JPH0957439A - 立向きすみ肉溶接装置 - Google Patents
立向きすみ肉溶接装置Info
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- B23K9/0256—Seam welding; Backing means; Inserts for rectilinear seams for welding ribs on plates
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- B63B73/40—Building or assembling vessels or marine structures, e.g. hulls or offshore platforms characterised by joining methods
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 立向きすみ肉溶接における作業労務の軽減,
作業能率の向上。溶接線倣い精度の向上。構造の単純
化。動作,耐久性の信頼性の向上。搬入,装着取外,搬
出の容易化。 【解決手段】 レ−ル51;レ−ルスタンド60a,6
0b;直交する垂直2鋼板W1,W2に対して実質上4
5度の角度をなすx方向に延びる第1ア−ムy1;これ
をx方向には移動可能に、y,z方向には固定支持し、
かつ、レ−ルに装着されそれに沿って自走する台車1;
これに対して相対的に第1ア−ムを、x方向(x)かつ
鋼板コ−ナに近付く方向に駆動するばねk1;第1ア−
ムで支持され、コ−ナに対向する倣いロ−ラy7および
溶接ト−チT;溶接電源PS;溶接ワイヤ供給装置W
S;および、コントロ−ラC;を備える立向きすみ肉溶
接装置。
作業能率の向上。溶接線倣い精度の向上。構造の単純
化。動作,耐久性の信頼性の向上。搬入,装着取外,搬
出の容易化。 【解決手段】 レ−ル51;レ−ルスタンド60a,6
0b;直交する垂直2鋼板W1,W2に対して実質上4
5度の角度をなすx方向に延びる第1ア−ムy1;これ
をx方向には移動可能に、y,z方向には固定支持し、
かつ、レ−ルに装着されそれに沿って自走する台車1;
これに対して相対的に第1ア−ムを、x方向(x)かつ
鋼板コ−ナに近付く方向に駆動するばねk1;第1ア−
ムで支持され、コ−ナに対向する倣いロ−ラy7および
溶接ト−チT;溶接電源PS;溶接ワイヤ供給装置W
S;および、コントロ−ラC;を備える立向きすみ肉溶
接装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交して実質上垂
直に立つ2鋼板の直交コ−ナ部を、垂直方向に溶接ト−
チを駆動しつつ溶接する立向きすみ肉溶接装置に関す
る。
直に立つ2鋼板の直交コ−ナ部を、垂直方向に溶接ト−
チを駆動しつつ溶接する立向きすみ肉溶接装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば大型船舶の船底に用いられる構造
物を組立てる場合には、水平な鋼板の上に垂直に立てた
多数の鋼板即ち縦板をます目状に配置し、各々のます目
の内側で、水平鋼板に縦板が突当った隅部分(水平コ−
ナ)、および、縦板同士を直角に突当てた隅部分(垂直
コ−ナ)に溶接トーチを倣わせながら、すなわち水平方
向あるいは垂直方向に溶接トーチを移動しながら、溶接
する(水平すみ肉溶接および立向きすみ肉溶接)。これ
らのいずれにおいても、溶接ト−チを作業者が保持して
溶接部位を目視で確認しながら溶接ト−チを移動させる
手溶接は、作業者の負担が大きいと共に、作業能率が低
い。
物を組立てる場合には、水平な鋼板の上に垂直に立てた
多数の鋼板即ち縦板をます目状に配置し、各々のます目
の内側で、水平鋼板に縦板が突当った隅部分(水平コ−
ナ)、および、縦板同士を直角に突当てた隅部分(垂直
コ−ナ)に溶接トーチを倣わせながら、すなわち水平方
向あるいは垂直方向に溶接トーチを移動しながら、溶接
する(水平すみ肉溶接および立向きすみ肉溶接)。これ
らのいずれにおいても、溶接ト−チを作業者が保持して
溶接部位を目視で確認しながら溶接ト−チを移動させる
手溶接は、作業者の負担が大きいと共に、作業能率が低
い。
【0003】したがって最近は、水平すみ肉溶接に関し
ては、台車に溶接ト−チおよび倣い機構を搭載して、台
車の自走によりすみ肉溶接を行なうすみ肉溶接装置が提
案されている。溶接線に対して溶接ト−チを倣わせるた
めに、倣いロ−ラを台車に装着して、倣いロ−ラが垂直
鋼板に常に当接するように、垂直鋼板に近付く方向にス
テアリングを定めて水平鋼板上で台車を走行させる(例
えば特開平5−169265号公報)。
ては、台車に溶接ト−チおよび倣い機構を搭載して、台
車の自走によりすみ肉溶接を行なうすみ肉溶接装置が提
案されている。溶接線に対して溶接ト−チを倣わせるた
めに、倣いロ−ラを台車に装着して、倣いロ−ラが垂直
鋼板に常に当接するように、垂直鋼板に近付く方向にス
テアリングを定めて水平鋼板上で台車を走行させる(例
えば特開平5−169265号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが立向きすみ肉
溶接では、台車の走行方向が垂直方向zになるので、台
車を垂直方向に移動させるための垂直ガイドバ−又は垂
直レ−ルが必要となる。台車の移動方向がこのレ−ルに
よって規制されるので、仮に上述の倣い機構を用いると
仮定すると、直交して実質上垂直に立つ2鋼板の一方
に、それと平行(かつ垂直方向)にレ−ルを固定し、台
車には、該一方の鋼板に対して平行、かつ他方に対して
進退する倣い台を装着してこれに、該他方の鋼板に当接
するように突出した倣いロ−ラおよび2鋼板の直交コ−
ナを溶接するト−チを支持する形となろう。
溶接では、台車の走行方向が垂直方向zになるので、台
車を垂直方向に移動させるための垂直ガイドバ−又は垂
直レ−ルが必要となる。台車の移動方向がこのレ−ルに
よって規制されるので、仮に上述の倣い機構を用いると
仮定すると、直交して実質上垂直に立つ2鋼板の一方
に、それと平行(かつ垂直方向)にレ−ルを固定し、台
車には、該一方の鋼板に対して平行、かつ他方に対して
進退する倣い台を装着してこれに、該他方の鋼板に当接
するように突出した倣いロ−ラおよび2鋼板の直交コ−
ナを溶接するト−チを支持する形となろう。
【0005】この場合、倣いロ−ラは、前記他方の鋼板
の表面(直交コ−ナから、水平方向にある程度離れた位
置)を倣うのみであるので、鋼板のたわみ,曲り,傾斜
などにより、この倣い位置と直交コ−ナとの間で、前記
一方の鋼板の表面に平行な方向(倣いロ−ラの進退方
向)に位置ずれ(これは多々あり得る)があると、溶接
ト−チの溶接狙位置が該位置ずれ分、直交コ−ナからず
れる。
の表面(直交コ−ナから、水平方向にある程度離れた位
置)を倣うのみであるので、鋼板のたわみ,曲り,傾斜
などにより、この倣い位置と直交コ−ナとの間で、前記
一方の鋼板の表面に平行な方向(倣いロ−ラの進退方
向)に位置ずれ(これは多々あり得る)があると、溶接
ト−チの溶接狙位置が該位置ずれ分、直交コ−ナからず
れる。
【0006】本発明は、立向きすみ肉溶接における作業
者の労務を軽減し作業能率を向上することを第1の目的
とし、直交する垂直2鋼板の直交コ−ナに対する溶接ト
−チの倣い精度を高くすることを第2の目的とし、機械
構造が比較的に簡単で動作および耐久性の信頼性が高い
立向きすみ肉溶接装置を提供することを第3の目的と
し、溶接作業場所への搬入,溶接対象鋼板への装着およ
びそれからの取外しと搬出が比較的に容易な立向きすみ
肉溶接装置を提供することを第4の目的とする。
者の労務を軽減し作業能率を向上することを第1の目的
とし、直交する垂直2鋼板の直交コ−ナに対する溶接ト
−チの倣い精度を高くすることを第2の目的とし、機械
構造が比較的に簡単で動作および耐久性の信頼性が高い
立向きすみ肉溶接装置を提供することを第3の目的と
し、溶接作業場所への搬入,溶接対象鋼板への装着およ
びそれからの取外しと搬出が比較的に容易な立向きすみ
肉溶接装置を提供することを第4の目的とする。
【0007】
(1) 本発明の立向きすみ肉溶接装置は、レ−ル部材
(51);該レ−ル部材(51)を、実質上垂直に立てられ直交
する2つの鋼板(W1,W2)が交わる実質上垂直な線(Lw)に
実質上平行に固定するためのレ−ル固定手段(60a,60
b);前記2つの鋼板(W1,W2)に対して実質上45度の角
度をなす方向(x)に延びる第1ア−ム(y1);第1ア−ム
(y1)をそれが延びる方向(x)には移動可能に、該方向(x)
と直交する水平方向(y)および垂直方向(z)には固定支持
し、かつ、レ−ル部材(51)に装着されレ−ル部材(51)に
沿ってそれが延びる方向に自走する、走行駆動用の電気
モ−タ(M)を含む台車(1);台車(1)に対して相対的に第
1ア−ム(y1)を、それが延びる方向(x)かつ前記2つの
鋼板(W1,W2)に近付く方向に駆動する力を加えるばね部
材(k1);第1ア−ム(y1)で支持され、実質上第1ア−ム
(y1)が延びる方向で前記2つの鋼板(W1,W2)が交わるコ
−ナに実質上対向する倣いロ−ラ(y7)およびすみ肉溶接
ト−チ(T);該ト−チ(T)に溶接電力を供給する溶接電
源;該ト−チ(T)に溶接ワイヤを送給する溶接ワイヤ供
給装置;および、前記電気モ−タ(M)に台車1の駆動の
ために通電しかつ前記溶接電源を介してト−チ(T)に溶
接電力を供給するためのコントロ−ラ(C);を備える。
(51);該レ−ル部材(51)を、実質上垂直に立てられ直交
する2つの鋼板(W1,W2)が交わる実質上垂直な線(Lw)に
実質上平行に固定するためのレ−ル固定手段(60a,60
b);前記2つの鋼板(W1,W2)に対して実質上45度の角
度をなす方向(x)に延びる第1ア−ム(y1);第1ア−ム
(y1)をそれが延びる方向(x)には移動可能に、該方向(x)
と直交する水平方向(y)および垂直方向(z)には固定支持
し、かつ、レ−ル部材(51)に装着されレ−ル部材(51)に
沿ってそれが延びる方向に自走する、走行駆動用の電気
モ−タ(M)を含む台車(1);台車(1)に対して相対的に第
1ア−ム(y1)を、それが延びる方向(x)かつ前記2つの
鋼板(W1,W2)に近付く方向に駆動する力を加えるばね部
材(k1);第1ア−ム(y1)で支持され、実質上第1ア−ム
(y1)が延びる方向で前記2つの鋼板(W1,W2)が交わるコ
−ナに実質上対向する倣いロ−ラ(y7)およびすみ肉溶接
ト−チ(T);該ト−チ(T)に溶接電力を供給する溶接電
源;該ト−チ(T)に溶接ワイヤを送給する溶接ワイヤ供
給装置;および、前記電気モ−タ(M)に台車1の駆動の
ために通電しかつ前記溶接電源を介してト−チ(T)に溶
接電力を供給するためのコントロ−ラ(C);を備える。
【0008】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、参
考までに付記した。
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、参
考までに付記した。
【0009】これによれば、第1ア−ム(y1)を介して、
倣いロ−ラ(y7)および肉溶接ト−チ(T)が、直交し垂直
な2つの鋼板(W1,W2)に対して実質上45度の角度をな
す方向(x)に進退自在に台車(1)で支持され、かつ両鋼板
(W1,W2)に近付く方向にばね部材(k1)で駆動される。レ
−ル部材(51)を、2つの鋼板(W1,W2)に対して所定距離
に定めることにより、倣いロ−ラ(y7)が両鋼板(W1,W2)
が交わるコ−ナに対向し、該コ−ナの、2つの鋼板(W1,
W2)がなす角の2等分線に沿う方向の凹凸又は曲りに倣
い移動し、この倣い移動と同じく溶接ト−チが移動する
ので、コ−ナに対する溶接ト−チの倣いが正確になる。
倣いロ−ラ(y7)および肉溶接ト−チ(T)が、直交し垂直
な2つの鋼板(W1,W2)に対して実質上45度の角度をな
す方向(x)に進退自在に台車(1)で支持され、かつ両鋼板
(W1,W2)に近付く方向にばね部材(k1)で駆動される。レ
−ル部材(51)を、2つの鋼板(W1,W2)に対して所定距離
に定めることにより、倣いロ−ラ(y7)が両鋼板(W1,W2)
が交わるコ−ナに対向し、該コ−ナの、2つの鋼板(W1,
W2)がなす角の2等分線に沿う方向の凹凸又は曲りに倣
い移動し、この倣い移動と同じく溶接ト−チが移動する
ので、コ−ナに対する溶接ト−チの倣いが正確になる。
【0010】
(2) 本発明の第1実施態様は、倣いロ−ラ(y7)およ
びト−チ(T)を支持し、第1ア−ム(y1)が延びる方向(x)
に直交する垂直方向(z)に延びる軸(y2)を中心に回転可
能に前記第1ア−ム(y1)に結合された第2ア−ム(y3,y
6);を備える。
びト−チ(T)を支持し、第1ア−ム(y1)が延びる方向(x)
に直交する垂直方向(z)に延びる軸(y2)を中心に回転可
能に前記第1ア−ム(y1)に結合された第2ア−ム(y3,y
6);を備える。
【0011】これによれば、倣いロ−ラ(y7)が前記方向
(x)および(z)に直交する方向(y)に振れ移動しうるの
で、例えば倣いロ−ラ(y7)がコ−ナからy方向に外れて
1つの鋼板(W1)のみに接触する状態を仮定すると、ロ−
ラ(y7)にはばね部材(k1)により該鋼板(W1)と45度をな
す方向に押し力が加わっているので、鋼板(W1)の表面を
滑ってもう1つの鋼板(W2)に近付く方向に移動しようと
する。この移動のためにはロ−ラ(y7)がy方向に振れる
必要がある。第2ア−ム(y3,y6)がこの振れを可能にし
ている。ロ−ラ(y7)がこの振れにより鋼板(W1)の表面を
滑ってもう1つの鋼板(W2)に当ると、この鋼板(W2)が倣
いロ−ラ(y7)のy方向の移動を阻止する。したがってロ
−ラ(y7)は、自動的に、両鋼板(w1,W2)に同時に当接す
る位置すなわち両鋼板のコ−ナに位置が定まる。
(x)および(z)に直交する方向(y)に振れ移動しうるの
