JPH10140190A - 漂白剤組成物 - Google Patents

漂白剤組成物

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JPH10140190A
JPH10140190A JP30274496A JP30274496A JPH10140190A JP H10140190 A JPH10140190 A JP H10140190A JP 30274496 A JP30274496 A JP 30274496A JP 30274496 A JP30274496 A JP 30274496A JP H10140190 A JPH10140190 A JP H10140190A
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JP
Japan
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carbon atoms
component
linear
bleaching
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Application number
JP30274496A
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English (en)
Inventor
Koji Saiga
耕司 雑賀
Hiroyuki Yamada
浩之 山田
Kazukuni Tsukuda
一訓 佃
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺激臭がなく、漂白力に優れ、且つカビ取り
洗浄後長期間に渡って黒ずみ汚れの再発を抑制する酸素
系漂白剤組成物の提供。 【解決手段】 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を
生成する過酸化物、漂白活性化剤(I)、及びカチオン
性界面活性剤(II)又は(III) を含有する漂白剤組成物 【化1】 〔式中、R1はH, C1-10のアルキル基等、R2はC1-8のアル
キレン基等、R3はC1-8のアルキレン基、R4はC1-5のアル
キレン基、p は0又は1、A はC2-4のアルキレン基、n
は1〜100 の数、M はアルカリ金属原子等を示す。〕 【化2】 〔R5はC6-18 のアルキル基等、R6はメチル基又はC6-18
のアルキル基等、R7はC6-18 のアルキル基等、X-は陰イ
オン基を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は漂白剤組成物に関
し、詳しくは、カビ取り剤、台所用漂白剤及び浴室用漂
白剤などの家庭用漂白剤として有用であり、特に浴室の
垂直面である壁や天井などの頑固で落としにくいカビ汚
れを除去するのに適した、刺激臭がなく、漂白力及びそ
の持続性に優れた酸素系漂白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】浴室の
天井、タイル目地、プラスチックの壁や台所の三角コー
ナー等の黒ずみ汚れはクラドスポリウム(Cladosporiu
m)属等のカビの生産する色素が原因であり、クレンザ
ーや界面活性剤だけでは落とすことができないため、現
在は次亜塩素酸塩等の塩素系漂白剤を使用したカビ取り
剤が上市されている。この次亜塩素酸塩を使用したカビ
取り剤は、漂白性能は優れているが、目や皮膚に対する
危険性が大きく、特にスプレータイプのものは天井等の
カビに不向きである。更に、特有の塩素系の匂いが強
く、狭い浴室などで使用するには抵抗がある上、あやま
って酸性の洗剤と併用したりすると有毒ガスを発生する
という問題がある。また、漂白後のカビの再発を抑制す
る働きはなく、比較的短期間で再びカビによる黒ずみ汚
れが発生し、頻繁なカビ取り作業が余儀なくされてい
る。
【0003】近年、刺激臭がなく、他の洗剤と万一混ざ
っても有毒なガスの発生しない酸素系漂白剤が検討され
ている。例えば、特開平3−220298号公報には過酸化水
素又は過炭酸ソーダと漂白活性化剤とペルオキシ二硫酸
塩を併用したカビ取り剤組成物が開示されている。ま
た、特開昭61−81498 号公報及び特開昭61−81499 号公
報には、下記一般式(IV)で表される化合物を、洗濯など
の漂白剤に使用できる有機過酸前駆体として開示してい
る。
【0004】
【化3】
【0005】( R10は炭素数1〜約14のアルキル基、ア
リール基又はアルカノール基を示し、R11は水素原子又
は炭素数1〜約10のアルキル基、アリール基又はアルカ
ノール基を示し、 R12は炭素数1〜約14のアルキレン
基、アリーレン基又はアルカリーレン基を示す。)で表
される基を示す。〕 しかしながら、上記公報に記載の組成物又は化合物は何
れも、例えば浴室のタイル目地を汚染しているCladospo
riumに代表されるような頑固なカビ汚れに対しては充分
な洗浄性能を有していない。
【0006】これらの欠点を補う目的で、種々の漂白活
性化剤が提案されているが、十分な漂白力及び漂白力の
