JP2002288975A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JP2002288975A
JP2002288975A JP2001085518A JP2001085518A JP2002288975A JP 2002288975 A JP2002288975 A JP 2002288975A JP 2001085518 A JP2001085518 A JP 2001085518A JP 2001085518 A JP2001085518 A JP 2001085518A JP 2002288975 A JP2002288975 A JP 2002288975A
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insulating substrate
base
base plate
contact spring
opening
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Application number
JP2001085518A
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English (en)
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Takashi Hibino
孝 日比野
Yasuo Kuze
康夫 久世
Hidenori Kawai
英則 河合
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボードからモータのコイルへの給電経路の断
線防止、モータのトルクの向上並びに小型化を両立させ
た情報記録再生装置の提供をすること。 【解決手段】 絶縁基板8と、基部9aの一方の面が絶
縁基板8の孔8a付近に固定され、電機子3のコイル5
のコイルエンド5aがベースプレート2の開口部2a,
8cと絶縁基板8の孔8aを通じて引き出されて、基部
9aの他方の面に対して電気的に接続されている接点バ
ネ9と、コイルエンド5aをベースプレート2の開口部
2a,8cと絶縁基板8の孔8aから引き出された後に
絶縁基板8の孔8aを閉じるシーリング部10と、絶縁
基板8に対向して配置されており、接点バネ9の接触部
9bの先端が接触する給電用のランドであるパッド部1
3bと、シーリング部10の突出部分を収容する収容開
口部13aとを有するボード13等を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブ装置のような情報記録再生装置に関し、特にディ
スク状の情報記録媒体を回転するためのモータのコイル
に対して給電する電気的な接続部分を有する情報記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記録再生装置として、例えばハード
ディスクドライブ装置は、その用途が拡大し、大型の記
録装置やデスクトップ型のパーソナルコンピュータ用記
録装置の他に、例えば、ノート型のパーソナルコンピュ
ータやこれより小さいサイズの携帯用の端末機等の電子
機器に使用されるようになっている。最近においては、
PC(Personal Computer)カード寸
法と称されるIC(Integrated Circu
it)メモリカードやカード型のモデム程度の大きさを
有するPCカード型のハードディスクドライブ装置が用
いられ、このPCカード型のハードディスクドライブ装
置は、必要に応じて使用者がノート型のパーソナルコン
ピュータや携帯用の端末機のPCカードスロットに抜き
差しして使用される。
【0003】この種のハードディスクドライブ装置は、
データを記録するハードディスクと、ハードディスクに
回転を与えるスピンドルモータと、データの書き込みを
するためのヘッドと、ヘッドを移動させるアームと、デ
ータを一時的に蓄えるキャッシュメモリやデータ転送を
制御する回路等を有するマザーボードを備えている。ハ
ードディスクドライブ装置では、マザーボードからモー
タへ電力を供給するための電気的な接続形態の多くは、
例えば図16に示すようにフレキシブルプリント基板
(FPC基板という)106を介して行われている。
【0004】図16に示すハードディスクドライブ装置
101は、ハードディスク(図示せず)を保持するハブ
102側にマグネット103を有し、シャーシ105が
電機子104を有していて、複数の電機子104がシャ
ーシ105の内部底面にハブ102を周回して配設され
ている。シャーシ105の下面には、電機子104の位
置に沿ってFPC基板106が配設されており、各電機
子104のコイル104bは、FPC基板106及びコ
ネクタ107を介して、シャーシ105下方に配設され
たマザーボード108へ接続されている。つまり、FP
C基板106及びコネクタ107を介してマザーボード
108から電機子104のコイル104bへと電力が供
給される。FPC基板を介してマザーボードから電機子
へと電力が供給されるタイプのハードディスクドライブ
装置には、その他に、FPC基板がシャーシの内側にあ
るもの等、他に様々な形態のものがある。
【0005】FPC基板106及びコネクタ107を介
してマザーボード108から電機子104へと電力が供
給されるタイプのハードディスクドライブ装置101に
よれば、製造工程においてFPC基板106が折れ曲が
るなど、変形する可能性が高く、配線パターンが断線す
る可能性が高かった。これは、FPC基板106がシャ
ーシに十分に固定されていないためである。また、製造
工程においてFPC基板を固定する位置がずれて接触不
良となり、給電経路が断たれる若しくは、隣接端子とシ
ョートすることがある。また、FPC基板106及びコ
ネクタ107の使用は、その占有スペースの必要性から
ハードディスクドライブ装置101の小型化の妨げにな
っていた。しかも、FPC基板106及びコネクタ10
7そのものに要するコストの必要性から製造コストの低
減の妨げになっていた。
【0006】ところで、ハードディスクを回転させるス
ピンドルモータへの電力供給経路からFPC基板106
及びコネクタ107を取り除く技術が、特開平2000
−175397号公報(発明の名称:スピンドルモータ
およびその製造方法)により開示されている。この公報
に掲載のスピンドルモータでは、モータフレームが樹脂
で形成され、モータフレームの底部(電機子の配置され
ている側の反対側の面)にリード端子が埋め込まれてい
る。モータフレームの底部のうち埋め込まれたリード端
子の両端位置には各々に凹部が形成されており、リード
端子の両端は各凹部にて外部に露出している。モータフ
レームの一方の凹部(第1の凹部)では、その近傍にて
モータフレームに形成された貫通孔を通じてコイルの端
部がリード端子の一端に半田付けされている。モータフ
レームの他方の凹部(第2の凹部)ではリード端子の他
端が外方向へと折り曲げられており凹部(第2の凹部)
底面より浮き上がった状態になっている。
【0007】このようなモータフレームが固定されるモ
ータ機器のシャーシには、先端が丸みを帯びて突出した
形状をした給電用端子が、その先端部分がモータフレー
ムの第2の凹部に対向する位置にくるように配置されて
いる。そのため、モータフレームをモータ機器のシャー
シに固定すると、給電用端子の先端が、第2の凹部へと
入り込んでリード端子に接触しリード端子の端部が弾性
変形した状態となる。この構成によれば、FPC基板や
コネクタを使用することなく、モータ機器のシャーシか
らスピンドルモータのコイルへと電力が供給されるの
で、スピンドルモータの装着先のパーソナルコンピュー
タ等を小型化できるとともにコイルへの電力供給経路の
断線を防止できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平200
0−175397号公報に開示のスピンドルモータによ
