JPH08501650A - 2・1/2インチの形状ファクタをもつ高さが低いディスクドライブ - Google Patents

2・1/2インチの形状ファクタをもつ高さが低いディスクドライブ

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JPH08501650A
JPH08501650A JP6508367A JP50836793A JPH08501650A JP H08501650 A JPH08501650 A JP H08501650A JP 6508367 A JP6508367 A JP 6508367A JP 50836793 A JP50836793 A JP 50836793A JP H08501650 A JPH08501650 A JP H08501650A
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リチャード ビー バルスリー
ウィリアム ゴーデット
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コナー ペリフェラルズ インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 頂部及び底部を備えたベースを有する2・1/2インチの形状ファクタをもつディスクドライブ。スピンモータ(50)がベースに固定され、ディスクがベース上に取り付けられ、且つカバー(44)がベース(42)に対してシール可能に取り付けられる。ベース及びカバー(44)が、ディスクと、ヘッド(60、61)と、アクチュエータ(40)とを封入する。ディスクドライブは、約12.5mmに等しい又はこれより小さい最大全高を有する。他の特徴は、ディスクドライブが更に、電子制御装置を備えた印刷回路基板を、アクチュエータ、読取り/書込みヘッド及びスピンモータに電気的に接続するためのヘッダ組立体を有することである。ディスクドライブは更に、アクチュエータ組立体及びヘッダ組立体(40)が単一取付け部材に固定され、これによりディスクドライブに挿入できる一体形ヘッダ/アクチュエータ組立体を形成するように作られたアクチュエータ組立体を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 2・1/2インチの形状ファクタをもつ高さが低いディスクドライブ関連出願及び特許に関する相互参照 ・「密封形ディスクドライブの構造(ARCHITECTURE FOR SEALED DISK DRIVE) 」、1987年5月29日付米国特許出願第056,584号(現在放棄)の分割出願 である米国特許第5,029,026号の分割出願である米国特許出願第664,659号。 ・「ディスクドライブ装置のコントローラ構造(DISK DRIVE SOFTWARE SYSTEM ARCHITECTURE)」、米国特許第4,979,056号。 ・「ディスクドライブソフトウェア装置の構造(DISK DRIVE SOFTWARE SYSTEM ARCHITECTURE)」、1987年6月2日付米国特許出願第057,806号(現在放棄 )の継続出願である1990年2月23日付米国特許出願第488,386号の継続出 願である1991年11月4日付米国特許出願第07/790,008号。 ・「埋込形リアルタイム診断モニタを用いたディスクドライブ装置の制御構造 (DISK DRIVE SYSTEM CONTROL ARCHITECTURE UTILIZING EMBEDED REAL-TIME DI- AGNOSTIC MONITOR)」、米国特許第4,979,055号。 ・「低電力ハードディスクドライブの構造(LOW-POWER HARD DISK DRIVE ARC- HITECTURE)」、1988年2月4日付米国特許出願第152,069号(現在放棄)の 継続出願である1990年8月7日付米国特許出願第564,693号。 ・「適合形読取り/書込みチャンネル制御装置及びその使用方法を採用したデ ィスクドライブ装置(DISK DRIVE SYSTEM EMPLOYING ADAPTIVE READ/WRITE CHA- NNEL CONTROLS AND METHOD OF USING SAME)」、1989年10月12日付米国 特許出願第420,371号の継続出願である1991年9月28日付米国特許出願第0 7/784,655号。 ・「多重埋込形クォードラチャサーボフィールドを用いたディスクドライブ装 置(DISK DRIVE SYSTEM USING MULTIPLE EMBEDED QUADRATURE SERVO FIELD)」 、1989年7月27日付米国特許出願第386,504号の継続出願である1992 年3月27日付米国特許出願第07/860,299号。 ・「直径2・1/2インチの単一ディスクドライブの構造(ARCHITECTURE FOR2 ・1/2 INCH DIAMETER SINGLE DISK DRIVE)」、米国特許第5,025,335号。 これらの関連出願及び特許は本件特許の譲受人に譲渡されており、本願に援用 する。発明の背景 発明の分野 本発明はハードディスクドライブ(ハードディスク駆動装置)に関し、より詳 しくは、小型、軽量で記憶容量の大きなハードディスクドライブに関する。関連技術の説明 データ記憶技術は、記憶密度を増大させ且つ装置の重量、サイズ及び消費電力 を減少させる傾向が続いている。これらの傾向の誘因は、ラップトップ形、ノー トブック形、パームトップ形及び他のポータブル形及び/又は電池作動形コンピ ュータの使用の増大にある。可搬性は、サイズ(物理的寸法)及び重量が小さい ことを必要とする。物理的サイズの小さなディスクドライブで、物理的に大きな ディスクドライブと同等の記憶容量が得られるようにするには、記憶密度を大き くする必要がある。 一般に、ディスクドライブの寸法は、いわゆる「形状ファクタ(form factors )」に基づいて標準化されている。8インチディスクドライブの後に5・1/4イ ンチディスクドライブが出現した。5・1/4インチディスクドライブの長さは8 インチディスクドライブの幅にほぼ等しく、5・1/4インチディスクドライブの の幅は8インチディスクドライブの長さの約1/2である。これと同じサイズ関 係が、いわゆる3・1/2インチディスクドライブと5・1/4インチディスクドライ ブとの間の関係(3・1/2インチディスクドライブは5・1/4インチディスクドラ イブの約1/2のサイズである)と、2・1/2インチディスクドライブと3・1/2 インチディスクドライブとの間の関係(2・1/2インチディスクドライブは3・1 /2インチディスクドライブの約1/2のサイズである)にも適用される。 また、ディスクドライブの高さも変化している。最初、この関係は形状ファク タと同様な傾向に従い、全高5・1/4インチのディスクドライブは、半高5・1/4 インチのディスクドライブ(約1.625インチの高さ)に小形化された。半高形状 ファクタ(half-height form factor)は、3・1/2インチディスクドライブの出 発点であり、これは、後で1インチ及びこれより低い高さの形状ファクタに減少 された。2・1/2インチの形状ファクタのディスクドライブについては、一般に 、ディスクドライブが1枚又は2枚のディスクを有するか否かに基づいて、一般 的な高さは0.7〜0.75インチの範囲内にある。ポータブルなノートブック形コン ピュータの人気が高まるにつれて、小形化及び高記憶容量化への推進は極めて強 くなっている。 