JPH0953095A - 漂白剤組成物 - Google Patents

漂白剤組成物

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JPH0953095A
JPH0953095A JP7203045A JP20304595A JPH0953095A JP H0953095 A JPH0953095 A JP H0953095A JP 7203045 A JP7203045 A JP 7203045A JP 20304595 A JP20304595 A JP 20304595A JP H0953095 A JPH0953095 A JP H0953095A
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JP
Japan
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carbon atoms
hydroxylamine
linear
bleaching
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Application number
JP7203045A
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English (en)
Inventor
Koji Saiga
耕司 雑賀
Hiroyuki Yamada
浩之 山田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラドスポリウム(Cladosporium)属のかびが
生産する色素に由来する頑固な黒ずみ汚れに対して優れ
た漂白効果を発揮する酸素系の漂白剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 (a) 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水
素を生成する過酸化物と、(b) ヒドロキシルアミンまた
はその塩と、(c) 下記 (1)〜(2) の化合物からなる群か
ら選ばれる漂白活性化剤とを含有する漂白剤組成物。 (1) 下記一般式(I)で表される化合物 【化1】 〔式中、R1は水素原子、特定炭素数のアルキル基等、
R2、R3、R4はそれぞれ特定炭素数のアルキレン基等、p
は0又は1、A は炭素数2〜4のアルキレン基、nは1
〜100 の数でn 個のA は同一でも異なっていてもよい。
M はアルカリ金属原子等を示す。〕 (2) 下記一般式(II)で表される化合物 【化2】 〔式中、R は炭素数10〜19のアルキル基であり、且つカ
ルボニル炭素を含む最長線状アルキル鎖の炭素数が11〜
20となる基であり、L はリービング基である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かび取り剤、台所
用漂白剤、浴室用漂白剤及び衣料用漂白剤などの家庭用
漂白剤として有用な、刺激臭がなく、漂白力及びその持
続性に優れた酸素系漂白剤組成物に関する。より詳しく
は、浴室の垂直面である壁や天井等の頑固で落としにく
いかび汚れを対象にした漂白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】浴室の
天井、タイル目地、プラスチックの壁や台所の三角コー
ナー等の黒ずみ汚れはクラドスポリウム(Cladosporium)
属等のかびの生産する色素が原因であり、クレンザーや
界面活性剤だけでは落とすことができないため、現在は
次亜塩素酸塩等の塩素系漂白剤を使用したかび取り剤が
上市されている。この次亜塩素酸塩を使用したかび取り
剤は、漂白性能は優れているが、目や皮膚に対する危険
性が大きく、特にスプレータイプのものは天井等のカビ
に不向きである。更に、特有の塩素系の臭いが強く、狭
い浴室などで使用するには抵抗がある上、あやまって酸
性の洗剤と併用したりすると有毒ガスを発生するという
問題がある。
【0003】近年、このような問題のない酸素系漂白剤
が検討されている。例えば、特開昭62−4794号公報に
は、過酸化水素又は過炭酸ソーダと漂白活性化剤とペル
オキシ二硫酸塩を併用したかび取り剤組成物が開示され
ている。
【0004】また、特開平6−247924には、2−スルホ
エチルフェノキシ酢酸エステルナトリウム塩等の化合物
を漂白活性化剤として含有するかび取り剤組成物、特開
平7-61962 号には、2−スルホエチルフェノキシエトキ
シ酢酸エステルナトリウム塩等の化合物を漂白活性化剤
として含有する漂白剤組成物が開示されている。さらに
特開昭59−22999 号にはアシルオキシベンゼンスルホン
酸ナトリウム塩などの化合物を漂白活性化剤として含有
する漂白剤組成物が開示されている。
【0005】しかしながら、上記公報に記載の組成物又
は化合物は何れも、例えば浴室のタイル目地を汚染して
いる前述のクラドスポリウム属のかびによる汚れに対し