れば、モータフレームを樹脂で構成し、そのモータフレ
ーム内にリード端子を埋め込んで支持させる構造である
から、リード端子を十分な強度で支持するためにもモー
タフレームが金属である場合に比べてモータフレームの
厚さを大幅に大きくする必要があった。そのため、省ス
ペース化の点で必ずしも顕著な効果が期待できるとは限
らなかった。また、モータフレームを樹脂で構成しなけ
ればならないことから、耐熱性や風化に対する耐久性の
点で金属より劣っていた。
【0009】特に、最近では、大きさ記憶容量の点でI
C(集積回路)メモリーに対抗できる程度に超小型のハ
ードディスクドライブ装置(以下の説明では単に「超小
型ハードディスクドライブ装置」と呼ぶ)が市販されて
いる。例えば、幅:42mm、奥行き:36mm、厚
さ:5mmのサイズのドライブユニットの中に340M
Bのハードディスクを搭載したハードディスクドライブ
装置が市販されている。このような超小型のハードディ
スクドライブ装置は、大きさ記憶容量の点でICメモリ
ーに対抗できることに加えてICメモリーに比べて安価
であることから、ICメモリーに代わる記憶媒体として
使用されている。例えば、ノート型のパーソナルコンピ
ュータのPCカードやデジタルカメラの画像記憶媒体と
して使用されている。
【0010】このような超小型のハードディスクドライ
ブ装置を構成する場合において、特開平2000−17
5397号公報のスピンドルモータのようにモータフレ
ームを樹脂で構成することは、モータフレームに必要な
強度を得るための板厚が金属で構成する場合に比べて大
幅に大きくなるために、逆により多くのスペースを必要
とし、ハードディスクドライブ装置の小型化の妨げにな
っていた。そのため、超小型ハードディスクドライブ装
置においては、マザーボードからスピンドルモータへの
給電経路からFPC基板を用いない構成が逆に小型化を
妨げる要因とされ、マザーボードからスピンドルモータ
への給電経路にFPC基板を用いないものが存在しなか
った。その結果、従来の超小型ハードディスクドライブ
装置は、製造工程においてFPC基板が断線してマザー
ボードからスピンドルモータへの給電経路がたたれる可
能性が高かった。
【0011】また、FPC基板は通常の電線に比べ電気
抵抗が大きく、電気抵抗の大きなFPC基板を給電経路
に用いることはモータのトルク低下の要因になってい
た。通常、ハードディスクに読み書きするためのヘッド
は、ハードディスク動作途中においてハードディスクの
回転による風圧によりハードディスクとの間にナノミク
ロンオーダーの間隔が発生するためにハードディスク表
面に対して非接触となる。
【0012】しかし、ハードディスクが起動を開始する
ときには、それまでリフターに収納されていたヘッドが
ハードディスクへと移動する際に、ハードディスクの表
面に瞬間的に接触することになる。このとき、モータの
回転トルクが不十分であると、ハードディスクの回転数
が極端に低くなったり、場合によっては停止することが
あり、ハードディスクが動作エラーすることがあった。
FPC基板による電気抵抗分によるモータのトルク低下
を防止するためには、電機子へのコイルの巻き数を多く
するか、装置そのものに印加する電源電圧を上げる必要
があり、装置そのものの小型化の妨げになるとともに、
消費電力の増加を招いていた。そこで、本発明は、ボー
ドからモータのコイルへの給電経路の断線防止、モータ
のトルクの向上並びに小型化を両立させたたとえば超小
型のハードディスクドライブ装置のような情報記録再生
装置の提供を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ディ
スク状の情報記録媒体に情報記録したり前記ディスク状
の情報記録媒体の情報を再生するための情報記録再生装
置であり、前記情報記録媒体を支持し、周囲にマグネッ
トを有してモータのロータを構成しているハブと、第1
面側に前記ハブが回転自在に位置されており、前記ハブ
の周囲の前記マグネットに対応する位置には前記モータ
のステータを構成する複数の電機子が配置され、前記電
機子の位置において前記第1面から前記第1面とは反対
の面である第2面へ通じる開口部を有するベースプレー
トと、前記ベースプレートの前記第2面に固定され、前
記ベースプレートの前記開口部に通じる孔を有し、電気
絶縁性を有する絶縁基板と、弾性変形する金属板からな
り、基部と、前記基部から腕状に突出して形成された電
気的な接触部とを有する接点バネであり、前記基部の一
方の面が前記絶縁基板の前記孔付近に固定され、前記電
機子のコイルのコイルエンドが前記ベースプレートの前
記開口部と前記絶縁基板の前記孔を通じて引き出され
て、前記基部の他方の面に対して電気的に接続されてい
る前記接点バネと、前記コイルエンドが前記ベースプレ
ートの前記開口部と前記絶縁基板の前記孔から引き出さ
れた後に前記絶縁基板の前記孔を閉じるシーリング部
と、前記絶縁基板に対向して配置されており、前記接点
バネの前記接触部が弾性変形した状態で前記接触部の先
端が接触する給電用のランドであるパッド部と、前記シ
ーリング部の突出部分を収容する収容開口部とを有する
ボードと、を備えることを特徴とする情報記録再生装置
である。
【0014】請求項1では、ハブは情報記録媒体を支持
し、周囲にマグネットを有してモータのロータを構成し
ている。ベースプレートは、ハブの周囲のマグネットに
対応する位置にはモータのステータを構成する複数の電
機子が配置されている。このベースプレートの電機子の
位置において、第1面から第2面へ通じる開口部を有し
ている。絶縁基板は、ベースプレートの第2面に固定さ
れ、ベースプレートの開口部に通じる孔を有し、電気絶
縁性を有している。これにより絶縁基板はベースプレー
トの第2面に対して確実に保持でき、絶縁基板が折り曲
ってしまうようなことがない。接点バネは、弾性変形す
る金属板からなり、基部と腕状に突出して形成された電
気的な接触部を有している。接点バネの基部の一方の面
が絶縁基板の孔付近に固定されており、電機子のコイル
のコイルエンドがベースプレートの開口部と絶縁基板の
孔を通じて引き出されており、基部の他方の面に対して
電気的に接続されている。これにより、接点バネの基部
は絶縁基板を介してベースプレート側に固定できる。コ
イルエンドは、開口部、絶縁基板の孔を通じて基部の他
方の面に電気的に接続を確実にできる。コイルエンドを
通して配置する作業が容易である。シーリング部は、コ
イルエンドとベースプレートの開口部と基板の孔から引
き出された後に絶縁基板の孔を閉じる閉鎖用の部材であ
る。絶縁基板の孔をシーリング部により確実に閉じるの
で、このシーリング部はコイルエンドを保持できるとと
もに、空気の出入りを防ぐ。ディスク側へのゴミ・チリ
の他アウトガスの流入を防止しなくてはいけない。特
に、マザーボードへの部品実装にはフラックスが使用さ
れる。ハードディスク使用時には、フラックスが気化し
てなるアウトガスが発生する。このときディスクが密閉
されていないと、ディスクの回転によりアウトガスが吸
引されてディスクに付着して故障するおそれがある。こ
のシーリング部はこの問題の発生も防ぐ。ボードは、絶
縁基板に対向して配置されており、接点バネの接触部の
先端が接触する給電用のランドであるパッド部と、シー
リング部の突出部分を収容する収容開口部を有してい
る。この突出部分は収容開口部内に収めることができる
ので、突出部分があるにもかかわらずボードと絶縁基板
の間隙を小さくでき、ハードディスクドライブ装置の小
型化が図れる。以上のことから、ボードからコイルへの
給電経路には、断線および電気抵抗の増加の要因となる
従来用いられているフレキシブルプリント基板がなく、
給電経路はボードからコイルへとほぼダイレクトにつな
がるのに等しい。従って断線および電力ロスが防止され
るとともに、モータの回転トルクが向上し、情報記録再
生装置の動作開始時における誤動作を防止できる。また
基部と電気的な接触部を有する接点バネを用いているこ
とから、この接点バネはモータへの給電経路として十分
