JPH0952566A - 車室側部材のエアバッグドア構造 - Google Patents
車室側部材のエアバッグドア構造Info
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- JPH0952566A JPH0952566A JP8130743A JP13074396A JPH0952566A JP H0952566 A JPH0952566 A JP H0952566A JP 8130743 A JP8130743 A JP 8130743A JP 13074396 A JP13074396 A JP 13074396A JP H0952566 A JPH0952566 A JP H0952566A
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- hinge
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/215—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member
- B60R21/2165—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components characterised by the covers for the inflatable member characterised by a tear line for defining a deployment opening
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観良好で、しかもエアバッグ膨張の際には
エアバッグドア部の開裂が破断予定部以外の部分に及ぶ
ことなく、エアバッグドア部の破断予定部を確実に開裂
させることができる車室側部材のエアバッグドア構造を
提供する。 【解決手段】 車室側部材50のエアバッグドア開口予
定部51には少なくともドア回転軸側51aにヒンジ側
破断予定部55が設けられているとともに、ドア補強部
材60はその本体部61が前記車室側部材と一体化され
ていて、かつ該本体部には、前記車室側部材のヒンジ側
破断予定部の内側に沿ってドア回転軸となるヒンジ部6
1およびエアバッグ収容容器へのヒンジ側取付部63が
形成され、前記エアバッグドア開口予定部のドア開放部
側51bには開放側破断予定部72(73,74,7
5)と該開放側破断予定部の外側に沿ってエアバッグ収
容容器への補強部材取付部64(65,66,67)が
形成されている。
エアバッグドア部の開裂が破断予定部以外の部分に及ぶ
ことなく、エアバッグドア部の破断予定部を確実に開裂
させることができる車室側部材のエアバッグドア構造を
提供する。 【解決手段】 車室側部材50のエアバッグドア開口予
定部51には少なくともドア回転軸側51aにヒンジ側
破断予定部55が設けられているとともに、ドア補強部
材60はその本体部61が前記車室側部材と一体化され
ていて、かつ該本体部には、前記車室側部材のヒンジ側
破断予定部の内側に沿ってドア回転軸となるヒンジ部6
1およびエアバッグ収容容器へのヒンジ側取付部63が
形成され、前記エアバッグドア開口予定部のドア開放部
側51bには開放側破断予定部72(73,74,7
5)と該開放側破断予定部の外側に沿ってエアバッグ収
容容器への補強部材取付部64(65,66,67)が
形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の車室側部材、
例えばインストルメントパネルにおけるエアバッグドア
構造に関し、特には車室側部材のエアバッグドア開口予
定部の裏面側にドア補強部材が一体に裏打ちされたエア
バッグドア構造に関する。
例えばインストルメントパネルにおけるエアバッグドア
構造に関し、特には車室側部材のエアバッグドア開口予
定部の裏面側にドア補強部材が一体に裏打ちされたエア
バッグドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の助手席側に設けられるエアバッ
グ装置は、添付の図面の図17および図18に示すよう
に、折り畳まれたエアバッグAがエアバッグ収容容器C
内にエアバッグ作動部材(インフレータ)Iとともに収
容されて、助手席前面の車室側部材であるインストルメ
ントパネル150内側に格納されている。このエアバッ
グ収容容器Cの上部はエアバッグAが車室内に展開する
ための開口部Oとして構成され、その外周には車室側部
材150への取付部154が設けられている。そして、
このエアバッグ収容容器Cは取付部154を介して車室
側部材150の裏面に固定され、その開口部Oは該車室
側部材150に一体に形成されたエアバッグドア部Dに
よって覆われる。
グ装置は、添付の図面の図17および図18に示すよう
に、折り畳まれたエアバッグAがエアバッグ収容容器C
内にエアバッグ作動部材(インフレータ)Iとともに収
容されて、助手席前面の車室側部材であるインストルメ
ントパネル150内側に格納されている。このエアバッ
グ収容容器Cの上部はエアバッグAが車室内に展開する
ための開口部Oとして構成され、その外周には車室側部
材150への取付部154が設けられている。そして、
このエアバッグ収容容器Cは取付部154を介して車室
側部材150の裏面に固定され、その開口部Oは該車室
側部材150に一体に形成されたエアバッグドア部Dに
よって覆われる。
【0003】車室側部材150のエアバッグドア部D
は、該車室側部材150にV溝やスリットなどの脆弱部
よりなる破断予定部51を略コ字状またはロ字状に形成
することによってその一般部分と一体に区画形成されて
いる。そして、該破断予定部151によって区画された
エアバッグドア部Dの裏面側にはヒンジ部152を有す
るアルミ板や鉄板などのドア補強部材153が一体に裏
打ちされている。
は、該車室側部材150にV溝やスリットなどの脆弱部
よりなる破断予定部51を略コ字状またはロ字状に形成
することによってその一般部分と一体に区画形成されて
いる。そして、該破断予定部151によって区画された
エアバッグドア部Dの裏面側にはヒンジ部152を有す
るアルミ板や鉄板などのドア補強部材153が一体に裏
打ちされている。
【0004】このような構成よりなるエアバッグ装置
は、一旦自動車が大きな衝撃を受けた時には前記作動装
置Iが作動してエアバッグAが瞬時に膨張することによ
り、エアバッグドア部Dが内側から押圧されて前記破断
予定部151が開裂し、ヒンジ部152を介してエアバ
ッグドア部Dが開口する。エアバッグAは前記開口部O
から車室内に展開する。
は、一旦自動車が大きな衝撃を受けた時には前記作動装
置Iが作動してエアバッグAが瞬時に膨張することによ
り、エアバッグドア部Dが内側から押圧されて前記破断
予定部151が開裂し、ヒンジ部152を介してエアバ
ッグドア部Dが開口する。エアバッグAは前記開口部O
から車室内に展開する。
【0005】この構造にあっては、車室側部材150に
エアバッグドア部Dが一体に形成されているので、エア
バッグドア部を別成形して取り付ける形式のものに比し
て、外観性が良好となる利点がある。しかしながら、そ
の反面、図19および図20に示すように、例えば破断
予定部151が図のような略コの字状である場合には、
開裂時に破断予定部151のコーナー部分155などで
横(左右)方向の開裂151aと縦(前後)方向の開裂
151bの伝達がスムーズにいかずその開裂方向E1,
E2の車室側部材に食い込むため、該食い込み部F1,
F2によってドア部Dの展開に抵抗を生ずることがこと
がある。
エアバッグドア部Dが一体に形成されているので、エア