一般に、ウインチェスタ形(Winchester-type)ハードディスクドライブは、 記憶媒体すなわちディスクと、該ディスクへ(及びディスクから)情報を伝達す るための読取り−書込み変換器すなわち「ヘッド」と、ディスクを回転させるた めのスピンモータと、ディスクに対してヘッドを位置決めするためのアクチュエ ータ組立体と、電子制御装置(通常、印刷回路基板上に設けられている)とを有 し、該電子制御装置は、ホストコンピュータと通信する手段と、ディスクへの( 及びディスクからの)データ伝達機能を制御する手段と、ディスクドライブと一 体の構成部品を制御する手段とを備えている。多数のウインチェスタ形ハードデ ィスクドライブの設計によれば、ディスク、ヘッド、アクチュエータ組立体及び スピンモータは、周囲の大気条件から隔絶された調節環境内に組み込まれている 。一般に、調節環境は、電子制御装置と共に、実質的に(すなわち全体的に)所 望の形状ファクタを形成する一体形の機械的組立体を構成するディスクドライブ のハードディスク組立体(“hard disK assembly”、HDA)の部分内に設けら れている。 一般に、HDAは、ディスク、ヘッド、アクチュエータ組立体、スピンモータ 及びコネクタが取り付けられたベースと、カバーとを有し、該カバーは、ベース との交差嵌め(intersecting fit)を形成し且つディスクドライブの構成部品を 封入することにより、ベースとカバーとの間に調節環境を創出する。カバーとベ ースとの間には、シールを形成するためのガスケットを配置することができる。 一般に、このようなディスクドライブは、海面下200フィート〜海面上10,000 フィートの範囲内で変化する圧力に耐えることができる。 調節環境内に収容される構成部品の敏感性のため、汚染はディスクドライブの 故障の主要原因である。したがって、ディスクドライブ内の汚染を防止すること は、特別に重要な設計上の目的である。ディスクドライブの全体的サイズが小さ くなると、ディスクドライブの汚染に敏感な要素を封入する調節環境内の体積も 小さくなる。2・1/2インチの形状ファクタのディスクドライブでは、調節環境 サイズが小さいため、ガス発生から生じる汚染の問題、例えば、ディスクドライ ブの製造に使用される或る材料が、ディスクドライブの寿命のある間、調節環境 内にガスを発散するという傾向が生じる。ガス発生は、調節環境内に圧力を発生 させ、最終的には調節環境から圧力を解放する。このような圧力解放はディスク ドライブ内への汚染物質の侵入を許容し、これによりデータ保全性が損なわれる 。 ガス発生の問題を引き起こすとして知られている材料は感圧接着剤である。一 般に、Minnesota Mining and Manufacturing(3M)社(ミネソタ州、St. Paul )により製造されている感圧接着剤(部品番号Y−9460)のような接着剤が 、ディスクドライブの種々の製造段階において使用されている。このような感圧 接着剤は、調節環境内の多数の部分組立体に使用されている。例えば、一般に、 読取り/書込みヘッドが連結されたアクチュエータ本体と、該アクチュエータ本 体がベース板上の支柱の回りで回転できるようにするベアリングカートリッジと からなるアクチュエータ組立体においては、ベアリングカートリッジをアクチュ エータ本体に固定するのに接着剤が使用される。他の点では、スピンモータをベ ース板に固定するのに接着剤が使用される。また、多くのディスクドライブは、 印刷回路基板からアクチュエータにデータを伝達するのに可撓回路を使用してい る。可撓回路は、アクチュエータに接続される一端と、ブラケット及び可撓回路 をPCBに連結するヘッダに接続される他端とを有する。このような用途におい て、接着剤は、可撓回路の両端部を固定するのに使用される。発明の要約 したがって本発明の目的は、12.5mm(0.49インチ)に等しい又はこれより小さ い高さ形状ファクタをもつハードディスクドライブを提供することにある。 本発明の別の目的は、ディスクドライブの電子制御装置がHDAに隣接して配 置されており且つディスクドライブの組立体全高が12.5mm(0.49インチ)を超え ないように構成されたディスクドライブで上記目的を達成することにある。 本発明の他の目的は、2・1/2インチの形状ファクタをもつディスクドライブ 内に見出されるガス発生量及びガス発生の結果生じる汚染物質を減少させること にある。 本発明の他の目的は、ハードディスクドライブのハードディスク組立体(HDA )での接着剤の使用量が少ない2・1/2インチの形状ファクタをもつ高さが低い ディスクドライブを提供することにある。 本発明の他の目的は、製造が非常に容易なディスクドライブを提供すること、 したがって該ディスクドライブを製造する新規な方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、HDA内に組み込む前に組み立てられ且つ試験できる一 体形アクチュエータ組立体を備えたディスクドライブで上記目的を達成すること にある。 本発明の他の目的は、印刷回路基板上の電子制御装置をディスクドライブの調 節環境に連結するためのヘッダ組立体(ヘッダ組立体は限定量の接着剤を用いて 製造される)を用いたディスクドライブで上記目的を達成することにある。 本発明の別の目的は、アクチュエータ組立体及びヘッダ組立体をディスクドラ イブ内に固定する前に組み立てることができ、これによりディスクドライブ組立 体の効率及び速度を大幅に改善し且つアクチュエータ組立体及びヘッダ組立体を ディスクドライブ内に取り付ける前に両組立体の試験ができるように、両組立体 を一体化することにある。 本発明の上記及び他の目的は、2・1/2インチの形状ファクタをもつディスク ドライブにより達成される。ディスクドライブは、頂部及び底部を備えたベース と、少なくとも1つの記憶ディスクとを有する。ベースにはスピンモータが固定 され且つディスクが取り付けられる。記憶ディスクから情報を読み取り且つ記憶 ディスクに情報を書き込むための読取り/書込みヘッドが設けられている。読取 り/書込みヘッドはアクチュエータにより支持され且つ制御信号に応答して位置 決めされる。アクチュエータは支持構造をもつ頂板及び底板を有し、頂板はベー ス上に支持される。カバーは、ベース及びカバーがディスク、ヘッド及びアクチ ュエータを封入するように、ベースに対してシール可能に取り付けられる。また 、ベースの底部に隣接するようにしてヘッド−ディスク組立体上に取り付けられ る電子制御装置を有し、該電子制御装置はアクチュエータ手段を制御する制御信 号を発生し且つ読取り/書込みヘッドに情報信号を与え且つ読取り/書込みヘッ ドから情報信号を受ける。ディスクドライブは、ほぼ12.5mmに等しい又はこれよ り小さい最大全高を有する。 本発明の他の態様においては、ディスクドライブが更に、ベースの底部に取り 付けられる電子制御装置を備えた印刷回路基板を、アクチュエータ、読取り/書 込みヘッド及びスピンモータに電気的に接続するヘッダ組立体を有する。ヘッダ 組立体は、ベース板の凹みに配置され且つPCBと係合するコネクタと、該コネ クタ及びアクチュエータに接続されるアクチュエータ可撓回路と、コネクタ及び スピンモータに接続されるスピンモータ可撓回路とを有する。ディスクドライブ は更に、アクチュエータ組立体及びヘッダ組立体が単一取付け部材に固定され、 これによりディスクドライブ内に挿入される一体形ヘッダ/アクチュエータ組立 体を形成するように作られるアクチュエータ組立体を有する。 更に別の態様では、アクチュエータ組立体か頂板及び底板と、第1及び第2ヘ ッドサスペンションが固定されたアクチュエータアームとを有し、ヘッドサスペ ンションが第1及び第2読取り/書込みヘッドと、非接着剤手段によりアクチュ エータ本体及び頂板に固定されるベアリングカートリッジと、ボイスコイルモー タとを備えている。図面の簡単な説明 以下、本発明をその特定実施例に関連して説明する。本発明の他の目的、特徴 及び長所は、明細書及び図面に関連して明らかになるであろう。 第1図は、本発明のディスクドライブのハードディスク組立体(HDA)及び 印刷回路基板を示す斜視図である。 