JPH0951901A - コーヌスクローネ - Google Patents

コーヌスクローネ

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JPH0951901A
JPH0951901A JP20587295A JP20587295A JPH0951901A JP H0951901 A JPH0951901 A JP H0951901A JP 20587295 A JP20587295 A JP 20587295A JP 20587295 A JP20587295 A JP 20587295A JP H0951901 A JPH0951901 A JP H0951901A
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JP
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cornus
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magnetic attachment
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Application number
JP20587295A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Yoshie Komanaka
美江 駒中
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、残歯を削ることが極めて少なくて
済む着脱自在のコーヌスクローネを提供することを、解
決すべき課題とする。 【解決手段】 義歯Aを支持する支持歯Sの表面を覆っ
て支持歯Sに固着されるコーヌス内冠1と、コーヌス内
冠1の外面11と対向する内面21を有し義歯Aをコー
ヌス内冠1に対して固定保持するコーヌス外冠2とを有
するコーヌスクローネにおいて、互いに対面するコーヌ
ス内冠1の外面11およびコーヌス外冠の内面21のう
ち、一方に強力な磁気吸引力を発揮しうる極めて薄い薄
型磁気アタッチメント3が接合固着され、薄型磁気アタ
ッチメント3と当接する他方を被吸着体4とされて、両
者の間に作用する磁気吸引力により、コーヌス内冠1と
コーヌス外冠2とを吸着固定することを特徴とする。薄
型磁気アタッチメント3と被吸着体4とが薄いので、着
脱自在のコーヌスクローネでありながら、取り付けに要
する残歯の切削は最小限で済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科医療分野にお
いて利用されるもので、義歯を支持歯上に固定するコー
ヌスクローネ、特に、強力な薄型磁気アタッチメントを
利用した義歯用磁気アタッチメントをもつコーヌスクロ
ーネに関し、義歯の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来のコーヌスクローネは、一対のコー
ヌス内冠およびコーヌス外冠から構成されていた。コー
ヌス内冠は、義歯を支持する支持歯の表面を覆って支持
歯に固着されるものであり、コーヌス外冠は、コーヌス
内冠の外面と対向する内面を有し義歯をコーヌス内冠に
対して固定保持するものであった。
【0003】通常、コーヌス内冠およびコーヌス外冠
は、コップ状の台形円錐面に形成されている。したがっ
て、コーヌス内冠の外周面とコーヌス外冠の内周面と
は、同一のコーニング角(コーヌス角)をもって互いに
当接し、コーヌス内冠とコーヌス外冠とは互いに嵌合し
ている。それゆえ、コーヌス外冠がコーヌス内冠に対し
て傾いたり、不用意に摺動することはない。
【0004】上記コーヌスクローネにおいて、コーヌス
内冠およびコーヌス外冠を互いに外れないよう保持する
手段には、機械的なものと、磁気的なものとがあった。
前者は、内冠と外冠のうち一方に係合凸部を設け、他方
に係合凹部を設けて互いに係合せしめるか、両者のすり
合わせによる摩擦力で互いに保持せしめる手段である。
ところが、機械的な係合またはすり合わせに頼るので、
このコーヌスクローネには、僅かの歪みで内冠と外冠が
嵌合したまま抜けなくなるという不都合があると、歯科
医から指摘されている。また、すり合わせによるのです
り合わせ部の摩滅が避けられず、長期間使用していると
維持安定性が落ちるので再加工する必要があるので、メ
ンテナンス費用と手間がかかるという不便もある。さら
に、精密なすり合わせ精度を要し、Pt加金合金による
精密鋳造で形成されるので高価であるという不都合もあ
った。
【0005】後者は、かかる不都合をなくすために開発
されたもので、コーヌス外冠の底部平面に磁気アタッチ
メントが設けられ、対向するコーヌス内冠の頂部平面に
被吸着体が設けられている。そして、コーヌスクローネ
嵌合時に、磁気アタッチメントと被吸着体との間に働く
磁気吸引力によりコーヌス内冠とコーヌス外冠とは互い
に吸着し、着脱自在に義歯を支持歯上に固定していた。
【0006】すなわち、上記従来技術のコーヌスクロー
ネでは、例えば、支持歯側には、厚さ1mm程度の軟磁
性材料からなる板(被吸着体)を固定保持するコーヌス
内冠が、支持歯に被冠されている。これと対応して、義
歯側には、最低でも高さ(磁気吸引力方向の厚み)1.
5mm程度の義歯用磁気アタッチメント(磁石構造体)
が内部に埋設されたコーヌス外冠が、義歯内部に接合固
定されている。そして、義歯用磁気アタッチメントと被
吸着体との間に作用する磁気吸引力によって、コーヌス
外冠はコーヌス内冠に覆い被さって嵌合し、義歯は支持
歯上に固定保持されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記コーヌ
スクローネでは、磁気アタッチメントが単一の磁気ルー
プをもつのみであるので、磁気アタッチメントの厚みが
前述のように最低でも1.5mmもあり、被吸着体も1
mm程度の厚みを有する。それゆえ、両者の厚みをも含
め、コーヌス内冠の内面とコーヌス外冠の外面との間隔
は、通常3.5mmにも及ぶ分厚いものとなる。また、
コーヌス内冠の表面と義歯の表面との直距離は最低でも
1.5mmは必要であることが、経験上知られている。
【0008】したがって、従来の磁気アタッチメント使
用のコーヌスクローネを適用すると、支持歯となる残歯
をかなり削り落とさなくてはならなかった。その結果、
残歯が健全な有髄歯であっても、磁気アタッチメントを
入れる空間を確保するために歯髄を抜いてしまわなくて
はならない場合が多かった。また、従来の磁気アタッチ
メント使用のコーヌスクローネは、磁気アタッチメント
の断面積(当接面=吸着側面の面積)も12mm2 程度
と大きかったので、適用できる歯は水平断面積の大きな
歯にに限定されることが多かった。