バッグドア部を別成形して取り付ける形式のものに比し
て、外観性が良好となる利点がある。しかしながら、そ
の反面、図19および図20に示すように、例えば破断
予定部151が図のような略コの字状である場合には、
開裂時に破断予定部151のコーナー部分155などで
横(左右)方向の開裂151aと縦(前後)方向の開裂
151bの伝達がスムーズにいかずその開裂方向E1,
E2の車室側部材に食い込むため、該食い込み部F1,
F2によってドア部Dの展開に抵抗を生ずることがこと
がある。
【0006】特に、前記エアバッグドア部Dのヒンジ部
152側にあってはその周辺がドア補強材153により
補強されているが、ドア開口部側となる破断予定部15
1外周の車室側部材は補強されていないので、該破断予
定部151以外の部分で開裂が生じやすい。
152側にあってはその周辺がドア補強材153により
補強されているが、ドア開口部側となる破断予定部15
1外周の車室側部材は補強されていないので、該破断予
定部151以外の部分で開裂が生じやすい。
【0007】また、図21に示されるように、エアバッ
グドア部Dはドア補強材153によって裏打ちされてい
るのであるが、この補強材153は、車室側部材150
のエアバッグドア部D裏面にボス156を設け該ボス1
56を補強材153を介して熱カシメすることにより、
車室側部材150裏面に一体に固定されるのが一般的で
ある。そのため、脆弱な破断予定部151が熱による影
響を受けないように、前記ボス156と破断予定部15
1とをなるべく離して設けることが望ましい。しかしな
がら、この場合、エアバッグドア部Dの開放の際に、前
記破断予定部151がボス156に引っ張られて、エア
バッグドア部に図22のような曲がりGが生じ、図23
の符号Hのように破断予定部151以外で開裂するおそ
れがある。
グドア部Dはドア補強材153によって裏打ちされてい
るのであるが、この補強材153は、車室側部材150
のエアバッグドア部D裏面にボス156を設け該ボス1
56を補強材153を介して熱カシメすることにより、
車室側部材150裏面に一体に固定されるのが一般的で
ある。そのため、脆弱な破断予定部151が熱による影
響を受けないように、前記ボス156と破断予定部15
1とをなるべく離して設けることが望ましい。しかしな
がら、この場合、エアバッグドア部Dの開放の際に、前
記破断予定部151がボス156に引っ張られて、エア
バッグドア部に図22のような曲がりGが生じ、図23
の符号Hのように破断予定部151以外で開裂するおそ
れがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
問題点を解決するために提案されたものであって、外観
良好で、しかもエアバッグ膨張の際にはエアバッグドア
部の開裂が破断予定部以外の部分に及ぶことなく、エア
バッグドア部の破断予定部を確実に開裂させることがで
きる車室側部材のエアバッグドア構造を提供しようとす
るものである。
問題点を解決するために提案されたものであって、外観
良好で、しかもエアバッグ膨張の際にはエアバッグドア
部の開裂が破断予定部以外の部分に及ぶことなく、エア
バッグドア部の破断予定部を確実に開裂させることがで
きる車室側部材のエアバッグドア構造を提供しようとす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、前記の目的を
達成する手段として、第1に、車室側部材のエアバッグ
ドア開口予定部の裏面側にドア補強部材が一体に裏打ち
されたエアバッグドア構造において、前記車室側部材の
エアバッグドア開口予定部にはドア回転軸側にヒンジ側
破断予定部およびドア開放部側に開放側破断予定部が設
けられ、かつ前記開放側破断予定部の外側に沿ってエア
バッグ収容容器への車室側部材取付部が一体に形成され
ているとともに、前記ドア補強部材はその本体部が前記
車室側部材と一体化されていて、かつ該本体部には前記
車室側部材のヒンジ側破断予定部の内側に沿ってドア回
転軸となるヒンジ部とエアバッグ収容容器へのヒンジ側
取付部が形成されていることを特徴とする車室側部材の
エアバッグドア構造を提案するものである。
達成する手段として、第1に、車室側部材のエアバッグ
ドア開口予定部の裏面側にドア補強部材が一体に裏打ち
されたエアバッグドア構造において、前記車室側部材の
エアバッグドア開口予定部にはドア回転軸側にヒンジ側
破断予定部およびドア開放部側に開放側破断予定部が設
けられ、かつ前記開放側破断予定部の外側に沿ってエア
バッグ収容容器への車室側部材取付部が一体に形成され
ているとともに、前記ドア補強部材はその本体部が前記
車室側部材と一体化されていて、かつ該本体部には前記
車室側部材のヒンジ側破断予定部の内側に沿ってドア回
転軸となるヒンジ部とエアバッグ収容容器へのヒンジ側
取付部が形成されていることを特徴とする車室側部材の
エアバッグドア構造を提案するものである。
【0010】また、第2に、同じ目的を達成する手段と
して、車室側部材のエアバッグドア開口予定部の裏面側
にドア補強部材が一体に裏打ちされたエアバッグドア構
造において、前記車室側部材のエアバッグドア開口予定
部には少なくともドア回転軸側にヒンジ側破断予定部が
設けられているとともに、前記ドア補強部材はその本体
部が前記車室側部材と一体化されていて、かつ該本体部
には、前記車室側部材のヒンジ側破断予定部の内側に沿
ってドア回転軸となるヒンジ部およびエアバッグ収容容
器へのヒンジ側取付部が形成され、前記エアバッグドア
開口予定部のドア開放部側には開放側破断予定部と該開
放側破断予定部の外側に沿ってエアバッグ収容容器への
補強部材取付部が形成されていることを特徴とする車室
側部材のエアバッグドア構造を提案するものである。
して、車室側部材のエアバッグドア開口予定部の裏面側
にドア補強部材が一体に裏打ちされたエアバッグドア構
造において、前記車室側部材のエアバッグドア開口予定
部には少なくともドア回転軸側にヒンジ側破断予定部が
設けられているとともに、前記ドア補強部材はその本体
部が前記車室側部材と一体化されていて、かつ該本体部
には、前記車室側部材のヒンジ側破断予定部の内側に沿
ってドア回転軸となるヒンジ部およびエアバッグ収容容
器へのヒンジ側取付部が形成され、前記エアバッグドア
開口予定部のドア開放部側には開放側破断予定部と該開
放側破断予定部の外側に沿ってエアバッグ収容容器への
補強部材取付部が形成されていることを特徴とする車室
側部材のエアバッグドア構造を提案するものである。
【0011】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1は第1の発明構造の一例を示す車室側部材
のエアバッグドア部周辺の断面図、図2はその2−2線
で切断した状態の断面図、図3はその構造を車室側部材
裏面側から見た分解斜視図、図4は同じ実施例構造にお
ける車室側部材裏面側の横断面図、図5は別の実施例構
造における車室側部材裏面側の横断面図、図6はエアバ
ッグドア部が開放した状態を示す断面図である。
明する。図1は第1の発明構造の一例を示す車室側部材
のエアバッグドア部周辺の断面図、図2はその2−2線
で切断した状態の断面図、図3はその構造を車室側部材
裏面側から見た分解斜視図、図4は同じ実施例構造にお
ける車室側部材裏面側の横断面図、図5は別の実施例構
造における車室側部材裏面側の横断面図、図6はエアバ
ッグドア部が開放した状態を示す断面図である。
【0012】図7は第2の発明構造の一例を示す車室側
部材のエアバッグドア部周辺の断面図、図8は図7の8
−8線で切断した状態の断面図、図9はその構造を車室
側部材裏面側から見た分解斜視図、図10は同じ実施例
構造における車室側部材裏面側の縦断面図、図11は同
