のアクチュエータ部の厚み5mm以下の実現性を示す。
【0040】ガイドアーム一体型サスペンションを構成
するガイドアーム6のガイドアーム厚51は0.3mm、
コイルホルダ7のコイルホルダ厚52は0.817mm、
二つのスペーサ13の各々のスペーサ1厚13aは0.5
mm、スペーサ2厚13bは0.817mm、ピボットス
リーブフランジ8aのピボットスリーブフランジ厚53
は0.366mm、ピボットスリーブ8の端面とハウジン
グ17の隙間54は0.166mm、ピボットスリーブフ
ランジ8aと円板/アクチュエータカバー19の隙間5
5は0.2mm、ハウジング17のハウジング厚59:0.
25mm、円板/アクチュエータカバー19の円板/ア
クチュエータカバー厚56:0.2mmである。ピボット
クランプ30のピボットクランプ厚57:0.35mm。
合計寸法58は4.9mmになり、5mm以下の厚みでア
クチュエータ部が実現できる。
【0041】このように、図3、図4、図5より、2枚
の磁気ディスク2を実装した磁気ディスク装置におい
て、装置厚み(H)が5mm以下の仕様を実現できるこ
とが判る。これにより小型、薄型、大容量な磁気ディス
ク装置を実現できる。
【0042】図3、図4、図5では、ナノスライダ40
を採用したためヘッド荷重は3.5gf程度である。モー
タ起動時のヘッドによる負荷は内周CSS(Contact St
artStop)、摩擦係数=1として、ヘッドが4本なの
で、14gf*cm(=3.5gf×1cm×1×4ヘッ
ド)となる。一方、本実施例のように、1.8インチの2
枚の磁気ディスク2のディスク内径に納まる寸法のスピ
ンドルモータ9を用いる場合、ヘッドによる負荷に割り
当てることの出来る起動トルクは、モータスペースを最
大限とれるように、また、耐衝撃性の高さも狙った動圧
軸受10にした場合でも、6gf*cm程度しか得られ
ないことが計算等の検討結果より判明しているので、磁
気ディスク2の回転起動時にスライダ4を磁気ディスク
2の表面から離間させる動作を行うロード/アンロード
機構(図示せず)も一緒に実装する必要がある。
【0043】図6は、図1および図2に例示したハウジ
ングリブ18におけるヘッドローディング用の切欠部2
7でのテープシール部分の一例を拡大して示す斜視図で
ある。ハウジングリブ18にはヘッドローディング用の
切欠部27が必要となるため、円板/アクチュエータカ
バー19の一部に、切欠部27に嵌合する突起19aを
突設し、切欠部27と突起19aの屈曲した合わせ面を
覆うように一部が選択的に拡幅された形状のテープシー
ル29を貼ることにより、密閉性を確保している。
【0044】図7は、図1および図2に例示されたハウ
ジングリブ18におけるFPC引回し用の切欠部28で
のテープシール部分の一例を拡大して示す斜視図であ
る。ハウジングリブ18にヘッド/コイル用FPC1
4、モータ用FPC15を引き回すための切欠部28を
設け、円板/アクチュエータカバー19の一部に、切欠
部28に嵌合する突起19bを突設し、切欠部28と突
起19bの屈曲した合わせ面を覆う形状のテープシール
29を貼ることにより、密閉性を確保している。
【0045】なお、ヘッド/コイル用FPC14、モー
タ用FPC15のハウジングリブ18における引回し部
位の構造としては、前述の図7に例示される構造に限ら
ず、次の図8のような構造を採用することもできる。
【0046】すなわち、図8は、図1および図2に例示
される磁気ディスク装置1において、ハウジングリブ1
8の基端部に、当該ハウジングリブ18を迂回させる透
孔を穿設して引き回す構造の一例を拡大して示す断面図
である。ハウジングリブ18の下部に円板/アクチュエ
ータ室25からパッケージ室26へとヘッド/コイル用
FPC14、モータ用FPC15を引き回すためのFP
C用通孔61を設け、接着剤62でFPC用通孔61に
おけるヘッド/コイル用FPC14およびモータ用FP
C15の挿通部を埋めて密閉性を実現している。この場
合、そのままでは、ヘッド/コイル用FPC14および
モータ用FPC15は筐体の外部に露出するので、露出
部分を保護シール63で保護する。
【0047】以上のような各種のHDA(円板/アクチ
ュエータ室25)の封止構造により、磁気ディスク装置
1の高信頼性を確保することができる。
【0048】図9、図10および図11は、ヘッド/コ
イル用FPC14およびモータ用FPC15を制御パッ
ケージ22の回路基板21に接続するコネクタの構成の
一例を示す断面図である。
【0049】図9は、コネクタとして、導電層と絶縁層