持続性を有し、更に、漂白後の黒ずみ汚れの再発を抑制
し、頻繁なカビ取り作業を軽減することができる漂白剤
組成物はいまだ見いだされていない。
【0007】従って、本発明の目的は、刺激臭がなく、
漂白力に優れ、且つカビ取り洗浄後長期間に渡って黒ず
み汚れの再発を抑制する酸素系漂白剤組成物を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、特定の漂白活性化剤に、更に特定のカチオン
性界面活性剤を配合することにより、黒ずみ汚れの再発
を抑え、上記目的を達成し得ることを見出し、本発明を
完成するに到った。
【0009】即ち、本発明は、下記(a) 成分、(b) 成分
及び(c) 成分を含有することを特徴とする漂白剤組成物
を提供するものである。 (a) 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を生成する過
酸化物 (b) 下記一般式(I)で表される漂白活性化剤
【0010】
【化4】
【0011】〔式中、R1は水素原子、あるいは炭素数1
〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又は
アシル基を示し、R2は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキレン基、又は炭素数1〜5の直鎖若しくは分
岐鎖のアルキル基で置換されていてもよいフェニレン基
を示し、R3は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐鎖のアル
キレン基を示し、R4は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐
鎖のアルキレン基を示し、p は0又は1の数を示し、A
は炭素数2〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を
示し、n はアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示
す1〜100 の数であり、n 個のA は同一でも異なってい
ても良い。M はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原
子、アンモニウム、アルキルアンモニウム又はアルカノ
ールアンモニウムを示す。〕 (c) 下記一般式(II)又は(III) で表されるカチオン性
界面活性剤
【0012】
【化5】
【0013】〔式中、R5は炭素数6〜18の直鎖又は分岐
鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6はメチル
基、あるいは炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基を示し、R7は炭素数6〜18の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、X-は陰
イオン基を示す。〕
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0015】本発明に用いられる(a) 成分は、過酸化水
素又は水溶液中で過酸化水素を生成する過酸化物であ
る。これらのうち水溶液中で過酸化水素を生成する過酸
化物としては、過炭酸ナトリウム、トリポリリン酸ナト
リウム・過酸化水素付加物、ピロリン酸ナトリウム・過
酸化水素付加物、尿素・過酸化水素付加物、又は4Na2S
O4・2H2O2・NaCl、過ホウ酸ナトリウム一水化物、過ホ
ウ酸ナトリウム四水化物、過ケイ酸ナトリウム、過酸化
ナトリウム、過酸化カルシウム等が例示される。これら
(a) 成分の中でも特に、過酸化水素、過炭酸ナトリウ
ム、過ホウ酸ナトリウム一水化物、過ホウ酸ナトリウム
四水化物が好ましい。
【0016】上記(a) 成分の配合量は、本発明の組成物
中、好ましくは 0.1〜98重量%である。上記(a) 成分と
して過酸化水素を使用する場合、組成物中の配合量は
0.1〜30重量%、特に 0.5〜6重量%とするのが好まし
い。また、上記(a) 成分として水溶液中で過酸化水素を
発生する過酸化物を使用する場合、組成物中の配合量は
0.1〜98重量%、特に 0.5〜60重量%とするのが好まし
い。
【0017】上記(a) 成分の配合量を 0.1重量%以上と
することにより、充分な漂白性能を発揮することがで
き、また、98重量%以下とすることにより、相対的に漂
白活性化剤((b) 成分)の配合比率を多くすることがで
き(b) 成分の添加効果を充分に発揮することができる。
【0018】本発明に用いられる(b) 成分の漂白活性化
剤は、前記一般式(I)で表される。一般式(I)にお
いて、R1は水素原子、あるいは炭素数1〜10の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を示す
が、R1で示される炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、イソプロピル、イソブチ
ル、イソペンチル、オクチル、ノニル等の基が挙げられ
る。またR1で示される炭素数1〜10のアシル基として
