JP2007131402A - マルチカーエレベータ - Google Patents

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中 和 宏 田
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Abstract

【課題】少ないスペースに多くの乗りかごを設け、スムーズに利用者を輸送することができるマルチカーエレベータを提供する。
【解決手段】複数の乗りかご1と、乗りかご1が上下方向に移動する昇降用部分6と、当該昇降用部分6と水平方向に配置される着床用部分7とを有する昇降路5と、昇降用部分6に配置される複数の固定レール9bと、各着床用部分7に対応した位置に配置され、水平方向に回動可能な複数の回転レール9aとを有する乗りかご1を案内する昇降用ガイドレール9と、各着床用部分7に水平方向に配置され、乗りかごを水平方向に案内する着床用ガイドレール11とを備えている。昇降路5の側方には、乗りかご1を収納するとともに、水平方向に延びる収納用ガイドレール21が設けられた収納領域25が配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スムーズに利用者を輸送することのできるマルチカーエレベータに関する。
図16に示すように、従来の一般的なトラクション方式のエレベータは乗りかご1を有し、この乗りかご1は釣り合いおもり2にワイヤロープ3を介して連結されている。乗りかご1は、このワイヤロープ3が巻上機4のシーブ4aに巻き掛けられることにより昇降路5内に吊り下げられている。そして、この巻上機4が駆動されることによって、乗りかご1が昇降路5内を昇降し、乗りかご1に乗っている利用者を任意の階床へ運搬することができる。
このような構造では、昇降路5内で単一の乗りかご1のみが昇降するため、建物の建築面積の増加や高階床化に伴い、より多くのエレベータ設置面積が必要となる。また、昇降路5内では乗りかご1がワイヤロープ3を介して釣り合いおもり2に連結されるため、建物の高階床化に比例して乗りかご1を吊り下げるワイヤロープ3の質量が増大するという問題点が有る。
このような問題点に対応するため、図17に示すように、複数の乗りかご1を同じ昇降路5内で走行させるマルチカーエレベータが提案されている。
しかしながら、従来のマルチカーエレベータの構造では、一の乗りかご1がある階床に着床した場合、当該乗りかご1に衝突しないよう、同じ昇降路5を走行している他の乗りかご1を停止させる必要が有り、乗客の利便性が低下する。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、少ないスペースに多くの乗りかごを設けることができ、かつ一の乗りかごがある階床に着床した場合でも他の乗りかごを停止させることなく、スムーズに利用者を輸送することのできるマルチカーエレベータを提供することを目的とする。
本発明は、複数の乗りかごと、各階床毎に出入口が形成され、乗りかごが上下方向に移動する昇降用部分と、当該昇降用部分に対して水平方向に配置されるとともに、乗りかごが出入口に対して水平方向に移動できる複数の着床用部分とを有する昇降路と、昇降用部分の上下方向に延在して配置される複数の固定レールと、各着床用部分に対応した位置に配置され、水平方向に回動可能な複数の回転レールとを有し、乗りかごを案内する昇降用ガイドレールと、各着床用部分に水平方向に配置され、水平方向に回動した昇降用ガイドレールの回転レールと連結可能であるとともに、乗りかごを水平方向に案内する着床用ガイドレールと、乗りかごに設けられ、乗りかごが上下方向に移動する際には昇降用ガイドレールと係合し、乗りかごが出入口に対して水平方向に移動する際には着床用ガイドレールと係合するとともに、昇降用ガイドレールの回転レールと係合した状態で一体的に回動可能な係合部を有するガイド装置と、昇降路の側方に配置され、乗りかごを収納するとともに、水平方向に延びる収納用ガイドレールが設けられた収納領域とを備え、収納用ガイドレールは、水平方向に回動した昇降用ガイドレールの回転レールと連結可能となることを特徴とするマルチカーエレベータである。