を交互に積層した構造、または多数の導電部を絶縁体で
包み込んだ構造のエラスチックコネクタ71を用いたも
のである。すなわち、図9の場合、エラスチックコネク
タ71は厚さ方向に貫通して上下両面に露出する複数の
導体パターンを持っている。そして、エラスチックコネ
クタ71を回路基板21とヘッド/コイル用FPC14
およびモータ用FPC15との間に挟み込んでたわませ
ることにより、前記導体パターンを介して、ハウジング
17上のヘッド/コイル用FPC14およびモータ用F
PC15に上面に露出した図示しない接続端子群と、回
路基板21の下面に露出した図示しない接続端子群とが
所定の関係で1対1に電気的に接続される。このような
エラスチックコネクタ71は、いくつかのメーカで製造
されている。図1のFPCの位置決めピン72と回路基
板21の位置決め穴73−a、位置決め穴73−bによ
り、回路基板21とヘッド/コイル用FPC14および
モータ用FPC15の位置決めを行うので、エラスチッ
クコネクタ71の位置決めはある程度大まかでよく、回
路基板21の下面にエラスチックコネクタ71を保持す
る位置決め用のケーシング74を設けておけば良い。
【0050】図10は、コネクタの他の例であり、回路
基板21側に設けたコネクタ76とヘッド/コイル用F
PC14およびモータ用FPC15の側に設けたコネク
タ75によって構成される。すなわち、回路基板21側
にピン状の導体部77が突設された雄のコネクタ76を
実装し、導体部77は回路基板21に半田78によって
接続される。ヘッド/コイル用FPC14およびモータ
用FPC15の側の雌のコネクタ75では、ピン状の導
体部77が圧入される筒状の導体部79が半田78によ
って当該ヘッド/コイル用FPC14およびモータ用F
PC15の側の図示しない導体パターンに接続されてい
る。雄と雌は逆にも構成できる。2つのコネクタ75お
よび76の位置決めは、図1のFPCの位置決めピン7
2と回路基板21の位置決め穴73−a,73−bによ
り行う。
【0051】図11に、コネクタのさらに他の例を示
す。回路基板21側に設けたばね式のコネクタ81(た
とえば、AMP Incorporated.の商品である「アンプ
P2」のようなコネクタ)とヘッド/コイル用FPC1
4およびモータ用FPC15を位置決めして相互に圧接
することによって電気的な接続が行われる。すなわち、
位置決めは、図1のFPCの位置決めピン72と回路基
板21の位置決め穴73−a,73−bにより行う。コ
ネクタ81の弾性を持つ略L字形の導体部82は、基端
部が回路基板21に半田78を介して接続固定され、導
体部82の撓み変形によって先端部がヘッド/コイル用
FPC14およびモータ用FPC15上の図示しない導
体パターンに電気的に圧接される。ヘッド/コイル用F
PC14およびモータ用FPC15は、ハウジング17
の所定の位置に粘着テープ等により貼り付けられる。図
1のコネクタ16は、このばね式のコネクタ81を採用
した例が図示されている。
【0052】(実施例2)図12は、本発明の他の実施
例である磁気ディスク装置の構成の一例を、その一部を
破断して示す平面図であり、図13(a)、(b)、
(c)は、それぞれ図12における断面D−D、断面E
−E、断面F−Fの一例を示す断面図である。
【0053】図12および図13に例示される本実施例
の磁気ディスク装置は、図1とほぼ同じ機構なので、両
者に共通の要素には同一の符号を付して説明を割愛し、
相違点のみを説明する。
【0054】図1および図2に例示される先の実施例1
では2枚の磁気ディスク2を実装した構成であるのに対
して、図12および図13に例示される本実施例の構成
では、3枚の磁気ディスク2を実装する例を示す。ただ
し、図示しない機器側のPCカードスロットに嵌合する
ハウジング17の両端縁の凸部(厚さ寸法H2:3.3m
m)の幅W2は、Type(II)の規格値である3m
mから、Type(III)と同じ1.5mmにして、増
えた磁気ディスクの収納スペースを確保する必要があ
る。現在市場に出ている情報処理機器のPCカードスロ
ットの形状は、殆どが、実質的にType(II)とT
ype(III)の仕様のものが共用可能になってお
り、Type(II)の仕様で、幅W2をType(I
II)の規格値である1.5mmにしても、実質的にTy
pe(II)仕様として流通させることが可能である。
HDDのType(II)が普及すれば、Type(I
I)における幅W2の規格値が、現在の3mm(実施例
1のW1)から、Type(III)の規格値である1.
