JP2006286092A - ディスク装置 - Google Patents

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    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
    • G11B25/043Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs

Abstract

【課題】磁気シールド性に優れているとともに、薄型化が可能な磁気ディスク装置を提供する。
【解決手段】磁気ディスク装置のケースは、軟磁性材で形成され上面部が開口した板状のベース10と、軟磁性材で形成されているとともに上記ベースに取り付けられ上面部開口を閉じた板状のトップカバー12と、を有している。ケース内に配設されたディスク状の記録媒体16は、基板、基板上に形成された軟磁性裏打ち層、および軟磁性裏打ち層に重ねて形成され垂直磁気異方性を有した磁気記録層を具備している。ベースは板厚0.5mm以上、トップカバーは板厚0.25mm以上にそれぞれ形成され、ベースおよびトップカバーは、比透磁率が700以上、飽和磁束密度が1.4(T)以上である。
【選択図】 図3

Description

この発明はディスク装置に関し、特に、垂直磁気記録式の記録媒体を用いたディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は矩形箱状のケースを備え、このケース内には、磁気記録媒体としての磁気ディスク、この磁気ディスクを支持および回転させる駆動手段としてのスピンドルモータ、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数の磁気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ、ヘッドIC等を有する基板ユニット等が収納されている。
近年、磁気ディスク装置として、カード状に薄く形成され、例えばパーソナルコンピュータのカードスロットに装填可能としたものが提供されている。このようなカード状の磁気ディスク装置は、従来の磁気ディスク装置に比較して薄型、かつ、小型にする必要があるため、板状のベースに種々の構成要素を実装するとともに、ベースに板状のトップカバーを取付けている。また、ベースの裏面側にプリント回路基板を設け、プリント回路基板上のI/Fコネクタは、支持枠に設けられた専用の固定部材により位置決め保持されている(例えば、特許文献1)。
また、近年、高記録密度化を図るため、垂直磁気記録方式の開発が進めされている。垂直磁気記録方式を適用した磁気ディスク装置は、一般に、単磁極ヘッドと、2層構造のディスク状記録媒体とを有したヘッドディスクアッセンブリを備えている。このような磁気ディスク装置は、外部から侵入する外乱磁界の影響を受け易く、この外乱磁界によりディスク状記録媒体に記録されたデータが消去されてしまう現象が確認されている。そのため、垂直磁気記録方式を用いた磁気ディスク装置では、従来の面内磁気記録方式を用いた磁気ディスク装置に比較して、外部磁界に対するシールド機能を向上する必要がある。そこで、例えば、特許文献2に開示されたディスク装置によれば、ケースの上面、下面、側面、特に、磁気ヘッドの移動範囲と対向する領域に、テープ状あるいは箔状の磁気シールド部材を巻き付け、シールド機能を向上させている。
特開2003−22634 特開2003−77266
しかしながら、薄型化、小型化が必要なカード状の磁気ディスク装置において、ケース外面に上記のようなテープ状あるいは箔状の磁気シールド部材を巻き付ける構成とした場合、装置全体が厚くなり、薄型化の妨げとなる。また、磁気シールド部材を巻き付ける場合、部品点数が増加するとともに、製造および組立てが面倒となり、製造コスト増加の要因となりえる。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、磁気シールド性に優れているとともに、薄型化が可能なディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明に係るディスク装置は、軟磁性材で形成されているとともに上面部が開口した板状のベースと、軟磁性材で形成されているとともに上記ベースに取り付けられ上面部開口を閉じた板状のトップカバーと、を有したケースと、基板、基板上に形成された軟磁性裏打ち層、および軟磁性裏打ち層に重ねて形成され垂直磁気異方性を有した磁気記録層を具備し、前記ケース内に配設されたディスク状の記録媒体と、前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッド、前記ヘッドを支持したヘッドアクチュエータ、および前記記憶媒体を支持および回転駆動する駆動モータを含み前記ベース上に設けられた機構部と、を備え、前記ベースは板厚0.5mm以上、前記トップカバーは板厚0.25mm以上にそれぞれ形成され、前記ベースおよびトップカバーは、比透磁率が700以上、飽和磁束密度が1.4(T)以上である。
