JPH09504306A - グリタリル7−aca誘導体とその調整のためのプロセス - Google Patents

グリタリル7−aca誘導体とその調整のためのプロセス

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JPH09504306A JP8501677A JP50167796A JPH09504306A JP H09504306 A JPH09504306 A JP H09504306A JP 8501677 A JP8501677 A JP 8501677A JP 50167796 A JP50167796 A JP 50167796A JP H09504306 A JPH09504306 A JP H09504306A
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Abstract

(57)【要約】 次の一般式(I)を有し、 前式中でRが、− 水素原子、− 非置換の、又は、少なくともフェニル基で置換した若しくは少なくとも水素原子で置換した、直鎖又は枝分れC1−C4アルキル基、− 少なくとも直鎖若しくは枝分れのC1−C4アルキル基若しくはアルコキシ基又はニトロ基で置換したベンジル基、− 少なくとも直鎖又は枝分れの非置換又は置換C1−C4アルキル基で置換したシリル基から成るグループから選択され、nが0又は1であり、Yが次式のラジカルであり、 前式中のAが、H、OH、Cl、CH2、又は、CH2Xであり、XがF、Cl、Br、I、OH、又は、OR′であり、このR′が、COCH3であるか、又は、直鎖若しくは枝分れの非置換若しくは置換C1−C4アルキル基であり、・・・が単結合又は二重結合を表し、n=0であり且つRがHである場合に、R′がメチル基ではない化合物と、こうした化合物を得るための方法とを開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 グルタリル7−ACA誘導体とその調製のためのプロセス 本発明は、治療上重要なセファロスポリン系抗生物質の調製に使用することが 可能な新規のセファロスポリン中間体、特に新規の7−β−グルタリルアミドセ ファロスポリンと、その調製のためのプロセスとに係わる。 半合成セファロスポリンの主要部が、7−アミノセファロスポラン酸(7−A CA)から7位のアミノ基のアシル化反応と、3′位におけるアセトキシ基の求 核置換とによって得られることが公知である。7−ACAは、非常に有毒で汚染 をもたらす試薬と溶媒とを使用し且つ極端な作業条件を含む複雑なプロセスを用 いて、セファロスポリンCの化学的加水分解によって工業的に生産され続けてい る。 こうした欠点を克服するために、最近になって、グルタリル7−ACAによる 酵素的プロセス又は化学−酵素的プロセスが開発された。こうしたプロセスは2 つのステップを含み、第1のステップでは、D−アミノ酸オキシダーゼを用いた 酸化的脱アミノ化反応によって水性媒質中でセファロスポリンCをグルタリル7 −ACAに酵素的に変換するか[(BE−A−736 934(Glaxo);JP−A−40588(Asahi);EP−A−04 96993(Antibioticos)]、又は、酸化的アミノ基転移によっ てセファロスポリンCをグルタリル7−ACAに化学的に変換する[US 40 79180(Asahi)]。この後でグルタリル7−ACAをグルタリル7− ACAアシラーゼ酵素によって脱アシル化する[JP−A−186599(As ahi);EP−A−0496993(Antibioticos)]。 例えば3−アルケニルセファロスポリン(Cefprozil,Cefdin ir)や第四3′−アンモニウムメチルセファロスポリン(Cefepime) のような最終セファロスポリンの合成のために、7−ACAを直接的に使用する ことは不可能であり、7−ACAに対して最初に(例えばアシル化又はシッフ塩 基中での変換による)アミノ基の保護反応と(例えばエステル化による)カルボ キシ基の保護反応を行わなければならない。これに加えて、7−ACAの使用は 、例えば3−セフェム−3−ハロ置換セファロスポリン(例えばCefaclo r)又は非置換セファロスポリン(ノルセファロスポリン、例えばCeftiz oximeとCeftibuten)のよう な特定のセファロスポリンの調製には高コストであり、7−ACAの製造のため の従来の工業的プロセスは、ペニシリンコアを含む化合物(例えばペニシリンG 又はV)を開始材料として使用し、カルボキシル保護、スルホキシド化(sulfox idation)、ペニシラン環の開環、セファロスポラン環への再配列等を含むこと が可能な複雑な化学反応シーケンスによって所期の最終生成物を得ることになる 。このプロセスに関しては、US4052387、US 4075203、US 4081440、US 415372、US 4031084、US4346 218を参照されたい。 グルタリル7−ACAは、7−ACAよりも安価であるばかりでなく、セファ ロスポリン系抗生物質の生産に使用されることがあるセファロスポリンC自体と 7−ACAとに関する化学合成の観点からも様々な利点を有する。しかし、グル タリル7−ACAの単離は、その水溶性が高いので、技術的に困難であり高コス トである。 公知のハロメチル誘導体(例えば、3−クロロメチル誘導体又は3−ブロモメ チル誘導体)のような他の7−ACA誘導体は、アミノ基とカルボキシ基の複雑 な保護反応シーケンスによ って、又は、複雑な技術(ペニシリン環の開環、電気化学的塩素化、セファロス ポリン環への再配列)によるペニシリンGのエステル−スルホキシドによって得 られる。 或いは、7−ACAの3−エキソメチレン誘導体は、重要なセファロスポリン 系抗生物質を得るための基本構造を有する。セフェム誘導体を3−エキソメチレ ンセファム誘導体に変換するための幾つかの方法が公知である。 こうした方法は、有害で有毒なCr(II)化合物の使用(J.Chem.S oc.Chem.Comm.800,1972)又は、3−アセトキシメチルセ フェムもしくは3−ハロメチルセフェムのどちらかから開始する高コストで技術 的に複雑な電気化学的還元の使用(Torii et al,Bull.Che m.Soc.Jpn.59,3975,1986)を必要とする。 還元剤としてZnを使用する他の方法もあるが、この場合もより高価な3−チ オ−官能化誘導体を開始材料として使用する。 本発明は下記の一般式(I)を有する化合物に係わり、 前式中でRが、 − 水素原子、 − 非置換の、又は、少なくともフェニル基で置換した若しくは少なくとも水 素原子で置換した、直鎖又は枝分れC1−C4アルキル基、 − 少なくとも直鎖若しくは枝分れのC1−C4アルキル基若しくはアルコキシ 基又はニトロ基で置換したベンジル基、 − 少なくとも直鎖又は枝分れの非置換又は置換C1−C4アルキル基で置換し たシリル基 から成るグループから選択され、 nが0又は1であり、 Yが次式のラジカルであり、 前式中のAが、H、OH、Cl、CH2、又は、CH2Xであり、XがF、Cl、 Br、I、OH、又は、OR′であり、このR′が、COCH3であるか、又は 、直鎖若しくは枝分れの非置換若しくは置換C1−C4アルキル基であり、・・・ が単結合又は二重結合を表し、n=0であり且つRがHである場合に、R′がメ チル基ではない。 上記定義の通りの式(I)の化合物は、セファロスポリン系抗生物質を調製す るのに使用可能な新たなセファロスポリン系中間体である。 式中のRが水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、第三ブチル基、2, 2,2−トリクロロエチル基、ジフェニルメチル基、4−ニトロベンジル基、4 −メトキシベンジル基、3,4−ジ−メトキシベンジル基、トリメチルシリル基 、トリエチルシリル基である上記定義の通りの式(I)の化合物が好ましい。 グルタル側鎖は、7−ACAアミノ基に非常に適した保護基であり、実際に、 側鎖上には、後続の反応を妨げる可能性のある基、例えば、セファロスポリンC のアミノアジピン鎖のアミノ基は存在しない。このグルタル側鎖そのものは、セ ファロスポリンコアの安定化と3位の官能化を可能にするにすぎない。この代わ りに、7−ACAの場合には、3位の官能化を生じさせるために、アミノ基を保 護する必要があることが一般的である。 