JPH09507547A - 潤滑が改善されたスクロール装置 - Google Patents

潤滑が改善されたスクロール装置

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Abstract

(57)【要約】 高圧側同時回転式スクロールコンプレッサは、その密封型シェルの吐出し圧力部分と吸込み圧力部分の両方に潤滑剤溜めを有しており、更に圧力付勢機構を有している。圧力付勢機構によって、スクロール部材は動作中の内部漏れができるだけ少なくするように一体的になるよう付勢される。ドライブスクロール部材がその中で回転する軸受と、その中でアイドラスクロール部材が回転する軸受は、両方共シェルの吸込み圧力部分内に配置され潤滑される。更に、各スクロール部材のラップの先端と対向するスクロール部材の端部プレートとの間が潤滑され、それによって軸方向圧力付勢機構内のシールが潤滑されるともに/または損傷を与える可能性のある破壊くずから保護されるような実施例が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 潤滑が改善されたスクロール装置技術分野 本発明は、同時回転式スクロール装置に関する。より詳細には、本発明は潤滑 及び密封を目的として同時回転式スクロールコンプレッサ内の選択された場所に 油を送るための装置に関する。背景 流体の圧縮または膨張のためのスクロール装置は、典型的には交互に層をなす ように配置された2つの直立式インボリュートラップ(involute wrap)からな る。各インボリュートラップは端部プレートから延在し、その先端はそこから他 方のスクロールラップが延在する端部プレートの表面に接触若しくは近接してい る。各スクロールラップの側面は、他方のスクロールラップの側面と移動する線 で接触または近接し、スクロール端部プレートと協働して、複数の移動するチャ ンバーを形成する。 これらのチャンバーは、スクロールラップの軌道運動の方向に依存して、交互 に層をなすように配置されたスクロールラップの外側から内向きに径方向に移動 し流体を圧縮したり、若しくはスクロールラップの内側から外向きに移動し流体 を膨張させたりする。これらのスクロールラップはチャンバーが形成され移動が 起こるように駆動機構によって相対的な軌道運動におかれる。 同時回転式のスクロール装置を開発すべく様々な試みがなされている。このよ うな装置は、平行ではあるが同心ではない回転軸の周りに2つのスクロールラッ プを同時に回転させて、各スクロールラップ要素の間に必要な軌道運動を発生さ せる。しかし、同時回転式スクロール装置の複雑さや様々な困難のため、これま でのほとんどのスクロール装置は、一方は固定でもう一方が軌道運動するタイプ のものであった。このため、 スクロール部材の一方が固定されているタイプのスクロールコンプレッサに対し 、同時回転式スクロールコンプレッサの方が理論的に有利であると思われる多く の点があるにもかかわらず、商業的に入手可能な同時回転式スクロールコンプレ ッサは知られていない。 背景技術に関するものとして、米国特許第801,182号、第3,600, 114号及び第4,178,143号が挙げられる。米国特許第801,182 号明細書には、同時回転式スクロール装置の概念が開示されており、基本的な着 想は比較的古いことを示している。米国特許第3,600,114号及び第4, 178,143号明細書には、同時回転式スクロール装置を設計するべくなされ た比較的初期の他の試みが示されているが、どちらの場合も、装置の目的は、圧 縮装置としてより、むしろモータまたはポンプとして動作することであった。 更に挙げておくべきものとして、“Sundstrand Corporation”によってなされ た試みがあり、それは同時回転式スクロール圧縮装置を開発するべく1980年 代中期に取得された一連の特許に見ることができる。本発明に関連して特に注意 すべきものとして、Sundstrand社による米国特許第4,600,369号があり 、それについては以下に述べる。 より近年では、同時回転式スクロール装置の商品化に対する関心を、本発明の 譲受人である“Arthur D.little Inc.”及び三菱電機による特許活動に見るこ とができる。米国及びその他の国に於いて発行された特許に見ることができるよ うに、他にもいくつか国際的に知られたビジネスの活動主体が同時回転式スクロ ールコンプレッサ技術の開発に興味を示している。従って、同時回転式スクロー ル技術は、急速に拡大する国際的な開発及び商品化の動きに見合っているように 思われるかもしれないが、やはり、本特許出願の出願時に於いて入手可能な商品 化された同時回転式スクロール圧縮装置は知られていない。本発明には、以下の 特 許が関与すると思われる。 米国特許第4,600,369号明細書には、同時回転式スクロールコンプレ ッサのスクロールラップによって画定された圧縮チャンバ内に生じる圧力を打ち 消すように働く付勢機構が開示されている。このような圧力は2つのスクロール が軸方向に離隔するように力を及ぼすため、それによって漏れが生じたり圧縮効 率が低下したりし易くなる。米国特許第4,600,369号明細書に示された 装置は、アイドラスクロール部材と共に回転し、圧縮チャンバ内に於いてスクロ ール部材の間に生成される圧力に対抗して、軸方向に一体となるようにスクロー ル部材を付勢するための圧力チャンバを画定する要素を含んでいる。この要素は 、圧力チャンバを密封するようにドライブスクロール部材を圧迫する1セットの シールを担っている。 本発明の譲受人に付与された米国特許第4,927,339号明細書(本明細 書に引証として加えられる)も、同時回転式スクロール装置に於いてスクロール 部材を互いに向けて軸方向に付勢するための様々な機構を開示している。それら の中には、ドライブスクロール部材と共に回転する付勢要素を使用した機構が含 まれている。 同様に本発明の譲受人に付与された米国特許第5,129,798号明細書( 本明細書に引証として加えられる)には、同時回転式スクロール装置に於いてア イドラスクロールをドライブスクロールへと付勢するための改善された機構が示 されている。この特許では、ドライブスクロールに支持された圧力プレートが、 アイドラスクロールの端部プレートの下面に近接して配置されている。アイドラ スクロールに支持されたシールは、アイドラスクロールの端部プレートの下面に 設けられた凹部内に配置され、制御可能に圧力付勢されて圧力プレートと係合し 、それによってアイドラスクロールをドライブスクロールへと付勢する。 一方、本発明の譲受人に付与された米国特許第5,212,964号(本明細 書に引証として加えられる)は、駆動及びアイドラスクロールのインボリュート ラップの先端と、対向する端部プレートとの間の潤滑に対する要求に応じたもの である。アイドラスクロール部材と共に回転する汲み上げ管によって、潤滑剤は 潤滑剤溜めからアイドラスクロールの端部プレート内の通路に送られる。潤滑剤 はこの通路内を径方向外向きに流れ、アイドラスクロール部材の端部プレートの インボリュートラップ側に画定されたポートから吐き出される。それによってド ライブスクロールのインボリュートラップの先端とアイドラスクロールの端部プ レートとの間の相互作用が円滑になっている。 同時回転式スクロール装置の設計における上記のような改善及び上述した特許 明細書に開示された技術にも関わらず、このような装置の商品化が活発になるに は、このようなコンプレッサに於いて適切な潤滑を提供する必要がある。それに は軸方向圧力付勢機構のシールを潤滑すること、損傷を与える可能性のある破壊 くず(debris)からシールを保護すること、及び軸受その他の装置内の面に適切 な潤滑を同時に与えることが含まれる。 従って、本発明の目的は、潤滑が改善され、軸方向圧力付勢機構が装置の全体 的な効率にできるだけ影響を与えないような同時回転式スクロール装置を提供す ることである。 また、本発明の別の目的は、その中を制御された効果的かつ適度な潤滑剤の流 れが維持され、コンプレッサの軸受、スクロール部材の相互作用面及びコンプレ ッサの軸方向圧力付勢機構内のシールへも潤滑剤が流れるようになっている同時 回転式スクロールコンプレッサを提供することである。 更に本発明の別の目的は、圧力付勢シールに潤滑が施され、損傷を受 ける可能性のある破壊くずから保護されており、しかもそれらが較的経済的かつ 効率よく実現されているスクロールコンプレッサを提供することである。 本発明のこれらの目的及び他の目的は、添付の図面と以下の好適実施例の説明 とによってより明らかになるだろう。発明の要約 本発明は、2つの同時回転するスクロール部材(ドライブスクロールとアイド ラスクロール)を有するスクロール装置であり、各スクロール部材はインボリュ ートラップを有し、そのラップは他方のラップと交互に層をなすように係合する 。これらのスクロール部材は、例えば冷媒のような流体の吸込み口が設けられた 密封シェル内に配置され動作する。 スクロール部材は、それらの回転軸が概ね垂直方向に伸び、中心がずらされ、 かつ平行となるように配置される。ドライブスクロールは圧力プレートを支持し ている。圧力プレートによって、アイドラスクロール部材と圧力プレートとの間 に配置されたシールを加圧して、スクロール部材を互いに向かって軸方向に付勢 することができる。圧力プレートは、ドライブスクロール部材に接続され支持さ れた一体型の部材とすることができる。 アイドラスクロール部材は、潤滑剤が分布されるとき通って流れる通路を画定 する。1または複数のブランチ通路によって、潤滑剤はコンプレッサ内に分布さ れる。それらの通路の一つは、圧力付勢機構のシールより径方向に内側の圧力プ レート上に、計量された量の潤滑剤を供給する。圧力プレートの回転によって生 じる遠心力により、圧力プレート上に施された潤滑剤は径方向外向きに力を受け 、シールと接触する。潤滑剤の一部はシールの下に入り込み、それによってシー ルと圧力プレートとの間の相互作用が円滑になる。 潤滑剤はアイドラスクロール部材内に画定された供給通路に潤滑剤汲み上げ部 材によって加えられる。汲み上げ部材は、共に回転するようアイドラスクロール の端部プレートに取り付けられるとともに、そこから潤滑剤溜め内へと垂設され ている。汲み上げ部材は、シールを破壊くずから保護する働きをする。このよう な働きがないと、破壊くずが圧力プレートに達し、シールが損傷されることがあ る。別の方法して及び/または追加的な方法として、アイドラスクロール内の供 給通路への潤滑剤の供給を、アイドラスクロール部材がその中に回転可能に支持 された軸受ハウジング内に口の開いた一体に形成された潤滑剤通路を介してコン プレッサの吐出し圧力部分内の潤滑剤溜めから行うこともできる。図面の簡単な説明 第1図は、本発明の改善された潤滑システムを具現化する、同時回転式スクロ ール装置の断面図である。 