JPH0960597A - スクロール形流体機械 - Google Patents
スクロール形流体機械Info
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- JPH0960597A JPH0960597A JP21433995A JP21433995A JPH0960597A JP H0960597 A JPH0960597 A JP H0960597A JP 21433995 A JP21433995 A JP 21433995A JP 21433995 A JP21433995 A JP 21433995A JP H0960597 A JPH0960597 A JP H0960597A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 穴径を大きくして軸受ハウジング５の強度低
下を招いたりすることなく、クランク室５３内の油をケ
ーシング１内に効率的に排出させる。 【解決手段】 軸受ハウジング５に、クランク室５３の
接線方向に沿って出口部がケーシング１内に開放する排
油通路７を延設させた。
下を招いたりすることなく、クランク室５３内の油をケ
ーシング１内に効率的に排出させる。 【解決手段】 軸受ハウジング５に、クランク室５３の
接線方向に沿って出口部がケーシング１内に開放する排
油通路７を延設させた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に冷凍機や空調
機の冷媒圧縮機等に使用されるスクロール形流体機械に
関する。
機の冷媒圧縮機等に使用されるスクロール形流体機械に
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、スクロール形流体機械として、ケ
ーシングの内部に軸受ハウジングを配設し、該ハウジン
グに軸受支持される駆動軸の偏心軸部に可動スクロール
を連結して、この可動スクロールを駆動軸の回転により
固定スクロールに対し公転駆動させるようにしたもの
は、例えば特開平３ー１１１６８８号公報等において知
られている。
ーシングの内部に軸受ハウジングを配設し、該ハウジン
グに軸受支持される駆動軸の偏心軸部に可動スクロール
を連結して、この可動スクロールを駆動軸の回転により
固定スクロールに対し公転駆動させるようにしたもの
は、例えば特開平３ー１１１６８８号公報等において知
られている。
【０００３】上記スクロール形流体機械は、図４に示す
ように、密閉ケーシングＡの内部に軸受ハウジングＢを
取付け、この軸受ハウジングＢに、駆動軸Ｃを軸受支持
する軸受部Ｂ１と、該駆動軸Ｃの偏心軸部Ｃ１を収容す
るクランク室Ｂ２とを形成して、駆動軸Ｃを軸受部Ｂ１
に軸受メタルＤを介して軸受支持すると共に、偏心軸部
Ｃ１に可動スクロールの筒状ボス部を軸受メタルを介し
て連結し、駆動軸Ｃの駆動に伴い偏心軸部Ｃ１を前記ク
ランク室Ｂ２内で偏心回転させることにより、可動スク
ロールを固定スクロールに対し公転駆動させるようにし
ている。
ように、密閉ケーシングＡの内部に軸受ハウジングＢを
取付け、この軸受ハウジングＢに、駆動軸Ｃを軸受支持
する軸受部Ｂ１と、該駆動軸Ｃの偏心軸部Ｃ１を収容す
るクランク室Ｂ２とを形成して、駆動軸Ｃを軸受部Ｂ１
に軸受メタルＤを介して軸受支持すると共に、偏心軸部
Ｃ１に可動スクロールの筒状ボス部を軸受メタルを介し
て連結し、駆動軸Ｃの駆動に伴い偏心軸部Ｃ１を前記ク
ランク室Ｂ２内で偏心回転させることにより、可動スク
ロールを固定スクロールに対し公転駆動させるようにし
ている。
【０００４】また、駆動軸Ｃには、ケーシングＡの底部
油溜めに臨む給油通路Ｅを貫通形成し、かつ、偏心軸部
Ｃ１には、その外周一部を切欠くことによりクランク室
Ｂ２に開放する油通路Ｃ２を設けると共に、軸受ハウジ
ングＢには、そのクランク室Ｂ２の中心部を中心として
径方向外方に直交状に延び、該クランク室Ｂ２とケーシ
ングＡの内部とを連通する排油通路Ｆを形成している。
そして、給油通路Ｅより汲上げられた油は、軸受部Ｂ１
などに給油すると共に、給油通路Ｅの上端側から偏心軸
