JP2001517698A - 腎移植患者の生存率を増大させる薬剤の製造のためのアンギオテンシンii受容体アンタゴニストの使用 - Google Patents

腎移植患者の生存率を増大させる薬剤の製造のためのアンギオテンシンii受容体アンタゴニストの使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、腎臓および心臓移植患者を含む移植患者における生存率を増大させる薬剤の製造のための、アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物たとえば式Iによって表されるクラスの置換イミダゾール化合物、とくにロサルタンカリウム、2−ブチル−4−クロロ−1−[(2'−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾールカリウム塩の治療有効量の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、アンギオテンシンII受容体アンタゴニストたとえば置換イミダゾ
ール化合物の、移植後高血圧症の処置のための使用に関する。本発明はまた、腎
臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大させる薬剤の製造のための、アンギオ
テンシンII受容体アンタゴニスト、たとえば置換イミダゾール化合物の使用に
関する。本発明はまた、腎臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大させるため
に、アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト、たとえば置換イミダゾール化
合物を使用する方法に関する。
【0002】 式Iの置換イミダゾールは、オクタペプチドホルモンであるアンギオテンシン
II(AII)の作用を阻害することが知られていて、したがって、アンギオテ
ンシン誘導高血圧症の緩和に有用である。酵素レニンは血漿α2−グロブリン、
アンギオテンシノーゲンに作用してアンギオテンシンIを産生し、これはついで
アンギオテンシン変換酵素によりAIIに変換される。後者の物質は強力な昇圧
物質であり、各種の哺乳動物種、たとえばラット、イヌおよびヒトにおいて高血
圧を生じる原因物質と考えられている。本出願に開示されている化合物は標的細
胞上のその受容体においてAIIの作用を阻害し、したがって、このホルモン−
受容体相互作用によって生じる血圧の上昇を防止する。本出願は、アンギオテン
シンIIによる高血圧症を有する哺乳動物種に、アンギオテンシンII受容体ア
ンタゴニストたとえば式Iの置換イミダゾールを投与することによって、インス
リン感受性を改良する方法を開示する。アンギオテンシンII受容体アンタゴニ
ストたとえば式Iの置換イミダゾールを利尿剤たとえばフロセミドもしくはヒド
ロクロロチアジドとともに、または順次併用療法(利尿剤が先)としてもしくは
物理的混合物として投与すると、その化合物の抗高血圧作用が上昇し、また患者
のインスリン感受性も改善される。
【0003】 K.Matsumuraらは、1980年6月10日に発行された米国特許第
4,207,324号に式:
【化55】 (式中、R1は水素、ニトロまたはアミノであり、R2はハロゲン、低級アルキル
、低級アルコキシまたはジ低級アルキルアミノで任意に置換されたフェニル、フ
リルまたはチエニルであり、R3は水素または低級アルキルであり、Xはハロゲ ンである)の1,2−ジ置換−4−ハロイミダゾール−5−酢酸誘導体およびそ
れらの生理的に許容される塩を開示している。これらの化合物は利尿および降圧
作用を有する。
【0004】 Furukawaらは、1982年10月19日に発行された米国特許第4,
355,040号に式:
【化56】 (式中、R1は低級アルキル、シクロアルキル、または任意に置換されたフェニ ルであり、X1,X2およびX3はそれぞれ水素、ハロゲン、ニトロ、アミノ、低 級アルキル、低級アルコキシ、ベンジルオキシまたはヒドロキシであり、Yはハ
ロゲンであり、R2は水素または低級アルキルである)を有する降圧イミダゾー ル−5−酢酸誘導体およびそれらの塩を開示している。
【0005】 Furukawaらは、1982年7月20日に発行された米国特許第4,3
40,598号に式:
【化57】 (式中、R1は低級アルキルまたは、ハロゲンもしくはニトロで任意に置換され たフェニルC1-2アルキルであり、R2は低級アルキル、シクロアルキルまたは任
意に置換されたフェニルであり、R3およびR4の一方は−(CH2nCOR5で あり、R5はアミノ、低級アルコキシルまたはヒドロキシルであり、nは0,1 ,2であり、R3およびR4の他方は水素またはハロゲンであり、ただしR3が水 素、n=1、R5が低級アルコキシルまたはヒドロキシルの場合は、R1は低級ア
ルキルまたはフェネチルである)の降圧イミダゾール誘導体およびそれらの塩を
開示している。
【0006】 Furukawaらは、欧州特許第103,647号に、式:
【化58】 (式中、Rは低級アルキルである)の浮腫および高血圧症の処置に有用な4−ク
ロロ−2−フェニルイミダゾール−5−酢酸およびそれらの塩を開示している。
【0007】 降圧剤である4−クロロ−1−(4−メトキシ−3−メチルベンジル)−2−
フェニル−イミダゾール−5−酢酸の代謝および性質がH.Torfiiにより
Takeda Kenkyushoho 41,No.3/4,180−191 (1982)に開示されている。
【0008】 Frazeeらは、欧州特許125,033−Aにドーパミン−β−ヒドロキ
シラーゼの阻害剤であり、抗−高血圧症剤、利尿剤および強心剤として有用な1
−フェニル(アルキル)−2−(アルキル)−チオイミダゾール誘導体を開示し
ている。
【0009】 S.S.L.Parhiによって1984年10月16日に出願され、公開さ
れた欧州特許出願146,228−Aには、1−置換−5−ヒドロキシメチル−
2−メルカプトイミダゾールの製造方法が開示されている。
【0010】 多くの参考文献に1−ベンジル−イミダゾールが開示されている。たとえば、
Cross & Dickinsonの米国特許第4,448,781号(19
84年5月15日発行);Ilzukaらの米国特許第4,226,878号(
1980年10月7日発行);Regelらの米国特許第3,772,315号
(1973年11月13日発行);Vorbruggenらの米国特許第4,3
79,927号(1983年4月12日発行)をとくに挙げることができる。
【0011】 Palsら,Circulation Research 29,673(1
971)には、内因性血管収縮ホルモンAIIの1位にザルコシン残基を8位ニ
アラニンを導入して生成させた(オクタ)ペプチドは脳脊髄穿刺ラットの血圧に
対するAIIの作用を遮断することが記載されている。最初“P13”、ついで
「サララシン」と呼ばれたこの類縁体、[Sar1,Ala8]AIIは、AI
I作用の最も強力な競合アンタゴニストの一つであることが見出されたが、いわ
ゆるペプチド−AII−アンタゴニストの大部分と同様に、それはそれ自体のア
ゴニスト作用ももっている。血圧の上昇が循環AIIに依存する場合は、サララ
シンは哺乳動物およびヒトにおいて動脈圧を低下させることが証明された(Pa
lsら,Circulation Research 29,673,1971
;Streeten & Anderson,Handbook of Hyp
ertension,Vol.5,Clinical Pharmacolog
y of Antihypertensive Drugs,A.E.Doyl
e(編),Elsevier Science Publishers B.V
.,p.246,1984)。しかしながら、そのアゴニスト性によって、血圧
がAIIにより維持されない場合には、サララシンは一般に昇圧作用を発揮する
。ペプチドであるので、サララシンの薬理作用は持続が比較的短く、非経口投与
後にのみ作用が発現し、経口投与は無効である。サララシンのようなペプチドA
II−ブロッカーの治療的使用は、それらの経口投与における無効および持続が
短いことから厳しく制限され、それらの主要な用途は薬理学的標準としてである
【0012】 現在、数種のAIIアンタゴニストが開発中である。これら開発中の候補の中
には、1992年8月11日にDuPontに発行された米国特許第5,138
,069号に開示されているロサルタンがある。ロサルタンは、AT1受容体サ
ブタイプに選択的な、経口的に活性なAIIアンタゴニストであることが証明さ
れている。
【0013】 既知の非−ペプチド抗高血圧剤の一部は、アンギオテンシンIのAILへの変
換に関与するアンギオテンシン変換酵素(ACE)と呼ばれる酵素を阻害するこ
とによって作用する。このような薬剤はしたがって、ACE阻害剤または変換酵
素阻害剤(CEI)と呼ばれる。カプトプリルおよびエナラプリルが市販されて
いるCEIである。
【0014】 実験的および臨床的証拠に基づくと、約40%の高血圧症患者が、CEIによ
る処置に無反応性である。しかしながら、利尿剤たとえばフロセミドまたはヒド
ロクロロチアジドをCEIと一緒に投与すると、大多数の高血圧症患者の血圧は
効果的に正常化される。利尿剤による処置は血圧の調節におけるレニン非依存性
状態をレニン依存性状態に変換する。本発明のイミダゾールは異なる機構、すな
わちアンギオテンシン変換酵素を阻害するのではなく、AII受容体を遮断する
ことによって作用するが、両機構ともレニン−アンギオテンシンカスケードとの
相互作用を包含する。CEIのエナラプリルマレイン酸塩と利尿剤のヒドロクロ
ロチアジドの複合剤はMerck & Co.からVaseretic(登録商
標)の商品名で市販されている。高血圧症の処置にCEIと一緒に利尿剤を、利
尿剤が先の順次アプローチもしくは物理的混合物のいずれかで使用することに関
する報告には、Keeton,T.K. & Campbell,W.H.Ph
armacol.Rev.31:81(1981)およびWeinberger
,M.H.,Medical Clinics N.America,71:9
79(1987)がある。利尿剤はまた抗高血圧症効果を増大させるためにサラ
ラシンと併用投与されている。
【0015】 非ステロイド抗炎症剤(NSAID)は、腎臓灌流下にありAII血漿レベル
の高い患者に腎不全を誘発することが報告されている(Dunn,M.J.,H
ospital Practice 19−99,1984)。本発明のAII
遮断化合物をNSAIDと組み合わせて(順次または物理的混合物)投与すると
、このような腎不全を防止できる。サララシンはイヌでインドメタシンおよびメ
クロフェナメートの腎血管収縮作用を阻害できることが示されている(Sato
hら,Circ.Res.36/37(Suppl.1):1−89,1975
;Blasinghamら,Am.J.Physiol.239:F360,1
980)。CEIのカプトプリルは非高血圧性出血を有するイヌにおいて、イン
ドメタシンの腎血管収縮作用を逆転することが証明されている(Wongら,J
.Pharmacol.Exp.Ther.219:104,1980)。
【0016】 インスリン抵抗性はインスリンの生物作用の低下と定義され、心脈管系疾患の
独立した危険因子であること、ならびに高血圧症、肥満および糖尿病に伴うこと
が示されている(Modan M,Halkin H,Almog Sら:Hy
perinsulineamia:a link between hyper
tension,obesity and glucose intolera
nce.J.Clin.Invest.1985,75:809−817;La
ndberg L:Diet,obesity,and hypertensi
on:a hypothesis involving insulin,th
e sympathetic nervous system,and ada
ptive thermogene sis.Q.J.Med.1986,23
6:1081−1090;Ferranini E,Buzzigoli G, Giorico M Aら:Insulin resistance in
essential hypertension.9.Engl.J.Med. 1987,317:350−357)。
【0017】 高血圧症の薬理学的処置は卒中の発症頻度を疫学的研究から期待されるレベル
に低下させたが、冠状動脈性心臓疾患に対する作用がかなり低下することを示し
た(Collins R,Peto R,McMahon S,Hebert
P,Fiebach N.H,Eberlein K.A.ら,“Blood
Pressure,Stroke and Coronary Heart D
isease.Part 2,Short term reductions
in Blood pressure:overview of random
ized drug trials in their epidemiolo
gical context.”Lancet 1990,9:983−986
)。この理由は明瞭ではないが、考えられる説明の一つは、脂質バランスおよび
インスリン感受性に負に影響するβ−ブロッカーおよび利尿剤の使用である。他
の血管拡張剤たとえばカルシウムチャンネルブロッカー、ACE阻害剤およびα
−ブロッカーの研究は、これらの薬剤がインスリン抵抗性に対して中性または改
善を示すことが見出されている。その機構はJulius S,Gudbran
dsson T,Jamerson Kら,“The hemodynamic
link between insulin resistance and
hypertension.”J. Hypertens 1991;9:9
83−986などにより、それは多分インスリン抵抗性の血液動態ディターミネ
ーターであることが示唆されている。
【0018】 (発明の開示) 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大させる薬剤の製造およ
び方法において、式I:
【化59】 (式中、 R1
【化60】 であり、 R2は、H,Cl,Br,I,F,NO2,CN,1〜4個の炭素原子を有する
アルキル、1〜4個の炭素原子を有するアシルオキシ、1〜4個の炭素原子を有
するアルコキシ、CO2H,CO29,HNSO2CH3,NHSO2CF3,CO NHOR12,SO2NH2
【化61】 アリール、またはフリルであり、 R3はH,Cl,Br,IもしくはF,または1〜4個の炭素原子を有するア ルキルもしくは1〜4個の炭素原子を有するアルコキシであり、 R4はCN,NO2またはCO2R11であり、 R5はH,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有す るシクロアルキル、2〜4個の炭素原子を有するアルケニルもしくはアルキニル
であり、 R6は2〜10個の炭素原子を有するアルキル,3〜10個の炭素原子を有す るアルケニルもしくはアルキニル、またはFもしくはCO214で置換された同 じ基、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル、4〜10個の炭素原子を有
するシクロアルキルアルキル、5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキルア
ルケニルもしくはシクロアルキルアルキニル、FもしくはCO214により任意 に置換された(CH2sZ(CH2m5,フェニル環が1もしくは2個のハロ ゲン、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、1〜4個の炭素原子を有するア
ルキルもしくはニトロで置換されたベンジルであり、 R7は、H,F,Cl,Br,I,NO2,Cv2v+1(式中、v=1〜6であ る),C65,CN,
【化62】 1〜6個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分岐状アルキル、フェニルもしくは
フェニルアルキル(式中、アルキルは1〜3個の炭素原子を有する)、または置
換フェニルもしくは置換フェニルアルキル(式中、アルキルは1〜3個の炭素原
子を有する)であり、F,Cl,Br,OH,OCH3,CF3およびCOOR(
RはH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、またはフェニルである)から選
択される1個もしくは2個の置換基で置換され、 R8はH,CN,1〜10個の炭素原子を有するアルキル、3〜10個の炭素 原子を有するアルケニル、もしくはFで置換された同じ基、フェニルアルケニル
(脂肪族部分は2〜6個の炭素原子を有する)、−(CH2m−イミダゾール−
1−イル、CO2CH3もしくは1〜4個の炭素原子を有するアルキルから選ばれ
る1個もしくは2個の基で置換されていてもよい−(CH2m−1,2,3−ト
リアゾリル、−(CH2)s−テトラゾリル、
【化63】 であり、 R9は、CHR24−OCOR21であり、 R10は、1〜6個の炭素原子を有するアルキルもしくは1〜6個の炭素原子を
有するペルフルオロアルキル、1−アダマン、1−ナフチル、1−(1−ナフチ
ル)エチルまたは(CH2p65であり、 R11は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル,3〜6個の炭素原子を有
するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R12はH,メチルまたはベンジルであり、 R13
【化64】 であり、 R14は、H,1〜8個の炭素原子を有するアルキルもしくはペルフルオロアル
キル、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルで
あり、 R15は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有
するシクロアルキル、フェニル、ベンジル、1〜4個の炭素原子を有するアシル
、またはフェナシルであり、 R16は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有
するシクロアルキル、(CH2p65、OR17,またはNR1819であり、 R17は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル,3〜6個の炭素原子を有
するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R18およびR19は、独立にH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、フェニ
ル、ベンジル、→−メチルベンジルであるか、または窒素とともに両者で式
