JP4382530B2 - コネクタおよびコネクタの結合方法 - Google Patents

コネクタおよびコネクタの結合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4382530B2
JP4382530B2 JP2004060769A JP2004060769A JP4382530B2 JP 4382530 B2 JP4382530 B2 JP 4382530B2 JP 2004060769 A JP2004060769 A JP 2004060769A JP 2004060769 A JP2004060769 A JP 2004060769A JP 4382530 B2 JP4382530 B2 JP 4382530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
male connector
female connector
connectors
temporary fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004060769A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005251569A (ja
Inventor
佳高 加島
雄一 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Yazaki Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004060769A priority Critical patent/JP4382530B2/ja
Publication of JP2005251569A publication Critical patent/JP2005251569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4382530B2 publication Critical patent/JP4382530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、パネル等の取付対象部品に固定するコネクタに関するものである。
従来、パネル等の取付対象部品に開口を設け、当該開口を挟んで電気配線の結線を行うような場合には、雄雌一対のコネクタを用いることが一般的である。このコネクタは、取付対象部品へと仮固定されて他方のコネクタとの結合を待ち受ける雌コネクタと、雌コネクタに結合する雄コネクタとを有している。そして、コネクタ同士の結合の進行と平行して雌コネクタを取付対象部品の奥へと押し込み、雄コネクタを取付対象部品に固定するものである(例えば、特許文献1参照。)。
また、自動車の車外から車内へと配線を行う場合等、結線を確実に行いかつ防水性を確保する必要がある結線部位に対しては、グロメット一体型のコネクタが用いられている(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
特開2002−151214号公報(〔0017〕〜〔0025〕、図1〜図11) 登録実用新案2519206号公報(〔0008〕〜〔0012〕、図1〜図4) 特開2003−173837号公報(〔0013〕〜〔0024〕、図1〜図4)
しかしながら、従来のコネクタには次のような問題点が存在していた。まず、コネクタ同士の嵌合の進行と同時に雌コネクタを取付対象部品の奥へと押し込み、雄コネクタを取付対象部品に固定するものについては、コネクタの結合部分の防水性は考慮されていない。そこで、かかる従来のコネクタに防水性確保のためグロメットを装着すると、コネクタ同士の結合の進行状態がグロメットに覆い隠され確認不可能となり、雌コネクタと雄コネクタとの結合が不充分なまま、雄コネクタが取付対象部品に固定されてしまうといった結合不良を生じ易くなる。
一方、従来のグロメット一体型のコネクタは、結合状態を確認するピンを雌コネクタから雄コネクタを貫通するように伸ばし、当該ピンによってコネクタ同士の結合確認を行う構造を有するものや、コネクタ同士の結合を促進させる結合レバーを設けるもの等、結合の確実化のみを目的とするための特別の機構を備えるものであることから、構造の複雑化、部品点数および部品コストの増大、コネクタの大型化を招くといった不具合が指摘されていた。
以上のような課題は、防水性確保のためのグロメットを備えるコネクタに限らず、電気配線の結線が必要で、かつ、結合完了状態ではコネクタ同士の結合部を目視することができないような部品、例えば、インストルメントパネルに対し表面から嵌め込まれる操作スイッチのコネクタ等においても、同様に指摘されていたところである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、より単純な構造で完全な結合を確実に保証することが可能なコネクタを、低コストで提供することにある。また、より単純な作業で、完全なコネクタの結合を可能とすることにある。