で、例えば倣いロ−ラ(y7)がコ−ナからy方向に外れて
1つの鋼板(W1)のみに接触する状態を仮定すると、ロ−
ラ(y7)にはばね部材(k1)により該鋼板(W1)と45度をな
す方向に押し力が加わっているので、鋼板(W1)の表面を
滑ってもう1つの鋼板(W2)に近付く方向に移動しようと
する。この移動のためにはロ−ラ(y7)がy方向に振れる
必要がある。第2ア−ム(y3,y6)がこの振れを可能にし
ている。ロ−ラ(y7)がこの振れにより鋼板(W1)の表面を
滑ってもう1つの鋼板(W2)に当ると、この鋼板(W2)が倣
いロ−ラ(y7)のy方向の移動を阻止する。したがってロ
−ラ(y7)は、自動的に、両鋼板(w1,W2)に同時に当接す
る位置すなわち両鋼板のコ−ナに位置が定まる。
【0012】つまりこの第1実施態様では、倣いロ−ラ
(y7)が両鋼板(W1,W2)のコ−ナの、2つの鋼板(W1,W2)が
なす角の2等分線に沿う方向の凹凸又は曲りに対して倣
い移動するばかりでなく、y方向の凹凸又は曲りに対し
て倣い移動するので、コ−ナ倣い精度が更に高い。にも
かかわらず、そのための構造はきわめて簡単である。
(y7)が両鋼板(W1,W2)のコ−ナの、2つの鋼板(W1,W2)が
なす角の2等分線に沿う方向の凹凸又は曲りに対して倣
い移動するばかりでなく、y方向の凹凸又は曲りに対し
て倣い移動するので、コ−ナ倣い精度が更に高い。にも
かかわらず、そのための構造はきわめて簡単である。
【0013】(3) 本発明の第2実施態様は、第1実
施態様の構造に加えて更に、前記ト−チ(T)を支持し、
第1ア−ム(y1)が延びる方向(x)に直交する垂直方向(z)
に延びる軸(y2)を中心に回転可能に第2ア−ム(y3,y6)
に結合された第3ア−ム(y4);および、第2ア−ム(y3,
y6)に対する第3ア−ム(y4)の回転角度を調整する手段
(y11a〜y15);を備える。
施態様の構造に加えて更に、前記ト−チ(T)を支持し、
第1ア−ム(y1)が延びる方向(x)に直交する垂直方向(z)
に延びる軸(y2)を中心に回転可能に第2ア−ム(y3,y6)
に結合された第3ア−ム(y4);および、第2ア−ム(y3,
y6)に対する第3ア−ム(y4)の回転角度を調整する手段
(y11a〜y15);を備える。
【0014】これによれば、両鋼板(W1,W2)のコ−ナの
溶接基準線(Lw)に対するト−チ(T)の溶接狙い位置をy
方向にずらし調整しうる。1パスで溶接を完了とする場
合には溶接狙い位置を溶接基準線(Lw)とすればよい。ビ
−ド脚長(ビ−ドのy方向幅)を広するためには複数パ
スの溶接をする必要がある。例えば3パスの場合には第
1パスの溶接狙い位置を溶接基準線(Lw)とし、例えば第
2パスの溶接狙い位置を溶接基準線(Lw)より一方の鋼板
(W1)に入り込んだ位置とし、第3パスの溶接狙い位置を
溶接基準線(Lw)より他方の鋼板(W2)に入り込んだ位置と
する必要があるが、これらの溶接狙い位置を、調整手段
(y11a〜y15)で設定することができる。上述の第1実施
態様と同様に、倣いロ−ラ(y7)のコ−ナ倣い精度が高い
ので、また調整手段(y11a〜y15)による溶接狙い位置の
調整は、倣いロ−ラ(y7)の倣い位置(溶接基準線Lw)に
対する溶接狙い位置調整であるので、各パスの溶接がコ
−ナに対して高い倣い精度で実現し、ビ−ド幅およびビ
−ド厚が均一な複数パス溶接が実現する。
溶接基準線(Lw)に対するト−チ(T)の溶接狙い位置をy
方向にずらし調整しうる。1パスで溶接を完了とする場
合には溶接狙い位置を溶接基準線(Lw)とすればよい。ビ
−ド脚長(ビ−ドのy方向幅)を広するためには複数パ
スの溶接をする必要がある。例えば3パスの場合には第
1パスの溶接狙い位置を溶接基準線(Lw)とし、例えば第
2パスの溶接狙い位置を溶接基準線(Lw)より一方の鋼板
(W1)に入り込んだ位置とし、第3パスの溶接狙い位置を
溶接基準線(Lw)より他方の鋼板(W2)に入り込んだ位置と
する必要があるが、これらの溶接狙い位置を、調整手段
(y11a〜y15)で設定することができる。上述の第1実施
態様と同様に、倣いロ−ラ(y7)のコ−ナ倣い精度が高い
ので、また調整手段(y11a〜y15)による溶接狙い位置の
調整は、倣いロ−ラ(y7)の倣い位置(溶接基準線Lw)に
対する溶接狙い位置調整であるので、各パスの溶接がコ
−ナに対して高い倣い精度で実現し、ビ−ド幅およびビ
−ド厚が均一な複数パス溶接が実現する。
【0015】(4) 本発明の前記第1〜3実施態様に
共通の一実施例では、レ−ル部材(51)は平板体であり;
レ−ル固定手段(60a,60b)は、前記2つの鋼板(W1,W2)の
一方の鋼板(W2)に固着されレ−ル部材(51)を、その平板
面が前記2つの鋼板(W1,W2)に対して実質上45度とな
る姿勢で支持するレ−ルスタンド(60a,60b)である。
共通の一実施例では、レ−ル部材(51)は平板体であり;
レ−ル固定手段(60a,60b)は、前記2つの鋼板(W1,W2)の
一方の鋼板(W2)に固着されレ−ル部材(51)を、その平板
面が前記2つの鋼板(W1,W2)に対して実質上45度とな
る姿勢で支持するレ−ルスタンド(60a,60b)である。
【0016】これによれば、レ−ル部材(51)の平板面上
に台車(1)を乗せ、レ−ル部材(51)に直交する方向xに
移動しうるように第1ア−ム(y1)を台車(1)に装着する
ことにより、第1ア−ム(y1)が自動的に、2鋼板(W1,W
2)に対して実質上45度の角度をなす方向(x)に延びる
ことになる。この、レ−ル部材(51),台車(1)および第
1ア−ム(y1)の組合せは、第1ア−ム(y1)ならびにそれ
と台車(1)との結合構造(台車周り)を最も単純化するも
のである。なお、そのために、レ−ル部材(51)の支持構
造すなわちレ−ル部材(51)を鋼板(W1)に対して45度の角
度にして支持するレ−ルスタンド(60a,60b)の構造、が
複雑となるが、この支持構造はレ−ル部材(51)の全長に
及んで施す必要がなく、しかもコ−ナから比較的に離れ
しかも一方の鋼板(W1)に近い位置となるので、溶接作業
に支障を来たす可能性が低い。
に台車(1)を乗せ、レ−ル部材(51)に直交する方向xに
移動しうるように第1ア−ム(y1)を台車(1)に装着する
ことにより、第1ア−ム(y1)が自動的に、2鋼板(W1,W
2)に対して実質上45度の角度をなす方向(x)に延びる
ことになる。この、レ−ル部材(51),台車(1)および第
1ア−ム(y1)の組合せは、第1ア−ム(y1)ならびにそれ
と台車(1)との結合構造(台車周り)を最も単純化するも
のである。なお、そのために、レ−ル部材(51)の支持構
造すなわちレ−ル部材(51)を鋼板(W1)に対して45度の角
度にして支持するレ−ルスタンド(60a,60b)の構造、が
複雑となるが、この支持構造はレ−ル部材(51)の全長に
及んで施す必要がなく、しかもコ−ナから比較的に離れ
しかも一方の鋼板(W1)に近い位置となるので、溶接作業
に支障を来たす可能性が低い。
【0017】上述の台車周りの構造の単純化は、台車周
り機構の容積の低下(小型化)をもたらし、溶接台車の
据付け,搬出が容易になる。台車の走行が障害物により
阻止されるというトラブルも低減する。
り機構の容積の低下(小型化)をもたらし、溶接台車の
据付け,搬出が容易になる。台車の走行が障害物により
阻止されるというトラブルも低減する。
【0018】(5) 本発明の第4実施態様では、レ−
ルスタンド(60a,60b)は、それが固着された鋼板(W2)の
平板面に対して実質上垂直な軸(55b)を中心に回動可能
なスティック(56b)を含む。
ルスタンド(60a,60b)は、それが固着された鋼板(W2)の
平板面に対して実質上垂直な軸(55b)を中心に回動可能
なスティック(56b)を含む。
【0019】図3を参照すると、該鋼板(W2)に対しても
う1つの鋼板(W1)が直交するので、該軸(55b)は、もう
1つの鋼板(W1)と平行である。スティック(56b)の自由
端(先端)が該鋼板(W1)の表面に対して最短となる角度に
スティック(56b)を回動し、該自由端が該鋼板(W1)の表
面に接触するまでレ−ルスタンド(60a,60b)を、鋼板(W
2)に対して平行移動しそして該鋼板(W2)に固着すること
により、鋼板(W1)に対するレ−ルスタンド(60a,60b)の
距離が、スティック(56b)の長さで定まる所定長とな
る。
う1つの鋼板(W1)が直交するので、該軸(55b)は、もう
1つの鋼板(W1)と平行である。スティック(56b)の自由
端(先端)が該鋼板(W1)の表面に対して最短となる角度に
スティック(56b)を回動し、該自由端が該鋼板(W1)の表
面に接触するまでレ−ルスタンド(60a,60b)を、鋼板(W
2)に対して平行移動しそして該鋼板(W2)に固着すること
により、鋼板(W1)に対するレ−ルスタンド(60a,60b)の
距離が、スティック(56b)の長さで定まる所定長とな
る。
【0020】スティック(56b)の長さおよびレ−ルスタ
ンド(60a,60b)の高さ(W2に対する51の距離)を、第1ア
−ム(y1)の長手軸線の延長がコ−ナの溶接基準線(Lw)と
直交するように定めておくことにより、上述の、鋼板(W
1)に対するレ−ルスタンド(60a,60b)の位置決めと鋼板
(W2)への固着により、倣いロ−ラ(y7)が自動的に、コ−
ナの溶接基準線(Lw)に向けて位置決めされることにな
る。したがって、倣いロ−ラ(y7)をコ−ナに倣わせるた
めのレ−ル部材(51)の位置決めは簡単である。
ンド(60a,60b)の高さ(W2に対する51の距離)を、第1ア
−ム(y1)の長手軸線の延長がコ−ナの溶接基準線(Lw)と
直交するように定めておくことにより、上述の、鋼板(W
1)に対するレ−ルスタンド(60a,60b)の位置決めと鋼板
(W2)への固着により、倣いロ−ラ(y7)が自動的に、コ−
ナの溶接基準線(Lw)に向けて位置決めされることにな
る。したがって、倣いロ−ラ(y7)をコ−ナに倣わせるた
めのレ−ル部材(51)の位置決めは簡単である。
【0021】(6) 本発明の一実施例において、レ−
ル部材(51)は、その長手軸が延びる方向に平行なラック
(50)を含み;台車(1)は、前記走行駆動用の電気モ−タ
(M)によって駆動される減速機および該減速機の出力軸
に結合され前記ラックに噛み合うピニオンを含む。
ル部材(51)は、その長手軸が延びる方向に平行なラック
(50)を含み;台車(1)は、前記走行駆動用の電気モ−タ
(M)によって駆動される減速機および該減速機の出力軸
に結合され前記ラックに噛み合うピニオンを含む。
【0022】(7) 本発明の第5実施態様では、レ−
ル部材(51)は、その長手軸が延びる方向(z)の位置調整
が可能な上,下スイッチストライカ(SRT,SRB)を含み;
台車(1)は、上スイッチストライカ(SRT)の当りにより開
/閉が切換わる上リミットスイッチ(ST)および下スイッ
チストライカ(SRB)の当りにより開/閉が切換わる下リ
ミットスイッチ(SB)を含み;コントロ−ラ(C)は、作業
者が溶接開始/停止および台車駆動/停止を指示するた
めの入力手段(PB1,PB2,SW2)と、作業者の該入力手段の
操作による台車駆動の指示に対応して前記電気モ−タ
(M)に通電し台車停止の指示に対応して通電を停止する
台車位置決め用モ−タ通電回路(SW2,22,24,NTW1)と、溶
接開始の指示に対応して前記溶接電源(PS)にト−チ(T)
への溶接電力の供給を指示し下スイッチストライカ(SR
B)への当りによる下リミットスイッチ(SB)の開/閉の切
換わりに応答して電力供給の停止を指示する給電指示回
路(14,18,25)と、該溶接開始の指示に対応して前記電気
モ−タ(M)に台車下降方向に回転駆動する極性の電流を
通電し下スイッチストライカ(SRB)への当りによる下リ
ミットスイッチ(SB)の開/閉の切換わりに応答して、該
通電を停止する溶接時モ−タ通電回路(14,22,NTW1)と、
下リミットスイッチ(SB)の開/閉の該切換わりの後、前
記電気モ−タ(M)に台車上昇方向に回転駆動する極性の
電流を通電し上スイッチストライカ(SRT)への当りによ
る上リミットスイッチ(ST)の開/閉の切換わりに応答し
て、該通電を停止する復帰通電回路(25,19,24,NTW1,26)
と、を含む。
ル部材(51)は、その長手軸が延びる方向(z)の位置調整
が可能な上,下スイッチストライカ(SRT,SRB)を含み;
台車(1)は、上スイッチストライカ(SRT)の当りにより開
/閉が切換わる上リミットスイッチ(ST)および下スイッ
チストライカ(SRB)の当りにより開/閉が切換わる下リ
ミットスイッチ(SB)を含み;コントロ−ラ(C)は、作業
者が溶接開始/停止および台車駆動/停止を指示するた
めの入力手段(PB1,PB2,SW2)と、作業者の該入力手段の
操作による台車駆動の指示に対応して前記電気モ−タ
(M)に通電し台車停止の指示に対応して通電を停止する
台車位置決め用モ−タ通電回路(SW2,22,24,NTW1)と、溶
接開始の指示に対応して前記溶接電源(PS)にト−チ(T)
への溶接電力の供給を指示し下スイッチストライカ(SR
B)への当りによる下リミットスイッチ(SB)の開/閉の切
換わりに応答して電力供給の停止を指示する給電指示回
路(14,18,25)と、該溶接開始の指示に対応して前記電気
モ−タ(M)に台車下降方向に回転駆動する極性の電流を
通電し下スイッチストライカ(SRB)への当りによる下リ
ミットスイッチ(SB)の開/閉の切換わりに応答して、該
通電を停止する溶接時モ−タ通電回路(14,22,NTW1)と、
下リミットスイッチ(SB)の開/閉の該切換わりの後、前
記電気モ−タ(M)に台車上昇方向に回転駆動する極性の
電流を通電し上スイッチストライカ(SRT)への当りによ
る上リミットスイッチ(ST)の開/閉の切換わりに応答し
て、該通電を停止する復帰通電回路(25,19,24,NTW1,26)
と、を含む。