第2A図〜第2C図は、本発明のディスクドライブの組み立てられたハードデ ィスク組立体及び印刷回路基板を示す図面である。 第3図は、本発明のディスクドライブのハードディスク組立体を示す分解斜視 図である。 第4図は、本発明のディスクドライブの底部及びカバーを示す斜視図である。 第5図は、本発明のディスクドライブの平面図である。 第6図は、本発明のディスクドライブのアクチュエータ/ヘッダ組立体の頂板 を取り外した状態を示す平面図である。 第7図は、第6図の6−6線に沿う断面図である。 第7A図は、第7図を拡大してアクチュエータ組立体を示す断面図である。 第7B図は、第7図を拡大してスピンモータ組立体を示す断面図である。 第8図は、本発明のディスクドライブの一体形アクチュエータ/ヘッダ組立体 の分解斜視図である。 第9図は、第5図の9−9線に沿う断面図である。 第10図は、ディスクドライブに使用されるアクチュエータ可撓回路を示す平 面図である。 第11図は、本発明のディスクドライブのヘッダ組立体及びアクチュエータ可 撓回路を示す分解斜視図である。 第12図は、第8図とは反対側から見たディスクドライブのアクチュエータア ームの斜視図である。好ましい実施例の説明 第1図〜第12図に関連して、本発明のディスクドライブを説明する。本願に おいて説明するディスクドライブは、例えば、磁気コーティングを備えた単一ハ ードディスクを有し且つウインチェスタ技術を利用している。しかしながら、デ ィスクドライブは、種々の枚数のディスク及び対応する数のヘッド(通常、1デ ィスク表面につき1つのヘッド。すなわち、1枚のディスクにつき2つのヘッド )、例えは光ディスクのような他の形式のディスク、及び例えはレーザのような 他の読取り/書込み技術を使用できる。 データ記憶技術の進歩及びコンピュータの小形化によって、小さな物理的寸法 をもつディスクドライブが得られるようになった。本発明の要旨であるディスク ドライブの発明者は、小形ディスクドライブの或る構成部品を設計し直すことな くディスクドライブを小形化することは不可能であることが分かった。0.7イ ンチより低い高さ(この特定実施例では12.5mmすなわち約0.49インチの高さ)を もつ2・1/2インチの形状ファクタをもつディスクドライブの設計は、ディスク ドライブの多くの構成部品の設計し直しの挑戦の機会を提供している。また、長 期間に亘るディスクドライブの信頼性を確保するため、感圧接着剤を用いてこれ まで製造された構成部品は、ディスクドライブの調節環境内でのこのような接着 剤の使用を減少するように設計し直されている。 ディスクドライブ30は、低い高さの形状ファクタを有し且つ消費電力が小さ いため、ラップトップ形、ノートブック形、パームトップ形及び他のポータプル 形又は電池作動形コンピュータに使用するのに理想的である。種々のモードにつ いての消費電力は次の通り、すなわち、読取り/書込みモード:350ma、シー クモード:350ma、アイドルモード:210ma、スタンバイモード:70ma、 スリープモード:24ma、スピンアップモード:700maである。 第1図及び第2図に示すように、本発明によるディスクドライブ30は2つの 主要構成部品、すなわちヘッド−ディスク−組立体(“head-disk-assembly”、 HDA)と、印刷回路基板58とを有する。印刷回路基板58上には、HDA3 2に制御信号を与え、HDA32からデータ信号を受け且つHDA32にデータ 信号を伝達し、且つディスクドライブ30とホストシステムとをインターフェー スする電子制御装置34が取り付けられている。ホストシステムは、例えば、コ ンピュータ、プリンタ又はファクシミリで構成できる。ディスクドライブ30の 第3の構成部品は、印刷回路基板58上に設けられたプラグインコネクタ38で あり、該コネクタ38はこのようなホストシステムに使用されているコネクタと 互換性をもつように設計されている。 第1図〜第3図に示すように、HDA32はベース42及びカバー44を有し ている。カバー44は、リップ45のボアを通ってベース42のねじ孔35aに 螺合される六角ねじによりベース42に固定される。ベース42とカバー44と の間には、これらが固定されたときに、これらの間に密封環境(すなわち調節環 境)を確立するためのガスケット46が設けられている。 本発明のディスクドライブのHDA32のユニークな点は、2・1/2インチの 形状ファクタをもつディスクドライブ内にいわゆる「バスタブ」形式のベース板 を組み込んだことにある。本来的に、バスタブ形式の設計(例えばディスクドラ イブのベース板が、ディスクドライブの主要構成部品を配置する壁付き凹部を備 えた設計)は、製造上の観点から好ましくない。なぜならば、平らなベース板の 方がディスクドライブの組立てをかなり容易にするからである。バスタブ形式の 設計では、ディスクドライブの内部構成部品をベース板に取り付けるのに、しば しば特殊な工具が必要とされる。しかしながら、このような設計は、ディスクド ライブ構成部品を封入するベース板の壁により大きな安定性が与えられるため、 全体的に剛性が大きい。以下より詳述するように、ディスクドライブ30におい ては、組立て速度の問題は、アクチュエータ/ヘッダ組立体を予め組み立て且つ ベース板内に挿入できるようにする一体形アクチュエータ/ヘッダ組立体の設計 と、容易に組み立てられ且つディスクドライブの組立て前に試験できる一体形ス ピンモータの設計とを使用することにより大幅に軽減される。 バスタブ形式のベース板は、調節環境のシーリングに重要な効果をもたらす。 より詳しくは、ベース42の壁43及びカバー44のリップ45が互いに交差関 係(例えば、ディスクドライブ30を第2A図又は第2C図の方向から見たとき に、ディスクドライブ30の調節環境内を直接「見通す」ことができない関係) を形成するように係合するラビリンスシールが設けられている(第7図)。 ディスクドライブ30はブリーザフィルタを使用しておらず、ガスケット46 により形成されるシール及び上記ラビリンスシールが、カバー44とベース42 との間の調節環境を周囲の大気条件及び圧力から隔絶する。ベース42とカバー 44との間のシールは、ディスクドライブの作動中に海面下200フィートから 海面上10,000フィートまでの海抜高度で受ける圧力において安定している。 きれいな環境を維持し、これによりベース42とカバー44との間に汚染物質 のない調節環境が確保されることを補助するための0.3ミクロンの濾材を備えた フィルタ24が内部空気流路に設けられている。フィルタ24は、ベース42の 内部に形成されたノッチ24a、24b内に摺動可能に取り付けられる。 第1図及び第3図に示すように、HDA32により確立される調節環境内に設 けられる構成部品には、ディスク48と、該ディスク48を回転させるためのス ピンモータ50と、ディスク48と相互作用する読取り/書込みヘッド60、6 1と、一体形アクチュエータ/ヘッダ組立体40とがある。アクチュエータ/ヘ ッダ組立体40は、ディスク48に対してヘッド60、61を位置決めするため のアクチュエータ組立体52と、PCB58、アクチュエータ組立体52、ヘッ ド60、61及びスピンモータ50に(及びこれらから)電気信号を伝達するた めのヘッダ組立体54と、アクチュエータ組立体52をパーキングさせるための ラッチ組立体56とを有する。 第4図に示すように、カバー44は機械加工により凹部47a、47bが設け られており、該凹部47a、47b内にはアクチュエータ/ヘッダ組立体40及 びディスククランプリング78が収容される。凹部47a、47bは、カバーの 薄い部分がブラケット78及びアクチュエータアーム82上に横たわることがで き、同時にカバー44の残部ができる限り厚くて剛性を維持できるように形成さ れている。カバー44のこの特徴により、カバー44の剛性を最大にできると同 時に、ディスクドライブの約12.5mm(0.49インチ)の全高を達成するのに必要な 充分な間隙が得られる。 