JP2003016772A - フレキシブルディスクドライブの電子部品放熱構造 - Google Patents

フレキシブルディスクドライブの電子部品放熱構造

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JP2003016772A
JP2003016772A JP2001194546A JP2001194546A JP2003016772A JP 2003016772 A JP2003016772 A JP 2003016772A JP 2001194546 A JP2001194546 A JP 2001194546A JP 2001194546 A JP2001194546 A JP 2001194546A JP 2003016772 A JP2003016772 A JP 2003016772A
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flexible disk
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printed wiring
electronic component
ground pattern
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Akira Shibata
晶 柴田
Yoshito Otomo
嘉人 大友
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Mitsumi Electric Co Ltd
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の数を削減でき,組立が容易なこと。 【解決手段】 信号用パターン30b、グランド用パタ
ーン30cを設け、さらに電子部品35を一方の面30
aに実装したメインプリント配線基板30Aとメカニカ
ル機構の一部分13Aとを保持した保持部材33とを有
し、前記信号用パターン30b及びグランド用パターン
30cを除く前記一方の面30aには、付加グランド用
パターン30dが設けられており、前記グランド用パタ
ーン30cと前記付加グランド用パターン30dとが相
互に接続されており、前記付加グランドパターン30d
と前記メカニカル機構の一部分13Aとが前記保持部材
33によって相互に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品から発生
する自己発熱を放熱するためのフレキシブルディスクド
ライブの電子部品放熱構造に属する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、フレキシブルディスクド
ライブ(以下、「FDD」とも略称する。)は、それに
挿入されたフレキシブルディスク(以下、「FD」とも
略称する。)の円板状記録媒体に対してデータの記録再
生を行うための装置である。そして、このようなフレキ
シブルディスクドライブは、例えばパーソナルコンピュ
ータやワークステーション、ワードプロセッサなど、広
く電子機器に搭載される。
【0003】図4は、従来の3.5インチ型フレキシブ
ルディスクドライブの分解斜視図である。ただし、図4
では、フロントパネル及びケースが省略されている。ま
た、図5は、組み立てられたフレキシブルディスクドラ
イブの斜視図である。ただし、図5では、ケースが省略
されている。
【0004】このフレキシブルディスクドライブは、
3.5インチ型フレキシブルディスク(図示せず)を駆
動するための装置である。フレキシブルディスクは、図
4及び図5の矢印Aに示す方向からフレキシブルディス
クドライブ中に挿入される。挿入されたフレキシブルデ
ィスクは、その中心軸がディスクテーブル11の回転軸
11aと一致した状態で、ディスクテーブル11上に保
持される。後述するように、ディスクテーブル11はメ
インフレーム13の主表面上で回転自在に支持されてい
る。
【0005】従って、ディスクテーブル11の回転軸1
1aの軸方向Bは、メインフレーム13の厚み方向と平
行である。ディスクテーブル11は、メインフレーム1
3の背面に設けられたスピンドルモータ(DDモータ)
300によって回転駆動され、これによってフレキシブ
ルディスクの磁気記録媒体が回転する。また、メインフ
