JPH09510973A - アンギオテンシン▲ii▼レセプタ遮断イミダゾールによるアテローム性動脈硬化症の治療 - Google Patents

アンギオテンシン▲ii▼レセプタ遮断イミダゾールによるアテローム性動脈硬化症の治療

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Abstract

(57)【要約】 アンギオテンシンII拮抗剤を用いてアテローム性動脈硬化症を治療および/またはコレステロールを減少させる方法につき開示する。この治療方法は高血圧症の治療と併せて用いることができる。たとえば式(i)のような置換イミダゾールは、この治療方法のためのアンギオテンシンIIレセプタ拮抗剤として有用である。アンギオテンシンIIレセプタ拮抗剤をHMG−Co Aレダクターゼ阻害剤と併せて用いるアテローム性動脈硬化症の治療および/またはコレステロールを減少させる方法についても開示する。さらに、アンギオテンシンIIレセプタ拮抗剤をHMG−Co Aレダクターゼ阻害剤およびアンギオテンシン変換酵素阻害剤と併せて用いるアテローム性動脈硬化症の治療および/またはコレステロールを減少させる方法についても開示する。本発明には、これら方法に使用する医薬組成物も含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】 アンギオテンシンIIレセプタ遮断イミダゾール によるアテローム性動脈硬化症の治療 発明の背景 本発明は、単独で或いは高血圧症の治療と一緒にアテローム性動脈硬化症を治 療および/またはコレステロールを減少させるための、たとえば置換イミダゾー ル化合物のようなアンギオテンシンII拮抗剤の新規な使用方法に関する。さらに 本発明は、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害剤 (HMG−Co Aレダクターゼ阻害剤)と組合せたアンギオテンシンII拮抗剤 の使用に関する。さらに本発明は、HMG−Co Aレダクターゼ阻害剤および アンギオテンシン変換酵素阻害剤と組合せたアンギオテンシンII拮抗剤の使用に 関する。また本発明は、この治療方法に有用な組成物にも関するものである。 本発明の化合物はオクタペプチドホルモン アンギオテンシンII(AII)の作 用を抑制することが知られ、したがってアンギオテンシン誘発の高血圧を軽減す るのに有用である。酵素レニンは血漿α2−グロブリン、アンギオテンシノーゲ ン、に 作用してアンギオテンシンIを生成し、次いでこれをアンギオテンシン変換酵素 によりAIIまで変換させる。後者の物質は、たとえばラット、イヌおよび人間な ど各種の哺乳動物にて高血圧を発生する原因として示唆されている強力な昇圧剤 (vasopressor agent)である。アンギオテンシンII拮抗性化合物は標記細胞の AIIレセプタにおいてAII作用を抑制し、したがってこのホルモン−レセプタ相 互作用により発生する血圧上昇を防止する。AIIに起因するアテローム性動脈硬 化症および/または高コレステロール症および/または高血圧症を有する哺乳動 物に対しアンギオテンシンII拮抗性化合物(たとえば式Iの化合物)を投与する ことにより血圧は低下する。さらに式Iの化合物は、全コレステロールを減少さ せることにより高コレステロールの治療にも有用である。段階的な併用療法(第 1に利尿)として或いは物理的混合物として、利尿剤(たとえばフロセミドもし くはヒドロクロロチアジド)と共に式Iの化合物を投与すれば、化合物の血圧降 下作用を増強させると同時にアテローム性動脈硬化症を治療すると共にコレステ ロールレベルを低下させる。アンギオテンシンIIレセプタ拮抗剤(たとえば式I の化合物)をHMG−Co Aレダクターゼ阻害剤 (たとえば式IIの化合物)と共に段階的な併用療法として或いは物理的混合物と して投与すれば、アテローム性動脈硬化症の治療および/またはコレステロール レベルの低下を助長すると共に高血圧症を治療することができる。 1980年6月10日付け発効の米国特許第4,207,324号にてK.マ ツムラ等は、式: を有する1,2−二置換−4−ハロイミダゾール−5−酢酸誘導体を開示してい る。上記式中、R1は水素、ニトロもしくはアミノであり;R2は適宜にハロゲン 、低級アルキル、低級アルコキシもしくはジ−低級アルキルアミノで置換された フェニル、フリルもしくはチエニルであり;R3は水素もしくは低級アルキルで あり;Xはハロゲンである。さらに、その生理学上許容しうる塩も包含される。 これら化合物は利尿作用およ び降圧作用を有する。 1982年10月19日付け発効の米国特許第4,355,040号にてフル カワ等は、式: を有する降圧作用を有するイミダゾール−5−酢酸誘導体を開示している。式中 、R1は低級アルキル、シクロアルキルもしくは適宜置換されたフェニルであり ;X1、X2およびX3はそれぞれ水素、ハロゲン、ニトロ、アミノ、低級アルキ ル、低級アルコキシ、ベンジルオキシもしくはヒドロキシであり;Yはハロゲン であり;R2は水素もしくは低級アルキルである。さらに、その塩も含まれる。 1982年7月20日付け発効の米国特許第4,340,598号にてフルカ ワ等は、式 の降圧作用を有するイミダゾール誘導体を開示している。式中、R1は低級アル キルまたは適宜ハロゲンもしくはニトロにより置換されたフェニルC1-2アルキ ルであり;R2は適宜置換されたフェニル、シクロアルキル、低級アルキルであ り;R3およびR4の一方は−(CH2nCOR5(ここでR5はアミノ、低級アル コキシもしくはヒドロキシルであり、nは0、1もしくは2である)であり、R3 およびR4の他方は水素もしくはハロゲンであり、ただしR3が水素であり、n =1であり、R5が低級アルコキシルもしくはヒドロキシルである時R1低級アル キルもしくはフェネチルである。さらに、その塩も含まれる。 フルカワ等はヨーロッパ特許出願第103,647号にて、式 [式中、Rは低級アルキルを示す] の浮腫および高血圧症を治療するのに有用な4−クロロ−2−フェニルイミダゾ ール−5−酢酸誘導体およびその塩を開示している。 降圧剤4−クロロ−1−(4−メトキシ−3−メチルベンジル)−2−フェニ ル−イミダゾール−5−酢酸の代謝および性質がH.トリイによりタケダ研究所 報、第41巻、第3/4号、第180〜191頁(1982)に開示されている 。 フラジー(Frazee)等はヨーロッパ特許出願第125,033−A号にて、ド ーパミン−β−ヒドロキシラーゼの阻害剤であると共に抗高血圧剤、利尿剤およ び強心剤としても有用である1−フェニル(アルキル)−2−(アルキル)−チ オイミダゾール誘導体を開示している。 S.S.L.パーリ(Parhi)による1984年10月16日付け出願のヨー ロッパ特許出願第146,228号は1−置換−5−ヒドロキシメチル−2−メ ルカプトイミダゾールの製造方法を開示している。 たとえばクロス(Cross)およびジキンソン(Dickinson)に付与された米国特 許第4,448,781号(1984年5月15日付け発効);イイズカ等に付 与された第4,226,878号(1980年10月7日付け発効);レーゲル (Regel)等に付与された第3,772,315号(1973年11月13日付 け発効);ボルブルーゲン(Vorbruggen)等に係る第4,379,927号(1 983年4月12日付け発効)のような多くの刊行物は1−ベンジル−イミダゾ ールを開示している。 パルス(Pals)等、サーキュレーション・リサーチ(Circulation Research) 、第29,673頁(1971)は内因性血管収縮ホルモンAIIの1位にサルコ シン残基を導入すると共に8位にアラニンを導入して、髄除去ラットの血圧に対 するAIIの作用を遮断する(オクタ)ペプチドを生成させることを記載している 。最初に「P−113」およびその後に「サララシン(Saralasin)」と称され たこの類似化合物[Sar1、Al a8]AIIはAIIの作用の最も有力な競合性拮抗剤の1種であると判明したが、 大抵のいわゆるペプチド−AII拮抗剤と同様にそれ自身の作動作用(agonistic actions)をも有する。サララシンは、(上昇)圧力が循環AIIに依存すれば哺 乳動物および人間にて動脈圧を低下させることが示されている[パルス等、サー キュレーション・リサーチ、29,673頁(1971);ストリーテン(Stre eten)およびアンダーソン(Anderson)、ハンドブック.オブ・ハイパーテンシ ョン(Handbook of Hypertention)、第5巻、クリニカル・ファーマコロジー・ オブ・アンチハイパーテンシブ・ドラグス(Clinical Pharmacology of Antihyp ertensive Drugs)、A.E.ドイル(Doyle)(編)、エルセビール・サイエン ス・パブリッシャース(Elsevier Science Publishers)B.V.、第246頁 (1984)]。しかしながら、その作動特性に基づきサララシンは一般に圧力 がAIIにより維持されなければ昇圧作用を示す。ペプチドであるため、サララシ ンに対する薬理学的作用は比較的短時間の持続性であり、非経口投与の後にのみ 作用し、経口投与は無効果である。サララシンのようなペプチドAII−遮断剤の 治療用途はその経口による無効果および短い作用持続時間に基づき著しく制限さ れるが、その主たる用途は医薬標準 である。 現在、数種のAII拮抗剤が開発されている。これら開発候補剤の中に、199 2年8月11日付けのデュポン社に発効された米国特許第5,138,069号 に開示されているロサルタンがある。ロサルタン(Losartan)は、AT1レセプ タサブタイプにつき選択的である経口活性のAII拮抗剤であることが示されてい る。 幾種かの公知の非ペプチド系抗高血圧剤は、アンギオテンシン変換酵素(AC E)と呼ばれるアンギオテンシンIからAIIへの変換をもたらす酵素を抑制する ことにより作用する。この種の薬剤はしたがってACE阻害剤または変換酵素阻 害剤(CEI)と呼ばれる。カプトプリル(Captopril)およびエナラプリル(E nalapril)は市販のCEIである。実験的および臨床的証明に基づき、高血圧症 患者の約40%はCEIでの治療に無反応である。しかしながら、たとえばフロ セミドもしくはヒドロクロロチアジドのような利尿剤をCEIと一緒に投与すれ ば、高血圧患者の大部分の血圧は効果的に正常化される。利尿剤治療は、血圧調 整における非レニン依存性状態をレニン依存性状態に変換する。本発明のイミダ ゾールは異なるメカニズムにより、すなわちアンギオテンシン変換酵素の抑制で なく AIIレセプタの遮断により作用するが、両メカニズムはレニン−アンギオテンシ ン連鎖(cascade)の阻害を包含する。CEIエナラプリルマレアートと利尿剤 ヒドロクロロチアジドとの組合せ物がメルク・アンド・カンパニー(Merck & Co. )から登録商標バセレチック(Vaseretic)として市販されている。高血圧症を治 療すべく、利尿剤を優先とする段階的手法または物理的組合せにて利尿剤をCE Iと併用することに関する刊行物は、T.K.キートン(Keeton)およびW.B .キャンプベル(Campbell)、ファーマコロジカル・レビュー(Pharmacol.Rev .)、第31巻、第81頁(1981)およびM.H.ワインベルガー(Weinbe rger)、メジカル・クリニックN.アメリカ(Medical Clinics N.America)、 第71巻、第979頁(1987)を包含する。さらに利尿剤は抗高血圧作用を 増大させるべくサララシンと組合せて投与されている。 非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)は、腎臓が灌流下にありかつAIIが高 血漿レベルである患者に腎不全を誘発すると報告されている[M.J.ジュン( Dunn)、ホスピタル・プラクティス(Hospital Practice)、第19巻、第99 頁(1984)]。NSAIDと組合せた、本発明によるAII遮断性化合物の投 与(段階的または物理的組合せのいずれか)はこの種 の腎不全を防止することができる。サララシンは、イヌにてインドメタシンおよ びメクロフェナメート(meclofenamate)の腎臓血管収縮作用を抑制することが 示されている[サトウ等、サーキュレーション・リサーチ(Circ.Res.)、第3 6/37巻(補遺I)第I−89頁(1975);ブラシンガム(Blasingham) 等、アメリカン・ジャーナル・フィジオロジー(Am.J.Physiol.)、第239 頁(F360、1980)]。CEの腎不全を防止することができる。サララシ ンは、イヌにてインドメタシンおよびメクロフェナメート(meclofenamate)の 腎臓血管収縮作用を抑制することが示されている[サトウ等、サーキュレーショ ン・リサーチ(Circ.Res.)、第36/37巻(補遺I)第I−89頁(197 5);ブラシンガム(Blasingham)等、アメリカン・ジャーナル・フィジオロジ ー(Am.J.Physiol.)、第239頁(F360、1980)]。CEIカプト プリルは、非降圧性出血を有するイヌにてインドメタシンの腎臓血管収縮作用を 逆転させることが示されている[ウォング(Wong)等、ジャーナル・ファーマコ ロジカル・エキスペリメンタル・セラピー(J.Pharmacol.Exp.Ther.)