JP2813281B2 - 収穫野菜処理装置 - Google Patents

収穫野菜処理装置

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JP2813281B2
JP2813281B2 JP11338593A JP11338593A JP2813281B2 JP 2813281 B2 JP2813281 B2 JP 2813281B2 JP 11338593 A JP11338593 A JP 11338593A JP 11338593 A JP11338593 A JP 11338593A JP 2813281 B2 JP2813281 B2 JP 2813281B2
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cutting
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啓造 加藤
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャベツ、レタス等の
結球野菜を収穫した後に根茎部等の切断処理をする収穫
野菜処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャベツ等の結球野菜の野菜収穫機とし
て、例えば、「新版 農業機械ハンドブック 株式会社
コロナ社 昭和59年3月30日発行 第863〜86
5頁」に記載のものがある。この野菜収穫機は、収穫部
でキャベツを掘り取りながらベルトコンベヤで搬送し、
その搬送途中にある回転刃で根茎部を切断し、その後に
外葉除去ロールに送って外葉を除去するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、根茎部を挟持しながら切断しているが、その切断位
置は外葉の下側又は外葉の基部とオーバラップした位置
であり、しかも、結球部は揺れ動き自由な状態であり、
そのため切断しても結球部側には根茎部が長く残り、切
断時にキャベツの姿勢が決まらないばかりか、回転刃の
切断抵抗によって動かされることがあるため、残る根茎
部の長さは不揃いになり、ほとんどのキャベツは根茎部
を再度切断して調整する必要がある。
【0004】本発明は、外葉をめくって押さえ込み、そ
の外葉の上側で結球部を受け台で受けながら結球部を上
側から押さえた状態で根茎部を切断することにより、結
球部の正常な姿勢を確保したまま根茎部を外葉の上側の
適正位置で切断できるようにした収穫野菜処理装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための具体的手段は、結球部2a、根茎部2b及び外
葉2cを有する野菜2の根茎部2bを切断する収穫野菜
処理装置において、野菜2を水平搬送する搬送スクリュ
ー13と、この搬送スクリュー13上の野菜2を外葉2
cをめくった状態で外葉2cの上側で結球部2aを受持
しかつ根茎部2bを挿通する切欠部52を有する受け台
51と、外葉2cの上側でかつ受け台51の下側で根茎
部2bを切断する回転刃53と、前記受け台51上の結
球部2aを上から押さえながら搬送スクリュー13と同
期して搬送する結球部押動機構Dとを有することであ
る。
【0006】
【作用】収穫した野菜2を搬送スクリュー13で搬送し
ながら、その外葉2cを人為的に、又は外葉めくり機構
Cで下方へ押し下げるようにしてめくり、受け台51の
下側に外葉2cを案内しながらその上側の結球部2aを
受け台51で受け、かつ根茎部2bを受け台51の切欠
部52に挿通する。
【0007】野菜2は搬送スクリュー13で送られるこ
とにより及び結球部押動機構Dのベルト74で結球部2
aを上側から押さえながら動かすことにより、根茎部2
bが受け台51の切欠部52の奥に入りかつ結球部2a
が受持面51aに受持され、この状態で回転刃53が外
葉2cの上側でかつ受け台51の下側で根茎部2bを切
断する。切断作業後、結球部2aは結球部押動機構Dに
よって収納部75へ搬送される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図20〜22において、キャベツの収穫に適用した
野菜収穫機を示しており、該収穫機は走行車両1を有