ては、そのかび汚れに含まれるカタラーゼによって漂白
剤組成物中の過酸化水素が分解されることによって、本
来の洗浄性能が発揮されないという不都合を生じること
がある。一般的に、ほとんどの家庭でクラドスポリウム
に由来するカタラーゼを持っているカビ汚れが見られる
と考えられ、この問題の解決は非常に重要である。
【0006】従って、本発明の目的は、かび汚れに含ま
れるカタラーゼに影響されることなく優れた漂白力を発
揮でき、且つ刺激臭のない酸素系漂白剤組成物を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意研究した結果、酸素系漂白剤におい
てヒドロキシルアミン又はヒドロキシルアミン塩を配合
することにより、カビ汚れに含まれるカタラーゼ活性を
阻害でき、漂白力に優れた酸素系漂白剤組成物が得られ
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、下記成分 (a)〜(c) を
含有してなる漂白剤組成物を提供するものである。 (a) 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を生成する過
酸化物 (b) ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン塩 (c) 下記 (1)〜(2) の化合物からなる群から選ばれる漂
白活性化剤 (1) 下記一般式(I)で表される化合物
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1は水素原子、あるいは炭素数1
〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又は
アシル基を示し、R2は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキレン基、又は炭素数1〜5の直鎖若しくは分
岐鎖のアルキル基で置換されていてもよいフェニレン基
を示し、R3は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐鎖のアル
キレン基を示し、R4は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の
アルキレン基を示し、pは0又は1の数を示し、A は炭
素数2〜4のアルキレン基を示し、n は1〜100の数を
示し、n 個のA は同一でも異なっていてもよい。M はア
ルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウ
ム、アルキルアンモニウム又はアルカノールアンモニウ
ムを示す。〕 (2) 下記一般式(II)で表される化合物
【0011】
【化4】
【0012】〔式中、R は炭素数10〜19のアルキル基で
あり、且つカルボニル炭素を含む最長線状アルキル鎖の
炭素数が11〜20となる基であり、L はリービング基であ
る。〕 以下、本発明の漂白剤組成物について詳述する。
【0013】本発明に用いられる成分(a) は、過酸化水
素又は水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物であ
る。これらのうち水溶液中で過酸化水素を生成する過酸
化物としては、過炭酸ナトリウム、トリポリリン酸ナト
リウム・過酸化水素付加物、ピロリン酸ナトリウム・過
酸化水素付加物、尿素・過酸化水素付加物、または4Na2
SO4 ・2H2O2 ・NaCl、過ホウ酸ナトリウム一水化物、過
ホウ酸ナトリウム四水化物、過ケイ酸ナトリウム、過酸
化ナトリウム、過酸化カルシウム等が例示される。これ
らの中でも特に、過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過ホ
ウ酸ナトリウム一水化物、過ホウ酸ナトリウム四水化
物、更には過酸化水素、過炭酸ナトリウムが好ましい。
【0014】上記成分(a) の配合量は、本発明の組成物
中、好ましくは 0.1〜98重量%である。上記成分(a) と
して過酸化水素を使用する場合、組成物中の配合量は
0.1〜30重量%、特に 0.5〜6重量%とすることが好ま
しい。また、上記成分(a) として水溶液中で過酸化水素
を発生する過酸化物を使用する場合、組成物中の配合量
は 0.1〜98重量%、特に 0.5〜60重量%とするのが好ま
しい。
【0015】本発明に用いられる成分(b) のヒドロキシ
ルアミンまたはヒドロキシルアミン塩はかび汚れに含ま
れるカタラーゼの活性を阻害し、結果として漂白力を大
幅に向上させることができる。ヒドロキシアミン塩とし
ては、ヒドロキシアミンと硫酸、塩酸或いは蓚酸の塩が
挙げられる。また、これらを二種以上併用することもで
きる。成分(b) の配合量は、本発明の組成物中、好まし
くは0.0001〜10重量%、更に好ましくは0.01〜1重量%
である。
【0016】本発明に用いられる成分(c) の漂白活性化
