JPH1121042A - ダムウェータ運転装置 - Google Patents

ダムウェータ運転装置

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Publication number
JPH1121042A
JPH1121042A JP9176031A JP17603197A JPH1121042A JP H1121042 A JPH1121042 A JP H1121042A JP 9176031 A JP9176031 A JP 9176031A JP 17603197 A JP17603197 A JP 17603197A JP H1121042 A JPH1121042 A JP H1121042A
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JP
Japan
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contact
safety
car
operation mode
relay
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Application number
JP9176031A
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English (en)
Inventor
Takashi Oyama
隆 大山
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダムウェータの保守作業において、出し入れ
口を開いた状態でかごを移動させるためには安全回路及
び扉スイッチを強制的に短絡させる必要があるため非常
に手間がかかり、その上、かごを任意量移動させること
が困難であった。 【解決手段】 手動運転モード回路(磁気スイッチ、手
動運転モードリレー、手動運転モード接点(第1接点お
よび第2接点))と、運転指令の保持を解除するための
手動運転モード接点(運転指令解除手段としての第3接
点)とを備える。 【効果】 手動運転モード回路によって、かごを任意量
移動させることができるだけでなく、安全回路および扉
スイッチを強制的に短絡させる必要もないので、保守作
業の効率を大幅に向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、保守作業におけ
る効率向上を図るためのダムウェータの運転装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のダムウェータの運転制御
回路を示す図である。なお、ここには停止階が2つのダ
ムウェータの運転制御回路を示す。図において、ダムウ
ェータの運転制御回路は、安全確認回路1、上昇運転制
御回路2および下降運転制御回路3を備え、これらの回
路は電源両端間に並列接続されている。
【0003】安全確認回路1は、それぞれ直列接続され
た非常釦4、安全回路5および安全リレー6と、安全回
路5と安全リレー6との接続体に並列接続された扉スイ
ッチ7、安全接点6Bおよび運転開始リレー9とを備え
る。非常釦4は、緊急時にダムウェータのかご(図示せ
ず)の運転を停止させるための常閉スイッチであり、安
全回路5(5a、5b)は、ダムウェータの各部に設け
られた安全確認のための各種リミットスイッチ等(図示
せず)に接続された機械式のスイッチ(5a、5b)か
ら構成されている。また、安全リレー6は、非常釦4お
よび安全回路5(5a、5b)のすべてが閉じたとき
に、安全接点6Bを閉じるためのリレーである。
【0004】扉スイッチ7a、7bは常閉リミットスイ
ッチで構成されており、各階の出し入れ口の扉(図示せ
ず)が閉じている間は、その接点が開いているが、出し
入れ口の扉が開かれると、その接点が開かれるように構
成されている。安全接点6Bは、安全リレー6が励磁さ
れると閉じられる接点であり、運転開始リレー9は、扉
スイッチ7a、7bおよび安全接点6Bが閉じることに
よって励磁されることにより、後述する運転開始接点9
Bを閉じるためのリレーである。
【0005】上昇運転制御回路2は、それぞれ直列接続
された各停止階の上り押釦10、運転開始接点9B、上
昇運転開始リレー12および階床スイッチ13と、上り
