JP3450009B2 - 潤滑が改善されたスクロール装置 - Google Patents

潤滑が改善されたスクロール装置

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、同時回転式スクロール装置に関する。より
詳細には、本発明は潤滑及び密封を目的として同時回転
式スクロールコンプレッサ内の選択された場所に油を送
るための装置に関する。
背景 流体の圧縮または膨張のためのスクロール装置は、典
型的には交互に層をなすように配置された2つの直立式
インボリュートラップ(involute wrap)からなる。各
インボリュートラップは端部プレートから延在し、その
先端はそこから他方のスクロールラップが延在する端部
プレートの表面に接触若しくは近接している。各スクロ
ールラップの側面は、他方のスクロールラップの側面と
移動する線で接触または近接し、スクロール端部プレー
トと協働して、複数の移動するチャンバーを形成する。
これらのチャンバーは、スクロールラップの軌道運動
の方向に依存して、交互に層をなすように配置されたス
クロールラップの外側から内向きに径方向に移動し流体
を圧縮したり、若しくはスクロールラップの内側から外
向きに移動し流体を膨張させたりする。これらのスクロ
ールラップはチャンバーが形成され移動が起こるように
駆動機構によって相対的な軌道運動におかれる。
同時回転式のスクロール装置を開発すべく様々な試み
がなされている。このような装置は、平行ではあるが同
心ではない回転軸の周りに2つのスクロールラップを同
時に回転させて、各スクロールラップ要素の間に必要な
軌道運動を発生させる。しかし、同時回転式スクロール
装置の複雑さや様々な困難のため、これまでのほとんど
のスクロール装置は、一方は固定でもう一方が軌道運動
するタイプのものであった。このため、スクロール部材
の一方が固定されているタイプのスクロールコンプレッ
サに対し、同時回転式スクロールコンプレッサの方が理
論的に有利であると思われる多くの点があるにもかかわ
らず、商業的に入手可能な同時回転式スクロールコンプ
レッサは知られていない。
背景技術に関するものとして、米国特許第801,182
号、第3,600,114号及び第4,178,143号が挙げられる。米
国特許第801,182号明細書には、同時回転式スクロール
装置の概念が開示されており、基本的な着想は比較的古
いことを示している。米国特許第3,600,114号及び第4,1
78,143号明細書には、同時回転式スクロール装置を設計
するべくなされた比較的初期の他の試みが示されている
が、どちらの場合も、装置の目的は、圧縮装置としてよ
り、むしろモータまたはポンプとして動作することであ
った。
更に挙げておくべきものとして、“Sundstrand Corpo
ration"によってなされた試みがあり、それは同時回転
式スクロール圧縮装置を開発するべく1980年代中期に取
得された一連の特許に見ることができる。本発明に関連
して特に注意すべきものとして、Sundstrand社による米
国特許第4,600,369号があり、それについては以下に述
べる。
より近年では、同時回転式スクロール装置の商品化に
対する関心を、本発明の譲受人である“Arthur D.littl
e Inc."及び三菱電機による特許活動に見ることができ
る。米国及びその他の国に於いて発行された特許に見る
ことができるように、他にもいくつか国際的に知られた
ビジネスの活動主体が同時回転式スクロールコンプレッ
サ技術の開発に興味を示している。従って、同時回転式
スクロール技術は、急速に拡大する国際的な開発及び商
品化の動きに見合っているように思われるかもしれない
が、やはり、本特許出願の出願時に於いて入手可能な商
品化された同時回転式スクロール圧縮装置は知られてい
ない。本発明には、以下の特許が関与すると思われる。
米国特許第4,600,369号明細書には、同時回転式スク
ロールコンプレッサのスクロールラップによって画定さ
れた圧縮チャンバ内に生じる圧力を打ち消すように働く
付勢機構が開示されている。このような圧力は2つのス
クロールが軸方向に離隔するように力を及ぼすため、そ
れによって漏れが生じたり圧縮効率が低下したりし易く
なる。米国特許第4,600,369号明細書に示された装置
は、アイドラスクロール部材と共に回転し、圧縮チャン
バ内に於いてスクロール部材の間に生成される圧力に対
抗して、軸方向に一体となるようにスクロール部材を付
勢するための圧力チャンバを画定する要素を含んでい
る。この要素は、圧力チャンバを密封するようにドライ
ブスクロール部材を圧迫する1セットのシールを担って
いる。
本発明の譲受人に付与された米国特許第4,927,339号
明細書(本明細書に引証として加えられる)も、同時回
転式スクロール装置に於いてスクロール部材を互いに向
けて軸方向に付勢するための様々な機構を開示してい
る。それらの中には、ドライブスクロール部材と共に回
転する付勢要素を使用した機構が含まれている。
同様に本発明の譲受人に付与された米国特許第5,129,
798号明細書(本明細書に引証として加えられる)に
は、同時回転式スクロール装置に於いてアイドラスクロ
ールをドライブスクロールへと付勢するための改善され
た機構が示されている。この特許では、ドライブスクロ
ールに支持された圧力プレートが、アイドラスクロール
の端部プレートの下面に近接して配置されている。アイ
ドラスクロールに支持されたシールは、アイドラスクロ
ールの端部プレートの下面に設けられた凹部内に配置さ
れ、制御可能に圧力付勢されて圧力プレートと係合し、
それによってアイドラスクロールをドライブスクロール
へと付勢する。
一方、本発明の譲受人に付与された米国特許第5,212,
964号(本明細書に引証として加えられる)は、駆動及
びアイドラスクロールのインボリュートラップの先端
と、対向する端部プレートとの間の潤滑に対する要求に
応じたものである。アイドラスクロール部材と共に回転
する汲み上げ管によって、潤滑剤は潤滑剤溜めからアイ
ドラスクロールの端部プレート内の通路に送られる。潤
滑剤はこの通路内を径方向外向きに流れ、アイドラスク
ロール部材の端部プレートのインボリュートラップ側に
画定されたポートから吐き出される。それによってドラ
イブスクロールのインボリュートラップの先端とアイド
ラスクロールの端部プレートとの間の相互作用が円滑に
なっている。
同時回転式スクロール装置の設計における上記のよう
な改善及び上述した特許明細書に開示された技術にも関
わらず、このような装置の商品化が活発になるには、こ
のようなコンプレッサに於いて適切な潤滑を提供する必
要がある。それには軸方向圧力付勢機構のシールを潤滑
すること、損傷を与える可能性のある破壊くず(debri
s)からシールを保護すること、及び軸受その他の装置
内の面に適切な潤滑を同時に与えることが含まれる。
従って、本発明の目的は、潤滑が改善され、軸方向圧
力付勢機構が装置の全体的な効率にできるだけ影響を与
えないような同時回転式スクロール装置を提供すること
である。
また、本発明の別の目的は、その中を制御された効果
的かつ適度な潤滑剤の流れが維持され、コンプレッサの
軸受、スクロール部材の相互作用面及びコンプレッサの
軸方向圧力付勢機構内のシールへも潤滑剤が流れるよう
になっている同時回転式スクロールコンプレッサを提供
することである。
更に本発明の別の目的は、圧力付勢シールに潤滑が施
され、損傷を受ける可能性のある破壊くずから保護され
ており、しかもそれらが較的経済的かつ効率よく実現さ
れているスクロールコンプレッサを提供することであ
る。
本発明のこれらの目的及び他の目的は、添付の図面と
以下の好適実施例の説明とによってより明らかになるだ
ろう。
発明の要約 本発明は、2つの同時回転するスクロール部材(ドラ
イブスクロールとアイドラスクロール)を有するスクロ
ール装置であり、各スクロール部材はインボリュートラ
ップを有し、そのラップは他方のラップと交互に層をな
すように係合する。これらのスクロール部材は、例えば
冷媒のような流体の吸込み口が設けられた密封シェル内
に配置され動作する。
スクロール部材は、それらの回転軸が概ね垂直方向に
伸び、中心がずらされ、かつ平行となるように配置され
る。ドライブスクロールは圧力プレートを支持してい
る。圧力プレートによって、アイドラスクロール部材と
圧力プレートとの間に配置されたシールを加圧して、ス
クロール部材を互いに向かって軸方向に付勢することが
できる。圧力プレートは、ドライブスクロール部材に接
続され支持された一体型の部材とすることができる。
アイドラスクロール部材は、潤滑剤が分布されるとき
通って流れる通路を画定する。1または複数のブランチ
通路によって、潤滑剤はコンプレッサ内に分布される。
そられの通路の一つは、圧力付勢機構のシールより径方
向に内側の圧力プレート上に、計量された量の潤滑剤を
供給する。圧力プレートの回転によって生じる遠心力に
より、圧力プレート上に施された潤滑剤は径方向外向き
に力を受け、シールと接触する。潤滑剤の一部はシール
の下に入り込み、それによってシールと圧力プレートと
の間の相互作用が円滑になる。
潤滑剤はアイドラスクロール部材内に画定された供給
通路に潤滑剤汲み上げ部材によって加えられる。汲み上
げ部材は、共に回転するようアイドラスクロールの端部
プレートに取り付けられるとともに、そこから潤滑剤溜
め内へと垂設されている。汲み上げ部材は、シールを破
壊くずから保護する働きをする。このような働きがない
と、破壊くずが圧力プレートに達し、シールが損傷され
ることがある。別の方法して及び/または追加的な方法
として、アイドラスクロール内の供給通路への潤滑剤の
供給を、アイドラスクロール部材がその中に回転可能に
支持された軸受ハウジング内に口の開いた一体に形成さ
れた潤滑剤通路を介してコンプレッサの吐出し圧力部分
内の潤滑剤溜めから行うこともできる。
図面の簡単な説明 第1図は、本発明の改善された潤滑システムを具現化
する、同時回転式スクロール装置の断面図である。
第2図は、冷却またはエアコンディショニング装置の
ような本発明を用いるのに適した閉鎖系を表した模式図
である。
第3図は、第1図のスクロール装置の回転するスクロ
ール要素の拡大図である。
第4図は、第1図及び第3図を更に拡大した図であ
り、本発明の実施例である第1図に示したスクロール装
置の一体的な潤滑剤汲み上げ部材、潤滑剤通路、アイド
ラスクロールと圧力プレートの間の圧力シール、及びそ
れらの相互作用がよりよく示されている。
第5a図、第5b図及び第5c図は、第1図、第3図及び第
4図の一体的な潤滑剤汲み上げ部材を完全に図示したも
のである。
第6図は、第1図乃至第5図に示した実施例とは別の
実施例を示した図である。
第7図は、別の潤滑油源/流れ構造を示した追加的な
実施例を示した図である。
第8図は、更に別の実施例を示した図であり、積極的
な排出ポンプによるアイドラスクロールの軸受の潤滑及
び潤滑剤汲み上げ部材による圧力プレートとシールの潤
滑を示している。
第9図は、圧力付勢機構の圧力プレート部に対する一
体的デザインを示した図である。
好適実施例の説明 第1図にスクロールコンプレッサアセンブリとして示
されている同時回転式スクロール装置には符号20が付さ
れている。本発明の好適実施例は密封型冷媒ガスコンプ
レッサであるため、コンプレッサアセンブリ20が図示さ
れ、密封型スクロールコンプレッサに特有の表現で説明
されるが、コンプレッサアセンブリ20はスクロール装
置、スクロールアセンブリまたはコンプレッサと呼び替
えることもできる。当業者であれば、本発明の特徴を、
流体ポンプまたはエキスパンダとして用いられるスクロ
ール装置へ適用することも、密封型でないスクロールコ
ンプレッサへ適用することもできることは明らかであ
る。
第1の実施例では、コンプレッサアセンブリ20は、上
側部24、下側部26、中央シェル部27、及び中央シェル27
内に固定された中央フレーム部28を有する密封シェル22
を含んでいる。中央フレーム部28によって、以下に述べ
るように、シェル22内は上側圧力領域と下側圧力領域に
分けられる。
中央シェル27は概ね円筒形状であり、中央フレーム部