上記課題を解決するための、本発明の請求項1に係るコネクタは、取付対象部品へと仮固定されて雄コネクタとの結合を待ち受ける雌コネクタと、前記雌コネクタに結合しかつ前記雌コネクタを取付対象部品の奥へと押し込み、自ら取付対象部品に固定される雄コネクタとを有し、前記雌コネクタには、前記コネクタ同士の結合が完了するまでの間、前記雄コネクタの構造部分に補助されて見かけ上の剛性が高められ、仮固定の解除が阻止される取付対象部品への仮固定部を、前記雄コネクタには、前記コネクタ同士の結合完了後、前記仮固定部への補助を無くして、前記仮固定部を取付対象部品から取外す前記仮固定部の剛性制御部を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、雌コネクタの取付対象物への仮固定部は、コネクタ同士の結合が完了するまでの間、雄コネクタの構造部分に補助されて見かけ上の剛性が高められるので、コネクタ同士の結合が完了しない限り、雌コネクタの取付対象部品に対する仮固定が外れることが無くなる。一方、雄コネクタの剛性制御部によって、前記コネクタ同士の結合完了後、仮固定部への補助を無くしてそれまで見かけ上高められていた仮固定部の剛性を元々の剛性に戻し、取付対象部品から取外すので、コネクタ同士の結合を確実に行うことができる。しかも、コネクタ同士の結合と、雄コネクタの取付対象部品への固定とを、雌コネクタに雄コネクタを差込むという単一の作業によって完了することが可能となる。
また、本発明の請求項2に係るコネクタは、請求項1記載のコネクタにおいて、前記仮固定部は、前記雄コネクタの構造部分に摺接することで見かけ上の剛性が高められることを特徴とするものである。
本発明によれば、仮固定部が雄コネクタの構造部分に対し、コネクタ同士の結合が完了するまでの間摺接することで、その間仮固定部の見かけ上の剛性が高められるものである。
また、本発明の請求項に係るコネクタは、請求項1または2記載のコネクタにおいて、前記仮固定部は、取付対象部品の開口縁端部と噛み合うための外側突起部と、前記雄コネクタのハウジングに摺接する内側突起部とからなる爪部を備え、前記仮固定部の剛性制御部は、前記ハウジングと、当該ハウジングの基端側に位置し、前記コネクタ同士の結合が完了した状態で前記爪部を受け入れるネック部と、前記爪部を変形させ取付対象部品の開口縁端内側へと押し込むための押し込み部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、雌コネクタの仮固定を、爪部の取付対象部品の開口縁端部と噛み合うための外側突起部によって行い、コネクタ同士の結合が完了するまでの間は、雌コネクタの、爪部の内側突起部を雄コネクタのハウジングに摺接させることで、雄コネクタのハウジングにより爪部の変形が規制され、爪部の見かけ上の剛性が高められる。よって、コネクタ同士の結合が完了するまでの間の仮固定力を大きくすることができる。一方、コネクタ同士の結合完了後は、雄コネクタの押し込み部によって、雌コネクタの爪部を取付対象部品の開口縁端内側へと押し込み、爪部をネック部へと退避させて、雌コネクタの仮固定を解除することができる。
また、本発明の請求項に係るコネクタは、請求項1から3のいずれか1項記載のコネクタにおいて、前記雄コネクタは、取付対象部品への固定を完了した時点でシール機能が確保されるグロメットを備えるものである。
本発明によれば、コネクタ同士の結合か完了した後も、雄コネクタから雌コネクタへの結合完了に要する力を上回る力を加え続けることによって、初めて、雌コネクタの取付対象部品に対する仮固定が外れる。そして、雌コネクタが取付対象部品の奥へと押し込まれ、雄コネクタを取付対象部品に固定することにより、グロメットによるコネクタ同士の結合部分のシールを、確実に行うことができる。しかも、コネクタ同士の結合と、雄コネクタの取付対象部品への固定に加え、グロメットによるシールも、雌コネクタに雄コネクタを差込むという単一の作業によって完了することが可能となる。
また、本発明の請求項に係るコネクタは、請求項1から3のいずれか1項記載のコネクタにおいて、前記雄コネクタは、取付対象部品への固定を完了した時点で前記取付対象部品の表面に露出する部品の一部を構成するものである。
本発明によれば、コネクタ同士の結合が完了した後も、雄コネクタから雌コネクタへの結合完了に要する力を上回る力を加え続けることによって、初めて、雌コネクタの取付対象部品に対する仮固定が外れる。そして、雌コネクタが取付対象部品の奥へと押し込まれ、雄コネクタを備える部品を、前記取付対象部品の表面に露出した状態で取付対象部品に固定することができる。しかも、コネクタ同士の結合と、取付対象部品の表面に露出する部品の取付対象部品への固定とを、雌コネクタに雄コネクタを差込むという単一の作業によって完了することが可能となる。
