JPH0952326A - 易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋 - Google Patents
易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋Info
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- JPH0952326A JPH0952326A JP20431995A JP20431995A JPH0952326A JP H0952326 A JPH0952326 A JP H0952326A JP 20431995 A JP20431995 A JP 20431995A JP 20431995 A JP20431995 A JP 20431995A JP H0952326 A JPH0952326 A JP H0952326A
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Abstract
る優れた引き裂き性等とを兼ね備えた易裂性ラミネート
フィルムを提供することを目的とする。 【解決の手段】 厚さ30μm以下で少なくとも1方の
面に塩化ビニリデン系樹脂層が形成された脂肪族ポリア
ミド系二軸延伸フィルム層、厚さ30μm以下で消光位
の角度(主軸の傾き)が30゜以内である脂肪族ポリア
ミド系二軸延伸フィルム層、及びシーラント層の少なく
とも3層よりなることを特徴とする易裂性ラミネートフ
ィルム、及び該易裂性ラミネートフィルムのシーラント
層同士を熱溶着させて製袋して成る易裂性袋。
Description
性、強靱性等に優れ、また、開封時に手で簡単に開封で
き、かつ保存時には充分な強度を持った食品、医療品、
及び薬品等の包装用フィルムに適する易裂性ラミネート
フィルム及び易裂性袋に関する。
ムは、包装用フィルムとして使用されており、中でも強
度と酸素ガスバリヤ性が要求される用途には、塩化ビニ
リデン系樹脂層が形成されたポリアミド系二軸延伸フィ
ルムが使用されていた。このようなフィルムは包装用フ
ィルムとして使用され、包装形態としては、製袋して使
用されることが多く、その際、該フィルムにポリオレフ
ィン系樹脂等のシーラント層を積層し、シーラント層同
士を熱接着することにより製袋して使用されている。し
かしながら、該袋は、袋を破いて中のものを取り出す際
に、易裂性が悪く、袋の端にノッチを入れても手で裂け
ない、又は裂けてもまっすぐに裂けない等の問題があっ
た。
鑑み、優れた強度、酸素ガスバリヤ性、手でも裂ける優
れた引き裂き性等とを兼ね備えた易裂性ラミネートフィ
ルムを提供することを目的とする。
め、本発明の請求項1に記載の発明は以下のような手段
を講ずるものである。厚さ30μm以下で少なくとも1
層に塩化ビニリデン系樹脂層が形成された脂肪族ポリア
ミド系二軸延伸フィルム層(X)、厚さ30μm以下で
消光位の角度(主軸の傾き)が30°以内である脂肪族
ポリアミド系二軸延伸フィルム層(Y)、及びシーラン
ト層(Z)の少なくとも3層よりなることを特徴とする
易裂性ラミネートフィルム。また、請求項3に記載の発
明は、上記易裂性ラミネートフィルムのシーラント層
(Z)同士を熱溶着させて製袋してなる易裂性袋に関す
る。
易裂性ラミネートフィルムは、少なくとも1層に塩化ビ
ニリデン系樹脂層が形成された脂肪族ポリアミド系二軸
延伸フィルム層(X)、消光位の角度(主軸の傾き)が
30°以内である脂肪族ポリアミド系二軸延伸フィルム
層(Y)、及びシーラント層(Z)の3層を少なくとも
含む構成である。それぞれの層について、以下に説明す
る。
る脂肪族ポリアミド系二軸延伸フィルム層(X)及び
(Y)の原料は、アミド結合を持つ鎖状のポリアミドで
あればよく、具体例としては、ナイロン6等のラクタム
重合体、ポリヘキサメチレンアジパミド等の脂肪族ジア
ミン類と脂肪族ジカルボン酸類とからなる脂肪族ポリア
ミド類、ωーアミノカルボン酸類の重合体及びεーカプ
ロラクタム、又はヘキサメチレンアジパミド等を主成分
とし、これらと共重合可能な他のポリアミド構成成分2
〜10モル%とからなる共重合体、等が挙げられる。
クタムを主成分とする共重合ポリアミドの場合には、脂
肪族ジアミン類と脂肪族ジカルボン酸類とのナイロン塩
が挙げられ、また、ヘキサメチレンアジパミドを主成分
