JP3353580B2 - エアバッグ用蓋体部付き自動車内装品の製造方法 - Google Patents

エアバッグ用蓋体部付き自動車内装品の製造方法

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JP3353580B2
JP3353580B2 JP32457295A JP32457295A JP3353580B2 JP 3353580 B2 JP3353580 B2 JP 3353580B2 JP 32457295 A JP32457295 A JP 32457295A JP 32457295 A JP32457295 A JP 32457295A JP 3353580 B2 JP3353580 B2 JP 3353580B2
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哲也 藤井
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1671Making multilayered or multicoloured articles with an insert
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
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    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3038Air bag covers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置が
組み付けられるインストルメントパネル、ドアトリム、
シートバック等のエアバッグ用蓋体付き自動車内装品に
関する。
【0002】ここでは、主としてインストルメントパネ
ル(以下「インパネ」と略す)を例にとり説明するが、
これに限られるものではない。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の自動車内装品としては、
例えば、特開平5−162603号公報に記載されてい
るインパネがある。
【0004】その構成は、インパネ本体部(内装品本体
部)とエアバッグ用の蓋体部とを包含し、インパネ本体
部と蓋体部とは剛性を有する硬質熱可塑性樹脂で、表面
側が略面一となるように一体成形され、蓋体部は、エア
バッグ作動時に、展開してエアバッグ飛び出し口を形成
する扉部と、該扉部を展開可能にその周囲部に形成され
るヒンジ部及び破断用脆弱部を含み、該破断用脆弱部は
蓋体部の裏面側が刻設されて薄肉化されることにより形
成されている。
【0005】このようなインパネでは、インパネ本体部
としては、耐候性・耐熱性とともに十分な耐衝撃性・形
態保持性等の構造的特性を確保する必要がある。
【0006】一方、エアバッグ作動時に破断する破断用
脆弱部としては、破砕片を生じさせない破断性が必要と
なり、扉部の展開支点となるヒンジ部としては、柔軟性
(flexiblity) とともに所定の引張強度が必要となる。
【0007】しかし、上記形態保持性・耐衝撃性の確保
のために、インパネ本体部とともに蓋体部を曲げ剛性(s
tiffness) 及び靱性(toughness)が高い繊維強化ポリプ
ロピレン(FRPP)等の繊維強化熱可塑性樹脂(FR
TP)で成形した場合、破断用脆弱部の破断性及びヒン
ジ部の柔軟性は薄肉化である程度対応できるが、薄肉化
した場合、ヒンジ部の引張り強度の確保が困難となる。
【0008】このため、扉部の引張強度を確保するため
に、ヒンジ部にアラミド繊維(芳香族ポリアミド繊維)
等からなる強靱で可撓性を有したネット等の補強ストラ
ップを埋設させていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような補
強ストラップを利用する場合には、インパネを成形する
際、作業者が手作業でいちいち可撓性を有した補強スト
ラップを成形金型の所定位置(ヒンジ部)のみにセット
する必要があり、インパネ等の自動車内装品の製造工数
が嵩んだ。この製造工数の増大は、ヒンジ部が2箇所の
両開きの場合、顕著となる。
【0010】本発明は、上記にかんがみて、製造工数を