5mm(本実施例2の幅W2)に統一されることが望ま
しい。
【0055】装置厚5mm以下に3枚の磁気ディスク2
を実装できるようになった理由は、スライダをナノスラ
イダからサイズの小さいピコスライダにし、磁気ディス
ク2も0.381mm(0.015インチ)から0.305m
m(0.012インチ)位に変更したためである。ピコス
ライダはもう実用段階であり、磁気ディスク2も前述程
度が開発中であることが、調査会社の説明図より読み取
れる。2〜3年後は量産化の可能性がある。またそうな
れば、ピコスライダを用いた装置厚5mm以下の2枚の
磁気ディスク2を備えた磁気ディスク装置も十分考えら
れ、寸法的にも余裕が出た分を隙間やハウジング/カバ
ー厚を増し、取扱い時の変形にも強くすることができ
る。同時にピコスライダより小さいヘッドができれば、
3枚の磁気ディスク2の実装は楽に行うことができる。
また、磁気ディスク2およびガイドアームの締結方法と
して、クランプ部材を使わず接着も考えれば、クランプ
強度を補うことができる。
【0056】図13(c)の断面F−Fは、円板/アク
チュエータ室25とパッケージ室26の境界部分を示し
ている。この境界部分におけるハウジングリブ18に
は、ヘッドローディング用の切欠部27とヘッド/コイ
ル用FPC14、モータ用FPC15を引き回すための
切欠部28が形成されており、それぞれ、円板/アクチ
ュエータカバー19に突設された突起19aおよび突起
19bが嵌合することによって閉止されている。切欠部
27および切欠部28と突起19aおよび突起19bの
合わせ面は装置厚さ方向に屈曲するが、本実施例では、
この合わせ面の屈曲部位を一定幅でないテープシール2
9(粗い斜線)で密閉して、HDA内への外部塵埃の進
入を防止し、信頼性を確保している。詳細は、前述の図
6、図7で説明した通りである。細かい斜線部はハウジ
ング17の断面を示している。
【0057】制御パッケージ22の回路基板21は装置
厚の中央にあり、両面にICやLSI等の集積回路素子
20および電子回路部品が実装されている。この回路基
板21には、コネクタ16を介して、ヘッド/コイル用
FPC14、モータ用FPC15の一端が電気的に接続
されている。また、コネクタ16は、たとえば、図11
に例示されるようなばね式のタイプのコネクタ81を採
用している。基板の位置決め穴73−aおよび固定穴7
3−cを、コネクタ16を挟む位置に配置して、当該位
置決め穴73−aに挿通されるねじ73−dと、固定穴
73−cに挿通される図示しないねじの2本のねじによ
る締結力によってコネクタ16(コネクタ81)および
FPCを装置厚さ方向に挟圧し、コネクタ81の導体8
2の撓み変形(圧接)によるヘッド/コイル用FPC1
4、モータ用FPC15への電気的な接続を確保してい
る。
【0058】次に、図14、図15、図16を用いて、
3枚の磁気ディスクを実装する本実施例の磁気ディスク
装置における、装置厚5mm以下の仕様の実現性を示
す。
【0059】図14は図12のヘッド/円板実装部の拡
大図である。
【0060】図14を用いて、3枚の磁気ディスク2を
実装する本実施例の磁気ディスク装置におけるヘッド、
円板実装部の厚み5mm以下の実現性を示す。ピコスラ
イダ103のスライダ厚みはIDEMAによると0.3m
mである。ピコスライダ103の質量はナノスライダの
約1/3.5になっている。よって、サスペンション5の
質量も約1/3.5、ヘッド荷重も約1/3.5にすれば、
基本的に同じような耐衝撃/振動特性、浮上特性を得る
事が出来る。よって、サスペンション5の板厚を前述の
実施例1における値の64ミクロンから25ミクロンに
し、ピボットレスの支持系を用いると、アーム一体型サ
スペンションの高さ寸法111は0.325mm程度には
なると考えられる。円板厚112は0.305mm(0.0
12インチ)、ハウジング厚113:0.4mm、円板/
アクチュエータカバー厚114:0.4mm、配列端のヘ
ッド(ピコスライダ103を支持したサスペンション
5)と、ハウジングの隙間115或は円板/アクチュエ
ータカバー19の隙間116は、各々0.2175mm、
ヘッド同士の隙間118は0.4mmである。合わせると
全寸法117は4.9mmになり、5mm以下の厚みでヘ
ッド/円板実装部が実現できる。
【0061】また、ヘッド荷重も約1/3.5になれば、
3.5gf→1gfとなりうる。実際には0.5gf程度の
ヘッド荷重の実現性もあり、0.5〜1gf×6本=3〜
6gf*cmとなり、ピコスライダ103にすれば、磁
気ディスク2の回転起動時のロード/アンロード機構が
不要でも、製品として成り立つ。
【0062】図15は図12のスピンドル部の拡大図で
ある。この図15を用いて、3枚の磁気ディスク2を実
装する本実施例の磁気ディスク装置1におけるスピンド
ル部の厚み5mm以下の実現性を示す。磁気ディスク2
の円板厚112は0.305mm、スペーサ94のスペー
サ厚125は1.05mm、スピンドル3のハブフランジ
3aのハブフランジ厚121は0.2925mm、クラン
プ95のクランプ厚122:0.3425mm、ハブフラ
ンジ3aとハウジング17との隙間123は0.25m
m、クランプ95と円板/アクチュエータカバー19の
隙間124は0.2mm、ハウジング厚113:0.4m
m、円板/アクチュエータカバー厚114:0.4mmで
ある。合計寸法126は4.9mmになり、5mm以下の
厚みでヘッド/円板実装部が実現できる。
【0063】図16は図12のアクチュエータ部の拡大
図である。この図16を用いて、3枚の円板を実装した
本実施例の磁気ディスク装置1における、アクチュエー
タ部の厚み5mm以下の仕様の実現性を示す。ガイドア
ーム一体型サスペンションのガイドアーム厚131は0.