とする共重合ポリアミドの場合には、共重合可能な化合
物としてはεーカプロラクタム等のラクタム類が挙げら
れる。
の具体例としては、エチレンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミ
ン等が挙げられ、脂肪族ジカルボン酸類の具体例として
は、アジピン酸、セバシン酸、コルク酸、グルタール
酸、アゼライン酸、βーメチルアジピン酸、デカメチレ
ンジカルボン酸、ドデカメチレンジカルボン酸、ピメリ
ン酸等が挙げられる。
ロン6と称されるεーカプロラクタムの単独重合体、ま
たはナイロン66と称されるポリヘキサメチレンアジパ
ミドが、安価に入手でき、かつ、二軸延伸操作を円滑に
遂行し得るので好ましい。また、耐屈曲性、滑り特性を
向上させる目的で5重量%以下の範囲内で、オレフィン
の単独重合体又は共重合体、及びオレフィン系樹脂の変
性物を含有させることもできる。オレフィンの単独重合
体又は共重合体、及びオレフィン系樹脂の変性物の具体
例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノ
マー樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレンー
(メタ)アクリル酸、エチレンー(メタ)アクリル酸メ
チル、エチレンー(メタ)アクリル酸エチル、エチレン
ー(メタ)アクリル酸ブチル等が挙げられる。
したものを使用すると原料を熱溶融し押出す際に、加水
分解が起こるためオリゴマーが発生しフイルム化を阻害
するので、事前に乾燥して水分含有率を0.1重量%以
下とするのが好ましい。また、これらには滑剤、帯電防
止剤、ブロッキング防止剤、安定剤、染料、顔料、無機
質微粒子等の他の各種添加剤を、フイルムの性質に影響
を与えない範囲で、添加することができる。
(X)または(Y)も、従来公知の一般的な方法により
製造することができる。まず、脂肪族ポリアミド重合体
を実質的に無定型で配向していない未延伸フイルムを製
造する。次に、この未延伸フイルムを、テンター式逐次
二軸延伸、テンター式同時二軸延伸、チューブラー式同
時二軸延伸等の従来公知の一般的な方法により、フイル
ムの流れ(縦軸)方向と、それに直角な(横軸)方向に
各々2.5〜5倍に二軸延伸する。
合には、未延伸フイルムを40〜60℃の温度範囲に加
熱し、ロール式縦延伸機によって縦方向に2.5〜5倍
に延伸し、続いてテンター式横延伸機によって80〜1
10℃の温度範囲内で横方向に2.5〜5倍に延伸する
ことにより製造することができる。また、テンター式同
時二軸延伸やチューブラー式同時二軸延伸方法の場合
は、例えば、60〜110℃の温度範囲において、縦横
同時に各軸方向に2.5〜5倍に延伸することにより製
造することができる。
の後、熱処理をする。熱処理することにより寸法安定性
の優れた延伸フイルムを得ることができる。また、熱処
理温度としては、120℃を下限として脂肪族ポリアミ
ドの融点より5℃低い温度を上限とする範囲を選択する
ことにより、任意の熱収縮率を持った延伸フイルムも得
ることができる。熱処理操作により、充分に熱固定され
た二軸延伸フイルムは、常法により冷却し巻きとる。
(X)または(Y)の厚さは、30μm以下であること
が必要で、30μmを越える場合は、フィルム全体が非
常に厚くなり軟包装用途には適さなくなる。好ましくは
25μm以下、特に好ましくは10〜20μmである。
易裂性ラミネートフィルムの少なくとも1層に塩化ビニ
リデン系樹脂層を形成した脂肪族ポリアミド系二軸延伸
フィルム層(X)は、ガスバリヤ性を与えるために塩化
ビニリデン系樹脂をコーティングして使用する。ガスバ
リヤ性を向上するためには使用する脂肪族ポリアミドフ
ィルム層(X)の両面及び脂肪族ポリアミドフィルム層
(Y)にも塩化ビニリデン系樹脂層を形成して使用する
こともできる。
リデン樹脂単体、または塩化ビニリデンと(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリル酸エステル、塩化ビニル、ア
クリロニトリル等との共重合体が挙げられる。共重合体
の場合は、塩化ビニリデン成分が70モル%以上であれ
ばよい。乳化分散液や溶液の調整については、従来より
公知の方法が使用できる。
の方法が採用できる。例えば、エアーナイフコーター、
キスロールコーター、メタリングバーコーター、グラビ
