JPH0950854A - コネクタ防水構造及びコネクタ組付方法 - Google Patents

コネクタ防水構造及びコネクタ組付方法

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JPH0950854A
JPH0950854A JP20334895A JP20334895A JPH0950854A JP H0950854 A JPH0950854 A JP H0950854A JP 20334895 A JP20334895 A JP 20334895A JP 20334895 A JP20334895 A JP 20334895A JP H0950854 A JPH0950854 A JP H0950854A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタ嵌合とパネルへのグロメット組付を
簡単に行わせる。 【解決手段】 コネクタ2を支持する底壁部12に続い
て延びる蛇腹部7と、コネクタ外周を覆い、パネル孔1
7に挿通する薄肉の可撓壁部14と、可撓壁部の後端の
停止用鍔部13と前端の鍔状シール部15とを含む第一
グロメット4と、コネクタ3の外周を覆う周壁部25の
前端に形成され、可撓壁部14の内側面に進入する可撓
性爪部28と、シール部15に対向する鍔状シール部2
6とを含む第二グロメット5とにより成る。シール部2
6は薄肉に形成され、後方に鍔状当接部27が隣接す
る。そして可撓壁部14をパネル孔に嵌合させ、蛇腹部
7を圧縮させてコネクタ2を嵌合方向に引き出し、コネ
クタ3を嵌合し、蛇腹部の復元力でコネクタをパネル側
に復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタをパネル
孔から引き出して簡単にコネクタ嵌合を行え、しかもグ
ロメットの押し込み操作でパネルにグロメットを簡単に
組み付けることのできるコネクタ防水構造及びコネクタ
組付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15〜16は従来のコネクタ防水構造
を示すものである。この構造は、自動車のパネル41を
介して室内側に位置する防水型コネクタ42と、室外側
に位置する非防水型コネクタ43と、該非防水型コネク
タ43の周囲に設けられたゴム製の防水グロメット44
と、該防水グロメット44の外周部に嵌着された金属製
のフランジブラケット45とで構成される。該ブラケッ
ト45は左右にボルト孔46を有しており、パネル41
には、該ボルト孔46に対応する通孔47と、該グロメ
ット44を挿通する通孔48とが形成されている。室内
側の防水コネクタ42は、電線49の外周に嵌着した防
水ゴム栓(図示せず)や、室外側コネクタ43に接触す
るシールパッキン等(図示せず)を内部に有している。
【0003】両コネクタ42,43の接続は、先ず室内
側のコネクタ42を図15の鎖線の如くにパネル孔48
から室外側に引き出し、グロメット44の先端側開口か
ら挿入して室外側コネクタ43に嵌合させることにより
行う。次いでグロメット44の先端側をパネル孔48に
挿入し、図16の如くボルト50をブラケット45の孔
46からパネル41の孔47に挿通させて図示しないナ
ットで締め付けて固定する。
【0004】しかしながら、上記従来のコネクタ防水構
造にあっては、室内側のコネクタ42をパネル孔48か
ら室外側に引っ張り出さなければならず、またコネクタ
嵌合後にグロメット44を手で押さえながらブラケット
45をパネル41にボルト止めしなければならず、組付
作業性が悪いという問題があった。また、室内側コネク
タ42が、グロメット44の開口内に位置し、グロメッ
ト44による防水が完全でないために防水性を具備した
ものでなければならず、コスト高になるという問題もあ
った。
【0005】一方、図17は実開昭57−143467
号公報に記載された防水構造を示すものである。この構
造は、パネル孔51に嵌合固定されるゴム製の第一グロ
メット52と、該第一グロメット52に嵌合するゴム製
の第二グロメット53とで構成される。該第一グロメッ
ト52は、厚肉環状のパネル嵌合部54と、該パネル嵌
合部54と蛇腹部55との間に構成される周溝部56と
を有する。また該第二グロメット53は、該パネル嵌合
部54内に挿入される厚肉環状部57と、該厚肉環状部
57の前後に形成された係止用鍔部58,59とを有す
る。該厚肉環状部57はパネル嵌合部54内に挿入さ
れ、先端の環状鍔部58が周溝部56内に嵌合して、両
グロメット52,53が結合される。
【0006】しかしながら、この構造にあっては、両グ
ロメット52,53の結合によってグロメット内を水密
