JP2006255209A - モジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法及びモジュール化内、外冠構造及び計測器 - Google Patents
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Abstract
【課題】モジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法、並びにそのモジュール化内、外冠構造と計測器を提供する。
【解決手段】予め製造した内冠40と計測器60を歯科医師に提供し、歯科医師が天然支台歯を切削する判断の根拠とし、支台部11の切削過程で必要とする正確な支台部11を迅速且つ精密に完成できるようにし、ひいては修正のために増加する患者の再診回数をなくし、歯科医師の切削技術と技工所が内、外冠作製に費やす作業時間を削減すると同時に、歯科医師の切削技術の差や経験不足のために生じる不具合を根絶する。
【選択図】 図17
【解決手段】予め製造した内冠40と計測器60を歯科医師に提供し、歯科医師が天然支台歯を切削する判断の根拠とし、支台部11の切削過程で必要とする正確な支台部11を迅速且つ精密に完成できるようにし、ひいては修正のために増加する患者の再診回数をなくし、歯科医師の切削技術と技工所が内、外冠作製に費やす作業時間を削減すると同時に、歯科医師の切削技術の差や経験不足のために生じる不具合を根絶する。
【選択図】 図17
Description
本発明は歯科医師が施術する義歯に関し、特にモジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法及びそのモジュール化内、外冠構造及び計測器に関する。
図1から図4に示すように、歯科医師が患者の歯に施術する可撤性義歯は、天然支台歯10と義歯Tとの間に金属材質で製造した内冠20(図2に示す)を設け、その施術ステップは以下の通りである。
A.天然支台歯10の上段部を切削し、図2の符号11に示す支台部11を形成する。
B.この天然支台歯10の支台部11の印象を採得する。
C.支台部11の印象模型外形に基づいて、支台部11外周面と同じ形状の中空金属内冠20を作製する。
D.内冠20の外面の印象を採得する。
E.内冠20の印象模型外形に基づき、内冠20の該周面より略大きい外冠30(図4に示す)と外冠30を被覆する義歯Tを作製して完成する。
このなかで、支台部11の垂直方向外周面22と外冠30の垂直方向内周面31は両者とも同じ傾斜角を呈する。歯科医師が装着する操作の順序は、まず内冠20の内周面21に接着剤Cを注入し、続いて内部に接着剤Cを注入してある内冠20を天然支台歯10上段部の支台部11上に被せ、加圧して両者を密着接合し、接着剤Cが凝固した後、外冠30を具えた義歯Tを内冠20の外周面22上に被せて設置して可撤性義歯Tを完成する(図4に示す)。
A.天然支台歯10の上段部を切削し、図2の符号11に示す支台部11を形成する。
B.この天然支台歯10の支台部11の印象を採得する。
C.支台部11の印象模型外形に基づいて、支台部11外周面と同じ形状の中空金属内冠20を作製する。
D.内冠20の外面の印象を採得する。
E.内冠20の印象模型外形に基づき、内冠20の該周面より略大きい外冠30(図4に示す)と外冠30を被覆する義歯Tを作製して完成する。
このなかで、支台部11の垂直方向外周面22と外冠30の垂直方向内周面31は両者とも同じ傾斜角を呈する。歯科医師が装着する操作の順序は、まず内冠20の内周面21に接着剤Cを注入し、続いて内部に接着剤Cを注入してある内冠20を天然支台歯10上段部の支台部11上に被せ、加圧して両者を密着接合し、接着剤Cが凝固した後、外冠30を具えた義歯Tを内冠20の外周面22上に被せて設置して可撤性義歯Tを完成する(図4に示す)。
しかし、この可撤性義歯Tは施術において以下のような多くの欠点がある。
1.図1に示すように、上述のステップCとステップEは、通常専門の技工所に委託して技工士が歯科医師に代わって行うが、技工士がいない場合は全て歯科医師が独立して作業を行う。ここで、ステップAとステップBで、歯科医師は先に「支台部の切削形成」と「支台部印象」の二つの作業を完了しなければならない。歯科医師が実際に支台部を切削形成する過程で、技工所に引き渡す印象模型が内冠を作製するのに使用できるかどうかは、普通切削経験の累積によってしか保証されない。更に技工所は引き渡された印象後の支台部に対して、その外周面の傾斜角が将来内冠と組み合わせた際に干渉が起こらないかどうか検査し、傾斜角を検査して干渉が起きるという結果の場合、歯科医師が切削形成した市台部の外周面の角度が正しくないことを意味し、技工所は診療所に戻して歯科医師が修正を行う。歯科医師は再度患者に来てもらい、支台部外周面の傾斜角を修正し、新たに印象を採得して技工所に引き渡す。よって歯科医師が支台部を切削する技術がよくなければ、前述の状況が繰り返され、歯科医師と技工所との間で何回もの修正作業を引き起こし、徒に患者の受診回数を増やすばかりか、歯科医師の切削の複雑さと技工所の作業負担も増加してしまう。