本発明は、乗りかごに設けられたガイド装置近傍に、停電時に昇降用ガイドレールと当接して乗りかごの落下を防止する電磁ブレーキを設けたことを特徴とするマルチカーエレベータである。
本発明は、乗りかごに設けられたガイド装置に、乗りかごの速度が所定値を超えたとき作動するリミットスイッチを有する調速機を設け、電磁ブレーキは、リミットスイッチの作動時に昇降用ガイドレールと当接して乗りかごを停止させることを特徴とするマルチカーエレベータである。
本発明は、各乗りかごは、上部に配置され、昇降路の上下方向に延在する上部スイッチと、下部に配置され、昇降路の上下方向に延在する下部スイッチと、乗りかごの上部及び/又は下部に配置されたエアバッグとを有し、乗りかごの上部スイッチが、当該乗りかごの上方に配置された上方の乗りかごの下部スイッチに当接したとき、エアバッグが開くことを特徴とするマルチカーエレベータである。
本発明は、乗りかごの天井面及び床面に、開閉自在な救出口を設けたことを特徴とするマルチカーエレベータである。
本発明によれば、少ないスペースに多くの乗りかごを設け、スムーズに利用者を輸送することのできるマルチカーエレベータを提供することができる。
第1の実施の形態
以下、本発明に係るマルチカーエレベータの第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図5は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1乃至図4(a)−(c)に示すように、本実施の形態のマルチカーエレベータは、複数の乗りかご1と、各階床の乗場50に対応して設けられた出入口8が形成され、乗りかご1が上下方向に移動する昇降用部分6と、当該昇降用部分6と水平方向に配置されるとともに、乗りかご1が乗場50の出入口8に対して水平方向に移動する複数の着床用部分7とを有する昇降路5とを備えている。
図1乃至図4(a)−(c)に示すように、昇降用部分6には、乗りかご1を案内する昇降用ガイドレール9が設けられている。この昇降用ガイドレール9は、上下方向に延在して配置される複数の固定レール9bと、各着床用部分7に対応した位置に配置され、水平方向に回動可能な複数の回転レール9aとを有している。
このうち回転レール9aの中心部には、図2及び図4(a)−(c)に示すように、支軸9cが設けられており、回転レール9aは、支軸9cの周りを固定レール9bに対して0°(図4(a)参照)から90°(図4(c)参照)まで回転することができる。
また図1乃至図4(a)−(c)に示すように、各着床用部分7の各側面5aの上部と下部には、乗りかご1を水平方向に案内する着床用ガイドレール11が設けられている。この着床用ガイドレール11は、水平方向に配置され、水平方向に回動した昇降用ガイドレール9の回転レール9aと連結可能となっている。
また乗りかご1には、乗りかご1を駆動する機構(図示せず)、乗りかご1の扉を開閉する機構(図示せず)及びこれらを制御するかご制御装置(図示せず)が設けられている。
また昇降路5内には、乗りかご1の絶対位置を検出する乗りかご位置センサ(図示せず)が設けられており、当該乗りかご位置センサからの乗りかご1の位置情報と、ホール呼びボタン(図示せず)や乗りかご1内の呼びボタン(図示せず)からの入力情報と、に基づいてエレベータシステムを制御する制御箱12も設けられている。
この制御箱12は、乗りかご位置センサからの乗りかご1の位置情報と、ホール呼びボタン(図示せず)や乗りかご1内の呼びボタン(図示せず)からの入力情報とに基づいて、乗りかご1制御装置に対して走行、着床、扉開閉等の指令を送信する。
また図1乃至図4(a)−(c)に示すように、各乗りかご1の上部と下部には、一対のローラ(係合部)10a,10aを有するガイド装置10が設けられている。ガイド装置10のローラ10a,10aは、乗りかご1が上下方向に移動する際には昇降用ガイドレール9と係合し、乗りかご1が乗場50の出入口8に対して水平方向に移動する際には着床用ガイドレール11と係合するようになっている。ローラ10a,10aは、昇降用ガイドレール9の回転レール9aと係合した状態で一体的に回動することができる。
