JPH0952704A - 窒化アルミニウム顆粒及びその製造方法 - Google Patents

窒化アルミニウム顆粒及びその製造方法

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JPH0952704A
JPH0952704A JP7203164A JP20316495A JPH0952704A JP H0952704 A JPH0952704 A JP H0952704A JP 7203164 A JP7203164 A JP 7203164A JP 20316495 A JP20316495 A JP 20316495A JP H0952704 A JPH0952704 A JP H0952704A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乾式プレス法による窒化アルミニウム焼結体の
製造を、脱脂工程を施すことなく効率的に実施するため
の、原料となる窒化アルミニウム顆粒を提供すること。 【解決手段】有機成分を実質的に含まず、平均粒径が
0.02〜8mmであり、破壊強度が0.002〜0.
4kgf/mm2であることを特徴とする窒化アルミニ
ウム顆粒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化アルミニウム
顆粒、詳しくは乾式プレス法により、窒化アルミニウム
焼結体を製造するプロセスにおいて、効率的で、且つ、
安価な製造を行うのに好適な窒化アルミニウム顆粒に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近のLSIの集積度の飛躍的な向上に
伴うICチップの発熱量増大により、セラミックス基板
は、従来より使用されているアルミナ製では熱特性が不
十分で、放熱が限界に達しつつある。
【0003】これに対し、窒化アルミニウム粉末は、高
熱伝導率、高絶縁性を有し、パッケ−ジ材料等のエレク
トロニクス材料として極めて有用な窒化アルミニウム焼
結体の原料として脚光を浴びている。こうしたなか、特
開平4−50107号公報には、窒化アルミニウム焼結
体を得る方法として、窒化アルミニウム粉末を結合剤等
の有機成分の存在下、顆粒に造粒した後、乾式プレス法
により成形してプレス成形体を得、焼成する方法が知ら
れている。こうした方法は、クラックがなく高密度の窒
化アルミニウム焼結体が得られ、有用である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、該窒化アルミニウム顆粒を用いてプレス成形を
行い、プレス体を得た後に、該プレス体から結合剤等の
有機成分を除去するために、数百度で数字間に及ぶ脱脂
工程を施さなければ、良好な物性を有する窒化アルミニ
ウム焼結体が得られないものであった。しかも、この脱
脂工程を施したとしても、脱脂の際にクラックが生じた
り、脱脂後においても粉末成形体中にカ−ボンが残留し
て得られる窒化アルミニウム焼結体に変色やマイクロポ
アの発生が生じたりし易いものであった。そのため、か
かる方法は、窒化アルミニウム焼結体を効率的、且つ、
安価に製造する面において、今一歩満足できるものでは
なかった。
【0005】一方、特公平5−83482号公報には、
アルミナ粉末とカ−ボン粉末の混合粉末を造粒したペレ
ットを窒素含有ガスの雰囲気下、1400〜1800℃
で焼成し、次いで、酸素含有ガスの雰囲気下、650〜
750℃で脱炭処理して窒化アルミニウム粉末を製造す
る方法が示されている。しかし、この方法では、前記酸
素含有ガスの雰囲気下での焼成時に、ペレットは解砕さ
れて窒化アルミニム粉末となっており、本発明のような
窒化アルミニウム顆粒は得られていない。
【0006】また、特開平7−81911号公報におい
ては、アルミナとカ−ボンとバインダ−からなる顆粒を
用い、炭窒化反応によって窒化アルミニムを連続的に得
る製造方法が示されている。しかしこの方法において
も、炭窒化反応後、顆粒は最終工程でエアジェットミル
により粉砕されており、窒化アルミニウムは粉末状で得
られている。
【0007】以上の背景にあって、本発明は、乾式プレ
ス法による窒化アルミニウム焼結体の製造を、脱脂工程
を施すことなく効率的に実施するための、原料となる窒