15mm、コイルホルダ厚132は0.45mm、スペー
サ1厚133は0.605mm、スペーサ2厚134は0.
45mm、ピボットスリーブフランジ8aのピボットス
リーブフランジ厚135は0.2425mm、ピボットス
リーブ8の端面とハウジング17の隙間137は0.15
mm、ピボットスリーブフランジ8aと円板/アクチュ
エータカバー19の隙間136は0.2mm、ハウジング
厚139:0.25mm、ピボットクランプ140:0.2
425mm、円板/アクチュエータカバー厚138:0.
2mmである。合計寸法150は4.9mmになり、5m
m以下の厚みでアクチュエータ部が実現できる。
【0064】これにより、本実施例の場合には、装置の
厚さ(H)が5mm以下の筐体内に3枚の磁気ディスク
2を実装することによって、小型、薄型、大容量な磁気
ディスク装置を実現できる。
【0065】図12の円板/アクチュエータ室25の密
閉方法は前述の図6、図7、図8と同じであるので、説
明は省略する。また、コネクタ16の実装方法も前述の
図9、図10、図11と同様なので、説明は省略する。
【0066】(実施例3)図17は、本発明のさらに他
の実施例である磁気ディスク装置の構成の一例を、その
一部を破断して示す平面図であり、図18(a)、
(b)、(c)は、それぞれ図17における断面G−
G、断面H−H、断面I−Iの一例を示す断面図であ
る。
【0067】図17および図18において、磁気ディス
ク装置1は、磁気ディスク2、磁気ディスクの内径に
有り磁気ディスクを積層一体化し回転するスピンドル
3、スピンドルモータ9、動圧軸受10、スピンドルシ
ャフト91等からなるスピンドル系1aと、磁気ディ
スク2へ磁気記録の書込み、読取りを行うトランスデュ
ーサを搭載して磁気ヘッドを構成するスライダ4、スラ
イダ4を支持するサスペンション5、このサスペンショ
ン5に対して、スライダ4と同一の側面に固定されるガ
イドアーム6、コイル12、このコイル12と対になっ
て駆動力を得る磁気回路11、コイル12を支持するコ
イルホルダ7、ガイドアーム6とコイルホルダ7とスペ
ーサとを積層一体化し揺動するピボットスリーブ8、軸
受92、ピボットシャフト93等からなるアクチュエー
タ系1bと、磁気ディスク2上の情報を磁気ヘッドで
リード、ライトする時の微弱な電気信号の伝達を行う複
数の図示しないリード線およびコイル12への給電用の
リード線が一括して形成されたヘッド/コイル用FPC
14(フレキシブルプリント基板)、スピンドルモータ
への給電するためのモータ用FPC15,及びコネクタ
16と、スピンドル系1aとアクチュエータ系1bと
を支持するハウジング17と、ICやLSI等の集積
回路素子20や集積回路素子20以外の電子回路部品
(図示せず)と回路基板21とからアッシーされる制御
パッケージ22と、ハウジング17とカバー141に
より固定されるPCMCIAコネクタ24とより構成さ
れている。
【0068】図17および図18に例示される本実施例
の磁気ディスク装置では密閉構造として、円板/アクチ
ュエータ室とパッケージ室を一緒に密閉しており、制御
パッケージ22の回路基板21をハウジング17に設け
た溝142(図18(c)の断面I−I参照)に接着し
て、回路基板21の一主面が、カバー141に対するハ
ウジング17の接合面と同一の高さになるようにし、ハ
ウジング17の接合面と回路基板21の一部とカバー1
41との間にパッキン143(斜線部)を挟み込むこと
によって密閉性を保持している。これにより、外部から
の塵埃の侵入を防止し磁気ディスク装置の高信頼性を確
保することができる。
【0069】(実施例4)図19は、本発明のさらに他
の実施例である磁気ディスク装置の構成の一例を、一部
を破断して示す平面図であり、図20(a)、(b)、
(c)は、それぞれ図19における断面J−J、断面K
−K、断面L−Lの一例を示す断面図である。
【0070】本実施例では、円板/アクチュエータ室2
5とパッケージ室26を分離して、円板/アクチュエー
タ室25の密閉性を向上させる構成例を示す。この実施
例の場合、密閉にパッキンを用いるところが、前述の実
施例1と異なっている。
【0071】図19および図20において、磁気ディス
ク装置1は、磁気ディスク2、磁気ディスクの内径に
有り磁気ディスクを積層一体化し回転するスピンドル
3、スピンドルモータ9、動圧軸受10、スピンドルシ
ャフト91等からなるスピンドル系1aと、磁気ディ
スク2へ磁気記録の書込み、読取りを行うトランスデュ
ーサを搭載して磁気ヘッドを構成するスライダ4、スラ
イダ4を支持するサスペンション5、このサスペンショ
ン5に対して、スライダ4と同一の側面に固定されるガ
イドアーム6、コイル12、コイル12と対になって駆
動力を得る磁気回路11、コイル12を支持するコイル
ホルダ7、ガイドアーム6とコイルホルダ7とスペーサ
13とを積層一体化し揺動するピボットスリーブ8、軸