余り増大させずに、扉部のヒンジ部における柔軟性・引
張強度の両者を確保して、製造することができるエアバ
ッグ用蓋体付き自動車内装品を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、蓋体部と本体部とをそれぞれの特性
に容易にできる別体材料で二色成形することに思い付
き、さらには、該二色成形を簡易に行うべく、鋭意開発
に努力をした結果、下記構成のエアバッグ用蓋体部付き
自動車内装品の製造方法に想到した。
【0012】本体部とエアバッグ用蓋体部とを含み、エ
アバッグ装置作動時バッグ飛び出し口を形成可能に、前
記エアバッグ蓋体部は破断用弱部及びヒンジ部で区画
された扉部を備えている構成の自動車内装品を金型を用
いて製造するに際して、 (1) 型締め工程 (2) 前記金型内に第一熱可塑性樹脂材料を注入して前記
蓋体部を射出成形する蓋体部成形工程、 (3) 射出成形された蓋体部が未硬化状態の内に、前記金
型内に前記第一熱可塑性樹脂材料に熱融着可能な第二熱
可塑性樹脂材料を注入して前記本体部を射出成形する本
体部成形工程、 (4) 離型工程の各工程をそれらの順序で包含する。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明の自動車内装品の製造方法
は、上記のような構成により、下記のような作用・効果
を奏する。
【0014】蓋体部と本体部とを、それぞれ第一・第二
熱可塑性樹脂材料で形成するため、第一・第二熱可塑性
樹脂材料として、それぞれに要求される対立特性(前
者:柔軟性、後者:曲げ剛性)を容易に満足させること
ができる各熱可塑性樹脂材料を選択することができる。
【0015】即ち、第一熱可塑性樹脂材料として、ヒン
ジ部を扉展開時に破断しない強度を確保できる肉厚とし
てもヒンジ特性(扉展開性)を阻害しない柔軟性を確保
できる材料を選択できる。
【0016】扉部を区画する破断用脆弱部は、金型附形
による薄肉化等して形成すればよい。なお、意匠性向上
の見地からバリア層(破断強度が相対的に大きい)付き
の意匠面形成シートを金型にセットして成形する場合
は、蓋体部の裏面側からバリア層まで刻設して破断用脆
弱部を形成する。
【0017】このため、前述の如く、内装品を成形する
際、作業者が手作業でいちいち可撓性を有した補強スト
ラップを成形金型の所定位置(ヒンジ部)のみにセット
する必要がない。
【0018】さらには、成形も金型に形成された固定キ
ャビティ内で、蓋体部と本体部とを時差的に成形して同
時熱融着して一体成形でき、成形キャビティを第一・第
二に分けて形成するためのスライドコア等が不要となり
成形方法も簡単である。
【0019】従って、製造工数を余り増大させずに、扉
部のヒンジ部における二価的特性である柔軟性・引張強
度の両者を確保して、製造することができる。
【0020】
【実施形態】以下、本発明の製造方法を、インパネを製
造する場合を例にとり説明する。ここで、インパネの前
後左右は、特に断らない限り、実車に装着時の自動車の
前後左右を基準とする。
【0021】(1) 本発明を適用するインパネ12は、図
1〜4に示すような構成である。
【0022】インパネ本体部(以下「本体部」と略す)
14とエアバッグ用蓋体部(以下「蓋体部」と略す)1
6とを含み、エアバッグ装置作動時バッグ飛び出し口を
形成可能に、蓋体部16は破断用脆弱部B及びヒンジ部
Hで区画された扉部22を備えている。
【0023】破断用脆弱部Bの形状は、本実施形態の場
合、チャンネル型で、ヒンジ部Hが一箇所の片開き形式
とされているが、H字形として、両開き方式としても良
い。
【0024】破断用脆弱部Bの形成は、連続溝または断
続溝を形成して行う。
【0025】ここで、蓋体部16は、ヒンジ特性を担保
するために柔軟性及び一定の引張強度が必要となり、通
常、熱可塑性エラストマーで引張破断応力が5〜30M
Pa、望ましくは、8〜20MPaのもので形成する。
具体的には、上記機械的特性を満たすオレフィン系TP
E若しくはスチレン系TPE(TPO)を好適に使用可
能である。
【0026】上記、スチレン系TPEとしては、スチレ
ン・エチレン・ブチレン・ブロックコポリマー(SEB
S)、スチレン・イソプレン・ブロックコポリマー(S