に保持することはできるものの、鍔部58が全周にある
ために、相手第一グロメット52への挿入性が悪く、鍔
部58と周溝部56との不完全嵌合を起こしやすく、シ
ール性の悪化を招き、またグロメット52,53の取り
外しも困難であるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した二
つの従来例の問題点に鑑み、室内側においても通常の非
防水型コネクタを用いて確実な防水性を得ることがで
き、しかも、パネルへのグロメット及びコネクタの着脱
作業を容易に行い得るコネクタ防水構造及びコネクタ組
付方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一方のコネクタの後端を支持する底壁部
と、該底壁部に続いて該コネクタの導出電線に沿って延
び、後端部を該電線に固定させた蛇腹部と、該底壁部に
続いて該コネクタの外周を覆い、パネル孔に挿通可能な
薄肉の可撓壁部と、該可撓壁部の後端に位置する停止用
鍔部と、該可撓壁部の前端に位置する第一鍔状シール部
とを備える第一グロメットと、他方のコネクタの外周を
覆う周壁部の前端に形成され、該可撓壁部の内側面に沿
って進入可能な可撓性の爪部と、該周壁部から外側に突
出して該第一鍔状シール部に対向する第二鍔状シール部
とを備える第二グロメットとにより構成されるコネクタ
防水構造を採用する。前記第二鍔状シール部が薄肉に形
成され、該第二鍔状シール部の後方に隣接して鍔状当接
部が前記周壁部から突出形成された構造も有効である。
また、前記第二グロメットが、グロメット本体に嵌着し
た剛性部材を有し、該剛性部材に前記可撓性の爪部が一
体に形成された構造も可能である。また、前記コネクタ
防水構造を用いてコネクタをパネルに保持させるコネク
タ組付方法であって、第一グロメットの可撓壁部をパネ
ル孔に嵌合させた後、第一グロメットの蛇腹部を圧縮さ
せて一方のコネクタをパネル孔からコネクタ嵌合方向に
引き出し、該一方のコネクタに他方のコネクタを嵌合し
た後、該蛇腹部の復元力で両コネクタをパネル側に復帰
させるコネクタ組付方法を併せて採用する。
【0009】以下に本構成による作用を説明する。第一
グロメットの可撓壁部は撓ませることによりパネル孔に
容易に嵌合可能である。第一グロメットをパネル孔に嵌
合した状態で一方のコネクタを引き出すことにより、蛇
腹部が圧縮され、停止用鍔部がパネル孔周縁に当接す
る。この状態で両コネクタが嵌合される。両コネクタは
手を放すことで蛇腹部の伸長方向の復元力でパネル側に
引き戻される。そして第二グロメットを第一グロメット
に押し付けることにより、爪部が撓んで可撓壁部内に進
入し、パネルを通過した時点で爪部が復元して可撓壁部
を膨出させ、パネルに対するロック部を構成させる。そ
れと同時に両シール部が密着してグロメット内を水密に
保持する。鍔状当接部は両シール部をパネルに押し付け
て防水性をさらにアップさせる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のコネクタ防水構造は、パ
ネル孔に対して低力で嵌合可能な環状の可撓壁部を有す
る一方の弾性グロメットと、該一方のグロメット内に配
置され、該グロメットの蛇腹部等の可撓部分の軸方向の
縮み作用でパネル孔から引き出し可能な一方のコネクタ
と、該可撓壁部内に進入可能な爪部を有する他方の弾性
グロメットと、該他方のグロメット内に配置された他方
のコネクタとを備える。
【0011】該環状の可撓壁部は柔軟性を有し、爪部が
パネル孔を通過して可撓壁部内に進入した時点で爪部に
押されて外側に膨出する。この膨出部がパネル孔周縁に
係合し、それにより両グロメットの係止が行われる。該
爪部はゴム製であっても合成樹脂製(プラスチック)で
あってもよく、可撓壁部の弾性力に抗して爪部が外側に
突出してパネル孔周縁に係合可能な構造であればよい。
コネクタの防水は両グロメットのシール部を相互に密着
させることにより行われる。両グロメットのうちのどち
らが自動車の室外側に位置し、どちらが室内側に位置す
るかは任意である。
【0012】以下に本発明の実施の形態の具体例を図面
を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係るコネクタ
防水構造の一実施例を示すものである。この構造は、パ
ネル1をはさんで室内側に配置される非防水型の雄コネ
クタ2と、該雄コネクタ2の外周及びコネクタ後方の導
出電線6を長い範囲で覆うゴム製の第一グロメット4
と、パネル1の室外側に配置される非防水型の雌コネク
タ3と、該雌コネクタ3の外周を覆う第二グロメット5
とで構成される。
【0013】該第一グロメット4は、導出電線6に沿っ