【0023】これによれば、作業者は、入力手段(PB1,P
B2,SW2のSW2)を操作して、台車(1)を溶接終了位置に停
止させて下リミットスイッチ(SB)を閉とする位置に下ス
イッチストライカ(SRB)を設定し、台車1を溶接開始位
置に停止させて上リミットスイッチ(ST)を閉とする位置
に上スイッチストライカ(SRT)を設定することにより、
z方向の溶接開始位置および溶接終了位置が定まる。こ
れは現実のト−チ(T)の溶接狙い位置の目視確認に基づ
いて行なうことができ、作業者にとっては容易かつ現実
的である。
B2,SW2のSW2)を操作して、台車(1)を溶接終了位置に停
止させて下リミットスイッチ(SB)を閉とする位置に下ス
イッチストライカ(SRB)を設定し、台車1を溶接開始位
置に停止させて上リミットスイッチ(ST)を閉とする位置
に上スイッチストライカ(SRT)を設定することにより、
z方向の溶接開始位置および溶接終了位置が定まる。こ
れは現実のト−チ(T)の溶接狙い位置の目視確認に基づ
いて行なうことができ、作業者にとっては容易かつ現実
的である。
【0024】加えて、台車(1)を溶接開始位置(SRTの位
置)に置いて作業者が入力手段(PB1,PB2,SW2のSW2)を操
作して、溶接開始を指示すると、コントロ−ラCが自動
的に、溶接を開始し台車(1)の下降駆動を行ない、溶接
停止位置(SRBの位置)まで溶接すると自動的に溶接を停
止しかつ台車(1)の下降駆動を停止し、そして自動的に
台車(1)を溶接開始位置(SRTの位置)まで上昇駆動し、そ
して台車(1)を停止して作業者の指示を待つので、作業
者は溶接装置に常に付き添う必要は無く、数台の溶接装
置の並行使用が可能となる。これにより、作業者の作業
能率が向上する。
置)に置いて作業者が入力手段(PB1,PB2,SW2のSW2)を操
作して、溶接開始を指示すると、コントロ−ラCが自動
的に、溶接を開始し台車(1)の下降駆動を行ない、溶接
停止位置(SRBの位置)まで溶接すると自動的に溶接を停
止しかつ台車(1)の下降駆動を停止し、そして自動的に
台車(1)を溶接開始位置(SRTの位置)まで上昇駆動し、そ
して台車(1)を停止して作業者の指示を待つので、作業
者は溶接装置に常に付き添う必要は無く、数台の溶接装
置の並行使用が可能となる。これにより、作業者の作業
能率が向上する。
【0025】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明ら
照した以下の実施例の説明より明ら
【0026】かになろう。
【実施例】図1に本発明の一実施例の外観を示す。垂直
鋼板W2(以下右垂直板W2と称す)の表面に直角に垂
直鋼板W1(以下左垂直板W1と称す)が、仮付溶接に
より固着されており、右垂直板W2に、平板状のレ−ル
51が、垂直かつ右垂直板W2の表面に対して45度の
角度で固着されている。このレ−ル51に台車1が装着
されている。台車1の、図1の矢印2Aの方向で見た正
面を図2に、台車1の下部のト−チ支持機構の、図1の
矢印3Aの方向で見た下面を図3に、台車1の、図1の
矢印4Aの方向で見た右側面を図4に示す。
鋼板W2(以下右垂直板W2と称す)の表面に直角に垂
直鋼板W1(以下左垂直板W1と称す)が、仮付溶接に
より固着されており、右垂直板W2に、平板状のレ−ル
51が、垂直かつ右垂直板W2の表面に対して45度の
角度で固着されている。このレ−ル51に台車1が装着
されている。台車1の、図1の矢印2Aの方向で見た正
面を図2に、台車1の下部のト−チ支持機構の、図1の
矢印3Aの方向で見た下面を図3に、台車1の、図1の
矢印4Aの方向で見た右側面を図4に示す。
【0027】左垂直板W1と右垂直板W2が交わる角
(コ−ナ)が溶接すべき部位であり、左垂直板W1の該
角に位置し垂直方向に延びる側端線が溶接基準線Lwと
なる。以下、該溶接基準線Lwが延びる方向を垂直方向
zとし、右垂直板W2と左垂直板W1の両者に対して4
5度をなしかつ該溶接基準線に対して直交する水平方向
をx方向とし、xおよびz方向に直交する水平方向をy
方向とする。
(コ−ナ)が溶接すべき部位であり、左垂直板W1の該
角に位置し垂直方向に延びる側端線が溶接基準線Lwと
なる。以下、該溶接基準線Lwが延びる方向を垂直方向
zとし、右垂直板W2と左垂直板W1の両者に対して4
5度をなしかつ該溶接基準線に対して直交する水平方向
をx方向とし、xおよびz方向に直交する水平方向をy
方向とする。
【0028】A.レール51およびそれを支持する構造 レール51は、その上端部および下端部に固着されたレ
−ルスタンド60aおよび60b(図4)で、右垂直板
W2に固着されている。図3を参照すると、レールスタ
ンド60aは、アルミ板57bの表面に支持アーム52
bを立て、その裏面にマグネット58a,58bを固着
したものであり、マグネット58a,58bが右垂直板
W2に吸着することにより、アルミ板57bが右垂直板
W2に平行に結合する。支持ア−ム52bの、レ−ル5
1が固着された先端板は、ア−ム52bの基幹に対して
45度に傾斜しており、これにより、レ−ル51が右垂
直板W2に対して45度の角度をなす。
−ルスタンド60aおよび60b(図4)で、右垂直板
W2に固着されている。図3を参照すると、レールスタ
ンド60aは、アルミ板57bの表面に支持アーム52
bを立て、その裏面にマグネット58a,58bを固着
したものであり、マグネット58a,58bが右垂直板
W2に吸着することにより、アルミ板57bが右垂直板
W2に平行に結合する。支持ア−ム52bの、レ−ル5
1が固着された先端板は、ア−ム52bの基幹に対して
45度に傾斜しており、これにより、レ−ル51が右垂
直板W2に対して45度の角度をなす。
【0029】アルミ板57bには支持板53bが固着さ
れており、この支持板53bに垂直(左垂直板W1に平
行)に軸棒55bが支持されており、この軸棒55bに
スティック56bが回動自在に装着されている。スティ
ック56bは、皿ばね54bで支持板53bに対して摩
擦止めされているので、作業者がスティック56bに比
較的に強い回動力を加えるとスティック56bは軸棒5
5bを中心に回動するが、回動力を加えないと廻らな
い。
れており、この支持板53bに垂直(左垂直板W1に平
行)に軸棒55bが支持されており、この軸棒55bに
スティック56bが回動自在に装着されている。スティ
ック56bは、皿ばね54bで支持板53bに対して摩
擦止めされているので、作業者がスティック56bに比
較的に強い回動力を加えるとスティック56bは軸棒5
5bを中心に回動するが、回動力を加えないと廻らな
い。
【0030】レールスタンド60bの構造も60aの構
造と同様である。レ−ル51を右垂直板W2に固着する
とき作業者は、レ−ルスタンド60aおよび60bのそ
れぞれのスティック(56b)を水平にして、両スティ
ックの先端が共に左垂直板W1に当るように、レ−ル5
1を左垂直板W1に対して位置決めする。これにより、
レ−ル51が左垂直板W1に対して平行となり、かつそ
れに対して所定距離となる。レ−ルスタンド60aおよ
び60bのマグネット58a,58b,58c,58d
が右垂直板W2に吸着することにより、レ−ル51は右
垂直板W2に平行となり、かつそれに対して所定距離と
なる。
造と同様である。レ−ル51を右垂直板W2に固着する
とき作業者は、レ−ルスタンド60aおよび60bのそ
れぞれのスティック(56b)を水平にして、両スティ
ックの先端が共に左垂直板W1に当るように、レ−ル5
1を左垂直板W1に対して位置決めする。これにより、
レ−ル51が左垂直板W1に対して平行となり、かつそ
れに対して所定距離となる。レ−ルスタンド60aおよ
び60bのマグネット58a,58b,58c,58d
が右垂直板W2に吸着することにより、レ−ル51は右
垂直板W2に平行となり、かつそれに対して所定距離と
なる。
【0031】なお、台車1が上移動してレ−ルスタンド
60aのスティック56bに後述のア−ムy6が当ると
ア−ムy6によりスティック56bは上回動してア−ム
6yの移動行路から外れる。台車1が下移動してレ−ル
スタンド60bのスティックに後述の溶接ト−チTが当
ると溶接ト−チTによりスティックは下回動して溶接ト
−チTの移動行路から外れる。
60aのスティック56bに後述のア−ムy6が当ると
ア−ムy6によりスティック56bは上回動してア−ム
6yの移動行路から外れる。台車1が下移動してレ−ル
スタンド60bのスティックに後述の溶接ト−チTが当
ると溶接ト−チTによりスティックは下回動して溶接ト
−チTの移動行路から外れる。
【0032】なお、レール51が長い場合には、上述の
上,下のレ−ルスタンド60a,60bの間に、更に1
つ以上の同様な構造のレ−ルスタンドを固着する。
上,下のレ−ルスタンド60a,60bの間に、更に1
つ以上の同様な構造のレ−ルスタンドを固着する。
【0033】レ−ル51には、それと平行に延びるラッ
ク50が固着されている。レ−ル51の側端面は、台車
1の車輪のy方向位置を規定するために、山型(図3)
となっている。台車1の上移動限界を定めるためのスイ
ッチストライカSRTおよび下移動限界を定めるための
スイッチストライカSRBが、図示しない蝶ねじ(図1
においてレ−ル51の裏側にある)でレ−ル51に締付
け固着されており、それぞれ蝶ねじをゆるめてそれらを
上,下に位置をずらした後に再度蝶ねじを締付けること
により、上,下位置を調整しうる。なおスイッチストラ
イカSRTには、台車1の上端部の上リミットスイッチ
STの当片が当り、このときスイッチSTが開(オフ)
から閉(オン)に切換わって、台車1の昇降駆動モ−タ
Mの逆転駆動回路が開かれて台車1の上移動が停止す
る。スイッチストライカSRBの上端には、台車1の内
部の下リミットスイッチSBの当片が当り、このときス
イッチSBが開(オフ)から閉(オン)に切換わって、
台車1の昇降駆動モ−タMの正転駆動回路が開かれて台
車1の下移動が停止する。
ク50が固着されている。レ−ル51の側端面は、台車
1の車輪のy方向位置を規定するために、山型(図3)
となっている。台車1の上移動限界を定めるためのスイ
ッチストライカSRTおよび下移動限界を定めるための
スイッチストライカSRBが、図示しない蝶ねじ(図1
においてレ−ル51の裏側にある)でレ−ル51に締付
け固着されており、それぞれ蝶ねじをゆるめてそれらを
上,下に位置をずらした後に再度蝶ねじを締付けること
により、上,下位置を調整しうる。なおスイッチストラ
イカSRTには、台車1の上端部の上リミットスイッチ
STの当片が当り、このときスイッチSTが開(オフ)
から閉(オン)に切換わって、台車1の昇降駆動モ−タ
Mの逆転駆動回路が開かれて台車1の上移動が停止す
る。スイッチストライカSRBの上端には、台車1の内
部の下リミットスイッチSBの当片が当り、このときス
イッチSBが開(オフ)から閉(オン)に切換わって、
台車1の昇降駆動モ−タMの正転駆動回路が開かれて台
車1の下移動が停止する。
【0034】B.台車1 台車1は、レール51に結合しており、レ−ル51に沿
って上移動(上昇)または下移動(下降)する。台車1
内部には昇降駆動モ−タMがあり、その出力軸に直結さ
れた減速機構(図示せず)を介して回転駆動されるピニ
オン40がレール51のラック50に噛み合う。台車1
にはレール51をその幅方向(x方向)で挟む1対の、
z方向で下側の倣いローラ41a,41bと、同様なも
う1対の、z方向で上側の倣いロ−ラがあり、これら各
対の中の一方のロ−ラ(41a)のそれぞれは支持機構
42aで回転自在に支持され、他方のロ−ラ(41b)
のそれぞれは支持機構42bで回転自在に支持されてい
る。
って上移動(上昇)または下移動(下降)する。台車1
内部には昇降駆動モ−タMがあり、その出力軸に直結さ
れた減速機構(図示せず)を介して回転駆動されるピニ
オン40がレール51のラック50に噛み合う。台車1
にはレール51をその幅方向(x方向)で挟む1対の、
z方向で下側の倣いローラ41a,41bと、同様なも
う1対の、z方向で上側の倣いロ−ラがあり、これら各
対の中の一方のロ−ラ(41a)のそれぞれは支持機構
42aで回転自在に支持され、他方のロ−ラ(41b)
のそれぞれは支持機構42bで回転自在に支持されてい
る。
【0035】支持機構42aおよび42bは、中間点を
境に右ねじと左ねじが切られた、x方向に延びるねじ棒
1bの右ねじと左ねじにねじ結合している。ねじ棒1b
の一端には脱着摘子1aが固着されており、脱着ツマミ
1aを右ねじの方向に回転させると、レ−ル51を挟ん
で対向する倣いローラ(41a)と倣いローラ(41
b)間が短くなり、上方に1対、下方に1対の倣いロ−
ラの各対がレ−ル51を挟み(図3)、レール51に対
して台車1がy方向に位置決めされる。すなわち倣いロ
−ラがレ−ル51に、z方向に移動自在に倣い結合し、
上述のピニオン40がラック50とギア結合する。この
状態で昇降駆動モ−タMを回転駆動することによりピニ
オン40が回転駆動されて台車1が上駆動または下駆動
する。
境に右ねじと左ねじが切られた、x方向に延びるねじ棒
1bの右ねじと左ねじにねじ結合している。ねじ棒1b
の一端には脱着摘子1aが固着されており、脱着ツマミ
1aを右ねじの方向に回転させると、レ−ル51を挟ん
で対向する倣いローラ(41a)と倣いローラ(41
b)間が短くなり、上方に1対、下方に1対の倣いロ−
ラの各対がレ−ル51を挟み(図3)、レール51に対
して台車1がy方向に位置決めされる。すなわち倣いロ
−ラがレ−ル51に、z方向に移動自在に倣い結合し、
上述のピニオン40がラック50とギア結合する。この
状態で昇降駆動モ−タMを回転駆動することによりピニ
オン40が回転駆動されて台車1が上駆動または下駆動
する。
【0036】反対に、脱着摘子1aを右ねじの方向とは
逆に回転させると、x方向で相対向する倣いローラ(4
1a)と倣いローラ(41b)間が長くなり、台車1を
レール51よりy方向に引き離して取り外すことができ
