JP4320373B2 - 義歯アタッチメントおよびそのキーパ - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,磁気吸引力を利用して義歯を固定するための義歯アタッチメントの構造に関する。
【0002】
【従来技術】
歯科の分野においては,磁気吸引力を利用して義歯を固定するための義歯アタッチメントの開発が進められている。従来の義歯アタッチメント9は,図7に示すごとく,義歯81に配設された磁石構造体91と,該磁石構造体91を吸着させるために根面板82に配設されたキーパ92とよりなる。キーパ92は,軟磁性体により構成されており,上記磁石構造体91との間において吸引力を発揮する。
【0003】
近年,医療における診断方法の一つとして,頭部の内部状態を画像に写し出す核磁気共鳴装置(MRI)を用いる方法が広く採用されている(以下,MRI診断という)。このMRI診断を行う際に,上記義歯アタッチメント用のキーパが口腔内に配設されている場合には,得られる画像に乱れを生じさせる場合がある。これは,キーパが軟磁性体であるため,MRI診断時の磁気を乱すためである。
【0004】
この対策として,キーパ自体の磁気的影響を少なくする工夫,例えばキーパの小型化,構造の変更等の工夫がなされてきた。しかし,軟磁性体であるキーパが存在する限りは,MRI診断への影響を皆無にすることはできない。そこで,キーパを着脱可能に設け,MRI診断を行う際にはキーパを口腔内から取り外す対策が検討されてきた。
【0005】
特開平7−241602号公報,特開平7−24132号公報,特開平8−646号公報,特開平9−224959号公報,特開平10−229992号公報等には,キーパを着脱可能に配設する手法が種々示されている。
これらを代表して図8,図9に従来の着脱可能なキーパ92を有する義歯アタッチメント9を示す。
【0006】
同図に示すごとく,上記キーパ92は,根面板82に固定されるトレー921と,該トレー921に螺着されるねじ部材922とよりなる。トレー921は,非磁性体よりなり,根面板82に鋳ぐるみ配設される。また,ねじ部材922は,軟磁性体よりなり,その胴部923をトレー921に螺着可能に設けてある。そして,ねじ部材922の頭部924の当接面925の面積を,磁石構造体911の当接面910の面積に対応させてある。なお,ねじ部材の当接面925には,回転工具(ドライバー)を係合させるための係合穴926を設けてある。
磁石構造体911は,樹脂製のキャップ状の固定部材912を介して義歯81に接着させてある。この磁石構造体911と固定部材912とを組み合わせたものが磁石装置91である。
【0007】
【解決しようとする課題】
ところで,従来の義歯アタッチメント用キーパ92においては,次の問題がある。
即ち,上記キーパ92における軟磁性部品は上記ねじ部材922のみにより構成されている。そして,このねじ部材922の頭部924のみによって上記磁石構造体911からの荷重を受けている。そのため,ねじ部材922の胴部923のねじ部への負担が大きくなる。それ故,ねじ部材922の大型化,ひいては義歯アタッチメント9全体の大型化を招いてしまう。
【0008】
また,上記従来の磁石装置91においては,次の問題がある。
即ち,上記固定部材912と磁石構造体911との間の接着性は,合成樹脂と金属との接着であるため,必ずしも十分な接着力が得られない場合がある。そのため,義歯アタッチメントの無理な使用によって,上記キャップ状の固定部材912から磁石構造体911が脱落するおそれがあった。
【0009】
また,固定部材912と磁石構造体911とは,これらの接着位置がずれる場合がある。すなわち,固定部材912内部への磁石構造体911の挿入位置が十分でないまま接着される場合もある。この場合には耐久性に影響を与えるおそれがある。
そのため,上記磁石装置においては,固定部材と磁石構造体との接合力に優れ,かつ,両者の位置合わせが容易な構造の開発が望まれていた。
【0010】
