JPH0952685A - 乗場扉解錠装置 - Google Patents

乗場扉解錠装置

Info

Publication number
JPH0952685A
JPH0952685A JP20797595A JP20797595A JPH0952685A JP H0952685 A JPH0952685 A JP H0952685A JP 20797595 A JP20797595 A JP 20797595A JP 20797595 A JP20797595 A JP 20797595A JP H0952685 A JPH0952685 A JP H0952685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
car
floor
door
landing door
lock device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20797595A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Okawachi
巌 大川内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
Priority to JP20797595A priority Critical patent/JPH0952685A/ja
Publication of JPH0952685A publication Critical patent/JPH0952685A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Elevator Door Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータの点検等の作業において作業者が
作業する階の乗場扉のみを解錠操作できる乗場扉解錠装
置を提供する。 【解決手段】 保守作業等の際に、作業者はまず保守用
スイッチの駆動させてかご1上のバッテリー電源16よ
り電極14B、14Cに電圧を印加する。次いで、作業
者は最上階の機械室にてかご1を適当な位置まで下降運
転させる。かご1がかご上搭乗位置に到達すると、かご
1の電極14B、14Cが昇降路の給電レール15B、
15Cに接触し、電極14B、14Cからそれぞれ給電
レール15B、15Cに電圧が印加され、乗場扉7の階
のロック装置部分17の電磁アクチュエータ13のみが
駆動する。従って、乗場扉7の階の遮蔽板12のみが、
その階の電磁アクチュエータ13を上方に吸引する。従
って、作業者は解錠穴10から解錠鍵を差し込みロック
装置11を解錠し、乗場扉7を手動で開けることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗場扉解錠装置、特
にエレベータの点検等の作業において、手動による安易
な乗場扉の解錠操作を防止する乗場扉解錠装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10には、従来のかご上への搭乗方法
を説明する図が示されている。かご1は、かご枠2によ
って支えられ、更にかご1は、かご枠2から延びるロー
プ3によって吊り下げられている。また、かご1の天井
上部には、作業灯4が常備され、更にかご枠2の上に
は、かごの運転を自動又は手動に切り替えるための運転
装置5が設けられている。また、各階の乗場と昇降路と
は、乗場扉7によって仕切られ、作業者8は、乗場扉7
を開けてかご1上に搭乗し、かご上作業を行う。
【0003】ここで、作業者8が、かご1の天井上部に
搭乗する場合の手順について述べる。例えば、作業者8
はかご1を最上階で停止させ、かご内の操作盤のスイッ
チを操作し、かごの運転モードを手動運転モードに切り
替え、その階で降りる。次いで、作業者8は最上階の上
の機械室に行き、かご1を適当な位置まで下降運転させ
た後、再度最上階乗場に戻り、最上階の乗場扉7に設け
られたロック装置を解錠する。そして、乗場扉7を手動
で開け、かご1上部に搭乗して運転装置5を手動側に切
り替えて、かご上作業を行う。
【0004】なお、かご上作業は、かごの点検又は保守
作業や、かご内に閉じ込められた乗客を救出する際の作
業等を含む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、エレベータの
各階の乗場扉には、それぞれ乗場扉の手動開閉を防止す
るためのロック装置が取り付けられている。従って、作
業者が上述の方法によってかご上に搭乗する場合に、例
えばかごを停止させた階床以外でも、作業者はロック装
置を解錠して手動で乗場扉を開けることができる。
【0006】例えば、作業者がかごの停止した階床を誤
認して、かごが停止していない階床の乗場扉のロック装
置を解錠し乗場扉を開けた場合、作業者はその階床の乗
場扉を閉め更にロック装置をロックさせてからでない
と、かごの停止している階床に移動できず、更にかごの
停止している階床で再度乗場扉のロック装置を解錠して