【化65】 の環を形成し、 Qは、NR20,OまたはCH2であり、 R20は、H,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、またはフェニルであり、 R21は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、−NR2223または −CH(NH2)CH2CO2CH3であり、 R22およびR23は、独立にH,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジ
ルであるか、または両者で(CH2u(uは3〜6である)であり、 R24は、H,CH3または−C65であり、 R25は、
【化66】 であり、 R26は、水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジルまたはアリル
であり、 R27およびR28は、独立に水素、1〜5個の炭素原子を有するアルキルまたは
フェニルであり、 R29およびR30は、独立に1〜4個の炭素原子を有するアルキルであるか、ま
たは両者で−(CH2q−を表し、 R31はH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、−CH2CH=CH2または
−CH26H4R32であり、 Xは炭素−炭素単結合、−CO−,−CH2−,−O−,−S−,−NH−,
【化67】 であり、 YはOまたはSであり、 ZはO,NR11またはSであり、 mは1〜5であり、 nは1〜10であり、 pは0〜3であり、 qは2〜3であり、 rは0〜2であり、 sは0〜5であり、 tは0〜1であり、ただし、 (1)R1基はオルト位置にはなく、 (2)R1
【化68】 の場合には、Xは単結合であり、R13はCO2H,または
【化69】 であり、したがってR13はオルトもしくはメタ位置になければならず、またR1 およびXが上述の通りで、R13がNHSO2CF3もしくはNHSO2CH3であれ
ば、R13はオルトでなければならず、 (3)R1
【化70】 であり、Xが単結合以外の場合は、X=NHR23であり、R13がNHSO2CF3 またはNHSO2CH3である場合にR13はオルトまたはメタでなければならない
場合を除いて、R13はオルトでなければならず、 (4)R1が4−CO2Hまたはその塩の場合、R6はS−アルキルではなく、 (5)R1が4−CO2Hまたはその塩の場合、イミダゾールの4−位置におけ
る置換基はCH2OH,CH2OCOCH3またはCH2CO2Hではなく、 (6)R1
【化71】 であり、Xが−OCH2−であり、R13が2−CO2Hであり、R7がHである場 合は、R6はC25Sではなく、 (7)R1
【化72】 であり、R6がn−ヘキシルである場合には、R7およびR8の両者が水素ではな く、 (8)R1
【化73】 である場合は、R6はメトキシベンジルではなく、 (9)R6は−CHFCH2CH2CH3またはCH2OHではなく、 (10)r=0であり、R1
【化74】 であり、Xが−NH−CO−であり、R13が2−NHSO2CF3であり、R6が n−プロピルである場合は、R7およびR8は−CO2CH3ではなく、 (11)r=0であり、R1
【化75】 であり、Xが−NH−CO−であり、R13が2−COOHであり、R6がn−プ ロピルである場合は、R7およびR8は−CO2CH3ではなく、 (12)r=1であり、R1
【化76】 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOである場合は、R 13 は3−(テトラゾール−5−イル)ではなく、 (13)r=1であり、R1
【化77】 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOである場合は、R 13 は4−(テトラゾール−5−イル)ではない)のアンギオテンシンII受容体
アンタゴニスト化合物およびこれらの化合物の医薬的に許容される治療有効量の
使用である。
【0019】 本発明の以下の結果もまた、本発明の対象を形成する。
【0020】 上記式IのアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量を
使用する、腎臓移植患者の慢性拒絶を処置および防止するための薬剤の製造およ
び方法におけるその使用。
【0021】 上記式IのアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量を
使用する腎臓移植患者における蛋白尿を減少させるための薬剤の製造および方法
におけるその使用。
【0022】 上記式IのアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量を
使用する腎臓移植患者における移植後高血圧症を処置するための薬剤の製造およ
び方法におけるその使用。
【0023】 本発明の一実施態様は、腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増
大させる薬剤の製造および方法において、式II:
【化78】 (式中、 R1は、−CO2H;−NHSO2CF3
【化79】 であり、 R6は、3〜10個の炭素原子を有するアルキル、3〜10個の炭素原子を有 するアルケニル、3〜10個の炭素原子を有するアルキニル、3〜8個の炭素原
子を有するシクロアルキル、フェニル環が1〜4個の炭素原子を有するアルコキ
シ、ハロゲン、1〜4個の炭素原子を有するアルキルおよびニトロから選択され
る2個までの基で置換されたベンジルであり、 R8は、脂肪族部分が2〜4個の炭素原子を有するフェニルアルケニル、−( CH2m−イミダゾール−1−イル、CO2CH3もしくは1〜4個の炭素原子を
有するアルキルから選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい−(
CH2m−1,2,3−トリアゾリル、(CH2m−テトラゾール、−(CH2nOR11,−(CH2nOCOR14
【化80】 であり、 R13は、−CO2H,CO29,NHSO2CF3,SO3Hまたは
【化81】 であり、 R16は、H,1〜5個の炭素原子を有するアルキル、OR17、またはNR18 19 であり、 Xは、炭素炭素単結合、−CO−,−CONR23−,−CH2CH2−,−NR 23 CO−,−OCH2−,−CH2O−,−SCH2−,−CH2S−,−NHCH 2 −,−CH2NH−または−CH=CH−である)のアンギオテンシンII受容
体アンタゴニスト化合物およびこれらの化合物の医薬的に許容される塩の治療有
効量を使用する。
【0024】 本発明の一実施態様は、腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止の
ための薬剤の製造および方法において、上記式IIのアンギオテンシンII受容
体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0025】 本発明の一実施態様は、腎臓移植患者における蛋白尿を減少させるための薬剤
の製造および方法において、上記式IIのアンギオテンシンII受容体アンタゴ
ニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0026】 本発明の一実施態様は、腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置のための
薬剤の製造および方法において、上記式IIのアンギオテンシンII受容体アン
タゴニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0027】 本発明の好ましい実施態様は、腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存
率を増大させる薬剤の製造および方法において、式III
【化82】 (式中、 R2は、H,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、ハロゲン、または1〜4 個の炭素原子を有するアルコキシであり、 R6は、3〜7個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル であり、 R7は、H,Cl,Br,Cv2v+1(v=1〜3)または−COR16であり、 R8は、−(CH2m−OR11,−(CH2m−OCOR14,−CH=CH− CHR14−OR15,−(CH2m−COR16,−CH2NHCOOR10,−(C H2mNHSO210
【化83】 または−COR16であり、 R10は、CF3,1〜6個の炭素原子を有するアルキルまたはフェニルであり 、 R11は、H,または1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、 R13は、CO2H,CO2CH2OCOC(CH33,NHSO2CF3および
【化84】 であり、 R14はH,または1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、 R15はH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル;または1〜4個の炭素原子
を有するアシルであり、 R16はH,1〜5個の炭素原子を有するアルキル、OR17または
【化85】 であり、 mは,1〜5であり、 Xは単結合、−O−,−CO−,−NHCO−,または−OCH2−である) のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物およびこれらの化合物の医
薬的に許容される塩の治療有効量の使用である。
【0028】 本発明の一実施態様は、腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止の
ための薬剤の製造および方法において、上記式IIIのアンギオテンシンII受
容体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0029】 本発明の一実施態様は、腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる薬剤の製造
および方法において、上記式IIIのアンギオテンシンII受容体アンタゴニス
ト化合物の治療有効量の使用である。
【0030】 本発明の一実施態様は、腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置のための
薬剤の製造および方法において、上記式IIIのアンギオテンシンII受容体ア
ンタゴニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0031】 本発明のさらに好ましい実施態様は、腎臓および心臓移植患者を含む移植患者
の生存率を増大させる薬剤の製造および方法において、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
メチル]−5−[(メトキシカルボニル)アミノメチル]イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
メチル]−5−[(プロポキカルボニル)アミノメチル]イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
メチル]イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−ブチル−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)メチル]−イ
ミダゾール−5−カルボキシ−アルデヒド、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル
−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル
−4−イル)メチル]−イミダゾール−6−カルボキシアルデヒド、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
)ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド
、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミ
ダゾール、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボキシア
ルデヒド、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
−ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
)−ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン
酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾー
ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イ
ミダゾール、 2−ブチル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(カルボキシビフェ
ニル−4−イル)メチル)−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)
イミダゾール、 2−プロピル−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル
−4−イル)メチル]−イミダゾール−4,5−ジカルボン酸、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン
酸、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボキ
シアルデヒド、および/またはそれらの医薬的に許容される塩からなる群より選
択されるアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用
である。
【0032】 本発明のさらに好ましい実施態様は、腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置
および防止のための薬剤の製造および方法において、上述のアンギオテンシンI
I受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0033】 本発明のさらに好ましい実施態様は、腎臓移植患者における蛋白尿を減少させ
る薬剤の製造および方法において、上述のアンギオテンシンII受容体アンタゴ
ニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0034】 本発明のさらに好ましい実施態様は、腎臓移植患者における移植後高血圧症の
処置のための薬剤の製造および方法において、上述のアンギオテンシンII受容
体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0035】 本発明の最も好ましい実施態様は、腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の
生存率を増大させる薬剤の製造および方法において、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
ル−4−イル]メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、および 2−ブチル−4−クロロ−1−[2−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル
−4−イル]メチルイミダゾール−5カルボン酸またはそれらの医薬的に許容さ
れる塩からなる群より選択されるアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化
合物の治療有効量の使用である。
【0036】 本発明の最も好ましい実施態様は、腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置お
よび防止のための薬剤の製造および方法において、上述のアンギオテンシンII
受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0037】 本発明の最も好ましい実施態様は、腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる
薬剤の製造および方法において、上述のアンギオテンシンII受容体アンタゴニ
スト化合物の治療有効量の使用である。
【0038】 本発明の最も好ましい実施態様は、腎臓移植患者における移植後高血圧症の処
置のための薬剤の製造および方法において、上述のアンギオテンシンII受容体
アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用である。
【0039】 本明細書を通じて、アルキル置換基という場合は、とくに他の指示がない限り
ノルマルアルキル構造(すなわち、ブチルはn−ブチルである)を意味すること
を銘記すべきである。
【0040】 医薬的に適当な塩には金属(無機)塩および有機塩の両者が包含される。その
リストはRemington’s Pharmaceutical Scien
ces 1−7版,1418頁に与えられる。本技術分野の熟練者には、適当な
塩の型は物理学的および化学的安定性、流動性、吸湿性および溶解性に基づいて
選択されることは周知である。上述の理由により、本発明の好ましい塩には、カ
リウム、ナトリウム、カルシウムおよびアンモニウム塩が包含される。
【0041】 上述の構造式において、ある基が予め定義された2以上の基で置換できる場合
は、最初の基はそれぞれの予め定義された基において独立に選択できることに留
意すべきである。たとえば、R1,R2およびR3がそれぞれCONHOR12であ ることができる。R12はそれぞれのR1,R2およびR3で同じ置換基である必要 はないが、それらのそれぞれについて独立に選択が可能である。
【0042】 合成 式Iの新規化合物は米国特許第5,138,069号およびWO 93/10
106またはその3つの米国対応特許、1992年7月14日発行の米国特許第
5,130,439号、1993年4月27日発行の米国特許第5,026,3
74号、および1992年7月10日出願の米国特許出願番号07/911,8
13号に記載された反応および技術を用いて製造できる。
【0043】 実施例1 ロサルタンカリウム(DUP 753) 工程A:4’−メチルビフェニル−2−カルボン酸の製造 4−メチルビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(10.0g,44.