アコーター、リバースロールコーター、ディップコータ
ー等のコーティング装置が使用でき、コーティング後の
乾燥にはアーチドライヤー、ストレートバスドライヤ
ー、タワードライヤー、ドラムドライヤー等、またはフ
ィルム延伸に使用されるテンター等が使用できるが、こ
れらに限定されるものではない。
る方法の具体的な例としては、脂肪族ポリアミド系フィ
ルムの延伸前に塩化ビニリデン系樹脂の乳化分散溶液を
コーティングした後、二軸に延伸し熱処理してもよい
し、逐次二軸延伸の場合には縦延伸後にコーティングし
て横延伸工程に移送、熱処理後、コーティングフィルム
を得ることができる。また、二軸延伸フィルムに溶液状
態や乳化分散状態の塩化ビニリデン系樹脂をコーティン
グして乾燥固化してもよい。コーティング厚みはガスバ
リアー性とハンドリング性を確保する上で、乾燥後1〜
5μm以下が望ましいが、これに限定されるものではな
い。
ィルムの脂肪族ポリアミド系二軸延伸フィルム層(Y)
は、消光位の角度(主軸の傾き)が30°以内である必
要がある。この主軸の傾きは、偏光顕微鏡により観察す
ることにより測定する。まず、直交ニコル状態とした偏
光顕微鏡の載物台に、フィルムの流れ方向を偏光子の振
動方向にあわせてフィルムを乗せ、載物台を回転させた
際の消光位の角度を読みとり、これを主軸の傾きとす
る。この消光位の角度は、フィルムの流れと直角な方向
(TD)に対して成す角度である。フィルムを乗せた載
物台を45゜まで回転させても消光位が現れない場合
は、載物台をもとの位置に戻し、逆の方向に回転させて
測定する。角度は絶対値で示し、載物台の回転方向が逆
であってもプラスで読みとるものとする。
に関しては、例えば、「表面、32[1](199
4)、p28〜37」「高分子論文集、48[11]、
p671〜678」「高分子論文集、48[3]、p1
81〜184」等の文献が挙げられる。
方性であり、あらゆる方向から光を入れて測定した屈折
率の内、最大の屈折率をγ、最小の屈折率をαとする
と、これらは互いに直行しており、さらに3次元的に考
えて、この2つに直行する方向の屈折率はβと定義でき
る。これらのα、β、γは主屈折率と呼ばれ、二軸延伸
フィルムの場合にはその配向を決める尺度になる。この
3つの主屈折率は直行しているために、軸の長さがα、
β、γである屈折率楕円体で表すことができる。従っ
て、フィルムの延伸による配向の変化は屈折率楕円体の
形状の変化でわかることになる。この屈折率楕円体の中
心を通り、入射角と直角な面で屈折率楕円体を切ると、
その切り口が楕円になる。その長径、短径がその時の屈
折率n1、n2になり、その差が複屈折率である。一般
に市販の脂肪族ポリアミド樹脂の二軸延伸フィルムの場
合は、主屈折率α、β、γの内、βとγはフィルムの面
内にあり、γは全体の分子配向の方向と一致し、特にテ
ンター法で生産されたフィルムの場合フィルム中央部で
はフィルムの流れ方向と直角の方向(TD方向)にほぼ
重なり、フィルムの両端に向かってしだいにTD方向か
らずれてくる。また、αはフィルム面内に垂直にある。
面内の360゜全方向から屈折率を測定し、最大の屈折
率γを含む方向を決めればよい。この屈折率γを含む方
向とフィルムの流れに直角な方向との成す角度と本願発
明の主軸の傾きとは同じものである。しかし、この方法
は手間がかかってしまうため、一般的には偏光顕微鏡で
測定するのが簡便である。
度にも影響し、主屈折の方向に裂けやすい性質がある。
本発明では、この性質を利用し、裂けにくい積層二軸延
伸フィルムの場合でも、γ方向がTD方向に近い脂肪族
ポリアミド二軸延伸フィルムをラミネートすることで易
裂き性を出すことを目的としている。なぜ、脂肪族ポリ
アミド二軸延伸フィルムの配向が全体の積層フィルムの
中でも支配的になるのかは不明であるが、本願発明の構
成とすることにより易裂き性が向上する。
(Y)の消光位の角度(主軸の傾き)が30°以内であ
れば、得られたラミネートフィルムは易裂性が良好なも
のとなる。主軸の傾きが30°を超える場合は、ラミネ
ートフィルムを裂く際に、裂く方向が一定しなかった
り、裂けにくくなったりする。好ましくは20゜以内で
ある。
リアミド系二軸延伸フイルム層(Y)を使用することに
より、本発明の易裂性ラミネートフィルムを製袋して袋
にした場合に、シール部がカールしにくくなるという効
果もある。一般に、二軸延伸フィルムは幅方向において