は、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル等の
基が挙げられる。このうち、R1としては、水素原子、メ
チル基、エチル基、更には水素原子が好ましい。
【0019】また、R2で示される炭素数1〜8の直鎖若
しくは分岐鎖のアルキレン基、又は炭素数1〜5の直鎖
若しくは分岐鎖のアルキル基で置換されてもよいフェニ
レン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、エ
チルエチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ヘキサ
メチレン、ヘプタメチレン,オクタメチレン、 1,2−フ
ェニレン、 1,4−フェニレン、2−メチル−1,4 −フェ
ニレン、2−エチル−1,4−フェニレン、2−プロピル
− 1,4−フェニレン、2−ブチル− 1,4−フェニレン、
2−ペンチル− 1,4−フェニレン、2−(1−メチルエ
チル)− 1,4−フェニレン、2−(1−メチルプロピ
ル)−1,4 −フェニレン、2−(2−メチルブチル)−
1,4−フェニレン等の基が挙げられる。このうち、メチ
レン基、エチレン基、プロピレン基が好ましい。
【0020】また、R3で示される炭素数1〜8の直鎖若
しくは分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン、エチ
レン、プロピレン、エチルエチレン、トリメチレン、テ
トラメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン,オク
タメチレン等の基が挙げられる。このうちメチレン基、
エチレン基、プロピレン基が好ましい。
【0021】また、R4で示される炭素数1〜5の直鎖又
は分岐鎖のアルキレン基としては、メチレン、エチレ
ン、プロピレン、テトラメチレン等の基が挙げられ、メ
チレン基、エチレン基が好ましい。A で示される炭素数
2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、エチ
レン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン等の
基が挙げられ、エチレン基、プロピレン基が好ましい。
【0022】また、M で示されるアルカリ金属原子とし
ては、ナトリウム原子、カリウム原子等が挙げられ、ア
ルカリ土類金属原子としては、マグネシウム原子、カル
シウム原子等が挙げられ、アルキルアンモニウムとして
は、メチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム等が挙
げられ、アルカノールアンモニウムとしては、モノエタ
ノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等が
挙げられる。このうちM としてはアルカリ金属原子、特
にナトリウムが好ましい。
【0023】上記(b) 成分の配合量は、本発明の組成物
中、好ましくは0.02〜70重量%、更に好ましくは 0.1〜
50重量%である。(b) 成分の配合量を0.02重量%以上と
することにより、漂白活性化剤の添加効果を十分に発揮
させることができ、また、70重量%以下とすることによ
り、漂白活性化剤の添加効果と経済性とを満足させるこ
とができる。
【0024】また、上記(a) 成分の過酸化水素又は水溶
液中で過酸化水素を生成する過酸化物及び上記(b) 成分
の漂白活性化剤は、漂白力向上の点から、その重量比
(a)/(b) が、50/1〜1/10、特に20/1〜1/5と
なる範囲で配合するのが好ましい。上記重量比を1/10
以上とすることにより過剰の未反応漂白活性化剤(有機
過酸前駆体)を系中に残さなくてすみ経済的であり、ま
た、50/1以下とすることにより、過酸化水素に対して
発生する有機過酸濃度が相対的に高くなるため、漂白力
が向上する。
【0025】また、上記(a) 成分及び(b) 成分は、使用
時の有効酸素濃度が0.01〜5重量%となるように配合す
るのが好ましい。上記有効酸素濃度を0.01重量%以上と
することにより十分な漂白力を得ることができ、また、
5重量%以下とすることにより、漂白効果と経済性とを
満足させることができる。
【0026】本発明に用いられる(c) 成分の前記一般式
(II)又は(III) で表されるカチオン性界面活性剤は、
漂白処理後、壁面に吸着し黒ずみ汚れの再発を長期に渡
って抑制する作用を有する。
【0027】一般式(II)又は(III) において、R5で示
される炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又は
アルケニル基としは、ヘキシル、オクチル、ノニル、デ
シル、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリ
ル、オレイル等の基が挙げられ、ヘキシル基、オクチル
基、ノニル基が好ましい。R6はメチル基、あるいは炭素
数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル
基を示し、炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
又はアルケニル基の具体例としては前記の基が挙げられ
るが、メチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基が
好ましい。また、R7で示される炭素数6〜18の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基の具体例として
は、前記の基が挙げられるが、オクチル基、ノニル基、
デシル基、ラウリル基が好ましい。
【0028】X- で示される陰イオン基としては、ハロ
ゲン陰イオン基(Cl-, Br- 等)、炭素数1〜5のアル
キル硫酸陰イオン基(CH3SO4 - , C2H5SO4 - , C3H7SO4 -
等)が挙げられるが、ハロゲン陰イオン基、特にCl-
好ましい。
【0029】これらの(c) 成分の中では特に一般式(II
I) で表されるカチオン性界面活性剤がカビ再発防止効
果により優れており好ましい。
【0030】上記(c) 成分の配合量は、本発明の組成物
中、好ましくは0.01〜70重量%、更に好ましくは 0.1〜
50重量%である。上記配合量を0.01重量%以上とするこ
とにより、黒ずみ汚れ抑制効果を十分に発揮することが
でき、また、70重量%以下とすることにより黒ずみ汚れ
抑制効果と経済性とを満足させることができる。
【0031】本発明の漂白剤組成物には洗浄力向上の目
的で水溶性溶剤を配合することができる。本発明に使用
される水溶性溶剤としては、水溶性のものであれば特に
限定されるものではないが、下記一般式(V)〜(IX)
で表されるものが好ましい。
【0032】R13O-(EO)r-(PO)s-H (V) (式中、 R13は炭素数3〜8の飽和若しくは不飽和の直
鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、フェニル基又はベンジ
ル基を示し、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピ
レン基を示し、r及びsはそれぞれ0〜4の数を示し、
かつ1≦r+s≦4である。ただし、r×s≠0のと
き、付加されるエチレンオキシド基及びプロピレンオキ
シド基は任意に配列される。) 一般式(V)で表される溶剤の具体例としては、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジ−(プロピレンエチレングリコー
ル)−モノブチルエーテル、フェニルグリコール、フェ
ニルジグリコール、ベンジルグリコール、ベンジルジグ
リコール等が挙げられる。
【0033】
【化6】
【0034】(式中、R14 及びR15 は同一でも異なって
いてもよい、炭素数1〜6のアルキル基を示す。) これらの具体例としては、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノ
ン等が好ましいものとして挙げられる。
【0035】
【化7】
【0036】(式中、 R16は炭素数1〜6のアルキル基
を示す。) これらの具体例としては、3−メトキシ−3−メチルブ
タノール、3−エトキシ−3−メチルブタノールが好ま
しいものとして挙げられる。
【0037】HO−R17−OH (VIII) (式中、 R17は炭素数4〜12の炭化水素基を示す。) これらの具体例としては、3−メチル−1,3−ブタン
ジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、1,8−オクタンジオール等
が好ましいものとして挙げられる。
【0038】R18−OH (IX) (式中、 R18は炭素数1〜5の炭化水素基を示す。) これらの具体例としては、エタノール、プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール等が好ましいものとして
挙げられる。
【0039】上記水溶性溶剤は、1種でも、また2種以
上を混合して使用してもよい。本発明の漂白剤組成物中
の水溶性溶剤の含有量は、0.01〜50重量%が好ましく、
0.1 〜20重量%が更に好ましく、特には0.5 〜20重量%
が好ましい。水溶性溶剤を0.01重量%以上含有させるこ
とにより十分な洗浄力が得られ、また、配合し易さの面
で50重量%以下が好ましい。
【0040】本発明の漂白剤組成物には水溶性高分子を
併用することができ、かかる水溶性高分子は特に制限さ
れるものではないが、好ましい例示としては下記 (i)〜
(x)に示す水溶性高分子などが挙げられ、これらの水溶
性高分子を1種または2種以上混合して用いることがで
きる。
【0041】(i) グアーガム、ローカストビーンガム、
カラギーナン、アルギン酸、アラビアガム及びペクチン
などの植物由来の天然高分子。 (ii)キサンタンガム等の微生物由来の天然高分子。 (iii) セルロース、澱粉及びセルロース澱粉を酸化、メ
チル化、カルボキシメチル化、ヒドロキシエチル化、ヒ
ドロキシプロピル化、カチオン化等の処理で加工した澱
粉誘導体及びセルロース誘導体。 (iv)ポリアクリル酸ホモポリマー又はアクリル酸と共重