28は概ね円筒形状または環状の外周部30と中央部32とを
有する。中央フレーム部28の環状外周部30は、外部シェ
ル27内に密封を保つように適合する寸法となっており、
圧入、溶接、電磁的変形または他の適切な手段によって
外部シェル27に結合することができる。
中央フレーム部28と一体に、概ね円筒形状の上側軸受
ハウジング34が好ましくは外周部30と同心状に形成され
ている。ドライブシャフト孔36が上側軸受ハウジング34
の中心部を軸方向に貫通して延在しており、上側主軸受
38がその中に配置されている。好ましくは、上側軸受38
は焼結された青銅または同様の材料から形成された筒状
軸受であるが、回転要素型とすることもできる。
電気モータ40がシェル22の中央シェル部27内に設置さ
れており、そのステータ42はロータ44の周りに位置して
いる。それらの間に形成される環状の隙間によって、ロ
ータ44は自由に回転することができ、またそこを流体が
自由に流れることができる。流体は例えば冷媒ガスであ
り、潤滑剤はその中に同伴して流れる。ステータ42は外
部シェル27内に圧入、ボルト(図示せず)、溶接(図示
せず)または他の手段によって固定することができる。
シェル22の上側部分には、圧縮されたガスを装置から
吐き出すための孔50が設けられている。また、装置内に
吸込み圧力のガスを受容するため、孔52がシェルの下側
部分に設けられている。これによって、第2図に模式的
に示されているように、コンプレッサ20を冷却システム
に接続することができる。
第2図のシステムは、コンプレッサ20の吐出し口50と
コンデンサ60との間を接続するライン54と、コンデンサ
60と膨張デバイス(expansion device)64とを接続する
ライン62を含んでいる。膨張デバイスは熱的または電気
的に駆動することができ、或いは1または複数の毛細管
を含んでいてもよい。膨張デバイス64は、更にライン66
によって蒸発器68に接続されており、そこで冷却負荷か
らシステム内の冷媒へと熱が移動する。冷却負荷によっ
て加熱された吸込み圧力の冷媒ガスは、吸込みライン70
を通って蒸発器68からコンプレッサ20へと送られる。当
業者には明らかなように、第2図の冷却またはエアコン
ディショニング装置は、コンデンサまたは蒸発器及び/
または他の構成要素と同様に、コンプレッサアセンブリ
20を複数ユニット含むことができるように意図されてい
る。
第1図及び第3図を参照されたい。スクロールコンプ
レッサアセンブリ20は、ドライブスクロール部材76とア
イドラスクロール部材78を含んでいる。第1またはドラ
イブスクロール部材76は、インボリュートラップ80を有
しており、インボリュートラップ80は概ね平坦な端部プ
レート82の表面81から延在し一体に形成されている。一
体的なドライブシャフト84は、端部プレート82からスク
ロールラップ80が延在する方向とは逆の方向に延在して
いる。ドライブシャフト84を貫通して延在する孔によっ
て吐出し通路86が形成され、端部プレート82によって画
定される吐出しポート88と連通している。ドライブシャ
フト84は、上側主軸受38内に支持される比較的直径の大
きな第1または軸受部分90と、モータのロータ44内に取
り付けられる比較的直径の小さい第2のロータ部分92と
を有することが好ましい。
第2のまたはアイドラスクロール部材78は、アイドラ
スクロール端部プレート102の表面101から延在し、ドラ
イブスクロール部材のインボリュートラップ80と交互に
層をなすように係合する直立したインボリュートラップ
100を有している。また、アイドラスクロール部材78
は、端部プレート102からインボリュートラップ100が延
在するのとは逆の方向に伸びるスタブシャフト104を有
している。環状軸受110(筒状の軸受であっても回転要
素型の軸受であってもよい)は、下側軸受ハウジング11
2内に設けられる。下側軸受ハウジング112は、シェル部
26と一体に形成することも別の要素として形成すること
もでき、アイドラスクロール部材78を回転可能に支持す
る。
ドライブスクロール端部プレート82は、この好適実施
例では、スクロールラップ80と同じ方向に平行に延在す
る2つの部材120を有している。これらの延長部材120
は、ドライブスクロール端部プレート82の外周に近接し
て径方向に対向する位置に形成されており、その長さは
交互に層をなすスクロールラップ80及び100を越え、更
にアイドラスクロール端部プレート102を越えて延在す
るような長さとなっている。
部材120は圧力プレート150に付着し、ドライブスクロ
ール部材によって圧力プレート部材を回転可能に支持す
るための考えられるいくつかの手段の一つを与えてい
る。延長部材120を圧力プレート150の周縁に設けられた
くぼみ内に収まるようにすることもでき、従来の手段に
よってそれに接合することができる。別の方法として、
第8図及び第9図を参照して後述するように、延長部材
120を圧力プレートと一体に形成し、ドライブスクロー
ル端部プレート82に固定することができる。
圧力プレート150はドライブスクロール部材によって
支持されることが好ましいが、プレート150はドライブ
スクロール部材によらず或いはそれを介することなく駆
動することもできるように意図されている。これに関連
して、本発明の範囲に入るものとして、コンプレッサ20
内に別個の動力伝達機構を設け、それを介して圧力プレ
ート150を回転可能に駆動することも考えられる。ま
た、ドライブスクロール部材の端部プレートと圧力付勢
相互作用をするように、圧力プレート150をアイドラス
クロール部材によって支持することもできる。
上述したように、圧力プレート150はドライブスクロ
ール部材76に固定された環状部材である。プレート150
は、アイドラスクロール端部プレート102に近接して、
しかし間隔を空けて配置されており、アイドラスクロー
ル部材の下面152に対し平坦な圧力応答面151を提供して
いる。また、圧力プレート150には下側軸受ハウジング1
12より直径の大きな中央孔158が形成されており、それ
によって軸受ハウジングについて自由に回転することが
できるようになっている。アイドラ軸受ハウジング112
の肩部162上に環状のスラスト軸受160を設け、コンプレ
ッサの停止中及び(多少軽くはなるが)動作中に、ドラ
イブシャフト84及びロータ44の重量とスクロール部材76
及び78の重量を支えるようにしてもよい。
フレーム28の中央部32の上には高圧潤滑剤溜め180設
けられている。動作中、吐出し圧力の潤滑剤を含んだ冷
媒が、スクロールのセットから通路86を介してシェル22
の吐出し圧力部分内に放出される。そこで潤滑剤は冷媒
ガスから分離して潤滑剤溜め180内に落下する。既に述
べたように、その中の潤滑剤は、フレーム28上に配置さ
れたシェル22の内部の残りの構成要素と同様に、コンプ
レッサの動作中は吐出し圧力となる。
吐出し圧力及び重力に押されて、潤滑剤は潤滑剤溜め
180から上側軸受38へと軸受ハウジング34に形成された
潤滑用孔182を通って送られる。下側軸受110について
は、吐出し圧力の潤滑剤が冷却剤溜め180から潤滑剤供
給管186を通って流れることができるように、孔184がフ
レーム28に設けられている。更に軸受ハウジング112の
通路188及びアイドラスクロールスタブシャフト104の下
の空間189を通って軸受110へと流れるようになってい
る。
管186によって画定された通路は、フレーム28及び下
側シェル部26内に一体にキャスティングにより形成する
こともでき、あるいは一方が実施される場合、別個の下
側軸受ハウジング内に形成することができ、別個の管状
部材によって画定する必要はないことに注意されたい。
更に、上側軸受38及び下側軸受110の寸法は、それらの
ハウジング34及び112及びそれらの中を回転するスクロ
ール部材に関連して定められ、シェル22の吸込み圧力部
分SP内を流れる潤滑剤の量が、潤滑剤が上側及び下側の
主軸受をそれらにかかる圧力差によって通過した後、制
御されるようにすることができる。
主として第3図、第4図及び第5図を参照にしつつ説
明を続ける。1またぱ複数の潤滑剤通路200が、アイド
ラスクロール端部プレート102内を径方向に外向きに延
在している。潤滑剤通路の吐出し口202を通って、潤滑
剤は通路200から径方向に最も外側の第1圧力チャンバ2
04へと流れる。このチャンバ204はスクロールラップ80
及び100の径方向外側端部206及び208によって形成され
ている。中間圧力の圧縮チャンバ205は、チャンバ204の
径方向内側に位置している。吐出しチャンバ207は、径
方向に最も内側の圧縮チャンバである。下方に伸びるブ
ランチ通路203によって、後述するように、計量しなが
ら潤滑剤を潤滑剤通路200から圧力プレート150の表面15
1へと流すことが可能となっている。
潤滑剤通路200の第1の入口216は、その径方向内側端
部に設けられている。入口216は、アイドラスクロール
端部プレート102、スタブシャフト104及びスラスト軸受
160の間に画定された潤滑剤捕集チャンバ218から潤滑剤
を受容する。こうして、入口216は潤滑剤を潤滑剤通路2
00へと送る手段の一つとなっている。上述したように、
軸受110に送られてくる油は吐出し圧力にあり、軸受に
かかる差分圧力によって、スタブシャフトの下の空間18
9からチャンバ218へと油が送り込まれる。軸受110を通
過した後、油は吸込み圧力にある捕集チャンバ218へと
流れ込む。アイドラスクロールの回転によって生成され
る遠心力は、油を捕集チャンバ218へと連続的に“供
給”する働きをする軸受110にかかる圧力差と共に、潤
滑剤を径方向外向きに通路200内へと送り込み、油が潤
滑を必要とする場所に送られるのを補助する働きをす
る。
潤滑剤通路200への第2の入口は、潤滑剤汲み上げ部
材220を通過するものである。潤滑剤汲み上げ部材220
は、スクロール装置20の吸込み圧力部分SP内の潤滑剤溜
め224内に垂設されたブレード状部分の末端部に入口222
を有している。潤滑剤通路の入口216または汲み上げ部
材220の入口222の一方または両方を通路200へと潤滑剤
を運ぶのに用いることができ、これらの一方または両方
を潤滑剤通路200への入口ということがあることに注意
されたい。アイドラスクロール端部プレート102の周縁
にまで伸びる潤滑剤通路200の径方向外側端部はプラグ2
26によって塞がれている。
スクロール部材の間に形成された圧縮チャンバ内で行
われる流体圧縮プロセスによって生成される力は、スク
ロール部材を軸方向に離隔するように押す力であり、ス
クロール部材76、78が同時回転するときサイクリックに
変化する。この分離力のサイクリックな変化は、スクロ
ール部材の各回転における圧力チャンバの瞬間的な位置
及び径方向の距離によってそれぞれ異なるこれらの圧縮
チャンバ内の瞬間的な圧力の関数である。
これらの要因は、同時回転するスクロール部材の軸が
偏心していることと相俟って、スクロール部材の回転軸
に関してトルクまたはモーメントを生成するように働
く。このことは、米国特許第5,099,658号及び第5,142,8
85号明細書に記されている。これらの特許は本発明の譲
受人に付与されたものであり、本明細書に引証として加
えられる。このようなトルクによって、スクロール部材
のチッピング(tipping)が発生することがある。特
に、その特性上、ドライブスクロール部材より幾分か小
さな軸受構造を有するアイドラスクロール部材に生じや
すい。このため、環状のシール230が、装置20内に軸方
向圧力付勢機構の一部として組み込まれている。その目
的の一つは、スクロール要素の分離及び/チッピングを
緩和し補償することである。
第4図に最も良く示されているように、環状圧力チャ
ンバ232は、アイドラスクロール端部プレート102の下面
152内に、シール230、径方向内側壁234、径方向外側壁2
36及びこれらの径方向内側及び外側壁234及び236と接合
したアイドラスクロール部材の壁238によって画定され
ている。内側壁234と外側壁236は、壁238と共働してア