、第2 19巻、第104頁(1980)]。発明の詳細な説明 本発明は、アンギオテンシンIIレセプタ拮抗剤を用いて単独で或いは高血圧症 の治療と一緒にアテローム性動脈硬化症を治療および/またはコレステロールを 減少させる新規な方法に関するものである。 本発明は、以下のヨーロッパ特許出願に示されたようなアンギオテンシンIIレ セプタ拮抗剤の使用に関する: (これらを参考のため本出願に引用する)。 本発明は、以下のPCT特許出願に示されたようなアンギオテンシンIIレセプ タ拮抗剤の使用に関する: (これらを参考のため本出願に引用する)。 さらに本発明は、以下の米国特許に示されたようなアンギオテンシンIIレセプ タ拮抗剤の使用に関する: (これらを参考のため本出願に引用する)。 本発明は下記式IのアンギオテンシンIIレセプタ拮抗剤及びこれら化合物の医 薬的に許容できる塩を用いる、単独で或いは高血圧症の治療と一緒にアテローム 性動脈硬化症を治療および/またはコレステロールを減少させるための方法を提 供する。 [式中、R1であり; R2はH;Cl;Br;I;F;NO2;CN;1〜4個の炭素原子を有するアル キル;1〜4個の炭素原子を有するアシルオキシ;1〜4個の炭素原子を有する アルコキシ; アリール;またはフリルであり; R3はH;Cl、Br、IもしくはF;1〜4個の炭素原子を有するアルキルま たは1〜4個の炭素原子を有するアルコキシであり; R4はCN、NO2またはCO211であり; R5はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキルまたは2〜4個の炭素原子を有するアルケニルもしくはアルキニ ルであり; R6は2〜10個の炭素原子を有するアルキル、3〜10個の炭素原子を有する アルケニルもしくはアルキニル、またはFもしくはCO214で置換された同じ 基;3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル、4〜10個の炭素原子を有す るシクロ アルキルアルキル;5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキルアルケニルも しくはシクロアルキルアルキニル;(CH2sZ(CH2m5(これは必要に 応じFもしくはCO214で置換される);フェニル環が、1個もしくは2個の ハロゲン、1〜4個の炭素原子のアルコキシ、1〜4個の炭素原子のアルキルも しくはニトロで置換されたベンジルであり;R7はH、F、Cl、Br、I、N O2、Cv2v+1 素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキル;フェニルもしくはフェニルアル キル(ここでアルキルは1〜3個の炭素原子を有する);または、1〜4個の炭 素原子を有するアルキル、F、Cl、Br、OH、OCH3、CF3およびCOO R(ここでRはH、1〜4個の炭素原子を有するアルキルもしくはフェニルであ る)から選択された1個もしくは2個の置換基で置換された置換フェニルもしく は置換フェニルアルキル(ここでアルキルは1〜3個の炭素原子を有する)であ り; R8はH、CN、1〜10個の炭素原子を有するアルキル、3〜10個の炭素原 子を有するアルケニルまたはFで置換された 同じ基;フェニルアルケニル(ここで脂肪族部分は2〜6個の炭素原子を有する );−(CH2m−イミダゾール−1−イル;−(CH2m−1,2,3−トリ アゾリル(これは必要に応じCO2CH3もしくは1〜4個の炭素原子を有するア ルキルから選択された1個もしくは2個の基で置換される);−(CH2s−テ トラゾリル; であり; 10は1〜6個の炭素原子を有するアルキルもしくは1〜6個の炭素原子を有す るペルフルオロアルキル、1−アダマン チル、1−ナフチル、1−(1−ナフチル)エチルまたは(CH2p65であ り; R11はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり; R12はH、メチルまたはベンジルであり; R13であり; R14はH、1〜8個の炭素原子を有するアルキルもしくはペルフルオロアルキル 、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり ; R15はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキル、フェニル、ベンジル、1〜4個の炭素原子を有するアシルまた はフェナシルであり; R16はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキル、(CH2p65、OR17またはNR1819であり; R17はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり; R18およびR19は独立してH、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、フェニル 、ベンジル、α−メチルベンジルであるか、または窒素と一緒になって式: の環を形成し; QはNR20、OまたはCH2であり; R20はH、1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたはフェニルであり; R21は1〜6個の炭素原子を有するアルキル、−NR2223 22およびR23は独立してH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジル であるか、または一緒になって(CH2u(ここでuは3〜6である)であり; R24はH、CH3または−C65であり; R25であり; R26は水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジルまたはアリルであ り; R27およびR28は独立して水素、1〜5個の炭素原子を有するアルキルまたはフ ェニルであり; R29およびR30は独立して1〜4個の炭素原子を有するアルキ ルであるか、または一緒になって−(CH2q−であり; R31はH、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、−CH2CH=CH2または− CH26432であり; Xは炭素−炭素単結合、 であり; YはOまたはSであり; ZはO、NR11またはSであり; mは1〜5であり; nは1〜10であり; pは0〜3であり; qは2〜3であり; rは0〜2であり; sは0〜5であり; tは0または1である; ただし (1)R1基はオルト位置に存在せず; (2)R1であり、Xが単結合であり、R13がCO2Hもしくは であれば、R13はオルト位置もしくはメタ位置に存在し;またはR1およびXが 上記の意味を有し、R13がNHSO2CF3もしくはNHSO2CH3であれば、R13 はオルトであり; (3)R1であり、Xが単結合以外のものであれば、R13はオルトであり、ただしX=NR23 COであり、R13がNHSO2CF3もしくはNHSO2CH3であればR13はオ ルトもしくはメタであり; (4)R1が4−CO2Hもしくはその塩であれば、R6はS−アルキルではなく ; (5)R1が4−CO2Hもしくはその塩であれば、イミダゾールの4−位置にお ける置換基はCH2OH、CH2OCOCH3、CH2CO2Hではなく; (6)R1であり、Xが−OCH2−であり、R13が2−CO2Hであり、R7がHであれば 、R6はC25Sでなく; (7)R1であり、R6がn−ヘキシルであれば、R7およびR8は両者とも水素でなく; (8)R1であれば、R6はメトキシベンジルでなく; CH2OHでなく; (10)r=0であり、R1 CF3であり、R6がn−プロピルであれば、R7およびR8は−CO2CH3でなく ; (11)r=0であり、R16がn−プロピルであれば、R7およびR8は−CO2CH3でなく; (12)r=1であり、 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOてあれば、R13は 3−(テトラゾール−5−イル)でなく; (13)r=1であり、 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOであれば、R13は 4−(テトラゾール−5−イル)でない。] 下記式: [式中、R1であり; R6は3〜10個の炭素原子を有するアルキル、3〜10個の炭素原子を有する アルケニル、3〜10個の炭素原子を有するアルキニル、3〜8個の炭素原子を 有するシクロアルキル、フェニル環が1〜4個の炭素原子のアルコキシ、ハロゲ ン、1〜4個の炭素原子のアルキルおよびニトロから選択される2個までの基で 置換されたベンジルであり; R8はフェニルアルケニル(ここで脂肪族部分は2〜4個の炭素原子を有する) 、−(CH2m−イミダゾール−1−イル、−(CH2m−1,2,3−トリア ゾリル(これは適宜CO2CH3または1〜4個の炭素原子のアルキルから選択さ れる1個もしくは2個の基で置換される)、 であり; R13であり; R16はH、1〜5個の炭素原子を有するアルキル、OR17またはNR1819であ り; Xは炭素−炭素単結合、 である。] を有する化合物、並びにこれら化合物の医薬上許容しうる塩がアテローム性動脈 硬化症活性、抗コレステロール活性および抗高血圧活性につき好適である。 アテローム性動脈硬化症、抗コレステロール血症および高血 圧症の治療に一層好適なものは: R2がH、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、ハロゲン、または1〜4個の 炭素原子を有するアルコキシであり; R6が3〜7個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルもしくはアルキニルで あり; R7がH、Cl、Br、Cv2v+1(ここでv=1〜3)また 8であり; R10がCF3、1〜6個の炭素原子を有するアルキルまたはフェニルであり; R11がHまたは1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり; R13であり; R14がHまたは1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり; R15がH、1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたは1〜4個の炭素原子を有 するアシルであり; R16がH、1〜5個の炭素原子を有するアルキル、OR17または であり; mが1〜5であり; Xが単結合、−O−;−CO−;−NHCO−;または−OCH2−である好適 範囲の化合物、並びにその医薬上許容しうる塩である。 アテローム性動脈硬化症、高コレステロール症および高血圧症の治療における 活性につき特に好適なものは次の化合物である: 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ フェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−カルボキシビフェニル−4−イル)メ チル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−カルボキシビフェニル−4−イル)メ チル]−5−[(メトキシカルボニル)アミノメチル]イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−カルボキシビフェニル−4−イル)メ チル]−5−(プロポキシカルボニル)アミノメチル]イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−カルボキシビフェニル−4−イル)メ チル]イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−ブチル−1−[(2′−カルボキシビフェニル−4−イル) メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2′−カルボキシビフェニル− 4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2′−カルボキシビフェニル− 4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2′−(1H−テトラゾール−5−イル) ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2′−(1H−テトラゾール−5−イル) ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−ブチル−4−クロロ−1−[2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフ ェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2′−(1H−テトラゾール− 5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダ ゾール、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2′−(1H−テトラゾール− 