また図1乃至図4(a)−(c)に示すように、ガイド装置10は、ローラ10a,10aを回転レール9aと係合した状態で垂直面内において90°回動させる駆動装置10bも有しており、この駆動装置10bは制御箱12からの指令に基づいて駆動制御される。
また図1に示すように、昇降路5の最下位置の側方には、複数の乗りかご1を収納するとともに、水平方向に延びる収納用ガイドレール21が設けられた収納領域25が配置されている。この収納用ガイドレール21は、水平方向に回動した昇降用ガイドレール9の回転レール9aと連結することができる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
乗りかご1は、昇降用ガイドレール9に沿って昇降し、着床しようとする階の階床の乗場50に対応する出入口8に到達すると停止する(図4(a)参照)。
次に、この出入口8に対応する着床用部分7に設けられた回転レール9aが回動し(図4(b)参照)、固定レール9bに対して90°回転したところで、着床用部分7に配置された着床用ガイドレール11に連結する(図4(c)参照)。
次に、乗りかご1は、連結した回転レール9aと着床用ガイドレール11とに沿って乗場50の出入口8に向かって移動し、乗場50の出入口8に到達すると停止する。その後、回転レール9aは、反時計回りに回転して固定レール9bと直線状になり、元の位置に戻る。
このように、着床する乗りかご1が、昇降路5の着床用部分7を乗場50の出入口8方向に移動して、昇降路5の昇降用部分6から移動することにより、昇降用部分6のスペースを確保することができ、別の乗りかご1が上下に昇降することを妨げることがない(図3参照)。このため、昇降路5内の少ないスペースに複数の乗りかご1を設けることができる。
また、複数の乗りかご1に対して、乗場50の出入口8を各階床につき一台分設ければよいため、エレベータシステムを建築物に導入する際のコストを削減することができる。
また、昇降用部分6で上下方向に移動している乗りかご1を、着床用部分7に一時的に退避させることによって、乗りかご1同士をすれ違えさせることもできる。
変形例1
次に図5により本発明の変形例について説明する。図5に示すように、昇降用部分6a,6bを、二列に渡って設けても良い。この場合、乗場50の出入口8と乗場50の出入口8に近い昇降用ガイドレール9dとの間に着床用ガイドレール11aが設けられ、出入口8に近い昇降用ガイドレール9dと出入口8から遠い昇降用ガイドレール9eとの間に着床用ガイドレール11bがそれぞれ設けられている。
この際、乗りかご1同士が衝突しないよう、昇降用部分6a,6bの一方を上昇用の昇降用部分6a,6bとし、他方を下降用の昇降用部分6a,6bとしたり、また、一方を上層階用の昇降用部分6a,6b、他方を下層階用の昇降用部分6a,6bとしたりすることができる。このため、安全性を向上させることができる。
また図1に示すように、昇降路5の最下位置の側方には、複数の乗りかご1を収納するとともに、水平方向に延びる収納用ガイドレール21が設けられた収納領域25が配置されている。
このため、使用していない複数の乗りかご1を収納領域25に保管しておくことができ、より多くの乗りかご1を待機させることができる。このため、エレベータの利用者が多いときであっても、利用者の待ち時間を減らしてスムーズに利用者を輸送することができる。
また、使用しない乗りかご1を収納領域25に保管しておくことにより、昇降路5内を移動する乗りかご1の数を必要最小数まで減らすことができる。このため、乗りかご1の上下方向への移動をスムーズに行うことができる。
また図1に示すように、収納用ガイドレール21は、水平方向に回動した昇降用ガイドレール9の回転レール9aと連結可能になっている。このため、上述した機構と同様の機構によって、収納用ガイドレール21と昇降用ガイドレール9の回転レール9aとを連結させることができる。
第2の実施の形態