る。台車1の上部には上述の上リミットスイッチSTが
あり、台車1の下部には上述の下リミットスイッチSB
がある。
逆に回転させると、x方向で相対向する倣いローラ(4
1a)と倣いローラ(41b)間が長くなり、台車1を
レール51よりy方向に引き離して取り外すことができ
る。台車1の上部には上述の上リミットスイッチSTが
あり、台車1の下部には上述の下リミットスイッチSB
がある。
【0037】C.x方向進退機構10X 図1,図2および図3を参照する。台車1の下部には、
x方向進退機構10Xが組付けられている。台車1の下
端に支持板x5aが固着されており、この支持板x5a
に、x方向に延びるガイドレ−ルx5b(図4)が固着
されており、このガイドレ−ルx5bに、それが延びる
x方向には移動可能にスライドヘッドx7が結合してお
り、このスライドヘッドx7は、レ−ルx5bに対し
て、yおよびz方向には係合している。すなわちスライ
ドヘッドx7は、ガイドレ−ルx5bに対してyおよび
z方向には、相対的に移動しえず、それらの方向にはガ
イドレ−ルx5で支持されている。スライドヘッドx7
に、y方向調整機構20Yを支持するためのブロックx
6が固着されている。
x方向進退機構10Xが組付けられている。台車1の下
端に支持板x5aが固着されており、この支持板x5a
に、x方向に延びるガイドレ−ルx5b(図4)が固着
されており、このガイドレ−ルx5bに、それが延びる
x方向には移動可能にスライドヘッドx7が結合してお
り、このスライドヘッドx7は、レ−ルx5bに対し
て、yおよびz方向には係合している。すなわちスライ
ドヘッドx7は、ガイドレ−ルx5bに対してyおよび
z方向には、相対的に移動しえず、それらの方向にはガ
イドレ−ルx5で支持されている。スライドヘッドx7
に、y方向調整機構20Yを支持するためのブロックx
6が固着されている。
【0038】図2を参照すると、ブロックx6を、圧縮
コイルスプリングk1を貫通するスライド棒x2aの先
端が貫通しており、スライド棒x2aの該先端の雄ねじ
には、ブロックx6に対する抜け止め用のナットx2b
が固着されている。スライド棒2aは、ブロックx6に
対して回転しうる。スライド棒x2aは、支持板x5a
に固着したアングルx4のガイド穴および該アングルx
4に固着されたスリ−ブx3を貫通している。スライド
棒x2aの、スリ−ブx3の外方(図2上で右方)に突
出する端部には摘子x1が固着されている。
コイルスプリングk1を貫通するスライド棒x2aの先
端が貫通しており、スライド棒x2aの該先端の雄ねじ
には、ブロックx6に対する抜け止め用のナットx2b
が固着されている。スライド棒2aは、ブロックx6に
対して回転しうる。スライド棒x2aは、支持板x5a
に固着したアングルx4のガイド穴および該アングルx
4に固着されたスリ−ブx3を貫通している。スライド
棒x2aの、スリ−ブx3の外方(図2上で右方)に突
出する端部には摘子x1が固着されている。
【0039】スライド棒x2aが図2において右方に引
かれると、ブロック6が、圧縮コイルスプリングk1を
圧縮しつつ右方に移動する。スライド棒2aに対する引
き力および拘束を解除すると、圧縮コイルスプリングk
1の反発力でブロックx6が左移動し、このときスライ
ド棒x2aがブロックx6で押されて左移動する。
かれると、ブロック6が、圧縮コイルスプリングk1を
圧縮しつつ右方に移動する。スライド棒2aに対する引
き力および拘束を解除すると、圧縮コイルスプリングk
1の反発力でブロックx6が左移動し、このときスライ
ド棒x2aがブロックx6で押されて左移動する。
【0040】スライド棒2aの上述の左右移動を案内す
るスリ−ブx3には、その先端に開き、スリ−ブを二叉
に2分割する一対のスリットx3a(表側と裏側各1
個、計2個)が切られており、このスリットx3aに、
スライド棒x2aに立てられたピンx2c(表側と裏側
各1個、計2個)が進入している。スリ−ブx3の先端
面には、1対のスリットx3aに対して十文字をなす位
置に、ピン受け溝x3bが切られている。図2に示すよ
うにピンx2cがスリットx3aに入っている状態(倣
い設定状態)では、ブロックx6に圧縮コイルスプリン
グk1の反発力が加わり、ブロックx6は左方に押され
ており、ブロックx6が右方に押されると圧縮コイルス
プリングk1が圧縮されブロックx6は右方に移動す
る。ブロックx6を右方に押す力が弱くなるとスプリン
グk1がブロックx6を左方に押し戻す。
るスリ−ブx3には、その先端に開き、スリ−ブを二叉
に2分割する一対のスリットx3a(表側と裏側各1
個、計2個)が切られており、このスリットx3aに、
スライド棒x2aに立てられたピンx2c(表側と裏側
各1個、計2個)が進入している。スリ−ブx3の先端
面には、1対のスリットx3aに対して十文字をなす位
置に、ピン受け溝x3bが切られている。図2に示すよ
うにピンx2cがスリットx3aに入っている状態(倣
い設定状態)では、ブロックx6に圧縮コイルスプリン
グk1の反発力が加わり、ブロックx6は左方に押され
ており、ブロックx6が右方に押されると圧縮コイルス
プリングk1が圧縮されブロックx6は右方に移動す
る。ブロックx6を右方に押す力が弱くなるとスプリン
グk1がブロックx6を左方に押し戻す。
【0041】作業者が摘子x1を右方に引き、ピンx2
cをスリ−ブx3の右端面より右方に移動させて摘子x
1を90度回転させ、摘子x1に対する引き力を解除す
ると、ピンx2cがピン受け溝x3bにはまり込み、ス
ライド棒x2aの左移動が拘止される。すなわちブロッ
クx6は右移動(退避)したまま、圧縮コイルスプリン
グk1は圧縮されたまま、スライド棒x2aの左移動が
停止する(退避設定状態)。この状態で、摘子x1を少
し右に駆動してピンx2cをピン受け溝x3bから引き
出し、そして摘子x1を90度廻して、摘子x1に対す
る右引き力を解除すると、圧縮コイルスプリングk1の
反発力でブロック6が左方に駆動され、ピンx2cはス
リットx3a内に進入し、図2に示す倣い設定状態とな
る。
cをスリ−ブx3の右端面より右方に移動させて摘子x
1を90度回転させ、摘子x1に対する引き力を解除す
ると、ピンx2cがピン受け溝x3bにはまり込み、ス
ライド棒x2aの左移動が拘止される。すなわちブロッ
クx6は右移動(退避)したまま、圧縮コイルスプリン
グk1は圧縮されたまま、スライド棒x2aの左移動が
停止する(退避設定状態)。この状態で、摘子x1を少
し右に駆動してピンx2cをピン受け溝x3bから引き
出し、そして摘子x1を90度廻して、摘子x1に対す
る右引き力を解除すると、圧縮コイルスプリングk1の
反発力でブロック6が左方に駆動され、ピンx2cはス
リットx3a内に進入し、図2に示す倣い設定状態とな
る。
【0042】なお、前述のように、レ−ルスタンド60
aおよび60bのそれぞれのスティック(56b)を水
平にして、両スティックの先端が共に左垂直板W1に当
るように、レ−ル51を左垂直板W1に対して位置決め
し右垂直板W2に固着し、かつ、前述のように、台車1
の上方に1対、下方に1対の倣いロ−ラ(41a,41
b)の各対でレ−ル51を挟み(図3)ピニオン40を
ラック50とギア結合している状態で、上述の倣い設定
状態とすると、ブロックx6が図2に示す左移動限界位
置に達するまでに、倣いロ−ラy7が左垂直板W1およ
び右垂直板W2に当り、これによりブロックx6の左移
動が拘止される。この状態で台車1が上移動又は下移動
し、左垂直板W1又は右垂直板W2の曲り,左垂直板W
1の、右垂直板W2に対向する端面の凹凸あるいは曲り
等により、両垂直板W1,W2が交わる角の第2ア−ム
y3が延びるx方向の位置の、z方向分布がz軸と平行
な直線に対してずれがある場合、倣いロ−ラy7には圧
縮コイルスプリングk1の反発力が加わっているので、
該ずれの位置で倣いロ−ラy7がx方向に移動する。す
なわち、両垂直板W1,W2が交わる角のx方向の位置
ずれに従って倣いロ−ラy7がx方向に倣い移動する。
aおよび60bのそれぞれのスティック(56b)を水
平にして、両スティックの先端が共に左垂直板W1に当
るように、レ−ル51を左垂直板W1に対して位置決め
し右垂直板W2に固着し、かつ、前述のように、台車1
の上方に1対、下方に1対の倣いロ−ラ(41a,41
b)の各対でレ−ル51を挟み(図3)ピニオン40を
ラック50とギア結合している状態で、上述の倣い設定
状態とすると、ブロックx6が図2に示す左移動限界位
置に達するまでに、倣いロ−ラy7が左垂直板W1およ
び右垂直板W2に当り、これによりブロックx6の左移
動が拘止される。この状態で台車1が上移動又は下移動
し、左垂直板W1又は右垂直板W2の曲り,左垂直板W
1の、右垂直板W2に対向する端面の凹凸あるいは曲り
等により、両垂直板W1,W2が交わる角の第2ア−ム
y3が延びるx方向の位置の、z方向分布がz軸と平行
な直線に対してずれがある場合、倣いロ−ラy7には圧
縮コイルスプリングk1の反発力が加わっているので、
該ずれの位置で倣いロ−ラy7がx方向に移動する。す
なわち、両垂直板W1,W2が交わる角のx方向の位置
ずれに従って倣いロ−ラy7がx方向に倣い移動する。
【0043】D.y方向調整機構20Y 図1〜図4、特に図2、を参照する。台車1に固着され
たレ−ルx5bにx方向移動自在に結合されたスライド
ヘッドx7およびブロック6には、第1ア−ムy1の後
端部が固着されている。第1ア−ムy1の先端には、z
方向に延びる軸棒y2が、回転自在に支持されており、
この軸棒y2は第2ア−ムy3を貫通してその下方に延
びる。第3ア−ムy4が軸棒y2の下端部に、回転自在
に結合されている。つまり、第2ア−ムy3と第3ア−
ムy4が、第1ア−ムy1に対して、それぞれ別個に回
転しうるが、第2ア−ムy3と第3ア−ムy4はいずれ
も、第1ア−ムy1で支持されている。
たレ−ルx5bにx方向移動自在に結合されたスライド
ヘッドx7およびブロック6には、第1ア−ムy1の後
端部が固着されている。第1ア−ムy1の先端には、z
方向に延びる軸棒y2が、回転自在に支持されており、
この軸棒y2は第2ア−ムy3を貫通してその下方に延
びる。第3ア−ムy4が軸棒y2の下端部に、回転自在
に結合されている。つまり、第2ア−ムy3と第3ア−
ムy4が、第1ア−ムy1に対して、それぞれ別個に回
転しうるが、第2ア−ムy3と第3ア−ムy4はいずれ
も、第1ア−ムy1で支持されている。
【0044】第2ア−ムy3の先端には、支持部材y5
を介して倣いアームy6の尾端が固着されている。倣い
アームy6はx方向に長く、倣いアームy6の先端に
は、端面と円周面とが交わる縁部に45度円錐面を形成
した倣いローラy7(図3)が回転軸y7aにより回動
自在に支持されている。すでに説明したように、レ−ル
51が右垂直板W2に対して45度であるので、第1ア
−ムy1も水平であるが右垂直板W2に対して45度の
方向に延びる。ここで、第2ア−ムy3が第1ア−ムy
1と平行(これが基準方向)であると倣いア−ムy6も
右垂直板W2に対して45度の方向に延び、倣いア−ム
y6の長手方向(x方向)に延びる中心軸の延長が溶接
基準線Lwに交わる場合、倣いロ−ラy7の上述の45
度円錐面が、右垂直板W2および左垂直板W1に接する
(図3)。
を介して倣いアームy6の尾端が固着されている。倣い
アームy6はx方向に長く、倣いアームy6の先端に
は、端面と円周面とが交わる縁部に45度円錐面を形成
した倣いローラy7(図3)が回転軸y7aにより回動
自在に支持されている。すでに説明したように、レ−ル
51が右垂直板W2に対して45度であるので、第1ア
−ムy1も水平であるが右垂直板W2に対して45度の
方向に延びる。ここで、第2ア−ムy3が第1ア−ムy
1と平行(これが基準方向)であると倣いア−ムy6も
右垂直板W2に対して45度の方向に延び、倣いア−ム
y6の長手方向(x方向)に延びる中心軸の延長が溶接
基準線Lwに交わる場合、倣いロ−ラy7の上述の45
度円錐面が、右垂直板W2および左垂直板W1に接する
(図3)。
【0045】このとき、右垂直板W2および左垂直板W
1で倣いロ−ラy7の左移動が阻止され、ブロックx6
は、図2に示す左限界位置よりも右側にあり、ブロック
x6,第1ア−ムy1,軸棒y2,第2ア−ムy3およ
び倣いア−ムy6を介して、倣いロ−ラy7に、圧縮コ
イルスプリングk1の反発力が加わる。すなわち、倣い
ロ−ラy7には圧縮コイルスプリングK1の反発力が、
左,右垂直板W1,W2に対する押し付け力として加わ
る。x方向に延びる第1ア−ムy1に対して第2ア−ム
y3が、z方向に延びる軸棒y2を中心に回動しうるの
で、台車1がレ−ル51に沿ってz方向に移動する間、
上述のx方向進退機構10Xによる倣いロ−ラy7の上
述のx方向倣い移動するのに加えて、両垂直板W1,W
2が交わる角のy方向の位置ずれに対応して第1ア−ム
y1に対して第2ア−ムy3が回動することになる。す
なわち、両垂直板W1,W2が交わる角のy方向の位置
ずれに従って倣いロ−ラy7がy方向に倣い移動する。
つまり、倣いロ−ラy7が溶接基準線Lwに沿って移動
(x方向およびy方向の倣い移動)をする。
1で倣いロ−ラy7の左移動が阻止され、ブロックx6
は、図2に示す左限界位置よりも右側にあり、ブロック
x6,第1ア−ムy1,軸棒y2,第2ア−ムy3およ
び倣いア−ムy6を介して、倣いロ−ラy7に、圧縮コ
イルスプリングk1の反発力が加わる。すなわち、倣い
ロ−ラy7には圧縮コイルスプリングK1の反発力が、
左,右垂直板W1,W2に対する押し付け力として加わ
る。x方向に延びる第1ア−ムy1に対して第2ア−ム
y3が、z方向に延びる軸棒y2を中心に回動しうるの
で、台車1がレ−ル51に沿ってz方向に移動する間、
上述のx方向進退機構10Xによる倣いロ−ラy7の上
述のx方向倣い移動するのに加えて、両垂直板W1,W
2が交わる角のy方向の位置ずれに対応して第1ア−ム
y1に対して第2ア−ムy3が回動することになる。す