イドラスクロール部材の下面152内に断面形状が長方形
の凹部を形成するように、両方ともアイドラスクロール
部材の下面152に垂直であることが好ましい。
第4図に想像線で示されているように、少なくとも一
つの圧力流体通路240が潤滑剤通路200とは別に、アイド
ラスクロール端部プレート102内に形成されており、ド
ライブ及びアイドラスクロール部材のスクロールラップ
の間に画定された圧縮チャンバCの一つから圧力チャン
バ232へと圧力が伝わるようになっている。第4図の実
施例では、吸込み圧力と吐出し圧力の中間の圧力が中間
圧力の圧縮チャンバ205から圧力チャンバ232へと伝わる
ようになっている。
通路240を通って伝わる圧力によって、シール230が圧
力プレート150へと押され、それによってアイドラスク
ロール78はドライブスクロール76に向けて付勢される。
シール230は、第1脚部227と第2脚部228を有し、これ
らの脚部が中央のスパン229によって連結されたH字形
の断面形状を有することが好ましい。米国特許第5,129,
798号明細書に開示されているように、シール230はスパ
ン229内に孔241を有していてもよい。シール230に孔が
形成されている場合は、“通気された”シールとして特
徴付けられる。後に第6図を参照して説明するように、
スパン229が中実である場合は、シール230は“通気され
ていない”シールとして特徴付けられる。
チャンバ232内の圧力によってシール230と壁234及び2
36との間の接触が液密になることを確かにするため、シ
ール230は多少変形することのできる材料から形成され
ていることが好ましい。また、シール230は、アイドラ
スクロール端部プレートの内側壁234及び外側壁236のそ
れぞれの表面と障害なく滑動可能に係合するようでなけ
ればならず、同時に、アイドラスクロール部材と圧力プ
レート150との間には、滑動可能ではあるが密封が保た
れるような相互作用が保たれなければならない。
動作時、モータ40の駆動すると、ドライブスクロール
部材76とアイドラスクロール部材78はオルダム継手242
の作用により同時に回転する。スクロールラップ80と10
0は一連の圧縮チャンバCを形成し、それらの中に吸込
み圧力の流体が吸込みエリアSPから引き込まれ圧縮され
る。そのようなポケット部の一つの中の圧力を高められ
た流体の一部は、圧力流体通路240を通ってチャンバ232
へと導かれる。
チャンバ232内の圧力によってシール230は圧力プレー
ト150の平坦面151に向かって密封を保つように付勢さ
れ、それによってチャンバ232内の圧力流体はアイドラ
スクロール78をドライブスクロール部材76へと付勢す
る。このようにして、交互に層をなすように配置された
スクロール部材間で行われる圧縮プロセスの結果生じる
分離及びチッピング力は打ち消され、隣接する圧縮ポケ
ット部間のスクロールラップの先端を通しての漏れは防
がれるかまたは低減される。
スクロール部材76及び78が回転すると、汲み上げ部材
220は潤滑剤を下側潤滑剤溜め224からすくい上げる。潤
滑剤は通路221を通って部材220の環状溝223へと流れ、
更に潤滑剤通路200へと流れる。潤滑剤通路200からは下
向き通路225がアイドラスクロール部材内に伸びてい
る。通路200内を流れる潤滑剤の一部はアイドラスクロ
ール部材の上面に於いて吐出し口202から放出され、そ
れによってアイドラ端部プレート102の表面101と対向す
るスクロールラップ80の先端244との間の係合を円滑と
している。潤滑剤の別の部分は通路200からブランチ通
路203を介して圧力プレート150の表面151上へ放出され
る。
上述したように、シール230は、チャンバ232内の圧力
によって、圧力プレート150の平坦面151に強く付勢され
係合している。このような係合及び圧力プレート150の
表面151の相対的な軌道運動のため、シール230と圧力プ
レート表面151との間には潤滑が必要となっている。必
要な潤滑を得るため、ブランチ通路203が設けられてい
る。ブランチ通路203は、それを通って流れる潤滑剤が
圧力プレートの表面151上にシール230の径方向内側に施
されるように配置されており、予め定められた量の潤滑
剤が圧力プレート表面に施されるように寸法が定められ
ている。プレート150が固定されたスクロール部材76の
回転によって生じる遠心力により、表面151上に施され
た潤滑剤はシール230に向かって径方向外向きに流れ
る。
圧力プレート表面151上のシール230の相対的な運動
は、遠心力によって発生する圧力プレート150上の潤滑
剤の外向きの流れに対向する。潤滑剤はシール230の第
1脚部227に突き当たり、その一部はその下に入り込
む。遠心力及びシール230の相対的な運動は、潤滑剤が
第2脚部228に突き当たるまで潤滑剤が径方向外向きに
移動するように潤滑剤に作用し続ける。潤滑剤は脚部22
8の下に入り込み、シール230と表面151との間の潤滑を
達成する。その後、潤滑剤は圧力プレートから下側潤滑
剤溜め224へと径方向外向きに振り落とされる。
潤滑剤汲み上げ部材220は、好ましくはプラスチック
のような工学的材料からモールド(mold)により形成さ
れ、入口222及び通路221が形成された1または複数のブ
レード部材250が垂設されているとよい。入口222は、潤
滑剤溜め224から潤滑剤を吸い上げ送るのが容易なよう
に、ブレード250の傾斜面252内に形成されていることが
好ましい。汲み上げ部材220はアイドラスクロール部材7
8の下面152内に切削加工により形成された溝231の中に
押し込まれ、その特性及び位置のため、スラスト軸受16
0の径方向外側領域と圧力付勢用シール230との間に障壁
を形成している。
上述したように、シール230は、第4図の実施例で
は、通気さられており、圧力チャンバ232はスパン229の
上及び下の領域から形成されている。それによって、圧
力はシール230上の力のバランスを保つのを補助するよ
うに働く。通気されたシールの場合、シール230の脚部2
27及び228はそれら自身が圧力プレート150の圧力応答面
151に対しシールとなり、圧力チャンバ232から圧縮シェ
ルの吸込み圧縮部SPへと圧力が漏れるのを防止するよう
になっていなければならない。
シール230の脚部227及び228と圧力応答面151との間の
相互作用は動的なものであり、シール230は、コンプレ
ッサの動作中、圧力応答面151に対して移動する。従っ
て、通気されたシールの場合、破壊くずが圧力プレート
150の面151上に付着することにより生じる損傷から、シ
ール230及びその脚部を保護することは特に重要であ
る。
これに関連して、潤滑剤汲み上げ部材220は、圧力プ
レート150の孔158の内側エッジ159を越えて外向きに径
方向に延在する一体に形成されたフランジ254を有して
いる。フランジ254の上側平坦面256は、圧力プレート15
0の下面258に極めて近接して回転する。このように、破
壊くずを含む潤滑剤が存在する潤滑剤溜め224と、圧力
プレートの表面151とを連通せしめる孔158を覆う形で延
在するフランジ254を有することによって、一体的な潤
滑剤汲み上げ部材220は、コンプレッサ20の予め定めら
れた場所に潤滑剤を送るのに加えて、圧力プレート150
の表面151とシール230が被覆され破壊くずから保護され
るようにする働きもする。破壊くずには、下側潤滑剤溜
め224へ送られるスラスト軸受160の粒子や他の破壊くず
があり、このような保護がない場合、それらは圧力プレ
ート150の表面151上へと付着することがある。
次に、第6図に示す別の実施例について説明する。理
解されるように、若干の変更により、圧力付勢機構を駆
動するのに用いられる媒体を圧縮ガスではなく潤滑剤と
することができる。第6図で使用される符号は(第7
図、第8図及び第9図も同様)第1図乃至第5図につい
て参照したのと同じ構成要素を示している。但し、新た
に導入した符号を除く。更に、第6図の実施例の新規な
特徴のうち、圧力付勢機構を駆動するのに使用される媒
体の変更に関連しない特徴は、駆動のために圧縮ガスを
圧力チャンバ232に導く第4図の実施例についても同じ
ように適用することができることに注意されたい。
第6図の実施例では、ブランチ通路300がアイドラス
クロール部材78内の潤滑剤通路200から下方に伸びてい
る。更に、通路300は、アイドラスクロール部材と環状
シール230とによって画定される圧力チャンバ232へも通
じている。このようにして、ガスではなく潤滑剤がこの
コンプレッサの圧力付勢機構を駆動するのに用いられ
る。チャンバ232内の圧力は、様々な方法で制御するこ
とができる。例えば、チャンバをある抑制された通路
(図示せず)を通してコンプレッサの比較的圧力の低い
部分に通気することによって制御することができる。
潤滑剤通路200は、第6図の実施例では、通路302を通
してアイドラスクロールスタブシャフト104の下の空間
と連通している。空間189内の潤滑剤は、吐出し圧力の
潤滑剤溜め180と連通しているため、吐出し圧力となっ
ていることに注意されたい。
第6図の実施例では、第4図の実施例の潤滑剤通路へ
の潤滑剤入口216及び222は、スタブシャフト104内に入
口302が設けられているため削除されている。また、第
6図の実施例では、第4図の潤滑剤通路の吐出し口202
は、径方向により内側に設けられ、中間圧力の圧縮チャ
ンバ205につながった通路304があるため削除されてい
る。
第6図の実施例における吐出し圧力潤滑剤は、空間18
9から入口302を通し、更に減圧制流部を通して潤滑剤通
路200に連通している。潤滑剤の一部は、通路30を通し
てスクロール部材の間に位置する圧縮チャンバ205に流
入し、アイドラスクロール部材78の床部306の上に拡が
って、ドライブスクロール部材のインボリュート80の先
端部244とアイドラスクロール部材の端部プレート102と
の間の接合面を潤滑する。潤滑剤は、通路200から圧力
チャンバ232へも導入されるが、ここでは潤滑剤がコン
プレッサ20の圧力付勢機構のシール230を動かす媒体と
しての役目を果たす。通路304における制流部305の適当
なサイジングにより、通路304が連通している圧縮チャ
ンバにおける圧力によって、通路200に流入する潤滑剤
がシール230を動かすときの圧力を制御することが可能
となる。
第6図の実施例の利点は、通路20に流入する潤滑剤が
圧力チャンバ232と圧縮チャンバとの双方に導入され
て、圧力チャンバ232においては、潤滑剤が内部の潤滑
と圧力付勢シール部材のシーリング及び冷却とを助ける
役目を果たし、圧縮チャンバにおいては、潤滑剤がスク
ロール要素の潤滑と圧縮されるガスの冷却を助ける役目
を果たすことである。第4図の実施例の圧力チャンバ23
2を加圧するために必要であったガス通路240は、ここで
は不要となる。
第6図の実施例の意義は、シール230が上述のような
無排出口型であるということである。即ち、シール230
のスパン229は中実で開口が設けられていない。従っ
て、圧力チャンバ232に加えられる圧力は、シール230の
スパン229の上の部分にのみ存在することになる。従っ
て、脚部227及び228間の動的接合面及び圧力応答面151
が、圧力チャンバ232とコンプレッサシェルの吸込み圧
力部分SPとの間のシールを形成するものである必要はも
はや無いので、脚部227及び228が破壊くずによって受け
る損傷を防ぐことは重要ではなくなる。
第6図の無排出口型シールの場合は、圧力面151にお
ける脚部227及び228の間の接合面を潤滑して摩擦及び磨
耗を最小化する必要性が、より重要な要素となる。従っ
て、第6図の実施例においては、第4図の実施例におけ
る潤滑剤汲み上げ部材220は不要とされ、圧力プレート
の圧力応答面151の潤滑を助けるように、開口158の内側
エッジ部分159が面取りされる。
これに関して述べると、潤滑剤捕集チャンバ218を通
過した後、スラスト軸受160を通過した潤滑油は径方向
外向きにまき散らされる。潤滑剤は、圧力応答面151と
アイドラスクロール部材の下側面152との間の空隙の中
に上向き及び外向きにまき散らされ、面取りされた面15