次に図6(a)−(c)により本発明の第2の実施の形態について説明する。図6(a)−(c)に示す第2の実施の形態は、昇降用部分6に、側方に貫通孔19を有する回転レール9aを設け、ガイド装置10が、この貫通孔19内に挿脱自在な安全ピン10cと、この安全ピン10cを貫通孔19に挿脱させる駆動部10dとを有するものであり、他の構成は図1乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。
図6(a)−(c)に示す第2の実施の形態において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
乗りかご1が着床する際(図6(a)参照)、ガイド装置10の安全ピン10cが回転レール9aの貫通孔19内に挿着され(図6(b)参照)、ローラ10a,10aと回転レール9aとが一体となって支軸9cの周りを固定レール9bに対して90°回転し、回転レール9aが着床用ガイドレール11に連結する(図6(c)参照)。
このように、ローラ10a,10aと回転レール9aとが、安全ピン10cによって物理的に連結されて支軸9cの周りを回動する。このため、ローラ10a,10aが回転レール9aと一体となって回転する際の安全性を向上させることができる。
変形例2
次に図7及び図8(a)−(e)により本発明の第2の実施の形態の変形例2について説明する。図7及び図8に示す変形例は、ガイド装置10が、昇降用ガイドレール9の固定レール9bに設けられた固定レール孔29a及び着床用ガイドレール11に設けられた着床ガイドレール孔29bに挿脱自在に設けられた固定ピン17と、当該固定ピン17の固定レール孔29a及び着床ガイドレール孔29bへの挿脱を制御する駆動機構18とを更に有するものであり、他の構成は図に示す第2の実施の形態と略同一である。
図7及び図8(a)−(e)に示す変形例において、図6(a)−(c)に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7及び図8(a)−(e)において、制御箱12は、ガイド装置10の安全ピン10cが回転レール9aの貫通孔19に挿入される動作と連動して、固定ピン17が固定レール孔29aから抜き出す動作を駆動制御する。
すなわち、図8(a)に示すように、乗りかご1が昇降路5の昇降用部分6を上下に移動しているときには、昇降用ガイドレール9の回転レール9aと当該回転レール9aに隣接する固定レール9bは、固定レール9bの固定レール孔29aに固定ピン17の先端部が挿着され、固定されている。
乗りかご1が着床のために、昇降用部分6内の着床する出入口8に対応する位置に停止すると、図8(b)に示すように、ガイド装置10の駆動部10dによって、安全ピン10cが移動させられて、回転レール9aの貫通孔19に挿入される。このとき、駆動機構18が固定ピン17を移動させ、固定ピン17の先端部を、昇降用ガイドの固定レール9bの固定レール孔29aから抜き出す。
次に、図8(c)に示すように、回転レール9a、ローラ10a,10a、安全ピン10c及び駆動部10dが一体的に、支軸9cの周りを固定レール9bに対し90°まで回動し、回転レール9aと着床用ガイドレール11とが連結される。この際、図8(d)に示すように、駆動機構18によって固定ピン17の先端部が着床用ガイドレール11の着床ガイドレール孔29bに挿入されて、回転レール9aと着床用ガイドレール11とが固定される。そして、ローラ10a,10aが回転し、図8(e)に示すように、乗りかご1が乗場50の出入口8へ移動する。
このように、昇降用ガイドレール9の固定レール9bや着床用ガイドレール11を、回転レール9aと物理的に連結し固定することができるため、乗りかご1が昇降用ガイドレール9や着床用ガイドレール11を移動する際の安全性を向上させることができる。
第3の実施の形態
次に図9(a)−(c)及び図10により本発明の第3の実施の形態について説明する。図9(a)−(c)及び図10に示す第3の実施の形態は、後述するようにガイド装置10と、昇降路5の昇降用部分6と、乗りかご1の構成が異なるものであり、他の構成は図1乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。