な電流を流すことができ、接点バネの接触部がボードの
パッド部に接する部分における接点としての信頼性も十
分なものであるので、絶縁基板とボードとの間に与える
空間の間隔を小さくすることができ、情報記録再生装置
の小型化および省スペース化を図れる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載の情報
記録再生装置において、前記絶縁基板はフレキシブルプ
リント基板であり、前記絶縁基板の前記孔の周囲に沿っ
てランドが形成されており、前記絶縁基板の前記孔を閉
じる前記シーリング部は、半田からなることを特徴とす
る。請求項2では、ランドに対して半田付けすることに
より絶縁基板の孔の近傍に接点バネの基部を確実に固定
でき、接点バネの固定作業が容易であるとともに十分な
固定強度を得ることができる。しかも、ランドに半田を
盛り上げることにより、容易に絶縁基板の孔を閉じてシ
ーリング部を形成することができる。絶縁基板としてフ
レキシブルプリント基板を用いても、絶縁基板はベース
プレートの第2面に固定されているので、折り曲ること
はない。
【0016】請求項3の発明は、請求項1に記載の情報
記録再生装置において、前記絶縁基板は単層の樹脂板で
あり、前記接点バネの前記基部の一方の面は、前記絶縁
基板の面に固定され、前記シーリング部はコーキング剤
である。請求項3では、絶縁基板はランドを備えない例
えば単層の樹脂板であるので、フレキシブルプリント基
板に比べて安価であり、シーリング部がコーキング剤か
らなるので半田からなる場合に比べてさらに安価にでき
る。
【0017】請求項4の発明は、請求項2に記載の情報
記録再生装置において、前記接点バネの前記基部は、中
央に開口部が形成されたリング状部材であり、前記接点
バネの前記基部の開口部が前記ベースプレートの前記開
口部と前記絶縁基板の前記孔に対応する位置に合わせる
ように前記接点バネの前記基部の一方の面は前記絶縁基
板の面に固定されており、前記コイルの前記コイルエン
ドは、前記ベースプレートの前記開口部と前記絶縁基板
の前記孔および前記接点バネの前記基部の前記開口部を
通じて引き出されて前記接点バネの前記基部の他方の面
に対して電気的に接続されている。請求項4では、接点
バネの基部の開口部がベースプレートの開口部と絶縁基
板の孔に対応するように位置合わせされており、接点バ
ネの基部は絶縁基板の一方の面に固定されている。従っ
て、接点バネの基部の位置と絶縁基板の孔を閉じたシー
リング部の位置が最も接近することから、絶縁基板の孔
を閉じるシーリング部と接点バネの基部とが占める面積
が最小となり、絶縁基板の下面への突出部分が占める面
積が最小になる。そしてコイルエンドはベースプレート
の開口部と絶縁基板の孔および接点バネの基部の開口部
を通じて引き出されて接点バネの基部の他方の面に対し
て電気的に接続されている。従って、絶縁基板の下面の
突出部分を避けるために形成されたボードの収容開口部
の面積を最小にすることができ、ボードにおける部品の
実装できる有効な面積を最大限にすることができる。
【0018】請求項5の発明は、請求項3に記載の情報
記録再生装置において、前記接点バネの前記基部は、中
央に開口部が形成されたリング状部材であり、前記接点
バネの前記基部の開口部が前記ベースプレートの前記開
口部と前記絶縁基板の前記孔に対応する位置に合わせる
ように前記接点バネの前記基部は前記絶縁基板の一方の
面に固定されており、前記コイルの前記コイルエンド
は、前記ベースプレートの前記開口部と前記絶縁基板の
前記孔および前記接点バネの前記基部の前記開口部を通
じて引き出されて前記接点バネの前記基部の他方の面に
対して電気的に接続されている。請求項5では、接点バ
ネの基部の開口部がベースプレートの開口部と絶縁基板
の孔に対応するように位置合わせされており、接点バネ
の基部は絶縁基板の一方の面に固定されている。従っ
て、接点バネの基部の位置と絶縁基板の孔を閉じたシー
リング部の位置が最も接近することから、絶縁基板の孔
を閉じるシーリング部と接点バネの基部とが占める面積
が最小となり、絶縁基板の下面への突出部分が占める面
積が最小になる。そしてコイルエンドはベースプレート
の開口部と絶縁基板の孔および接点バネの基部の開口部
を通じて引き出されて接点バネの基部の他方の面に対し
て電気的に接続されている。従って、絶縁基板の下面の
突出部分を避けるために形成されたボードの収容開口部
の面積を最小にすることができ、ボードにおける部品の
実装できる有効な面積を最大限にすることができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項4に記載の情報
記録再生装置において、前記ベースプレートの中心部分
には、周縁形状が円形で凸状型の段差部を有し、複数の
前記接点バネは、複数の前記接点バネを連結しており、
切込み部を折り曲げにより複数の前記接点バネを別々に
分離可能な連結部と、前記ベースプレートの前記段差部
にはまり込む内周縁と、前記ベースプレートの前記段差
部の前記凸状部にかみ合う切欠部を有している。請求項
6では、複数の接点バネの内周縁をベースプレートの段
差部にはめ込んだ状態で、ベースプレートの段差部の凸
状部に対して複数の接点バネの切欠部をかみ合わせるこ
とにより、複数の接点バネはベースプレートに対して回
転方向に関して位置決めをすることができる。そのよう
に位置決めした状態で固定した後、連結部を除去するこ
とによって複数の接点バネは簡単な作業で別々に電気的
に分離することができる。
【0020】請求項7の発明は、請求項5に記載の情報
記録再生装置において、前記ベースプレートの中心部分
には、周縁形状が円形で凸状型の段差部を有し、複数の
前記接点バネは、複数の前記接点バネを連結しており、
切込み部を折り曲げにより複数の前記接点バネを別々に
分離可能な連結部と、前記ベースプレートの前記段差部
にはまり込む内周縁と、前記ベースプレートの前記段差
部の前記凸状部にかみ合う切欠部を有している。請求項
7では、複数の接点バネの内周縁をベースプレートの段
差部にはめ込んだ状態で、ベースプレートの段差部の凸
状部に対して複数の接点バネの切欠部をかみ合わせるこ
とにより、複数の接点バネはベースプレートに対して回
転方向に関して位置決めをすることができる。そのよう
に位置決めした状態で固定した後、連結部を除去するこ
とによって複数の接点バネは簡単な作業で別々に電気的
に分離することができる。
【0021】請求項8の発明は、請求項1に記載の情報
記録再生装置において、前記情報記録媒体はハードディ
スクである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0023】第1の実施形態 図1は、本発明の情報記録再生装置の一例であるハード
ディスクドライブ装置を示す分解斜視図であり、図2
は、図1のハードディスクドライブ装置の平面図であ
る。このハードディスクドライブ装置1は、ディスク状
の情報記録媒体の一例であるハードディスクDに対して
磁気的に情報を記録したり、あるいはすでにハードディ
スクDに記録されている情報を磁気的に再生する機能を
有している。ハードディスクドライブ装置1は、例えば
電子機器の一例であるいわゆるノート型のパーソナルコ
ンピュータのPCカードスロットに装着して使用するも
のであり、非常に小型でかつ薄型の情報記録再生装置で
ある。
【0024】図1と図2において、ハードディスクドラ
イブ装置1は、筐体200、ハードディスクD、スピン
ドルモータM、磁気ヘッド102、アーム104、マザ
ーボード13等を有している。スピンドルモータMは、
ハードディスクDを回転するモータである。磁気ヘッド
102は、ハードディスクDに対して磁気的に情報を記
録したり、ハードディスクDの情報を磁気的に再生する
ヘッドである。
【0025】アーム104の先端には磁気ヘッド102
が取り付けられており、アーム104は、例えばボイス
コイルモータ106の動作により、F方向に磁気ヘッド