その乗場扉を開けるという煩雑な作業を行わなければな
らなかった。
【0007】また、乗場扉のロック装置が細い針金等に
よって容易に解錠できる場合には、第三者が悪戯して乗
場扉のロック装置を解錠する虞があった。例えば、エレ
ベータが自動運転中に乗場扉のロック装置が解錠される
と、機械室の制御機構が充分な安全を図るためにかごの
運行を急停止させてしまう可能性がある。更に、開いた
乗場扉から昇降路へ物を落とす等の悪戯も発生する虞が
あった。
【0008】本発明は上記従来の課題に鑑みたものであ
り、その目的は、エレベータの点検等の作業において作
業者が作業する階の乗場扉のみを解錠操作できる乗場扉
解錠装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係る乗場扉解錠装置は、以下の特
徴を有する。
【0010】(1)乗場扉にロック装置を有するエレベ
ータにおいて、かごの外壁に取り付けられた電極と、か
ご上搭乗位置にかごが到達するときに前記電極と接触す
るように配置され前記電極から電圧が印加される給電レ
ールと、乗場扉に設けられた解錠穴と前記ロック装置と
の間を遮蔽する遮蔽板と、前記給電レールに電圧が印加
されると給電され前記遮蔽板を退避させる電磁アクチュ
エータと、を有する。かご上搭乗位置にかごが到達する
と、給電レールはかごの外壁に取り付けられた電極と接
触して電極から電圧が印加され、給電レールからの給電
信号は、例えば機械室の制御盤に送信され、更に制御盤
より乗場階床の電気系統から延びる可動ケーブル等を介
してかごが停止した階床の電磁アクチュエータのみを駆
動させて、その階床の乗場扉の遮蔽板を退避させる。従
って、かごが到達している階床のみロック装置の解錠を
行うことができる。
【0011】(2)乗場扉にロック装置を有するエレベ
ータにおいて、かごの外壁に設けられたカムと、かご上
搭乗位置にかごが到達した際に前記カムによる押圧によ
って動作するかご検出スイッチと、乗場扉に設けられた
解錠穴と前記ロック装置との間を遮蔽する遮蔽板と、前
記かご検出スイッチが動作すると給電され前記遮蔽板を
退避させる電磁アクチュエータと、を有する。
【0012】かご上搭乗位置にかごが到達すると、かご
検出スイッチがかごの外壁に設けられたカムに押圧され
ることによって、上記同様、かご検出スイッチからの信
号が例えば機械室の制御盤に送信され、更に制御盤より
乗場階床の電気系統から延びる可動ケーブル等を介して
かごが停止した階床の電磁アクチュエータのみを駆動さ
せる。これによって、電磁アクチュエータは乗場扉に設
けられた解錠穴とロック装置との間を遮蔽する遮蔽板を
退避させることができ、かごが到達している階床のみロ
ック装置の解錠を行うことができる。
【0013】(3)上記(1)に記載の乗場扉解錠装置
において、前記電極は、乗場扉に面するかごの外壁に取
り付けられ、更に、前記電極への電圧印加を制御するス
イッチ機構を有し、前記給電レールは、前記電極に接触
するように乗場扉の脇に設けられている。
【0014】スイッチ機構によって保守作業等の場合に
電極に電圧印加し、更に給電レールが、電極に接触する
ように乗場扉の脇に設けられているので、電極から給電
レールに給電されると、直接その階床の電磁アクチュエ
ータが励磁される。従って、例えば乗場階床の電気系統
から延びる可動ケーブルが不要となり、乗場扉付近の配
線が簡便になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を説明する。
【0016】実施形態1.図1は、本発明に係る乗場扉
解錠装置の第1実施形態のロック解錠機構を示す図であ
る。図2は、本発明に係る乗場扉解錠装置の第1実施形
態の全体構成を示す図である。尚、従来のエレベータと
同様の構成要件には、同一の符号を付しその説明を省略
する。
【0017】本実施形態の乗場扉解錠装置は、まず図1
に示すように、乗場扉2の上方に設けられた解錠穴10
と、解錠鍵(図示しない)によって操作されるロック装
置11とを遮蔽する遮蔽板12が設けられている。更
に、この遮蔽板12は、解錠穴10とロック装置11と
を結ぶ解錠鍵差込み通路から退避できるように、電磁ア
クチュエータ13に取り付けられている。
【0018】更に、本実施形態の乗場扉解錠装置は、図
2に示すように、かご1の背面の外壁に、電極14B及
び電極14Cが取り付けられ、一方昇降路の壁には、各
階のかご上搭乗位置にそれぞれかご1が到達するとき
に、電極14B及び電極14Cと接触するように、給電
レール15B及び給電レール15C、給電レール15D
及び給電レール15Fが配置されている。また、かご1
の天井には、かご1に設けた非常通報装置等に電力を供
給するバッテリー電源16が設置されている。更に、乗
場扉7及び乗場扉7Bの上方には、図1に示すロック装
置11と遮蔽板12とを含むロック装置部分17、17
Bが取り付けられている。また、各階の給電レール15
B及び給電レール15C、給電レール15D及び給電レ
ール15Fは、それぞれ各階のロック装置部分17、ロ
ック装置部分17Bと電気的に接続されている。すなわ