上記課題を解決するための、本発明の請求項に係るコネクタの結合方法は、請求項4記載のコネクタの結合方法であって、前記雌コネクタを取付対象部品へと仮固定し、前記グロメットを備える雄コネクタを前記雌コネクタに結合し、前記コネクタ同士の結合を完了した後に、さらに雄コネクタを取付対象部品へと押し込んで、前記雌コネクタと取付対象部品との結合を解除し、前記雌コネクタを取付対象部品の奥へと押し込み、前記雄コネクタと取付対象部品とを固定し、前記グロメットのシールリップ部を前記取付対象部品に密着させることを特徴とするものである。
本発明によれば、雌コネクタの取付対象物への仮固定部を、コネクタ同士の結合が完了するまでの間、雄コネクタの構造部分により補助して見かけ上の剛性を高めるので、コネクタ同士の結合が完了しない限り、雌コネクタの取付対象部品に対する仮固定が外れることが無くなる。そして、コネクタ同士の結合を完了した後に、さらに雄コネクタを取付対象部品へと押し込んで、雄コネクタの剛性制御部によって、仮固定部への補助を無くしてそれまで見かけ上高められていた仮固定部の剛性を元々の剛性に戻し、取付対象部品から取外し、雌コネクタと取付対象部品との結合を解除し雌コネクタを取付対象部品の奥へと押し込むことで、コネクタ同士の完全な結合状態を保証することができる。また、雄コネクタと取付対象部品とを固定し、グロメットのシールリップ部を取付対象部品に密着させることにより、コネクタ同士の結合部分のシールを確実に行うことができる。しかも、コネクタ同士の結合と、雄コネクタの取付対象部品への固定と、グロメットによるシールとを、雌コネクタに雄コネクタを差込むという単一の作業によって完了することが可能となる。
本発明はこのように構成したので、より単純な構造で完全な結合を確実に保証することが可能なコネクタを、低コストで提供することが可能となる。また、より単純な作業で、完全なコネクタの結合が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
本発明の実施の形態に係るコネクタ1は、図1〜図3に示すように、取付対象部品2へと仮固定される雌コネクタ3と、雌コネクタ3に結合する雄コネクタ4とを備えている。さらに、雄コネクタ4は、グロメット5を備えている。取付対象部品2は、図示の例では自動車の金属製ボディーパネルである。一方、雌コネクタ3、雄コネクタ4共に、プラスチック成形品である。さらに、グロメット5はゴム製品である。そして、雌コネクタ3には電気配線6が、雄コネクタ4には電気配線7がつなげられており、雌コネクタ3のハウジング3a、雄コネクタ4のハウジング4aの内部には、電気接続端子が設けられている。
取付対象部品2に形成された開口2aには、車体内側(図の左側)から雌コネクタ3が差込まれている。そして、雌コネクタ3は、取付対象部品2へと仮固定された状態で、雄コネクタ4との結合を待ち受けるものである。図示の例では、雌コネクタ3のハウジング3aには、取付対象部品2の開口2aの縁端部と噛み合うための、取付対象部品への仮固定部を構成する爪部3bと、車体外側(図の右側)への脱落を防止するためのフランジ部3cとが一体成形されている。なお、爪部3bは、開口2aの縁端部と噛み合うための外側突起部と、雌コネクタ3の仮固定が解除されることを阻止するため、雄コネクタ4のハウジング4aに摺接する内側突起部とからなるものである。
一方、雄コネクタ4は、雌コネクタ3のハウジング3aに嵌合するハウジング4aと、ハウジング4aの基端側に位置し、雌コネクタ3の爪部3bを受け入れるネック部4bと、雌コネクタ3の爪部3bを変形させ押し込むための押し込み部である肩部4cと、取付対象部品2に形成された開口2aに対し車体外側から嵌合する鍔部4dと、グロメット5のシールリップ部5aが嵌合するネック部4eと、グロメット5の抜け止め部5bを嵌め込むためのフランジ部4fとが一体成形されている。そして、鍔部4d、ネック部4e、フランジ部4fによって、雄コネクタ4を取付対象部品2に固定するための固定部を構成している。
さらにグロメット5のシールリップ部5a、抜け止め部5およびホース部5cは、一体成形されている。
そして、雌コネクタ3の仮固定部である爪部3bの内側突起部は、雌コネクタ3と雄コネクタ4との結合が完了するまでの間、雄コネクタ4のハウジング4aに摺接することで爪部3bの変形が規制され、爪部3bの見かけ上の剛性を高めて、仮固定力を大きくすることができる。一方、前記コネクタ同士の結合完了後は、ネック部4bが爪部3bに対面することで、爪部3bへの補助が無くなり、見かけ上高められていた爪部3bの剛性は元々爪部3b自体が備える剛性に戻される。この状態で、爪部3bは肩部4cにより変形を促され、ネック部4bへと容易に押し込められることとなる。すなわち、雄コネクタ4のハウジング4a、ネック部4b、肩部4cによって、雌コネクタ3の、爪部3bの見かけ上の剛性を制御する「剛性制御部」を構成している。なお、雌コネクタ3の爪部3bが、取付対象部品2の開口2aの縁端部から外れる際の変形態様は、弾性変形であっても、塑性変形であっても良い。