1.図1に示すように、上述のステップCとステップEは、通常専門の技工所に委託して技工士が歯科医師に代わって行うが、技工士がいない場合は全て歯科医師が独立して作業を行う。ここで、ステップAとステップBで、歯科医師は先に「支台部の切削形成」と「支台部印象」の二つの作業を完了しなければならない。歯科医師が実際に支台部を切削形成する過程で、技工所に引き渡す印象模型が内冠を作製するのに使用できるかどうかは、普通切削経験の累積によってしか保証されない。更に技工所は引き渡された印象後の支台部に対して、その外周面の傾斜角が将来内冠と組み合わせた際に干渉が起こらないかどうか検査し、傾斜角を検査して干渉が起きるという結果の場合、歯科医師が切削形成した市台部の外周面の角度が正しくないことを意味し、技工所は診療所に戻して歯科医師が修正を行う。歯科医師は再度患者に来てもらい、支台部外周面の傾斜角を修正し、新たに印象を採得して技工所に引き渡す。よって歯科医師が支台部を切削する技術がよくなければ、前述の状況が繰り返され、歯科医師と技工所との間で何回もの修正作業を引き起こし、徒に患者の受診回数を増やすばかりか、歯科医師の切削の複雑さと技工所の作業負担も増加してしまう。
2.図5から図7に示すように、二本以上の支台歯で外冠30´を共用するとき、歯科医師が各支台部10aと10bを切削した後、各支台部の中心線が平行にならない現象がよくあり(図7の10a´と10b´に示す)、これは将来外冠30´がスムーズに支台部の内冠20´上に装着できないという重大な欠陥を引き起こす。各支台部10aと10bの中心線を平行に(図6に示す)して、二個の外冠30´を含む義歯T´がスムーズに装着できる(図5に示す)ためには、余計な修正の作業が必要となり、困難とコストが増加していく。
3.図2と図4に示すように、現在技工所で内冠20と外冠30を作製するとき、必ず歯科医師が引き渡した印象模型に基づいて作製するが、外冠30の内周面31が内冠20の外周面22に緊密に装着されるように、技工所は細心の注意をはらって内冠20の外周面22を切削しなければならず、内冠20の外周面22の加工に費やされる時間は、作成作業時間全体の40%以上を占める。技工所にとって、内冠20の外周面22の加工は非常に時間と手間のかかる作業である。
特開2004−321645号公報
本発明は、予め製造したモジュール化内冠、外冠及び計測器を提供し、歯科医師が患者に可撤性義歯を施術する過程で、迅速に精密に作製を完了できるようにし、特に公知技術の欠点を解決して、患者の修正のための数度にわたる受診をなくし、歯科医師と技工所両者の作業時間消耗を大幅に削減し、同時に歯科医師の切削技術の差や経験不足によって生じる不具合を一掃することを課題とする。
歯科医師が天然支台歯を切削形成する前に使用する計測器を提供する。この計測器の頂部面に凸出した計測棒を利用して、歯科医師が同一患部に二本以上の支台部を切削形成するときに、異なる規格の計測器を各支台部にそれぞれ被せて、各計測棒の間が平行か否かを観察できるようにし、平行を呈していないときは、修正時に各支台部の中心線が平行かどうかを判断するのに用いることができ、将来、内、外冠作製完了後、相互に組み合わせたときに干渉がおこって装着できない現象が起こらないことを確保できる。
モジュール化された内、外冠構造を提供する。予め金型で大量に作製した各種規格のモジュール化内冠、外冠によって、技工所は内冠外周面の傾斜角を切削する必要がなくなり、技巧所の内冠加工時間がなくなり、技工所は内冠作成作業の時間40%のコストを削減できる。
すなわち、本発明は、以下のステップからなることを特徴とするモジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法である。
a.人体の歯列に対応させてモジュール化した内冠を作製し、作製したモジュール化内冠に対応させてモジュール化外冠とモジュール化計測器を作製し、
b.患者の病変した歯に応じて対応するモジュール化計測器を選択し、