印刷回路基板(PCB)58上には電子制御装置34が設けられている。電子 制御装置34は、PCB58の上面58a及び下面58bの両面に設けらること ができる。電子制御装置34は、スピンモータ50の作動、アクチュエータ組立 体52の作動、及びディスク48への(及びディスク48からの)データの伝達 を制御する。PCB58はベース42に取り付けられ且つHDA32に電気的に 接地されている。 第2A図〜第2C図には、ディスクドライブ30の寸法が示されている。 上記のように、PCB58の寸法は、第1図〜第3図に示すようなHDA32 の寸法に、より詳しくはベース42との交差構造を形成するように機械加工され る。かくして、HDA32の長さ及び幅は、実質的に、ディスクドライブの最小 フットプリントを形成する。ベース42は、この底部から延びた4本の取付け支 柱を有し、ホストシステム内でのディスクドライブ30の取付けを容易にしてい る。第2A図及び第2B図により詳しく示すように、PCB58は、支柱36を 収容し且つ電子制御装置34の詰込み限度が可能なようにPCB58がベース4 2に取り付けられるようにするノッチ36aを有する。第2B図に示すように、 PCB58は、ベース42の底部のねじ孔に螺合する六角ねじ37により、全体 としてベース42に固定される。 本発明のディスクドライブに選択される形状ファクタは、約12.5mm(0.49イン チ)の低い高さをもつ2・1/2インチの形状ファクタである。第2A図〜第2C 図に示すように、本発明のディスクドライブ30は次のような寸法、すなわち約 101.6mm(4インチ)の長さ(L)、約69.8mm(2・3/4インチ)の幅(W)及び 約12.5mm(0.4925インチ)の高さ(H)を有する。 ディスクドライブ30の上記基本構造は、衝撃及び振動からの保護を与える。 より詳しくは、ディスクドライブ30は、100Gs程度の非作動衝撃、及び回 復不能エラーなく、10Gsの作動衝撃に耐える。0〜500Hzの範囲の5. 0Gsの非作動振動が特定許容限度である。回復不能データのない作動振動は、 0〜500Hzの範囲に対して0.5Gsに特定される。 第5図及び第16図に関連してディスク48を説明する。ディスク48の外径 (OD)は65mm、内径(ID)は20mmである。 別の実施例では、ディスク48は磁気コーティングが設けられたガラス基板で 形成でき且つ約0.381±0.080mm(0.015±0.003インチ)の厚さtを有する。ガラ ス基板は慣用的なアルミニウム基板より円滑なディスク面を有し、したがってヘ ッド60、61のグライド高さを減少させる。ガラス基板ディスク48のグライ ド高さは、約2ミクロンである。グライド高さの減少により、データ記憶密度が 増大する。また、ガラス基板はアルミニウム基板より軽量で且つ剛性が大きい。 ガラス基板の使用により、ディスクの厚さを0.635mmから0.381mmに減少できる。 第16図に示すように、ディスク48は、約0.74インチの内径DID及び約1. 22インチの外径DODを有するデータバンド62を有する。各ディスク面上での このサイズのデータバンドは、約2.72平方インチのデータ夕記憶面積を与える。 スピンモータ50はディスク48を支持し且つ回転させる。第3図、第7図及 び第7B図に示されているように、スピンモータ50は、ハブ下回転軸形式(u- nder-the-hub,rotating shaft-type)のモータであり、最少量の接着剤を使用 し てベース42に固定される。特に、第6図の7−7線に沿う断面図である第7図 及びスピンモータ50の拡大断面図である第7B図を参照して、モータ50の構 造を以下に説明する。 モータベース68は、第1及び第2ベアリング66、67を取り付けるための 中央キャビティ68a及びステータ(固定子)70を配置するための凹部68b を有する。モータベース68は、該モータベース68及びモータ50をディスク ドライブ30内で固定するのに使用される取付けフランジ71を有する。ベアリ ング66、67は、キャビティ68a内に圧入され且つ支持体68に成形された スペーサ69及びキャビティ68aにより分離されている。ベアリング66、6 7は、熱、紫外線放射又は空気により硬化されるModel 1353接着剤のようないわ ゆる3ボンド接着剤により支持体68内に固定される。軸部分72及びハブ部分 74からなるワンピース成形された軸/ハブ部材が、ベアリング66、67のイ ンナレースに固定される。ハブ部分74は、ディスク48を支持するディスク取 付け面76を有する。クランプリング78かねじ80により軸/ハブ72、74 に固定され、クランプリング78はディスク48をハブ74に固定すべく機能す る。軸/ハブ部材72、74はアルミニウムで形成され且つ単一一体構造を有す るため、ディスクドライブ30に使用される接着剤の量が減少される(従来のデ ィスクドライブの設計では、別々に製造された軸及びハブ組立体を組み立てるの に接着剤が必要である)。ハブ74には、多極リング磁石81aからなるロータ (回転子)81及び非磁性カラー81bは、ロータ81がステータ70に対して 同心状に隣接するように取り付けられている。ステータ70は、スペーサリング 70−1の凹部68b内に取り付けられる。 静止軸モータではなく回転軸モータを使用すると、ベアリング66、67によ る摩擦を低減する。なせならば、各ベアリング66、67のアウタレースではな くインナレースの回転により、インナレースとアウタレースとの間でのボールベ アリングの回転が小さくなるからである。 スピンモータ50を備えたモータベース68のディスクドライブ30への使用 は、ディスクドライブでの接着剤の使用を減少するという設計目的を促進する。 従来の設計では、ベアリングのようなモータ構成部品は接着剤によりベース板す なわち支持体に固定され、及び/又はディスク取付け支持体はディスクドライブ のベース板に接着剤により固定されている。本発明のディスクドライブ30では 、モータ50及びモータベース68は、モータベース68のフランジ71のボア 63aを通ってベース42のねじ孔64に螺合されるねじ63によりベース板4 2に固定される。モータベース68とディスクドライブベース42との間及び周 囲の環境とディスクドライブ30の調節環境との間のシールを確実にするため、 モータベース68のノッチ65a内にOリング65が配置される。第3図に示す ように、ベース42は、フランジ71に一致する形状をもつ凹部49と、支持体 68及びモータ50を受け入れるための孔41とを有する。ベース42とカバー 44との間の調節環境を損なうことのないねじ63の使用によるスピンモータ組 立体での接着剤の使用の減少は、ディスクドライブの歩留りの全体的改善に寄与 する。一般に、モータ50はベース42内に挿入される前に予め組み立てられ、 これにより接着剤の使用が更に減少される。支持体68の底部の戻り止め内には シールキャップ73が固定され、ベアリング67のシールを形成する。キャップ 73は、Loctite Canals,Inc.社(カナダ、Messessanga)により製造されてい るLOCTITE接着剤のような感圧接着剤で固定されるディスクドライブの幾つかの 部片のうちの1つである。キャップ73はモータ50の最終組立て部片である。 その後、モータ50は、3ボンド接着剤を硬化させ且つLOCTITE接着剤からのガ ス発生を減少させるため、70℃の温度で120分間「焼かれる」。 アクチュエータ/ヘッダ組立体40は、ディスク48に対してヘッド60、6 1を位置決めする機能、及びPCB58上の電子制御装置34から調節環境内の 構成部品に電気的情報を伝達する機能を遂行する。第3図に示すように、アクチ ュエータ/ヘッダ組立体40は、ディスクドライブに取り付けられる前に組み立 てることができる一体形組立体である。