JPH09508417A - 抗ウイルス剤として有用なマクロ環式ジフルオロスタトン誘導体類 - Google Patents

抗ウイルス剤として有用なマクロ環式ジフルオロスタトン誘導体類

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JPH09508417A JP7520594A JP52059495A JPH09508417A JP H09508417 A JPH09508417 A JP H09508417A JP 7520594 A JP7520594 A JP 7520594A JP 52059495 A JP52059495 A JP 52059495A JP H09508417 A JPH09508417 A JP H09508417A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、抗ウイルス剤として有用な新規なマクロ環式ジフルオロスタトン誘導体類を提供している。更に詳しくは、これらの新規な化合物類は、複製に要するレトロウイルス・プロテアーゼ、特にHIV-1とHIV-2ウイルスプロテアーゼの阻害剤として、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染の予防ないし治療に、及び感染の結果としてのHIVウイルスで感染され得る哺乳類の後天性免疫不全症侯群(エイズ)のような病理学的症状の処置に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 抗ウイルス剤として有用なマクロ環式ジフルオロスタトン誘導体類 発明の背景 人及び動物に於けるウィルス感染症の処置及び治療法を開発するために多くの 研究が現在なされている。注目すべきことに、人のエイズ及びエイズ関連併発症 (ARC)の発生例が驚くべき速度で増加している。エイズにかかった人の5年 間生存率は意気消沈させるものであり、感染によって免疫系がひどく損われたエ イズ患者は、カポジ肉腫及びニューモシスティス カリニ(Pneumocystis carnin ii)肺炎を含めた数多くの日和見感染にかかる。エイズの治療法は知られておら ず、現在の処置は主として効能が適切に実証されていないものであって、数多く の望まれない副作用を有する。病気に対する恐れは、病気を有する人又は有する 疑いのある人に対する社会的な追放及び差別を生じている。 本発明は、抗ウイルス剤として有用な化合物類に関する。更に詳しくは、本発 明はHIV-1とHIV-2ウイルスプロテアーゼのような、複製に要するレトロウイルス ・プロテアーゼの阻害剤として有用なマクロ環式ジフルオロスタトン誘導体類、 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染症の予防と処置、及びHIVウイルスで感 染しうる哺乳類の後天性免疫不全症侯群(AIDS)などの結果として の病理学的症状の処置に関する。 発明のまとめ 本発明は、次の一般式I をもつ化合物類、その立体異性体類、水和物、及び製薬上受入れられるその塩類 に関する。 式中P2は、C1-6アルキル、シクロペンチル、ヒドロキシC1-6アルキル、フ ェニル、ベンジル、又は3-テトラヒドロフリルである。 P3は、水素、-CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-CH2SH、 -CH2CH2SCH3、-CH2OH、-CH(CH3)OH、-CH2(CH2)3NH2、-CH2(CH2)2NHC(=NH)NH2、- CH2CO2H、-CH2CH2CO2H、-CH2CONH2、-CH2CH2CONH2、ベンジル、 からなる群から選ばれる。 R1は、水素、C1-15アルキル、ヒドロキシC1-15アルキル、CH([(CH2)d-O-CH2 ]f-R7)2、CH2Si(CH3)2(R8)、PDL、-(C1-6アルキレン)-OR4、CH(Y)(Z)、 ここでPDLは、-(CH2)a-2-、3-、又は4-ピリジルであり、YはヒドロキシC1-15 アルキル、C1-6アルキル、又は(CH2)e-C6H4-(V)e ,であり、Zは(CH2)d-O-CHO、 C1-6アルキレン-O-(CH2)d-(O-CH2-CH2)e-O-C1-6アルキル、CHO、CO2R4、CONHR4 、(CH2)d-O-(CH2)d ,-R5、(CH2)e-OR4又は であり、ここでVはOR4又はヒドロキシC1-6アルキレンであるが、但しR5がピペ ラジニル、置換ピペラジニル、ピペリジル、又はモルホリニルの時には、d'=2で あることを条件とし、 R2はR1で定義されたとおりであるが、但しR1が水素の時にはR2は水素以外 であることを条件とし、またはR1とR2は、それらが結合している窒素原子と一 緒に、 からなる群から選ばれる基を表わし、 R3はCH2OR4、C(O)NHR4、又はCHOであり、 R4は水素、C1-6アルキル、フェニル、又はベンジルであり、 R5はピペラジニル、置換ピペラジニル、ピペリジル、モルホリニル、ピリジ ル、ピラジニル、ピリミジニル、又はフェニルであり、ここで置換ピペラジニル はその1個の窒素原子上で、CHO、C(O)NHR4、C1-4アルキル、又はCO2R4で置換さ れたピペラジニルであり、 R6は(H,OH)又は=0であり、 R7はピリミジン、ピリジル、ピラジニル、又はフェニルであり、 R8はC1-6アレニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキレン、ヒドロキシC1-6アル キル、C1-6アルキル、又はOHであり、 aはゼロ、1、2、又は3であり; bはゼロ又は1であり; dとd’は各々独立に、1又は2であり; eとe’は各々独立に、ゼロ、1又は2であり; fはゼロ又は1であり;そして xはゼロ、1、2、3又は4である。 本発明は更に、ウイルス感染症にかかった患者を処置する方法を提供しており 、この方法は式(1)化合物の抗ウイルス有効量を患者に投与することからなる。 更に、本発明は必要な患者でHIVプロテアーゼを阻害 する方法を提供しており、この方法は式(I)化合物の阻害有効量を患者に投与す ることからなる。 発明の詳細な説明 用語「ハロゲン」「ハロ」又は「ハライド」は、塩素、臭素、又はヨウ素原子 を指す。用語「立体異性体」は、同じ結合によって結合された同じ原子でつくら れているが、交換可能でない異なる三次元構造をもった化合物を指す。三次元構 造は立体配置と呼ばれる。用語「ジアステレオマー」は、互いに鏡像ではない一 つ以上のキラル中心をもつ立体異性体類を指す。用語「エナンチオマー」は、分 子が互いに重ね合わすことのできない鏡像であるような2個の立体異性体類を指 す。用語「ラセミ混合物」又は「ラセミ変更型」は、等しい量部のエナンチオマ ー類の混合物を指す。用語「キラル中心」は、4個の異なる基が結合される炭素 原子を指す。アミノ酸で、L/DやR/Sの指定は、生化学命名法に関するIUPAC-IUB 合同委員会[Eur.J.Biochem.138巻9-37頁(1984年)に記載のとおりに使用で きる。式(I)化合物が種々の立体異性体配置で存在しうることは理解されよう。 更に、式(I)の立体配置が固定されている場合、各化合物に可能なエナンチオマ ー類の最大数は、2nに等しく、ここでnは化合物上に位置するキラル中心の総 数を表わす。式(I)上に位置するキラル中心の最少数は星印(*)によって下に示し てある。 式中、置換基はすでに定義された通りであるが、但しP3は水素以外であること を条件としている。 本発明の化合物は遊離型、例えば両性型、又は塩型、例えば酸付加又は陰イオ ン塩の形でありうる。遊離型の化合物はこの分野で知られた方法で塩型に変換で きそのまた逆もできる。 式I化合物類の製薬上受け入れられる塩類(水又は油に溶解又は分散可能な生 成物の形のもの)は、例えば無機又は有機酸又は塩基から形成されるこれらの化 合物類の慣用の無毒の塩又は第四級アンモニウム塩を含む。そのような酸付加塩 の例には酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩 、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、シ ョウノウスルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコネート、ドデ シル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマール酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセ ロ燐酸塩、ヘミスルフェート、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素 酸塩、ヨウ化水素酸塩、2- ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、 2-ナフタリンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、修酸塩、パモエート(バモ酸塩)、 ペクチネート、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン 酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシレート及 びウンデカノエートが含まれる。塩基塩はアンモニウム塩、アルカリ金属塩、例 えばナトリウム及びカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム及びマ グネシウム塩、有機塩基との塩、例えばジシクロヘキシルアミン塩、N-メチル-D -グルカミン、及びアミノ酸、例えばアルギニン、リジン等との塩を含む。又塩 基性窒素含有基は、低級アルキルハライド類、例えばメチル、エチル、プロピル 及びブチルクロライド類、ブロマイド類及びアイオダイド類;ジメチル、ジエチ ル、ジブチルスルフェート類などのジアルキルスルフェート;及びジアミルスル フェート、長鎖ハライド類、例えばデシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリ ルクロライド類、ブロマイド類、及びアイオダイド類、アラルキルハライド類、 例えばベンジル及びフェネチルブロマイド類及びその他等の試薬で第四級化でき る。 式Iの化合物の水和物類は部分構造 を有する水和された化合物であって、それらの最終用途においてはこれらは一般 に活性形である。 本明細書で使用する「アルキル」という用語は、別途示されない限り、一般に それらの直鎖、分枝鎖、及び環化された形態を含み、特にメチル、エチル、イソ プロピル、n-ブチル、t-ブチル、-CH2-t-ブチル、シクロプロピル、n-プロピル 、ペンチル、シクロペンチル、n-ヘキシル、シクロヘキシル、及びシクロヘキシ ルメチルなどの部分を含んでいる。使用される場合「アラルキル」という用語は 、アルキレン橋掛け部分、好ましくはメチレン又はエチレンに結合されたアリー ル部分を含んでいる。 「アリール」は炭素環状部分及び複素環部分の両方を包含し、そのうちフェニ ル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリル、インダゾリル、フリル 、及びチエニル部分が主に興味のある基である。これらの部分は、例えば、2-、 3-、又は4-ピリジル、2-又は3-フリル及びチエニル、1-、2-、又は3-インドリル 、又は1-及び3-インダゾリル、並びにフリルとチエニル部分のジヒドロ及びテト ラヒドロ類似体類のような位置異性体類を包含している。また、用語「アリール 」に含まれるものは、 ペンタレニル、インデニル、ナフタレニル、アズレニル、ヘプタレニル、アセナ フチレニル、フルオレニル、フェナレニル、フェナントレニル、アントラセニル 、アセフェナントリレニル、アセアントリレニル、トリフェニレニル、ピレニル 、クリセニル、及びナフタセニルのような縮合炭素環部分である。また用語「ア リール」に含まれるものは、他の複素環の基、例えば2-又は3-ベンゾ[b]チエニ ル、2-又は3-ナフト[2,3-b]チエニル、2-又は3-チアントレニル、2H-ビラン-3-( 又は4-又は5-)イル、1-イソベンゾフラニル、2H-クロメニル-3-イル、2-又は3- フェノキサチイニル、2-又は3-ピロリル、4-又は3-ピラゾリル、2-ピラジニル、 2-ピリミジニル、3-ピリダシニル、2-インドリジニル、1-イソインドリル、4H- キノリジン-2-イル、3-イソキノリル、2-キノリル、1-フタラジニル、1,8-ナフ チリジニル、2-キノキサリニル、2-キナゾリニル、3-シノリニル、2-プテリジニ ル、4aH-カルバゾール-2-イル、2-カルバゾリル、β-カルボリン-3-イル、3-フ ェナントリジニル、2-アクリジニル、2-ペリミジニル、1-フェナジニル、3-イソ チアゾリル、2-フェノチアジニル、3−イソキサゾリル、2-フェノキサジニル、3 -イソクロマニル、7-クロマニル、2-ビロリン-3-イル、2-イミダゾリジニル、2- イミダゾリン-4-イル、2-ピラゾリジニル、3-ピラゾリン-3-イル、2-ピペリジル 、2-ピペラジニル、1-インドリニル、1-イソインドリニル、 3-モルホリニル、ペンゾ[b]イソキノリニル、及びベンゾ[b]フラニルであり、こ れらはその位置異性体類を包含するが、但し複素環部分はその窒素を通して、C1 -6 アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、チオアルコキシ、アミノアルキルアミ ノ、ジアルキルアミノ、ヒドロキシ、ハロ、メルカプト、ニトロ、カルボキサル デヒド、カルボキシ、カルボアルコキシ、及びカルボキサミドから独立に選ばれ る1個、2個又は3個の置換基に直接に結合できない。 同様に、用語「アルキレン」は直鎖又は分枝鎖部分を包含する。分枝鎖アルキ レン部分の幾つかの例は、エチルエチレン、2-メチルトリメチレン、2,2-ジメチ ルトリメチレン等である。例えば、C3アルキレンは を意味し得る。 全ての(C1-15)部分は、好ましくはC1-6部分であり、すべてのC1-6部分、例え ばC1-6アルキル、C1-6アレニル、C1-6アルコキシ及びヒドロキシC1-6アルキ ルは、より好ましくは、C1-3部分である(1-6個の炭素原子の代わりに1-3個の 炭素原子を含有している)。 フルオレニルメチルオキシ部分は、その略字のFMOCで一般的に呼ばれる部分で あり、フルオレニル部分の9位 置に結合された-CH2Oをもったフルオレニル部分である。本明細書で定義される 他の用語は、 であり、置換(★)は分子の残りに結合されていない1個の窒素分子においてのみ 生ずる(窒素原子を経由する結合)。置換基はCHO、C(O)NHR4、C1-C4アルキル、又 はCO2R4の一つである。 より特定的には、P2がC1-6アルキル、又はヒドロキシC1-6アルキルである 場合には、-C(CH3)3、-CH(CH3)2、-CH(CH3)(C2H5)、-C(OH)(CH3)2、及び-CH(OH) CH3などの部分が好ましい。 ピペリジルとモルホリニルは、いずれも 各々の窒素原子を経由して分子の残りに結合するが、ピリミジニル、ピリジル、 及びピラジニル は、各々の窒素原子以外の場所で分子の残りに結合する。 そして、ヒドロキシル基はアルキル部分の末端炭素原子には限定されない。) 