押釦10と運転開始接点9Bとの接続体に並列接続され
た上昇運転指令保持接点12Bとを備える。運転指令釦
である上り押釦10は、各階の出し入れ口(図示せず)
の近傍に設けられたダムウェータの操作釦であり、ダム
ウェータのかごを上昇運転させるための運転指令を行う
際に用いるものである。運転開始接点9Bは、運転開始
リレー9が励磁されると、これに連動して閉じられる常
開接点である。また、運転開始方向リレーである上昇運
転開始リレー12は、運転開始リレー9が励磁されて運
転開始接点9Bが閉じられている状態で、上り押釦10
が押されると励磁されるリレーである。
【0006】階床スイッチ13は、ダムウェータのかご
の着床位置を検出するためのリミットスイッチであり、
並列接続された一対のリミットスイッチ(13a、13
b)から構成されている。階床スイッチ13aは常閉リ
ミットスイッチであり、階床スイッチ13bは常開リミ
ットスイッチである。これらのリミットスイッチはかご
側に取り付けられたカムによって操作される。また、上
昇運転指令保持接点12Bは、上昇運転開始リレー12
が励磁されると、これに連動して閉じられる常開接点で
あり、上り押釦10の動作を保持するために設けられて
いる。
【0007】下降運転制御回路3は、上昇運転制御回路
2と同様に構成されており、それぞれ直列接続された各
停止階の下り押釦16、運転開始接点9B、運転開始方
向リレーである下降運転開始リレー17および階床スイ
ッチ13と、下り押釦16と運転開始接点9Bとの接続
体に並列接続された下降運転指令保持接点17Bとを備
える。
【0008】運転指令釦である下り押釦16は、各階の
出し入れ口の近傍に設けられたダムウェータの操作釦で
あり、かごを下降運転させる際の運転指令を行う際にに
用いるものである。下降運転開始リレー17は、運転開
始リレー9が励磁されて運転開始接点9Bが閉じられた
状態で、下り押釦16が押されると励磁されるリレーで
ある。下降運転指令保持接点17Bは、下降運転開始リ
レー17が励磁されると、これに連動して閉じられる接
点であり、下り押釦10の動作を保持するために設けら
れている接点である。なお、運転開始接点9Bおよび階
床スイッチ13は、上昇運転制御回路2に備えられたも
のと同一のものである。
【0009】このようなダムウェータのかごの駆動回路
(図示せず)には、上述した運転開始リレー9、上昇運
転開始リレー12および下降運転開始リレー17に連動
する接点(図示せず)がそれぞれ接続されており、運転
開始リレー9と上昇運転開始リレー12がともに励磁さ
れれば、かごは上昇運転され、また、運転開始リレー9
と下降運転開始リレー17がともに励磁されればかごは
下降運転される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようなダムウェー
タの保守作業を行うためには、まず、各階の出し入れ口
を開く必要があるので、扉スイッチ7a、7bが開いた
状態となる。また、出し入れ口の扉を開くことによっ
て、ダムウェータの各部に設けられた安全確認のための
各種リミットスイッチ等(図示せず)に接続された安全
回路5a、5bのいずれかが開くことも考えられる。従
って、このようなダムウェータの保守作業においてかご
を移動させるためには、運転開始リレー9を励磁させる
ために、安全回路5および扉スイッチ7を強制的に短絡
させる必要があり、保守作業に余計な手間がかかるとい
う課題があった。
【0011】また、このように安全回路5および扉スイ
ッチ7を強制的に閉じてから、上り押釦10あるいは下
り押釦16を押すことによってかごを移動させても、上
昇運転指令保持接点12Bおよび下降運転指令保持接点
17Bによって、これらの動作が保持されるので、かご
は、上り押釦10または下り押釦16によって指定され
た停止階まで移動する。このような場合、非常釦4を押
せば、移動中のかごを任意の位置で停止させることがで
きるが、非常釦4は警報装置等に接続されているため、
このようにしてかごを停止させる方法は一般的な方法で
はなく、結局、かごを任意の位置で停止させることがで
きず、保守作業を効率良く行うことができないという課
題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明のダムウェータ
運転装置は、ダムウェータのかごの運転に安全が確保さ
れているか否かを確認して、かごを自動運転モードで運