上記構成のディスク装置によれば、ベースおよびトップカバーを有したケースにより外部磁界をシールドし、記録媒体に記録されたデータが消去されてしまう現象を防止することができる。また、ケースの外面に磁気シールド部材等を巻き付ける必要がなく、部品点数の削減し組立て性の向上を図ることができるとともに、装置全体の一層の薄型化を図ることが可能となる。
この発明の態様によれば、磁気シールド性に優れているとともに、薄型化が可能な磁気ディスク装置を提供することができる。
以下図面を参照しながら、この発明をハードディスクドライブ(以下HDDと称する)に適用した実施の形態について詳細に説明する。
図1ないし図3に示すように、HDDはカード状に形成され、例えば、PCカードタイプの規格に合わせて構成されている。すなわち、HDDは矩形板状のベース10を備え、このベースは、周縁部を除いて、後述する種々の部材が装着される凹部を有しているとともに、上面側が開口している。HDDは、ベース10の上面を閉塞した板状のトップカバー12、ベースの裏面側に設けられたプリント回路基板14、プリント回路基板およびベースの裏面側を覆ったボトムカバー15を備え、これらを積層することにより、全体としてカード状に形成されている。ベース10、トップカバー12、およびボトムカバー15は、偏平な矩形状のケース11を構成している。
図2および図3に示すように、ベース10の凹部内には、情報記録媒体として機能する例えば、それぞれ1.8インチの2枚の磁気ディスク16および機構部が設けられている。機構部は、磁気ディスクを支持および回転させる駆動モータとしてのスピンドルモータ18、磁気ディスクに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数の磁気ヘッド40、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク16に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ22、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した位置に保持するランプロード機構25、ヘッドクチュエータを退避位置に保持するイナーシャラッチ機構27を備えている。また、ベース10上には、ヘッドIC等を有する基板ユニット21、およびパック状のエアフィルタ28が設けられている。
ベース10は、軟磁性材料、例えば、冷間圧延炭素鋼鈑(SPCC)などの鉄系材料をプレス成形して形成され、その周縁部は、ほぼ平坦な突き合わせ部13を成形している。ベース10の突き合わせ部13には、トップカバー12をねじ止めするための複数のねじ孔82や後述するガスケット60を位置決めするための位置決め孔83が形成されている。
図2および図3に示すように、スピンドルモータ18は、ベース10の凹所内に実装されている。磁気ディスク16は、スピンドルモータ18の図示しないハブに装着され、クランパ17によりハブに固定されている。これにより、磁気ディスク16は、スピンドルモータ18によって所定の速度で回転駆動される。
ヘッドアクチュエータ22は、ベース10に固定された軸受組立体26と、軸受組立体から延出した2本のアーム32と、各アームの先端から延出した磁気ヘッド組立体36と、軸受組立体からアーム32と反対方向に延出しているとともにボイスコイルを支持した支持フレーム44と、を備えている。各磁気ヘッド組立体36は、細長い板状のサスペンションと、サスペンションの先端に図示しないジンバル部を介して固定された磁気ヘッド40と、を備えている。
上記構成のヘッドアクチュエータ22をベース10に組み込んだ状態において、磁気ディスク16は2本のアーム32間に位置している。一対の磁気ヘッド40は、磁気ディスク16の上面および下面にそれぞれ対向している。各磁気ヘッド40は、サスペンションのばね力により磁気ディスク表面に向かって所定のヘッド荷重が印加されている。