第2図は、冷却またはエアコンディショニング装置のような本発明を用いるの に適した閉鎖系を表した模式図である。 第3図は、第1図のスクロール装置の回転するスクロール要素の拡大図である 。 第4図は、第1図及び第3図を更に拡大した図であり、本発明の実施例である 第1図に示したスクロール装置の一体的な潤滑剤汲み上げ部材、潤滑剤通路、ア イドラスクロールと圧力プレートの間の圧力シール、及びそれらの相互作用がよ りよく示されている。 第5a図、第5b図及び第5c図は、第1図、第3図及び第4図の一体的な潤 滑剤汲み上げ部材を完全に図示したものである。 第6図は、第1図乃至第5図に示した実施例とは別の実施例を示した図である 。 第7図は、別の潤滑油源/流れ構造を示した追加的な実施例を示した 図である。 第8図は、更に別の実施例を示した図であり、積極的な排出ポンプによるアイ ドラスクロールの軸受の潤滑及び潤滑剤汲み上げ部材による圧力プレートとシー ルの潤滑を示している。 第9図は、圧力付勢機構の圧力プレート部に対する一体的デザインを示した図 である。好適実施例の説明 第1図にスクロールコンプレッサアセンブリとして示されている同時回転式ス クロール装置には符号20が付されている。本発明の好適実施例は密封型冷媒ガ スコンプレッサであるため、コンプレッサアセンブリ20が図示され、密封型ス クロールコンプレッサに特有の表現で説明されるが、コンプレッサアセンブリ2 0はスクロール装置、スクロールアセンブリまたはコンプレッサと呼び替えるこ ともできる。当業者であれば、本発明の特徴を、流体ポンプまたはエキスパンダ として用いられるスクロール装置へ適用することも、密封型でないスクロールコ ンプレッサへ適用することもできることは明らかである。 第1の実施例では、コンプレッサアセンブリ20は、上側部24、下側部26 、中央シェル部27、及び中央シェル27内に固定された中央フレーム部28を 有する密封シェル22を含んでいる。中央フレーム部28によって、以下に述べ るように、シェル22内は上側圧力領域と下側圧力領域に分けられる。 中央シェル27は概ね円筒形状であり、中央フレーム部28は概ね円筒形状ま たは環状の外周部30と中央部32とを有する。中央フレーム部28の環状外周 部30は、外部シェル27内に密封を保つように適合する寸法となっており、圧 入、溶接、電磁的変形または他の適切な手段によって外部シェル27に結合する ことができる。 中央フレーム部28と一体に、概ね円筒形状の上側軸受ハウジング34が好ま しくは外周部30と同心状に形成されている。ドライブシャフト孔36が上側軸 受ハウジング34の中心部を軸方向に貫通して延在しており、上側主軸受38が その中に配置されている。好ましくは、上側軸受38は焼結された青銅または同 様の材料から形成された筒状軸受であるが、回転要素型とすることもできる。 電気モータ40がシェル22の中央シェル部27内に設置されており、そのス テータ42はロータ44の周りに位置している。それらの間に形成される環状の 隙間によって、ロータ44は自由に回転することができ、またそこを流体が自由 に流れることができる。流体は例えば冷媒ガスであり、潤滑剤はその中に同伴し て流れる。ステータ42は外部シェル27内に圧入、ボルト(図示せず)、溶接 (図示せず)または他の手段によって固定することができる。 シェル22の上側部分には、圧縮されたガスを装置から吐き出すための孔50 が設けられている。また、装置内に吸込み圧力のガスを受容するため、孔52が シェルの下側部分に設けられている。これによって、第2図に模式的に示されて いるように、コンプレッサ20を冷却システムに接続することができる。 第2図のシステムは、コンプレッサ20の吐出し口50とコンデンサ60との 間を接続するライン54と、コンデンサ60と膨張デバイス(expansion device )64とを接続するライン62を含んでいる。膨張デバイスは熱的または電気的 に駆動することができ、或いは1または複数の毛細管を含んでいてもよい。膨張 デバイス64は、更にライン66によって蒸発器68に接続されており、そこで 冷却負荷からシステム内の冷媒へと熱が移動する。冷却負荷によって加熱された 吸込み圧力の冷媒ガスは、吸込みライン70を通って蒸発器68からコンプレッ サ20 へと送られる。当業者には明らかなように、第2図の冷却またはエアコンディシ ョニング装置は、コンデンサまたは蒸発器及び/または他の構成要素と同様に、 コンプレッサアセンブリ20を複数ユニット含むことができるように意図されて いる。 第1図及び第3図を参照されたい。スクロールコンプレッサアセンブリ20は 、ドライブスクロール部材76とアイドラスクロール部材78を含んでいる。第 1またはドライブスクロール部材76は、インボリュートラップ80を有してお り、インボリュートラップ80は概ね平坦な端部プレート82の表面81から延 在し一体に形成されている。一体的なドライブシャフト84は、端部プレート8 2からスクロールラップ80が延在する方向とは逆の方向に延在している。ドラ イブシャフト84を貫通して延在する孔によって吐出し通路86が形成され、端 部プレート82によって画定される吐出しポート88と連通している。ドライブ シャフト84は、上側主軸受38内に支持される比較的直径の大きな第1または 軸受部分90と、モータのロータ44内に取り付けられる比較的直径の小さい第 2のロータ部分92とを有することが好ましい。 第2のまたはアイドラスクロール部材78は、アイドラスクロール端部プレー ト102の表面101から延在し、ドライブスクロール部材のインボリュートラ ップ80と交互に層をなすように係合する直立したインボリュートラップ100 を有している。また、アイドラスクロール部材78は、端部プレート102から インボリュートラップ100が延在するのとは逆の方向に伸びるスタブシャフト 104を有している。環状軸受110(筒状の軸受であっても回転要素型の軸受 であってもよい)は、下側軸受ハウジング112内に設けられる。下側軸受ハウ ジング112は、シェル部26と一体に形成することも別の要素として形成する こともでき、アイドラスクロール部材78を回転可能に支持する。 ドライブスクロール端部プレート82は、この好適実施例では、スクロールラ ップ80と同じ方向に平行に延在する2つの部材120を有している。これらの 延長部材120は、ドライブスクロール端部プレート82の外周に近接して径方 向に対向する位置に形成されており、その長さは交互に層をなすスクロールラッ プ80及び100を越え、更にアイドラスクロール端部プレート102を越えて 延在するような長さとなっている。 部材120は圧力プレート150に付着し、ドライブスクロール部材によって 圧力プレート部材を回転可能に支持するための考えられるいくつかの手段の一つ を与えている。延長部材120を圧力プレート150の周縁に設けられたくぼみ 内に収まるようにすることもでき、従来の手段によってそれに接合することがで きる。別の方法として、第8図及び第9図を参照して後述するように、延長部材 120を圧力プレートと一体に形成し、ドライブスクロール端部プレート82に 固定することができる。 圧力プレート150はドライブスクロール部材によって支持されることが好ま しいが、プレート150はドライブスクロール部材によらず或いはそれを介する ことなく駆動することもできるように意図されている。これに関連して、本発明 の範囲に入るものとして、コンプレッサ20内に別個の動力伝達機構を設け、そ れを介して圧力プレート150を回転可能に駆動することも考えられる。また、 ドライブスクロール部材の端部プレートと圧力付勢相互作用をするように、圧力 プレート150をアイドラスクロール部材によって支持することもできる。 上述したように、圧力プレート150はドライブスクロール部材76に固定さ れた環状部材である。プレート150は、アイドラスクロール端部プレート10 2に近接して、しかし間隔を空けて配置されており、 アイドラスクロール部材の下面152に対し平坦な圧力応答面151を提供して いる。また、圧力プレート150には下側軸受ハウジング112より直径の大き な中央孔158が形成されており、それによって軸受ハウジングについて自由に 回転することができるようになっている。アイドラ軸受ハウジング112の肩部 162上に環状のスラスト軸受160を設け、コンプレッサの停止中及び(多少 軽くはなるが)動作中に、ドライブシャフト84及びロータ44の重量とスクロ ール部材76及び78の重量を支えるようにしてもよい。 フレーム28の中央部32の上には高圧潤滑剤溜め180設けられている。動 作中、吐出し圧力の潤滑剤を含んだ冷媒が、スクロールのセットから通路86を 介してシェル22の吐出し圧力部分内に放出される。そこで潤滑剤は冷媒ガスか ら分離して潤滑剤溜め180内に落下する。既に述べたように、その中の潤滑剤 は、フレーム28上に配置されたシェル22の内部の残りの構成要素と同様に、 コンプレッサの動作中は吐出し圧力となる。 吐出し圧力及び重力に押されて、潤滑剤は潤滑剤溜め180から上側軸受38 へと軸受ハウジング34に形成された潤滑用孔182を通って送られる。下側軸 受110については、吐出し圧力の潤滑剤が冷却剤溜め180から潤滑剤供給管 186を通って流れることができるように、孔184がフレーム28に設けられ ている。更に軸受ハウジング112の通路188及びアイドラスクロールスタブ シャフト104の下の空間189を通って軸受110へと流れるようになってい る。 管186によって画定された通路は、フレーム28及び下側シェル部26内に 一体にキャスティングにより形成することもでき、あるいは一方が実施される場 合、別個の下側軸受ハウジング内に形成することができ、別個の管状部材によっ て画定する必要はないことに注意されたい。 更に、上側軸受38及び下側軸受110の寸法は、それらのハウジング34及び 112及びそれらの中を回転するスクロール部材に関連して定められ、シェル2 2の吸込み圧力部分SP内を流れる潤滑剤の量が、潤滑剤が上側及び下側の主軸 受をそれらにかかる圧力差によって通過した後、制御されるようにすることがで きる。 主として第3図、第4図及び第5図を参照にしつつ説明を続ける。1またぱ複 数の潤滑剤通路200が、アイドラスクロール端部プレート102内を径方向に 外向きに延在している。潤滑剤通路の吐出し口202を通って、潤滑剤は通路2 00から径方向に最も外側の第1圧力チャンバ204へと流れる。このチャンバ 204はスクロールラップ80及び100の径方向外側端部206及び208に よって形成されている。中間圧力の圧縮チャンバ205は、チャンバ204の径 方向内側に位置している。吐出しチャンバ207は、径方向に最も内側の圧縮チ ャンバである。下方に伸びるブランチ通路203によって、後述するように、計 量しながら潤滑剤を潤滑剤通路200から圧力プレート150の表面151へと 流すことが可能となっている。 