じく切断方向を変えた車室側部材裏面側の縦断面図、図
12はヒンジ側破断予定部の例を示す部分拡大断面図、
図13は開放側破断予定部の例を示す部分拡大断面図、
図14は他の実施例のエアバッグドア部周辺の断面図、
図15は同じ実施例構造を車室側部材裏面側から見た要
部の分解斜視図である。
部材のエアバッグドア部周辺の断面図、図8は図7の8
−8線で切断した状態の断面図、図9はその構造を車室
側部材裏面側から見た分解斜視図、図10は同じ実施例
構造における車室側部材裏面側の縦断面図、図11は同
じく切断方向を変えた車室側部材裏面側の縦断面図、図
12はヒンジ側破断予定部の例を示す部分拡大断面図、
図13は開放側破断予定部の例を示す部分拡大断面図、
図14は他の実施例のエアバッグドア部周辺の断面図、
図15は同じ実施例構造を車室側部材裏面側から見た要
部の分解斜視図である。
【0013】まず第1の発明構造について説明する。図
1ならびに図2の各断面図および図3の分解斜視図から
理解されるように、車室側部材10のエアバッグドア開
口予定部11において、そのドア回転軸側11aにはヒ
ンジ側破断予定部(線)21が、ドア開放部側11bに
は開放側破断予定部(線)22が設けられている。これ
らヒンジ側破断予定部21および開放側破断予定部22
は、前記車室側部材10の裏面側に設けられたV溝また
はU溝あるいはスリットなどの脆弱部よりなり、図のよ
うにドア部12の形状を区画形成している。そして、こ
れらの破断予定部21,22はエアバッグ膨張時にはそ
の圧力により破断し、ドア部12として前記回転軸側1
1aを中心に車室側へ開放される。
1ならびに図2の各断面図および図3の分解斜視図から
理解されるように、車室側部材10のエアバッグドア開
口予定部11において、そのドア回転軸側11aにはヒ
ンジ側破断予定部(線)21が、ドア開放部側11bに
は開放側破断予定部(線)22が設けられている。これ
らヒンジ側破断予定部21および開放側破断予定部22
は、前記車室側部材10の裏面側に設けられたV溝また
はU溝あるいはスリットなどの脆弱部よりなり、図のよ
うにドア部12の形状を区画形成している。そして、こ
れらの破断予定部21,22はエアバッグ膨張時にはそ
の圧力により破断し、ドア部12として前記回転軸側1
1aを中心に車室側へ開放される。
【0014】なお、本実施例では、図3のように、これ
らの破断予定部を独立した一のヒンジ側破断予定部21
と三本の破断予定線23,24,25が略コの字状に連
続した開放側破断予定部22とによって構成している
が、ヒンジ側破断予定部21と開放側破断予定部22と
を連続させて略ロの字状(図5参照)としてもよい。
らの破断予定部を独立した一のヒンジ側破断予定部21
と三本の破断予定線23,24,25が略コの字状に連
続した開放側破断予定部22とによって構成している
が、ヒンジ側破断予定部21と開放側破断予定部22と
を連続させて略ロの字状(図5参照)としてもよい。
【0015】そして、この車室側部材10の裏面におい
て、前記開放側破断予定部22の外側には、該破断予定
部22に沿って、エアバッグ収容容器Cへの車室側部材
取付部40が一体に形成されている。符号44は取付孔
である。この実施例においては、図3のように、この取
付部40は、前記各開放側破断予定部23,24,25
に沿って外側に三つのフランジ状の突片41,42,4
3を設け、各突片41,42,43を連続させて略コの
字状としたものが示される。
て、前記開放側破断予定部22の外側には、該破断予定
部22に沿って、エアバッグ収容容器Cへの車室側部材
取付部40が一体に形成されている。符号44は取付孔
である。この実施例においては、図3のように、この取
付部40は、前記各開放側破断予定部23,24,25
に沿って外側に三つのフランジ状の突片41,42,4
3を設け、各突片41,42,43を連続させて略コの
字状としたものが示される。
【0016】前記車室側部材10のドア部12裏面には
ドア補強部材30が設けられる。実施例において、この
ドア補強部材30は図のような断面略L字形に形成され
た金属板またはプラスチック成形品よりなり、ヒンジ部
31と本体部32とエアバッグ収容容器Cへの取付部3
3とから構成されている。なお、図示しないが、このド
ア補強部材は車室側部材裏面に一体に埋設される補強埋
設部を含む可撓性網状(ネット)部材によって形成して
もよい。
ドア補強部材30が設けられる。実施例において、この
ドア補強部材30は図のような断面略L字形に形成され
た金属板またはプラスチック成形品よりなり、ヒンジ部
31と本体部32とエアバッグ収容容器Cへの取付部3
3とから構成されている。なお、図示しないが、このド
ア補強部材は車室側部材裏面に一体に埋設される補強埋
設部を含む可撓性網状(ネット)部材によって形成して
もよい。
【0017】ヒンジ部31は、ドア部12の展開時にそ
の回転中心軸部となる部分であって、前記車室側部材1
0のヒンジ側破断予定部21のドア部内側に、該ヒンジ
側破断予定部21に沿って平行に配置される。また、本
体部32は、前記ヒンジ側破断予定部21および開放側
破断予定部22によって区画されたドア部12の裏面内
側に一体に埋設され該ドア部12を裏打ち補強してい
る。なお、後述するが、このエアバッグドア補強部32
は車室側部材10のヒンジ側破断予定部21と開放側破
断予定部22に接するように設けられるのが望ましい。
また、取付部33は、前記ヒンジ部31から一体に延設
されており、図1のように、ボルトBなどによって該ド
ア補強部材30をエアバッグ収容容器Cの取付部C1に
取り付けるようになっている。
の回転中心軸部となる部分であって、前記車室側部材1
0のヒンジ側破断予定部21のドア部内側に、該ヒンジ
側破断予定部21に沿って平行に配置される。また、本
体部32は、前記ヒンジ側破断予定部21および開放側
破断予定部22によって区画されたドア部12の裏面内
側に一体に埋設され該ドア部12を裏打ち補強してい
る。なお、後述するが、このエアバッグドア補強部32
は車室側部材10のヒンジ側破断予定部21と開放側破
断予定部22に接するように設けられるのが望ましい。
また、取付部33は、前記ヒンジ部31から一体に延設
されており、図1のように、ボルトBなどによって該ド
ア補強部材30をエアバッグ収容容器Cの取付部C1に
取り付けるようになっている。
【0018】このドア補強部材30は、車室側部材の成
形の際にインサートとして配されて車室側部材の成形と
一体に形成することができる。また、ドア補強部材30
がプラスチック成形品よりなる場合には、公知のダブル
インジェクション法によってドア補強部材と車室側部材
とを同時かつ一体に形成することもできる。なお、本実
施例では、あらかじめインサート部品として別成形した
例が示される。
形の際にインサートとして配されて車室側部材の成形と
一体に形成することができる。また、ドア補強部材30
がプラスチック成形品よりなる場合には、公知のダブル
インジェクション法によってドア補強部材と車室側部材
とを同時かつ一体に形成することもできる。なお、本実
施例では、あらかじめインサート部品として別成形した
例が示される。
【0019】次に、前記した破断予定部と取付部の関係
について説明する。図4は図3に示す構造を車室側部材
10の裏面側から見た断面図であるが、この図からよく
理解されるように、車室側部材10に形成されるフラン
ジ状突片41,42,43からなる取付部40は、その
内側(ドア部12側)根本部に開放側破断予定部22
(23,24,25)が位置するように形成されること
が、ドア部12の開裂をより確実にするために、望まし
い。
について説明する。図4は図3に示す構造を車室側部材
10の裏面側から見た断面図であるが、この図からよく