ヘッドアクチュエータ22を回動させるVCM24は、ヘッドアクチュエータの支持フレーム44に固定されたボイスコイル45と、このボイスコイルに対向してベース10上に設けられた上ヨーク48と、上ヨークの内面に固定されボイスコイルに対向した磁石49と、を備えている。そして、磁性材料からなるベース10は、VCM24の下ヨークを兼ねている。
ボイスコイル45に通電することにより、ヘッドアクチュエータ22は、図2に実線で示す退避位置と磁気ディスク16上の作動位置との間を回動し、作動位置において、磁気ヘッド40は磁気ディスク16の所望のトラック上に位置決めされる。ヘッドアクチュエータ22は、ベース10に立設されたストッパピン50により、退避位置を越える過度の回動が規制されている。
各磁気ヘッド40は、フレキシブルケーブル52を介して、基板ユニット21に電気的に接続されている。基板ユニット21は、フレキシブルプリント回路基板により形成され、その底面には、プリント回路基板14と接続するためのコネクタ53が実装されている。基板ユニット21はベース10にねじ止めされ、コネクタ53は、ベース10に形成された矩形状の信号線挿通開口54と対向している。基板ユニット21の上面には、HDDに作用する衝撃を検出するショックセンサ84が実装されている。
図5に示すように、磁気ディスク16は、円板状に形成され非磁性体からなる基板70の各表面上に、ソフト・マグネティク・アンダーレーヤーと呼ばれる軟磁性裏打ち層72、垂直磁気異方性を有した磁化記録層73を順次積層し、さらにその上に保護膜74を形成した構造を有している。
磁気ヘッド40は単磁極ヘッドとして構成され、磁気ディスク16に対して記録磁界を印加する主磁極75と、磁束のリターンパスとなるリターンヨーク76とを有している。主磁極75には、磁気ディスク16に信号を書き込む際に主磁極を励磁する記録コイル77が巻装さている。リターンヨーク76に隣接して磁気ディスク16から信号を読み出すリードヘッドの再生素子78が設けられている。
図3に示すように、ベース10の裏面側に設けられたプリント回路基板14は、ベース10よりも僅かに小さな寸法の矩形状に形成されている。プリント回路基板14上にはコネクタ56が実装され、このコネクタ56は、ベース10の信号線挿通開口54を通して、ベース内の基板ユニット21に設けられたコネクタ53と接続されている。
プリント回路基板14の長手方向一端には、HDDを外部機器に接続するためのI/Fコネクタ57が接続されている。I/Fコネクタ57は、偏平な矩形状の本体57aを有し、この本体はプリント回路基板14の長手方向一端縁に沿って位置しているとともに、プリント回路基板14から平行に突出している。本体57aから延出した多数のリード線がプリント回路基板14に半田付けされている。プリント回路基板14をベース10の裏面側に配置した状態において、I/Fコネクタ57はベース10から外れて位置している。
種々の構成要素が装着されたベース10の上面は、ベースにねじ止めされたトップカバー12によって閉塞されている。図1および図2に示すように、トップカバー12は、ベース10に対応した寸法の矩形状に形成されている。トップカバー12は、軟磁性材料、例えば、冷間圧延炭素鋼鈑などの鉄系材料をプレス成形して形成され、その周縁部は、ほぼ平坦な突き合わせ部19を成形している。図3および図4に示すように、トップカバー12の突き合わせ部19には、ベース10のねじ孔82と対応して位置しているとともにベース側に突出した複数の凸部23が形成されている。各凸部の先端には透孔23aが形成されている。
トップカバー12は、各透孔23aを通してベース10のねじ孔82にねじ12bをねじ込むことにより、ベースにねじ止めされている。この状態において、ベース10の突き合わせ部13およびトップカバー12の突き合わせ部19は互いに対向し、各凸部23はベースの突き合わせ部13に当接している。後述するように、ベース10とトップカバー12との間にガスケット60を挟持する場合、各凸部の突出高さは1mm以下に形成されている。また、ガスケットを用いない場合、各凸部の突出高さは0mmに形成され、ベース10の突き合わせ部13とトップカバー12の突き合わせ部19とが全域に渡って密着し、電気的および磁気的に導通する。また、気密性を向上するため、ベース10およびトップカバー12の突き合わせ部13、19の幅は、ベースの板厚およびトップカバーの板厚よりも大きく形成されている。
