JPH09506537A - 中敷ソール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 無毒の有機適合性材料からなるフレキシブルな下側層（２）と、例えば自然になめされた皮からなるとともにフレキシブルな下側層に固定されたフレキシブルなカバー層（１）と、弾性変形可能な材料からなるとともにつぼ療法の見地から選択されたソール表面の領域においてグループ状に配置された突出部（５）とを備えて構成される中敷ソール。

Description

【発明の詳細な説明】 中敷ソール 本発明は、弾性ゴムのような無毒の有機適合性材料と、特に自然になめされた 皮から形成されるフレキシブルで柔軟なカバー層と、ソール表面に設けられかつ カバー層の表面から突出するマッサージノブとから構成される中敷ソールに関す るものである。 米国特許明細書（ＵＳ−ＰＳ）４ ０４７ ３１０には、整形外科的に形成され た曲げに抵抗性のあるソールを備えたサンダルが開示されている。そこでは、ラ バーあるいはプラスチックからなる比較的厚めの柔軟な弾性層が上面側に接着さ れて設けられている。この上側層には、ソールの表面全体にわたって一様に列を なして多数のペグが設けられている。これら多数のペグは、永久的に嵌め込まれ ており、ペグの丸められた上端部は、上側層から突出しており、足の裏に、およ び／または、足の裏の特定の領域にマッサージ効果をもたらす。ペグは、硬いプ ラスチック材料から形成され、曲げ抵抗性をもって広がっているソール上に位置 する脚部が円錐台形状に拡径することにより自身を支持している。 他の公知のサンダルにおいては、凹所内に上方を向く多数の押圧部材が設けら れている。これら押圧部材は、インソールあるいは足裏ソールの表面全体上に所 定パターンにて形成されており、点状押圧効果をもたらすことができる。ノブの ような押圧部材は、円柱状のあるいは局部的に拡径したシャフトと、表面の丸め られた鍔状フラットヘッドとを有している。正確に点状押圧効果をもたらす押圧 部材は、足の裏の個々の神経末端に影響を及ぼすことができる。これに加えて／ これに代えて、押圧部材は、足の裏の分割に対応してつぼのある領域に設けるこ とができる。このような公知の形態の靴における基本的な欠点は、点状押圧効果 がある種の靴に限定されていること、および、所望の刺激効果が着用後、約２時 間で減少し、そのために、靴を１日に何度も取り替えなければならないことにあ る。押圧部材のシャフトのアンカー効果が十分でないことにより、交換可能な押 圧部材を、ソールの薄いスタイリッシュな靴に対して、特に女性用の靴に対して 使用することはできない。 ドイツ特許明細書（ＤＥ−ＯＳ）３５ ２０ ９５６には、つぼ刺激性の中敷ソ ールが開示されている。この中敷ソールにおいては、多数のピンが、一様に、か つ、比較的広い間隔で設けられている。これらピンは、着用者の足の裏の特定の つぼを刺激するために、ソールの上面から突出している。中敷ソールは、圧力に 対して弾性変形可能な材料からなる下側層と、例えば、木製の剛直ピンのための 多数の貫通孔を有する薄い上側層とから構成されている。木製のピンは、ディス ク状の拡径された脚部を有しており、この脚部は、弾性層に対する支持体として 機能し、圧力がかかったときには、弾性層内に沈み込む。２つのフレキシブルな 層は、継ぎ合わせにより周縁部においてのみ相互連結されているだけである。そ の結果、歩行時には、足のローリングにより２つの層が相対変位を起こし、剛直 な木製ピンが傾き、したがって、押圧点を刺激することになる。 本発明の解決課題は、すべてのタイプの靴に適用可能であるとともに、着用者 の特定の要望に応じて点状押圧効果を選択して特定の器官に対して効能のある中 敷ソールを提供することである。 上記課題は、本発明により解決される。本発明においては、ノブは、弾性材料 からなる柔軟で弾性的な下側層内に捕捉的に固定されているとともに、つぼ療法 に基づいて所望の器官に対応し得るよう、ソール表面の特定に領域においてのみ 互いに狭い間隔でもって設けられており、ソールの他の表面領域は、フラットな ままである。 互いに比較的狭い間隔を有するノブのグループ構成は、ノブグループが全体と して足の裏の対応する領域を刺激することにより、選択された器官を刺激するこ とになる。歩行時には、好ましくは滑らかで緻密な皮からなる平坦カバー層によ り、ノブ領域の刺激効果を支持しているノブから解放された表面領域における足 のスライド移動を可能とする。