2ミリモル,1当量)、メタノール中0.5N KOH(265.5ml,13
3ミリモル,3当量)および水(50ml)を混合し、N2下に還流した。5時 間後、溶媒をmlで除去し、水(200ml)および酢酸エチル(200ml)
を添加した。水層を濃塩酸でpH3の酸性にし、層を分離した。水相を酢酸エチ
ル(2×200ml)によって抽出し、有機層を収集し、乾燥し(MgSO4) 、溶媒をy3=で除去すると、8.71gの白色固体が得られた。融点:140
.0〜145.0℃。NMR(206MHz,DMSO−d6)δ7.72(d ,1H,J=7Hz);7.56(t,1H,J=7Hz);7.45(d,1
H,J=7Hz);7.40(t,1H,J=7Hz);7.25(9,411
);2.36(s,3H).元素分析:C14122として計算値C,79.2 3;H,5.70,分析値C,79.22;H,5.47.
【0044】 工程B:4’−メチル−2−シアノビフェニルの製造 4’−メチルビフェニル−2−カルボン酸(8.71g,41ミリモル,1当
量)およびチオニルクロリド(30.0ml,411ミリモル,19当量)を混
合し、2時間還流した。過剰のチオニルクロリドを真空中で除去し、残留物をト
ルエンに取った。トルエンをロータリーエバポレーターにより蒸発させて除去し
、このトルエン蒸発操作を繰り返して、すべてのチオニルクロリドの除去を保証
した。粗製の酸クロリドをついで、冷却した(0℃)濃NH4OH(50ml) に温度が16℃以下に保持されるように徐々に加えた。15分間攪拌したのち、
水(100ml)を加え、固体を沈殿させた。これらを集め、水で十分に洗浄し
、乾燥器中P25上、高真空下に一夜乾燥させると、7.45gの白色固体が得
られた。融点:126.0〜128.5℃。NMR(200MHz,DMSO−
6)δ7.65−7.14(m,10H);2.32(s,3H).元素分析 :C1413NOとして、計算値C,79.59;H,6.20;N,6.63,
分析値C,79.29;H,6.09;N,6.52.
【0045】 上記生成物のアミド(7.45g,35ミリモル,1当量)およびチオニルク
ロリド(25.7ml,353ミリモル,10当量)を混合し、3時間還流した
。チオニルクロリドを上述したのと同じ操作を用いて除去した。残留物を、生成
物は一部分溶解するが、不純物は十分に除去する少量のヘキサンで洗浄すると、
6.64gの白色の固体が得られた。融点:44.0〜47.0℃。NMR(2
00MHz,DMSO−d6)δ7.95(d,1H,J=8Hz);7.78 (t,1H,J=7Hz);7.69−7.32(m,6H);2.39(s,
3H).元素分析:C1411Nとして、計算値C,87.01;H,5.74,
分析値C,86.44;H,5.88.
【0046】 工程C:4’−ブロモメチル−2−シアノビフェニルの製造 4’−メチル−2−シアノビフェニル5.59g、N−ブロモスクシンイミド
29ミリモル、過酸化ベンゾイル9ミリモルおよび四塩化炭素500mlの溶液
を3時間還流した。室温に冷却したのち、得られた懸濁液をろ過し、ついで真空
中で濃縮すると、粗製の4’−ブロモメチル−2−シアノビフェニルが得られた
。生成物をエーテルから再結晶すると、4.7gの生成物が得られた。融点:1
14.5〜120.0℃。NMR(200MHz,CDCl3)δ7.82−7 .37(m,8H);4.50(s,2H).元素分析:C1410BrNとして
、計算値C,61.79;H,3.70;N,5.15,分析値C,62.15
;H,3.45;N,4.98.
【0047】 工程D:2−n−ブチル−4−クロロ−1−[2’−(シアノビフェニル−4 −イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)−イミダゾールの製造 20mlのジメチルホルムアミド中ナトリウムメトキシド1.43gの懸濁液
に25℃で、15mlのDMF中15.3ミリモルの2−ブチル−4(5)−ク
ロロ−5(4)−ヒドロキシメチルイミダゾール(米国特許第4,355,04
0号に記載のようにして製造)の溶液を加えた。得られた混合物を25℃で0.
25時間攪拌し、ついでこの混合物に15mlのDMF中4.6g,16.9ミ
リモルの4’−ブロモメチル−2−シアノビフェニルを加えた。最後に、反応混
合物を40℃で4時間攪拌した。25℃に冷却したのち、溶媒を真空中で除去し
た。残留物を1:1ヘキサン/酢酸エチルに溶解し、この溶液を水および食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。粗生成物は2つ
の位置異性体を含有し、TLCで早く移動するものがより強力な異性体である。
位置異性体を分離するシリカゲル上1:1ヘキサン/酢酸エチル中フラッシュク
ロマトグラフィーで早く溶出する異性体2.53gが得られた。アセトニトリル
から再結晶すると、1.57gの分析的に純粋な生成物が得られた。融点:15
3.51〜155.5℃。NMR(200MHz,CDCl3)δ7.82−7 .43(m,6);7.12(d,2,J=8Hz);5.32(s,2);4
.52(s,2);2.62(t,2,J=7Hz);1.70(t of t
,2,J=7.7Hz);1.39(t of q,2,J=7.7Hz);0
.90(t,3,J=7Hz).元素分析:C2222ClN30として、計算値C
,69.56;H,5.84;N,11.06,分析値C,69.45;H,5
.89;N,10.79.
【0048】 工程E:2−n−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−1−[(2’ −(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾ ールの製造 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[2’−(シアノビフェニル−4−イル)
メチル]−5−(ヒドロキシメチル)−イミダゾール(11.93g,1.0当
量)、ナトリウムアジド(3当量)および塩化アンモニウム(3当量)を混合し
、N2下、還流冷却器を連結した丸底フラスコ中でDMF(150ml)中にて 攪拌した。ついで温度調節器を装着した油浴を用いて反応混合物を100℃に2
日間加熱したのち、温度を6日間120℃に上昇させた。反応混合物を冷却し、
もう3当量の塩化アンモニウムおよびナトリウムアジドを添加した。反応混合物
を再びもう5日間120℃に加熱した。反応混合物を冷却し、無機塩をろ過し、
ろ液の溶媒を真空中で除去した。残留物に水(200ml)および酢酸エチル(
200ml)を加え、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×200ml)で抽
出し、有機層を集めて乾燥し(MgSO4)、溶媒を真空中で除去すると、暗黄 色の油状物が得られた。生成物をシリカゲル上100%酢酸エチル〜100%エ
タノール中フラッシュクロマトグラフィーで精製すると、明黄色の固体5.60
gが得られた。アセトニトリルから再結晶すると、4.36gの明黄色の結晶が
得られ、これはまだ広い融点を示した。結晶を熱アセトニトリル100mlに取
った。溶解しなかった固体をろ過すると、生成物1.04gが明黄色の固体とし
て得られた。融点:183.5〜184.5℃。冷却すると、母液からさらに1
.03gの生成物が明黄色の固体として得られた。融点:179.0〜180.
0℃。NMR(200MHz,DMSO−d6)δ7.75−7.48(m,4 H);7.07(d,2H,J=9Hz);7.04(d,2H,J=9Hz)
;5.24(s,2H);5.24(bs,1H);4.34(s,2H);2
.48(t,2H,J=7Hz);1.48(t of t,2H,J=7.7
Hz);1.27(t of q,2H,J=7.7Hz);0.81(t,3
H,J=7Hz).元素分析:C2223ClN6Oとして計算値C,62.48 ;H,5.48;Cl,8.38,アセトニトリル100mlに溶解しなかった
固体についての分析値C,62.73;H,5.50;Cl,8.26,母液か
ら得られた固体の分析値C,62.40;H,5.23;Cl,8.35.
【0049】 実施例2 2−ブチル−1−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル− 4−イル]メチル]−4−クロロ−イミダゾール−5−カルボン酸(EXP−3 174) 2−ブチル−5−ヒドロキシメチル−4−クロロ−1−[(2’−(トリフェ
ニルメチルテトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル)メチル]イミダ
ゾールおよび活性化二酸化マンガンの50mlメチレンクロリド中混合物を25
℃で攪拌した。24時間の時点で反応混合物に2.00gの二酸化マンガンを加
えた。計100時間後に、反応混合物をメチレンクロリドでろ過した。ついで固
体をメタノールで洗浄し、メタノールろ液を濃縮した。残留物を水に溶解した。
得られた水溶液のpHを10%塩酸を用いて3に調整し、ついで4:1クロロホ
ルム−プロパノールで抽出した。有機相を合わせて食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(溶出は9
5:5:0.5のクロロホルム/メタノール/酢酸)に付すと、2−ブチル−1
−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル
]−4−クロロイミダゾール−5−カルボン酸が無定形固体として得られた。N
MR(200MHz,DMSO−d6):δ7.46−7.63(m,4H);
7.05(d,2H,J=8Hz);6.93(d,2H,J=8Hz);5.
56(s,2H);4.10(s,12Hz);2.55(t,2H,J=7.
5Hz);1.44−1.52(m,2H);1.17−1.28(m,2H)
;0.78(t,3H,J=7Hz).
【0050】 実施例3 工程A:2−(2’−トリフェニルメチル−2’H−テトラゾール−5−イル )フェニルボロン酸 変法1 窒素パージ下、22Lのフラスコにアセトン8.25Lを充填し、ついで1.