102を揺動可能であり、磁気ヘッド102は、例えば
ハードディスクDの表面と裏面の任意のトラックに対し
て位置決めすることで情報信号を磁気的に記録したり、
あるいはすでに記録された情報を磁気的に再生する。磁
気ヘッド102としては、例えばGMがある(ジャイア
ント磁気抵抗効果素子)等を採用することができる。
【0026】図1に示す筐体200は、第1部分201
と第2部分202を有しており、第1部分201と第2
部分202の中には、上述したハードディスクD、磁気
ヘッド102、アーム104、スピンドルモータM、マ
ザーボード13、ボイスコイルモータ106等が収容さ
れている。マザーボード(ボードに相当)13は、ハー
ドディスクDに記録する情報信号(データ)を一時的に
蓄えるキャッシュメモリや情報信号(データ)を転送す
るための転送制御する回路等を搭載している。
【0027】図3は、図1と図2に示すハードディスク
ドライブ装置1のハードディスクD、スピンドルモータ
M、マザーボード13、ベースプレート2等を含む断面
構造例を示している。図3の断面構造例では、回転軸1
10を中心としてほぼ左右対称形状であるので、回転軸
110を中心としてほぼ右側の部分を代表して示してい
る。図3に示す回転軸110は、筐体の第2部分202
に対して軸受204と206を用いて回転可能に支持さ
れている。回転軸110の一端部にはハブ11が固定さ
れている。このハブ11はハードディスクDを支持して
いる。ハブ11の小径部分11aにはマグネット12が
全周に亘って装着されている。このマグネット12は、
スピンドルモータMの駆動用のマグネットであり、円周
方向に沿ってS極とN極が交互に多極着磁されている。
ハブ11の大径部11bにはハードディスクDが固定さ
れている。
【0028】ハードディスクDと筐体の第2部分202
の間には、スピンドルモータM、FPC基板(フレキシ
ブルプリント基板)8、マザーボード13等が配置され
ている。まずスピンドルモータMについて説明する。ス
ピンドルモータMのロータRはハブ11とマグネット1
2等により構成されている。スピンドルモータMのステ
ータSは、複数個の電機子3、ベースプレート2等によ
り構成されている。電機子3は、ステータ・コア4とコ
イル5を有している。コイル5は、各ステータ・コア4
に所定回数巻かれている。電機子3は、マグネット12
に対して半径方向に関して対向して配置されている。図
6は、ハードディスクドライブ装置1を平面的に見た図
であり、複数個の電機子3が円形状に所定角度毎をおい
て配列されている例を示している。図6の例では、9個
の電機子3が図3のマグネット12の周囲に沿ってほぼ
均等の角度をおいて配置されている。マグネット12の
磁界と電機子3の発生する磁界の相互作用によりロータ
RがステータSに対して回転する。
【0029】ベースプレート2は透磁性の金属材料、例
えばアルミニウムのダイキャストにより作られている。
ベースプレート2の各電機子3が配置される位置には、
開口部2aが形成されている。この開口部2aは、ベー
スプレート2の第1面Gから第2面Hへ通じている。各
電機子3は、この開口部2a内に収容された形で保持さ
れている。開口部2aに収容されている電機子3の上
は、絶縁シート6とステータシールド7を用いて閉鎖さ
れている。各電機子3のステータ・コア4が開口部2a
の周縁に掛け渡されるとともに、コイル5が開口部2a
の中に介在された状態に配置されている。そのために、
極めてコンパクトな空間である開口部2aの中に、ロー
タRとステータSからなるスピンドルモータMが組み込
まれている。したがって、回転軸110の方向に関する
ハードディスクドライブ装置1の小型化と薄型化が図れ
る。
【0030】ベースプレート2の開口部2aは、図3に
示すようにFPC基板8により閉鎖されている。つまり
FPC基板8は、ベースプレート2の下面(第2面H)
側から開口部2aを閉じている。FPC基板8は第2面
Hに対して接着層8bにより例えば接着により固定され
ている。FPC基板8がベースプレート2の第2面Hに
直接ほぼ全面的に固定されるので、FPC基板8が折れ
曲ることが全くない。FPC基板8は、絶縁基板の一例
であり、例えば図7に示すような平面的な形状を有して
いる。FPC基板(絶縁基板)8は、ほぼリング状であ
り、中央に開口部8cを有している。開口部8cの内周
縁の一部分には例えば半円形状の切欠部8dが1つ形成
されている。この切欠部8dは、半円形状であって凹状
である。FPC基板8の所定の位置には、複数個の孔8
aが形成されている。この孔8aは、図3に示すように
ベースプレート2の開口部2aに対応する位置にある。
【0031】図3に示すように、ベースプレート2は、
段差部2bを有している。この段差部2bは、ベースプ
レート2の第2面H側において図3において下方に突出
してほぼ円柱状に形成されている。この段差部2bの外
周縁面は、図7に示すFPC基板8の開口部8cの形状
にほぼ一致する大きさの段差部分であり、FPC基板8
の中央の開口部8cが図3に示すベースプレート2の段
差部2bにちょうど嵌合して位置決めされた状態で、ベ
ースプレート2の第2面Hに対してFPC基板8の一方
の面が接着層8dを用いて接着あるいは粘着により固着
されている。
【0032】図6に示すように、ベースプレート2の段
差部2dには、1つの凸状部2cが形成されている。こ
の凸状部2cは、図7のFPC基板8の切欠部2dにか
み合うものである。これにより、FPC基板8が図3の
ベースプレート2の第2面Hに固定される際に、ベース
プレート2の段差部2bに対して回転方向の位置決めが
確実に行えるようになっている。図3に示すように、F
PC基板8はベースプレート2の開口部2aを閉じてい
るが、FPC基板8は上述したように複数個の孔8aを
有している。この孔8aは、コイル5のコイルエンド5
aの位置に対応して形成されている。ベースプレート2
の開口部2aと孔8aには図3に示すようにコイルエン
ド5aが挿通されて下方に、すなわちマザーボード13
側に引き出されている。FPC基板8の下面には、ラン
ド8bが形成されており、このランド8bは孔8aの周
囲に沿って形成されている。ランド8bには、図8に示
すような接点バネ9の一方の面9gが半田付けして固定
されている。
【0033】上述した絶縁基板であるFPC基板8は、
所定の剛性、耐熱性および電気絶縁性を有する板である
が、図8と図9に示す接点バネ9は所定の範囲で弾性変
形可能であり、導電性を有する金属板から作られてい
る。接点バネ9は、所定の範囲で弾性変形するために厚
さが例えばほぼ0.08mmの金属板、例えばベリリウ
ム銅、リン青銅、チタン銅、洋白、ステンレス鋼(SU
S)のバネ材により作られている。接点バネ9は、基部
9a、接触部9bおよび連結部9cを有している。図8
の基部9aは、リング状の部分であり、中央に円形の開
口部9dを有している。接触部9bは、基部9aから腕
状に突出して形成された部分であり、基部9aの縁端部
から半径方向に沿って所定角度θ分折れ曲がって腕状に
伸びている。接触部9aの先端部9eが折れ曲がり方向
に対して凸状に湾曲形成されている。接触部9bはスリ
ット9fを有しており、このスリット9fは接触部9b
の長手方向に沿って形成されていて、電流容量の向上
(接点数が増して接触抵抗を抑えることにより電流容量
が増加)し、機械的には片側変形時にもう一方が確実に
電流経路を確保する。
【0034】図5は、この接点バネ9の基部9aの一方
の面9gがFPC基板8のランド8bに対して半田付け
により固定されており、しかも接触部9bの先端部9e
が、マザーボード13側のパッド部(ランド)13bに
対して電気的かつ機械的に接触している状態を示してい
る。つまり、図8と図9に示すようにFPC基板8のラ
ンド8bには接点バネ9の基部9aのうちの接触部9b
が折れ曲がる方向J側の他方の面9gが半田付けされて
いる。この状態で、コイルエンド5aは、ベースプレー
ト2の開口部2a、FPC基板8の孔8aを通り、そし