化アルミニウム顆粒を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意研究を重ねてきた。その結果、有機成
分を実質的に含まず、特定の顆粒物性を有する窒化アル
ミニウム顆粒が上記の目的を達成することを見い出し、
本発明を提案するに至った。
【0009】即ち、本発明は、有機成分を実質的に含ま
ず、平均粒径が0.02〜8mmであり、破壊強度が
0.002〜0.4kgf/mm2であることを特徴と
する窒化アルミニウム顆粒である。
【0010】また、本発明は、平均粒径が0.02〜8
mmのアルミナとカーボンブラックとの造粒体を、非酸
化性の窒素ガス含有雰囲気下1300〜1700℃で還
元窒化し、次いで、水分濃度が400〜10000pp
mの酸化性雰囲気下500〜800℃で脱炭処理するこ
とを特徴とする上記窒化アルミニウム顆粒の製造方法、
更には、上記窒化アルミニウム顆粒を乾式プレスにより
成形し、次いで、脱脂工程を経ることなく、焼成するこ
とを特徴とする窒化アルミニウム焼結体の製造方法も提
供する。
【0011】本発明の窒化アルミニウム顆粒は、平均粒
径が0.02〜8mmであることが重要であり、好まし
くは、0.04〜4.0mm、更に好ましくは、0.0
5〜2.0mmの平均粒径が好適である。顆粒の平均粒
子径は、プレス体の大きさや形状に合わせて、任意に選
択されるが、例えば、φ15cm、厚さ5cm等の大型
形状品の場合でも、平均粒子径が8mmを越えると、個
々の顆粒間の空隙が大きくなり、焼結後に内部空隙が残
存し、良好な焼結体が得られず好ましくない。また、平
均粒径が、0.02mm未満のときは、静電反発などに
より、嵩高くなるために、前記のような不都合が生じる
ために好ましくない。
【0012】本発明の窒化アルミニウム顆粒は、破壊強
度が0.002〜0.4kgf/mm2の範囲でなけれ
ばならない。破壊強度が0.002kgf/mm2より
小さい場合には、輸送等の取り扱い中に容易に顆粒が破
壊し粉末状となったり、更に、プレス成形の際には、早
期に顆粒が破壊されることにより、プレス成形体の密度
が上昇せず、且つ、不均一となるために良好な焼結体が
得られず好ましくない。また、破壊強度が0.4kgf
/mm2を越える場合には、プレス成形によって窒化ア
ルミニウムプレス体を製造する際に、スプリングバック
が大きくなるためにクラックが入りやすく、更に、窒化
アルミニウム顆粒の粒界による空隙の多数残存により焼
結体物性が低下するために好ましくない。窒化アルミニ
ウム顆粒の破壊強度は、プレス成形体の密度向上を勘案
すると、0.005〜0.2kgf/mm2の範囲であ
ることが特に好ましい。
【0013】また、本発明の窒化アルミニウム顆粒は、
焼結体内部の空隙が少なく、より良好な密度で焼結体を
得ことを勘案すれば嵩比重が、0.4〜1.3g/cm
3の範囲であることが好ましい。特に、高密度の窒化ア
ルミニウムプレス体を工業的に得るためには、嵩比重
0.5〜1.0g/cm3の範囲であることが好適であ
る。
【0014】更に、本発明の窒化アルミニウム顆粒の形
状は何ら制限されず、任意の形状であってよいが、製造
方法に由来して球状またはそれに近い形状のものが一般
的である。本発明において空隙の少ない高密度の窒化ア
ルミニウム顆粒は真球状であることが好ましく、例え
ば、短径と長径の比から求めた真球度が0.9以上のも
のが好ましい。
【0015】そして更に、上記窒化アルミニウム顆粒
は、顆粒を構成する窒化アルミニウム粉末の凝集粒子径
が小さいものが揃っているのが好ましい。例えば、超音
波分散等の分散処理を顆粒に十分に施して得た窒化アル
ミニウム粉末のレーザー回析法により求めた凝集粒子の
平均粒子径は、5μm以下、さらには3μm以下である
ことが好ましい。
【0016】以上の諸物性を有する窒化アルミニウム顆
粒において、本発明は、構成成分として有機成分を実質
的に含まないことを最大の特徴とする。そのため、かか
る窒化アルミニウム顆粒によれば、乾式プレス法による
窒化アルミニウム焼結体の製造に際し、プレス成形後の
脱脂工程を施す必要がなくなり、該窒化アルミニウム焼
結体を効率的、且つ安価に製造することが可能になる。
ここで、本発明の窒化アルミニウム顆粒は、酸素気流中
で燃焼させ、発生したCO、CO2ガス量から定量する
不純物カ−ボン量が0.2重量%以下、好ましくは0.