本明細書で使用する、「Pg」という用語は、保護基をさす。考えられるアミ ノ保護基の群の中でも(1)アシル型保護基、例えばホルミル、トリフルオロアセ チル、フタリル、p-トルエンスルホニル(トシル)、ベンゼンスルホニル、ニト ロフェニルスルフェニル、トリチルスルフェニル、O-ニトロフェノキシアセチル ;(2)芳香族ウレタン型保護基、例えばベンジルオキシカルボニル及び置換ベン ジルカルボニル、例えばp-クロロベンジルオキシカルボニル、p-メトキシベンジ ルオキシカルボニル、p-ニトロベンジルオキシカルボニル、p-ブロモベンジルオ キシカルボニル、1-(p-ビフェニリル)-1-メチルエチルオキシカルボニル、α,α -ジメチル-3,5-ジメトキシベンジルオキシカルボニル、及びベンズヒドリルオキ シカルボニル:(3)脂肪族ウレタン保護基、例えば第三ブチルオキシカルボニル( Boc)、9-フルオレニルメトキシカルボニル(FMOC)、ジイソプロピルメトキシカ ルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、及びアリロキ シカルホニル;(4)シクロアルキルウレタン型保護基、例えばシクロペンチルオ キシカルボニル、アダマンチルオキシカルボニル、及びシクロヘキシルオキシカ ルボニル;(5)チオウレタン型保護基、例えばフ ェニルチオカルボニル;(6)アルキル型保護基、例えばトリフェニルメチル(ト リチル)及びベンジル(Bzl);(7)トリアルキルシラン保護基、例えば適合性の場 合のトリメチルシランが存在する。好ましいα-アミノ保護基は第三ブチルオキ シカルポニル(Boc)又はベンジルオキシカルボニル(CBZ)である。Bocをアミノ酸 のα-アミノ保護基として使用することは「ザ プラクティス オブ ペプチド シンセシス(The Practice of Peptide Synthesis)」中にボダンスキー(Bodans ky)等によって記載されている:スプリンガーフェアラーク(Springer-Verlag)、 ベルリン(1984)、20頁。 P3上にありうるものなどの、α-アミノ基以外の官能基がある場合は、これら の基は一般的には保護されなければならない。これらの官能基は、他方の保護基 を除くことなく一方の保護基を除去できるように、α-アミノ基上で使用される ものとは異なる保護基によって保護できる。保護基と、保護基を選択的に除くた めの試薬との適当な組合せの選択は、この技術分野で周知である。例えば、エム ・ボダンスキー(M.Bodansky)「ペプチド化学の実践的教科書]スプリンガー フェアラーク社(1988年);ジェイ・スチュワート(J.Stewart)ら、「固体相 ペプチド合成」第二版、ピアース・ケミカル社(1984年)を参照のこと。 一般に本発明化合物類は、この技術で類推的に知られ た標準的な化学反応を用いて調製できる。更に詳しくは、構造(3)化合物類の調 製はこの技術分野で周知であり、1992年7月23日に公開(published)された国 際公開(publication)番号WO 92/12123を有するPCT/US91/09741号でシルリン・ ディー(Schirlin,D.)及びバン・ドルセレール・ウィ(Van Dorsselae,V.) に一般に記載されている。例えば、反応経路IIで使用される必要な出発材料であ る構造(3)と(4)の化合物類を、反応経路Iに記載されたとおりに調製できる。反 応経路I及びIIで使用される用語の「Pg」はすでに定義された通りの保護基である が、記載されたベンジル又は芳香族ウレタン保護基を含まない。その他すべての 置換基は、他に指示がなければ、すでに定義されている通りである。試薬及び出 発材料は、当業者に容易に入手できる。 反応経路I、段階Aで、アルデヒド(1)は亜鉛の存在下に、テトラヒドロフラ ン、シエチルエーテル、t-ブチルメチルエーテル等のような無水の非プロトン性 溶媒中で、窒素又はアルゴン不活性雰囲気下に、ブロモジフル オロ酢酸のエステル、好ましくはエチルエステルとの縮合反応にかけられる。反 応は、約60℃で約1-12時間、穏やかに加熱されるか、又は超音波処理されると、 (2)に記載されたエステルを生ずる。アルデヒド(1)上の好ましいアミノ保護基(P g')は、第三ブチロキシカルボニル基である。 その代わりに、反応経路I、段階Aで、エステル(2)をつくるための縮合は、 次の一般的な方法を利用して、より大きな収量とより低い反応温度で達成できる 。窒素のような不活性雰囲気下に、アルデヒド(1)を適当な無水有機溶媒中に溶 解する。適当な無水有機溶媒の例は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、 t-ブチルメチルエーテル等である。溶液を約0℃に冷却する。溶液に約0.30当量 の酢酸銀、約2.1当量の亜鉛末、及び約2当量のエチルブロモジフルオロアセテ ートを加える。反応温度を12℃より低温に保ちながら、約0.34当量の塩化ジエチ ルアルミニウム(トルエン溶液として)を反応物に徐々に加える。反応物を約0 ℃で1-3時間、及び室温で4-12時間かきまぜる。次に、反応物を約10℃に冷却し 、飽和塩化アンモニウムで停止させる。次に、エステル(2)を単離し、この技術 分野で周知の手法によって精製する。例えば、酒石酸水素ナトリウムの溶液を加 え、反応物を10℃から室温に温める。混合物を濾過し、固体を酢酸エチルのよう な適当な有機溶媒で洗い、濾液の層を分離す る。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層と抽出液を一緒にし、無水硫酸マグネシ ウムで乾燥し、濾過し、濃縮する。残留物をシリカケル上で、シクロヘキサン/ 酢酸エチルのような適当な溶離剤でのフラッシュ・クロマトグラフィによって精 製すると、エステル(2)を生ずる。 反応経路I、段階Bで、エステル(2)をアミド化反応にかけると、構造(3)で記 載されるアミトを生ずる。エステル(2)をテトラヒドロフランのような適当な有 機溶媒中に溶解し、0-80℃の温度で適当なR1-R2置換されたアミンで処理すると 、アミド(3)を生ずる。 その代わりに、必要に応じて保護された適当なR1,R2置換されたアミンを、窒 素のような不活性雰囲気下に、ジクロロメタンのような適当な有機溶媒中に溶解 する。トルエン中の2Mトリメチルアルミニウムの溶液1当量を溶液に滴加する。 約15分後、この溶液を、ジクロロメタンのような適当な有機溶媒中に溶解された 約0.3当量のエステル(2)に加える。反応物をほぼ室温ないし40℃で約15-24時間 かきまぜる。次に、生成物はこの技術分野で周知の手法によって単離される。例 えば、冷たい希塩酸と酢酸エチルを加える。有機層を分離し、水、塩水で洗い、 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下に濃縮すると、アミド(3)を生 ずる。 その代わりに、エステル(2)をこの技術で周知の条件下に対応する酸に加水分 解し、続いてこの技術で周知の ペブチド形成用のカップリング手順を利用して、適当なR1,R2置換されたアミン に結合させると、アミド(3)を生ずる。 反応経路I、段階Cで、エステル(2)のフェノール性エーテル部分をこの技術 で周知の条件下に脱ベンジル化すると、構造(2a)で記載されるフェノールを生ず る。例えば、エステル(2)を4.4%蟻酸/メタノールのような適当な溶媒混合物に 溶解する。薄層クロマトグラフィやHPLCによって示されるとおりに、脱ベンジル 化が終了するまで、約1時間ないし6日間にわたり、触媒量のパラジウムブラッ クを少量ずつ添加する。次に、生成物を単離し、フラッシュ・クロマトグラフィ などの、この技術分野で周知の手法によって精製する。例えば、反応物を濾過し 、濾液を真空中で濃縮し、シクロヘキサン/酢酸エチルのような適当な溶離剤を 使用して、残留物をシリカゲル上のフラッシュ・クロマトグラフィによって精製 すると、フェノール(2a)を生ずる。 反応経路I、段階Dで、フェノール(2a)をアミド化反応にかけると、構造(4) で記載されるアミドを生ずる。例えば、O-ベンジル-D-バリノールのような、必 要に応じて保護された適当なR1,R2置換されたアミンを、窒素のような不活性雰 囲気下に、ジクロロメタンのような適当な有機溶媒中に溶解する。トルエン中2M トリメチルアルミニウム溶液1当量を、溶液に滴加する。約15分後、 この溶液をジクロロメタンのような適当な有機溶媒中に溶解された約0.3当量の( 2a)に添加する。反応物をほぼ室温ないし40℃で約15-24時間かきまぜる。次に、 この技術で周知の手法を使用して、生成物を単離する。例えば、冷たい希塩酸水 溶液と酢酸エチルを加える。有機層を分離し、水と塩水で洗い、無水硫酸マグネ シウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮すると、アミン(4)を生ずる。 式(I)化合物類は、反応経路IIに記載されたとおりに調製できる。他に指示が なければ、すべての置換基はすでに定義されている通りである。試薬と出発材料 は当業者に容易に入手できる。 反応経路II、段階Aで、アミド(3)を脱ベンジル化すると、構造(4)で記載され るフェノールを生ずる。例えば、エル・アミン(El Amin)ら、J.Org.Chem.4 4巻3442頁(1979年)の手順に一般的に従って、触媒量のPdブラックを添加した4 .4%蟻酸/メタノールのような適当な溶媒混合物中に、アミド(3)を溶解する。 反応物を約4-6時間かきまぜ、必要に応じて追加量のPdブラックを約45分の間隔 で、反応終了まで添加する。次に、反応物を濾過し、濾液を真空中で濃縮する。 再結晶のようなこの技術で周知の手法によって、残留物を精製する。例えば、シ クロヘキサン/酢酸エチルのような適当な溶媒混合物から残留物を再結晶させる と、フェノール(4)を生ずる。 反応経路II、段階Bで、フェノール(4)をアルキル化すると、構造(5)で記載さ れるエーテルを生ずる。例えは、フェノール(4)をアセトンのような適当な有機 溶媒に溶解する。炭酸カリウムのような適当な塩基約1.2当量を加え、続いて適 当なアルキルハライド約1.15当量を加える。適当なアルキルハライドの例は、エ チルブロモアセテート、メチルブロモアセテート、エチル3-ブロモプロピオネー ト、エチル3-クロロプロピオネート、エチル4-ブロモブチレート、エチル4-クロ ロブチレート、エチル5-ブロモバレレート等である。次に、触媒量のヨウ化カリ ウムを加え、反応物を1-3日間かきまぜる。抽出法や再結晶のような、この技術 で周知の手法によって生 成物を単離、精製する。例えば、反応物を酢酸エチル/塩化ナトリウム希水溶液 のような適当な溶媒混合物中に注ぎ、有機層を分離する。次に、有機層を水酸化 カリウム希水溶液と塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空 下に濃縮する。シクロヘキサン/酢酸エチルのような適当な溶媒混合物から再結 晶によって残留物を精製すると、エーテル(5)を生ずる。 反応経路II、段階Cで、エーテル(5)の保護されたアミン部分は、ティー・エ ッチ・グリーン(T.H.Green)「有機合成の保護基」ジョン・ウィリー・エンド ・サンズ社、1981年、第7章に記載されたとおりに、この技術で周知の条件下に 脱保護されると、構造(6)で記載される脱保護アミンを生ずる。例えば、Pg'がt- ブチロキシカルボニルであるとき、エーテル(5)を過剰量のトリフルオロ酢酸(TF A)で処理し、反応物を窒素雰囲気下に約2時間かきまぜる。次に、反応物を真空 下に濃縮する。残留物を酢酸エチルに2回溶解し、各回とも真空下に濃縮すると 、脱保護アミン(6)をTFA塩として生ずる。その代わりに、Pg'がt-ブチロキシカ ルボニルの時には、エーテル(5)を過剰量の蟻酸で処理し、室温で約1-2時間かき まぜる。脱保護アミン(6)は、重炭酸ナトリウム水溶液での処理と酢酸エチルの ような適当な有機溶媒での抽出によって単離できる。有機抽出液を無水硫酸マグ ネシウムで乾燥し、濾過し、真空下に濃縮すると、脱保護アミ ン(6)を生ずる。 反応経路II、段階Dで、この技術で周知の条件下に、脱保護アミン(6)を直ち に構造(6a) の酸とのカップリング反応にかけると[(6)の可能なラクタム化を避けるため] 、望んでいない結合の形成を防ぐのに必要とされるとおりに、P3が適当に保護さ れている場合の構造(7)によって記載さるたアミドを生ずる。 P3が-CH2SH,-CH2OH,-CH(CH3)OH,-CH2(CH2)3NH2,-CH2(CH2)2NHC(=NH)NH2, -CH2CO2H,-CH2CH2CO2H, である時には、P3は適当な保護基を必要とする。それ以外では、P3は保護されな い。使用できる保護基、その選択、及びその後の除去はこの技術の範囲内にある 。例えば、ティー・エッチ・グリーン「有機化学の保護基」ジョン・ウィリー・ エンド・サンズ社、ニューヨーク(1981年);「ペプチド類:その分析、合成、 生物学」第3巻、アカデミック・ブレス社、ニューヨーク(1981年);エム・ボ ダンスキー「ペプチド化学の実践的教科書」スプリンガー=フェアラーク社(198 8年);及びジェイ・スチュ ワートら、「固相ペプチド合成」第二版、ピアースケミカルカンパニー(1984年) を参照のこと。 適当なカップリング反応手順の選択は、この技術の熟練の範囲内にある。カッ プリング反応は、アジド法、混合炭酸無水物(イソブチルクロロフォルメート) 法、カルボジイミド(ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボ ジイミド、又は水溶性カルボジイミド)法、活性エステル(p-ニトロフェニルエ ステル、N-ヒドロキシ-コハク酸イミドエステル)法、ウッドワード試薬K法、 カルボニルジイミダゾール法、BOP-Clのようなリン試薬、又は酸化還元法のよう な標準的なカップリング手順を用いて実施できる。これらの方法の幾つか(特に カルボジイミド法)は、1-ヒドロキシベンゾトリアゾールを加えて強化できる。 例えば、脱保護アミン(6)[遊離塩基又はTFA塩として]を、窒素などの不活性雰 囲気下にかきまぜながら、塩化メチレン/ジメチルホルムアミド(1:1)のような 適当な有機溶媒混合物中に溶解できる。約1.06当量の1-ヒドロキシベンゾトリア ゾール水塩(HOBT)を加え、続いてN-メチルモルホリン[(6)が遊離塩基の場合 は1.1当量、(6)がTFA塩の場合は2.2当量]、約1.06当量の(6a)、及び約1.11当量 の1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)を加え る。反応物を約12時間ないし3日間かきまぜる。次に、抽出法、フラッシュ・ク ロマトグラフィ、及び再 結晶のような、この技術で周知の手法によって、生成物を単離、精製する。例え ば、反応物を水中に注ぎ、混合物を酢酸エチルのような適当な有機溶媒で抽出す る。有機抽出液を希塩酸水溶液、重炭酸ナトリウム水溶液、塩水で洗い、無水硫 酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下に濃縮する。次に、シリカゲル静止相 で酢酸エチル/シクロヘキサンのような適当な溶離剤を利用するフラッシュ・ク ロマトグラフィによって残留物を精製し、続いて酢酸エチル/シクロヘキサンの ような適当な溶媒混合物から結晶化させると、アミド(7)を生ずる。 