理解されるように、車室側部材10に形成されるフラン
ジ状突片41,42,43からなる取付部40は、その
内側(ドア部12側)根本部に開放側破断予定部22
(23,24,25)が位置するように形成されること
が、ドア部12の開裂をより確実にするために、望まし
い。
【0020】また全く同じ理由から、補強部材30の本
体部32は、その外側形状線32a,32bに接してヒ
ンジ側破断予定部21および開放側破断予定部22(2
3,24,25)がそれぞれ位置するように形成される
ことが、望ましい。
体部32は、その外側形状線32a,32bに接してヒ
ンジ側破断予定部21および開放側破断予定部22(2
3,24,25)がそれぞれ位置するように形成される
ことが、望ましい。
【0021】さらに、取付部40は開放側破断予定部2
2(23,24,25)より長く形成してもよい。図4
では、取付部40を構成するフランジ状突片42および
43が対応する開放側破断予定部24,25より長さx
だけ長く形成されている。
2(23,24,25)より長く形成してもよい。図4
では、取付部40を構成するフランジ状突片42および
43が対応する開放側破断予定部24,25より長さx
だけ長く形成されている。
【0022】さらまた、図5に図示するように、図4の
例において、ヒンジ側破断予定部21の外側にヒンジ側
取付部47を形成してもよい。この場合におけるヒンジ
側取付部47は、この例のように、前記取付部40を構
成するフランジ状突片42および43を延長して一体に
延設することが好ましい。ヒンジ側破断予定部21にお
けるドア部12の開裂をより効果的に行うためである。
例において、ヒンジ側破断予定部21の外側にヒンジ側
取付部47を形成してもよい。この場合におけるヒンジ
側取付部47は、この例のように、前記取付部40を構
成するフランジ状突片42および43を延長して一体に
延設することが好ましい。ヒンジ側破断予定部21にお
けるドア部12の開裂をより効果的に行うためである。
【0023】この実施例構造のドア開放状態が図6に図
示される。図のように、エアバッグ装置の作動装置Iの
作動によって膨張したエアバッグAはエアバッグ収容容
器Cの上部開口部Oより車室側部材10のドア部12を
押し開け車室内に展開される。
示される。図のように、エアバッグ装置の作動装置Iの
作動によって膨張したエアバッグAはエアバッグ収容容
器Cの上部開口部Oより車室側部材10のドア部12を
押し開け車室内に展開される。
【0024】このエアバッグAの膨張展開に際して、こ
の発明構造にあっては、車室側部材10のヒンジ側破断
予定部21のドア部12内側に、該ヒンジ側破断予定部
21に沿ってエアバッグドア部12の展開時において中
心軸部となるヒンジ部31、および該ヒンジ部と一体に
形成され車室側部材のエアバッグドア部を裏打ち補強す
る本体部32、ならびに前記ヒンジ部31より一体に形
成されエアバッグ収容容器Cへの取付部33を有するド
ア補強部材30が設けられているものであるから、車室
側部材10に形成されたエアバッグドア部12は当該ド
ア補強部材30とともに、該補強部材30のヒンジ部3
1を中心として回転し、開放される。
の発明構造にあっては、車室側部材10のヒンジ側破断
予定部21のドア部12内側に、該ヒンジ側破断予定部
21に沿ってエアバッグドア部12の展開時において中
心軸部となるヒンジ部31、および該ヒンジ部と一体に
形成され車室側部材のエアバッグドア部を裏打ち補強す
る本体部32、ならびに前記ヒンジ部31より一体に形
成されエアバッグ収容容器Cへの取付部33を有するド
ア補強部材30が設けられているものであるから、車室
側部材10に形成されたエアバッグドア部12は当該ド
ア補強部材30とともに、該補強部材30のヒンジ部3
1を中心として回転し、開放される。
【0025】一方、車室側部材10の開放側破断予定部
22のドア部12外側には、該破断予定部22に沿って
エアバッグ収容容器Cへの取付部40が該車室側部材1
0と一体に形成されており、これによって車室側部材1
0の開放側破断予定部22のドア部12外側部分がエア
バッグ収容容器Cと強固に結合される。
22のドア部12外側には、該破断予定部22に沿って
エアバッグ収容容器Cへの取付部40が該車室側部材1
0と一体に形成されており、これによって車室側部材1
0の開放側破断予定部22のドア部12外側部分がエア
バッグ収容容器Cと強固に結合される。
【0026】しかるに、車室側部材10のドア部12が
エアバッグAの膨張圧力を受けてドア補強部材30とと
もに押し開かれるときには、ヒンジ部材30および車室
側部材10におけるエアバッグ収容容器Cへの取付部3
3および44部分は当該エアバッグ収容容器Cと強固に
結合されているので、該取付部33,44の近傍に設け
られた脆弱部であるヒンジ側破断予定部21および開放
側破断予定部22にエアバッグAの膨張に伴う応力が効
果的に集中する。この応力の集中によって、ドア部12
は、図4のように、これらのヒンジ側破断予定部21お
よび開放側破断予定部22に沿って、前記ヒンジ部材3
0のヒンジ部31を中心として確実に破断する。
エアバッグAの膨張圧力を受けてドア補強部材30とと
もに押し開かれるときには、ヒンジ部材30および車室
側部材10におけるエアバッグ収容容器Cへの取付部3
3および44部分は当該エアバッグ収容容器Cと強固に
結合されているので、該取付部33,44の近傍に設け
られた脆弱部であるヒンジ側破断予定部21および開放
側破断予定部22にエアバッグAの膨張に伴う応力が効
果的に集中する。この応力の集中によって、ドア部12
は、図4のように、これらのヒンジ側破断予定部21お
よび開放側破断予定部22に沿って、前記ヒンジ部材3
0のヒンジ部31を中心として確実に破断する。
【0027】次に、図7ないし図15に従って第2の発
明構造について説明する。第2の構造は前記第1の発明
と同じ目的を達成するもので、図7ないし図9に示した
ように、車室側部材50のエアバッグドア開口予定部5
1の裏面側にドア補強部材60が一体に裏打ちされたエ
アバッグドア構造において、次のような車室側部材50
およびドア補強部材60の特徴を有する。
明構造について説明する。第2の構造は前記第1の発明
と同じ目的を達成するもので、図7ないし図9に示した
ように、車室側部材50のエアバッグドア開口予定部5
1の裏面側にドア補強部材60が一体に裏打ちされたエ
アバッグドア構造において、次のような車室側部材50
およびドア補強部材60の特徴を有する。
【0028】まず、車室側部材50のエアバッグドア開
口予定部51には少なくともドア回転軸側51aにヒン
ジ側破断予定部55が設けられている。図の符号51b
はドア解放部側を表し、52はドア(予定)部、鎖線符
号52Aは解放されたドア部を示す。
口予定部51には少なくともドア回転軸側51aにヒン
ジ側破断予定部55が設けられている。図の符号51b
はドア解放部側を表し、52はドア(予定)部、鎖線符
号52Aは解放されたドア部を示す。
【0029】一方、ドア補強部材60はその本体部62
が前記車室側部材50と一体化されており、かつ該本体
部62には、ヒンジ部61ならびにヒンジ側取付部6
3、および開放側破断予定部72(73,74,75)
ならびに補強部材取付部64(65,66,67)が形
成されている。ドア補強部材60のヒンジ部61は、前
記したように、エアバッグドア部52の解放時において
ドア回転軸となるもので、図10の断面図のように、前
記車室側部材50のヒンジ側破断予定部55の内側に沿
って形成される。そして、このヒンジ部61から一体に
エアバッグ収容容器Cへのヒンジ側取付部63が形成さ
れる。なお、図の符号78は取付孔で、エアバッグ収容
容器Cの取付部C1にボルトB等によって取り付けられ