1重量%以下であるのが好適である。
【0017】また、この窒化アルミニウム顆粒には、一
般に熱伝導性に優れた窒化アルミニウム焼結体を得るた
めには、上記有機成分を実質的に含まない他、酸素含有
量や熱伝導性に悪影響を与える陽イオン不純物も少ない
ことが好ましい。ここで、該陽イオン不純物には、後述
する焼結助剤として配合し得る化合物の陽イオン成分で
あるカルシウム、ストロンチウム等のアルカリ土類金属
やイットリウム、ランタン等の希土類金属からのものは
除外される。また、窒化アルミニウム粉末の表面は空気
中で不可避的に酸化され、Al−N結合がAl−O結合
に置き換っているが、この結合Alは陽イオン不純物と
みなさない。本発明では、AlNを窒化アルミニウム組
成とするとき、不純物となる酸素含有量が1.5重量%
以下、前記熱伝導性に悪影響を与える陽イオン不純物が
0.3重量%以下である窒化アルミニウム粉末が好適で
ある。さらに、酸素含有量が0.4〜1.3重量%、前
記陽イオン不純物が0.2重量%以下である窒化アルミ
ニウム粉末がより好適である。
【0018】なお、本発明の窒化アルミニウム顆粒に
は、窒化アルミニウム粉末の焼結に使用することが公知
の焼結助剤が含有されていても良い。こうした焼結助剤
としては、例えば、酸化カルシウム、酸化ストロンチウ
ム等のアルカリ土類金属酸化物;酸化イットリウム、酸
化ランタン等の希土類酸化物;アルミン酸カルシウム等
の複合酸化物等が挙げられる。その含有量は、窒化アル
ミニウム顆粒中に占める割合で0.1〜10重量%の範
囲が好適である。
【0019】次に、本発明の窒化アルミニウム顆粒は、
乾式プレス法による窒化アルミニウム焼結体の製造に用
いるのが好適である。即ち、この窒化アルミニウム顆粒
は、金型に顆粒を充填し、プレス成形するいわゆる加圧
成形法やゴム型に顆粒を充填し、流体圧力を利用して加
圧成形するいわゆる静水圧成形及び前者と後者の併用等
の公知の方法によって、任意の形状に成形される。一般
には、0.3〜2.0t/cm2の成形圧力が好ましく
採用される。次いで、得られた窒化アルミニウムプレス
体は、有機成分を実質的に含まないため、脱脂工程を施
すことなく焼成すれば良い。焼成雰囲気としては、非酸
化雰囲気中であれば良いが、一般に、窒素ガスが採用さ
れ、1700〜1950℃の範囲の任意の温度で焼成さ
れる。
【0020】このようにして、本発明の窒化アルミニウ
ム顆粒を乾式プレス成形し、次いで、脱脂工程を経るこ
となく、焼成することにより、効率的で、且つ、安価に
窒化アルミニウム焼結体を得ることができる。
【0021】本発明の窒化アルミニウム顆粒は、如何な
る方法により製造されても良い。好適には、アルミナと
カ−ボンブラックの造粒体を、アルミナ還元窒化法によ
り、還元窒化し、更には、余剰のカ−ボンを脱炭処理す
る方法が好適である。特に、平均粒径が0.02〜8m
mのアルミナとカーボンブラックとの造粒体を、非酸化
性の窒素ガス含有雰囲気下1300〜1700℃で還元
窒化し、次いで、水分濃度が400〜10000ppm
の酸化性雰囲気下500〜800℃で脱炭処理する方法
により得るのが好適である。ここで、得られる窒化アル
ミニウム顆粒の平均粒径は、アルミナとカ−ボンブラッ
クとからなる造粒体の平均粒径に、実質的に同じであ
る。以下、この窒化アルミニウム顆粒の製造方法につい
て説明する。
【0022】本発明においてアルミナは、αアルミナ、
γアルミナ等の公知のものが何等制限なく使用できる。
通常、αアルミナが使用される。また、その純度は9
9.0重量%以上、好ましくは99.5重量%以上で、
平均粒子径が5μm以下、好ましくは3μm以下のもの
が好適である。さらに、その比表面積は、窒素吸着法で
1〜30m2/g、好ましくは5〜15m2/gのものが
好適である。
【0023】一方、本発明においてカーボンブラック
は、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマ
ルブラック、アセチレンブラック等の公知のものが何等
制限なく使用できる。その純度は、灰分1.0重量%以
下、好ましくは0.5重量%以下で、平均粒子径が1μ
m以下のものを用いるのが好適である。また、その比表
面積は、窒素吸着法で20〜200m2/g、好ましく
は70〜150m2/gが好適である。さらに、DBP
吸油量が、50〜150ml/100g、好ましくは、
80〜130ml/100gのものが好適である。
【0024】本発明において、アルミナとカーボンブラ
ックは、如何なる配合比で混合させても良いが、得られ
る窒化アルミニウム顆粒の嵩比重を勘案すると、アルミ
ナ100重量部に対し、カーボンブラックを35.0〜
150重量部を配合することが好ましく、さらに好まし
くはアルミナ100重量部に対し、カーボンブラックを
40〜70重量部配合させるのが良い。必要に応じて、
該窒化アルミニウム顆粒を乾式プレス成形し焼成する際
の焼結助剤用として、前記の金属酸化物を加えて混合し
ても良い。
【0025】これらのアルミナとカ−ボンブラックとか
ら造粒体を得るためには、転動造粒法が平均粒径が0.
1〜8mmの範囲の顆粒を得る方法として好ましく採用
され、また、噴霧造粒法、即ち、スプレ−ドライヤ−法
が、平均粒径が0.02〜0.5mmの範囲の顆粒を得
る方法として好ましく採用される。この転動造粒法及び
スプレ−ドライヤ−法においては、上記アルミナとカー
ボンブラックを水を媒体として造粒されるが、さらに、
界面活性剤や必要に応じて、水溶性高分子バインダ−の
他、前記焼結助剤等が使用されても良い。
【0026】ここで、用いられる界面活性剤は、水溶性
で、且つ、カーボンブラックの表面となじむことが可能
な公知のものが何等制限なく使用される。陰イオン界面
活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオ
ン界面活性剤のいずれであっても良い。具体的には、例
えば陰イオン界面活性剤では、脂肪酸塩、硫酸エステル
塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩などがあげられ、
陽イオン界面活性剤では、第4級アンモニウム塩などが
あげられ、両性界面活性剤では、アルキルベタイン、ア
ルキルアミドベタインなどがあげられ、非イオン界面活
性剤では、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキ
シエチレンスチレン化フェノールエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミノエーテル、ポリエチレングルコ
ール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレ
ングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリ
ストール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキソエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸
アルカノールアミドなどが挙げられる。このうち非イオ
ン界面活性剤、特にポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキソエチレンソルビタン脂肪酸エステルを用
いるのが好ましい。また、これらの界面活性剤は、HL
Bが12〜20のものを用いるのが好適である。
【0027】本発明において、界面活性剤は、特に制限
されるものではないが、粒径及び粒度分布の良好さの効
果を勘案すると、アルミナとカ−ボンからなる混合粉末
に対して、0.01〜10重量部、好ましくは、0.0
2〜3.0重量部配合させるのが好適である。
【0028】また、水溶性高分子系バインダーとして
は、例えばポリビニールアルコール、アルギン酸塩、砂