転可能な状態に制御する安全確認回路と、自動運転モー
ドにおいて、安全確認回路による安全確認に基づいてダ
ムウェータのかごの運転を制御する運転制御回路とを備
えてなり、安全確認回路に組み込まれ、自動運転モード
を解除して、かごを手動運転モードで運転可能な状態に
制御するための手動運転モード回路と、運転制御回路に
組み込まれ、手動運転モードにおいて、運転制御回路に
入力される運転指令の保持を解除する運転指令解除手段
とをさらに備えたことを特徴とする。
【0013】また、上記安全確認回路は、常時は閉成さ
れ、ダムウェータのかごの緊急停止時に引き外すための
非常釦と、非常釦に直列接続されて、常時は接点閉成さ
れ、ダムウェータの運転に安全が確保されていない場合
に接点開放される安全回路と、非常釦および安全回路を
介して電源両端間に配設され、かごを自動運転モードで
運転可能な状態に制御するための安全リレーと、ダムウ
ェータのかご扉が閉じると接点閉成される扉スイッチ
と、扉スイッチに直列接続され、安全リレーが励磁され
ると接点閉成される安全接点と、非常釦と扉スイッチお
よび安全接点を介して電源両端間に配設され、かごを運
転可能な状態にする運転開始リレーと、を備えるととも
に、上記運転制御回路は、ダムウェータの各停止階の操
作盤に配設されるとともに、かごに運転指令を与えるた
めの運転指令釦と、運転指令釦に直列接続され、運転開
始リレーが励磁されると接点閉成される運転開始接点
と、運転指令釦および運転開始接点を介して電源両端間
に配設され、かごを運転指令に基づく方向に運転可能な
状態にする運転開始方向リレーと、運転開始接点と運転
指令釦との接続体に並列接続され、運転指令釦による運
転指令を保持するための運転指令保持接点と、を備えて
なり、上記手動運転モード回路は、常時は開放され、か
ごを手動運転モードで運転するときに接点閉成される手
動運転モードスイッチと、非常釦および手動運転モード
スイッチを介して電源両端間に配設され、手動運転モー
ドスイッチが接点閉成されると励磁されて、かごを手動
運転モードで運転可能な状態にするための手動運転モー
ドリレーと、非常釦を介して電源両端間に設けられた安
全回路と安全スイッチとの接続体中の任意の位置に設け
られ、常時は接点閉成され、手動運転モードリレーが励
磁されると、これに連動して接点開放されることにより
安全リレーへの電源供給を遮断する第1接点と、扉スイ
ッチと安全接点との接続体に並列接続されて、安全リレ
ーが励磁されるとこれに連動して接点開放される第2接
点と、を備えるとともに、上記運転指令解除手段は、運
転指令保持接点に直列接続され、その接続体が運転指令
釦と運転指令保持接点との接続体に並列接続されるよう
に設けられ、手動運転モードリレーが励磁されると、こ
れに連動して接点開放されることにより、運転指令保持
接点の保持動作を解除する第3接点であること、を特徴
とする。
【0014】さらに、上記手動運転モードスイッチは、
ダムウェータの各停止階の操作盤に設けられた吸着部に
接続された磁気スイッチであり、ダムウェータが保守作
業中であることを表示するとともに、磁石を有する作業
札を吸着部に磁気吸着させることによって磁気スイッチ
が接点閉成されることにより、手動運転モードリレーが
励磁されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1に係る
ダムウェータ運転装置の操作盤を示す正面図である。図
2は、この発明の実施の形態1に係るダムウェータ運転
装置の運転を制御するための制御回路を示すブロック図
である。
【0016】図1において、ダムウェータの出し入れ口
20の上部に設けられた操作盤21は、緊急時にかごの
運転を停止させるための非常釦4、かごを上昇させて2
階に行かせるための運転指令釦である上り押釦10、か
ごを下降させて1階に行かせるための運転指令釦である
下り押釦16を備える。また、操作盤21は、ダムウェ
ータの保守作業時に、磁石である磁石板22を有する作
業札23を磁気吸着させるための吸着板24を備える。
吸着板24は、後述する磁気スイッチ25a(1階の操
作盤に配設されている)、25b(2階の操作盤に配設
されている)に接続されている。
【0017】図2に示すように、この発明の実施の形態
1に係るダムウェータ運転装置の運転制御回路は、安全
確認回路26と、運転制御回路である上昇運転制御回路