主軸の傾きは異なっており、フィルムの端の部分より、
中央部分の方が主軸の傾きが小さい。その際、フィルム
の幅方向において主軸の傾きが30゜以内の部分のみを
スリットすることにより、本発明の易裂性ラミネートフ
ィルムとすることができる。
ムのシーラント層(Z)は、熱融着できる樹脂であれば
よく、一般にポリオレフィン系樹脂、ポリエステル等が
挙げられる。具体的には、ポリプロピレン、低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンー酢酸
ビニル共重合体、エチレンー(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレンー(メタ)アクリル酸エステル共重合体、
アイオノマー樹脂、エチレン・αーオレフィン共重合
体、アモルファスポリエステル等が、これらに限定され
るものではない。シーラント層の厚さは、15〜80μ
m程度が一般的に好適に使用できる。シーラント層が薄
い場合は接着強度が劣る傾向があり、一方厚い場合は難
包装用途に適さなくなる傾向がある。
は、少なくとも1層に塩化ビニリデン系樹脂層が形成さ
れた脂肪族ポリアミド系二軸延伸フィルム層(X)、消
光位の角度(主軸の傾き)が30゜以内である脂肪族ポ
リアミド系二軸延伸フィルム層(Y)、及びシーラント
層の少なくとも3層を積層することにより得られる。積
層方法としては、一般的な方法であるドライラミネート
及び押出ラミネート、これらの組合わせ等の方法が採用
されるが、これに限定されるものではない。積層する際
には、それぞれの(X)層及び(Y)層の片面又は両面
をコロナ処理して使用することが好ましい。
(X)層と(Y)層に、それぞれアンカーコート剤を塗
布し、乾燥後、(X)と(Y)との間にポリエチレン系
樹脂等を溶融押出しながらロール間で冷却し圧力をかけ
て圧着することによりラミネートフィルムが得られる。
また、その後(X)の側に、更にアンカーコート剤を塗
布し、乾燥後、ポリエチレン等を溶融押出し、ロール間
で冷却しながら圧力をかけて圧着し、更に、シーラント
層(Z)のポリエチレン系樹脂等を溶融押出し、ロール
間で冷却しながら圧力をかけて圧着して、(Y)/ポリ
エチレン/(X)/(Z)の構成のラミネートフィルム
が得られる。
(Y)に接着剤を塗布し、乾燥後、(X)と張り合わ
せ、更に、(X)に接着剤を塗布し、乾燥後、(Z)と
張り合わせることで、(Y)/(X)/(Z)の構成の
ラミネートフィルムが得られる。ラミネート後のフィル
ムは、エージングすることで、接着強度を上げることが
できる。
は、シーラント層同士を内側にして、熱溶着させて製袋
する。袋のシール部の裂く部分に切り込み(ノッチ)を
いれて、裂け易くするのがよい。ノッチの形態は、一般
的に採用されている形であれば、特に制限はない。本発
明の易裂性袋には、易裂性ラミネートフィルムに、アル
ミ箔や紙等を積層させた積層フィルムを同様に製袋する
こともできる。
物が酸素による変質を嫌う食品、医薬品、薬品、香料等
を密封する容器、包装に使用することができる。
り更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えな
い限り以下の例に限定されるものではない。なお、以下
の例において、フイルムの評価及び測定は、次の各方法
によって行ったものである。また、フイルムの層構成、
評価結果、及び測定結果を表1に示した。
り得られたフィルムをシーラント面同士をあわせて、四
方をヒートシールし袋状(サンプル)とした、シール部
に設けた1mmの深さのノッチから手で引き裂いた。右手
を手前でも左手を手前でも引っかかりがなく引き裂ける
ものを◎、右手前あるいは左手前のどちらかのみ引っか
かりがなく引き裂けるものを○、どちらも引っかかりが
あり引き裂きにくいものを×とした。この試験をフィル
ムの流れ方向(MD)、それと直角の方向(TD)に各
々評価して結果を表1に示した。
使用したと同様なサンプルの端のシール部に20mm間隔
で深さ1mmのノッチを入れ、これらのノッチに沿ってフ
ィルムを引き裂いた後、袋の切れ目の逆側端の幅を測定
し、元の間隔20mmとの偏差を求める。袋の表と裏の2
枚のフィルムの裂ける方向が異なる場合は××。方向が
同じでも、引き裂いた際の幅ともとの幅20mmとの差の
もとの幅20mmに対する割合が30%を超えた場合は