1 kgの5−フェニルテトラゾールを加えた。トリエチルアミン(800g)
を、わずかに冷却しながら温度が35℃以下に維持されるような速さで加えた。
この軽い懸濁液に固体のトリチルクロリドを440gずつ5回に分けて添加した
。温度は35℃以下に維持した。さらに1.38Lのアセトンを反応混合物に加
え、ついで2時間攪拌しながら25〜30℃に維持した。水(2.2L)を加え
、混合物を15〜20℃に冷却した。固体をろ過して集め、ろ塊を1.65Lの
50%アセトン−水、ついで過剰量の水で濯いだ。湿ったろ塊を8Lのアセトン
に再びスラリーとし、8Lの水を徐々に加えた。懸濁液を1時間攪拌し、ついで
ろ過した。ろ塊を3〜5Lの水で濯いだ。白色の固体を真空オーブン中40〜4
5℃で乾燥し、3.0kgの一定重量にした。融点158−160℃。
【0051】 窒素パージ下、12Lの乾燥フラスコに乾燥テトラヒドロフラン(THF)3
.19Lを充填した。攪拌しながら、上に製造した5−フェニル−2−トリチル
−テトラゾール398gを加えた。このシステムから空気を除き、3回窒素に置
換し、ついで−20℃に冷却した。ブチルリチウムのヘプタン溶液(1.6M,
447g)をついで反応混合物に加え、この間温度を−15〜−20℃に維持し
た。得られた深赤色の溶液を−5℃で1時間攪拌すると、この間にリチウム塩が
析出した。固体の懸濁液を−25℃に再び冷却し、333gのトリイソプロピル
ボレートを−20〜−25℃の温度範囲で添加した。添加後、混合物を加熱しな
いで放置して20℃に加温させた。真空蒸留により約2.5Lの溶媒を除去した
。ポットの温度は40℃以下に保持した。この混合物に水中3%の酢酸2.66
Lを加え、得られた懸濁液を1時間攪拌した。白色の固体をろ過して集めた。固
体の塊を水中20%のテトラヒドロフラン1.5Lついで水3Lで濯いだ。固体
を室温で真空下に乾燥すると一定の重量502.3gに達した。融点142〜1
46℃(分解)。
【0052】 変法2 この実施例1の標記化合物を製造する好ましい別操作は以下の操作による。 5−フェニルテトラゾール(14.6g,100ミリモル)を窒素下、乾燥T
HF(120ml)に懸濁し、トリエチルアミン(14.8ml,105ミリモ
ル)加え、この間温度を15〜20℃に維持した。乾燥THF(60ml)中ト
リフェニルクロロメタン(29.3g,105ミリモル)をついで混合物に15
〜20℃で徐々に加えた。添加完了後、混合物を35℃に1時間加温し、ついで
0℃に1時間冷却した。沈殿した塩化トリエチルアンモニウムをろ過し、ろ液を
真空/窒素パージ(3×)により脱気した。脱気した溶液を−20℃に冷却し、
ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)を、桃色が2分間維持されるまで加えた
。桃色は溶液が完全に乾燥していたことを指示する。さらにブチルリチウム(6
5.6ml,105ミリモル)を−20〜−15℃で添加した。深赤色の不均一
な混合物を−20〜−15℃で1時間熟成し、トリイソプロピルボレート(30
.6ml,130ミリモル)を添加し、この間温度は−20〜−15℃に維持し
た。
【0053】 深赤色の溶液を−15℃で30分間熟成させ、ついで1時間を要して10℃に
加温した。混合物の容量を真空中15℃で約200mlに減少させ、この間<5
%のヘキサン(THFに対して)が残った。残留物をTHFで総容量160ml
に希釈し、イソプロパノール(60ml)を加えた。この溶液を0℃に冷却し、
飽和塩化アンモニウム水溶液(40ml,200ミリモル)を15分以内で加え
た。混合物を20〜25℃で30分間熟成させ、水(100ml)を30〜45
分を要して加えた。混合物を1時間熟成後、析出した生成物をろ過して集め、冷
80%イソプロパノール水溶液で洗浄した。ろ塊をフィルター上で風乾すると、
生成物69.7g(82%純度で補正し86%収率)がTHF一溶媒和化合物と
して得られた。
【0054】 工程B:2−n−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−1−p−ブロ モベンジル−1H−イミダゾール 2−n−ブチル−4−クロロ−1H−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒ
ド(146.9g,0.78モル)およびp−ブロモベンジルブロミド(195
g,0.78モル)の懸濁液をジメチルアセトアミド(1.0L)中で0℃に冷
却し、炭酸カリウム(1.38g,1.0モル)を加えた。混合物を0℃で3時
間、ついで20〜25℃で2〜4時間熟成させた。混合物をジメチルアセトアミ
ド(0.15L)で希釈し、ついでろ過した。ろ塊をジメチルアセトアミド(5
0ml)で洗浄した。ろ液を合わせてメタノール(0.66L)で希釈し、0℃
に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(37.8g,1.0モル)を固体として
加え、混合物を20〜25℃で2時間攪拌して熟成させた。水(1.56L)を
徐々に加えて生成物を析出させた。ろ塊を水(1.56L)で注意深く洗浄し、
真空中60℃で乾燥させた。収量は255g(純度99.5%で補正して収率9
1%)。
【0055】 工程C:2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(2−トリフェニルメ チル−2H−テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル)メ チル]−1H−5−メタノール この実施例に記載のすべての操作は窒素雰囲気下で実施された。 触媒の調製 塩化パラジウム(10.6mg)とトリフェニルホスフィン(31.5mg)
の混合物に無水トルエン(4ml)を加えた。不均一溶液を真空/窒素パージ(
3×)により脱気し、ついで60℃に30分加熱した。トリイソプロピルホスフ
ァイト(30.0μl)を加え、混合物をさらに60℃に、均一な溶液が得られ
るまで(1〜2時間)加熱した。
【0056】 カップリング 実施例3、工程Aの2−(2’−トリフェニルメチル−2H−テトラゾール−
5’−イル)フェニルボロン酸(1.3g)をトルエン(4ml)中に懸濁し、
水(100μl)を加えた。不均一な混合物を室温で30分間攪拌し、炭酸カリ
ウム(0.7g)、ついで実施例3,工程Bの標記生成物(0.7g)を添加し
た。混合物を真空/窒素パージ(3×)で脱気し、上述の触媒溶液を添加した。
混合物の温度を80〜86℃に上昇させ、この温度に2時間保持した。混合物を
40℃に冷却したのち、水(5ml)を加えた。水層を除去し、有機相を真空中
30℃で約3mlに濃縮した。8mlのメチルi−ブチルケトン(MIBK)を
加え、混合物の容量を再び約3mlに減少させた。混合物をMIBK(4ml)
および水(36μl)で希釈し、60℃に加熱し、ついで冷却し、最初0℃で3
0分熟成させ、ついで−10℃で2時間攪拌して熟成させた。析出した生成物を
モノMIBK溶媒和化合物としてろ過して集めた(1.44g,94%収率)。
粗生成物をMIBK(2.1ml)に80℃で溶解し、この溶液を80℃で熱ろ
過し、水(33.8μl)を加えた。溶液を徐々に1時間を要して0℃に冷却し
、0℃で30分熟成させ、ついで−10℃で2時間攪拌して熟成させた。ろ過す
ると、モノ−MIBK溶媒和生成物1.38gが回収された(収率90%)。
【0057】 実施例4 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2″(2−トリフェニルメチル−2H −テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル)メチル]−1 H−イミダゾール−5−メタノール この実施例に記載のすべての操作は窒素雰囲気下で実施された。 工程A:触媒の調製 以下の2つの操作を使用して類似の結果を得ることができる。 別法操作1 塩化パラジウム(354mg)とトリフェニルホスフィン(2.1g)の混合
物に無水テトラヒドロフラン(THF)(75ml)を添加した。不均一な溶液
を真空/窒素パージ(3×)により脱気し、ついで4時間還流した。大部分の塩
化パラジウムは還流の間に塩化ビス(トリ−フェニルホスフィン)パラジウムに
変化した。この時点で、不溶性の黒色固体がまだ一部認められた。
【0058】 ホスフィン化された塩化パラジウムを含む不均一なTHF溶液を室温に冷却し
、ジエチル亜鉛(ヘキサン中1M,4.0ml)を加えた。30分攪拌後、少量
の黒色固体を除いて、溶液は本質的に均一になった。この活性化触媒溶液を以下
に記載のカップリング工程に使用した。
【0059】 別法操作2 塩化パラジウム(354mg)とトリフェニルホスフィン(2.1g)の混合
物に無水THF(75ml)を加えた。不均一な溶液を真空/窒素パージ(3×
)により脱気し、ついでトリイソプロピルホスファイト(0.99ml)を加え
た。混合物を、すべての塩化パラジウムが溶解し、均一な溶液が得られるまで(
0.5〜1時間)室温に維持した。
【0060】 工程B:炭酸ベンジルトリメチルアンモニウムの調製 水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムの溶液(42g)に炭酸アンモニウム
(5.0g)を加え、攪拌しながら、すべての炭酸アンモニウムが溶解するまで
(約30分)熟成させた。メタノール溶媒を真空中で除去し、さらにTHF(3
×10ml)で置換した。残った炭酸塩をTHF(90ml)に溶解した。
【0061】 工程C:カップリング工程 実施例4、工程Bで調製した炭酸塩溶液に、実施例3の標記生成物(24.0
g)および実施例3、工程Bの標記生成物(14.2g)を加えた。混合物を真
空/窒素パージ(5×)により脱気し、ついで実施例4、工程A(操作1または
2)に記載のように調製した触媒溶液を添加した。反応混合物を加熱還流し、完
了まで熟成させ(8〜10時間)、室温に冷却し、パッドセライトを通してろ過
した。セライトをさらにTHF(3×10ml)で洗浄した。収率は89重量%
であった。
【0062】 実施例5 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(テトラゾール−6−イル)− 1,1’−ビフェニル−4−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−メタノ ールカリウム塩 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(2−トリフェニルメチル−2
H−テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル)メチル]−
1H−イミダゾール−5−メタノール(5.0g,6.54ミリモル)をTHF
(60ml)に溶解した。4Nの硫酸(38ml,152ミリモル)を攪拌しな
がら25〜30℃で加えた。この溶液を20〜25℃で一夜熟成させ、ついで酢
酸イソプロピル(60ml)を加えた。層を分離し、有機相を4N硫酸(19m
l)で逆抽出した。水層を合わせ、有機溶媒(THFおよび酢酸イソプロピル)
を真空中で除去した。残った水溶液をTHFで希釈し(THFの10容量%)、
Ecosorb S402(5.0g)のパッドを通してろ過した。パッドを4
N硫酸中10%THFで濯いだ。ついで、ろ液をSP−20のカラム(700m
l)を通してろ過し、カラムを水(180ml)、ついで1MのK2HPO4(1
80ml)で洗浄した。溶出液のpHをモニターして完全なカリウム塩の形成を
確認した。さらに水(180ml)で洗浄して硫酸塩および過剰のリン酸塩を除
去した。カリウム塩生成物は20%THF水溶液で溶出した。水溶液を濃縮し、
イソプロパノールで希釈すると、結晶生成物が得られた。別法として生成物は噴
霧乾燥によって単離した。収量は2.56g(85%)であった。
【0063】 実施例6 −ブロモ−4−(2’−n−ブチル−4’−クロロ−5’−ヒドロキシメチル イミダゾール−1’H−1’−イル)メチルベンゼン 工程A:アルキル化 機械攪拌機および熱カップルを付した1−Lの3頸フラスコ中、窒素雰囲気下
、ジメチルアセトアミド200mlに、2−n−ブチル−4−クロロ−5−ホル
ミル−1H−イミダゾール30.8g(0.163モル)および4−ブロモベン
ジルブロミド43.7g(0.16モル)を加えた。この溶液を−5Tに冷却し
、ついで急速に攪拌しながら、粉末炭酸カリウム27.1g(0.19モル)を
1.0分を要して少量ずつ添加し、この間反応温度は−5〜0℃に保持した。ス
ラリーを−5℃で2時間、室温で2時間、アルキル化が完了するまで攪拌した。
【0064】 工程B:ろ過 スラリーをろ過し、ろ塊をジメチルアセトアミド(30ml)とメタノール(
130ml)の無水の混合物で洗浄した。ろ液はそのまま次工程に用いた。
【0065】 工程C:還元 機械攪拌機および熱カップルを付した5−Lの3頸フラスコ中、窒素雰囲気下
に、−15℃でろ液に、1.85g(48ミリモル)の粉末水素化ホウ素ナトリ
ウムを0.5時間を要して少量ずつ加え、反応温度は−15〜5Tに保持した。
混合物を室温に加温し、1時間または還元が完了するまで熟成させた。
【0066】 工程D:結晶化 混合物の温度を20〜25Tに保持し、急速に攪拌しながら、10分間を要し
て酢酸(2.74ml)を加えた。この混合物を室温で0.5時間熟成させたの
ち水(160ml)を、1時間を要して少量ずつ添加した。この溶液にイミダゾ
ール4を接種し、ついで水(160ml)を、1時間を要して少量ずつ添加した
。生成物は0.5時間以内に沈殿した。スラリーは室温で2時間熟成させ、10
℃に冷却して0.5時間熟成させ、固体をろ過した。ろ塊を320mlの水で洗
浄し、窒素下に室温において2時間乾燥し、自家真空(−24psi)下<60
℃で12時間オーブン乾燥すると、標記イミダゾール54.3gが白色固体とし
て得られた(HPLCアッセイ:98.8A%,97.2W%,総収率:92.