本発明においては、ノブは、柔軟弾性層内に捕捉 的に固定されても、あるいは、取外し可能に固定されても良い。そして、ノブは 、皮製上側層の適切な位置の孔に通され、押圧係合状態を形成する。このような 中敷ソールの構成に基づいて、着用者は、刺激を加えたい器官に対応するつぼ領 域においてのみノブを設けることができる。この場合、つぼ領域と器官との関係 は、ソールの底に表示されている。時々ノブを交換あるいは移動させることによ り、対応する最適着用時間を維持することができ、また、過度の刺激あるいは押 し付けの効果を避けることができる。加えて、本発明により、ただ１つの中敷ソ ールを使用するだけでも、同時に１つあるいは複数の器官さえも所期の目的通り 刺激することができる。あるいは、複数の器官を次々に刺激することができる。 薄いことおよびフレキシブルであることにより、本発明の中敷ソールは、通常の ウォーキングシューズ、あるいは、女性用ハイヒールシューズのようなファッシ ョナブルな靴、また、仕事用・スポーツ用靴といったすべてのタイプの靴に使用 することができる。 両方のソール層へのノブの緊密な適合を保証するために、中敷ソールに取外し 可能に設けられたこれらノブの場合には、ノブは、ディスク状の拡径された脚部 を有していることが好ましい。脚部は、下側層の底面側の対応形状の凹所内に挿 入されたときに正確に凹所に係合し、脚部の外面は、下側層の外面に対して面一 となる。人手により取外し可能な保持、および／または、中敷ソールにおけるノ ブの固定は、接着手段のような付加的手段により、あるいは、ノブヘッドを拡径 して形成することにより、さらに改良することができる。ノブヘッドを拡径した 場合には、ノブは、より大きな押圧力を印加することにより、皮製上側層のわず かに小径の孔に下側から入り込むことになる。 ノブを配置するあるいは再配置するに際して、特定のつぼ領域の目的通りの選 択を容易とするために、個々の器官に属するつぼ領域は、例えば、押し込まれた あるいは引き上げられた境界線、ハッチング、あるいは均等物により、特にしる しがつけられており、要求される場合には、記号により識別されている。 本発明による中敷ソールの他の適切な構成、および、改良は、下位の請求項に おいて与えられる。 本発明の好ましい実施形態について、以下において詳細に説明する。 図１は、左側の中敷ソールを示す平面図である。 図２は、図１に示す中敷ソールの底面図である。 図３は、中敷ソールの拡大断面図である。 図示された中敷ソールは、皮からなる上側層１と、特にラバーあるいは比較的 柔らかいプラスチックのような弾性ゴム等の柔軟で無毒の材料からなる下側層２ とから構成されている。両方の層の材料は、好ましくない着用者の過敏な反応、 例えば、アレルギーを引き起こす、あるいは、結果的にもたらすような物質を含 有していてはならない。上側皮層１には、例えば、１．０〜３．０ｍｍといった 所定径の多数の孔３が、特定のパターンで開けられている。下側柔軟弾性層２に は、孔３と同じ数だけかつ対応した位置に、好ましくは円形形状とされた凹所４ が形成されている。凹所４は、各孔３と同軸に形成されており、また、皮層１に 向けて延在している。すなわち、凹所４は、図３に示すように、皮層１のごく手 前ですぼまっている。これら孔３および凹所４の任意数においては、毒性がなく かつ弾性変形が可能な材料からなるノブ５が、固定されている。ノブ５は、図３ に示すように、拡径された脚部６と、円柱状シャフト７と、丸められたヘッド８ とを有している。脚部６の形状は、凹所４の形状に対して正確に適合している。 そして、シャフト７の径は、孔３の径に対して、同じであるかあるいはわずかに 大きなものとされている。この形状に基づいて、各ノブ５は、人手により、凹所 ４の下方から押し込むことができる。この場合、シャフト７は、対応する孔４内 において押圧係合状態に挿入され、ヘッド８は、ソール表面から上方側へ所定の 程度だけ突出する。 図２に示すように、ソールの底側は、押し込まれたあるいは浮き上がらせられ たライン９により、着用者の足の裏の既知のつぼ領域に対応して、様々な異なる 領域へと分割されている。個々のつぼ領域は、例えば、数字、文字、あるいは他 の記号により、しるしをつけることができる。そして、ソールの上側または下側 の自由表面には、対応する人体の器官を記すことができる。 図１および図２に示すように、着用者が自由に選択することのできる特定のつ ぼ領域には、単に黒丸で図示されたノブ５が、これら領域に割り当てられた器官 だけが歩行時に刺激されるように、設けられている。