なわち、両垂直板W1,W2が交わる角のy方向の位置
ずれに従って倣いロ−ラy7がy方向に倣い移動する。
つまり、倣いロ−ラy7が溶接基準線Lwに沿って移動
(x方向およびy方向の倣い移動)をする。
【0046】−溶接ト−チTの溶接狙い位置調整機構− 第2ア−ムy3の後端にはブロックy15が固着され、
このブロックy15に、y方向に延びる1対の穴があ
り、それらの間に雌ねじ穴がある。該1対の穴をそれぞ
れガイド棒y10a,y10bが貫通し、雌ねじ穴には
雄ねじ棒y9が螺合している。これらのガイド棒y10
a,y10bおよび雄ねじ棒y9は、第3ア−ムy4で
支持されている。すなわちガイド棒y10a,y10b
の両端は、第3ア−ムy4に固着した下板y12にx方
向に移動自在に装着されている側板y11a,y11b
に固着されており、雌ねじ棒y9の両端部が回転自在に
支持されている。下板y12の、側板y11a,y11
bの下底に対向する位置に、x方向に長い長穴y12a
(図2,表側と裏側計2個)が開いており、側板y11
aおよびy11bに立てられた雌ねじ穴付のピンのそれ
ぞれが各長穴(12a)に進入しており、下板y12の
下面側から各ピンに各ボルトy13a,y13bがねじ
込まれ、これにより、側板y11a,y11bは下板y
12に、x方向には少々相対的に滑るが、yおよびz方
向には相対的に移動しえない関係に結合されている。
このブロックy15に、y方向に延びる1対の穴があ
り、それらの間に雌ねじ穴がある。該1対の穴をそれぞ
れガイド棒y10a,y10bが貫通し、雌ねじ穴には
雄ねじ棒y9が螺合している。これらのガイド棒y10
a,y10bおよび雄ねじ棒y9は、第3ア−ムy4で
支持されている。すなわちガイド棒y10a,y10b
の両端は、第3ア−ムy4に固着した下板y12にx方
向に移動自在に装着されている側板y11a,y11b
に固着されており、雌ねじ棒y9の両端部が回転自在に
支持されている。下板y12の、側板y11a,y11
bの下底に対向する位置に、x方向に長い長穴y12a
(図2,表側と裏側計2個)が開いており、側板y11
aおよびy11bに立てられた雌ねじ穴付のピンのそれ
ぞれが各長穴(12a)に進入しており、下板y12の
下面側から各ピンに各ボルトy13a,y13bがねじ
込まれ、これにより、側板y11a,y11bは下板y
12に、x方向には少々相対的に滑るが、yおよびz方
向には相対的に移動しえない関係に結合されている。
【0047】ねじ棒y9には調整摘子y14(図1,図
3,図4)が固着されている。ブロックy15が第3ア
−ムy4の長手軸上にあるとき、第3ア−ムy4で支持
された溶接ト−チTの溶接狙い方向は溶接基準線Lwと
なるが、この摘子y14を時計方向に廻わすと、軸棒y
2を中心に第3ア−ムy4が、第2ア−ムy3に対して
回動し、第3ア−ムy4に保持された溶接ト−チTの溶
接狙い方向は溶接基準線Lwから右垂直板W2側にずれ
て行く。反時計方向に廻したときには逆に、左垂直板W
1側にずれて行く。すなわち、調整摘子y14を廻わし
て、ロ−ラy7が倣う溶接基準線Lwに対する溶接ト−
チTの溶接狙い位置(y方向)を調整することができ
る。
3,図4)が固着されている。ブロックy15が第3ア
−ムy4の長手軸上にあるとき、第3ア−ムy4で支持
された溶接ト−チTの溶接狙い方向は溶接基準線Lwと
なるが、この摘子y14を時計方向に廻わすと、軸棒y
2を中心に第3ア−ムy4が、第2ア−ムy3に対して
回動し、第3ア−ムy4に保持された溶接ト−チTの溶
接狙い方向は溶接基準線Lwから右垂直板W2側にずれ
て行く。反時計方向に廻したときには逆に、左垂直板W
1側にずれて行く。すなわち、調整摘子y14を廻わし
て、ロ−ラy7が倣う溶接基準線Lwに対する溶接ト−
チTの溶接狙い位置(y方向)を調整することができ
る。
【0048】E.z方向調整機構30Z 図1および図2を参照する。第3ア−ムy4には垂直に
支持部材z1が立てられている。支持部材z1には、中
心穴と、それを中心とする円弧状の長穴があり、ト−チ
挾持部材z3には、これらの中心穴と円弧状の長穴のそ
れぞれを貫通したボルトを受ける2個のねじ穴があり、
2個のボルト(図示せず)を支持部材z1の裏側からそ
れぞれ前記中心穴と長穴に通してト−チ挾持部材z3の
各ねじ穴にねじ込むことにより、ト−チ挾持部材z3が
支持部材z1に固着されている。これら2つのボルトの
ねじ込みを緩めると、中心穴にねじ結合したボルト(y
方向に延びる)を中心に、ト−チ挾持部材z3が所定所
小角度内で回転しうる。希望の角度にして両ボルトをね
じ締め付けすることにより、支持部材z1に対するト−
チ挾持部材z3の取付角度が定まる。
支持部材z1が立てられている。支持部材z1には、中
心穴と、それを中心とする円弧状の長穴があり、ト−チ
挾持部材z3には、これらの中心穴と円弧状の長穴のそ
れぞれを貫通したボルトを受ける2個のねじ穴があり、
2個のボルト(図示せず)を支持部材z1の裏側からそ
れぞれ前記中心穴と長穴に通してト−チ挾持部材z3の
各ねじ穴にねじ込むことにより、ト−チ挾持部材z3が
支持部材z1に固着されている。これら2つのボルトの
ねじ込みを緩めると、中心穴にねじ結合したボルト(y
方向に延びる)を中心に、ト−チ挾持部材z3が所定所
小角度内で回転しうる。希望の角度にして両ボルトをね
じ締め付けすることにより、支持部材z1に対するト−
チ挾持部材z3の取付角度が定まる。
【0049】ト−チ挾持部材z3には、挾持部材z4が
ヒンジ結合しており、それらの内面には、溶接ト−チT
の首筒を受入れる円状の溝が刻まれている。ト−チ挾持
部材z3に対して挾持部材z4を開いて、ト−チ挾持部
材z3の丸溝に溶接ト−チTの首筒をはめ込み、そして
挾持部材z4を閉じてねじにより挾持部材z4の開閉自
由端をト−チ挾持部材z3に固着することにより、溶接
ト−チTは図1に示すようにト−チ挾持部材z3および
挾持部材z4で支持される。すなわち第3ア−ムy4で
支持される。ただし、上述のように支持部材z1に対す
るト−チ挾持部材z3の取付角度を調整しうる。すなわ
ち、第3ア−ムy4に対するト−チTの角度を調整する
ことができる。ト−チTをア−ムy4と平行に設定する
と、ト−チTは水平である。上記調整によりト−チTを
上向きおよび下向きに調整しうる。
ヒンジ結合しており、それらの内面には、溶接ト−チT
の首筒を受入れる円状の溝が刻まれている。ト−チ挾持
部材z3に対して挾持部材z4を開いて、ト−チ挾持部
材z3の丸溝に溶接ト−チTの首筒をはめ込み、そして
挾持部材z4を閉じてねじにより挾持部材z4の開閉自
由端をト−チ挾持部材z3に固着することにより、溶接
ト−チTは図1に示すようにト−チ挾持部材z3および
挾持部材z4で支持される。すなわち第3ア−ムy4で
支持される。ただし、上述のように支持部材z1に対す
るト−チ挾持部材z3の取付角度を調整しうる。すなわ
ち、第3ア−ムy4に対するト−チTの角度を調整する
ことができる。ト−チTをア−ムy4と平行に設定する
と、ト−チTは水平である。上記調整によりト−チTを
上向きおよび下向きに調整しうる。
【0050】F.コントロ−ラC 図5に、コントロ−ラCを内蔵する操作盤の盤面を示
し、図6にコントロ−ラCの構成を示す。コントローラ
Cは、溶接電源PS(図6)に溶接または停止を指示す
るとともに、昇降駆動モ−タMに正回転または逆回転駆
動を指示して台車1を上駆動または下駆動する。コント
ローラCが台車1及びトーチTの駆動/停止を制御する
モ−ドは、「a.台車下駆動」,「b.台車上駆動」お
よび「c.溶接」の3つである。まず、隅溶接のための
作業者の作業を説明し、その後で、これら各モ−ドでの
コントロ−ラCの制御動作を説明する。
し、図6にコントロ−ラCの構成を示す。コントローラ
Cは、溶接電源PS(図6)に溶接または停止を指示す
るとともに、昇降駆動モ−タMに正回転または逆回転駆
動を指示して台車1を上駆動または下駆動する。コント
ローラCが台車1及びトーチTの駆動/停止を制御する
モ−ドは、「a.台車下駆動」,「b.台車上駆動」お
よび「c.溶接」の3つである。まず、隅溶接のための
作業者の作業を説明し、その後で、これら各モ−ドでの
コントロ−ラCの制御動作を説明する。
【0051】(1)レ−ル51の設置 作業者は、レ−ル51を垂直に立て、レ−ルスタンド6
0aおよび60bのそれぞれのスティック(56b)を
水平にして、両スティックの先端が共に左垂直板W1に
当るように、レ−ル51を左垂直板W1に対して位置決
めし、そしてマグネット58a,58b,58c,58
dを右垂直板W2に吸着させる。これによりレ−ル51
が、溶接基準線Lwに実質上平行に設置されたことにな
る。
0aおよび60bのそれぞれのスティック(56b)を
水平にして、両スティックの先端が共に左垂直板W1に
当るように、レ−ル51を左垂直板W1に対して位置決
めし、そしてマグネット58a,58b,58c,58
dを右垂直板W2に吸着させる。これによりレ−ル51
が、溶接基準線Lwに実質上平行に設置されたことにな
る。
【0052】(2)台車1の装着 作業者は、台車1の上,下各1対の倣いロ−ラ(41
a,41b)のx方向に相対向するものの間にレ−ル5
1が位置するように台車1をレ−ル51に対して位置決
めし、脱着摘子1aを時計方向に廻して倣いロ−ラ(4
1a,41b)でレ−ル51をx方向に挟ませる。これ
によりピニオン40がラック50とギア結合し、レール
51に対して台車1が装着されたことになる。
a,41b)のx方向に相対向するものの間にレ−ル5
1が位置するように台車1をレ−ル51に対して位置決
めし、脱着摘子1aを時計方向に廻して倣いロ−ラ(4
1a,41b)でレ−ル51をx方向に挟ませる。これ
によりピニオン40がラック50とギア結合し、レール
51に対して台車1が装着されたことになる。
【0053】(3)倣い設定 作業者は、摘子x1を引き抜き方向に引いてピンx2c
をピン受け溝x3bから引き出し、そして摘子x1を9
0度廻して、摘子x1に対する引き力をゆるめる。これ
により圧縮コイルスプリングk1の反発力でブロック6
が左方に駆動され、ピンx2cはスリットx3a内に進
入し、倣いロ−ラy7が、右垂直板W2およびW1に当
る。ここで、必要であれば、ト−チTのz方向狙い位置
(上向き,水平,下向きの角度)を、前述のz方向調整
機構30Zにて調整する。
をピン受け溝x3bから引き出し、そして摘子x1を9
0度廻して、摘子x1に対する引き力をゆるめる。これ
により圧縮コイルスプリングk1の反発力でブロック6
が左方に駆動され、ピンx2cはスリットx3a内に進
入し、倣いロ−ラy7が、右垂直板W2およびW1に当
る。ここで、必要であれば、ト−チTのz方向狙い位置
(上向き,水平,下向きの角度)を、前述のz方向調整
機構30Zにて調整する。
【0054】(4)下リミット位置の設定 作業者は、切替スイッチSW2(図5)を中立位置から
「下降」側に倒して台車1を下駆動して、ト−チTの溶
接狙い位置が溶接終了位置(下リミット位置)になった
ところで切替スイッチSW2を中立位置に戻し台車1を
停止し、下リミットスイッチSBの当片を押える(スイ
ッチSBを開から閉にする)位置にスイッチストライカ
SRBを位置決めする。このときコントロ−ラCは、後
述の「a.台車下駆動」を実行する。
「下降」側に倒して台車1を下駆動して、ト−チTの溶
接狙い位置が溶接終了位置(下リミット位置)になった
ところで切替スイッチSW2を中立位置に戻し台車1を
停止し、下リミットスイッチSBの当片を押える(スイ
ッチSBを開から閉にする)位置にスイッチストライカ
SRBを位置決めする。このときコントロ−ラCは、後
述の「a.台車下駆動」を実行する。
【0055】(5)上リミット位置の設定 作業者は、切替スイッチSW2(図5)を中立位置(停
止指示位置:操作盤面に対して摘子が垂直)から「上
昇」側に倒して台車1を上駆動して、ト−チTの溶接狙
い位置が溶接開始位置(上リミット位置)になったとこ
ろで、切替スイッチSW2を中立位置に戻し台車1を停
止し、上リミットスイッチSTの当片を押える(スイッ
チSTを開から閉にする)位置にスイッチストライカS
RTを位置決めする。このときコントロ−ラCは、後述
の「b.台車上駆動」を実行する。 (6)ト−チTの溶接狙い位置(y方向)の設定 作業者は、予定のパス数(溶接を何パスで完了とする
か)に対応して、第1パスの溶接狙い位置(溶接基準線
Lwを基準としたy方向位置)を、前述のy方向調整機
構20Yで設定する。例えば、第1パスのみ、又は3パ
スで溶接を完了する場合には、溶接狙い位置を溶接基準
線Lwとする。
止指示位置:操作盤面に対して摘子が垂直)から「上
昇」側に倒して台車1を上駆動して、ト−チTの溶接狙
い位置が溶接開始位置(上リミット位置)になったとこ
ろで、切替スイッチSW2を中立位置に戻し台車1を停
止し、上リミットスイッチSTの当片を押える(スイッ
チSTを開から閉にする)位置にスイッチストライカS
RTを位置決めする。このときコントロ−ラCは、後述
の「b.台車上駆動」を実行する。 (6)ト−チTの溶接狙い位置(y方向)の設定 作業者は、予定のパス数(溶接を何パスで完了とする
か)に対応して、第1パスの溶接狙い位置(溶接基準線
Lwを基準としたy方向位置)を、前述のy方向調整機
構20Yで設定する。例えば、第1パスのみ、又は3パ
スで溶接を完了する場合には、溶接狙い位置を溶接基準
線Lwとする。
【0056】(7)溶接 作業者は、操作盤面の「運転」と表示された溶接スタ−
トスイッチPB1を押す(閉じる)。なお、このスタ−
トスイッチPB1と、「停止」と表示された溶接停止ス
イッチPB2は、共にモ−メンタリ−スイッチ(押され
ている間のみ閉で、押し力が無くなると開に戻るスイッ
チ)であるが、スイッチPB1は押されたときに閉とな
る常開スイッチ、スイッチPB2は押されたときに開と
なる常閉スイッチである。スイッチPB1の閉に応答し
てコントロ−ラCが後述の「c.溶接」を実行し、溶接