4%,0.5W%の位置異性体)。
【0067】 実施例7 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(2−トリフェニルメチル−2 H−テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル)メチル]− 1H−イミダゾール−5−メタノール 工程A:触媒の調製 トリフェニルホスフィン(262mg,1.0ミリモル)をTHF(20ml
)に溶解し、この溶液を真空/窒素パージMにより脱気する。酢酸パラジウム(
56rag,0.25ミリモル)を加え、この溶液を再び脱気する(3×)。得
られた溶液を60℃に30分加熱し、ついで25℃に冷却する。
【0068】 工程B:カップリング 注意:すべての溶媒は脱気しなければならない。 2−(2’−トリフェニルメチル−2’H−テトラゾール−5’−イル)フェ
ニルボロン酸(15.4g,26.7ミリモル,純度75重量%)をジエトキシ
メタン(DEM)(80ml,KF−5 500mg/ml)に懸濁する。水(
0.55ml,31ミリモル)を加え、スラリーを室温で30分熟成する。熟成
後、ボロン酸懸濁液に攪拌下さらに水(0.55ml,31ミリモル)を加える
。ついでスラリーを粉末炭酸カリウム(8.6g,62ミリモル)およびアルキ
ル化イミダゾール、実施例22の標記生成物(8.97g,25ミリモル)で処
理する。この混合物を20〜25℃で30分熟成させ、ついで十分に脱気する(
M)。(注意:パイロットプラントでは脱気には、さらに長時間をかけ、イミダ
ゾールおよび炭酸塩の添加後直ちに開始することができる)。ついで触媒溶液を
加え、混合物を還流温度(76〜79℃)に加熱する。反応は2〜6時間で完了
する。イミダゾールが消費されたならば、水(30ml)およびTHF(25m
l)を加え、混合物を55〜60℃で攪拌する。水層を分離し、有機層を水(3
0ml)で洗浄する。有機層を真空中で50mlの容量に濃縮し、大部分のTH
Fを除去する。さらにDEM(50ml)を加え、蒸留によりさらにTHFを約
5容量%に低下させる。残った有機溶液を温かい(60℃)DEM(最終容量7
5ml)および水(0.5ml,28ミリモル)で希釈する。混合物をついで2
時間を要して徐々に−12℃に冷却する。−12℃で1時間熟成したのち、生成
物をろ過して集める。ろ塊を冷DEM(25ml)で洗浄する。40℃で真空乾
燥すると、標記生成物(溶媒和していない)15.5g(93%)が得られた[
Pd600〜1000ppm]。
【0069】 実施例8 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2−(2−トリフェニルメチル−2H −テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル)メチル]−1 H−イミダゾール−5−メタノール 工程A:触媒の調製 トリフェニルホスフィン(262mg,1.0ミリモル)をTHF(20ml
)に溶解し、この溶液を真空/窒素パージ(3×)により脱気する。酢酸パラジ
ウム(56mg,0.25ミリモル)を加え、この溶液を再び脱気する。得られ
た溶液を60℃に30分加熱し、ついで25Tに冷却する。
【0070】 工程B:カップリング 注意:すべての溶媒は脱気しなければならない。 2−(2’−トリフェニルメチル−2’H−テトラゾール−5’−イル)フェ
ニルボロン酸(15.4g,26.7ミリモル,純度75重量%)をジエトキシ
メタン(DEM)(80ml,NF=500mg/ml)に懸濁する。水(0.
55ml,31ミリモル)を加え、スラリーを室温で30分熟成する。熟成後、
ボロン酸懸濁液に攪拌下さらに水(0.55ml,31ミリモル)を加える。つ
いでスラリーを炭酸カリウム(8.6g,62ミリモル)および実施例22の標
記生成物、アルキル化イミダゾール(8.97g,25ミリモル)で処理する。
この混合物を20〜25℃で30分熟成させ、ついで十分に脱気する(3×)。
(注意:パイロットプラントでは脱気にはさらに長時間をかけ、イミダゾールお
よび炭酸塩の添加後直ちに開始することができる)。ついで触媒溶液を加え、混
合物を還流温度(76〜79℃)に加熱する。反応は2〜6時間で完了する。イ
ミダゾールが消費されたならば、水(30ml)およびTHF(25ml)を加
え、混合物を55〜60℃で攪拌する。水層を分離し、有機層を水(30ml)
で洗浄する。トリブチルホスフィン(0.62ml,10モル%)を加え、有機
層を真空中で容量50mlに濃縮し、大部分のTHFを除去する。さらにDEM
(50ml)を加え、蒸留によりさらにTHFを約5容量%に低下させる。残っ
た有機溶液を温かい(60℃)DEM(最終容量75ml)および水(0.5m
l,28ミリモル)で希釈する。混合物をついで2時間を要して徐々に−12℃
に冷却する。−12℃で1時間熟成したのち、生成物をろ過して集める。ろ塊を
冷DEM(25ml)で洗浄する。40℃で真空乾燥すると、標記生成物(溶媒
和していない)15.6g(93%)が得られた[Pd −n 10ppm]。
【0071】 実施例9 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2−(2−トリフェニルメチル−2H −テトラゾール−5−イル)−1,1’−ビフェニル−4−イル)メチル]−1 H−イミダゾール−5−メタノールのメチルイソブチルケトン溶媒和化合物 メチルイソブチルケトン(MIBK)(40ml)中の実施例7の標記生成物
(5g)の懸濁液を脱気し(3×)、トリブチルホスフィン(0.12g,8モ
ル%)を加える。混合物を85℃に加熱すると、このときまでに均一な溶液が得
られた。ついで脱気した水(0.136g,100モル%)を加え、溶液を2時
間かけて−10℃に冷却する。均一な溶液を−10℃において2時間熟成させ、
析出した生成物をろ過して集め、冷MIBK(40℃,15ml)で洗浄する。
標記生成物5.40g(MIBK溶媒和化合物として93.9%)が回収された
【0072】 実施例10 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(テトラゾール−5−イル)− 1,1’−ビフェニル−4−イル)−メチル]−1H−イミダゾール−5−メタ ノールカリウム塩 工程A:脱保護 実施例8の標記生成物、メチルイソブチルケトン溶媒和化合物2.50gを、
50:50MeCN:水中0.75M H2SO4 10mlを加えて溶解する。
23〜25℃で2時間25分熟成させる。水15mlを2分間で加え(大量の場
合は30分〜1時間で加えてもよい)、23〜25℃で1.75時間熟成させる
。ろ過し、6mlの20:80MeCN:水で洗浄する。トリチルアルコールの
ろ塊中には出発物質はほとんど残っていなかった(<0.05面積%)。
【0073】 工程 B:遊離酸形成 上記ろ液を13mlのMeCNで希釈する。溶液のpHは1.50である。中
和および結晶化後の溶液の温度は、22〜24℃であった。1.5mlの3N
NaOHを添加後(pH1.75〜1.65)、反応混合物を遊離酸20mgで
接種する。15分間熟成する。次に1mlの3M NaOHを徐々に添加すると
良好な結晶の生育が可能になる(この規模での添加時間は5〜10分)。30分
間熟成させる。残りの3M NaOHを添加する(pH3.60〜3.50)。
1時間熟成する。白色のスラリーをろ過し、20:80MeCN:水5ml、つ
いで水10mlで洗浄する。遊離酸のろ塊を完全に水で洗浄することがすべての
塩を除去するために必要である。洗浄液はSO4−2をチェックできる。ろ塊を
窒素パージして真空オーブン中35℃で18時間乾燥する。遊離酸の収量は1.
28g(92.5%)であり、遊離酸54mg(4%)が母液中に存在した。
【0074】 工程C:塩の形成 遊離酸4.0g(9.46ミリモル)に0.842NのKOH溶液を全部一度
に加える。スラリーを室温で30分間熟成させ、この間、大部分の固体は溶解す
る。濁った溶液をろ過し、固体をガラスフィルター上に集める。ろ液のpHは9
.05と測定された。この水溶液を、シクロヘキサン/イソプロパノールの還流
させた共沸混合物(69℃)に徐々に加えると、三元共沸混合物、シクロヘキサ
ン/イソプロパノール/水(64℃)が留出し始める。溶液が乾燥すると、上方
の温度は69℃に上昇し、カリウム塩が析出する。ポットの水含量が<0.05
%になったらば蒸留を終了させ、白色のスラリーを室温に冷却する。白色の結晶
性固体をガラスフィルター上に集め、10〜15mlのシクロヘキサン/イソプ
ロパノール67/33で洗浄し、真空オーブン中で乾燥する(重量3.8g,収
率95%)。
【0075】 有用性 ホルモン、アンギオテンシンII(AII)は、細胞膜上のその受容体を介し
て、多くの生物学的反応(たとえば、血管収縮)を生じる。AII受容体と相互
作用できるAIIアンタゴニストのような化合物を同定する目的では、初期のス
クリーニングにはリガンド−受容体結合アッセイを使用できる。アッセイはGl
ossmannら、J.Biol.Chem.249,825(1974)記載
の方法をわずかに改変して実施された。反応混合物はTris緩衝液中ラット副
腎皮質ミクロソーム(AII受容体のソース)および2nMの3H−AIIを含
み、これに可能性のあるAIIアンタゴニストを加えまたは加えなかった。この
混合物を室温で1時間インキュベートし、ついでマイクロ線維フィルターを通し
て急速にろ過し、洗浄して反応を終結させた。フィルターに捕捉された受容体結
合3H−AIIをシンチレーティングカウンティングにより定量した。特異的に
結合した総3H−AIIの50%置換を与えるAIIアンタゴニスト候補の阻害
濃度(CD50)をAII受容体に対するこの種の化合物の親和性の指標として示
す(表1および2参照)。
【0076】 本発明化合物の抗高血圧症作用の可能性は、左腎動脈の結紮により高血圧にし
た覚醒ラットに化合物を投与して証明される(Cangianoら,J.Pha
rmacol.Exp.Ther.208,310,1979)。この操作はレ
ニン産生の増大、それに続くAIIレベルの上昇によって血圧を上昇させるもの
である。化合物は、100mg/kg経口および/または10mg/kgの頚静
脈のカニューレを介した静脈内に投与される。動脈圧は頚動脈のカニューレを介
して連続的に直接測定し、圧トランスデューサーおよびポリグラフを用いて記録
する。処置後の血圧を投与前レベルと比較して、化合物の抗高血圧作用を決定す
る(表1参照)。
【表1】
【0077】 表2に掲げた化合物は、腎性高血圧ラットにおける抗高血圧作用の試験で、化
合物を30mg/kgで経口的に、3mg/kgで静脈内に投与した以外は、表
1の記載と同様に試験した。
【表2】
【0078】 2−n−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)−ビフェニル−4−イル)−メチル]−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
ナトリウム塩の降圧作用を無麻酔イヌへのフロセミド投与前後で比較した。0.
3〜3mg/kgのイミダゾールの累積的静脈内投与は正常血圧の無麻酔イヌの
血圧を低下させなかった(n=4,図1)が、それらは投与10分後に測定した
AII(0.1g/kg iv)に対する昇圧反応の阻害に有効であった(図2
)。これらの動物における血漿レニン活性(PRA)は1.5:L 0.5ng
AI/ml/時であった。4日後、これらのイヌの3匹に実験の18および2
時間前に10mg/kgの用量でフロセミドを投与し、PRAを19.9〜7.