9にも衝当することになるのである。このようにして、
面取りされた面159は、シール230の潤滑を助ける一方、
油溜め224に溜まるような破壊くずの、圧力応答面151へ
の被着に対する防護壁の役目を果たすことになる。
シール230が潤滑剤が径方向外向きに移動することに
対する防護壁としての役目を果たしているので、また、
このような潤滑剤はアイドラスクロール部材及び圧力プ
レートの回転による遠心力を受けるので、第6図におい
て点線で示されるように、潤滑剤通路307がアイドラス
クロール部材の端部プレート102を貫通する形に形成さ
れる。これによって、ドライブスクロール部材76のイン
ボリュートラップ80の先端部244とアイドラスクロール
部材の床部306との間の接合面を潤滑すべく、アイドラ
スクロール部材78の床部306を潤滑剤が流れるようにす
ることができる。
ここで、第7図の実施例を参照されたい。ここでは、
吐出し圧力潤滑剤を油溜め180から空間189に供給するた
めの、前述の実施例と異なる手段が示されており、ま
た、アイドラスクロール部材78のインボリュート100の
先端部46とドライブスクロール部材76の端部プレート82
との間の接合面の潤滑ができるようにドライブスクロー
ル部材76が変形されている。第7図の実施例において
は、第3図の実施例のように潤滑剤供給チューブ186を
設ける代わりに、コンプレッサ20の構造の内部に一体化
された通路が形成される。第7図の実施例は、一体化さ
れた下側軸受ハウジング402を有する、独立した下側フ
レーム部分400を用いている点でも、第3図の実施例と
は異なっている。
第7図の実施例においては、中央シェル27が径方向に
隔てられたタブ404を有し、これは、組立工程におい
て、中央フレーム部分と下側フレーム部分とが同軸をな
し、かつ接触するように保持するべく、下側フレーム40
0と係合する。下側シェルの拡張部分406のリップ409
は、下側フレーム400の受容面上に着座し、これによっ
て下側シェル26を中央シェル27に溶接するための位置決
めをなし、同様にコンプレッサの組立工程を容易にす
る。
周回方向の空間若しくは通路408がコンプレッサの外
周部において画定されるように、下側シェル26の拡張部
分406が中央シェル27に溶接されていることに注意され
たい。また、中央フレーム28において適当に間隔をおい
て設けられた1または2以上の孔410が、シェル27の隣
り合うタブ404の中央部において、吐出し圧力油溜め180
と周回方向通路408との間を連通させている。更に、周
回方向通路408は、下側フレーム部分402において一体的
に形成され、アイドラスクロール部材のスタブシャフト
104の下の空間189に開口部が設けられている潤滑油通路
412と連通している。
第7図の機構の利点はいくつかある。第1に、中央フ
レーム部分と共に独立した下側フレームを備えており、
下側フレームが中央フレーム部分と一体となって回転
し、コンプレッサのスクロール部材76及び78の回転軸の
オフセットを調節する。第7図に関連して、周回方向の
潤滑油通路408がコンプレッサ構成要素を組立てること
によって生成されるコンプレッサの組立工程において、
中央フレーム28における潤滑油孔410を、それが下側フ
レームの潤滑油通路に直接つながるように位置合わせす
る必要が無くなるために、軸のオフセットを調節するこ
とが容易になる。従って、周回方向潤滑油通路を用いた
第7図の潤滑油分配機構は、コンプレッサの組立工程を
容易にするものであり、かつその工程における耐久性も
高い。
また、下側フレーム400を支持するのにリップ409を用
い、吐出し圧力潤滑剤が流れる流路として周回方向通路
408を用いることによって、コンプレッサシェルの吐出
し圧力部分及び吸込み圧力部分の間の非常に効果的な高
圧端低圧端間シールが生成される。即ち、中央フレーム
部分28を通して下側フレーム部分400に作用する吐出し
圧力が、下側フレーム部分400とリップ409との間のしっ
かり固定された高圧端低圧端間シールの形成を助ける形
となるのである。
更に、コンプレッサの作動中は、周回方向通路408は
吐出し圧力潤滑剤で満たされているので、高圧端低圧端
間流体シールはコンプレッサのフレーム部分とシェル部
分との間に生成され、これによって吐出し圧力ガスがシ
ェルの吐出し圧力部分からシェルの吸込み圧力部分に漏
れるのを防止している。この実施例の機構は、他の実施
例の機構と比較して、コンプレッサフレームとシェル部
分の接合面におけるコンプレッサの吐出し圧力部分から
吸込み圧力部分へのガスの漏れに対する防護が強化され
ているという点で優れている。
第7図においては、圧力付勢機構において無排出口型
シール230が用いられると共に、シールを動かすために
中間圧力チャンバ205から流れる中間圧力ガスを用いて
いる実施例が示されているということに注意されたい。
また、第7図に関連して、空間189に、アイドラスクロ
ール部材のスタブシャフト104によって駆動される潤滑
油ポンプ413が配置されているのが模式的に示されてい
るということにも注意されたい。容積式ポンプは必ずし
も必要なものではないが、これを利用することはコンプ
レッサの保全に関して利点がある。
その点について述べると、例えばコンプレッサの吐出
しラインの破損のような破損が生じた場合は、吐出し圧
力油溜め180における圧力が低下して、潤滑剤を吐出し
圧力油溜め180から下側軸受110に送ることができなくな
り、コンプレッサが損壊することになりかねない。アイ
ドラスクロール部材によって駆動される潤滑剤ポンプを
空間189に設置することによって、コンプレッサシェル
の吐出し圧力部分において吐出し圧力が失われた場合に
おいても、機械的なポンプ処理によって下側軸受110に
適切な潤滑剤が与えられるという保証が得られる。ポン
プ413として好適なポンプは、このような機構において
よく用いられる様々な型の容積式ポンプである。通路41
5を通して下側ベアリング110に潤滑剤を流すために、容
積式ポンプ以外のポンプで、潤滑油を必要な部位に導く
のに遠心力を利用するようなポンプを、ポンプ413とし
て用いることも可能であるということに注意されたい。
更に、第7図に関連して、潤滑剤通路を下側軸受ハウ
ジング402の中に至る形にすることによって、コンプレ
ッサ内に潤滑剤を分散させるために、比較的長く直径の
小さい孔を穿設する必要がなくなるということを理解さ
れたい。また、吐出し圧力油溜め180と空間189に結合す
る分離式の管状部材をなくすことによって、コンプレッ
サシェルの吸込み圧力部分の、回転要素に隣接する空間
の内部において使用できる空間が拡がり、これらの構成
要素の回転に好都合となる。
第7図の実施例に関して、第6図の実施例に関連して
述べたような潤滑方法、即ち圧力プレートの面取りされ
た表面に衝当した潤滑剤が、圧力プレートの圧力応答面
上に向けて跳ね返させられる方式で、圧力プレート表面
151が潤滑されるということも理解されたい。しかしな
がら第7図の実施例においては、下側主軸受110の潤滑
のみを目的として、油溜め180からの吐出し圧力潤滑剤
が、通路412を通して空間189に導かれ、そこから更に通
路415を通して軸受に導かれる。従って、第7図の実施
例においては、吐出し圧力潤滑剤は、アイドラ端部プレ
ート102と反対側のスクロールラップ80の先端部244との
間の接合面の潤滑のためには用いられていない。しか
し、第7図の実施例も、油溜め180からの吐出し圧力潤
滑剤を、第1図〜第6図の実施例において用いられたの
と全く同様に用いることも可能であるように初めから意
図されたものであることをを理解されたい。
更に第7図の実施例に関連して、ドライブスクロール
部材76の上側表面416に溝414を加工して設けることによ
って、油溜め180から上側軸受ハウジング34における孔1
82を通して流れ、上側主軸受38を通ってドライブスクロ
ール部材の上側表面416に進む潤滑剤が、下側圧力油溜
め224に流入する前にコンプレッサの潤滑にも用いられ
ることが可能となる。この潤滑剤は、ドライブスクロー
ル部材の回転により表面416上を径方向外向きに流さ
れ、その表面上に設けられた溝414に流入する。溝414と
ドライブスクロールラップがそこを起点として延びるド
ライブスクロール端部プレートの表面81との間を連通せ
しめる1または2以上の通路418によって、潤滑剤を、
オルダム継手242、及びドライブスクロール端部プレー
ト表面81とアイドラスクロール部材のインボリュートラ
ップ100の先端部422との接合面の双方において用いるこ
とが可能となる。
ここで第8図の実施例を参照されたい。遠心力式若し
くは容積式のポンプ300はアイドラスクロール部材78に
よって駆動され、、潤滑油を低圧の油溜め224から空間1
89を通して通路415に流し、下側主軸受110を潤滑するよ
うにする。上述のように、主軸受の潤滑のために容積式
ポンプを用いることは、吸込み圧力と吐出し圧力との間
の圧力差のような圧力差を利用した軸受潤滑機構におい
て、下側主軸受を潤滑させるために有利である。低圧油
溜め224からの潤滑剤によって下側主軸受を潤滑するた
めに、容積式ポンプを用いることによって、コンプレッ
サの耐久性が改善され、吐出し圧力油溜め180からシェ
ルの吸込み圧力部分の特定の部位への流路を形成する必
要がなくなる。
しかしながら、第8図の実施例において最も意義深い
ことは、圧力付勢機構において排出口付シール230が用
いられていること、及び圧力プレート350を変形させた
ことであって、これによりシール230が圧力応答面151上
の破壊くずの被着から保護されることになる。上述のよ
うに、排出口付シールを用いることによって、圧力プレ
ート接合面へのシールを保護することが更に重要性を増
すのである。従って、圧力プレート350の内側エッジ部
分359が、圧力応答面151の上側に延び、アイドラスクロ
ール部材78の下側表面152に近接する形に変形される。
圧力プレート350の表面359は径方向外向きに次第に低
くなる傾斜をなしており、スラスト軸受160を通して出
てくる、破壊くずを含む潤滑剤を下向きに変向し、圧力
プレートの圧力応答面151から遠ざけるようにする。こ
のようにして、圧力プレート350のエッジ部分359は、圧
力応答面151及び排出口付シール230の脚部227及び228
を、圧力応答面上に被着する破壊くずからシールドする
役目を果たす。従って、エッジ部分359は、第1図、第
3図、及び第4図の実施例に関して上述したように、潤
滑剤汲み上げ部材220の保護機能を果たしていることに
なる。
第8図の実施例に関して、ドライブスクロール部材の
端部プレート82を通してオルダム継手242においても潤
滑剤が利用できる形となっているというう点で、第7図
の実施例の変形がなされているということにも注意され
たい。第8図において、中央フレーム28の表面500には
環状の凹部502が設けられ、その内部においては上側に
延びているドライブスクロール部材のリップ504が回転
するようになっている。リップ504は、凹部502の中に延
びた形となっていることによって、潤滑剤をより効率的
に捉えて上側ドライブスクロール部材表面416の溝414に
導くことができる。
リップ504は凹部502と共に、ドライブスクロール部材
の表面416上における潤滑剤の径方向外向きの移動に対
する効果的な防護壁としての役目を果たし、油溜め180
から通路182を経て上側軸受38を通り、ドライブスクロ
ール部材の表面416上の溝414に流入する潤滑剤の概ね全
部の流路を変える。これにより、アイドラスクロール部
材のスクロールラップの先端部246とドライブスクロー
ル部材の表面81との間の接合面の潤滑、及びオルダム継
手242の潤滑のために、最も効率的に潤滑剤を利用でき
るようになるのである。
最後に第8図及び第9図を同時に参照されたい。第1
図、第3図、第4図、第6図及び第7図において示され
たものとは異なる形状の圧力プレートが示されている。
その点に関して、第8図及び第9図の実施例において
は、第1図、第3図、第4図及び第6図の実施例の、ア
イドラスクロール端部プレート82から延びている一体化
された延長部材120は不要とされ、その代わりに複数の