これに加えて、グルタル鎖上に妨害基がないので、特定の抗生物質を生産する ためのプロセスの最終段階における上記鎖の化学的切断を著しく促進し、従って 、抗生物質のタイプに応じて、酵素的により簡単な仕方で上記鎖を予想通りに除 去することが可能である。 本発明の別の目的は、式中のRとYが上記定義の通りである上記定義の通りの 式(I)の化合物を得るためのプロセスであり、このプロセスは、 対応するデスアセチルグルタリル7−アミノセファロスポラン酸を得るために 、セファロスポリンCの酸化的脱アミノ化の酵素反応から得られるように、グル タリル7−ACA又は対応 するスルホキシドの酵素的加水分解を水溶液中で行い、その後で、式中でA=C H2X(但し、XはOHである)である上記定義の通りの式(I)の、対応する 3−セフェムジエステル若しくはジエステル−スルホキシドを得るために、抽出 エステル化と、随意に、得られたジエステルの酸化を行うこと、又は、 式中でA=CH2X(但し、XがOR′であり且つR′がCOCH3である)で ある上記定義の通りの式(I)の、対応する3−セフェムジエステル若しくはジ エステル−スルホキシドを得るために、グルタリル7−ACA若しくは対応する スルホキシドを直接的にエステル化すること を含む。更に、上記プロセスは、必要に応じて、無水環境中で行うハロゲン化に よって、式中でA=−CH2X(但し、XがF、Cl、Br、又は、Iである) である式(I)の化合物に3−ヒドロキシメチルセフェム誘導体を変換すること 、又は、エーテル化によって、式中でA=−CH2X(但し、Xが−OR′であ り且つR′がC1−C4アルキルである)である上記定義の通りの式(I)の化合 物に3−ヒドロキシメチルセフェム誘導体を変換することも含む。必要に応じて 、得られたハロメチル誘導体とアセトキシメチル誘導体をそれぞれ、還元 的に脱ハロゲン化と脱アシルとによって、対応する3−エキソメチレンセファム 誘導体に変換することも可能であり、又は、こうして得た式(I)の化合物を、 式中のAがOHであり且つnが0若しくは1である式(I)の対応する3−ヒド ロキシ−3−セフェム誘導体に、オゾン分解によって変換することも可能である 。 次に示す反応概要は、一般式(I)の化合物を得るためのプロセスの幾つかの 好ましい実施様態を示している。(DPM=ジフェニルメチル)。 必要に応じて、好ましい実施様態である次の反応概要に示すように、グルタリ ル7−ACAの上記ジエステルを直接還元して3−エキソメチレンセファムに変 換することも可能である。 上記化合物Aの水溶液に対して、室温において、pH7からpH8までの範囲 内に維持しながら、アセチルエステラーゼ酵素の存在下で、酵素的加水分解反応 を行う。この反応を完了させるのに必要な時間は80分から2時間の範囲内であ る。 水中に全く混和しないか又は僅かしか混和しない有機溶媒の中に溶解したジフ ェニルジアゾメタンを使用し、この混合物のpHを2.5から5までの範囲内に 維持しながら、−10℃から25℃までの範囲内の温度で、先行段階から得たデ スアセチルグルタリル7−ACA酸(B)の水溶液に対して直接的に抽出エステ ル化反応を行う。 (例えばベンゾフェノンヒドラゾンの酸化によって得られる)ジフェニルジア ゾメタンに加えて、4−ニトロベンジルクロリド、4−メトキシベンジルクロリ ド、4−ニトロベンジルブロミド、4−メトキシベンジルブロミド等を、エステ ル化剤として使用することが可能である。 使用可能な有機溶媒は、酢酸エチル、酢酸メチル、トルエン、塩化メチレン、 メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、ジメチルカルボナートである。 この反応を完了させるために必要な時間は4時間から12時間までの範囲内であ る。 低温において、ハロゲン化剤の存在下で、デスアセチルグルタリルジエステル (C)のハロゲン化を行う。適切なハロゲン化剤は、例えば三塩化リン、五塩化 リン、三臭化リン、塩化チオニルのようなハロゲン化リンであることが可能であ る。適切な溶媒は、ジメチルカルボナート、塩化メチレン、クロロホルムである ことが可能である。 温度は−40℃から0℃までの範囲内であり、好ましくは−30℃である。反 応を完了させるのに必要な時間は30分間から2時間までの範囲内である。 ハロメチルグルタリルジエステル(D)とアセトキシメチルグルタリルジエス テル(G及びH)の各々の還元的脱ハロゲン化及び脱アシル化を、−50℃から 0℃までの範囲内の温度において、不活性溶媒中で、プロトン供給源と遊離塩基 錯化剤の存在下で、使用前に活性化した亜鉛を使用して行うことが一般的である 。 例えば3%塩化水素のような酸で処理することによって活性化し、その後で水 又は有機溶媒(好ましくは、還元に使用する溶媒)で洗浄した亜鉛粉末が、還元 剤金属として好ましい。 使用する溶媒はN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ メチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドである。 例えば塩化アンモニウムや臭化アンモニウムのような無機酸のアンモニウム塩 をプロトン供給源として使用する。 反応混合物中のアンモニアの存在が、3−エキソメチレンセファムが3−メチ ルセフェムへ異性化を引き起こす。従って、遊離塩基錯化剤を上記反応混合物に 加えることが適切である。多くの場合に使用される錯化剤は、塩化亜鉛、臭化亜 鉛、三塩化鉄(II)である。 好ましい温度範囲は、−50℃から−30℃までである。反応完了に要する時 間は3時間から6時間である。 −80℃から0℃までの範囲内の温度で、不活性溶媒中にグルタリル3−エキ ソメチレンセファムジエステル(E)又はその対応するジエステルスルホキシド (N)を含む溶液の中にオゾンを通気することによって、オゾン分解反応を生じ させる。 適切な溶媒は、グルタリルエキソメチレンセファムジエステルがその中に溶解 可能な溶媒である。 使用する溶媒は、メタノール、エタノール、酢酸メチル、酢酸エチル、塩化メ チレン、クロロホルム、及び、これらの混合 物である。 好ましい温度範囲は、−80℃から−50℃までである。エキソメチレン誘導 体の二重結合はオゾンと急速に反応し、その場でオゾニド中間体を形成する。オ ゾニド形成の完了時に、窒素又は酸素を反応混合物中を通過させることによって 、過剰なオゾンを取り除く。例えば亜硫酸水素ナトリウム、二酸化硫黄、亜リン 酸トリメチル、亜リン酸トリエチルから成るグループから選択可能な還元剤を使 用することによって、オゾニドを分解し、グルタリル3−ヒドロキシ−3−セフ ェムジエステル(F)と対応するジエステルスルホキシド(L)を得る。−80 ℃から0℃までの範囲内の温度において、過剰量の還元剤を反応混合物に加える 。検査用のヨウ化カリウム可溶性デンプンに対する負の反応が得られるまで、こ の懸濁液を攪拌状態に維持する。 グルタリル7−ACAの水溶液を、セファロスポリンCの酸化的脱アミノ酵素 反応から得たままの状態で、本発明の主題であるグルタリルセファロスポリンを 得るために直接使用することに留意されたい。 実際には、上記分子に対して及ぼされなければならない第1 の変化が水性環境内で行われるので、本発明の目的である化合物を得るためには 、グルタリル7−ACAの単離は必ずしも必要ではない。 これに加えて、抽出エステル化によって得られるグルタリルジエステルの有機 溶液を、後続の反応にそのまま使用することが可能であり、又は、この溶液を蒸 発させることによって、他の反応のために使用することが可能であり且つ様々な 溶媒中で使用可能であるグルタリルジエステルを得ることが可能である。 更に、グルタリル7−ACA及びデスアセチルグルタリル7−ACAとは異な って、一般式(I)のグルタリルジエステルが、セファロスポリン系抗生物質の 合成に一般的に使用する有機溶媒(例えば、塩化メチレン、酢酸エチル、アセト ン等)中に溶解可能であることが確認されている。 特に無水環境内での反応を行わなければならない場合に、この特性は、合成の 観点から極めて重要である。 本発明のプロセスを行うことによって得られる式(I)のハロ誘導体は、例え ば最新世代のセファロスポリン抗生物質のような様々なセファロスポリン抗生物 質を得るために特に有用である。