5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボキシアル デヒド、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ フェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2′−(1H−テトラゾール−5−イル) ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2′−(1H−テトラゾール −5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2′−(1H−テトラゾール −5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミ ダゾール、 2−ブチル−4−トリフルオロメチル−1−[(2′−(1H−テトラゾール− 5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2′−(カルボキシビフェニ ル−4−イル)メチル]イミダゾール−5− カルボキシアルデヒド、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2′−(1H−テトラゾー ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イ ミダゾール、 2−プロピル−1−[(2−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4 −イル)メチル]イミダゾール−4,5−ジカルボン酸、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2′−(1H−テトラゾー ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン酸 、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−[(2′−(1H−テトラゾール− 5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボキシアル デヒド、 またはそれらの医薬上許容しうる塩。 アテローム性動脈硬化症および/または高コレステロール症を単独でまたは高 血圧症と一緒に治療する最も好適なアンギオテンシンIIレセプタ拮抗剤化合物は 次の通りである: 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−テトラゾール−5−イル)ビフェニル −4−イル]メチル]−5−(ヒドロキシメ チル)イミダゾール;および2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−テトラゾ ール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルイミダゾール−5−カルボン酸 、またはそれらの医薬上許容しうる塩。 本明細書全体にてアルキル置換基を挙げた場合は、特記しない限りノルマルア ルキル構造を意味する(すなわちブチルはn−ブチルである)ことに注目された い。 本発明のアンギオテンシンII拮抗剤化合物はアテローム性動脈硬化症の治療お よび/またはコレステロールを低下させるためにHMG−Co Aレダクターゼ 阻害剤と組合せて投与することができる。この併用療法に使用されるHMG−C o Aレダクターゼ阻害剤は次の構造式(II): [式中、Zは以下の(a)〜(f)から選択され: (a) (ここでR1はC1-10アルキルであり、 R2は水素、C1-3アルキル、ヒドロキシ、およびヒドロキシで置換されたC1-3 アルキルよりなる群から選択され; R2はC1-3アルキル、ヒドロキシ、オキソ、およびヒドロキシで置換されたC1- 3 アルキルよりなる群から選択され; nは0、1または2であり; a、b、cおよびdは全て単結合であるか、或いはaおよびcは二重結合であり 、またはbおよびdは二重結合であり、或いはa、b、cもしくはdの1つは二 重結合である]; (b) (ここでXはNCH(CH32またはC(CH24である); (ここでR4およびR9はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、C1-4アルキル、C1 -4 アルコキシおよびトリフルオロメチルから選択され; R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、C1-4アルキルお よびC1-4アルコキシから選択される)] により示される化合物、並びに式III: [式中、R10は水素、C1-5アルキル、置換C1-5アルキル(ここで置換基はフェ ニル、ジメチルアミノ、アセチルアミノおよび2,3−ジヒドロキシプロピルか らなる群から選択される)および医薬上許容しうる塩よりなる群から選択される ] で示される対応する開環ジヒドロキシ酸型、並びにそれらの医薬上許容しうる塩 およびエステルを包含するが、ただしR1が1−メチルプロピルもしくは1,1 −ジメチルプロピルであれば、R3は水素であり、bおよびdは二重結合を示し 、R2はメチルでない。 「ハロ」および「ハロゲン」という用語はそれぞれ−F、−Cl、−Brおよ び−Iを意味する。 式IIの化合物の「開環ジヒドロキシ酸型、並びに医薬上許容しうる塩およびエ ステル」という用語は下式III: [式中、R10は水素、C1-5アルキル、置換C1-5アルキル(ここで置換基はフェ ニル、ジメチルアミノ、アセチルアミノおよび2,3−ジヒドロキシプロピルよ りなる群から選択される)] の対応する化合物、並びにその医薬上許容しうる塩を意味する。 本発明による化合物の医薬上許容しうる塩はたとえばナトリウム、カリウム、 アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、亜鉛のような陽イオンか ら形成される塩、並びにたとえばアンモニア、エチレンジアミン、N−メチル− グルタミン、リシン、アルギニン、オルニチン、コリン、N,N′−ジベンジル エチレンジアミン、クロロプロカイン、ジエタノールアミン、プロカイン、N− ベンジルフェネチオールアミン(N-benzylphenethyolamine)、ジエチルアミン 、ピペラジン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンおよびテトラメチルア ンモニウム水酸化物のような塩基から生成された塩を包含する。これら塩は標準 法により調製される。 HMG−Co Aレダクターゼ阻害剤化合物の1種類はZが: (a) であり、nが1である ものである。 これら化合物の1種類は、R3が5−OHであり、a、b、cおよびdがそれ ぞれ単結合である場合である。 他の種類の化合物はR3が3−オキソであり、aおよびcが二重結合であるか 、またはcが二重結合であることを特徴とする。 さらにこれら化合物の第3の種類はR3が7−(1−ヒドロキシエチル)であ り、bおよびdが二重結合である場合であるが、ただしR2がOHであればbお よびdが二重結合であるか、またはcが二重結合であり、或いはa、b、cおよ びdが単結合である。 この種類の代表的化合物は次の通りである: すなわちロバスタチン(lovastatin)、シムバスタチン(simvastatin)およびプ ラバスタチン(pravastatin): 他の種類のHMG−Co Aレダクターゼ阻害剤化合物は、Zが: であるものである。 アテローム性動脈硬化症の治療および/またはコレステロールを低下させる方 法は、アンギオテンシンII拮抗剤化合物とHMG−Co Aレダクターゼ阻害剤 とアンギオテンシン変換酵素阻害剤との組合せ物を投与する。この治療方法に有 用なACE阻害剤の例はエナラプリルおよびリシノプリル(lisinopril)である 。 医薬上適する塩は金属(無機)塩および有機塩の両者を包含し、その例はレミ ントン・ファーマスーチカル・サイエンス(Remington′S Pharmaceutical Scie nces)、第17版、第1418頁(1985)に挙げられている。適する塩型は 物理的および化学的な安定性、流動性(flowability)、吸湿性および溶解性に 基づいて選択されることが当業界には周知されている。上記の理由から本発明の 好適な塩はカリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩およびアンモニウム塩を包 含する。 適する医薬用キャリヤと式Iの化合物とを含む医薬組成物を用いる、アテロー ム性動脈硬化症、高コレステロール症および高血圧症の治療方法も本発明の範囲 内である。1種もしくはそれ以上の他の治療剤、たとえば利尿剤または非ステロ イド系の抗炎症剤を含有する医薬組成物も包含される。 上記構造式において1つの基が2個以上の上記基中の置換基でありうる場合は 、第1の基をそれぞれ他の基にて独立的に選択しうることに注目すべきである。 たとえばR1、R2およびR3はそれぞれCONHOR12とすることができ、R12 はそれぞれR1、R2およびR3にて同一の置換基とする必要はなく、各場合につ き独立して選択することができる。 合成 式(I)の新規な化合物は米国特許第5,138,069号およびWO 93 /10106号、3種の米国対応特許、すなわち1992年7月14日付け発効 の米国特許第5,130,439号、1993年4月27日付け発効の米国特許 第5,206,374号および1992年7月10日付け出願の米国特許出願第 07/911,813号の1つに記載された反応および技術を用いて調製するこ とができる。 実施例1 2−n−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−1−[(2′−(1H− テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール[Du P−753] 工程A4′−メチルビフェニル−2−カルボン酸の調製 4′−メチルビフェニル−2−カルボン酸メチル(10.0g、44.2ミリ モル、1当量)とメタノール中の0.5NKOH(265.5mL、133ミリ モル、3当量)と水(50mL)とを混合すると共に窒素下で還流させた。5時 間の後、溶剤を減圧除去し、水(200mL)と酢酸エチル(200mL)とを 添加した。水層を濃塩酸によりpH3まで酸性化させ、層を分離させた。水相を 酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、有機層を集めて脱水し(MgSO4) 、次いで溶剤を減圧除去して8.71gの白色固体(m.p.140.0〜14 5.0℃)を得た。 NMR(200MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,1H,J=7Hz),7,56(t,1H,J=7Hz ),7.45(d,1H,J=7Hz),7.40(t,1H,J=7Hz),7.25(s,4H),2.36(s,3H)。 分析:C14122 計算値:C79.23,H5.70。 実測値:C79.22,H5.47。工程B4′−メチル−2−シアノビフェニルの調製 4′−メチルビフェニル−2−カルボン酸(8.71g、4 1ミリモル、1当量)と塩化チオニル(30.0mL、411ミリモル、10当 量)とを混合し、2時間にわたり還流させた。過剰の塩化チオニルを減圧除去し 、残留物をトルエンに溶解させた。トルエンを回転蒸発(rotary evaporation) により除去し、このトルエン蒸発手順を反復して塩化チオニルの全部を確実に除 去した。次いで粗製の酸塩化物を低温(0℃)の濃NH4OH(50mL)にゆ っくり添加して温度を15℃未満に保った。15分間撹拌した後、水(100m L)を添加し、固体を沈澱させた。これらを集めて水で充分洗浄し、高減圧下で デシケータ内のP25により1晩乾燥せて7.45gの白色固体(m.p.12 6.0〜128.5℃)を得た。 NMR(200MHz,DMSO−d6)δ7.65-7.14(m,10H),2.32(s,3H)。 分析:C1413NO 計算値:C79.59,H6.20,N6.63。 実測値:C79.29,H6.09,N6.52。 上記生成物アミド(7.45g、35ミリモル、1当量)と塩化チオニル(2 5.7mL、353ミリモル、10当量)とを混合し、3時間にわたり還流させ た。上記と同じ手順を用い て塩化チオニルを除去した。残留物を少量のヘキサンで洗浄し、これは生成物を 部分的に溶解させたが不純物も除去して6.64gの白色固体(m.p.44. 0〜47.0℃)を与えた。 NMR(200MHz,DMSO−d6)δ7.95(d,1H,J=8Hz),7.78(t,1H,J=7Hz ),7.69-7.32(m,6H),2.39(s,3H)。 分析:C1411N 計算値:C87.01,H5.74。 実測値:C86,44,H5.88。工程C4′−ブロモメチル−2−シアノビフェニルの調製 5.59gの4′−メチル−2−シアノビフェニルと29ミリモルのN−ブロ モスクシンイミドと.9ミリモルの過酸化ベンゾイルと500mLの四塩化炭素 との溶液を3時間にわたり還流させた。室温まで冷却した後、得られた懸濁物を 濾過し、次いで減圧濃縮して粗製4′−ブロモメチル−2−シアノビフェニルを 得た。