ここで、コネクタ1の結合手順を説明する。
第1ステップ:まず、図1(a)に示すように、雌コネクタ3を取付対象部品2へと仮固定する。
第2ステップ:次に、図1(b)に示すように、グロメット5を備える雄コネクタ4を、雌コネクタ3に結合する。この、雌コネクタ3と雄コネクタ4との結合が完了するまでの間は、雄コネクタ4のハウジング4aに雌コネクタ3の爪部3bが摺接することで、爪部3bは開口2aの縁端部内側への変形が規制され、爪部3bの見かけ上の剛性が高められて、仮固定力は大きなものとなる。すなわち、雄コネクタ4によって雌コネクタ3の仮固定の解除が阻止された状態となる。
第3ステップ:したがって、雄コネクタ4のハウジング4aが、雌コネクタ3のハウジング3aの深部まで差込まれ、結合完了となるまで、雌コネクタ3の爪部3bが、取付対象部品2の開口2aの縁端部から外れることはない。しかしながら、図2に示す結合完了状態では、雌コネクタ3の爪部3bの内側突起部は、雄コネクタ4のネック部4bと対面することで、雄コネクタ4から爪部3bへの補助が無くなり、見かけ上高められていた爪部3bの剛性は元々の剛性に戻される。この状態から、さらに継続して雄コネクタ4を雌コネクタ3へと差込む方向の力を付与することにより、雄コネクタ4の肩部4cが雌コネクタ3の爪部3bに当接し、爪部3bは図2に矢印で示す方向へと変形し、取付対象部品2の開口2aの縁端部から外れ、爪部3bはネック部4bに受け入れられる。
第4ステップ:図3(a)には、爪部3bが弾性変形して取付対象部品2の開口2aを通過し、取付対象部品2の車体内側へと押し込まれた状態を示している。このようにして、爪部3bは、取付対象部品2の奥へと押し込まれる。
第5ステップ:すると、図3(b)に示すように、雄コネクタ4が取付対象部品2の開口2aに嵌り込み、雄コネクタ4の鍔部4bが開口部2aの縁端部を通過する。そして、雄コネクタ4の鍔部4bが取付対象部品2の車体内側に嵌り込むことで、取付対象部品2と雄コネクタ4のフランジ部4fとの間に、グロメット5のシールリップ部5aを圧縮状態で挟み込む。
この、図3(b)に示す状態に至ると、雄コネクタ4は取付対象部品2に固定され、かつ、グロメット5のシールリップ部5aが取付対象部品2に密着して、雌コネクタ3と雄コネクタ4の結合部であるハウジング3a、4aの密閉性が確保される。
上記構成をなす、本発明の実施の形態により得られる作用効果は、以下の通りである。まず、本発明の実施の形態に係るコネクタ1は、コネクタ3、4同士の結合か完了した後(図2)に、初めて、雌コネクタ3の取付対象部品2に対する仮固定が外れる(図3(a))ものである。すなわち、雌コネクタ3の仮固定を、爪部3bの、取付対象部品の開口2aの縁端部と噛み合うための外側突起部によって行うと共に、コネクタ同士の結合が完了するまでの間は、雌コネクタ3の、爪部3bの内側突起部を雄コネクタ4のハウジング4aに摺接させることで(図1(b))、雄コネクタ4のハウジング4aによって爪部3bの変形が規制され、爪部3bの見かけ上の剛性が高められて、仮固定力を大きくすることができる。一方、コネクタ同士の結合完了後は、雌コネクタ3の爪部3bの内側突起部は、雄コネクタ4のネック部4bと対面することで、雄コネクタ4による爪部3bへの補助が無くなり、見かけ上高められていた爪部3bの剛性は元々の剛性に戻される。この状態から、雄コネクタ4の押し込み部である肩部4cによって、雌コネクタの爪部3bを取付対象部品2の開口2aの縁端内側へと押し込み(図3(a))、爪部3bを雄コネクタ4のネック部4bに係合させて、雌コネクタ3の爪部3bの仮固定を解除する。
そして、雌コネクタ3の取付対象部品2に対する仮固定が外れ(図3(a))、雌コネクタ3が取付対象部品2の奥へと押し込まれることで、雄コネクタ4を取付対象部品2に固定する(図3(b))ことが可能となる。
したがって、雌コネクタ3と雄コネクタ4との結合が完了しない限り、雌コネクタ3の取付対象部品2に対する仮固定が外れることが無くなるので、従来のコネクタと異なり、雌コネクタ3と雄コネクタ4との結合が不十分な状態で、雌コネクタ3が取付対象部品2から外れてしまうといった結合不良は発生し得ず、コネクタ3、4同士の完全な結合を、確実に保証することが可能である。
しかも、コネクタ3、4同士の結合と、雄コネクタ4の取付対象部品2への固定とを、雌コネクタ3に雄コネクタ4を差込むという単一の作業によって完了することが可能となる。