て基部9aの開口部9dを通って、基部9aの半田付け
面(他方の面)9h側に半田付けして電気的に接続され
ている。この半田付け面9hは、基部9aの一方の面9
gとは反対の面であり、半田付け面9hは図5と図8に
示す接触部9bの折れ曲がる方向Jとは反対側の面であ
る。これにより、接点バネの基部は絶縁基板を介してベ
ースプレート側に固定できる。コイルエンドは、開口
部、絶縁基板の孔を通じて基部の他方の面に電気的に接
続を確実にできる。コイルエンドを通して配置する作業
が容易である。
【0035】図4と図5に示す状態では、コイルエンド
5aと接点バネ9とは電気的につながれた状態であり、
接点バネ9の接触部9bはベースプレート2側に近づく
J方向に弾性変形して折れ曲がった状態になる。このた
めに接触部9bの先端部9eはこの弾性力によりマザー
ボード13のパッド部13bに機械的にかつ電気的に確
実に接続することができる。
【0036】図3と図5に示すように、FPC基板8の
ランド8bから接点バネ9の基部9aの下面に至る範囲
では、半田10がシーリング部として断面半円形状に盛
られて形成されており、孔8aは半田10により閉じて
いる。このように半田10を盛ることにより、基部9a
とFPC基板8のランド8bおよびコイルエンド5aの
電気的かつ機械的な接続と保持を確実にすることができ
る。絶縁基板の孔をシーリング部により確実に閉じるの
で、このシーリング部はコイルエンドを保持できるとと
もに、空気の出入りを防ぎ、ディスク側と基板側の密閉
性の向上、すなわちディスク側への基板側のコンタミ・
アウトガスの流出を防止できる。このように半田10の
突出部分の存在を避けるために、マザーボード13には
図3と図5に示すように収容開口部13aが形成されて
いる。この収容開口部13aは、半田10の形成位置に
対応して形成されており、半田10の突出部分をマザー
ボード13の板厚Wの範囲内で吸収できるようになって
いる。なおこの時のマザーボード13とFPC基板8と
の間には、図5に示すように隙間Tが例えば0.3mm
程度設けられており、マザーボード13がベースプレー
ト2とFPC基板に接触することはない。この突出部分
は収容開口部内に収めることができるので、突出部分が
あるにもかかわらずボードと絶縁基板の間隙を小さくで
き、ハードディスクドライブ装置の小型化が図れる。
【0037】次に、図8の接点バネ9の構造についてさ
らに詳しく説明する。図8と図9に示す接点バネ9は1
つの例を示しているが、図9は、接点バネ9aの半田付
け面9hに対してコイルエンド9aが半田付けされた状
態を示している。図10と図11には、複数の接点バネ
9が連結された状態になっている。複数の接点バネ9
は、連結部9cにより相互に連結されており、接点バネ
集合体を構成している。図10と図11の例では、4つ
の接点バネ9が連結部9cにより接続されている。
【0038】図3と図5に示すように、ベースプレート
2の下面側にFPC基板8に続いて接点バネ9を固定し
た後に、すべての接点バネ9は対応するコイル5の位置
に固着する。そしてFPC基板8の孔8aを半田10で
閉鎖してから、複数の接点バネ9は、図11と図12の
連結部9cを切込み部299より折り曲げて切断・離脱
させることにより相互に機械的に電気的に切り離すよう
になっている。複数の接点バネが連結部9cの中間部分
9kの2箇所の折り曲げ部分9mを折り曲げて除去する
ことにより相互に切り離すことができ、簡単にこの切り
離し作業が行える。
【0039】図11では複数の接点バネ9が連結部9c
により連結された状態を示しており、この連結された複
数の接点バネ9は、図10に示すようにベースプレート
2のFPC基板に対して取り付けられている。各接点バ
ネ9の基部9aにはコイルエンド9aが半田付けされて
いる。図10と図12では、複数の接点バネを下面側か
ら見ている状態であり、切り取り廃棄部分である中間部
分9kは、3か所の折り曲げ部分9mにより除去され
る。除去された状態は図13に示しており、各接点バネ
9は電気的に分離された状態になる。尚、筐体と接点バ
ネがショートするおそれがある場合は、段差部での位置
決めをせず、別の装着位置決め治具を考慮した方がよ
い。
【0040】このような構造を採用することにより、複
数の電気的に孤立した接点バネ9があらかじめ決められ
た位置に決められた向きでベースプレートとFPC基板
側に確実にかつ簡単に配置することができる。つまり、
あらかじめ一体化された複数の接点バネ9の相対的な位
置および向きの関係は、実際にベースプレート2の下面
へと配置する時の位置および配置であり、ベースプレー
ト2の段差部2bを取り巻く配置である。そして複数の
連結された接点バネ9の内周縁には、ベースプレート2
の段差部2bの外周縁状の異なる位置に沿う部分があ
る。すなわち図13に示すように1つの接点バネ9に切
欠部9pを形成し、この切欠部9pとベースプレート2
の凸状部2cをかみ合わせる。このことにより、各接点
バネ9の円周方向CLに関する位置決めを確実かつ簡単
に行うことができ、複数の接点バネ9はそれぞれ決めら
れた位置に決められた向きで配置できる。
【0041】図3に示すベースプレート2の下面側であ
る第2面H側にマザーボード13を配置すると、マザー
ボード13は複数の接点バネ9の基部9aの位置に盛ら
れた半田10の位置に開口部13aを備えているため
に、すでに述べたように例えば図5に示すように半田1
0による突出部分のすべてが、対応する位置にある開口
部13a内に入り込んでマザーボード13の厚みWの中
に吸収することができる。このため図3のマザーボード
13とベースプレート2の隙間をできるだけ小さくし
て、ハードディスクドライブ装置1の軸方向の薄型化と
小型化が図れる。
【0042】図14は、マザーボード13の収容開口部
13aと半田10の突出部分の形状例を示している。図
5に示すように、ベースプレート2から離れる方向(下
方)へと折れ曲がった状態にある接点バネ9の接触部9
bの先端は、マザーボード13上面へと所定の弾性力で
押圧された状態となる。パッド部13bに対する所定の
接触圧を保持することにより、接点バネとパッド部13
bとの接触抵抗を安定させることができ、しいては、安
定した電力を供給出来る。このとき、マザーボード13
へと接触部9bの先端が接触する位置には、パッド部1
3bがランドとして形成されており、マザーボード13
からコイル5へと給電するための経路が構成される。つ
まり、マザーボード13からの電力は、パッド部13
b、接点バネ9の接触部9b、接点バネ9の基部9a及
びコイルエンド5aを通じてコイル5へと供給される。
【0043】重要な特徴としては、第1の実施形態のハ
ードディスクドライブ装置1では、絶縁基板としてFP
C基板8を用いているが、FPC基板8は、ベースプレ
ート2の開口部2aを下方から閉蓋する目的と、ベース
プレート2に対する電気的な絶縁を保って接点バネ9を
ベースプレート2の下面に固着させるためのランド8b
を得る目的で使用されているだけであり、マザーボード
13からコイル5への給電経路の一部分を構成するもの
ではない。
【0044】このように、第1の実施形態のハードディ
スクドライブ装置1におけるマザーボード13からコイ
ル5への給電経路には、FPC基板がなく、給電経路は
マザーボード13からコイル5へと略ダイレクトにつな
がるのに等しい。したがって、マザーボード13からコ
イル5への給電経路の断線を防止できる。しかも、コイ
ル5への給電経路における電気抵抗が低減される。その
ため、モータの回転トルクが向上し、ハードディスクの
動作開始時における誤動作が防止できる。また、逆の見
方をすれば、給電経路における電気抵抗が低減される分
だけコイル5の巻数を減少させてもモータから十分なト
ルクを得ることができるため、電力ロスを防止できると
ともに装置全体の更なる小型化に貢献できる。
【0045】また、FPC基板8とマザーボード13と
の間に与えた絶縁を保つための空間の間隔は僅か略0.