脚部352が延出している単一式圧力プレート部材350が用
いられている。前の実施例における圧力プレート150と
同様に、単一式圧力プレート350は圧力応答面151及び開
口158を画定している。
単一式圧力プレート350の脚部352は、ドライブスクロ
ール端部プレート82の表面81と圧力表面151との間の距
離を画定する一体化されたスペーサの役目を果たしてい
る。各脚部352は装着時に端部プレート82に受容される
取り付け部分354を有する。単一式圧力プレート部材350
の端部プレート82への取り付けは、ねじ355のような機
械的留め具によって、若しくは溶接、接着等の他の手段
によって行われる。
本発明のいくつかの実施例について説明してきたが、
本発明の範囲はこれに限られるものでなく、実施例によ
って説明された本発明の内容及び請求の範囲の内容に基
づく他の実施例も可能であるということを理解された
い。また本発明出願の時点においては、上述のような実
施例は他に創出されていなかったということを理解され
たい。また第7図の実施例においては、単純化及び製造
コストの観点から、理論上はポンプ413を用いない方が
好ましい。しかし、第7図の実施例は、本発明の商業的
な応用例として創出されたものではない。一方、潤滑剤
汲み上げ部材220及びガス圧による付勢機構を備えてい
る第1図、第3図及び第4図の実施例は、成功した実地
試験において用いられたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアムズ、ジョン・アール アメリカ合衆国テキサス州75711・タイ ラー・ドグウッドストリート 1304 (72)発明者 アッター、ロバート・イー アメリカ合衆国テキサス州75791・ホワ イトハウス・トレントンドライブ 10873 (56)参考文献 特開 平4−272402(JP,A) 特開 平4−19381(JP,A) 特開 平4−265401(JP,A) 特開 平5−79475(JP,A) 特開 平2−153282(JP,A) 特開 平4−171289(JP,A) 特開 平4−292590(JP,A) 特開 平2−16381(JP,A) 特開 平2−305390(JP,A) 特開 平4−86391(JP,A) 米国特許5212964(US,A) 国際公開93/017241(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (93)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同時回転式スクロール装置(20)であっ
    て、 潤滑剤溜め(224)を画定する吸込み圧力部分と、別の
    潤滑剤溜め(180)を画定する吐出し圧力部分とを有す
    るシェル(22)と、 第1軸受面(38)と、 第2軸受面(110)と、 インボリュートラップ(80)が延出する起点である端部
    プレート(82)を有し、前記第1軸受面における回転の
    ために取り付けられる第1スクロール部材(76)と、 インボリュートラップ(100)が延出する起点である端
    部プレート(102)を有し、前記第2軸受面における回
    転のために取り付けられる第2スクロール部材(78)
    と、 前記第1スクロール部材若しくは前記第2スクロール部
    材を回転させるための手段(40)と、 前記第1スクロール部材及び前記第2スクロール部材を
    動力が伝わるように結合する手段(242)と、 前記第2スクロール部材の前記端部プレートのインボリ
    ュートラップの延出する側とは反対側の面に対向するよ
    うに配置される圧力応答面(151)を有し、前記スクロ
    ール装置の動作時に動力を伝達されて前記第1スクロー
    ル部材とともに回転する環状部材を含む、前記第2スク
    ロール部材を前記第1スクロール部材に向けて付勢する
    ための圧力付勢手段と、 前記第1軸受面、前記第2軸受面、及び前記圧力応答面
    を潤滑するための手段(182,184,186,188,189,200,203,
    216,218,221,223;218,159;410,412,415)とを有し、 前記第1スクロール部材のラップと、前記第2スクロー
    ル部材のラップとが交互に挟み合う形に配置されてお
    り、 前記圧力応答面を潤滑するための手段が、潤滑剤の少な
    くとも一部を前記圧力応答面上の潤滑を必要とする部位
    より径方向内側に供給し、前記潤滑剤の少なくとも一部
    は、前記環状部材の回転によって生じる遠心力により前
    記圧力応答面上を径方向外向きに流れて前記圧力応答面
    上の潤滑を必要とする部位に達することを特徴とする同
    時回転式スクロール装置。
  2. 【請求項2】前記第2スクロール部材(78)が潤滑剤通
    路(200)を画定し、前記潤滑剤通路が前記圧力応答面
    (151)に隣接する出口(203)を有し、これによって潤
    滑剤が前記出口を通して流れ前記圧力応答面に被着する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール装置。
  3. 【請求項3】前記第2スクロール部材における前記潤滑
    剤通路(200)が、前記シェルの前記吐出し圧力部分に
    おける前記潤滑剤溜め(180)と連通していることを特
    徴とする請求項2に記載のスクロール装置。
  4. 【請求項4】環状潤滑剤汲み上げ部材(220)を更に有
    し、前記汲み上げ部材が潤滑剤通路(221)を画定し、
    前記汲み上げ部材が前記第2スクロール部材(78)に共
    に回転するように取り付けられ、前記汲み上げ部材によ
    って画定された前記潤滑剤通路が前記シェルの前記吸込
    み圧力部分における前記潤滑剤溜め(224)、及び第2
    スクロール部材によって画定された前記潤滑剤通路(20
    0)と連通していることを特徴とする請求項2に記載の
    スクロール装置。
  5. 【請求項5】前記圧力付勢手段がシール(230)を有
    し、前記シールが前記圧力応答面(151)に対して可動
    接触をなす部分を有することを特徴とする請求項4に記
    載のスクロール装置。
  6. 【請求項6】前記シール(230)が前記第2スクロール
    部材の端部プレート(102)と前記圧力応答面(151)と
    の間に配置され、前記シールが、前記第2スクロール部
    材の端部プレートと協働して、吸込み圧力よりも高い圧
    力で流体が流入する密封された圧力チャンバ(232)を
    画定することを特徴とする請求項5に記載のスクロール
    装置。
  7. 【請求項7】前記シール(230)が環状シールであっ
    て、前記シールの前記圧力応答面(151)と可動接触を
    なす部分が、前記圧力応答面に対して非密封式に接触す
    るように前記シールが形成されることを特徴とする請求
    項6に記載のスクロール装置。
  8. 【請求項8】前記圧力応答面(151)が開口(158)を画
    定することを特徴とし、前記潤滑剤汲み上げ部材(22
    0)が前記開口を貫通する環状の部材であって、前記潤
    滑剤汲み上げ部材が前記圧力応答面上への破壊くずの被
    着に対する防護壁としての役目を果たし、前記シールの
    前記圧力応答面(151)に対して可動接触をなす部分
    が、前記圧力応答面と密封式に接触することを特徴とす
    る請求項5に記載のスクロール装置。
  9. 【請求項9】前記圧力応答面(151)を潤滑するための
    前記手段が、前記シェルの前記吐出し圧力部分における
    前記潤滑油溜め(180)と前記シェルの前記吸込み圧力
    部分における前記潤滑剤溜め(224)との双方から導入
    された潤滑剤を、前記第2スクロール部材によって画定
    された前記潤滑剤通路(200)に流すための手段を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のスクロール装置。
  10. 【請求項10】前記第2軸受面(110)が軸受ハウジン
    グ(112)内に配置され、前記軸受ハウジングが、前記
    シェルの前記吐出し圧力部分における前記潤滑油溜め
    (224)と、前記第2軸受面とに連通する潤滑油通路を
    画定していることを特徴とする請求項2に記載のスクロ
    ール装置。
  11. 【請求項11】前記圧力応答面(151)を潤滑するため
    の前記手段が、前記第2スクロール部材(78)に共に回
    転するように取り付けられた潤滑剤汲み上げ部材(22
    0)を含み、前記潤滑剤汲み上げ部材が、前記シェルの
    前記吸込み圧力部分における前記潤滑剤溜め(224)と
    連通する潤滑剤通路(221)を画定していることを特徴
    とする請求項1に記載のスクロール装置。
  12. 【請求項12】前記第2スクロール部材(78)が、前記
    圧力応答面に隣接する出口(203)を有する潤滑剤通路
    (200)を画定し、前記汲み上げ部材によって画定され
    た前記潤滑剤通路(221)が、前記第2スクロール部材
    によって画定された前記潤滑剤通路(200)と連通し、
    前記汲み上げ部材(220)の回転によって、前記シェル
    の前記吸込み圧力部分における前記潤滑剤溜め(224)
    から、前記第2スクロール部材によって画定された前記
    潤滑剤通路の前記出口(203)を通して前記圧力応答面
    上に潤滑剤が流れることを特徴とする請求項11に記載の
    スクロール装置。
  13. 【請求項13】前記圧力応答面(151)が開口(158)を
    画定することを特徴とし、前記潤滑剤汲み上げ部材(22
    0)が環状の単体部材であって、前記潤滑剤汲み上げ部
    材が前記圧力応答面における前記開口を貫通することを
    特徴とする請求項12に記載のスクロール装置。
  14. 【請求項14】前記圧力付勢手段の前記環状部材が圧力
    プレート(150)であり、前記圧力応答面(151)が前記
    圧力プレートの表面であって、前記圧力プレートが前記
    シェルの前記吸込み圧力部分における前記潤滑剤溜め
    (224)に対向する表面を有し、前記潤滑剤汲み上げ部
    材が径方向に延在するフランジ(254)を有し、前記フ
    ランジが前記シェルの前記吸込み圧力部分における前記
    潤滑剤溜めに対向する前記圧力プレートの前記表面に近
    接するように並置され、それによって前記圧力応答面に
    おける前記開口(159)が潤滑剤及び潤滑剤に連行され
    た破壊くずの潤滑剤溜めから前記圧力応答面への通路と
    なるのを効果的に防止することを特徴とする請求項13に
    記載のスクロール装置。
  15. 【請求項15】前記潤滑剤汲み上げ部材(220)が、工
    学的材料から製造されることを特徴とする請求項14に記
    載のスクロール装置。
  16. 【請求項16】前記圧力付勢手段の前記環状部材が圧力
    プレート(150)であり、前記圧力応答面(151)が前記
    圧力プレートの1つの面であって、前記圧力プレートが
    開口(158)を画定し、前記開口のエッジ部分(159)が
    面取りされて、それに衝当する潤滑剤が前記圧力応答面
    上に変向されることを特徴とする請求項1に記載のスク
    ロール装置。
  17. 【請求項17】前記圧力付勢手段が、前記第2スクロー
    ル部材の前記端部プレート(102)と前記圧力応答面(1
    51)との間に配置されたシール(230)を含み、前記シ
    ールが前記圧力応答面と可動接触をなす接合面部分を有
    し、前記面取りされたエッジ部分によって前記圧力応答
    面上に変向された潤滑剤が、前記シールの前記接合面部
    分を潤滑することを特徴とする請求項16に記載のスクロ
    ール装置。
  18. 【請求項18】前記シール(230)が、前記第2スクロ