て例えばコネクタ2の二倍程度の長さで連続する薄肉の
蛇腹部7と、該蛇腹部7の後端に続き、束電線6の外周
被覆8に密着する小径の筒状部9と、該蛇腹部7の前端
に続き、雄コネクタ2の後端部10に当接する段部11
を有する厚肉円形の底壁部12と、該底壁部12の外周
に突出形成された停止用鍔部13と、該鍔部13の内側
において底壁部12から垂下連成された薄肉環状の可撓
壁部14と、該可撓壁部14の下端において外側に環状
に突出形成された薄肉の第一鍔状シール部15とで構成
される。
【0014】該筒状部9は電線6に密着固定され、蛇腹
部7は電線6を包囲し、可撓壁部14は雄コネクタ2の
外周から外側に離間して雄コネクタ2の後半部を覆って
いる。雄コネクタ2の前半部は第一グロメット4から外
部に突出している(図5参照)。該可撓壁部14は外力
を加えた場合に例えばゴム膜状に外側に膨出可能なもの
である。また前記鍔状シール部15は停止用鍔部13に
対向して位置し、停止用鍔部13と可撓壁部14とシー
ル部15とのなす凹溝16内にパネル孔17の周縁17
aを係合可能である。該シール部15の内端面(後端
面)15aはパネル1に対する当接シール面として作用
し、外端面(前端面)15bは第二グロメット5に対す
るシール面として作用する。なお該外端面15bにシー
ルリップ(図示せず)を突出形成することも可能であ
る。
【0015】一方、雌コネクタ3側の第二グロメット5
は、導出電線19の外周被覆20に密着固定された小径
の筒状部21と、該筒状部21に続き、雌コネクタ3の
後端部22を支持する底部23を有して矩形状に形成さ
れ、雌コネクタ3の後半部に接するやや薄肉の基壁部2
4と、該基壁部24に続き、雌コネクタ3の拡幅された
前半部の外周を覆う厚肉環状の周壁部25と、該周壁部
25の中間部において外側に突出形成された薄肉の第二
鍔状シール部26と、該シール部26の後方に隣接する
同じく厚肉の鍔状当接部(シール補正部)27と、該周
壁部25の前端から外側に突出形成された爪部28とで
構成される。
【0016】該環状の周壁部25は雌コネクタ3の四角
に接して雌コネクタ外周を覆い、雌コネクタ3の前端は
周壁部25前端よりも前方にやや突出して位置する。前
記鍔状当接部27は周壁部25から垂直に突出し、当接
部27後方の周壁部25aは厚肉に形成され、当接部2
7前方の周壁部25bは外周側が切欠されてやや薄肉に
形成されている。該前側周壁部25bの外径は前記第一
グロメット4の可撓壁部14の内径よりも若干小さく設
定されている。また該当接部27の平坦な前端面27a
は後端面27bよりも大きな接触面積を有し、該前端面
27aに対向(近接)してシール部26が位置する。該
シール部26は薄肉に形成され、前後方向に撓み可能で
ある。
【0017】該シール部26の前方には前記爪部38が
位置している。該爪部28は図2にも示す如く周壁部2
5の外周の四箇所に等配に設けられ、該爪部28の先端
28aは周壁部25の円周形状に沿って円弧状に湾曲し
ている。該爪部28は図1の如く周壁部25前端におい
て斜め後方に傾斜して位置し、内外方向(グロメット径
方向)への可撓性と弾撥力を有している。
【0018】該爪部28は図3に他の例を示す如くプラ
スチック製の剛性部材31に一体に形成してもよい。該
剛性部材31は周壁部32の先端に爪部33を突出形成
すると共に、該周壁部32の中間部外周に鍔部34を突
出形成したものである。該剛性部材31はゴム製のグロ
メット本体35に嵌着固定される。該グロメット本体3
5は厚肉の周壁部36と、該周壁部36から外側に突出
した中空環状の当接部37と、該当接部37の前方に隣
接する薄肉の鍔状シール部38とを有し、該周壁部36
と当接部37とに、剛性部材31の周壁32後部と鍔部
34とを嵌着する嵌合溝39を有している。該剛性部材
31とグロメット本体35とで第二グロメット40を構
成する。
【0019】図4は前記図1の両グロメット4,5を嵌
合させた状態であり、爪部28は可撓壁部14の内側に
進入して該可撓壁部14を外側に膨出させ、膨出部14
cを介してパネル孔周縁17aに係合する。これにより
第二グロメット5が室外方向に抜け出しなく係止され
る。第一グロメット4のシール部15はその内端面15
a(図1)をパネル1に密着させ、外端面15b側を第
二グロメット5の鍔状シール部26に密着させる。該シ
ール部26は爪部28の係入位置によって当接部27に
当接可能であり、図4の状態からさらに第二グロメット
5を押し込んだ最終嵌合状態において当接部27がシー
ル部26に押圧接触する。これにより、爪部28の係合
位置がばらついても常に良好なシール性が発揮される。
【0020】図5〜14は上記グロメットを用いたコネ
クタ組付方法を示すものである。この方法は、先ず図5