3mmであるが、給電経路としてのFPC基板に代えて
付加された接点バネ9は、ほぼ平板状の部材であること
から、この僅かなFPC基板8とマザーボード13との
間の空間内に収容できることに加えて、コイル5への十
分な電力を供給できるだけの断面積を有する形状であ
る。そのため、信頼性の高い給電経路の確保と省スペー
ス化を無理なく両立できる。同時に、接点バネ9はコネ
クタとしての役割も担うので、製造コストを削減でき
る。
【0046】ところで、上記第1の実施形態では、接点
バネ9をベースプレート2との間の絶縁を保ってベース
プレート2の下面(第2面2H)に固定するために、ラ
ンド8bを備えたFPC基板8を絶縁薄板として用いた
が、接点バネ9を絶縁を保ってベースプレート2の下面
に固定できさえすれば、必ずしも、ランド8bを備えた
FPC基板8を用いることに限定されるものではない。
また、絶縁薄板の孔8aを閉じるシーリング部は半田1
0からなるが、必ずしも、シーリング部は半田10から
なることに限定されるものではない。
【0047】第2の実施形態 次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図1
5は本発明の第2の実施形態のハードディスクドライブ
装置におけるマザーボードからモータのコイルへの給電
経路の一部分を示す断面図である。図15の中で上記第
1の実施形態と同一符号及び記号の箇所は上記第1の実
施形態と同一または相当部分であるのでその説明を用い
る。
【0048】図15に示すように、本発明の第2の実施
形態のハードディスクドライブ装置21は、図3の第1
の実施形態のハードディスクドライブ装置1に用いたF
PC基板8に代えて、ランドを備えない単層のポリイミ
ドシート22を用いたものである。絶縁基板としてのポ
リイミドシート22はFPC基板8と同様の形状をして
おり、FPC基板8の場合と同様の孔22aをFPC基
板8の場合と同様の位置に備えている。ポリイミドシー
ト22は、FPC基板8の場合と同様にベースプレート
2の第2面2H(下面)に接着層8dにより接着或いは
粘着により固定され、孔8aからコイルエンド5aが接
点バネ9に向けて下方へと引き出されている。第2の実
施形態の場合、絶縁層のポリイミドシート22にランド
がないので、接点バネ9の基部9aは、接着剤または粘
着剤を用いてポリイミドシート22の下面に接着或いは
粘着により固定されている。ベースプレート2の開口部
2a、ポリイミドシート22の孔22a及び接点バネ9
の基部9aに連通して下方へと引き出されたコイルエン
ド5aは、第1の実施形態の場合と同様に、基部9aの
下面側の半田付け面9hに半田付けされている。
【0049】第2の実施形態のハードディスクドライブ
装置21についても、上記第1の実施形態の場合と同様
に、マザーボード13からの電力は、図5に示すのと同
様にパッド部13b、接点バネ9及びコイルエンド5a
を通じてコイル5へと供給されることに変わりない。そ
のため、マザーボード13からコイル5への給電経路に
は、FPC基板がなく、給電経路はマザーボード13か
らコイル5へと略ダイレクトにつながるのに等しい。し
たがって、断線防止に対する信頼性が極めて高く、電力
ロスを防止できるとともにモータの回転トルクも向上で
きる。同様に、接点バネ9がコネクタとしての役割も担
うので、製造コストを削減できる。
【0050】ポリイミドシート22の孔22aは、第1
の実施形態の場合と異なり、シリコン樹脂23等のシー
リング部で閉蓋されている。このシーリング部も半田に
よる場合と同様に盛り上がって凸状部となり、この凸状
部はマザーボード13に形成された収容開口部13aに
入り込んでマザーボード13の基板厚内に吸収される。
上記第1の実施形態の場合と同様に、給電経路としての
付加された接点バネ9は、平板状であることから、ポリ
イミドシート22とマザーボード13との間の僅かな空
間に収容できることに加えて、コイル5への十分な電力
を供給できるだけの断面積を有している形状である。そ
のため、信頼性の高い給電経路の確保と省スペース化を
無理なく両立できることに変わりない。同時に、接点バ
ネ9はコネクタとしての役割も担うので、製造コストを
削減できる。
【0051】第2の実施形態のハードディスクドライブ
装置21では、図3のFPC基板8に代えてFPC基板
8よりも安価な単層のポリイミドシート22を用いてお
り、しかも、ポリイミドシート22の孔22aを閉蓋す
るのに半田よりも安価なシリコン樹脂23を用いている
ので、上記第1の実施形態のハードディスクドライブ装
置1よりもさらに製造コストの削減効果が高い。
【0052】第2の実施の形態では、絶縁薄板はランド
を備えない単層のポリイミドシート22からなるが、ポ
リイミドシートと同程度の剛性、耐熱性及び絶縁性を備
えていれば、ランドを備えない単層の他の樹脂板であっ
ても良い。また、絶縁薄板の孔8aを閉じるシーリング
部はシリコン樹脂23からなるが、他の種類のコーキン
グ剤であっても良い。絶縁薄板が他の樹脂板であり、シ
ーリング部が他のコーキング剤であっても、図3のFP
C基板8や半田10を用いる場合に比べて絶縁薄板とシ
ーリング部を安価にできることにかわりなく製造コスト
を削減できる。
【0053】第1と第2の実施形態のハードディスクド
ライブ装置1,21は、ICメモリーに代わる記憶媒体
として使用するために設計された超小型ハードディスク
ドライブ装置において、マザーボードからコイル5への
給電経路から断線や電気抵抗分の増加の要因となるFP
C基板を取り除くことと、省スペース化を両立すること
に有効であり、超小型ハードディスクドライブ装置にお
ける信頼性を大幅に向上させることができる。
【0054】第1と第2の実施形態のハードディスクド
ライブ装置1,21では、ベースプレート2に電機子3
のコイル5を介在させる開口部2aが形成されている
が、開口部2aの大きさは必ずしもコイル5を介在させ
る程度に大きいことに限定されるものではなく、開口部
2aはコイル5のコイルエンド5aを通せる程度の孔で
あるとともに、単に、コイルエンド5aをベースプレー
ト2の下面(第2面2H)へと引き出す目的で設けられ
ていても良い。
【0055】第1と第2の実施形態のハードディスクド
ライブ装置1,21の接点バネ9の基部9aは、リング
状をしているが、必ずしもリング状であることに限定さ
れるものではなく、中央に開口部を備えないタイプのも
のであっても良い。その場合には、基部9aの中央にコ
イル5のコイルエンド5aを通すことはできないが、基
部9aのFPC基板8の下面への固着位置を、コイルエ
ンド5aがFPC基板8の下面へと引き出される位置か
ら少し外れた位置とすれば、基部9aの下面へとコイル
エンド5aを半田付けできる。
【0056】第1と第2の実施形態のハードディスクド
ライブ装置1,21では、コイル5のコイルエンド5a
は接点バネ9の基部9aに対して半田付けにより接続さ
れているが、コイルエンド5aの基部9aへの接続形態
は半田付けに限定されるものではなく、溶接であっても
良い。第1と第2の実施形態では、接点バネ9の厚さが
たとえば略0.08mmで、絶縁薄板とマザーボード1
3との間に与える空間の間隔が略0.3mmであるが、
これらの寸法は、ICメモリーに代わる記憶媒体として
使用するために設計された超小型ハードディスクドライ
ブ装置として用いる場合において、要求されるとともに
実現可能な寸法の一例に過ぎず、必ずしも、限定するも
のではない。すなわち、第1と第2の実施形態のハード
ディスクドライブ装置1,21の技術は、超小型ハード
ディスクドライブ装置として用いる場合に特に有効であ
るが、内蔵されるハードディスクの直径が2.5〜3.