部Ｃ１の油通路Ｃ２を経て偏心軸部Ｃ１などに給油した
後にクランク室Ｂ２に流出させるようにしているが、こ
のクランク室Ｂ２内の油は、その内部で偏心軸部Ｃ１が
偏心回転されるときの抵抗となって性能低下を招くの
で、該偏心軸部Ｃ１の偏心回転に伴う押圧力で油を強制
回転させながら、排油通路ＦからケーシングＡ内に積極
的に排出するようにしている。
油溜めに臨む給油通路Ｅを貫通形成し、かつ、偏心軸部
Ｃ１には、その外周一部を切欠くことによりクランク室
Ｂ２に開放する油通路Ｃ２を設けると共に、軸受ハウジ
ングＢには、そのクランク室Ｂ２の中心部を中心として
径方向外方に直交状に延び、該クランク室Ｂ２とケーシ
ングＡの内部とを連通する排油通路Ｆを形成している。
そして、給油通路Ｅより汲上げられた油は、軸受部Ｂ１
などに給油すると共に、給油通路Ｅの上端側から偏心軸
部Ｃ１の油通路Ｃ２を経て偏心軸部Ｃ１などに給油した
後にクランク室Ｂ２に流出させるようにしているが、こ
のクランク室Ｂ２内の油は、その内部で偏心軸部Ｃ１が
偏心回転されるときの抵抗となって性能低下を招くの
で、該偏心軸部Ｃ１の偏心回転に伴う押圧力で油を強制
回転させながら、排油通路ＦからケーシングＡ内に積極
的に排出するようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
に、排油通路Ｆをクランク室Ｂ２の中心部を中心に径方
向外方に向けて形成する場合、クランク室Ｂ２の油を偏
心軸部Ｃ１の偏心回転により強制回転させながらケーシ
ングＡ側へと排出するとき、前記排油通路Ｆが、クラン
ク室Ｂ２内における油の回転方向に対し直交方向を指向
することになるので、この油を効率的に排出することが
できなかった。この問題を解決するためには、排油通路
Ｆの穴径を大きくすることが考えられるが、穴径を大き
くすれば軸受ハウジングＢの強度低下を招くことにな
る。
に、排油通路Ｆをクランク室Ｂ２の中心部を中心に径方
向外方に向けて形成する場合、クランク室Ｂ２の油を偏
心軸部Ｃ１の偏心回転により強制回転させながらケーシ
ングＡ側へと排出するとき、前記排油通路Ｆが、クラン
ク室Ｂ２内における油の回転方向に対し直交方向を指向
することになるので、この油を効率的に排出することが
できなかった。この問題を解決するためには、排油通路
Ｆの穴径を大きくすることが考えられるが、穴径を大き
くすれば軸受ハウジングＢの強度低下を招くことにな
る。
【０００６】本発明の主な目的は、穴径を大きくして軸
受ハウジングの強度低下を招いたりすることなく、クラ
ンク室内の油をケーシング内に効率的に排出できるよう
にする点にある。
受ハウジングの強度低下を招いたりすることなく、クラ
ンク室内の油をケーシング内に効率的に排出できるよう
にする点にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項１記載の
発明は、上記目的を達成するため、図１，図２に示すよ
うに、ケーシング１の内部に、駆動軸４の偏心軸部４１
を収容するクランク室５３をもつ軸受ハウジング５を配
設したスクロール形流体機械において、軸受ハウジング
５に、クランク室５３の接線方向に沿って出口部がケー
シング１内に開放する排油通路７を延設させた。
発明は、上記目的を達成するため、図１，図２に示すよ
うに、ケーシング１の内部に、駆動軸４の偏心軸部４１
を収容するクランク室５３をもつ軸受ハウジング５を配
設したスクロール形流体機械において、軸受ハウジング
５に、クランク室５３の接線方向に沿って出口部がケー
シング１内に開放する排油通路７を延設させた。
【０００８】この構成によれば、クランク室５３内で偏
心回転される駆動軸４の偏心軸部４１により、クランク
室５３内の油をケーシング１内へと排出するとき、この
油の流れ方向に排油通路７が開口しているので、この排
油通路７を介して抵抗少なくスムーズに排出されること
となり、このため、排油通路７の穴径を大きくして軸受
ハウジング５の強度低下を招いたりすることなく、油の
効率的な排出ができる。また、前記排油通路７をクラン
ク室５３の接線方向に設けることにより、この排油通路
７のクランク室５３側の開口面積を大きくできるため、