合可能なモノマーとのコポリマーであるポリアクリル酸
誘導体及び該ポリアクリル酸ホモポリマー又は該ポリア
クリル酸誘導体を架橋したもの。
【0042】(v) ゼラチン、カゼイン、アルブミン及び
シェラック等の動物性由来の天然高分子。 (vi)グアーガム、ローカストビーンガムを酸化、メチル
化、カルボキシメチル化、ヒドロキシエチル化、ヒドロ
キシプロピル化、カチオン化等の処理で加工したグアー
ガム誘導体及びローカストビーンガム誘導体。 (vii) アルギン酸アンモニウム及びアルギン酸プロピレ
ングリコールエステル等のアルギン酸誘導体。
【0043】(viii)酢酸ビニルホモポリマー若しくは酢
酸ビニルと他のモノマーとのコポリマーの完全又は不完
全鹸化物又はこれらを例えば、アルデヒド等により加工
した、ポリビニルアルコール若しくはポリビニルアルコ
ール誘導体。 (ix)ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、
エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー
等のポリアルキレングリコール。 (x) ポリジメチルアミノエチルメタクリレート及びその
4級化物又はジメチルアミノエチルメタクリレートと共
重合可能なモノマーとのコポリマー及びその4級化物、
ジメチルジアリルアンモニウムクロライドの閉環重合
物、並びにポリ(N−ビニル−2,3 −ジメチルイミダゾ
リニウムクロライド)等の合成カチオン性ポリマー。
【0044】上記水溶性高分子のうち、特に、上記 (i)
〜(iv)の群から選ばれる1種以上の水溶性高分子が好ま
しい。これらの水溶性高分子は、汚れに対する漂白剤の
付着効果を高め、結果として洗浄力を飛躍的に高めるこ
とができる。上記水溶性高分子の配合量は、本発明の組
成物中、好ましくは 0.001〜10重量%、更に好ましくは
0.01〜5重量%である。
【0045】本発明の組成物には(c) 成分以外の界面活
性剤を併用することができる。かかる界面活性剤として
は、アルキルグリコシド、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロッ
クポリマー(プルロニック)、脂肪酸モノグリセライ
ド、及びアミンオキサイド等の非イオン性界面活性剤;
石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、スル
ホコハク酸ジエステル塩等のアニオン性界面活性剤;モ
ノ又はジアルキルアミン及びそのポリオキシエチレン付
加物などのカチオン性界面活性剤;カルボベタイン、ス
ルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等の両性界面
活性剤などが挙げられる。上記界面活性剤の配合量は、
本発明の組成物中、好ましくは0.01〜70重量%、更に好
ましくは 0.1〜40重量%である。
【0046】本発明の漂白剤組成物は、更にpHを調整す
るための緩衝剤を配合すれば、効果をより高めることが
できる。本発明の組成物原液のpHは2〜13、好ましくは
4〜12が適当である。上記pHを2以上とすることによ
り、上記(a) 成分と(b) 成分との反応性を高め、有効成
分である有機過酸生成率を向上させることができる。ま
た、上記pHを13以下とすることにより、生成された有機
過酸の安定性を向上させることができる。
【0047】上記緩衝剤としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、水酸化ア
ンモニウム、あるいはモノ、ジ、トリエタノールアミン
等のアミン誘導体、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
アルカリ金属の炭酸塩、炭酸アンモニウムなどの炭酸
塩、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のアルカリ金属の
珪酸塩、珪酸アンモニウム等の珪酸塩等が挙げられる。
これらの緩衝剤は本発明の組成物中0.01〜30重量%配合
することができる。
【0048】更に、必要により、硫酸ナトリウム、硫酸
カリウム、硫酸リチウム等のアルカリ金属硫酸塩、硫酸
アンモニウム塩、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、
重炭酸リチウム等のアルカリ金属重炭酸塩、重炭酸アン
モニウム塩等を、本発明の組成物中0.01〜30重量%配合
することができる。
【0049】また、本発明の組成物には、キレート剤を
配合するのが好ましい。一般に酸素系漂白剤は、微量の
金属によって自己分解することが知られており、キレー
ト剤を配合すると微量金属による漂白性能のダウンを防
ぎ、保存安定性を向上させることができる。キレート剤
としては、トリポリリン酸、ピロリン酸、オルソリン
酸、ヘキサメタリン酸等のアルカリ金属塩、エチレンジ
アミン4酢酸、ヒドロキシイミノ2酢酸、ジヒドロキシ
エチルグリシン、ニトリロ3酢酸、ヒドロキシエチレン
ジアミン3酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、トリエ