受92、ピボットシャフト93等からなるアクチュエー
タ系1bと、磁気ディスク2上の情報を磁気ヘッドで
リード、ライトする時の微弱な電気信号の伝達を行う複
数の図示しないリード線およびコイル12への給電用の
リード線が一括して形成されたヘッド/コイル用FPC
14(フレキシブルプリント基板)、スピンドルモータ
9への給電のためのモータ用FPC15、ヘッド/コイ
ル用FPC14およびモータ用FPC15を回路基板2
1に接続するコネクタ16と、スピンドル系1aとア
クチュエータ系1bとを支持するハウジング17、ハウ
ジングリブ18、円板/アクチュエータカバー19とか
らなる円板/アクチュエータ室25と、ICやLSI
等の集積回路素子20や集積回路素子20以外の電子回
路部品(図示せず)と回路基板21とからアッシーされ
る制御パッケージ22と、ハウジング17、パッケー
ジカバー23とからなるパッケージ室26と、ハウジ
ング17とパッケージカバー23の間に挟圧されて固定
されるPCMCIAコネクタ24とより構成されてい
る。
【0072】本実施例の場合、円板/アクチュエータ室
25とパッケージ室26を分離して、円板/アクチュエ
ータ室25の密閉性を実現するために、ハウジングリブ
18と円板/アクチュエータカバー19の間にパッキン
151(図20(c)の断面L−Lの細かい斜線部、粗
い斜線部はハウジングの断面)を挟み込み密閉性を実現
している。
【0073】また、ヘッドローディングのスペースを確
保するために、制御パッケージ22側に臨むハウジング
リブ18には、凹部18aが形成されており、円板/ア
クチュエータカバー19の側には、この凹部18aに嵌
合する凸部19cが突設されている。ハウジングリブ1
8の凹部18aは、両端が滑らかな傾斜面18bとなっ
ており、この傾斜面18bではパッキン151を斜めに
実装される(断面L−L参照、断面L−Lでは角度の都
合上、傾斜面18bの箇所は1箇所しか見えていな
い。)。
【0074】この場合、ヘッド/コイル用FPC14お
よびモータ用FPC15を、パッキン151とともにハ
ウジングリブ18と円板/アクチュエータカバー19の
間に挟み込むことにより、ヘッド/コイル用FPC14
およびモータ用FPC15の引回しと、密閉性の双方を
実現する。これにより、外部からの塵埃の侵入を防止し
磁気ディスク装置の高信頼性を確保することができる。
【0075】図19は2枚の磁気ディスク2を収容して
いるが、磁気ディスク2が1枚の場合でも同様な構造が
採用できる。その場合、円板/アクチュエータカバー1
9とハウジング17の合せ面が全周に渡って中央より少
し下がるように、ハウジングリブ18の高さを設定する
ことにより、ヘッドローディング用の隙間を確保しつつ
フラットな合せ面にすることが出来る。
【0076】図19および図20に例示される構成で
は、パッキン151がヘッドローディング部を通ってい
るため、円板/アクチュエータカバー19と磁気ディス
ク2の隙間は、図1に例示される実施例1の構成よりも
0.05mm狭く、磁気ディスク2の間隔は0.1mm狭
く、ハウジング17と磁気ディスク2の隙間は0.15m
m広くして、パッキン151の実装スペースを確保して
いる。
【0077】以上説明したように、上述の本発明の各実
施例によれば、装置厚さ(H)が5mmの磁気ディスク
装置の中に2枚または3枚の磁気ディスク2を実装する
ことで、小型、薄型、大容量を実現することができる。
また、磁気ディスク2が収容される円板/アクチュエー
タ室25の密閉性を確保出来るので高信頼性の磁気ディ
スク装置を実現できる。特に、PCMCIA規格を実質
的に満たして、携帯型の小型情報処理機器に備えられた
PCカードスロットに装填して使用することが可能とな
る。
【0078】なお、上記した特許請求の範囲に記載され
たもの以外の本発明の特徴を列挙すれば以下の通りであ
る。
【0079】(1)磁気ディスクを搭載するスピンドル
と、前記スピンドルに回転駆動力を与えるスピンドルモ
ータと、前記スピンドルを回転可能に軸受を介して支持
するハウジングと、アクチュエータとして前記磁気ディ
スクに対する情報の書き込み及び読み出し動作を行なう
トランスデューサと、前記トランスデューサを搭載する
スライダと、前記スライダと連結され前記スライダを支
持するサスペンションと、前記サスペンションと連結さ
れ前記サスペンションを支持するキャリッジと、前記キ
ャリッジを前記磁気ディスクの径方向に移動自在に案内
する軸受と、前記キャリッジに支持されたコイルと、前
記コイルと対になって前記キャリッジを駆動させる前記
ハウジングに支持された磁気回路とからなるアクチュエ
ータと、前記ハウジングと対になって密閉性を保つカバ
ーとからなるヘッドディスク組立体、及び、前記ヘッド
ディスク組立体の制御を行なう電子部品と回路基板とか
らなる制御パッケージとを備えた装置厚み5mm以下の