剤としては、下記 (1)〜(2) の化合物からなる群から選
ばれる1種以上の漂白活性化剤が好ましい。 (1) 下記一般式(I)で表される化合物。
【0017】
【化5】
【0018】〔式中、R1は水素原子、あるいは炭素数1
〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又は
アシル基を示し、R2は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキレン基、又は炭素数1〜5の直鎖若しくは分
岐鎖のアルキル基で置換されていてもよいフェニレン基
を示し、R3は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐鎖のアル
キレン基を示し、R4は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の
アルキレン基を示し、pは0又は1の数を示し、A は炭
素数2〜4のアルキレン基を示し、n は1〜100の数を
示し、n 個のA は同一でも異なっていても良い。M はア
ルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウ
ム、アルキルアンモニウム又はアルカノールアンモニウ
ムを示す。〕 上記(1) の化合物の好ましい例示としては、2−フェノ
キシエトキシ酢酸、2−ベンジルオキシエトキシ酢酸、
フェノキシポリオキシエチレン酢酸、ベンジルオキシポ
リオキシエチレン酢酸、ノニルフェノキシポリオキシエ
チレン酢酸、フェノキシポリオキシエチレンプロピオン
酸、ベンジルオキシポリオキシエチレンプロピオン酸、
ノニルフェノキシポリオキシエチレンプロピオン酸等の
有機酸と、2−ヒドロキシエタンスルホン酸(イセチオ
ン酸)、2−ヒドロキシプロパン−1−スルホン酸、1
−ヒドロキシプロパン−2−スルホン酸、1−ヒドロキ
シブタン−2−スルホン酸、2−ヒドロキシペンタン−
1−スルホン酸等のヒドロキシアルカンスルホン酸等の
エステルとの、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム
塩、アンモニウム塩、メチルアンモニウム塩、ジエチル
アンモニウム塩、トリエタールアンモニウム塩等を挙げ
ることができる。特に好ましくは、2−フェノキシエト
キシ酢酸、2−ベンジルオキシエトキシ酢酸と、2−ヒ
ドロキシエタンスルホン酸(イセチオン酸)、2−ヒド
ロキシプロパン−1−スルホン酸とのエステルのナトリ
ウム塩である。 (2) 下記一般式(II)で表される化合物。
【0019】
【化6】
【0020】〔式中、R は炭素数10〜19のアルキル基で
あり、且つカルボニル炭素を含む最長線状アルキル鎖の
炭素数が11〜20となる基であり、L はリービング基であ
る。〕 一般式(II)におけるリービング基L としては、下記に
示す三種のリービング基の何れかが好ましく、
【0021】
【化7】
【0022】〔式中、R1は炭素数1〜8のアルキル基で
あり、Y は水素原子又は水溶性基である。〕 特に下記のリービング基が好ましい。
【0023】
【化8】
【0024】〔式中、M はアルカリ金属である。〕 上記において、Y で表される水溶性基としては、例え
ば、カルボキシル基、スルホネート基、スルフェート
基、又はそれらの塩などが挙げられ、中でも、スルホネ
ート基又はその塩が好ましく、特にスルホネート基のア
ルカリ金属塩が好ましい。
【0025】上記成分(c) の配合量は、本発明の組成物
中、好ましくは 0.002〜70重量%、更に好ましくは 0.1
〜50重量%である。
【0026】また、上記成分(a) の過酸化水素又は水溶
液中で過酸化水素を生成する過酸化物及び上記成分(c)
の漂白活性化剤は、漂白力向上の点から、その重量比
(a)/(c) が50/1〜1/10、特に20/1〜1/5 となる範囲で配
合するのが好ましい。また、上記成分(a) 及び(b) は、
漂白力向上の点から使用時の有効酸素濃度が0.01〜5重
量%となるように配合するのが好ましい。
【0027】本発明の漂白組成物には洗浄の向上のため
水溶性高分子を配合することができ、かかる水溶性高分
子は特に制限されるものではないが、好ましい例示とし
ては下記 (i)〜(x) の水溶性高分子などが挙げられ、こ
れらの水溶性高分子を1種または2種以上を混合して用
いることができる。 (i) グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナ
ン、アルギン酸、アラビアガム及びペクチン等の植物由
来の天然高分子。 (ii)キサンタンガム等の微生物由来の天然高分子。 (iii) セルロース、澱粉及びセルロース澱粉を酸化、メ
チル化、カルボキシメチル化、ヒドロキシエチル化、ヒ
ドロキシプロピル化、カチオン化等の処理で加工した澱
粉誘導体及びセルロース誘導体。 (iv)ポリアクリル酸ホモポリマー又はアクリル酸と共重
合可能なモノマーとのコポリマーであるポリアクリル酸