また,義歯アタッチメントの使用に際しては,キーパを根面板に対して精度よくかつ健全な状態で鋳接する必要がある。そのために,新しいキーパを開発した場合には,これに適した鋳接用の治具も開発することが重要である。
【0011】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,着脱可能であると共にコンパクトな構造の義歯アタッチメント用キーパ,及び,固定部材と磁石構造体の接合力に優れていると共に両者の位置合わせが容易な義歯アタッチメント用磁石装置,並びに,これらを用いた義歯アタッチメント,さらには,キーパの優れた鋳接用治具を提供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】
請求項1の発明は,該キーパは,根面板に固定される非磁性体のトレーと,該トレーに装着される軟磁性体のリング部材及びねじ部材とよりなり,
上記トレーは断面略T字形状を有していると共にその中央部に雌ねじ山を設けた装着孔を有しており,かつ,上記T字形状の翼部にはその上面外周側をテーパ状に傾けてあり,
上記ねじ部材は上記装着孔に螺着可能な雄ねじ山を設けた胴部と該胴部より大径の頭部とを有しており,
上記リング部材は上記ねじ部材の上記頭部を収納する凹部を有すると共に該凹部の底部に上記胴部を挿入可能な貫通孔を有しており,かつ,上記トレーに対面する下面外周部を上記翼部の上記上面に対応するようにテーパ状に傾けてあり,
上記トレーの上記上面に上記リング部材の上記下面のみを当接させて該リング部材を載置すると共に,該リング部材を貫通させて上記ねじ部材を上記トレーに螺着することにより,上記リング部材の凹部に収納させた上記ねじ部材の頭部と該頭部の外周側に位置するリング部材との両者のみによって上記磁石装置との当接面を形成するよう構成されており,
かつ,上記トレーの上記装着孔は貫通孔であり,その長さは上記ねじ部材の胴部の長さに合わせて設けてあることを特徴とする義歯アタッチメント用キーパにある。
【0013】
本発明において最も注目すべきことは,上記義歯アタッチメント用のキーパは,上記トレー,リング部材,ねじ部材という3つの部品よりなり,上記トレーにリング部材を載置すると共にねじ部材を螺着することにより,上記ねじ部材の頭部とその外周側に位置するリング部材とによって上記磁石装置との当接面を形成することである。
【0014】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明のキーパは,上記のごとく,非磁性体のトレーと,軟磁性体のリング部材及びねじ部材とよりなる。そして,リング部材及びねじ部材は,ねじ部材とトレーとの螺着状態を解除すれば,取り外すことができる。そのため,キーパを口腔内に配設した後においても,リング部材及びねじ部材を取り外すことにより,口腔内での軟磁性体の存在を無くすることができる。それ故,本発明のキーパを用いれば,義歯アタッチメント使用者であっても,MRI診断を正確に行うことができる。
【0015】
また,上記キーパは,上記のごとく,軟磁性体を上記リング部材とねじ部材という2つの部品により構成してある。そして,上記リング部材は上記ねじ部材により固定はされるものの,上記トレーに直接載置されている。また,上記ねじ部材の頭部は上記のごとくリング部材の凹部に収納され,ねじ部材とリング部材の両者によって上記磁石構造体との当接面が形成される。
【0016】
そのため,キーパに当接する磁石構造体からの荷重は,上記リング部材とねじ部材の両者によって受け止められる。それ故,従来よりもねじ部材の胴部のねじ山にかかる負荷を軽減することができる。これにより,そのねじ部の小型化を図ることができ,ひいては義歯アタッチメント全体の小型化を実現できる。
また,上記キーパの当接面は,上記のごとく,ねじ部材の頭部だけではなく,リング部材を含めて形成される。そのため,ねじ部材の垂直度などの加工精度は,従来よりもラフにすることができる。
【0017】
このように,本発明によれば,着脱可能であると共にコンパクトな構造の義歯アタッチメント用キーパを提供することができる。