27および下降運転制御回路28を備え、これらの回路
は電源両端間に並列接続されている。安全確認回路26
は、それぞれ直列接続された非常釦4、安全回路5、手
動運転モード接点30Aおよび安全リレー6と、安全回
路5と手動運転モード接点30Aおよび安全リレー6の
接続体に並列接続された扉スイッチ7、安全接点6Bお
よび運転開始リレー9と、さらに安全回路5と手動運転
モード接点30Aおよび安全リレー6の接続体に並列接
続された磁気スイッチ25a、25bおよび手動運転モ
ードリレー30と、扉スイッチ7と安全接点6Bとの接
続体に並列接続された手動運転モード接点6Aとを備え
る。
【0018】手動運転モード回路としての手動運転モー
ドスイッチである磁気スイッチ25a、25bは、作業
札23の磁石板22を吸着板24に取り付けると閉じら
れるスイッチである。また、手動運転モード回路として
の第1接点である手動運転モード第1接点30Aは、手
動運転モード回路である手動運転モードリレー30が励
磁されると開かれる常閉接点であり、手動運転モード時
に安全回路5が閉じられても運転開始リレー6が励磁さ
れないようにするために設けられている。手動運転モー
ドリレー30は、磁気スイッチ25a、25bがともに
閉じられることによって励磁されるリレーであり、上述
したように、これに連動して常閉接点である手動運転モ
ード接点30A(第1接点)が開かれる。
【0019】手動運転モード回路としての第2接点であ
る手動運転モード接点6Aは、安全リレー6が励磁され
ると開かれる常閉接点であり、保守作業時に各停止階の
出し入れ口の扉が開かれることによって扉スイッチ7が
開いていても、運転開始リレー9を作動させるために閉
じられるようになっている。なお、非常釦4、安全回路
5、安全リレー6、扉スイッチ7、安全接点6Bおよび
運転開始リレー9の構成および動作は、従来と同様であ
る。
【0020】上昇運転制御回路27は、互いに直列接続
された各停止階の上り押釦10、運転開始接点9B、上
昇運転開始リレー12および階床スイッチ13と、上り
押釦10と運転開始接点9Bとの接続体に並列接続され
た上昇運転指令保持接点12Bおよび手動運転モード接
点30Aとを備える。運転指令解除手段としての第3接
点である手動運転モード接点30Aは、上昇運転指令保
持接点12Bによって上り押釦10による運転指令の保
持を解除するために設けられたものである。なお、上り
押釦10、運転開始接点9B、上昇運転開始リレー1
2、階床スイッチ13および上昇運転指令保持接点12
Bの構成および動作は従来と同様である。
【0021】下降運転制御回路28は、上昇運転制御回
路27と同様に構成されており、互いに直列接続された
下り押釦16、運転開始接点9B、下降運転開始リレー
17および階床スイッチ13と、下り押釦16と運転開
始接点9Bとの接続体に並列接続された下降運転指令保
持接点17Bおよび手動運転モード接点30A(第3接
点)とを備える。手動運転モード接点30A(第3接
点)は、上昇運転制御回路27に設けられたものと同一
のものであり、下降運転指令保持接点17Bによって下
り押釦16の動作が保持されることを防止するために設
けられたものである。なお、下り押釦16、運転開始接
点9B、下降運転開始リレー17、階床スイッチ13お
よび下降運転指令保持接点17Bの構成および動作は従
来のものと同一である。
【0022】また、ダムウェータのかごの駆動回路(図
示せず)は、従来と同様に運転開始リレー9、上昇運転
開始リレー12および下降運転開始リレー17に連動す
る接点がそれぞれ接続されている。
【0023】このようなダムウェータの運転装置におい
て、かごを運転する際は、いずれの階の操作盤21の吸
着板24にも作業札23の磁石板22は取り付けられて
いないので、手動運転モードリレー30は励磁されてお
らず、従って、常閉接点である手動運転モード接点30
A(第1接点)と、上昇運転制御回路27および下降運
転制御回路28の手動運転モード接点30A(第3接
点)はともに閉じられたままである。そして、安全回路
5および扉スイッチ7が閉じていれば、安全リレー6が
励磁されるので、安全接点6Bが閉じられるとともに手
動運転モード接点6A(第2接点)が開かれる。この結
果、運転開始リレー9が励磁されて、上昇運転制御回路
27および下降運転制御回路28のそれぞれの運転開始
接点9Bがともに閉じられる。