停止スイッチPB2が開にされない限り、溶接電源PS
に溶接電源投入(溶接)を指示し台車1を降下駆動し、
下リミットスイッチSBが閉になると、そこで台車1を
停止しかつ溶接を停止し、そして台車1を上昇駆動して
上リミットスイッチSTが閉になるとそこで台車1を停
止する。すなわち、台車1を降下させながら1パスの溶
接を行ない、これが終了すると自動的に上リミット位置
まで台車1を戻し駆動する。
トスイッチPB1を押す(閉じる)。なお、このスタ−
トスイッチPB1と、「停止」と表示された溶接停止ス
イッチPB2は、共にモ−メンタリ−スイッチ(押され
ている間のみ閉で、押し力が無くなると開に戻るスイッ
チ)であるが、スイッチPB1は押されたときに閉とな
る常開スイッチ、スイッチPB2は押されたときに開と
なる常閉スイッチである。スイッチPB1の閉に応答し
てコントロ−ラCが後述の「c.溶接」を実行し、溶接
停止スイッチPB2が開にされない限り、溶接電源PS
に溶接電源投入(溶接)を指示し台車1を降下駆動し、
下リミットスイッチSBが閉になると、そこで台車1を
停止しかつ溶接を停止し、そして台車1を上昇駆動して
上リミットスイッチSTが閉になるとそこで台車1を停
止する。すなわち、台車1を降下させながら1パスの溶
接を行ない、これが終了すると自動的に上リミット位置
まで台車1を戻し駆動する。
【0057】作業者は、第2パスの溶接が必要である場
合には、上記(6)と同様に、第2パスの溶接狙い位置
を、前述のy方向調整機構20Yで設定する。そして再
度スタ−トスイッチPB1を閉にする。コントロ−ラC
がこれに応答して「c.溶接」を実行する。第3パス以
下の溶接のための操作も同様である。
合には、上記(6)と同様に、第2パスの溶接狙い位置
を、前述のy方向調整機構20Yで設定する。そして再
度スタ−トスイッチPB1を閉にする。コントロ−ラC
がこれに応答して「c.溶接」を実行する。第3パス以
下の溶接のための操作も同様である。
【0058】(8)レ−ル51の撤去 作業者は、摘子x1を引き、ピンx2cをスリ−ブx3
の右端面より更に外方に移動させて摘子x1を90度回
転させ、摘子x1に対する引き力を解除すると、ピンx
2cがピン受け溝x3bにはまり込み、スライド棒x2
aの左移動が拘止される。すなわちブロックx6は右移
動(退避)したまま、圧縮コイルスプリングk1は圧縮
されたまま、スライド棒x2aの左移動が停止する(退
避設定状態)。次に、脱着摘子1aを反時計方向に廻し
て倣いロ−ラ(41a,41b)を広げレ−ル51より
離し、台車1をレール51から取り外す。そしてレ−ル
51を右垂直板W2より外す。
の右端面より更に外方に移動させて摘子x1を90度回
転させ、摘子x1に対する引き力を解除すると、ピンx
2cがピン受け溝x3bにはまり込み、スライド棒x2
aの左移動が拘止される。すなわちブロックx6は右移
動(退避)したまま、圧縮コイルスプリングk1は圧縮
されたまま、スライド棒x2aの左移動が停止する(退
避設定状態)。次に、脱着摘子1aを反時計方向に廻し
て倣いロ−ラ(41a,41b)を広げレ−ル51より
離し、台車1をレール51から取り外す。そしてレ−ル
51を右垂直板W2より外す。
【0059】−「a.台車下駆動」− 電源スイッチSW1がオンにされるとコントローラCの
パイロットランプPLが点灯し、コントロ−ラCの回路
全体に電源よりAC100Vが供給される。電源スイッ
チSW1の出力端と後段の回路の入力段との間には、ヒ
ューズNFBが挿入されており、何らかの異常が回路に
発生して過電流が流れた場合に、後段の回路を保護す
る。
パイロットランプPLが点灯し、コントロ−ラCの回路
全体に電源よりAC100Vが供給される。電源スイッ
チSW1の出力端と後段の回路の入力段との間には、ヒ
ューズNFBが挿入されており、何らかの異常が回路に
発生して過電流が流れた場合に、後段の回路を保護す
る。
【0060】作業者が、切換スイッチSW2を中立位置
から「下降」側に倒すと、コントロ−ラC(図6)にお
いて、スイッチSW2に接片がリレ−コイル22側に接
となり、リレ−接片x5cとリレ−コイル22との直列
回路に交流電圧100Vが加わり、リレ−接片x3a,
x3bが閉じられ、速度制御基板NTW1のモ−タ通電
回路が、ポテンショメ−タVR1の設定電圧に対応する
レベルの電流を台車駆動モ−タMに正方向通電しモ−タ
Mが正転してラック50に噛み合ったピニオンが正転し
て、台車1が降下する。
から「下降」側に倒すと、コントロ−ラC(図6)にお
いて、スイッチSW2に接片がリレ−コイル22側に接
となり、リレ−接片x5cとリレ−コイル22との直列
回路に交流電圧100Vが加わり、リレ−接片x3a,
x3bが閉じられ、速度制御基板NTW1のモ−タ通電
回路が、ポテンショメ−タVR1の設定電圧に対応する
レベルの電流を台車駆動モ−タMに正方向通電しモ−タ
Mが正転してラック50に噛み合ったピニオンが正転し
て、台車1が降下する。
【0061】切換スイッチSW2が中立位置に戻ると、
リレ−接片x5cとリレ−コイル22との直列回路への
交流電圧が遮断されるので、リレ−22の接片x3a,
x3bが開き、モ−タMへの通電が停止し、台車1が停
止する。切換スイッチSW2が中立位置に戻らない場合
でも、下リミットスイッチSBが閉(台車1が上リミッ
ト位置に到達)になると、リレ−コイル25が通電され
て常閉リレ−接片x5cが開き、リレ−コイル22の通
電が停止し、接片x3a,x3bが開き、モ−タMへの
通電が停止し、台車1が停止する。
リレ−接片x5cとリレ−コイル22との直列回路への
交流電圧が遮断されるので、リレ−22の接片x3a,
x3bが開き、モ−タMへの通電が停止し、台車1が停
止する。切換スイッチSW2が中立位置に戻らない場合
でも、下リミットスイッチSBが閉(台車1が上リミッ
ト位置に到達)になると、リレ−コイル25が通電され
て常閉リレ−接片x5cが開き、リレ−コイル22の通
電が停止し、接片x3a,x3bが開き、モ−タMへの
通電が停止し、台車1が停止する。
【0062】−「b.台車上駆動」− 作業者が、切換スイッチSW2を中立位置から「上昇」
側に倒すと、コントロ−ラC(図6)において、スイッ
チSW2に接片がリレ−コイル24側に接となり、リレ
−接片x6bとリレ−コイル24との直列回路に交流電
圧100Vが加わり、リレ−接片x4a,x4bが閉じ
られ、速度制御基板NTW1のモ−タ通電回路が、ポテ
ンショメ−タVR1の設定電圧に対応するレベルの電流
を台車駆動モ−タMに逆方向通電しモ−タMが逆転して
ラック50に噛み合ったピニオンが逆転して、台車1が
上昇する。
側に倒すと、コントロ−ラC(図6)において、スイッ
チSW2に接片がリレ−コイル24側に接となり、リレ
−接片x6bとリレ−コイル24との直列回路に交流電
圧100Vが加わり、リレ−接片x4a,x4bが閉じ
られ、速度制御基板NTW1のモ−タ通電回路が、ポテ
ンショメ−タVR1の設定電圧に対応するレベルの電流
を台車駆動モ−タMに逆方向通電しモ−タMが逆転して
ラック50に噛み合ったピニオンが逆転して、台車1が
上昇する。
【0063】切換スイッチSW2が中立位置に戻ると、
リレ−接片x6bとリレ−コイル24との直列回路への
交流電圧が遮断されるので、リレ−24の接片x4a,
x4bが開き、モ−タMへの通電が停止し、台車1が停
止する。切換スイッチSW2が中立位置に戻らない場合
でも、上リミットスイッチSTが閉(台車1が下リミッ
ト位置に到達)になると、リレ−コイル26が通電され
て常閉リレ−接片x6bが開き、リレ−コイル24の通
電が停止し、リレ−接片x4a,x4bが開き、モ−タ
Mへの通電が停止し、台車1が停止する。
リレ−接片x6bとリレ−コイル24との直列回路への
交流電圧が遮断されるので、リレ−24の接片x4a,
x4bが開き、モ−タMへの通電が停止し、台車1が停
止する。切換スイッチSW2が中立位置に戻らない場合
でも、上リミットスイッチSTが閉(台車1が下リミッ
ト位置に到達)になると、リレ−コイル26が通電され
て常閉リレ−接片x6bが開き、リレ−コイル24の通
電が停止し、リレ−接片x4a,x4bが開き、モ−タ
Mへの通電が停止し、台車1が停止する。
【0064】なお、上述の切替スイッチSW2による台
車1の降下/上昇駆動は、コントローラCが、次に説明
する「c.溶接」の制御モ−トに入っていない場合のみ
有効である。つまり、溶接開始以前または停止ボタンP
B2が押されて(開かれて)リレ−コイル14が非通電
状態であり常閉接点x1cが閉となり、全てのリレ−接
点が元(溶接開始前)の状態に戻り、「c.溶接」のた
めの待機状態となっている場合である。「c.溶接」の
制御モ−ドを実行中には、リレ−コイル14が通電され
てその常閉接点X1cが開であるので、切替スイッチS
W2が「下降」又は「上昇」側に閉じられても、切替ス
イッチSW2によるリレ−コイル22又は24への通電
はなく、上述の「a台車下駆動」又は「b.台車上駆
動」の動作は現われない。ただし、「c.溶接」の制御
モ−ドを実行中であるので、溶接をしつ台車1が降下し
ているか、1パスの溶接を終了して台車1が上昇してい
る。切替スイッチSW2の操作は、この「c.溶接」の
動作に何ら影響を与えない。この「c.溶接」の動作を
停止するには、溶接停止スイッチPB2を押す(開にす
る)必要がある。
車1の降下/上昇駆動は、コントローラCが、次に説明
する「c.溶接」の制御モ−トに入っていない場合のみ
有効である。つまり、溶接開始以前または停止ボタンP
B2が押されて(開かれて)リレ−コイル14が非通電
状態であり常閉接点x1cが閉となり、全てのリレ−接
点が元(溶接開始前)の状態に戻り、「c.溶接」のた
めの待機状態となっている場合である。「c.溶接」の
制御モ−ドを実行中には、リレ−コイル14が通電され
てその常閉接点X1cが開であるので、切替スイッチS
W2が「下降」又は「上昇」側に閉じられても、切替ス
イッチSW2によるリレ−コイル22又は24への通電
はなく、上述の「a台車下駆動」又は「b.台車上駆
動」の動作は現われない。ただし、「c.溶接」の制御
モ−ドを実行中であるので、溶接をしつ台車1が降下し
ているか、1パスの溶接を終了して台車1が上昇してい
る。切替スイッチSW2の操作は、この「c.溶接」の
動作に何ら影響を与えない。この「c.溶接」の動作を
停止するには、溶接停止スイッチPB2を押す(開にす
る)必要がある。
【0065】−「c.溶接」− 作業者が、溶接スタ−トスイッチPB1を閉じると、リ
レ−コイル13が通電されてその常開リレ−接片x1
a,x1bが閉に、常閉リレ−接片x1cが開になる。
常閉リレ−接片x1cの開は、上述の、切替スイッチS
W2による台車駆動を非応答にする。常開リレ−接片x
1aの閉によりリレ−コイル14が自己保持(スイッチ
PB1が開に戻ってもリレ−コイル14への通電が継
続)される。リレ−接片x1bの閉により、リレ−コイ
ル18が通電されて、リレ−接片(常開)x2aおよび
x2bが閉じる。リレ−接片x2aの閉はリレ−コイル
22への通電(上述の台車1の下降駆動)をもたらし、
リレ−接片x2bの閉は溶接電源PSの溶接開始トリガ
回路を閉じ、これにより溶接ト−チTによる溶接が開始
される。なお、溶接ト−チTに溶接ワイヤを送給するワ
イヤ送給装置(図示せず)は、溶接電源PSからのワイ
ヤ送給制御信号に応答して、溶接ト−チTに溶接ワイヤ
を送り込む。これが溶接中の状態であり、台車1が降下
しつつ溶接ト−チTが溶接ワイヤを繰出しつつ溶接を行
なっている。
レ−コイル13が通電されてその常開リレ−接片x1
a,x1bが閉に、常閉リレ−接片x1cが開になる。
常閉リレ−接片x1cの開は、上述の、切替スイッチS
W2による台車駆動を非応答にする。常開リレ−接片x
1aの閉によりリレ−コイル14が自己保持(スイッチ
PB1が開に戻ってもリレ−コイル14への通電が継
続)される。リレ−接片x1bの閉により、リレ−コイ
ル18が通電されて、リレ−接片(常開)x2aおよび
x2bが閉じる。リレ−接片x2aの閉はリレ−コイル
22への通電(上述の台車1の下降駆動)をもたらし、
リレ−接片x2bの閉は溶接電源PSの溶接開始トリガ
回路を閉じ、これにより溶接ト−チTによる溶接が開始
される。なお、溶接ト−チTに溶接ワイヤを送給するワ
イヤ送給装置(図示せず)は、溶接電源PSからのワイ
ヤ送給制御信号に応答して、溶接ト−チTに溶接ワイヤ
を送り込む。これが溶接中の状態であり、台車1が降下
しつつ溶接ト−チTが溶接ワイヤを繰出しつつ溶接を行
なっている。
【0066】この状態で、溶接停止スイッチPB2が押
される(開かれる)と、リレ−コイル14の通電が停止
してリレ−接片X1aおよびX1bが開き、リレ−コイ
ル18および22の通電が停止するので、そこで溶接が
停止しかつ台車1の下降が停止する。常閉接片X1cが
閉に戻るので、このように溶接を停止した後は、切替ス
イッチSW2によるリレ−コイル22又は24への通電
が可となり、切替スイッチSWの操作に応答して、上述
の「a台車下駆動」又は「b.台車上駆動」が行なわれ
る。
される(開かれる)と、リレ−コイル14の通電が停止
してリレ−接片X1aおよびX1bが開き、リレ−コイ
ル18および22の通電が停止するので、そこで溶接が
停止しかつ台車1の下降が停止する。常閉接片X1cが
閉に戻るので、このように溶接を停止した後は、切替ス
イッチSW2によるリレ−コイル22又は24への通電
が可となり、切替スイッチSWの操作に応答して、上述
の「a台車下駆動」又は「b.台車上駆動」が行なわれ
る。
【0067】さて、溶接停止スイッチPB2が開かれる
ことなく、下リミットスイッチSBが開から閉に切換わ
る(台車1が下リミット位置に到達する)と、下リミッ
トスイッチSBの閉によりリレ−コイル25が通電され
て常閉リレ−接片X5aおよびX5cが開き、かつ、常
開接片X5bが閉じる。リレ−接片X5aの開はリレ−
コイル18の通電を遮断しこれによりリレ−接片X2b