潤滑剤通路200の第1の入口216は、その径方向内側端部に設けられてい る。入口216は、アイドラスクロール端部プレート102、スタブシャフト1 04及びスラスト軸受160の間に画定された潤滑剤捕集チャンバ218から潤 滑剤を受容する。こうして、入口216は潤滑剤を潤滑剤通路200へと送る手 段の一つとなっている。上述したように、軸受110に送られてくる油は吐出し 圧力にあり、軸受にかかる差分圧力によって、スタブシャフトの下の空間189 からチャンバ218へと油が送り込まれる。軸受110を通過した後、油は吸込 み圧力にある捕集チャンバ218へと流れ込む。アイドラスクロールの回転によ って生成される遠心力は、油を捕集チャンバ218へと連続的に“供給 ”する働きをする軸受110にかかる圧力差と共に、潤滑剤を径方向外向きに通 路200内へと送り込み、油が潤滑を必要とする場所に送られるのを補助する働 きをする。 潤滑剤通路200への第2の入口は、潤滑剤汲み上げ部材220を通過するも のである。潤滑剤汲み上げ部材220は、スクロール装置20の吸込み圧力部分 SP内の潤滑剤溜め224内に垂設されたブレード状部分の末端部に入口222 を有している。潤滑剤通路の入口216または汲み上げ部材220の入口222 の一方または両方を通路200へと潤滑剤を運ぶのに用いることができ、これら の一方または両方を潤滑剤通路200への入口ということがあることに注意され たい。アイドラスクロール端部プレート102の周縁にまで伸びる潤滑剤通路2 00の径方向外側端部はプラグ226によって塞がれている。 スクロール部材の間に形成された圧縮チャンバ内で行われる流体圧縮プロセス によって生成される力は、スクロール部材を軸方向に離隔するように押す力であ り、スクロール部材76、78が同時回転するときサイクリックに変化する。こ の分離力のサイクリックな変化は、スクロール部材の各回転における圧力チャン バの瞬間的な位置及び径方向の距離によってそれぞれ異なるこれらの圧縮チャン バ内の瞬間的な圧力の関数である。 これらの要因は、同時回転するスクロール部材の軸が偏心していることと相俟 って、スクロール部材の回転軸に関してトルクまたはモーメントを生成するよう に働く。このことは、米国特許第5,099,658号及び第5,142,88 5号明細書に記されている。これらの特許は本発明の譲受人に付与されたもので あり、本明細書に引証として加えられる。このようなトルクによって、スクロー ル部材のチッピング(tipping)が発生することがある。特に、その特性上、ド ライブスクロール部 材より幾分か小さな軸受構造を有するアイドラスクロール部材に生じやすい。こ のため、環状のシール230が、装置20内に軸方向圧力付勢機構の一部として 組み込まれている。その目的の一つは、スクロール要素の分離及び/チッピング を緩和し補償することである。 第4図に最も良く示されているように、環状圧力チャンバ232は、アイドラ スクロール端部プレート102の下面152内に、シール230、径方向内側壁 234、径方向外側壁236及びこれらの径方向内側及び外側壁234及び23 6と接合したアイドラスクロール部材の壁238によって画定されている。内側 壁234と外側壁236は、壁238と共働してアイドラスクロール部材の下面 152内に断面形状が長方形の凹部を形成するように、両方ともアイドラスクロ ール部材の下面152に垂直であることが好ましい。 第4図に想像線で示されているように、少なくとも一つの圧力流体通路240 が潤滑剤通路200とは別に、アイドラスクロール端部プレート102内に形成 されており、ドライブ及びアイドラスクロール部材のスクロールラップの間に画 定された圧縮チャンバCの一つから圧力チャンバ232へと圧力が伝わるように なっている。第4図の実施例では、吸込み圧力と吐出し圧力の中間の圧力が中間 圧力の圧縮チャンバ205から圧力チャンバ232へと伝わるようになっている 。 通路240を通って伝わる圧力によって、シール230が圧力プレート150 へと押され、それによってアイドラスクロール78はドライブスクロール76に 向けて付勢される。シール230は、第1脚部227と第2脚部228を有し、 これらの脚部が中央のスパン229によって連結されたH字形の断面形状を有す ることが好ましい。米国特許第5,129,798号明細書に開示されているよ うに、シール230はスパン229内に孔241を有していてもよい。シール2 30に孔が形成さ れている場合は、“通気された”シールとして特徴付けられる。後に第6図を参 照して説明するように、スパン229が中実である場合は、シール230は“通 気されていない”シールとして特徴付けられる。 チャンバ232内の圧力によってシール230と壁234及び236との間の 接触が液密になることを確かにするため、シール230は多少変形することので きる材料から形成されていることが好ましい。また、シール230は、アイドラ スクロール端部プレートの内側壁234及び外側壁236のそれぞれの表面と障 害なく滑動可能に係合するようでなければならず、同時に、アイドラスクロール 部材と圧力プレート150との間には、滑動可能ではあるが密封が保たれるよう な相互作用が保たれなければならない。 動作時、モータ40の駆動すると、ドライブスクロール部材76とアイドラス クロール部材78はオルダム継手242の作用により同時に回転する。スクロー ルラップ80と100は一連の圧縮チャンバCを形成し、それらの中に吸込み圧 力の流体が吸込みエリアSPから引き込まれ圧縮される。そのようなポケット部 の一つの中の圧力を高められた流体の一部は、圧力流体通路240を通ってチャ ンバ232へと導かれる。 チャンバ232内の圧力によってシール230は圧力プレート150の平坦面 151に向かって密封を保つように付勢され、それによってチャンバ232内の 圧力流体はアイドラスクロール78をドライブスクロール部材76へと付勢する 。このようにして、交互に層をなすように配置されたスクロール部材間で行われ る圧縮プロセスの結果生じる分離及びチッピング力は打ち消され、隣接する圧縮 ポケット部間のスクロールラップの先端を通しての漏れは防がれるかまたは低減 される。 スクロール部材76及び78が回転すると、汲み上げ部材220は潤滑剤を下 側潤滑剤溜め224からすくい上げる。潤滑剤は通路221を 通って部材220の環状溝223へと流れ、更に潤滑剤通路200へと流れる。 潤滑剤通路200からは下向き通路225がアイドラスクロール部材内に伸びて いる。通路200内を流れる潤滑剤の一部はアイドラスクロール部材の上面に於 いて吐出し口202から放出され、それによってアイドラ端部プレート102の 表面101と対向するスクロールラップ80の先端244との間の係合を円滑と している。潤滑剤の別の部分は通路200からブランチ通路203を介して圧力 プレート150の表面151上へ放出される。 上述したように、シール230は、チャンバ232内の圧力によって、圧力プ レート150の平坦面151に強く付勢され係合している。このような係合及び 圧力プレート150の表面151の相対的な軌道運動のため、シール230と圧 力プレート表面151との間には潤滑が必要となっている。必要な潤滑を得るた め、ブランチ通路203が設けられている。ブランチ通路203は、それを通っ て流れる潤滑剤が圧力プレートの表面151上にシール230の径方向内側に施 されるように配置されており、予め定められた量の潤滑剤が圧力プレート表面に 施されるように寸法が定められている。プレート150が固定されたスクロール 部材76の回転によって生じる遠心力により、表面151上に施された潤滑剤は シール230に向かって径方向外向きに流れる。 圧力プレート表面151上のシール230の相対的な運動は、遠心力によって 発生する圧力プレート150上の潤滑剤の外向きの流れに対向する。潤滑剤はシ ール230の第1脚部227に突き当たり、その一部はその下に入り込む。遠心 力及びシール230の相対的な運動は、潤滑剤が第2脚部228に突き当たるま で潤滑剤が径方向外向きに移動するように潤滑剤に作用し続ける。潤滑剤は脚部 228の下に入り込み、シール230と表面151との間の潤滑を達成する。そ の後、潤滑剤は圧 力プレートから下側潤滑剤溜め224へと径方向外向きに振り落とされる。 潤滑剤汲み上げ部材220は、好ましくはプラスチックのような工学的材料か らモールド(mold)により形成され、入口222及び通路221が形成された1 または複数のブレード部材250が垂設されているとよい。入口222は、潤滑 剤溜め224から潤滑剤を吸い上げ送るのが容易なように、ブレード250の傾 斜面252内に形成されていることが好ましい。汲み上げ部材220はアイドラ スクロール部材78の下面152内に切削加工により形成された溝231の中に 押し込まれ、その特性及び位置のため、スラスト軸受160の径方向外側領域と 圧力付勢用シール230との間に障壁を形成している。 上述したように、シール230は、第4図の実施例では、通気さられており、 圧力チャンバ232はスパン229の上及び下の領域から形成されている。それ によって、圧力はシール230上の力のバランスを保つのを補助するように働く 。通気されたシールの場合、シール230の脚部227及び228はそれら自身 が圧力プレート150の圧力応答面151に対しシールとなり、圧力チャンバ2 32から圧縮シェルの吸込み圧縮部SPへと圧力が漏れるのを防止するようにな っていなければならない。 シール230の脚部227及び228と圧力応答面151との間の相互作用は 動的なものであり、シール230は、コンプレッサの動作中、圧力応答面151 に対して移動する。従って、通気されたシールの場合、破壊くずが圧力プレート 150の面151上に付着することにより生じる損傷から、シール230及びそ の脚部を保護することは特に重要である。 これに関連して、潤滑剤汲み上げ部材220は、圧力プレート150 の孔158の内側エッジ159を越えて外向きに径方向に延在する一体に形成さ れたフランジ254を有している。フランジ254の上側平坦面256は、圧力 プレート150の下面258に極めて近接して回転する。そのようにして、一体 的な潤滑剤汲み上げ部材220は、コンプレッサ20の予め定められた場所に潤 滑剤を送るのに加えて、圧力プレート150の表面151とシール230が被覆 され破壊くずから保護されるようにする働きもする。破壊くずには、下側潤滑剤 溜め224へ送られるスラスト軸受160の粒子や他の破壊くずがあり、このよ うな保護がない場合、それらは圧力プレート150の表面151上へと付着する ことがある。 次に、第6図に示す別の実施例について説明する。理解されるように、若干の 変更により、圧力付勢機構を駆動するのに用いられる媒体を圧縮ガスではなく潤 滑剤とすることができる。