効率的な油の排出ができる。
心回転される駆動軸４の偏心軸部４１により、クランク
室５３内の油をケーシング１内へと排出するとき、この
油の流れ方向に排油通路７が開口しているので、この排
油通路７を介して抵抗少なくスムーズに排出されること
となり、このため、排油通路７の穴径を大きくして軸受
ハウジング５の強度低下を招いたりすることなく、油の
効率的な排出ができる。また、前記排油通路７をクラン
ク室５３の接線方向に設けることにより、この排油通路
７のクランク室５３側の開口面積を大きくできるため、
効率的な油の排出ができる。
【０００９】請求項２記載の発明では、請求項１の発明
において、排油通路７の出口部をケーシング１に接続す
る吸入管１３の非開口側に位置させているため、この吸
入管１３からケーシング１内に吸入されるガス冷媒と、
クランク室５３からケーシング１内に排出される油とが
混じり難くなり、この結果、ガス冷媒による油の持ち上
げ量を少なくできる。
において、排油通路７の出口部をケーシング１に接続す
る吸入管１３の非開口側に位置させているため、この吸
入管１３からケーシング１内に吸入されるガス冷媒と、
クランク室５３からケーシング１内に排出される油とが
混じり難くなり、この結果、ガス冷媒による油の持ち上
げ量を少なくできる。
【００１０】請求項３記載の発明では、請求項１，２の
発明において、クランク室５３の底部側内面に、底部に
向けて拡径するテーパ面５４を形成し、このテーパ面５
４に排油通路７を開口させているため、クランク室５３
内の油を偏心軸部４１の偏心回転に伴い強制回転させな
がら排油通路７から排出するとき、クランク室５３内の
油が上方に持ち上げられるのをテーパ面５４で阻止し、
また、このテーパ面５４によりクランク室５３に流入さ
れる油がその内底部に積極的に集められることとなり、
この結果、テーパ面５４に開口された排油通路７から油
の外部排出を効果的に行うことができる。
発明において、クランク室５３の底部側内面に、底部に
向けて拡径するテーパ面５４を形成し、このテーパ面５
４に排油通路７を開口させているため、クランク室５３
内の油を偏心軸部４１の偏心回転に伴い強制回転させな
がら排油通路７から排出するとき、クランク室５３内の
油が上方に持ち上げられるのをテーパ面５４で阻止し、
また、このテーパ面５４によりクランク室５３に流入さ
れる油がその内底部に積極的に集められることとなり、
この結果、テーパ面５４に開口された排油通路７から油
の外部排出を効果的に行うことができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】図３は、スクロール形流体機械と
して冷凍機に使用される低圧ドーム形のスクロール圧縮
機を示しており、密閉ケーシング１の内方上部に圧縮要
素ＣＦを、また、内方下部側にモータＭを配設してい
る。前記圧縮要素ＣＦは、鏡板２１に渦巻体２２を突設
した可動スクロール２と、同じく鏡板３１に渦巻体３２
を突設した固定スクロール３とから成り、これら各スク
ロール２，３を各渦巻体２２，３２が互いに対向するよ
うに組み合わせると共に、前記可動スクロール２の鏡板
２１には、その下面中心部にボス部２３を突設して、こ
のボス部２３を軸受メタル２４を介して前記モータＭか
ら延びる駆動軸４の偏心軸部４１に挿嵌支持させてい
る。
して冷凍機に使用される低圧ドーム形のスクロール圧縮
機を示しており、密閉ケーシング１の内方上部に圧縮要
素ＣＦを、また、内方下部側にモータＭを配設してい
る。前記圧縮要素ＣＦは、鏡板２１に渦巻体２２を突設
した可動スクロール２と、同じく鏡板３１に渦巻体３２
を突設した固定スクロール３とから成り、これら各スク
ロール２，３を各渦巻体２２，３２が互いに対向するよ
うに組み合わせると共に、前記可動スクロール２の鏡板
２１には、その下面中心部にボス部２３を突設して、こ
のボス部２３を軸受メタル２４を介して前記モータＭか
ら延びる駆動軸４の偏心軸部４１に挿嵌支持させてい
る。
【００１２】また、前記ケーシング１の圧縮要素ＣＦと
モータＭとの中間部位には軸受ハウジング５を配設し
て、このハウジング５の上部側に前記固定スクロール３