ノブまたはピンによる足の 裏のつぼのマッサージが結果的に刺激のし過ぎ、あるいは、押し付けにならない ように、本発明の中敷ソールのノブ５は、約１〜３時間といった所定の着用時間 後には、着用者がソールから引き抜くことができる。また、ノブ５は、他の器官 を刺激するために、配置を変えることができる。 本発明は、図示された実施形態に制限されるものではない。ノブは、下側ソー ル層に対して堅固に取り付けられることも、また、可能である。加えて、いくつ かのノブの脚部どうしを互いに連結して、下側層に適切に形成された凹所内に嵌 め込み、平板状領域を形成することができる。これらノブが使用されないときに は、挿通を避けるために、適切に形成されたラバータブにより、凹所を、塞ぐこ とができる。中敷ソールは、同じ厚さであることが好ましいが、例えば、インス テップのような特定の領域は、より厚く形成されても良く、また、整形外科的な 支持機能を得るために寸法的に安定なドーム形基部により硬化されていても良い 。さらに、凹所内へのノブの固定を改良するための他の手段を設けることができ る。このような手段としては、例えば、わずかに大きめのノブヘッドの構成（図 ３においては、ハッチング線で示している）がある。この場合には、ノブは、貫 通孔３を押圧することができるとともに、下端に形成されたリングフランジによ り皮製カバー層１を支持することができる。 ソールの下側層に固定された取外し可能なあるいは取外し不可能なノブを備え る本発明の中敷ソールの場合には、従来のように個々のノブがほぼ点状に集中的 なマッサージ効果をもたらすのではなく、ノブのグループ構成に基づいて、足の 裏の表面領域が優しく刺激され、したがって、対応する器官が活性が増大される 程度に刺激されることになる。これは、本発明の中敷ソールの好ましい応用分野 にとって、すなわち体重の減量の補助として、特に有効である。つぼ療法の統合 された知見に基づいて、肝臓、腎臓、尿管と同様に、胃、腸のような消化器官に 属しているソール表面のノブ構成は、中敷ソールの適切な着用により、活性が増 大される程度にまで、これらの器官を刺激することになる。これにより、消化物 あるいは液体の排泄作用が加速され、したがって、高価な物質の服用を低減する ことができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年３月５日 【補正内容】 請求の範囲 １．無毒の有機適合性材料からなる柔軟で弾性的な下側層（２）と、例えば自然 になめされた皮からなるフレキシブルなカバー層（１）と、ソールの表面に設け られたノブ（５）とを備えてなり、前記ノブは、前記下側層（２）内に捕捉的に 固定されているとともに、つぼマッサージの見地に基づいて選択されたソール表 面の領域においては、互いに狭い間隔でもってグループ状に設けられており、ソ ール内の前記ノブ（５）は、ソール内において取外し可能に保持されているとと もに拡径された脚部（６）を有している中敷ソールであって、 前記ノブ（５）の前記拡径された脚部（６）は、前記下側層（２）の対応する 凹所（４）内に係合されており、 前記ノブ（５）は、丸められた上部に、拡径されたヘッド（７ａ）を有してお り、該拡径されたヘッドの径は、前記孔の径よりもわずかに大きいものとされ、 外周縁により前記フレキシブルなカバー層（１）に対して自身を支持しているこ とを特徴とする中敷ソール。 ２．着用者の足の様々なつぼ領域は、ソール表面上においてライン（９）により しるしがつけられていることを特徴とする請求項１記載の中敷ソール。 ３．いくつかの前記ノブ（５）の前記拡径された脚部（６）は、平板状に、互い に連結されており、そして、前記下側層に形成された凹所内に係合されているこ とを特徴とする請求項１または２記載の中敷ソール。 ４．前記ノブ（５）は、異なる有機適合性の材料から構成されることを特徴とす る請求項１ないし３のいずれかに記載の中敷ソール。 ５．前記下側層（２）は、可変厚さを有しており、足の裏のアーチ形状に適合し ていることを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の中敷ソール。 ６．前記ノブ（５）は、異なる長さを有していることを特徴とする請求項１ない し５のいずれかに記載の中敷ソール。 ７．前記ノブ（５）は、前記下側層（２）に対して直接的に形成され、 前記上側カバー層（１）においてば、ノブ（５）が形成された領域は、自由空 間とされていることを特徴とする請求項１記載の中敷ソール。 