アクチュエータ/ヘッダ組立体40は、 第6図及び第8図に示すように、2つの部分組立体、すなわちアクチュエータ組 立体52及びヘッダ組立体54からなる。 アクチュエータ組立体52は、ディスク48に対してヘッド60、61を位置 決めする。次に、第3図、第5図、第6図、第7A図及び第8図に関連してアク チュエータ組立体52を説明する。アクチュエータ82は、該アクチュエータ 82の第1端部82aに取り付けられたヘッド60、61と、アクチュエータ8 2の第2端部82bに取り付けられたアクチュエータコイル86とを支持してい る。 第7A図、第8図及び第12図に示すように、アクチュエータ82は、アクチ ュエータコイル86を支持するアーム111、112を備えたアーム本体110 と、ベアリングカートリッジ90と係合するための取付け孔113とを有する。 また、アーム本体110は、ロードビーム118、119を支持するアーム116 、117を有している。第7A図に示すように、ベアリングカートリッジ90は 、接着剤によりケーシング94内に固定されたベアリング96、98と、該ベア リング96、98のインナレースにより形成されるキャビティ内に挿入されるア クチュエータ支柱88とを有する。アクチュエータ支柱88はねじ95により頂 板114に固定される。アクチュエータ支柱88は、ベアリング96と接触して ベアリングカートリッジ90をアクチュエータ支柱88の軸線89の回りで回転 させ且つアクチュエータ82と頂板114との間に充分な間隙が得られるように するフランジベース88aを有する。ケーシング94は、カートリッジ90がア ーム本体110のボア内に配置されるとアーム本体110と交差するフランジ94 aを有する。これにより、カートリッジ90は頂板114に固定される。 従来のディスクドライブでは、アクチュエータ本体は、ベースから突出するア クチュエータ支柱と、該アクチュエータ支柱に挿入された後、接着剤又は止めね じによりアクチュエータ支柱に固定されるベアリングカートリッジとによりベー スに取り付けられている。しかしながら、本発明のディスクドライブ30では、 アクチュエータ/ヘッダ組立体40の一体化を図るため、アクチュエータ本体4 0が頂板114に取り付けられる。ケーシング94のノッチ内にはロックカラー 123が固定され、該ロックカラー123は、アクチュエータ本体40及びベア リングカートリッジ90の頂板114を固定する。 第1及び第2ロードビーム118、119は、アクチュエータアーム116、 117のそれぞれにくくりつけられている。第1及び第2撓み部材(図示せず) が、ヘッド60、61のそれぞれを、ロードビーム118、119のそれぞれに 支持している。 アクチュエータアーム82を回転させるのに必要な力は、コイル86及び磁石 構造130からなるボイスコイルモータにより発生される。磁石構造130は、 双極磁石132と、頂板114及び底板115とを備えている。底板115は、 頂板114と係合して双極磁石132により形成される磁界のための磁気回路を 形成するリップ部分115a、115bを有する。頂板114及び底板115は、 磁石132により形成される磁界の戻り経路として機能する。リップ115a、 115bと頂板114との間にはエアギャップが存在しないことが重要である。 なせならば、エアギャップがあると磁界の戻り経路が不連続になり、頂板114 と底板115との間の磁界強度を大幅に低下させるからである。磁石構造130 の構成部品は、磁石132が発生する磁界の戻り経路を形成するため、透磁性材 料(本発明の場合は低炭素鋼)で形成される。磁石構造130及びアクチュエー タコイル86は、コイル86が磁石132により形成される磁界内に位置するよ うに配置される。コイル86を流れる電流は、ヘッド60、61をディスク48 に対して選択された位置に位置決めすべくアクチュエータアーム82を枢動させ るトルクを発生する。かくして、ボイスコイルモータは、DOD(第5図)とD ID(第6図)との間の任意数の位置にヘッド60、61を位置決めすべくアク チュエータ82を回転させるのに必要な力を付与する。アクチュエータアーム8 2(該アクチュエータアーム82に取り付けられる全ての構成部品を含む)は正 確にバランスされる。すなわち、枢軸線89の両側に等しい重量が付与されるよ うにして、ヘッド60、61を位置決めするためのアクチュエータアーム82の 枢動が、線形衝撃及び振動に対して低い感度をもつようにする。 アクチュエータ組立体48は、パワー対マス比が高いこと及びアクチュエータ アーム82の慣性モーメントが小さいことから、14ミリ秒より短い平均アクセ ス時間を与える。アクチュエータアーム82は、約2.2×10-6in2−lbmの慣 性モーメントを有する。 第5図、第6図及び第8図に示すように、ヘッド46がDIDに隣接するラン ディングゾーン142とディスク48のデータ外径DODとの間でのみ移動する ように、アクチュエータアーム82の枢動を制限するためのクラッシュストッパ が設けられている。ランディングゾーン(すなわち無データ領域)142は内径 DIDに隣接して配置されている。アクチュエータ組立体52は、第6図に示す ように、パーキング中に、ヘッド60、61をランディングゾーン142上に位 置決めする。ランディングゾーン142はディスク48の任意の部分を選択でき る。しかしながら、通常、ディスク48のDID又はDODに隣接する部分が選 択される。第6図に示すように、アクチュエータ本体110は、内径クラッシュ ストッパ及び外径クラッシュストッパの両方と接触する。外径クラッシュストッ パは、支柱138に嵌着されるスリーブ152により形成される。支柱138は ねじ付き下端部を有し、貫通ボア138aが設けられており、且つこれらにより 底板115に固定されている。アクチュエータアーム82の枢動によりヘッド6 0、61がディスク48のDODに位置決めされると、アクチュエータアーム8 2(より詳しくはラッチアーム150)が、第5図に示すように外径クラッシュ ストッパ152と接触する。ラッチアーム150は、アクチュエータ本体110 及びコイルアーム112の一部として形成されている。内径クラッシュストッパ はラッチ機構により形成され、後に説明する。 第6図、第8図及び第9図に関連してラッチ組立体56を説明する。ラッチ機 構の目的は、ヘッド60、61がディスク48のランディングゾーン142上に 位置決めされるとき、アクチュエータアーム82を所定位置にロックすることに ある。ラッチ組立体56は、ラッチアーム150に取り付けられたラッチピン1 72と、頂板114と底板115との間に配置されるラッチ本体174と、ラッ チ本体174に取り付けられる磁石176と、該磁石176を封入するゴムバン パ175とを有する。 ラッチ本体174の一部として3本のピン154、155、156が鋳造され ている。ラッチ本体174は、支柱154、155をそれぞれボア154a、1 55aに圧入することにより頂板に固定される。頂板114が底板115に固定 されるとき、ピン156がノッチ156aと係合する。ハウジング178はラッ チ本体174の一部からなり且つ磁石176及びバンパ175を収容する。アク チュエータアーム82を固定するには、電子制御装置34は、ラッチアーム15 0及びピン172が矢印170の方向に沿ってハウジング178のノッチ177 内に移動するようにアクチュエータアーム82を位置決めする。留意すべ きは、ピン172がハウジング178のいかなる部分とも物理的に接触せず、且 つ1988年11月10日付米国特許出願第07/269,873号の継続出願である「デ ィスクドライブの磁気パーキング装置(MAGNETIC PARKING DEVICE FOR DISK DR- IVES)」という名称の係属中の米国特許出願第07/643,703号に記載された原理に したがって機能することである。ラッチ機構を解放するには、約100ミリ秒の 間、利用できる最大量のパワーをコイル86に加える。