レーム13の背面には、多数の電子部品が搭載されたメ
インプリント配線基板30が取り付けられている。
【0006】また、このフレキシブルディスクドライブ
は、フレキシブルディスクの磁気記録媒体に対してデー
タの読出し/書込みを行うための上下一対の磁気ヘッド
14(上側磁気ヘッドのみを図示する)を備えている。
磁気ヘッド14は、フレキシブルディスクドライブの背
面側に設けられたキャリッジアセンブリ15にその先端
で支持されている。すなわち、キャリッジアセンブリ1
5は、上側磁気ヘッド14を支持する上側キャリッジ1
5Uと下側磁気ヘッドを支持する下側キャリッジ15L
とを有する。キャリッジアセンブリ15は、メインフレ
ーム13の主表面上で後述するようにメインフレーム1
3から離隔して配置されており、磁気ヘッド14をその
先端でフレキシブルディスクに対して所定の半径方向に
沿って移動可能に支持している。
【0007】また、メインフレーム13の背面側の側壁
131には、ステッピングモータ16が固定されてい
る。ステッピングモータ16はキャリッジアセンブリ1
5を所定の半径方向Cに沿ってリニアに駆動する。詳細
に説明すると、ステッピングモータ16は所定の半径方
向Cと平行に延在する回転軸(駆動軸)161を有し、
この回転軸161には雄ネジが切られている。この回転
軸161の先端161aは、メインフレーム13の主表
面から切り起こしにより立設された曲げ部132に空け
られた穴132aを貫通し、スチールボール162が設
けられる。この穴132aとスチールボール162とに
よって、回転軸161は所定の半径方向Cと平行に延在
するように規制され、かつその先端161aは回転可能
に保持される。
【0008】一方、キャリッジアアセンブリ15は、下
側キャリッジ15Lから回転軸161まで延在したアー
ム151を有し、このアーム151の先端151aは回
転軸161の雄ネジにおける谷の部分に係合する。従っ
て、ステッピングモータ16の回転軸161が回転する
と、このアーム151の先端151aが回転軸161の
雄ネジの谷の部分に沿って動かされ、これによってキャ
リッジアセンブリ15自体が所定の半径方向Cに沿って
移動する。とにかく、ステッピングモータ16はキャリ
ッジアセンブリ15を所定の半径方向Cに沿ってリニア
に移動させるための駆動手段として働く。
【0009】ステッピングモータ16の回転軸161が
キャリッジアセンブリ15の一方の側に設けられている
ので、キャリッジアセンブリ15の一方の側はこの回転
軸161によってフレーム13から離隔した状態で、移
動可能に支持される。しかしながら、この回転軸161
による支持だけでは、キャリッジアセンブリ15全体を
メインフレ−ム13の主表面から離隔した配置すること
はできない。そのため、ガイドバー17によって、キャ
リッジアセンブリ15の他方の側でキャリッジアセンブ
リ15を支持しながら案内する。
【0010】ガイドバー17はキャリッジアセンブリ1
5を間に挟んで、ステッピングモータ16の回転軸16
1とは逆側に設けられている。ガイドバー17は所定の
半径方向Cに対して平行に延在し、メインフレーム13
の主表面上で一端171および他端172が後述するよ
うに固定され、キャリッジアセンブリ15を所定の半径
方向Cに沿って案内する。これによって、キャリッジア
センブリ15全体がメインフレーム13の主表面から離
隔して配置される。
【0011】尚、キャリッジアセンブリ15からこのガ
イドバー17側へフレキシブル・プリンテッド・サーキ
ット(FPC)152が延在しており、このFPC15
2はメインフレーム13の背面に取り付けられたメイン
プリント基板30に電気的に接続される。
【0012】ガイドバー17はメインフレーム13の主
表面でガイドバークランプ18によって挟持されてい
る。ガイドバークランプ18はその中央部でメインフレ
ーム13の主表面にバインド子ネジ19によって固定さ
れている。詳細に説明すると、ガイドバークランプ18
はガイドバー17より少しだけ長い矩形固定部材180
を有し、矩形固定部材180のほぼ中央にはバインド子
ネジ19のネジ軸190が通過できる程度の穴180a
が穿設されている。矩形固定部材180の一端180b
および他端180cからは、それぞれ、ガイドバー17
の一端171および他端172を挟持するための一対の