糖、セルローズエーテル、デキストリン、でんぷん、糖
密、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。こうした
水溶性高分子系バインダーは、使用する水100重量部
に対し、0〜15重量部、好ましくは0〜5重量部配合
させるのが好適である。
【0029】転動造粒の場合、水は、通常、アルミナと
カーボンブラック、必要に応じて焼結助剤との合計10
0重量部に対して、10〜100重量部が好適である。
特に、アルミナとカーボンブラックの混合粉体中に含ま
れるカーボンブラックの重量%とそのカーボンブラック
のDBP吸油量と水の比重の各々の積の±10重量部、
好ましくは該値の−3〜+7重量部の範囲で配合させる
のが良好である。また、造粒は、公知の運転条件を何等
制限なく採用して実施できる。
【0030】転動造粒機の形式としては、皿型の転動式
造粒機、ドラム型の転動造粒機等が適宜使用できる。こ
うした造粒機への前記各成分の供給は、如何なる方法に
より行っても良いが、各々の成分を水に分散或いは溶解
させた後に、この液を造粒機の皿、もしくは、ドラムに
供給して実施するのが一般的である。通常は、アルミナ
とカーボンブラックとの混合粉体、及び界面活性剤さら
には必要に応じて水溶性高分子系バインダーを分散或い
は溶解させた水を予め、予備混合させたものを造粒機の
皿、もしくは、ドラムに投入する。投入後、造粒機の
皿、もしくは、ドラムを回転させ、核を生成させる。核
生成後、造粒機の皿、もしくは、ドラムにアルミナとカ
ーボンブラックの混合粉体、及び界面活性剤さらには必
要に応じて水溶性高分子系バインダーを分散或いは溶解
させた水を供給する方法により実施するのが好適であ
る。なお、アルミナとカーボンブラックの混合方法とし
ては、これらを均一に混合することが可能な任意の方法
であれば特に限定されない。例えば、湿式のボールミル
混合、乾式のボールミル混合、ミキサー式混合などが挙
げられる。
【0031】一方、スプレ−ドライヤ−法においては、
水は、アルミナとカーボンブラック、必要に応じて焼結
助剤との合計100重量部に対して、50〜300重量
部が好適である。
【0032】噴霧造粒機の形式としては、加圧型ノズ
ル、回転円盤型噴霧機等の噴霧装置や向流型や並流型の
乾燥機構などを備えた公知のものが適宜使用できる。こ
うした造粒機への前記各成分の供給は、如何なる方法に
より行っても良いが、通常は、原料粉体、及び界面活性
剤さらには必要に応じて水溶性高分子系バインダーを分
散或いは溶解させた水を混合し、一般に泥しょうと呼ば
れる粘ちょうなスラリーとした後、噴霧造粒機に供給す
るのが好適である。
【0033】以上の如くの造粒法により得られたアルミ
ナとカーボンブラックとの造粒体は、次いで、非酸化性
の窒素ガス含有雰囲気中において1300〜1700℃
で還元窒化され、さらに、酸化性雰囲気下において50
0〜800℃、より好ましくは600〜750℃で脱炭
処理され、本発明の窒化アルミニウム顆粒とするのが好
適である。
【0034】ここで、本発明の窒化アルミニウム顆粒の
構成要件である平均粒径は、上記製造方法において、主
に、転動造粒機及びスプレ−ドライヤ−の運転条件によ
り調整することができる。
【0035】また、本発明の構成要件である破壊強度
は、上記製造方法において、主に、アルミナとカ−ボン
を主成分とする造粒体の脱炭処理条件により調整するこ
とができる。脱炭処理条件として、通常、本発明の破壊
強度を得るためには、前記の脱炭処理温度に加えて、酸
化性雰囲気中の水分濃度が400〜10000ppmで
あることが好適であり、特に500〜6000ppmの
範囲から選択することが更に好ましい。
【0036】さらに、窒化アルミニウム顆粒の嵩比重
は、上記製造方法において、主に、アルミナとカ−ボン
の配合比により調整することができ、転動造粒の場合は
造粒時間、スプレ−ドライヤ−の場合は混合時間により
調整することができる。