IS)、スチレン・ブタジエン・ブロックコポリマー
(SBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・ブロッ
クコポリマー(SEPS)がある。
【0027】本体部14は、形状保持性・耐定温性を担
保するために、補強性充填剤配合プラスチック材料で、
曲げ弾性率を2000MPa以上、望ましくは、250
0MPa程度のもので形成する。具体的には、蓋部16
をオレフィン系TPEやスチレン系TPEで形成する場
合は、後述の熱融着を担保するために、ガラス繊維入り
オレフィン系樹脂、さらに具体的には、前述のFRPP
等を挙げることができる。
【0028】(2) 本実施形態を適用するインパネ12で
は、それぞれ、必然的ではないが、下記構成を採用して
いる。
【0029】取り付け性等の見地から、インパネの蓋体
部16の裏面周囲に角筒状の取付壁24が形成されてい
る。さらに、該取付壁24は、前後壁が平行なものでも
良いが、成形性の見地から(スライドコア機構の簡易・
小型化)、後取付壁24aが、インパネ成形時の型抜き
方向と同一方向に形成された斜設壁とされている。前取
付壁24bも同様に型抜き方向と同一方向の斜設壁とす
ることも考えられる。即ち、後取付壁24aと平行にす
ることも考えられるが、インパネ実車装着時、インパネ
の前側には空調ダクト等を配する関係上、略直立壁とし
てある。左右両取付壁24c、24cは、直立壁とされ
いる。また、後取付壁24aが十分な強度を得難い場合
を想定して、上記後取付壁24aと前記蓋体部16との
間には、後取付壁の強度確保及びエアバッグ飛び出し方
向をガイドする見地から、前記後取付壁24aと蓋体部
16の裏面との間に、型抜き方向と平行な平面三角形状
の補強リブ26が複数枚(図例では4枚)、形成されて
いる。各取付壁24a、24b、24cには、それぞ
れ、複数の第一・第二・第三係合孔28、30、32が
形成されている。
【0030】また、意匠性向上の見地から、蓋体部16
から本体部14にわたり表皮層を形成する意匠面形成シ
ート(以下「意匠シート」と略す)34がインサート成
形されている。この意匠シート34は、表面側に配置さ
れて感触の良好な軟質塩化ビニルから形成されるスキン
層34aと、スキン層34aの裏面側に配置されて発泡
ポリプロピレン等からなるクッション層34bと、クッ
ション層34bの裏面側に配置されてポリプロピレンや
オレフィン系TPEからなるバリア層34cと、から構
成されている。バリア層34cは、本体部14や蓋体部
16を射出成形で形成する場合の、その射出材料の圧力
や熱から、クッション層34bを保護するために設けら
れるものである。そして、この意匠シート34自体は、
予め三層構造のシート状として形成されている。
【0031】例えば、この意匠シート34の厚さは、
0.8〜6.2mmとして、スキン層34aの厚さが0.
4〜0.7mm、クッション層34bの厚さが0〜4.0
mm、バリア層34cの厚さが0.4〜1.5mm、とす
る。なお、通常、蓋体部16や、、蓋体部16の近傍の
インパネ本体部14の厚さは、通常、3〜4mm、例え
ば、3.5mmとする。
【0032】(3) 上記構成のインパネ12を製造する場
合について、本発明の製造方法を説明する(図5〜
7)。
【0033】(a) 予め真空成形により所定形状に賦形し
ておいた意匠シート34を金型36の可動型38にセッ
トした後、型締めする(図5)。即ち、可動型38を固
定型40に対して、白矢印方向で移動させ、キャビティ
42を形成する。
【0034】固定型40には、蓋体部成形用の第一ゲー
ト44及び、本体部成形用の第二・第三・第四・第五ゲ
ート46、48、50、52が、それぞれ形成されてい
る。また、固定型40の前取付壁附形キャビティの内側
には、離型可能なように、スライドコア56が組み付け
られている。
【0035】(b) 金型36内、製品キャビテイ42内
に、第一ゲート44を介して、第一熱可塑性樹脂材料
(TPE)を注入して蓋体部16を射出成形する(図
6)。ここで、蓋体部16の本体部14との接合予定部
(外周縁)はフリーであるが、射出圧は中圧(22〜3
0MPa)であり、かつ、TPEは相対的にMFRが高
い(5〜15g/10分)ため、射出量を規制すれば、
略接合予定部で材料流れは停止する。例えば、肉厚3.