アーム181および182が延在している。
【0013】ガイドバークランプ18は単にガイドバー
17を挟持しているだけなので、これだけではガイドバ
ー17をメインフレーム13の主表面に固定することは
できない。このために、ガイドバー17の両端171お
よび172の位置を規制するための一対の位置決め部材
が必要である。この一対の位置決め部材としては、メイ
ンフレーム13の一部をメインフレーム13の裏面32
側へ切り起こして形成した一対の曲げ部201および2
02を使用している。
【0014】キャリッジアセンブリ15の下側キャリッ
ジ15Lは、キャリッジアセンブリ15をガイドバー1
7に沿って摺動可能に支持する支持枠としても働く。下
側キャリッジ15Lはガイドバー17側へ突出した突出
部(図示せず)を有し、この突出部中にガイドバー17
が摺動可能に嵌入されている。
【0015】フレキシブルディスクドライブは、イジェ
クトプレート21とディスクホルダ22とを更に有す
る。メインフレーム13、イジェクトプレート21、及
びディスクホルダ22は、金属板に打抜き加工、プレス
加工、曲げ加工等を施すことにより形成される。
【0016】イジェクトプレート21は、フレキシブル
ディスクの挿入方向Aおよびその逆方向に沿ってスライ
ド自在なように、メインフレーム13上に備えられてい
る。イジェクトプレート21は、後述するように、フレ
キシブルディスクドライブの作動時に、ディスクホルダ
22と協働してフレキシブルディスクを保持する。ま
た、イジェクトプレート21は、フレキシブルディスク
を挿入方向Aに沿ってフレキシブルディスクドライブ内
に挿入することを可能とし、或いはフレキシブルディス
クを挿入方向Aと逆方向に沿ってフレキシブルディスク
ドライブ内からの取り出すことを可能とするために、挿
入方向Aに沿ってフレキシブルディスクが摺動自在なよ
うにフレキシブルディスクを保持する。イジェクトプレ
ート21には、互いに対向する一対の側壁210が形成
されている。この両側壁210の各々には、一対のカム
部211が形成されている。また、イジェクトプレート
21の底面には、両側壁210に沿って切抜き部212
が形成され、イジェクトプレート21の底面中央部に
は、ディスクテーブル11を取り囲むように略U字状の
切欠き部213が形成されている。更に、イジェクトプ
レート21の下面には、ピンが設けられており、このピ
ンは、後述するイジェクトレバーの係止部と係合する。
【0017】ディスクホルダ22は、イジェクトプレー
ト21上に配置されている。ディスクホルダ22には、
主表面220と、この主表面220の両側端で互いに対
向した一対の側壁221が形成されている。この両側壁
221には、それぞれ突片222(一方のみ図示)が形
成されている。これらの突片222は、イジェクトプレ
ート21の切抜き部212を通じてメインフレーム13
の穴133内に挿通される。この突片222がメインフ
レーム13の穴133内に挿通されることにより、ディ
スクホルダ22は、メインフレーム13に対する挿入方
向Aの位置が決められるのと同時に、ディスクホルダ2
2は、ディスクテーブル11の回転軸11aの軸方向B
に沿って往復動自在となる。また、両側壁221の各々
には、一対のピン223が設けられている。このピン2
23は、イジェクトプレート21の側壁210に形成さ
れたカム部211内に挿通される。ディスクホルダ22
とイジェクトプレート21との間には、イジェクトバネ
23が架設されている。
【0018】尚、本例の場合、ディスクホルダ22に突
片222を設け、メインフレーム13に穴133を設け
てあるが、これに限らず、メインフレームに突片を設
け、ディスクホルダに穴を設けても構わない。
【0019】また、ディスクホルダ22は、その挿入方
向Aの奥側中央部の、キャリッジアンセンブリ15の上
側キャリッッジ15Uと対応する位置に、所定の半径方
向Cに延在した略矩形状の開口部224が設けられてい
る。この開口部224を囲むように、その周囲にディス
クホルダ22の主表面220から上方に盛り上がった、
略U字形状の盛り上がり縁225が形成されている。一
方、キャリッジアンセンブリ15は、側方に延びる一対
の側方アーム153を備え、この側方アーム153は盛
り上がり縁225の上に位置する。後述するように、フ
レキシブルディスクがディスクホルダ22からイジェク