【0009】そこで、本発明は、残歯を削ることが極め
て少なくて済む着脱自在のコーヌスクローネを提供する
ことを、解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のコーヌスクロー
ネは、義歯を支持する支持歯の表面を覆って該支持歯に
固着されるコーヌス内冠と、該コーヌス内冠の外面と対
向する内面を有し該義歯を該コーヌス内冠に対して固定
保持するコーヌス外冠とを有するコーヌスクローネにお
いて、互いに対面する前記コーヌス内冠の外面および前
記コーヌス外冠の内面のうち、一方に、当接面積当たり
20gf/mm2 以上の磁気吸引力を発揮しうる厚みが
0.8mm以下の薄型磁気アタッチメントが接合固着さ
れ、該薄型磁気アタッチメントと当接する他方を厚みが
0.4mm以下の被吸着体とされて、該薄型磁気アタッ
チメントと該被吸着体との間に作用する該磁気吸引力に
より、前記コーヌス内冠と前記コーヌス外冠とを吸着固
定することを特徴とする。
【0011】本コーヌスクローネにおいて、前記薄型磁
気アタッチメントは、対向集積型磁気アタッチメントと
呼ばれる磁石構造体、または変形対向集積型磁気アタッ
チメントと呼ばれる磁石構造体で構成することができ
る。ここで、対向集積型磁気アタッチメントとは、同一
磁極が互いに対向するように配列された2個以上の永久
磁石と、互いに隣接する該永久磁石の間に配置されたヨ
ークとからなり、該永久磁石の配列方向と平行な一側面
が吸着側面となることを特徴とする磁気アタッチメント
である。
【0012】また、変形対向集積型磁気アタッチメント
とは、一面が吸着側面となる板状の磁気アタッチメント
であって、永久磁石および軟磁性体のいずれか一方で形
成され、一端面が該吸着側面を形成し互いに間隔を隔て
て配置された複数の第1磁性部材と、 該永久磁石およ
び該軟磁性体のいずれか他方で形成され、該第1磁性部
材の該一端面と交差する側面を覆い該第1磁性部材とで
板状となる第2磁性部材と、該第1磁性部材および該第
2磁性部材の該吸着側面と背向する他端を覆い該吸着側
面と背向する軟磁性体で形成された背向側部材とからな
り、かつ該永久磁石で形成された該第1磁性部材または
該第2磁性部材は、該吸着側面側の該一端面が全てN極
またはS極の一方の同一極となり、該一端面と背向する
他端面が全てN極またはS極の他方の同一極となってい
ることを特徴とする磁気アタッチメントである。
【0013】以上の各構成のコーヌスクローネにおい
て、前記薄型磁気アタッチメントおよび前記被吸着体の
うちいずれかが形成している前記コーヌス内冠の表面
と、前記義歯の表面との直距離の最小値が2.5mm以
下であることが望ましい。
【0014】
【作用および発明の効果】前述の本発明のコーヌスクロ
ーネによれば、次のような作用効果を生じる。第1に、
磁石の厚みが極めて薄い上、複数の磁気ループを生じる
のでいっそう薄い被吸着体でこと足りる。その結果、コ
ーヌスクローネを保持するのに十分な磁気吸引力を有し
ながら、コーヌス外冠の頂面とコーヌス内冠の底面とが
極めて近接したコーヌスクローネが実現できる。
【0015】したがって、従来のように分厚い磁石を入
れるために残歯を大幅に削る必要は無くなり、残歯から
歯髄を抜くことなく支持歯とすることができる着脱自在
のコーヌスクローネを、提供することが可能になるとい
う効果がある。第2に、薄型磁気アタッチメントの採用
により、コーヌス内冠の頂面およびコーヌス外冠の底面
だけでなく、両者の円錐面にも薄型磁気アタッチメント
および被吸着体を設けることができる。その結果、コー
ヌス内冠の頂面およびコーヌス外冠の底面の面積が十分
に取れない場合や、あるいは全く取れない場合にも、十
分強固な保持力をもつ着脱自在のコーヌスクローネを実
現することが可能になる。同様の理由で、無髄歯が支持
歯に供され、残歯が著しく少ない場合にも、残歯の形状
に極力沿ってコーヌスクローネを形成することが可能に
なる。
【0016】したがって、前歯などの水平断面積の小さ
な歯へも適用することができるコーヌスクローネを提供
することができるという効果もある。第3に、従来の磁
石式コーヌスクローネに比べて、磁石の体積も大幅に減
るので、材料の使用量も大幅に減少する。その結果、薄
型磁気アタッチメントに高価な材料を使用した場合に
も、安価に薄型磁気アタッチメントを製造することがで
きる。
【0017】したがって、高価な磁性材料を使用した軽
量なコーヌスクローネを、安価に提供することができる
という効果も生じる。第4に、薄板状の薄型磁気アタッ
チメントは、薄いが故に可撓性を有するので、残歯の形
状に合わせた曲面形状に形成することができる。その結
果、残歯の形状に合わせた複雑な立体形状のコーヌスク
ローネを形成することが可能になる。
【0018】したがって、残歯を削ることが極めて少な
くて済むコーヌスクローネを提供することができるとい
う効果もある。
【0019】
〔実施例1〕
(実施例1の構成)本発明の実施例1のコーヌスクロー
ネは、図1(装用状態)および図2(離脱状態)に示す
ように、支持歯Sの表面を覆う義歯Aを、支持歯Sに対
し着脱自在に固定保持する維持挿置である。
【0020】すなわち、本実施例のコーヌスクローネ
は、支持歯Sに固着されているコーヌス内冠1と、義歯
Aをコーヌス内冠1に対して固定保持するコーヌス外冠
2とを有する。コーヌス内冠1は、軽量安価なチタン合
金の円錐台形のコップ状部材であり、義歯Aを支持する
支持歯Sの表面を覆って支持歯Sに固着されている(コ
ーヌス内冠1を形成する材料には基本的に耐食性金属が
用いられ、チタン合金の他にもPt−Au合金および白
金加金合金も使用される)。一方、コーヌス外冠2は、
コーヌス内冠1の外面11と対向する内面21を有し、
義歯Aをコーヌス内冠1に対して固定保持している。し
たがって、コーヌス内冠1とコーヌス外冠2とは、それ
ぞれの外面11と内面21とを対向させて互いに嵌合し
ている。
【0021】ここで、コーヌス外冠2は、チタン合金製
の部材であり、その内部には、コーヌス内冠1の外面に
対向する円錐台形の内面21が形成されている。コーヌ
ス外冠2は、義歯Aの表面の一部(歯列の裏側)をも形
成している。義歯Aの歯列の表側には、レジン歯(また
は陶歯)5がコーヌス外冠2を覆って義歯Aの表側の表
面を形成しており、金属製のコーヌス外冠2が外から見
えることはない。
【0022】さて、コーヌス内冠1の外面11は、円錐
面をなす外周面11aとその頂部に形成されれた平面で
ある頂面11bとからなる。頂面11bには、軟磁性合
金からなる薄板状の被吸着体4が、接着または溶接によ
り固定されている。一方、コーヌス外冠2の内面21
は、すり鉢状の円錐面をなす内周面21aとその底部に
形成された平面である底面21bとからなる。底面21
bには、薄型磁気アタッチメント3が接合固定されてお