磁気ディスク装置であって、円板/アクチュエータ室と
パッケージ室を分離し、円板/アクチュエータ室の密閉
性を維持することを特徴とする磁気ディスク装置。
【0080】(2)前記(1)の磁気ディスク装置であ
って、円板およびアクチュエータ室とパッケージ室を、
ハウジングリブと円板/アクチュエータカバーとパッケ
ージカバーとで分離し、円板/アクチュエータ室の密閉
性を維持することを特徴とする磁気ディスク装置。
【0081】(3)前記(2)の磁気ディスク装置であ
って、円板およびアクチュエータ室を、ハウジングリブ
と円板/アクチュエータカバーで挟み込んだパッキンで
密閉性を維持することを特徴とする磁気ディスク装置。
【0082】(4)前記(2)の磁気ディスク装置であ
って、前記ハウジングリブにヘッドローディング用の切
欠きを設け、前記円板/アクチュエータカバーを切欠き
部分に伸ばして、一定幅でないテープシールを用いて前
記円板/アクチュエータ室の密閉性を維持することを特
徴とする磁気ディスク装置。
【0083】(5)前記(2)の磁気ディスク装置であ
って、前記ハウジングリブに、前記スピンドルモータお
よびコイルへの給電、または、前記トランスデューサに
対する信号の授受に使用するフレキシブルプリント基板
を引き回すための切欠きを設け、前記円板/アクチュエ
ータカバーを切欠き部分に伸ばして、一定幅でないテー
プシールを用いて前記円板/アクチュエータ室の密閉性
を維持することを特徴とする磁気ディスク装置。
【0084】(6)前記(2)または(3)記載の磁気
ディスク装置であって、前記ハウジングリブの外側のハ
ウジングに、前記スピンドルモータおよびコイルへの給
電、または、前記トランスデューサに対する信号の授受
に使用するフレキシブルプリント基板を引き回すための
FPC用通孔を設け、接着剤で前記FPC用通孔を埋
め、密閉性を保たしたことを特徴とする磁気ディスク装
置。
【0085】
【発明の効果】本発明の磁気ディスク装置によれば、小
型かつ薄型で大記憶容量を実現することができる。
【0086】本発明の磁気ディスク装置によれば、磁気
ディスク収容部の密閉性が高く、信頼性を向上させるこ
とができる、という効果が得られる。
【0087】本発明の磁気ディスク装置によれば、PC
MCIA/JEIDA等の仕様に実質的に適合し、PC
カードスロットに装填して使用することが可能な小型か
つ薄型で大記憶容量の仕様を実現できる、という効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気ディスク装置の構
成の一例を、その一部を破断して示す平面図である。
【図2】(a)、(b)、(c)は、それぞれ図1にお
ける断面A−A、断面B−B、断面C−Cの一例を示す
断面図である。
【図3】図1に例示されるヘッドディスク組立体におけ
るスライダおよび磁気ディスクの実装部の拡大図であ
る。
【図4】図1および図2に例示されるスピンドル部の拡
大図である。
【図5】図1および図2に例示されたアクチュエータ部
の拡大図である。
【図6】図1および図2に例示したハウジングリブにお
けるヘッドローディング用の切欠部でのテープシール部
分の一例を拡大して示す斜視図である。
【図7】図1および図2に例示されたハウジングリブに
おけるFPC引回し用の切欠部でのテープシール部分の
一例を拡大して示す斜視図である。
【図8】図1および図2に例示される磁気ディスク装置
において、ハウジングリブの基端部に、当該ハウジング
リブを迂回させる透孔を穿設してFPCを引き回す構造
の一例を拡大して示す断面図である。
【図9】ヘッド/コイル用FPCおよびモータ用FPC
を制御パッケージの回路基板に接続するコネクタの構成
の一例を示す断面図である。
【図10】ヘッド/コイル用FPCおよびモータ用FP
Cを制御パッケージの回路基板に接続するコネクタの構
成の一例を示す断面図である。
【図11】ヘッド/コイル用FPCおよびモータ用FP
Cを制御パッケージの回路基板に接続するコネクタの構
成の一例を示す断面図である。
【図12】本発明の他の実施例である磁気ディスク装置
の構成の一例を、その一部を破断して示す平面図であ
る。
【図13】(a)、(b)、(c)は、それぞれ図12
における断面D−D、断面E−E、断面F−Fの一例を
示す断面図である。
【図14】図12の磁気ディスク装置におけるヘッド/
円板実装部の拡大図である。
【図15】図12の磁気ディスク装置におけるスピンド
ル部の拡大図である。
【図16】図12の磁気ディスク装置におけるアクチュ
エータ部の拡大図である。
【図17】本発明のさらに他の実施例である磁気ディス
ク装置の構成の一例を、その一部を破断して示す平面図
である。
【図18】(a)、(b)、(c)は、それぞれ図17
における断面G−G、断面H−H、断面I−Iの一例を
示す断面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施例である磁気ディス