【0018】
次に上記トレーの上記装着孔は貫通孔であり,その長さは上記ねじ部材の胴部の長さに合わせて設けてある即ち,上記トレーの装着孔には底部を設けずに,上記ねじ部材の胴部の長さに対応させて内面にねじ切りする。これにより,上記ねじ部材の胴部を上記装着孔の内面すべてを有効に利用して螺着させることができると共に,上記トレーの全体高さを低くすることができる。それ故,義歯アタッチメント用キーパ,ひいては義歯アタッチメント全体を,さらにコンパクト化することができる。
【0019】
次に,義歯アタッチメント用磁石装置としては次の発明がある。
即ち根面板に固定されたキーパに磁気吸引力を発揮して義歯を固定するための義歯アタッチメント用磁石装置において,
該磁石装置は,磁力を発生する磁石構造体と,該磁石構造体を保持すると共に上記義歯に固定される固定部材とよりなり,
上記磁石構造体は,略円盤形状を有していると共にその外周側面の中央に外方に突出した大径突出部を有しており,上記固定部材は,上記磁石構造体を保持するリング状の保持部を有していると共に該保持部の内周面に上記大径突出部を収容する窪部を設けてあり,
上記磁石構造体の大径突出部を上記固定部材の上記窪部に係合させることにより両者を嵌合接合してあり,
上記固定部材の上記義歯に対面する端部には開口部を設けてあり,該開口部に上記磁石構造体の一端を露出させてあることを特徴とする義歯アタッチメント用磁石装置がある。
【0020】
本発明において最も注目すべきことは,上記磁石装置は,上記大径突出部を有する磁石構造体と上記窪部を有する固定部材とよりなり,かつ両者は上記大径突出部と上記窪部を係合させることにより嵌合してあることである。
【0021】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明の磁石装置は,上記のごとく,円盤形状の外周側面に上記大径突出部を有する磁石装置と,リング状の保持部の内周面に上記窪部を有する固定部材とよりなる。そのため,両者の接合は,上記大径突出部と窪部を係合させることにより嵌合して行うことができる。それ故,両者の接合は,上記大径突出部と窪部との係合による機械的な作用によって,その接合強度を向上させることができる。
【0022】
また,上記両者の大径突出部と窪部との間には,従来と同様の接着剤を介在させることもできる。この場合には,上記機械的な作用にあわせて接着剤の接着力が得られ,さらに上記両者の間の接合強度を向上させることができる。
【0023】
また,上記両者を嵌合させる際の位置合わせは,上記大径突出部と窪部の存在によって,容易に行うことができる。すなわち,両者の大径突出部と窪部を係合させることによって,両者の嵌合位置が必然的に決定される。それ故,上記両者の位置合わせは,従来よりも格段に容易化される。
【0024】
したがって,本発明のよれば,固定部材と磁石構造体の接合力に優れ,かつ,両者の位置合わせが容易な義歯アタッチメント用磁石装置を提供することができる。
【0025】
次に上記固定部材の上記義歯に対面する端部には開口部を設けてあり,該開口部に上記磁石構造体の一端を露出させてある。これにより,上記固定部材の全高,すなわち義歯アタッチメント用磁石装置の全高を小さくすることができる。なお,この開口部の形成は,上述した磁石構造体と固定部材の接合方法,即ち,大径突出部と窪部による機械的な接合力の発生を得ることによりはじめて実現できるものである。
【0026】
次に,上記優れたキーパ及び磁石装置を用いた義歯アタッチメントとしては,次の発明がある。
即ち,請求項2の発明のように,義歯に配設された磁石装置と,該磁石装置を吸着させるためのキーパとよりなる義歯アタッチメントにおいて,
上記磁石装置は,磁力を発生する磁石構造体と,該磁石構造体を保持すると共に上記義歯に固定される固定部材とよりなり,