るものであることは前記と同様である。
が前記車室側部材50と一体化されており、かつ該本体
部62には、ヒンジ部61ならびにヒンジ側取付部6
3、および開放側破断予定部72(73,74,75)
ならびに補強部材取付部64(65,66,67)が形
成されている。ドア補強部材60のヒンジ部61は、前
記したように、エアバッグドア部52の解放時において
ドア回転軸となるもので、図10の断面図のように、前
記車室側部材50のヒンジ側破断予定部55の内側に沿
って形成される。そして、このヒンジ部61から一体に
エアバッグ収容容器Cへのヒンジ側取付部63が形成さ
れる。なお、図の符号78は取付孔で、エアバッグ収容
容器Cの取付部C1にボルトB等によって取り付けられ
るものであることは前記と同様である。
【0030】また、ドア補強部材60の解放側破断予定
部72(73,74,75)は、図9からよく理解され
るように、車室側部材50のエアバッグドア開口予定部
51のドア開放部側51bに沿って、3本の破断予定部
(線)73,74,75によって略コ字状に形成され
る。そして、この破断予定部(線)73,74,75に
は、図11のように、その外側に沿ってエアバッグ収容
容器Cへの補強部材取付部64(65,66,67)が
それぞれ対応して形成される。なお、図のように、ドア
補強部材60の解放側破断予定部72(73,74,7
5)は、補強部材取付部64(65,66,67)の根
本部内側に位置するようにすることがその破断を確実に
する上で好ましい。図の符号79は取付孔で、エアバッ
グ収容容器Cの取付部C2にボルトB等によって取り付
けられる。
部72(73,74,75)は、図9からよく理解され
るように、車室側部材50のエアバッグドア開口予定部
51のドア開放部側51bに沿って、3本の破断予定部
(線)73,74,75によって略コ字状に形成され
る。そして、この破断予定部(線)73,74,75に
は、図11のように、その外側に沿ってエアバッグ収容
容器Cへの補強部材取付部64(65,66,67)が
それぞれ対応して形成される。なお、図のように、ドア
補強部材60の解放側破断予定部72(73,74,7
5)は、補強部材取付部64(65,66,67)の根
本部内側に位置するようにすることがその破断を確実に
する上で好ましい。図の符号79は取付孔で、エアバッ
グ収容容器Cの取付部C2にボルトB等によって取り付
けられる。
【0031】ここで、車室側部材50とドア補強部材6
0との関係について若干述べると、図12(A)(B)
のように、前記車室側部材50のヒンジ側破断予定部5
5A,55Bはドア補強部材60のヒンジ61が形成さ
れたヒンジ側取付部63の根本部外側に位置するように
設けることが好ましい。また、該ヒンジ側破断予定部5
5A,55Bは図示されるように破断可能な薄肉部であ
ればV溝または幅のあるU溝等形状、構造は問わない。
0との関係について若干述べると、図12(A)(B)
のように、前記車室側部材50のヒンジ側破断予定部5
5A,55Bはドア補強部材60のヒンジ61が形成さ
れたヒンジ側取付部63の根本部外側に位置するように
設けることが好ましい。また、該ヒンジ側破断予定部5
5A,55Bは図示されるように破断可能な薄肉部であ
ればV溝または幅のあるU溝等形状、構造は問わない。
【0032】さらに、図13のように、車室側部材50
に、破断可能な薄肉の車室側部材解放側破断予定部56
を形成してもよい。この場合において、該車室側部材解
放側破断予定部56はドア補強部材60の解放側破断予
定部72(73,74,75)に対応して形成される。
に、破断可能な薄肉の車室側部材解放側破断予定部56
を形成してもよい。この場合において、該車室側部材解
放側破断予定部56はドア補強部材60の解放側破断予
定部72(73,74,75)に対応して形成される。
【0033】図14ないし図16は、車室側部材100
のエアバッグドア部102が両開きのドア構造に係るも
ので、このドア部102は図14の鎖線102A,10
2Bのように中央破断予定部125から両側に解放され
るものである。この両開き構造では、図15に示すよう
に、車室側部材100のエアバッグ開口予定部101の
ドア回転軸部側101a,101aが対向する両側に存
在することになる。符号101bはドア解放部側であ
る。従って、車室側部材100のヒンジ側破断予定部1
05,106は、この対向するエアバッグ開口予定部1
01のドア回転軸部側101a,101aの外側に沿っ
て2ケ所形成される。
のエアバッグドア部102が両開きのドア構造に係るも
ので、このドア部102は図14の鎖線102A,10
2Bのように中央破断予定部125から両側に解放され
るものである。この両開き構造では、図15に示すよう
に、車室側部材100のエアバッグ開口予定部101の
ドア回転軸部側101a,101aが対向する両側に存
在することになる。符号101bはドア解放部側であ
る。従って、車室側部材100のヒンジ側破断予定部1
05,106は、この対向するエアバッグ開口予定部1
01のドア回転軸部側101a,101aの外側に沿っ
て2ケ所形成される。
【0034】同様に、ドア補強部材110のドア回転軸
となるヒンジ部111,112ならびにヒンジ側取付部
114,115もこれに対応して2つずつ形成される。
そして、前記ヒンジ部111,112ならびにヒンジ側
取付部114,115の両側に、解放部側破断予定部1
22(123,124)ならびに補強部材取付部116
(117,118)がそれぞれ形成される。なお、符号
125はドア本体部113のほぼ中央に両側の解放部側
破断予定部122(123,124)に達するように形
成された中央の破断予定部である。この例においては、
破断予定部はH字状となる。なお、この実施例の構造に
ついては、前述と同様である。
となるヒンジ部111,112ならびにヒンジ側取付部
114,115もこれに対応して2つずつ形成される。
そして、前記ヒンジ部111,112ならびにヒンジ側
取付部114,115の両側に、解放部側破断予定部1
22(123,124)ならびに補強部材取付部116
(117,118)がそれぞれ形成される。なお、符号
125はドア本体部113のほぼ中央に両側の解放部側
破断予定部122(123,124)に達するように形
成された中央の破断予定部である。この例においては、
破断予定部はH字状となる。なお、この実施例の構造に
ついては、前述と同様である。
【0035】次に、ここで使用される車室側部材および
ドア補強部材の材質について言及する。一般に、エアバ
ッグドア部を車室側部材を構成する樹脂とドア補強部材
を構成する樹脂との二層構造体は、あらかじめ成形され
た補強部材を車室側部材の成形時に型内に配置し車室側
部材と一体化したり、あるいは補強部材とエアバッグド
ア部を有する車室側部材とを同時に射出成形するいわゆ
るダブルインジェクション成形などによって得られる。
ドア補強部材の材質について言及する。一般に、エアバ
ッグドア部を車室側部材を構成する樹脂とドア補強部材
を構成する樹脂との二層構造体は、あらかじめ成形され
た補強部材を車室側部材の成形時に型内に配置し車室側
部材と一体化したり、あるいは補強部材とエアバッグド
ア部を有する車室側部材とを同時に射出成形するいわゆ
るダブルインジェクション成形などによって得られる。
【0036】しかるに、このような構造とした場合に
は、用いられる各層の樹脂材料に次に述べる物性が要求
される。まず第一に、車室側部材を構成する樹脂材料と
補強部材を構成する樹脂材料との接着強度である。ま
た、第二には補強部材を車室側部材成形時のインサート
として用いる場合に、車室側部材の成形性を損ねないた
めには、型内に配置された補強部材が車室側部材の一般
面を成形する溶融樹脂の剪断力を受けても容易に変形し