2 ng AI/ml/時に上昇させた。ついでイミダゾールを同用量で累積的
にiv投与したところ、用量依存性に血圧の有意な低下を生じた(図1)。それ
はまた、2つの高用量でAIIに対する昇圧反応を阻害した(図2)。フロセミ
ドによる同様な降圧作用はまた、カプトプリル0.3mg/kg ivでも観察
された(図2)。これらの結果は、利尿剤がイミダゾールAIIブロッカーの降
圧作用を増強することを指示する。すなわち、これら2種類の薬剤の併用療法は
高血圧症患者内の治療に対する応答率を上昇させるものと考えられる。
【0079】 アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物は、式Iの化合物の治療有
効量を用いて、腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率の上昇に有用で
ある。これらの化合物はまた、式IのアンギオテンシンII受容体アンタゴニス
ト化合物の治療有効量を用いて、腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および
防止方法として有用である。これらの化合物は、式IのアンギオテンシンII受
容体アンタゴニスト化合物の治療有効量を用いて、腎臓移植患者における蛋白尿
の低下に有用である。これらの化合物は上述のアンギオテンシンII受容体アン
タゴニストの治療有効量を用いて、腎臓移植患者の移植後高血圧症の処置に有用
である。
【0080】 剤形 本発明の化合物は、本発明による高血圧症の処置に、温血動物の体内における
作用部位と活性成分化合物を接触させる任意の方法によって投与することができ
る。たとえば、投与は、非経口投与すなわち皮下、静脈内、筋肉内または腹腔内
投与とすることができる。別法としてまたは同時に、一部の場合には経口経路で
投与することができる。
【0081】 化合物は、個々の治療剤としてまたは治療剤の組み合わせとして、医薬関係で
使用するために利用可能な任意の慣用方法によって投与することができる。それ
らは単独でも投与できるが、一般的には、選択された投与経路および標準的医薬
実務に基づいて選ばれる医薬担体とともに投与される。
【0082】 この開示の目的では、温血動物とは、ホメオスターシス機構を有する動物界の
メンバーであり、哺乳類および鳥類を包含する。
【0083】 投与される用量は、レシピエントの年齢および健康、疾患の程度、もしあれば
併用処置の種類、処置の頻度ならびに所望の効果の性質に依存することになる。
通常、活性成分化合物の1日用量は約1〜500mg/日である。通常、1また
は2以上の適用で10〜100mg/日が所望の結果を得るために有効である。
これらの用量は高血圧症の処置およびうっ血性心不全の処置の両者、すなわち血
圧の低下および心臓の血液動力学的負担の矯正による血の寛解に有効である。
【0084】 活性成分は固体剤形たとえばカプセル剤、錠剤および散剤として、または液体
剤形たとえばエリキシール、シロップおよび懸濁剤として経口的に投与すること
ができる。それはまた、滅菌液体剤形として非経口的に投与することができる。
【0085】 ゼラチンカプセルは活性成分と粉末担体たとえばラクトース、デンプン、セル
ロース誘導体、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸等を含有する。同様な
希釈剤は圧縮錠の製造にも使用できる。錠剤およびカプセル剤の両者は何時間に
もわたって医薬の連続放出を提供する持続放出製品として投与することができる
。圧縮錠は、不快な味があればそれを遮蔽するため、および錠剤を大気から保護
するため、砂糖またはフィルムでコートすること、または胃腸管内での選択され
た崩壊のために腸溶性コーティングを施すことができる。
【0086】 経口投与用の液体剤形には、患者に受け入れやすくするために、着色剤および
フレーバーを含有させることができる。
【0087】 一般的に、水、適当な油、食塩水、デキストロース(グルコース)水溶液およ
び関連糖溶液ならびにグリコールたとえばプロピレングリコールまたはポリエチ
レングリコールが非経口投与溶液に適当な担体である。非経口投与用溶液には、
好ましくは活性成分の水溶性の塩、適当な安定化剤、必要ならば緩衝物質を含有
させる。抗酸化剤たとえば重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたはアスコ
ルビン酸の単独または混合物が適当な安定化剤である。また、クエン酸およびそ
の塩ならびにEDTAナトリウムも使用することができる。さらに、非経口投与
用溶液には、防腐剤たとえば塩化ベンザルコニウム、メチルまたはプロピルパラ
ベン、およびクロロブタノールを含有させることができる。
【0088】 適当な医薬担体は、この分野の標準的参考図書、Remington’s P
harmaceutical Sciences,A.Osolに記載されてい
る。
【0089】 本発明の化合物の投与に有用な医薬剤形は次のように例示することができる。 カプセル 多くのユニットカプセルが、標準のツーピース硬質ゼラチンカプセルをそれぞ
れ100mgの粉末活性成分、150mgのラクトース、50mgのセルロース
、および6mgのステアリン酸マグネシウムを充填することにより製造される。
【0090】 軟質ゼラチンカプセル 消化性油たとえば大豆油、綿実油またはオリーブ油中活性成分の混合物を調製
し、ゼラチン中に陽性置換ポンプによって注射して、100mgの活性成分を含
有する軟質ゼラチンカプセルを形成させる。カプセルを洗浄し、乾燥させる。
【0091】 錠剤 多くの錠剤が、投与単位は活性成分100mg、コロイド性二酸化ケイ素0.
2mg、ステアリン酸マグネシウム5mg、微結晶セルロース275mg、デン
プン11mgおよびラクトース98.8mgとなるように慣用操作によって製造
される。嗜好性または遅延吸収を増大させるために適当なコーティングを適用し
てもよい。
【0092】 注射剤 注射による投与に適当な非経口用組成物は、10容量%のプロピレングリコー
ル中で1.5重量%の活性成分を攪拌することによって製造される。溶液は注射
用水で容量を調整し、滅菌する。
【0093】 懸濁剤 経口投与用の水性懸濁剤は各5mlが、微粉化活性成分100mg、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム100mg、安息香酸ナトリウム5mg、ソルビ
トール溶液(米局)1.0gおよびワニリン0.025gを含有するように調製
される。
【0094】 本発明の化合物を他の治療剤とともに順次投与する場合も、一般に同じ剤形を
使用できる。薬剤を物理的混合物として投与する場合には、剤形および投与経路
を両薬剤に適合するように選択しなければならない。適当な投与量、剤形および
投与経路を表3に例示する。
【表3】
【0095】 利尿剤とともに使用する場合、AIIブロッカーの初期用量は少なく、たとえ
ば1〜100mg/日、もっと活性な化合物では1〜10mg/日とすることが
できる(Angio tensin II(AII)Receptor Blo
ckade,but Not Calcium Channel Antago
nism,Limits Chronic Allograft Failur
e and Prolongs Life in a Rate Model,
S.C.Amuchastegui,N.Azzolini,M.−Miste
r,A.Pezzotta,N.Perico & G.Rumuzzi.Ma
rio Negri Institute & Ospedali Riuni
ti di Bergamo,Italy)。
【0096】 慢性的腎同種移植片不全の機能的および構造的変化はネフロン数の低下した他
の慢性ネフロパシーと類似性がある。ここでは、本発明者らは、Fisher
344ドナーラットから腎臓を移植された両側腎切除ルイスラットに、1型AI
I受容体アンタゴニストDUP 753(飲水中30mg/kg/日、n=6)
もしくはカルシウム(Ca)チャンネルブロッカーのラシジピン(胃チューブに
より1mg/kg/日、n=6)を投与するかまたは処置をしなかった(n=5
)。移植ラットには、急性の拒絶を防止するため最初の10日間はシクロスポリ
ン(5mg/kg/日、im)を投与し、抗高血圧薬剤の用量は血圧を正常範囲
に維持するように調整した。
【0097】 6ヶ月の追跡の終わりにおける結果は次の通りであった(平均±SD,#P<
0.03 vs,DUP 753および同種移植片;
【外1】 vs 他のすべての群;
【外2】 vs DUP 753および同種移植片)。
【0098】
【表4】
【0099】 イヌリンクリアランスとしてのGFRは、DUP 753(1.89±13m
l/分)およびラシジピン(1.32±67ml/分)で、6ヶ月の追跡期間を
生存した非処置同種移植ラット(0.61±0.21ml/分)より高かった。
すなわち、SBP抑制DUP 753の匹敵するレベルでは慢性的同種移植傷害
から動物が効果的に保護され(ラシジピンではそうではない)、長期の動物の生
存を可能にする。これらの所見は慢性ネフロパシーにおける以前のヒト試験を確
認するものであり、将来においてAIIまたはACE阻害剤は多分、現在、移植
後高血圧症に最も用いられている単独の抗高血圧剤であるCaチャンネルブロッ
カーを置換することを示唆している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 233/68 C07D 233/68 403/10 403/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腎臓および心臓移植患者を含めた移植患者の生存率を増大さ
    せる薬剤を製造するための、式I: 【化1】 (式中、 R1は 【化2】 であり、 R2は,H,Cl,Br,I,F,NO2,CN,1〜4個の炭素原子を有する
    アルキル,1〜4個の炭素原子を有するアシルオキシ,1〜4個の炭素原子を有
    するアルコキシ,CO2H,CO29,HNSO2CH3,NHSO2CF3,CO NHOR12,SO2NH2, 【化3】 アリール,またはフリルであり、 R3は、H,Cl,Br,I,もしくはFまたは1〜4個の炭素原子を有する アルキルもしくは1〜4個の炭素原子を有するアルコキシであり、 R4は、CN,NO2またはCO211であり、 R5は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル,3〜6個の炭素原子を有 するシクロアルキル,2〜4個の炭素原子を有するアルケニルもしくはアルキニ
    ルであり、 R6は、2〜10個の炭素原子を有するアルキル,3〜10個の炭素原子を有 するアルケニルもしくはアルキニルまたは、FもしくはCO214で置換された 同じ基、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル,4〜10個の炭素原子を
    有するシクロアルキルアルキル,5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル
    アルケニルもしくはシクロアルキルアルキニル,FもしくはCO214により任 意に置換された(CH2sZ(CH2m5,フェニル環が1もしくは2個のハ ロゲン,1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ,1〜4個の炭素原子を有する
    アルキルもしくはニトロで置換されたベンジルであり、 R7は、H,F,Cl,Br,I,NO2,Cv2v+1(式中、v=1〜6であ る),C65,CN, 【化4】 1〜6個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分岐状アルキル,フェニルもしくは
    フェニルアルキル(式中、アルキルは1〜3個の炭素原子を有する)、または置
    換フェニルもしくは置換フェニルアルキル(式中、アルキルは1〜3個の炭素原
    子を有する)であり、F,Cl,Br,OH,OCH3,CF3およびCOOR(
    式中、RはH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、またはフェニルである)
    から選択される1個もしくは2個の置換基で置換され、 R8はH,CN,1〜10個の炭素原子を有するアルキル、3〜10個の炭素 原子を有するアルケニル、もしくはFで置換された同じ基;フェニルアルケニル
    (脂肪族部分は2〜6個の炭素原子を有する),−(CH2m−イミダゾール−
    1−イル,CO2CH3または1〜4個の炭素原子を有するアルキルから選択され
    る1個もしくは2個の基で置換されていてもよい−(CH2m−1,2,3−ト
    リアゾリル,−(CH2)s−テトラゾリル, 【化5】 であり、 R9は、CHR24−OCOR21であり、 R10は、1〜6個の炭素原子を有するアルキルもしくは1〜6個の炭素原子を
    有するペルフルオロアルキル、1−アダマン、1−ナフチル、1−(1−ナフチ
    ル)エチルまたは(CH2)pC65であり、 R11は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル,3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R12は、H,メチルまたはベンジルであり、 R13は、 【化6】 であり、 R14は、H,1〜8個の炭素原子を有するアルキルもしくはペルフルオロアル
    キル、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルで
    あり、 R15は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキル、フェニル、ベンジル、1〜4個の炭素原子を有するアシル
    、またはフェナシルであり、 R16は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキル、(CH2p65、OR17,またはNR1819であり、 R17は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル,3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R18およびR19は、独立にH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、フェニ
    ル、ベンジル、→ −メチルベンジルであるか、または窒素とともに両者で式 【化7】 の環を形成し、 Qは、NR20,OまたはCH2であり、 R20は、H,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、またはフェニルであり、 R21は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、−NR2223または −CH(NH2)CH2CO2CH3であり、 R22およびR23は、独立にH,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジ
    ルであるか、または両者で(CH2u(uは3〜6である)であり、 R24は、H,CH3または−C65であり、 R25は、 【化8】 であり、 R26は、水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジルまたはアリル
    であり、 R27およびR28は、独立に水素、1〜5個の炭素原子を有するアルキルまたは
    フェニルであり、 R29およびR30は、独立に1〜4個の炭素原子を有するアルキルであるか、ま
    たは両者で−(CH2q−を表し、 R31はH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、−CH2CH=CH2または
    −CH26432であり、 Xは炭素−炭素単結合、−CO−,−CH2−,−O−,−S−,−NH−, 【化9】 であり、 YはOまたはSであり、 ZはO,NR11またはSであり、 mは1〜5であり、 nは1〜10であり、 pは0〜3であり、 qは2〜3であり、 rは0〜2であり、 sは0〜5であり、 tは0〜1であり;ただし、 (1)R1基はオルト位置にはなく、 (2)R1が 【化10】 の場合には、Xは単結合であり、R13はCO2H,または 【化11】 であり、したがってR13はオルトもしくはメタ位置になければならず、またR1 およびXが上述の通りで、R13がNHSO2CF3もしくはNHSO2CH3であれ
    ば、R13はオルトでなければならず、 (3)R1が 【化12】 であり、Xが単結合以外の場合は、X=NHR23であり、R13がNHSO2CF3 またはNHSO2CH3である場合にR13はオルトまたはメタでなければならない
    場合を除いて、R13はオルトでなければならず、 (4)R1が4−CO2Hまたはその塩の場合、R6はS−アルキルではなく、 (5)R1が4−CO2Hまたはその塩の場合、イミダゾールの4−位置におけ
    る置換基はCH2OH,CH2OCOCH3またはCH2CO2Hではなく、 (6)R1が 【化13】 であり、Xが−OCH2−であり、R13が2−CO2Hであり、R7がHである場 合は、R6はC25Sではなく、 (7)R1が 【化14】 であり、R6がn−ヘキシルである場合には、R7およびR8の両者が水素ではな く、 (8)R1が 【化15】 である場合は、R6はメトキシベンジルではなく、 (9)R6は−CHFCH2CH2CH3またはCH2OHではなく、 (10)r=0であり、R1が 【化16】 であり、Xが−NH−CO−であり、R13が2−NHSO2CF3であり、R6が n−プロピルである場合は、R7およびR8は−CO2CH3ではなく、 (11)r=0であり、R1が 【化17】 であり、Xが−NH−CO−であり、R13が2−COOHであり、R6がn−プ ロピルである場合は、R7およびR8は−CO2CH3ではなく、 (12)r=1であり、R1が 【化18】 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOである場合は、R 13 は3−(テトラゾール−5−イル)ではなく、 (13)r=1であり、R1が 【化19】 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOである場合は、R 13 は4−(テトラゾール−5−イル)ではない)のアンギオテンシンII受容体
    アンタゴニスト化合物およびこれらの化合物の医薬的に許容される塩の治療有効
    量の使用。
  2. 【請求項2】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止用薬剤を
    製造するための、請求の範囲第1項記載の式IのアンギオテンシンII受容体ア
    ンタゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  3. 【請求項3】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる薬剤を製造するた
    めの、請求の範囲第1項記載の式IのアンギオテンシンII受容体アンタゴニス
    ト化合物の治療有効量の使用。
  4. 【請求項4】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置用薬剤を製造す