この生成物をエーテルから再結晶化させて4.7gの生成物(m.p.1 14.5〜120.0℃)を得た。 NMR(200MHz,CDCl3)δ7.82-7.37(m,8H),4.50(s,2H)。 分析:C1410BrN 計算値:C61.79,H3.70,N5.15。 実測値:C62.15,H3.45,N4.98。工程D2−n−ブチル−4−クロロ−1−[2′−シアノビフェニル−4−イル)メチ ル]−5−(ヒドロキシメチル)−イミダゾールの調製 25℃のジメチルホルムアミド20mL中の1.43gのナトリウムメトキシ ドの懸濁物に、15mLのDMF中の15.3ミリモルの2−ブチル−4(5) −クロロ−5(4)−ヒドロキシメチルイミダゾール(米国特許第4,355, 040号に記載されたように調製)の溶液を添加した。得られた混合物を25℃ にて0.25時間撹拌し、次いでこの混合物に15mLのDMF中の4.6g( 16.9ミリモル)の4′−ブロモメチル−2−シアノビフェニルを添加した。 最後に反応混合物を40℃にて4時間撹拌した。25℃まで冷却した後、溶剤を 減圧除去した。残留物を1:1ヘキサン/酢酸エチルに溶解させ、この溶液を水 とブラインとで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、次いで濃縮した 。粗生成物は2種の位置異 性体(regioisomers)を含有し、TLCにより速く移動するものはより強力な異 性体であった。位置異性体生成物を分離すべくシリカゲル上で行った1:1ヘキ サン/酢酸エチルでのフラッシュクロマトグラフィーにより2.53gのより速 く溶出する異性体を得た。アセトニトリルからの再結晶化により1.57gの分 析上純粋な生成物(m.p.153.5〜155.5℃)を得た。NMR(20 0MHz,CDCl3)δ7.82-7,43(m,6),7.12(d,2,J=8Hz),5.32(s,2),4.52( s,2),2.62(t,2,J=7Hz),1.70(t of t,2,J=7.7Hz),1.39(t of q,2,J=7,7Hz),0 .90(t,3,J=7Hz)。 分析:C2222ClN3O 計算値:C69.56,H5.84,N11,06。 実測値:C69.45,H5.89,N10.79。工程E2−n−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−1−[(2′-(1H− テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾールの調製 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−シアノビフェニル−4−イル) メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール(11.93g、1.0当量 )とナトリウムアジド(3 当量)と塩化アンモニウム(3当量)とを混合し、還流冷却器に接続された丸底 フラスコにおけるDMF(150mL)中でN2下に撹拌した。次いで温度制御 器を備えた油浴を用いて反応物を100℃で2日間加熱し、次いで温度を120 ℃まで6日間にわたり上昇させた。反応物を冷却すると共に、さらに3当量の塩 化アンモニウムとナトリウムアシドとを添加した。再び反応物をさらに5日間に わたり120℃で加熱した。反応物を冷却し、無機塩を濾過し、次いで濾過溶剤 を減圧除去した。水(200mL)と酢酸エチル(200mL)とを残留物に添 加し、層を分離させた。水層を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、有機層 を集めて脱水し(MgSO4)、次いで溶剤を減圧除去して暗黄色油状物を得た 。この生成物をシリカゲルにて100%酢酸エチル→100%エタノールでのフ ラッシュクロマトグラフィーにより精製して5.60gの淡黄色固体を得た。ア セトニトリルからの再結晶化により4.36gの淡黄色結晶を得たが、この結晶 はなお溶融した。これら結晶を100mLの熱アセトニトリルに溶解させた。溶 解しなかった固体を濾別して1.04gの生成物を淡黄色固体(m.p.183 .5〜184.5℃)として得た。冷却した後、母液は さらに1.03gの生成物を淡黄色固体(m.p.179.0〜180.0℃) として与えた。 NMR(200MHz,DMSO−d6)δ7.75-7.48(m,4H),7.07(d,2H,J=9Hz) ,7.04(d,2H,J=9Hz),5.24(s,2H),5,24(bs,1H),4.34(s,2H),2.48(t,2H,J=7Hz ),1.48(t of t,2H,J=7,7Hz),1.27(t of q,2H,J=7,7Hz),0.81(t,3H,J=7Hz)。 分析:C2223ClN6O 計算値:C62.48,H5.48,C18.38。 100mLのアセトニトリルに溶解しなかった固体の実測値: C62.73;H5.50;Cl8.26。 母液から得られた固体の実測値:C62.40;H5.23;Cl8.35。 実施例2 2−ブチル−1−[2′−(1H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4 −イル)メチル]−4−クロロイミダゾール−5−カルボン酸(EXP−317 4) 50mLの塩化メチレン中の2−ブチル−5−ヒドロキシメチル−4−クロロ −1−[2′−(トリフェニルメチルテトラ ゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾールと活性二酸 化マンガンとの混合物を25℃にて撹拌した。24時間の後、反応物に2.00 gの二酸化マンガンを添加した。全部で100時間の後、反応混合物を塩化メチ レンで濾過した。次いで固体をメタノールで洗浄し、メタノール濾液を濃縮した 。残留物を水に溶解させ、得られた水溶液を10%塩酸によりpH3に調整し、 次いで4:1クロロホルム/i−プロパノールで抽出した。有機相を合してブラ インで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、次いで濃縮した。カラム クロマトグラフィー(95:5:0.5 クロロホルム/メタノール/酢酸によ る溶出)は2−ブチル−1−[(2′−(1H−テトラゾール−5−イル)−ビ フェニル−4−イル)メチル]−4−クロロイミダゾール−5−カルボン酸を非 晶質固体として与えた。 NMR(200MHz,DMSO−d6)δ7.46-7.63(m,4H),7.05(d,2H,J=8Hz) ,6.93(d,2H,J=8Hz),5.56(s,2H),4.10(s,12H),2.55(t,2H,J=7.5Hz),1.44-1. 52(m,2H),1.17-1.28(m,2H),0.78(t,3H,J=7Hz)。 実施例3 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(2−トリフェニルメチル−2H −テトラゾール−5−イル)−1,1′−ビフェニル−4−イル)メチル]−1 H−イミダゾール−5−メタノール 工程A2−(2′−トリェニルメチル−2′H−テトラゾール−5′−イル)フェニル ホウ素酸(boronic acid) 代案1 22Lフラスコに窒素パージ下で8.25Lのアセトンに続き1.1kgの5 −フェニルテトラゾールを充填した。トリエチルアミン(800g)を、温度が 35℃未満に維持されるような速度で冷却しながら添加した。固体の塩化トリチ ルをこの淡色懸濁物に440gづつ5回添加した。温度を35℃未満に維持した 。さらに1.38Lのアセトンを反応物に添加し、次いでこれを25〜30℃に て撹拌しながら2時間維持した。水(2.2L)を添加し、混合物を15〜20 ℃まで冷却した。固体を濾過によって回収し、濾過ケーキを1.65Lの50% アセトン−水に続き過剰量の水で洗浄した。湿潤ケーキを8L のアセトンに再スラリー化させ、8Lの水をゆっくり添加した。この懸濁物を1 時間撹拌し、次いで濾過した。濾過ケーキを3〜5Lの水で洗浄した。白色固体 を減圧オーブン内で40〜45℃にて3.0kgの一定重量まで乾燥させた(m .p.158〜160℃)。 乾燥12Lフラスコに窒素パージ下で3.19Lの乾燥テトラヒドロフラン( THF)を充填した。撹拌しながら398gの上記で調製した5−フェニル−2 −トリチル−テトラゾールを添加した。この系を減圧すると共に窒素に3回露呈 し、次いで−20℃まで冷却した。ヘプタン中のブチルリチウムの溶液(1.6 M、477g)を次いで反応混合物に添加しながら−15〜−20℃の温度を維 持した。得られた深赤色溶液を−5℃にて1時間撹拌し、その間にリチウム塩が 晶出した。固体懸濁物を再び−25℃まで冷却し、333gの硼酸トリイソプロ ピルを−20〜−25℃の温度範囲にて添加した。添加の後、混合物を加熱なし に20℃まで昇温した。約2.5Lの溶剤を減圧蒸留により除去した。ポット温 度を40℃未満に保った。次いで水中の3%酢酸2.66Lを混合物に添加し、 得られた懸濁物を1時間撹拌した。白色固体を濾過により回収した。 固体ケーキを1.5Lの水中の20%テトラヒドロフランに続き3Lの水で洗浄 した。固体を室温にて減圧下に502.3gの一定重量まで乾燥した(m.p. 142〜146℃(分解))。代案2 この実施例1の標記化合物を調製するための好適な代案法は次の手順による。 5−フェニルテトラゾール(14.6g、100ミリモル)を窒素下で乾燥T HF(120mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(14.8mL、105ミリ モル)を添加すると共に15〜20℃の温度を維持した。乾燥THF(60mL )中のトリフェニルクロロメタン(29.3g、105ミリモル)を次いで混合 物に≦25℃にてゆっくり添加した。添加が完了した後、混合物を35℃まで1 時間かけて加温し、次いで0℃にて1時間冷却した。沈澱した塩化トリエチルア ンモニウムを濾過し、濾液を減圧/窒素パージにより脱ガスした(3X)。脱ガ スされた溶液を−20℃まで冷却し、ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)を 桃色が2分間にわたり持続するまで添加した。桃色は、溶液が完全に乾燥したこ とを示す。さらにブチルリチ ウム(65.6mL、105ミリモル)を≦−15℃にて添加した。深赤色の不 均質混合物を−20〜−15℃にて1時間にわたり熟成させ、硼酸トリイソプロ ピル(30.6mL、130ミリモル)を添加すると共に温度を≦−15℃に維 持した。 深赤色溶液を−15℃にて30分間熟成させ、次いで10℃まで1時間かけて 加温した。混合物の容積を≦15℃での減圧下に200mLまで減少させ、この 時点で<5%のヘキサン(THFに対し)が残っていた。残留物をTHFにより 160mLの全容積まで希釈し、イソプロパノール(60mL)を添加した。こ の溶液を0℃まで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(40mL、200ミリ モル)を15分間以内に添加した。この混合物を20〜25℃にて30分間熟成 させ、水(100mL)を30〜45分間かけて添加した。混合物を1時間にわ たり熟成させた後、結晶化した生成物を濾過により回収し、低温の80%イソプ ロパノール水溶液で洗浄した。濾過ケーキをフィルタ上で空気乾燥させて69. 7g(収率86%、純度82%につき修正)の生成物をTHFモノ−溶媒和物と して得た。工程B2−n−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−1−p−ブロモベンジル −1H−イミダゾール ジメチルアセトアミド(1.0L)中の2−n−ブチル−4−クロロ−1H− イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド(146.9g、0.78モル)とp −ブロモベンジルブロミド(195g、0.78モル)との懸濁物を0℃まで冷 却し、炭ブロミド酸カリウム(1.38g、1.0モル)を添加した。混合物を 0℃にて3時間にわたり熟成させ、次いで20〜25℃にて2〜4時間にわたり 熟成させた。この混合物をジメチルアセトアミド(0.15L)で希釈し、次い で濾過した。濾過ケーキをジメチルアセトアミド(50mL)で洗浄した。濾液 を合してメタノール(0.66L)で希釈し、次いで0℃まで冷却した。硼水素 化ナトリウム(37.8g、1.0モル)を固体として添加し、混合物を撹拌し ながら20〜25℃にて2時間にわたり熟成させた。水(1.56L)をゆっく り添加して生成物を結晶化させた。濾過ケーキを水(1.56L)で慎重に洗浄 し、60℃にて減圧乾燥させた。収量は255gであった(91%、純度99. 5%につき修正)。工程C2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(2−トリフェニルメチル−2H −テトラゾール−5−イル)−1,1′−ビフェニル−4−イル)メチル]1H −イミダゾール−5−メタノール この実施例につき説明した全操作を窒素雰囲気下で行った。触媒調製 塩化パラジウム(10.6mg)とトリフェニルホスフィン(31.5mg) との混合物に無水トルエン(4mL)を添加した。