ない剛性を有していなければならない。さらに、第三に
は両層を構成する樹脂材料に応力に対する伸び特性の差
が少ないことである。これは、二層の各樹脂材料の伸び
に大きな差があると、エアバッグドア部がエアバッグの
膨張を受けるなどして変形した際に、一方の層がその変
形に追随できず著しい破壊を生じ破片などが飛散するこ
とがあるからである。
は、用いられる各層の樹脂材料に次に述べる物性が要求
される。まず第一に、車室側部材を構成する樹脂材料と
補強部材を構成する樹脂材料との接着強度である。ま
た、第二には補強部材を車室側部材成形時のインサート
として用いる場合に、車室側部材の成形性を損ねないた
めには、型内に配置された補強部材が車室側部材の一般
面を成形する溶融樹脂の剪断力を受けても容易に変形し
ない剛性を有していなければならない。さらに、第三に
は両層を構成する樹脂材料に応力に対する伸び特性の差
が少ないことである。これは、二層の各樹脂材料の伸び
に大きな差があると、エアバッグドア部がエアバッグの
膨張を受けるなどして変形した際に、一方の層がその変
形に追随できず著しい破壊を生じ破片などが飛散するこ
とがあるからである。
【0037】さらに、車室側部材側の樹脂材料では、エ
アバッグドア部の展開時にはその変形に対応して割れな
どをふせぐだけの充分な伸びと剛性、および車室内の温
度上昇により変形等を生じることがないように高い耐熱
性が必要とされる。また、補強部材側の樹脂材料には、
低温での使用に耐える衝撃強度が要求される。
アバッグドア部の展開時にはその変形に対応して割れな
どをふせぐだけの充分な伸びと剛性、および車室内の温
度上昇により変形等を生じることがないように高い耐熱
性が必要とされる。また、補強部材側の樹脂材料には、
低温での使用に耐える衝撃強度が要求される。
【0038】現在、車室側部材として用いられている主
な樹脂材料は、ポリプロピレン系樹脂(表中PP)、変
性ポリフェニレンオキサイド(表中変性PPO)、ガラ
ス繊維強化アクリロニトリル−スチレン共重合体(表中
ASG)などがある。また、ドア補強部材として用いら
れている樹脂材料には、オレフィン系エラストマー(表
中TPO)、スチレン系エラストマー(表中TPS)、
ポリエステル系エラストマー(表中TPEE)などの熱
可塑性エラストマーの他、ポリフェニレンオキサイドと
6−ナイロンとのポリマーアロイ(表中PA/PPO)
などが使用されている。本発明者らは、車室側部材また
はエアバッグドアとして好適な物性を有するこれら各種
の樹脂同士について、その接着性を検討した。結果を以
下の表に示す。
な樹脂材料は、ポリプロピレン系樹脂(表中PP)、変
性ポリフェニレンオキサイド(表中変性PPO)、ガラ
ス繊維強化アクリロニトリル−スチレン共重合体(表中
ASG)などがある。また、ドア補強部材として用いら
れている樹脂材料には、オレフィン系エラストマー(表
中TPO)、スチレン系エラストマー(表中TPS)、
ポリエステル系エラストマー(表中TPEE)などの熱
可塑性エラストマーの他、ポリフェニレンオキサイドと
6−ナイロンとのポリマーアロイ(表中PA/PPO)
などが使用されている。本発明者らは、車室側部材また
はエアバッグドアとして好適な物性を有するこれら各種
の樹脂同士について、その接着性を検討した。結果を以
下の表に示す。
【0039】
【0040】その結果、PP系樹脂とTPO系樹脂との
組み合わせが最も良好な接着性を発揮することを見出し
た。そして、これらの樹脂を用いてエアバッグドア部を
有する車室側部材を構成しさらに検討したところ、所定
の物性を有する前記樹脂を組み合わせた場合に、両層の
接着性が良好で成形性にも優れ、しかも高い剛性と熱変
形温度を有し、かつ低温時の良好な衝撃強度いずれに対
しても優れた物性を発揮することを見出した。
組み合わせが最も良好な接着性を発揮することを見出し
た。そして、これらの樹脂を用いてエアバッグドア部を
有する車室側部材を構成しさらに検討したところ、所定
の物性を有する前記樹脂を組み合わせた場合に、両層の
接着性が良好で成形性にも優れ、しかも高い剛性と熱変
形温度を有し、かつ低温時の良好な衝撃強度いずれに対
しても優れた物性を発揮することを見出した。
【0041】すなわち、車室側部材とドア補強部材の材
質の好ましい組合わせは次のものである。 車室側部材:JIS−K7113の引張伸びが300%
より大きく、JIS−K7203の曲げ弾性率が200
00kgf/cm2 より大きく、JIS−K7207の
熱変形温度が120℃より大きく、JIS−K7110
のアイゾッド衝撃強度(23℃)が15kg・cm/c
mより大きいポリプロピレン系樹脂によって構成される
もの。 ドア補強部材:JIS−K7203の曲げ弾性率が30
00kgf/cm2 より大きく、JIS−K7110の
アイゾッド衝撃強度(−40℃)が20kg・cm/c
mより大きいオレフィン系エラストマーによって構成さ
れるもの。
質の好ましい組合わせは次のものである。 車室側部材:JIS−K7113の引張伸びが300%
より大きく、JIS−K7203の曲げ弾性率が200
00kgf/cm2 より大きく、JIS−K7207の
熱変形温度が120℃より大きく、JIS−K7110
のアイゾッド衝撃強度(23℃)が15kg・cm/c
mより大きいポリプロピレン系樹脂によって構成される
もの。 ドア補強部材:JIS−K7203の曲げ弾性率が30
00kgf/cm2 より大きく、JIS−K7110の
アイゾッド衝撃強度(−40℃)が20kg・cm/c
mより大きいオレフィン系エラストマーによって構成さ
れるもの。
【0042】この車室側部材とドア補強部材の組合わせ
構造によれば、エアバッグドア部が一般面と一体に形成
されているので、車室側部材の外観が極めて良好となる
だけでなく、従来単層では、車室側部材とエアバッグド
ア部分とに必要な物性を全て満たすのは困難であった
が、このような二層構造とすることで車室側部材とドア
補強部材の物性がそれぞれ補完し合い、全体として車室
側部材およびエアバッグドア部に必要な物性を保有する
ことができる。
構造によれば、エアバッグドア部が一般面と一体に形成
されているので、車室側部材の外観が極めて良好となる
だけでなく、従来単層では、車室側部材とエアバッグド
ア部分とに必要な物性を全て満たすのは困難であった
が、このような二層構造とすることで車室側部材とドア
補強部材の物性がそれぞれ補完し合い、全体として車室
側部材およびエアバッグドア部に必要な物性を保有する
ことができる。
【0043】さらに、車室側部材をポリプロピレン系樹
脂で構成し、ドア補強部材をオレフィン系エラストマー
により構成しているので、前記のように両者の接着性は
極めて良好で、成形精度および効率は極めてよい。しか
も、車室側部材およびドア補強部材がすべて樹脂よりな
るので、軽量で取付作業などがやりやすくなる。
脂で構成し、ドア補強部材をオレフィン系エラストマー
により構成しているので、前記のように両者の接着性は
極めて良好で、成形精度および効率は極めてよい。しか
も、車室側部材およびドア補強部材がすべて樹脂よりな
るので、軽量で取付作業などがやりやすくなる。
【0044】また、車室側部材を構成するポリプロピレ
ン系樹脂の物性を、JIS−K7113の引張伸びが3
00%より大とすることにより、エアバッグ膨張により
エアバッグドア部が変形した場合、エアバッグドア補強
部材の変形および開口に対して車室側部材の変形を追随
させるようにして、車室側部材側の破損を防ぎ乗員を保
護することができる。そして、JIS−K7110のア
イゾッド衝撃強度(23℃)を15kg・cm/cmよ
り大きくすることにより、常温時におけるエアバッグド
ア部の展開に際し、車室側部材の割れを防ぐことができ