トされた状態では、この側方アーム153が盛り上がり
縁225と係合し、これによって上下一対の磁気ヘッド
14同士が互いに離される。さらに、ディスクホルダ2
2は、その挿入方向Aの奥側で開口部224から右より
に、後述するイジェクトレバーのレバー部の回動を許す
ような形状の開口部226も有している。
【0020】メインフレーム13上には、キャリッジア
センブリ15の近傍に、イジェクトレバー24が回動自
在に設けられている。詳細に述べると、メインフレーム
13には、その主表面から上方に延びるロッド状ピン1
34が立設している。イジェクトレバー24は、ロッド
状ピン134が嵌め込まれる筒状部240と、この筒状
部240から径方向に延在するアーム部(レバー部)2
41と、このアーム部241の自由端に設けた上方に延
在する突起部242と、アーム部241の自由端側から
周方向に延びる円弧状の係止部243とを有している。
イジェクトレバー24には、筒状部240の周りにイジ
ェクトレバーバネ25が装着され、このイジェクトレバ
ーバネ25は、イジェクトレバー24を図面上、反時計
回りに(矢印Eと逆方向に)付勢している。イジェクト
レバー24の突起部242は上記ディスクホルダ22の
開口部226に遊嵌されている。また、この突起部24
2は、フレキシブルディスクのシャッタの所定位置に係
合し、そのシャッタの開閉を制御する。尚、ロッド状ピ
ン134の先端にはネジ26が捩じ込まれており、これ
によってイジェクトレバー24がロッド状ピン134か
ら抜けるのを防止している。
【0021】また、メインフレーム13の前端部には、
フロントパネル27が取り付けられている。フロントパ
ネル27は、フレキシブルディスクを出し入れする開口
271と、この開口271を開閉する扉272とを備え
ている。このフロントパネル27には、イジェクトボタ
ン28が前後方向移動可能に突設されている。イジェク
トボタン28は、イジェクトプレート21の前端で前方
に突き出ている突起部214に嵌め込まれている。
【0022】DDモータ300は、ロータ310と、こ
のロータ310に組み合わされるステータ320とから
成る。ロータ310は、円板状の金属製ケーシング31
1の中央部に断面略台形部312を上方に突出させて有
する。断面略台形状部312の上面には、ディスクテー
ブル11が固着されている。メインフレーム13には、
ロータ310の断面略台形状部312の上部のみを主面
側に突出させることのできる円形開口135が設けられ
ている。その結果、ディスクテーブル11はメインフレ
ーム13の主表面側に突出する。
【0023】フレキシブルディスクドライブ内に収容さ
れたフレキシブルディスクは、ディスクテーブル11上
に載り、フレキシブルディスクのハブ(図示せず)に形
成された穴にドライブローラ(図示せず)が嵌入するこ
とで、その磁気記録媒体は回転駆動される。
【0024】一方、ステータ320は、モータフレーム
400によりメインフレーム13の背面側に取り付けら
れる。すなわち、ステータ320は、金属製のモータフ
レーム400の主面に実装されたプリント配線基板50
0上に構成される。
【0025】プリント配線基板500上には、周波数発
生パターンFGPTがDDモータのステータ320の回
りに形成されている。換言すれば、周波数発生パターン
FGPTは、永久磁石(図示せず)のモータサーボ用着
磁(検出用磁化部)と所定距離だけ離間した状態で対向
配置されている。
【0026】永久磁石のモータサーボ用着磁が周波数発
生パターンFGPT上を回転することにより、周波数発
生パターンFGPTに逆起電力が発生する。前述したよ
うに、永久磁石のモータサーボ用着磁は一周120極で
あるので、DDモータが1回転すると、60サイクルの
信号が周波数発生パターンFGPTから発生することに
なる。この信号はFGサーボ信号と呼ばれる。DDモー
タの回転数が300RPMの場合、DDモータは1秒当
り5回転する。そのとき、FGサーボ信号の周波数は、
(60×5)=300Hzとなる。
【0027】したがって、このFGサーボ信号と基準ク
ロック周波数が1MHzの基準クロック信号を、カウン
タを使用して分周して得られる300Hzの分周クロッ
ク周波数を持つ分周クロック信号とを比較することによ
り、DDモータの速度を制御することが可能である。換
言すれば、FGサーボ信号の立上がりに同期してカウン