また、雄コネクタ4は、取付対象部品2への固定を完了した時点でシール機能が確保されるグロメット5を備えるものである。すなわち、雌コネクタの取付対象部品に対する仮固定が外れ((図3(a))、雌コネクタ3が取付対象部品2の奥へと押し込まれ、雄コネクタ4が取付対象部品2に固定されると同時に(図3(b))、グロメット5のシールリップ部5aが取付対象部品2に密着することで、コネクタ3、4同士の結合部分(ハウジング3a、4a)のシールを、グロメット5により確実に行うことが可能となる。しかも、コネクタ3、4同士の結合と、雄コネクタ4の取付対象部品2への固定に加え、グロメット5によるシールも、雌コネクタ3に雄コネクタ4を差込むという単一の作業によって完了することが可能となる。
したがって、本発明の実施の形態に係るコネクタ1によれば、従来のグロメット一体型のコネクタと異なり、結合状態を確認するピンや、コネクタ同士の結合を促進させる結合レバー等、結合の確実化のみを目的とするための特別の機構を備える必要が無く、より単純な構造で、完全な結合を確実に保証することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態では、雄コネクタ4がグロメット5を備えることによって、コネクタ3、4同士の密閉性の確保を可能としているが、別例として図4に示すように、雄コネクタ4が、取付対象部品2への固定を完了した時点で取付対象部品2の表面に露出する部品8の一部を構成するものである場合、具体的には、部品8が自動車のインストルメントパネルに取り付けられるスイッチであるような場合にも、本発明を適用することが可能である。
この別例の場合も、図1〜図3の例と同様の構造をコネクタ3、4に持たせることで、コネクタ3、4同士の結合と、取付対象部品2の表面に露出する部品8の取付対象部品2の所定位置への固定とを、雌コネクタ3に雄コネクタ4を差込むという単一の作業によって完了することが可能となり、しかも、コネクタ3、4同士の完全な結合を、確実に保証することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るコネクタと、その結合手順を示すものであり、(a)は第1ステップ、(b)は第2ステップを示す図である。 本発明の実施の形態に係るコネクタと、その結合手順を示すものであり、その第3ステップを示す図である。 本発明の実施の形態に係るコネクタと、その結合手順を示すものであり、(a)は第4ステップ、(b)は第5ステップを示す図である。 本発明の実施の形態に係るコネクタの別例と、その結合手順を示すものであり(a)は雌コネクタの仮固定状態を、(b)は雌コネクタと雄コネクタとの結合完了状態を示す図である。
1:コネクタ 2:取付対象部品 2a:開口 3:雌コネクタ 3b:爪部 4:雄コネクタ 5:グロメット 5a:シールリップ部

Claims (6)

  1. 取付対象部品へと仮固定されて雄コネクタとの結合を待ち受ける雌コネクタと、前記雌コネクタに結合しかつ前記雌コネクタを取付対象部品の奥へと押し込み、自ら取付対象部品に固定される雄コネクタとを有し、
    前記雌コネクタには、前記コネクタ同士の結合が完了するまでの間、前記雄コネクタの構造部分に補助されて見かけ上の剛性が高められ、仮固定の解除が阻止される取付対象部品への仮固定部を、
    前記雄コネクタには、前記コネクタ同士の結合完了後、前記仮固定部への補助を無くして前記仮固定部を取付対象部品から取外す前記仮固定部の剛性制御部を設けたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記仮固定部は、前記雄コネクタの構造部分に摺接することで見かけ上の剛性が高められることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記仮固定部は、取付対象部品の開口縁端部と噛み合うための外側突起部と、前記雄コネクタのハウジングに摺接する内側突起部とからなる爪部を備え、
    前記仮固定部の剛性制御部は、前記ハウジングと、当該ハウジングの基端側に位置し、前記コネクタ同士の結合が完了した状態で前記爪部を受け入れるネック部と、前記爪部を変形させ取付対象部品の開口縁端内側へと押し込むための押し込み部とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記雄コネクタは、取付対象部品への固定を完了した時点でシール機能が確保されるグロメットを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のコネクタ。
  5. 前記雄コネクタは、取付対象部品への固定を完了した時点で前記取付対象部品の表面に露出する部品の一部を構成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のコネクタ。
  6. 請求項4記載のコネクタの結合方法であって、前記雌コネクタを取付対象部品へと仮固定し、前記グロメットを備える雄コネクタを前記雌コネクタに結合し、前記コネクタ同士の結合を完了した後に、さらに雄コネクタを取付対象部品へと押し込んで、前記雌コネクタと取付対象部品との結合を解除し、前記雌コネクタを取付対象部品の奥へと押し込み、前記雄コネクタと取付対象部品とを固定し、前記グロメットのシールリップ部を前記取付対象部品に密着させることを特徴とするコネクタの結合方法。