【0024】次に、上り押釦20あるいは下り押釦16
のいずれかが押されれば、上昇運転指令保持接点12B
あるいは下降運転指令保持接点17Bによって運転指令
が保持されるため、ダムウェータのかごは、指定された
停止階まで移動して、階床スイッチ13によって停止階
に着床する。
【0025】一方、上述のような運転制御回路を備える
ダムウェータ運転装置において、保守作業を行う際は、
まず、各停止階の操作盤21の吸着板24に、作業札2
3の磁石板22を磁気吸着させる。これにより、磁気ス
イッチ25a、25bは閉じられ、手動運転モードリレ
ー30が励磁される。手動運転モードリレー30が励磁
されると、手動運転モード接点30A(第1接点)と、
上昇運転制御回路27および下降運転制御回路28のそ
れぞれの手動運転モード接点30A(第3接点)とが開
かれる。
【0026】このように手動運転モード接点30A(第
1接点)が開かれることによって安全リレー6が励磁さ
れることはないので、安全接点6Bは開かれたままとな
るとともに、手動運転モード接点6A(第2接点)は閉
じられたままとなる。このように手動運転モード接点6
A(第2接点)が閉じられていれば、従来のように扉ス
イッチ7を強制的に短絡させなくても運転開始リレー9
が励磁される。
【0027】運転開始リレー9が励磁されると、上昇運
転制御回路27および下降運転制御回路28それぞれの
運転開始接点9Bがともに閉じられる。従って、このと
きに、上り押釦10が押されて上昇運転開始リレー12
が励磁されれば、かごは上昇運転され、一方、下り押釦
16が押されて下降運転開始リレー17が励磁されれ
ば、かごは下降運転される。
【0028】また、上述したように、このとき手動運転
モード接点30A(第3接点)は開いているので、上り
押釦10および下り押釦16の動作が保持されることは
なく、上り押釦10または下り押釦16を押している間
にのみ、かごは運転される。従って、手動運転モードに
おいては、上り押釦10または下り押釦16によって、
かごを任意の位置へ移動させることが可能となり、保守
作業の状況に併せて、任意の位置にダムウェータのかご
を移動させることができ、また、保守作業において、従
来のように安全接点5を強制的に閉じる必要もないの
で、保守作業の効率が大幅に向上する。
【0029】なお、このように上り押釦10または下り
押釦16を押し続けることによりかごが移動している間
でも、非常釦4が押されれば、手動運転モードリレー3
0が非作動状態となることによって手動運転モードが解
除されるとともに、安全リレー6が作動することもない
ので、この結果、かごは停止する。従って、保守作業中
においても、非常釦を押せばかごを緊急停止させること
ができるので、従来と同レベルの安全性を確保すること
が可能となる。また、この実施の形態においては、停止
階が2つのダムウェータについて説明を行ったが、この
発明を停止階が3つ以上あるダムウェータに適用しても
同様の効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】この発明のダムウェータ運転装置は、ダ
ムウェータのかごの運転に安全が確保されているか否か
を確認して、かごを自動運転モードで運転可能な状態に
制御する安全確認回路と、自動運転モードにおいて、安
全確認回路による安全確認に基づいてダムウェータのか
ごの運転を制御する運転制御回路とを備えてなり、安全
確認回路に組み込まれ、自動運転モードを解除して、か
ごを手動運転モードで運転可能な状態に制御するための
手動運転モード回路と、運転制御回路に組み込まれ、手
動運転モードにおいて、運転制御回路に入力される運転
指令の保持を解除する運転指令解除手段とをさらに備え
たことを特徴とするので、手動運転モードにおいて、ダ
ムウェータのかごを任意量移動させることができ、保守
作業の効率を大幅に向上させることができる。
【0031】また、上記安全確認回路は、常時は閉成さ
れ、ダムウェータのかごの緊急停止時に引き外すための
非常釦と、非常釦に直列接続されて、常時は接点閉成さ
れ、ダムウェータの運転に安全が確保されていない場合
に接点開放される安全回路と、非常釦および安全回路を
介して電源両端間に配設され、かごを自動運転モードで
運転可能な状態に制御するための安全リレーと、ダムウ
ェータのかご扉が閉じると接点閉成される扉スイッチ