ク装置の構成の一例を、一部を破断して示す平面図であ
る。
【図20】(a)、(b)、(c)は、それぞれ図19
における断面J−J、断面K−K、断面L−Lの一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1…磁気ディスク装置、2…磁気ディスク、3…スピン
ドル、4…スライダ、5…サスペンション、6…ガイド
アーム、7…コイルホルダ、8…ピボットスリーブ、9
…スピンドルモータ、10…動圧軸受(第1の軸受)、
11…磁気回路、12…コイル、13…スペーサ、14
…ヘッド/コイル用FPC、15…モータ用FPC、1
6…コネクタ、17…ハウジング、18…ハウジングリ
ブ、19…円板/アクチュエータカバー(第1のカバ
ー)、20…集積回路素子、21…回路基板、22…制
御パッケージ、23…パッケージカバー(第2のカバ
ー)、24…PCMCIAコネクタ、25…円板/アク
チュエータ室(第1の室)、26…パッケージ室(第2
の室)、29…テープシール、40…ナノスライダ、6
1…FPC用通孔、62…接着剤、63…保護シール、
71…エラスチックコネクタ、72…位置決めピン、7
4…ケーシング、75…コネクタ、76…コネクタ、8
1…コネクタ、91…スピンドルシャフト、92…軸受
(第2の軸受)、93…ピボットシャフト、94…スペ
ーサ、95…クランプ、103…ピコスライダ、140
…ピボットクランプ、141…カバー、143…パッキ
ン、151…パッキン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三橋 浩之 神奈川県小田原市国府津2880番地 日立コ ンピュータ機器株式会社内 (72)発明者 湯木 哲生 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 松木 俊 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスクを搭載するスピンドルと、 前記スピンドルに回転駆動力を与えるスピンドルモータ
    と、 前記スピンドルを回転可能に第1の軸受を介して支持す
    るハウジングと、 前記磁気ディスクに対する情報の書き込み及び読み出し
    動作を行なうトランスデューサと、 前記トランスデューサを搭載するスライダと、前記スラ
    イダを支持するサスペンションと、前記サスペンション
    を支持するガイドアームと、前記ガイドアームを前記磁
    気ディスクの径方向に移動自在に案内する第2の軸受
    と、前記ガイドアームの側に支持されたコイルと、前記
    ハウジングに支持され、前記コイルと対になって前記ガ
    イドアームを駆動させる磁気回路とを含むアクチュエー
    タと、 前記ハウジングと対になって前記磁気ディスクおよびア
    クチュエータが収容される密閉空間を構成するカバーと
    を含むヘッドディスク組立体、 および、前記ヘッドディスク組立体の制御を行なう電子
    部品および前記電子部品を搭載する回路基板とを含む制
    御パッケージ、を備えた外形厚さ5mm以下の磁気ディ
    スク装置であって、 前記ヘッドディスク組立体は、前記磁気ディスクを2枚
    または3枚実装したことを特徴とする磁気ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ディスク装置におい
    て、 前記スピンドルを前記ハウジングに支持する前記第1の
    軸受は動圧軸受からなり、 前記アクチュエータは、前記サスペンションの同一側面
    に前記スライダおよび前記ガイドアームを固定するとと
    もに、少なくとも前記コイルを支持するコイルホルダお
    よび前記ガイドアームを前記第2の軸受の周囲に軸方向
    に積み重ねてなることを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の磁気ディスク装
    置において、 前記ハウジングに少なくとも前記磁気ディスクおよびア
    クチュエータの配置領域を囲繞するように突設されたハ
    ウジングリブと、前記ハウジングリブに密着する第1お
    よび第2のカバーによって、前記磁気ディスクおよび前
    記アクチュエータが収容される第1の室と、前記制御パ
    ッケージが収容される第2の室に分離したことを特徴と
    する磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 磁気ディスクを搭載するスピンドルと、 前記スピンドルに回転駆動力を与えるスピンドルモータ
    と、 前記スピンドルを回転可能に第1の軸受を介して支持す
    るハウジングと、 前記磁気ディスクに対する情報の書き込み及び読み出し