り、薄型磁気アタッチメント3の底面21bと背向する
面には、磁束を放出回収する吸着側面34が形成されて
いる。
【0023】薄型磁気アタッチメント3は、対向集積型
磁気アタッチメント3Aと呼ばれる薄板状の磁石構造体
で形成されており、極めて厚みが薄いにも係わらず、従
来の分厚い磁石構造体(磁気アタッチメント)に見劣り
しない磁気吸引力を発揮することができる。その構成お
よび作用等に関する詳細については、後述する。吸着側
面34は、被吸着体4の表面に当接し、薄型磁気アタッ
チメント3と被吸着体4との間は磁気吸引力が作用して
互いに吸着している。両者の吸着により、コーヌス内冠
1およびコーヌス外冠2とは、十分な固定保持力をもっ
て互いに嵌合保持されており、これによって義歯Aは支
持歯Sに十分強固に支持されている。
【0024】ここで、コーヌス内冠1の外面11とコー
ヌス外冠2の内面21とは、すり合わせによる摩擦力で
係合保持されている訳ではないので、両者には精密な仕
上げ精度が要求されない。したがって、高価なPt加金
合金を材料とする精密鋳造の必要がなく、前述のよう
に、(Ptに比較して)軽量かつ安価なチタン合金でコ
ーヌス内冠1およびコーヌス外冠2は形成されている。
【0025】互いに対向するコーヌス内冠1の外面11
およびコーヌス外冠2の内面21においては、図1に示
すように、半頂角(コーヌス角)は前者の方がやや大き
く、反対に前者の頂面11bの直径は後者の底面21b
よりもやや大きい。そして、両者は外縁部eで互いに接
しており、装用状態でコーヌス内冠2がコーヌス内冠1
に対して傾くことはない。
【0026】本実施例のコーヌスクローネを使用した義
歯Aにおいては、再び図1に示すように、義歯Aの表面
の凹部Bと支持歯Sの頂面Tとの距離は、極めて短い。
すなわち、底部Bを通る頂面Tの法線Lに沿う厚みは、
図中上から順に、レジン歯5が0.8mm、コーヌス外
冠2が0.5mm、薄型磁気アタッチメント3が0.1
56mm、被吸着体4が0.0625mm、コーヌス内
冠1が0.25mmである。したがって、以上を合計し
た義歯Aの凹部Bと支持歯Sの頂面Tとの距離は、わず
か約1.77mmに過ぎない。
【0027】(実施例1の作用)前述のように、十分強
力な磁気吸引力でコーヌス内冠1とコーヌス外冠2とが
互いに吸着しているので、食物の吸着力などにより、不
用意に義歯Aが支持歯Sから脱落することはない。同時
に、磁気吸引力を上回る強い力をかければ、容易に義歯
Aを支持歯Sから取り外すことができる。
【0028】また、外面11と内面21とのすり合わせ
がないので、多少の歪みが生じても、コーヌス内冠1と
コーヌス外冠2とが意図しない係合または嵌合を生じて
外れなくなるという不具合が起きることはない。 (対向集積型磁気アタッチメント)薄型磁気アタッチメ
ント3(外形円盤状)を形成する対向集積型磁気アタッ
チメント3Aの構成を示す目的で、その3mm角の正方
形サンプルを図3に示す。この3mm角のサンプルは、
集積された16個の永久磁石31と、17個のヨーク3
2,32’とから構成されている。各永久磁石31は、
ヨーク32を挟持して、隣接する永久磁石31と同一磁
極が互いに対向するように配列されている。
【0029】ここで、永久磁石31は、最大エネルギ積
30〔MGOe〕の希土類磁石(NdFeB)からな
り、ヨーク32,32’は、軟磁性合金(19Cr-2Mo鋼=
飽和磁束密度 16,000 G ,透磁率 4,000)から形成され
ている。ヨークには、互いに隣接する永久磁石31の間
に配置された15個のヨーク32と、積層方向両端の永
久磁石31の外側に配置された二つの側方ヨーク32’
との、2種類がある。側方ヨーク32’の積層方向の厚
みは、ヨーク32のそれの半分である。(側方ヨーク3
2’を廃したり、ヨーク32と同一の寸法形状にしたり
した構成を取ることも可能である。集積された永久磁石
31の個数が多ければ、ほとんど磁気吸引力が落ちるこ
とはない。) ここで、各永久磁石31の積層方向の厚みは共通に0.
0625mmである。一方、各磁石32の間に配置され
たヨーク32の積層方向の厚みは、共通に同磁石の倍の
0.125mmであり、両端に位置する側方ヨーク3
2’の積層方向の厚みは、それぞれ0.0625mmで
ある。
【0030】そして、永久磁石31およびヨーク32,
32の集積方向と平行な一側面が、吸着側面34になっ
ている。対向集積型磁気アタッチメント3Aの外形は、
前述のように薄板状であり、板厚は0.156mmであ
る。一方、被吸着体4の板厚は0.0625mmであ
る。したがって、図4(部分拡大図)に示すように、対
向集積型磁気アタッチメント3Aである薄型磁気アタッ
チメント3の板厚Hと、被吸着体4の板厚tとを合計し
ても、わずか0.2185mmに過ぎない。
【0031】以上のように構成された対向集積型磁気ア
タッチメント3Aの吸着側面34に被吸着体4が当接す
ると、各永久磁石31から発生した磁束が、それぞれ隣
接するヨーク32,32’に導かれて被吸着体4内部を
通り、各々磁力線ループmを形成する。すなわち、対向
集積型磁気アタッチメント3Aの各部と、その吸着側面
34に当接する被吸着体4との間に、磁束密度が高い磁
力線ループmが多数形成され、薄型形状でありながら強
力な磁気吸引力が発揮される。
【0032】対向集積型磁気アタッチメント3Aは、吸
着側面34に垂直な厚みがわずか0.156mmという
薄型でありながら、分厚い従来型の磁石構造体に見劣り
しない磁気吸着力を発揮する。すなわち、薄型磁気アタ
ッチメント3としての対向集積型磁気アタッチメント3
Aと被吸着体4との間には、吸着側面34の単位面積あ
たり60〔gf/mm2 〕の磁気吸引力が発生する。
【0033】したがって、前述の3mm四方の正方形の
吸着側面34では、540gfの十分強力な磁気吸引力
が得られる。(ちなみに、4mm四方の正方形の吸着側
面では960gf、直径3mmの円盤面の吸着側面では
420gf、直径4mmでは754gfの磁気吸引力が
得られ、コーヌスクローネへの適用に十分に耐える。) それゆえ、本実施例のコーヌスクローネにおいては、薄
型磁気アタッチメント3と被吸着体4との間に十分な磁
気吸引力が作用し、コーヌス外冠2はコーヌス内冠1に
十分強固に吸着固定されている。
【0034】(実施例1の効果)本実施例のコーヌスク
ローネによれば、前述のように、義歯Aの凹部Bと支持
歯Sの頂面Tとの距離はごくわずかである。したがっ
て、本実施例のコーヌスクローネを用いた義歯Aの取り
付けにあたっては、支持歯Sを形成するために残歯を大
きく削る必要がない。
【0035】その結果、再び図1に示すように、残歯中
に歯髄Pを残して支持歯Sを形成することができ、有髄
歯のままの支持歯Sを覆うコーヌス内冠1を固着するこ
とが可能になる。有髄歯は頑丈で寿命が長いので、より