この不均質溶液を減圧/窒素 パージにより脱ガスし(3X)、次いで60℃まで30分間かけて加熱した。亜 燐酸トリイソプロピル(30.0μL)を添加し、混合物をさらに均質溶液が得 られるまで60℃にて加熱した(1〜2時間)。カップリング 実施例3、工程Aの2−(2′トリフェニルメチル−2′H−テトラゾール− 5′−イル)フェニル硼素酸(1.3g)をトルエン(4mL)に懸濁させ、水 (100μL)を添加した。この不均質混合物を室温にて30分間撹拌し、次い で炭酸カリウム(0.7g)を添加し、続いて実施例3、工程Bの標 記生成物(0.7g)を添加した。混合物を減圧/窒素パージにより脱ガスし( 3X)、上記触媒溶液を添加した。混合物の温度を80〜85℃まで上昇させ、 この温度に2時間保った。混合物を40℃まで冷却した後、水(5mL)を添加 した。水層を除去し、有機相を≦30℃にて減圧下に3mLの容積まで濃縮した 。メチルi−ブチルケトン(MIBK)(8mL)を添加し、混合物を再び3m Lまで減少させた。この混合物をMIBK(4mL)および水(36μL)で希 釈し、60℃まで加熱し、次いで冷却すると共に最初に0℃にて30分間、次い で−10℃にて撹拌しながら2時間にわたり熟成させた。晶出した生成物を濾過 によりモノ−MIBK溶媒和物(1.44g、収率94%)として回収した。粗 生成物をMIBK(2.1mL)に80℃にて溶解させ、溶液を80℃にて熱時 に濾過し、水(33.8μL)を添加した。この溶液を1時間かけて0℃までゆ っくり冷却し、0℃にて30分間熟成させ、次いで−10℃にて撹拌しながら2 時間にわたり熟成させた。濾過の後、1.38gのモノ−MIBK溶媒和物が回 収された(収率90%)。 実施例4 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(2−トリフェニルメチル−2H −テトラゾール−5−イル)−1,1′−ビフェニル−4−イル)メチル]−1 H−イミダゾール−5−メタノール この実施例につき記載した全操作を窒素雰囲気下で行った。工程A触媒 調製 次の2つの手順を用いて同様な結果を得ることができる。代案手順1 塩化パラジウム(354mg)とトリフェニルホスフィン(2.1g)との混 合物に無水テトラヒドロフラン(THF)(75mL)を添加した。この不均質 溶液を減圧/窒素パージにより脱ガスし(3X)、次いで4時間にわたり還流さ せた。 還流中に、塩化パラジウムの大部分はビス(トリフェニルホスフィン)パラジ ウムクロリドまで変化した。不溶性の黒色固体がこの時点でまだ観察された。 ホスフィン化された塩化パラジウムを含有する不均質THF溶液を室温まで冷 却し、ジエチル亜鉛(4.0mL、ヘキサン 中1M)を添加した。少量の黒色固体以外、溶液は30分間にわたる撹拌の後に 実質的に均質となった。この活性化された触媒溶液を以下説明するカップリング 工程に使用した。代案手順2 塩化パラジウム(354mg)とトリフェニルホスフィン(2.1g)との混 合物に無水THF(75mL)を添加した。この不均質溶液を減圧/窒素パージ により脱ガスし(3X)、次いで亜燐酸トリイソプロピル(0.99mL)を添 加した。混合物を塩化パラジウムが全て溶解するまで室温に維持して均質溶液を 得た(0.5〜1時間)。工程Bベンジルトリメチルアンモニウムカルボナートの調製 水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム溶液(42g)に炭酸アンモニウム( 5.0g)を添加し、反応物を撹拌しながら炭酸アンモニウムが全て溶解するま で(30分間)熟成させた。メタノール溶剤を減圧除去し、さらにTHF(3× 10mL)で置換した。残留炭酸塩をTHF(90mL)に溶解させた。工程Cカップリング工程 実施例4、工程Bで調製した炭酸塩溶液に実施例3の標記生成物(24.0g )および実施例3、工程Bの標記生成物(14.2g)を添加した。この混合物 を減圧/窒素パージにより脱ガスし(5X)、次いで実施例4、工程A(手順1 もしくは2)に記載したように調製された触媒溶液を添加した。この反応混合物 を加熱還流させ、完了するまで熟成させ(8〜10時間)、次いで室温まで冷却 し、セライトパッドで濾過した。セライトをさらにTHF(3x10mL)で洗 浄した。収率は89重量%であった。 実施例5 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(テトラゾール−5−イル)−1 ,1′−ビフェニル−4−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−メタノー ル カリウム塩 実施例3もしくは4から得られた2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′ −(2−トリフェニルメチル−2H−テトラゾール−5−イル)−1,1′−ビ フェニル−4−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−メタノール(5.0 g、 6.54ミリモル)をTHF(60mL)に溶解させた。4N硫酸(38mL、 152ミリモル)を25〜30℃にて撹拌しながら添加した。この溶液を20〜 25℃にて1晩熟成させ、次いで酢酸イソプロピル(60mL)を添加した。層 を分離させ、有機相を4N硫酸(19mL)で逆抽出した。水層を合して有機溶 剤(THFおよび酢酸イソプロピル)を減圧除去した。残留する水溶液をTHF (THF10容量%)で希釈し、エコソルブ(Ecosorb)S 402のパ ッド(50.0g)に通過させた。このパッドを4N硫酸中の10%THFで洗 浄した。次いで濾液をSP−207(60mL)のカラムに通過させ、カラムを 水(180mL)、次いで1M K2HPO4(180mL)で洗浄した。溶出液 のpHを監視して、カリウム塩生成の完了を確保した。さらに水(180mL) で洗浄して硫酸塩と過剰の燐酸塩とを除去した。カリウム塩生成物を20%TH F水溶液で溶出させた。水溶液の濃縮およびイソプロパノールでの希釈により結 晶生成物を得た。あるいは、生成物を噴霧乾燥により単離した。収量は2.56 g(85%)であった。 実施例6 1−ブロモ−4−(2′−n−ブチル−4′−クロロ−5′−ヒドロキシメチル イミダゾール−1′H−1′−イル)メチルベンゼン 工程Aアルキル化 機械撹拌機と熱電対とが装着された1Lの3つ首フラスコにおける窒素雰囲気 下のジメチルアセトアミド200mLに30.8g(0.163モル)の2−n −ブチル−4−クロロ−5−ホルミル−1H−イミダゾールと43.7g(0. 16モル)の4−ブロモベンジルブロミドとを添加した。この溶液を−5℃まで 冷却し、次いで27.1g(0.19モル)の粉末炭酸カリウムを10分間かけ て急速撹拌しながら少しづつ添加すると共に、反応温度を−5〜0℃の間に維持 した。このスラリーを−5℃にて2時間および室温にて2時間アルキル化が完結 するまで撹拌した。工程B濾過 スラリーを濾過すると共にケーキをジメチルアセトアミド(30mL)とメタ ノール(130mL)との無水混合物で洗 浄した。この濾液を次の工程に直接使用した。工程C還元 窒素雰囲気下で、1.85g(48ミリモル)の粉末硼水素化ナトリウムを機 械撹拌機と熱電対とが装着された5Lの3つ首フラスコにおける−15℃の濾液 に0.5時間かけて少しづつ添加し、反応温度を−15〜−5℃の間に保った。 この混合物を室温まで加温し、1時間にわたり還元が完了するまで熟成させた。工程D結晶化 酢酸(2.74mL)を急速撹拌しながら10分間かけて滴下すると共に、混 合物の温度を20〜25℃に保った。この混合物を室温にて0.5時間にわたり 熟成させ、次いで水(160mL)を1時間かけて滴下した。溶液にイミダゾー ルを種晶添加(seed)し、次いで水(160mL)を1時間かけて滴下した。 生成物が0.5時間以内に沈澱した。このスラリーを室温にて2時間にわたり熟 成させ、10℃まで冷却し、0.5時間にわたり熟成させ、次いで固体を濾過し た。ケーキを320mLの水で洗浄し、窒素下で室温にて2時間にわたり 吸引乾燥させると共に、ハウス減圧(house vacuum)(−24psi)下で<6 0℃にて12時間にわたりオーブン乾燥させて54.3gの1−ブロモ−4−( 2′−n−ブチル−4′−クロロ−5′−ヒドロキシメチルイミダゾール−1′ H−1′−イル)メチルベンゼンを白色固体として得た(HPLC分析:98. 8A%、97.2W%、全収量:92.4%、0.5W%の位置異性体)。 実施例7 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(2−トリフェニルメチル−2H −テトラゾール−5−イル)−1,1′−ビフェニル−4−イル)メチル]−1 H−イミダゾール−5−メタノール 工程A触媒 調製 トリフェニルホスフィン(262mg、1.0ミリモル)をTHF(20mL )に溶解させ、この溶液を減圧/窒素パージにより脱ガスした(3X)。酢酸パ ラジウム(56mg、0.25ミリモル)を添加し、溶液を再び脱ガスした(3 X)。得られた溶液を60℃まで30分間かけて加温し、次いで25℃まで冷却 した。工程Bカップリング 註:全溶剤は脱ガスせねばならない。 2−(2′−トリフェニルメチル−2′H−テトラゾール−5′−イル)フェ ニル硼素酸(15.4g、26.7ミリモル、純度75重量%)をジエトキシメ タン(DEM)(80mL、KF≦500mg/mL)に懸濁させた。水(0. 55mL、31ミリモル)を添加し、スラリーを室温にて30分間にわたり熟成 させた。熟成の後、さらに水(0.55mL、31ミリモル)を撹拌下に硼素酸 懸濁物に添加した。次いで、スラリーを粉末炭酸カリウム(8.6g、62ミリ モル)とアルキル化イミダゾール、すなわち実施例6の標記生成物(8.97g 、25ミリモル)で処理した。混合物を20〜25℃にて30分間にわたり熟成 させ、次いで充分に脱ガスした(3X)(註:パイロットプラントにおいて脱ガ スは一層長い時間を要し、イミダゾールと炭酸塩とを添加した直後に開始するこ とができる)。次いで触媒溶液を添加し、混合物を加熱還流させた(76〜79 ℃)。反応は2〜6時間で完結する。イミダゾールが消費された後、水(30m L)とTHF(25mL)とを添加し、 混合物を55〜60℃にて撹拌した。水層を分離し、有機層を水(30mL)で 洗浄した。有機層を減圧下に50mLの容積まで濃縮してTHFの大部分を除去 した。さらにDEM(50mL)を添加し、次いで蒸留により除去してTHFを ≦5容量%まで減少させた。残留有機溶液を温(60℃)DEM(75mLの最 終容積まで)および水で希釈した(0.5mL、28ミリモル)で希釈した。次 いで混合物を−12℃まで2時間かけてゆっくり冷却した。−12℃にて1時間 にわたり熟成させた後、生成物を濾過により回収した。ケーキを低温DEM(2 5mL)で洗浄した。40℃での減圧乾燥により15.5g(93%)の標記生 成物(非溶媒和)を得た[Pd=600〜1000ppm]。 実施例8 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(2−トリフェニルメチル−2H −テトラゾール−5−イル)−1,1′−ビフェニル−4−イル)メチル]−1 H−イミダゾール−5−メタノール 工程A触媒調製 トリフェニルホスフィン(262mg、1.0ミリモル)をTHF(20mL )に溶解させ、溶液を減圧/窒素パージにより脱ガスした(3X)。酢酸パラジ ウム(56mg、0.25ミリモル)を添加し、溶液を再び脱ガスした(3X) 。得られた溶液を60℃まで30分間かけて加温し、次いで25℃まで冷却した 。工程Bカップリング 註:全溶剤は脱ガスせねばならない。 2−(2′−トリフェニルメチル−2′H−テトラゾール−5′−イル)フェ ニル硼素酸(15.4g、26.7ミリモル、純度75重量%)をジエトキシメ タン(DEM)(80mL、KF≦500mg/mL)に懸濁させた。水(0. 55mL、31ミリモル)を添加し、スラリーを室温にて30分間にわたり熟成 させた。熟成の後、さらに水(0.55mL、31ミリモル)を撹拌下で硼素酸 懸濁物に添加した。次いでスラリーを粉末炭酸カリウム(8.6g、62ミリモ ル)および実施例 22の標記生成物、アルキル化イミダゾール(8.97g、25ミリモル)で処 理した。この混合物を20〜25℃にて30分間にわたり熟成させ、次いで充分 に脱ガスさせた(3X)(註:パイロットプラントにおいては脱ガスは一層長い 時間を要し、イミダゾールおよび炭酸塩を添加した直後に開始することができる )。次いで触媒溶液を添加し、混合物を加熱還流させた(76〜79℃)。反応 は2〜6時間で完結する。イミダゾールが消費された後、水(30mL)とTH F(25mL)とを添加し、混合物を55〜60℃にて撹拌した。水層を分離し 、有機層を水(30mL)で洗浄した。トリブチルホスフィン(0.62mL、 10モル%)を添加し、有機層を50mLの容積まで減圧濃縮してTHFの大部 分を除去した。さらにDEM(50mL)を添加し、蒸留により除去してTHF をさらに≦5容量%まで減少させた。残留する有機溶液を温(60℃)DEM( 75mLの最終容積まで)および水(0.5mL、28ミリモル)で希釈した。 次いで混合物を−12℃まで2時間かけてゆっくり冷却した。−12℃にて1時 間にわたり熟成させた後、生成物を濾過により回収した。