を固定し、かつ、ハウジング５の中央上面側にはスラス
ト受面５０を形成して、該スラスト受面５０で前記可動
スクロール２の鏡板２１を支持している。
モータＭとの中間部位には軸受ハウジング５を配設し
て、このハウジング５の上部側に前記固定スクロール３
を固定し、かつ、ハウジング５の中央上面側にはスラス
ト受面５０を形成して、該スラスト受面５０で前記可動
スクロール２の鏡板２１を支持している。
【００１３】さらに、前記軸受ハウジング５には駆動軸
４の軸受部５１を設け、該軸受部５１に軸受メタル５２
を介して前記駆動軸４を軸受支持させると共に、前記ハ
ウジング５の軸受部５１の上方側には、上端側が開口
し、前記偏心軸部４１に挿嵌支持された可動スクロール
２のボス部２３を旋回駆動可能に受入れる円形状のクラ
ンク室５３を形成して、このクランク室５３内で前記ボ
ス部２３を偏心軸部４１の偏心回転に伴い旋回駆動させ
ることにより、前記可動スクロール２を固定スクロール
３に対し公転させるようにしている。
４の軸受部５１を設け、該軸受部５１に軸受メタル５２
を介して前記駆動軸４を軸受支持させると共に、前記ハ
ウジング５の軸受部５１の上方側には、上端側が開口
し、前記偏心軸部４１に挿嵌支持された可動スクロール
２のボス部２３を旋回駆動可能に受入れる円形状のクラ
ンク室５３を形成して、このクランク室５３内で前記ボ
ス部２３を偏心軸部４１の偏心回転に伴い旋回駆動させ
ることにより、前記可動スクロール２を固定スクロール
３に対し公転させるようにしている。
【００１４】また、前記ケーシング１の内部で固定スク
ロール３の上部側には仕切体６を配設して、この仕切体
６の上部側に、前記固定スクロール３に設けた吐出口３
３が開口し、かつ、吐出冷媒をケーシング１の外方に吐
出させる外部吐出管１１が開口される高圧室１２を形成
すると共に、前記仕切体６の下部側には、吸入管１３が
開口する低圧室１４を形成している。尚、図中、６１は
前記仕切体６の上部側に設けられたフィルタである。
ロール３の上部側には仕切体６を配設して、この仕切体
６の上部側に、前記固定スクロール３に設けた吐出口３
３が開口し、かつ、吐出冷媒をケーシング１の外方に吐
出させる外部吐出管１１が開口される高圧室１２を形成
すると共に、前記仕切体６の下部側には、吸入管１３が
開口する低圧室１４を形成している。尚、図中、６１は
前記仕切体６の上部側に設けられたフィルタである。
【００１５】そして、前記駆動軸４の回転に伴い偏心軸
部４１を介して前記ボス部２３を偏心回転させ、これに
伴い前記可動スクロール２を固定スクロール３に対し公
転駆動させることにより、前記吸入管１３から吸入され
る低圧ガスを前記各スクロール２，３の渦巻体２２，３
２間の圧縮室に導入し、この吸入ガスを圧縮して前記吐
出口３３から高圧室１２に吐出し、前記外部吐出管１１
からケーシング１の外方に吐出させるのである。
部４１を介して前記ボス部２３を偏心回転させ、これに
伴い前記可動スクロール２を固定スクロール３に対し公
転駆動させることにより、前記吸入管１３から吸入され
る低圧ガスを前記各スクロール２，３の渦巻体２２，３
２間の圧縮室に導入し、この吸入ガスを圧縮して前記吐
出口３３から高圧室１２に吐出し、前記外部吐出管１１
からケーシング１の外方に吐出させるのである。
【００１６】また、前記駆動軸４の内部には、その上下
方向に貫通する給油通路４２を形成すると共に、前記駆
動軸４の下端側には、その回転に伴う遠心力より前記ケ
ーシング１の底部油溜め１０の油を前記給油通路４２に
汲上げるポンプ部４３を設けて、該ポンプ部４３で給油
通路４２に汲上げられた油を前記ハウジング５の軸受部
５１やスラスト受面５０などの摺動部に給油するように
している。
方向に貫通する給油通路４２を形成すると共に、前記駆
動軸４の下端側には、その回転に伴う遠心力より前記ケ
ーシング１の底部油溜め１０の油を前記給油通路４２に
汲上げるポンプ部４３を設けて、該ポンプ部４３で給油
通路４２に汲上げられた油を前記ハウジング５の軸受部
５１やスラスト受面５０などの摺動部に給油するように
している。
【００１７】さらに、前記駆動軸４の偏心軸部４１の外