    るための、請求の範囲第1項記載の式IのアンギオテンシンII受容体アンタゴ
    ニスト化合物の治療有効量の使用。
  5. 【請求項5】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大させ
    る薬剤を製造するための、式II 【化20】 (式中、 R1は、−CO2H,−NHSO2CF3, 【化21】 であり、 R6は、3〜10個の炭素原子を有するアルキル;3〜10個の炭素原子を有 するアルケニル;3〜10個の炭素原子を有するアルキニル;3〜8個の炭素原
    子を有するシクロアルキル;フェニル環が1〜4個の炭素原子を有するアルコキ
    シ、ハロゲン、1〜4個の炭素原子を有するアルキルおよびニトロから選択され
    る2個までの基で置換されたベンジルであり、 R8は、脂肪族部分が2〜4個の炭素原子を有するフェニルアルケニル、−( CH2m−イミダゾール−1−イル、CO2CH3もしくは1〜4個の炭素原子を
    有するアルキルから選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい−(
    CH2m−1,2,3−トリアゾリル、(CH2m−テトラゾール、−(CH2nOR11,−(CH2nOCOR14, 【化22】 であり、 R13は、−CO2H,CO29,NHSO2CF3,SO3Hまたは 【化23】 であり、 R16は、H,1〜5個の炭素原子を有するアルキル、OR17、またはNR18 19 であり、 Xは、炭素炭素単結合、−CO−,−CONR23−,−CH2CH2−,−NR 23 CO−,−OCH2−,−CH2O−,−SCH2−,−CH2S−,−NHCH 2 −,−CH2NH−または−CH=CH−である)のアンギオテンシンII受容
    体アンタゴニスト化合物およびこれらの化合物の医薬的に許容される塩の治療有
    効量の使用。
  6. 【請求項6】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止用薬剤を
    製造するための、請求の範囲第5項記載の式IIのアンギオテンシンII受容体
    アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  7. 【請求項7】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる薬剤を製造するた
    めの、請求の範囲第5項記載の式IIのアンギオテンシンII受容体アンタゴニ
    スト化合物の治療有効量の使用。
  8. 【請求項8】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置用薬剤を製造す
    るための、請求の範囲第5項記載の式IIのアンギオテンシンII受容体アンタ
    ゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  9. 【請求項9】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大させ
    る薬剤を製造するための、式III 【化24】 (式中、 R2は、H,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、ハロゲン、または1〜4 個の炭素原子を有するアルコキシであり、 R6は、3〜7個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル であり、 R7は、H,Cl,Br,Cv2v+1(v=1〜3)または−COR16であり、 R8は、−(CH2m−OR11,−(CH2m−OCOR14,−CH=CH− CHR14−OR15,−(CH2m−COR16,−CH2NHCOOR10,−(C H2mNHSO210, 【化25】 または−COR16であり、 R10は、CF3,1〜6個の炭素原子を有するアルキルまたはフェニルであり 、 R11は、H,または1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、 R13は、CO2H,CO2CH2OCOC(CH33,NHSO2CF3および 【化26】 であり、 R14は、H,または1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、 R15は、H,1〜4個の炭素原子を有するアルキル;または1〜4個の炭素原
    子を有するアシルであり、 R16は、H,1〜5個の炭素原子を有するアルキル、OR17または 【化27】 であり、 mは1〜5であり、 Xは単結合、−O−,−CO−,−NHCO−,または−OCH2−である) のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物およびこれらの化合物の医
    薬的に許容される塩の治療有効量の使用。
  10. 【請求項10】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止用薬剤
    を製造するための、請求の範囲第9項記載の式IIIのアンギオテンシンII受
    容体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  11. 【請求項11】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる薬剤を製造する
    ための、請求の範囲第9項記載の式IIIのアンギオテンシンII受容体アンタ
    ゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  12. 【請求項12】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置用薬剤を製造
    するための、請求の範囲第9項記載の式IIIのアンギオテンシンII受容体ア
    ンタゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  13. 【請求項13】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大さ
    せる薬剤を製造するための、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
    ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
    メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
    メチル]−5−[(メトキシカルボニル)アミノメチル]イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
    メチル]−5−[(プロポキカルボニル)アミノメチル]イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
    メチル]イミダゾール−5−カルボキシ−アルデヒド、 2−ブチル−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)メチル]−イ
    ミダゾール−5−カルボキシ−アルデヒド、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル
    −4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル
    −4−イル)メチル]−イミダゾール−6−カルボキシアルデヒド、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
    )ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
    )ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド
    、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
    ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール
    −5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミ
    ダゾール、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール
    −5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボキシア
    ルデヒド、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
    −ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
    )−ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾー
    ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン
    酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾー
    ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イ
    ミダゾール、 2−ブチル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾール
    −5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(カルボキシビフェ
    ニル−4−イル)メチル)−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
    ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)
    イミダゾール、 2−プロピル−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル
    −4−イル)メチル]−イミダゾール−4,5−ジカルボン酸、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
    ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン
    酸、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
    ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボキ
    シアルデヒド、および/またはそれらの医薬的に許容される塩からなる群より選
    択されるアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用
  14. 【請求項14】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止用薬剤
    を製造するための、請求の範囲第13項記載のアンギオテンシンII受容体アン
    タゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  15. 【請求項15】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる薬剤を製造する
    ための、請求の範囲第13項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト
    化合物の治療有効量の使用。
  16. 【請求項16】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置用薬剤を製造
    するための、請求の範囲第13項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニ
    スト化合物の治療有効量の使用。
  17. 【請求項17】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大さ
    せる薬剤を製造するための、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
    ル−4−イル]メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、および 2−ブチル−4−クロロ−1−[2−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル
    −4−イル]メチルイミダゾール−5カルボン酸またはそれらの医薬的に許容さ
    れる塩からなる群より選択されるアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化
    合物の治療有効量の使用。
  18. 【請求項18】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止用薬剤
    を製造するための、請求の範囲第17項記載のアンギオテンシンII受容体アン
    タゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  19. 【請求項19】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる薬剤を製造する
    ための、請求の範囲第17項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト
    化合物の治療有効量の使用。
  20. 【請求項20】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置用薬剤を製造
    するための、請求の範囲第17項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニ
    スト化合物の治療有効量の使用。
  21. 【請求項21】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大さ
    せる薬剤を製造するための、上に記載、例示および請求されたアンギオテンシン
    II受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量の使用。
  22. 【請求項22】 腎臓および心臓移植患者を含めた移植患者の生存率を増大
    させる方法において、式I: 【化28】 (式中、 R1は 【化29】 であり、 R2はH;Cl;Br;I;F;NO2;CN;1〜4個の炭素原子を有するア
    ルキル;1〜4個の炭素原子を有するアシルオキシ;1〜4個の炭素原子を有す
    るアルコキシ;CO2H;CO29;HNSO2CH3;NHSO2CF3;CON HOR12;SO2NH2; 【化30】 アリール;またはフリルであり、 R3は、H;Cl;Br;I;もしくはF;または1〜4個の炭素原子を有す るアルキルもしくは1〜4個の炭素原子を有するアルコキシであり、 R4は、CN,NO2またはCO2R11であり、 R5は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル;3〜6個の炭素原子を有 するシクロアルキル;2〜4個の炭素原子を有するアルケニルもしくはアルキニ
    ルであり、 R6は、2〜10個の炭素原子を有するアルキル,3〜10個の炭素原子を有 するアルケニルもしくはアルキニルまたはFもしくはCO2Rで置換された同じ 基;3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル;4〜10個の炭素原子を有す
    るシクロアルキルアルキル;5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキルアル
    ケニルもしくはシクロアルキルアルキニル、FもしくはCO214で任意に置換 された(CH2sZ(CH2m5;フェニル環が1もしくは2個のハロゲン、 1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ;1〜4個の炭素原子を有するアルキル
    もしくはニトロで置換されたベンジルであり、 R7は、H,F,Cl,Br,I,NO2,Cv2v+1(式中、v=1〜6であ る),C65,CN, 【化31】 1〜6個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分岐状アルキル;フェニルもしくは
    フェニルアルキル(式中、アルキルは1〜3個の炭素原子を有する);置換フェ
    ニルもしくは置換フェニルアルキル(式中、アルキルは1〜4個の炭素原子を有
    するアルキル、F,Cl,Br,OH,OCH3,CF3およびCOOR(式中、
    RはH,1〜4個の炭素原子を有するアルキルである)から選択される1個もし
    くは2個の置換基で置換された1〜3個の炭素原子を有するアルキルである);
    またはフェニルであり、 R8は、H,CN,1〜10個の炭素原子を有するアルキル、3〜10個の炭 素原子を有するアルケニル、もしくはFで置換された同じ基;フェニルアルケニ
    ル(式中脂肪族部分は2〜6個の炭素原子を有する);−(CH2m−イミダゾ
    ール−1−イル;CO2CH3または1〜4個の炭素原子を有するアルキルから選
    択される1個もしくは2個の基で置換されていてもよい−(CH2m−1,2,
    3−トリアゾリル;−(CH2)s−テトラゾリル; 【化32】 であり、 R9は、CHR24−OCOR21であり、 R10は、1〜6個の炭素原子を有するアルキルもしくは1〜6個の炭素原子を
    有するペルフルオロアルキル、1−アダマン、1−ナフチル、1−(1−ナフチ
    ル)エチルまたは(CH2p65であり、 R11は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル,3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R12は、H,メチルまたはベンジルであり、 R13は、 【化33】 であり、 R14は、H,1〜8個の炭素原子を有するアルキルもしくはペルフルオロアル
    キル、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルで
    あり、 R15は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキル、フェニル、ベンジル、1〜4個の炭素原子を有するアシル
    、またはフェナシルであり、 R16は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキル、(CH2p65、OR17,またはNR1819であり、 R17は、H,1〜6個の炭素原子を有するアルキル,3〜6個の炭素原子を有
    するシクロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、 R18およびR19は、独立にH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、フェニ