上記磁石構造体は,略円盤形状を有していると共にその外周側面に外方に突出した大径突出部を有しており,上記固定部材は,上記磁石構造体を保持するリング状の保持部を有していると共に該保持部の内周面に上記大径突出部を収容する窪部を設けてあり,上記磁石構造体の大径突出部を上記固定部材の上記窪部に係合させることにより両者を嵌合接合してあると共に,上記固定部材の上記義歯に対面する端部には開口部を設けてあり,該開口部に上記磁石構造体の一端を露出させてあり,
上記キーパは,根面板に固定される非磁性体のトレーと,該トレーに装着される軟磁性体のリング部材及びねじ部材とよりなり,
上記トレーは断面略T字形状を有していると共にその中央部に雌ねじ山を設けた装着孔を有しており,かつ,上記T字形状の翼部にはその上面外周側をテーパ状に傾けてあり,
上記ねじ部材は上記装着孔に螺着可能な雄ねじ山を設けた胴部と該胴部より大径の頭部とを有しており,
上記リング部材は上記ねじ部材の上記頭部を収納する凹部を有すると共に該凹部の底部に上記胴部を挿入可能な貫通孔を有しており,かつ,上記トレーに対面する下面外周部を上記翼部の上記上面に対応するようにテーパ状に傾けてあり,
上記トレーの上記上面に上記リング部材の上記下面のみを当接させて該リング部材を載置すると共に,該リング部材を貫通させて上記ねじ部材を上記トレーに螺着することにより,上記リング部材の凹部に収納させた上記ねじ部材の頭部と該頭部の外周側に位置するリング部材との両者のみによって上記磁石装置との当接面を形成するよう構成されており,
かつ,上記トレーの上記装着孔は貫通孔であり,その長さは上記ねじ部材の胴部の長さに合わせて設けてあることを特徴とする義歯アタッチメントがある。
【0027】
本発明においては,上記のごとく,着脱可能であると共にコンパクトなキーパを用いるので,MRI診断を容易に行うことができると共に,全体の大きさを小型化することができる。さらには上記磁石装置を用いることにより,その耐久性及び配設精度を向上させることができる。それ故,上記義歯アタッチメントを用いれば,義歯アタッチメントの用途を更に拡大することができる。
【0028】
次に請求項1に記載のキーパにおける上記トレーを根面板に鋳接する際に用いる鋳接用治具であって,
上記トレーの上面を覆うための円盤部と,該円盤部から垂設され上記トレーの上記装着穴に螺着可能なねじ込み部とを有し,かつ,該ねじ込み部の長さは,上記キーパにおける上記ねじ部材の上記胴部の長さよりも長いことを特徴とする鋳接治具ある。
【0029】
本発明の鋳接治具において最も注目すべきことは,上記円盤部とねじ込み部とを有していることである。
この鋳接治具を上記トレーに装着した状態で根面板へのトレーの鋳接(鋳ぐるみ)を行うことにより,トレーを健全な状態で根面板へ鋳接することができる。
【0030】
即ち,上記円盤部によりトレーの上面を覆うことにより,鋳接時における根面板用の溶湯及び高温ガスとトレー上面との接触を防止することができる。これにより,トレー上面でのスケールの生成等を確実に防止することができる。
また,上記長さを有するねじ込み部をトレーの装着穴に配置することによって,上記と同様に,溶湯が装着穴内に侵入することを防止することができる。そのため,トレーの装着穴を鋳接後においても健全な状態に維持することができる。
【0031】
また上記円盤部には,上記ねじ込み部を設けた面と反対側の面に突出させた取手部を設けてあることが好ましい。この場合には,取手部を介して鋳接治具を容易に取り扱うことができる。さらには,鋳接時において,鋳接治具を鋳型に埋設した際の固定手段として機能させることもできる。
【0032】
また上記取手部は,上記円盤部から垂設された円柱形状の支柱部とその先端に設けられた頭部とよりなり,該頭部は上記支柱部よりも大径の円柱の側面2箇所を切り取って平面部を設けた形状を有していることが好ましい。この場合には,上記取手部の頭部における上記平面部の存在によって,キーパへのねじ込み作業の容易化及び上記埋設時の固定機能の強化を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本発明の実施形態例にかかる義歯アタッチメント用キーパにつき,図1,図2を用いて説明する。