〜6の如く室内イ側の第一グロメット4の可撓壁部14
を内側に撓ませてパネル孔17に挿入させ、図7の如く
可撓壁部14後端の停止用鍔部13をパネル孔周縁17
aに当接させる。可撓壁部14の撓み動作は図6の如く
底壁部12の外周端を内径方向に圧縮することにより簡
単に行われる。それにより薄肉の可撓壁部14は容易に
パネル孔17内に進入する。
【0021】次いで図8の如く雄コネクタ2の前端を持
って雄コネクタ2をグロメット4から室外ロ側に引っ張
り出す。グロメット4の筒状部9が電線6に密着固定さ
れているから、雄コネクタ2を引っ張ることにより、蛇
腹部7が軸方向に圧縮され、それによりコネクタ2が室
外ロ側に突出する。なお、この操作は室内イ側から筒状
部9を押すことによっても行うことができる。
【0022】次いで雄コネクタ2を手で保持し、図9の
如く室外側の雌コネクタ3を雄コネクタ2に嵌合させ
る。そしてコネクタ3から手を放せば、図10の如く蛇
腹部7の伸長方向への復元力で両コネクタ2,3及び第
二グロメット5がパネル1側に引っ張り上げられる。第
二グロメット5の前端部(爪部28)は第一グロメット
4の前端部に当接する。
【0023】この状態で雌コネクタ3側の第二グロメッ
ト5をパネル1方向に押し上げることにより、図11の
如く第一グロメット4が押されて可撓壁部14がパネル
孔17に摺接して後方に移動し、シール部15の内端面
15aがパネル孔周縁17aに当接して停止する。さら
に第二グロメット5をパネル1方向に押すことにより、
図12の如く爪部28が閉じ方向に撓んで可撓壁部14
の内面に沿って進入する。
【0024】爪部28がパネル1を通過した段階で(通
過した直後に)、図13の如く爪部28が復元力で外側
に開き、可撓壁部14を外側に膨出させ、ロック部(膨
出部)14cを形成させる。該ロック部14cがパネル
孔周縁17aに係合して、グロメット4,5の室外ロ方
向への抜け出しが防止される。それと同時に第二グロメ
ット5側のシール部26が第一グロメット4側のシール
部15に当接し、該シール部15がパネル孔周縁17a
に密着して、グロメット4,5内が水密に保持される。
また雄コネクタ2の後端部は第一グロメット4の底壁部
12に当接して支持される。図11〜図13の押し込み
操作で第一グロメット4の蛇腹部7はその押し込み量に
応じて伸長する。
【0025】図14の如く爪部28がパネル1を通過し
て可撓壁部14に沿ってやや進入した時点で復元した場
合は、鍔状当接部27がシール部26に当接し、それ以
上の第二グロメット5の押し込みを阻止する。該シール
部15,26及び当接部27により両グロメット4,5
の室内イ方向への抜け出しが防止される。シール部26
は薄肉で可撓性を有しているため、押し込み量にばらつ
きがあっても相手側シール部15に確実に密着する。当
接部27をシール部26に当接させることにより、爪部
28が確実に復元したであろうことを作業者が検知で
き、コネクタ組付作業が終了する。両コネクタ2,3
は、パネル1に嵌着したグロメット4,5内に保持され
る。
【0026】一方、コネクタ2,3の離脱作業は、四つ
の爪部28を図14の矢印ハの如く可撓壁部14(膨出
部14c)の上から内向きに押して、第二グロメット5
を雌コネクタ3と共に離脱方向に引っ張って、図9の如
く第一グロメット4から離間させ、蛇腹部7を圧縮させ
てコネクタ2,3を引き出すことにより簡単に行うこと
ができる。
【0027】
【発明の効果】以上の如くに、本発明によれば、第一グ
ロメットの蛇腹部を圧縮させて一方のコネクタをパネル
孔から引き出すことができるから、他方のコネクタの嵌
合を容易に行うことができる。また、コネクタ嵌合後に
手を放せば、蛇腹部の復元力で両コネクタがパネル側に
引き戻され、しかも第二グロメットの押し込み操作で爪
部が可撓壁部を膨出させてパネル孔に対するロック部を
形成させるから、パネルへの組付作業が極めて容易に行
われる。そして爪部に対する係合孔がグロメットにない
から、両コネクタが両グロメット内で水密に保持され、
コネクタ内部に防水機能を持たせる必要がなく、部品コ
ストが低減される。また、鍔状当接部がシール部をパネ
ルに押し付けることで、グロメットの防水性が更にアッ
プする。さらに、爪部を外側から押すことで両グロメッ
トの嵌合を容易に解除でき、蛇腹部の作用でコネクタを
引き出すことにより、コネクタの離脱作業も簡単に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタ防水構造の一実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】雌コネクタ側の第二グロメットを示す平面図で
ある。