と、扉スイッチに直列接続され、安全リレーが励磁され
ると接点閉成される安全接点と、非常釦と扉スイッチお
よび安全接点を介して電源両端間に配設され、かごを運
転可能な状態にする運転開始リレーと、を備えるととも
に、上記運転制御回路は、ダムウェータの各停止階の操
作盤に配設されるとともに、かごに運転指令を与えるた
めの運転指令釦と、運転指令釦に直列接続され、運転開
始リレーが励磁されると接点閉成される運転開始接点
と、運転指令釦および運転開始接点を介して電源両端間
に配設され、かごを運転指令に基づく方向に運転可能な
状態にする運転開始方向リレーと、運転開始接点と運転
指令釦との接続体に並列接続され、運転指令釦による運
転指令を保持するための運転指令保持接点と、を備えて
なり、上記手動運転モード回路は、常時は開放され、か
ごを手動運転モードで運転するときに接点閉成される手
動運転モードスイッチと、非常釦および手動運転モード
スイッチを介して電源両端間に配設され、手動運転モー
ドスイッチが接点閉成されると励磁されて、かごを手動
運転モードで運転可能な状態にするための手動運転モー
ドリレーと、非常釦を介して電源両端間に設けられた安
全回路と安全スイッチとの接続体中の任意の位置に設け
られ、常時は接点閉成され、手動運転モードリレーが励
磁されると、これに連動して接点開放されることにより
安全リレーへの電源供給を遮断する第1接点と、扉スイ
ッチと安全接点との接続体に並列接続されて、安全リレ
ーが励磁されるとこれに連動して接点開放される第2接
点と、を備えるとともに、上記運転指令解除手段は、運
転指令保持接点に直列接続され、その接続体が運転指令
釦と運転指令保持接点との接続体に並列接続されるよう
に設けられ、手動運転モードリレーが励磁されると、こ
れに連動して接点開放されることにより、運転指令保持
接点の保持動作を解除する第3接点であること、を特徴
とするので、安全回路および扉スイッチを強制的に短絡
させることなく、かごを任意量移動させることができ、
ダムウェータの保守作業の効率を大幅に向上させること
ができる。
【0032】さらに、上記手動運転モードスイッチは、
ダムウェータの各停止階の操作盤に設けられた吸着部に
接続された磁気スイッチであり、ダムウェータが保守作
業中であることを表示するとともに、磁石を有する作業
札を吸着部に磁気吸着させることによって磁気スイッチ
が接点閉成されることにより、手動運転モードリレーが
励磁されることを特徴とするので、簡単な構造でダムウ
ェータの運転を容易に手動運転モードにすることがで
き、保守作業の効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のダムウェータ運転装置の各停止階
に設けられた操作盤の保守作業中の様子を概略的に示す
正面図である。
【図2】 この発明のダムウェータ運転装置の制御回路
を示す図である。
【図3】 従来のダムウェータ運転装置の制御回路を示
す図である。
【符号の説明】
5 安全回路、6 安全リレー、6A 手動運転モード
接点(手動運転モード回路、第2接点)、6B 安全接
点、7 扉スイッチ、9 運転開始リレー、9B 運転
開始接点、10 上り押釦(運転指令釦)、12 上昇
運転開始リレー(運転開始方向リレー)、12B 上昇
運転保持接点、13、13a、13b階床スイッチ、1
6 下り押釦(運転指令釦)、17 下降運転開始リレ
ー、17B 下降運転保持接点、21 操作盤、22
磁石板(磁石)、23 作業札、24 吸着板、25、
25a、25b 磁気スイッチ(手動運転モード回
路)、26 安全確認回路、27 上昇運転制御回路
(運転制御回路)、28 下降運転制御回路(運転制御
回路)、30 手動運転モードリレー(手動運転モード
回路)、30A 手動運転モード接点(手動運転モード
回路、第1接点)、30A 手動運転モード接点(運転
指令解除手段、第3接点)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダムウェータのかごの運転に安全が確保
    されているか否かを確認して、上記かごを自動運転モー
    ドで運転可能な状態に制御する安全確認回路と、 上記自動運転モードにおいて、上記安全確認回路による
    安全確認に基づいてダムウェータのかごの運転を制御す
    る運転制御回路とを備えてなり、 上記安全確認回路に組み込まれ、上記自動運転モードを