長く健康な口腔衛生を保つことができるという効果があ
る。また、支持歯Sの切削等の施工が簡便になり、より
安価に義歯Aの取り付けができるようになるという効果
もある。
【0036】また、すり合わせ式の従来のコーヌスクロ
ーネに比べ、すり合わせ精度が要求されないので、高価
な白金系合金を材料とする精密鋳造の必要がない。それ
ゆえ、チタン合金などの軽量安価な合金でコーヌスクロ
ーネが形成されるので、安価であるという利点がある。
同時に、精密な係合または嵌合がないので、外力等によ
り多少の変形があっても、内冠1から外冠2が外れなく
なる事故も防止されるという効果がある。
【0037】同時に、本実施例のコーヌスクローネに使
用されている薄型磁気アタッチメント3は体積重量が桁
違いに小さいので、従来の厚手の磁石を用いた場合より
も、高価な磁性材料の使用が減り、安価に提供すること
が可能になる。裏返して言えば、使用量が微小なので、
価格が極めて高価な磁性材料を使用してもコーヌスクロ
ーネの価格への反映が少ないという効果もある。あわせ
て、薄型磁気アタッチメント3を含む義歯Aの重量も減
少するので、より軽量なコーヌスクローネ内蔵の義歯A
を提供することが可能になるという効果もある。
【0038】(対向集積型磁気アタッチメントのバリエ
ーション)前述の本実施例に装備された薄型磁気アタッ
チメント3では、集積方向3mmあたり16個の集積密
度としたが、この集積密度は必要に応じて増減すること
ができる。例えば、吸着側面34の面積を同一に保ち、
同じ材料を使用して集積方向3mmあたり永久磁石10
0個の集積密度をもつ対向集積型磁気アタッチメントで
ある薄型磁気アタッチメント3A’を形成したとする。
すると、板厚僅か0.025mmの薄型磁気アタッチメ
ント3A’で、板厚0.01mmの被吸着体34との間
に、46〔gf/mm2 〕の吸着側面34の単位面積当
たり磁気吸引力が発生する。因みに、4mm四方の吸着
側面では740gf、直径4mmの円盤状の吸着側面で
は580gfの磁気吸引力が発生する。
【0039】なお、薄型磁気アタッチメント3Aの永久
磁石31がPtCoまたはPtFe系の材料で形成され
ていれば、耐蝕性と無毒性により優れた義歯を提供する
ことができる。したがって、永久磁石31がPtCo系
の磁性材料で形成されていれば、特に耐食処理を要さな
いで十分使用に耐える。因みに、PtCo系の磁気吸引
力としては30gf/mm2 が発揮され、4mm四方の
吸着側面では480gf、直径4mmの円盤状の吸着側
面では380gf、直径5mmの円盤状の吸着側面では
590gfの磁気吸引力が発生する。
【0040】また、被吸着体4は、軟磁性合金の薄板か
ら形成される代わりに、薄型磁気アタッチメント3と同
様の対向集積型磁気アタッチメントである構成(薄型磁
気アタッチメントである被吸着体4’)も可能である。
ここで、薄型磁気アタッチメント3および被吸着体4’
双方の各永久磁石および各ヨークの集積方向の厚みは等
しく、互いに異なる磁極同士で当接して吸引し合うべ
く、配設されている。
【0041】薄型磁気アタッチメントである被吸着体
4’を有する本構成によれば、薄型磁気アタッチメント
3Aばかりでなく、被吸着体4’も対向集積型磁気アタ
ッチメントで構成されているので、より強力な磁気吸引
力が発揮される。さらに、薄型磁気アタッチメント3A
および被吸着体4’の間で、水平面内でのずれが磁気的
に阻止される作用も生じるので、本実施例の義歯の座り
がいっそう良くなるという効果もある。
【0042】(コーヌスクローネの使用法)本実施例の
コーヌスクローネは、従来のコーヌスクローネと同様、
ブリッジ状に義歯をその両側の生歯に固定する義歯固定
手段として使用される得る(実施例4参照)。その際、
両側の生歯を有髄歯のまま支持歯とすることができるの
で、歯の健康を維持する上で極めて都合がよい。
【0043】しかしながら、本実施例のコーヌスクロー
ネは、前述のように一本の義歯Aのみを単体で支持する
使用法で使用されてもよい。従来は、一本の義歯のみを
歯列内に支持する場合には、金属冠部とレジン歯部など
からなる義歯を直接固定し、着脱自在とはしていなかっ
た。しかし、本実施例のコーヌスクローネによれば、一
本の義歯を使用者自信の手で着脱し、日替わりで色違い
の義歯を装用することも可能になる。
【0044】したがって仮に、カラー・コンタクトレン
ズがお洒落として受け入れられているように、お洒落の
ための義歯が装用される時代が来たとしても、本実施例
のコーヌスクローネのよれば、歯髄を残して着脱可能に
義歯の支持ができて有利である。 (実施例1の変形態様1)本変形態様のコーヌスクロー
ネは、薄型磁気アタッチメント3が変形対向集積型磁気
アタッチメント3Bで構成されている点が、実施例1と
異なっている。本変形態様の特徴である変形対向集積型
磁気アタッチメント3Bの構成について、図5を参照し
て解説する。
【0045】すなわち、薄型磁気アタッチメント3を形
成する変形対向集積型磁気アタッチメント3Bは、一面
が吸着側面34となる板状の磁気アタッチメントであ
る。本アタッチメント3Bにおいては、吸着側面34の
展開形は実施例1のそれと同様であるが、吸着側面34
に垂直な方向の厚みは、前述の対向集積型磁気アタッチ
メント3Aに比較してもよりいっそう薄い0.0875
mmである。
【0046】ちなみに、被吸着体4の吸着側面34と対
面する部分の板厚は0.044mmであり、両者の厚み
を合計しても、わずか0.1315mmに過ぎない。本
アタッチメント3Bは、図5に部分拡大斜視図(透視
図)を示すように、複数個の第1磁性部材としての永久
磁石35と、軟磁性合金製の第2磁性部材36および背
向側部材37から構成されている。3mm四方をサンプ
ルとして本アタッチメント3Bから取り上げると、その
中に永久磁石35は256個ある。これらの永久磁石3
5は、全て吸着側面34に同一磁極(例えばS極)を向
けて、第2磁性部材36内に縦横3mmあたりに縦16
行×横16行の碁盤目状に挿置されている。
【0047】すなわち、本アタッチメント3Bでは、吸
着側面34に平行な任意の断面が正方形の四角柱状の永
久磁石35が、第2磁性部材36の吸着側面34に開口
した同形の凹部(または孔)に挿置されて構成されてい
る。吸着側面34に面する各永久磁石35の一端は、全
てS極であり、逆に、背向側部材37に当接する各永久
磁石35の他端は、全てN極である(S極とN極とを、
全て逆にしても構わない)。
【0048】各永久磁石35の寸法は、0.14mm四
方で厚み0.05mmである。一方、第2磁性部材36
の外形寸法は、厚み0.05mmであり、厚み0.03
75mmの背向側部材37が、吸着側面34と背向する
側に一体に形成されている。したがって、前述のように
本アタッチメント3Bは、板厚0.0875mmの薄板
状である。