誘導体及び該ポリアクリル酸ホモポリマー又は該ポリア
クリル酸誘導体を架橋したもの。 (v) ゼラチン、カゼイン、アルブミン及びシェラック等
の動物由来の天然高分子。 (vi)グアーガム、ローカストビーンガムを酸化、メチル
化、カルボキシメチル化、ヒドロキシエチル化、ヒドロ
キシプロピル化、カチオン化等の処理で加工したグアー
ガム誘導体及びローカストビーンガム誘導体。 (vii) アルギン酸アンモニウム及びアルギン酸プロピレ
ングリコールエステル等のアルギン酸誘導体。 (viii)酢酸ビニルホモポリマー若しくは酢酸ビニルと他
のモノマーとのコポリマーの完全又は不完全鹸化物、又
はこれらを例えば、アルデヒド等により化工した、ポリ
ビニルアルコール若しくはポリビニルアルコール誘導
体。 (ix)ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、
エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー
等のポリアルキレングリコール。 (x) ポリジメチルアミノエチルメタクリレート及びその
4級化物又はジメチルアミノエチルメタクリレートと共
重合可能なモノマーとのコポリマー及びその4級化物、
ジメチルジアリルアンモニウムクロライドの閉環重合
物、並びにポリ(N−ビニル−2,3 −ジメチルイミダゾ
リニウムクロライド)等の合成カチオン性ポリマー。
【0028】上記水溶性高分子のうち、特に、上記 (i)
〜(iv)の群から選ばれる1種以上の水溶性高分子が好ま
しい。これらの水溶性高分子は、汚れに対する漂白剤の
付着効果を高め、結果として洗浄力を飛躍的に高めるこ
とができる。上記水溶性高分子の配合量は、本発明の組
成物中、好ましくは 0.001〜10重量%、更に好ましくは
0.01〜5重量%である。
【0029】本発明の組成物には界面活性剤を併用する
ことができ、かかる界面活性剤としては、アルキルグリ
コシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、オ
キシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー(プル
ロニック)、脂肪酸モノグリセライド、及びアミンオキ
サイド等の非イオン界面活性剤;石鹸、アルキル硫酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキル硫酸エステル塩、スルホコハク酸ジエステル
塩等の陰イオン界面活性剤;モノ又はジアルキルアミン
及びそのポリオキシエチレン付加物、モノ又はジ長鎖ア
ルキル第4級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤;
カルボベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベ
タイン等の両性界面活性剤等が挙げられる。これらの中
でも、洗浄力という点から、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、石鹸等の陰イオン界面活性剤が特に優れている。
上記界面活性剤の配合量は、本発明の組成物中、好まし
くは0.01〜70重量%、更に好ましくは 0.1〜20重量%で
ある。
【0030】本発明の漂白剤組成物は、更にpHを調整す
る緩衝剤を配合すれば、効果をより高めることができ
る。本発明の組成物原液のpHは、5〜13、好ましくは9
〜11が適当である。
【0031】上記緩衝剤としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、水酸化ア
ンモニウム、あるいはモノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等のアミン誘導体、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩、炭酸アンモニウム等の炭酸塩、珪酸ナトリウム、珪
酸カリウム等のアルカリ金属の珪酸塩、珪酸アンモニウ
ム等の珪酸塩等を、本発明の組成物中0.01〜30重量%配
合することができる。更に、必要により、硫酸ナトリウ
ム、硫酸カリウム、硫酸リチウム等のアルカリ金属硫酸
塩、硫酸アンモニウム塩、重炭酸ナトリウム、重炭酸カ
リウム、重炭酸リチウム等のアルカリ金属重炭酸塩、重
炭酸アンモニウム等を、本発明の組成物中0.01〜30重量
%配合することができる。
【0032】また、本発明の組成物に、キレート剤を配
合するのが好ましい。一般に酸素系漂白剤は、微量の金
属によって自己分解することが知られており、上記キレ
ート剤を配合すると微量金属による漂白性能のダウンを
防ぎ、保存安定性を向上させることができる。上記キレ
ート剤としては、トリポリリン酸、ピロリン酸、オルソ
リン酸、ヘキサメタリン酸等のアルカリ金属塩、エチレ
ンジアミン4酢酸、ヒドロキシイミノ2酢酸、ジヒドロ
キシエチルグリシン、ニトリロ3酢酸、ヒドロキシエチ