5インチ程度の標準的な大きさのハードディスクドライ
ブ装置に用いても良い。
【0057】本発明の第1の実施形態のハードディスク
ドライブ装置1及び本発明の第2の実施形態のハードデ
ィスクドライブ装置21によれば、マザーボード13か
らコイル5への給電経路には、断線及び電気抵抗の増加
の要因となるFPC基板がなく、給電経路はマザーボー
ド13からコイル5へと略ダイレクトにつながるのに等
しい。そのため、断線及び電力ロスが防止されるととも
にモータの回転トルクが向上しハードディスクの動作開
始時における誤動作を防止できる。また、デジタルカメ
ラの画像記憶媒体やノートパソコンのPCカードに代用
する等、ICメモリーに代わる記憶媒体として設計され
た超小型ハードディスクドライブ装置として用いる場合
には、接点バネ9が金属板であるため接点バネ9の板厚
を0.1mm以下にしても接点バネ9にモータへの給電
経路として十分な電流を流すことができ、接点バネ9の
接触部9bがマザーボード13のパッド部13bに接す
る部分における接点としての信頼性も十分なものとなる
ので、絶縁薄板とマザーボード13との間に与える空間
の間隔を僅か略0.3mmとすることができる。そのた
め、省スペースを保つことができる。同時に、接点バネ
9はコネクタとしての役割も担うので、製造コストを削
減できる。
【0058】本発明の第1の実施形態のハードディスク
ドライブ装置1は、絶縁薄板が下面にコイルエンド5a
を挿通する孔8aの周囲に沿ってランド8bが形成され
たFPC基板8であり、絶縁薄板のコイルエンド5aを
挿通する孔8aを閉じるシーリング部が半田からなる。
【0059】したがって、本発明の第1の実施形態のハ
ードディスクドライブ装置1によれば、絶縁薄板の下面
にコイルエンド5aを挿通する孔8aの周囲に沿ってラ
ンド8bが形成されているので、ランド8bに半田付け
することにより絶縁薄板の下面の孔8aの近傍に接点バ
ネ9の基部9aを固着できる。そのため、接点バネ9の
固着作業が容易であるとともに十分な固着強度を得るこ
とができる。しかも、ランド8bに半田を盛り上げるこ
とにより、容易に絶縁薄板の孔8aを閉じてシーリング
部を形成することができる。
【0060】第2の実施形態のハードディスクドライブ
装置21の絶縁薄板はランドを備えない単層の樹脂板
(ポリイミドシート22)であり、接点バネ9の基部9
aは絶縁薄板の下面へと接着或いは粘着により固着さ
れ、絶縁薄板のコイルエンド5aを通す孔8aを閉じた
シーリング部はコーキング剤からなる。
【0061】したがって、第2の実施形態のハードディ
スクドライブ装置21によれば、絶縁薄板はランドを備
えない単層の樹脂板(ポリイミドシート22)であるの
でFPC基板8である場合に比べて安価であり、シーリ
ング部がコーキング剤からなるので半田からなる場合に
比べて安価であるから、製造コストの削減効果が高い。
【0062】本発明の第1の実施形態のハードディスク
ドライブ装置1及び本発明の第2の実施形態のハードデ
ィスクドライブ装置21の接点バネ9の基部9aの形状
は中央に開口部の形成されたリング状であり、前記接点
バネ9の基部9aはその中央の開口部がベースプレート
2の開口部2aと絶縁薄板(FPC基板8またはポリイ
ミドシート22)の孔8aに連続する位置で絶縁薄板(F
PC基板8またはポリイミドシート22)の下面に固着
されており、電機子3のコイル5のコイルエンド5a
は、前記ベースプレート2の開口部2a及び絶縁薄板の
孔8aに続いて基部9aの開口部に連通してベースプレ
ート2の下方へと引き出されて基部9aの下面に接続さ
れている。
【0063】したがって、本発明の第1の実施形態のハ
ードディスクドライブ装置1及び本発明の第2の実施形
態のハードディスクドライブ装置21によれば、接点バ
ネ9の基部9aの位置と、絶縁薄板の孔8aを閉じたシ
ーリング部の位置とが最も接近するため、絶縁薄板に形
成された孔を閉蓋するシーリング部と接点バネ9の基部
9aとが占める面積が最小となり、絶縁薄板の下面への
突出部分が占める面積が最小となる。そのため、絶縁薄
板の下面への突出部分を避けるためにマザーボード13
に形成する開口部の面積を最小にすることができ、マザ
ーボード13の部品を実装できる有効面積を最大限にす
ることができる。
【0064】本発明の第1の実施形態のハードディスク
ドライブ装置1及び本発明の第2の実施形態のハードデ
ィスクドライブ装置21のベースプレート2のハブ11
が装着されている位置の反対側の面(下面)には、周囲
より下方へと凸状で周縁形状が略円形で周縁に凸状部2
cを有する段差部2bが形成され、複数の接点バネ9が
絶縁薄板への固着位置における互いの相対的な位置及び
向きを保った状態で、折り曲げにより容易に除去可能な
連結部9cにより予め一体につながって形成されてい
る。複数の連結された接点バネ9の内周縁には、ベース
プレート2の段差部2bの外周縁上の異なる位置に沿う
部分があり、そのうちの1つの部分にベースプレート2
の凸状部2cにかみ合う切欠部9dが形成されており、
接点バネ9が絶縁薄板に続いてベースプレート2の下面
に固着された後に連結部9cを除去されている。
【0065】したがって、本発明の第1の実施形態のハ
ードディスクドライブ装置1及び本発明の第2の実施形
態のハードディスクドライブ装置21によれば、複数の
連結された接点バネ9を、それらの内周縁が、ベースプ
レート2の段差部2bの外周縁に沿うとともに、ベース
プレート2の段差部2bの凸状部2cに接点バネ9の切
欠部9dがかみ合うように配置するだけで、複数の接点
バネ9を各々に決められた位置に決められた向きで配置
できる。そのため、複数の接点バネ9の位置決めが手作
業によっても容易にしかも迅速に行え、製造コストを低
減できる。
【0066】ベースプレートに配置される電機子の個
数、絶縁薄板が有する孔の個数は特に限定されない。ま
た、コイルのコイルエンドを接点バネの基部の下面に接
続する形態には、半田付けの他に溶接がある。絶縁薄板
の下面とマザーボードとの間の間隔、及び接点バネの板
厚は、それぞれ、たとえば具体的には略0.3mm、略
0.08mmとする例が考えられる。また、ベースプレ
ートに形成された開口部は電機子のコイルを介在させる
程度に大きくても良いが、コイルのコイルエンドを通せ
る程度の小さな孔であっても良い。また、絶縁薄板に
は、1枚のポリイミドシートまたはその他の樹脂板でも
良く、複数枚のポリイミドシートを積層したFPC基板
でも良い。樹脂板としては、例えば、ポリイミドシート
がある。コーキング剤としては、例えば、シリコン樹脂
がある。
【0067】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。本発明の情報記録再生装置は、ディ
スク状の記録媒体に対して磁気的に情報を記録したり情
報を再生する例を挙げているが、これに限らずディスク
状の情報記録媒体が光ディスクや光磁気ディスク等の場
合であっても用いることも可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マザーボードからモータのコイルへの給電経路の断線防
止、モータのトルクの向上並びに小型化を両立させた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置の一例であるハード
ディスクドライブ装置を示す分解斜視図。
【図2】図1のハードディスクドライブ装置の平面図。
【図3】ハードディスクドライブ装置のスピンドルモー
タ、ハブ、FPC基板、マザーボード等の構造を示す断
面図。
【図4】ハブ、ベースプレート、マザーボード、FPC
基板等を示す拡大した断面図。
【図5】ベースプレート、FPC基板、マザーボードお
よび接点バネ等を示す断面図。
【図6】複数の電機子の配列状態を示す図。
【図7】FPC基板の形状例を示す図。
【図8】接点バネの形状例を示す斜視図。
【図9】接点バネに対してコイルエンドが半田付けされ