第6図で使用される符号は(第7図、第8図及び第9 図も同様)第1図乃至第5図について参照したのと同じ構成要素を示している。 但し、新たに導入した符号を除く。更に、第6図の実施例の新規な特徴のうち、 圧力付勢機構を駆動するのに使用される媒体の変更に関連しない特徴は、駆動の ために圧縮ガスを圧力チャンバ232に導く第4図の実施例についても同じよう に適用することができることに注意されたい。 第6図の実施例では、ブランチ通路300がアイドラスクロール部材78内の 潤滑剤通路200から下方に伸びている。更に、通路300は、アイドラスクロ ール部材と環状シール230とによって画定される圧力チャンバ232へも通じ ている。このようにして、ガスではなく潤滑剤がこのコンプレッサの圧力付勢機 構を駆動するのに用いられる。チャンバ232内の圧力は、様々な方法で制御す ることができる。例えば、チャンバをある抑制された通路(図示せず)を通して コンプレッサの比較 的圧力の低い部分に通気することによって制御することができる。 潤滑剤通路200は、第6図の実施例では、通路302を通してアイドラスク ロールスタブシャフト104の下の空間と連通している。空間189内の潤滑剤 は、吐出し圧力の潤滑剤溜め180と連通しているため、吐出し圧力となってい ることに注意されたい。 第6図の実施例では、第4図の実施例の潤滑剤通路への潤滑剤入口216及び 222は、スタブシャフト104内に入口302が設けられているため削除され ている。また、第6図の実施例では、第4図の潤滑剤通路の吐出し口202は、 径方向により内側に設けられ、中間圧力の圧縮チャンバ205につながった通路 304があるため削除されている。 第6図の実施例における吐出し圧力潤滑剤は、空間189から入口302を通 し、更に減圧制流部を通して潤滑剤通路200に連通している。潤滑剤の一部は 、通路30を通してスクロール部材の間に位置する圧縮チャンバ205に流入し 、アイドラスクロール部材78の床部306の上に拡がって、ドライブスクロー ル部材のインボリュート80の先端部244とアイドラスクロール部材の端部プ レート102との間の接合面を潤滑する。潤滑剤は、通路200から圧力チャン バ232へも導入されるが、ここでは潤滑剤がコンプレッサ20の圧力付勢機構 のシール230を動かす媒体としての役目を果たす。通路304における制流部 305の適当なサイジングにより、通路304が連通している圧縮チャンバにお ける圧力によって、通路200に流入する潤滑剤がシール230を動かすときの 圧力を制御することが可能となる。 第6図の実施例の利点は、通路20に流入する潤滑剤が圧力チャンバ232と 圧縮チャンバとの双方に導入されて、圧力チャンバ232においては、潤滑剤が 内部の潤滑と圧力付勢シール部材のシーリング及び冷却とを助ける役目を果たし 、圧縮チャンバにおいては、潤滑剤がスクロ ール要素の潤滑と圧縮されるガスの冷却を助ける役目を果たすことである。第4 図の実施例の圧力チャンバ232を加圧するために必要であったガス通路240 は、ここでは不要となる。 第6図の実施例の意義は、シール230が上述のような無排出口型であるとい うことである。即ち、シール230のスパン229は中実で開口が設けられてい ない。従って、圧力チャンバ232に加えられる圧力は、シール230のスパン 229の上の部分にのみ存在することになる。従って、脚部227及び228間 の動的接合面及び圧力応答面151が、圧力チャンバ232とコンプレッサシェ ルの吸込み圧力部分SPとの間のシールを形成するものである必要はもはや無い ので、脚部227及び228が破壊くずによって受ける損傷を防ぐことは重要で はなくなる。 第6図の無排出口型シールの場合は、圧力面151における脚部227及び2 28の間の接合面を潤滑して摩擦及び磨耗を最小化する必要性が、より重要な要 素となる。従って、第6図の実施例においては、第4図の実施例における潤滑剤 汲み上げ部材220は不要とされ、圧力プレートの圧力応答面151の潤滑を助 けるように、開口158の内側エッジ部分159が面取りされる。 これに関して述べると、潤滑剤捕集チャンバ218を通過した後、スラスト軸 受160を通過した潤滑油は径方向外向きにまき散らされる。潤滑剤は、圧力応 答面151とアイドラスクロール部材の下側面152との間の空隙の中に上向き 及び外向きにまき散らされ、面取りされた面159にも衝当することになるので ある。このようにして、面取りされた面159は、シール230の潤滑を助ける 一方、油溜め224に溜まるような破壊くずの、圧力応答面151への被着に対 する防護壁の役目を果たすことになる。 シール230が潤滑剤が径方向外向きに移動することに対する防護壁 としての役目を果たしているので、また、このような潤滑剤はアイドラスクロー ル部材及び圧力プレートの回転による遠心力を受けるので、第6図において点線 で示されるように、潤滑剤通路307がアイドラスクロール部材の端部プレート 102を貫通する形に形成される。これによって、ドライブスクロール部材76 のインボリュートラップ80の先端部244とアイドラスクロール部材の床部3 06との間の接合面を潤滑すべく、アイドラスクロール部材78の床部306を 潤滑剤が流れるようにすることができる。 ここで、第7図の実施例を参照されたい。ここでは、吐出し圧力潤滑剤を油溜 め180から空間189に供給するための、前述の実施例と異なる手段が示され ており、また、アイドラスクロール部材78のインボリュート100の先端部4 6とドライブスクロール部材76の端部プレート82との間の接合面の潤滑がで きるようにドライブスクロール部材76が変形されている。第7図の実施例にお いては、第3図の実施例のように潤滑剤供給チューブ186を設ける代わりに、 コンプレッサ20の構造の内部に一体化された通路が形成される。第7図の実施 例は、一体化された下側軸受ハウジング402を有する、独立した下側フレーム 部分400を用いている点でも、第3図の実施例とは異なっている。 第7図の実施例においては、中央シェル27が径方向に隔てられたタブ404 を有し、これは、組立工程において、中央フレーム部分と下側フレーム部分とが 同軸をなし、かつ接触するように保持するべく、下側フレーム400と係合する 。下側シェルの拡張部分406のリップ409は、下側フレーム400の受容面 上に着座し、これによって下側シェル26を中央シェル27に溶接するための位 置決めをなし、同様にコンプレッサの組立工程を容易にする。 周回方向の空間若しくは通路408がコンプレッサの外周部において 画定されるように、下側シェル26の拡張部分406が中央シェル27に溶接さ れていることに注意されたい。また、中央フレーム28において適当に間隔をお いて設けられた1または2以上の孔410が、シェル27の隣り合うタブ404 の中央部において、吐出し圧力油溜め180と周回方向通路408との間を連通 させている。更に、周回方向通路408は、下側フレーム部分402において一 体的に形成され、アイドラスクロール部材のスタブシャフト104の下の空間1 89に開口部が設けられている潤滑油通路412と連通している。 第7図の機構の利点はいくつかある。第1に、中央フレーム部分と共に独立し た下側フレームを備えており、下側フレームが中央フレーム部分と一体となって 回転し、コンプレッサのスクロール部材76及び78の回転軸のオフセットを調 節する。第7図に関連して、周回方向の潤滑油通路408がコンプレッサ構成要 素を組立てることによって生成されるコンプレッサの組立工程において、中央フ レーム28における潤滑油孔410を、それが下側フレームの潤滑油通路に直接 つながるように位置合わせする必要が無くなるために、軸のオフセットを調節す ることが容易になる。従って、周回方向潤滑油通路を用いた第7図の潤滑油分配 機構は、コンプレッサの組立工程を容易にするものであり、かつその工程におけ る耐久性も高い。 また、下側フレーム400を支持するのにリップ409を用い、吐出し圧力潤 滑剤が流れる流路として周回方向通路408を用いることによって、コンプレッ サシェルの吐出し圧力部分及び吸込み圧力部分の間の非常に効果的な高圧端低圧 端間シールが生成される。即ち、中央フレーム部分28を通して下側フレーム部 分400に作用する吐出し圧力が、下側フレーム部分400とリップ409との 間のしっかり固定された高圧端低圧端間シールの形成を助ける形となるのである 。 更に、コンプレッサの作動中は、周回方向通路408は吐出し圧力潤滑剤で満 たされているので、高圧端低圧端間流体シールはコンプレッサのフレーム部分と シェル部分との間に生成され、これによって吐出し圧力ガスがシェルの吐出し圧 力部分からシェルの吸込み圧力部分に漏れるのを防止している。この実施例の機 構は、他の実施例の機構と比較して、コンプレッサフレームとシェル部分の接合 面におけるコンプレッサの吐出し圧力部分から吸込み圧力部分へのガスの漏れに 対する防護が強化されているという点で優れている。 第7図においては、圧力付勢機構において無排出口型シール230が用いられ ると共に、シールを動かすために中間圧力チャンバ205から流れる中間圧力ガ スを用いている実施例が示されているということに注意されたい。また、第7図 に関連して、空間189に、アイドラスクロール部材のスタブシャフト104に よって駆動される潤滑油ポンプ413が配置されているのが模式的に示されてい るということにも注意されたい。容積式ポンプは必ずしも必要なものではないが 、これを利用することはコンプレッサの保全に関して利点がある。 その点について述べると、例えばコンプレッサの吐出しラインの破損のような 破損が生じた場合は、吐出し圧力油溜め180における圧力が低下して、潤滑剤 を吐出し圧力油溜め180から下側軸受110に送ることができなくなり、コン プレッサが損壊することになりかねない。アイドラスクロール部材によって駆動 される潤滑剤ポンプを空間189に設置することによって、コンプレッサシェル の吐出し圧力部分において吐出し圧力が失われた場合においても、機械的なポン プ処理によって下側軸受110に適切な潤滑剤が与えられるという保証が得られ る。ポンプ413として好適なポンプは、このような機構においてよく用いられ る様々な型の容積式ポンプである。通路415を通して下側ベアリング 110に潤滑剤を流すために、容積式ポンプ以外のポンプで、潤滑油を必要な部 位に導くのに遠心力を利用するようなポンプを、ポンプ413として用いること も可能であるということに注意されたい。 更に、第7図に関連して、潤滑剤通路を下側軸受ハウジング402の中に至る 形にすることによって、コンプレッサ内に潤滑剤を分散させるために、比較的長 く直径の小さい孔を穿設する必要がなくなるということを理解されたい。また、 吐出し圧力油溜め180と空間189に結合する分離式の管状部材をなくすこと によって、コンプレッサシェルの吸込み圧力部分の、回転要素に隣接する空間の 内部において使用できる空間が拡がり、これらの構成要素の回転に好都合となる 。 