JPH09503922A - 果菜類の萼と柄を切断する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 果菜類の萼と柄を切断する装置は、果物が運搬されるコンベヤーベルト（２）に搭載された装置（１）を備えている。装置（１）はコンベヤーベルトの両側部に組み込まれており、筒状部（４）を備える。この筒状部（４）は、軸受（６）の使用によって別の同軸の外側部材（５）に連結されている。この外側部材（５）は、ばね（７）を介して上部（８）に連結されている。上部（８）は軸方向に変位することができ、これを介して、筒状回転部分（４）が移動する。この筒状回転部分（４）は、その端部ぐるりに歯（９）を備えると共に、内側に傾斜刃（１０）を備えている。歯（９）は果物の萼を除去するためのもの、刃（１０）は柄を除去するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 果菜類の萼と柄を切断する装置 本発明は、果菜類の萼と柄を切断するための装置を提供することを目的として いる。 現在、これらの２つの作業を行う機械は知られていない。 通常、これらの２つの作業は手作業と、特に、柄を果物から引き抜くための非 常に初歩的な道具を用いて行われている。柄を引き抜くのは、冷凍あるいは保存 時にそれを除去しなかったならば、柄が硬くなって木質になり、これによって、 人がその果物をいろいろと使う場合に、果物に傷がつくからである。 これらの作業を手作業とあまり適当ではない道具を用いて行うということは、 その作業が果物に目に見えない穴を作るために、果物の品質を損ねると共に、果 物の内部に柄の一部を残すことになる。 これらの不都合を回避するために、本発明の装置が考え出されたのである。こ の装置は、その独自の構成と機能によって、果菜類の萼と柄を切断するために簡 単かつ確実な方法で使用される。 本発明によれば、この装置は果物の運搬機械に設けられる。 この装置は、ベルト伝動装置によって回転する回転筒状部材を備えている。こ の部材は、外側部材の内部で軸受を介して回転する。 この固定外側部材は、変位可能な別の筒状部材に、ばねを介して連結されてい る。この変位可能な筒状部材は、上記回転筒状部材の端部領域に搭載されると共 に、端部に傾斜（下降）部を有している。そして、この傾斜部からは、周囲に歯 の付けられた回転筒状部材の端部が突出している。この歯部分が果物のへたや葉 のための切断手段を構成する一方、内部の刃が柄を切断あるいは外すのである。 作物の一部および切断された残渣は上記回転筒状部材の内部を落下する。 これらのものはすべて、コンベヤーベルトが有している一種のバケットまたは 樋内に集められ、後に、適当な容器内に排出される。 本発明の装置の構成のみならず特有の使用方法についても一層簡単に理解する ために、続いて実施例について述べる。この実施例は単に説明的なものであって 、いかなる場合にも本発明を限定するものではなく、全てがあるがままに添付の 図面に示されている。これらの図面において、 図１は本発明の装置が使用される果物コンベヤーベルトの斜視図を示し、 図２は図１の断面図を示し、 図３は上記ベルトにおける本装置の配置および上記ベルトが有する溝内の残渣 の回収を示している。 これらの図面を参照して、果物のコンベヤーベルト２に搭載された本発明の装 置１を説明する。 装置１は上記ベルトの固定側部３内にある。 この装置は筒状部４を備え、この筒状部４は、軸受６を介して、外側にある同 軸の他の部分５に連結されている。 上記外側部５は、軸方向に変位可能な上部８に、幾つかのばね７を介して連結 されており、上記上部８の内側を上記筒状部４が通っている。 回転可能な筒状部４は、その先端ぐるりに歯９を有すると共に、傾斜した内側 の刃１０を有している。 上記歯９は果物の萼を取り除く役目をし、刃１０は果物から図示しない柄を取 り除く役目をする。 筒状部４はベルト車１１を備えており、このベルト車１１に、減速モータ１３ の回転を生じさせる伝動ベルト１２が係合している。 果物のへた、葉、および柄が切断されると、それらは導入され、一種のトレイ （盆）１４を通過する。このトレイ１４はフレームを構成しており、これらの残 渣を、コンベヤーベルトに設けられた樋１５へと導く。そして、それは工程端に て適当な容器内に流し込まれる。 複数の上記装置１が一列に配列されており、これらすべてが上記モータから一 様に回転を伝達されるようになっている。 本発明の性質だけでなくその実施の方法についても十分に説明されたので、前 述されかつ添付の図面に示された構成は、その基本原則を変更しないように細部 を修正することは可能であるということは指摘されねばならない。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．果物のコンベヤーベルトの構造物を利用するとともに、 減速モータによって駆動されるベルト伝動装置によって回転する回転筒状部材 を備え、上記回転筒状部材は、端部に複数のばねを備えた同軸の固定部材の内側 で軸受を介して回転し、上記ばねは上記固定部材を、上記回転筒状部材上に変位 可能に取り付けられた対向する別の筒状部材に連結しており、上記回転筒状部材 は、先端に歯を有し、この歯によってイチゴの萼が切られる一方、上記回転筒状 部材の内部に設けられた傾斜刃によって柄が除去され、また、これらの残渣は上 記回転筒状部材の内部を落下して集められて、上記ベルトの内面に形成された溝 に導かれ、適当な容器内に排出されることを特徴とする果菜類の萼と柄を切断す る装置。 ２．請求項１に記載の装置において、 運搬機械の側部に直線状に並んだ一連の装置が配置されており、これらは同一 の伝動装置と同一のモータとによって回転駆動されることを特徴をする装置。