【0037】このようにして、本発明の窒化アルミニウ
ム顆粒を製造することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の窒化アルミニウム顆粒は、乾式
プレス成形による窒化アルミニウム焼結体の製造原料と
して好適である。即ち、本発明の窒化アルミニウム顆粒
を用いて乾式プレス成形により窒化アルミニウム焼結体
を製造した場合、実質的に有機成分を含まないために、
脱脂工程が不要となり、工程が簡略化される。その結
果、工程の短縮による短納期化や、更に、脱脂の際に生
じるクラックや脱脂後の粉末成形体中の残留カ−ボンに
よる焼結体の変色やマイクロポアの発生等が無くなるた
め、歩留り良く窒化アルミニウム焼結体を製造すること
が可能となる。
【0039】従って、本発明の窒化アルミニウム顆粒
は、窒化アルミニウム焼結体を工業的に効率良く、且
つ、安価に製造するために、極めて有用な原料となる。
【0040】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するために、以
下に実施例及び比較例を揚げるが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0041】尚、以下の実施例及び比較例における各種
の物性の測定は次の方法により行った。
【0042】1) 比表面積 島津製作所製「フロ−ソ−ブ2300」を用いて、N2
吸着によるBET法で求めた。
【0043】2) 平均凝集粒径 5%ピロリン酸水溶液5ccを加えた水溶液95cc中
に、窒化アルミニウム顆粒0.02〜0.03gを添加
し、6分間ホモジナイザーにより超音波分散した後、得
られた窒化アルミニウム粉末の凝集粒子の平均粒径を、
LEEDS& NORTHRUP社製「MICROTR
AC II」を用いてレーザー回析法により求めた。
【0044】3) 不純物量 陽イオン不純物は、窒化アルミニウム粉末をアルカリ溶
融後、酸で中和し、島津製作所製「ICPS−100
0」を使用して溶液のICP発光分光分析によりアルカ
リ土類金属、希土類金属からのもの以外の陽イオン不純
物を定量した。
【0045】不純物カ−ボン量は、窒化アルミニウム顆
粒を酸素気流中で燃焼させ、堀場製作所製「EMIA−
110」を使用して、発生したCO、CO2ガス量から
定量した。
【0046】不純物酸素量は、窒化アルミニウム粉末を
堀場製作所製「EMGA−2800」を使用して、グラ
ファイトるつぼ中での高温の熱分解法により発生したC
Oガス量から求めた。
【0047】4) 顆粒嵩密度 筒井理化学機械(株)製「A・B・D粉体特性測定器」を
用いて重装嵩密度を測定した。
【0048】5) 顆粒破壊強度 測定に使用する3ケの顆粒の粒径の平均をDとしたと
き、粒径がD×(1±0.05)の範囲の顆粒3ケを一
辺10mmの正三角形の頂点に置き、上から静かに荷重
をかけ、3ケ中1ケ以上破壊した時の荷重を測定した。
その荷重をP、破壊強度をSとしたとき、下記式 S=2.8×(P/3)/(πD2) より、破壊強度を算出した。測定は、10回繰り返し、
最低値と最高値を除いた8点平均値を用いた。
【0049】6) 顆粒平均粒径 化学工学協会編「化学工学便覧 改訂4版」973頁記
載の粒度分布の累積分布の50パ−セント値より求め
た。
【0050】7) 焼結体密度 東洋精機(株)製「高精密度比重計D−H」を使用し、ア
ルキメデス法により求めた。
【0051】8) 熱伝導率 理学電機(株)製「熱定数測定装置PS−7」を使用し
て、レ−ザ−フラッシュ法により測定した。厚さ補正
は、検量線により行った。
【0052】実施例1 平均粒子径2.8μmのαアルミナ100重量部、平均
粒子径0.02μmのカーボンブラック40重量部、酸
化イットリウム4重量部を乾式のボールミルで混合し混
合粉末を得た。界面活性剤として、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルを1.0重量部含んだ水溶液40重量