第7図の実施例に関して、第6図の実施例に関連して述べたような潤滑方法、 即ち圧力プレートの面取りされた表面に衝当した潤滑剤が、圧力プレートの圧力 応答面上に向けて跳ね返させられる方式で、圧力プレート表面151が潤滑され るということも理解されたい。しかしながら第7図の実施例においては、下側主 軸受110の潤滑のみを目的として、油溜め180からの吐出し圧力潤滑剤が、 通路412を通して空間189に導かれ、そこから更に通路415を通して軸受 に導かれる。従って、第7図の実施例においては、吐出し圧力潤滑剤は、アイド ラ端部プレート102と反対側のスクロールラップ80の先端部244との間の 接合面の潤滑のためには用いられていない。しかし、第7図の実施例も、油溜め 180からの吐出し圧力潤滑剤を、第1図〜第6図の実施例において用いられた のと全く同様に用いることも可能であるように初めから意図されたものであるこ とをを理解されたい。 更に第7図の実施例に関連して、ドライブスクロール部材76の上側表面41 6に溝414を加工して設けることによって、油溜め180から上側軸受ハウジ ング34における孔182を通して流れ、上側主軸受 38を通ってドライブスクロール部材の上側表面416に進む潤滑剤が、下側圧 力油溜め224に流入する前にコンプレッサの潤滑にも用いられることが可能と なる。この潤滑剤は、ドライブスクロール部材の回転により表面416上を径方 向外向きに流され、その表面上に設けられた溝414に流入する。溝414とド ライブスクロールラップがそこを起点として延びるドライブスクロール端部プレ ートの表面81との間を連通せしめる1または2以上の通路418によって、潤 滑剤を、オルダム継手242、及びドライブスクロール端部プレート表面81と アイドラスクロール部材のインボリュートラップ100の先端部422との接合 面の双方において用いることが可能となる。 ここで第8図の実施例を参照されたい。遠心力式若しくは容積式のポンプ30 0はアイドラスクロール部材78によって駆動され、、潤滑油を低圧の油溜め2 24から空間189を通して通路415に流し、下側主軸受110を潤滑するよ うにする。上述のように、主軸受の潤滑のために容積式ポンプを用いることは、 吸込み圧力と吐出し圧力との間の圧力差のような圧力差を利用した軸受潤滑機構 において、下側主軸受を潤滑させるために有利である。低圧油溜め224からの 潤滑剤によって下側主軸受を潤滑するために、容積式ポンプを用いることによっ て、コンプレッサの耐久性が改善され、吐出し圧力油溜め180からシェルの吸 込み圧力部分の特定の部位への流路を形成する必要がなくなる。 しかしながら、第8図の実施例において最も意義深いことは、圧力付勢機構に おいて排出口付シール230が用いられていること、及び圧力プレート350を 変形させたことであって、これによりシール230が圧力応答面151上の破壊 くずの被着から保護されることになる。上述のように、排出口付シールを用いる ことによって、圧力プレート接合面へのシールを保護することが更に重要性を増 すのである。従って、圧力 プレート350の内側エッジ部分359が、圧力応答面151の上側に延び、ア イドラスクロール部材78の下側表面152に近接する形に変形される。 圧力プレート350の表面359は径方向外向きに次第に低くなる傾斜をなし ており、スラスト軸受160を通して下向きに流れる潤滑剤を変向し、圧力プレ ートの圧力応答面151から遠ざけるようにする。このようにして、圧力プレー ト350のエッジ部分359は、圧力応答面151及び排出口付シール230の 脚部227及び228を、圧力応答面上に被着する破壊くずからシールドする役 目を果たす。従って、エッジ部分359は、第1図、第3図、及び第4図の実施 例に関して上述したように、潤滑剤汲み上げ部材220の保護機能を果たしてい ることになる。 第8図の実施例に関して、ドライブスクロール部材の端部プレート82を通し てオルダム継手242においても潤滑剤が利用できる形となっているというう点 で、第7図の実施例の変形がなされているということにも注意されたい。第8図 において、中央フレーム28の表面500には環状の凹部502が設けられ、そ の内部においては上側に延びているドライブスクロール部材のリップ504が回 転するようになっている。リップ504は、凹部502の中に延びた形となって いることによって、潤滑剤をより効率的に捉えて上側ドライブスクロール部材表 面416の溝414に導くことができる。 リップ504は凹部502と共に、ドライブスクロール部材の表面416上に おける潤滑剤の径方向外向きの移動に対する効果的な防護壁としての役目を果た し、油溜め180から通路182を経て上側軸受38を通り、ドライブスクロー ル部材の表面416上の溝414に流入する潤滑剤の概ね全部の流路を変える。 これにより、アイドラスクロール部 材のスクロールラップの先端部246とドライブスクロール部材の表面81との 間の接合面の潤滑、及びオルダム継手242の潤滑のために、最も効率的に潤滑 剤を利用できるようになるのである。 最後に第8図及び第9図を同時に参照されたい。第1図、第3図、第4図、第 6図及び第7図において示されたものとは異なる形状の圧力プレートが示されて いる。その点に関して、第8図及び第9図の実施例においては、第1図、第3図 、第4図及び第6図の実施例の、アイドラスクロール端部プレート82から延び ている一体化された延長部材120は不要とされ、その代わりに複数の脚部35 2が延出している単一式圧力プレート部材350が用いられている。前の実施例 における圧力プレート150と同様に、単一式圧力プレート350は圧力応答面 151及び開口158を画定している。 単一式圧力プレート350の脚部352は、ドライブスクロール端部プレート 82の表面81と圧力表面151との間の距離を画定する一体化されたスペーサ の役目を果たしている。各脚部352は装着時に端部プレート82に受容される 取り付け部分354を有する。単一式圧力プレート部材350の端部プレート8 2への取り付けは、ねじ355のような機械的留め具によって、若しくは溶接、 接着等の他の手段によって行われる。 本発明のいくつかの実施例について説明してきたが、本発明の範囲はこれに限 られるものでなく、実施例によって説明された本発明の内容及び請求の範囲の内 容に基づく他の実施例も可能であるということを理解されたい。また本発明出願 の時点においては、上述のような実施例は他に創出されていなかったということ を理解されたい。また第7図の実施例においては、単純化及び製造コストの観点 から、理論上はポンプ413を用いない方が好ましい。しかし、第7図の実施例 は、本発明の商業 的な応用例として創出されたものではない。一方、潤滑剤汲み上げ部材220及 びガス圧による付勢機構を備えている第1図、第3図及び第4図の実施例は、成 功した実地試験において用いられたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI F04C 29/02 311 0362−3H F04C 29/02 311A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD),AM,AT, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C Z,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT,LU, LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK,TJ ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ウィリアムズ、ジョン・アール アメリカ合衆国テキサス州75711・タイラ ー・ドグウッドストリート 1304 (72)発明者 アッター、ロバート・イー アメリカ合衆国テキサス州75791・ホワイ トハウス・トレントンドライブ 10873

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.潤滑剤溜めを画定する吸込み圧力部分と、別の潤滑剤溜めを画定する吐出し 圧力部分とを有するシェルと、 第1軸受面と、 第2軸受面と、 インボリュートラップが延出する起点である端部プレートを有し、前記第1軸 受面における回転のために取り付けられる第1スクロール部材と、 インボリュートラップが延出する起点である端部プレートを有し、前記第2軸 受面における回転のために取り付けられる第2スクロール部材と、 前記第1スクロール部材若しくは前記第2スクロール部材を回転させるための 手段と、 前記第1スクロール部材及び前記第2スクロール部材を動力が伝わるように結 合する手段と、 圧力応答面を有する、前記第2スクロール部材を前記第1スクロール部材に向 けて付勢するための手段と、 前記第1軸受面、前記第2軸受面、及び前記圧力応答面を潤滑するための手段 とを有し、 前記第1スクロール部材のラップと、前記第2スクロール部材のラップとが交 互に挟み合う形に配置されていることを特徴とする同時回転式スクロール装置。 2.前記第2スクロール部材が潤滑剤通路を画定し、前記潤滑剤通路が前記圧力 応答面に隣接する出口を有し、これによって潤滑剤が前記出口を通して流れ前記 圧力応答面に被着することを特徴とする請求項1に記載のスクロール装置。 3.前記第2スクロール部材における前記潤滑剤通路が、前記シェルの前記吐出 し圧力部分における前記潤滑剤溜めと連通していることを特徴とする請求項2に 記載のスクロール装置。 4.環状潤滑剤汲み上げ部材を更に有し、前記汲み上げ部材が潤滑剤通路を画定 し、前記汲み上げ部材が前記第2スクロール部材に共に回転するように取り付け られ、前記汲み上げ部材によって画定された前記潤滑剤通路が前記シェルの前記 吸い込み圧力部分における前記潤滑剤溜め、及び第2スクロール部材によって画 定された前記潤滑剤通路と連通していることを特徴とする請求項2に記載のスク ロール装置。 5.前記第2スクロール部材を前記第1スクロール部材に向けて付勢するための 前記手段がシールを有し、前記シールが前記圧力応答面に対して可動接触をなす 部分を有することを特徴とする請求項4に記載のスクロール装置。 6.前記シールが前記第2スクロール部材の端部プレートと前記圧力応答面との 間に配置され、前記シールが、前記第2スクロール部材の端部プレートと協働し て、吸い込み圧力よりも高い圧力で流体が流入する封入された圧力チャンバを画 定することを特徴とする請求項5に記載のスクロール装置。 7.前記シールが環状シールであって、前記シールの前記圧力応答面と可動接触 をなす部分が、前記圧力応答面に対して非密封式に接触するように前記シールが 形成されることを特徴とする請求項6に記載のスクロール装置。 