図9(a)−(c)及び図10に示す第3の実施の形態において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9(a)−(c)に示すように、本実施の形態におけるガイド装置10は、ローラ10a,10aの側方に配置され、乗りかご1が着床用部分7を移動する際乗りかご1を支持する一対の荷重支持ローラ10e,10eと、ローラ10a,10aの回転方向及び回転速度を検知するレゾルバ13とを更に有している。
このため、乗りかご1が着床用部分7を移動する際、乗りかご1の自重を荷重支持ローラ10e,10eで支持することができ、ローラ10a,10aに作用する荷重を低減することができる。このため、ローラ10a,10aの寿命を長くすることができる。
また、ローラ10a,10aを弾性材料で形成する等、走行時の振動を抑制するのに適した構造とすることができるので、乗りかご1の乗り心地を向上させることができる。
また図10に示すように、昇降路5の昇降用部分6には、回転レール9aが固定レール9bに対して0°であるか90°であるかを検知するレール状態センサ36と、複数の発光式のかご位置センサ14とが設けられている。
さらに図10に示すように、乗りかご1には、かご位置センサ14からの発光を受光し、当該かご位置センサ14を動作させるトリガ15が設けられている。
このため、レゾルバ13、レール状態センサ36及びかご位置センサ14によって検知された乗りかご1の位置情報が制御箱12に送られ、制御箱12は当該位置情報に基づいて各乗りかご1を運転制御することができる。このため、乗りかご1同士が衝突することを防ぐことができ、安全性を向上させることができる。
第4の実施の形態
次に図11(a)(b)により本発明の第4の実施の形態について説明する。図11(a)(b)に示す第4の実施の形態は、乗りかご1に設けられたガイド装置10が、その近傍に停電時に昇降用ガイドレール9と当接して乗りかご1の落下を防止する電磁ブレーキ66を有するものであり、他の構成は図1乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。
図11(a)(b)に示す第4の実施の形態において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図11(b)に示すように、電磁ブレーキ66は、ガイド装置10に一端64aが固定された圧縮バネ64と、当該圧縮バネ64の他端64bに連結されたシュー65と、圧縮バネ64の内方に配置されるとともに、電流を流すことにより励磁される励磁コイル63とを有している。
図11(b)に示すように、励磁コイル63に電流が流れることによって励磁コイル63が磁化され磁力を発生し、この磁力によってシュー65が引きつけられ、昇降用ガイドレール9とシュー65との間に間隙Gが生成される。
一方、停電によって励磁コイル63に電流が供給されなくなると、圧縮バネ64の付勢力によって、圧縮バネ64の他端に連結されたシュー65が昇降用ガイドレール9に押しつけられ、乗りかご1を停止させる。このため、停電によって乗りかご1が落下することが無くなり、安全性を向上させることができる。
第5の実施の形態
次に図12(a)(b)及び図13により本発明の第5の実施の形態について説明する。図12(a)(b)及び図13に示す第5の実施の形態は、ガイド装置10が電磁ブレーキ66の電気回路に組み込まれ、乗りかご1の速度が所定値を超えたときに作動するリミットスイッチ33を有する調速機30を有するものであり、他の構成は図11(a)(b)に示す第4の実施の形態と略同一である。
図12(a)(b)及び図13に示す第5の実施の形態において、図11(a)(b)に示す第4の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図13に示すように、調速機30は、昇降用ガイドレール9及び着床用ガイドレール11に係合し、乗りかご1の動きと連動して回転する回転ローラ58を有している。この回転ローラ58の側方には、外方に突出するカム52を設けたウェイト本体51と、ウェイト本体51より重量の軽いウェイトフレーム60とを有するウェイトWがウェイト用軸59を介して設けられている。