【図3】第二グロメットの他の実施例を示す縦断面図で
ある。
【図4】図1におけるコネクタ防水構造の組付状態を示
す斜視図である。
【図5】雄コネクタ側の第一グロメットをパネルに嵌合
する状態の縦断面図である。
【図6】同じく可撓壁部を撓ませて嵌合する状態の縦断
面図である。
【図7】同じく嵌合した状態の縦断面図である。
【図8】雄コネクタを第一グロメットから引き出した状
態の縦断面図である。
【図9】両コネクタを嵌合した状態の縦断面図である。
【図10】両コネクタをパネル側に復帰させた状態の縦
断面図である。
【図11】第二グロメットを第一グロメットに押し付け
た状態の縦断面図である。
【図12】爪部を可撓壁部内に進入させた状態の縦断面
図である。
【図13】爪部が復元してパネル孔周縁に係合した状態
の縦断面図である。
【図14】鍔状当接部をシール部に当接させた状態の縦
断面図である。
【図15】従来のコネクタ防水構造の一例を示す分解斜
視図である。
【図16】同じく組み付けた状態の斜視図である。
【図17】他の従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 雄コネクタ 3 雌コネクタ 4 第一グロメット 5,40 第二グロメット 7 蛇腹部 12 底壁部 13 停止用鍔部 14 可撓壁部 15,26 鍔状シール部 17 パネル孔 25 周壁部 27 鍔状当接部 28,33 爪部 31 剛性部材 35 グロメット本体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のコネクタの後端を支持する底壁部
    と、該底壁部に続いて該コネクタの導出電線に沿って延
    び、後端部を該電線に固定させた蛇腹部と、該底壁部に
    続いて該コネクタの外周を覆い、パネル孔に挿通可能な
    薄肉の可撓壁部と、該可撓壁部の後端に位置する停止用
    鍔部と、該可撓壁部の前端に位置する第一鍔状シール部
    とを備える第一グロメットと、他方のコネクタの外周を
    覆う周壁部の前端に形成され、該可撓壁部の内側面に沿
    って進入可能な可撓性の爪部と、該周壁部から外側に突
    出して該第一鍔状シール部に対向する第二鍔状シール部
    とを備える第二グロメットとにより構成されることを特
    徴とするコネクタ防水構造。
  2. 【請求項2】 前記第二鍔状シール部が薄肉に形成さ
    れ、該第二鍔状シール部の後方に隣接して鍔状当接部が
    前記周壁部から突出形成されたことを特徴とする請求項
    1記載のコネクタ防水構造。
  3. 【請求項3】 前記第二グロメットが、グロメット本体
    に嵌着した剛性部材を有し、該剛性部材に前記可撓性の
    爪部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載のコネクタ防水構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコネクタ防水構造を用い
    てコネクタをパネルに保持させるコネクタ組付方法であ
    って、第一グロメットの可撓壁部をパネル孔に嵌合させ
    た後、第一グロメットの蛇腹部を圧縮させて一方のコネ
    クタをパネル孔からコネクタ嵌合方向に引き出し、該一
    方のコネクタに他方のコネクタを嵌合した後、該蛇腹部
    の復元力で両コネクタをパネル側に復帰させることを特
    徴とするコネクタ組付方法。
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Cited By (4)

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JP2001143810A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Yazaki Corp コネクタの防水構造
WO2012113223A1 (zh) * 2011-02-25 2012-08-30 中兴通讯股份有限公司 一种户外线缆防水密封组件
JP2017158276A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 住友電装株式会社 グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
WO2017163801A1 (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 住友電装株式会社 グロメット

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