    ル、ベンジル、→ −メチルベンジルであるか、または窒素とともに両者で式 【化34】 の環を形成し、 QはNR20,OまたはCH2であり、 R20は、H,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、またはフェニルであり、 R21は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、−NR2223または −CH(NH2)CH2CO2CH3であり、 R22およびR23は、独立にH,1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジ
    ルであるか、または両者で(CH2u(uは3〜6である)であり、 R24は、H,CH3または−C65であり、 R25は、 【化35】 であり、 R26は水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、ベンジルまたはアリルで
    あり、 R27およびR28は独立に水素、1〜5個の炭素原子を有するアルキルまたはフ
    ェニルであり、 R29およびR30は独立に1〜4個の炭素原子を有するアルキルであるか、また
    は両者で−(CH2q−を表し、 R31はH,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、−CH2CH=CH2または
    −CH26432であり、 Xは炭素−炭素単結合、−CO−,−CH2−,−O−,−S−,−NH−, 【化36】 であり、 YはOまたはSであり、 ZはO,NR11またはSであり、 mは1〜5であり、 nは1〜10であり、 pは0〜3であり、 qは2〜3であり、 rは0〜2であり、 sは0〜5であり、 tは0〜1であり、ただし、 (1)R1基はオルト位置にはなく、 (2)R1が 【化37】 の場合には、Xは単結合であり、R13はCO2H,または 【化38】 であり、したがってR13はオルトもしくはメタ位置になければならず、またR1 およびXが上述の通りで、R13がNHSO2CF3もしくはNHSO2CH3であれ
    ば、R13はオルトでなければならず、 (3)R1が 【化39】 であり、Xが単結合以外の場合は、X=NHR23であり、R13がNHSO2CF3 またはNHSO2CH3である場合にR13はオルトまたはメタでなければならない
    場合を除いて、R13はオルトでなければならず、 (4)R1が4−CO2Hまたはその塩の場合、R6はS−アルキルではなく、 (5)R1が4−CO2Hまたはその塩の場合、イミダゾールの4−位置におけ
    る置換基はCH2OH,CH2OCOCH3またはCH2CO2Hではなく、 (6)R1が 【化40】 であり、Xが−OCH2−であり、R13が2−CO2Hであり、R7がHである場 合は、R6はC25Sではなく、 (7)R1が 【化41】 であり、R6がn−ヘキシルである場合には、R7およびR8の両者が水素ではな く、 (8)R1が 【化42】 である場合は、R6はメトキシベンジルではなく、 (9)R6は−CHFCH2CH2CH3またはCH2OHではなく、 (10)r=0であり、R1が 【化43】 であり、Xが−NH−CO−であり、R13が2−NHSO2CF3であり、R6が n−プロピルである場合は、R7およびR8は−CO2CH3ではなく、 (11)r=0であり、R1が 【化44】 であり、Xが−NH−CO−であり、R13が2−COOHであり、R6がn−プ ロピルである場合は、R7およびR8は−CO2CH3ではなく、 (12)r=1であり、R1が 【化45】 であり、Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOである場合は、R 13 は3−(テトラゾール−5−イル)ではなく、 (13)r=4であり、R1が 【化46】 であり、 Xが単結合であり、R7がClであり、R8が−CHOである場合は、R13は4
    −(テトラゾール−5−イル)ではない)のアンギオテンシンII受容体アンタ
    ゴニスト化合物の治療有効量を使用する方法。
  23. 【請求項23】 腎臓移植患者における慢性拒絶を処置および防止する方法
    において、請求の範囲第22項記載の式IのアンギオテンシンII受容体アンタ
    ゴニスト化合物の治療有効量を使用する方法。
  24. 【請求項24】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる方法において、
    請求の範囲第22項記載の式IのアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化
    合物の治療有効量を使用する方法。
  25. 【請求項25】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置する方法にお
    いて、請求の範囲第22項記載の式IのアンギオテンシンII受容体アンタゴニ
    スト化合物の治療有効量を使用する方法。
  26. 【請求項26】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大さ
    せる方法において、式II 【化47】 (式中、 R1は、−CO2H;−NHSO2CF3; 【化48】 であり、 R6は、3〜10個の炭素原子を有するアルキル;3〜10個の炭素原子を有 するアルケニル;3〜10個の炭素原子を有するアルキニル;3〜8個の炭素原
    子を有するシクロアルキル;フェニル環が1〜4個の炭素原子を有するアルコキ
    シ、ハロゲン、1〜4個の炭素原子を有するアルキルおよびニトロから選択され
    る2個までの基で置換されたベンジルであり、 R8は、脂肪族部分が2〜4個の炭素原子を有するフェニルアルケニル、−( CH2m−イミダゾール−1−イル、CO2CH3もしくは1〜4個の炭素原子を
    有するアルキルから選択される1もしくは2個の基で置換されていてもよい−(
    CH2m−1,2,3−トリアゾリル、(CH2m−テトラゾール、−(CH2nOR11,−(CH2nOCOR14, 【化49】 であり、 R13は、−CO2H,CO29,NHSO2CF3,SO3Hまたは 【化50】 であり、 R16は、H,1〜5個の炭素原子を有するアルキル、OR17、またはNR18 19 であり、 Xは、炭素炭素単結合、−CO−,−CONR23−,−CH2CH2−,−NR 23 CO−,−OCH2−,−CH2O−,−SCH2−,−CH2S−,−NHCH 2 −,−CH2NH−または−CH=CH−である)のアンギオテンシンII受容
    体アンタゴニスト化合物およびこれらの化合物の医薬的に許容される塩の治療有
    効量を使用する方法。
  27. 【請求項27】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止方法に
    おいて、請求の範囲第26項記載の式IIのアンギオテンシンII受容体アンタ
    ゴニスト化合物の治療有効量を使用する方法。
  28. 【請求項28】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる方法において、
    請求の範囲第26項記載の式IIのアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト
    化合物の治療有効量を使用する方法。
  29. 【請求項29】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置方法において
    、請求の範囲第26項記載の式IIのアンギオテンシンII受容体アンタゴニス
    ト化合物の治療有効量を使用する方法。
  30. 【請求項30】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大さ
    せる方法において、式III 【化51】 (式中、 R2は、H,1〜4個の炭素原子を有するアルキル、ハロゲン、または1〜4 個の炭素原子を有するアルコキシであり、 R6は、3〜7個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはアルキニル であり、 R7は、H,Cl,Br,Cv2v+1(v=1〜3)または−COR16であり、 R8は、−(CH2m−OR11,−(CH2m−OCOR14,−CH=CH− CHR14−OR15,−(CH2m−COR16,−CH2NHCOOR10,−(C H2mNHSO210, 【化52】 または−COR16であり、 R10は、CF3,1〜6個の炭素原子を有するアルキルまたはフェニルであり 、 R11は、H,または1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、 R13は、CO2H,CO2CH2OCOC(CH33,NHSO2CF3および 【化53】 であり、 R14は、H,または1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、 R15は、H,1〜4個の炭素原子を有するアルキル;または1〜4個の炭素原
    子を有するアシルであり、 R16は、H,1〜5個の炭素原子を有するアルキル、OR17または 【化54】 であり、 mは,1〜5であり、 Xは単結合、−O−,−CO−,−NHCO−,または−OCH2−である) のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物およびこれらの化合物の医
    薬的に許容される塩の治療有効量を使用する方法。
  31. 【請求項31】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止方法に
    おいて、請求の範囲第30項記載の式IIIのアンギオテンシンII受容体アン
    タゴニスト化合物の治療有効量を使用する方法。
  32. 【請求項32】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる方法において、
    請求の範囲第30項記載の式IIIのアンギオテンシンII受容体アンタゴニス
    ト化合物の治療有効量を使用する方法。
  33. 【請求項33】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置方法において
    、請求の範囲第30項記載の式IIIのアンギオテンシンII受容体アンタゴニ
    スト化合物の治療有効量を使用する方法。
  34. 【請求項34】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大さ
    せる方法において、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
    ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
    メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
    メチル]−5−[(メトキシカルボニル)アミノメチル]イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
    メチル]−5−[(プロポキシカルボニル)アミノメチル]イミダゾール、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)
    メチル]イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−ブチル−1−[(2’−カルボキシビフェニル−4−イル)メチル]−イ
    ミダゾール−5−カルボキシ−アルデヒド、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル
    −4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−カルボキシビフェニル
    −4−イル)メチル]−イミダゾール−6−カルボキシアルデヒド、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
    )ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
    )ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド
    、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
    ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール
    −5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミ
    ダゾール、 2−(1E−ブテニル)−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール
    −5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボキシア
    ルデヒド、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)
    −ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−クロロ−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル
    )−ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾー
    ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−イミダゾール−5−カルボン
    酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾー
    ル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イ
    ミダゾール、 2−ブチル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(1H−テトラゾール
    −5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン酸、 2−プロピル−4−トリフルオロメチル−1−[(2’−(カルボキシビフェ
    ニル−4−イル)メチル)−イミダゾール−5−カルボキシアルデヒド、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
    ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)
    イミダゾール、 2−プロピル−1−[(2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル
    −4−イル)メチル]−イミダゾール−4,5−ジカルボン酸、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
    ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボン
    酸、 2−プロピル−4−ペンタフルオロエチル−1−[(2’−(1H−テトラゾ
    ール−5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾール−5−カルボキ
    シアルデヒド、および/またはそれらの医薬的に許容される塩からなる群より選
    択されるアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物の治療有効量を使用
    する方法。
  35. 【請求項35】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止方法に
    おいて、請求の範囲第34項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト
    化合物の治療有効量を使用する方法。
  36. 【請求項36】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる方法において、
    請求の範囲第34項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物の
    治療有効量を使用する方法。
  37. 【請求項37】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置方法において
    、請求の範囲第34項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物
    の治療有効量を使用する方法。
  38. 【請求項38】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大さ
    せる方法において、 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2’−テトラゾール−5−イル)ビフェニ
    ル−4−イル]メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミダゾール、および 2−ブチル−4−クロロ−1−[2−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル
    −4−イル]メチルイミダゾール−5カルボン酸またはそれらの医薬的に許容さ
    れる塩からなる群より選択されるアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化
    合物の治療有効量を使用する方法。
  39. 【請求項39】 腎臓移植患者における慢性的拒絶の処置および防止方法に
    おいて、請求の範囲第38項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト
    化合物の治療有効量を使用する方法。
  40. 【請求項40】 腎臓移植患者における蛋白尿を減少させる方法において、
    請求の範囲第38項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物の
    治療有効量を使用する方法。
  41. 【請求項41】 腎臓移植患者における移植後高血圧症の処置方法において
    、請求の範囲第38項記載のアンギオテンシンII受容体アンタゴニスト化合物
    の治療有効量を使用する方法。
  42. 【請求項42】 腎臓および心臓移植患者を含む移植患者の生存率を増大さ
    せる方法において、上に記載、例示および請求されたアンギオテンシンII受容
    体アンタゴニスト化合物の治療有効量を使用する方法。
JP2000513573A 1997-09-30 1998-09-30 腎移植患者の生存率を増大させる薬剤の製造のためのアンギオテンシンii受容体アンタゴニストの使用 Pending JP2001517698A (ja)

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