8.前記圧力応答面が開口を画定することを特徴とし、前記潤滑剤汲み上げ部材 が前記開口を貫通する環状の部材であって、前記潤滑剤汲み上げ部材が前記圧力 応答面上への破壊くずの被着に対する防護壁としての役目を果たし、前記シール の前記圧力応答面に対して可動接触をなす部 分が、前記圧力応答面と密封式に接触することを特徴とする請求項5に記載のス クロール装置。 9.前記圧力応答面を潤滑するための前記手段が、前記シェルの前記吐出し圧力 部分における前記潤滑油溜めと前記シェルの前記吸い込み圧力部分における前記 圧力溜めとの双方から導入された潤滑剤を、前記第2スクロール部材によって画 定された前記潤滑剤通路に流すための手段を含むことを特徴とする請求項2に記 載のスクロール装置。 10.前記第2軸受面が軸受ハウジング内に配置され、前記軸受ハウジングが、 前記シェルの前記吐出し圧力部分における前記潤滑油溜めと、前記第2軸受面と に連通する潤滑油通路を画定していることを特徴とする請求項2に記載のスクロ ール装置。 11.前記圧力応答面を潤滑するための前記手段が、前記第2スクロール部材に 共に回転するように取り付けられた潤滑剤汲み上げ部材を含み、前記潤滑剤汲み 上げ部材が、前記シェルの前記吸い込み圧力部分における前記潤滑剤溜めと連通 する潤滑剤通路を画定していることを特徴とする請求項1に記載のスクロール装 置。 12.前記第2スクロール部材が、前記圧力応答面に隣接する出口を有する潤滑 剤通路を画定し、前記汲み上げ部材によって画定された前記潤滑剤通路が、前記 第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路と連通し、前記汲み上げ 部材の回転によって、前記シェルの前記吸い込み圧力部分における前記潤滑剤溜 めから、前記第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路の前記出口 を通して前記圧力応答面上に潤滑剤が流れることを特徴とする請求項11に記載 のスクロール装置。 13.前記圧力応答面が開口を画定することを特徴とし、前記潤滑剤汲み上げ部 材が一般に環状の単一式部材であって、前記潤滑剤汲み上げ部材が前記圧力応答 面における前記開口を貫通することを特徴とする請求 項12に記載のスクロール装置。 14.圧力プレートを更に有し、前記圧力応答面が前記圧力プレートの表面であ って、前記圧力プレートが前記シェルの前記吸い込み圧力部分における前記潤滑 剤溜めに対向する表面を有し、前記潤滑剤汲み上げ部材が径方向に延在するフラ ンジを有し、前記フランジが前記シェルの前記吸い込み圧力部分における前記潤 滑剤溜めに対向する前記圧力プレートの前記表面に近接するように並置され、そ れによって前記圧力応答面における前記開口が潤滑剤の通路に効果的に接近し、 かつ前記潤滑剤溜めから連行された破壊くずを前記圧力応答面上に導くことを特 徴とする請求項13に記載のスクロール装置。 15.前記潤滑剤汲み上げ部材が工学的材料から製造されることを特徴とする請 求項14に記載のスクロール装置。 16.前記付勢手段が圧力プレートを含み、前記圧力応答面が前記圧力プレート の1つの面であって、前記圧力プレートが開口を画定し、前記開口のエッジ部分 が面取りされて、それに衝当する潤滑剤が前記圧力応答面上に変向されることを 特徴とする請求項1に記載のスクロール装置。 17.前記第2スクロール部材を前記第1スクロール部材に向けて付勢するため の前記手段が、前記第2スクロール部材の前記端部プレートと前記圧力応答面と の間に配置されたシールを含み、前記シールが前記圧力応答面と可動接触をなす 接合面部分を有し、前記面取りされたエッジ部分によって前記圧力応答面上に変 向された潤滑剤が、前記シールの前記接合面部分を潤滑することを特徴とする請 求項16に記載のスクロール装置。 18.前記シールが、前記第2スクロール部材の端部プレートと前記圧力応答面 との間に配置され、前記シールが、前記第2スクロール部材の前記端部プレート と協働して、吸い込み圧力よりも大きい圧力で流体が 流される密封された圧力チャンバを画定し、前記シールが前記シールの接合面部 分が前記圧力応答面と非密封式に接触をなすように形成されることを特徴とする 請求項17に記載のスクロール装置。 19.前記シールが、断面が一般にH型である、スパンによって結合された一対 の脚部を有する形の環状シールであって、前記スパン及び前記脚部の間の上の領 域が、前記第2スクロール部材と協働して、前記密封された圧力チャンパを画定 し、前記脚部が前記シールの前記接合面部分を含み、前記圧力応答面と非密封式 に接触をなすことを特徴とする請求項18に記載のスクロール装置。 20.前記第2軸受面が、前記シェルの前記吐出し圧力部分における前記潤滑剤 溜めから流された潤滑剤によって潤滑されることを特徴とする請求項17に記載 のスクロール装置。 21.前記第2軸受面を潤滑するための前記手段が、前記シェルの前記吐出し圧 力部分における前記潤滑剤溜め、及び前記第2軸受面と連通する潤滑剤通路を含 み、前記第2軸受面を潤滑する潤滑剤の少なくとも一部が、前記第2軸受面を潤 滑した後に、前記面取りされた表面に衝当することを特徴とする請求項17に記 載のスクロール装置。 22.前記第2軸受面を潤滑するための前記手段が、前記シェルの前記吐出し圧 力部分における前記潤滑剤溜めから前記第2軸受面に潤滑剤を流すための手段を 含むことを特徴とする請求項1に記載のスクロール装置。 23.軸受ハウジングを更に有し、前記第2軸受面が前記軸受ハウジングの内部 に配置され、前記軸受ハウジングが、前記第2軸受面及び前記シェルの前記吐出 し圧力部分における前記潤滑剤溜めと連通する潤滑剤通路を一体として画定する ことを特徴とする請求項22に記載のスクロール装置。 24.前記第2軸受面を潤滑するための前記手段が、前記シェル及び前記軸受ハ ウジングによって少なくともその一部分が画定された、一般に周回方向の潤滑剤 通路を含み、前記周回方向潤滑剤通路が、前記シェルの前記吐出し圧力部分にお ける前記潤滑剤溜め、及び前記軸受ハウジングによって一体的に画定された前記 潤滑剤通路と連通することを特徴とし、 前記軸受ハウジングが、前記シェルの表面と周回方向に当接する表面を有し、 前記シェルの前記吸い込み圧力部分と前記吐出し圧力部分との間のシールを形成 すべく、前記軸受ハウジングの前記表面が前記シェルの前記表面に密封式に当接 するのを付勢するように、吐出し圧力が前記軸受ハウジングに作用することを特 徴とする請求項23に記載のスクロール装置。 25.前記第2軸受面を潤滑するための前記手段が、潤滑剤を、前記シェルの前 記吐出し圧力部分における前記潤滑剤溜めから前記第2軸受面に、吐出し圧力の 助けを受けることなくポンピングするための、前記シェルの前記シェルの前記吸 い込み圧力部分に配置され、前記第2スクロール部材によって駆動される手段を 含むことを特徴とする請求項22に記載のスクロール装置。 26.前記第2スクロール部材を前記第1スクロール部材に向けて付勢するため の前記手段がシールを含み、吸い込み圧力よりも高い圧力で潤滑剤を前記シール に流すための手段を更に有し、前記シールが前記圧力応答面と接触をなし、前記 シールに流される潤滑剤が前記シールを前記圧力応答面に向けて付勢することに よって前記付勢手段を動かすことを特徴とする請求項1に記載のスクロール装置 。 27.前記圧力応答面を潤滑するための前記手段が、前記シールを通して前記表 面に流される潤滑剤を有することを特徴とする請求項26に記 載のスクロール装置。 28.前記第2軸受面を潤滑するための前記手段が、前記シェルによって少なく とも一部分が画定される潤滑剤通路を含み、前記潤滑剤通路が前記シェルの前記 吐出し圧力部分における前記潤滑剤溜め、及び前記第2軸受面と連通し、前記潤 滑剤通路が前記シェルの周回方向に形成され、それらが協働して前記シェルの前 記吐出し圧力部分と前記吸い込み圧力部分との間のシールを形成することを特徴 とする請求項1に記載のスクロール装置。 29.前記第2スクロール部材を前記第1スクロール部材に向けて付勢するため の前記手段が圧力プレートを含み、前記圧力プレートが単一式部材であり、前記 圧力応答面が前記圧力プレートの1つの表面であり、前記圧力プレートに、そこ を起点として延在するように一体的に設けられた、前記第1スクロール部材に取 り付けられる複数の脚部を前記圧力プレートが有し、前記一体的に設けられた脚 部の長さが前記圧力応答面と前記第1スクロール部材端部プレートとの間の距離 を決定することを特徴とする請求項1に記載のスクロール装置。 30.前記第1スクロール部材若しくは前記第2スクロール部材の少なくとも1 つの端部プレートがそこを貫通する通路を画定し、前記装置における潤滑剤の少 なくとも一部が前記装置内部において遠心力によって外向きに流され、前記通路 に流入しかつ通過することを特徴とする請求項1に記載のスクロール装置。 31.前記スクロール装置内において半径方向外向きに移送される前記潤滑剤の 前記一部を前記通路に向けて移送するための手段を更に有し、 前記移送するための手段が、前記第1及び前記第2のスクロール部材の少なく とも一方の前記端部プレートに設けられた通路を画定すると共に前記通路と連通 する環状の溝を含むことを特徴とする請求項30に記 載のスクロール装置。 32.前記第2軸受面を潤滑するための前記手段が、前記シェルの前記吸込み圧 力部分の前記潤滑剤溜めから前記第2軸受面に潤滑剤を汲み上げるための手段を 有することを特徴とする請求項1に記載のスクロール装置。 33.前記第2スクロール部材の前記インボリュート・ラップの前記先端部と、 前記第1スクロール部材の前記端部プレート第1表面との間の近接部分を潤滑す るための手段を更に有し、 前記近接部分が、前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜めから前記 第1軸受面へ初めに供給された潤滑剤によって潤滑されていることを特徴とする 請求項1に記載のスクロール装置。 34.前記第2スクロール部材の前記インボリュート・ラップの前記先端部と、 前記第1スクロール部材の前記端部プレートの第1表面との間の近接部分を潤滑 するための前記手段が、前記第1スクロール部材の端部プレートと、前記第1ス クロール部材の前記インボリュート・ラップが延出する前記端部プレートの前記 表面とは反対側の前記第1スクロール部材の前記端部プレートの表面に設けられ た環状の溝との間を連通する通路を有し、 前記溝が前記通路と連通し、 前記通路が前記第2スクロール部材の前記インボリュート・ラップの前記先端 部の近傍に開孔部を有することを特徴とする請求項33に記載のスクロール装置 。 35.前記溝の半径方向外側の周縁部が、前記溝が画定された前記第1スクロー ル部材の端部プレートの表面を形成する平面から突出していることを特徴とする 請求項34に記載のスクロール装置。 