ち、各階の給電レール15B及び給電レール15C、給
電レール15D及び給電レール15Fは、最上階に設け
られた機械室の制御盤にそれぞれ電気的に接続され、更
に制御盤を介して給電レール15B及び給電レール15
C、給電レール15D及び給電レール15Fにそれぞれ
対応付けられて乗場扉に設けられているロック装置部分
17、ロック装置部分17Bに電気的に接続されてい
る。ここで、制御盤からの信号は、昇降ボタン等が配設
された乗場階床の電気系統に送られ、この電気系統から
延びる可動ケーブルからロック装置部分17、ロック装
置部分17Bに給電される。
【0019】次に、本実施形態の乗場扉解錠装置の動作
について、図1及び図2を用いて説明する。
【0020】保守作業等のために作業者が乗場扉7の階
でかご1の上に搭乗する場合、まず作業者は、かご1を
乗場扉7の階で停止させる。そして、かご1内の操作盤
のスイッチを操作し、かごの運転モードを手動運転モー
ドに切り替え、更にかご1内の保守用スイッチ(図示せ
ず)を駆動させてから、乗場扉7の階に降りる。これに
より、作業者は最上階の機械室で手動でかご1の昇降運
転を行うことができ、また保守用スイッチの駆動により
かご1上のバッテリー電源16より電極14B、14C
に電圧が印加される。
【0021】次いで、作業者は最上階の機械室に行き、
かご1を適当な位置、すなわちかご上搭乗位置まで下降
運転させた後、再度乗場扉7の階に戻る。かご1がかご
上搭乗位置に到達すると、かご1の電極14B、14C
が、昇降路の給電レール15B、15Cに接触し、電極
14B、14Cからそれぞれ給電レール15B、15C
に電圧が印加される。そして、この給電レール15B、
15Cからの電圧印加の信号は、機械室の制御盤へ出力
される。制御盤は、電圧印加の信号を入力して、給電レ
ール15B、15Cに対応する階、すなわち乗場扉7の
階のロック装置部分17の電磁アクチュエータ13のみ
を駆動させる。従って、乗場扉7の階の遮蔽板12のみ
が、その階の電磁アクチュエータ13によって上方に吸
引される。これによって、遮蔽板12が解錠穴10から
ロック装置11に延びる解錠鍵差込み通路から退避する
ので、作業者は、解錠穴10より解錠鍵(図示せず)を
差し込み、乗場扉7に設けられたロック装置11を解錠
し、乗場扉7を手動で開けることができる。その後、作
業者は、かご1上部に搭乗してかご1上の運転装置を手
動側に切り替えて、かご上作業を行う。
【0022】尚、通常かご上作業を行う場合には、かご
1は最上階で停止させて行う。
【0023】上述した本実施形態の乗場扉解錠装置によ
れば、かごが停止している階の乗場扉のロック装置のみ
解錠することができる。従って、作業者が万が一、かご
の停止階を誤認したとしても、乗場扉を手動で開けるこ
とはない。このため、誤って開けた乗場扉の自動ロック
操作等が不要となり、解錠操作及びかご上作業の効率が
向上し、かつ簡便となる。また、第三者が乗場扉のロッ
ク装置を解錠する等のいたずらを防止することができ
る。
【0024】実施形態2.図3は、本発明に係る乗場扉
解錠装置の第2実施形態の全体構成を示す図である。
尚、従来のエレベータ及び上記第1実施形態と同様の構
成要件には、同一の符号を付しその説明を省略する。ま
た、図3に示すロック装置部分17は、図1の同様の構
成になっているので、説明を省略する。
【0025】図3に示すように、本実施形態の乗場扉解
錠装置は、かご1の背面の外壁に、カム18を取り付
け、一方昇降路の壁には、各階のかご上搭乗位置に、そ
れぞれかご1が到達するときにカム18による押圧によ
って動作するかご検出スイッチ19B及びかご検出スイ
ッチ19Cが配置されている。また、かご1の天井に
は、かご1に設けた非常通報装置等に電力を供給するバ
ッテリー電源16が設置されている。更に、乗場扉7及
び乗場扉7Bの上方には、図1に示すロック装置11と
遮蔽板12とを含むロック装置部分17、17Bが取り
付けられている。また、各階のかご検出スイッチ19
B、19Cは、それぞれ各階のロック装置部分17、ロ
ック装置部分17Bと電気的に接続されている。すなわ
ち、各階のかご検出スイッチ19B、19Cは、最上階
に設けられた機械室の制御盤にそれぞれ電気的に接続さ
れ、更に制御盤を介してかご検出スイッチ19B、19
にそれぞれ対応付けられて乗場扉に設けられたロック装
置部分17、ロック装置部分17Bと電気的に接続され
ている。ここで、制御盤からの信号は、昇降ボタン等が
配設された乗場階床の電気系統に送られ、この電気系統
から延びる可動ケーブルからロック装置部分17、ロッ
ク装置部分17Bに給電される。
【0026】次に、本実施形態の乗場扉解錠装置の動作
について、図1及び図3を用いて説明する。
【0027】保守作業等のために作業者が乗場扉7の階
でかご1の上に搭乗する場合、まず作業者は、かご1を
乗場扉7の階で停止させる。そして、かご1内の操作盤
のスイッチを操作し、かごの運転モードを手動運転モー
ドに切り替え、更にかご1内の保守用スイッチ(図示せ
ず)を駆動させてから、乗場扉7の階に降りる。これに