    解除して、上記かごを手動運転モードで運転可能な状態
    に制御するための手動運転モード回路と、 上記運転制御回路に組み込まれ、上記手動運転モードに
    おいて、上記運転制御回路に入力される運転指令の保持
    を解除する運転指令解除手段とをさらに備えたことを特
    徴とするダムウェータ運転装置。
  2. 【請求項2】 上記安全確認回路は、 常時は閉成され、ダムウェータのかごの緊急停止時に引
    き外すための非常釦と、 上記非常釦に直列接続されて、常時は接点閉成され、ダ
    ムウェータの運転に安全が確保されていない場合に接点
    開放される安全回路と、 上記非常釦および上記安全回路を介して電源両端間に配
    設され、上記かごを自動運転モードで運転可能な状態に
    制御するための安全リレーと、 ダムウェータのかご扉が閉じると接点閉成される扉スイ
    ッチと、 上記扉スイッチに直列接続され、上記安全リレーが励磁
    されると接点閉成される安全接点と、 上記非常釦と上記扉スイッチおよび上記安全接点を介し
    て電源両端間に配設され、上記かごを運転可能な状態に
    する運転開始リレーと、 を備えるとともに、 上記運転制御回路は、 ダムウェータの各停止階の操作盤に配設されるととも
    に、上記かごに運転指令を与えるための運転指令釦と、 上記運転指令釦に直列接続され、上記運転開始リレーが
    励磁されると接点閉成される運転開始接点と、 上記運転指令釦および上記運転開始接点を介して電源両
    端間に配設され、上記かごを上記運転指令に基づく方向
    に運転可能な状態にする運転開始方向リレーと、 上記運転開始接点と上記運転指令釦との接続体に並列接
    続され、上記運転指令釦による運転指令を保持するため
    の運転指令保持接点と、 を備えてなり、 上記手動運転モード回路は、 常時は開放され、上記かごを手動運転モードで運転する
    ときに接点閉成される手動運転モードスイッチと、 上記非常釦および上記手動運転モードスイッチを介して
    電源両端間に配設され、上記手動運転モードスイッチが
    接点閉成されると励磁されて、上記かごを手動運転モー
    ドで運転可能な状態にするための手動運転モードリレー
    と、 上記非常釦を介して上記電源両端間に設けられた上記安
    全回路と上記安全スイッチとの接続体中の任意の位置に
    設けられ、常時は接点閉成され、上記手動運転モードリ
    レーが励磁されると、これに連動して接点開放されるこ
    とにより上記安全リレーへの電源供給を遮断する第1接
    点と、 上記扉スイッチと上記安全接点との接続体に並列接続さ
    れて、上記安全リレーが励磁されるとこれに連動して接
    点開放される第2接点と、 を備えるとともに、 上記運転指令解除手段は、 上記運転指令保持接点に直列接続され、その接続体が上
    記運転指令釦と上記運転指令保持接点との接続体に並列
    接続されるように設けられ、上記手動運転モードリレー
    が励磁されると、これに連動して接点開放されることに
    より、上記運転指令保持接点の保持動作を解除する第3
    接点であること、 を特徴とする請求項1記載のダムウェータ運転装置。
  3. 【請求項3】 上記手動運転モードスイッチは、ダムウ
    ェータの各停止階の操作盤に設けられた吸着部に接続さ
    れた磁気スイッチであり、ダムウェータが保守作業中で
    あることを表示するとともに、磁石を有する作業札を上
    記吸着部に磁気吸着させることによって該磁気スイッチ
    が接点閉成されることにより、上記手動運転モードリレ
    ーが励磁されることを特徴とする請求項3記載のダムウ
    ェータ運転装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105384018A (zh) * 2015-11-25 2016-03-09 苏州汾湖电梯科技有限公司 一种家用电梯门双触点检测系统
JP2017057082A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 フジテック株式会社 ダムウェーター用保守・点検治具

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