ボイスコイルモータによ り発生される力は、ラッチ機構の保持力に打ち勝つのに充分な大きさを有する。 頂板114及び底板115は、最小厚さで最大強度を得るため低炭素鋼で製造 される。一般に、頂板114及び底板115は0.044インチの厚さを有し、これ はディスクドライブ30の高さを減少させるという目的に寄与する。頂板は、磁 束の戻り経路と、アクチュエータ組立体52及びヘッダ組立体54の剛性取付け 構造という2つの機能を有する。 ヘッダ組立体54は、PCB58上の電子制御装置34からのデータ信号及び 制御信号を、ベース42とカバー44との間の調節環境に伝達する。前述のよう に、ヘッダ組立体54はアクチュエータ/ヘッダ組立体40の部分組立体として 組み込まれる。ヘッダ組立体54を、第5図、第6図、第8図及び第10図及び 第12図に関連してヘッダ組立体54を説明する。また、ヘッダ組立体54は、 ヘッド60、61への電気的接続を行うアクチュエータ可撓回路160と、回転 するアクチュエータアーム82に取り付けられるアクチュエータコイル86とを 有する。ULTEM 1000のような材料から製造される成形プラスチック可撓回路ブラ ケット164は、可撓回路160の後部162の形状にほほ一致する形状を有し 且つ可撓回路160をディスクドライブ30内に支持及び保持する。プラスチッ クヘッダ165にはコネクタピン166が埋め込まれており、ヘッダ165はベ ース42の凹みに配置される。ピン166は、PCB58上の逆入口コネクタに 直接接続される。 可撓回路160は反転可撓回路である。コネクタ165は可撓回路160の後 部に固定される。コネクタ165はピン166と係合して、アクチュエータ可撓 回路160の電気リード線へのカップリングを形成する。アクチュエータ可撓回 路160の後部162は、アクチュエータ可撓回路160のボア167aを通っ てブラケット164のねじ孔に螺合する1本の六角ねじ167によりブラケット 164に連結される。第8図に示すように、六角ねじ167は、頂板114のボ ア113に通され、且つピン170に関連して作用し、ヘッダ組立体54をヘッ ダ/アクチュエータ組立体40に固定する。可撓回路160は、ブラケット164 のアーム164aの回りを包む横方向部分163を有する。クランプブラケット 168は、横方向部分163を、第11図に示すようにアーム164aの回りに 包み込む形態をなして固定するのに使用される。第8図に示すように、底板11 5にはノッチ169が設けられており、該ノッチ169は、底板115がアクチ ュエータ/ヘッダ組立体40に固定されるときにヘッダ組立体54が2ヶ所すな わちピン170及び六角ねじ167で固定されるように、ピン170と係合する 。第10図に示すように、可撓回路160は、コントローラチップ(図示せず) を形成し且つ該コントローラチップを可撓回路160に接続する領域158を備 えている。このインターフェースにおけるコントローラチップは、PCB58上 の電子制御装置34と協働して、ディスクドライブの内部構成部品に制御信号を 発生すべく作用する。ピン166は、第10図に領域162aで示す可撓回路1 60の後部162の電気リード線の対応する幾何学的構造と係合する。 ディスクドライブの接着剤を減少させるという目的にしたがって、可撓回路1 60は全ての箇所が非接着剤手段により取り付けられる。前述のように、可撓回 路160は、六角ねじ167及びブラケット168によりブラケット164に取 り付けられる。可撓回路160は、回路160のボア180aに通される2つの 平頭ねじ180、182によりアクチュエータアーム本体110に取り付けられ る。可撓回路160のタブ181は、ボイスコイルモータの駆動コイル86に電 流を流すべくコイル86に接続される2本のリード線を有する。平頭ねじ180は 回路160のボア180aに通されてアーム本体110に固定される。可撓回路 160の前端部161には、電気リード線(図示せず)をヘッド60、61に接 続する4本のリード線が設けられている。前端部161は、第2ボア161aを 有し且つアーム116、117の間でアーム本体110の回りを包んで、ボア1 61aに通されるねじ182によりアクチュエータアーム本体110に固定され る。 スピンモータの可撓回路100は、スピンモータ50を駆動する電流を流すべ く、電子制御装置34からの電気信号をスピンモータ50に伝達する。第3図及 び第6図に関連して、スピンモータ可撓回路100を説明する。第3図に示すよ うに、スピンモータ可撓回路100は、4ピン受容器101によりピン166に 接続される。スピンモータ可撓回路100は、スピンモータ可撓回路100を固 定する締り嵌めを用いて、ボア102a、104aを支柱102、104に押し 込むことによりベースに固定される。この場合も、ディスクドライブ30にスピ ンモータ可撓回路100を連結するのに接着剤は使用されない。スピンモータ可 撓回路100はフランジ71上を通り、回路の電気リード線はモータ50に接続 される。このようにして、ディスクドライブ内での感圧接着剤の一層の減少が実 現される。 第8図に示し且つ上記したように、組み立てられたヘッダ組立体54は六角ね じ167により頂板114に固定される。また、前述のように、アクチュエータ アーム82は頂板114に固定され且つ底板115は六角ねじ138により頂板 114に固定される。ノッチ169は、組み立てられるときにピン170と係合 し、アクチュエータ/ヘッダ組立体40は、ベース42に取り付けられる前に予 め組み立てられ且つ試験される。次に、アクチュエータ/ヘッダ組立体40は、 ベース42の支柱158のボア171aに螺合される六角ねじ171によりディ スクドライブ30に固定される。 アクチュエータアーム82を頂板114に固定することにより、一体形アクチ ュエータ/ヘッダ組立体40が形成される。このような一体形組立体を形成し且 つディスクドライブ30に取り付ける前に組立体を予め試験することにより、ボ イスコイルモータ又はアクチュエータ可撓回路の問題に起因する故障を低減し、 製造歩留りを改善できる。スピンモータ50についても同じことがいえ、スピン モータ50は、支持体69に連結するときに、ベース板に組み付ける前に予め試 験できる。これにより、ディスクドライブのスピンモータの故障が低減され、こ れによりディスクドライブ30の製造歩留りが向上する。 下記の表1及び表2は、ディスク48の或る特性を明示するものである。 表1及び表2に示す特性は、薄膜ヘッド60、61の使用に基づいたものであ る。標準形のメタルインギャップ(MIG)ヘッド又はダブルMIGを使用する こともできる。本発明のディスクドライブでは、各ヘッドが3.7×106ビット/秒 の速度でビットを読み取る。したがって、最大データ伝達速度は約2.25メガバイ ト/秒である。 単一ディスクドライブについては、65メガバイトの定様式データ記憶容量は 、DIDで44,700の磁束密度を必要とする。 好ましい実施例についての上記説明及び図面から、当業者には、本発明のディ スクドライブの多くの特徴及び長所が明らかであろう。したがって、請求の範囲 の記載は、本発明の範囲内に包含されるあらゆる変更及び均等物をカバーするも のである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.2・1/2インチの形状ファクタをもつディスクドライブにおいて、 頂部及び底部を備えたベースと、 記憶ディスクと、 ベースに固定され且つ記憶ディスクが取り付けられたスピンモータと、 記憶ディスクから情報を読み取り且つ記憶ディスクに情報を書き込むための相 互作用手段と、 支持構造を有する頂板及び底板を備えたアクチュエータ手段とを有し、頂板は 、制御信号に応答して記憶手段に対して相互作用手段を選択的に位置決めすべく ベース上に支持され、 ベースに対してシール可能に取り付けられるカバーを有し、ベース及びカバー が、ディスク、相互作用手段及びアクチュエータ手段を封入し、 制御手段を更に有し、該制御手段は、アクチュエータ手段を制御する制御信号 を発生し且つ相互作用手段に情報信号を与え且つ相互作用手段から情報信号を受 けるべく、ベースの底部に隣接するようにしてヘッド−ディスク組立体に取り付 けられ、ディスクドライブが約12.5mmに等しい又はこれより小さい全高を有する ことを特徴とするディスクドライブ。 