5mmの蓋体部を下記仕様TPOで形成する場合の、射出
条件は、射出圧:25MPa、射出温度:200℃、金
型温度:30℃とする。
【0036】TPO仕様;引張破断強さ:10MPa、
硬度:45(JISD) (c) 射出成形された蓋体部16が未硬化状態の内に、第
二・第三・第四・第五ゲート46、48、50、52を
介して、キャビティ42内に前記第一熱可塑性樹脂材料
に熱融着可能な第二熱可塑性樹脂材料(補強性充填剤配
合オレフィン系樹脂)を注入して本体部14を射出成形
する。
【0037】ここで、蓋体部16が未硬化状態で本体部
14を射出成形するときは、第一熱可塑性樹脂材料の種
類、及び、金型温度により異なるが、通常、蓋体部16
の射出成形後30〜150秒、望ましくは、60〜10
0秒とする。このとき、意匠シート34が存在する部位
の第二・第三ゲート46、48からは中圧(22〜30
MPa)で、他の第四・第五ゲート50、52からは、
高圧(30〜40MPa)で射出する。高圧で射出する
と意匠シート34が変形するおそれがあるためである。
例えば、肉厚3.5mmの、本体部を下記仕様FRPPで
形成する場合の、射出条件は、射出圧:35MPa(高
圧)、25MPa(中圧)、射出温度:200℃、金型
温度:30℃とする。
【0038】FRPP仕様;引張破断強さ:28MP
a、硬度:90(ロックウェルR) 曲げ弾性率:2750MPa (d) 本体部14が硬化後、離型する。この際、前記スラ
イドコア56を前取付壁24bと干渉しない位置まで後
退させて行う。
【0039】成形品離型後、ゲート部を除去する。そし
て、破断用脆弱部Bの破断性を担保するために、破断用
脆弱部Bを、前記意匠シート34のバリア層34cまで
刻設することが望ましい(図3参照)。バリア層34c
は、相対的に強度を有するためである。この刻設の態様
は、連続部3mm、不連続部9mmのミシン目状とする。
【0040】なお、図例では、スキン層34aの破断用
脆弱部Bも薄肉化してあるが、必然的ではない。
【0041】そして、プレス等により、取付壁24a、
24b、24cには、それぞれ、複数の第一・第二・第
三係合孔28、30、32を形成する。
【0042】(4) こうして製造したインパネ12は、下
記のようにして、蓋体部16がエアバッグ装置58の上
方に位置するように取り付ける。
【0043】該エアバッグ装置58は、上面開口のバッ
グケース60内に、エアバッグ62・インフレータ64
・デフューザ66からなるエアバッグモジュールを、デ
フューザ66のフランジ部66aを介してねじ止めされ
ている構成である。
【0044】該エアバッグ装置58は、車体側の補強パ
イプ68固定された補強ブラケット70に、エアバッグ
ケース60を介して取り付けられる。
【0045】なお、バッグケース60の上側受け部の、
後取付壁24aに対応する後支持壁部60aは斜め後方
に伸びる形状であり、各支持壁部60a、60b、60
cには、各取付壁24a、24b、24cを支持可能に
第一・第二・第三係合爪72、74、76が形成される
と共に、さらに、前・後取り付け壁24a、24bには
第一・第二受け片78、80が形成されて部分的二重構
造となっている。
【0046】こうして、インパネ12の取付壁24を、
バッグケース60の支持壁部60a、60b、60cの
内側に沿わせて強制嵌合させることより、第一・第二
・第三係合爪72、74、76を、第一・第二・第三係
合孔28、30、32係合させて、インパネ12の蓋
体部16の近傍の車体への保持を行う。インパネ12の
他部は、図示しない車体側からの取付ブラケット等にね
じ固定等して保持する。
【0047】なお、インパネ12には、車両に装着する
際、所定の計器等を配設させることとなる。
【0048】そして、所定時、インフレータ64からガ
スが吐出されれば、そのガスがデフューザ66ガス流通
孔を経てエアバッグ62内に流入され、エアバッグ62
は、破断用脆弱部Bを破断させて、ヒンジ部Hを回転中
心として扉部22を開かせ、大きく膨張することとな
る。
【0049】以上のように、本発明の方法で製造したイ
ンパネ12では、本体部14と蓋体部16のそれぞれに
対応した特性の材料を選択できるため、扉部22におけ
るヒンジ部Hの展開性を確保し易い。そして、蓋体部1
6の破断用脆弱部Bは、蓋体部16の裏面側を凹ませて
薄肉として形成しているため、支障無く破断させること
ができる。また、本体部14と蓋体部16とは、蓋体部
16が本体部14と相溶性を有した材質から形成されて
いるため、接合力が高く、剥れ等は生じない。
【0050】そしてまた、インパネ12の製造時には、
蓋体部16を成形した後に本体部14を成形し、離型時
にスライドコアを後退させるだけの簡単な2色成形で済
み、従来の如く、可撓性を有した補強材を所定位置に手
作業でセットする必要がなく、自動化して成形できるこ
とから、容易に製造することが可能となる。
【0051】なお、本実施形態では、インパネ12を製
造する場合について説明したが、インパネ以外のエアバ
ッグ装置のエアバッグを覆うように配設されるドアトリ