反応経路II、段階E及びFで、アミド(7)のエステル部分は構造(8)で記載され る活性ペンタフルオロフェニルエステルに転化される。例えば、アミド(7)をメ タノール/水(19:1)のような適当な溶媒混合物中に懸濁させる。水酸化リチウム のような適当な塩基約1.4当量をかきまぜながら添加する。反応物を約2-4時間か きまぜる。次に、反応物を真空下に濃縮する。対応する酸の生ずる塩をこの技術 で周知の手法によって精製する。例えば、塩を水に溶解し、エーテルで洗う。酢 酸エチルのような適当な有機溶媒を水相に加え、水相が酸性になるまで、激しく かきまぜながら0.1N重硫酸ナトリウムを加える。次に、有機相を分離し、無水硫 酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮すると、対応する酸を生ずる。 次に、酸を塩化メチレンで溶解する。この溶液に、約1.3 当量のペンタフルオロフェノールと約1.2当量の1-(3-ジメチルアミノプロピル)- 3-エチルカルボジイミド塩酸塩をかきまぜながら加える。反応物を約3時間ない し3日間かきまぜる。次に、生成物をこの技術で周知の手法によって単離、精製 する。例えば、反応物を水で希釈し、生ずる固体を濾過によって集め、水とエー テルですすぐ。次に、これをシクロヘキサン/酢酸エチルのような適当な溶媒混 合物から再結晶させると、ペンタフルオロフェニルエステル(8)を生ずる。 反応経路II、段階Gで、ベンタフルオロフェニルエステル(8)の保護アミン部 分を、ティー・エッチ・グリーン、「有機合成の保護基」ジョン・ウィリー・エ ンド・サンズ社、1981年、第7章に記載されるような、この技術分野で周知の条 件下にに脱保護されると、構造(9)で記載される脱保護アミンを生ずる。例えば 、Pgがt-ブチロキシカルボニルの時には、ペンタフルオロフェニルエステル(8) をかきまぜながら、過剰量の4N塩化水素/ジオキサンで処理する。反応物を30分 ないし2時間かきまぜる。次に、反応物を真空下に濃縮すると、脱保護アミン(9 )を塩酸塩として生ずる。 反応経路II、段階Hで、脱保護アミン(9)塩酸塩を環化反応にかけると、構造( 10)で記載されるマクロ環式アルコールを生ずる。例えば、脱保護アミン(9)を適 当な塩基と有機溶媒混合物、例えば重炭酸ナトリウム希水溶 液/塩化メチレンで処理する。反応物を1-3日間激しくかきまぜる。次に、生成 物をこの技術で周知の手法によって単離、精製する。例えば、反応物を濾過し、 固体を水とエーテルですすぐと、マクロ環式アルコール(10)を生じ、これをこの 技術で周知の手法によって精製できる。 アミド(7)をマクロ環式アルコール(10)に転化する代わりの方法は、2段階で 達成できる。Pgがアミド(7)上のFMOC保護基である時は、水酸化リチウムのよう な適当な塩基約2当量でアミド(7)を処理すると、酸と構造(7a)の脱保護アミン を生じるであろう。 (7a)を反応経路II、段階Dですでに記載されたような標準的なカップリング条件 にかけると、(7a)の環化が起こり、マクロ環式アルコール(10)を生ずる。 反応経路II、段階Iで、マクロ環式アルコール(10)をこの技術で周知の条件下 にに酸化すると、P3が保護されていない時は式(Ia)のマクロ環式ケトン、又はP3 が適当に保護されている時は構造(11)のマクロ環式ケトンを生ずる。例えば、窒 素雰囲気下にマクロ環式アルコール(1 0)をジメチルスルホキシド/塩化メチレン(3:1)のような適当な有機溶媒混合物 中に溶解し、約-15ないし-17℃に冷却する。塩化オキサリル約9当量を溶液に滴 加する。約1時間後、約19当量のトリエチルアミンを反応物に加え、次にこれを 徐々に室温に温め、約17時間かきまぜる。次に、生成物を抽出法、フラッシュ・ クロマトグラフィ、及び再結晶のような、この技術で周知の手法によって単離、 精製する。例えば、反応物を水/酢酸エチルのような適当な溶媒混合物で希釈す る。有機相を分離し、水と塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し 、真空中で濃縮する。残留物を酢酸エチル/メタノール(19:1)のような適当な溶 離剤を使用するフラッシュ・クロマトグラフィによって精製し、続いて酢酸エチ ル/2,2,2-トリフルオロエタノールのような適当な溶媒混合物から再結晶させる と、式(Ia)のマクロ環式ケトン又はマクロ環式ケトン(11)を生ずる。 その代わりに、テス−マーチン・ペリオジナン(すなわち1,1,1-トリアセトキ シ-1,1-ジヒドロ-2,1-ベンゾキシオドール-3(1H)-オン)[デス・マーチン(Dess Martin)、J.Org.Chem.48巻4155頁(1983年)]で酸化を実施できる。この酸化 は、試薬を不活性溶媒(例えば塩化メチレン)中に懸濁させて、不活性雰囲気( 好ましくは窒素)下に 無水条件下に0-50℃(好ましくは室温)で、約1当量の アルコールを1-10当量(好ましくは5当量以 上)のペリオジナンと接触させ、反応体類を約1-48時間反応させて行なわれる。 所望のケトンは、上記のようにこの技術で周知の手法によって単離、精製できる 。 反応経路II、段階Jで、マクロ環式ケトン(11)上のP3の保護部分を、この技術 で周知の条件下に脱保護すると、式(Ib)のマクロ環式ケトンを生ずる。 反応経路IIIで、反応経路IIで調製される脱保護アミン(6)を出発材料として式 (I)化合物を調製するための代わりの方法が記載されている。他に指示がなけれ ば、他のすべての置換基はすでに定義されている。試薬と出発材料は、当業者に 容易に入手できる。 反応経路III、段階Aで、反応経路II、段階Dですでに述べたカップリング条 件下に脱保護アミンを構造(6b) の酸とのカップリング反応にかけると、構造(12)のアミドを生ずる。 反応経路III、段階Bで、反応経路II、段階Cで述べた 条件下にアミド(12)を脱保護させると脱保護アミンを生じ、続いてこれを反応経 路II、段階Dですでに述べたカップリング条件下に、構造(6c) の酸とのカップリング反応にかけると、構造(7)のアミドを生ずる。次に、アミ ド(7)は、反応経路IIですでに述べたとおりに、式(I)化合物類に転化される。 式(I)のジアステレオマー類を分離し、この技術で周知の手法を利用して、例 えばジャック・ジェイ(Jacques,J.)ら、「エナンチオマー類、ラセミ体類、及 び分割」(ジョン・ウィリー・エンド・サンズ社、1981年)に記載された結晶化 法、又はHPLC(高圧液体クロマトグラフィ)条件下にキラル静止相のような適当 な静止相を利用するクロマトグラフィ、又はフラッシュ・クロマトグラフィによ って、式(I)のエナンチオマー類を分割できる。 以下の実施例は、反応経路I、II、及びIIIによって記載される典型的な合成 を提示している。これらの実施例は例示的なものとしてのみ理解され、いかなる 形でも本発明の範囲を限定する意図のものではない。以下の実施例中で使用され る以下の用語は、指定の意味をもっている。「eq」は当量を指す。「g」はグラ ムを指す。「mg」はミリクラムを指す。「mmol」はミリモルを指す。「mL」 はミリリットルを指す。「℃」は摂氏の度を指す。「TLC」は薄層クロマトグラ フィを指す。「δ」は、1H NMRでテトラメチルシランからダウンフィールドでの 百万分率を指す。また「δ」は19F NMRでフルオロトリクロロメタンからアップ フィールドでの百万分率を指す。実施例1 [9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-9-(1-メチルエチル)-β,4,7,10-テトラオキソ- N-(フェニルメチル)-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタテカ-14 ,16,17-トリエン-12-プロパンアミドの 調製 反応経路Iの出発材料のO-ベンジル-N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-チロシナ ール(1)の調製 [国際公開番号WO 92/12123をもつ、1992年7月23日公開されたPC T/US91/09741におけるシルリン・ディー及びバン・ドルセレーア・ウィの手順に 従う] 無水ジクロロメタン(350mL)中のN-第三ブトキシカルボニル-L-O-ベンジルチロ シン(37.1g,100mmol)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(20.6g,100mmol) 、及 びN-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(15.3g,100mmol)の混合物を0℃で1 0分かきまぜる。これに、0℃でN,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(9.75g ,100mmol)とN-メチルモルホリン( 10.1g,100 mmol)を加える。温度を室温に 温め、かきまぜを15時間続ける。次に、白色沈殿物を濾別し、ジクロロメタン ですすぐ。濾液を真空下に濃縮し、残留物をフラッシュ・クロマトグラフィ(シ リカゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン、2:8)で精製すると、N-tert-ブトキ シカルボニル-L-O-ベンジルチロシン-N,O-ジメチル-ヒドロキサメート(34.3g) を白色固体として生ずる(酢酸エチル/シクロヘキサン、1:1中でRF=0.36)。 N-tert-ブトキシカルボニル-L-O-ベンジルチロシン-N,O-ジメチル-ヒドロキサ メート(18.2g,44mmol)を無水ジエチルエーテル/ジメトキシエタン(300mL, 4:1)の混合物中に溶解し、0℃に冷却する。これに水素化アルミニウムリチウム (1.82g,48mmol)を少量ずつ加える。反応物を0℃で1.5時間かきまぜる。反応 物にかきまぜながら、硫酸水素カリウムの1M溶液(55mL)を滴加する。添加終了 後、水相を傾斜させ、酢酸エチル(2x200 mL)で抽出する。一緒にした有機層を 3N塩酸(250 mL)、水(200 mL)、飽和重炭酸ナトリウム(150 mL)、及び塩水 (200mL)で洗う。次に、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空 下に濃縮する。残留物を酢酸 エチル/ペンタンから再結晶させると、N-tert-ブトキシカルボニル-L-O-ベンジ ルチロシナール(13g)を生ずる。4-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5-(4-ベンジ ロキシ)フェニルペンタン酸エチルエステルの製造 反応経路I、段階A:無水テトラヒドロフラン(120mL)中のN-tert-ブトキシカ ルボニル-L-O-ベンジルチロシナール(13.0g,36.6mmol)、酢酸銀(1.82g,10. 9mmol)、活性亜鉛末(5.02g,76.8mg原子、3N塩酸、水、アセトン、及びエーテ ルで洗浄)、及びエチルブロモジフルオロアセテート(14.8g,72.9mmol)のか きまぜた混合物に、0℃で塩化ジエチルアルミニウム(22.4 mL、1.8Mトルエン溶 液)を20分間に加える。添加中に温度を12℃より低温に保持する。次に、反応物 を0℃で90分、次に室温で4時間かきまぜる。次に、反応物を10℃に冷却し、飽 和塩化アンモニウム水溶液(200mL)で停止させる。酒石酸水素ナトリウム1M溶液 (200mL)を加え、反応物を室温に温める。反応物を濾過し、固体を酢酸エチル ですすぐ。濾液層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出する。一緒にした有機層を 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮する。残留物をフラッシ ュ・クロマトグラフィ(シクロヘキサン/酢酸エチル、4:1)で精製すると、表 題化合物(8.34g)を生ずる。ジアステレオマー類の比は約1:1である。4-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5-(4-ベンジ ロキシ)フェニル-N-(フェニルメチル)ペンタミドの調製 反応経路I、段階B:無水テトラヒドロフラン(50mL)中の4-tert-ブトキシカ ルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5-(4-ベンジロキシ)フェニルペ ンタン酸エチルエステル(5.58,11.5mmol)の溶液に、0℃でベンジルアミン(6 .15g,57.5mmol)を加える。反応物を0℃で3時間、次に室温で15時間かきまぜ る。次に、反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、0.1N塩酸水溶液(2x50 mL)、水 (50mL)、塩水(50mL)で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。次に、これを濾 過し、真空中で濃縮する。残留物を酢酸エチル/ペンタンから再結晶させると、 表題化合物(5.17g)を白色固体として生ずる。[3ξ,4(S)]-2,4,5-トリデオキシ-4-[[(1,1-ジメチルエキシ)カルボニル]アミ ノ]-2,2-ジフルオロ-5-[4-(ヒドロキシ)フェニル]-N-(フェニルメチル)-L-グリ セロ-ペントンアミドの調製 反応経路II、段階A:4.4%HCO2H/CH3OH(25mL)中のPdブラック(300mg)のかき まぜた懸濁液に、4-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロ キシ-5-(4-ベンジロキシ)フェニル-N-ベンジルペンタミド(R/S比6:1、1.39g,2 .57mmol)を加える。0.75時間、1.5時間、及び2.25時間にPdブラックの追加300mg 量を加える。計4. 25時間後、触媒を濾過(CH3OHすすぎ)によって除去し、濾液を同様な実験(4-t ert-ブトキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3-ヒドロキシ-5-(4-ベンジロキ シ)フェニル-N-ベンジルペンタミド51mgを使用)からのものと一緒にし、真空中 で濃縮する。シクロヘキサン/EtOAcから再結晶させると、表題化合物(R/S比約 6:1)1.10g(92%)を微細な象牙色粉末として生ずる。mp 163-166℃;IR(KBr) νmax3412,3362,1682,1545,1518,1165,cm-11H NMR(DMSO-d6)δ9.18(n m,2H),7.35-7.2(m,5H),6.99(d,2H,J=8.2Hz),6.66(d,2H,J=8.2Hz),6.1 9(d,1H,J=9.1Hz),6.02(d,1H,J=8.1Hz),4.36(dd,1H,J=15.5,6.0Hz),4. 27(dd,1H,J=15.5,6.2 Hz),4.0-3.87(m,2H),2.64(m,2H),1.33(major)及 び1.24(2s,9H);19F NMR(DMSO-d6)主ジアステレオマー:-110.82(dd,J=255,6 Hz),-122.39(dd,J=255,20Hz),副ジアステレオマー:-111.05(dd,J=255,6Hz ),-121.78(dd,J=255,21Hz;質量スペクトルm/z 479(M+ + 29),451(M+ + 1), 423,379,352,351(100),333,243,91.