タをスタートさせ、そのカウンタが既定値をカウンタし
て得られる分周クロック信号の立下がりタイミングとF
Gサーボ信号の立下がりタイミングとを比較するするこ
とにより、DDモータの速度制御を行う。
【0028】具体的には、FGサーボ信号の立下がりタ
イミングが分周クロック信号の立下がりタイミングより
も早ければ、DDモータを減速させるように制御する。
逆に、FGサーボ信号の立下がりタイミングが分周クロ
ック信号の立下がりタイミングよりも遅ければ、DDモ
ータを加速するように制御する。
【0029】以上説明したように、従来のフレキシブル
ディスクドライブは、DDモータを構成するためにプリ
ント配線基板500を必要とする。そして、このプリン
ト配線基板500は、メインフレーム13の背面側に配
置されるが、その重量を支えるためには、メインフレー
ム13と同じように金属板より形成されたモータフレー
ムが必要である。プリント配線基板500とメインプリ
ント配線基板30との間の電気的接続は、これらの基板
を隣接配置することにより容易に行なうことができる。
【0030】ところで、メインプリント基板30には、
図6及び図7に示すように、電子部品613が実装され
ている。このような大電流を用いる電子部品613は、
大きな自己発熱が発生する。したがって、電子部品61
3から発生する熱は、放熱構造を設けることによって放
熱する必要がある。
【0031】従来の電子部品放熱構造では、メインプリ
ント配線基板30に実装されている電子部品613に放
熱シート615を介して鉄製のロアカバー(放熱板)6
17を設けることによって放熱構造としている。
【0032】メインプリント配線基板30の一方の面3
0aには、図示しない導電性の信号用パターンと導電性
のグランド用パターンとが設けられている。電子部品6
13は、部品本体613aと、この電子部品本体613
aの一対の側面から外へ延びている導電性の信号用端子
613bと、電子部品本体613aの一対の側面から外
へ延びている導電性のグランド用端子613cとを有し
ている。
【0033】信号用端子613bは、信号用パターンに
接続するものであり、グランド用端子613cは、グラ
ンド用パターンに接続するものである。この電子部品放
熱構造では、電子部品613の自己発熱を、放熱シート
615を介してロアカバー617へ伝達して放熱してい
る。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子部品放熱構造では、電子部品613の自己発熱を、
放熱シート615を介してロアカバー617へ伝達して
放熱しているので、電子部品本体613aの発熱による
放熱を行うための放熱シート615やロアカバー617
などの部品を必要とし、部品の数が多くなっていしまう
という問題がある。
【0035】また、従来の電子部品放熱構造によれば、
メインプリント配線基板30上に電子部品613を実装
した後、電子部品613上に放熱シート615を設け、
さらにロアカバー617を設けているので、組立が複雑
になるという問題がある。
【0036】それ故に本発明の課題は、部品の数を削減
しでき、しかも組立も容易なフレキシブルディスクドラ
イブの電子部品放熱構造を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フレキ
シブルディスクが挿入されるメインフレーム(13A)
と、該メインフレーム(13A)の一方の面(32)側
に搭載され、前記フレキシブルディスクを回転駆動させ
るためのモータ(300)と、前記メインフレーム(1
3A)の他方の面(31)側に取り付けられ、前記モー
タ(300)の駆動制御を行なうための制御回路を搭載
したメインプリント配線基板(30A)とを含むフレキ
シブルディスクドライブであって、前記メインプリント
配線基板(30A)は、導電性の信号用パターン(30
b)と導電性のグランド用パターン(30c)とを前記
一方の面(32)に有し、前記メインプリント配線基板
(30A)には前記電子部品(35)が実装されてお
り、前記メインプリント配線基板(30A)が前記メイ
ンフレーム(13A)を含むメカニカル機構の一部分に
搭載されおり、前記電子部品(35)は、部品本体(3
5a)と、前記信号用パターン(30b)に接続するよ
う前記部品本体(35a)から外へ延びている導電性の
信号用端子(35b)と、前記グランド用パターン(3