レンジアミン3酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、ト
リエチレンテトラミン6酢酸、及びこれらのアルカリ金
属塩、テトラアセチルエチレンジアミン、アミノトリメ
チレンホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1 −
ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラメチレンホスホ
ン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン
酸、アミノトリメチレンホスホン酸のN−オキサイド、
及びこれらのアルカリ金属塩等が挙げられる。上記キレ
ート剤の配合量は、本発明の組成物中、好ましくは0.00
01〜10重量%、更に好ましくは 0.001〜3重量%であ
る。
【0033】その他必要により、本発明の組成物に、p
−トルエンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸
ナトリウム、アルケニルコハク酸ナトリウム、尿素等の
可溶化剤、浸透剤、粘土等の懸濁化剤、研磨剤、キレー
ト剤、顔料、染料、香料等の任意成分を配合することが
できる。
【0034】本発明の組成物に配合し得る上記の任意成
分の組成物中の好ましい組成の一例は、次の通りであ
る。 ・水溶性ポリマー;0.001〜10重量% ・界面活性剤 ;0.01〜70重量% ・緩衝剤 ;0.01〜30重量% ・キレート剤 ;0.0001〜10重量% ・顔料・染料・香料等;適量 本発明の漂白剤組成物を液体型とする場合には、上記必
須成分及び上記任意成分に、水を加えて調製される。
尚、水の配合量は限定されない。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の漂白剤組成物の使用形態
としては、上記必須成分(a) 、(b) 、(c) 及び任意成分
を全て含む1剤型、上記必須成分(a) と、上記必須成分
(b) 及び上記必須成分(c) 並びに任意成分とを別々に分
包した2剤型、上記必須成分(a) 及び(b) と、上記必須
成分(c) 及び任意成分とを別々に分包した2剤型、上記
必須成分(a) と、上記必須成分(c) と、上記必須成分
(b) 及び上記の任意成分とを別々に分包した3剤型等、
何れの形態でも使用することができ、使用時の簡便性の
点から、2剤型とするのが好ましい。
【0036】本発明の漂白剤組成物を1剤型とする場合
は、上記成分(a) として液状の過酸化水素を使用するこ
とは貯蔵安定性上困難であり、水溶液中で過酸化水素を
生成する粉末状の過酸化物を使用することが好ましい。
1剤型の漂白剤組成物では、水は実質的に0重量%の形
態となる。すなわち、1剤型の漂白剤組成物は、粉末状
又は固体状であり、使用に際して、使用前に水で溶解し
た後、対象面に散布又は噴霧して漂白処理を行なうもの
である。
【0037】また、本発明の漂白剤組成物を上記1剤型
以外の形態(2剤型、3剤型等)とする場合は、それぞ
れの分包中には上記任意成分や水を配合することができ
る。上記2剤型又は3剤型の漂白剤組成物は、使用に際
して、使用直前に各分包を混合し(必要により水を添加
し)、溶液、スラリー又はペースト状にして、直ちに対
象面に散布又は噴霧して漂白処理を行うものである。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明を更
に詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実
施例により何等制限されるものではない。
【0039】実施例1 下記表1に示す組成(組成比単位は重量%)のヒドロキ
シルアミンを含むB液を調製し、下記表1に示す組成の
A液と等量混合し、漂白剤水溶液を得た。この水溶液を
使用し、下記のかび漂白力試験を実施した。その結果を
下記表1に示す。
【0040】実施例2 下記表2に示す組成(組成比単位は重量%)からなる液
状の漂白剤組成物(A液)を調製し、A液に対して10重
量%の過炭酸ナトリウム(PC)を混合し、漂白剤水溶
液を得た。この水溶液を使用し、下記のかび漂白力試験
を実施した。その結果を下記表2に示す。
【0041】実施例3 下記表3に示す組成(組成比単位は重量%)の水溶性高
分子、活性剤などを含むA液、B液、またはA液とB液
を調製し、2液を等量混合し漂白剤水溶液を得た。この
水溶液を使用し、下記のかび漂白力試験を実施した。そ
の結果を下記表3に示す。
【0042】〔かび漂白力試験〕クラドスポリウム・ヘ
ルバルム(Cladosporium herbarum)を接種し、30℃、14
日間培養したプラスチック板(ABS樹脂製)をモデル
かびプレートとし、漂白性能を比較した。上記漂白剤水
溶液を40μl 滴下し、15分放置後、水洗、風乾した後、
日本電気工業株式会社製測色計1001DPを用いて明度
(L値)を測定した。尚、プラスチック板のL値は92.