図1に示すごとく,本例の義歯アタッチメント1は,従来と同様の磁石装置91に本発明のキーパ2を組み合わせたものである。即ち,義歯81に配設された磁石装置91と,該磁石装置91を吸着させるためのキーパ2とよりなる。
【0034】
本例のキーパ2は,図1に示すごとく,根面板82に固定される非磁性体のトレー21と,該トレー21に装着される軟磁性体のリング部材22及びねじ部材23とよりなる。
上記トレー21はその中央部に雌ねじ山を設けた装着孔210を有している。上記ねじ部材23は上記装着孔210に螺着可能な雄ねじ山を設けた胴部231と該胴部231より大径の頭部232とを有している。上記リング部材22は上記ねじ部材23の上記頭部232を収納する凹部221を有すると共に該凹部221の底部に上記胴部231を挿入可能な貫通孔222を有している。
【0035】
そして,上記トレー21に上記リング部材22を載置すると共に,該リング部材22を貫通させて上記ねじ部材23を上記トレー22に螺着することにより,上記リング部材22の凹部221に収納させた上記ねじ部材23の頭部232と該頭部232の外周側に位置するリング部材22とによって上記磁石装置91との当接面20を形成するよう構成されている。
【0036】
以下,これを詳説する。
上記キーパ2を構成するトレー21は,図1に示すごとく,断面略T字形状を呈していると共に,その中央部に上記装着孔210を設けてある。T字形状の翼部212は,外周側をテーパ状に傾けて,後述するリング部材22との位置決め性を向上させている。
【0037】
装着孔210は,同図に示すごとく,貫通孔として設けてあり,その長さは上記ねじ部材23の胴部231の長さに合わせて設けてある。そして装着孔210の内面には,その軸方向全長に雌ねじ山を設けてある。
また,このトレー21は,非磁性体としてのSUS316により設けてあり,上記根面板82の鋳造時に鋳ぐるむ(鋳接する)ことによって根面板82に配設される。
【0038】
上記リング部材22は,同図に示すごとく,上記トレー21の形状に合致するように,下面225の形状を中央部が突出した形状に設けてある。また,リング部材22の上面の中央部には,上記のごとく,ねじ部材23の頭部232を収納する凹部221を設けてある。そして,凹部221の底部には,ねじ部材23の胴部231を遊貫可能な貫通孔222を設けてある。
【0039】
上記ねじ部材23は,同図に示すごとく,トレー21の装着孔210に螺着可能な雄ねじ山を設けた胴部231を有している。この胴部231の長さは,これを装着した際に,トレー21の下端にちょうど胴部23の先端が露出する長さに合わせてある。
【0040】
また,ねじ部材23の頭部232は,リング部材22の凹部221に収納できる形状に設けられている。即ち,頭部232の厚みは凹部221の深さに,頭部232の外径は凹部221の内径に合わせて設けてある。
また,頭部232の上面には,回転工具を係合させるための係合穴238を設けてある。
【0041】
次に,本例の作用効果につき説明する。
本例の義歯アタッチメント1を構成するキーパ2は,上記のごとく,非磁性体のトレー21と,軟磁性体のリング部材22及びねじ部材23とよりなる。そして,リング部材22及びねじ部材23は,ねじ部材23とトレー21との螺着状態を解除すれば,取り外すことができる。そのため,この取り外しを行えば,キーパ2を口腔内に配設した後においても,口腔内での軟磁性体の存在を無くすることができる。それ故,本例のキーパ2を用いれば,義歯アタッチメント使用者であっても,MRI診断を正確に行うことができる。
【0042】
また,キーパ2は,上記のごとく,軟磁性体部分を,リング部材22とねじ部材23という2つの部品により構成してある。そして,リング部材22はねじ部材23により固定はされるものの,トレー21に直接載置されている。また,ねじ部材23の頭部232は上記のごとくリング部材22の凹部221に収納され,ねじ部材23とリング部材22の両者によって磁石装置91との当接面20が形成される。
【0043】