×、10〜30%の範囲を△、10%未満を○として評
価した。
したと同様なサンプル100袋を重ねた状態で、温度2
3℃、相対湿度50%の環境に1週間程度放置し、袋の
端のシール部を観察したとき、シール部の両端でカール
が発生しているかどうかを確認した。シール部端がどの
くらいカールしているのかについて、サンプル100袋
のカール部を含めた厚さの幅から、実質の100袋の厚
さを引いた差が10mm未満を○、10〜20mmを△、2
0mm以上を×として評価した。
m)〉モダンコントロール社製のOXYーTRAN10
0型酸素透過率測定装置を使用し、温度25℃、相対湿
度65%の条件下で測定した。 フィルムI:厚さ15μm、幅1020mmの二軸延伸ナ
イロン6フィルム(三菱化学(株)製、サントニールS
NR)、偏光顕微鏡で主軸の傾きを測定した結果、全幅
どこを測定しても25°以内であった。
の二軸延伸ナイロン6フィルム(三菱化学(株)製、サ
ントニールSN)、偏光顕微鏡で主軸の傾きを測定した
結果、20〜40°であった。 フィルムIII:塩化ビニリデンコートした二軸延伸ナイ
ロン6フィルム(三菱化学(株)製、サントニールS
G、厚さ15+3μm、幅1020mm)、偏光顕微鏡で
主軸の傾きを測定した結果、全幅どこを測定しても25
°以内であった。 フィルムIV:塩化ビニリデンコートした二軸延伸ナイロ
ン6フィルム(三菱化学(株)製、サントニールSG、
厚さ15+3μm、幅1020mm)、偏光顕微鏡で主軸
の傾きを測定した結果、20〜40°であった。
40μN/cmとした後、アンカーコート処理し、フィル
ムIとの間に、Tダイから溶融状態のポリエチレン(三
菱化学(株)社製、三菱ポリエチ)を15μmの厚さに
押出し、ロール間で冷却後、フィルムI/ポリエチレン
/フィルムIII構成のラミネートフィルムを巻き取っ
た。
アンカーコート処理後、Tダイから溶融状態のポリエチ
レン(三菱化学(株)社製、三菱ポリエチLD L32
0)を厚さ15μmで押出しロール間で冷却し、更にポ
リエチレン(三菱化学(株)社製、三菱ポリエチLL
FX35)を厚さ15μmで押出し、ロール間で冷却
後、巻きとり、40℃で2日間エージングして接着強度
を向上させ、フィルムI/ポリエチレン/フィルムIII
/ポリエチレン/LLDPEの構成のラミネートフィル
ムを得た。得られたラミネートフィルムの層構成や、前
記した方法による引き裂きやすさ、直線カット性、カー
ル性及び酸素透過率を評価及び測定し、表1に示した。
外は、同例と同様な方法でフィルムI/ポリエチレン/
フィルムIV/ポリエチレン/LLDPEの構成のラミネ
ートフィルムを得た。得られたラミネートフィルムの層
構成や、前記した方法による引き裂きやすさ、直線カッ
ト性、カール性及び酸素透過率を評価及び測定し、表1
に示した。
は、同例と同様な方法でフィルムII/ポリエチレン/フ
ィルムIII/ポリエチレン/LLDPEの構成のラミネ
ートフィルムを得た。得られたラミネートフィルムの層
構成や、前記した方法による引き裂きやすさ、直線カッ
ト性、カール性及び酸素透過率を評価及び測定し、表1
に示した。
40μN/cmとした後、このコロナ処理面にイソシアネ
ート系のアンカーコート剤(東洋モートン(株)製AD
ー900/ADーRTー10)を固形分として0.4g
/m2塗布し、溶剤を蒸発させた後、フィルムIと積層
し、更にフィルムIIIのコート面に前記と同じイソシア
ネート系のアンカーコート剤を固形分として0.4g/
m2塗布し、溶剤を蒸発させた後、厚さ50μmの線状
低密度ポリエチレン(東京セロファン紙(株)製、TU
XーFC)と積層し、40℃で48時間エージングして
ラミネートフィルムを得た。得られたラミネートフィル
ムの層構成や、前記した方法による引き裂きやすさ、直
線カット性、カール性及び酸素透過率を評価及び測定
し、表1に示した。
外は、同例と同様な方法でフィルムIII/ポリエチレン
/フィルムIII/ポリエチレン/LLDPEの構成のラ
ミネートフィルムを得た。得られたラミネートフィルム
の層構成や、前記した方法による引き裂きやすさ、直線
カット性、カール性及び酸素透過率を評価及び測定し、
表1に示した。
は、同例と同様な方法でフィルムII/ポリエチレン/フ
ィルムIV/ポリエチレン/LLDPEの構成のラミネー
トフィルムを得た。得られたラミネートフィルムの層構