より、作業者は最上階の機械室で手動でかご1の昇降運
転を行うことができる。
【0028】次いで、作業者は最上階の機械室に行き、
かご1を適当な位置、すなわちかご上搭乗位置まで下降
運転させた後、再度乗場扉7の階に戻る。かご1がかご
上搭乗位置に到達すると、かご1のカム18が昇降路の
かご検出スイッチ19Bを押圧する。そして、このかご
検出スイッチ19Bからの押圧信号は、機械室の制御盤
へ出力される。一方、保守用スイッチからの保守信号も
制御盤へ出力されている。従って、制御盤は、保守用ス
イッチからの保守信号とかご検出スイッチ19Bからの
押圧信号の両信号を入力した時に、押圧信号を出力した
かご検出スイッチ19Bに対応する階、すなわち乗場扉
7の階のロック装置部分17の電磁アクチュエータ13
のみを駆動させる。従って、乗場扉7の階の遮蔽板12
のみが、その階の電磁アクチュエータ13によって上方
に吸引される。これによって、遮蔽板12が解錠穴10
からロック装置11へ延びる解錠鍵差込み通路から退避
するので、作業者は、解錠穴10より解錠鍵(図示せ
ず)を差し込み、乗場扉7に設けられたロック装置11
を解錠し、乗場扉7を手動で開けることができる。その
後、作業者は、かご1上部に搭乗してかご1上の運転装
置を手動側に切り替えて、かご上作業を行う。
【0029】尚、上記同様、通常かご上作業を行う場合
には、かご1は最上階で停止させて行う。
【0030】上述した本実施形態の乗場扉解錠装置によ
れば、かごが停止している階の乗場扉のロック装置のみ
解錠することができる。従って、作業者が万が一、かご
の停止階を誤認したとしても、乗場扉を手動で開けるこ
とはない。このため、誤って開けた乗場扉の自動ロック
操作等が不要となり、解錠操作及びかご上作業の効率が
向上し、かつ簡便となる。また、第三者が乗場扉のロッ
ク装置を解錠する等のいたずらを防止することができ
る。
【0031】実施形態3.図4は、本発明に係る乗場扉
解錠装置の第3実施形態の全体構成を示す図であり、図
5は、本発明に係る乗場扉解錠装置の第3実施形態の乗
場扉側の構成を示す図である。また図6は、本発明に係
る乗場扉解錠装置の第3実施形態の電極と給電レールと
の接触状況を説明する図である。更に図7は、本発明に
係る乗場扉解錠装置の第3実施形態に用いる戸当りゴム
の斜視図であり、図8は、本発明に係る乗場扉解錠装置
の第3実施形態の乗場扉上部の斜視図である。尚、従来
のエレベータ及び上記第1及び第2実施形態と同様の構
成要件には、同一の符号を付しその説明を省略する。ま
た、図3に示すロック装置部分17は、図1の同様の構
成になっているので、説明を省略する。
【0032】本実施形態の乗場扉解錠装置は、図4に示
すように、かご1の前面上方の外壁に、電極14D及び
電極14Fが取り付けられている。一方、乗場扉側の階
床部分には、各階のかご上搭乗位置に、それぞれかご1
が到達するときに電極14D及び電極14Fと接触する
ように、給電レール15D及び給電レール15Fが配置
されている。また、かご1の天井には、かご1に設けた
非常通報装置等に電力を供給するバッテリー電源16が
設置されている。更に、乗場扉7の上方には、図1に示
すロック装置11と遮蔽板12とを含むロック装置部分
17が取り付けられている。また、給電レール15D、
15Fは、直接その階のロック装置部分17と電気的に
接続されている。
【0033】すなわち、図5に示すように、乗場扉7に
設けられたロック装置部分17から配線24D、24F
が延び、この配線24D、24Fは、乗場扉7が敷居に
沿って開けられたときに当接する三方枠22の戸当りゴ
ム23B、23Cの接点を介して三方枠22内に配線さ
れた配線24B、24Cに接続されている。そして、配
線24B、24Cは、給電レール15D、15Fにそれ
ぞれ電気的に接続される。従って、上述の第1及び第2
実施形態のように、制御盤を介して電気アクチュエータ
を動作させる必要がないので、乗場階床の電気系統とロ
ック装置部分17とを電気的に接続する可動ケーブルが
不要となる。
【0034】また、戸当りゴム23Bは、三方枠22に
取り付けられており、図7に示すように、中心に接点2
6が設けられている。そして、この接点26には、配線
24Bが接続されている。また、戸当りゴム23Bの接
触面27は、乗場扉の戸開け時に乗場扉と接触するクッ
ション面である。尚、戸当りゴム23Cも、戸当りゴム
23Bと同様の構造を有する。
【0035】一方、図8に示すように、乗場扉7には、
三方枠22と当接する際に、三方枠22に設けられた戸
当りゴム23Bの接点26と接する位置に接点28が設
けられている。そして、この接点28には、配線24D
が接続されている。更に、乗場扉7には、戸当りゴム2
3Bの接触面27と当接する位置に絶縁体29が設けら
れている。尚、戸当りゴム23Cと当接する乗場扉にお
いても上記同様の構造を有する。
【0036】次に、本実施形態の乗場扉解錠装置の動作
について、図1及び図4〜図8を用いて説明する。
【0037】保守作業等のために作業者が乗場扉7の階
でかご1の上に搭乗する場合、まず作業者は、かご1を