c.病変した歯の天然支台歯上に支台部を切削し、形成した支台部上にステップbで選択したモジュール化計測器をかぶせることができるようになるまで切削し、
d.ステップcの天然支台歯の支台部の印象を採得し、
e.ステップbで選択したモジュール化計測器に対応するモジュール化内冠を選択し、
f.ステップeで選択したモジュール化内冠をステップdで作製した印象模型の支台部上に装着固定し、印象模型上の歯ぎんの辺縁系上に基づいて該モジュール化内冠の細部を修正し、修正を経た該モジュール化内冠に基づいて該天然支台歯の歯ぎん辺縁形状に完全に一致したもう一つの内冠を作製し、
g.ステップeで選択したモジュール化内冠にマッチするモジュール化外冠を選択し、外部被覆を行って可撤性義歯の作製を完了する。
a.人体の歯列に対応させてモジュール化した内冠を作製し、作製したモジュール化内冠に対応させてモジュール化外冠とモジュール化計測器を作製し、
b.患者の病変した歯に応じて対応するモジュール化計測器を選択し、
c.病変した歯の天然支台歯上に支台部を切削し、形成した支台部上にステップbで選択したモジュール化計測器をかぶせることができるようになるまで切削し、
d.ステップcの天然支台歯の支台部の印象を採得し、
e.ステップbで選択したモジュール化計測器に対応するモジュール化内冠を選択し、
f.ステップeで選択したモジュール化内冠をステップdで作製した印象模型の支台部上に装着固定し、印象模型上の歯ぎんの辺縁系上に基づいて該モジュール化内冠の細部を修正し、修正を経た該モジュール化内冠に基づいて該天然支台歯の歯ぎん辺縁形状に完全に一致したもう一つの内冠を作製し、
g.ステップeで選択したモジュール化内冠にマッチするモジュール化外冠を選択し、外部被覆を行って可撤性義歯の作製を完了する。
また、本発明の可撤性義歯のモジュール化内冠構造は、人体の歯列に対応して製造し、且つモジュール化内冠は底部面、外周面及び頂部面を具え、該底部面は該頂部面の方向にくぼんでホールを設け、該外周面は上が狭く下が広い傾斜面とし、その底縁は該底部面の外周縁へ連続し、該頂部面の外周縁は該外周面の頂縁へ連続し、且つ中央に凸出して十字形状の挟持部を設けて成ることを特徴とする。
該頂部面上にホールと通じる通気孔を設けて成ることが好ましい。
該頂部面上にホールと通じる通気孔を設けて成ることが好ましい。
本発明の可撤性義歯のモジュール化外冠構造は、人体の歯列に基づいて製造したモジュール化内冠に対応させて製造し、且つモジュール化外冠は底部面、外周面及び頂部面を具え、該底部面から該頂部面方向に向かってくぼんだホールを設け、該ホールの垂直壁面にモジュール化内冠の外周面と同じ傾斜面を形成し、該外周面の底縁は該底部面の外周縁へ連続し、該頂部面の外周縁は該外周面の頂縁へ連続するようにして成ることを特徴とする。
本発明の可撤性義歯を作製するモジュール化計測器は、人体の歯列に基づいて製造したモジュール化内冠に対応させて製造し、且つモジュール化計測器は底部面、外周面及び頂部面を具え、該底部面から該頂部面の方向に向かってくぼんだホールを設け、天然支台歯の支台部上に被せて配置することができるようにし、該外周面の底縁は該底部面の外周縁に連続し、該頂部面の外周縁は該外周面の頂縁へ連続し、且つその中央に接続して上向きに計測棒を設けて成ることを特徴とする。
図13から図20に示すように、本発明のモジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法は以下の長所がある。
1.歯科医師が天然支台歯10の上段部を歯台部11に形成するとき、歯科医師はモジュール化計測器60でどれだけ切削すればよいかを判断でき、歯科医師が切削する過程で速くしかも精確に必要な支台部11を完成することができるため、患者が再診して修正する手間が省ける。
更に、技工所が共同して作業する国や地域であれば、歯科医師と技工所の両者間で交互に修正する作業時間をなくすことができ、同時に歯科医師の切削技術の差や経験不足による不具合も、本発明によって根絶できる。
2.同一患部に二本以上の支台歯10を切削するとき、歯科医師は計測器60を支台歯10の支台部11に装着して、計測器60上の計測棒65が平行でそろっているかどうか観察することによって、各支台部11の中心線が平行か否か判断できるため、将来金属材質の内冠40´と金属外冠50の製作が終わったときに、相互の干渉が決して起こらないことを確保できる。
3.挟持装置70を利用して、可塑性材料の内冠40と顎堤が接続する相対位置を取得し、これにより支台部11と歯ぎんに完全に符合する金属材質の内冠40´を作製でき、全過程において内冠40´の外周面を再切削する必要がないため、内冠40´と外冠50の製作時間を大幅に削減できる。