部用意した。これら混合粉末と界面活性剤水溶液をドラ
ム型転動造粒機に供給し、ドラム回転数42rpm、解
砕用チョッパーの回転数500rpm、造粒時間2時間
の条件下で造粒した。次いで、この造粒体を黒鉛製るつ
ぼに入れ、N2ガス気流下、窒化温度1550℃で、6
時間加熱した。その後、水分濃度1790ppmの空気
中で、700℃で10時間脱炭処理し、窒化アルミニウ
ム顆粒とした。得られた顆粒を構成する窒化アルミニウ
ム粉末物性と顆粒の嵩比重、粒径、破壊強度、真球度を
測定した。
【0053】この顆粒を用いて0.6t/cm2でφ2
0mm、厚さ2.5mmのプレス成形体を作製し、プレ
ス成形体密度を測定した。その後、内面に窒化ホウ素を
塗布したカ−ボン製るつぼに入れ、窒素雰囲気中180
0℃で8時間焼成し、焼結体を得た。焼結体の密度、熱
伝導率を測定し、その結果を表1に示した。
【0054】比較例1 脱炭処理時に使用する空気中の水分濃度を30ppmに
したこと以外は実施例1と同様にして、窒化アルミニウ
ム顆粒を得た。但し、得られた顆粒は容易に破壊するた
め、顆粒の多くは粉末状となった。次いで、実施例1と
同様にしてプレス成形体を得、焼結体を得た。結果を表
1に示した。
【0055】比較例2 脱炭処理時に使用する空気中の水分濃度13800pp
mとしたこと以外は実施例1と同様にして、窒化アルミ
ニウム顆粒を得た。次いで、実施例1と同様にしてプレ
ス成形体を得、焼結体を得た。結果を表1に示した。
【0056】
【表1】
【0057】実施例2 実施例1において、転動造粒条件及び造粒体の脱炭処理
条件を変えて、各種の窒化アルミニウム顆粒を作製し
た。実施例1と同様にして、窒化アルミニウム顆粒を製
造した。次いで、実施例1と同様にして、プレス成形体
を得、焼結体を得た。結果を表2の実験No.1〜4に
示した。
【0058】実施例3 平均粒子径2.8μmのαアルミナ100重量部、平均
粒子径0.02μmのカーボンブラック40重量部、酸
化イットリウム4重量部、ポリオキシエチレン0.7重
量部、ポリビニルピロリドン2重量部に水150重量部
を加えて、表2に示す混合条件でボールミル混合した
後、黒色の泥しょう得た。
【0059】こうして得られた泥しょうをスプレ−ドラ
イヤ−法により造粒し、主に、アルミナとカ−ボンブラ
ックからなる球状の造粒体を得た。この造粒体を、次い
で、黒鉛製るつぼに入れ、N2ガス気流下で1550
℃、6時間加熱した。その後、表2に示す条件により脱
炭処理し、窒化アルミニウム顆粒とした。得られた顆粒
の嵩比重、粒径、破壊強度、真球度を測定した。得られ
た窒化アルミニウム顆粒は、実施例1と同様にして、プ
レス成形体を得、焼結体を得た。結果を表2の実験N
o.5,6に示した。
【0060】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機成分を実質的に含まず、平均粒径が
    0.02〜8mmであり、破壊強度が0.002〜0.
    4kgf/mm2であることを特徴とする窒化アルミニ
    ウム顆粒。
  2. 【請求項2】平均粒径が0.02〜8mmのアルミナと
    カーボンブラックとの造粒体を、非酸化性の窒素ガス含
    有雰囲気下1300〜1700℃で還元窒化し、次い
    で、水分濃度が400〜10000ppmの酸化性雰囲
    気下500〜800℃で脱炭処理することを特徴とする
    請求項1記載の窒化アルミニウム顆粒の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の窒化アルミニウム顆粒を乾
    式プレスにより成形し、次いで、脱脂工程を経ることな
    く、焼成することを特徴とする窒化アルミニウム焼結体
    の製造方法。
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