チレンテトラミン6酢酸、及びこれらのアルカリ金属
塩、アミノトリメチレンホスホン酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1 −ジホスホン酸、エチレンジアミンテト
ラメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメ
チレンホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸のN
−オキサイド、及びこれらのアルカリ金属塩等が挙げら
れる。上記キレート剤の配合量は、本発明の組成物中、
好ましくは0.0001〜10重量%、更に好ましくは 0.001〜
3重量%である。
【0050】その他必要により、本発明の組成物に、p
−トルエンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸
ナトリウム、アルケニルコハク酸ナトリウム、尿素等の
可溶化剤、浸透剤、粘土等の懸濁化剤、研磨剤、顔料、
染料、香料等の任意成分を配合することができる。
【0051】本発明の組成物に配合し得る上記の任意成
分の組成物中の好ましい組成の一例は、次の通りであ
る。 ・水溶性ポリマー; 0.001〜10重量% ・(c) 成分以外の界面活性剤;0.01〜70重量% ・緩衝剤;0.01〜30重量% ・キレート剤;0.0001〜10重量% ・可溶化剤;0.01〜10重量% ・研磨剤;0.01〜20重量% ・顔料、染料、香料等;適量。
【0052】本発明の漂白剤組成物を液体型とする場合
には、上記必須成分及び上記任意成分に、水を加えて調
製される。尚、水の配合量は限定されない。
【0053】本発明の漂白剤組成物の使用形態として
は、上記必須成分である(a)成分、(b)成分及び(c) 成
分、並びに任意成分を全て含む1剤型、上記必須成分で
ある(a)成分及び必要により任意成分と、上記必須成分
である(b) 成分及び(c) 成分並びに任意成分とを別々に
分包した2剤型、上記必須成分である(a) 成分、(b) 成
分及び(c) 成分と、任意成分とを別々に分包した2剤
型、上記必須成分である(a)成分と、上記必須成分であ
る(b) 成分及び(c) 成分と、任意成分とを別々に分包し
た3剤型等、いずれの形態でも使用することができ、使
用時の簡便性の点から2剤型、特に上記必須成分である
(a) 成分及び必要により任意成分と、上記必須成分であ
る(b) 成分及び(c) 成分並びに任意成分とを別々に分包
した2剤型とするのが好ましい。
【0054】本発明の漂白剤組成物を1剤型とする場合
は、上記(a) 成分として液状の過酸化水素を使用するこ
とは貯蔵安定性上困難であり、水溶液中で過酸化水素を
生成する粉末状の過酸化物を使用することが好ましい。
1剤型の漂白剤組成物では、水は実質的に0重量%の形
態となる。すなわち、1剤型の漂白剤組成物は、粉末状
又は固体状であり、使用に際して、使用前に水で溶解し
た後、対象面に散布又は噴霧して漂白処理を行う。
【0055】また、本発明の漂白剤組成物を上記1剤型
以外の形態(2剤型、3剤型等)とする場合は、それぞ
れの分包中には上記任意成分や水を配合することができ
る。上記2剤型又は3剤型の漂白剤組成物は、使用に際
して、使用直前に各分包を混合し(必要により水を添加
し)、溶液、スラリー又はペースト状にして、直ちに対
象面に散布又は噴霧して漂白処理を行う。
【0056】本発明の漂白剤組成物は、硬質表面用、即
ち、かび取り剤、台所用漂白剤、浴室用漂白剤や、衣料
用漂白剤等の家庭用漂白剤として有用であり、特に硬質
表面用、その中でもかび取り剤として有用である。
【0057】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何
ら制限されるものではない。尚、例中の%は特記しない
限り重量基準である。
【0058】実施例1〜2及び比較例1〜2 実施例1〜2及び比較例2については、表1に示す組成
のA剤及びB剤からなる液状の2剤型漂白剤組成物を調
製し、A剤とB剤を等量混合し漂白剤組成物を調製し
た。これらの漂白剤組成物について、調製5分後に下記
方法によりカビ汚れ再発抑制試験を実施し、カビ汚れ再
発抑制効果を評価した。また、比較例1については、表
1に示す組成の1剤型の漂白剤組成物を調製し、同様に
カビ汚れ再発抑制試験を実施し、カビ汚れ再発抑制効果
を評価した。それらの結果を表1に示す。
【0059】<カビ汚れ再発抑制試験>クラドスポリウ
ム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum) を接種し、30
℃、14日間培養したタイル目地を製作した。上記タイル
目地のカビ汚れを、それぞれの漂白剤組成物によって完
全に除去した後、30秒間流水にて水洗し、家庭の浴室の
壁面に貼り付け、1カ月、3カ月間放置し、その状態を
観察した。タイル目地の状態によって下記のA、B、C
の3段階での評価を行った。
【0060】A…変化なし B…ぬるつき、ピンク色の付着物などバクテリアの繁殖
が見られる C…黒いカビの発生が観察される
【0061】
【表1】