図13において、乗りかご1が通常速度より過速した場合には、回転ローラ58が回転することによってウェイトWに発生する遠心力が大きくなり、ウェイト本体51に設けられたカム52は徐々に回転ローラ58の半径方向外側へ移動していき、乗りかご1の速度が通常の1.3倍となるとき、リミットスイッチ33に接触する。
そして、この接触によってリミットスイッチ33が作動し、電磁ブレーキ16の電気回路が切断されるため、励磁コイル13に電流が供給されなくなる。この結果、圧縮バネ14の付勢力によって、圧縮バネ14の他端に連結されたシュー15が昇降用ガイドレール9に押しつけられ、乗りかご1が停止する。
このため、乗りかご1の移動速度が異常に早くなった場合でも、乗りかご1を停止させることができるため、安全性を向上させることができる。
第6の実施の形態
次に図14により本発明の第6の実施の形態について説明する。図14に示す第6の実施の形態は、乗りかご1a,1bが上部に配置され、昇降路5の上下方向に延在する上部スイッチ69aと、下部に配置され、昇降路5の上下方向に延在する下部スイッチ69bと、乗りかご1a,1bの上部及び/又は下部に配置されたエアバッグ20a,20bとを有するものであり、他の構成は図1乃至図4(a)−(c)に示す第1の実施の形態と略同一である。
図14に示す第6の実施の形態において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態におけるエアバッグ20は、上部スイッチ69aと下部スイッチ69bとが当接すると開く構成になっている。すなわち、図14において、乗りかご1bの上方に配置された上部スイッチ69aが、当該乗りかご1bの上方に配置された乗りかご1aの下部スイッチ69bに当接したとき、下方の乗りかご1bの上部に設けられたエアバッグ20aと、上方の乗りかご1aの下部に設けられたエアバッグ20bとが開く構成になっている。
このため、異なる乗りかご1a,1b同士が上下方向に過剰に接近した場合でも、上部スイッチ69aと下部スイッチ69bとが当接することによって当該乗りかご1a,1bのエアバッグ20a,20bが開く。このため、乗りかご1a,1b同士が衝突することを防ぐことができ、安全性を向上させることができる。
第7の実施の形態
次に図15(a)(b)により本発明の第7の実施の形態について説明する。図15(a)(b)に示す第7の実施の形態は、乗りかご1a,1bの天井面41及び床面42に開閉自在な救出口43を設けるとともに、上部に上部連結棒61aを設け、下部に下部連結棒61bを設けたものであり、他の構成は図14に示す第6の実施の形態と略同一である。
図15(a)(b)に示す第7の実施の形態において、図14に示す第6の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図15(a)(b)に示すように、各乗りかご1a,1bには、天井面41及び床面42に開閉自在な救出口43が設けられている。このため、移動することのできなくなった乗りかご1a,1bの上方又は下方に救出用の乗りかご1a,1bを配置することによって、移動することのできなくなった乗りかご1a,1bに取り残された人を、救出口43から救出することができる。
また、乗りかご1a,1bの連結棒61a、61bは、異なる乗りかご1a,1bの連結棒61a、61bと連結自在となっている。すなわち、 図15(a)(b)に示すように、乗りかご1bの上部に設けられた上部連結棒61aは、当該乗りかご1bの上方に配置された乗りかご1aの下部に設けられた下部連結棒61bと連結自在になっている。
このため、例えば移動することのできなくなった乗りかごを下方の乗りかご1bとすると、乗りかご1b内に取り残された人を救出する際には、当該乗りかご1bの上部連結棒61aと、当該乗りかご1bの上方に配置される救出用乗りかご1aの下部連結棒61bとを連結することができる。
このため、移動することのできなくなった乗りかご1bと、救出用乗りかご1aとを一体とすることができ、移動することのできなくなった乗りかご1bに取り残された人を、安全性の高い状態で救出することができる。