そのため,キーパ2に当接する磁石装置91からの荷重は,リング部材22とねじ部材23の両者によって受け止められる。それ故,従来よりもねじ部材23の胴部231にかかる負荷を軽減することができる。これにより,そのねじ部の小型化を図ることができ,ひいては義歯アタッチメント1全体の小型化を実現できる。また,上記キーパ2の当接面20は,上記のごとく,ねじ部材23の頭部232だけではなく,リング部材22を含めて形成される。そのため,ねじ部材23の垂直度などの加工精度は,従来よりもラフにすることができる。
【0044】
更に,本例では,トレー21の装着孔210は貫通孔であり,その長さはねじ部材23の胴部231の長さに対応して設けてある。そのため,ねじ部材23の胴部231を装着孔210の内面すべてを有効に利用して螺着させることができると共に,上記トレー21の全体高さを低くすることができる。それ故,義歯アタッチメント用キーパ2,ひいては義歯アタッチメント1全体を,さらにコンパクト化することができる。
【0045】
実施形態例2
本例は,図3に示すごとく,実施形態例1における磁石装置を本発明の構造のものに変更した例である。
即ち,図3に示すごとく,本例における磁石装置10は,磁力を発生する磁石構造体11と,磁石構造体11を保持すると共に義歯81に固定されるスカート状の固定部材12とよりなる。
【0046】
上記磁石構造体11は,略円盤形状を有していると共にその外周側面に外方に突出した大径突出部11を有しており,上記固定部材12は,上記磁石構造体11を保持するリング状の保持部120を有していると共に該保持部120の内周面に上記大径突出部111を収容する窪部121を設けてある。
【0047】
上記磁石構造体11の大径突出部111を上記固定部材12の上記窪部121に係合させることにより両者を嵌合してある。
更に,本例では,上記固定部材12の上記義歯81に対面する端部には開口部を設けてあり,該開口部に上記磁石構造体の一端を露出させてある。
また,上記固定部材12には,キーパ2のリング部材22を囲うように延設されたスカート部125を設けて,全体をスカート状にしてある。
【0048】
また,上記磁石構造体11と固定部材12との接合を,上記大径突出部111と窪部121とを係合させることにより両者を嵌合することにより行っている。そのため,両者の接合は,機械的な作用によりその接合強度を向上させることができる。
また,上記両者11,12の間には,従来と同様の接着剤を介在させてある。そのため,上記機械的な作用にあわせて接着剤の接着力が得られる。
【0049】
また,上記両者11,12を嵌合させる際には,上記大径突出部111と窪部121との係合によって,両者の嵌合位置が必然的に決定される。そのため,従来よりも容易に磁石装置の作製を行うことができる。
【0050】
また,本例の場合には,上述したコンパクトなキーパ2と磁石装置10との組み合わせにより,義歯アタッチメント1全体の大幅な小型化を実現することができる。具体的には,従来の義歯アタッチメント9(図8)と比べると,30%以上の小型化を達成することができる。
【0051】
即ち,磁石装置とキーパとを吸着させた状態で,磁石装置の上端からキーパの下端までの距離を全高とした場合には,その全高は,従来の場合(図8)が4.8mmであるのに対し,本例の場合(図3)は3.3mmとすることができる。
この理由は,上記のごとく,キーパ2および磁石装置10において積極的な小型化を図ったことにある。
【0052】
即ち,キーパ2においては,ねじ部材23の胴部231への荷重集中を抑えたことによる,胴部231の短小,縮径化,及び,トレー21の底部を削除して装着孔210を貫通孔とした。
また,磁石装置10においては,上記大径突出部111と窪部121との係合によって,固定部材12の上端において開口部の形成を実現した。これにより,磁石装置10の大幅な小型化が得られた。
このように,本発明においては義歯アタッチメント用キーパ2,磁石装置10,ひいては義歯アタッチメント1全体を大幅に小型化することができ,その用途を更に拡大することができる。
【0053】