0c)に接続するよう前記部品本体(35a)から外へ
延びている導電性のグランド用端子(35c)とを有し
ているフレキシブルディスクドライブの電子部品放熱構
造において、前記メインプリント配線基板(30A)と
前記メカニカル機構の一部分とを相互に保持した保持部
材(33)を有し、前記メインプリント配線基板(30
A)の前記一方の面には、前記信号用パターン(30
b)及び前記グランド用パターン(30c)を除く前記
一方の面(32)に付加グランド用パターン(30d)
が設けられており、前記グランド用パターン(30c)
と前記付加グランド用パターン(30d)とが相互に接
続されており、前記付加グランドパターン(30d)と
前記メカニカル機構の一部分とが前記保持部材(33)
を介して相互に接続されていることを特徴とするフレキ
シブルディスクドライブの電子部品放熱構造が得られ
る。
【0038】尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を
容易にするために付したものであり、一例にすぎず、こ
れらに限定されないのは勿論である。
【0039】
【作用】本発明の半導体装置の放熱構造によると、装置
本体の自己発熱を、保持部材を介してメカニカル機構の
一部分へ熱伝達させて放熱する。これとともに、装置本
体の熱は、付加グランド用パターンに熱伝達されて放熱
される。
【0040】メインプリント配線基板は、メカニカル機
構の一部分に保持部材によって保持し、メインプリント
配線基板とメカニカル機構の一部分とを一体に固定す
る。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について、詳細に説明する。なお、本発明に係
るフレキシブルディスクドライブの構成は、多くの部分
が従来のフレキシブルディスクドライブと同じであるの
で、以下では、従来と異なる部分についてのみ説明す
る。
【0042】まず、図1を参照して、本発明の一実施の
形態に係るフレキシブルディスクドライブに使用される
フレーム構造(メインフレーム)13Aについて説明す
る。図1はメインフレーム13Aを斜め側方下方から見
た斜視図である。
【0043】図1から明らかなように、メカニカル機構
の一部分を構成しているメインフレーム(フレーム構
造)13Aは、フレキシブルディスクが挿入されるメイ
ンフレーム13Aと、ここに挿入されたフレキシブルデ
ィスクを回転駆動するためのスピンドルモータ300を
搭載するモータフレーム部分400Aとが一体的に1ピ
ースで構成されている。つまり、メインフレーム13A
は、モータフレームを兼ねる。
【0044】ここで、モータフレーム部分400Aは、
絞り加工による絞り込みの形状を有している。これは、
背面側から見ると、モータフレーム部分400Aが背面
側に突出した構造である。モータフレーム部分400A
には、背面側から見た場合に頂上面となる部分に、スピ
ンドルモータのリード線を引き出すための開口部420
が形成されている。
【0045】本実施の形態によるフレキシブルディスク
ドライブのメインプリント配線基板30Aは、従来同
様、メインフレーム13Aの背面側に取り付けられる。
図1に示すように、このメインプリント配線基板30A
は、モータフレーム部分400Aに重ならない形状を有
している。
【0046】そして、このメインプリント配線基板30
Aは、その表面31がメインフレーム13Aの背面から
所定の距離だけ離れた状態で、その裏面32がモータフ
レーム部分400Aの頂上面よりもメインフレームの背
面に近く(低く)なっている。
【0047】メインフレーム13Aの主表面側で、モー
タフレーム部分400Aに搭載されたモータの固定子に
巻回されたコイルの先端部(リード線)は、メインフレ
ーム13Aに形成された開口部420より背面側に引き
出され、メインプリント配線基板30Aの所定の端子に
接続固定される。
【0048】以下に、図1とともに、図2及び図3をも
参照して、本発明に係る電子部品放熱構造を具体的に説
明する。この実施の形態例における電子部品放熱構造で
は、メインプリント配線基板30Aの裏面32上に電子
部品35が実装されている。
【0049】メインプリント配線基板30Aの裏面32
には、導電性の信号用パターン30bと導電性のグラン
ド用パターン30cとが設けられている。信号用パター