JP2004060769A 2004-03-04 2004-03-04 コネクタおよびコネクタの結合方法 Expired - Lifetime JP4382530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004060769A JP4382530B2 (ja) 2004-03-04 2004-03-04 コネクタおよびコネクタの結合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004060769A JP4382530B2 (ja) 2004-03-04 2004-03-04 コネクタおよびコネクタの結合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005251569A JP2005251569A (ja) 2005-09-15
JP4382530B2 true JP4382530B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=35031832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004060769A Expired - Lifetime JP4382530B2 (ja) 2004-03-04 2004-03-04 コネクタおよびコネクタの結合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4382530B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4697191B2 (ja) * 2007-06-12 2011-06-08 トヨタ自動車株式会社 電気機器のコネクタ構造および車両
JP5126021B2 (ja) * 2008-11-26 2013-01-23 住友電装株式会社 コネクタの取付け構造、コネクタ及びグロメット
JP5653246B2 (ja) * 2011-02-15 2015-01-14 矢崎総業株式会社 レバー式コネクタ
JP7280097B2 (ja) * 2019-04-18 2023-05-23 矢崎総業株式会社 車両用サンバイザ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005251569A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3991670B2 (ja) コネクタ
JP2891324B2 (ja) 電気接続箱の防水シール構造
JP4864882B2 (ja) プラグコネクタ及び該プラグコネクタのプレアセンブリ方法
JP4497193B2 (ja) カメラ取り付け構造、カメラ取り付け方法および車両の外装パネル部品
JPH0727237U (ja) 電気接続箱の嵌合構造
US6321446B1 (en) Method of fitting connectors and the connectors for use in the method
JP3624133B2 (ja) 補器の車体取付用ブラケット
JP2003346990A (ja) パネル取付部品
JP4382530B2 (ja) コネクタおよびコネクタの結合方法
JP2009016198A (ja) コネクタ
US7967625B2 (en) Packing protection cap and connector
JP3283787B2 (ja) コネクタキャップの保持構造
JPH1167350A (ja) コネクタ
JP3936502B2 (ja) ワイヤーハーネス用プロテクタ装置
JPH05137227A (ja) 密封スリーブ
US7186135B2 (en) Connector and assembling method therefor
JP2001203028A (ja) 防水コネクタ
JP2002164116A (ja) コネクタ装置
CN115428270A (zh) 连接器单元及线束
JP2009295491A (ja) パッキンおよびパッキンの取付構造
JP3659902B2 (ja) モール用クリップ及びクリップ付きモール
JP2604287Y2 (ja) フランジ嵌込型ウエザーストリップ
JP3685342B2 (ja) 防水コネクタ及び防水パッキンの装着方法
JP3952225B2 (ja) 保持具
JPH0727582Y2 (ja) 電気コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4382530

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350