ム・シートバック等の自動車内装品の製造方法にも利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を適用するインパネ組み付け
態様を示す斜視図。
【図2】図1の2−2線部位断面図。
【図3】図2の3部位拡大断面図。
【図4】同じくインパネ蓋体部における取り付け壁のみ
の下面斜視図。
【図5】インパネの製造方法における型締め後の状態を
示す概略断面図
【図6】同じく蓋体部成形後の状態を示す概略断面図。
【図7】同じく本体部成形の状態を示す概略断面図。
【符号の説明】
12…インパネ(インストルメントパネル)、 14…(インパネ)本体部、 16…(エアバッグ用)蓋体部、 22…扉部、 24…取付壁、 24a…後取付壁、 24b…前取付壁、 34…意匠面シート、 36…金型、 42…成形品キャビティ、 58…エアバッグ装置、 62…エアバッグ、 B…破断用脆弱部、 H…ヒンジ部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 剣一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−192666(JP,A) 特開 平9−109818(JP,A) 特開 平5−229367(JP,A) 特開 平6−227355(JP,A) 特開 平8−207687(JP,A) 特開 平2−99324(JP,A) 特開 平7−246900(JP,A) 特開 平5−162603(JP,A) 特開 平9−156444(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32 B29C 45/16 B60K 37/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部とエアバッグ用蓋体部とを含み、
    エアバッグ装置作動時バッグ飛び出し口を形成可能に、
    前記エアバッグ蓋体部は破断用弱部及びヒンジ部で区
    画された扉部を備えている構成の自動車内装品を金型を
    用いて製造するに際して、 (1) 型締め工程 (2) 前記金型内に第一熱可塑性樹脂材料を注入して前記
    蓋体部を射出成形する蓋体部成形工程、 (3) 射出成形された蓋体部が未硬化状態の内に、前記金
    型内に前記第一熱可塑性樹脂材料に熱融着可能な第二熱
    可塑性樹脂材料を注入して前記本体部を射出成形する本
    体部成形工程、 (4) 離型工程の各工程をそれらの順序で包含し、前記型
    締め工程に際して、前記蓋体部から前記本体部にわたる
    バリア層付きの意匠面形成シートを、金型にセットする
    ことを特徴とするエアバッグ用蓋体部付き自動車内装品
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 本体部とエアバッグ用蓋体部とを含み、
    エアバッグ装置作動時バッグ飛び出し口を形成可能に、
    前記エアバッグ蓋体部は破断用脆弱部及びヒンジ部で区
    画された扉部を備えている構成の自動車内装品を金型を
    用いて製造するに際して、 (1) 型締め工程 (2) 前記金型内に第一熱可塑性樹脂材料を注入して前記
    蓋体部を射出成形する蓋体部成形工程、 (3) 射出成形された蓋体部が未硬化状態の内に、前記金
    型内に前記第一熱可塑性樹脂材料に熱融着可能な第二熱
    可塑性樹脂材料を注入して前記本体部を射出成形する本
    体部成形工程、 (4) 離型工程の各工程をそれらの順序で包含し、前記離
    型工程の後、前記破断用脆弱部を、前記バリア層まで刻
    設する破断用脆弱部形成工程をさらに包含する ことを特
    徴とするエアバッグ用蓋体部付き自動車内装品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 本体部とエアバッグ用蓋体部とを含
    み、エアバッグ装置作動時バッグ飛び出し口を形成可能
    に、前記エアバッグ蓋体部は破断用脆弱部及びヒンジ部
    で区画された扉部を備えている構成の自動車内装品を金
    型を用いて製造するに際して、 (1) 型締め工程 (2) 前記金型内に第一熱可塑性樹脂材料を注入して前記
    蓋体部を射出成形する蓋体部成形工程、 (3) 射出成形された蓋体部が未硬化状態の内に、前記金
    型内に前記第一熱可塑性樹脂材料に熱融着可能な第二熱
    可塑性樹脂材料を注入して前記本体部を射出成形する本
    体部成形工程、 (4) 離型工程の各工程をそれらの順序で包含し、前記第
    二熱可塑性樹脂として補強性充填剤配合オレフィン系樹
    脂を使用し、前記第一熱可塑性樹脂としてオレフィン系
    熱可塑性エラストマー若しくはスチレン系熱可塑性エラ
    ストマーを使用する ことを特徴とするエアバッグ用蓋体
    部付き自動車内装品の製造方法。
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