乗場扉7の階で停止させる。そして、かご1内の操作盤
のスイッチを操作し、かごの運転モードを手動運転モー
ドに切り替え、更にかご1内の保守用スイッチ(図示せ
ず)を駆動させてから、乗場扉7の階に降りる。これに
より、作業者は最上階の機械室で手動でかご1の昇降運
転を行うことができ、また保守用スイッチの駆動により
かご1上のバッテリー電源16より電極14B、14C
に電圧が印加される。
【0038】次いで、作業者は最上階の機械室に行き、
かご1を適当な位置、すなわちかご上搭乗位置まで下降
運転させた後、再度乗場扉7の階に戻る。かご1がかご
上搭乗位置に到達すると、かご1の電極14D、14F
が、乗場扉側に設けられた給電レール15D、15Fに
接触し、電極14D、14Fからそれぞれ給電レール1
5D、15Fに電圧が印加される。そして、この給電レ
ール15D、15Fからの電圧は、それぞれ配線23
C、23Bを介して三方枠22の接点26等へ給電さ
れ、更に接点26等から乗場扉7の接点28等を介して
それぞれ配線24F,24Dを経由してロック装置部分
17の電磁アクチュエータ13のみを駆動させる。従っ
て、乗場扉7の階の遮蔽板12のみが、その階の電磁ア
クチュエータ13によって上方に吸引される。これによ
って、遮蔽板12が解錠穴10からロック装置11に延
びる解錠鍵差込み通路から退避するので、作業者は、解
錠穴10より解錠鍵(図示せず)を差し込み、乗場扉7
に設けられたロック装置11を解錠し、乗場扉7を手動
で開けることができる。その後、作業者は、かご1上部
に搭乗してかご1上の運転装置を手動側に切り替えて、
かご上作業を行う。
【0039】上述した本実施形態の乗場扉解錠装置によ
れば、かごが停止している階の乗場扉のロック装置のみ
解錠することができる。従って、作業者が万が一、かご
の停止階を誤認したとしても、乗場扉を手動で開閉する
ことはない。このため、誤って開けた乗場扉の自動ロッ
ク操作等が不要となり、解錠操作及びかご上作業の効率
が向上し、かつ簡便となる。また、上述の第1及び第2
実施形態のように、制御盤を介して電気アクチュエータ
を動作させる必要がないので、乗場階床の電気系統とロ
ック装置部分とを電気的に接続する可動ケーブルが不要
となる。更に、第三者が乗場扉のロック装置を解錠する
等のいたずらを防止することができる。
【0040】実施形態4.図9は、本発明に係る乗場扉
解錠装置の第4実施形態の全体構成を示す図である。
尚、従来のエレベータ及び上記第1、第2及び第3実施
形態と同様の構成要件には、同一の符号を付しその説明
を省略する。
【0041】本実施形態の乗場扉解錠装置は、図9に示
すように、乗場扉7を吊して乗場扉7の開閉を行うドア
ハンガー30の戸閉め側端部に、ハンガー接点31B、
31Cが設けられ、一方三方枠には、このハンガー接点
31B、31Cと接触した際にハンガー接点31B、3
1Cに給電する固定接点(図示せず)が突設されてい
る。また、ハンガー接点31B、31Cは、電磁アクチ
ュエータ13と配線24G、24Hによって接続されて
いる。
【0042】従って、保守作業等において、作業者が作
業階にかごを移動させる際に、その階の三方枠の固定接
点のみに、例えば階床の電気系統から電圧を印加してお
く。これによって、かごがその階に移動した場合のみ、
三方枠の固定接点からハンガー接点31B、31Cに給
電され、更にハンガー接点31B、31Cから電磁アク
チュエータ13に給電され、図1に示す乗場扉7の階の
遮蔽板12のみが、その階の電磁アクチュエータ13に
よって上方に吸引される。これによって、遮蔽板12が
解錠穴10からロック装置11に延びる解錠鍵差込み通
路から退避するので、作業者は、解錠穴10より解錠鍵
(図示せず)を差し込み、乗場扉7に設けられたロック
装置11を解錠し、乗場扉7を手動で開けることができ
る。その後、作業者は、かご1上部に搭乗してかご1上
の運転装置を手動側に切り替えて、かご上作業を行う。
【0043】上述した本実施形態の乗場扉解錠装置によ
れば、かごが停止している階の乗場扉のロック装置のみ
解錠することができる。従って、作業者が万が一、かご
の停止階を誤認したとしても、乗場扉を手動で開閉する
ことはない。このため、誤って開けた乗場扉の自動ロッ
ク操作等が不要となり、解錠操作及びかご上作業の効率
が向上し、かつ簡便となる。また、接点部分が利用者等
の目に触れない位置に配置したので、利用者等によるい
たずら等による不具合の発生を解消することができる。
【0044】実施形態5.本実施形態の乗場扉解錠装置
は、更に保守・点検時に用いる電磁アクチュエータへの
給電の他に、もう一系列の給電回路を設けている。この
もう一系列の給電回路は、保守用スイッチが操作されて
いない時のみ有効となり、制御盤等に設けられた特殊ス
イッチを操作することによって全階の電磁アクチュエー
タに給電するものである。これによって、階間停止の故
障等で各階の乗場扉を開けて、容易にかごの停止位置を
確認することができる。
【0045】実施形態6.上述の実施形態によれば、解
錠可能位置の検出に昇降路等に設けられた給電レール等