なお図15(b)に示すように、連結棒61a,61bは、折りたたみ自在となっている。このため、図1に示した収納領域25に乗りかご1a,1bを収納する際に連結棒61a,61bを折りたたむことによって、乗りかご1a,1bを収納するために必要な収納領域25の上下方向のスペースを小さくすることができる。
本発明による第1の実施の形態を示す側方断面図。 本発明による第1の実施の形態を示す部分側方断面図。 本発明による第1の実施の形態を示す平面断面図。 本発明による第1の実施の形態の動作説明図。 本発明による第1の実施の形態の異なる態様を示す側方断面図。 本発明による第2の実施の形態の動作説明図。 本発明による第2の実施の形態の要部拡大図。 本発明による第2の実施の形態の動作説明図。 本発明による第3の実施の形態の動作説明図。 本発明による第3の実施の形態を示す側方断面図。 本発明による第4の実施の形態を示す側方断面図。 本発明による第5の実施の形態を示す側方断面図。 本発明による第5の実施の形態における調速機を示す拡大図。 本発明による第6の実施の形態を示す側方断面図。 本発明による第7の実施の形態を示す側方断面図。 一般的なトラクション方式のエレベータを示す概略図。 一般的なマルチカーエレベータを示す概略図。
符号の説明
1,1a,1b 乗りかご
5 昇降路
6 昇降用部分
7 着床用部分
8 出入口
9 昇降用ガイドレール
9b 固定レール
9a 回転レール
10 ガイド装置
10a ローラ
11 着床用ガイドレール
20 エアバッグ
21 収納用ガイドレール
25 収納領域
30 調速機
33 リミットスイッチ
41 天井面
42 床面
43 救出口
66 電磁ブレーキ
69a 上部スイッチ
69b 下部スイッチ

Claims (5)

  1. 複数の乗りかごと、
    各階床毎に出入口が形成され、乗りかごが上下方向に移動する昇降用部分と、当該昇降用部分に対して水平方向に配置されるとともに、乗りかごが出入口に対して水平方向に移動できる複数の着床用部分とを有する昇降路と、
    昇降用部分の上下方向に延在して配置される複数の固定レールと、各着床用部分に対応した位置に配置され、水平方向に回動可能な複数の回転レールとを有し、乗りかごを案内する昇降用ガイドレールと、
    各着床用部分に水平方向に配置され、水平方向に回動した昇降用ガイドレールの回転レールと連結可能であるとともに、乗りかごを水平方向に案内する着床用ガイドレールと、
    乗りかごに設けられ、乗りかごが上下方向に移動する際には昇降用ガイドレールと係合し、乗りかごが出入口に対して水平方向に移動する際には着床用ガイドレールと係合するとともに、昇降用ガイドレールの回転レールと係合した状態で一体的に回動可能な係合部を有するガイド装置と、
    昇降路の側方に配置され、乗りかごを収納するとともに、水平方向に延びる収納用ガイドレールが設けられた収納領域とを備え、
    収納用ガイドレールは、水平方向に回動した昇降用ガイドレールの回転レールと連結可能となることを特徴とするマルチカーエレベータ。
  2. 乗りかごに設けられたガイド装置近傍に、停電時に昇降用ガイドレールと当接して乗りかごの落下を防止する電磁ブレーキを設けたことを特徴とする請求項1記載のマルチカーエレベータ。
  3. 乗りかごに設けられたガイド装置に、乗りかごの速度が所定値を超えたとき作動するリミットスイッチを有する調速機を設け、
    電磁ブレーキは、リミットスイッチの作動時に昇降用ガイドレールと当接して乗りかごを停止させることを特徴とする請求項2記載のマルチカーエレベータ。
  4. 各乗りかごは、上部に配置され、昇降路の上下方向に延在する上部スイッチと、下部に配置され、昇降路の上下方向に延在する下部スイッチと、乗りかごの上部及び/又は下部に配置されたエアバッグとを有し、
    乗りかごの上部スイッチが、当該乗りかごの上方に配置された上方の乗りかごの下部スイッチに当接したとき、エアバッグが開くことを特徴とする請求項1記載のマルチカーエレベータ。
  5. 乗りかごの天井面及び床面に、開閉自在な救出口を設けたことを特徴とする請求項1記載のマルチカーエレベータ。
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