本実施形態において、ベース10の突き合わせ部13とトップカバー12の突き合わせ部19との間には、ベース10内部を気密に保持するためのガスケット60が挟持されている。図3に示すように、ガスケット60は、ベース10の突き合わせ部13に対応した矩形枠状に形成されている。ガスケット60は、薄い金属シートあるいは樹脂シートを、例えば、ゴム等からなるガスケット材で上下から挟み込んで形成されている。ガスケット60の複数箇所には、ベース10側に突出した複数の位置決め突起66が一体に形成さている。ガスケット60は、位置決め突起66をベース10の突き合わせ部13に設けられた複数の位置決め孔83に嵌合せることにより、突き合わせ部13に対し所定位置に位置決めされた状態で配置されている。この状態でトップカバー12をベース10にねじ止めすることにより、ガスケット60は、ベース10の突き合わせ部13とトップカバー12の突き合わせ部19の間に挟持され、これら突き合わせ部間を気密にシールしている。
図3に示すように、ベース10およびプリント回路基板14の裏面側を覆ったボトムカバー15は、軟磁性材料、例えば、冷間圧延炭素鋼鈑(SPCC)などの鉄系材料をプレス成形して形成され、ベース10に対応したほぼ矩形状を有している。ボトムカバー15によりベース10およびプリント回路基板14の裏面側を覆った状態において、ボトムカバーの長手方向一端部は、ベース10から突出しコネクタ支持部15aを構成している。このコネクタ支持部15aは、I/Fコネクタ57の裏面側と対向しているとともに、コネクタの本体57aとほぼ等しい寸法に形成されている。
ボトムカバー15の各長辺の内、コネクタ支持部15aを除く部分には、側壁94が一体的に形成されている。各側壁94は、ボトムカバー15に対して垂直に延出しているとともに、その延出端部94aは、他方の側壁に向かって直角に折り曲げられている。
上記構成のボトムカバー15は、プリント回路基板14の裏面側に重ねて配置され、図1に示すように、各側壁94の延出端部94aをトップカバー12の突き合わせ部19上面に嵌合させることにより、ベース10およびトップカバー12に取り付けられている。このように、ボトムカバー15の両側壁部を断面がほぼU字状に形成し、これらの側壁部によってベース10およびトップカバー12の突き合わせ部13、19を同時に外側から挟み込んで嵌合することにより、装置全体の強度を高めるとともに、ねじや専用の支持部材を用いることなくボトムカバーを固定することができる。同時に、ボトムカバー15の側壁94によってHDDの側面全体を覆うことにより、外部からの磁気ノイズや電界による影響を低減することができる。
上記のように構成されたHDDにおいて、HDDの厚さ、内部に収められている部品の高さ、磁気ヘッドと磁気ディスク16との隙間であるGハイト等の制約から、トップカバー12の板厚は0.5mm以下、ベース10の板厚は1.0mm以下となる。また、強度の制約から、トップカバー12の板厚は0.25mm以上、ベース10の板厚は0.5mm以上であることが望ましい。
トップカバー12の板厚が0.25mm、ベース10の板厚が0.5mmの時、磁気シールド効果が最も弱くなるが、この場合、SUS430からなるトップカバー12と、SPCCからなるベース10との組み合わせでは、外部磁界により磁気ディスク16上の記録データが消去してしまう恐れがある。
本実施形態によれば、SPCCで形成されたトップカバー12と、SPCCで形成されたベース10との組み合わせを採用することで、外部磁界の影響により磁気ディスク16上の記録データが消去してしまうような事態を未然に回避することが可能となる。
図6は、トップカバー12の比透磁率μの決定に係るシュミレーションでの計算結果を示している。これは、外部磁界としてヘルムホルツコイル等を利用し、250(Oe)の一様な外部磁場を印加した場合の、磁気ディスク内の漏磁場強度を計算したものである。具体的には、トップカバー12の比透磁率μをパラメータとして漏磁場を算出している。
ケース11の板厚は、磁気シールド効果が最も弱くなる場合の、トップカバー12の板厚が0.25mm、ベース10の板厚が0.5mmである。ベース10の材質はSPCC、飽和磁束密度Bsは1.6(T)、比透磁率μは800である。ボトムカバー15は付いていないものとして算出した。
この計算結果によれば、磁気ヘッド40の耐磁場限界は150(Oe)であるのに対し、面内記録方式の1.8インチ、磁気ディスク装置で採用されている比透磁率500のSUS430では、図6にA1で示すように、漏磁場の強さが160(Oe)となり、磁気ディスク16上の記録データが消去してしまう恐れがある。