成や、前記した方法による引き裂きやすさ、直線カット
性、カール性及び酸素透過率を評価及び測定し、表1に
示した。
外は、同例と同様な方法でフィルムI/ポリエチレン/
フィルムII/ポリエチレン/LLDPEの構成のラミネ
ートフィルムを得た。得られたラミネートフィルムの層
構成や、前記した方法による引き裂きやすさ、直線カッ
ト性、カール性及び酸素透過率を評価及び測定し、表1
に示した。
外は、同例と同様な方法でフィルムIV/ポリエチレン/
フィルムIV/ポリエチレン/LLDPEの構成のラミネ
ートフィルムを得た。得られたラミネートフィルムの層
構成や、前記した方法による引き裂きやすさ、直線カッ
ト性、カール性及び酸素透過率を評価及び測定し、表1
に示した。
ート剤(東洋モートン(株)製ADー900/ADーR
Tー10)を固形分として0.4g/m2塗布し、溶剤
を蒸発させた後、厚さ50μmの線状低密度ポリエチレ
ン(東京セロファン紙(株)製、TUXーFC)と積層
し、40℃で48時間エージングしてラミネートフィル
ムを得た。得られたラミネートフィルムの層構成や、前
記した方法による引き裂きやすさ、直線カット性、カー
ル性及び酸素透過率を評価及び測定し、表1に示した。
性、手でも裂ける優れた引き裂き性等を兼ね備えるとい
う特別に顕著な効果を奏するラミネートフィルム及び同
フィルムを製袋した易裂性袋に関するものであって、酸
素による内容物の変質を嫌う食品、医療品、薬品、香料
等を密封する容器、包装に好適である。
Claims (3)
- 【請求項1】 厚さ30μm以下で少なくとも1方の面
に塩化ビニリデン系樹脂層が形成された脂肪族ポリアミ
ド系二軸延伸フィルム層(X)、厚さ30μm以下で消
光位の角度(主軸の傾き)が30°以内である脂肪族ポ
リアミド系二軸延伸フィルム層(Y)、及びシーラント
層(Z)の少なくとも3層よりなることを特徴とする易
裂性ラミネートフィルム。 - 【請求項2】 脂肪族ポリアミド系二軸延伸フィルム層
(Y)が二軸延伸ナイロン6フィルムであることを特徴
とする請求項1記載の易裂性ラミネートフィルム。 - 【請求項3】 厚さ30μm以下で少なくとも1層に塩
化ビニリデン系樹脂層が形成された脂肪族ポリアミド系
二軸延伸フィルム層(X)、厚さ30μm以下で消光位
の角度(主軸の傾き)が30°以内である脂肪族ポリア
ミド系二軸延伸フィルム層(Y)、及びシーラント層
(Z)の少なくとも3層よりなる易裂性ラミネートフィ
ルムのシーラント層(Z)同士を熱溶着させて製袋して
成る易裂性袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20431995A JP3379295B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20431995A JP3379295B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0952326A true JPH0952326A (ja) | 1997-02-25 |
JP3379295B2 JP3379295B2 (ja) | 2003-02-24 |
Family
ID=16488522
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---|---|---|---|
JP20431995A Expired - Lifetime JP3379295B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3379295B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009069307A1 (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Unitika Ltd. | 塩化ビニリデン系共重合体混合物がコーティングされたポリアミドフィルムおよびその製造方法 |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP20431995A patent/JP3379295B2/ja not_active Expired - Lifetime
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