【0049】なお、永久磁石35の材料と、軟磁性体で
ある第2磁性部材36および背向側部材37の材料に
は、実施例1の変形対向集積型磁気アタッチメント3A
と同一のものが使用されている。本変形態様に薄型磁気
アタッチメント3として採用された変形対向集積型磁気
アタッチメント3Bは、実施例1のもつ薄型磁気アタッ
チメント3と同様に、薄型ながら強力な磁気吸引力を発
揮する。すなわち、各永久磁石35は、周囲の軟磁性体
からなる第2磁性部材36および背向側部材37を通じ
て、被吸着体4を経由する磁力線ループ(閉回路)を形
成する。
【0050】この磁力線ループは、幅等の寸法は微小な
がら、軟磁性体の磁束飽和密度程度の高密度な磁束で、
極めて高い磁力を発揮する。それゆえ、本変形態様での
変形対向集積型磁気アタッチメント3Bは、前述の対向
集積型磁気アタッチメント3Aと同様に、薄型磁気アタ
ッチメント3が極めて薄いのみならず、さらに薄い被吸
着体4に対しても、強力な磁気吸引力を作用させること
ができる。
【0051】その磁気吸引力は、吸着側面34の単位面
積当たり磁気吸引力で32〔gf/mm2 〕であり、3
mm四方の正方形の吸着側面34では、288gfの十
分な磁気吸引力が得られる。(ちなみに、4mm四方の
正方形の吸着側面では約510gf、直径4mmの円盤
面の吸着側面では約400gf、直径5mmでは630
gfの磁気吸引力が得られ、コーヌスクローネへの適用
に十分に耐える。また、PtCo系の永久磁石が使用さ
れていれば、吸着側面の単位面積当たり磁気吸引力で2
3〔gf/mm2 〕が得られ、4mm×5mmの矩形吸
着側面で460gf、直径5mmの円形吸着側面で45
0gfの磁気吸引力が発揮される。) したがって、本変形態様の義歯によれば、実施例1同様
の効果が得られる。
【0052】(実施例1の変形態様2)本変形態様のコ
ーヌスクローネは、薄型磁気アタッチメント3として変
形対向集積型磁気アタッチメント3Cを装備しており、
変形対向集積型磁気アタッチメント3Cの構成は、上記
変形対向集積型磁気アタッチメント3Bと幾分異なって
いる。
【0053】すなわち、本変形態様での変形対向集積型
磁気アタッチメント3Cは、その任意の一部を取り出す
と図6に示すように、第1磁性部材としての複数の円筒
状の永久磁石35’と、軟磁性体からなる第2磁性部材
36’および背向側部材37とから構成されている。第
2磁性部材36’および背向側部材37とは、一体に形
成されて(または接合されて)、軟磁性合金の有孔板3
67を形成している。有孔板367には、吸着側面34
側に開口する有底孔が秩序正しく配列されて、形成され
ている。
【0054】すなわち、第2磁性部材36’には、吸着
側面34から円筒状の孔が複数個形成されており、各孔
に嵌合する円筒状の各永久磁石35’が嵌着されてい
る。永久磁石35’は、吸着側面34に平行な断面で互
いに隣接する任意の三個の永久磁石35’が正三角形Δ
を形成するように、配設されている 永久磁石35’は全て、図7に示すように、S極である
一端で吸着側面34の一部を形成しており、逆に、N極
である他端は、背向側部材37に対面当接している。
(同一極が同一方向を向いていれば、逆でもよい。) 本アタッチメント3Cは、以上のように構成された変形
対向集積型磁気アタッチメントであるから、各永久磁石
35’の周囲には略ドーナツ状の磁力線ループの渦輪が
生じる。その結果、吸着側面34に当接した軟磁性合金
製の被吸着体4との間に、小型ながら磁束密度が軟磁性
合金の飽和磁束密度程度である磁力線ループが閉じて、
閉磁路が形成され、強力な磁気吸引力が発揮される。
【0055】したがって、本変形態様の義歯によって
も、前述の実施例1およびその変形態様1と同様の効果
が得られる。なお、永久磁石35’が保持される孔を丸
孔で形成したので、実施例3よりも製造が容易になると
いう効果もある。なお、上記有底孔の底面が、本変形態
様の平面と異なって円錐面で形成されていれば、ドリル
等による製造がより容易になるという効果がある(上記
円錐面はドリルの切っ先の形状に合致したものとす
る)。かように構成されていれば、より強い磁気吸引力
を発揮することができる。
【0056】(実施例1の変形態様3)本変形態様のコ
ーヌスクローネは、薄型磁気アタッチメント3として変
形対向集積型磁気アタッチメント3Dを装備している。
同アタッチメント3Dの構成は、上記変形態様2の有す
る変形対向集積型磁気アタッチメント3Cの構成と幾分
異なっており、第1磁性部材の材料と第2磁性部材の材
料とが逆転している。
【0057】すなわち、本アタッチメント3Dは、その
任意の一部を図8(拡大斜視図)に示すように、軟磁性
合金からなる複数の円筒状の第1磁性部材35”と、永
久磁石からなる第2磁性部材36”および軟磁性合金か
らなる背向側部材37とからなる。第2磁性部材36”
は、吸着側面34に一極(S極)を向けており、図9に
示すように、各第1磁性部材35”の内部を通る磁束
で、その周囲の第2磁性部材36”内に略ドーナツ状の
磁力線ループmの渦輪が生じる。その結果、吸着側面3
4に当接した軟磁性体からなる被吸着体4との間に、小
型ながら磁束密度が軟磁性合金の飽和磁束密度程度であ
る磁力線ループmが閉じて閉磁路が形成され、強力な磁
気吸引力が発揮される。
【0058】したがって、本変形態様の義歯によって
も、前述の実施例1およびその変形態様1,2と同様の
効果が生じる。 (実施例1の変形態様4)本変形態様の義歯は、薄型磁
気アタッチメント3として変形対向集積型磁気アタッチ
メント3Eを装備している。本アタッチメント3Eの構
成は、前述の変形態様1および変形態様2の有する前述
のアタッチメント3C,3Dの構成と幾分異なってお
り、吸着側面34と集積方向とに垂直な断面が、いずれ
も同一である二次元形状をしている。
【0059】すなわち、本アタッチメント3Eは、その
一部を図10に拡大して示すように、第2磁性部材38
および背向側部材37から一体に形成される軟磁性合金
製の有溝板389と、角柱状の複数個の永久磁石39と
からなる。有溝板389には、吸着側面34側に断面矩
形の溝が一定間隔を開けて平行に形成されており、各同
溝内にそれぞれ一つの永久磁石38が三方を同溝に当接
させて嵌着されている。永久磁石38は、長い四角柱状
に形成されており、同角柱の一側面にS極を有し、これ
と背向する他の側面にN極を有している。そして、上記
一側面は、吸着側面34の一部を形成している。
【0060】各永久磁石39は、そのN極に当接する背
向側部材37および隣接する第2磁性部材38に導かれ
て、吸着側面34から磁束を放出する。吸着側面34に
軟磁性体からなる被吸着体4が当接していると、上記磁
束は被吸着体34の内部を通って吸着側面34に面した
永久磁石39のS極に貫流する。その結果、二次元的な
磁力線ループmの渦輪が生じる(図9と同様)。その結