ン30b及びグランド用パターン30cは、銅箔のよう
に薄い膜状のものを採用している。
【0050】電子部品35は、電子部品本体35aと、
この電子部品本体35aの一対の側面から外へ延びてい
る導電性の信号用端子35bと、電子部品本体35aの
一対の側面から外へ延びている導電性のグランド用端子
35cとを有している。
【0051】信号用端子35bは、複数からなり、複数
の信号用パターン35bに一対一に接続するものであ
り、グランド用端子35cは、少なくとも一つを有し、
グランド用パターン35cに接続するものである。
【0052】電子部品35としては、ドライブ IC、
スピンドル ICなどがある。さらに、裏面35aに
は、メインプリント配線基板30Aの信号用パターン3
0b及びグランド用パターン30cを除く裏面32の一
面部分に、付加グランド用パターン30dが設けられて
いる。即ち、メインプリント配線基板30Aの裏面32
では、付加グランド用パターン30dを設ける領域面を
予め設定しておき、この領域面に付加グランド用パター
ン30dを設ける。
【0053】グランド用パターン30cと付加グランド
用パターン30dとは、メインプリント配線基板30A
の裏面32において相互に接続されている。付加グラン
ドパターン30dとメカニカル機構の一部分であるメイ
ンフレーム13Aとは、保持部材33を介して相互に接
続されている。付加グランド用パターン30dは、少な
くともグランド用パターン30cの面積よりも大きい面
積に設定されている。メインフレーム13Aは、メイン
プリント配線基板30Aに対向する向きに突出している
フレーム保持部13aを有している。
【0054】メインプリント配線基板30Aは、その表
面31がメインフレーム13Aの背面から所定の距離だ
け離れた状態で、その裏面32がモータフレーム部分4
00Aの頂上面よりもメインフレームの背面に近く(低
く)なるように、メインフレーム13Aから切り起こさ
れ、その先端部にネジ穴が形成されたフレーム保持部1
3aに保持部材33によって固定されている。保持部材
33は、例えば、金属製のネジであり、このネジが付加
グランド用パターン30dの範囲内でフレーム保持部1
3aにネジ止されている。
【0055】電子部品35は、メインプリント配線基板
30Aの裏面32に搭載された後、信号用端子35bが
信号用パターン30bに半田付けによって接続され、グ
ランド用端子30cがグランド用パターン30cに半田
付けによって接続される。
【0056】その後、メインプリント配線基板30A
は、メインフレーム13Aのフレーム保持部13aに保
持部材33をネジ締めすることによって、メインプリン
ト配線基板30A2とメインフレーム13Aとを一体に
固定する。メインプリント配線基板30Aとメインフレ
ーム13Aとは、フレーム保持部13aによって互いに
隙間をもって保持される。
【0057】このような電子部品放熱構造では、電子部
品本体35aにおいて発生する熱を、保持部材33を介
してメインフレーム13Aへ熱伝達させて放熱する。こ
れとともに、部品本体35aから発生した熱は、付加グ
ランド用パターン30dに熱伝達させて放熱する。
【0058】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変
形が可能なのはいうまでもない。
【0059】
【発明の効果】本発明の電子部品放熱構造によれば、電
子部品本体の発熱による自己放熱が保持部材を介してメ
カニカル機構の一部分へ熱伝達されて放熱されるととも
に、電子部品本体の発熱による自己放熱が付加グランド
用パターンに熱伝達されて放熱されるので、電子部品本
体の発熱による放熱を行うための放熱シートや放熱板
(ロアカバー)などの部品が必要なくなるため、部品の
数を削減できる。
【0060】また、本発明の電子部品放熱構造によれ
ば、メカニカル機構の一部分にプリント配線基板を保持
部材によって保持すればよいので、組立も容易な電子部
品放熱構造が得られる。
【0061】さらに、本発明の電子部品放熱構造によれ
ば、放熱シートや放熱板(ロアカバー)などの部品が必
要なくなるため、メインプリント配線基板上のスペース
を低い寸法にできるので、スペースの有効利用を図るこ
とあできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレキシブルディスクドライブの
電子部品放熱構造における一実施の形態に使用されるメ
インフレームにメインプリント配線基板を取り付けた状
態を側方下方から見た斜視図である。
【図2】図1に示した電子部品放熱構造の側面図であ
る。
【図3】本発明に係る電子部品放熱構造を示す平面図で
ある。
【図4】従来のフレキシブルディスクドライブの分解斜
視図である。
【図5】従来のフレキシブルディスクドライブの組立斜
視図である。
【図6】従来のフレキシブルディスクドライブにおける
電子部品放熱構造の側面図である。。
【図7】図6に示した電子部品を示す平面図である。
【符号の説明】
13,13A メインフレーム 13a フレーム保持部 30,30A メインプリント配線基板 30b 信号用パターン 30c グランド用パターン 30d 付加グランド用パターン 33 保持部材 35,613 電子部品 35a 部品本体 35b,613b 信号用端子 35c,613c グランド用端子 615 放熱シート 617 ロアカバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブルディスクが挿入されるメイ
    ンフレームと、該メインフレームの一方の面側に搭載さ
    れ、前記フレキシブルディスクを回転駆動させるための
    モータと、前記メインフレームの他方の面側に取り付け
    られ、前記モータの駆動制御を行なうための制御回路を
    搭載したメインプリント配線基板とを含むフレキシブル
    ディスクドライブであって、 前記メインプリント配線基板は、導電性の信号用パター
    ンと導電性のグランド用パターンとを一方の面に有し、
    前記メインプリント配線基板には前記電子部品が実装さ
    れており、前記メインプリント配線基板が前記メインフ
    レームを含むメカニカル機構の一部分に搭載されおり、
    前記電子部品は、部品本体と、前記信号用パターンに接
    続するよう前記部品本体から外へ延びている導電性の信
    号用端子と、前記グランド用パターンに接続するよう前
    記部品本体から外へ延びている導電性のグランド用端子
    とを有しているフレキシブルディスクドライブの電子部
    品放熱構造において、 前記メインプリント配線基板と前記メカニカル機構の一
    部分とを相互に保持した保持部材を有し、前記メインプ
    リント配線基板の前記一方の面には、前記信号用パター
    ン及び前記グランド用パターンを除く前記一方の面に付
    加グランド用パターンが設けられており、前記グランド
    用パターンと前記付加グランド用パターンとが相互に接
    続されており、前記付加グランドパターンと前記メカニ
    カル機構の一部分とが前記保持部材を介して相互に接続
    されていることを特徴とするフレキシブルディスクドラ
    イブの電子部品放熱構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフレキシブルディスクド
    ライブの電子部品放熱構造において、前記付加グランド
    用パターンが少なくとも前記グランド用パターンの面積
    よりも大きい面積に設定されていることを特徴とするフ
    レキシブルディスクドライブの電子部品放熱構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のフレキシブルディスクド
    ライブの電子部品放熱構造において、前記メインフレー
    ムは、前記メインプリント配線基板に対向する向きに突
    出しているフレーム保持部を有し、該フレーム保持部と
    前記メインプリント配線基板とが前記保持部材によって
    保持されていることを特徴とするフレキシブルディスク
    ドライブの電子部品放熱構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフレキシブルディスクド
    ライブの電子部品放熱構造において、前記保持部材が金
    属製のネジであり、該ネジが前記付加グランド用パター
    ンの範囲内で前記フレーム保持部にネジ止されているこ
    とを特徴とするフレキシブルディスクドライブの電子部
    品放熱構造。
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