これに対して、本実施形態のように、比透磁率800のSPCCで形成されたベース10およびトップカバー12を用いた場合、図6にB1で示す通り、漏磁場の強さは130(Oe)であり、外部磁界の影響により磁気ディスク16上の記録データが消去してしまうような事態を未然に回避することができる。なお、図6中のC1は、比透磁率700であり、この場合、漏磁場の強さは130(Oe)となる。よって、ベース10およびトップカバー12の比透磁率は700以上であることが望ましい。
図7は、トップカバー12の飽和磁束密度Bsの決定に係るシュミレーションでの計算結果を示している。これは、外部磁界としてヘルムホルツコイル等を利用し、250(Oe)の一様な外部磁場をHDDに印加した場合に、HDD内の漏磁場強度を計算したものである。具体的には、トップカバー12の飽和磁束密度Bsをパラメータとして漏磁場をとして算出している。
ケース11の板厚は、磁気シールド効果が最も弱くなる場合の、トップカバー12の板厚が0.25mm、ベース10の板厚が0.5mmである。ベース10の材質はSPCC、飽和磁束密度Bsは1.6(T)、比透磁率μは800である。ボトムカバー15は付いていないものとして算出した。
この計算結果によれば、磁気ヘッド40の耐磁場限界は150(Oe)であるのに対し、面内記録方式の1.8インチ、磁気ディスク装置で採用されている飽和磁束密度1.2(T)のSUS430を用いてケースを構成した場合、図7のA2で示すように、漏磁場の強さが160(Oe)となり、磁気ディスク16上の記録データが消去してしまう恐れがある。
本実施形態によれば、飽和磁束密度1.6(T)のSPCCを用いてベース10およびトップカバー12を形成することにより、図7にB2で示す通り、漏磁場の強さは117(Oe)であり、外部磁界の影響により磁気ディスク16上の記録データが消去してしまうような事態を未然に回避することができる。なお、図7中のC2は、飽和磁束密度1.4(T)の材料でケースを形成した場合であり、漏磁場の強さは139(Oe)となる。よって、ベース10およびトップカバー12の飽和磁束密度は1.4(T)以上であることが望ましい。
図8は、以上の検討結果を元に、面内記録方式の1.8インチ、磁気ディスク装置の漏磁場強さA3と、本実施形態に係るHDDの漏磁場強さB3とを比較して示している。この検討結果によれば、ベース10およびトップカバー12の材質をSPCCとすることで、漏磁場の強さが60(Oe)程度改善さていることが確認できる。それにより、外部磁界の影響により磁気ディスク16上の記録データが消去してしまうような事態を未然に回避することができる。
一方、本実施形態によれば、磁気ディスク16の表面とベース10との隙間は、磁気ディスクの軸方向に沿った隙間が0.35mm以上、磁気ディスクの表面方向に沿った隙間が0.5mm以上に形成されている。また、磁気ディスク16の表面とトップカバー12との隙間は、磁気ディスクの軸方向に沿った隙間が0.4mm以上、磁気ディスクの表面方向に沿った隙間が0.3mm以上に形成されている。
これにより、外磁場の影響により、磁気ディスク16を構成する裏打ち軟磁性層の磁区構造が乱れ、記録層の記録データが消去されてしまうという現象を未然に防止することができる。
また、本実施形態によれば、ボトムカバー15は、軟磁性材により形成され、その板厚は0.1mm以上に形成されている。これにより、HDDの磁気シールド性が一層向上する。
以上のように構成されたHDDによれば、ベース10およびトップカバー12を有したケース11により外部磁界をシールドし、磁気ディスク16に記録されたデータが消去されてしまう現象を防止することができる。外磁場耐力が向上することで、HDDの書き込み性能が向上し、信頼性の高い高密度記録の垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置を提供することができる。更に、ケース11の外面に磁気シールド部材等を巻き付ける必要がなく、部品点数の削減し組立て性の向上を図ることができるとともに、装置全体の一層の薄型化を図ることが可能となる。