4.モジュール化外冠50は対応するモジュール化内冠40に合わせて予め大量に生産するもので、公知技術の方法で内冠20が完成してから印象模型に基づいて作製しなければならないのとは全く異なるため、不必要な二回目の印象プロセスを完全に省略し、経済効果が高い。
1.歯科医師が天然支台歯10の上段部を歯台部11に形成するとき、歯科医師はモジュール化計測器60でどれだけ切削すればよいかを判断でき、歯科医師が切削する過程で速くしかも精確に必要な支台部11を完成することができるため、患者が再診して修正する手間が省ける。
更に、技工所が共同して作業する国や地域であれば、歯科医師と技工所の両者間で交互に修正する作業時間をなくすことができ、同時に歯科医師の切削技術の差や経験不足による不具合も、本発明によって根絶できる。
2.同一患部に二本以上の支台歯10を切削するとき、歯科医師は計測器60を支台歯10の支台部11に装着して、計測器60上の計測棒65が平行でそろっているかどうか観察することによって、各支台部11の中心線が平行か否か判断できるため、将来金属材質の内冠40´と金属外冠50の製作が終わったときに、相互の干渉が決して起こらないことを確保できる。
3.挟持装置70を利用して、可塑性材料の内冠40と顎堤が接続する相対位置を取得し、これにより支台部11と歯ぎんに完全に符合する金属材質の内冠40´を作製でき、全過程において内冠40´の外周面を再切削する必要がないため、内冠40´と外冠50の製作時間を大幅に削減できる。
4.モジュール化外冠50は対応するモジュール化内冠40に合わせて予め大量に生産するもので、公知技術の方法で内冠20が完成してから印象模型に基づいて作製しなければならないのとは全く異なるため、不必要な二回目の印象プロセスを完全に省略し、経済効果が高い。
図8及び図9に示すように、本発明のモジュール化内冠40構造は、人体口腔上顎及び下顎の32本の歯列の形状と寸法に基づいて予め金型を作り、且つ可塑性材料で一体成型でこの32本の歯列より略小さいモジュール化内冠40を製造することによって、歯科医師が患者の歯の位置に応じて対応するモジュール化内冠40を選択できるようにする。
本発明のモジュール化内冠40は底部面41、外周面42及び頂部面43を具える。底部面41から頂部面43の方向に向かってくぼんだホール44を設け、天然支台歯の支台部上(図中未表示)に被せて配置できるようにする。外周面42は上が狭く下が広い傾斜面とし、その底縁は底部面41の外周縁411に連なる。頂部面43の外周縁431は該周面42の頂縁に連なり、頂部面43の中央に凸出して十字形状の挟持部45を設け、また頂部面43にホール44に通じる通気孔46を設ける。
図10に示すように、本発明のモジュール化外冠50は、対応するモジュール化内冠40にマッチさせて使用し、よってモジュール化外冠50の形状及び寸法はモジュール化内冠40の形式に基づきこれに対応させて製造し、金属を採用して製造することができ、またはその他の使用可能な材質で作製することができる。
本発明のモジュール化外冠50は底部面51、外周面52及び頂部面53を具える。底部面51から頂部面52の方向に向かってくぼんだホール54を設け、ホール54の垂直方向壁面541は内冠40の外周面42と同じ傾斜面を具える。外周面52の底縁は底部面51の外周縁に連なり、頂部面53の外周縁は外周面52の頂縁に連なる。
図11に示すように、本発明の計測器60の形状と寸法は、モジュール化内冠40の形状と寸法に対応するように設け、よってモジュール化計測器60の形状と寸法はモジュール化内冠40の形式に基づいて対応させて製造する。よって、歯科医師が天然支台歯の支台部を切削するとき、歯科医師は切削中の天然支台歯の支台部が精密正確であるかどうかを判断するのに用いることができる。計測器60は金属材質またはその他の使用可能な材質で製造することができ、各計測器60は底部面61、外周面62及び頂部面63を具える。底部面61から頂部面62の方向に向かってくぼんでホール64を設け、天然支台歯の支台部上(図中未表示)に被せて配置することができるようにする。外周面62の底縁は底部面61の外周縁611に連なり、頂部面63の外周縁は外周面62の頂縁に連なり、頂部面63の中央に接続して上向きに計測棒65を設ける。
図12に示すように、技工所での加工作業に一般に使用される挟持装置70は、垂直方向に上下に位置移動できるグリップ71と水平方向に一移動できるパネル72を具え、グリップ71は研磨ヘッドの挟持に用い、パネル72は歯科医師が技工所に引き渡した印象模型を配置固定するのに用いる。本発明の加工過程では、この公知の挟持装置70を使用して操作する。ただしこの挟持装置70のメカニズムは設計が多様であり、前述のグリップ71とパネル72を具えていればよい。これは本発明の請求範囲ではないから詳述しない。