[3ξ,4(S)]-2,4,5-トリデオキシ-4-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミ ノ]-2,2-ジフルオロ-5-[4-[2-メトキシ-2-(オキソ)エトキシ]フェニル]-N-(フェ ニルメチル)-L-グリセロ-ペントンアミドの調製 反応経路II、段階B:アセトン(6mL)中の[3ξ,4(S)]-2,4,5-トリデオキシ-4-[ [(1,1-ジメチルエトキシ)カル ボニル]アミノ]-2,2-ジフルオロ-5-[4-(ヒドロキシ)フェニル]-N-(フェニルメチ ル)-L-グリセロ-ペントンアミド(441mg,0.979mmol)のかきまぜた溶液に、粉 末K2CO3(165mg,1.20mmol)、BrCH2CO2CH3(110μL,1.16mmol)、及び触媒量の粉 末Klを加える。フラスコに栓をし、かきまぜを3日間続ける。反応混合物をEtOA c/NaCl希水溶液中に注ぎ、有機層を分離し、KOH希水溶液と塩水で洗い、無水硫 酸マグネシウムで乾燥する。有機層を濾過し、真空中で濃縮すると、表題化合物 413mg(81%)を粘り気のある白色固体として生ずる。シクロヘキサン/EtOAcか らの再結晶は、表題化合物(R/S比5.5:1)を白色粉末として生ずる。mp 93.5-99 .5°C;IR(KBr)νmax3352,1690,1530,1512,1215,1177cm-11H NMR(CDCl3) δ7.38-7.24(m,5H),7.18(nm,1H),7.10(d,2H,J=8.6Hz),6.81(d,2H,J=8. 6Hz),5.00(d,1H,J=9.2Hz,4.72(nm,1H),4.60及び4.58(major)(1:5.5の比で 2s,2H),4.50(dd,1H,J=14.8,5.7Hz),4.42(dd,1H,J=14.8,5.7Hz),4.1-3 .94(m,2H),3.80及び3.79(major)(1:5.5の比で2s,3H),3.0-2.8(m,2H),1.42 及び1.38(2s,9H);19F NMR(CDCl3)δ副ジアステレオマー:-113.49(dd,J=262 ,9Hz),主ジアステレオマー:-115.83(dd,J=262,9Hz;副ジアステレオマーの 他のFは、このピークの下に埋没),-120.07(dd,J=262,14Hz);質量スペクト ラム,m/z 522(M+),495,451,423(100),405,243,223,91 ;[α]20 D-33.0°(c0.81,CH3OH).[3ξ,4(S)]-2,4,5-トリデオキシ-4-[[2-[[[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル ]アミノ]アセチル]アミノ]-3-メチル-1-オキソブチル]アミノ]-2,2-ジフルオロ- 5-[4-[2-メトキシ-2-(オキソ)エトキシ]フェニル]-N-(フェニルメチル)-L-グリ セロ-ペントンアミドの調製 反応経路II、段階C及びD:トリフルオロ酢酸(TFA)(4mL)中の[3ξ,4(S)]-2,4 ,5-トリデオキシ-4-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-2,2-ジフル オロ-5-[4-[2-メトキシ-2-(オキソ)エトキシ]フェニル]-N-(フェニルメチル)-L- グリセロ-ペントンアミド(413mg,0.790mmol)の溶液を窒素下に2時間かきまぜ る。溶液を真空中で濃縮し、残留物をEtOAcに2回溶解し、再び濃縮する。生ず るTFA塩を1:1 CH2Cl2/DMF(3mL)中に窒素下にかきまぜながら溶解し、1-ヒドロキ シベンゾトリアゾール水塩(HOBT)(128mg,0.84mmol)、N-メチルモルホリン (NMM)(190μL,1.73mmol)、Boc-gly-val-OH(230mg,0.84mmol、標準条件下 における市販gly-val-OHとジ-t-ブチルジカーボネートとの反応によって調製)、 及びEDC(168mg,0.88mmol)をこの順序で加える。3日後、混合物を水中に注ぎ、 EtOAcで2回抽出する。一緒にした抽出物をHCl希水溶液、NaHCO3、及び塩水で洗 い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を真空中で濃縮すると、ゴム状の 固体549mgを生じ、これをフラッシュ ・クロマトグラフィ(3:1 EtOAc/シクロヘキサン)によって精製すると、表題化 合物(443mg)を白色固体として生ずる。EtOAc/シクロヘキサンから再結晶させ ると、表題化合物(R/S比6.6:1)を白色粒状物として生ずる。mp161-166°C;IR (KBr)νmax3395,3298,1684,1647,1537,1514,1206,1179cm-11H NMR(DMS O-d6)δ9.14(nm,1H),7.76(d,1H,J=8.7Hz),7.55(d,1H,J=8.8Hz),7.35-7. 2(m,5H),7.13(d,2H,J=8.6Hz),7.09(m,1H),6.84(d,2H,J=8.6Hz),6.32( d,1H,J=7.6Hz),4.75(major)及び4.73(6.6:1の比で2s,2H),4.4-3.93(m,5H) ,3.69(major)及び3.69(2s,3H),3.56(見かけABの内部ピーク,2H),2.75(dd, 1H,J=13.4,8.1Hz),2.62(dd,1H,J=13.4,6.0Hz),1.98(m,1H),1.38(major )及び1.36(2s,9H),0.80(d,3H,J=6.7Hz),0.76(d,3H,J=6.6Hz);19F NMR(C DCl3)δ主ジアステレオマー:-110.67(d,J=255Hz),-122.89(dd,J=255,20Hz) ,副ジアステレオマー:-110.93(d,J=257Hz),-122.29(dd,J=257,20Hz);質 量スペクトラム,m/z 707(M+ + 29),679(M+ + 1),623,579,405(100). 純粋な[3(S),4(S)]表題化合物は、CH3OH/ブタノン/EtOAcからの再結晶後、白 色粉末として得られた。mp 209/211℃;IR(KBr)νmax3306,1680,1653,1537 ,1514,1211,1179 cm-11H NMR(DMSO-d6)δ(主ロータマーrotamer)9.25(t ,1H,J=6.0Hz),7.94(アップフィール ド・ショルダーをもつd,1H,J=8.6Hz),7.41-7.21(m,6H),7.08-7.00(m,3H) ,6.77(d,2H,J=8.4Hz),6.25(bs,1H),4.72(s,2H),4.36(m,2H),4.24-3.9 5(m,3H),3.69(s,3H),3.53(見かけABの内部ピーク、統合されていない),2 .94-2.81(m,1H),2.61(dd,1H,J=14.1,10.7Hz),1.87(m,1H),1.38(2s,9H) ,0.72(d,3H,J=7.0Hz),0.69(d,3H,J=7.0Hz);19 F NMR(CDCl3)δ-109.90(d d,J=252,7Hz),-119.82(dd,J=252,19Hz)[δ-109.8と-119.9にショルダーあ り];FAB質量スペクトル,m/z 679(M+ + 1),579,423,405,358,307(100),2 89。[3ξ,4(S)]-2,4,5-トリデオキシ-4-[[2-[[[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル ]アミノ]アセチル]アミノ]-3-メチル-1-オキソブチル]アミノ]-2,2-ジフルオロ- 5-]4-2-オキソ-2-(ペンタフルオロフェノキシ)エトキシ]フェニル]-N-(フェニ ルメチル)-L-クリセロ-ペントンアミドの調製 反応経路II、段階E及びF:19:1 CH3OH/H2O(20mL)中の[3ξ,4(S)]-2,4,5- トリデオキシ-4-[[2-[[[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]アセチル] アミノ]-3-メチル-1-オキソブチル]アミノ]-2,2-ジフルオロ-5-[4-[2-メトキシ- 2-(オキソ)エトキシ]フェニル]-N-(フェニルメチル)-L-グリセロ-ペントンアミ ド(400mg,0.589mmol)のかきまぜた懸濁液に、LiOH・H2O(29mg,0.6 9mmol)を加える。2時間後、追加のLiOH-H2O(5mg,計0.81mmol)を加え、更に2 時間後、溶液を真空中で濃縮する。残留物を水に溶解し、水溶液をエーテルで洗 い、EtOAcで覆い、激しくかきまぜながら、0.1N NaHSO4(10mL)の添加によって酸 性化する。有機層を分離し、水層をEtOAcの第二の量で抽出する。一緒にした有 機層を塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を真空中で濃縮す ると、対応する酸407mg(理論値の392mg)を生じ、これをCH2Cl2(5mL)とDMSO-d6 (1mL)中に溶解する。このかきまぜた溶液に、窒素下にC6F5OH(139mg,0.755mmo l)とEDC(140mg,0.73mmol)を加える。3日後、混合物を水で希釈し、濾過し 、象牙色の固体を水とエーテルで洗う。CF3CH2OH/EtOAcからの再結晶を試みると 、トリフルオロエチルエステルへの部分的エステル交換を生じる。混合物を鹸化 し、再エステル化すると、粗製の表題化合物394mgを生ずる。同様な実験で、CF3 CH2OH/EtOAc(加熱溶液を濾過助剤に通して濾過する)からの再結晶は、純粋な 化合物を微細な白色でつやのない結晶として生ずる。mp 202-204℃;IR(KBr)νm ax 3389,2974,1684,1653,1522,1173,1121,1080,997cm-11H NMR(DMSO-d6 )δ9.14(m,1H),7.77(d,1H,J=9Hz),7.54(d,1H,J=8.9Hz),7.35-7.22(m, 5H),7.17(d,H,J=8.7Hz),7.08(nm,1H),6.95(d,2H,J=8.7Hz),6.33(d,1H ,J=7.6Hz),5.34(s,2H),4.4-4.18(m,4H),4. 08-3.95(m,1H),3.55(nm,2H),2.8-2.58(m,2H),1.97(m,1H),1.38(major) 及び1.36(2s,計9H),0.80(d,3H,J=6.6Hz),0.76(d,3H,J=6.7Hz);19F NMR( DMSO-d6)δ-110.69(d,J=256Hz),-122.89(dd,J=255,20Hz),-152.37(d,J=20 Hz),-156.95(t,J=23Hz),-161.75(dd,J=23,20Hz);質量スペクトラム,m/z 831(M+ + 1),775,731.[3(S),4(S)]表題化合物は単離せず、マクロ環式アルコー ルに直接転化される。[9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-ヒドロキシ-9-(1-メチルエチル)-4,7,10-トリ オキソ-N-(フェニルメチル)2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタ デカ-14,16,17-トリエン-12-プロパンアミドの調製 反応経路II、段階G及びH:[3ξ,4(S)]-2,4,5-トリデオキシ-4-[[2-[[[[(1,1 -ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]アセチル]アミノ]-3-メチル-1-オキソブ チル]アミノ]-2,2-ジフルオロ-5-[4-[2-オキソ-2-(ペンタフルオロフェノキシ) エトキシ]フェニル]-N-(フェニルメチル)-L-グリセロ-ペントンアミド(494mg, 0.595mmol)を4N HCl/ジオキサン(16mL)中にかきまぜながら懸濁する。2時間後 、透明なケルが生成する。溶媒とHClを真空中で除去し、残留固体をNaHCO3/CH2C l2希水溶液中に激しくかきまぜながら3日間懸濁する。混合物を濾過し、象牙色 の固体を水とエーテルで洗う。固体のほとんどを溶解するのに十分なだけのCF3C H2OHと共に、熱いEtOAc を加える。濾過助剤に通して濾過し、真空下に濃縮すると表題化合物256mgを生 ずる。同様な実験で、濾液を濃縮し、熱いEtOAcで希釈すると、表題化合物の(R) -アルコールが微細な白色粒状物として得られる。mp>255℃;IR(KBr)νmax3412 ,3318,1663,1537,1514Cm-11H NMR(DMSO-d6)δ9.17(m,1H),7.90(m,1H) ,7.64(m,1H),7.37-7.2(m,5H),7.11(m,1H),7.01(m,1H),6.93(m,1H),6 .81(m,1H),6.46(m,1H),6.14(dd,1H,J=7.4,0.9Hz),4.60("d",1H,J=15H z),4.5-4.1(m,6H),3.96(m,1H),3.72-3.54(2m,2H),2.76(m,1H),1.78(m ,1H),0.77-0.71(m,6H);19F NMR(DMSO-d6)δ主コンフォーマー(85%)-109.9 6(dd,J=256,5Hz),-122.71(dd,J=256.20Hz),副コンフォーマー(15%)-110. 45(d,痕跡量の不純物),-122.3(m,痕跡量の不純物);質量スペクトラムm/z 547( M+ + 1)。 表題化合物の調製において、脱保護/環化からの粗製材料を沸騰するCH3OH数 回分ですり砕き、表題化合物の(S)-アルコールを溶解し、幾分の不溶性重合体材 料を除去する。溶媒を真空下に除去し、残留物を沸騰するCF3CH2OH数回分ですり 砕く。ベージュ色の不溶性粉末は表題化合物の(S)-アルコールである。IR(KBr) νmax3401,3298,1678,1643,1543,1514cm-119F NMR(DMSO-d6)δ-108.94(d d,J=253,6Hz),-121.27(dd,J=253,20Hz);質量スペクトラム,m/z 575(M+ + 29),547(M+ + 1),113(100);C27H33F2N4O6の正確な質量計算値547.2368.測定値547.2344.表 題化合物の(S)-アルコールは、この特定実験では続行されない。しかし、(R)-ア ルコールと同様な方法で、これを以下の反応にかけると、最終的な表題化合物が 得られる。更に、(R)と(S)アルコール類の混合物を、同様な方法で以下の反応に かけると、最終生成物が得られる。このアルコールの最終酸化においてケトンを 生じ非対称中心が破壊されるので、これらのアルコール類の分離は重要ではない 。