果、吸着側面34に当接した軟磁性合金からなる被吸着
体4との間に、細かいながら磁束密度が軟磁性合金の飽
和磁束密度程度である磁力線ループが閉じて閉磁路が形
成され、強力な磁気吸引力が発揮される。
【0061】したがって、本変形態様の義歯によって
も、前述の実施例1およびその各変形態様と同様の効果
を上げることができる。なお、本変形態様の義歯におい
ても、実施例1と同様に、被吸着体4”として逆の極性
をもつ変形対向集積型磁気アタッチメント3E”で相手
部材を構成することも可能である。
【0062】(実施例1のその他の変形態様)本実施例
のコーヌスクローネとは逆に、薄型磁気アタッチメント
3がコーヌス内冠1の頂面11bに接合固着され、被吸
着体4がコーヌス外冠2の底面21bに接合固着された
構成をとることも可能である。薄型磁気アタッチメント
3は、前述の各種磁気アタッチメント3A〜3Eのうち
いずれかで構成されうる。この構成のコーヌスクローネ
によっても、実施例1およびその各変形態様と同様の作
用効果が得られる。
【0063】また、コーヌス内冠1の頂面11bを形成
する円盤部分が、軟磁性合金で形成された被吸着体にな
っており、外周面11aを形成する円錐壁部分とレーザ
溶接等で接合されたコーヌス内冠1の構成も可能であ
る。本構成によれば、義歯Aの凹部Bと支持歯Sの頂面
Tとの距離を、さらに短くすることが可能になる。 (磁石の耐食処理)本発明のコーヌスクローネに使用す
る薄型磁気アタッチメント3には、各種の磁石材料から
なる永久磁石を使用することができるが、強力な磁石材
料の中には腐食や摩耗に弱いものもある。また、本発明
のコーヌスクローネは、人体の口腔中で使用される義歯
の維持装置であり、小型のものは誤飲の可能性もあるの
で、無毒性も要求される。
【0064】したがって、前述の実施例1(後述の全て
の実施例も)およびその各変形態様で使用する各永久磁
石についても、耐食メッキや樹脂の塗布、磁石の外部に
露出する部分を薄いフィルムで覆う手段などを取ること
も可能である。また、対向集積型磁気アタッチメント、
変形対向集積型磁気アタッチメントの全外周を耐食非磁
性膜で覆うことも可能である。
【0065】もっとも信頼性の高い耐食処理法として
は、化学的に安定な金属被服が永久磁石に施された構成
をとることもできる。その一例は、図11に示すよう
に、永久磁石35の吸着側面34に面する磁極端面が、
その中央部を化学的に安定な軟磁性の薄板C1で、その
周縁部を非磁性の薄板C2で覆われた構成である。非磁
性の薄板C2は、軟磁性体36と軟磁性の薄板C1との
間で、磁束回路の短絡が起きないよう、磁気的に絶縁す
る作用がある。軟磁性体36、薄板C1,C1の接合縁
は、それぞれ電子ビーム溶接またはレーザ溶接で水密に
接合されており、唾液等が永久磁石35に触れることは
ない。サイズが小さくなり、厚みが膜といえるレベルに
なると、非磁性の薄板C2の作成が困難な場合は、例え
ば薄板C1を形成する高耐食性軟磁性材料に、例えばフ
ェライト系ステンレス鋼SUS444にNiCr合金膜
を薄板C2に相当する位置に蒸着し添加して、エキシマ
レーザー等で改質すれば、より製造しやすい。
【0066】ここで、実施例1のように、永久磁石31
が吸着側面34と平行に磁化方向をもつ場合には、一枚
の非磁性体の薄板で吸着側面34に面する永久磁石31
の側面をシールすれば事足りる。以上の耐食水密構造が
構成されていれば、比較的腐食に弱い希土類磁石をもっ
て永久磁石31が形成されていても、十分高い耐食性が
確保される。
【0067】なお、永久磁石31が、PtCo系および
PtFe系の磁性材料から形成されている場合には、元
々十分な耐食性を有しているので、前述のような耐食処
理や耐食性の水密構造を形成する必要はなく、口腔環境
に露出していて構わない。このことは、他の実施例およ
び変形態様でも同様に成り立つ。 〔実施例2〕 (実施例2の構成)本発明の実施例2のコーヌスクロー
ネにおいては、図12に示すように、コーヌス内冠14
が軟磁性合金で形成され、コーヌス外冠23が、薄型磁
気アタッチメントで形成されている。コーヌス内冠1
は、実施例1のコーヌス内冠1とは異なり、軟磁性体で
あるので被吸着体としての機能をもつ。一方、コーヌス
外冠23は、底面に実施例1と同様の吸着側面34をも
つばかりではなく、内周面にも吸着側面34’をもつ。
【0068】すなわち、コーヌス外冠23は、変形対向
集積型磁気アタッチメント3Cの平板からなる底部と、
薄板状の同アタッチメント3Cが丸めて溶接された円錐
壁部分とから構成されている。両部分は、レーザ溶接
(または電子ビーム溶接)により水密に接合されてカッ
プ状のコーヌス外冠23を形成している。コーヌス外冠
23は、チタン合金製の金属冠20とレジン歯5とによ
って、覆われている。(強度等が許せば、金属冠20お
よびレジン歯5を一体成形されたレジン歯または陶歯等
で形成することも可能である。) コーヌス内冠14の外面とコーヌス外冠15の内面と
は、平面部の直径や円錐部の半頂角が等しく、義歯Aの
装用状態では互いに当接している。その際、コーヌス外
冠15は、コーヌス内冠14に対し、磁気吸引力により
強固に固定保持されている。また、コーヌス内冠14の
コーナ部分Cには、面取りが施されており、コーヌス内
冠14の外面とコーヌス外冠15の内面との当接が、妨
げられることはない。
【0069】(実施例2の作用効果)本実施例のコーヌ
スクローネによっても、実施例1およびその各変形態様
と同様の作用効果が得られる。さらに、本実施例のコー
ヌスクローネによれば、吸着側面34に加えて吸着側面
34’でも吸着作用が働くので、より強力な磁気吸引力
で外冠23を内冠14に固定保持することができる。
【0070】また、コーヌス内冠と被吸着体とが一体化
しており、かつ、コーヌス外冠と薄型磁気アタッチメン
トが一体化しいるので、義歯Aの凹部Bと支持歯Sの頂
面Tとの距離をいっそう短くすることができる。したが
って、残歯を切削する施工がより少なくて済むという効
果もある。 (実施例2の変形態様)本実施例とは逆に、コーヌス内
冠14が薄型磁気アタッチメントで形成され、コーヌス
外冠23が軟磁性合金製の被吸着体で形成されている構
成の変形態様も可能である。
【0071】あるいは、薄型磁気アタッチメント3が、
前述の対向集積型磁気アタッチメント3Aまたは変形対
向集積型磁気アタッチメント3B〜3Eのうちいずれか
で形成されている変形態様も可能である。また、円錐壁
部分は、上記アタッチメントのうちいずれかで形成され
ており、平面壁部分は、他のいずれかで形成された構成
の変形態様も可能である。さらに、コーヌス内冠の円錐
壁部分およびコーヌス外冠の平面部分は薄型磁気アタッ
チメントで形成されており、これらとそれぞれ対向して
当接するコーヌス外冠の円錐壁部分およびコーヌス内冠