周壁部を一部切欠くことにより、該偏心軸部４１とこれ
に被嵌される軸受メタル２４との間に、前記クランク室
５３に開放する油通路４４を形成すると共に、前記軸受
ハウジング５には、入口部７１がクランク室５３の内壁
に開口し、かつ、出口部７２が前記ケーシング１と軸受
ハウジング５との間に開口する排油通路７を形成してい
る。
周壁部を一部切欠くことにより、該偏心軸部４１とこれ
に被嵌される軸受メタル２４との間に、前記クランク室
５３に開放する油通路４４を形成すると共に、前記軸受
ハウジング５には、入口部７１がクランク室５３の内壁
に開口し、かつ、出口部７２が前記ケーシング１と軸受
ハウジング５との間に開口する排油通路７を形成してい
る。
【００１８】そして、前記給油通路４２に汲上げられた
油は、給油孔４５，５５を介して軸受部５１やスラスト
受面５０に給油されると共に、前記給油通路４２の上端
側から前記偏心軸部４１と軸受メタル２４との間の油通
路４４を経てクランク室５３に流出させ、このクランク
室５３内の油を前記偏心軸部４１に追従するボス部２３
の偏心回転により押圧し、これに伴い油を前記クランク
室５３内で強制回転させながら、前記排油通路７からケ
ーシング１内に積極的に排出させるのである。このよう
に排出することにより、前記給油通路４２からクランク
室５３に流入された油が、該クランク室５３内で前記偏
心軸部４１が偏心回転されるときの抵抗となって性能低
下を招くのが防止される。
油は、給油孔４５，５５を介して軸受部５１やスラスト
受面５０に給油されると共に、前記給油通路４２の上端
側から前記偏心軸部４１と軸受メタル２４との間の油通
路４４を経てクランク室５３に流出させ、このクランク
室５３内の油を前記偏心軸部４１に追従するボス部２３
の偏心回転により押圧し、これに伴い油を前記クランク
室５３内で強制回転させながら、前記排油通路７からケ
ーシング１内に積極的に排出させるのである。このよう
に排出することにより、前記給油通路４２からクランク
室５３に流入された油が、該クランク室５３内で前記偏
心軸部４１が偏心回転されるときの抵抗となって性能低
下を招くのが防止される。
【００１９】しかして、前記クランク室５３に流入した
油をケーシング１側に抵抗少なくスムーズに排出するた
め、図１で明らかなように、前記軸受ハウジング５に設
ける排油通路７を、その入口部７１側から出口部７２に
かけて前記クランク室５３の接線方向に沿って直線状に
形成する。更に詳記すると、前記排油通路７は、前記可
動スクロール２のボス部２３の偏心回転に伴い前記クラ
ンク室５３内で強制回転される油の回転方向Ｘと同一方
向を指向するように接線方向に向けて形成するのであ
る。尚、前記排油通路７は、入口部７１付近が上記接続
方向に指向されていれば必ずしも直線状に形成する必要
はなく、その途中を若干屈曲させて出口部７２を前記ケ
ーシング１内に開放させるようにしてもよい。
油をケーシング１側に抵抗少なくスムーズに排出するた
め、図１で明らかなように、前記軸受ハウジング５に設
ける排油通路７を、その入口部７１側から出口部７２に
かけて前記クランク室５３の接線方向に沿って直線状に
形成する。更に詳記すると、前記排油通路７は、前記可
動スクロール２のボス部２３の偏心回転に伴い前記クラ
ンク室５３内で強制回転される油の回転方向Ｘと同一方
向を指向するように接線方向に向けて形成するのであ
る。尚、前記排油通路７は、入口部７１付近が上記接続
方向に指向されていれば必ずしも直線状に形成する必要
はなく、その途中を若干屈曲させて出口部７２を前記ケ
ーシング１内に開放させるようにしてもよい。
【００２０】このとき、前記排油通路７の出口部７２
は、前記吸入管１３からケーシング１内に吸入されるガ
ス冷媒と前記クランク室５３からケーシング１内に排出
される油とを混じり難くするため、前記吸入管１３の開
口側から離れた位置に形成するものとし、特に、前記出
口部７２は、前記吸入管１３の開口側とは反対側位置に
開口させることが好ましい。
は、前記吸入管１３からケーシング１内に吸入されるガ
ス冷媒と前記クランク室５３からケーシング１内に排出
される油とを混じり難くするため、前記吸入管１３の開