[9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-9-(1-メチルエチル)-β,4,7,10-テトラオキソ- N-(フェニルメチル)-2-オキサ-5-8-11-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタデカ-14 ,16,17-トリエン-12-プロパンアミドの調製 反応経路II、段階I:[9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-β-ヒドロキシ-9-(1- メチルエチル)-4,7,10-トリオキソ-N-(フェニルメチル)-2-オキサ-5.8,11-トリ アザビシクロ[12.2.2]オクタデカ-14,16,17-トリエン-12-プロパンアミド(240m g,0.439mmol)を、窒素下に激しくかきまぜながら60℃に加熱することにより、 DMSO(6mL)に溶解する。冷却後、溶液をCH2Cl2(2mL)で希釈し、氷/CH3OH浴中で -15〜-17℃に冷却する。薄いスラリーを生ずるために2M塩化オキサリル/CH2Cl2( 2.0mL)を滴加する。1時間後、Et3N(1.15mL,8.25mmol)を加え、混合物を室温 に徐々に温める。17時間後、混合物を水/EtOAcで 希釈する。有機層を分離し、水層を二度目のEtOAcで抽出する。幾分の不溶性白 色固体(18mg)があり、これは出発材料である。一緒にした有機抽出液を水、塩水 で3回洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。次に有機層を濾過し、真空中で 濃縮する。粗製白色残留物(101mg)をフラッシュ・クロマトグラフィ(19:1 Et OAc/CH3OH)で生成すると、非極性の油27mg(捨てる)と白色固体/ゲル70mgを 生ずる。EtOAc/CF3CH2OHから再結晶をくり返すと、白色ゲルを生じ、これを19:1 CH2Cl2/CH3OHで洗うと表題化合物17mgを薄いベージュ色の粉末として生ずる。 これは、主に少ないほうの[9(S),12(R)]ジアステレオマーからなるが、[9(S),12 (S)]ジアステレオマー、並びに[9(S),12(R)]ジアステレオマーの恐らく水和物を も含有している。不溶性ゲルを更に同じ溶媒混合物から更に再結晶させると、[9 (S),12(S)]ジアステレオマー5mgを微細な薄いベージュ色の粒状物として生ずる 。混合物については、IR(KBr)νmax3420,1669,1530,1514cm-119F NMR(DNSO -d6)δ[9(S),12(R)]ジアステレオマー:-105.89(d,J=263Hz),-111.90(d,J=26 3Hz);[9(S),12(S)]ジアステレオマー:-109.13(d,J=274Hz),-111.77(d,J=27 4Hz);[9(S),12(R)]覆ジアステレオマーの恐らく水和物:-105.62(d,J=271Hz) ,-123.35(d,J=271Hz)(それぞれ70:18:12混合物);質量スペクトラム(Cl.70e V),m/z 573(M+ + 29),571,545(M+ + 1),308,268,250, (100),190,91;C27H30F2N4O6の正確な質量計算値:545.2212.測定値:545.2239 .[9(S),12(S)]ジアステレオマーについては、IR(KBr)νmax3418,1667,1535, 1514cm-119F NMR(DMSO-d6)δ-109.12(d,J=274Hz);-111.77(d,J=274Hz),そ れに少量の不純物;質量スペクトラム(Cl,70eV),m/z 573(M+ + 29),545,(M+ + 1),308(100),91;C27H30F2N4O6の正確な質量計算値:545.2212.測定値:545 .2230. 実施例2 [9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-9-(1-メチルエチル)-β,4,7,10-テトラオキ ソ-N-[2-メチル-1-[(フェニルメトキシ)メチル]プロピル]-2-オキサ-5,8,11-ト リアザビシクロ [12.2.2]オクタデカ-14,16,17-トリエン-12-プロパンアミドの調 製 次の反応に必要とされる出発材料O-ベンジル-D-バリノールの調製 メタノール(60mL)中のD-バリノール(5.1g,49.4mmol)とジ-tert-ブチルジカー ボネート(10.9g,52mmol)の溶液を、室温で17時間かきまぜる。真空下に濃縮 後、フ ラツシュ・クロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/石油エーテル:3/7、R f:0.37)によって残留物を精製すると、N-tert-ブトキシカルボニル-D-バリノ ールを定量的な収量(10.07g,無色の油)で生ずる。 無水ジメチルホルムアミド(50mL)中のN-tert-ブトキシカルボニル-D-バリノー ル(10g,49.3mmol)と臭化ベンジル(5.86mL,49.3mmol)の溶液に、-5℃で窒 素下に、カリウム-tert-ブトキシド(11.06g,98.6mmol)を固体として、内部温 度が+5℃を超えないようにして、少量ずつ添加する。反応混合物を0℃で2時間 かきまぜ、酢酸エチル(2x300mL)で希釈し、1N硫酸水素カリウム(50mL)溶液と水( 250mL)で抽出し、水(2x200mL)で2回洗う。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾 燥し、濾過し、真空下に濃縮後、油をフラッシュ・クロマトグラフィ(シリカゲ ル、酢酸エチル/石油エーテル:1/9、Rf:0.42)で精製すると、N-tet-t-ブト キシカルボニル-O-ベンジル-D-バリノールを無色の油(9.95g,収率69%)とし て生ずる。 蟻酸(50mL)中のN-tert-ブトキシカルボニル-O-ベンジル-D-バリノール(9.95g ,34mmol)の溶液を室温で4時間かきまぜる。真空下に蟻酸を除去後、粘性残留 物を水(100mL)に溶解し、重炭酸ナトリウム飽和溶液(100mL)で中和し、有機材料 を酢酸エチル(2xl00 mL)で2回抽出する。有機相を水(2x200 mL)で中性にな るまで洗い、 一緒にした有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。濾過し、真空下に濃縮する と、O-ベンジル-D-バリノールをやや黄色の油(5.20g,79%)として生ずる。 反応経路I、段階C:4-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2,2-ジフルオロ-3- ヒドロキシ-5-(4-ベンジロキシ)フェニルペンタン酸エチルエステル(756mg,1. 58mmol、実施例1、反応経路I、段階Aで調製)と、4.4%蟻酸/メタノール(9m L)を窒素雰囲気下に一緒にする。パラジウムブラック(171mg)を加え、1時間か きまぜる。1時間後、次に4時間後、及び最後に2日後、それぞれ追加量のパラ ジウムブラック(80mg、378mg、及び111mg)を加える。6日後、反応物を濾過し 、濾液を真空下に濃縮する。残留物をフラッシュ・クロマトグラフィ(シリカゲ ル、シクロヘキサン/酢酸エチル、2:1、次に1:1)で精製すると、脱ベンジル化 生成物(380mg,58%)を薄い黄色のフォームとして生ずる。 反応経路I、段階D:窒素雰囲気下に、乾燥ジクロロメタン(1mL)中のO-ベン ジル-D-バリノール(600mg,3.11mmol、上で調製)の溶液に、トリメチルアルミ ニウム(2Mトルエン溶液1.55mL)を滴加する。反応物を15分かきまぜ、乾燥ジク ロロメタン(1mL)中の、上でつくられる脱ベンジル化生成物(380mg,0.976mmo l)の溶液を加える。追加量のジクロロメタン(3mL)を加え、室温で19時間かきま ぜる。乾燥テトラヒドロフラン(5mL)を加え、 3時間かきまぜる。反応物を冷たい塩酸希水溶液と酢酸エチルとの間で分配する 。層を分離し、有機層を水と塩水で洗う。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥 し、濾過し、真空下に濃縮する。反応を更に終了にもっていくために、上と同一 の条件下に、残留物を第二のアミド化反応にかける。第二の反応物を第一反応物 と同様な方法で仕上げる。残留物をフラッシュ・クロマトグラフィ(シリカゲル 、シクロヘキサン/酢酸エチル、5:3)によって精製すると、エステル出発材料 で汚染された不純な生成物(351mg)を生ずる。生成物を更に精製するために、上 の不純な生成物をメタノール(10mL)と水(0.5mL)に溶解する。水酸化リチウム・H2 O(48mg)を加え、3時間かきまぜる。次に、反応物を真空下に部分的に濃縮し 、水で希釈し、エーテルと冷たい希塩酸水溶液を加える。層を分離し、水層をエ ーテルで抽出する。有機層と抽出液を一緒にし、水、炭酸カリウム水溶液(2x) 及び塩水で洗う。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空中で濃 縮すると、アミド(ヒドロキシルでR/S比3.5:1)(266mg,51%)を生ずる。19F NMR(CDCl3)δ(R)ジアステレオマー:-115.57(dd,J=260,8Hz),-121.65(dd,J =260,17Hz);(S)ジアステレオマー:112.00(d,J=266Hz),-120.7(dd,J=26 6,18Hz). 反応経路II、段階B:上で調製されるアミド(266mg,0.496mmol)をアセトン (3mL)中で窒素雰囲気下に、 粉末炭酸カリウム(80mg,0.58mmol)と一緒にする。かきまぜた混合物に、メチ ルブロモアセテート(56μL,0.59mmol)を滴加する。反応物を3日間かきまぜ る。実施例1、反応経路II、段階Bに記載されたものと同様な方法で、生成物を 仕上げる。残留出発材料が残っている場合は、触媒量のヨウ化カリウムを加えて 、不純な生成物を上記の同じアルキル化条件にかける。24時間かきまぜる。すで に述べた仕上げ手順によって生成物を単離する。フラッシュ・クロマトグラフィ (シリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル、5:3)によって精製すると、所望 のアルキル化生成物(143mg、47%、ヒドロキシにおいてR/S比5:1)を生ずる。1 9 F NMR(CDCl3)δ(R)ジアステレオマー:-155.53(dd,J=261,7Hz),-122.06(dd, J=261,17Hz);(S)シアステレオマー:-113.83(d,J=256Hz),-127.56(dd,J=25 6,19Hz). 反応経路II、段階C:上で調製されるアルキル化生成物(143mg,0.235mmol) を蟻酸(3mL,96%)と一緒にし、反応物を室温で1.5時間かきまぜる。反応物を 真空下に濃縮し、酢酸エチルと重炭酸ナトリウム希水溶液との間で残留物を分配 する。有機層を分離し、水(2x)で洗う。真空下に濃縮すると、脱保護アミン( 114mg,95%)を生ずる。 反応経路II、段階D:0℃で、上の脱保護アミン(114mg)、1-ヒドロキシベン ゾトリアソール水塩(38mg,0. 25mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(55m g,0.29mmol)、N-メチルモルホリン(28μL.0.25mmol)及びBoc・gly・val(69m g,0.25mmol)をジクロロメタン/ジメチルホルムアミド中で一緒にする。反応 物を室温に温め、16時間後、混合物を水中に注ぎ、EtOAcで2回抽出する。一緒 にした抽出液を希HCl水溶液、NaHCO3、及び塩水で洗い、無水硫酸マグネシウム で乾燥する。有機層を濾過し、真空下に濃縮する。残留物をフラッシュ・クロマ トグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル/シクロヘキサン、70:30)に続いて、シ クロヘキサン/酢酸エチルからの再結晶によって精製すると、所望のアミド(13 7mg,76%)を微細な白色粒状物として生ずる。mp 161.5-163.5℃;IR(KBr)νma x 1696,1653,1514cm-11H NMR(CDCl3)δ7.37-7.26(m,5H),7.11(d,2H,J=8. 6Hz),6.9(m,2H),6.78(d,2H,J=8.6Hz),6.62(bd,1H)5.44(m,1H),4.86(bs ,1H),4.60(s,2H),4.54(d,1H,J=11.9Hz),4.46(d,1H,J=11.9Hz),4.4-4. 3(m,1H),4.2-4.03(m,2H),3.9-3.75(m,2H),3.81(s,3H),3.67-3.59(m,2H ),3.49(dd,1H,J=10.0,3.8Hz),2.89(見かけのダブレット,2H),2.15-1.92( m,2H),1.45(s,9H),0.94(d,6H,J=6.75Hz),0.88(d,3H,J=6.7Hz),0.84(d ,3H,J=6.6Hz);19F NMR(CDCl3)δ-116.78(d,J=258Hz),-120.16(dd,J=258, 9 Hz);質量スペクトラム(FAB),m/z 765(M+ + 1), 709,665,509(100),419,382. 応経路II、段階E及びF:上で調製されるアミド(137mg,0.179mmol)をメタ ノール(4.5mL)と水(0.5mL)中で水酸化リチウム・H2O(12mg,0.29mmol)と一緒 にする。反応物を3時間かきまぜる。次に、反応物を真空下に濃縮する。残留物 を水に溶解する。水溶液をエーテルで洗浄し、EtOAcで覆い、激しく攪拌しなが ら0.1NNaHSO4の添加によって酸性化する。有機層を分離し、水層をEtOAcの第二 の量で抽出する。一緒にした有機層を塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥 する。有機層を真空下に濃縮すると対応する酸を生じ、これをCH2Cl2(3mL)に溶 解する。この攪拌溶液に、窒素下にC6F5OH(40μL,0.35mmol)とEDC(45mg,0.23m mol)を加える。1日後、混合物を水で希釈し、濾過すると、所望のペンタフルオ ロフェニルエステル(161mg,98%)を微細な白色粒状物として生ずる。シクロ ヘキサン/酢酸エチルから再結晶させると、ペンタフルオロフェニルエステルを 生ずる。mp 139.5-143℃;IR(KBr)νmax3416,3376,3312,1697,1661,1522, 1171,1121,1078,997cm-11H NMR(CDCl3)δ7.39-7.25(m,5H),7.16(d,2H, J=8.5 Hz),6.94-6.78(m,2H),6.86(d,2H,J=8.6 Hz),6.57(d,1H,J=9.0Hz) ,5.24(nm,1H),4.96(s,2H),4.74(nm,1H),4.54(d,1H,J=11.9Hz),4.45(d ,1H,J=11.9Hz),4.30(m,1H),4.19-3.99(m,2H),3.9-3.79 (m,1H),3.73(dd,1H,J=18.2,5.6Hz),3.64(m,2H),3.49(m,1H),2.91(見 かけの狭いd,2H),2.11(m,1H),1.99(m,1H),1.45(s,9H),0.94(d,3H,J=6 .7Hz),0.93(d,3H,J=6.75Hz),0.89(d,3H,J=6.75Hz),0.84(d,3H,J=6.95H z);19F NMR(CDCl3)δ-116.65(d,1F,J=259Hz),-120.28(dd,1F,J=262,9Hz) ,-152.68(d,2F,J=18 Hz),-157.39(t,1F,J=22Hz),-162.13(dd,2F,J=22 ,18Hz);質量スペクトラム(FAB),m/z 917(M+ + 1),861,817,661(100),571 ,534,360,331,173. 