し、該走行車両1には、圃場のキャベツ(野菜)2を引
き抜きかつ車両1の進行方向後方に搬送する収穫部3
と、該収穫部3により送られてきたキャベツ2を持ち上
げかつ水平搬送する搬送部4と、該搬送部4によって水
平搬送されてきたキャベツ2の根茎部2b及び外葉2c
を切断除去すべく前記搬送部4の後端部に配置された切
断部5と、該切断部5で根茎部2b及び外葉2cを除去
された結球部2aを選別すべく、前記切断部5の側方に
配置された選別部7と、前記切断部5と選別部7との間
に設けられた調整作業者用の調整作業部8とが備えられ
ている。前記搬送部4及び切断部5は収穫野菜処理装置
Aを構成している。
【0009】前記走行車両1は、ゴムクローラ9を備え
た車体を有し、該車体の前方の右側に運転席10が設け
られている。運転席10の前方には、パワーステアリン
グ操作用ハンドルを有し、運転席10の左側方には、主
変速レバー、副変速レバー、アクセルレバー等を有す
る。前記ゴムクローラ9を駆動するためのエンジン(図
示省略)が前記車体に備えられている。
【0010】図1〜4、20〜22において、前記収穫
部3は、前記運転席10の左側の車体に配置されてい
る。この収穫部3は、前記車体の前方に突出した左右一
対のデバイダ6と、該各デバイダ6の後端に連結された
オーガスクリュー11とを有する。前記デバイダ6はキ
ャベツ2の根元部を案内して持ち上げて引き抜くもの
で、図2に示すように、平面視においてその先端部側の
離間距離が広くなるよう八の字状に配置されている。左
右一対のデバイダ6の後端部側の離間距離は、キャベツ
2の根茎部2bを挟持できる距離とされている。
【0011】左右オーガスクリュー11は両者のスクリ
ューの溝内で根茎部2bを挟持しながら後方へ搬送する
ものであり、このオーガスクリュー11と前記デバイダ
6とは、圃場の表面に対して所定の角度を有して配置さ
れている。搬送部4はオーガスクリュー11の後端に連
動連結された持ち上げスクリュー12と、該持ち上げス
クリュー12の後端に連動連結された搬送スクリュー1
3とを有する。持ち上げスクリュー12はオーガスクリ
ュー11より大きい角度で尻上がり傾斜しており、搬送
スクリュー13は略水平に配置されており、これらはオ
ーガスクリュー11と同様に左右一対設けられていて、
スクリューの溝内で根茎部2bを挟持しながら後方へ搬
送する。
【0012】前記オーガスクリュー11、持ち上げスク
リュー12及び搬送スクリュー13はユニバーサルジョ
イントで連動連結され、持ち上げスクリュー12を支持
する支持部材56(機枠54に一部を構成する)の先端
にオーガスクリュー11が支持され、該支持部材56は
シリンダ14によって先端高さを調整すべく車体に対し
て傾斜角度が調整可能になっており、これによりデバイ
ダ6の突っ込み深さを調整する。
【0013】前記搬送スクリュー13の後端部に動力伝
達部15が設けられている。図1、7〜10に示すよう
に、この動力伝達部15は、油圧モータ(又は減速機付
モータ)16からの動力を、スプロケット18、チェー
ン19及び伝動ギヤ20を介して、左右一対の搬送スク
リュー13の端部に設けたギヤ17に伝達するよう構成
されている。
【0014】左右伝動ギヤ20は搬送スクリュー13よ
り左右外方に位置し、切断後の根茎部2b及び外葉2c
を放出する空間を確保している。該搬送スクリュー13
に伝達された動力は、ユニバーサルジョイントを介して
持ち上げスクリュー12及びオーガスクリュー11にも
伝達される。図7、8に示す左右一対の保護カバー21
は、左右各搬送スクリュー13の上方と外側方とを覆
い、作業員の衣服の巻き込みを防止している。
【0015】持ち上げスクリュー12の中途部には外葉
切断機構Bが設けられている。この外葉切断機構Bは図
5、6にも示すように、左右支持部材56に固定の刃物
取り付け体57と、この刃物取り付け体57に2本のボ
ルト58を介して固定されたカッタ59とを有し、カッ
タ59の後側のボルト孔60は前のボルト孔を中心とす
る円弧状に形成され、カッタ59は前側より後側が高く
なるようにかつ高さ調整自在になるように取り付けられ
ている。
【0016】前記左右一対のカッタ59の刃先は持ち上
げスクリュー12の上方に位置し、持ち上げスクリュー
12で持ち上げられている途中のキャベツ2の下側から
外葉2cのいく枚かに切り目を入れ、切断できるものは