口側から離れた位置に形成するものとし、特に、前記出
口部７２は、前記吸入管１３の開口側とは反対側位置に
開口させることが好ましい。
【００２１】また、前記クランク室５３の底部内面に
は、図２に示すように、その底部に前記給油通路４２か
らの流出油を積極的に集め、かつ、底部の油が前記ボス
部２３の偏心回転に伴い上方に持ち上げられるのを阻止
して、前記排油通路７から油の外部排出を効果的に行う
ため、クランク室５３の底方側に行くに従って徐々に拡
径するテーパ面５４を形成し、このテーパ面５４に前記
排油通路７を開口させることが好ましい。
は、図２に示すように、その底部に前記給油通路４２か
らの流出油を積極的に集め、かつ、底部の油が前記ボス
部２３の偏心回転に伴い上方に持ち上げられるのを阻止
して、前記排油通路７から油の外部排出を効果的に行う
ため、クランク室５３の底方側に行くに従って徐々に拡
径するテーパ面５４を形成し、このテーパ面５４に前記
排油通路７を開口させることが好ましい。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、クランク室５３で偏心回転される駆動軸４
の偏心軸部４１により、クランク室５３内の油をケーシ
ング１内へと排出するとき、この油をクランク室５３の
接線方向に沿う排油通路７を介して抵抗少なくスムーズ
に排出できるので、従来のように、排油通路７の穴径を
大きくして軸受ハウジング５の強度低下を招いたりする
ことなく、油の効率的な排出ができる。また、前記排油
通路７をクランク室５３の接線方向に設けることによ
り、この排油通路７のクランク室５３側の開口面積を大
きくできるため、効率的な油の排出ができる。
明によれば、クランク室５３で偏心回転される駆動軸４
の偏心軸部４１により、クランク室５３内の油をケーシ
ング１内へと排出するとき、この油をクランク室５３の
接線方向に沿う排油通路７を介して抵抗少なくスムーズ
に排出できるので、従来のように、排油通路７の穴径を
大きくして軸受ハウジング５の強度低下を招いたりする
ことなく、油の効率的な排出ができる。また、前記排油
通路７をクランク室５３の接線方向に設けることによ
り、この排油通路７のクランク室５３側の開口面積を大
きくできるため、効率的な油の排出ができる。
【００２３】請求項２記載の発明によれば、排油通路７
の出口部をケーシング１に接続する吸入管１３の非開口
側に位置させたから、この吸入管１３からケーシング１
内に吸入されるガス冷媒と、クランク室５３からケーシ
ング１内に排出される油とを混じり難くでき、ガス冷媒
による油の持ち上げ量を少なくできる。
の出口部をケーシング１に接続する吸入管１３の非開口
側に位置させたから、この吸入管１３からケーシング１
内に吸入されるガス冷媒と、クランク室５３からケーシ
ング１内に排出される油とを混じり難くでき、ガス冷媒
による油の持ち上げ量を少なくできる。
【００２４】請求項３記載の発明によれば、クランク室
５３の底部側内面に、底部に向けて拡径するテーパ面５
４を形成し、このテーパ面５４に排油通路７を開口させ
たから、クランク室５３内の油を偏心軸部４１の偏心回
転に伴い強制回転させながら排油通路７から排出すると
き、クランク室５３内の油が上方に持ち上げられるのを
テーパ面５４で阻止でき、また、このテーパ面５４によ
りクランク室５３に流入される油をその内底部に積極的
に集めることができて、テーパ面５４に開口された排油
通路７から油の外部排出を効果的に行うことができる。
５３の底部側内面に、底部に向けて拡径するテーパ面５
４を形成し、このテーパ面５４に排油通路７を開口させ
たから、クランク室５３内の油を偏心軸部４１の偏心回
転に伴い強制回転させながら排油通路７から排出すると
き、クランク室５３内の油が上方に持ち上げられるのを
テーパ面５４で阻止でき、また、このテーパ面５４によ
りクランク室５３に流入される油をその内底部に積極的
に集めることができて、テーパ面５４に開口された排油
通路７から油の外部排出を効果的に行うことができる。
【図１】 本発明の要部である軸受ハウジング部分を示
す平断面図。
す平断面図。
【図２】 同軸受ハウジングの縦断面図。