ケーキを低温DEM( 25mL)で洗浄した。40℃での減圧乾燥により15.5 g(93%)の標記生成物(非溶媒和)を得た[Pd≦10ppm]。 実施例9 メチルイソブチルケトン溶媒和物としての2−n−ブチル−4−クロロ−1−[ (2′−(2−トリフェニルメチル−2H−テトラゾール−5−イル)−1,1 ′−ビフェニル−4−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−メタノール メチルイソブチルケトン(MIBK)(40mL)中の実施例7の標記生成物 (5g)の懸濁物を脱ガスし(3X)、次いでトリブチルホスフィン(0.12 g、8モル%)を添加した。この混合物を85℃まで加熱し、この時点で均質溶 液が得られた。次いで脱気された水(0.135g、100モル%)を添加し、 溶液を2時間かけて−10℃まで冷却した。この不均質溶液を−10℃にて2時 間にわたり熟成させ、晶出した生成物を濾過により回収し、次いで低温MIBK (−10℃、15mL)で洗浄した。回収物は5.40gの標記生成物であった (93.9%、MIBK溶媒和物として)。 実施例10 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−(テトラゾール−5−イル)−1 ,1′−ビフェニル−4−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−メタノー ル カリウム塩 工程A保護解除 50:50のMeCN:水における0.75M H2SO4の10mLを添加す ることにより2.50gの実施例8の標記生成物、メチルイソブチルケトン溶媒 和物を溶解させた。23〜25℃にて2時間25分にわたり熟成させた。15m Lの水を2分間で添加し(大規模では30分間〜1時間にて添加することもでき る)、次いで23〜25℃にて1.75時間にわたり熟成させた。濾過すると共 に、5mLの20:80のMeCN:水で洗浄した。トリチルアルコール濾過ケ ーキにはもはや出発物質がほとんど残存しなかった(<0.05面積%)。工程B遊離酸生成 上記濾液を13mLのMeCNで希釈した。溶液のpHは1.50であった。 中和および結晶化の後の溶液温度は22〜 24℃であった。1.5mLの3N NaOH(pH1.75〜1.65)を添 加した後、反応物に20mgの遊離酸を種晶添加した。15分間にわたり熟成さ せ、次いで1mLの3M NaOHをゆっくり添加して結晶を良好に成長させた (この規模にて添加時間は5〜10分間であった)。30分間にわたり熟成させ 、残余の3M NaOH(pH3.60〜3.50)を添加し、1時間にわたり 熟成させた。白色スラリーを濾過し、5mLの20:80のMeCN:水、次い で10mLの水で洗浄した。遊離酸濾過ケーキの充分な水洗が全ての塩を除去す るのに必要である。この洗浄はSO4 -2につき検査することができる。濾過ケー キを35℃の減圧オーブン内で窒素パージしながら18時間にわたり乾燥させた 。遊離酸の収量は1.28g(92.5%)であり、母液には54mg(4%) の遊離酸が存在した。工程C塩生成 4.0g(9.46ミリモル)の遊離酸に10.9mLの0.842N KO H溶液を1度に全部添加した。スラリーを室温にて30分間にわたり熟成させ、 この間に固体の大部分が 溶解した。濁った溶液を濾過し、固体を焼結ガラス漏斗で回収した。濾液のpH は9.05と測定された。この水溶液をシクロヘキサン/イソプロパノールの還 流共沸混合物(69℃)にゆっくり添加し、次いで三成分共沸混合物(シクロヘ キサン/イソプロパノール/水(64℃)を蒸留し始めた。溶液が乾燥した際、 オーバーヘッドの温度は69℃まで上昇し、カリウム塩が結晶化した。ポットの 水分含有量が<0.05%になった際、蒸留を停止すると共に白色スラリーを室 温まで冷却した。白色結晶固体を焼結ガラス漏斗で回収し、10〜15mLのシ クロヘキサン/イソプロパノール(67/33)で洗浄し、次いで減圧オーブン にて乾燥させた(重量3.8g、収率95%)。 ロバスタチン、プラバスタチン、シムバスタチン、エナラプリルおよびリシノ プリルを調製するための合成ルートについてはそれぞれ米国特許第4,231, 938号、第4,346,227号、第4,444,784号、第4,374, 829号および第4,555,502号中に見ることができる。メバスタチン( mevastatin)の合成についてはT.ローゼン(Rosen)、C.H.ヒースコック(He athcock)、テトラヘドロン(Tetrahe dron)、第42巻、第4909〜4951頁(1986)を参照することができ る。 用途 ホルモン アンギオテンシンII(AII)は、細胞膜上のレセプタの刺激を介し て多くの生物学的反応(たとえば血管収縮)をもたらす。AIIレセプタと相互作 用しうるたとえばAII拮抗剤のような化合物を同定する目的で、初期のスクリー ニングのためリガンド−レセプタ結合アッセイが用いられた。このアッセイはグ ロスマン(Glossmann)等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー(J.Bi ol.Chem.)、第249巻、第825頁(1974)により記載された方法にし たがって行われたが、若干の変更を加えた。反応混合物は、トリス緩衝液および 2nMの3H−AII中に有力なAII拮抗剤と共に或いは同拮抗剤を含まずにラッ ト副腎皮質ミクロソーム(AIIレセプタの供給源)を含有した。この混合物を室 温にて1時間インキュベートし、次いで反応を急速濾過およびガラス ミクロ繊 維フィルタを介する洗浄により停止させた。フィルタに捕らえられたレセプタ結 合の3H−AIIをシンチレーション計数により定量した。特異的に結合した全3H −AIIの50%置換をもたらす有力AII 拮抗剤の阻害濃度(IC50)は、AIIレセプタに対するこの種の化合物の親和性 の尺度して示される(第1表および第2表参照)。 本発明による化合物の有力な抗高血圧作用は、該化合物を左腎臓動脈の結紮に より高血圧にされた覚醒状態にある(awake)ラットに投与することで示すこと ができる[カンギアノ(Cangiano)等、ジャーナル・ファーマコロジカル・エキ スペリメンタル・テラピー(J.Pharmacol.Exp.Ther.)、第208巻、第31 0頁(1979)]。この手法は、レニン産生を増加させる結果としてAIIレベ ルを増大させることにより血圧を上昇させる。これら化合物を経口的に100m g/kgにて或いはカニューレにより頚静脈に10mg/kgにて静脈内投与し た。動脈血圧を連続的に頚動脈カニューレを介し直接測定し、圧力トランスデュ ーサーおよびポリグラフを用いて記録した。治療後の血圧レベルを治療前のレベ ルと比較して、化合物の抗高血圧作用を測定した(第1表参照)。 第2表に示した化合物を第1表につき示したと同様に試験したが、ただし腎性 高血圧ラットにおける抗高血圧作用の試験に おいては化合物を30mg/kgにて経口的および3mg/kgにて静脈内にて 投与した。 2−ブチル−4−クロロ−1−[2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ フェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシメチルイミダゾール ナトリウ ム塩の降圧作用を、知覚のある(conscious)イヌに対するフロセミド投与の前 後に比較した。0.3〜3mg/kgにおけるイミダゾールの累積静脈注射は常 圧の知覚のある犬(n=4)における血圧を低下させなかったが、投与後の10 分間で測定したAII(0.1μg/kg iv)に対する昇圧反応を抑制するの に効果的であった。これら動物における血漿レニン活性(PRA)は1.5±0 .5ng AI/mL/hrであった。4日間後、フロセミドをこれら3匹の犬 に10mg/kg imにて実験の18時間および2時間前に投与し、PRAを 19.9±7.2ng/AI/mL/hrまで上昇させた。次いでイミダゾール を同じ投与量にて累積的に静脈内投与し、投与量依存的に血圧を顕著に低下させ た。さらに、これはより高い2種の投与量にてAIIに対する昇圧反応を抑制した 。フロセミドによる同様な降圧増進が0.3mg/kg ivにてカプトプリル でも観察された。これらの結果は、利尿剤がイミダゾールAII遮断剤の降圧効果 を増進することを示す。したがって、これら2種類の薬物の併 用療法は高血圧患者にて治療に対する応答速度を増大させると思われる。 アンギオテンシンII(AII)は強力な動脈血管収縮剤であり、細胞膜上に存在 する特異的レセプタとの相互作用により作用を発揮する。AII拮抗剤を同定する と共にその効能をインビトロで判定するため、次の2種のリガンド−レセプタ結 合アッセイを確立した。ウサギ大動脈膜調製物を用いるレセプタ結合アッセイ 3種の凍結ウサギ大動脈(ペルフリーズ・バイオロジカル(Pel-Freeze Biolo gicals)社から入手)を5mMのトリス−0.25M蔗糖(pH7.4)緩衝液 (50mL)に懸濁させ、ホモジナイズし、次いで遠心分離した。この混合物を チーズクロスで濾過し、上澄液を20,000rpmにて4℃で30分間にわた り遠心分離した。このようにして得られたペレットを30mLの50mMトリス −5mM MgCl2緩衝液(これは0.2%の牛血清アルブミンと0.2mg /mLのバシトラシン(Bacitration)とを含有する)に再懸濁させ、この懸濁 物を100本のアッセイ管につき用いた。試料をスクリーニングにつき二反復で 試験した。膜調製物(0.25mL)に対し125 I−Sar1Ile8−アンギオテンシンII[ニュー・イングランド・ヌクレ ア(New England Nuclear)社から入手](10μL;20,000cpm)を 試験試料と共にまたは試験試料なしに添加し、混合物を37℃にて90分間にわ たりインキュベートした。次いで混合物を氷冷50mMトリス−0.9%NaC l、pH7.4(4mL)で希釈し、ガラス繊維フィルタ(GF/Bワットマン (Whatman)、直径2.4インチ)で濾過した。このフィルタをシンチレーショ ンカクテル(10mL)に浸漬させ、パッカード(Packard)2660型トリカ ルブ(Tricarb)液体シンチレーション カウンタを用いて放射能につき計数し た。特異的に結合した全125I−Sar1Ile8−アンギオテンシンIIの50% 排除をもたらす有力AII拮抗剤の抑制濃度(IC50)をAII拮抗剤のような化合 物の効能の尺度として示す。牛副腎皮質調製物を用いるレセプタアッセイ 牛副腎皮質をAIIレセプタの供給源として選択した。秤量した組織(100本 のアッセイ管につき0.1gが必要とされる)をトリスHCl(50mM)、p H7.7緩衝液に懸濁させ、次いでホモジナイズした。このホモジネートを20 ,000 rpmにて15分間にわたり遠心分離した。上澄液を捨て、ペレットを緩衝液[ Na2HPO4(10mM)−NaCl(120mM)−二ナトリウムEDTA( 5mM)(これはフェニルメタンスルホニルフルオリド(PMSF)(0.1m M)を含有する)に再懸濁させた(化合物のスクリーニングにつき、一般に二反 復の試験管を用いる)。膜調製物(0.5mL)に3H−アンギオテンシンII( 50mM)(10μL)を試験試料と共にまたは試験試料なしに添加し、この混 合物を37℃にて1時間インキュベートした。次いで混合物をトリス緩衝液(4 mL)で希釈し、ガラス繊維フィルタ(GF/Bワットマン、直径2.4インチ )で濾過した。フィルタをシンチレーションカクテル(10mL)に浸漬させ、 パッカード2660型トリカルブ液体シンチレーション カウンタにより放射能 につき計数した。特異的に結合した全3H−アンギオテンシンIIの50%排除を もたらす有力AII拮抗剤の抑制濃度(IC50)をAII拮抗剤のような化合物の効 能の尺度として示す。ラット脳膜調製物を用いるレセプタアッセイ ラット脳(視床、視床下部および中脳)からの膜を50mMトリスHCl(p H7.4)におけるホモジナイズにより調製 し、50,000xgにて遠心分離した。得られたペレットを100mM Na Cl、50mM Na2・EDTA、10mM Na2HPO4(pH7.4)お よび0.1mM PMSFにて再懸濁および遠心分離により2回洗浄した。結合 アッセイにつき、ペレットを160倍容積の結合アッセイ緩衝液(100mM NaCl、10mM Na2HPO4、5mM Na2・EDTA(pH7.4) 、0.1mM PMSF、0.2mg/mL大豆トリプシン阻害剤、0.018 mg/mLのo−フェナントロリン、77mg/mLジチオトレイトールおよび 0.14mg/mLバシトラシン)に再懸濁させた。125I・Ile8−アンギオ テンシンII結合アッセイにつき、10μLの溶剤(全結合のため)、Sar1, Ile8−アンギオテンシンII(1μM)(非特異性結合のため)または試験化 合物(置換のため)と10μLの[125I]Sar1,Ile8−アンギオテンシ ンII(23〜46pM)とを二反復の試験管に添加した。レセプタ膜調製物(5 00μL)を各試験管に添加して結合反応を開始させた。反応混合物を37℃に て90分間にわたりインキュベートした。次いで反応を減圧下でのガラス繊維G F/Bフィルタによる濾過で停止させ、直ち に0.15M NaClを含有する4mLの5mM氷冷トリスHCl(pH7. 