【0062】注) *1 化合物1:下記の式(I−1)で表される化合物
【0063】
【化8】
【0064】*2 化合物2:下記の式(III−1)で表さ
れる化合物
【0065】
【化9】
【0066】*3 化合物3:下記の式 (II−1)で表さ
れる化合物
【0067】
【化10】
【0068】*4 ディクエスト2015DN;1-ヒドロキシエ
チリデン−1,1 −ジホスホン酸3ナトリウム塩(モンサ
ント社製) *5 AS;アルキル(C12 〜C14 )硫酸ソーダ(花王
(株)製) 実施例3〜5及び比較例3 表2に示す組成のA剤とB剤からなる粉末と液状の2剤
型漂白剤組成物を調製し、A剤をB剤中にA:B(重量
比)=1:10の割合で溶解して漂白剤組成物を調製し
た。この漂白剤組成物について、調製5分後に実施例1
と同様のカビ汚れ再発抑制試験を実施し、評価した。そ
の結果を表2に示す。
【0069】
【表2】
【0070】注) *1,*2,*4,*5 :表1の*1,*2,*4,*5 と同じ *6:B剤に対する重量% 上記表1及び表2の結果から明らかなように、本発明品
は比較品に比べ、漂白処理後長期間に渡って黒ずみ汚れ
の再発を抑制する効果がある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a) 成分、(b) 成分及び(c) 成分を
    含有することを特徴とする漂白剤組成物。 (a) 過酸化水素又は水溶液中で過酸化水素を生成する過
    酸化物 (b) 下記一般式(I)で表される漂白活性化剤 【化1】 〔式中、R1は水素原子、あるいは炭素数1〜10の直鎖又
    は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を示
    し、R2は炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレ
    ン基、又は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキ
    ル基で置換されていてもよいフェニレン基を示し、R3
    炭素数1〜8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示
    し、R4は炭素数1〜5の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレ
    ン基を示し、p は0又は1の数を示し、A は炭素数2〜
    4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキレン基を示し、n はア
    ルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す1〜100 の
    数であり、n 個のA は同一でも異なっていても良い。M
    はアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニ
    ウム、アルキルアンモニウム又はアルカノールアンモニ
    ウムを示す。〕 (c) 下記一般式(II)又は(III) で表されるカチオン性
    界面活性剤 【化2】 〔式中、R5は炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
    基又はアルケニル基を示し、R6はメチル基、あるいは炭
    素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニ
    ル基を示し、R7は炭素数6〜18の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル基又はアルケニル基を示し、X-は陰イオン基を示
    す。〕
  2. 【請求項2】 (a) 成分の配合量が0.1〜98重量%、(b)
    成分の配合量が0.02〜70重量%、(c) 成分の配合量が0.
    01〜70重量%である請求項1記載の漂白剤組成物。
  3. 【請求項3】 (a) 成分と、(b) 成分及び(c) 成分とを
    別々に分包した2剤型である請求項1又は2記載の漂白
    剤組成物。
  4. 【請求項4】 硬質表面に適用される請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の漂白剤組成物。
  5. 【請求項5】 カビ取り剤として用いられる請求項1〜
    4のいずれか一項に記載の漂白剤組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003147394A (ja) * 2001-11-15 2003-05-21 Kao Corp 衣料用漂白剤組成物

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JP2003147394A (ja) * 2001-11-15 2003-05-21 Kao Corp 衣料用漂白剤組成物

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