図13から図20に示すように、本発明が示すモジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法は、以下のステップを具えて成る。
a.患者の病変した歯に応じて、図14に示すように対応するモジュール化計測器60を選択する。
b.病変した歯である天然支台歯10を支台部11に切削する。図15に示すように、モジュール化計測器60のホール64が形成した支台部11に適合しはまるようになるまで切削する。
c.図16に示すように、天然支台歯10の支台部11の印象模型Mを採得する。
d.モジュール化計測器60に対応したモジュール化内冠40を選び、図17に示すように、モジュール化内冠40の挟持部45を挟持装置70のグリップ71に固定し、ステップcの印象模型Mを挟持装置70のパネル72上に固定する。
e.グリップ71の上下移動を利用して、内冠40を印象模型Mの支台部11´上に装着すると、モジュール化内冠40と顎堤の正確な接続位置がわかる。更に印象模型Mの歯ぎん辺縁の形状に基づき、図18に示すように、内冠40の辺縁401を修正した後、図19に示すように、天然支台歯10の歯ぎん辺縁形状に完全に合ったもう一つの内冠40´を作製する。
f.図20に示すように、ステップdで選んだモジュール化内冠40にマッチするモジュール化外冠50を選び、外部被覆を行って義歯tを完成する。これで可撤性義歯の作製が完了する。
a.患者の病変した歯に応じて、図14に示すように対応するモジュール化計測器60を選択する。
b.病変した歯である天然支台歯10を支台部11に切削する。図15に示すように、モジュール化計測器60のホール64が形成した支台部11に適合しはまるようになるまで切削する。
c.図16に示すように、天然支台歯10の支台部11の印象模型Mを採得する。
d.モジュール化計測器60に対応したモジュール化内冠40を選び、図17に示すように、モジュール化内冠40の挟持部45を挟持装置70のグリップ71に固定し、ステップcの印象模型Mを挟持装置70のパネル72上に固定する。
e.グリップ71の上下移動を利用して、内冠40を印象模型Mの支台部11´上に装着すると、モジュール化内冠40と顎堤の正確な接続位置がわかる。更に印象模型Mの歯ぎん辺縁の形状に基づき、図18に示すように、内冠40の辺縁401を修正した後、図19に示すように、天然支台歯10の歯ぎん辺縁形状に完全に合ったもう一つの内冠40´を作製する。
f.図20に示すように、ステップdで選んだモジュール化内冠40にマッチするモジュール化外冠50を選び、外部被覆を行って義歯tを完成する。これで可撤性義歯の作製が完了する。
図21に示すように、作製した内冠40´を最後に歯科医師が接着剤Cで患者の天然支台歯10の支台部11に粘着固定した後、モジュール化外冠50を具えた義歯tを内冠40´に装着すると、患者への可撤性義歯施術が完了する。
10、10a、10b、10b´ 天然支台歯
11、11´ 支台部
20、20´、40、40´ 内冠
21、31 内周面
22、42、52、62 外周面
30、30´、50 外冠
41、51、61 底部面
43、53、63 頂部面
44、54、64 ホール
45 挟持部
46 通気孔
60 計測器
65 計測棒
70 挟持装置
71 グリップ
72 パネル
401 辺縁
411、431、611 外周縁
541 垂直方向壁面
C 接着剤
M 印象模型
t、T、T´ 義歯
11、11´ 支台部
20、20´、40、40´ 内冠
21、31 内周面
22、42、52、62 外周面
30、30´、50 外冠
41、51、61 底部面
43、53、63 頂部面
44、54、64 ホール
45 挟持部
46 通気孔
60 計測器
65 計測棒
70 挟持装置
71 グリップ
72 パネル
401 辺縁
411、431、611 外周縁
541 垂直方向壁面
C 接着剤
M 印象模型
t、T、T´ 義歯
Claims (5)
- モジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法であって、そのステップは、
a.人体の歯列に対応させてモジュール化した内冠を作製し、作製したモジュール化内冠に対応させてモジュール化外冠とモジュール化計測器を作製し、
b.患者の病変した歯に応じて対応するモジュール化計測器を選択し、