こうした最新世代のセファロスポリン系抗生物 質は、例 えば、Wittig反応によって得られる3−アルケニルセファロスポリン、ヘ テロ環式塩基を使用して第四級化することによって得られる3′−アンモニウム メチルセファロスポリン、又は、還元的脱ハロゲン化によって得られるA=CH2 である式(I)の化合物である3−エキソメチレンセファム誘導体(Cefa clorのための中間体、3−ノルセファロスポリン等)である。 式(I)のエキソメチレン誘導体からオゾン分解によって得られる3−ヒドロ キシ誘導体を、引き続いて塩素化することによってCefaclorのコアにし 、又は、ヒドロキシ基を取り除くことによって3−ノルセファロスポリン(Ce ftibuten、Ceftizoxime等)のコアにする。 本発明の更に別の主題は、A=Clである上記定義の通りの式(I)の3−セ フェム誘導体を得るためのプロセスであり、このプロセスは、非プロトン性極性 溶媒の存在下で、A=OHである上記定義の通りの式(I)のグルタリル3−ヒ ドロキシ−セフェムジエステルを塩素化することと、この結果として得たグルタ リル3−クロロ−3−セフェムジエステルの2つのカルボキシ基を、室温から5 0℃までの範囲内の温度で Lewis酸の存在下で加水分解することと、こうして得たグルタリル3−クロ ロ−3−セフェム−4−カルボン酸を脱アシル化することとを含む。 上記グルタリル3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸の脱アシル化は、 化学的方法と酵素的方法の両方で行うことが可能であり、この脱アシルの結果と して、対応する7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸が 得られ、更に、Cefaclorを得るために、このカルボン酸を適切に官能化 することが可能である。 次の反応概要は、上記の本発明のプロセスの好ましい実施様態を示す。 グルタリル3−ヒドロキシ−3−セフェムジエステル(F)の塩素化を、室温 において、塩素化剤の存在下でN,N−ジメチル−ホルムアミド中で行う。塩素 化剤の例としては、三塩化リン、五塩化リン、塩化チオニル、塩化オキサリル、 ホスゲン(fosgene)を挙げることができる。 ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、塩化メチレン、ジ メチルアセトアミドのような共存溶媒を使用することが好ましい。この反応の完 了に要する時間は2時間から4時間までの範囲内である。 一般的に、A=OHである上記定義の通りの式(I)のグルタリル3−ヒドロ キシ−3−セフェムジエステルの塩素化を、無水非プロトン性溶媒中で、亜リン 酸トリアリール−塩素錯体と塩基との存在下で行うことも可能である。適切な溶 媒は、クロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフランである。 好ましい塩素化剤は亜リン酸トリアリール−塩素錯体である。塩基としては、 ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリンを使用する。−30℃から+3 0℃までの範囲内の温度(好ましくは−15℃)で上記反応を生じさせる。 グルタリル3−クロロ−3−セフェムジエステル(III) の2つのカルボキシ基の脱保護を、30℃から50℃に加熱しながら、Lewi s酸の存在下でアニソール中で行う。適切なLewis酸としては、三塩化アル ミニウム、三フッ化ホウ素、トリフルオロ酢酸がある。フェノールも溶媒として 使用できる。 上記ジエステルの加水分解を、40℃から50℃に加熱しながらギ酸中で行う ことも可能である。反応を完了させるのに要する時間は1時間から3時間である 。 グルタリル3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸(IV)の脱アシル化 を、化学的方法と酵素的方法の両方で行うことが可能である。(イミノクロリド −イミノエーテルを経由する)化学的脱アシル化は、−50℃から−15℃まで の範囲内の温度での、無水不活性溶媒と、アルキルクロロシランと、塩基(発生 する塩化水素のスカベンジャー)と、ハロゲン化リンと、アルコールとの使用を 含む。 溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素を使用する。使用す るアルキルクロロシランは、ジメチルクロロシラン、トリメチルクロロシラン、 トリエチルクロロシランである。塩基としては、ジメチルアミド、トリエチルア ミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリンを使用する。適切なハロゲ ン化物は、例えば、三塩化リン、五塩化リンである。 アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、 イソブタノールを使用する。反応を完了させるのに要する時間は、2時間から4 時間までの範囲内である。酵素的脱アシル化を、室温において、pHを7.5か ら9.0までの範囲内に維持しながら、アシラーゼ酵素(例えばグルタリル7− ACAアシラーゼ)の存在下で、化合物IVの水溶液に対して行う。反応を完了 させるのに要する時間は、30分から2時間までの範囲内である。 本発明の別の主題は、A=Clである上記定義の通りの式(I)の3−セフェ ム誘導体を得るためのプロセスであり、このプロセスは、スルホキシドの還元と 、非プロトン性溶媒の存在下で、A=OHで且つn=1である上記定義の通りの 式(I)の3−セフェム誘導体の塩素化とを単一の段階において行い、対応する 3−クロロ誘導体を得ることを含む。公知の方法(US 3925372)によ って、特に、対応する7−β−アミノ−3−クロロ−セフェムエステルをそのハ ロ水和物として得るためと、7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4− カルボン酸を得るための7位及び4位における脱保護を連 続的に行うことによって、こうして得た3−クロロ誘導体を重要な抗生物質の生 産のために使用することが可能である。 次の反応概略は、上記のプロセスの好ましい実施様態を示す。 必要に応じて、3位におけるハロゲン化と同時に7位における脱保護を行いな がら脱保護を行い、こうして対応する7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェ ムエステルハロ水和物を得、引き続いて4位において脱保護することによって対 応する7−β−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸を得ることも可能で ある。 次の反応概略は、上記のプロセスの幾つかの好ましい実施様態を示す。 n=1である式(I)の3−ヒドロキシ−3−セフェム誘導体の塩素化/還元 を、室温において、塩素化剤/還元剤の存在下でN,N−ジメチルホルムアミド 中で行う。 好ましい塩素化剤/還元剤は、三塩化リンである。 ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、塩化メチレン、ジ メチルアセトアミドのような共存溶媒を使用することが可能である。この反応を 完了させるのに要する時間は2時間から4時間までの範囲内である。 n=1である式(I)の3−ヒドロキシ−3−セフェムの塩素化/還元を、亜 リン酸トリアリール−塩素錯体と塩基との存在下で、非プロトン性無水溶媒中で 行うこともできる。適切な溶媒は、クロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロ フランである。好ましい塩素化剤は亜リン酸トリフェニル−塩素錯体である。塩 基としては、ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリンを使用する。−3 0℃から+30℃までの範囲内の温度(好ましくは−15℃)で反応を生じさせ る。反応の完了には0.5時間から2時間を要する。 本発明の更に別の主題は、A=OHで且つn=0である上記定義の通りの式( I)の3−ヒドロキシ−3−セファムを得るためのプロセスであり、このプロセ スは、上記定義の通りの式(F)のグルタリル3−ヒドロキシ−3−セフェムジ エステルを還元することと、必要に応じて、A=Hで且つn=0である上記定義 の通りの式(I)の対応する3−セフェムを得るために、上記還元の結果として 得られる3−ヒドロキシ−3−セファム誘導体を脱水することとを含む。 次の反応概略は、上記プロセスの好ましい実施様態を示す。 下記の実施例は、単に本発明を例示することを目的とするものであって、本発 明を限定するものでは全くない。1H−NMRスペクトルを、300MHz B ruckerスペクトロメーターで記録した。 1H−NMRスペクトルの記述に使用する略語は、s=一重線、d=二重線、 dd=二重二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、brs=広幅一重線 である。化学シフトをppmで表す。 質量分析スペクトルをVARIAN MAT 311 Aスペクトロメーター で記録した。オゾン発生器はFisher OZON 502だった。全ての合 成段階を、Brownlee RP18カラム備えたShimadzu HPL CLC−10ADと、Shimadzu SPD−6A検出器と、Shimad zu C−R4A積分器とを使用して、HPLCクロマトグラフ分析によって動 的に追跡した。実施例1 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボキシラート(III)の調製 三塩化リン6.73g(0.048mol)を、N,N−ジメチルホルムアミ ド110ml中に化合物(F)13.25g(0.02mol)を含む冷却した 溶液(水/氷浴)に、温度を5℃未満に維持しながらゆっくりと加えた。 生成物(F)の変換をHPLCによって確認した。反応混合物を室温で4時間 に亙って攪拌状態に保ち、その後で、温度を10℃未満に維持しながら5%塩化 水素水溶液(75ml)中に注入した。 酢酸エチル(2×100ml)で懸濁液を抽出し、収集した有機抽出物を5% 塩化水素水溶液(50ml)で洗浄し、更にpH6.5の緩衝液(100ml) で洗浄した。有機相を脱水し(Na2SO4)、減圧下で溶媒を蒸発させ乾燥させ た。 メタノールを使用した結晶化によって油性残渣から回収した標題生成物は、H PLC純度95%の淡黄色の結晶性粉末(8.60g 、0.12mol)だった 。HPLCタイトルに基づいて計算したモル収率は、回収した生成物に関して6 0%だった。 1H−NMR(CDCl3,300MHz) 1.97(m,2H,−CH2−);2.24(t,2H,−CH2−);2. 48(t,2H,−CH2−);3.41−3.71(ABq,2H,J=17 .0Hz,C2);4.98(d,1H,J=5.0Hz,C6);5.81( dd,1H,J=5.0−9.0Hz,C7);6.45(d, 1H,J=9.0Hz,NH);6.89−6.99(s,2H,ジフェニルメ チル−CH);7.23−7.45(brs,20H,芳香族) 生成物(III)C383326ClSに関する元素分析: 計算値(%):C,67.00;H,4.88;N,4.11;Cl,5.2 0;S,4.70 実測値(%):C,66.66;H,5.07;N,4.08;Cl,4.8 0;S,4.66 質量スペクトル(「電界脱離」法)は680において分子ピークを示し、これ はC383326ClSの計算上の分子量に一致した。実施例2 7−β−(4−カルボキシブタンアミド)−3−クロロ−3−セフェム−4−カ ルボン酸(IV)の調製 2時間に亙って30−35℃未満に温度を維持しながら、アニソール200m l中に生成物(III)14.34g(0.2mol、HPLC純度95%)を 含む溶液を、アニソール80ml中に無水三塩化アルミニウム6.49g(0. 047mol)を含む溶液に加えた。生成物(III) の変換をHPLCによって確認した。反応混合物を−10℃に冷却した後に、温 度を15℃未満に維持しながら、冷却した2%HCl水溶液(100ml)中に 注入した。水性酸相を塩化ナトリウムで飽和させ、酢酸エチルで抽出した(3× 100ml)。溶媒を蒸発させることによって、収集した有機抽出物を濃縮し、 生成物(IV)を結晶させた。 標題化合物は、95%を越えるHPLC純度の淡黄色の微晶質固体(5.50 g、0.015mol)だった。HPLCタイトルに基づいて計算したモル収率 は、回収した生成物に関して75%だった。 1H−NMR(DMSO,300MHz) 1.72(m,2H,−CH2−);2.22(m、4H,−CH2−);3. 69−3.98(ABq,2H,J=18.0Hz,C2);5.18(d,1 H,J=4.6Hz,C6);5.67(dd,1H,J=4.6−8.0Hz ,C7);8.95(d,1H,J=8.0Hz,NH) C1213ClN26Sに関する元素分析: 計算値(%):C,41.33;H,3.76;Cl,10.16;N,8. 03 実測値(%):C,41.80;H,3.89;Cl,9.80;N,7.7 9 質量スペクトル(FAB質量スペクトル)は、m/z349においてプロトン 化分子イオンを示し、これは、C1213ClN26Sの計算上の分子量に一致し た。実施例3 7−β−(4−カルボキシブタンアミド)−3−クロロ−3−セフェム−4−カ ルボン酸(IV)の調製 99%ギ酸70ml中に生成物(III)14.34g(0.02mol、H PLC純度95%)を含む溶液を30分間に亙って45℃に加熱した。同じ温度 で蒸発させることによって過剰な酸を取り除いた。その後で、酢酸エチルからの 結晶化によって油性の残渣から生成物(IV)を回収した。 この生成物は、95%を越えるHPLC純度の淡黄色の微晶質固体(5.58 g、0.016mol)だった。HPLCタイトルに基づいて計算したモル収率 は、回収した生成物に関して80%だった。 1H−NMR(DMSO,300MHz) 1.72(m,2H,−CH2−);2.22(m)4H, −CH2−);3.69−3.98(ABq,2H,J=18.0Hz,C2) ;5.18(d,1H,J=4.6Hz,C6);5.67(dd,1H,J= 4.6−8.0Hz,C7);8.95(d,1H,J=8.0Hz,NH)実施例4 7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸(V)の調製(化 学的方法) 0℃に冷却した無水塩化メチレン60ml中に生成物(IV)7.34g(0 .02mol、HPLC純度95%)を含む懸濁液に、30℃未満に温度を維持 しながら、N,N−ジメチルアニリン9.10g とトリメチルクロロシラン5. 43gとを加えた。−5℃に冷却したこの溶液に五塩化リン5.20g(0.0 25mol)を加えた。−40℃で2時間に亙って反応混合物を攪拌状態に維持 した後に、−20℃未満の温度に保ちながらイソブタノール16mlを非常にゆ っくりと加えた。1時間に亙って0℃未満の温度に保つと同時に濃アンモニアで pH7に維持した後に、水30mlを加えた。有機相を取り除き、pHを低下さ せるために濃HClを使用して等電点(pH3.9−4.0)で沈殿を生じさせ ることによって、生成物を 水性相から回収した。沈殿した固体を濾過し、メタノールで洗浄し、脱水した。 こうして得た微晶質固体が標題生成物であることを確認した。HPLCタイト ルに基づいて計算したモル収率は、回収した生成物に関して85%だった。こう した得た生成物のNMRスペクトルのデータは、文献で公知のデータと一致した 。実施例5 7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸(V)の調製(酵 素的方法) 生成物(IV)15.0g(0.043mol)を含むKH2PO4の25mM 水溶液1リットルを、2%NH4OHでpH8に調整した。この溶液を恒温に保 った。 この溶液を25℃に保ち、樹脂上に固定化したグルタリル7−ACAアシラー ゼ酵素10gを加えた。この混合物を、2%NH4OHを加えることによってp H8に維持しながら、1時間に亙って攪拌状態に保った。酵素を濾過し、pHを 低下させるために濃HClを使用して等電点(pH3.9−4.0)で沈殿を生 じさせることによって、生成物を水性相から回収した。沈殿した固体を濾過し、 メタノールで洗浄し、脱水した。 微晶質固体が標題生成物であることを確認した。HPLCタイトルに基づいて 計算したモル収率は、回収した生成物に関して90%だった。こうした得た生成 物のNMRスペクトルのデータは、文献で公知のデータと一致した。実施例6 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−ヒドロキシ−セファム−4−カルボキシラート(IX)の調製 生成物(F)13.6g(0.02mol)と、氷酢酸8.2mlと、メタノ ール50mlと、トルエン150mlとを含む溶液を、−55℃に冷却し、水素 化ホウ素ナトリウム 1.85g(0.048mol)を加え、この添加の完了 直後に温度を−30℃に上昇させた。低温の反応混合物をNaHCO3飽和溶液 145ml中に注入し、温度を15℃未満に維持した。溶媒を蒸発させることに よって有機相を濃縮し、生成物(IX)を結晶化させた。 標題生成物は、90%を越えるHPLC純度を有する白色の微晶質固体だった (8.86g、0.012mol)。HPLCタイトルに基づいて計算したモル 収率は、回収した生成物に 関して60%だった。 1H−NMR(DMSO,300MHz) 1.96(m,2H,−CH2−);2.23(t,2H,−CH2−);2. 48(t,2H,−CH2−);2.61−2.98(ABXのAB,2H,J AB=13.8Hz,JBX=10.0Hz,JAX=3.5Hz,C2);3 .32(d,1H,J=7.8Hz,OH);4.08(m,1H,J=10. 0−7.8−6.0Hz,C3);4.48(d,1H,J=6.0Hz,C2 );5.07(d,1H,J=4.0Hz,C6);5.53(dd,1H,J =9.0−4.0Hz,C7);6.51(d,1H,J=9.0Hz,NH) ;6.87−6.92(s,2H,ジフェニルメチル−CH);7.23−7. 40(brs,20H,芳香族)実施例7 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−アセトキシメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート(G)の 調製 この実施例で説明する手順は、7−β−[(カルボキシブタンアミド]−3− アセトキシメチル−3−セフェム−4−カル ボン酸を抽出エステル化することと、対応する標題ジフェニルメチルエステルを 単離することから成る。ジフェニルジアゾメタンの酢酸エチル溶液29.0gを 、7−β−(4−カルボキシブタンアミド)−3−アセトキシメチル−3−セフ ェム−4−カルボン酸23g(0.058mol)を含むKH2PO4の25mM 水溶液1リットルに加えた。この二相性混合物を、10℃に保ちながら攪拌状態 に維持した。pH=3.5になるまで18%HClを滴状に加え、1.5時間に 亙ってpH3.5に維持し、その後でpH=2.5に低下させ、30分間に亙っ て攪拌状態に維持した。合成完了時に各相を分離させ、有機相を500mlのH2 Oで処理し、Na2CO3でpH=7.5にした。 NaCl飽和溶液500mlで2回に亙って有機相を洗浄することによって相 を分離させた。有機相をNa2SO4を使用して脱水し、30℃で真空(40トル )下で溶媒を取り除いた。室温で1時間に亙って攪拌しながら、イソプロパノー ル300mlを使用して油性生成物を収集した。生成物を濾過によって回収し、 1,1−ジエトキシメタン250mlでこの生成物を処理し且つ25℃で30分 間に亙って攪拌状態に保つことによ って、この生成物を更に精製した。 標題生成物であることを確認した白色の固体(HPLC純度94%)26.2 gを得た。 1H−NMR(CDCl3,200MHz) 2.02ppm(s,3H,CH3CO);1.90−2.10(m,2H, −CH2−);2.26ppm(t,2H,−CH2−);2.52ppm(t, 2H,−CH2−);3.33,3.55(ABq,2H,J=18.6Hz, C−2);4.79−5.04ppm(ABq,2H,J=13.6Hz,CH2 −OCOCH3);4.79ppm(d,1H,J=5Hz,C−6);5.8 5ppm(dd,1H,J=5.0−8.8Hz,C−7);6.09ppm( d,1H,J=8.8Hz,−NH);6.90ppm(s,1H,−ジフェニ ルメチル−CH);6.96ppm(s,1H,ジフェニルメチル−CH);7 .31−7.46ppm(m,20H 芳香族)実施例8 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−アセトキシメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート−1−オ キシド(H)の調製 生成物(G)25g(0.031mol)を、18℃から20℃の温度に維持 しながら無水CH2Cl2300ml中に溶解した。フラスコ内で溶液を攪拌状態 に維持しながら5分間に亙って過酢酸の32%溶液7.1mlを滴状に加えた。 15分後に化合物(G)の消滅をHPLCで確認した。真空(80トル)下で溶 媒を取り除き、酢酸エチル300mlを使用して粗残渣を収集した。 その結果として得た溶液を8%NaHCO3溶液300mlで2回に亙って洗 浄した。相を分離させた。水性相からAcOEt200mlで逆抽出を行った。 相を分離させた。有機相を組み合わせ、NaCl飽和溶液400mlで2回洗浄 した。有機相を250mlに濃縮し、0℃のままにした。8時間後に生成物を濾 過し、真空下で4時間に亙って30℃で脱水した。 HPLC純度96%の標題生成物21.1gを収集した。 1H−NMR(CDCl3,200MHz) 2.03ppm(s,3H,CH3CO);1.97−2.08ppm(m, 2H,−CH2−);2.31ppm(t,2H,−CH2−);2.52(t, 2H,−CH2−);3.20−3.80(ABq,2H,J=19.0Hz, C−2);4.46ppm(d,1H,J=4.8Hz,C−6);4.74− 5.32ppm(ABq,2H,J=14.5Hz,−CH2−OCOCH3); 6.11ppm(dd,1H,J=4.8Hz,9.9Hz,C−7);6.6 6ppm(d,1H,J=9.9Hz,NH);6.89ppm(s,1H,ジ フェニルメチル−CH);6.96ppm(s,1H,ジフェニルメチル−CH );7.26−7.50ppm(m,20H,芳香族)実施例9 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−メチレン−セファム−4−カルボキシラート−1−オキシド(N) の調製 化合物(H)10g(0.014mol)を無水DMF100ml中に溶解し た。この溶液を、0℃に冷却した無水ジメチルホルムアミド100ml中に18 gの活性化Zn粉末と 30gのNH4Clと20gのZnCl2とを含む懸濁液を入れたフラスコに2分 間に亙って滴状に加えた。0℃で6時間に亙って激しく攪拌し続けた。懸濁液を 濾過し、固体残渣を酢酸エチル200mlを使用してフィルター上で洗浄した。 洗浄に使用した酢酸エチルを濾液と混合し、無機残渣の沈殿を得た。この無機残 渣を濾過し、この結果得た溶液に対して攪拌しながら450mlのH2Oを30 分間に亙って加えた。二相混合物を濾過した後に、相を分離させ、NaClの1 8%溶液250mlで2回に亙って有機相を洗浄した。Na2SO4を使用して脱 水し、溶媒を取り除き、メタノール200ml中で室温で4時間に亙って攪拌し 、更に5℃で3時間に亙って攪拌して、油性粗生成物を結晶化させた。 濾過した生成物を、真空下において、炉内で、30℃で脱水した。標題生成物 であることを確認した白色の固体6gを回収した。HPLC純度=98.1%。 1H−NMR(CDCl3,200MHz) 1.92−2.04(m,2H,−CH2−);2.25ppm(t,2H, −CH2−);2.48ppm(t,2H,−CH2−);3.36−3.62p pm(Abq,2H, C−2);4.80ppm(d,1H,J=4.8Hz,C−6);5.32p pm(s,1H,C=CH2);5.42(s,1H,C=CH2);5.77p pm(s,1H,C−4);5.92ppm(dd,1H,J=4.8Hz−1 0.1Hz,C−7);6.85ppm(d,1H,J=10.1Hz,NH) ;6.83ppm(s,1H,ジフェニルメチル−CH);6.87ppm(s ,1H,ジフェニルメチル−CH);7.22−7.39(m,20H,芳香族 )実施例10 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−ヒドロキシ−3−セフェム−4−カルボキシラート−1−オキシド (L)の調製 −65℃に冷却した酢酸エチル150ml中に生成物(N)13.54g(0 .02mol)を含む溶液中に、オゾンを25分間に亙って吹き込んだ(約1. 3mmol O3/分)。 酸素を5分間に亙って吹き込み、窒素を15分間に亙って吹き込むことによっ て、過剰なオゾン取り除いた。その後で、−50℃未満の温度に維持しながら、 亜リン酸トリエチル7ml(0.04mol)を加えた。この添加の完了時に、 その溶液 は、過酸化物テスト(KI−可溶性デンプン)に対して負の反応を示した。 温度を−25℃まで上昇させた後に、HClの5%水溶液50ml中に反応混 合物を注入し、30分間に亙って15℃から20℃の温度で激しい攪拌状態に維 持した。有機相を、塩化ナトリウムの5%水溶液(2×100ml)で洗浄し、 硫酸ナトリウム上で脱水し、溶媒を蒸発させた後で、残った油をn−ペンタンで 処理して凝固させた。 こうして得た非晶質固体が標題生成物であることを確認した。HPLCタイト ルに基づいて計算したモル収率は、回収した生成物に関して90%だった。 1H−NMR(CDCl3,300MHz) 2.02(t,2H,−CH2−);2.32(t,2H,−CH2−);2. 52(t,2H,−CH2−);3.41÷3.72(ABq,2H,J=19 .0÷1.0Hz,C2);4.52(dd,1H,J=4.0÷1.0Hz, C6);6.03(dd,1H,J=4.0÷10.0Hz,C7);6.66( d,1H,J=10.1Hz,NH);6.89÷6.92(s,2H,ジフェ ニルメチル−CH);7.20÷ 7.40(brs,20H,芳香族);11.70(s、1H,OH)実施例11 ジフェニルメチル7−β−[(ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンアミド ]−3−メチレン−セファム−4−カルボキシラート(E)の調製 無水ジメチルホルムアミド100ml中に生成物(G)10g(0.012m ol)を含む溶液を、0℃に冷却した無水ジメチルホルムアミド100ml中に 15gの活性化Zn粉末と12gのNH4Clと15gのZnCl2とを含む懸濁 液に加えた。4時間に亙って0℃で激しく攪拌した後に、懸濁液を濾過し、その 結果得た固体を酢酸エチル200mlで洗浄し、この酢酸エチルを濾液に加えた 。沈殿した無機固体を取り除くために再び濾過を行い、その結果得た溶液に対し て、室温で30分間に亙って攪拌しながら400mlのH2Oを加えた。 二相性溶液を濾過し、相の分離の後に、NaClの18%溶液200mlを使 用して有機相を2回洗浄し、Na2SO4上で脱水した。溶媒を蒸発させ、その結 果得た油をn−ペンタンから粉末化した。標題生成物と認められる明黄色の固体 6.2 gを得た。HPLC純度=90%実施例12 ジフェニルメチル7−β−[(ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンアミド ]−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボキシラート(III)の調製 三塩化リン9.81g(0.070mol)を、N,N−ジメチルホルムアミ ド110ml中に化合物(L)13.54g(0.02mol)を含む冷却した 溶液(水/氷浴)に、温度を−55℃未満に維持しながらゆっくりと加えた。こ の反応混合物を1時間に亙って−55℃で攪拌状態に維持し、更に4時間に亙っ て室温で攪拌状態に維持した。その後で、温度を10℃未満に維持しながら5% 塩化水素水溶液75ml中にこの反応混合物を注入した。懸濁液を酢酸エチルで 抽出し(2×100ml)、収集した有機抽出物を5%塩化水素水溶液(50m l)で洗浄し、更に、pH6.5の緩衝液(100ml)で洗浄した。有機相を 脱水し(Na2SO4)、減圧下で溶媒を蒸発させて乾燥させた。 メタノールを使用した結晶化によって油性残渣から回収した標題生成物は、H PLC純度が95%の淡黄色の結晶質固体 (6.81g、0.012mol)だった。HPLCタイトルに基づいて計算し たモル収率は、回収した生成物に関して50%だった。 1H−NMR(CDCl3,300MHz) 1.97(m,2H,−CH2−);2.24(t,2H,−CH2−);2. 48(t,2H,−CH2−);3.41−3.71(Abq,2H,J=17 .0Hz,C2);4.98(d,1H,J=5.0Hz,C6);5.81( dd,1H,J=3.0−9.0Hz,C7);6.45(d,1H,J=9. 0Hz,NH);6.89−6.99(s,2H,ジフェニルメチル−CH); 7.23−7.45(bis,20H,芳香族)実施例13 ジフェニルメチル7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボキシ ラートヒドロクロリド(VIII)の調製 ピリジン2.4mlと五塩化リン6.0gとを、−15℃に冷却した塩化メチ レン90ml中に生成物(III)13.62g(0.020mol)を含む溶 液に加えた。反応混合物を−15℃で攪拌状態に置いた後に−30℃に冷却し、 イソブタノール19mlを加えた。 標題生成物を反応混合物から沈殿させ、再び−15℃に戻し、攪拌状態に保っ た。沈殿した固体を濾過し、塩化メチレンで洗浄し、脱水した。こうして得た生 成物は白色の微晶質固体(6.12g、0.014mol)だった。 1H−NM Rデータは、文献に示されている通りの真正の生成物の 1H−NMRデータに一 致した。 HPLCタイトルに基づいて計算したモル収率は、回収した生成物に関して7 0%だった。実施例14 7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボル酸(V)の調製 99%ギ酸20ml中に生成物(VIII)8.75g(0.02mol)を 含む溶液を30分間に亙って54℃に加熱した。同じ54℃の温度で蒸発させる ことによって過剰な酸を取り除き、油性の残渣を水30ml中に分散し、この水 性相を酢酸エチル30ml(2×15ml)で洗浄した。 pHを高めるために濃アンモニアを使用して等電点(pH3.9−4.0)で 沈殿させることによって生成物を回収した。 この沈殿固体を濾過し、メタノールで洗浄し、脱水した。この生成物は、淡黄色 の微晶質固体(3.94g)0.0168mol)だった。 1H−NMRデータ は、文献に示されている通りの真正の生成物の 1H−NMRデータに一致した。実施例15 ジフェニルメチル7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボキシ ラートヒドロクロリド(VIII)の調製 −15℃に冷却した塩化メチレン90ml中に亜リン酸トリフェニル13.1 0ml(0.0685mol)を含む溶液の中に塩素気体を吹き込み、恒久的に 黄色の溶液を得た。 その後で亜リン酸トリフェニル0.4ml(0.0015mol)を加えるこ とによって過剰な塩素を取り除いた。亜リン酸トリフェニル−塩素錯体を約0. 070mol含むこの溶液に、塩化メチレン15ml中に生成物(L)13.5 8g(0.02mol)を含む溶液を加えた。その後で、ピリジン5.5mlの 溶液をゆっくりと加えた。その後で、反応混合物を−15℃で1時間に亙って攪 拌した後に、イソブタノール19mlをゆっくりと加えた。 この添加が完了してから1時間後に反応混合物中にHCl気 体を吹き込み、標題生成物の沈殿物を得た。この沈殿固体を濾過し、塩化メチレ ンで洗浄し、脱水した。 こうして得た生成物は白色の微晶質固体(7.0g、0.016ml)だった 。 1H−NMRデータは、文献に示されている通りの真正の生成物の 1H=NM Rデータに一致した。HPLCタイトルに基づいて計算したモル収率は、回収し た生成物に関して80%だった。実施例16 ジフェニルメチル7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボキシ ラートヒドロクロリド(VIII)の調製 −15℃に冷却した塩化メチレン90ml中に亜リン酸トリフェニル13.1 0ml(0.0485mol)を含む溶液の中に塩素気体を吹き込み、恒久的に 黄色の溶液を得た。 その後で亜リン酸トリフェニル0.4ml(0.0015mol)を加えるこ とによって過剰な塩素を取り除いた。亜リン酸トリフェニル−塩素錯体を約0. 0050mol含むこの溶液に、塩化メチレン15ml中に生成物(F)13. 26g(0.002mol)を含む溶液を加えた。 その後で、塩化メチレン16ml中にピリジン4.0mlを 含む溶液を、上記反応混合物にゆっくりと加えた。その後で、この反応混合物を −15℃で1時間に亙って攪拌した後に、イソブタノール19mlをゆっくりと 加えた。この添加が完了してから1時間後に反応混合物中にHCl気体を吹き込 み、標題生成物の沈殿物を得た。この沈殿固体を濾過し、塩化メチレンで洗浄し 、脱水した。 こうして得た生成物は白色の微晶質固体(7.4g、0.017ml)だった 。 1H−NMRデータは、文献に示されている通りの真正の生成物の 1H−NM Rデータに一致した。HPLCタイトルに基づいて計算したモル収率は、回収し た生成物に関して85%だった。実施例17 7−β−(4−カルボキシブタンアミド)−3−ヒドロキシメチル−3−セフェ ム−4−カルボン酸(B)の調製 7−β−(4−カルボキシブタンアミド)−3−アセトキシメチル−3−セフ ェム−4−カルボン酸(A)25g(0.065mol)を含むKH2PO4の2 5mM水溶液1リットルをKOHでpH=7.5にした。 この溶液を20℃の温度に保ち、樹脂上に支持したアセチル エステラーゼ酵素75gを加えた。 この混合物を、45分間に亙って、7%NH4OH溶液を加えることによって pH=7に維持しながら攪拌した。 上記酵素を濾過し、12%HClを使用して溶液をpH=6.5にした。 化合物(B)を21.7g含む溶液を得た。 HPLCで計算した溶液の収率は97%だった。 この溶液を、標題生成物を単離せずに、後続の段階で使用した。実施例18 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−ヒドロキシメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート(C)の 調製 この実施例で説明する手順は、7−β−(4−カルボキシブタンアミド)−3 −ヒドロキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸(B)の抽出エステル化と 、対応する標題ジフェニルメチルエステルの単離とを含む。酢酸エチル溶液中の ジフェニルジアゾメタン36.9gを、化合物(B)を21.7g(0.063 mol)含む溶液に加えた。 二相混合物を10℃に保ちながら攪拌した。 pH=2−2.51になるまで18%HClを滴状にゆっくりと加え、pHを 一定不変に維持しながら4時間に亙って添加を続けた。 合成の完了時に、相を分離させ、有機相をH2O500mlで処理し、Na2C O3を使用してpH=6.5にした。相を、NaCl飽和溶液で有機相を2回洗 浄し分離した。有機相をNa2SO4で脱水し、溶媒を20℃で真空(40トル) 下で取り除いた。 油性の粗生成物を1:9酢酸エチル/n−ペンタン混合物で処理することによ って精製した。 標題生成物であることを確認した白色の固体25.7gを得た。HPLC純度 は90%だった。 1H−NMR(CDCl3,200MHz) 2.00(m,2H,−CH2−);2.25(t,2H,−CH2−);2. 5(t,2H,−CH2−);3.55(s,2H,C−2);3.95÷4. 4(ABq,2H,J=12.8Hz,CH2−OH);4.9(d,1H,J =4.8Hz,C−6);5.9(dd,1H,J=4.8÷ 8.8Hz,C−7);6.2(d,1H,J=8.8Hz,NH);6.9( s,1H,ジフェニルメチル−CH);6.94(s,1H,ジフェニルメチル −CH);7.2÷7.4(brs,20H,芳香族)実施例19 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−クロロメチル−3−セフェム−4−カルボキシラート(D)の調製 上記実施例で得た化合物(C)10g(0.015mol)を70mlの無水 CH2Cl2中に溶解し、温度を−30℃に低下させた。PCl5 3.9g(0. 02mol)をフラスコに入れた。30分後にHPLCによって化合物(C)の 消滅を確認した。トリエチルアミン2.6ml(0.02mol)を滴状に加え 、30分間に亙って攪拌した。反応を77mlのH2Oで消止した。 相を分離させ、NaCl飽和溶液で有機相を2回洗浄した。 Na2SO4上で脱水した後に溶媒を真空下で取り除いた。粗生成物をシクロヘ キサンを用いて精製した。標題生成物9.2gを回収した。 モル収率は、HPLCタイトルに基づいて94%だった。 1H−NMR(CDCl3,200MHz) 2.00(m,2H,−CH2−);2.25(t,2H,−CH2−);2. 5(t,2H,−CH2−);3.42÷3.52(ABq,2H,J=18. 7Hz,C−2);4.4(s,2H,CH2−Cl);5.00(d,1H, J=4.8Hz,C−6);5.85(dd,1H,J=4.8÷8.9Hz, C−7);6.2(d,1H,J=8.9Hz,NH);6.9(s,1H,ジ フェニルメチル−CH);7.00(s,1H,ジフェニルメチル−CH);7 .2−7.5(brs,20H,芳香族)実施例20 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−メチレン−セファム−4−カルボキシラート(E)の調製 無水 80ml中に上記実施例で得た化合物(D)6.94g(0.01mo l)を含む溶液を、−45℃に冷却した無水ジメチルホルムアミド80ml中に 12.5gの活性化亜鉛と10gのNH4Clと7gのZnCl2とを含む懸濁液 に加え た。 −40℃で3時間に亙って激しく攪拌した後に、懸濁液を濾過し、酢酸エチル 100mlで固体を洗浄し、この酢酸エチルを濾液に加えた。 こうして得た溶液の中に18%NaCl水溶液200mlを加え、室温で30 分間に亙って攪拌した。その後で18%NaCl水溶液100mlで有機相を2 回洗浄し、Na2SO4で脱水し、溶媒を蒸発させ、その結果得た油をCH2Cl2 /n−ペンタンから結晶化させた。 標題生成物であることを確認した淡黄色の固体4.6gを得た。HPLC純度 =90%。 1H−NMR(CDCl3,200MHz) 1.98(m,2H,−CH2−);2.23(t,2H,−CH2−);2. 5(t,2H,−CH2−);3.09÷3.50(ABq,2H,J=13, 9Hz,C−2);5.21÷5.24(s,2H,C,=CH2);5.32 (s,1H,C−4);5.35(d,1H,J=4.3Hz,C−6);5. 64(dd,1H,J=4.3÷9.2Hz,C−7);6.10(d,1H, J=9.2Hz,NH); 6.86÷6.88(s,2H,ジフェニルメチル−CH);7.23÷7.3 7(brs,20H,芳香族)実施例21 ジフェニルメチル7−β−[(4−ジフェニルメトキシカルボニル)−ブタンア ミド]−3−ヒドロキシ−3−セフェム−4−カルボキシラート(F)の調製 −75℃に冷却したCH2Cl2 160mlとCH3OH40mlとの中に上記 実施例で得た生成物(E)6.60g(0.01mol)を含む溶液中に、オゾ ンを20分間に亙って吹き込んだ(0.75mmol O3/分)。この時に、 反応混合物が淡青色を示した。O2を5分間に亙って吹き込むこととN2を15分 間に亙って吹き込むこととによって、過剰なオゾンを取り除いた。 メタ重亜硫酸ナトリウム19gを加え、この混合物を−75℃で30分間に渡 って攪拌し、更に0℃で約1時間に亙って攪拌した。その後で、この懸濁液は、 過酸化物テスト(KI−可溶性デンプン)に対して負の反応を示した。 液相をデカントし、水で洗浄した。 有機相をNa2SO4で脱水して溶媒を蒸発させた後に、表 題生成物であることを確認した非晶質固体を得た。純度(HPLC)=80%。 1H−NMR(CDCl3,200MHz) 2.00(m,2H,−CH2−);2.28(t,2H,−CH2−);2. 52(t,2H,−CH2−);3.27÷3.48(ABq,2H,J=13 .9Hz,C−2);5.01(d,1H,J=4.5Hz,C−6);5.7 1(dd,1H,J=4.5÷8.5Hz,C−7);6.26(d,1H,J =8.5Hz,NH);6.87÷6.89(s,2H,ジフェニルメチル−C H);7.23÷7.37(brs,20H,芳香族)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),CN,JP,KR,US (72)発明者 ポジー,ジヨバンニ イタリー国、20045・ベサーナ・ブリアン ツア(ミ)、ビア・ベルベデレ・19/アー (72)発明者 シビエロ,エンリコ イタリー国、27100・パビア、ビアレ・ク レモナ・250 (72)発明者 テアラサン,ダニエル・マリオ イタリー国、20049・コンコレツオ(ミ)、 ビア・ドン・ボスコ・1 (72)発明者 ベルナスコーニ,エルマンノ イタリー国、21040・カロンノ・バレシー ノ、ビア・クアシモード・7 (72)発明者 サルート,フランシスコ スペイン国、28223・マドリツド、ポズエ ロ、セ・アベレーゴ・エネ.33―2▲上0 ▼・セ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 次の一般式(I)を有する化合物であって、 前式中でRが、 − 水素原子、 − 非置換の、又は、少なくともフェニル基で置換した若しくは少なくとも水 素原子で置換した、直鎖又は枝分れC1−C4アルキル基、 − 少なくとも直鎖若しくは枝分れのC1−C4アルキル基若しくはアルコキシ 基又はニトロ基で置換したベンジル基、 − 少なくとも直鎖又は枝分れの非置換又は置換C1−C4アルキル基で置換し たシリル基 から成るグループから選択され、 nが0又は1であり、 Yが次式のラジカルであり、 前式中のAが、H、OH、Cl、CH2、又は、CH2Xであり、XがF、Cl、 Br、I、OH、又は、OR′であり、このR′が、COCH3であるか、又は 、直鎖若しくは枝分れの非置換若しくは置換C1−C4アルキル基であり、・・・ が単結合又は二重結合を表し、n=0であり且つRがHである場合に、R′がメ チル基ではない 前記化合物。 2. 式中のRが水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、第三ブチル基、 2,2,2−トリクロロエチル基、ジフェニルメチル基、4−ニトロベンジル基 、4−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、トリメチルシリル 基又はトリエチルシリル基である請求項1に記載の前記一般式(I)の化合物。 3. 次式の化合物。 4. 次式の化合物。 5. 次式の化合物。 6. 次式の化合物。 7. 次式の化合物。 8. 次式の化合物。 9. 次式の化合物。 10. 次式の化合物。 11. 次式の化合物。 12. 次式の化合物。 13. 次式の化合物。 14. 次式の化合物。 15. 請求項1に記載の式(I)の化合物を得るための方法であって、 対応するデスアセチルグルタリル7−アミノセファロスポラン酸を得るために 、セファロスポリンCの酸化的脱アミノ化の酵素反応から得られるように、グル タリル7−ACA又は対応するスルホキシドの酵素的加水分解を水溶液中で行い 、その後で、式中でA=CH2X(但し、XはOHである)である前記式(I) の、対応する3−セフェムジエステル若しくはジエステル−スルホキシドを得る ために、抽出エステル化を行うこと、又は、 式中でA=CH2X(但し、XがOR′であり且つR′がCOCH3である)で ある前記式(I)の、対応する3−セフェムジエステル若しくはジエステル−ス ルホキシドを得るために、グルタリル7−ACA若しくは対応するスルホキシド を直接エステル化すること を含み、 更に、必要に応じて、無水環境中で行うハロゲン化によって、式中でA=−C H2X(但し、XがF、Cl、Br)又は、Iである)である前記式(I)の化 合物に3−ヒドロキシメチルセフェム誘導体を変換すること、又は、エーテル化 によって、式中でA=−CH2X(但し、Xが−OR′であり且つR′が C1−C4アルキルである)である前記式(I)の化合物に3−ヒドロキシメチル セフェム誘導体を変換することも含み、更に、必要に応じて、得られたハロメチ ル誘導体とアセトキシメチル誘導体をそれぞれ、還元的脱ハロゲン化と脱アシル とによって、対応する3−エキソメチレンセファム誘導体に変換することも可能 であり、又は、こうして得た前記式(I)の化合物を、式中のAがOHであり且 つnが0若しくは1である対応する前記式(I)の3−ヒドロキシ−3−セフェ ム誘導体に、オゾン分解によって変換することも可能である前記方法。 16. ジフェニルジアゾメタンをエステル化剤として使用し、酢酸エチル、酢 酸メチル、トルエン、塩化メチレン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケ トン、ジメチルカルボナートから成るグループから選択する溶媒中で作用させる 請求項15に記載の方法。 17. 三塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、塩化チオニルから成るグループ から選択するハロゲン化剤を使用して、前記ハロゲン化を行う請求項15又は1 6に記載の方法。 18. N,N−ジメチルホルムアミド溶液中のZnCl2とNH4Clの存在下 で、Znを使用する処理によって前記還元 を行う請求項15から17のいずれかに記載の方法。 19. メタノール、塩化メチレン、酢酸エチル、及び、これらの混合物から成 るグループから選択する溶媒の存在下で、−80℃から0℃までの範囲内の温度 で、前記オゾン分解を行う請求項15から18のいずれかに記載の方法。 20. A=Clである請求項1に記載の式(I)の3−セフェム誘導体を得る ための方法であって、非プロトン性極性溶媒の存在下で、A=OHである式(I )のグルタリル3−ヒドロキシセフェムジエステルを塩素化することと、この結 果として得たグルタリル3−クロロ−3−セフェムジエステルの2つのカルボキ シ基を、室温から50℃までの範囲内の温度でLewis酸の存在下で加水分解 することと、こうして得たグルタリル3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン 酸を脱アシル化することとを含む前記方法。 21. 前記グルタリル3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸の脱アシル 化を化学的方法で行う請求項15に記載の方法。 22. 前記グルタリル3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸の脱アシル 化を酵素的方法で行う請求項15に記載の方 法。 23. 対応する7−β−アミノ−3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸 を得るための前記グルタリル3−クロロ−3−セフェム−4−カルボン酸の脱ア シル化と、更に、必要に応じて、セファクロールを得るための官能化とを含む請 求項20から22のいずれかに記載の方法。 24. A=OHで且つn=0である請求項1に記載の式(I)の3−ヒドロキ シ−3−セファムを得るための方法であって、A=OHで且つn=0である式( I)のグルタリル3−ヒドロキシ−3−セフェムジエステルを還元することと、 必要に応じて、A=Hで且つn=0である式(I)の対応する3−セフェムを得 るために、得られた3−ヒドロキシ−3−セファム誘導体を脱水することとを含 む前記方法。 25. セフチブテン(Ceftibuten)とセフチゾクシム(Cefti zoxime)から成るグループから選択するセファロスポリンを得るために、 請求項1に記載の式(I)の前記3−セフェム誘導体を脱アシル化し、脱保護し 、その後で官能化することを含む請求項20に記載の方法。 26. セファロスポリンCの酸化的脱アミノ化の酵素的反応 から得られるようなA=CH2OCOCH3である式(I)のグルタリル7−AC A−3−セフェムジエステルを還元することを含む、n=0である請求項1に記 載の式(I)の3−ヒドロキシ−3−セフェム誘導体を得るための請求項25に 記載の方法。 27. n=0である対応する3−クロロ誘導体を得るために、A=OHであり 且つn=1である式(I)の3−セフェム誘導体を、非プロトン性溶媒の存在下 で、単一の段階で還元して塩素化することを含む、A=Clである請求項1に記 載の式(I)の化合物を得るための方法。 28. まず対応する7−β−アミノ−3−クロロ−セフェムエステルをそのハ ロ水和物として得るために、次いで対応する7−β−アミノ−3−クロロ−3− セフェム−4−カルボン酸を得るために前記3−クロロ誘導体の7位及び4位に おける脱保護を連続して行うことを含む、請求項19に記載の方法。
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