反応経路II、段階G及びH:上で調製されるペンタフルオロフェニルエステル (155mg,0.169mmol)を蟻酸(4.5mL,96%)と一緒にし、2時間かきまぜる。 反応物を真空下に濃縮する。塩化メチレン(50mL)と飽和重炭酸ナトリウム(50mL) を加える。反応物を3日間かきまぜる。酢酸エチルを加え、微細なフリット状の ガラスフィルターに通して濾過する。ゲルを水洗する。濾液中の有機層を分離し 、水洗(3x)し、真空下に濃縮する。残留物をフラッシュ・クロマトグラフィ( シリカゲル、95%メタノール/酢酸エチル)によって精製すると、マクロ環式ア ルコール(9mg,ヒドロキシルで8%(R)ジアステレオマー)をろうのような白色 固体として生ずる。1H NMR(CD3OD)δ7.42-7.27(m,5H),7.23(m,1H),7.00(m, 1H),6.91(m,1H),6.58(m,1H),4.71(d,1H,J=16.0Hz),4.65-4.5(m,1H) ,4.59(d,1H,J=12.1Hz),4.56 (d,1H,J=15.6Hz),4.54(d,1H,J=12.1Hz),4.24(m,1H),4.08-4.01(m,2H) ,3.94(狭域m,1H),3.70-3.57(m,3H),2.93(dd,1H,J=13.2,3.4Hz),2.73( dd,1H,J=13.1,12.5Hz),2.01(m,1H),1.89(m,1H),1.01(d,3H,J=6.2Hz) ,0.99(d,3H,J=5.9Hz),0.91(d,3H,J=6.9Hz),0.87(d,3H,J=6.8Hz);19F NMR(CD3OD)δ-114.75(dd,J=258,9Hz),-121.97(dd,J=258,1Hz). 反応経路II、段階I:1:1塩化メチレン/アセトニトリル(8mL)中の、上で調製 されるマクロ環式アルコール(9mg,0.014mmol)のかきまぜた溶液に、窒素下に デス−マーチン・ペリオジナン(30mg,0.071mmol)を加える。生ずる懸濁液を 室温で3日間かきまぜる。次に、混合物を酢酸エチル/重炭酸ナトリウム水溶液 及びチオ硫酸ナトリウム水溶液で希釈する。10分後、有機層を分離し、水洗し、 真空下に濃縮すると、回収されたアルコール、ケトン、及びケトン水和物の混合 物を生ずる。混合物を3:1アセトニトリル/塩化メチレン(4mL)中で、ペリオジナ ン(30mg,0.071mmol)を使用する酸化反応に再びかける。7日後、混合物を上 のとおりに仕上げると、表題化合物と表題化合物の水塩との混合物(計6mg)を 白色固体として生ずる。19F NMR(CD3CN)δケトン:-111.93及び-111.96(2s,ABパ ターンの内部ピーク),ケトン水塩:-115.36(d,J=257Hz),-119.02(d,J=257Hz ). 実施例3N-ベンジル-3-(6-ベンジル-9-イソプロピル-4,7,10-トリオキソ-2-オキサ-5,8,1 1-トリアザ-ビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17),14(18),15-トリエン-12-イル)- 2,2-ジフルオロ-3-オキソ-プロピオンアミドの調製 反応経路II、段階C及びD:トリフルオロ酢酸(TFA)(4mL)中の[3ξ,4(S)]-2,4 ,5-トリデオキシ-4-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-2,2-ジフル オロ-5-[4-[2-メトキシ-2-(オキソ)エトキシ]フェニル]-N-(フェニルメチル)-L- グリセロ-ペントンアミド(0.790mmol、実施例1、反応経路II、段階Bで調製) の溶液を窒素下に2時間かきまぜる。溶液を真空中で濃縮し、残留物をEtOAcに 2回溶解し、再び濃縮する。生ずるTFA塩を窒素下にかきまぜながら、1:1 CH2Cl2 /DMF(3mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水塩(HOBT)(128mg,0.84 mmol)、N-ヒドロキシモルホリン(NMM)(190μL,1.73mmol)、Boc-phe-val-OH(0. 84mmol)、及びEDC(168mg,0.88mmol)をこの順序で加える。3日後、混合物を水 中に注ぎ、EtOAcで2回抽出する。一緒にした抽出液を希H Cl水溶液、NaHCO3、及び塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層 を真空下に濃縮すると、所望のアミドを生ずる。 反応経路II、段階E及びF:19:1 CH3OH/H2O(20mL)中の上で調製されるアミ ド(0.589mmol)のかきまぜた懸濁液に、LiOH・H2O(34mg,0.81mmol)を加える 。2時間後、溶液を真空中で濃縮する。残留物を水に溶解する。水溶液をエーテ ルで洗い、EtOAcで覆い、激しくかきまぜながら、0.1N NaHSO4(10mL)の添加によ って酸性化する。有機層を分離し、水層を第二の量のEtOAcで抽出する。一緒に した有機層を塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を真空下に 濃縮すると、対応する酸を生じ、これをCH2Cl2(5mL)に溶解する。このかきまぜ た溶液に、窒素下にC6F5OH(139mg,0.755mmol)とEDC(140mg,0.73mmol)を加 える。1日後、混合物を水で希釈し、濾過し、固体を水とエーテルで洗うと、所 望のペンタフルオロフェニルエステルを生ずる。その代わりに、所望のペンタフ ルオロフェニルエステルは、この技術で周知の抽出法によって単離できる。 反応経路II、段階G及びH:上で調製されるペンタフルオロフェニルエステル をかきまぜながら、4N HCl/ジオキサン(16mL)に懸濁する。2時間後、溶媒とHCl を真空中で除去し、残留固体/ゲルを激しくかきまぜながら3日間、NaHCO3/CH2 Cl2希水溶液に懸濁する。混合物を 濾過し、固体を水とエーテルで洗う。固体のほとんどを溶解するのにちょうど十 分なCF3CH2OHとともに、熱いEtOAcを加える。濾過助剤に通して濾過し、真空下 に濃縮すると、所望のマクロ環式アルコールを生ずる。 反応経路II、段階I:1:1塩化メチレン/アセトニトリル(8mL)中の、上で調製 されるマクロ環式アルコール(0.014mmol)のかきまぜた溶液に、窒素下に、デ ス−マーチン・ペリオジナン(60mg,0.14mmol)を加える。生ずる懸濁液を室温 で3日間かきまぜる。次に、混合物を酢酸エチル/重炭酸ナトリウム水溶液とチ オ硫酸ナトリウムで希釈する。10分後、有機層を分離し、水洗し、真空下に濃縮 すると、表題化合物を生ずる。実施例4 3-[12-ベンジルカルバモイル-ジフルオロ-アセチル)-9-イソプロピル-4,7,10-ト リオキソ-2-オキサ-5-8-11-トリアザ-ビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17),14(18 ),15-トリエン-6-イル)-プロピオン酸の調製 反応経路II、段階C:トリフルオロ酢酸(TFA)(4mL)中の[3ξ,4(S)]-2,4,5-ト リデオキシ-4-[[(1,1-ジメチル エトキシ)カルボニル]アミノ]-2,2-ジフルオロ-5-[4-[2-メトキシ-2-(オキソ)エ トキシ]フェニル]-N-(フェニルメチル)-L-グリセロ-ペントンアミド(0.790mmol 、実施例1、反応経路II、段階Bで調製)の溶液を窒素下に2時間かきまぜる。 溶液を真空中で濃縮し、残留物をEtOAcに2回溶解し、再び濃縮すると、脱保護 アミンのTFA塩を生ずる。 反応経路III、段階A:TFA塩を窒素下にかきまぜながら、1:1 CH2Cl2/DMF(3mL )に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水塩(HOBT)(128mg,0.84mmol)、N- メチルモルホリン(NMM)(190μL,1.73mmol)、Boc-val-OH(0.84mmol)、及びEDC(1 68mg,0.88mmol)をこの順序で加える。3日後、混合物を水中に注ぎ、EtOAcで2 回抽出する。一緒にした抽出液を希HCl水溶液、NaHCO3、及び塩水で洗い、無水 硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を真空下に濃縮すると、所望のアミドを生 ずる。 反応経路III、段階B及びC:トリフルオロ酢酸(TFA)(4mL)中の上で調製され るアミド(0.79mmol)の溶液を、窒素下に2時間かきまぜる。溶液を真空中で濃縮 し、残留物をEtOAcに2回溶解し、再び濃縮すると、脱保護アミンのTFA塩を生ず る。脱保護アミンのTFA塩を窒素下にかきまぜながら、1:1 CH2Cl2/DMF(3mL)に溶 解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水塩(HOBT)(128mg,0.84mmol)、N-メチ ルモルホリン(NMM)(190μL,1.73mmol)、 Nα-FMOC-γ-tert-ブチルエステル-glu-OH(0.84mmol)、及びEDC(168mg,0.88mmo l)をこの順序で加える。3日後、混合物を水中に注ぎ、EtOAcで2回抽出する。 一緒にした抽出液を希HCl水溶液、NaHCO3、及び塩水で洗い、無水硫酸マグネシ ウムで乾燥する。有機層を真空下に濃縮すると、所望のアミドを生ずる。代わりの環化法: 上で調製されるアミド(0.6mmol)をメタノール/水(19:1)中に溶解し、か きまぜながら水酸化リチウム・H2O(1.2mmol)を加える。5時間後、反応物を水 で希釈し、エーテルですすぐ。水層を0.1N重硫酸ナトリウム水溶液でpH4.5-5に 酸性化する。次に、酸性化された水層を酢酸エチルで抽出する。有機層を無水硫 酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、真空下に濃縮すると、下に示す所望の酸/脱 保護アミンを生ずる。 上で調製される酸/脱保護アミン(0.70mmol)を窒素下にかきまぜながら、1:1 CH2Cl2/DMF(3mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水塩(HOBT)(128mg ,0.84mmol)、N-メチルモルホリン(NMM)(95μL,0.87mmol)、 及びEDC(168mg,0.88mmol)をこの順序で加える。3日後、混合物を水中に注ぎ、 EtOAcで2回抽出する。一緒にした抽出液を希HCl水溶液、NaHCO3、及び塩水で洗 い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を真空下に濃縮すると、マクロ環 式アルコールを生ずる。 反応経路II、段階I:1:1塩化メチレン/アセトニトリル(8mL)中の、上で調製 されるマクロ環式アルコール(0.014mmol)のかきまぜた溶液に、窒素下に、デ ス−マーチン・ペリオジナン(60mg,0.14mmol)を加える。生ずる懸濁液を室温 で3日間かきまぜる。次に、混合物を酢酸エチル/重炭酸ナトリウム水溶液とチ オ硫酸ナトリウムで希釈する。10分後、有機層を分離し、水洗し、真空下に濃縮 すると、ケトンを生ずる。 反応経路II、段階J:上で調製されるケトン(0.013mmol)を塩化メチレン(4m L)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を加える。反応物を室温で3時間かきまぜ 、次に真空下に濃縮すると、表題化合物を生ずる。実施例5 3-[6-(4-アミノ-ブチル)-9-イソプロピル-4,7,10-トリオキソ-2-オキサ-5,8,11- トリアザ-ビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17),14(18),15-トリエン-12-イル]-N- ベンジル-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-プロピオンアミドの調製 反応経路II、段階C及びD:トリフルオロ酢酸(TFA)(4mL)中の[3ξ,4(S)]-2,4 ,5-トリデオキシ-4-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]アミノ]-2,2-ジフル オロ-5-[4-[2-メトキシ-2-(オキソ)エトキシ]フェニル]-N-(フェニルメチル)-L- グリセロ-ペントンアミド(0.790mmol、実施例1、反応経路II、段階Bで調製) の溶液を窒素下に2時間かきまぜる。溶液を真空中で濃縮し、残留物をEtOAcに 2回溶解し、再び濃縮する。生ずるTFA塩を窒素下にかきまぜながら、1:1 CH2Cl2 /DMF(3mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水塩(HOBT)(128mg,0.84 mmol)、N-メチルモルホリン(NMM)(190μL,1.73mmol)、Nα-t-Boc-Nε-Cbz-L-Ly s-val-OH(0.84mmol)、及びEDC(168mg,0.88mmol)をこの順序で加える。1日後、 混合物を水中に注ぎ、EtOAcで2回抽出する。一緒にした抽出液を希HCl水溶液、 NaHCO3、及び塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を真空下に 濃縮すると、所望のアミドを生ずる。 反応経路II、段階E及びF:19:1 CH3OH/H2O(20mL)中の上で調製されるアミ ド(0.589mmol)のかきまぜた 懸濁液に、LiOH・H2O(34mg,0.81mmol)を加える。2時間後、溶液を真空中で濃 縮する。残留物を水に溶解する。水溶液をエーテルで洗い、EtOAcて覆い、激し くかきまぜながら、0.1N NaHSO4(10mL)の添加によって酸性化する。有機層を分 離し、水層を第二部分のEtOAcで抽出する。一緒にした有機層を塩水で洗い、無 水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を真空下に濃縮すると、対応する酸を生 じ、これをCH2Cl2(5mL)に溶解する。このかきまぜた溶液に、窒素下にC6F5OH(1 39mg,0.755mmol)とEDC(140mg,0.73mmol)を加える。1日後、混合物を水で 希釈し、濾過し、固体を水とエーテルで洗うと、所望のペンタフルオロフェニル エステルを生ずる。その代わりに、所望のペンタフルオロフェニルエステルは、 この技術で周知の抽出法によって単離できる。 反応経路II、段階G及びH:上で調製されるペンタフルオロフェニルエステル をかきまぜながら、4N HCl/ジオキサン(16mL)に懸濁する。2時間後、溶媒とHCl を真空中で除去し、残留固体/ゲルを激しくかきまぜながら3日間、NaHCO3/CH2 Cl2希水溶液に懸濁する。