が開くので、溶接電源PSはト−チTへの溶接電力の供
給を停止する。リレ−接片X5cの開はリレ−コイル2
2の通電を遮断しこれにより台車1の下降が停止する。
常開接片X5bが閉じることにより、タイマ19が付勢
されて計時を開始する。タイマ19が設定時間T1の計
時を終了(タイムオ−バとなる)と、タイマ19がタイ
マ接片T1a,T1cを閉じ、T1b,T1d,T1d
を開く。これによりタイマ19が自己保持され、リレ−
コイル24が通電されて、台車1が上昇する。台車1の
上昇により、下リミットスイッチSBは閉から開に戻る
と、リレ−コイル25の通電が停止して接片X5aは閉
に戻り、接片X5bは開に戻り、かつ接片X5cが閉に
戻るが、タイマ接点T1bが開でT1cが閉であるの
で、台車1は上昇を継続する。台車1が上リミット位置
に到達し上リミットスイッチSTが開から閉に切換わる
と、リレ−コイル26が通電されて接片X6a,X6b
が開く。X6bの開により台車1が停止し、X6aの開
により(このときT1dが開であるので)、リレ−コイ
ル14の通電が停止し、X1a,X1bが開いてリレ−
コイル14の自己保持が解除されかつ、リレ−コイル1
8およびタイマ19の通電が遮断される。
ことなく、下リミットスイッチSBが開から閉に切換わ
る(台車1が下リミット位置に到達する)と、下リミッ
トスイッチSBの閉によりリレ−コイル25が通電され
て常閉リレ−接片X5aおよびX5cが開き、かつ、常
開接片X5bが閉じる。リレ−接片X5aの開はリレ−
コイル18の通電を遮断しこれによりリレ−接片X2b
が開くので、溶接電源PSはト−チTへの溶接電力の供
給を停止する。リレ−接片X5cの開はリレ−コイル2
2の通電を遮断しこれにより台車1の下降が停止する。
常開接片X5bが閉じることにより、タイマ19が付勢
されて計時を開始する。タイマ19が設定時間T1の計
時を終了(タイムオ−バとなる)と、タイマ19がタイ
マ接片T1a,T1cを閉じ、T1b,T1d,T1d
を開く。これによりタイマ19が自己保持され、リレ−
コイル24が通電されて、台車1が上昇する。台車1の
上昇により、下リミットスイッチSBは閉から開に戻る
と、リレ−コイル25の通電が停止して接片X5aは閉
に戻り、接片X5bは開に戻り、かつ接片X5cが閉に
戻るが、タイマ接点T1bが開でT1cが閉であるの
で、台車1は上昇を継続する。台車1が上リミット位置
に到達し上リミットスイッチSTが開から閉に切換わる
と、リレ−コイル26が通電されて接片X6a,X6b
が開く。X6bの開により台車1が停止し、X6aの開
により(このときT1dが開であるので)、リレ−コイ
ル14の通電が停止し、X1a,X1bが開いてリレ−
コイル14の自己保持が解除されかつ、リレ−コイル1
8およびタイマ19の通電が遮断される。
【0068】なお、この台車1の上昇中に溶接停止スイ
ッチPB2が開かれると、リレ−コイル14の通電が停
止してリレ−接片X1a,X1bが開き台車1が停止
し、切替スイッチSW2によるリレ−コイル22又は2
4への通電が可となり、切替スイッチSWの操作に応答
して、上述の「a台車下駆動」又は「b.台車上駆動」
が行なわれる。
ッチPB2が開かれると、リレ−コイル14の通電が停
止してリレ−接片X1a,X1bが開き台車1が停止
し、切替スイッチSW2によるリレ−コイル22又は2
4への通電が可となり、切替スイッチSWの操作に応答
して、上述の「a台車下駆動」又は「b.台車上駆動」
が行なわれる。
【0069】上述の実施例の特徴を以下に要約して示
す。
す。
【0070】(1)レ−ル51が右垂直板W2の表面に
対して45度をなすようにレ−ルスタンド60a,60
bに固着され、かつそれらのスタンドの各スティック
(56b)を水平にしてそれらの先端を左垂直板W1の
表面に接触させてレ−ル51を右垂直板W2に固着する
ことにより、レ−ル51が左,右垂直板W1,W2に対
して所定距離および平行となる。しかも、レ−ル51の
平板面が、左,右垂直板W1,W2に対して45度とな
る。
対して45度をなすようにレ−ルスタンド60a,60
bに固着され、かつそれらのスタンドの各スティック
(56b)を水平にしてそれらの先端を左垂直板W1の
表面に接触させてレ−ル51を右垂直板W2に固着する
ことにより、レ−ル51が左,右垂直板W1,W2に対
して所定距離および平行となる。しかも、レ−ル51の
平板面が、左,右垂直板W1,W2に対して45度とな
る。
【0071】レ−ル51に台車1を装着すると、自動的
に第1ア−ムy1の長手軸線の延長線が溶接基準線Lw
と実質上交わる。すなわち第1ア−ムy1の長手軸線
が、左,右垂直板W1,W2に対して45度、かつ、溶
接基準線Lwと実質上直交、となる。倣いロ−ラy7が
倣いア−ムy6を介して第2ア−ムy3で支持され、第
2ア−ムy3が第1ア−ムy1に略平行であるので、倣
いロ−ラy7は、自動的に実質上溶接基準線Lwに対向
する。
に第1ア−ムy1の長手軸線の延長線が溶接基準線Lw
と実質上交わる。すなわち第1ア−ムy1の長手軸線
が、左,右垂直板W1,W2に対して45度、かつ、溶
接基準線Lwと実質上直交、となる。倣いロ−ラy7が
倣いア−ムy6を介して第2ア−ムy3で支持され、第
2ア−ムy3が第1ア−ムy1に略平行であるので、倣
いロ−ラy7は、自動的に実質上溶接基準線Lwに対向
する。
【0072】圧縮コイルスプリングK1が、第1ア−ム
y1を溶接基準線Lwに近付く方向に押すので、倣いロ
−ラy7は、同時に左,右垂直板W1,W2に接触する
位置、すなわち溶接基準線Lwがある角(コ−ナ)の内
部に進入する。すなわち自動的に該コ−ナの左,右垂直
板W1,W2の両者に圧接する。
y1を溶接基準線Lwに近付く方向に押すので、倣いロ
−ラy7は、同時に左,右垂直板W1,W2に接触する
位置、すなわち溶接基準線Lwがある角(コ−ナ)の内
部に進入する。すなわち自動的に該コ−ナの左,右垂直
板W1,W2の両者に圧接する。
【0073】(2)仮に、左,右垂直板W1,W2の曲
りなどにより、第1ア−ムy1が左,右垂直板W1,W
2のそれぞれに対して45度とならない場合でも、第2
ア−ムy3がz方向に延びる軸棒y2を介して第1ア−
ムy1に対して回動しうるので、また、上述のように圧
縮コイルスプリングK1で押されているので、倣いロ−
ラy7が同時に左,右垂直板W1,W2に接触する位
置、すなわち溶接基準線Lwがある角(コ−ナ)内部に
進入するように、第2ア−ムy3が回動する。
りなどにより、第1ア−ムy1が左,右垂直板W1,W
2のそれぞれに対して45度とならない場合でも、第2
ア−ムy3がz方向に延びる軸棒y2を介して第1ア−
ムy1に対して回動しうるので、また、上述のように圧
縮コイルスプリングK1で押されているので、倣いロ−
ラy7が同時に左,右垂直板W1,W2に接触する位
置、すなわち溶接基準線Lwがある角(コ−ナ)内部に
進入するように、第2ア−ムy3が回動する。
【0074】これにより、台車1がz方向に移動する間
の、左,右垂直板W1,W2の角(溶接基準線Lw)に
対するロ−ラy7の倣いは正確である。
の、左,右垂直板W1,W2の角(溶接基準線Lw)に
対するロ−ラy7の倣いは正確である。
【0075】溶接ト−チTが、第3ア−ムy4を介して
第2ア−ムy3で支持されているので、溶接ト−チTの
溶接狙い位置は、倣いロ−ラy7の倣い移動軌跡と実質
上同じ軌跡(ただしロ−ラy7の移動軌跡を平行移動し
たものとなる)を描く。したがって溶接ト−チTによ
る、台車1のz方向移動中の溶接位置は、溶接基準線L
wに対して正確なものとなる。左,右垂直板W1,W2
に曲りなどがあって溶接基準線Lwが曲っていても、溶
接基準線Lwに正確に沿いかつ安定した等脚長(幅が均
一)のビードが得られ、溶接品質が向上する。
第2ア−ムy3で支持されているので、溶接ト−チTの
溶接狙い位置は、倣いロ−ラy7の倣い移動軌跡と実質
上同じ軌跡(ただしロ−ラy7の移動軌跡を平行移動し
たものとなる)を描く。したがって溶接ト−チTによ
る、台車1のz方向移動中の溶接位置は、溶接基準線L
wに対して正確なものとなる。左,右垂直板W1,W2
に曲りなどがあって溶接基準線Lwが曲っていても、溶
接基準線Lwに正確に沿いかつ安定した等脚長(幅が均
一)のビードが得られ、溶接品質が向上する。
【0076】(3)y方向調整機構20Yの調整摘子y
14を操作して、倣いロ−ラy7の倣い移動軌跡(溶接
基準線Lw)に対する溶接ト−チTの溶接狙い位置の軌
跡を、y方向に調整することができる。例えば1パスで
溶接を完了するときには、溶接ト−チTの溶接狙い位置
の軌跡を倣いロ−ラy7の倣い移動軌跡(溶接基準線L
w)と同一とすればよいが、2パス以上で溶接を完了す
るときには、予め各パスでの溶接ト−チTの溶接狙い位
置(溶接基準線Lwを基準とするy方向の位置)を決定
し、各パス毎に溶接ト−チTの溶接狙い位置(y方向)
を調整することができる。したがって複数パスの溶接の
場合にも、溶接基準線Lwが曲っていても、溶接基準線
Lwに正確に沿いかつ安定した等脚長(幅が均一)のビ
ードが得られ、溶接品質が向上する。
14を操作して、倣いロ−ラy7の倣い移動軌跡(溶接
基準線Lw)に対する溶接ト−チTの溶接狙い位置の軌
跡を、y方向に調整することができる。例えば1パスで
溶接を完了するときには、溶接ト−チTの溶接狙い位置
の軌跡を倣いロ−ラy7の倣い移動軌跡(溶接基準線L
w)と同一とすればよいが、2パス以上で溶接を完了す
るときには、予め各パスでの溶接ト−チTの溶接狙い位
置(溶接基準線Lwを基準とするy方向の位置)を決定
し、各パス毎に溶接ト−チTの溶接狙い位置(y方向)
を調整することができる。したがって複数パスの溶接の
場合にも、溶接基準線Lwが曲っていても、溶接基準線
Lwに正確に沿いかつ安定した等脚長(幅が均一)のビ
ードが得られ、溶接品質が向上する。
【0077】(4)第1ア−ムy1を台車1に、x方向
に移動可能に支持し、第1ア−ムy1で倣いロ−ラy7
および溶接ト−チTを支持し、圧縮コイルスプリングk
1,スライド棒x2aおよび摘子x1で、第1ア−ムy
1を倣い位置と退避位置に設定するようにしたので、倣
いロ−ラy7および溶接ト−チTの倣い位置設定と退避
位置設定が容易である。
に移動可能に支持し、第1ア−ムy1で倣いロ−ラy7
および溶接ト−チTを支持し、圧縮コイルスプリングk
1,スライド棒x2aおよび摘子x1で、第1ア−ムy
1を倣い位置と退避位置に設定するようにしたので、倣
いロ−ラy7および溶接ト−チTの倣い位置設定と退避
位置設定が容易である。
【0078】倣い位置設定としているとき圧縮コイルス
プリングk1が、倣いロ−ラy7を倣い加圧するので、
すなわち、圧縮コイルスプリングk1を第1ア−ムy1
の倣い位置への駆動と倣い加圧に共用しているので、倣
い位置/退避位置設定のための機構と倣い機構の組合せ
は単純であり、構造が簡単であり、信頼性が高い。
プリングk1が、倣いロ−ラy7を倣い加圧するので、
すなわち、圧縮コイルスプリングk1を第1ア−ムy1
の倣い位置への駆動と倣い加圧に共用しているので、倣
い位置/退避位置設定のための機構と倣い機構の組合せ
は単純であり、構造が簡単であり、信頼性が高い。
【0079】(5)脱着摘子1aを廻して、比較的に長
いレ−ル51から、比較的に重い台車1を外し、あるい
はレ−ル51に台車1を装着することができるので、す
なわち、台車1を比較的に簡単にレ−ル51に脱着でき
るので、例えば、ある場所の溶接を終了すると台車1を
外して、レ−ル51を次の溶接場所に持ち運んでそこに
設定してから台車1(ならびに溶接ワイヤ送給装置)を
運んでレ−ル51に装着することができ、レ−ル51の
持ち運びと溶接場所への設置が容易である。
いレ−ル51から、比較的に重い台車1を外し、あるい
はレ−ル51に台車1を装着することができるので、す
なわち、台車1を比較的に簡単にレ−ル51に脱着でき
るので、例えば、ある場所の溶接を終了すると台車1を
外して、レ−ル51を次の溶接場所に持ち運んでそこに
設定してから台車1(ならびに溶接ワイヤ送給装置)を
運んでレ−ル51に装着することができ、レ−ル51の
持ち運びと溶接場所への設置が容易である。
【0080】(6)台車1を上リミット位置に置いて作
業者が溶接スタ−トスイッチPB1を閉にすると、コン
トロ−ラCが自動的に、溶接を開始し台車1の下降駆動
を行ない、下リミット位置まで溶接すると自動的に溶接
を停止しかつ台車1の下降駆動を停止し、そして自動的
に台車1を上リミット位置まで上昇駆動し、そして台車
1を停止して作業者の指示(スイッチ操作)を待つの
で、作業者は上記実施例装置に常に付き添う必要は無
く、数台の上記実施例装置の並行使用が可能となる。こ
れにより、作業者の作業能率が向上する。
業者が溶接スタ−トスイッチPB1を閉にすると、コン
トロ−ラCが自動的に、溶接を開始し台車1の下降駆動
を行ない、下リミット位置まで溶接すると自動的に溶接
を停止しかつ台車1の下降駆動を停止し、そして自動的
に台車1を上リミット位置まで上昇駆動し、そして台車
1を停止して作業者の指示(スイッチ操作)を待つの
で、作業者は上記実施例装置に常に付き添う必要は無
く、数台の上記実施例装置の並行使用が可能となる。こ
れにより、作業者の作業能率が向上する。
【0081】(7)溶接スタ−トスイッチPB1および
溶接停止スイッチPB2とは別に、手動操作用の切替ス
イッチSW2を備えて、作業者がこの切替スイッチSW
2を下降側に閉にするとコントロ−ラCが台車1を下降
駆動し、下リミットスイッチSBが台車1の到達によっ
て開から閉に切換わるか、あるいは切替スイッチSW2
が停止位置(中立位置)に戻されるまで台車1の下降駆
動を行ない、同様に、作業者が切替スイッチSW2を上
昇側に閉にするとコントロ−ラCが台車1を上昇駆動
し、上リミットスイッチSTが台車1の到達によって開
から閉に切換わるか、あるいは切替スイッチSW2が中
立位置に戻されるまで台車1の上昇駆動を行なうので、
またこのときには溶接ト−チTには通電しないので、z