切断し、切断できないものはめくれ易くなるようにす
る。この場合の切れ目は2条の直線であるが、例えば、
左右持ち上げスクリュー12の回転速度を異ならせて、
キャベツ2を回転するようにすれば、切断線は円形とな
り、外葉2cを切断し易くなる。また、切断位置は外葉
2cの変動の少ない根茎部2b近傍に近づけることが好
ましい。
【0017】搬送スクリュー13の上方には外葉めくり
機構Cが設けられている。この外葉めくり機構Cは図1
1〜15にも示すように、機枠54に支持されたモータ
62で駆動される左右一対の螺旋状めくりブラシ63を
有し、左右めくりブラシ63はキャベツ2搬送方向に平
面視末広がり状でかつ下向き傾斜しており、搬送スクリ
ュー13の始端側上方から終端外下方まで延設されてい
る。
【0018】めくりブラシ63はキャベツ2に優しい
布、スポンジ系のブラシで形成され、搬送スクリュー1
3を略等しい送り速度で回転し、搬送スクリュー13上
のキャベツ2の外葉2cに左右めくりブラシ63の始端
側が接触してこれを外側にめくり、かつめくりながら下
方へ押え込んで反転させるようになっている。また、め
くりブラシ63はキャベツ2の搬送姿勢を安定させる役
目もしている。
【0019】外葉めくり機構Cを設けずに、搬送スクリ
ュー13の始端側の上方に何も配置しない場合は、搬送
スクリュー13の始端側の上方は手作業部となり、この
位置で搬送スクリュー13上のキャベツ2の外葉2cを
人為的にめくり、外葉2cを結球部2aより下方になる
ように押し下げる。図1、2、7、8、14において、
切断部5は搬送スクリュー13の後部上方に配置され、
結球部2aと外葉2cとを分離すべく機枠54に固定の
受け台51と、機枠54に固定の支持板64に支持され
たモータ65と、このモータ65の出力軸と同心に回動
可能に支持された支持アーム66と、この支持アーム6
6の先端側に縦軸を介して枢支された回転刃53と、支
持アーム66を回動する油圧シリンダ(又はソレノイ
ド)等の回動手段67と、根茎部搬入検出手段68とを
有し、チェーン伝動手段69を介してモータ65から回
転刃53へ動力伝達可能になっている。
【0020】前記モータ65、支持アーム66、回動手
段67、根茎部搬入検出手段68及びチェーン伝動手段
69等によって、回転刃53を回転させながら受け台5
1及び機枠54に対して切欠部52の下方を水平方向に
通過させる作動機構70が構成されている。前記受け台
51は図7に示すように、前部51bが下向き傾斜して
いてスロープ状になっており、搬送スクリュー13から
搬送されてくるキャベツ2の結球部2aをすくい上げ易
くなっており、前部51bの左右方向中央に根茎部2b
が挿入可能な切欠部52が形成され、根茎部2bが切欠
部52に嵌入することにより結球部2aが受け台51の
上面に受持される。
【0021】前記根茎部搬入検出手段68は根茎部2b
が切欠部52に嵌入したことを検出する光センサ等のセ
ンサであり、該根茎部搬入検出手段68が根茎部2bを
検出すると、モータ65を作動すると共に回動手段67
が作動して支持アーム66を回動し、回転刃53を切欠
部52の下方を通過するように水平方向に移動し、外葉
2cより上側で根茎部2bを切断する。尚、外葉2cの
めくりを手作業でする場合は、足踏みスイッチでモータ
65及び回動手段67を作動するようにしても良い。
【0022】前記切断部5の上方には、結球部2aを押
動する結球部押動機構Dが設けられている。図1、2、
14、15において、該結球部押動機構Dは機枠54に
支持されており、前後の駆動プーリ71、從動プーリ7
2及び複数の案内プーリ73にベルト74が巻き掛けら
れており、このベルト74を受け台51上の結球部2a
に弾力的に押圧可能にしている。該ベルト74は結球部
接触面がスポンジ等の柔らかい材料で形成され、図16
に示すように、幅広のものを横断面円弧状に形成して結
球部2aの頂部に与える面圧を低くするようにしても良
い。
【0023】該結球部押動機構Dはベルト74を駆動す
ることにより、搬送スクリュー13と同期して、受け台
51の前部51bですくい上げられた結球部2aを上か
ら押さえながら、根茎部2bが切欠部52の奥に達する
まで押動し、かつ根茎部2bを切断した後の結球部2a
を受け台51の上でずり動かし、後方の収納部75へ搬
送する。