    ール部材の端部プレート(102)と前記圧力応答面(15
    1)との間に配置され、前記シールが、前記第2スクロ
    ール部材の前記端部プレートと協働して、吸込み圧力よ
    りも大きい圧力で流体が流される密封された圧力チャン
    バ(232)を画定し、前記シールが前記シールの接合面
    部分が前記圧力応答面(151)と非密封式に接触をなす
    ように形成されることを特徴とする請求項17に記載のス
    クロール装置。
  19. 【請求項19】前記シール(230)が、断面が一般にH
    型である、スパン(229)によって結合された一対の脚
    部(227,228)を有する形の環状シールであって、前記
    スパン及び前記脚部の間の上の領域が、前記第2スクロ
    ール部材(78)と協働して、前記密封された圧力チャン
    バ(232)を画定し、前記脚部が前記シールの前記接合
    面部分を含み、前記圧力応答面(151)と非密封式に接
    触をなすことを特徴とする請求項18に記載のスクロール
    装置。
  20. 【請求項20】前記第2軸受面(110)が、前記シェル
    の前記吐出し圧力部分における前記潤滑剤溜め(180)
    から流された潤滑剤によって潤滑されることを特徴とす
    る請求項17に記載のスクロール装置。
  21. 【請求項21】前記第2軸受面(110)を潤滑するため
    の前記手段が、前記シェルの前記吐出し圧力部分におけ
    る前記潤滑剤溜め(180)、及び前記第2軸受面と連通
    する潤滑剤通路(186;412)を含み、前記第2軸受面を
    潤滑する潤滑剤の少なくとも一部が、前記第2軸受面を
    潤滑した後に、前記面取りされた表面(159)に衝当す
    ることを特徴とする請求項17に記載のスクロール装置。
  22. 【請求項22】前記第2軸受面(110)を潤滑するため
    の前記手段が、前記シェルの前記吐出し圧力部分におけ
    る前記潤滑剤溜め(180)から前記第2軸受面に潤滑剤
    を流すための手段(184,186,188,189;410,412,189,41
    5)を含むことを特徴とする請求項1に記載のスクロー
    ル装置。
  23. 【請求項23】軸受ハウジング(402)を更に有し、前
    記第2軸受面(110)が前記軸受ハウジングの内部に配
    置され、前記軸受ハウジングが、前記第2軸受面及び前
    記シェルの前記吐出し圧力部分における前記潤滑剤溜め
    (180)と連通する潤滑剤通路(412)を一体として画定
    することを特徴とする請求項22に記載のスクロール装
    置。
  24. 【請求項24】前記第2軸受面を潤滑するための前記手
    段が、前記シェル(22)及び前記軸受ハウジング(40
    2)によって少なくともその一部分が画定された、周回
    方向の潤滑剤通路(408)を含み、前記周回方向潤滑剤
    通路が、前記シェルの前記吐出し圧力部分における前記
    潤滑剤溜め(180)、及び前記軸受ハウジングによって
    一体的に画定された前記潤滑剤通路(412)と連通する
    ことを特徴とし、 前記軸受ハウジングが、前記シェルの表面と周回方向に
    当接する表面を有し、前記シェルの前記吸込み圧力部分
    と前記吐出し圧力部分との間のシールを形成すべく、前
    記軸受ハウジングの前記表面が前記シェルの前記表面に
    密封式に当接するのを付勢するように、吐出し圧力が前
    記軸受ハウジングに作用することを特徴とする請求項23
    に記載のスクロール装置。
  25. 【請求項25】前記第2軸受面を潤滑するための前記手
    段が、前記シェル(22)の前記吸込み圧力部分に配置さ
    れ、前記第2スクロール部材(78)によって駆動され
    る、潤滑剤を、吐出し圧力の助けを受けることなく潤滑
    剤を前記シェルの前記吐出し圧力部分における前記潤滑
    剤溜め(180)から前記第2軸受面にポンピングするた
    めの手段(413)を含むことを特徴とする請求項22に記
    載のスクロール装置。
  26. 【請求項26】前記圧力付勢手段がシール(230)を含
    み、前記シールが前記圧力応答面(151)と接触をなす
    ことを特徴とし、 吸込み圧力よりも高い圧力で潤滑剤を前記シールに流す
    ための手段(300)を更に有し、前記シールに流される
    潤滑剤が前記シールを前記圧力応答面に向けて付勢する
    ことによって前記圧力付勢手段を動かすことを特徴とす
    る請求項1に記載のスクロール装置。
  27. 【請求項27】前記圧力応答面を潤滑するための前記手
    段が、前記シールを通して前記表面に流される潤滑剤を
    有することを特徴とする請求項26に記載のスクロール装
    置。
  28. 【請求項28】前記第2軸受面(110)を潤滑するため
    の前記手段が、前記シェルによって少なくとも一部分が
    画定される潤滑剤通路(408)を含み、前記潤滑剤通路
    が前記シェルの前記吐出し圧力部分における前記潤滑剤
    溜め(180)、及び前記第2軸受面と連通し、前記潤滑
    剤通路が前記シェルの周回方向に形成され、それらが協
    働して前記シェルの前記吐出し圧力部分と前記吸込み圧
    力部分との間のシールを形成することを特徴とする請求
    項1に記載のスクロール装置。
  29. 【請求項29】前記圧力付勢手段の前記環状部材が単体
    部材の圧力プレート(350)であり、前記圧力応答面(1
    51)が前記圧力プレートの1つの表面であり、前記圧力
    プレートに、そこを起点として延在するように一体的に
    設けられた、前記第1スクロール部材(76)に取り付け
    られる複数の脚部(352)を前記圧力プレートが有し、
    前記一体的に設けられた脚部の長さが前記圧力応答面
    (151)と前記第1スクロール部材端部プレートとの間
    の距離を決定することを特徴とする請求項1に記載のス
    クロール装置。
  30. 【請求項30】前記第1スクロール部材若しくは前記第
    2スクロール部材の少なくとも1つの端部プレート(8
    2)がそこを貫通する通路(418)を画定し、前記装置に
    おける潤滑剤の少なくとも一部が前記装置内部において
    遠心力によって外向きに流され、前記通路に流入しかつ
    通過することを特徴とする請求項1に記載のスクロール
    装置。
  31. 【請求項31】前記スクロール装置内において半径方向
    外向きに移送される前記潤滑剤の前記一部を前記通路
    (418)に向けて移送するための手段を更に有し、 前記移送するための手段が、前記第1及び前記第2のス
    クロール部材の少なくとも一方の前記端部プレートに設
    けられた通路を画定すると共に前記通路と連通する環状
    の溝(414)を含むことを特徴とする請求項30に記載の
    スクロール装置。
  32. 【請求項32】前記第2軸受面(110)を潤滑するため
    の前記手段が、前記シェルの前記吸込み圧力部分の前記
    潤滑剤溜め(224)から前記第2軸受面に潤滑剤を汲み
    上げるための手段(300)を有することを特徴とする請
    求項1に記載のスクロール装置。
  33. 【請求項33】前記第2スクロール部材(78)の前記イ
    ンボリュートラップ(100)の前記先端部と、前記第1
    スクロール部材(76)の前記端部プレート(82)の第1
    表面(416)との間の近接部分を潤滑するための手段を
    更に有し、 前記近接部分が、前記シェルの前記吐出し圧力部分の前
    記潤滑剤溜め(180)から前記第1軸受面(38)へ初め
    に供給された潤滑剤によって潤滑されていることを特徴
    とする請求項1に記載のスクロール装置。
  34. 【請求項34】前記第2スクロール部材(78)の前記イ
    ンボリュートラップ(100)の前記先端部と、前記第1
    スクロール部材(76)の前記端部プレート(82 )の第1表面(416)との間の近接部分を潤滑するため
    の前記手段が、前記第1スクロール部材の端部プレート
    と、前記第1スクロール部材の前記インボリュートラッ
    プが延出する前記端部プレートの前記表面とは反対側の
    前記第1スクロール部材の前記端部プレートの表面(41
    6)に設けられた環状の溝(414)との間を連通する通路
    (418)を有し、 前記溝(414)が前記通路(418)と連通し、 前記通路が前記第2スクロール部材(78)の前記インボ
    リュートラップ(100)の前記先端部の近傍に開孔部を
    有することを特徴とする請求項33に記載のスクロール装
    置。
  35. 【請求項35】前記溝(414)の半径方向外側の周縁部
    が、前記溝が画定された前記第1スクロール部材の端部
    プレートの表面(416)を形成する平面から突出してい
    ることを特徴とする請求項34に記載のスクロール装置。
  36. 【請求項36】前記スクロール装置が、前記吸込み圧力
    部分と前記シェル(22)の前記吐出し圧力部分とを分離
    し、かつ凹部(502)を画定するフレーム(28)を含
    み、 前記溝(414)が画定されている前記第1スクロール部
    材の前記端部プレートの表面(416)が前記フレームに
    隣接して配置され、 前記溝に向かって半径方向外向きに移送された潤滑剤
    が、前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜め
    から前記第1軸受面へ初めに供給された後に、前記フレ
    ーム内に画定された前記凹部に入りかつ前記溝の前記突
    出した外側周縁部の周りを通過する以外には前記溝に移
    送されないように、前記溝の前記突出した外側周縁部が
    前記フレームの前記凹部内に延在することを特徴とする
    請求項35に記載のスクロール装置。
  37. 【請求項37】同時回転式スクロール装置であって、 潤滑剤溜め(224)を画定する吸込み圧力部分と、別の
    潤滑剤溜め(180)を画定する吐出し圧力部分とを備え
    たシェル(22)と、 第1軸受面(38)と、 第2軸受面(110)と、 インボリュートラップ(80)が延出する端部プレート
    (82)を備えると共に、前記第1軸受面内で回転するよ
    うに取り付けられた第1スクロール部材(76)と、 前記第1スクロール部材のインボリュートラップ(80)
    と交互に配置されるインボリュートラップ(110)が延
    出する端部プレートを有すると共に、前記第2軸受面内
    において回転するように取り付けられた第2スクロール
    部材(78)と、 前記スクロール部材の何れか一方を回転させる手段(4
    0)と、 前記第1及び前記第2スクロール部材を駆動するように
    結合する手段(242)と、 圧力応答面(151)を備えると共に前記第2スクロール
    部材を前記第1スクロール部材に向けて圧力によって付
    勢するための圧力付勢手段と、 前記圧力応答面(151)に破壊くずが堆積することを防
    ぐための手段(254;159;359)と、 前記第1軸受面と前記第2軸受面とに潤滑剤を供給する
    手段とを有することを特徴とする同時回転式スクロール
    装置。
  38. 【請求項38】前記圧力応答面に潤滑剤を供給するため
    の手段を更に有することを特徴とする請求項37に記載の
    スクロール装置。
  39. 【請求項39】前記第2スクロール部材(78)が、前記
    圧力応答面(151)に隣接する開孔部(203)を備えた潤
    滑剤通路(200)を画定し、潤滑剤が前記潤滑剤通路の
    前記開孔部を通過して前記圧力応答面に堆積されること
    を特徴とする請求項38に記載のスクロール装置。
  40. 【請求項40】前記第2スクロール部材によって画定さ