る。また、JIS−K7203の曲げ弾性率を2000
0kgf/cm2 より大とすることによって、車室側部
材に充分な形状保持性を付与することができる。さら
に、JIS−K7207の熱変形温度を120℃より大
とすることにより、夏季駐車時などの際に直射日光によ
り車室側部材が高温となった場合でも、変形を生ずるこ
とがなくなる。
ン系樹脂の物性を、JIS−K7113の引張伸びが3
00%より大とすることにより、エアバッグ膨張により
エアバッグドア部が変形した場合、エアバッグドア補強
部材の変形および開口に対して車室側部材の変形を追随
させるようにして、車室側部材側の破損を防ぎ乗員を保
護することができる。そして、JIS−K7110のア
イゾッド衝撃強度(23℃)を15kg・cm/cmよ
り大きくすることにより、常温時におけるエアバッグド
ア部の展開に際し、車室側部材の割れを防ぐことができ
る。また、JIS−K7203の曲げ弾性率を2000
0kgf/cm2 より大とすることによって、車室側部
材に充分な形状保持性を付与することができる。さら
に、JIS−K7207の熱変形温度を120℃より大
とすることにより、夏季駐車時などの際に直射日光によ
り車室側部材が高温となった場合でも、変形を生ずるこ
とがなくなる。
【0045】さらに、ドア補強部材を構成するオレフィ
ン系エラストマーの物性を、JIS−K7203の曲げ
弾性率が3000kgf/cm2 より大とすることによ
って、ドア補強部材に、車室側部材成形時の溶融樹脂の
剪断力に対する自己形状保持性を付与することができ、
JIS−K7110のアイゾッド衝撃強度(−40℃)
を20kg・cm/cmより大とすることにより、低温
時におけるエアバッグ展開時に、エアバッグケースへの
取付部が破損することが防止される。
ン系エラストマーの物性を、JIS−K7203の曲げ
弾性率が3000kgf/cm2 より大とすることによ
って、ドア補強部材に、車室側部材成形時の溶融樹脂の
剪断力に対する自己形状保持性を付与することができ、
JIS−K7110のアイゾッド衝撃強度(−40℃)
を20kg・cm/cmより大とすることにより、低温
時におけるエアバッグ展開時に、エアバッグケースへの
取付部が破損することが防止される。
【0046】なお、車室側部材に用いられるポリプロピ
レン系樹脂としては、前記物性を満たしておれば特に制
限されるものではなく、適量の他の熱可塑性樹脂やフィ
ラーなどをブレンドしてもよい。また、ドア補強部材に
用いられるオレフィン系エラストマーとしては、ポリプ
ロピレンとエチレン−プロピレン共重合ゴムのブレンド
物、あるいはブレンド時に動的加硫を行なったものなど
がある。また、前記ポリプロピレン系樹脂、およびオレ
フィン系エラストマーには、所定の物性を損ねない程度
の添加剤を適宜加えることができる。添加剤としては、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、流動性改良剤、タルクやフ
ァイバーなどの補強材などが挙げられる。
レン系樹脂としては、前記物性を満たしておれば特に制
限されるものではなく、適量の他の熱可塑性樹脂やフィ
ラーなどをブレンドしてもよい。また、ドア補強部材に
用いられるオレフィン系エラストマーとしては、ポリプ
ロピレンとエチレン−プロピレン共重合ゴムのブレンド
物、あるいはブレンド時に動的加硫を行なったものなど
がある。また、前記ポリプロピレン系樹脂、およびオレ
フィン系エラストマーには、所定の物性を損ねない程度
の添加剤を適宜加えることができる。添加剤としては、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、流動性改良剤、タルクやフ
ァイバーなどの補強材などが挙げられる。
【0047】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
構造によれば、車室側部材のエアバッグドア開口予定部
の裏面側にドア補強部材が一体に裏打ちされたエアバッ
グドア構造において、車室側部材のドア回転軸側にヒン
ジ側破断予定部が設けられ、ドア補強部材のヒンジ部に
はエアバッグ収容容器へのヒンジ側取付部が形成され、
かつ車室側部材(第1の構造)あるいはドア補強部材
(第2の構造)の開放側破断予定部の外側に沿ってエア
バッグ収容容器への車室側部材取付部が一体に形成され
ているものであるから、車室側部材のドア開口予定部周
辺がエアバッグ収容容器への取付部によってしっかりと
補強されて、エアバッグ膨張の圧力が破断予定部に確実
かつ効果的に集中する。従って、ドア部の開放が確実に
かつ極めてスムーズに行われる。また、エアバッグドア
部の開裂が破断予定部以外の部分に及ぶことがなくな
る。さらに、エアバッグドア部を区画する破断予定部は
車室側部材に一体に設けられているので、製品の外観性
は良好となる。
構造によれば、車室側部材のエアバッグドア開口予定部
の裏面側にドア補強部材が一体に裏打ちされたエアバッ
グドア構造において、車室側部材のドア回転軸側にヒン
ジ側破断予定部が設けられ、ドア補強部材のヒンジ部に
はエアバッグ収容容器へのヒンジ側取付部が形成され、
かつ車室側部材(第1の構造)あるいはドア補強部材
(第2の構造)の開放側破断予定部の外側に沿ってエア
バッグ収容容器への車室側部材取付部が一体に形成され
ているものであるから、車室側部材のドア開口予定部周
辺がエアバッグ収容容器への取付部によってしっかりと
補強されて、エアバッグ膨張の圧力が破断予定部に確実
かつ効果的に集中する。従って、ドア部の開放が確実に
かつ極めてスムーズに行われる。また、エアバッグドア
部の開裂が破断予定部以外の部分に及ぶことがなくな
る。さらに、エアバッグドア部を区画する破断予定部は
車室側部材に一体に設けられているので、製品の外観性
は良好となる。
【図1】第1の発明構造の一例を示す車室側部材のエア
バッグドア部周辺の断面図である。
バッグドア部周辺の断面図である。
【図2】図1の2−2線で切断した状態の断面図であ
る。
る。
【図3】図1の構造を車室側部材裏面側から見た分解斜
視図である。
視図である。
【図4】同じ実施例構造における車室側部材裏面側の横
断面図である。
断面図である。
【図5】別の実施例構造における車室側部材裏面側の横
断面図である。
断面図である。
【図6】エアバッグドア部が開放した状態を示す断面図
である。
である。
【図7】第2の発明構造の一例を示す車室側部材のエア
バッグドア部周辺の断面図である。
バッグドア部周辺の断面図である。
【図8】図7の8−8線で切断した状態の断面図であ
る。
る。
【図9】図1の構造を車室側部材裏面側から見た分解斜
視図である。
視図である。
【図10】同じ実施例構造における車室側部材裏面側の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図11】同じく切断方向を変えた車室側部材裏面側の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図12】ヒンジ側破断予定部の例を示す部分拡大断面
図である。
図である。
【図13】開放側破断予定部の例を示す部分拡大断面図
である。
である。
【図14】他の実施例のエアバッグドア部周辺の断面図
である。
である。
【図15】同じ実施例構造を車室側部材裏面側から見た
要部の分解斜視図である。
要部の分解斜視図である。
【図16】図14の構造における車室側部材裏面側の縦
断面図である。
断面図である。
【図17】従来構造におけるエアバッグドア部周辺の断
面図である。
面図である。
【図18】図17の18−18線で切断した状態の断面
図である。
図である。
【図19】従来構造におけるエアバッグドア部の開放状