6)により4回洗浄した。フィルタに捕えられた放射能をγカウンタで計数した 。 上記方法を用いて、本発明の代表的化合物を評価することができ、かつIC50 <50μMという測定値を得たが、これは効果的なAII拮抗剤としての本発明に よる化合物の有用性を示すと共に確認するものである。 本発明に開示した化合物の抗高血圧作用は下記する方法を用いて評価すること ができる: 雄チャールス・リバー・スプラグ・ドーリー(Charles River Sprague-Dawley) 種ラット(300〜375g)をメトヘキシタール(methohexital)(ブレビター ル(Brevital);50mg/kg i.p.)で麻酔し、気管にPE205チュー ブを挿入した。ステンレス鋼穿刺棒(pithing rod)(太さ1.5mm、長さ1 50mm)を右目の眼窩に挿入して脊柱まで到達させた。これらラットを直ちに ハーバード・ローデント・ベンチレータ(Harvard Rodent Ventilator)に入れた (速度:毎分60スロトーク;容積:体重100g当り1.1cc)。右頚動脈 を結紮し、左および右の両迷走神経を切断し、左頚動脈に薬物投与 のためのPE50チューブを挿入し、体温を肛門内温度プローブから入力を受け る恒温制御加熱パッドにより37℃に維持した。次いでアトロピン(1mg/k g i.v.)を投与し、15分間後にプロプラノロール(propranolol)(1m g/kg i.v.)を投与した。30分間後、式Iの拮抗剤を静脈内または経 口的に投与した。次いでアンギオテンシンIIを典型的には5分、10分、15分 、30分、45分および60分の間隔で投与し、次いで試験化合物が活性を示す 限り30分間毎に投与した。平均動脈血圧における変化を各アンギオテンシンII 投与につき記録し、アンギオテンシンII反応の阻害%を計算した。 2−ブチル−4−クロロ−1−[2′−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ フェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシメチルイミダゾール カリウム 塩(ロサルタン)の作用を多中心の(multicenter)二重盲検によるランダム化 プラシーボ対照の臨床試験にて検討した。ロサルタンを、軽度〜中度の高血圧を 有する患者(平均年令54才の95〜115mmHgの着座拡張期血圧を有する 患者)に50mgの経口薬用量にて毎日1回投与したが、それ自身で或いはその 治療にて血圧に影響を及ぼす他の医療問題は伴わなかった。6週間の後、非反応 者 は毎日1回の100mg経口薬用量まで増量した(titrated)。 HDL、LDLおよびVLDL全コレステロールレベルを下記する手順により 測定した:高密度リポ蛋白質コレステロール 採取してから30分間以内に細胞から分離された2.0mL容積の非溶血血清 またはEDTA血漿(ヘパリン処理(heparinized)血漿は推奨されない)を分 析することにより、高密度リポ蛋白質(HDL)コレステロールを測定した。少 なくとも12時間の絶食試験体が正確な検討につき必要とされる。殆どの人間に おいて、血漿コレステロールレベルは最も近い食事により極めて僅かしか影響さ れない。しかしながら何人かにおいて、100mg/dLまでの上昇が最も近い 食事により誘発されうる。血漿におけるコレステロールのレベルは、液体EDT Aが血漿を僅かに希釈すると共に水を赤血球から吸引するという事実に基づき、 血清よりも僅かに低い(約3%)。 この手順につき使用する方法は、燐タングステン酸塩(phosphotungstate)の 沈澱性を利用する。HDL沈澱用試薬の添加は、試料のpHをLDLおよびVL DLの等電点まで下降させる。pH5.7におけるLDLおよびVLDLの各分 子は全体的に電気中性を有する。 次いで燐タングステン酸塩はLDLおよびVLDLとの不溶性リガンド複合体 (complex)を形成する。イオン強度の差はこれら複合体を強制的に沈澱させる。 遠心分離によりこれらを除去して、上澄液にHDLフラクションを残す。得られ た上澄液のコレステロール(HDL)を次いでコレステロールにつきアッセイす る。試料中のコレステロールエステルをコレステロールエステラーゼによりコレ ステロールと遊離脂肪酸とに加水分解する。この反応で生成したコレステロール と試料中に存在する遊離コレステロールとをコレステロールオキシターゼにより 酸化してコレステン−3−オンと過酸化水素とを生成させる。ペルオキシターゼ は過酸化水素による酸化、並びに4−アミノアンチピリン(4−AAP)および フェノールの3,4−ジクロルフエノールへのその後のカップリングを触媒する 。 最終生成物はキノンイミン染料であって、520nmの一次波長にて読み取ら れる。発色は存在するコレステロールの濃度に比例する。次いで、この吸光値を 既知のカリブレーターによる吸光度と比較する。この結果を次いでmg/dLと して直接にプリントアウトする。コレステロール 試料中のコレステロールエステルをコレステロールエステラ ーゼによりコレステロールと遊離脂肪酸とに加水分解する。反応で生成したコレ ステロールと試料中に存在する遊離コレステロールとをコレステロールオキシタ ーゼにより酸化してコレステン−3−オンと過酸化水素とを生成させる。ペルオ キシダーゼは過酸化水素による酸化、並びに4−アミノアンチピリン(4−AA P)およびフェノールの3,4−ジクロルフエノールへのその後のカップリング を触媒する。最終生成物はキノンイミン染料であって、520nmの一次波長に て読み取られる。発色は存在するコレステロールの濃度に比例する。次いで、こ の吸光値を既知のカリブレーターによる吸光度と比較する。その結果をmg/d Lにて直接にプリントアウトする。LDLコレステロール 低密度リポ蛋白質コレステロールは、上記で測定したコレステロール値から上 記で測定したHDLコレステロール値およびトリグリセリドの1/5を引算して 計算する。このLDL計算は、トリグリセリドレベルが400mg/dL未満で ある場合のみ有効である。 12週間目における試験は、下表3に示したように全コレステロールおよび低 密度リポ蛋白質(LDL)コレステロールの各レベルの低下を示した。 6週間および12週間における着座拡張期血圧の結果 基線血圧(baseline blood)からの変化(一次=6週間および12週間におけ るトラフ(trough)着座拡張期血圧)を、ランダムブロック(ブロック=試験者 側(investigator site)設計に関する共分散(共変量(covariate)=基線血圧)の 分析に基づき平均値の最小二乗法分析により評価した。「全患者治療」および「 ペルプロトコール(per-protocol)」分析を行った。この試験は、0.05のα (両側)を有する86の群サイズに基づく95%確率を以て各治療間の平均変化 における5mmHg差および9mmHgの標準偏差を検出すべく設計した。デー タを下表4、5および6に示す。 投与形態 本発明の化合物は、活性成分化合物を温血動物の身体における作用部位に接触 させ得る任意の手段を用いて本発明による高血圧症の治療につき投与することが できる。たとえば投与は非経口的(すなわち皮下、静脈内、筋肉内もしくは腹腔 内)とすることができる。或いは、或る場合には同時に投与を経口ルー トで行うことができる。 化合物は、医薬品に関して利用できる任意の慣用的手段により個々の治療剤と して或いは治療剤の組合せとして投与することができる。これらは単独投与しう るが、一般に選択された投与ルートおよび標準的医薬慣行に基づいて選択された 医薬キャリヤと共に投与される。 本発明の目的において、温血動物は恒常性(homeostatic)メカニズムを有す る動物界の一員であって哺乳動物および鳥類を包含する。 投与薬用量は投与対象(recipient)の年令、健康状態および体重、病気の程 度、併用治療の種類(併用治療がある場合)、治療の頻度および所望の効果に依 存する。一般に、活性成分化合物の1日薬用量は約1〜500mg/日である。 通常、1回もしくはそれ以上の服用にて10〜100mg/日が所望の結果を得 るのに効果的である。これら薬用量は、高血圧症の治療および鬱血性心不全の治 療の両者につき、すなわち血圧を下降させると共に心臓にかかる血流力学的負担 を矯正して鬱血を軽減させるのに有効な量である。 活性成分は固体投与形態物(たとえばカプセル剤、錠剤およ び粉末剤)または液体投与形態物(たとえばエリキシル剤、シロップ剤および懸 濁剤)として経口投与することができる。さらに、無菌液体投与形態物として非 経口投与することもできる。 ゼラチンカプセル剤は活性成分とたとえば乳糖、澱粉、セルロース誘導体、ス テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などの粉末キャリヤとを含有する。同様 な希釈剤を用いて圧縮錠剤を調製することもできる。錠剤およびカプセル剤の両 者は、長時間にわたり薬物を連続放出すべく持続放出製品として調製することが できる。圧縮錠剤は糖衣し或いはフィルムコーティングして不快な味覚を遮蔽す ると共に錠剤を外気から保護し、或いは胃腸管における選択的崩壊のため腸溶コ ーティングすることもできる。 経口投与のための液体投与形態物は着色料および着香料を含有して患者の許容 度を高めることもできる。 一般に水、適する油、塩水、水性デキストロース(グルコース)および関連糖 溶液、並びにたとえばプロピレングリコールもしくはポリエチレングリコールの ようなグリコール類が非経口溶液の適するキャリヤである。非経口投与のための 溶液は好ましくは活性成分の水溶性塩と適する安定剤と必要に応じ緩衝 物質とを含有する。たとえば重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムもしくはア スコルビン酸のような酸化防止剤を単独で或いは併用したものは適する安定剤で ある。さらに、クエン酸およびその塩、並びにナトリウムEDTAも使用される 。さらに、非経口溶液は保存剤、たとえば塩化ベンザルコニウム、メチル−もし くはプロピル−パラベンおよびクロロブタノールをも含有することができる。 適する医薬キャリヤについてはレミントン・ファーマスーチカル・サイエンス (Remington′s Pharmaceutical Sciences)、A.オソル(Osol)(この分野におけ る標準的刊行物)に記載されている。 本発明の化合物を投与するのに有用な医薬投与形態物につき以下例示する: カプセル剤 多数の単位カプセルは、標準的な2−ピース硬質ゼラチンカプセルにそれぞれ 100mgの粉末活性成分と150mgの乳糖と50mgのセルロースと6mg のステアリン酸マグネシウムとを充填して調製される。 軟質ゼラチンカプセル剤 たとえば大豆油、綿実油もしくはオリーブ油のような消化可能油における活性 成分の混合物を調製し、強制排出(positive diplacement)ポンプによりゼラチ ン中へ注入して100mgの活性成分を含有する軟質ゼラチンカプセル剤を形成 させる。これらカプセルを洗浄すると共に乾燥する。 錠剤 多数の錠剤は、薬用量単位が100mgの活性成分と0.2mgのコロイド状 二酸化珪素と5mgのステアリン酸マグネシウムと275mgのマイクロクリス タリン セルロースと11mgの澱粉と98.8mgの乳糖とになるよう慣用的 手法により調製される。適するコーティングを施して食感性または遅延吸収を向 上させることができる。 注射剤 注射により投与するのに適する非経口組成物は、1.5重量%の活性成分を1 0容量%のプロピレングリコール中で撹拌することにより調製される。この溶液 を注射用の水で所定容積にすると共に滅菌する。 懸濁剤 水性懸濁剤は、各5mLが100mgの微細な活性成分と100mgのナトリ ウムカルボキシメチル セルロースと5mgの安息香酸ナトリウムと1.0gの ソルビトール溶液(U.S.P.)と0.025mLのワニリンとを含有するよ う経口投与用に調製される。 一般に、本発明の化合物を段階的に或いは他の治療剤と組合せて投与する場合 にも、同じ投与形態物を使用することができる。薬物を物理的組合せ物として投 与する場合、投与物形態および投与ルートは併用薬物の適合性に基づいて選択す べきである。適する薬用量、投与物形態および投与ルートを第7表および第8表 に例示する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/44 ABU 9454−4C A61K 31/44 ABU C07C 69/24 9279−4H C07C 69/24 C07D 207/16 9638−4C C07D 207/16 213/26 9164−4C 213/26 233/64 103 9551−4C 233/64 103 233/68 9551−4C 233/68 233/90 9551−4C 233/90 A 309/30 9360−4C 309/30 D 403/10 233 9159−4C 403/10 233 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ (72)発明者 スウイート,チヤールズ・エス アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. アンギオテンシンII拮抗剤を用いて単独で或いは高血圧症の治療と併せて アテローム性動脈硬化症を治療すると共にコレステロールを減少させる方法。 