た状態を示す図。
【図10】図3のN方向から見た複数の接点バネの配置
例を示す図。
【図11】複数の接点バネの連結状態の例を示す図。
【図12】複数の接点バネの連結状態を示す拡大図。
【図13】複数の接点バネの連結部が除去されて各接点
バネが電気的に分離された状態を示す図。
【図14】図3のN方向から見たマザーボードの収容開
口部とその収容開口部の中に収容された半田を示す図。
【図15】本発明の第2の実施の形態であるハードディ
スクドライブ装置を示す断面図。
【図16】従来のハードディスクドライブ装置を示す断
面図。
【符号の説明】
1・・・ハードディスクドライブ装置(情報記録再生装
置)、2・・・ベースプレート、2a・・・開口部、2
b・・・段差部、2c・・・凸状部、2G・・・第1
面、2H・・・第2面、3・・・電機子、4・・・ステ
ータ・コア、5・・・コイル、5a・・・コイルエン
ド、6・・・絶縁シート、7・・・ステータ・シール
ド、8・・・FPC基板(絶縁基板)、8a・・・孔、
8b・・・ランド、8c・・・開口部、8d・・・切欠
部、9・・・接点バネ、9a・・・基部、9b・・・接
触部、9c・・・連結部、9p・・・切欠部、10・・
・半田(シーリング部)、11・・・ハブ、12・・・
マグネット、13・・・マザーボード(ボードの一
例)、13a・・・収容開口部、13b・・・パッド
部、21・・・ハードディスクドライブ装置(情報記録
再生装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 英則 岐阜県美濃加茂市本郷町9丁目15番22号 ソニー美濃加茂株式会社内 Fターム(参考) 5D109 BA03 BA15 BA29 5H611 BB06 PP05 QQ03 RR03 TT01 UA01 5H621 BB01 GA02 GB09 GB14 JK01 JK08 JK14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の情報記録媒体に情報記録し
    たり前記ディスク状の情報記録媒体の情報を再生するた
    めの情報記録再生装置であり、 前記情報記録媒体を支持し、周囲にマグネットを有して
    モータのロータを構成しているハブと、 第1面側に前記ハブが回転自在に位置されており、前記
    ハブの周囲の前記マグネットに対応する位置には前記モ
    ータのステータを構成する複数の電機子が配置され、前
    記電機子の位置において前記第1面から前記第1面とは
    反対の面である第2面へ通じる開口部を有するベースプ
    レートと、 前記ベースプレートの前記第2面に固定され、前記ベー
    スプレートの前記開口部に通じる孔を有し、電気絶縁性
    を有する絶縁基板と、 弾性変形する金属板からなり、基部と、前記基部から腕
    状に突出して形成された電気的な接触部とを有する接点
    バネであり、前記基部の一方の面が前記絶縁基板の前記
    孔付近に固定され、前記電機子のコイルのコイルエンド
    が前記ベースプレートの前記開口部と前記絶縁基板の前
    記孔を通じて引き出されて、前記基部の他方の面に対し
    て電気的に接続されている前記接点バネと、 前記コイルエンドが前記ベースプレートの前記開口部と
    前記絶縁基板の前記孔から引き出された後に前記絶縁基
    板の前記孔を閉じるシーリング部と、 前記絶縁基板に対向して配置されており、前記接点バネ
    の前記接触部が弾性変形した状態で前記接触部の先端が
    接触する給電用のランドであるパッド部と、前記シーリ
    ング部の突出部分を収容する収容開口部とを有するボー
    ドと、を備えることを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁基板はフレキシブルプリント基
    板であり、前記絶縁基板の前記孔の周囲に沿ってランド
    が形成されており、前記絶縁基板の前記孔を閉じる前記
    シーリング部は、半田からなることを特徴とする請求項
    1に記載の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁基板は単層の樹脂板であり、前
    記接点バネの前記基部の一方の面は、前記絶縁基板の面
    に固定され、前記シーリング部はコーキング剤であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記接点バネの前記基部は、中央に開口
    部が形成されたリング状部材であり、前記接点バネの前
    記基部の開口部が前記ベースプレートの前記開口部と前
    記絶縁基板の前記孔に対応する位置に合わせるように前
    記接点バネの前記基部の一方の面は前記絶縁基板の面に
    固定されており、 前記コイルの前記コイルエンドは、前記ベースプレート
    の前記開口部と前記絶縁基板の前記孔および前記接点バ
    ネの前記基部の前記開口部を通じて引き出されて前記接
    点バネの前記基部の他方の面に対して電気的に接続され
    ている請求項2に記載の情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記接点バネの前記基部は、中央に開口
    部が形成されたリング状部材であり、前記接点バネの前
    記基部の開口部が前記ベースプレートの前記開口部と前
    記絶縁基板の前記孔に対応する位置に合わせるように前
    記接点バネの前記基部の一方の面は前記絶縁基板の面に
    固定されており、 前記コイルの前記コイルエンドは、前記ベースプレート
    の前記開口部と前記絶縁基板の前記孔および前記接点バ
    ネの前記基部の前記開口部を通じて引き出されて前記接
    点バネの前記基部の他方の面に対して電気的に接続され
    ている請求項3に記載の情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記ベースプレートの中心部分には、周
    縁形状が円形で凸状型の段差部を有し、 複数の前記接点バネは、複数の前記接点バネを連結して
    おり、切込み部を折り曲げにより複数の前記接点バネを
    別々に分離可能な連結部と、前記ベースプレートの前記
    段差部にはまり込む内周縁と、前記ベースプレートの前
    記段差部の前記凸状部にかみ合う切欠部を有している請
    求項4に記載の情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ベースプレートの中心部分には、周
    縁形状が円形で凸状型の段差部を有し、 複数の前記接点バネは、複数の前記接点バネを連結して
    おり、切込み部を折り曲げにより複数の前記接点バネを
    別々に分離可能な連結部と、前記ベースプレートの前記
    段差部にはまり込む内周縁と、前記ベースプレートの前
    記段差部の前記凸状部にかみ合う切欠部を有している請
    求項5に記載の情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記情報記録媒体はハードディスクであ
    る請求項1に記載の情報記録再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009211745A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Panasonic Corp ディスク駆動装置
KR101101436B1 (ko) 2010-06-15 2012-01-02 삼성전기주식회사 모터 및 기록 디스크 구동장치
JP2018200048A (ja) * 2017-05-26 2018-12-20 ミネベアミツミ株式会社 遠心ファン

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