2.スピンモータはキャリジに取り付けられ、該キャリジが止めねじによりベー ス板に固定されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のディスクドライブ 。 3.スピンモータは、 一体化された単一片のハブ/軸構造を有し、該ハブ/軸構造のハブ部分がディ スク取付け面を備え、 第1及び第2ベアリングを有し、各ベアリングがインナレース及びアウタレー スを備え、インナレースが軸に隣接して配置され、 取付けフランジ、凹部及びベアリングを受け入れるキャビティを備えたベース を有し、ベアリングのアウタレースがベースのキャビティと係合し、 凹部内に取り付けられる、ステータ積層体及び巻線を備えたステータと、 ハブに取り付けられる多極ロータ磁石とを更に有し、 スピンモータが、取付けねじで取付けフランジをベースに固定することにより ベースに取り付けられることを特徴とする請求の範囲第2項に記載のディスクド ライブ。 4.制御手段は印刷回路基板(PCB)を備え、該印刷回路基板上には電子制御 装置が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のディスクドラ イブ。 5.ディスクドライブは更に、 ベース板の底部に取り付けられた印刷回路基板を、アクチュエータ、相互作用 手段及びスピンモータに電気的に接続するヘッダ組立体を有し、 該ヘッダ組立体は、 ベース板内の凹みに配置され且つPCBと係合するコネクタと、 該コネクタ及びアクチュエータに接続されるアクチュエータ可撓回路と、 コネクタ及びスピンモータに接続されるスピンモータ可撓回路と、 アクチュエータ組立体とを備え、 アクチュエータ組立体及びヘッダ組立体が単一取付け部材に固定され、ディス クドライブ内に挿入される一体形ヘッダ/アクチュエータ組立体を形成すること を特徴とする請求の範囲第4項に記載のディスクドライブ。 6.ベース及びカバーはハードディスク組立体を形成し、印刷回路基板は、ハー ドディスク組立体及び印刷回路基板がディスクドライブの形状ファクタを実質的 に形成するようにベースの底部に取り付けられることを特徴とする請求の範囲第 4項に記載のディスクドライブ。 7.ベース及びカバーは、約4インチの長さ、約2.75インチの幅を有することを 特徴とする請求の範囲第6項に記載のディスクドライブ。 8.アクチュエータ手段は、 頂板及び底板と、 底板に固定され且つ磁界を形成する永久磁石と、 第1端部及び第2端部を備えたアクチュエータアームとを有し、第1端部には 第1及び第2ヘッドサスペンションが固定され、該ヘッドサスペンションが 相互作用手段を支持し、 コイルを有し、該コイルは、その電流がアクチュエータアームに力を誘起する ように、磁石が形成する磁界の領域内でアクチュエータアームの第2端部に取り 付けられ、 アクチュエータ本体及び頂板に固定されたベアリングカートリッジを更に有す ることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のディスクドライブ。 9.ディスクドライブは更に、 制御手段を、アクチュエータ、相互作用手段及びスピンモータに電気的に接続 するヘッダ組立体を有し、 アクチュエータ組立体は、 頂板及び底板と、 第1及び第2ヘッドサスペンションが固定されたアクチュエータとを有し、 ヘッドサスペンションが第1及び第2読取り/書込みヘッドを支持し、 非接着剤手段によりアクチュエータ本体及び頂板に固定されるベアリングカー トリッジと、 ボイスコイルモータとを有し、 アクチュエータ組立体及びヘッダ組立体が単一取付け部材に連結され、ディス クドライブ内に挿入される一体形ヘッダ/アクチュエータ組立体を形成すること を特徴とする請求の範囲第1項に記載のディスクドライブ。 10.ヘッダ組立体は、 ベース板内の凹みに配置され且つPCBと係合するコネクタと、 第1端部及び第2端部を備えたアクチュエータ可撓回路とを有し、第1端部が ヘッダブラケットによりクランプされ、第2端部がアクチュエータ組立体に固定 され、 第1端部及び第2端部を備えたスピンモータ可撓回路を更に有し、第1端部が ヘッダブラケットによりクランプされ、第2端部がスピンモータに接続され且つ ベースにより固定されることを特徴とする請求の範囲第9項に記載のディスクド ライブ。 11.ラッチ機構を更に有し、該ラッチ機構は、 アクチュエータアームに設けられた磁気を透過できる捕捉部材と、 該捕捉部材を捕捉し且つ磁気的に保持するように取り付けられた磁気パーキン グ手段とを有し、該磁気パーキング手段が磁気捕捉領域を形成し且つ前記捕捉部 材が前記捕捉領域に入るときにのみ前記捕捉部材を保持し、前記捕捉部材は、相 互作用手段がランディングゾーン上に配置されるときにのみ、前記パーキング手 段と接触することなく前記領域に入ることを特徴とする請求の範囲第9項に記載 のディスクドライブ。 12.前記磁気パーキング手段は、 磁界を形成するための磁石を有し、前記磁界が前記磁石の極性に関連する方向 をもつ磁束を有し、 前記磁束の磁気戻り経路を形成し、前記磁石を封入し且つエアギャップが形成 された磁界保持部材を更に有し、前記エアギャップは、前記アクチュエータがラ ンディングゾーン上に前記変換器を位置決めするときに前記捕捉部材を受け入れ ることを特徴とする請求の範囲第11項に記載のディスクドライブ。 13.ディスクドライブにおいて、 頂部及び底部を備えたベース板と、 磁気記録ディスクと、 ベース板の頂部上にディスクを支持するスピンモータとを有し、該スピンモー タが、ベース板の部分の孔を占拠し且つ止めねじによりベース板に固定され、 第1及び第2読取り/書込みヘッドと、 ベース上に支持され且つ制御信号に応答するアクチュエータ組立体とを更に有 し、該アクチュエータ組立体は、 頂板及び底板と、 第1端部及び第2端部を備えたアクチュエータアームとを有し、第1端部には 第1及び第2ヘッドサスペンションが固定され、該ヘッドサスペンションが第1 及び第2読取り/書込みヘッドを支持し、 非接着剤手段によりアクチュエータ本体及び頂板に固定されるベアリングカー トリッジと、 ボイスコイルモータと、 ベースにシール可能に取り付けられるカバーとを有し、ベース及びカバーが、 ディスク、読取り/書込みヘッド及びアクチュエータ組立体を封入し、 制御信号を発生するための制御回路が設けられた印刷回路基板を更に有し、該 印刷回路基板は、ディスクドライブが12.5mmに等しい又はこれより小さい全高を もつように、印刷回路基板がベースの底部に隣接してヘッド−ディスク組立体に 取り付けられることを特徴とするディスクドライブ。 14.ボイスコイルモータ組立体は、 磁界を形成し且つ底板に固定される永久磁石と、 コイルとを有し、該コイルは、その電流がアクチュエータアームに力を誘起す るように、磁石が形成する磁界の領域内でアクチュエータアームの第2端部に取 り付けられることを特徴とする請求の範囲第13項に記載のディスクドライブ。 15.印刷回路基板をアクチュエータ組立体、スピンモータ及び読取り/書込みヘ ッドに電気的に接続するためのヘッダ組立体を更に有し、該ヘッダ組立体は、 ベース板の凹みに配置され且つPCBと係合するコネクタと、 ヘッダブラケットと、 第1端部及び第2端部を備えたアクチュエータ可撓回路とを有し、第1端部が ヘッダブラケットによりクランプされ、第2端部がアクチュエータ組立体に固定 され、 第1端部及び第2端部を備えたスピンモータ可撓回路を更に有し、第1端部が ヘッダブラケットによりクランプされ、第2端部がスピンモータに接続され且つ ベースにより固定されることを特徴とする請求の範囲第13項に記載のディスク ドライブ。 