さらに,本例では,図4に示すごとく,磁石構造体11とキーパ2とを当接させた状態において,リング部材22とスカート部125との間に0.05〜0.5mmの隙間dを設けた。そのため,磁石装置10とキーパ2との当接作業時に,位置合わせを容易に行うことができる。
【0054】
参考例1
本例では,実施形態例1,2におけるキーパ2のトレー21を根面板82に鋳接する際に用いる鋳接用治具7の例について示す。
本例における鋳接治具7は,図5に示すごとく,トレー21の上面を覆うための円盤部71と,該円盤部71から垂設されトレー21の装着穴210に螺着可能なねじ込み部72とを有する。ねじ込み部72の長さは,キーパ2におけるねじ部材23の胴部231の長さよりも長くしてある。
【0055】
また,円盤部71には,ねじ込み部72を設けた面と反対側の面に突出させた取手部73を設けてある。
取手部73は,円盤部71から垂設された円柱形状の支柱部731とその先端に設けられた頭部732とよりなる。頭部732は支柱部731よりも大径の円柱の側面2箇所を切り取って平面部733を設けた形状を有している。
【0056】
次に,この鋳接治具7を用いてキーパ2のトレー21を根面板82に鋳接するに当たっては,図6に示す鋳型6を用いて行う。
具体的には,同図に示すごとく,トレー21に鋳接治具7を装着した状態で根面板82及び湯道61の形状に対応した模型をろうにより作製し,鋳型材に埋没させる。次いで,鋳型材を焼成すると共に模型のろうを消滅させ,トレー21及び鋳接治具7を埋設した状態の鋳型6を形成する。
【0057】
次いで,湯道61の上端に設けた湯口62から根面板用の溶湯を注入し,鋳接作業を行う。溶湯が凝固した後,鋳型を壊し,根面板82埋設された状態のトレー21及び鋳接治具7を取り出す。次いで,トレー21から鋳接治具7を取り外すことにより,根面板82へのトレー21の鋳接が完了する。
【0058】
次に,本例の作用効果につき説明する。
本例においては,上記鋳接作業において鋳接治具7の円盤部71によりトレー21の上面を覆っているので,根面板用の溶湯及び高温ガスがトレーの上面に接触することを防止することができる。これにより,トレー21上面でのスケールの生成等を確実に防止することができる。
また,ねじ込み部72をトレー21の装着穴210に配置することによって,溶湯及び高温ガスが装着穴210内に侵入することを防止することができる。そのため,トレー21の装着穴210を鋳接後においても健全な状態に維持することができる。
【0059】
さらに,円盤部には,上記構造の取手部73を設けてある。そのため,鋳接治具7のトレーへの着脱作業を取手部73を介して容易に行うことができ,さらには,鋳接時において,鋳接治具を鋳型に埋設した際の固定手段として機能させることもできる。それ故,鋳接精度を向上させることもできる。
【0060】
【発明の効果】
上述のごとく,本発明によれば,着脱可能であると共にコンパクトな構造の義歯アタッチメント用キーパ,及び,固定部材と磁石構造体の接合力に優れていると共に両者の位置合わせが容易な義歯アタッチメント用磁石装置,並びに,これらを用いた義歯アタッチメント,さらには,キーパの優れた鋳接用治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態例1における,義歯アタッチメントを示す一部切り欠き断面図。
【図2】 実施形態例1における,義歯アタッチメント用キーパの磁石構造体との当接面を示す説明図。
【図3】 実施形態例2における,義歯アタッチメントを示す一部切り欠き断面図。
【図4】 実施形態例2における,磁石装置とキーパとを当接させた状態を示す説明図。
【図5】 参考例1における,鋳接治具の,(a)平面図,(b)正面図。
【図6】 参考例1における,鋳型に埋設されたトレー及び鋳接治具を示す説明図。
【図7】 従来例における,義歯アタッチメントの構成を示す説明図。
【図8】 従来例における,義歯アタッチメントを示す一部切り欠き断面図。
【図9】 従来例における,義歯アタッチメント用キーパの磁石構造体との当接面を示す説明図。