【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年５月９日 【補正内容】 明細書 中敷ソール 本発明は、請求項１の前置き部分に記載したような中敷ソールに関するもので ある。 このような中敷ソールは、ドイツ特許（ＤＥ−Ｕ−）９０ ０１ ４９２におい て公知である。 米国特許明細書（ＵＳ−ＰＳ）４ ０４７ ３１０には、整形外科的に形成され た曲げに抵抗性のあるソールを備えたサンダルが開示されている。そこでは、ラ バーあるいばプラスチックからなる比較的厚めの柔軟な弾性層が上面側に接着さ れて設けられている。この上側層には、ソールの表面全体にわたって一様に列を なして多数のペグが設けられている。これら多数のペグは、永久的に嵌め込まれ ており、ペグの丸められた上端部は、上側層から突出しており、足の裏に、およ び／または、足の裏の特定の領域にマッサージ効果をもたらす。ペグは、硬いプ ラスチック材料から形成され、曲げ抵抗性をもって広がっているソール上に位置 する脚部が円錐合形状に拡径することにより自身を支持している。 他の公知のサンダルにおいては、凹所内に上方を向く多数の押圧部材が設けら れている。これら押圧部材ば、インソールあるいば足裏ソールの表面全体上に所 定パターンにて形成されており、点状押圧効果をもたらすことができる。ノブの ような押圧部材は、円柱状のあるいは局部的に拡径したシャフトと、表面の丸め られた鍔状フラットヘッドとを有している。正確に点状押圧効果をもたらす押圧 部材は、足の裏の個々の神経末端に影響を及ぼすことができる。これに加えて／ これに代えて、押圧部材は、足の裏の分割に対応してつぼのある領域に設けるこ とができる。このような公知の形態の靴における基本的な欠点は、点状押圧効果 がある種の靴に限定されていること、および、所望の刺激効果が着用後、約２時 間で減少し、そのために、靴を１日に何度も取り替えなければならないことにあ る。押圧部材のシャフトのアンカー効果が十分でないことにより、交換可能な押 圧部材を、ソールの薄いスタイリッシュな靴に対して、特に女性用の靴に対して 使用することはできない。 ドイツ特許明細書（ＤＥ−ＯＳ）３５ ２０ ９５６には、つぼ刺激性の中敷ソ ールが開示されている。この中敷ソールにおいては、多数のピンが、一様に、か つ、比較的広い間隔で設けられている。これらピンは、着用者の足の裏の特定の つぼを刺激するために、ソールの上面から突出している。中敷ソールは、圧力に 対して弾性変形可能な材料からなる下側層と、例えば、木製の剛直ピンのための 多数の貫通孔を有する薄い上側層とから構成されている。木製のピンは、ディス ク状の拡径された脚部を有しており、この脚部は、弾性層に対する支持体として 機能し、圧力がかかったときには、弾性層内に沈み込む。２つのフレキシブルな 層は、継ぎ合わせにより周縁部においてのみ相互連結されているだけである。そ の結果、歩行時には、足のローリングにより２つの層が相対変位を起こし、剛直 な木製ピンが傾き、したがって、押圧点を刺激することになる。 したがって、本発明は、公知のタイプの中敷ソールを改良することを解決課題 とするものである。本発明においては、所望領域における容易な取付、および／ または、ノブの交換が長時間にわたって保証されるように改良される。また、本 発明においては、ノブ付きの中敷ソールの完全な機能を長時間にわたって保証す るように改良される。 この目的は、請求項１記載の特徴点により達成される。 ノブの拡径された脚部が下側層の対応する凹所内に係合することにより、また 、ノブが丸められた上部に拡径されたヘッドを有していることにより、ノブの径 がわずかに孔の径よりも大きくなり、外周縁においてフレキシブルなカバー層に 対して自身を支持することになる。よって、ノブの挿入および／または引き抜き を、容易にかつ素早く達成することができ、しかも、ノブの非常に長時間にわた る確実な固定が保証される。 互いに比較的狭い間隔を有するノブのグループ構成は、ノブグループが全体と して足の裏の対応する領域を刺激することにより、選択された器官を刺激するこ とになる。歩行時には、好ましくは滑らかで緻密な皮からなる平坦カバー層によ り、ノブ領域の刺激効果を支持しているノブから解放された表面領域における足 のスライド移動を可能とする。本発明においては、ノブば、柔軟弾性層内に捕捉 的に固定されても、あるいは、取外し可能に固定されても良い。そして、ノブは 、皮製上側層の適切な位置の孔に通され、押圧係合状態を形成する。