16.ベース及びカバーは、約4インチの長さ及び約2.75インチの幅を有すること を特徴とする請求の範囲第13項に記載のディスクドライブ。 17.ベース及びカバーからなるハウジングを有し、該ハウジングがディスクを調 節環境内に維持し、 調節環境内に設けられるディスク記憶媒体と、 ベース上に取り付けられ且つディスク記憶媒体が固定されたスピンモータと、 ディスクから情報を読み取り且つディスクに情報を書き込むためのデータ伝達 ヘッドと、 ベースにより支持され且つ調節環境内に配置されたアクチュエータ組立体とを 有し、該アクチュエータ組立体が、データ伝達ヘッドを支持するアクチュエータ アーム組立体と、ディスクに対してヘッドを位置決めする手段と、アクチュエー タ組立体をベース上に回転可能に支持する手段とを備え、該手段がクリップによ りアーム組立体に固定され、 スピンモータ及びアクチュエータ組立体を制御するための制御手段と、 該制御手段をハウジングと電気的に相互接続するヘッダ組立体とを有し、該ヘ ッダ組立体がヘッダブラケットを備え、 第1端部及び第2端部を備えたアクチュエータ可撓回路を有し、第1端部がヘ ッダブラケットによりクランプされ、第2端部がアクチュエータ組立体に固定さ れ、 第1端部及び第2端部を備えたスピンモータ可撓回路を更に有し、第1端部が ヘッダブラケットによりクランプされ、第2端部がスピンモータに接続され且つ ベースにより固定されることを特徴とするディスクドライブ。 18.スピンモータは、 一体化された単一片のハブ/軸構造を有し、該ハブ/軸構造のハブ部分がディ スク取付け面を備え、 第1及び第2ベアリングを有し、各ベアリングがインナレース及びアウタレー スを備え、インナレースが軸に隣接して配置され、 取付けフランジ、凹部及びベアリングを受け入れるキャビティを備えたベース を有し、ベアリングのアウタレースがベースのキャビティと係合し、 凹部内に取り付けられる、ステータ積層体及び巻線を備えたステータと、 ハブに取り付けられる多極ロータ磁石とを更に有し、 スピンモータが、取付けねじで取付けフランジをベースに固定することにより ベースに取り付けられることを特徴とする請求の範囲第13項に記載のディスク ドライブ。 19.ディスクドライブにおいて、 ベース及びカバーからなるハウジングを有し、ベースにはボアが設けられ、ハウ ジングがディスクドライブの最大長さ、幅及び高さを形成し、最大長さが約4イ ンチ、最大幅が約2.75インチであり、 データを記憶するための複数のトラックを備えた磁気記録ディスクと、 ボア内に取り付けられたスピンモータとを有し、該スピンモータは、複数の巻 線及び積層体を備え且つベースにより形成される平面の下に巻線が位置するよう にボア内に配置され、スピンモータは、ディスクを支持し且つ制御信号に応答し てディスクを回転させ、 ディスクからデータを読み取り且つディスクにデータを記録するようにディス クと相互作用する第1及び第2手段と、 ディスクに隣接する変換器を支持し且つ該変換器を位置決めするアクチュエー タ組立体とを有し、該アクチュエータ組立体は、 頂板及び底板と、 第1及び第2ヘッドサスペンシヨンが固定されたアクチュエータ本体とを備え 、ヘッドサスペンションが第1及び第2読取り/書込みヘッドを支持し、 非接着剤手段によりアクチュエータ本体に固定され且つ頂板に固定されたベア リングカートリッジと、 ボイスコイルモータ組立体とを更に備え、 ディスクドライブが更に、 選択されたトラック上に変換器を位置決めし且つスピンモータを制御する回路 を備えた印刷回路基板を有し、該印刷回路基板がハウジング上に取り付けられ、 印刷回路基板とハウジングとを電気的に相互接続するヘッダ組立体を有し、該 ヘッダ組立体がヘッダブラケットを備え、 第1端部及び第2端部を備えたアクチュエータ可撓回路を有し、第1端部がヘ ッダブラケットによりクランプされ、第2端部がアクチュエータ組立体に固定さ れ、 第1端部及び第2端部を備えたスピンモータ可撓回路を有し、第1端部がヘッ ダブラケットによりクランプされ、第2端部がスピンモータに接続され、 ディスクドライブを支持し且つディスクドライブを、ホストコンピュータ、ハ ウジング及び印刷回路基板とインターフェースさせるコネクタを更に有し、該コ ネクタが、約0.5インチに等しい又はこれより小さい最大全高を有することを特 徴とするディスクドライブ。 20.ディスクが、磁気コーティングを備えたガラス基板からなることを特徴とす る請求の範囲第19項に記載のディスクドライブ。 21.ベース及びカバーは、ディスクと、相互作用手段と、アクチュエータ手段と を、周囲の大気条件及び圧力から隔絶された調節環境内に封入することを特徴と する請求の範囲第1項に記載のディスクドライブ。 22.ディスクドライブは、約4インチの長さ及び約2.75インチの幅をもつフット プリントを有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のディスクドライブ 。 23.互いに反対側の第1及び第2面を備えたディスクを有し、ディスクが第1及 び第2面に対して実質的に垂直なシリンダを形成し、 調節環境内にディスクを維持するためのハウジングと、 ハウジング内に取り付けられる、ディスクを回転させるためのスピンモータと 、 ディスクの第1面及び第2面のそれぞれに情報を書き込み且つそれぞれから情 報を読み取るための第1及び第2変換器と、 変換器を支持するためのアクチュエータ組立体とを有し、該アクチュエータ組 立体は、 円筒状ボアを備えたアーム本体を備え、アーム本体がディスクにより形成され るシリンダの外側に配置され、 円筒状ボア内に配置され且つクリップにより円筒状ボアに固定されるベアリン グ組立体と、 ハウジング内に取り付けられる第1及び第2の磁気を透過できる板と、 アクチュエータアーム本体に取り付けられた第1及び第2ロードビームと、 第1及び第2変換器をそれぞれのロードビームに取り付けるための第1及び第 2可撓体と、 第2板に取り付けられ且つ磁界を形成する磁石と、 アーム本体に取り付けられる、磁界中で電流を流すためのコイルと、 スピンモータを制御し且つコイルに電流を供給する制御手段とを更に備えてい ることを特徴とするディスクドライブ。 24.頂部及び底部を備えたベースと、記憶ディスクと、ベースに固定され且つデ ィスクが取り付けられたスピンモータと、記憶ディスクから情報を読み取り且つ 記憶ディスクに情報を書き込むための相互作用手段と、記憶手段に対して相互作 用手段を選択的に位置決めするためのアクチュエータと、ベースに対してシール 可能に取り付けられるカバーとを有し、ベース及びカバーがディスク、相互作用 手段及びアクチュエータを封入し、アクチュエータを制御する制御信号を発生し 且つ相互作用手段に情報信号を与え且つ相互作用手段から情報信号を受ける電子 制御装置が設けられた印刷回路基板と、電子制御装置をアクチュエータ、スピン モータ及び相互作用手段に接続するためのヘッダ組立体とを更に有するディスク ドライブを製造する方法において、 一体形アクチュエータ/ヘッダ組立体を設け、該組立体が頂板及び底板を有し 、アクチュエータ/ヘッダ組立体が頂板に取り付けられ、 予め組み立てられたスピンモータ組立体を70℃の温度で120分間焼き、 スピンモータ組立体をディスクドライブ内に固定し、 ディスクをスピンモータ組立体に固定し、 アクチュエータ/ヘッダ組立体の頂板をベース板に固定することによりアクチ ュエータ/ヘッダ組立体をベース板に固定し、 カバーをベース板に固定することからなることを特徴とするディスクドライブ の製造方法。
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