方向の溶接終了位置および溶接開始位置の事前確認のた
めの台車1の走行運転が容易である。 (8)上記(7)に加えて、上リミットスイッチSTお
よび下リミットスイッチSBを開から閉に切換えるため
の上,下スイッチストライカSRT,SRBがレ−ル5
1に対してz方向位置調節自在であり、上記(7)で台
車1を溶接終了位置に停止させて下リミットスイッチS
Bを閉とする位置に下スイッチストライカSRBを固定
し、台車1を溶接開始位置に停止させて上リミットスイ
ッチSTを閉とする位置に上スイッチストライカSRT
を固定することにより、z方向の溶接開始位置および溶
接終了位置が定まる。これは現実のト−チTの溶接狙い
位置の目視確認に基づいて行なうことができ、作業者に
とっては容易かつ現実的である。
溶接停止スイッチPB2とは別に、手動操作用の切替ス
イッチSW2を備えて、作業者がこの切替スイッチSW
2を下降側に閉にするとコントロ−ラCが台車1を下降
駆動し、下リミットスイッチSBが台車1の到達によっ
て開から閉に切換わるか、あるいは切替スイッチSW2
が停止位置(中立位置)に戻されるまで台車1の下降駆
動を行ない、同様に、作業者が切替スイッチSW2を上
昇側に閉にするとコントロ−ラCが台車1を上昇駆動
し、上リミットスイッチSTが台車1の到達によって開
から閉に切換わるか、あるいは切替スイッチSW2が中
立位置に戻されるまで台車1の上昇駆動を行なうので、
またこのときには溶接ト−チTには通電しないので、z
方向の溶接終了位置および溶接開始位置の事前確認のた
めの台車1の走行運転が容易である。 (8)上記(7)に加えて、上リミットスイッチSTお
よび下リミットスイッチSBを開から閉に切換えるため
の上,下スイッチストライカSRT,SRBがレ−ル5
1に対してz方向位置調節自在であり、上記(7)で台
車1を溶接終了位置に停止させて下リミットスイッチS
Bを閉とする位置に下スイッチストライカSRBを固定
し、台車1を溶接開始位置に停止させて上リミットスイ
ッチSTを閉とする位置に上スイッチストライカSRT
を固定することにより、z方向の溶接開始位置および溶
接終了位置が定まる。これは現実のト−チTの溶接狙い
位置の目視確認に基づいて行なうことができ、作業者に
とっては容易かつ現実的である。
【図1】 本発明の一実施例の機構主要部の外観を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】 図1に示す機構を図1の矢印2Aが指す方向
で見た平面図であり、一部は破断した断面を示す。
で見た平面図であり、一部は破断した断面を示す。
【図3】 図1の3A−3A線断面図である。
【図4】 図1に示す機構を図1の矢印4Aが指す方向
で見た右側面図であり、一部は破断した断面を示す。
で見た右側面図であり、一部は破断した断面を示す。
【図5】 図1に示すコントローラCを内蔵する操作盤
の正面図である。
の正面図である。
【図6】 図1に示すコントローラCの電気回路構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
1:台車 M:台車駆動モ
ータ 10X:x方向進退機構 20Y:y方向
調整機構 30Z:z方向調整機構 ST:上リミッ
トスイッチ SB:下リミットスイッチ 40:ピニオン 50:ラック 51:レール 60a,60b:レールスタンド C:コントロー
ラ PS:溶接電源 WS:溶接ワイ
ヤ送給装置 NFB:ヒューズ PB1:溶接ス
タ−トスイッチ PB2:溶接停止スイッチ PL:パイロッ
トランプ SW1:電源スイッチ SW2:切替ス
イッチ SRB,SRT:スイッチストライカ T:溶接トーチ VR1:ポテンショメ−タ
ータ 10X:x方向進退機構 20Y:y方向
調整機構 30Z:z方向調整機構 ST:上リミッ
トスイッチ SB:下リミットスイッチ 40:ピニオン 50:ラック 51:レール 60a,60b:レールスタンド C:コントロー
ラ PS:溶接電源 WS:溶接ワイ
ヤ送給装置 NFB:ヒューズ PB1:溶接ス
タ−トスイッチ PB2:溶接停止スイッチ PL:パイロッ
トランプ SW1:電源スイッチ SW2:切替ス
イッチ SRB,SRT:スイッチストライカ T:溶接トーチ VR1:ポテンショメ−タ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 37/02 B23K 37/02 C
Claims (7)
- 【請求項1】レ−ル部材;該レ−ル部材を、実質上垂直
に立てられ直交する2つの鋼板が交わる実質上垂直な線
に実質上平行に固定するためのレ−ル固定手段;前記2
つの鋼板に対して実質上45度の角度をなす方向に延び
る第1ア−ム;第1ア−ムをそれが延びる方向には移動
可能に、該方向と直交する水平方向および垂直方向には
固定支持し、かつ、レ−ル部材に装着されレ−ル部材に
沿ってそれが延びる方向に自走する、走行駆動用の電気
モ−タを含む台車;台車に対して相対的に第1ア−ム
を、それが延びる方向かつ前記2つの鋼板に近付く方向
に駆動する力を加えるばね部材;第1ア−ムで支持さ
れ、実質上第1ア−ムが延びる方向で前記2つの鋼板が
交わるコ−ナに実質上対向する倣いロ−ラおよびすみ肉
溶接ト−チ;該ト−チに溶接電力を供給する溶接電源;
該ト−チに溶接ワイヤを送給する溶接ワイヤ供給装置;
および、 前記電気モ−タに台車の駆動のために通電しかつ前記溶
接電源を介してト−チに溶接電力を供給するためのコン
トロ−ラ;を備える立向きすみ肉溶接装置。 - 【請求項2】前記倣いロ−ラおよびト−チを支持し、第
1ア−ムが延びる方向に直交する垂直方向に延びる軸を
中心に回転可能に前記第1ア−ムに結合された第2ア−
ム;を備える、請求項1記載の立向きすみ肉溶接装置。 - 【請求項3】前記ト−チを支持し、第1ア−ムが延びる
方向に直交する垂直方向に延びる軸を中心に回転可能に
第2ア−ムに結合された第3ア−ム;および、第2ア−
ムに対する第3ア−ムの回転角度を調整する手段;を備
える、請求項2記載の立向きすみ肉溶接装置。 - 【請求項4】レ−ル部材は平板体であり;レ−ル固定手
段は、前記2つの鋼板の一方に固着され、レ−ル部材を
その平板面が前記2つの鋼板に対して実質上45度とな
る姿勢で支持するレ−ルスタンドである、請求項1,請
求項2又は請求項3記載の立向きすみ肉溶接装置。 - 【請求項5】レ−ルスタンドは、それが固着された鋼板
の平板面に対して実質上垂直な軸を中心に回動可能なス
ティックを含む、請求項4記載の立向きすみ肉溶接装
置。 - 【請求項6】レ−ル部材は、その長手軸が延びる方向に
平行なラックを含み;台車は、前記走行駆動用の電気モ
−タによって駆動される減速機および該減速機の出力軸
に結合され前記ラックに噛み合うピニオンを含む;請求
項1,請求項2,請求項3,請求項4又は請求項5記載
の立向きすみ肉溶接装置。 - 【請求項7】レ−ル部材は、その長手軸が延びる方向の
位置調整が可能な上,下スイッチストライカを含み;台
車は、上スイッチストライカの当りにより開/閉が切換
わる上リミットスイッチおよび下スイッチストライカの
当りにより開/閉が切換わる下リミットスイッチを含
み;コントロ−ラは、作業者が溶接開始/停止および台
車駆動/停止を指示するための入力手段と、作業者の該
入力手段の操作による台車駆動の指示に対応して前記電
気モ−タに通電し台車停止の指示に対応して通電を停止
する台車位置決め用モ−タ通電回路と、溶接開始の指示
に対応して前記溶接電源にト−チへの溶接電力の供給を
指示し下スイッチストライカへの当りによる下リミット
スイッチの開/閉の切換わりに応答して電力供給の停止
を指示する給電指示回路と、該溶接開始の指示に対応し
て前記電気モ−タに台車下降方向に回転駆動する極性の
電流を通電し下スイッチストライカへの当りによる下リ
ミットスイッチの開/閉の切換わりに応答して、該通電
を停止する溶接時モ−タ通電回路と、下リミットスイッ
チの開/閉の該切換わりの後、前記電気モ−タに台車上
昇方向に回転駆動する極性の電流を通電し上スイッチス
トライカへの当りによる上リミットスイッチの開/閉の
切換わりに応答して、該通電を停止する復帰通電回路
と、を含む;請求項1,請求項2,請求項3,請求項
4,請求項5又は請求項6記載の立向きすみ肉溶接装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7213274A JPH0957439A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 立向きすみ肉溶接装置 |
KR1019960005261A KR100193799B1 (ko) | 1995-08-22 | 1996-02-29 | 직립 필릿용접장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7213274A JPH0957439A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 立向きすみ肉溶接装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957439A true JPH0957439A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16636398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7213274A Pending JPH0957439A (ja) | 1995-08-22 | 1995-08-22 | 立向きすみ肉溶接装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0957439A (ja) |
KR (1) | KR100193799B1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011218404A (ja) * | 2010-04-09 | 2011-11-04 | Koike Sanso Kogyo Co Ltd | 溶接装置 |
CN103331562A (zh) * | 2013-07-12 | 2013-10-02 | 苏州澳冠自动化设备有限公司 | 一种l型变位焊接机器人 |
CN103509919A (zh) * | 2012-06-20 | 2014-01-15 | 大连理研船舶装备有限公司 | 造船用无轨道背烧机 |
CN106271270A (zh) * | 2016-08-29 | 2017-01-04 | 青岛北海船舶重工有限责任公司 | 平角焊小车焊接辅助装置 |
CN106799557A (zh) * | 2017-03-01 | 2017-06-06 | 广西双起起重机制造有限公司 | 一种角钢式标准节拉杆耳板定位夹具 |
CN116372326A (zh) * | 2023-06-06 | 2023-07-04 | 安徽创和建筑集团有限公司 | 一种幕墙铝板局部热熔焊接装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100442200B1 (ko) * | 2001-09-27 | 2004-07-30 | 우성기전산업 주식회사 | L형 자동용접 캐리지와 캐리지 용접제어방법 |
KR101122564B1 (ko) * | 2009-04-08 | 2012-03-20 | 삼성중공업 주식회사 | 레일형 자동 용접 장치 |
CN109175807A (zh) * | 2018-10-16 | 2019-01-11 | 上海电机学院 | 全方位焊接一体化机床及其焊接方法 |
KR102121459B1 (ko) * | 2019-04-30 | 2020-06-10 | 현대삼호중공업 주식회사 | 와이어 송급장치용 이송지그와 이를 갖춘 횡향 자동용접장치 |
-
1995
- 1995-08-22 JP JP7213274A patent/JPH0957439A/ja active Pending
-
1996
- 1996-02-29 KR KR1019960005261A patent/KR100193799B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011218404A (ja) * | 2010-04-09 | 2011-11-04 | Koike Sanso Kogyo Co Ltd | 溶接装置 |
CN103509919A (zh) * | 2012-06-20 | 2014-01-15 | 大连理研船舶装备有限公司 | 造船用无轨道背烧机 |
CN103331562A (zh) * | 2013-07-12 | 2013-10-02 | 苏州澳冠自动化设备有限公司 | 一种l型变位焊接机器人 |
CN106271270A (zh) * | 2016-08-29 | 2017-01-04 | 青岛北海船舶重工有限责任公司 | 平角焊小车焊接辅助装置 |
CN106799557A (zh) * | 2017-03-01 | 2017-06-06 | 广西双起起重机制造有限公司 | 一种角钢式标准节拉杆耳板定位夹具 |
CN116372326A (zh) * | 2023-06-06 | 2023-07-04 | 安徽创和建筑集团有限公司 | 一种幕墙铝板局部热熔焊接装置 |
CN116372326B (zh) * | 2023-06-06 | 2023-08-11 | 安徽创和建筑集团有限公司 | 一种幕墙铝板局部热熔焊接装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR970009957A (ko) | 1997-03-27 |
KR100193799B1 (ko) | 1999-06-15 |
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