混合物を濾過し、固体を水とエーテルで洗う。固体の ほとんどを溶解するのにちょうど十分なCF3CH2OHとともに、熱いEtOAcを加える 。濾過助剤に通して濾過し、真空下に濃縮すると、所望のマクロ環式アルコール を生ずる。 反応経路II、段階I:1:1塩化メチレン/アセトニト リル(8mL)中の、上で調製されるマクロ環式アルコール(0.014mmol)のかきまぜ た溶液に、窒素下に、デス−マーチン・ペリオジナン(60mg,0.14mmol)を加え る。生ずる懸濁液を室温で3日間かきまぜる。次に、混合物を酢酸エチル/重炭 酸ナトリウム水溶液とチオ硫酸ナトリウムで希釈する。10分後、有機層を分離し 、水洗し、真空下に濃縮すると、所望のケトンを生ずる。 反応経路II、段階J:4.4%HCO2H/メタノール(5mL)中のPdブラック(10mg)のか きまぜた懸濁液に、上で調製されるケトン(0.014mmol)を加える。4時間後、 反応混合物を濾過し、濾液を真空下に濃縮すると、表題化合物を生ずる。実施例6 N-ベンジル-3-[6-(2-カルバモイルエチル)-9-イソプロピル-4,7,10-トリオキソ- 2-オキサ-5,8,11−トリアザビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17),14(18),15-トリ エン-12-イル]-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-プロピオンアミドの調製 反応経路II、段階C及びD:トリフルオロ酢酸(TFA) (4mL)中の[3ξ,4(S)]-2,4,5-トリデオキシ-4-[[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボ ニル]アミノ]-2,2-ジフルオロ-5-[4-[2-メトキシ-2-(オキソ)エトキシ]フェニル ]-N-(フェニルメチル)-L-グリセロ-ペントンアミド(0.790mmol、実施例1、反 応経路II、段階Bで調製)の溶液を窒素下に2時問かきまぜる。溶液を真空中で 濃縮し、残留物をEtOAcに2回溶解し、再び濃縮する。生ずるTFA塩を窒素下にか きまぜながら、1:1 CH2Cl2/DMF(3mL)に溶解し、1-ヒドロキシペンゾトリアゾー ル水塩(HOBT)(128mg,0.84mmol)、N-メチルモルホリン(NMM)(190μL,1.73mmol) 、Boc-gln-val-OH(0.84mmol)、及びEDC(168mg,0.88mmol)をこの順序で加える。 1日後、混合物を水中に注ぎ、EtOAcで2回抽出する。一緒にした抽出液を希HCl 水溶液、NaHCO3、及び塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を 真空下に濃縮すると、所望のアミドを生ずる。 反応経路II、段階E及びF:19:1 CH3OH/H2O(20mL)中の上で調製されるアミド (0.589mmol)のかきまぜた懸濁液に、LiOH・H2O(34mg,0.81mmol)を加える。 2時間後、溶液を真空中で濃縮する。残留物を水に溶解する。水溶液をエーテル で洗い、EtOAcで覆い、激しくかきまぜながら、0.1N NaHSO4(10mL)の添加によっ て酸性化する。有機層を分離し、水層を第二部分のEtOAcで抽出する。一緒にし た有機層を塩水で洗い、無水硫酸マグネシ ウムで乾燥する。有機層を真空下に濃縮すると、対応する酸を生じ、これをCH2C l2(5mL)に溶解する。このかきまぜた溶液に、窒素下にC6F5OH(139mg,0.755mmo l)とEDC(140mg,0.73mmol)を加える。1日後、混合物を水で希釈し、濾過し 、固体を水とエーテルで洗うと、所望のペンタフルオロフェニルエステルを生ず る。その代わりに、所望のペンタフルオロフェニルエステルは、この技術で周知 の抽出法によって単離できる。 反応経路II、段階G及びH:上で調製されるペンタフルオロフェニルエステル をかきまぜながら、4N HCl/ジオキサン(16mL)に懸濁する。2時間後、溶媒とHCl を真空中で除去し、残留固体/ゲルを激しくかきまぜながら3日間、NaHCO3/CH2 Cl2希水溶液に懸濁する。混合物を濾過し、固体を水とエーテルで洗う。固体の ほとんどを溶解するのにちょうど十分なCF3CH2OHとともに、熱いEtOAcを加える 。濾過助剤に通して濾過し、真空下に濃縮すると、所望のマクロ環式アルコール を生ずる。 反応経路II、段階I:1:1塩化メチレン/アセトニトリル(8mL)中の、上で調製 されるマクロ環式アルコール(0.014mmol)のかきまぜた溶液に、窒素下に、デ ス−マーチン・ペリオジナン(60mg,0.14mmol)を加える。生ずる懸濁液を室温 で3日間かきまぜる。次に、混合物を酢酸エチル/重炭酸ナトリウム水溶液とチ オ硫酸ナトリウムで希釈する。10分後、有機層を分離し、水洗し、 真空下に濃縮すると、表題化合物を生ずる。 更に一つの態様において、本発明は式(I)の抗ウイルス有効量を患者に投与す ることからなる、ウイルス感染症にかかった患者の処置法を提供している。 本明細書で使用される「ウイルス感染症」という用語は、細胞のウイルスによ る形質転換、ウイルス複製及び増殖を特徴とする異常な状態又は症状をさす。式 (I)化合物での処置が特に有用であるようなウイルス感染症は、限定されるもの ではないが、HTLV-I、HTLV-II、HTLV-III(HIVウイルス)、ネズミ白血病ウイル ス、ネコ白血病ウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、トリ肉腫ウイルス等の ようなレトロウイルスを包含する。更に、式(I)化合物による治療は、広範囲のH IV感染症状態、例えば症候性及び無症候性の、エイズ、ARC(エイズ関連の複合 疾患)、及びHIVへの実際の接触又は接触した可能性がある場合の処置に有用で あろう。例えば、本発明化合物類は、輸血、偶発的な針窄刺、又は外科手術中に おける患者の血液への接触等による過去のHIV接触の疑いの後の感染予防に有用 である。 式(I)化合物の「抗ウイルス有効量」は、患者への単回又は反復投与量の投与 によって、処置の非存在下に予測される以上にウイルスの増殖を抑制し、又は患 者の生存率を延ばすのに有効な量を指す。本明細書で使用される「ウイルス感染 症の抑制」とは、ウイルスによる細胞 の形質転換又は複製及び増殖を鈍化、中断、阻止又は停止させることを指し、必 ずしもウイルスの全面的排除を意味しない。 更に本発明は、必要な患者で、HIVプロテアーゼを阻害する方法を提供してお り、この方法は、式(I)化合物の阻害有効量を患者に投与することを含めてなる 。 HTLV-IIIのようなレトロウイルスにかかった患者は、式(I)化合物のようなHIV プロテアーゼ阻害剤を必要としていることが理解される。 本明細書で使用される用語の「患者」とは、特定のウイルス感染症にかかった 哺乳類などの温血動物を指す。この用語の「患者」の範囲内には、ヒト、ハツカ ネズミ、及びラットが含まれると理解される。 式(I)化合物を患者に投与すると、患者においてHIVプロテアーゼの阻害をもた らす。このため、式(I)化合物で患者を処置することにより、HTLV-IIIのような レトロウイルスが阻止又は抑制される。 HIVプロテアーゼが病気の進行における寄与因子としての意味をもつような、 あるウイルス感染症に患者がかかっている場合、患者は式(I)化合物のようなHIV プロテアーゼを阻害する試薬での処置を必要としている。 標準の臨床及び実験室試験及び手順に基づいて、当業者としての観察している 診断者は、式(I)化合物などのHIVプロテアーゼを阻害する薬剤で処置する必 要のあ る患者を容易に同定できる。 式(I)化合物の「阻害有効量」は、患者に単回又は反復投与した時に、HIV プロテアーゼの阻害を与えるのに有効な量である。 式(I)化合物の「有効量」は、式(I)の化合物の項ウイルス有効量又は抑制有効 量をさしている。有効量は、既知の技術の使用及び類似状況下で得られる結果を 観察することによって、当業者としての観察する診断者によって容易に決定でき る。有効投与量又は適量を決定するに当たって、いくつかの要因が観察する診断 者によって考慮され、それらの要因には、限定されるものではないが、哺乳類の 種、その大きさ、年齢、一般的健康状態、特定の関与するウイルス感染症、ウイ ルス感染症のひどさの程度又は関与の程度、個々の患者の応答、投与される特定 の化合物、投与形式、投与される製剤の生物利用特性、選ばれる最適投与計画、 併用する医薬の使用、及び他の関連する状況が含まれる。 式(I)化合物の有効量は、一日体重キログラム当たりのミリグラム(mg/kg/日) で約0.1〜約100である。好ましい量は約0.5mg/kg/日〜約10mg/kg/日の範囲にあ ると予測される。 ウイルス感染症にかかった患者を処置するには、式(I)化合物は、経口及び非 経口経路を含めて、有効量で化合物を生物利用可能とするような任意の形式又は 方式で投 与できる。例えば、式(I)化合物は、経口、皮下、筋肉内、静脈内、経皮、鼻内 、直腸経由等で投与できる。経口投与が一般に好ましい。処方剤を調製する当業 者は、選択される化合物の特性、処置されるウイルス感染症、感染症の段階、及 び他の関連する条件等の、個々の特徴に応じて、適当な投与形式及び方式を容易 に選択できる。 式(I)化合物は、単独で、又は製薬上受入れられる担体又は付形剤と組合わせ て製剤組成物の形で投与できる。その割合と性質は、選択される化合物の溶解性 及び化学的性質、選ばれた投与経路、標準の製剤実施方法によって決定される。 本発明の化合物はそれら自体有効であるが、安定性、結晶化の便宜、溶解度の増 加などの目的の為に、それらの製薬上受入れられる酸付加塩の形態で処方及び投 与できる。 別の具体例で本発明は、1以上の不活性担体と混合又はその他の方法で組み合 せた、式(I)の化合物から成る組成物を提供する。これらの組成物は例えば検定 標準として、バルク輸送をする都合のよい手段として、又は製剤組成物として有 用である。式(I)の化合物の検定できる量は、標準の検定手順及び技術によって 容易に測定でき、当業者によく知られ認められた量である。式(I)の化合物の検 定可能な量は一般に、重量で組成物の約0.001%〜約75%で変化する。不活性担 体は、式(I)の化合物を分解させない、又はその他の方法で共有結合的に反応 しない任意の物質であり得る。適当な不活性担体の例は、水、水性緩衝液類、例 えば高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)分析中で一般に有用であるもの、有 機溶媒、例えばアセトニトリル、酢酸エチル、ヘキサンなど、及び製薬上受入れ られる担体又は付形剤である。 より詳しくは本発明は、1又はそれ以上の製薬上受入れられる担体又は付形剤 と混合又はその他の方法で組合わせた、式(I)の化合物の治療上有効量を含んで いる製剤組成物を提供する。 製剤組成物は、製薬分野でよく知られた方法で造られる。担体又は付形剤は、 固体、半固体又は液体物質であって、活性成分のビヒクルまたは媒体として役立 ち得るものである。適当な担体又は付形剤は、この分野でよく知られている。製 剤組成物は、経口又は非経口用途に適合化でき、錠剤、カプセル剤、坐薬、溶液 、懸濁液などの形態で患者に投与できる。 本発明の化合物は、経口的に、例えば不活性希釈剤又は食用担体と共に投与で きる。これらは、ゼラチンカプセル中に封入されるか、又は錠剤に圧縮できる。 経口治療投与の目的の為には化合物は佐薬と共に混入することができ、錠剤、ト ローチ、カプセル、エルキシル、坐薬、シロップ、ウエハー、チューインガムな どの形態で使用される。これらの製剤は少なくとも4%の本発明の化合物、即ち 活性成分を含有すべきであるが、特定の形態に 依存して変化することができ、投与単位の4〜70重量%が都合がよい。組成物中 に存在する化合物の量は、適当な投与が得られる量である。本発明に従う好まし い組成物及び製剤は、経口投与単位系が本発明の化合物5.0〜300mgを含有するよ うに製造される。 錠剤、丸薬、カプセル、トローチなども1又はそれ以上の次の助剤を含有でき る。微結晶セルロース、トラガカントガム、又はゼラチンなどの結合剤、澱粉又 は乳糖などの佐薬、アルギン酸、プライモゲル、コーンスターチなどの崩壊剤、 ステアリン酸マグネシウム又はステロテックス等の潤滑剤、コロイド状二酸化珪 素などの滑剤、ショ糖又はサッカリンなどの甘味剤を加えることができ、又はペ パーミント、サリチル酸メチル又はオレンジフレーバーなどの風味剤を加えるこ とができる。投与単位形がカプセルである時は、上記の種類の材料に加えて、ポ リエチレングリコール又は脂肪油などの液体担体を含有できる。他の投与単位形 は、他の種々の材料であって、投与単位の物理的な形態を変えるもの、例えば被 膜を含有できる。このように錠剤又は丸薬は砂糖、シェラック又は他の腸溶皮剤 で被覆できる。シロップは本発明の化合物に加えて甘味剤としてショ糖を、そし てある種の防腐剤、染料及び着色剤、及びフレーバーを含有できる。これらの種 々の組成物を製造するのに使用する材料は、製薬上純粋で、使用される量で無毒 であるべきである。 非経口治療投与の目的の為には、本発明の化合物は溶液又は懸濁液に混入でき る。それらの製剤は少なくとも0.1%の本発明の化合物を含有すべきであるが、0 .1と約50重量%の間で変化できる。本発明の化合物のそのような組成物中に存在 する量は、適当な適量が得られる量である。本発明に従う好ましい組成物及び製 剤は、非経口投与単位が本発明の化合物を5.0〜100mgの間で含有するように造ら れる。 溶液又は懸濁液は、1又はそれ以上の次の助剤を含む。滅菌希釈剤、例えば注 射用水、食塩水溶液、不揮発油、ポリエチレン グリコール、グリセリン、プロ ピレングリコール又は他の合成溶媒、抗細菌剤、例えばペンジルアルコール又は メチル パラベン、抗酸化剤、例えばアスコルビン酸又は重亜硫酸ナトリウム、 キレート化剤、例えばエチレンジアミン四酢酸、緩衝剤、例えばアセテート類、 シトレート類又はホスフェート類、及び等張性の調節の為の試薬、例えば塩化ナ トリウム又はデキストロース。非経口製剤は、アンプル、使い捨て注射器、又は ガラス又はプラスチック製の複数投与バイアル中に封入できる。 本発明はまた、PNPアーゼ阻害剤を加えて、又は加えずに、又はDDI及びPNPア ーゼ阻害剤との併用療法において、HIVプロテアーゼ阻害性化合物類と、エイズ 治療に有用な一つ以上の薬剤との組合せ、例えばHIV-1とHIV-2 ウイルス感染症の処置に適した既知の抗ウイルス剤、例えばAZTとの組合せにも 関する。 本発明化合物類は、以下の手法を用いで、HIV-プロテアーゼ阻害について検定 できる。 レトロウイルス酵素の調製と プロテアーゼ阻害の検定 A) レトロウイルス酵素の調製 組替え型プロテアーゼを調製するには、シー・ゲネット(C.Guenet)ら、Europ ean Journal of Pharmacology,Molecular Parmacology Section,172巻443-451 頁(1989年)の刊行物に記載された研究により、HIVプロテアーゼは大腸菌によっ て発現される。ダーク・ピー・エル(Darke,P.L.)ら、J.Biol.Chem.256巻230 7頁(1989年)に従って、組替え酵素を部分的に精製する。 