このような 中敷ソールの構成に基づいて、着用者は、刺激を加えたい器官に対応するつぼ領 域においてのみノブを設けることができる。この場合、つぼ領域と器官との関係 は、ソールの底に表示されている。時々ノブを交換あるいは移動させることによ り、対応する最適着用時間を維持することができ、また、過度の刺激あるいは押 し付けの効果を避けることができる。加えて、本発明により、ただ１つの中敷ソ ールを使用するだけでも、同時に１つあるいは複数の器官さえも所期の目的通り 刺激することができる。あるいは、複数の器官を次々に刺激することができる。 薄いことおよびフレキシブルであることにより、本発明の中敷ソールは、通常の ウォーキングシューズ、あるいは、女性用ハイヒールシューズのようなファッシ ョナブルな靴、また、仕事用・スポーツ用靴といったすべてのタイプの靴に使用 することができる。 両方のソール層へのノブの緊密な適合を保証するために、中敷ソールに取外し 可能に設けられたこれらノブの場合には、ノブは、ディスク状の拡径された脚部 を有していることが好ましい。脚部は、下側層の底面側の対応形状の凹所内に挿 入されたときに正確に凹所に係合し、脚部の外面は、下側層の外面に対して面一 となる。人手により取外し可能な保持、および／または、中敷ソールにおけるノ ブの固定は、接着手段のような付加的手段により、あるいは、ノブヘッドを拡径 して形成することにより、さらに改良することができる。ノブヘッドを拡径した 場合には、ノブは、より大きな押圧力を印加することにより、皮製上側層のわず かに小径の孔に下側から入り込むことになる。 ノブを配置するあるいは再配置するに際して、特定のつぼ領域の目的通りの選 択を容易とするために、個々の器官に属するつぼ領域は、例えば、押し込まれた あるいは引き上げられた境界線、ハッチング、あるいは均等物により、特にしる しがつけられており、要求される場合には、記号により識別されている。 本発明による中敷ソールの他の適切な構成、および、改良は、下位の請求項に おいて与えられる。 本発明の好ましい実施形態について、以下において詳細に説明する。 図１は、左側の中敷ソールを示す平面図である。 図２は、図１に示す中敷ソールの底面図である。 図３は、中敷ソールの拡大断面図である。 図示された中敷ソールは、皮からなる上側層１と、特にラバーあるいは比較的 柔らかいプラスチックのような弾性ゴム等の柔軟で無毒の材料からなる下側層２ とから構成されている。両方の層の材料は、好ましくない着用者の過敏な反応、 例えば、アレルギーを引き起こす、あるいは、結果的にもたらすような物質を含 有していてはならない。上側皮層１には、例えば、１．０〜３．０ｍｍといった 所定径の多数の孔３が、特定のパターンで開けられている。下側柔軟弾性層２に は、孔３と同じ数だけかつ対応した位置に、好ましくは円形形状とされた凹所４ が形成されている。凹所４は、各孔３と同軸に形成されており、また、皮層１に 向けて延在している。すなわち、凹所４は、図３に示すように、皮層１のごく手 前ですぼまっている。これら孔３および凹所４の任意数においては、毒性がなく かつ弾性変形が可能な材料からなるノブ５が、固定されている。ノブ５は、図３ に示すように、拡径された脚部６と、円柱状シャフト７と、丸められたヘッド８ とを有している。脚部６の形状は、凹所４の形状に対して正確に適合している。 そして、シャフト７の径は、孔３の径に対して、同じであるかあるいはわずかに 大きなものとされている。この形状に基づいて、各ノブ５は、人手により、凹所 ４の下方から押し込むことができる。この場合、シャフト７は、対応する孔４内 において押圧係合状態に挿入され、ヘッド８は、ソール表面から上方側へ所定の 程度だけ突出する。 図２に示すように、ソールの底側は、押し込まれたあるいは浮き上がらせられ たライン９により、着用者の足の裏の既知のつぼ領域に対応して、様々な異なる 領域へと分割されている。個々のつぼ領域は、例えば、数字、文字、あるいは他 の記号により、しるしをつけることができる。そして、ソールの上側または下側 の自由表面には、対応する人体の器官を記すことができる。 図１および図２に示すように、着用者が自由に選択することのできる特定のつ ぼ領域には、単に黒丸で図示されたノブ５が、これら領域に割り当てられた器官 だけが歩行時に刺激されるように、設けられている。