の位置を利用したが、最近のエレベータには、例えばパ
ルスタコメータや、巻上電動機の回転数等を利用するこ
とができ、かごの現在位置を正確に記憶又は検出するこ
とができる。
【0046】そこで、本実施形態の乗場扉解錠装置は、
このパルスタコメータ等によるかごの現在位置情報を用
いて、かご位置に応じて解錠可能階を特定し、その階の
電磁アクチュエータのみに給電することができる。ま
た、階間停止の故障等が発生した場合には、かご停止位
置の直上の階の乗場扉のみ電磁アクチュエータに給電し
て、解錠操作を行うこともできる。
【0047】実施形態7.本実施形態の乗場扉解錠装置
は、保守用スイッチとは別に操作盤等にピット内点検用
スイッチが設けられている。
【0048】上述の実施形態では、最下階の乗場扉の解
錠操作ができず、ピット内での作業が不便であった。
【0049】そこで、保守用スイッチとピット内点検用
スイッチを同時に操作することによって、最下階の乗場
扉の電磁アクチュエータが励磁され、最下階の乗場扉の
解錠操作が可能となる。これにより、ピット内作業を可
能になると共に、作業者が他の階を最下階と誤認するお
それもない。
【0050】また、上記ピット内点検用スイッチは、自
動復帰式のものとし、更に乗場扉の電磁アクチュエータ
を励磁する時にタイマーをセットすれば、一定時間以上
経過すると自動的にピット内点検用スイッチが解除さ
れ、電磁アクチュエータの励磁が解除される。これによ
り、ピット内点検用スイッチの復帰忘れによる解錠ミス
や第三者のいたずらを防止できる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る乗場扉解錠
装置によれば、誤って開けた乗場扉の自動ロック操作等
が不要となり、解錠操作及びかご上作業の効率が向上
し、かつ簡便となる。また、第三者が乗場扉のロック装
置を解錠する等のいたずらを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第1実施形態
のロック解錠機構を示す図である。
【図2】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第1実施形態
の全体構成を示す図である。
【図3】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第2実施形態
の全体構成を示す図である。
【図4】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第3実施形態
の全体構成を示す図である。
【図5】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第3実施形態
の乗場扉側の構成を示す図である。
【図6】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第3実施形態
の電極と給電レールとの接触状況を説明する図である。
【図7】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第3実施形態
に用いる戸当りゴムの斜視図である。
【図8】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第3実施形態
の乗場扉上部の斜視図である。
【図9】 本発明に係る乗場扉解錠装置の第4実施形態
の全体構成を示す図である。
【図10】 従来のかご上への搭乗方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 かご、3 ロープ、7,7B 乗場扉、10 解錠
穴、11 ロック装置、12 遮蔽板、13 電磁アク
チュエータ、14B,14C 電極、15B,15C,
15D,15F 給電レール、16 バッテリー電源、
17,17Bロック装置部分。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗場扉にロック装置を有するエレベータ
    において、 かごの外壁に取り付けられた電極と、 かご上搭乗位置にかごが到達するときに前記電極と接触
    するように配置され前記電極から電圧が印加される給電
    レールと、 乗場扉に設けられた解錠穴と前記ロック装置との間を遮
    蔽する遮蔽板と、 前記給電レールに電圧が印加されると給電され前記遮蔽
    板を退避させる電磁アクチュエータと、 を有することを特徴とする乗場扉解錠装置。
  2. 【請求項2】 乗場扉にロック装置を有するエレベータ
    において、 かごの外壁に設けられたカムと、 かご上搭乗位置にかごが到達した際に前記カムによる押
    圧によって動作するかご検出スイッチと、 乗場扉に設けられた解錠穴と前記ロック装置との間を遮
    蔽する遮蔽板と、 前記かご検出スイッチが動作すると給電され前記遮蔽板
    を退避させる電磁アクチュエータと、 を有することを特徴とする乗場扉解錠装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の乗場扉解錠装置におい