    れた前記潤滑剤通路(200)が、前記シェルの前記吐出
    し圧力部分の前記潤滑剤溜め(180)と連通しているこ
    とを特徴とする請求項39に記載のスクロール装置。
  41. 【請求項41】前記第2スクロール部材によって画定さ
    れた前記潤滑剤通路(200)が、前記シェルの前記吸込
    み圧力部分の前記潤滑剤溜め(224)と連通しているこ
    とを特徴とする請求項39に記載のスクロール装置。
  42. 【請求項42】前記圧力応答面を保護するための前記手
    段が、前記第2スクロール部材と共に回転するように前
    記第2スクロール部材(78)に保持された環状部材(22
    0)を有することを特徴とする請求項37に記載のスクロ
    ール装置。
  43. 【請求項43】前記圧力応答面(151)が開孔部(159)
    を有し、前記第2スクロール部材によって保持された前
    記環状部材(220)が、前記圧力応答面に形成された前
    記開孔部内に突出することによって、前記圧力応答面に
    向けて、前記圧力応答面に画定された前記開孔部の半径
    方向内側から接近する障壁を形成することを特徴とする
    請求項42に記載のスクロール装置。
  44. 【請求項44】前記スクロール装置は、前記第2軸受面
    (110)がその内部に収容される軸受ハウジング(112)
    を更に有し、 前記第2スクロール部材が、前記第2軸受面に回転可能
    に保持されたシャフト(104)を有し、 前記軸受ハウジングが、前記圧力応答面の前記開孔部内
    に延出することを特徴とする請求項43に記載のスクロー
    ル装置。
  45. 【請求項45】前記圧力応答面(151)が、圧力プレー
    ト(150)の上に画定され、 前記環状部材(220)が半径方向に延在するフランジ(2
    54)を有し、 前記フランジの表面が、前記圧力応答面と向かい合う前
    記端部プレートの表面に隣接して配置されていることを
    特徴とする請求項44に記載のスクロール装置。
  46. 【請求項46】前記第2スクロール部材(78)が潤滑剤
    通路(200)を画定し、 前記環状部材(220)が潤滑剤通路(221)を画定する単
    体部材からなり、 前記環状部材によって画定された前記潤滑剤通路が、前
    記シェルの前記吸込み圧力部分の前記潤滑剤溜め(22
    4)と、前記第2スクロール部材の前記潤滑剤通路とに
    連通していることを特徴とする請求項44に記載のスクロ
    ール装置。
  47. 【請求項47】前記圧力付勢手段が、前記第2スクロー
    ル部材(78)の前記端部プレート(102)に隣接した位
    置で、かつ前記第2スクロール部材の前記端部プレート
    から予め決められた距離だけ隔てられた位置に配置され
    る前記圧力応答面(151)を画定する圧力応答面画定手
    段(150)を含み、 前記圧力応答面を保護するための前記手段が、前記圧力
    応答面画定手段の一部(359)をなし、 前記圧力応答面画定手段の前記一部(359)が、前記第
    2スクロール部材の前記端部プレートに隣接して配置さ
    れていると共に前記圧力応答面に接近するためのバリア
    を形成するべく前記圧力応答面と前記第2スクロール部
    材の前記端部プレートとの間の距離よりも短い距離だけ
    隔てられて配置されていることを特徴とする請求項37に
    記載のスクロール装置。
  48. 【請求項48】前記圧力応答面画定手段(150)が、そ
    の近傍に配置された潤滑剤及び破壊くずを移動させる開
    孔部を画定し、 前記圧力応答面画定手段の前記一部(359)が、前記開
    孔部から半径方向内向きに延在しかつ前記第2スクロー
    ル部材の前記端部プレート(102)に向かって延在する
    折り曲げられた壁を有し、 前記折り曲げられた壁は、前記コンプレッサの動作によ
    って前記開孔部の付近に移送された潤滑剤及び破壊くず
    を前記シェルの前記吸込み圧力部分の前記潤滑剤溜めへ
    移送して前記圧力応答面から遠ざけることを特徴とする
    請求項47に記載のスクロール装置。
  49. 【請求項49】前記圧力付勢手段が、前記開孔部の吸引
    圧力よりも高い圧力の流体によって駆動されると共に前
    記圧力応答面と前記第2スクロール部材との間に配置さ
    れたシール(232)を含むことを特徴とする請求項37に
    記載のスクロール装置。
  50. 【請求項50】前記流体が、前記軸受面を潤滑するため
    の前記開孔部で用いられる潤滑剤からなることを特徴と
    する請求項49に記載のスクロール装置。
  51. 【請求項51】前記第2軸受面(110)へ潤滑剤を供給
    するための前記手段が、前記シェル(22)によって少な
    くともその一部が画定される潤滑剤通路(408)を含
    み、 前記潤滑剤通路が、前記シェルの前記吐出し圧力部分の
    前記潤滑剤溜め(180)と、前記第2軸受面(110)とに
    連通していることを特徴とする請求項37に記載のスクロ
    ール装置。
  52. 【請求項52】前記スクロール装置が、前記第2軸受面
    がその内部に配置された軸受ハウジング(402)を更に
    有し、 前記軸受ハウジング(402)が、潤滑剤通路(412)を画
    定し、 前記軸受ハウジングによって画定された前記潤滑剤通路
    (412)が、前記シェルによって少なくともその一部が
    画定された前記潤滑剤通路(408)と、前記第2軸受表
    面とに連通していることを特徴とする請求項51に記載の
    スクロール装置。
  53. 【請求項53】前記シェルによって少なくともその一部
    が画定された前記潤滑剤通路(408)が、前記シェルの
    前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜め(180)と、前記
    軸受ハウジングによって画定された前記潤滑剤通路(41
    2)とに連通した周縁部の通路からなることを特徴とす
    る請求項52に記載のスクロール装置。
  54. 【請求項54】前記軸受ハウジングによって画定された
    前記通路から前記第2軸受面へ潤滑剤を汲み上げるため
    の手段を更に有することを特徴とする請求項52に記載の
    スクロール装置。
  55. 【請求項55】前記軸受ハウジングは、前記シェル(2
    2)の表面と周縁部分において当接する表面を有し、 吐出し圧力が、前記軸受ハウジングの前記表面を前記シ
    ェルの前記表面と密閉係合状態となるように移動させる
    ことによって、前記シェルの前記吐出し圧力部分と前記
    シェルの前記吸込み圧力部分との間に密閉が形成される
    ことを特徴とする請求項53に記載のスクロール装置。
  56. 【請求項56】前記第1及び第2のスクロール部材の少
    なくとも何れか一方の前記端部プレート(82)が通路
    (418)を画定し、 前記スクロールの貫通孔が、前記第1及び前記第2のス
    クロール部材の少なくとも何れか一方に画定された前記
    通路(418)を通して前記スクロール装置内の半径方向
    外向きに潤滑剤を移送する手段を更に有することを特徴
    とする請求項37に記載のスクロール装置。
  57. 【請求項57】前記潤滑剤を移送する手段が、前記端部
    プレートの表面に形成されると共に前記端部を貫通する
    前記通路(418)と連通する溝(414)を有することを特
    徴とする請求項56に記載のスクロール装置。
  58. 【請求項58】前記溝が環状の溝(414)からなり、か
    つ前記溝が画定された前記端部プレートの表面から延出
    する環状突出部(504)を更に有し、 前記環状突出部は前記端部プレートの表面の前記溝の半
    径方向外側に配置されていることを特徴とする請求項57
    に記載のスクロール装置。
  59. 【請求項59】前記スクロール装置が、前記シェルの前
    記吸込み圧力部分と、前記シェルの前記吐出し圧力部分
    との間に境界部分を画定するための手段(28)を更に有
    し、 前記境界部分を画定するための手段が、前記突出部(50
    4)がその内部に延在する凹部(502)を画定し、前記突
    出部を半径方向外向きに通過する潤滑剤が前記凹部に移
    送されることを特徴とする請求項58に記載のスクロール
    装置。
  60. 【請求項60】前記第2軸受面(110)へ潤滑剤を供給
    するための前記手段が、前記シェルの前記吸込み圧力部
    分の前記潤滑剤溜め(224)から前記第2軸受面へ潤滑
    剤を汲み上げるための手段を有することを特徴とする請
    求項37に記載のスクロール装置。
  61. 【請求項61】前記圧力付勢手段が、圧力プレート(35
    0)からなり、 前記圧力プレートが、前記圧力応答面(151)を画定す
    ると共に複数の脚部(352)を有し、 前記脚部が、前記第1スクロール部材(76)に取り付け
    られていると共に前記圧力プレートと一体的に形成され
    た部分からなり、 前記脚部の長さによって、前記第1スクロール部材(7
    6)の前記端部プレートと、前記圧力応答面との間の距
    離が決まることを特徴とする請求項37に記載のスクロー
    ル装置。
  62. 【請求項62】前記圧力付勢手段が、前記第2スクロー
    ル部材の前記端部プレート(102)と前記圧力応答面(1
    51)との間に配置されていると共に前記圧力応答面と移
    動可能に接触する部分を有するシール(230)を含むこ
    とを特徴とする請求項37に記載のスクロール装置。
  63. 【請求項63】前記シール(230)が、前記第2スクロ
    ール部材の前記端部プレート(102)と前記圧力応答面
    (151)との間に配置され、前記第2スクロール部材の
    前記端部プレートと共に、吸引圧力以上の圧力の流体が
    供給される密封された圧力チャンバ(232)を画定する
    ことを特徴とする請求項62に記載のスクロール装置。
  64. 【請求項64】前記シール(230)が、前記圧力チャン
    バを密閉するべく、前記圧力応答面(151)と移動可能
    に接触した前記シールの前記部分が前記圧力応答面と密
    閉係合状態にあることを特徴とする請求項63に記載のス
    クロール装置。
  65. 【請求項65】前記圧力応答面(151)が開孔部(158)
    を画定し、 前記圧力応答面を保護するための前記手段が、前記圧力
    応答面の上に破壊くずが堆積することを防止するための
    障壁を形成するように前記開孔部内に延在する環状部材
    (220)を有することを特徴とする請求項64に記載のス
    クロール装置。
  66. 【請求項66】前記圧力応答面を潤滑するための手段を
    更に有することを特徴とする請求項65に記載のスクロー
    ル装置。
  67. 【請求項67】前記第2スクロール部材(78)と前記防
    止用の環状部材(220)とが、潤滑剤通路を画定し、 前記第2スクロール部材によって画定された前記潤滑剤
    通路(200)が、前記環状部材によって画定された前記
    潤滑剤通路(221)と連通し、 前記環状部材によって画定された前記潤滑剤通路(22
    1)が、前記シェルの前記吸込み圧力部分の前記潤滑剤
    溜め(224)に連通していることを特徴とする請求項66
    に記載のスクロール装置。
  68. 【請求項68】前記第2スクロール部材によって画定さ
    れた前記潤滑剤通路(200)が、潤滑剤を通過させて前
    記圧力応答面(151)に被着させるための開孔部(203)
    を有することを特徴とする請求項67に記載のスクロール
    装置。
  69. 【請求項69】前記圧力付勢手段が、単体部材からなる