B) 酵素検定 部分的に精製されたプロテアーゼの特異的活性は、蛋白質mg当たり10-100単位 の範囲にある(1単位は、検定条件下に37℃で、1分間あたりH-Ser-Gln-Asn-Ty r-Pro-lle-Val-NH2の1モルを切断する量の酵素として定義される)。HIV-1は、 オクタペプチドのH-Ser-Gln-Asn-Tyr-Pro-lle-Val-NH2に対して検定される。反 応は、0.05M酢酸ナトリウム、0.5M塩化ナトリウム、1mM EDTA、0.5%BSA、5%エ チレングリコール、10%グリセロールを含有する緩衝液(pH 5.5)0.1mL中で実施 される。37℃で1時 間の培養時間後、過塩素酸(最終濃度0.4M)で停止させて反応を止め、5分間の 遠心分離(エッペンドルフ)にかける。反応生成物のH-Ser-Gln-Asn-Tyr-OH(P1) とH-Pro-lle-Val-NH2(P2)は、C18カラム(ウルトラスフィアODS,4.6 x 150mm ,5mm,ベックマン社)上でのHPLCによって、対応するピーク面積の積分(integr ation)によって分析される。溶離は、アセトニトリル勾配(5%アセトニトリル (pH3.0)から60%アセトニトリル(pH 3.0)まで10分間、流量毎分1mL;滞留 時間:P1=6分、P2=7分、及びS=8.3分)で実施される。Ki値はディクソン のプロット[1/v対[I]、シーガル・アイ・エッチ(Segal,I.H.)、Enzyme Kineti cs 109巻(1975年)を参照]から決定される。[(9S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-9- (1-メチルエチル)-β,4,7,10-テトラオキソ-N-(フェニルメチル)-2-オキサ-5.8, 11-トリアザビシクロ[12,2.2]オクタデカ-14,16,17-トリエン-12-プロパンアミ ドのKi値=10-30 nM。 上に参照された手順に従い、また他の手法を利用して、更に上記の病状の治療 に有用であることが知られた化合物類と比較して、当業者に本発明を実施できる ように、妥当な材料が入手できると考えられる。 特定の全般的な有用性をもつ構造的に関連のある化合物の任意の群の場合のよ うに、最終用途への応用において、ある基と立体配置が式(I)化合物類にとって 好まし い。 Xが1である場合の式(I)化合物類が、一般的に好ましい。P3が-CH2CO2H,-C H2CONH2,-CH2(CH2)3NH2,-CH2CH2CO2H,-CH2CH2CONH2,ベンジル、及び である場合の式(I)化合物類が、一般的に好ましい。P2が-CH(CH3)2、シクロペ ンチル、及びフェニルである場合の式(I)化合物類が、一般的に好ましい。P3が 結合している環式構造中の炭素原子についての立体配置がD型立体配置である場 合の式(I)化合物類が、一般的に好ましい。R1が水素、及びR2がベンジル、2- ピリジル、3-ピリジル、及び である場合の式(I)化合物類が、一般的に好ましい。 本発明による化合物類の例は、以下のものである。 1) [9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-9-(1-メチルエチル)-β.4,7,10-テト ラオキソ-N-(フェニルメチル)-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オク タデカ-14,16,17-トリエン-12プロパンアミド 2) [9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-9-(1-メチルエチル)-β,4,7,10-テト ラオキソ-N-[2-メチル-1-[(フェ ニルメトキシ)メチル]プロピル]-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オ クタデカ-14,16,17-トリエン-12-プロパンアミド; 3) N-ベンジル-3-(6-ベンジル-9-イソプロピル-4,7,10-トリオキソ-2-オキ サ-5,8,11-トリアザ-ビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17),14(18),15-トリエン-1 2-イル)-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-プロピオンアミド; 4) 3-[12-ベンジルカルバモイル-ジフルオロ-アセチル)-9-イソプロピル-4 ,7,10-トリオキソ-2-オキサ-5,8,11-トリアザ-ビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(1 7),14(18),15-トリエン-6-イル)-プロピオン酸; 5) 3-[6-(4-アミノ-ブチル)-9-イソプロピル-4,7,10-トリオキソ-2-オキサ -5.8.11-トリアザ-ビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17),14(18),15-トリエン-12- イル]-N-ベンジル-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-プロピオンアミド; 6) N-ベンジル-3-[6-(2-カルバモイルエチル)-9-イソプロピル-4,7,10-ト リオキソ-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17),14(18) ,15-トリエン-12-イル]-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-プロピオンアミド; 7) [12-(ベンジルカルバモイル-ジフルオロ-アセチル)-9-イソプロピル-4, 7,10-トリオキソ-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17) ,14(18),15-トリエン-6-イル)酢酸; 8) N-ベンジル-3-(6-カルバモイルメチル)-9-イソプロピル-4,7,10-トリオ キソ-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタデカ-1(17),14(18),15- トリエン-12-イル)-2,2-ジフルオロ-3-オキソ-プロピオンアミド; 9) N-ベンジル-2-2-ジフルオロ-3-(9-イソプロピル-4,7,10-トリオキソ-6- ピリジン-3-イルメチル-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタデカ -1(17),14(18),15-トリエン-12-イル)-3-オキソ-プロピオンアミド; 及びその立体異性体類、水和物、及び製薬上受入れられる塩類。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年2月5日 【補正内容】 R1は水素、C1-15アルキル、ヒドロキシC1-15アルキル、CH([(CH2)d-O-(CH2 ]f-R7)2、CH2Si(CH3)2(R8)、PDL、 -(C1-6アルキレン)-OR4、CH(Y)(Z)、 であり、ここで、PDLは-(CH2)a-2-,3-,又は4-ピリジルであり、Yはヒドロキシ C1-15アルキル、C1-6アルキル、又は(CH2)e-C6H4-(V)e ,であり;Zは、(CH2)d-O -CHO、C1-6アルキレン-O-(CH2)d-(O-CH2-CH2)e-O-C1-6アルキル、CHO、CO2R4、C ONHR4、(CH2)d-O-(CH2)d ,-R5、(CH2)e-OR4、又は であり、またVはOR4又はヒドロキシC1-6アルキレンであるが、但しR5がピペラ ジニル、置換ピペラジニル、ピペリジル、又はモルホリニルの時には、d'=2を条 件としており、 R2は、R1について定義されたとおりであるが、但し、R1が水素の時にはR2 が水素以外であることを条件とし、またはR1とR2は、それらが結合している窒 素原子と一緒に、 からなる群から選ばれる基となり、 R4は水素、C1-6アルキル、フェニル、又はベンジルであり、 R5はピペラジニル、置換ピペラジニル、ピペリジル、モルホリニル、ピリジ ル、ピラジニル、ピリミジニル、又はフェニルであり、ここで置換ピペラジニル は1個の窒素原子上でCHO、C(0)NHR4、C1-4アルキル、又はCO2R4で置換されたピ ベラジニルであり、 R7はピリミジル、ピリジル、ピラジニル、又はフェニルであり、 R8はC1-6アルキレン、ヒドロキシC1-6アルキル、又はC1-6アルキルであり、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT, LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK ,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ポドロガー,ブレント,エル. アメリカ合衆国 08807ニュージャージー 州 ブリッジウォーター ホワイトヘッド ロード 29

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式 [式中 P2は、C1-6アルキル、シクロペンチル、ヒドロキシC1-6アルキル、フェニル 、ベンジル、又は3-テトラヒドロフリルであり、 P3は、水素、-CH3、-CH(CH3)2、-CH2CH(CH3)2、-CH(CH3)(CH2CH3)、-CH2SH、 -CH2CH2SCH3、-CH2OH、-CH(CH3)OH、-CH2(CH2)3NH2、-CH2(CH2)2NHC(=NH)NH2、- CH2CO2H、-CH2CH2CO2H、-CH2CONH2、-CH2CH2CONH2、ベンジル、 からなる群から選ばれ、 R1は水素、C1-15アルキル、ヒドロキシC1-15アルキル、CH([(CH2)d-O-CH2]f -R7)2、CH2Si(CH3)2(R8)、PDL、-(C1-6アルキレン)-OR4、CH(Y)(Z)、 であり、ここで、PDLは-(CH2)a-2-,3-,又は4-ピリジルであり、Yはヒドロキ シC1-15アルキル、C1-6アルキル、又は(CH2)e-C6H4-(V)e ,であり;Zは、(CH2)d -O-CHO、C1-6アルキレン-O-((CH2)d-(O-CH2-CH2)e-O-C1-6アルキル、CHO、CO2R4 、CONHR4、(CH2)d-O-(CH2)d ,-R5、(CH2)e-OR4、又は であり、またVはOR4又はヒドロキシC1-6アルキレンであるが、但しR5がピペラ ジニル、置換ピペラジニル、 ピペリジル、又はモルホリニルの時には、d'=2を条件としており、 R2は、R1について定義されたとおりてあるが、但し、R1が水素の時にはR2 が水素以外であることを条件とし、またはR1とR2は、それらが結合している窒 素原子と一緒に、 からなる群から選ばれる基となり、 R3はCH2OR4、C(O)NHR4、又はCHOであり、 R4は水素、C1-6アルキル、フェニル、又はベンジルであり、 R5はピペラジニル、置換ピペラジニル、ピペリジル、モルホリニル、ピリジ ル、ピラジニル、ピリミジニル、又はフェニルであり、ここて置換ビペラジニル は1個の窒素原子上でCHO、C(O)NHR4、C1-4アルキル、又はCO2R4で置換されたピ ペラジニルであり、 R6は(H,OH)又は=0であり、 R7はピリミジル、ピリジル、ピラジニル、又はフェニルであり、 R8はC1-6アレニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキレン、ヒドロキシC1-6アル キル、C1-6アルキル、又はOHであり、 aはゼロ、1、2、又は3であり、 bはゼロ又は1であり、 dとd’は各々独立に1又は2であり、 eとe’は各々独立にゼロ、1又は2であり、 fはゼロ又は1であり、そして xは1、2、3、又は4である。]の化合物、及びその立体異性体類、水和物 、並びに製薬上受入れられる塩類。 2.Xが1である、請求項1に記載の化合物。 3.P2が-CH(CH3)2である、請求項2に記載の化合物。 4.R1が水素で、R2がベンジルである、請求項3に記載の化合物。 5.R1が水素で、R2が2-(3-メチル-1-フェニルメトキシ)ブチルである、請求 項3に記載の化合物。 6.P3が水素である、請求項4に記載の化合物。 7.P3がCH2CO2Hである、請求項4に記載の化合物。 8.P3がCH2CONH2である、請求項4に記載の化合物。 9.P3がCH2CH2CO2Hである、請求項4に記載の化合物。 10.P3がCH2CH2CONH2である、請求項4に記載の化合物。 11.P3がベンジルである、請求項4に記載の化合物。 12.P3である、請求項4に記載の化合物。 13.P3が-CH2(CH2)3NH2である、請求項4に記載の化合物。 14.P3が結合しているマクロ環式環の炭素原子がD立体配置である、請求項 4に記載の化合物。 15.化合物が[9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-9-(1-メチルエチル)-β,4,7,10 -テトラオキソ-N-(フェニルメチル)-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2 ]オクタデカ-14,16,17-トリエン-12-ブロバンアミドである、請求項1に記載の 化合物。 16.化合物が[9(S),12(S)]-α,α-ジオルオロ-9-(1- メチルエチル)-β,4,7,10-テトラオキソ-N-[2-メチル-1-[(フェニルメトキシ)メ チル]プロピル]-2-オキサ-5,8,11-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタデカ-14,16, 17-トリエン-12-プロパンアミドである、請求項1に記載の化合物。 17.請求項1に記載の化合物の抗ウイルス有効量をウイルス感染症にかかった 患者に投与することからなる、ウイルス感染症にかかった患者を処置する方法。 18.請求項1に記載の化合物の抗ウイルス有効量をウイルス感染症にかかった 患者に投与することからなる、ウイルス感染症にかかった患者のウイルス感染を 抑制する方法。 19.請求項1に記載の化合物のHIVプロテアーゼ阻害有効量をHIVプロテアーゼ 阻害の必要な患者に投与することからなる、HIVプロテアーゼを阻害することを 必要とする患者のHIVプロテアーゼを阻害する方法。 20.化合物が[9(S),12(S)]-α,α-シフルオロ-9-(1-メチルエチル)-β,4,7, 10-テトラオキソ-N-(フェニルメチル)-2-オキサ-5.8,11-トリアザビシクロ[12.2 .2]オクタデカ-14,16,17-トリエン-12-プロパンアミドである、請求項17〜1 9のいずれか一に記載の方法。 21.化合物が[9(S),12(S)]-α,α-ジフルオロ-9-(1-メチルエチル)-,4,7,10- テトラオキソ-N-[2-メチル-1-[(フェニルメトキシ)メチル]プロピル]-2-オキサ- 5,8,1 1-トリアザビシクロ[12.2.2]オクタテカ-14,16,17-トリエン-12-プロパンアミド である、請求項17〜19のいずれか一に記載の方法。
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