    て、 前記電極は、乗場扉に面するかごの外壁に取り付けら
    れ、 更に、前記電極への電圧印加を制御するスイッチ機構を
    有し、 前記給電レールは、前記電極に接触するように乗場扉の
    脇に設けられていることを特徴とする乗場扉解錠装置。
JP20797595A 1995-08-15 1995-08-15 乗場扉解錠装置 Pending JPH0952685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20797595A JPH0952685A (ja) 1995-08-15 1995-08-15 乗場扉解錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20797595A JPH0952685A (ja) 1995-08-15 1995-08-15 乗場扉解錠装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0952685A true JPH0952685A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16548612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20797595A Pending JPH0952685A (ja) 1995-08-15 1995-08-15 乗場扉解錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0952685A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1460018A1 (fr) * 2003-03-17 2004-09-22 Tegur Systéme e commande d'un dispositif de déverrouillage de secours pour porte palière de gaine d'ascenseur
WO2005102900A1 (ja) * 2004-04-20 2005-11-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータの乗場戸解錠装置
WO2006072974A1 (ja) * 2005-01-04 2006-07-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータの乗場ドア装置
FR2902415A1 (fr) * 2006-06-19 2007-12-21 Sarl A S B S Sarl Dispositif de securite pour le maintien en position de fermeture des portes palieres d'une cage d'ascenseur
KR100812471B1 (ko) * 2005-12-20 2008-03-10 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터의 승강장 도어 잠금 해제 장치
CN103193144A (zh) * 2013-03-22 2013-07-10 山西潞安环保能源开发股份有限公司王庄煤矿 立井全自动卸载系统
CN103332575A (zh) * 2013-07-10 2013-10-02 嘉兴市华东建设机械有限公司 防护门联锁装置
WO2017001883A1 (en) * 2015-06-30 2017-01-05 Otis Elevator Company Elevator car location zones in hoistway
WO2018020540A1 (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 株式会社日立製作所 エレベーター装置
JP2019147655A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベーターの位置関係通知システム
CN111453590A (zh) * 2020-05-22 2020-07-28 菱王电梯股份有限公司 一种可禁止非专业人员开启电梯层门的电梯系统
US10914097B2 (en) 2015-07-10 2021-02-09 Otis Elevator Company Landing door lock failsafe protection device

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1460018A1 (fr) * 2003-03-17 2004-09-22 Tegur Systéme e commande d'un dispositif de déverrouillage de secours pour porte palière de gaine d'ascenseur