    圧力プレート(150)を含み、 前記圧力応答面(151)が、前記圧力プレート(150)の
    表面からなり、 前記圧力プレートが、前記第1スクロール部材に取り付
    けられていると共に一体形成された複数の脚部を有し、 前記一体形成された脚部の長さによって、前記圧力応答
    面と前記第1スクロール部材の端部プレートとの間の距
    離が決まることを特徴とする請求項37に記載のスクロー
    ル装置。
  70. 【請求項70】同時回転式スクロール装置であって、 潤滑剤溜め(224)を画定する吸込み圧力部分と、別の
    潤滑剤溜め(180)を画定する吐出し圧力部分とを備え
    たシェル(22)と、 第1軸受面(38)と、 第2軸受面(110)と、 前記第1軸受面内で回転するように取り付けられると共
    に、複数のインボリュートラップ(80)を備えた端部プ
    レート(82)とを有する第1スクロール部材(76)と、 前記第2軸受面内で回転するように取り付けられると共
    に、前記第1スクロール部材のインボリュートラップ
    (80)と交互に挟み合う形に配置されるインボリュート
    ラップ(100)を備えた端部プレート(102)を有する第
    2スクロール部材(78)と、 前記スクロール部材の何れか一方を回転させるための手
    段(40)と、 前記第1及び前記第2スクロール部材を駆動可能に結合
    するための手段(242)と、 前記第1及び前記第2スクロール部材少なくと何れか一
    方を、前記第1及び前記第2スクロール部材の他方に向
    けて圧力によって付勢する圧力付勢手段と、 前記第1軸受面(38)と前記第2軸受面(110)とを、
    前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜め(18
    0)からの潤滑剤によって潤滑するための手段であっ
    て、前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜め
    (180)と、前記第2軸受面(110)とに連通する、前記
    シェルによって少なくともその一部が画定された潤滑剤
    通路(408)を含む、前記潤滑するための手段とを有す
    ることを特徴とする同時回転式スクロール装置。
  71. 【請求項71】前記第2スクロール部材(78)が、前記
    第2軸受面(110)内に回転可能に保持されると共に端
    部面を備えたシャフト(104)を含み、 潤滑剤が、前記シェルによって少なくともその一部が画
    定された前記潤滑剤通路(408)を通して前記シェルの
    前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜め(180)から移送
    されることによって、前記第2スクロール部材を前記第
    1スクロール部材に向けて圧力によって付勢するよう
    に、前記シャフトの前記端面に作用することを特徴とす
    る請求項70に記載のスクロール装置。
  72. 【請求項72】前記シェル(22)の前記吐出し圧力部分
    と前記シェルの前記吸込み圧力部分との間の境界部を形
    成すると共に、前記シェルによって少なくともその一部
    が画定された前記潤滑剤通路(408)と連通する第1潤
    滑剤通路(410)と、前記第1軸受面(38)と連通する
    第2潤滑剤通路(182)とを画定する中央フレーム(2
    8)を更に有し、 前記中央フレームによって画定された前記第1及び第2
    潤滑剤通路が、前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記
    潤滑剤溜め(180)と連通していることを特徴とする請
    求項70に記載のスクロール装置。
  73. 【請求項73】前記シェルによって少なくともその一部
    が画定された前記潤滑剤通路(408)が、前記シェルの
    周縁部分からその一部が少なくとも形成されていること
    を特徴とする請求項72に記載のスクロール装置。
  74. 【請求項74】下部フレーム(400)を更に有し、 前記下部フレームが、前記シェルによって少なくともそ
    の一部が画定された前記通路(408)と連通すると共
    に、その通路(408)の少なくとも一部を画定し、か
    つ、 前記下部フレームが、前記シェルによって少なくともそ
    の一部が画定された前記通路(408)と、前記第2軸受
    面(110)とに連通する一体形成された潤滑剤通路(41
    2)を画定することを特徴とする請求項73に記載のスク
    ロール装置。
  75. 【請求項75】前記シェルの前記吸込み圧力部分内に配
    置され、前記シェルによって少なくともその一部が画定
    された前記潤滑剤通路(408)と前記第2軸受面(110)
    とに連通する通路(412)を一体的に画定する下部フレ
    ーム(400)を更に有することを特徴とする請求項70に
    記載のスクロール装置。
  76. 【請求項76】前記第2軸受面(110)のためのハウジ
    ング(402)が、前記下部フレーム(400)の一体形成さ
    れた部分からなり、 前記第2スクロール部材が、前記第2軸受面に回転可能
    に保持されたシャフト(104)を含み、 前記第2スクロール部材の前記シャフトと、前記第2軸
    受ハウジングとが、前記下部フレームによって画定され
    た前記潤滑剤通路(412)と連通する空間(189)を画定
    することを特徴とする請求項75に記載のスクロール装
    置。
  77. 【請求項77】前記第2軸受面と連通する潤滑剤通路を
    画定する下部フレーム(400)と、 (1)前記シェルの前記吐出し圧力部分の前記潤滑剤溜
    めと前記第1軸受面とを連通させる第1潤滑剤通路と、
    (2)前記シェルによって少なくとも部分的に画定され
    る前記潤滑剤通路を通して、前記下部フレームの前記潤
    滑剤通路と連通する第2潤滑剤通路とを画定する中央フ
    レーム(28)とを更に有することを特徴とする請求項70
    に記載のスクロール装置。
  78. 【請求項78】前記シェルによって少なくとも部分的に
    画定される前記潤滑剤通路が、前記シェルの周縁部分に
    設けられた通路からなることを特徴とする請求項77に記
    載のスクロール装置。
  79. 【請求項79】前記シェル、前記下部フレーム、及び前
    記中央フレームによって、前記シェルの周縁部分に設け
    られた前記通路が画定されることを特徴とする請求項78
    に記載のスクロール装置。
  80. 【請求項80】前記下部フレームが、前記シェルの表面
    と周縁部分において当接する表面を有し、 吐出し圧力が、前記下部フレームに作用して前記下部フ
    レームの前記表面を前記 シェルの前記表面と密閉係合状態とし、吐出し圧力部分
    と前記シェルの前記吸込み圧力部分との間に密閉状態を
    形成し、前記下部フレームの前記表面が前記シェルの前
    記表面と当接することによって前記シェルに対して前記
    下部フレームが軸線方向に位置決めされることを特徴と
    する請求項79に記載のスクロール装置。
  81. 【請求項81】前記シェルが、互いに密閉接続された第
    1シェル部分(27)と第2シェル部分(26)とを有する
    ことを特徴とする請求項80に記載のスクロール装置。
  82. 【請求項82】前記第1シェル部分(27)が、前記下部
    フレーム(400)を前記中央フレーム(28)に締め付け
    て取り付ける手段を有することを特徴とする請求項81に
    記載のスクロール装置。
  83. 【請求項83】前記第1シェル部分(27)が、複数のタ
    ブ(404)を有し、 前記タブは前記下部フレーム(400)と締め付け係合さ
    れ、前記下部フレームに取り付けられかつ前記下部フレ
    ームを前記中央フレーム(28)に対して位置決めし、 前記第2シェル部分(26)が、前記下部フレーム(40
    0)と密閉係合状態にある前記シェルの前記表面を画定
    し、 前記下部フレーム(400)と前記第2シェル部分(26)
    とが係合することによって、前記第2シェル部分が前記
    第1シェル部分に取り付けられるように位置決めされる
    ことを特徴とする請求項81に記載のスクロール装置。
  84. 【請求項84】前記圧力付勢手段が、圧力応答面を画定
    する圧力応答面画定手段と、前記圧力応答面と前記第2
    スクロール部材の前記端部プレートとの間に配置された
    シール部材とを含むことを特徴とする請求項77に記載の
    スクロール装置。
  85. 【請求項85】前記第2軸受面(110)が前記下部フレ
    ーム(400)内に配置されており、前記下部フレームに
    よって画定された前記潤滑剤通路(412)が、前記第2
    軸受面と連通していることを特徴とする請求項84に記載
    のスクロール装置。
  86. 【請求項86】前記第2スクロール部材(78)が、前記
    下部フレームによって画定された前記潤滑剤通路(41
    2)と連通する潤滑剤通路(200)を画定することを特徴
    とする請求項85に記載のスクロール装置。
  87. 【請求項87】前記第2スクロール部材によって画定さ
    れた前記潤滑剤通路(200)が、潤滑剤が通って前記圧
    力応答面(151)に流れるための開孔部(203)を有する
    ことを特徴とする請求項86に記載のスクロール装置。
  88. 【請求項88】前記第2スクロール部材(78)によって
    画定された前記潤滑剤通路(200)が前記シール(230)
    と連通し、 前記第2スクロール部材によって画定された前記通路を
    通って前記シールに移送される潤滑剤が、前記シールを
    前記圧力応答面に向けて移動し、前記圧力付勢手段を作
    動させることを特徴とする請求項86に記載のスクロール
    装置。
  89. 【請求項89】前記圧力応答面(151)が開孔部(158)
    を画定し、 圧力応答面画定手段が、圧力プレート(150,350)を含
    むことを特徴とする請求項86に記載のスクロール装置。
  90. 【請求項90】前記圧力応答面(151)によって画定さ
    れた前記開孔部(158)のエッジ部分(159)が面取りを
    施され、前記開孔部のエッジ部分(159)に衝当する潤
    滑剤が、前記圧力応答面に向けて変向されることを特徴
    とする請求項89に記載のスクロール装置。
  91. 【請求項91】前記圧力プレートが、複数の脚部を備え
    た単体部材からなり、 前記脚部は、前記圧力プレートが前記第1スクロール部
    材と共に回転するように前記第1スクロール部材に取り
    付けられており、 前記脚部の長さによって、前記圧力応答面と前記第1ス
    クロール部材の端部プレートとの間の距離が決まること
    を特徴とする請求項90に記載のスクロール装置。
  92. 【請求項92】前記第1及び第2スクロール部材の少な
    くとも1つの前記端部プレート(82)が、貫通路(41
    8)を画定し、 前記開孔部内の前記潤滑剤の少なくとも一部が、前記シ
    ェルの前記吸込み圧力部分内へ半径方向外向きに移送さ
    れ、かつ前記貫通路を通過し前記スクロール部材の他方
    の前記インボリュートラップの前記先端部を潤滑するこ
    とを特徴とする請求項77に記載のスクロール装置。
  93. 【請求項93】前記第2スクロール部材によって駆動さ
    れ、吐出し圧力を用いることなく前記シェルの前記吐出
    し圧力部分の前記潤滑剤溜め(180)から前記第2軸受
    面へ潤滑剤を汲み上げるための手段(413)を更に有す
    ることを特徴とする請求項77に記載のスクロール装置。
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