【図３】 スクロール形流体機械の全体構造を示す一部
省略した縦断面図。
省略した縦断面図。
【図４】 従来例を示す平断面図。
１……ケーシング １３…吸入管 ４……駆動軸 ４１…偏心軸部 ５……軸受ハウジング ５３…クランク室 ５４…テーパ面 ７……排油通路
Claims (3)
- 【請求項１】 ケーシング（１）の内部に、駆動軸
（４）の偏心軸部（４１）を収容するクランク室（５
３）をもつ軸受ハウジング（５）を配設したスクロール
形流体機械において、 軸受ハウジング（５）に、クランク室（５３）の接線方
向に沿って出口部がケーシング（１）の内部に開放する
排油通路（７）を延設していることを特徴とするスクロ
ール形流体機械。 - 【請求項２】 排油通路（７）の出口部を、ケーシング
（１）に接続する吸入管（１３）の非開口側に位置させ
ている請求項１記載のスクロール形流体機械。 - 【請求項３】 クランク室（５３）の底部側の内面に
は、底部に向けて拡径するテーパ面（５４）を形成して
おり、該テーパ面（５４）に排油通路（７）を開口して
いる請求項１又は請求項２記載のスクロール形流体機
械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21433995A JPH0960597A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | スクロール形流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21433995A JPH0960597A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | スクロール形流体機械 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0960597A true JPH0960597A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16654130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21433995A Pending JPH0960597A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | スクロール形流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0960597A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6464480B2 (en) | 2001-03-16 | 2002-10-15 | Scroll Technologies | Oil spout for scroll compressor |
| JP2012251526A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-20 | Anest Iwata Corp | スクロール式流体機械 |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP21433995A patent/JPH0960597A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6464480B2 (en) | 2001-03-16 | 2002-10-15 | Scroll Technologies | Oil spout for scroll compressor |
| JP2012251526A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-20 | Anest Iwata Corp | スクロール式流体機械 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040302 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |