JPH09505607A - トロパン誘導体、それらの製造及び用途 - Google Patents

トロパン誘導体、それらの製造及び用途

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)、(II)、(III)又は(IV)の化合物、これらの任意の混合物、又はこれらの製薬的に受容される塩を開示する;前記式中、Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり;R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルであり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる;R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができるフェニル;3,4−メチレンジオキシフェニル;ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができるベンジル;ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができるヘテロアリール;又はハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができるナフチルである。これらの化合物はモノアミン神経伝達物質すなわちドパミン、セロトニン、ノルアドレナリンの再吸収阻害剤として重要な薬剤学的性質を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 トロパン誘導体、それらの製造及び用途 本発明は、モノアミン神経伝達物質すなわちドパミン、セロトニン及びノルア ドレナリンの再吸収阻害剤である、新規なオキシム誘導体に関する。本発明は特 に、強力なドパミン再吸収阻害剤であり、このようなものとして、顕著な抗パー キンソン症候群活性、抗うつ活性、抗肥満活性、抗睡眠発作活性及び抗薬物中毒 活性を有し、同時に、軽度の好ましくない副活性を有する、新規なオキシム誘導 体と;該新規なオキシム誘導体の製造方法と;該新規なオキシム誘導体を含む薬 剤組成物と;ヒトを含めた生活動物体に1種以上の新規なオキシム誘導体の治療 有効量を投与することによる、パーキンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作及 び薬物中毒の治療方法とに関する。 発明の目的 抗パーキンソン症候群活性、抗うつ活性、抗肥満活性、抗睡眠発作活性及び抗 薬物中毒活性を有する新規なオキシム誘導体を提供することが、本発明の目的で ある。 本発明の他の目的は、パーキンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作及び薬物 中毒の治療に有用である新規なオキシム誘導体を含む、新規な薬剤組成物を提供 することである。 本発明のさらに他の目的は、ヒトを含めた生活動物体に1種以上の新規なオキ シム誘導体の治療有効量を投与することによる、パーキンソン症候群、うつ病、 肥満、睡眠発作及び薬物中毒の治療方法を提供することである。 この他の目的は本明細書の以下の記載から当業者に明らかになると思われる。 発明の背景 シナプス後のドパミン作動性受容体を刺激するために、シナプス間隙中にドパ ミンを放出する。ドパミンの除去はシナプス前終末中への再吸収機構によって通 常生ずる。この吸収を阻害することによって、生理学的なドパミン作動性活性の 強化が生ずる。ドパミン再吸収を阻害することができる化合物はパーキンソン病 、 うつ病、コカイン嗜癖、肥満及び睡眠発作の治療に有効であると予測される。 強力なドパミン放出性とドパミン再吸収阻害性の両方の性質を有する周知の物 質はコカインである。コカインは多様な薬理学的作用、主として、強力なCNS 刺激作用と局部麻酔作用を有する。これらの効果は高度な毒性と依存性負担(de pendennce liability)とを付随する(例えば、R.L.Clarke等,Jo urnal of Medicinal Chemistry 16(11), 1261〜1267(1973)を参照のこと)。依存性負担はコカインの強力 な刺激活性、短い作用期間及び作用の迅速な開始と、その強いドパミン放出性と の組合せに関係すると考えられる。長時間持続性の選択的ドパミン再吸収阻害性 を有し、ドパミン放出性を有さない化合物が新規なタイプの抗パーキンソン症候 群剤、抗うつ剤、抗肥満剤及び抗睡眠発作剤として非常に有用であろうと考えら れる。さらに、このような化合物は薬物嗜癖の治療に非常に有用であり、特にコ カイン嗜癖又は誤用の治療に有用である。 この数年間に、コカインの特性を最適化するために多くの試みがなされている 。コカインとその異性体との多くの誘導体が合成されている。例えば、R.L. Clarke等,Journal of Medicinal Chemist ry 16(11),1261〜1267(1973)と、F.Ivy Car oll等,Journal of Medicinal Chemistry 34 ,883〜886(1991)を参照のこと。これらの誘導体の多くは、恐 らく最も顕著には、上記のR.L.Clarke等の誘導体は非常に強力な刺激 性化合物であり、非常に強力なドパミン再吸収阻害剤であると判明している。し かし、現在までに合成されたコカイン誘導体のいずれも好ましくない副作用を有 さないとは判明していない。それ故、新規なドパミン再吸収阻害剤を求める大き な必要性がなおも存在する。 本明細書によって提供するある一定の化合物は、それらのドパミン再吸収阻害 活性と共に強力なセロトニン(5−ヒドロキシ−トリプタミン,5−HT)再吸 収阻害活性をも有する。抗うつ病療法に現在用いられる薬剤はノルアドレナリン −再吸収阻害剤(デシプラミン、ノルトリプチリン及びプロトリプチリン)又は 混合セロトニン再吸収及びノルアドレナリン再吸収阻害剤(イミプラミンとアミ トリプチリン)である。これらの作用剤の重大な欠点はそれらの遅い作用開始( 数週間)である。混合セロトニン再吸収及びドパミン再吸収阻害剤は迅速に作用 開始する優れた抗うつ病効果を示すことができることが予測される。 本発明 次に、本発明は特に下記を単独で又は組合せて含む: 下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、その任意の混合物又はその製薬的に受容される塩の、ヒトを 含めた生活動物体の中枢神経系へのモノアミン神経伝達物質の再吸収阻害に反応 する障害又は疾患の治療用薬剤の製造への使用; 下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、その任意の混合物又はその製薬的に受容される塩の、ヒトを 含めた生活動物体の中枢神経系へのドパミンの再吸収阻害に反応する障害又は疾 患の治療用薬剤の製造への使用; 下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、 CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によ って1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、その任意の混合物又はその製薬的に受容される塩の、パーキ ンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作又は薬物嗜癖及び/又は乱用の治療用薬 剤の製造への使用; 用いられる化合物が、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム 、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−エトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−(1−エトキシカルボニ ル−1,1−ジメチル−メチル)−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−カルボキシメチル−2− アルドキシム、 N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル −アルドキシム、若しくは N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジ ル−アルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である上記のような使用; 用いられる化合物が、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アル ドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− ベンジル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− エトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (1−エトキシカルボニル−1,1−ジメチル−メチル)−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− カルボキシメチル−2−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−メチル−アルドキシム、若しくは (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である上記のような使用; 用いられる化合物が、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチル−アルドキシム又はその製薬的に受容される付加塩である上記のような使 用; 用いられる化合物が、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチル−アルドキシムのアンチ異性体(anti-isomere)、(1R,2R,3S)− 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシムの シン異性体(syn-isomere)、これらの混合物、又はこれらの製薬的に受容される 付加塩である上記のような使用; 下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、これらの任意の混合物、又はこれらの製薬的に受容される塩 。 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム 、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−エトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−(1−エトキシカルボニ ル−1,1−ジメチル−メチル)−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−カルボキシメチル−2− アルドキシム、 N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル −アルドキシム、若しくは N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジ ル−アルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である上記化合物。 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アル ドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− ベンジル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− エトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (1−エトキシカルボニル−1,1−ジメチル−メチル)−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− カルボキシメチル−2−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−メチル−アルドキシム、若しくは (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である上記化合物; (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−トロパン−2−O −メチル−アルドキシム又はその製薬的に受容される付加塩である上記化合物; (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチル−アルドキシムのアンチ異性体、(1R,2R,3S)−3−(3,4− ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシムのシン異性体、こ れらの混合物、又はこれらの製薬的に受容される付加塩である上記化合物; 下記工程: 式: [式中、Rは上記で定義した通りであり、R12はカルボン酸エステルであるか又 はR12は上記でR3に関して定義した意味を有する] を有する化合物、そのエナンチオマー又はこれらの混合物を、式: R4−A [式中、R4は上記で定義した通りであり、Aは、Michael様1,4−付 加反応において、例えばLi、MgX(式中、Xはハロゲンである)及びCuL iのような、そのカウンターパートとしてカルボアニオン(carbanion)を発生さ せるために適した反応性官能基の任意の種類である]で示される化合物と反応さ せ、R12がカルボン酸エステルである場合には、得られた化合物を通常の方法を 用いて本発明の化合物へ転化させる工程を含む、上記化合物の製造方法; 上記化合物又はその製薬的に受容される付加塩の有効量を、製薬的に受容され るキャリヤー又は希釈剤の少なくとも1種と共に含む薬剤組成物; ヒトを含めた生活動物体の、ドパミン再吸収阻害に反応する障害又は疾患の治 療方法であって、該治療を必要とする、ヒトを含めたこのような生活動物体に、 式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、これらの任意の混合物、又はこれらの製薬的に受容される塩 の有効量を投与することを含む前記方法;並びに パーキンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作又は薬物嗜癖及び/又は乱用を 治療する上記方法。 製薬的に受容される付加塩の例は、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、 硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、 フマル酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、桂皮酸塩、ベンゼ ンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、グルタミ ン酸塩、グリコール酸塩、トルエン−p−スルホン酸塩、ギ酸塩、マロン酸塩、 ナフタレン−2−スルホン酸塩、サリチル酸塩及び酢酸塩のような無機及び有機 の酸付加塩を含む。このような塩は当該技術分野で周知の方法によって形成され る。 例えば蓚酸のような他の酸も、それ自体では製薬的に受容されないとしても、 本発明の化合物及びそれらの薬剤学的に受容される酸付加塩を得るための中間体 として有用な塩の製造に使用可能であることもある。 ハロゲンはフッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。 アルキルは炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖を意味し、限定する訳ではなく、メ チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペ ンチル及びヘキシルを意味し;メチル、エチル、プロピル及びイソプロピルが好 ましい基である。 シクロアルキルは炭素数3〜7の環状アルキルを意味し、限定する訳ではなく 、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む。 アルケニルは少なくとも1個の二重結合を含む炭素数2〜6の基を意味し、例 えば、限定する訳ではなく、エテニル、1,2−又は2,3−プロペニル、1, 2−、2,3−又は3,4−ブテニルを含む。 アルキニルは少なくとも1個の三重結合を含む炭素数2〜6の基を意味し、例 えば、限定する訳ではなく、エチニル、2,3−プロピニル、2,3−又は3, 4−ブチニルを含む。 シクロアルキルアルキルは上記のようなシクロアルキル及び上記のようなアル キルを意味し、例えばシクロプロピルメチルを意味する。 アルコキシはO−アルキルであり、この場合にアルキルは上記で定義した通り である。 シクロアルコキシはO−シクロアルキルであり、この場合にシクロアルキルは 上記で定義した通りである。 アミンはNH2又はNH−アルキル又はN−(アルキル)2であり、この場合に アルキルは上記で定義した通りである。 ヘテロアリールは適当に5員又は6員複素環の単環基である。このようなヘテ ロアリール基は例えば、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル、オ キサゾール−5−イル、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4− イル、イソオキサゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、チアゾール−4− イル、チアゾール−5−イル、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4 −イル、イソチアゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル 、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3 −イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,5−オキサジアゾー ル−3−イル、1,2,5−オキサジアゾール−4−イル、1,2,5−チアジ アゾール−3−イル、1,2,5−チアジアゾール−4−イル、2−イミダゾリ ル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2− フラニル、3−フラニル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピ リジル、4−ピリジルを含む。 アリールは例えばフェニル及びナフチルのような芳香族炭化水素である。 i.p.は周知の投与経路である腹腔内(intraperetoneally)を意味する。 p.o.は周知の投与経路である経口を意味する。 さらに、本発明の化合物は、例えば水、エタノール等のような、製薬的に受容 される溶媒による非溶媒和形でも溶媒和形でも存在することができる。一般に、 溶媒和形は本発明の目的のために非溶媒和形に等価であると考えられる。 本発明の化合物が幾つかのキラル中心を含み、このような化合物が異性体(す なわち、エナンチオマー)の形態で存在することは、当業者によって理解される であろう。本発明は全てのこのような異性体と、ラセミ混合物を含めた、これら の任意の混合物を含む。 本発明の化合物の一部は(+)形と(−)形、並びにラセミ形で存在する。ラ セミ形は、例えば光学活性酸によるそれらのジアステレオマー塩の分離と、塩基 による処理による光学活性アミン化合物の遊離のような、周知の方法によって光 学対掌体に分割することができる。ラセメート(racemate)を光学対掌体に分割す る他の方法は光学活性マトリックス上でのクロマトグラフィーに基づくものであ る。本発明のラセミ化合物はこのようにしてそれらの光学対掌体に、例えばd− 又はl−(酒石酸塩、マンデル酸塩又はショウノウスルホン酸塩)の分別結晶に よって分割することができる。本発明の化合物は、本発明の化合物と例えば(+ )若しくは(−)フェニルアラニン、(+)若しくは(−)フェニルグリシン、 (+)若しくは(−)カンファン酸に由来するような、光学活性に活性化された カルボン酸との反応によるジアステレオマーアミドの形成によって、又は本発明 の化合物と光学活性クロロホルメート等との反応によるジアステレオマーカルバ メートの形成によっても分割することができる。 当業者に周知の、この他の光学異性体分割方法も使用可能であり、このような 方法は当該技術分野に熟練した平均的な研究者(workers)に明らかであろう。こ のような方法には、J.Jaques、A.Collet及びS.Wilenに よって、“エナンチオマー、ラセメート及び分割”John Wiley & Sons,ニューヨーク(1981)に考察された方法がある。 さらに、本発明の化合物はオキシムであるので、これらは−C=N−二重結合 の周囲の置換基の配置に依存して2つの形態、シン形とアンチ形として存在しう る。本発明は本発明の化合物のシン形とアンチ形の両方と、これらの混合物とを 含む。酸がアンチ−シン異性化を触媒する。 本発明の化合物は非常に多くの方法で製造されることができる。したがって、 本発明の化合物とそれらの製薬的に受容される誘導体とは、類似の構造を有する 化合物の製造に関して当該技術分野で公知であり、以下の典型的な例に示すよう な任意の方法によって製造されることができる。 下記スキームは、本発明の化合物を製造することができる1つの方法を説明す る: 上記反応−スキームにおいて、Aは、Michael様1,4−付加反応におい て、例えばLi、MgX(式中、Xはハロゲンである)及びCuLiのような、 そのカウンターパートとしてカルボアニオンを発生させるために適した反応性官 能基の任意の種類であり、R12は例えばCOO−Me、COO−Et及びCOO −iProのようなカルボン酸エステルであるか、又はR12は上記でR3に関し て定義した通りであり、RとR4とは上記で定義した通りである。 シス形、トランス形の両方とこれらの混合物とは、式(i)化合物とR4−A との上記反応によって得ることができるが、得られる化合物は殆ど排他的に、置 換基R4が赤道(equatorial)位置にある化合物である。 トランス異性体を形成するためのシス異性体の異性化は例えばアルコラートの ような強塩基中では作用される(affected)ことができる。 上記スキームにおけるシス−及びトランス−化合物のエナンチオマーは、同じ 手法を用いて得ることができ、式(i)化合物のエナンチオマー: が出発物質である。 シス−及びトランス−化合物のラセミ混合物はそれぞれ、出発物質として式( i)と(iv)の化合物の混合物を用いて得ることができる。 R12がカルボン酸エステルである、上記方法によって得られる化合物は慣習的 な方法を用いて本発明の化合物に転化されることができる。このような方法は2 −カルボン酸エステルから2−ヒドロキシメチルへの還元と、その後の対応2− アルデヒドへの酸化とを含む。次に、本発明のオキシムは2−アルデヒド化合物 とヒドロキシルアミン誘導体NH2−OR’(式中、R’は上記で定義した通り である)との反応によって得ることもできる: 本発明の化合物は慣習的な方法を用いて本発明の他の化合物に転化することが できる。 本特許出願に述べる方法の出発物質は既知物質であるか又は商業的に入手可能 な物質から既知方法によって製造することができる。 このようにして、R12がカルボン酸エステルである式(i)出発物質はコカイ ンから、慣習的方法を用いて、すなわち、下記例に述べるように得ることができ る。 R12がオキシムである式(i)出発物質は本発明のオキシムの製造に関して上 述した方法及びEP−A2−316718に記載された方法と同じ方法を用いて 、製造することができる。 本明細書に記載する反応の生成物は、例えば抽出、結晶化、蒸留、クロマトグ ラフィー等のような、慣習的手段によって単離される。 生物学 本発明の化合物は、3H−WIN35428のin vitro及びin v ivo阻害に関する下記試験において、それらがドパミン輸送体に結合できるか 否かに関して試験されている。 3H−WIN35428結合のin vitro阻害 背景 神経終末上のドパミン輸送体/吸収部位は恐らく、シナプス間隙からドパミン を除去することによってニューロンのシグナリング(signaling)を停止させるよ うに機能すると思われる。ドパミン輸送体内在性タンパク質(integral protein) の活性又は存在は、3H−ドパミンのシナプトソーム吸収によって又はこの輸送 体に結合することが知られる3H−リガンドによる膜結合分析によって、in vitroで測定することができる。 コカインのin vitro結合試験は、コカインがドパミン輸送体に結合し て、3H−ドパミン吸収を阻害することを実証している。幾つかの構造型の非常 に多くのリガンドがドパミン吸収部位に結合すると報告されているが、それらの 結合部位がコカインの結合部位に等しいか否かは、依然としてまだ疑問である。 コカインの構造的類似体、3H−WIN35428はドパミン輸送体複合体に選 択的にかつ高アフィニティで結合する。 組織調製:調製は、他に指示しないかぎり、0〜4℃において実施する。雄W istarラット(150〜200g)からの線条体をNaH2PO4(50mM ,pH7.4)10ml中でUltra−Turraxホモジェナイザーを用い て5〜10秒間均質化(homogenized)する。この懸濁液を27,000xgにお いて15分間遠心分離する。上清を捨て、ペレットを50mM NaH2PO4, pH7.4(1000ml/g オリジナル組織)中に再懸濁させ、結合分析に 用いる。 分析:組織0.5mlのアリコートを試験溶液25mlと3H−WIN354 28 25ml(1nM,最終濃度)に加えて、混合し、2℃において60分間 インキュベートする。コカイン(30mM,最終濃度)を用いて非特異的結合を 測定する。インキュベーション後に、サンプルに氷冷緩衝液5mlを加えて、こ れをWhatman GF/Cガラス繊維フィルター上に吸引下で直接注入し、 直ちに氷冷緩衝液5mlで洗浄する。フィルター上の放射能量を慣習的な液体シ ンチレーション計数によって測定する。特異的結合は総結合マイナス非特異的結 合である。 IC50の算出の前に、特異的結合の25〜75%阻害が得られなければならな い。試験値はIC503H−WIN35428の特異的結合を50%阻害する試 験物質の濃度(μM)]として与えられる。 3H−WIN35428結合のin vivo阻害 背景 マウスにおけるin vivoレセプター標識試験に対しても3H−WIN3 5428を用いることができる。ドパミン作動性神経終末を含む脳領域では3H −WIN35428の蓄積が優先的に生ずる。最高濃度のドパミンを含む線条(s triatum)は3H−WIN35428の最高蓄積を有する。線条における特異的結 合は3H−WIN35428のi.v.注入の30分間後に最大値に達し、この 最大値はさらに30分間維持される。3H−WIN35428のこの特異的結合 は、ドパミン輸送と、ドパミン輸送体複合体へのリガンド結合とを阻害すること が知られている薬物、すなわちGBR12909、コカイン及びノミフェンシン (nomifensine)の同時投与又は前投与によって部分的又は完全に防止されること ができる(Scheffel等,J.Pharm.Exp.Ther.257, 954〜958(1991))。 用いる全ての試験物質は、10%TWEEN80中で調製された溶液又は懸濁 液である。3匹の雌NMRIマウス(25g)から成る幾つかの群に試験物質を i.p.注入する。この注入の直後に、生理食塩水0.2ml中の3H−WIN 35428 2.0mCiを尾静脈からマウスにi.v.注入する。3H−WI N35428の注入の45分間後に、マウスを断頭によって殺し、氷上で線条を 迅速に切開する。組織を秤量し、2%ラウリル硫酸ナトリウム1mlによって3 6時間溶解する。次に、この可溶化組織にシンチレーションカクテル(scintilla tion cocktail)2mlを加え、組織1mgあたりの放射能量を慣習的液体シンチ レーション計数によって測定する。非処理マウス群は対照として役立つ。非特異 的結合を測定するために、マウスの幾つかの群に3H−WIN35428注入時 にWIN35428(2.5mg/kg)をi.p.注入する。特異的結合は対 照における結合量マイナスWIN35428処理マウスにおける結合量である。 ED50値は用量反応曲線から算出する。試験物質の1用量のみを投与する場合 に、特異的結合の阻害が25〜75%の範囲内であるかぎり、ED50値は次のよ うに算出される。 ED50=(投与量,mg/kg)xl/(Co/Cx−1)[式中、Coは対照に おける特異的結合であり、Cxは試験物質で処理したマウスにおける特異的結 合である] 本発明の化合物を試験することによって得られた結果は以下の表1に示す: 上記試験結果は、本発明の化合物がin vitro及びin vivoの両 方において高アフィニティでドパミン輸送体複合体に結合することを示す。 本発明の化合物はシナプトソームにおけるドパミン(DA)、ノルアドレナリ ン(NA)及びセロトニン(5−HT)の吸収を阻害するそれらの能力に関して も試験されている。背景 神経終末上の特定の神経伝達物質輸送体/吸収部位は恐らく、シナプス間隙か ら、神経伝達物質であるドパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンをそれぞれ 除去することによってニューロンのシグナリングを停止させるように機能すると 思われる。輸送体内在性タンパク質の活性は、3H−ドパミン、3H−ノルアドレ ナリン及び3H−セロトニンのシナプトソーム吸収によって、in vitroで、それぞれ測定することができる。 線条体シナプトソームにおける3H−ドパミン(3H−DA)吸収の in vitro阻害 組織調製 :調製は、他に指示しないかぎり、0〜4℃において実施する。雄Wi starラット(150〜200g)からの線条体を1mMパルギリンを含む氷 冷0.32Mスクロースの100倍量中でUltra−Turraxホモジェナ イザーを用いて5〜10秒間均質化する。パルギリンの存在下ではモノアミンオ キシダーゼ活性が阻害される。このホモジェネートを1000xgにおいて10 分間遠心分離する。次に、得られた上清を27,000xgにおいて50分間遠 心分離し、上清を捨てる。ペレット(P2)を、122mM NaClと、0. 16mM EDTAと、4.8mM KClと、12.7mM Na2HPO4と 、3.0mM NaH2PO4と、1.2mM MgSO4と、1mM CaCl2 と、10mMグルコースと、1mMアスコルビン酸とを含む、pH7.2の酸素 化した(96%O2、4%CO2の雰囲気と少なくとも30分間平衡させた)Kr ebs−Ringerインキュベーション緩衝液(8000ml/g オリジナ ル組織)中に再懸濁させる。 分析:組織懸濁液4.0mlのアリコートを試験溶液100μlと3H−DA (1nM,最終濃度)100μlとに加えて、混合し、37℃において25分間 インキュベートする。ベンズトロピン(10μM,最終濃度)を用いて非特異的 吸収を測定する。インキュベーション後に、サンプルをWhatman GF/ Cガラス繊維フィルター上に吸引下で直接注入する。フィルター上の放射能量を 慣習的な液体シンチレーション計数によって測定する。特異的吸収は総吸収と非 特異的吸収との差として計算する。 IC50の算出の前に、特異的結合の25〜75%阻害が得られなければならな い。 試験値はIC503H−DAの特異的結合を50%阻害する試験物質の濃度( μM)]として与えられる。 海馬シナプトソームにおける3H−ノルアドレナリン(3H−NA)吸収の in vitro阻害 組織調製 :調製は、他に指示しないかぎり、0〜4℃において実施する。雄Wi starラット(150〜200g)からの海馬を1mMパルギリンを含む氷冷 0.32Mスクロースの100倍量中でUltra−Turraxホモジェナイ ザーを用いて5〜10秒間均質化する。パルギリンの存在下ではモノアミンオキ シダーゼ活性が阻害される。このホモジェネートを1000xgにおいて10分 間遠心分離する。次に、得られた上清を27,000xgにおいて50分間遠心 分離し、上清を捨てる。ペレット(P2)を、122mM NaClと、0.1 6mM EDTAと、4.8mM KClと、12.7mM Na2HPO4と、 3.0mM NaH2PO4と、1.2mM MgSO4と、0.97mM Ca Cl2と、10mMグルコースと、1mMアスコルビン酸とを含む、pH7.2 の酸素化した(96%O2、4%CO2の雰囲気と少なくとも30分間平衡させた )Krebs−Ringerインキュベーション緩衝液(2000ml/g オ リジナル組織)中に再懸濁させる。 分析:組織懸濁液4.0mlのアリコートを試験溶液100μlと3H−NA (1nM,最終濃度)100μlとに加えて、混合し、37℃において90分間 インキュベートする。デシプラミン(1μM,最終濃度)を用いて非特異的吸収 を測定する。インキュベーション後に、サンプルをWhatman GF/Cガ ラス繊維フィルター上に吸引下で直接注入する。次に、このフィルターを氷冷0 .9%(w/v)NaCl溶液5mlによって3回洗浄する。フィルター上の放 射能量を慣習的な液体シンチレーション計数によって測定する。特異的吸収は総 吸収と非特異的吸収との差として計算する。 IC50の算出の前に、特異的結合の25〜75%阻害が得られなければならな い。 試験値はIC503H−NAの特異的結合を50%阻害する試験物質の濃度( μM)]として与えられる。 皮質シナプトソームにおける3H−5−ヒドロキシトリプタミン(3H−−HT、セロトニン)吸収のin vitro阻害 組織調製 :調製は、他に指示しないかぎり、0〜4℃において実施する。雄Wi starラット(150〜200g)からの大脳皮質を1mMパルギリンを 含む氷冷0.32Mスクロースの100倍量中でUltra−Turraxホモ ジェナイザーを用いて5〜10秒間均質化する。パルギリンの存在下ではモノア ミンオキシダーゼ活性が阻害される。このホモジェネートを1000xgにおい て10分間遠心分離する。次に、得られた上清を27,000xgにおいて50 分間遠心分離し、上清を捨てる。ペレット(P2)を、122mM NaClと 、0.16mM EDTAと、4.8mM KClと、12.7mM Na2H PO4と、3.0mM NaH2PO4と、1.2mM MgSO4と、1mM C aCl2と、10mMグルコースと、1mMアスコルビン酸とを含む、pH7. 2の酸素化した(96%O2、4%CO2の雰囲気と少なくとも30分間平衡させ た)Krebs−Ringerインキュベーション緩衝液(1000ml/g オリジナル組織)中に再懸濁させる。 分析:組織懸濁液4.0mlのアリコートを試験溶液100μlと3H−5− HT(1nM,最終濃度)100μlとに加えて、混合し、37℃において30 分間インキュベートする。シタロプラム(1μM,最終濃度)を用いて非特異的 吸収を測定する。インキュベーション後に、サンプルをWhatman GF/ Cガラス繊維フィルター上に吸引下で直接注入する。次に、このフィルターを氷 冷0.9%(w/v)NaCl溶液5mlによって3回洗浄する。フィルター上 の放射能量を慣習的な液体シンチレーション計数によって測定する。特異的吸収 は総吸収と非特異的吸収との差として計算する。 IC50の算出の前に、特異的結合の25〜75%阻害が得られなければならな い。 試験値はIC503H−5−HTの特異的結合を50%阻害する試験物質の濃 度(μM)]として与えられる。 本発明の特定の化合物を試験することによって得られた試験結果を以下の表に 示す。 上記結果は、試験した化合物がシナプトソーム中のドパミン、ノルアドレナリ ン及びセロトニンの再吸収を効果的に阻害することを実証する。 本発明の化合物はパーキンソン病の下記動物モデルにおいても試験されている 。 マーモセットサルにおけるMTPT誘導パーキンソン症候群の アンタゴニズム 背景: サルへのMPTP(1−メチル−4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒド ロピリジン,塩酸塩)の投与は脳におけるドパミン作動性系の病変(lesion)を 誘発し、パーキンソン症候群を生じる。試験化合物を続いて投与することによっ て、これらの化合物がパーキンソン症候群の徴候を軽減することができるか否か を試験することができる。方法: 一般的なマーモセット(体重350〜400g年齢3〜5歳、いずれかの性別 ) をこの試験に用いた。動物を25〜27℃の温度及び50%相対湿度において1 2時間明暗サイクルを用いて標準条件下に個別に収容した。動物は食餌と水に自 由に接近させた。 運動又は挙動試験の開始の数か月前に、無菌の0.9%生理食塩水中に溶解し たMPTP(1−メチル−4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジ ン,塩酸塩)によって、5日間又は明白なパーキンソン症候群状態が発現するま で、2mg/kgの用量で毎日皮下投与することによって処理した。累積投与量 は8〜12mg/kgの範囲であった。MPTP処理中と、その後の2〜3週間 を通して、動物がひとりで食餌を食べることができるほどに回復するまで、動物 に個別に給餌した。挙動試験の前に、全ての動物は基底運動活動度の明白な低下 、不良な協調、頭のチェッキング(checking)運動の低下、及び特に脊椎と四肢の 異常な姿勢を示した。 試験化合物を100%Tween80中に40〜50℃に加温しながら溶解し 、次に水で希釈した。試験化合物を2ml/kgの量で経口胃管栄養法によって 投与した。さらに、薬物処理と比較するために、試験化合物ビヒクルを各実験日 に投与した。各動物をビヒクル又は試験化合物の3用量のいずれかでその後の数 週間にわたって処理し、処理の間には1週間の回復期間を置いた。 ディスアビリティ(disability)の評価:動物のディスアビリティを次のように 評点をつけた:覚醒(alertness)(正常0、睡気2);刺激に対する反応(正 常0、低下1、緩慢2、なし3);チェッキング運動(存在0、低下1、なし2 );注意力と眼の運動(正常0、異常1);姿勢(正常0、異常な体幹1、異常 な四肢1、異常な尾1、又は全体的に異常4);バランス/協調(正常0、欠陥 (impaired)1、不安定2、自然の転倒3);発声(正常0、低下1、なし2) 。運動活動度の測定: ホームケージと同様な、但し、水平に配向した8個の赤外 光電管を備えた、透明なプラスチックドア(幅50cmx高さ70cm)付き金 属ケージ(幅50cmx長さ60cmx高さ70cm)にそれぞれ入れた4匹の 動物に関して同時に、運動活動度を測定した。これらのビームを床レベルと、ケ ージを横切って、2個の止まり木の各々に1本ずつ沿って配置した。他のビーム は正面からケージの後部に向けてと、床レベルと、各止まり木の上方に配置した 。 運動カウントは動物が動き回るときに生じる光線ビーム遮断数として測定した。 これらの運動カウントを30分間隔で累算して、10時間の実験期間に記録した 。データ分析: 平均値±s.e.m.を時間コースに関して計算し、種々な処理 群に関する運動カウント又は挙動ディスアビリティスコアを累算した。 本発明の化合物(1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−メチルアルドキシム(NS2214)を試験することによって 得られた結果は図1と2に示す。図から、本発明の化合物が0.1〜2.5mg /kgの範囲内の用量において運動活動度を用量依存的に増加させ、ディスアビ リティスコアを用量依存的に低下させることが容易に見られる。 本発明の化合物は下記試験において抗うつ活性に関しても試験されている。 尾懸垂背景: それらの尾で吊るされたマウスによる静止時間の低下が中枢刺激薬の全身投与 後に、抗うつ薬によって見られる(Steru,L.,Chermat,R., Thierry,B.及びSimon,P.(1985)“尾懸垂試験:マウス における抗うつ薬スクリーニングの新規な方法”Psychopharmacology85:367〜370)。方法: 少なくとも16時間、室(12時間明/暗)に慣らされ、25匹/ケージで収 容された雌NMRIマウス(20〜25g)を用いる。ビヒクル又は薬物を経口 投与した30分後に、マウスを実験台の30cm上方のロッドに接着テープで尾 によって吊るす。次の6分間に、身体又は四肢による動きが無いことと定義され る(しかし、頭の運動は運動と見なされない)静止の累算時間を記録する。1用 量につき6匹のマウスを用いる。 生理食塩水又はビヒクルで処理したマウスは平均して160〜180秒間の静 止時間スコアを有する。少なくとも3用量からグラフ補間法によってED50値を 、静止を100秒間に減ずる用量として算出する。 以下の表4に、本発明の数種類の化合物を試験することによって得られる結果 を示す。 上記表に示す結果は、本発明の化合物の強力な抗うつ活性を予測する。 本発明の化合物の副作用プロフィル コカインと、中枢刺激薬アンフェタミン誘導体との副作用は霊長類を含めた動 物における中枢の興奮と刺激とを含み、これらの効果はヒトにおいても観察され る。コカインとアンフェタミン誘導体との重大な副作用は精神病の精神分裂病に 密接に類似する毒性の精神病性症候群を誘発する可能性を含み、これらは幻覚、 パラノイア、異常な型にはまった(stereotyped)精神活動及び常同症を含む。 現在の知識は、霊長類及びヒトにおけるこれらの症候群が線条複合体内、特に 、 側坐核を含む縁構造を刺激する縁中部の(mesolimbic)ドパミン系内のドパミンの 過度な大量放出によることを示し、示唆している。 したがって、齧歯類における型にはまった異常な挙動の誘導も、抗精神病性の 神経弛緩性薬物(ハロペリドールとクロルプロマジンを含む)のモデルの中で最 も用いられている精神分裂病動物モデルの1つを表す。 以下で述べる毒性の異常な型にはまったアンフェタミン症候群の発現は、ヒト におけるドパミン放出化合物の毒性の中枢刺激性副作用を予測することができる 。 異常な型にはまった挙動の分類 一般に、アンフェタミン及びコカイン様中枢刺激薬の投与後の異常な型にはま った挙動は、型にはまった挙動の“低”と“高”強度スコアに分類されることが できる。常同症の低強度スコアは運動の異常な連続的反復、リアリング(rearing )鼻をならして嗅ぎ回る行動を含み、これらの症候群は通常は中枢ドパミン作動 性中枢刺激薬の低量の投与後に初めて見られるか、又は高量の投与の前段階若し くは後段階中に存在することも見られる。低強度の挙動効果はこの場合に運動リ アリング症候群(locomotor rearing syndrome)に含める。ラットの行動レパート リーが変化において強く制限され、1種目又は数種目の挙動の連続的反復から成 る場合には、この場合に、常同症の高強度症候群が考えられる。 したがって、型にはまった嗅ぎ回る挙動の症候群はケージの限られた小部分の みで連続的に実施される。この活動(activity)は通常、壁の上部で開始し、高量 の薬物の投与後に、強度を増して、ケージの下部方向へ壁上又は床のワイヤ上を 嗅ぎ回る行動になる。高強度の常同症のこの段階では、例えば食べる、飲む、身 繕いする(grooming)、環境の正常な探求(explorative investigation)のような 挙動を含むあらゆる正常な挙動要素は存在しない。ラットでは、さらに高量の刺 激薬の投与後に、高強度の嗅ぎ回りが発展して、ケージの金網上のなめる及び/ 又は噛み−かじる活動を付随する嗅ぎ回りになる可能性がある。ラットはこの場 合に通常、ケージの隅で典型的にしゃがんだ姿勢で座る。後ずさり運動も偶発的 に見られる。 挙動症候群が上述した通りであるならば、高強度の常同症に対して下記評価ス ケールが用いられる。 + =型にはまった嗅ぎ回りのみ ++ =型にはまった嗅ぎ回りと偶発的ななめ回り(episodic licking) +++=連続的ななめ回り及び/又は噛み−かじり 薬剤組成物 治療に用いるために、本発明の化合物を未加工(raw)化学薬品として投与する ことができるが、有効成分を薬剤製剤として提供することが好ましい。 したがって、本発明は本発明の化合物又はその製薬的に受容される塩若しくは 誘導体をそのための1種以上の製薬的に受容されるキャリヤーと、任意に、他の 治療的及び/又は予防的成分と共に含む薬剤製剤を提供する。キャリヤー(単数 又は複数)は製剤の他の成分と適合性であり、製剤のレシピエント(recipient) に有害でないと言う意味で、“受容される”ものでなければならない。 薬剤製剤は経口、直腸、鼻腔内、局所(頬側と舌下を含む)、膣内若しくは非 経口的(筋肉内、皮下及び静脈内)投与に適した製剤又は吸入若しくはガス注入 法による投与に適した形態の製剤を含む。 本発明の化合物は、慣習的なアジュバント、キャリヤー又は希釈剤と共に、薬 剤組成物の形態及びその単位投与形(unit dosage)にされることができ、このよ うな形態で、全て経口用の、例えば錠剤若しくは充填カプセルのような固体、又 は溶液、懸濁液、エマルジョン、エリキシル若しくはこれらを充填したカプセル のような液体として;直腸投与用の座薬として;或いは、非経口(皮下を含む) 用の無菌の注射可能溶液として用いられることができる。このような薬剤組成物 とその単位投与形は慣習的な成分を慣習的な割合で、付加的な活性化合物若しく は原理(principle)を含めて又は含めないで有することができ;その単位投与形 は、予定の一日量範囲に応じた、適当な有効量の活性成分を含むことができる。 したがって、1錠につき10mgの活性成分、より広範囲には0.1〜100m gの活性成分を含む製剤が適当な、典型的単位投与形である。 本発明の化合物は非常に広範囲な経口及び非経口投与形で投与されることがで きる。下記の投与形が活性成分として本発明の化合物又は本発明の化合物の製薬 的に受容される塩を含むことができることは、当業者に明らかであろう。 本発明の化合物から薬剤組成物を製造するために、製薬的に受容されるキャリ ヤーは固体でも液体でもよい。固体形製剤は粉末、錠剤、ピル、カプセル、カシ ェ剤、座薬及び分散性顆粒を含む。固体キャリヤーは希釈剤、フレーバー剤、可 溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤又は被包剤(encapsul ating agent)としても作用しうる1種以上の物質であることができる。粉末で は、キャリヤーは微粉状活性物質の混合物中に存在する微粉状固体である。 錠剤では、活性成分を必要な結合力を有するキャリヤーと適当な割合で混合し 、所望の形状とサイズで圧縮成形する。 粉末と錠剤とは5乃至10%から約70%の活性化合物を含むことが好ましい 。適当なキャリヤーは炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、 砂糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、トラガカントガ ム、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ワック ス、カカオバター等である。“製剤(preparation)”なる用語は、活性成分がキ ャリヤーを含む又は含まないで、活性成分と結合するキャリヤーによって囲まれ るカプセルを形成するキャリヤーとしての被包性物質と活性成分との製剤を含む ように意図される。同様に、カシェ剤とトローチ剤とも含まれる。錠剤、粉末、 カプセル、ピル、カシェ剤及びトローチ剤は経口投与に適した固体形で用いられ ることができる。 座薬を製造するためには、例えば脂肪酸グリセリドとカカオバターとの混合物 のような低融点ワックスを最初に溶融し、その中に活性成分を撹拌によるように 均一に分散させる。均一な溶融混合物を便利なサイズの型に注入して、冷却させ て、凝固させる。 膣内投与に適した製剤は、活性成分の他に技術上適当であると知られたような キャリヤーを含む、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォー ム又はスプレーとして提供されることができる。 液体形製剤は溶液、懸濁液、エマルジョン、例えば、水溶液又は水−プロピレ ングリコール溶液を含む。例えば、非経口注射液製剤は水性ポリエチレングリコ ール溶液中の溶液として製造されることができる。 本発明による化合物は、したがって、非経口投与(例えばボラス注入又は連続 注入のような、注入による)用に処方して、アンプル、予め充填済み注射器、少 量注入器(infusion)に入った単位投与形で、又は保存剤を添加した複数回分容器 (multi-dose container)に入れて提供されることができる。組成物は油性若しく は水性ビヒクル中の懸濁液、溶液又はエマルジョンのような形状をとることがで き、例えば懸濁化剤、安定剤及び/又は分散剤のような調剤用作用剤(formulato ry agent)を含むことができる。或いは、活性成分は、使用前に適当なビヒクル (例えば、ピロゲンを含まない無菌の水)によって構成するために、無菌固体の 無菌単離によって又は溶液からの凍結乾燥によって得られる粉末形であることが できる。 経口投与に適した水溶液は、活性成分を水中に溶解し、適当な着色剤、フレー バー、安定剤及び増粘剤を任意に加えることによって製造することができる。 経口投与に適した水性懸濁液は微粉状活性成分を水中に、例えば天然若しくは 合成ガム、樹脂、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの ような、粘稠な物質又は他の周知の懸濁化剤と共に分散させることによって製造 することができる。 使用直前に経口投与用の液体形製剤に転化される予定である固体形製剤も含ま れる。このような液体形は溶液、懸濁液及びエマルジョンを含む。これらの製剤 は活性成分の他に、着色剤、フレーバー、安定剤、緩衝剤、人工甘味料と天然甘 味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤等を含むことができる。 表皮への局所投与のためには、本発明による化合物を軟膏、クリーム若しくは ローションとして、又は経皮パッチとして処方することができる。軟膏とクリー ムは、例えば、適当な増粘剤及び/又はゲル化剤を加えて、水性又は油性基剤を 用いて処方することができる。ローションは水性又は油性基剤を用いて処方する ことができ、一般に1種以上の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤又は 着色剤を含む。 口腔へ局所投与するために適した製剤は、フレーバー入り基剤、通常はスクロ ース、アラビアゴム又はトラガカントガムに活性剤を含むトローチ剤と、例えば ゼラチンとグリセリン又はスクロースとアラビアゴムのような不活性基剤中に活 性成分を含むパスティル(pastille)と、適当な液体キャリヤー中に活性成分を含 むマウスウォッシュ(mouthwash)を含む。 溶液又は懸濁液は慣習的な手段によって、例えば点滴器(dropper)、ピペット 又はスプレーによって鼻腔に直接施用される。これらの製剤は単回投与形又は複 数回投与形で提供されることができる。点滴器又はピペットの後者の場合には、 患者が溶液又は懸濁液の適当な所定量を投与することによって、これが達成され る。スプレーの場合には、例えば計量アトマイジングスプレーポンプ(metering atomising spray pump)を用いて、これが達成される。 活性成分が例えばクロロフルオロカーボン(CFC)、例えばジクロロジフル オロメタン、トリクロロフルオロメタン、又はジクロロテトラフルオロエタン、 二酸化炭素又は他の適当なガスのような、適当な噴射剤と共に加圧パックに入れ て提供されるエーロゾル製剤を用いても、気道への投与が達成される。エーロゾ ルが例えばレシチンのような界面活性剤を含むことも便利である。配量弁を備え ることによって薬物の投与量を制御することができる。 或いは、活性成分は乾燥粉末として、例えばラクトース、澱粉、例えばヒドロ キシプロピルメチルセルロースのような澱粉誘導体及びポリビニルピロリドン( PVP)のような、適当な粉末基剤中の化合物の粉末ミックスとして提供される ことができる。便利には、粉末キャリヤーが鼻腔内でゲルを形成する。粉末組成 物は、例えばゼラチンのカプセル若しくはカートリッジに入った又はブリスター パックに入った単位投与形で提供されることができ、これらから粉末が吸入器に よって投与されることができる。 鼻腔内製剤を含めた、気道への投与に予定された製剤では、化合物は例えば5 ミクロン以下のオーダーの小粒度を一般に有する。このような粒度は技術上知ら れた手段によって、例えば超微粉砕によって得ることができる。 必要な場合には、活性成分の持続放出に適した製剤を用いることができる。 薬剤製剤は単位投与形であることが好ましい。このような形態では、製剤は適 当量の活性成分を含む単位投与量に小分けされる。単位投与形はパッケージド製 剤であることができ、パッケージは例えば小包入り錠剤、カプセル、及びバイア ル若しくはアンプルに入った粉末のような、個別量の製剤を含む。また、単位投 与形はカプセル、錠剤、カシェ剤、トローチ剤自体であることができる、又はこ れらのいずれかの適当数をパッケージド形に含むことができる。 経口投与用の錠剤又はカプセルと、静脈内投与用の液体が好ましい組成物であ る。 治療方法 本発明の化合物は、それらの不快な副作用が軽度であることと共にそれらの強 力なドパミン吸収阻害活性のために、パーキンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠 発作及び薬物乱用に非常に有用である。これらの性質が本発明の化合物をパーキ ンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作及び薬物乱用、並びに本発明の化合物の ドパミン吸収阻害活性に敏感な他の障害の治療に非常に有用にしている。したが って、本発明の化合物は、ドパミン吸収阻害活性に関連した又は反応する適応症 の治療、軽減又は解消を必要とする、ヒトを含めた生活動物体に投与されること ができる。これは特にパーキンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作及び薬物乱 用を含む。適当な投与量範囲は0.1〜500mg/日、特に10〜70mg/ 日であり、1回又は2回/日投与され、投与量は通常のように、正確な投与形式 、投与形、投与の対象である適応症、関係する対象、関係する対象の体重、さら に担当する医師又は獣医の好みと経験に依存する。 下記実施例は本発明をさらに説明するが、限定するものと解釈すべきではない 。 実施例1 (−)−アンヒドロエクゴニンメチルエステル (1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−ベンゾキシトロパン塩酸塩 (100g,0.29モル)を1M塩酸(1000ml)中で18時間還流させ 、この溶液を氷冷した。安息香酸を濾過によって回収し、濾液を真空濃縮した。 エタノールによる残渣の磨砕(trituration)と濾過は(1R,2R,3S)−3 −ヒドロキシ−トロパン−2−カルボキシレート塩酸塩を白色結晶質化合物とし て生成し、これをこれ以上精製せずに乾燥させ、オキシ塩化リン(50ml)中 で2時間還流させた。溶液を真空濃縮して、氷冷しながら、無水メタノール(1 50ml)を徐々に加えた。溶液を周囲温度において16時間撹拌し、真空濃縮 した。残渣を氷冷し、水酸化ナトリウム溶液(10M,約100ml)の添加に よって塩基性にして、ジエチルエーテルによって5回抽出した。一緒にした有機 相を乾燥させ、真空濃縮して、油状物を得て、これを真空蒸留して(70〜74 ℃,1mBar)、標題化合物を透明油状物として得た。 実施例2 (1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−フルオロフェニル)ト ロパンと(1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−フルオロフェ ニル)トロパン 機械的撹拌機と、強力冷却管と、圧力平衡ロートとを備えた三つ口反応フラス コ内で4−ブロモ−フルオロベンゼン(27.5ml,250ミリモル)と無水 ジエチルエーテル(250ml)中のマグネシウム削り屑(6.3g,260ミ リモル)とを用いてグリニヤール試薬を製造した。このグリニヤール試薬溶液を −20℃に冷却し、無水ジエチルエーテル(100ml)中の(−)−アンヒド ロエクゴニンメチルエステル(21.7g,120ミリモル)の溶液を1/2時 間にわたって加えた。この反応を−20℃において1時間撹拌し、下記2方法の いずれかで反応を停止させた: (1)反応混合物を破砕氷(250ml)中で撹拌し、水相を4M塩酸(約1 00ml)の添加によって酸性にした。有機相を排出し、水相をジエチルエーテ ル(100ml)で洗浄した。水相を25%水酸化アンモニウム溶液の添加によ って塩基性にして、次に塩化ナトリウムによって飽和させ、最後にジエチルエー テルによって3回抽出した。一緒にした有機相を乾燥させ、真空濃縮して、油状 物を得て、これを真空蒸留した(150〜160℃,2mBar)。この方法は 2種類の立体異性体の混合物(2S/2R−1/3)を生じ、これを溶離剤とし てジエチルエーテルとペンタンの混合物(1+1)+1%トリエチルアミンを用 いるカラムクロマトグラフィーによって分離した。粗生成物をペンタン中で磨砕 して、(1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−フルオロフェニ ル)トロパン,白色結晶(m.p.91〜92℃)と(1R,2R,3S)−2 −カルボメトキシ−3−(4−フルオロフェニル)トロパン,白色結晶(m.p .65〜66℃)を得た。 (2)反応混合物を−78℃に冷却し、ジエチルエーテル(50ml)中のト リフルオロ酢酸(20ml,250ミリモル)の溶液を10分間にわたって加え た。冷却浴を除去し、温度が0℃に達したときに、混合物を撹拌しながら水(7 00ml)中に入れた。水相のpHを濃塩酸の添加によってpH1に調節した後 に、水性仕上げ処理し(aqueous work up)、上記と同様に精製した。この方法は 2種類の立体異性体の混合物(2S/2R−2/1)を生じた。 下記化合物を同様な方法で製造した: (1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−ベンジルトロパンと(1R ,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−ベンジルトロパン、方法2、(1R ,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−ベンジルトロパンのみが他方の異性 体の混入無く、油状物として得られた、これは放置すると結晶化する、m.p. 53〜54℃。(1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−ベンジルトロ パンは実施例3に述べるように混合物の異性化によって得られた。 (1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−クロロフェニル)ト ロパンと(1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−クロロフェニ ル)トロパン、方法2。2種類の異性体は分離しなかったが、混合物を実施例3 に述べるように異性化させた。 (1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−クロロフェニル)ト ロパンと、(1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−クロロフェ ニル)トロパンと、(1S,2S,3R)−2−カルボメトキシ−3−(4−ク ロロフェニル)トロパンと、(1S,2R,3R)−2−カルボメトキシ−3− (4−クロロフェニル)トロパン、方法2。2組のエナンチオマー対は分離しな かったが、混合物を実施例3に述べるように異性化させた。 (1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−メチルフェニル)ト ロパンと(1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−メチルフェニ ル)トロパン、方法2。2種類の異性体は分離しなかったが、混合物を実施例3 に述べるように異性化させた。 (1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(2−ナフチル)トロパン と(1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(2−ナフチル)トロパン 、方法2。2当量のマグネシウムの還流懸濁液にジエチルエーテル中の1当量の 2−ブロモナフタレンと1,2−ジブロモエタンの混合物を加えることによって グリニヤール試薬を製造。両生成物はそれぞれm.p.79〜80℃とm.p. 86〜87℃とを有する白色結晶質化合物であった。 (1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(1−ナフチル)トロパン と(1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(1−ナフチル)トロパン 塩酸塩、方法2。2当量のマグネシウムの還流懸濁液にジエチルエーテル中の1 当量の1−ブロモナフタレンと1,2−ジブロモエタンの混合物を加えることに よってグリニヤール試薬を製造。標題化合物はそれぞれ白色結晶質化合物,m. p.133〜135℃と非晶質化合物として単離された。 (1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(3,4−ジクロロフェニ ル)トロパンと(1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(3,4−ジ クロロフェニル)トロパン,方法2。両生成物は、それぞれ、m.p.69〜7 0℃とm.p.61〜63℃とを有する白色結晶質化合物であった。 (1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(3,4−ジクロロフェニ ル)トロパンとそのエナンチオマーの(1S,2S,3R)−2−カルボメトキ シ−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパンとのラセミ混合物を(+−)− アンヒドロエクゴニンメチルエステルを出発物質として用いて製造し(方法2) 、その後に、実施例3に述べるように異性化させた。 (1S,2S,3R)−2−カルボメトキシ−3−(3,4−ジクロロフェニ ル)トロパンを方法2によって製造した。この化合物は単離しなかったが、実施 例3に述べるように異性化させた。 (1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−フェニル−フェニル )トロパンと(1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−フェニル −フェニル)トロパン,方法2。両生成物は、それぞれ、m.p.130〜13 2℃とm.p.95〜96℃とを有する白色結晶質化合物であった。 (1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−t−ブチル−フェニ ル)トロパンと(1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−t−ブ チル−フェニル)トロパン,方法2。両生成物は、それぞれ、m.p.84〜8 5℃とm.p.83〜84℃とを有する白色結晶質化合物であった。 実施例3 (1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ−3−ベンジルトロパン塩酸塩 無水メタノール(100ml)中の(1R,2S,3S)−2−カルボメトキ シ−3−ベンジルトロパン(5.6g,20.5ミリモル)の溶液に、メタノー ル中のナトリウムメタノラートの溶液(2M,2ml)を加えて、混合物を16 時間還流させた。反応混合物を真空濃縮し、残渣をジエチルエーテル中に溶解し 、水で洗浄した。有機相を乾燥させ、真空濃縮した。粗生成物を溶離剤としてジ エチルエーテルとペンタンの混合物(1+1)+1%トリエチルアミンを用いる カラムクロマトグラフィーによって精製して、(1R,2R,3S)−2−カル ボメトキシ−3−ベンジルトロパンを油状物として得た。この生成物をジエチル エーテルに溶解し、続いてジエチルエーテル中の塩酸の溶液を加えることによっ て、標題化合物が白色結晶(m.p.188〜190℃)として沈殿した。 実施例4 2−カルボメトキシ−3−トロパノン 還流温度に加熱した、無水シクロヘキサン中の水素化ナトリウム(3.2g, 80%,107ミリモル,シクロヘキサン中で予め洗浄したもの)とジメチルカ ルボネート(9.13ml,108ミリモル)との懸濁液に、無水シクロヘキサ ン(50ml)中の(+−)−3−トロパノン(6.9g,50ミリモル)の溶 液を15分間にわたって加えた。水素の発生は見られなかったので、メタノール (0.2ml)を加えた。この反応混合物を還流温度において一晩撹拌し、周囲 温度に冷却した後に、水(75ml)を細心に加えた。この水相に塩化アンモニ ウム(40g)を加え、得られた混合物を塩化メチレンによって8回抽出した。 一緒にした塩化メチレン有機相を乾燥させ、真空濃縮した後に、溶離剤として増 加する量(10%まで)のメタノールを含む塩化メチレンを用いてこの粗生成物 のカラムクロマトグラフィーを実施した。生成物を含むフラクションを真空濃縮 し、得られた油状物に対してkugelrohr蒸留(1mbar,120℃) を実施して、標題化合物を橙色結晶(m.p.104〜107℃)として得た。 実施例5 2−カルボメトキシ−3−ヒドロキシ−トロパン塩酸塩 −35℃に冷却した、メタノール(750ml)中の実施例4で得られた2− カルボメトキシ−3−トロパノン(17g,85ミリモル)の溶液に、水素化ホ ウ素ナトリウム(17g,450ミリモル)を加え、混合物を4時間撹拌した。 冷却した溶液に濃塩酸(40ml)を徐々に添加して反応を停止させ(quenched) 、混合物を真空濃縮した。水(400ml)を加え、濃塩酸の添加によってpH を 3に調節した。水相をジエチルエーテルで3回洗浄した後に、濃水酸化アンモニ ウムの添加によってpHを11に調節し、水相を塩化メチレンによって3回抽出 した。真空濃縮によって油状物を得て、これをエタノールに溶解し、濃塩酸を加 えた後に、真空濃縮した。残渣を凍結乾燥させて、標題化合物を非晶質生成物と して得た。 実施例4で得られた化合物のJ.Med.Chem.,37,2007(19 94)に記載されるような分割によって得られた(1S)−2−カルボメトキシ −3−トロパノンを出発物質として用いて、同様にして、(1S)−カルボメト キシ−3−ヒドロキシ−トロパンを製造した。 実施例6 (1RS)−アンヒドロエクゴニンメチルエステル 実施例5で得られた2−カルボメトキシ−3−ヒドロキシ−トロパン塩酸塩( 0.5g,2.1ミリモル)と塩化チオニル(0.4ml,5.3ミリモル)と の混合物を60℃において2時間撹拌して、透明な溶液を得た。周囲温度に冷却 した後に、破砕氷を加え、濃水酸化アンモニウムの添加によってpHを11に調 節した。この混合物を塩化メチレンによって2回抽出し、溶媒を真空除去して、 標題化合物を油状物として得て、これを蒸留した、1mbar70〜85℃。 実施例5で得られた(1S)−カルボメトキシ−3−ヒドロキシ−トロパンを 出発物質として用いて同様な方法で、(1S)−アンヒドロエクゴニンメチルエ ステル油状物を製造した。 実施例7 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−2−カルボメトキシ−3−(3,4− ジクロロフェニル)トロパン 乾燥トルエン(100ml)中の(1R,2R,3S)−2−カルボメトキシ −3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン(8.7g,27ミリモル)と2 ,2,2−トリクロロエチルクロロホルメート(14.6ml,106ミリモル )との混合物を18時間還流させた。反応混合物を真空濃縮し、残渣に塩化メチ レンを加え、次に、これを水で洗浄した。有機相を乾燥させ、真空濃縮した。残 渣を75%酢酸水溶液(60ml)に溶解し、亜鉛ダスト(8.7g)を反応混 合物に加え、その後に、反応混合物を周囲温度において18時間撹拌した。濃水 酸化アンモニウムを加え(pH>7)、混合物をジエチルエーテルで2回抽出し た。一緒にした有機相を乾燥させ、真空濃縮して、標題化合物を油状物として得 て、これをこれ以上精製せずに用いた。 実施例8 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−N−(tert−ブトキシカルボニル )−2−カルボメトキシ−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン 乾燥テトラヒドロフラン(50ml)中の(1R,2R,3S)−N−ノルメ チル−2−カルボメトキシ−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン(7g ,22.3ミリモル)とジ−tert−ブチル−ジカルボネート(7.7ml, 33.6ミリモル)との溶液を室温において1時間撹拌した。氷(100ml) の添加によって反応を停止させ、混合物をジエチルエーテルによって2回抽出し 、これを乾燥させ、真空濃縮して、標題化合物を油状物として得て、これをこれ 以上精製せずに用いた。 実施例9 (1R,2S,3S)−2−ヒドロキシメチル-3−(4−フルオロフェニル) トロパン ジエチルエーテル(30ml)中の水素化アルミニウムリチウム(0.8g, 21ミリモル)の懸濁液に、室温において、ジエチルエーテル(100ml)中 の(1R,2S,3S)−2−カルボメトキシ−3−(4−フルオロフェニル) トロパン(5g,18ミリモル)の溶液を徐々に加えた。10分間撹拌した後に 反応が完成し、水(0.8ml)、水酸化ナトリウム(15%,0.8ml)及 び水(2ml)の添加によって反応を停止させた。アルミニウム塩を濾別し、溶 媒を真空除去して、油状物を得た。ペンタンによる磨砕時に標題化合物が白色結 晶として沈殿した(m.p.79〜80℃)。 下記化合物を同様な方法で製造した: (1R,2R,3S)−2−ヒドロキシメチル−3−(4−フルオロフェニル) トロパン、白色結晶、m.p.169〜170℃ (1R,2R,3S)−2−ヒドロキシメチル−3−(3,4−ジクロロフェニ ル)トロパン、白色結晶、m.p.145〜150℃ (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−N−(tert−ブトキシカルボニル )−2−ヒドロキシメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン、油状 物(1R,2S,3S)−2−ヒドロキシメチル−3−(3,4−ジクロロフェ ニル)トロパン、白色結晶、m.p.83〜89℃ (1R,2R,3S)−2−ヒドロキシメチル−3−(3,4−ジクロロフェニ ル)トロパンとそのエナンチオマーの(1S,2S,3R)−2−ヒドロキシメ チル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパンとのラセミ混合物、m.p. 186〜187℃ (1S,2S,3R)−2−ヒドロキシメチル−3−(3,4−ジクロロフェニ ル)トロパン、m.p.179〜184℃ (1R,2R,3S)−2−ヒドロキシメチル−3−(4−クロロフェニル)ト ロパン、白色結晶、m.p.200〜202℃ 実施例10 (1R,2R,3S)−2−ホルミル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロ パン 無水塩化メチレン(60ml)中のオキサリルクロリド(2.3ml)の溶液 に、−60℃において、無水塩化メチレン(10ml)中のジメチルスルホキシ ド(4ml)の溶液を10分間にわたって加えた。混合物を10分間撹拌し、無 水塩化メチレン(400ml)中の(1R,2R,3S)−2−ヒドロキシメチ ル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン(7g,23.3ミリモル)の 懸濁液を15分間にわたって加えた。得られた混合物を10分間撹拌した後に、 トリエチルアミン(17ml,0.12モル)を加え、さらに10分間撹拌した 。反応混合物を周囲温度に達しさせ、水(200ml)の添加によって反応を停 止させた。有機相を水によって2回洗浄し、乾燥させ、真空濃縮して、標題化合 物を白色結晶、m.p.131〜135℃として得た。 下記化合物を同様な方法で製造した: (1R,2R,3S)−2−ホルミル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロ パンとそのエナンチオマーの(1S,2S,3R)−2−ホルミル−3−(3, 4−ジクロロフェニル)トロパンとのラセミ混合物、これ以上精製せずに用いた 。 (1S,2S,3R)−2−ホルミル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロ パン、これ以上精製せずに用いた。 (1R,2R,3S)−2−ホルミル−3−(4−クロロフェニル)トロパン、 これ以上精製せずに用いた。 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−N−(tert−ブトキシカルボニル )−2−ホルミル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン、油状物、これ 以上精製せずに用いた。 下記化合物を同様な方法で製造したが、中間体のアルデヒドは(1R,2S, 3S)異性体から(1R,2R,3S)異性体への異性化の危険性のために単離 しなかった。反応混合物を周囲温度に加温し、反応混合物を反応停止させるため に水を加える代わりに、適当なヒドロキシアンモニウム塩を過剰に(3当量)加 えて、混合物を周囲温度に達しさせて、周囲温度において18時間撹拌した。反 応混合物を水で2回洗浄し、有機相を乾燥させ、真空濃縮した。 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アル ドキシム.2種類の異性体の正体(identity)を同定せずにシン/アンチ異性体2 0%+80%(NMRによって判定)の混合物としての反応混合物の濾過によっ て単離。生成物はこれ以上精製しなかった、白色結晶、m.p.248〜251 ℃. (1R,2S,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチル−アルドキシム.塩化メチレン相の濃縮によって油状物を得て、これに溶 離剤として塩化メチレンとアセトンとメタノールとの混合物(4+1+1)を用 いるカラムクロマトグラフィーを実施して、標題化合物を白色結晶、m.p.9 8〜100℃として得た。 (1R,2S,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− ベンジル−アルドキシム塩酸塩.塩化メチレン相の濃縮によって油状物を得て、 これに溶離剤として酢酸エチルを用いるカラムクロマトグラフィーを実施して、 油状物を得た。最後に、この油状物を少量のジエチルエーテルに溶解し、ジエチ ルエーテル中の塩酸溶液を加えて、標題化合物を白色結晶、m.p.196〜1 97℃として得た。 実施例11 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アル ドキシム メタノール(100ml)中の(1R,2R,3S)−2−ホルミル−3−( 3,4−ジクロロフェニル)トロパン(6.9g,23ミリモル)の溶液に、炭 酸ナトリウム(4g)と塩化ヒドロキシルアンモニウム(2.6g,37ミリモ ル)とを加えて、混合物を室温において18時間撹拌した。反応混合物を真空 濃縮して、残渣に水を加えて磨砕した。粗生成物を濾過によって単離し、最初は エタノールと水との混合物(1+1)中、次に99%エタノール中での再結晶に よって標題化合物(シン/アンチ異性体−約1+2の混合物)を白色結晶、m. p.230〜235℃として得た。 下記化合物を同様な方法で製造した: (1R,2R,3S)−3−(4−クロロフェニル)トロパン−2−O−アルド キシム、白色結晶、m.p.220〜222℃ (1R,2R,3S)−3−(4−クロロフェニル)トロパン−2−O−メチル アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.90〜93℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチルアルドキシム、油状物 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチル−アルドキシムとそのエナンチオマーの(1S,2S,3R)−3−(3 ,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシムとのラセミ 混合物、m.p.172〜178℃ (1S,2S,3R)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチルアルドキシム、m.p.123〜130℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− ベンジル−アルドキシム、白色結晶、m.p.161〜163℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− フェニル−アルドキシム、H2SO4、m.p.100〜102℃ (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−N−(tert−ブトキシカルボニル )−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシ ム、油状物、これ以上精製せずに用いた。 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−N−(tert−ブトキシカルボニル )−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジル−アルドキ シム、油状物、これ以上精製せずに用いた。 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (2−プロピニル)−アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.<100℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (2−プロペニル)−アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.131〜133 ℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (2−メチルプロピル)−アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.161〜1 63℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− シクロプロピルメチル−アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.173〜11 75℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− エチル−アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.<110℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (1,1−ジメチルエチル)−アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.213 〜215℃ (1R,2R,3S)−3−(4−メチルフェニル)トロパン−2−O−メチル −アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.<95℃(吸湿性) (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−O−メチ ル−アルドキシムの塩は以下に記載するように製造した。 96%エタノール(5ml)中の(1R,2R,3S)−3−(3,4−ジク ロロフェニル)トロパン−O−メチル−アルドキシム(1g,3.0ミリモル) の溶液に、酸(3.25ミリモル)の溶液を加えて、混合物を室温において撹拌 した。18時間後に沈殿が観察されなかった場合には、混合物を真空濃縮して、 濃縮混合物を冷蔵庫中で沈殿させた。結晶質生成物を濾過によって単離し、少量 の氷冷96%エタノールによって洗浄した。塩を水又はイソプロパノールから再 結晶した。 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O −メチル−アルドキシムの下記塩を得た: マレイン酸塩:白色結晶、m.p.(H2O)140〜142℃ クエン酸塩:白色結晶、m.p.(イソプロパノール)143〜144℃ マロン酸塩:白色結晶、m.p.(イソプロパノール)116〜118℃ フマル酸塩:白色結晶、m.p.(H2O)158〜159℃ H2SO4 :白色結晶、m.p.(H2O)84〜87℃ H2Oからの再結晶は二硫酸塩と、若干の硫酸水素塩 (hydrogensulphate)を生じる。イソプロパノールからの塩の沈殿は硫 酸水素塩(m.p.161〜163℃)を生じる。 HCl :白色結晶、m.p.(H2O)74〜75℃ 実施例12 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− エトキシカルボニルメチル−アルドキシム塩酸塩 エタノール(1ml)中の(1R,2R,3S)−2−ホルミル−3−(3, 4−ジクロロフェニル)トロパン(1g)と、O−(2−アセトキシ)−ヒドロ キシアンモニウムクロリド(0.5g)と、濃塩酸との溶液を5時間還流させた 後に、室温において18時間撹拌した。混合物を真空濃縮し、残渣にイソプロパ ノールを加えて磨砕した。濾過によって、標題化合物が白色結晶、m.p.22 0〜222℃として単離された。 下記化合物を同様な方法で製造した: (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メトキシカルボニルメチル−アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.193〜 195℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (1−エトキシカルボニル−1,1−ジメチル−メチル)アルドキシム塩酸塩、 白色結晶、m.p.214〜215℃ (1R,2R,3S)−3−(4−クロロフェニル)トロパン−2−O−メトキ シカルボニルメチル−アルドキシム塩酸塩、白色結晶、m.p.202〜203 ℃ (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− カルボキシメチル−2−アルドキシム)塩酸塩。(1R,2R,3S)−3−( 3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メトキシカルボニルメチル−ア ルドキシム塩酸塩と共に得られる、1時間還流後に塩酸塩。白色結晶、m.p. 158〜160℃ 実施例13 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−メチル−アルドキシム塩酸塩 無水塩化メチレン(10ml)中の(1R,2R,3S)−N−ノルメチル− N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−O−メチルアルドキシム(1.3g,3.1ミリモル)と、トリフルオ ロ酢酸(10ml)との混合物を1時間撹拌した。氷と塩化メチレン(50ml )を加え、混合物のpHを4M水酸化ナトリウムの添加によって10に調節した 。有機相を乾燥させ、真空濃縮して、油状物を得て、これに塩化メチレンとメタ ノールと25%水酸化アンモニウムとの混合物(90+10+1)を用いるカラ ムクロマトグラフィーを実施した。生成物を含むフラクションを真空濃縮して、 得られた油状物を少量のジエチルエーテルに溶解し、ジエチルエーテル中の塩酸 の溶液を加えた。標題化合物が白色結晶、m.p.226〜230℃として単離 された。 下記化合物を同様な方法で製造した: (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム塩酸塩、m.p.70〜72℃ (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(4−クロロフェニル)トロパン −2−アルドキシムマロン酸塩、m.p.70〜75℃ (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(4−クロロフェニル)トロパン −2−O−メチル−アルドキシムH2SO4 実施例14 (1R,2R,3S)及び(1S,2S,3R)−3−(3,4−ジクロロフェ ニル)トロパン−O−メチル−アルドキシムのシン異性体とアンチ異性体 (1R,2R,3S)又は(1S,2S,3R)−3−(3,4−ジクロロフ ェニル)トロパン−O−メチル−アルドキシムの、対応2−ホルミル化合物とメ トキシルアンモニウムクロリドとの実施例12に述べたような反応による形成は 、シン異性体とアンチ異性体との混合物を生じる、これは動力学的生成物制御(k inetic product control)と初期に形成される混合物の異性化との結果である。 動力学的混合物(kinetic mixture)はアンチ異性体(90%を越える)に有利で あり、平衡混合物は7/3の比でアンチ/シンを含む。シン−アンチ平衡は酸に よって触媒され、平衡混合物はこの物質の水溶液を100℃、pH4において3 時間加熱することによって容易に得ることができる。溶離剤としてトルエンと酢 酸エチルとトリエチルアミンとの混合物[(2+1)+2%]を用いる、平衡混 合物のカラムクロマトグラフィーはシン異性体を油状物として生じ、これは異性 化せずにkugelrohr蒸留されることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年3月19日 【補正内容】 請求の範囲 1.下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、その任意の混合物又はその製薬的に受容される塩。 2.3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム 、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−エトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−(1−エトキシカルボニ ル−1,1−ジメチル−メチル)−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−カルボキシメチル−2− アルドキシム、 N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル −アルドキシム、若しくは N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジ ル−アルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である、請求項1記載の化合物。 3.(1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2 −アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− ベンジル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− エトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (1−エトキシカルボニル−1,1−ジメチル−メチル)アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− カルボキシルメチル−2−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−メチル−アルドキシム、若しくは (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である、請求項1記載の化合物。 4.(1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2 −O−メチル−アルドキシム又はその製薬的に受容される付加塩である、請求項 1記載の化合物。 5.(1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2 −O−メチル−アルドキシムのアンチ異性体、(1R,2R,3S)−3−(3 ,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−メチル−アルドキシムのシン異性体、 これらの混合物、又はこれらの製薬的に受容される付加塩である請求項4記載の 化合物。 6.請求項1〜5のいずれかに記載の化合物又はその製薬的に受容される付加 塩の有効量を少なくとも1種類の製薬的に受容されるキャリヤー又は希釈剤と共 に含む薬剤組成物。 7.ヒトを含めた生活動物体の、中枢神経系におけるモノアミン神経伝達物質 の再吸収阻害に反応する障害又は疾患の治療用の薬剤を製造するための請求項1 〜5のいずれかに記載の化合物の使用。 8.ヒトを含めた生活動物体の、中枢神経系におけるドパミンの再吸収阻害に 反応する障害又は疾患の治療用の薬剤を製造するための請求項1〜5のいずれか に記載の化合物の使用。 9.パーキンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作又は薬物嗜癖及び/又は乱 用の治療用の薬剤を製造するための請求項1〜5のいずれかに記載の化合物の使 用。 10. ヒトを含めた生活動物体の、中枢神経系におけるドパミンの再吸収阻害 に反応する障害又は疾患の治療方法であって、この治療を必要とする、ヒトを含 めたこのような生活動物体に請求項1〜5のいずれかに記載の化合物の有効量を 投与する段階を含む前記方法。 11. パーキンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作又は薬物嗜癖及び/又は 乱用が治療される、請求項10記載の方法。 12. 下記工程: 式: [式中、Rは請求項1で定義した通りであり、R12はカルボン酸エステルである か又はR12は請求項1でR3に関して定義した意味を有する] を有する化合物、そのエナンチオマー又はこれらの混合物を、式: R4−A [式中、R4は請求項1で定義した通りであり、Aは、Michael様1,4 −付加反応において、例えばLi、MgX(式中、Xはハロゲンである)及びC uLiのような、そのカウンターパートとしてカルボアニオンを発生させるため に適した反応性官能基の任意の種類である] で示される化合物と反応させ、R12がカルボン酸エステルである場合には、得ら れた化合物を通常の方法を用いて請求項1記載の化合物へ転化させる工程を含む 、請求項1記載の化合物の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/46 ADR A61K 31/46 ADR AED 9454−4C AED (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ, VN 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、その任意の混合物又はその製薬的に受容される塩の、ヒトを 含めた生活動物体の中枢神経系におけるモノアミン神経伝達物質の再吸収阻害に 反応する障害又は疾患の治療用薬剤の製造への使用。 2.下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、その任意の混合物又はその製薬的に受容される塩の、ヒトを 含めた生活動物体の中枢神経系におけるドパミンの再吸収阻害に反応する障害又 は疾患の治療用薬剤の製造への使用。 3.下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、その任意の混合物又はその製薬的に受容される塩の、パーキ ンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作又は薬物嗜癖及び/又は乱用の治療用薬 剤の製造への使用。 4.用いられる化合物が、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム 、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−エトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−(1−エトキシカルボニ ル−1,1−ジメチル−メチル)−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−カルボキシメチル−2− アルドキシム、 N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル アルドキシム、若しくは N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジ ルアルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である、請求項1〜3のいずれかに記載の使 用。 5.用いられる化合物が、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アル ドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− ベンジル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− エトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (1−エトキシカルボニル−1,1−ジメチル−メチル)アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− カルボキシルメチル−2−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−メチル−アルドキシム、若しくは (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である、請求項1〜3のいずれかに記載の使 用。 6.用いられる化合物が、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチル−アルドキシム又はその製薬的に受容される付加塩である、請求項1〜3 のいずれかに記載の使用。 7.用いられる化合物が、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メチル−アルドキシムのアンチ異性体、(1R,2R,3S)−3−(3,4− ジクロロフェニル)トロパン−2−メチル−アルドキシムのシン異性体、これら の混合物、又はこれらの製薬的に受容される付加塩である、請求項6記載の使用 。 8.下記式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、アル ケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によっ て1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、これらの任意の混合物、又はこれらの製薬的に受容される塩 。 9.3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム 、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−エトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メトキシカルボニルメチ ル−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−(1−エトキシカルボニ ル−1,1−ジメチル−メチル)−アルドキシム、 3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−カルボキシメチル−2− アルドキシム、 N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル アルドキシム、若しくは N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−ベンジ ルアルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である、請求項8記載の化合物。 10. (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン− 2−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− ベンジル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− エトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− メトキシカルボニルメチル−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− (1−エトキシカルボニル−1,1−ジメチル−メチル)アルドキシム、 (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O− カルボキシルメチル−2−アルドキシム、 (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−メチル−アルドキシム、若しくは (1R,2R,3S)−N−ノルメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)ト ロパン−2−O−ベンジル−アルドキシム、又は これらの製薬的に受容される付加塩である、請求項8記載の化合物。 11. (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン− 2−O−メチル−アルドキシム又はその製薬的に受容される付加塩である、請求 項8記載の化合物。 12. (1R,2R,3S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)トロパン− 2−O−メチル−アルドキシムのアンチ異性体、(1R,2R,3S)−3−( 3,4−ジクロロフェニル)トロパン−2−O−メチル−アルドキシムのシン異 性体、これらの混合物、又はこれらの製薬的に受容される付加塩である、請求項 11記載の化合物。 13. 下記工程: 式: [式中、Rは請求項8で定義した通りであり、R12はカルボン酸エステルである か又はR12は請求項8でR3に関して定義した意味を有する] を有する化合物、そのエナンチオマー又はこれらの混合物を、式: R4−A [式中、R4は請求項8で定義した通りであり、Aは、Michael様1,4 −付加反応において、例えばLi、MgX(式中、Xはハロゲンである)及びC uLiのような、そのカウンターパートとしてカルボアニオンを発生させるため に適した反応性官能基の任意の種類である] で示される化合物と反応させ、R12がカルボン酸エステルである場合には、得ら れた化合物を通常の方法を用いて請求項8記載の化合物へ転化させる工程を含む 、請求項8記載の化合物の製造方法。 14. 請求項8記載の化合物又はその製薬的に受容される付加塩の有効量を、 少なくとも1種類の製薬的に受容されるキャリヤー又は希釈剤と共に含む薬剤組 成物。 15. ヒトを含めた生活動物体の、ドパミン再吸収阻害に反応する障害又は疾 患の治療方法であって、該治療を必要とする、ヒトを含めたこのような生活動物 体に、式: [式中、 Rは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアル キルアルキル又は2−ヒドロキシエチルであり; R3はCH=NOR’であり、この場合にR’は水素又はアルケニル、アルキ ニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール若しくはアルキルで あり、これらの全てはCOOH、COO−アルキル、COO−シクロアルキル若 しくはフェニルによって置換されることができ、これらの置換基はハロゲン、C F3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、アミノ及びニトロから成る群から選択される置換基によ って1回以上置換されることができる; R4は、ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、 シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及 びアリールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることが できるフェニル; 3,4−メチレンジオキシフェニル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ベンジル; ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ヘテロアリール;又は ハロゲン、CF3、CN、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、アミノ、ニトロ、ヘテロアリール及びアリ ールから成る群から選択される置換基によって1回以上置換されることができる ナフチルである] で示される化合物、これらの任意の混合物、又はこれらの製薬的に受容される塩 の有効量を投与する段階を含む前記方法。 16. パーキンソン症候群、うつ病、肥満、睡眠発作又は薬物嗜癖及び/又は 乱用が治療される、請求項15記載の方法。
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