c.病変した歯の天然支台歯上に支台部を切削し、形成した支台部上にステップbで選択したモジュール化計測器をかぶせることができるようになるまで切削し、
d.ステップcの天然支台歯の支台部の印象を採得し、
e.ステップbで選択したモジュール化計測器に対応するモジュール化内冠を選択し、
f.ステップeで選択したモジュール化内冠をステップdで作製した印象模型の支台部上に装着固定し、印象模型上の歯ぎんの辺縁系上に基づいて該モジュール化内冠の細部を修正し、修正を経た該モジュール化内冠に基づいて該天然支台歯の歯ぎん辺縁形状に完全に一致したもう一つの内冠を作製し、
g.ステップeで選択したモジュール化内冠にマッチするモジュール化外冠を選択し、外部被覆を行って可撤性義歯の作製を完了し、
以上のステップを具えて成ることを特徴とするモジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法。 - 可撤性義歯のモジュール化内冠構造は、人体の歯列に対応して製造し、且つモジュール化内冠は底部面、外周面及び頂部面を具え、該底部面は該頂部面の方向にくぼんでホールを設け、該外周面は上が狭く下が広い傾斜面とし、その底縁は該底部面の外周縁へ連続し、該頂部面の外周縁は該外周面の頂縁へ連続し、且つ中央に凸出して十字形状の挟持部を設けて成ることを特徴とする可撤性義歯のモジュール化内冠構造。
- 該頂部面上にホールと通じる通気孔を設けて成ることを特徴とする請求項2記載の可撤性義歯のモジュール化内冠構造。
- 可撤性義歯のモジュール化外冠構造は、人体の歯列に基づいて製造したモジュール化内冠に対応させて製造し、且つモジュール化外冠は底部面、外周面及び頂部面を具え、該底部面から該頂部面方向に向かってくぼんだホールを設け、該ホールの垂直壁面にモジュール化内冠の外周面と同じ傾斜面を形成し、該外周面の底縁は該底部面の外周縁へ連続し、該頂部面の外周縁は該外周面の頂縁へ連続するようにして成ることを特徴とする可撤性義歯のモジュール化外冠構造。
- 可撤性義歯を作製するモジュール化計測器は、人体の歯列に基づいて製造したモジュール化内冠に対応させて製造し、且つモジュール化計測器は底部面、外周面及び頂部面を具え、該底部面から該頂部面の方向に向かってくぼんだホールを設け、天然支台歯の支台部上に被せて配置することができるようにし、該外周面の底縁は該底部面の外周縁に連続し、該頂部面の外周縁は該外周面の頂縁へ連続し、且つその中央に接続して上向きに計測棒を設けて成ることを特徴とする可撤性義歯のモジュール化計測器。
Priority Applications (1)
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JP2005078220A JP2006255209A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | モジュール化内、外冠構造を使用した可撤性義歯の施術方法及びモジュール化内、外冠構造及び計測器 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6264357A (ja) * | 1985-09-12 | 1987-03-23 | 小柳津 純男 | 可撤性ブリツジに於ける内冠の研磨方法 |
JPH0951901A (ja) * | 1995-08-11 | 1997-02-25 | Aichi Steel Works Ltd | コーヌスクローネ |
WO2001091664A1 (fr) * | 2000-05-29 | 2001-12-06 | Kabushiki Kaisya Advance | Systeme de mesurage/usinage s'appliquant a la dentisterie |
JP2002000625A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-01-08 | Takumi Kochi | 緩衝機構を備えたチタン・マグネット・クラウンシステム用インプラント |
-
2005
- 2005-03-17 JP JP2005078220A patent/JP2006255209A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6264357A (ja) * | 1985-09-12 | 1987-03-23 | 小柳津 純男 | 可撤性ブリツジに於ける内冠の研磨方法 |
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