4、モデルかびプレートのL値は65〜75であった。数値
が高いほどかびに対する漂白力が優れていることを示
す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】なお、上記表1、表2、表3の化合物につ
いての詳細は、下記の通りである。
【0047】
【化9】
【0048】◎任意成分 ・ディクエスト2015DN;1−ヒドロキシエチリデン-1,1
- ジホスホン酸3ナトリウム塩(モンサント社製) ・キサンタンガム(ケルコ社製) ・AS;アルキル(C12〜C14)硫酸ソーダ(花王(株)
製) 上記表1〜表3の結果から、本発明品は、カタラーゼの
活性を阻害し、そのために漂白効果が高いことが判る。
【0049】
【発明の効果】本発明の漂白剤組成物は、刺激臭がな
く、浴室のタイル目地や壁等に発生したカビ汚れに対し
て、そのカタラーゼ活性を阻害することにより、高い漂
白性能を保持する酸素系漂白剤組成物である。また、本
発明の漂白剤組成物は、前記成分 (c)を特定の漂白活性
化剤にすることにより、更に上記効果を向上させる。従
って、本発明の漂白剤組成物は、かび取り剤、台所用漂
白剤、浴室用漂白剤及び衣料用漂白剤等の家庭用漂白剤
として特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7/54 C11D 7/54 // D06L 3/02 D06L 3/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分 (a)〜(c) を含有してなる漂白
    剤組成物。 (a) 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を生成する過
    酸化物 (b) ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン塩 (c) 下記 (1)〜(2) の化合物からなる群から選ばれる漂
    白活性化剤 (1) 下記一般式(I)で表される化合物 【化1】 〔式中、R1は水素原子、あるいは炭素数1〜10の直鎖又
    は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を示
    し、R2は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレ
    ン基、又は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
    ル基で置換されていてもよいフェニレン基を示し、R3
    炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示
    し、R4は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基
    を示し、pは0又は1の数を示し、A は炭素数2〜4の
    アルキレン基を示し、n は1〜100の数を示し、n 個のA
    は同一でも異なっていてもよい。M はアルカリ金属原
    子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム、アルキルア
    ンモニウム又はアルカノールアンモニウムを示す。〕 (2) 下記一般式(II)で表される化合物 【化2】 〔式中、R は炭素数10〜19のアルキル基であり、且つカ
    ルボニル炭素を含む最長線状アルキル鎖の炭素数が11〜
    20となる基であり、L はリービング基である。〕
  2. 【請求項2】 成分(a) 、成分(b) 及び成分(c) の配合
    量が、下記の範囲内である請求項1記載の漂白剤組成
    物。 (a) 0.1〜98重量% (b) 0.0001〜10重量% (c) 0.002〜70重量%
  3. 【請求項3】 (b) 成分が、ヒドロキシルアミン、硫酸
    ヒドロキシルアミン、塩酸ヒドロキシルアミン及びしゅ
    う酸ヒドロキシルアミンから選ばれる一種以上である請
    求項1又は2記載の漂白剤組成物。
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