36.前記スクロール装置が、前記吸込み圧力部分と前記シェルの前記 吐出し圧力部分とを分離し、かつ凹部を画定するフレームを含み、 前記溝が画定されている前記第1スクロール部材の前記端部プレートの表面が 前記フレームに隣接して配置され、 前記溝に向かって半径方向外向きに移送された潤滑剤が、前記シェルの前記吐 出し圧力部分の前記潤滑剤溜めから前記第1軸受面へ初めに供給された後に、前 記フレーム内に画定された前記凹部に入りかつ前記溝の前記突出した外側周縁部 の周りを通過する以外には前記溝に移送されないように、前記溝の前記突出した 外側周縁部が前記フレームの前記凹部内に延在することを特徴とする請求項35 に記載のスクロール装置。 37.同時回転スクロール装置であって、 潤滑剤溜めを画定するサクション・プレッシャ部と、潤滑剤溜めを画定する吐 出し圧力部分とを備えたシェルと、 第1軸受面と、 第2軸受面と、 インボリュート・ラップ延出部が延出する端部プレートを備えると共に、前記 第1軸受面内で回転するように取り付けられた第1スクロール部材と、 前記第1スクロール部材のインボリュート・ラップ延出部と交互に配置された インボリュート・ラップ延出部を延在させる端部プレートを有すると共に、前記 第2軸受面内において回転するように取り付けられた第2スクロール部材と、 前記スクロール部材の何れか一方を回転させる手段と、 前記第1及び前記第2スクロール部材を駆動するように結合する手段と、 圧力応答面を備えると共に前記第2スクロール部材を前記第1スクロール部材 に向けて圧力によって付勢するための手段と、 前記圧力応答面に破壊くずが堆積することを防ぐための手段と、 前記第1軸受面と前記第2軸受面とに潤滑剤を供給する手段とを有することを 特徴とする同時回転スクロール装置。 38.前記圧力応答面に潤滑剤を供給するための手段を更に有することを特徴と する請求項37に記載のスクロール装置。 39.前記第2スクロール部材が、前記圧力応答面に隣接する開孔部を備えた潤 滑剤通路を画定し、 潤滑剤が前記潤滑剤通路の前記開孔部を通過して前記圧力応答面に堆積される ことを特徴とする請求項38に記載のスクロール装置。 40.前記第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路が、前記シェ ルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜めと連通していることを特徴とする請求 項39に記載のスクロール装置。 41.前記第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路が、前記シェ ルの前記吸込み圧力部分の前記潤滑剤溜めと連通していることを特徴とする請求 項39に記載のスクロール装置。 42.前記圧力応答面を保護するための前記手段が、前記第2スクロール部材と 共に回転するように前記第2スクロール部材に保持された環状部材を有すること を特徴とする請求項37に記載のスクロール装置。 43.前記圧力応答面が開孔部を有し、 前記環状部材が前記第2スクロール部材によって保持され、 前記環状部材が、前記圧力応答面に形成された前記開孔部内に突出することに よって、前記圧力応答面に向けて、前記圧力応答面に画定された前記開孔部の半 径方向内側から接近する障壁を形成することを特徴とする請求項42に記載のス クロール装置。 44.前記スクロール装置は、前記第2軸受面がその内部に収容される軸受ハウ ジングを更に有し、 前記第2スクロール部材が、前記第2軸受面に回転可能に保持されたシャフト を有し、 前記軸受ハウジングが、前記圧力応答面の前記開孔部内に延出することを特徴 とする請求項43に記載のスクロール装置。 45.前記圧力応答面が、圧力プレートの上に画定され、 前記環状部材が半径方向に延在するフランジを有し、 前記フランジの表面が、前記圧力応答面と向かい合う前記端部プレートの表面 に隣接して配置されていることを特徴とする請求項44に記載のスクロール装置 。 46.前記第2スクロール部材が潤滑剤通路を画定し、 前記環状部材が潤滑剤通路を画定する単一式部材からなり、 前記環状部材によって画定された前記潤滑剤通路が、前記シェルの前記吸込み 圧力部分の前記潤滑剤溜めと、前記第2スクロール部材の前記潤滑剤通路とに連 通していることを特徴とする請求項44に記載のスクロール装置。 47.前記第2スクロール部材の前記端部プレートに隣接した配置されると共に 前記第2スクロール部材の前記端部プレートから予め決められた距離だけ隔てら れて配置された前記圧力応答面を画定するための手段を更に有し、 前記圧力応答面を保護するための前記手段が、前記圧力応答面を画定するため の前記手段の一部を有し、 前記圧力応答面を画定するための前記手段の前記一部が、前記第2スクロール 部材の前記端部プレートに隣接して配置されていると共に前記圧力応答面に接近 するためのバリアを形成するべく前記圧力応答面と前記第2スクロール部材の前 記端部プレートとの間の距離よりも短い距離だけ隔てられて配置されていること を特徴とする請求項37に記載のス クロール装置。 48.前記圧力応答面を画定する前記手段が、その近傍に配置された潤滑剤及び 破壊くずを移動させる開孔部を画定し、 前記圧力応答面を画定するための前記手段の前記一部が、前記開孔部から半径 方向内向きに延在しかつ前記第2スクロール部材の前記端部プレートに向かって 延在する折り曲げられた壁を有し、 前記折り曲げられた壁は、前記コンプレッサの動作によって前記開孔部の付近 に移送された潤滑剤及び破壊くずを前記シェルの前記吸込み圧力部分の前記潤滑 剤溜めへ移送して前記圧力応答面から遠ざけることを特徴とする請求項47に記 載のスクロール装置。 49.前記第1スクロール部材に向けて前記第2スクロール部材を前記圧力付勢 手段が、前記開孔部の吸引圧力よりも高い圧力の流体によって活性化されると共 に前記圧力応答面と前記第2スクロール部材との間に配置されたシールを含むこ とを特徴とする請求項37に記載のスクロール装置。 50.前記流体が、前記軸受面を潤滑するための前記開孔部で用いられる潤滑剤 からなることを特徴とする請求項49に記載のスクロール装置。 51.前記第2軸受面へ潤滑剤を供給するための前記手段が、前記シェルによっ て少なくともその一部が画定される潤滑剤通路を含み、 前記潤滑剤通路が、前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜めと、前 記第2軸受面とに連通していることを特徴とする請求項37に記載のスクロール 装置。 52.前記スクロール装置が、前記第2軸受面がその内部に配置された軸受ハウ ジングを更に有し、 前記軸受ハウジングが、潤滑剤通路を画定し、 前記軸受ハウジングによって画定された前記潤滑剤用ハウジングが、 前記シェルによって少なくともその一部が画定された前記潤滑剤用ハウジングと 、前記第2軸受表面とに連通していることを特徴とする請求項51に記載のスク ロール装置。 53.前記シェルによって少なくともその一部が画定された前記潤滑剤通路が、 前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜めと、前記軸受ハウジングによ って画定された前記潤滑剤通路とに連通した周縁部の通路からなることを特徴と する請求項52に記載のスクロール装置。 54.前記軸受ハウジングによって画定された前記通路から前記第2軸受面へ潤 滑剤を汲み上げるための手段を更に有することを特徴とする請求項52に記載の スクロール装置。 55.前記軸受ハウジングは、前記シェルの表面と周縁部分において当接する表 面を有し、 吐出し圧力が、前記軸受ハウジングの前記表面を前記シェルの前記表面と密閉 係合状態となるように移動させることによって、前記シェルの前記吐出し圧力部 分と前記シェルの前記吸込み圧力部分との間に密閉が形成されることを特徴とす る請求項53に記載のスクロール装置。 56.前記第1及び第2のスクロール部材の少なくとも何れか一方の前記端部プ レートが貫通孔を画定し、 前記スクロールの貫通孔が、前記第1及び前記第2のスクロール部材の少なく とも何れか一方に画定された前記通路を通して前記スクロール装置内の半径方向 外向きに潤滑剤を移送する手段を更に有することを特徴とする請求項37に記載 のスクロール装置。 57.前記潤滑剤を移送する手段が、前記端部プレートの表面に形成されると共 に前記端部を貫通する前記通路と連通する溝を有することを特徴とする請求項5 6に記載のスクロール装置。 58.前記溝が環状の溝からなり、かつ前記溝が画定された前記端部プ レートの表面から延出する環状突出部を更に有し、 前記環状突出部は前記端部プレートの表面の前記溝の半径方向外側に配置され ていることを特徴とする請求項57に記載のスクロール装置。 59.前記スクロール装置が、前記シェルの前記吸込み圧力部分と、前記シェル の前記吐出し圧力部分との間に境界部分を画定するための手段を更に有し、 前記境界部分を画定するための手段が、前記突出部がその内部に延在する凹部 を画定し、前記突出部を半径方向外向きに通過する潤滑剤が前記凹部に移送され ることを特徴とする請求項58に記載のスクロール装置。 60.前記第2軸受面へ潤滑剤を供給するための前記手段が、前記シェルの前記 吸込み圧力部分の前記潤滑剤溜めから前記第2軸受面へ潤滑剤を汲み上げるため の手段を有することを特徴とする請求項37に記載のスクロール装置。 61.前記第2スクロール部材を前記第1スクロール部材へ向けて圧力によって 付勢するための前記手段が、圧力プレートからなり、 前記圧力プレートが、前記圧力応答面を画定すると共に複数の脚部を有し、 前記脚部が、前記第2スクロール部材に取り付けられていると共に前記圧力プ レートと一体的に形成された部分からなり、 前記脚部の長さによって、前記第1スクロール部材の前記端部プレートと、前 記圧力応答面との間の距離が決まることを特徴とする請求項37に記載のスクロ ール装置。 62.前記第1スクロール部材に向けて前記第2スクロール部材を圧力によって 付勢するための前記手段が、前記第2スクロール部材の前記端部プレートと前記 圧力応答面との間に配置されていると共に前記圧力応 答面と移動可能に接触する部分を有するシールを含むことを特徴とする請求項3 7に記載のスクロール装置。 63.前記シールが、前記第2スクロール部材の前記端部プレートと前記圧力応 答面との間に配置され、前記第2スクロール部材の前記端部プレートと共に、吸 引圧力以上の圧力の流体が供給される気密性の圧力チャンバを画定することを特 徴とする請求項62に記載のスクロール装置。 64.前記シールが、前記圧力チャンバを密閉するべく、前記圧力応答面と移動 可能に接触した前記シールの前記部分が前記圧力応答面と密閉係合状態にあるこ とを特徴とする請求項63に記載のスクロール装置。 65.