2. 下記式IのアンギオテンシンII拮抗剤またはこれら化合物の医薬上許容し うる塩を用いて、単独で或いは高血圧症の治療と併せてアテローム性動脈硬化症 を治療すると共にコレステロールを減少させる方法: [式中、R1 であり; R2はH;Cl;Br;I;F;NO2;CN;1〜4個の炭素原子を有するアル キル;1〜4個の炭素原子を有するアシルオキシ;1〜4個の炭素原子を有する アルコキシ;CO2H;CO29;HNSO2CH3;NHSO2CF3;CONH アリール;またはフリルであり; R3はH;Cl、Br、IもしくはF;1〜4個の炭素原子を有するアルキルま たは1〜4個の炭素原子を有するアルコキシであり; R4はCN、NO2またはCO211であり; R5はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキルまたは2〜4個の炭素原子を有するアルケニルもしくはアルキニ ルであり; R6は2〜10個の炭素原子を有するアルキル、3〜10個の炭素原子を有する アルケニルもしくはアルキニル、またはFもしくはCO214で置換された同じ 基;3〜8個の炭素原子を 有するシクロアルキル、4〜10個の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル ;5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキルアルケニルもしくはシクロアル キルアルキニル;(CH2sZ(CH2m5(これは必要に応じFもしくはC O214で置換される):フェニル環が、1個もしくは2個のハロゲン、1〜4 個の炭素原子のアルコキシ、1〜4個の炭素原子のアルキルもしくはニトロで置 換されたベンジルであり; R7はH、F、Cl、Br、I、NO2、Cv2v+1(v=1 有する直鎖もしくは分枝鎖のアルキル;フェニルもしくはフェニルアルキル(こ こでアルキルは1〜3個の炭素原子を有する);または1〜4個の炭素原子を有 するアルキル、F、Cl、Br,OH、OCH3、CF3およびCOOR(ここで RはH、1〜4個の炭素原子を有するアルキルもしくはフェニルである)から選 択された1個もしくは2個の置換基で置換される置換フェニルもしくは置換フェ ニルアルキル(ここでアルキルは1〜3個の炭素原子を有する)であり; R8はH、CN、1〜10個の炭素原子を有するアルキル、3 〜10個の炭素原子を有するアルケニルまたはFで置換された同じ基;フェニル アルケニル(ここで脂肪族部分は2〜6個の炭素原子を有する);−(CH2m −イミダゾール−1−イル;−(CH2m−1,2,3−トリアゾリル(これは 必要に応じCO2CH3もしくは1〜4個の炭素原子を有するアルキルから選択さ れた1個もしくは2個の基で置換される);−(CH2s−テトラゾリル; であり; 10は1〜6個の炭素原子を有するアルキルもしくは1〜6個の炭素原子を有す るペルフルオロアルキル、1−アダマンチル、1−ナフチル、1−(1−ナフチ ル)エチルまたは(CH2p65であり; R11はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり; R12はH、メチルまたはベンジルであり; であり; R14はH、1〜8個の炭素原子を有するアルキルもしくはペルフルオロアルキル 、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり ; R15はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキル、フェニル、ベンジル、1〜4個の炭素原子を有するアシル、ま たはフェナシルであり; R16はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキル、(CH2p65、OR17またはNR1819であり; R17はH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有する シクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり; R18およびR19は独立してH、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、フェニル 、ベンジル、α−メチルベンジルであるか、または窒素と一緒になって式: の環を形成し; QはNR20、OまたはCH2あり; R20はH、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、またはフェニルであり; R21は1〜6個の炭素原子を有するアルキル、−NR222322およびR23は独立してH、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジル であるか、または一緒になって(CH2u(ここでuは3〜6である)であり; R24はH、CH3または−C65であり; R25であり; R26は水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジルまたはアリルであ り; R27およびR28は独立して水素、1〜5個の炭素原子を有する アルキルまたはフェニルであり; R29およびR30は独立して1〜4個の炭素原子を有するアルキルであるか、また は一緒になって−(CH2q−であり; R31はH、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、−CH2CH=CH2または− CH26432であり; であり; YはOまたはSであり; ZはO、NR11またはSであり; mは1〜5であり; nは1〜10であり; pは0〜3であり; qは2〜3であり; rは0〜2であり; sは0〜5であり; tは0または1である; ただし (1)R1基はオルト位置に存在せず; (2)R1であり、Xが単結合であり、R13がCO2Hもしくは であれば、R13はオルト位置もしくはメタ位置に存在し;またはR1およびXが 上記の意味を有し、R13がNHSO2CF3もしくはNHSO2CH3であれば、R13 はオルトであり; (3)R1であり、Xが単結合以外のものであれば、R13はオルトであり、ただしX=NR23 COであり、R13がNHSO2CF3もしくはNHSO2CH3であればR13はオ ルトもしくはメタであり; (4)R1が4−CO2Hもしくはその塩であれば、R6はS−アルキルではなく ; (5)R1が4−CO2Hもしくはその塩であれば、イミダゾールの4位における 置換基はCH2OH、CH2OCOCH3、CH2CO2Hではなく; (6)R1であり、Xが−OCH2−であり、R13が2−CO2Hであり、R7がHであれば 、R6はC25Sでなく; (7)R1であり、R6がn−ヘキシルであれば、R7およびR8は両者とも水素でなく; (8)R1であれば、R6はメトキシベンジルでなく; CH2OHでなく (10)r=0であり、R1であり、R6がn−プロピルであれば、R7およびR8は−CO2CH3でなく; (11)r=0であり、R16がn−プロピルであれば、R7およびR8は−CO2CH3でなく; (12)r=1であり、 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOであれば、R13は 3−(テトラゾール−5−イル)でなく; (13)r=1であり、 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOであれば、R13は 4−(テトラゾール−5−イル)でない。]。 3. 式Iの化合物を 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−テトラゾール−5−イル)ビフェニル −4−イル]メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾールおよび 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−テトラゾール−5−イル)ビフェニル −4−イル]メチルイミダゾール−5−カルボン酸またはそれらの医薬上許容し うる塩 よりなる群から選択する請求の範囲第2項に記載の方法。 4. アンギオテンシンII拮抗剤およびHMG−CoAレダクターゼ阻害剤を用 いて単独でまたは高血圧症の治療と併せてアテローム性動脈硬化症を治療すると 共にコレステロールを減少させる方法。 5. 請求の範囲第1項に記載の式IのアンギオテンシンII拮抗剤およびHMG −Co Aレダクターゼ阻害剤を用いて単独でまたは高血圧症の治療と併せてア テローム性動脈硬化症を治療すると共にコレステロールを減少させる方法。 6. 式IIのHMG−Co Aレダクターゼ阻害剤が: [式中、Zは下記(a)〜(f)から選択され: (a) (ここでR1はC1-10アルキルであり、 R2は水素、C1-3アルキル、ヒドロキシ、およびヒドロキシで置換されたC1-3 アルキルよりなる群から選択され; R2はC1-3アルキル、ヒドロキシ、オキソ、およびヒドロキシで置換されたC1- 3 アルキルよりなる群から選択され; nは0、1または2であり; a、b、cおよびdは全て単結合であるか、またはaおよびcは二重結合であり 、またはbおよびdは二重結合であり、またはa、b、cもしくはdの1つは二 重結合である); (b) (ここでXはNCH(CH32もしくはC(CH24である); (c) (ここでR4およびR9はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、C1-4アルキル、C1 -4 アルコキシおよびトリフルオロメチルから選択され; R5、R6、R7およびR8はそれぞれ独立して水素、ハロゲン、C1-4アルキルお よびC1-4アルコキシから選択される)]であり:または式III: [式中、R10は水素、C1-5アルキル、置換C1-5アルキル(ここで置換基はフェ ニル、ジメチルアミノ、アセチルアミノおよび2,3−ジヒドロキシプロピルよ りなる群から選択される)および医薬上許容しうる塩よりなる群から選択される ] の対応する開環ジヒドロキシ酸型、並びにその医薬上許容しうる塩およびエステ ルであり、ただしR1が1−メチルプロピルもしくは1,1−ジメチルプロピル であり、R3が水素であり、bおよびdが二重結合を示す場合、R2はメチルでな い、請求の範囲第5項に記載の方法。 7. 請求の範囲第1項に記載の式IのアンギオテンシンII拮抗剤、並びに、ロ バスタチン、シムバスタチンおよびプラバス タチンよりなる群から選択されるHMG−Co Aレダクターゼ阻害剤を用いて 単独でまたは高血圧症の治療と併せてアテローム性動脈硬化症を治療および/ま たはコレステロールを減少させる方法。 8. 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2′−テトラゾール−5−イル)ビフ ェニル−4−イル]メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾールおよび2 −ブチル−4−クロロ−1−[(2′−テトラゾール−5−イル)ビフェニル− 4−イル]メチルイミダゾール−5−カルボン酸よりなる群から選択される式I のアンギオテンシンII拮抗剤またはその医薬上許容可能な塩、並びに、ロバスタ チン、シムバスタチンおよびプラバスタチンよりなる群から選択される式IIのH MG−Co Aレダクターゼ阻害剤またはその医薬上許容しうる塩を用いて単独 でまたは高血圧症の治療と併せてアテローム性動脈硬化症を治療すると共にコレ ステロールを減少させる方法。 9. アンギオテンシンII拮抗剤とHMG−Co Aレダクターゼ阻害剤とアン ギオテンシン変換酵素阻害剤とを用いて単独でまたは高血圧症の治療と併せてア テローム性動脈硬化症を治療すると共にコレステロールを減少させる方法。 10. アテローム性動脈硬化症を単独で或いは高血圧症の治療と併せて治療す るのに有用な、医薬上許容しうるキャリヤと医薬上有効量のアンギオテンシンII 拮抗剤とを含む医薬組成物。 11. アテローム性動脈硬化症を単独でまたは高血圧症の治療と併せて治療す るのに有用な、医薬上許容しうるキャリヤと医薬上有効量の請求の範囲第2項に 記載の式Iを有する化合物とを含む薬組成物。 12. アテローム性動脈硬化症を単独で或いは高血圧症の治療と併せて治療す るのに有用な、医薬上許容しうるキャリヤと医薬上有効量の請求の範囲第2項に 記載の式Iを有するアンギオテンシンII拮抗剤およびHMG−Co Aレダクタ ーゼ阻害剤とを含む医薬組成物。 13. アテローム性動脈硬化症を単独でまたは高血圧症の治療と併せて治療す るのに有用な、医薬上許容しうるキャリヤと医薬上有効量の式Iのアンギオテン シンII拮抗剤および請求の範囲第6項に記載の式IIを有するHMG−Co Aレ ダクターゼ阻害剤とを含む医薬組成物。 14. アテローム性動脈硬化症を単独でまたは高血圧症の治療と併せて治療す るのに有用な、医薬上許容しうるキャリヤ と医薬上有効量のアンギオテンシンII拮抗剤とHMG−Co Aレダクターゼ阻 害剤とアンギオテンシン変換酵素阻害剤を含む医薬組成物。
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