【符号の説明】
1...義歯アタッチメント,
11...磁石構造体,
12...固定部材,
125...スカート部,
2...キーパ,
20...当接面,
21...トレー,
22...リング部材,
221...凹部,
222...貫通孔,
23...ねじ部材,
231...胴部,
232...頭部,
6...鋳型,
7...鋳接治具,
71...円盤部,
72...ねじ込み部,
73...取手部,

Claims (2)

  1. 義歯に配設された磁石装置を吸着させるための義歯アタッチメント用キーパにおいて,
    該キーパは,根面板に固定される非磁性体のトレーと,該トレーに装着される軟磁性体のリング部材及びねじ部材とよりなり,
    上記トレーは断面略T字形状を有していると共にその中央部に雌ねじ山を設けた装着孔を有しており,かつ,上記T字形状の翼部にはその上面外周側をテーパ状に傾けてあり,
    上記ねじ部材は上記装着孔に螺着可能な雄ねじ山を設けた胴部と該胴部より大径の頭部とを有しており,
    上記リング部材は上記ねじ部材の上記頭部を収納する凹部を有すると共に該凹部の底部に上記胴部を挿入可能な貫通孔を有しており,かつ,上記トレーに対面する下面外周部を上記翼部の上記上面に対応するようにテーパ状に傾けてあり,
    上記トレーの上記上面に上記リング部材の上記下面のみを当接させて該リング部材を載置すると共に,該リング部材を貫通させて上記ねじ部材を上記トレーに螺着することにより,上記リング部材の凹部に収納させた上記ねじ部材の頭部と該頭部の外周側に位置するリング部材との両者のみによって上記磁石装置との当接面を形成するよう構成されており,
    かつ,上記トレーの上記装着孔は貫通孔であり,その長さは上記ねじ部材の胴部の長さに合わせて設けてあることを特徴とする義歯アタッチメント用キーパ。
  2. 義歯に配設された磁石装置と,該磁石装置を吸着させるためのキーパとよりなる義歯アタッチメントにおいて,
    上記磁石装置は,磁力を発生する磁石構造体と,該磁石構造体を保持すると共に上記義歯に固定される固定部材とよりなり,
    上記磁石構造体は,略円盤形状を有していると共にその外周側面に外方に突出した大径突出部を有しており,上記固定部材は,上記磁石構造体を保持するリング状の保持部を有していると共に該保持部の内周面に上記大径突出部を収容する窪部を設けてあり,上記磁石構造体の大径突出部を上記固定部材の上記窪部に係合させることにより両者を嵌合接合してあると共に,上記固定部材の上記義歯に対面する端部には開口部を設けてあり,該開口部に上記磁石構造体の一端を露出させてあり,
    上記キーパは,根面板に固定される非磁性体のトレーと,該トレーに装着される軟磁性体のリング部材及びねじ部材とよりなり,
    上記トレーは断面略T字形状を有していると共にその中央部に雌ねじ山を設けた装着孔を有しており,かつ,上記T字形状の翼部にはその上面外周側をテーパ状に傾けてあり,
    上記ねじ部材は上記装着孔に螺着可能な雄ねじ山を設けた胴部と該胴部より大径の頭部とを有しており,
    上記リング部材は上記ねじ部材の上記頭部を収納する凹部を有すると共に該凹部の底部に上記胴部を挿入可能な貫通孔を有しており,かつ,上記トレーに対面する下面外周部を上記翼部の上記上面に対応するようにテーパ状に傾けてあり,
    上記トレーの上記上面に上記リング部材の上記下面のみを当接させて該リング部材を載置すると共に,該リング部材を貫通させて上記ねじ部材を上記トレーに螺着することにより,上記リング部材の凹部に収納させた上記ねじ部材の頭部と該頭部の外周側に位置するリング部材との両者のみによって上記磁石装置との当接面を形成するよう構成されており,
    かつ,上記トレーの上記装着孔は貫通孔であり,その長さは上記ねじ部材の胴部の長さに合わせて設けてあることを特徴とする義歯アタッチメント。
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