の平面部分は薄型磁気アタッチメントで形成されている
構成の変形態様も可能である。
【0072】あるいは、円錐壁部分のみに薄型磁気アタ
ッチメントが形成されている構成の変形態様も可能であ
る。上記変形態様のうちいずれによっても、実施例2の
コーヌスクローネと同様の作用効果が得られる。 〔実施例3〕 (実施例3の構成)本発明の実施例3のコーヌスクロー
ネは、図13に示すように、前歯および犬歯の義歯A’
に適する構成をもっている。
【0073】すなわち、本実施例のコーヌスクローネ
は、前歯または犬歯である残歯の形状を最大限に残され
た支持歯Sに固着されているコーヌス内冠1’と、義歯
A’をコーヌス内冠1’に対して固定保持するコーヌス
外冠2’とを有する。コーヌス内冠1’は、軽量安価な
チタン合金部材であり、義歯A’を支持する支持歯Sの
表面に沿う曲面形状で支持歯Sを覆い、支持歯Sに固着
されている。一方、コーヌス外冠2’は、コーヌス内冠
1’の複雑な曲面からなる外面11’と対向する内面2
1’を有し、義歯A’をコーヌス内冠1’に対して固定
保持している。
【0074】ここで、コーヌス外冠2’は、チタン合金
製の部材であり、その内部には、コーヌス内冠1’の外
面に沿って対向する内面21’が形成されている。コー
ヌス外冠2’は、歯列の裏側の一部を除いて、レジン歯
(または陶歯)5’により覆われており、義歯A’の美
観は極めて良好である。さて、コーヌス内冠1’の外面
11’の一部には、その二次曲面に沿った軟磁性合金か
らなる薄板状の被吸着体4が、接着または溶接により接
合固着されている。
【0075】一方、コーヌス外冠2’の内面21’の被
吸着体4に対向する一部には、二次曲面に成形された薄
型磁気アタッチメント3が接合固定されており、薄型磁
気アタッチメント3が被吸着体4に当接する面には、磁
束を放出回収する吸着側面34が形成されている。薄型
磁気アタッチメント3は、前述の変形対向集積型磁気ア
タッチメント3Cで形成されており、プレス加工等によ
りコーヌス外冠2’の内面21’に沿う二次曲面に成形
されている。薄型磁気アタッチメント3と被吸着体4と
の間に作用する磁気吸引力は、吸着側面34の単位面積
当たり、40〔gf/mm2 〕程度と見積もられてい
る。
【0076】薄型磁気アタッチメント3と被吸着体4と
の吸着により、コーヌス内冠1’およびコーヌス外冠
2’とは、十分な固定保持力をもって互いに嵌合保持さ
れており、これによって義歯A’は支持歯Sに十分強固
に支持されている。ここで、コーヌス内冠1の外面11
とコーヌス外冠2の内面21との間にすり合わせはない
ので、両者にはそれほど精密な仕上げ精度が要求されな
い。両者は外縁部e’で互いに接しており、装用状態で
コーヌス内冠2’がコーヌス内冠1’に対して傾くこと
はない。
【0077】本実施例のコーヌスクローネを使用した義
歯A’においては、その表面B’と支持歯Sの表面T’
との距離は、極めて短い。すなわち、吸着側面34に垂
直な法線L’に沿う義歯表面B’と支持歯表面T’との
間の厚みは、図中上から順に、レジン歯5’が0.7m
m、コーヌス外冠2’が0.3mm、薄型磁気アタッチ
メント3が0.3mm、被吸着体4が0.1mm、コー
ヌス内冠1’が0.25mmである。したがって、以上
を合計した義歯A’の表面B’と支持歯Sの表面T’と
の距離は、わずか約1.7mmに過ぎない。
【0078】(実施例3の作用効果)本実施例のコーヌ
スクローネでは、前述のように、十分強力な磁気吸引力
でコーヌス内冠1’とコーヌス外冠2’とが互いに吸着
しているので、食物の吸着力などにより、不用意に義歯
A’が支持歯Sから脱落することはない。同時に、磁気
吸引力を上回る強い力をかければ、容易に義歯A’を支
持歯Sから取り外すことができる。
【0079】また、外面11’と内面21’とのすり合
わせがないので、多少の歪みが生じても、コーヌス内冠
1’とコーヌス外冠2’とが意図しない係合または嵌合
を生じて外れなくなるという不具合が起きることはな
い。本実施例のコーヌスクローネによれば、臼歯に比べ
水平断面積が小さい前歯や犬歯に対しても、有髄歯を支
持歯Sとした義歯A’を提供することが可能になる。す
なわち、前述の実施例1,2と同様の理由で、残歯を最
大限に残して歯髄Pを抜くことなく有髄歯のまま支持歯
Sにすることができる。その結果、実施例1,2と同様
の効果をもつコーヌスクローネによる義歯A’を、前歯
や犬歯に対しても提供することが可能になる。
【0080】(実施例3の変形態様)本実施例のコーヌ
スクローネは、図13中にRで示された範囲で外面1
1’と内面21’との間に、もう一組の薄型磁気アタッ
チメント3および被吸着体4を配設することも可能であ
る。同様に、外面11’と内面21’との間の他の部分
に別の薄型磁気アタッチメント3および被吸着体4を配
設することも可能である。あるいは、外面11’と内面
21’との間のほぼ全面に薄型磁気アタッチメント3お
よび被吸着体4を配設してもよい。
【0081】また、前述の各実施例および各変形態様に
示したように、薄型磁気アタッチメント3が各種磁気ア
タッチメント3A〜3Eのうちいずれかであったり、被
吸着体4が薄型磁気アタッチメント3と対応する同アタ
ッチメントであったりする構成をとる変形態様が可能で
ある。あるいは、外面11’に被吸着体4が、内面2
1’に薄型磁気アタッチメント3が接合固着された構成
の変形態様もあり得る。
【0082】さらに、コーヌス内冠1’およびコーヌス
外冠2’のうち、一方が薄型磁気アタッチメント3によ
り形成され、他方が被吸着体4によって形成された構成
の変形態様も実施可能である。本変形態様では、コーヌ
スクローネが薄く形成されるので、支持歯Sを形成する
ための残歯の切削量がさらにいっそう少なくて済むとい
う効果を生じる。
【0083】〔実施例4〕 (実施例4の構成)本発明の実施例4のコーヌスクロー
ネは、図14に示すように、複数の義歯本体25,24
をもつ部分床義歯A”を、その両側の支持歯Sに固定す
る維持装置20の一部をなすものである。
【0084】すなわち、部分床義歯A”は、歯肉Gに当
接するレジン床12に支持された二本の義歯本体24
と、本実施例のコーヌスクローネを内蔵する他のする二
本の義歯本体25とを有する。レジン床12の内部に
は、金属床13が埋設されており、金属床13は、二本
の義歯25を間接的に連結するとともに、両者の支持を
補強している。
【0085】一方、両端の義歯本体25の内部では、支
持歯Sを覆って固着されたコーヌス内冠1、義歯本体2
5を兼ねるコーヌス外冠と、両者を磁気吸引力で吸着固
定する薄型磁気アタッチメント3および被吸着体4から
なるコーヌスクローネが形成されている。義歯本体25
の歯列外側には、レジン歯または陶歯(図示せず)が固
定されて、義歯本体25の金属製の部分を覆い隠してい
る。本実施例のコーヌスクローネの構成は、実施例1の