態の一例を示す概略図である。
態の一例を示す概略図である。
【図20】従来構造におけるエアバッグドア部の開放状
態の他の例を示す概略図である。
態の他の例を示す概略図である。
【図21】従来構造の破断予定部の一例を示す断面図で
ある。
ある。
【図22】図21の例においてドア部に圧力が加わった
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図23】同じく図21の例においてドア部が開放する
際の状態を示す断面図である。
際の状態を示す断面図である。
10 車室側部材 11 エアバッグドア開口予定部 11a ドア回転軸 11b ドア開放部側 12 ドア部 21 ヒンジ側破断予定部 22(23,24,25) 開放側破断予定部 30 ドア補強部材 31 ヒンジ部 32 本体部 33 ヒンジ側取付部 40(41,42,43) 車室側部材取付部 50 車室側部材 51 エアバッグドア開口予定部 52 ドア部 55 ヒンジ側破断予定部 56 開放側破断予定部 60 ドア補強部材 61 ヒンジ部 62 本体部 63 ヒンジ側取付部 64(65,66,67) 補強部材取付部 72(73,74,75) 開放側破断予定部 100 車室側部材 101 エアバッグドア開口予定部 102 ドア部 105 ヒンジ側破断予定部 110 ドア補強部材 111,112 ヒンジ部 113 本体部 114,115 ヒンジ側取付部 116(117,118) 補強部材取付部 122(123,124) 開放側破断予定部 125 中央側破断予定部 A エアバッグ C エアバッグ収容容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 裕明 愛知県安城市藤井町東長先8番地1 株式 会社イノアックコーポレーション桜井事業 所内
Claims (8)
- 【請求項1】 車室側部材のエアバッグドア開口予定部
の裏面側にドア補強部材が一体に裏打ちされたエアバッ
グドア構造において、 前記車室側部材のエアバッグドア開口予定部にはドア回
転軸側にヒンジ側破断予定部およびドア開放部側に開放
側破断予定部が設けられ、かつ前記開放側破断予定部の
外側に沿ってエアバッグ収容容器への車室側部材取付部
が一体に形成されているとともに、 前記ドア補強部材はその本体部が前記車室側部材と一体
化されていて、かつ該本体部には前記車室側部材のヒン
ジ側破断予定部の内側に沿ってドア回転軸となるヒンジ
部とエアバッグ収容容器へのヒンジ側取付部が形成され
ていることを特徴とする車室側部材のエアバッグドア構
造。 - 【請求項2】 請求項1において、前記車室側部材の開
放側破断予定部が車室部材取付部の根本部内側に位置す
る車室側部材のエアバッグドア構造。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記車室側
部材取付部の長さが前記開放側破断予定部の長さより長
く形成された車室側部材のエアバッグドア構造。 - 【請求項4】 車室側部材のエアバッグドア開口予定部
の裏面側にドア補強部材が一体に裏打ちされたエアバッ
グドア構造において、 前記車室側部材のエアバッグドア開口予定部には少なく
ともドア回転軸側にヒンジ側破断予定部が設けられてい
るとともに、 前記ドア補強部材はその本体部が前記車室側部材と一体
化されていて、かつ該本体部には、前記車室側部材のヒ
ンジ側破断予定部の内側に沿ってドア回転軸となるヒン
ジ部およびエアバッグ収容容器へのヒンジ側取付部が形
成され、前記エアバッグドア開口予定部のドア開放部側
には開放側破断予定部と該開放側破断予定部の外側に沿
ってエアバッグ収容容器への補強部材取付部が形成され
ていることを特徴とする車室側部材のエアバッグドア構
造。 - 【請求項5】 請求項4において、前記ドア補強部材の
開放側破断予定部が補強部材取付部の根本部内側に位置
する車室側部材のエアバッグドア構造。 - 【請求項6】 請求項4または5において、前記ドア車
室側部材のヒンジ側破断予定部が補強部材のヒンジ側取
付部の根本部外側に位置する車室側部材のエアバッグド
ア構造。 - 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれかにおいて、
前記車室側部材のエアバッグドア開口予定部のドア開放
部側に破断可能な車室側部材開放側破断予定部が形成さ
れた車室側部材のエアバッグドア構造。 - 【請求項8】 請求項4ないし7のいずれかにおいて、
前記車室側部材とドア補強部材の材質が次の組合わせよ
りなる車室側部材のエアバッグドア構造。 車室側部材:JIS−K7113の引張伸びが300%
より大きく、JIS−K7203の曲げ弾性率が200
00kgf/cm2 より大きく、JIS−K7207の
熱変形温度が120℃より大きく、JIS−K7110
のアイゾッド衝撃強度(23℃)が15kg・cm/c
mより大きいポリプロピレン系樹脂、 ドア補強部材:JIS−K7203の曲げ弾性率が30
00kgf/cm2 より大きく、JIS−K7110の
アイゾッド衝撃強度(−40℃)が20kg・cm/c
mより大きいオレフィン系エラストマー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8130743A JP2950774B2 (ja) | 1995-06-05 | 1996-04-26 | 車室側部材のエアバッグドア構造 |
US08/659,237 US5868419A (en) | 1995-06-05 | 1996-06-05 | Air bag door structure of instrument panel |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-162877 | 1995-06-05 | ||
JP16287795 | 1995-06-05 | ||
JP8130743A JP2950774B2 (ja) | 1995-06-05 | 1996-04-26 | 車室側部材のエアバッグドア構造 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0952566A true JPH0952566A (ja) | 1997-02-25 |
JP2950774B2 JP2950774B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=26465798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8130743A Expired - Fee Related JP2950774B2 (ja) | 1995-06-05 | 1996-04-26 | 車室側部材のエアバッグドア構造 |
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Country | Link |
---|---|
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-
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- 1996-04-26 JP JP8130743A patent/JP2950774B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1996-06-05 US US08/659,237 patent/US5868419A/en not_active Expired - Fee Related
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