FR2852589A1 (fr) * 2003-03-17 2004-09-24 Tegur Condamnation du deverrouillage de secours de portes d'ascenseur
WO2005102900A1 (ja) * 2004-04-20 2005-11-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータの乗場戸解錠装置
JPWO2005102900A1 (ja) * 2004-04-20 2007-08-30 三菱電機株式会社 エレベータの乗場戸解錠装置
JP4782004B2 (ja) * 2004-04-20 2011-09-28 三菱電機株式会社 エレベータの乗場戸解錠装置
WO2006072974A1 (ja) * 2005-01-04 2006-07-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha エレベータの乗場ドア装置
KR100812471B1 (ko) * 2005-12-20 2008-03-10 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터의 승강장 도어 잠금 해제 장치
FR2902415A1 (fr) * 2006-06-19 2007-12-21 Sarl A S B S Sarl Dispositif de securite pour le maintien en position de fermeture des portes palieres d'une cage d'ascenseur
CN103193144A (zh) * 2013-03-22 2013-07-10 山西潞安环保能源开发股份有限公司王庄煤矿 立井全自动卸载系统
CN103332575A (zh) * 2013-07-10 2013-10-02 嘉兴市华东建设机械有限公司 防护门联锁装置
WO2017001883A1 (en) * 2015-06-30 2017-01-05 Otis Elevator Company Elevator car location zones in hoistway
US10914097B2 (en) 2015-07-10 2021-02-09 Otis Elevator Company Landing door lock failsafe protection device
WO2018020540A1 (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 株式会社日立製作所 エレベーター装置
JP2019147655A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 エレベーターの位置関係通知システム
CN111453590A (zh) * 2020-05-22 2020-07-28 菱王电梯股份有限公司 一种可禁止非专业人员开启电梯层门的电梯系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5452726B2 (ja) エレベータの運転モード切替システム
JP4879911B2 (ja) エレベータ救出システムを備えるエレベータ
WO2010100802A1 (ja) エレベータ装置及びその検査方法
KR101624825B1 (ko) 엘리베이터의 안전 장치
JPH0952685A (ja) 乗場扉解錠装置
CN1777558A (zh) 电梯的层门解锁装置
JP2000128453A (ja) エレベータの安全装置
JP2010275102A (ja) エレベータの戸開制御装置
JP3255005B2 (ja) エレベーターの制御装置
US20010035828A1 (en) Device for signaling the position of an elevator car in the case of passenger evacuation
JPH0597338A (ja) エレベータの脱出装置
JP2010215381A (ja) エレベータの乗場装置
JP2008230782A (ja) エレベータ
JPH1095580A (ja) エレベータの非常運転装置
JPH0680363A (ja) エレベータのかご戸ロック装置
KR100903661B1 (ko) 엘리베이터 구조 작업을 수행하는 방법
JPH06179584A (ja) エレベータの運転装置
EP2070859A1 (en) Elevator system
KR860002535Y1 (ko) 정전시 엘리베이터 도어의 제어장치
JP2003206090A (ja) 多連デッキエレベータ
JP2001139250A (ja) エレベーター装置
JPH11255446A (ja) エレベータの安全スイッチ用短絡装置
KR930008100Y1 (ko) 엘리베이터 도어 안전장치
JP5023889B2 (ja) エレベータの制御装置
JPH1121042A (ja) ダムウェータ運転装置