それと基本的に同一である。
【0086】両端の義歯本体25からは、合金製の吊り
腕22がそれぞれ二本ずつ歯列の内外両面のレジン床1
2内に突出しており、レジン床12内部に金属床13と
ともに埋設されている。 (実施例4の効果)本構成のコーヌスクローネを維持装
置20に使用した部分床義歯A”では、支持歯Sを大き
く切削する必要は無いので、残歯を有髄歯として残した
まま支持歯Sとして使用できる。その結果、支持歯Sの
傷みが少なく、寿命が長くなるという効果がある。ま
た、良好な外観を呈するので、美容にもよい。さらに、
実施例1が有する効果(安価、軽量、着脱自在)を、全
て備えている。
【0087】(実施例4の変形態様)本実施例のコーヌ
スクローネは、前述の実施例1に対する各種変形態様、
実施例2およびその各種変形態様のうち、いずれかに相
当する構成の変形態様をとることができる。また、実施
例3に相当する変形態様を取れば、前歯に対しても実施
例3と同様なコーヌスクローネを維持装置にもつ部分床
義歯を実施することが可能である。いずれの変形態様に
おいても、前述の各実施例および各変形態様に相当する
効果がある。
【図面の簡単な説明】 【符号の説明】
【図1】 実施例1のコーヌスクローネの構成を示す縦
断面図
【図2】 実施例1のコーヌスクローネの分離状態を示
す縦断面図
【図3】 実施例1の薄型磁気アタッチメントの構成を
示す部分斜視図
【図4】 実施例1の薄型磁気アタッチメントの作用を
示す部分斜視図
【図5】 変形態様1の薄型磁気アタッチメントの構成
を示す部分斜視図
【図6】 変形態様2の薄型磁気アタッチメントの構成
を示す部分斜視図
【図7】 図6のVII−VII断面を示す部分断面図
【図8】 変形態様3の薄型磁気アタッチメントの構成
を示す部分斜視図
【図9】 図8のIX−IX断面を示す部分断面図
【図10】変形態様4の薄型磁気アタッチメントの構成
を示す部分斜視図
【図11】永久磁石の耐食構造の一例を示す部分断面図
【図12】実施例2のコーヌスクローネの構成を示す縦
断面図
【図13】実施例3のコーヌスクローネの構成を示す縦
断面図
【図14】実施例4のコーヌスクローネ使用の部分床義
歯の断面図
【符号の説明】
1,1’,14:コーヌス内冠 2,2’,23:コ
ーヌス外冠 11,11’:コーヌス内冠の外面 21,21’:
コーヌス外冠の内面 12:レジン床 13:金属床 20:維持装置 22:吊り腕 24,25:義歯
本体 3:薄型磁気アタッチメント 31:永久磁石 32:ヨーク 34:吸着側面 35,35’,39:第1磁性部材(永久磁石) 36,36’,38:第2磁性部材(軟磁性体) 35”:第1磁性部材(軟磁性体) 36”:第2磁性部材(永久磁石) 37:背向側部
材(軟磁性体) 3A:対向集積型磁気アタッチメント(薄型磁気アタッ
チメント) 3B,3C,3D,3E:変形対向集積型磁気アタッチ
メント(薄型磁気アタッチメント) 4:被吸着体(軟磁性合金板) 43:被吸着側面 4’,4”:被吸着体(薄型磁気アタッチメント) 5,5’:レジン歯(または陶歯) A,A’,A”:義歯 S:支持歯 G:歯肉
P:歯髄

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 義歯を支持する支持歯の表面を覆って該
    支持歯に固着されるコーヌス内冠と、該コーヌス内冠の
    外面と対向する内面を有し該義歯を該コーヌス内冠に対
    して固定保持するコーヌス外冠とを有するコーヌスクロ
    ーネにおいて、 互いに対面する前記コーヌス内冠の外面および前記コー
    ヌス外冠の内面のうち、一方に、当接面積当たり20g
    f/mm2 以上の磁気吸引力を発揮しうる厚みが0.8
    mm以下の薄型磁気アタッチメントが接合固着され、該
    薄型磁気アタッチメントと当接する他方を厚みが0.4
    mm以下の被吸着体とされて、 該薄型磁気アタッチメントと該被吸着体との間に作用す
    る該磁気吸引力により、前記コーヌス内冠と前記コーヌ
    ス外冠とを吸着固定することを特徴とするコーヌスクロ
    ーネ。
  2. 【請求項2】 前記薄型磁気アタッチメントは、 同一磁極が互いに対向するように配列された2個以上の
    永久磁石と、互いに隣接する該永久磁石の間に配置され
    たヨークとからなり、該永久磁石の配列方向と平行な一
    側面が吸着側面となることを特徴とする対向集積型磁気
    アタッチメントである請求項1記載のコーヌスクロー
    ネ。
  3. 【請求項3】 前記薄型磁気アタッチメントは、 一面が吸着側面となる板状の磁気アタッチメントであっ
    て、 永久磁石および軟磁性体のいずれか一方で形成され、一
    端面が該吸着側面を形成し互いに間隔を隔てて配置され
    た複数の第1磁性部材と、 該永久磁石および該軟磁性体のいずれか他方で形成さ
    れ、該第1磁性部材の該一端面と交差する側面を覆い該
    第1磁性部材とで板状となる第2磁性部材と、 該第1磁性部材および該第2磁性部材の該吸着側面と背
    向する他端を覆い該吸着側面と背向する軟磁性体で形成
    された背向側部材とからなり、 かつ該永久磁石で形成された該第1磁性部材または該第
    2磁性部材は、該吸着側面側の該一端面が全てN極また
    はS極の一方の同一極となり、該一端面と背向する他端
    面が全てN極またはS極の他方の同一極となっているこ
    とを特徴とする変形対向集積型磁気アタッチメントであ
    る請求項1記載のコーヌスクローネ。
  4. 【請求項4】 前記薄型磁気アタッチメントおよび前記
    被吸着体のうちいずれかが形成している前記コーヌス内
    冠の表面と、前記義歯の表面との直距離の最小値が2.
    5mm以下である請求項1〜3のうちいずれかに記載の
    コーヌスクローネ。
JP20587295A 1995-08-11 1995-08-11 コーヌスクローネ Pending JPH0951901A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006081700A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Neomax Co Ltd 磁性アタッチメント
JP2006255209A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Wenyuan Wu モジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法及びモジュール化内、外冠構造及び計測器

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