ノブまたはピンによる足の 裏のつぼのマッサージが結果的に刺激のし過ぎ、あるいは、押し付けにならない ように、本発明の中敷ソールのノブ５は、約１〜３時問といった所定の着用時間 後には、着用者がソールから引き抜くことができる。また、ノブ５は、他の器官 を刺激するために、配置を変えることができる。 本発明は、図示された実施形態に制限されるものではない。ノブは、下側ソー ル層に対して堅固に取り付けられることも、また、可能である。加えて、いくつ かのノブの脚部どうしを互いに連結して、下側層に適切に形成された凹所内に嵌 め込み、平板状領域を形成することができる。これらノブが使用されないときに は、挿通を避けるために、適切に形成されたラバータブにより、凹所を、塞ぐこ とができる。中敷ソールは、同じ厚さであることが好ましいが、例えば、インス テップのような特定の領域は、より厚く形成されても良く、また、整形外科的な 支持機能を得るために寸法的に安定なドーム形基部により硬化されていても良い 。さらに、凹所内へのノブの固定を改良するための他の手段を設けることができ る。このような手段としては、例えば、わずかに大きめのノブヘッドの構成（図 ３においては、ハッチング線で示している）がある。この場合には、ノブは、貫 通孔３を押圧することができるとともに、下端に形成されたリングフランジによ り皮製カバー層１を支持することができる。 ソールの下側層に固定された取外し可能なあるいは取外し不可能なノブを備え る本発明の中敷ソールの場合には、従来のように個々のノブがほぼ点状に集中的 なマッサージ効果をもたらすのではなく、ノブのグループ構成に基づいて、足の 裏の表面領域が優しく刺激され、したがって、対応する器官が活性が増大される 程度に刺激されることになる。これは、本発明の中敷ソールの好ましい応用分野 にとって、すなわち体重の減量の補助として、特に有効である。つぼ療法の統合 された知見に基づいて、肝臓、腎臓、尿管と同様に、胃、腸のような消化器官に 属しているソール表面のノブ構成は、中敷ソールの適切な着用により、活性が増 大される程度にまで、これらの器官を刺激することになる。これにより、消化物 あるいは液体の排泄作用が加速され、したがって、高価な物質の服用を低減する ことができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．無毒の有機適合性材料からなる柔軟で弾性的な下側層（２）と、例えば自然 になめされた皮からなるフレキシブルなカバー層（１）と、ソールの前記層内に 設けられたノブ（５）とを備えて構成される中敷ソールであって、 前記ノブ（５）は、前記下側層（２）内に捕捉的に固定されているとともに、 つぼマッサージの見地に基づいて選択されたソール表面の特定の領域においては 、互いに狭い間隔でもってグループ状に設けられていることを特徴とする中敷ソ ール。 ２．前記ノブ（５）は、ソール内に取外し可能に保持され、 着用者の足の様々なつぼ領域は、前記ソール表面上においてライン（９）によ りしるしがつけられていることを特徴とする請求項１記載の中敷ソール。 ３．前記ノブ（５）は、拡径された脚部（６）を有しており、 該脚部は、前記下側層（２）の対応する凹所（４）内に係合されていることを 特徴とする請求項１または２記載の中敷ソール。 ４．いくつかの前記ノブ（５）の前記拡径された脚部（６）は、平板状に、互い に連結されており、そして、前記下側層に形成された凹所内に係合されているこ とを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の中敷ソール。 ５．前記ノブ（５）は、様々な有機適合性材料から構成されることを特徴とする 請求項１ないし５のいずれかに記載の中敷ソール。 ６．前記下側層（２）は、可変厚さを有しており、ソールのアーチ形状に適合し ていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の中敷ソール。 ７．前記ノブ（５）は、異なる長さを有していることを特徴とする請求項１ない し６のいずれかに記載の中敷ソール。 ８．前記ノブは、丸められた上部に、拡径されたヘッド（７ａ）を有しており、 該拡径されたヘッドの径は、前記孔の径よりもわずかに大きいものとされ、外 周縁により前記皮層（１）に対して自身を支持していることを特徴とする請求項 １ないし７のいずれかに記載の中敷ソール。 ９．前記ノブ（５）は、前記下側層（２）に対して直接的に取り付けられ、 前記上側カバー層（１）においては、ノブ（５）が取り付けられるべき領域は 、自由空間とされていることを特徴とする請求項１記載の中敷ソール。