ボトムカバー15の両側壁部によってベース10およびトップカバー12を同時に挟み込んで嵌合することにより、ねじや専用の支持部材を用いることなくボトムカバーを固定することができる。同時に、ボトムカバー15によってHDDの裏面および側面全体を覆うことにより、外部からの磁気ノイズや電界による影響を低減することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、磁気ディスクの枚数は1枚に限らず、必要に応じて増加可能である。また、ベース、トップカバー、ボトムカバーの材料は、冷間圧延炭素鋼に限らず、他の軟磁性材を用いてもよい。
図1は、この発明の実施形態に係るHDDの上面側を示す斜視図。 図2は、トップカバーを外した状態における上記HDDの平面図。 図3は、上記HDDの分解斜視図。 図4は、上記HDDにおけるベースおよびトップカバーの突き合わせ部を示す断面図。 図5は、上記HDDにおける磁気ディスクおよび磁気ヘッドを模式的に示す図。 図6は、ケースの比透磁率と漏磁場との関係を示す図。 図7は、ケースの飽和磁束密度と漏磁場との関係を示す図。 図8は、面内記録方式の1.8インチ、磁気ディスク装置の漏磁場強さと、本実施形態に係るHDDの漏磁場強さとを比較して示す図。
符号の説明
10…ベース、 12…トップカバー、 14…プリント回路基板
15…ボトムカバー、 16…磁気ディスク、 18…スピンドルモータ、
21…基板ユニット、 22…ヘッドアクチュエータ、 24…VCM、
25…ランプロード機構、 40…磁気ヘッド、 57…I/Fコネクタ、
60…ガスケット

Claims (7)

  1. 軟磁性材で形成されているとともに上面部が開口した板状のベースと、軟磁性材で形成されているとともに上記ベースに取り付けられ上面部開口を閉じた板状のトップカバーと、を有したケースと、
    基板、基板上に形成された軟磁性裏打ち層、および軟磁性裏打ち層に重ねて形成され垂直磁気異方性を有した磁気記録層を具備し、前記ケース内に配設されたディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体に対して情報処理を行うヘッド、前記ヘッドを支持したヘッドアクチュエータ、および前記記憶媒体を支持および回転駆動する駆動モータを含み前記ベース上に設けられた機構部と、を備え、
    前記ベースは板厚0.5mm以上、前記トップカバーは板厚0.25mm以上にそれぞれ形成され、
    前記ベースおよびトップカバーは、比透磁率が700以上、飽和磁束密度が1.4(T)以上であるディスク装置。
  2. 前記記録媒体の表面と前記ベースとの隙間は、前記記録媒体の軸方向に沿った隙間が0.35mm以上、前記記録媒体の表面方向に沿った隙間が0.5mm以上に形成され、
    前記記録媒体の表面と前記トップカバーとの隙間は、前記記録媒体の軸方向に沿った隙間が0.4mm以上、前記記録媒体の表面方向に沿った隙間が0.3mm以上に形成され請求項1に記載のディスク装置。
  3. 前記ベースおよびトップカバーの周縁部は、互いに突き合わされた突合せ部をそれぞれ有し、前記ベースおよびトップカバーの突き合わせ部の幅は、前記ベースの板厚および前記トップカバーの板厚よりも大きく形成されている請求項1又は2に記載のディスク装置。
  4. 前記ベースは前記突き合わせ部に形成された複数のねじ孔を有し、前記トップカバーは前記ねじ孔に対向して前記突き合わせ部に形成されているとともに前記ベース側に突出し前記ベースの突き合わせ部に当接した複数の凸部を有し、各凸部の突出高さは1mm以下に形成されている請求項3に記載のディスク装置。
  5. 前記トップカバーと反対側に位置した前記ベースの裏面側を覆っているとともに軟磁性材料で形成された板状のボトムカバーを備え、
    前記ベースは、互いに平行に延びた一対の側縁部を有し、前記トップカバーは、それぞれ前記ベースの側縁部に重なっているとともに互いに平行に延びた一対の側縁部を有し、
    前記ボトムカバーは、前記ベースおよび前記トップカバーの前記側縁部を外側から同時に挟み込んで嵌合した一対の側壁を有している請求項1ないし4のいずれか1項に記載のディスク装置。
  6. 前記トップカバーと反対側で前記ベースに対向して設けられたプリント回路基板と、前記プリント回路基板上に実装されたコネクタと、を備え、前記ボトムカバーは、前記プリント回路基板を覆って設けられている請求項5に記載のディスク装置。
  7. 前記ヘッドは、記録媒体に対して記録磁界を印加する主磁極と、磁束のリターンパスを形成したリターンヨークと、前記記録媒体から信号を読み出す再生素子とを有している請求項1に記載のディスク装置。
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