    動作を行なうトランスデューサと、 前記トランスデューサを搭載するスライダと、前記スラ
    イダを支持するサスペンションと、前記サスペンション
    を支持するガイドアームと、前記ガイドアームを前記磁
    気ディスクの径方向に移動自在に案内する第2の軸受
    と、前記ガイドアームの側に支持されたコイルと、前記
    ハウジングに支持され、前記コイルと対になって前記ガ
    イドアームを駆動させる磁気回路とを含むアクチュエー
    タと、 前記ハウジングと対になって前記磁気ディスクおよびア
    クチュエータが収容される密閉空間を構成するカバーと
    を含むヘッドディスク組立体、 および、前記ヘッドディスク組立体の制御を行なう電子
    部品および前記電子部品を搭載する回路基板とを含む制
    御パッケージ、を備えた外形厚さ5mm以下の磁気ディ
    スク装置であって、 前記ハウジングに少なくとも前記磁気ディスクおよびア
    クチュエータの配置領域を囲繞するように突設されたハ
    ウジングリブと、前記ハウジングリブに密着する第1お
    よび第2のカバーによって、前記磁気ディスクおよび前
    記アクチュエータが収容される第1の室と、前記制御パ
    ッケージが収容される第2の室に分離され、 前記ハウジングリブにヘッドローディング用の第1の切
    欠部を設け、前記第1のカバーの一部に形成された第1
    の突起部を嵌合させることによって前記第1の切欠部を
    閉止するとともに、前記第1の切欠部に対応して選択的
    に拡幅されたテープシールを用いて前記第1の室を封止
    する第1の封止構造、 前記ハウジングリブに、前記ヘッドディスク組立体と前
    記制御パッケージとの間における電力および電気信号の
    少なくとも一方の授受に使用するフレキシブルプリント
    基板を引き回す第2の切欠部を設け、前記第1のカバー
    の一部に形成された第2の突起部を嵌合させることによ
    って前記第2の切欠部を閉止するとともに、前記第2の
    切欠部に対応して選択的に拡幅されたテープシールを用
    いて前記第1の室を封止する第2の封止構造、 前記ハウジングに前記ハウジングリブの外側を迂回する
    ように、前記ヘッドディスク組立体と前記制御パッケー
    ジとの間における電力および電気信号の少なくとも一方
    の授受に使用するフレキシブルプリント基板を引き回す
    貫通孔を設け、接着剤にて前記貫通孔を閉塞することに
    より、前記第1の室を封止する第3の封止構造、の少な
    くとも一つの封止構造を備えたことを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
  5. 【請求項5】 磁気ディスクを搭載するスピンドルと、 前記スピンドルに回転駆動力を与えるスピンドルモータ
    と、 前記スピンドルを回転可能に第1の軸受を介して支持す
    るハウジングと、 前記磁気ディスクに対する情報の書き込み及び読み出し
    動作を行なうトランスデューサと、 前記トランスデューサを搭載するスライダと、前記スラ
    イダを支持するサスペンションと、前記サスペンション
    を支持するガイドアームと、前記ガイドアームを前記磁
    気ディスクの径方向に移動自在に案内する第2の軸受
    と、前記ガイドアームの側に支持されたコイルと、前記
    ハウジングに支持され、前記コイルと対になって前記ガ
    イドアームを駆動させる磁気回路とを含むアクチュエー
    タと、 前記ハウジングと対になって密閉性を保つカバーとを含
    むヘッドディスク組立体、 および、前記ヘッドディスク組立体の制御を行なう電子
    部品および前記電子部品を搭載する回路基板とを含む制
    御パッケージ、を備えた外形厚さ5mm以下の磁気ディ
    スク装置であって、 前記ハウジングの前記カバーに対する合わせ面の一部に
    前記回路基板の厚さと同程度の深さの溝を設け、前記溝
    に前記回路基板を接着した状態で前記回路基板の一主面
    が前記ハウジングの前記合わせ面と同一高さになり、前
    記回路基板の前記一主面を含む前記合わせ面と前記カバ
    ーとの間にパッキンを挟み込み、前記磁気ディスクおよ
    び前記アクチュエータと、制御パッケージとが共通の室
    に封入されるようにしたことを特徴とする磁気ディスク
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の磁
    気ディスク装置において、PCMCIA/JEIDAの
    仕様に適合し、PCカードスロットに装填して使用され
    ること特徴とする磁気ディスク装置。
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