前記圧力応答面が開孔部を画定し、 前記圧力応答面を保護するための前記手段が、前記圧力応答面の上に破壊くず が堆積することを防止するための障壁を形成するように前記開孔部内に延在する 環状部材を有することを特徴とする請求項64に記載のスクロール装置。 66.前記圧力応答面を潤滑するための手段を更に有することを特徴とする請求 項65に記載のスクロール装置。 67.前記第2スクロール部材と前記防止用の環状部材とが、潤滑剤通路を画定 し、 前記第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路が、前記環状部材 によって画定された前記潤滑剤通路と連通し、 前記環状部材によって画定された前記潤滑剤通路が、前記シェルの前記吸込み 圧力部分の前記潤滑剤溜めに連通していることを特徴とする請求項66に記載の スクロール装置。 68.前記第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路が、潤滑剤を 通過させて前記圧力応答面に堆積させるための開孔部を有することを特徴とする 請求項67に記載のスクロール装置。 69.前記第1スクロール部材に向けて前記第2スクロール部材を圧力によって 付勢するための前記手段が、単一式部材からなる圧力プレートを含み、 前記圧力応答面が、前記圧力プレートの表面からなり、 前記圧力プレートが、前記第1スクロール部材に取り付けられていると共に一 体形成された複数の脚部を有し、 前記一体形成された脚部の長さによって、前記圧力応答面と前記第1スクロー ル部材の端部プレートとの間の距離が決まることを特徴とする請求項37に記載 のスクロール装置。 70.同時回転スクロール装置であって、 潤滑剤溜めを画定するサクション・プレッシャ部と、潤滑剤溜めを画定するデ ィスチャージ・プレッシャ部とを備えたシェルと、 第1軸受面と、 第2軸受面と、 前記第1軸受面内で回転するように取り付けられると共に、複数のインボリュ ート・ラップ延出部を備えた端部プレートとを有する第1スクロール部材と、 前記第2軸受面内で回転するように取り付けられると共に、前記第1スクロー ル部材のインボリュート・ラップ延出部とインターリーブされたインボリュート ・ラップ延出部を備えた端部プレートを有する第2スクロール部材と、 前記スクロール部材の何れか一方を回転させるための手段と、 前記第1及び前記第2スクロール部材を駆動可能に結合するための手段と、 前記第1及び前記第2スクロール部材少なくと何れか一方を、前記第1及び前 記第2スクロール部材の他方に向けて圧力によって付勢する手 段と、 前記第1軸受面と前記第2軸受面とを、前記シェルの前記ディスチャージ・プ レッシャ部の前記潤滑剤溜めからの潤滑剤によって潤滑するための手段であって 、前記シェルの前記ディスチャージ・プレッシャ部の前記潤滑剤溜めと、前記第 2軸受面とに連通する、前記シェルによって少なくともその一部が画定された潤 滑剤通路を含む、前記潤滑するための手段とを有することを特徴とする同時回転 スクロール装置。 71.前記第2スクロール部材が、前記第2軸受面内に回転可能に保持されると 共に端部面を備えたシャフトを含み、 潤滑剤が、前記シェルによって少なくともその一部が画定された前記潤滑剤通 路を通して前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜めに移送されること によって、前記第2スクロール部材を前記第1スクロール部材に向けて圧力によ って付勢するように、前記シャフトの前記端面に作用することを特徴とする請求 項70に記載のスクロール装置。 72.前記シェルの前記ディスチャージ・プレッシャ部と前記シェルの前記サク ション・プレッシャ部との間の境界部を形成すると共に、前記シェルによって少 なくともその一部が画定された前記潤滑剤通路と連通する第1潤滑剤通路と、前 記第1軸受面と連通する第2潤滑剤通路とを画定する中央フレームを更に有し、 前記中央フレームによって画定された前記第1及び第2潤滑剤通路が、前記シ ェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜めと連通していることを特徴とする請 求項70に記載のスクロール装置。 73.前記シェルによって少なくともその一部が画定された前記潤滑剤通路が、 前記シェルの周縁部分からその一部が少なくとも形成されていることを特徴とす る請求項72に記載のスクロール装置。 74.前記シェルの周縁部分から少なくともその一部が形成された前記 通路と連通すると共に前記通路の少なくとも一部を画定し、前記シェルの周縁部 分の少なくとも一部からなる前記通路と、前記第2軸受面と連通する一体形成さ れた潤滑剤通路を画定する下部フレームを更に有することを特徴とする請求項7 3に記載のスクロール装置。 75.前記シェルの前記吸込み圧力部分内に配置され、前記シェルによって少な くともその一部が画定された前記潤滑剤通路と前記第2軸受面とに連通する通路 を一体的に画定する下部フレームを更に有することを特徴とする請求項70に記 載のスクロール装置。 76.前記第2軸受ハウジングが、前記下部フレームの一体形成された部分から なり、 前記第2スクロール部材が、前記第2軸受面に回転可能に保持されたシャフト を含み、 前記第2スクロール部材の前記シャフトと、前記第2軸受ハウジングとが、前 記下部フレームによって画定された前記潤滑剤通路と連通する空間を画定するこ とを特徴とする請求項75に記載のスクロール装置。 77.前記第2軸受面と連通する潤滑剤通路を画定する下部フレームと、 (1)前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜めと前記第1軸受面と を連通させる第1潤滑剤通路と、(2)前記シェルによって少なくとも部分的に 画定される前記潤滑剤通路を通して、前記下部フレームの前記潤滑剤通路と連通 する第2潤滑剤通路とを画定する中央フレームとを更に有することを特徴とする 請求項70に記載のスクロール装置。 78.前記シェルによって少なくとも部分的に画定される前記潤滑剤通路が、前 記シェルの周縁部分に設けられた通路からなることを特徴とする請求項77に記 載のスクロール装置。 79.前記シェル、前記下部フレーム、及び前記中央フレームによって、前記シ ェルの周縁部分に設けられた前記通路が画定されることを特徴と する請求項78に記載のスクロール装置。 80.前記下部フレームが、前記シェルの表面と周縁部分において当接する表面 を有し、 吐出し圧力が、前記下部フレームに作用して前記下部フレームの前記表面を前 記シェルの前記表面と密閉係合状態とし、吐出し圧力部分と前記シェルの前記吸 込み圧力部分との間に密閉状態を形成し、前記下部フレームの前記表面が前記シ ェルの前記表面と当接することによって前記シェルに対して前記下部フレームが 軸線方向に位置決めされることを特徴とする請求項79に記載のスクロール装置 。 81.前記シェルが、互いに密閉接続された第1シェル部分と第2シェル部分と を有することを特徴とする請求項80に記載のスクロール装置。 82.前記第1シェル部分が、前記下部フレームを前記中央フレームに締め付け て取り付ける手段を有することを特徴とする請求項81に記載のスクロール装置 。 83.前記第1シェル部分が、複数のタブを有し、 前記タブは前記下部フレームと締め付け係合され、前記下部フレームに取り付 けられかつ前記下部フレームを前記中央フレームに対して位置決めし、 前記第2シェル部分が、前記下部フレームと密閉係合状態にある前記シェルの 前記表面を画定し、 前記下部フレームと前記第2シェル部分とが係合することによって、前記第2 シェル部分が前記第1シェル部分に取り付けられるように位置決めされることを 特徴とする請求項81に記載のスクロール装置。 84.前記第1及び前記第2スクロール部材の少なくとも何れか一方を、前記第 1及び前記第2スクロール部材の他方に向けて前記圧力付勢手段 が、圧力応答面と、前記圧力応答面と前記第2スクロール部材の前記端部プレー トとの間に配置されたシール部材とを画定する手段を含むことを特徴とする請求 項77に記載のスクロール装置。 85.前記第2軸受が前記下部フレーム内に配置されており、前記下部フレーム によって画定された前記潤滑剤通路が、前記第2軸受面と連通していることを特 徴とする請求項84に記載のスクロール装置。 86.前記第2スクロール部材が、前記下部フレームによって画定された前記潤 滑剤通路と連通する潤滑剤通路を画定することを特徴とする請求項85に記載の スクロール装置。 87.前記第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路が、潤滑剤が 通って前記圧力応答面に流れるための開孔部を有することを特徴とする請求項8 6に記載のスクロール装置。 88.前記第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路が前記シール と連通し、 前記第2スクロール部材によって画定された前記通路を通って前記シールに移 送される潤滑剤が、前記シールを前記圧力応答面に向けて移動し、前記圧力付勢 手段を作動させることを特徴とする請求項86に記載のスクロール装置。 89.前記圧力応答面が開孔部を画定し、 前記圧力応答面を画定するための前記手段が、圧力プレートを有することを特 徴とする請求項86に記載のスクロール装置。 90.前記圧力応答面によって画定された前記開孔部のエッジ部分が面取りを施 され、前記開孔部に流れ込む潤滑剤が、前記圧力応答面に向けて変向されること を特徴とする請求項89に記載のスクロール装置。 91.前記圧力プレートが、複数の脚部を備えた単一式部材からなり、 前記脚部は、前記圧力プレートが前記第1スクロール部材と共に回転 するように前記第1スクロール部材に取り付けられており、 前記脚部の長さによって、前記圧力応答面と前記第1スクロール部材の端部プ レートとの間の距離が決まることを特徴とする請求項90に記載のスクロール装 置。 92.前記第1及び第2スクロール部材の少なくとも1つの前記端部プレートが 、貫通路を画定し、 前記開孔部内の前記潤滑剤の少なくとも一部が、前記シェルの前記吸込み圧力 部分内へ半径方向外向きに移送され、かつ前記貫通路を通過し前記スクロール部 材の他方の前記インボリュトー・ラップ部の前記先端部を潤滑することを特徴と する請求項77に記載のスクロール装置。 93.前記第2スクロール部材によって駆動され、吐出し圧力を用いることなく 前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜めから前記第2軸受面へ潤滑剤 を汲み上げるための手段を更に有することを特徴とする請求項77に記載のスク ロール装置。
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