【0024】前記切断部5の下方には、根茎部2b及び
外葉2cを残査収納箱23に案内する案内板76が設け
られており、切断後の根茎部2b及び外葉2cを滑落可
能にしている。図20に示す選別部7は、前記搬送部4
の側方に配置された上下2段の回転テーブル37、38
を有する。この下段の回転テーブル38はメインサイズ
のキャベツ2を載置するものであり、周方向に多数のキ
ャベツ載置用凹部39が形成されている。また、上段の
回転テーブル37は、メインサイズ以外のキャベツ2を
載置するもので、このテーブル37にもキャベツ載置用
凹部が多数形成されている。
【0025】前記切断部5の側方でかつ選別部7の後方
が調整作業部8とされている。この調整作業部8は車体
の後部フロアーにより形成されている。この調整作業部
8に作業者が立ち、収納部75に運ばれてきたキャベツ
2を取り出し、切断し終えたキャベツ2を選別して、正
常に切断できているものを回転テーブル37、38に載
置し、調整の必要なものを調整機構Eで根茎部2bを再
度切断し直す。
【0026】即ち、外葉めくり機構Cで外葉2cをめく
る場合は、キャベツ2に除去するべき外葉2cが残る可
能性があり、その場合、人為的にこれを切断する必要が
あり、そのため、キャベツ2を手でもって根茎部2bを
切断する調整機構Eが残査収納箱23の側方に設けられ
ている。前記調整機構Eは切断部5と同様な構造になっ
ており、図17〜19に示すように、機枠54に直接固
定又は支持台81を介して固定の受け台80及びモータ
82と、このモータ82の出力軸と同心に回動可能に設
けられた支持アーム83と、この支持アーム83の先端
側に横軸を介して枢支された回転刃84と、支持アーム
83を回動するリニアモータ又は油圧シリンダ等の回動
手段85と、作動スイッチ86とを有し、ベルト伝動手
段88を介してモータ82から回転刃84へ動力伝達可
能になっている。
【0027】前記受け台80は切欠部87にキャベツ2
の根茎部2bが入ったときに、結球部2aの下側から受
ける凹状の受持面80aを有し、作動スイッチ86は足
等で操作可能になっていて、作動することによりモータ
82及び回動手段85を作動する。尚、作動スイッチ8
6の代わりに、前記切断部5の根茎部搬入検出手段68
と同様なものを設けても良い。
【0028】従って、作業員がキャベツ2を手で持っ
て、外葉2cを受け台80の外側にしかつその根茎部2
bを受け台80の切欠部87に嵌入し、その状態で作動
スイッチ86を入れると、モータ82が作動して回転刃
84が回転し、それと同時に回動手段85が作動して回
転刃84を切欠部87の後方を通過するように移動し、
切断部5で切り残していた根茎部2b及び外葉2cを切
断し、残査収納箱23へ落下する。
【0029】図20において、40は箱詰部、41は箱
詰作業台、42は空段ボール箱置き場、43はローラコ
ンベヤ、44は排出シュートをそれぞれ示している。次
に、前記実施例におけるキャベツ2の収穫・処理方法を
説明する。収穫部3のデバイダ6によって圃場からキャ
ベツ2を掘り取り、オーガスクリュー11で根茎部2b
を挟みながら搬送部4に送る。搬送部4ではまず持ち上
げスクリュー12がキャベツ2を受け取り、外葉切断機
構Bで外葉2cに切れ目を入れるか又は切断除去し、そ
して搬送スクリュー13へ搬送する。
【0030】搬送スクリュー13は水平に位置し、その
上で外葉2cを人為的に、又は外葉めくり機構Cのめく
りブラシ63で下方へ押し下げるようにしてめくり、外
葉2cを反転させ、切断部5の受け台51の下側に外葉
2cを案内しながらその上側に結球部2aを受けさせ
る。このとき、根茎部2bは受け台51の切欠部52に
挿通される。
【0031】切断部5では、搬送スクリュー13に同期
して結球部押動機構Dのベルト74がキャベツ2の結球
部2aを上から押さえながら押動し、根茎部2bを受け
台51の切欠部52の奥に入れると共に、結球部2aの
姿勢を正常に保持し、根茎部2bを根茎部搬入検出手段
68が検出し、作動機構70のモータ65及び回動手段
67が作動して、回転刃53が回転しながら切欠部52
の下方を通過するように水平方向移動し、外葉2cの上
側でかつ受け台51の下側で根茎部2bを切断する。
【0032】切断後、結球部2aは結球部押動機構Dに
よって収納部75へ送られ、根茎部2b及び外葉2cは
案内板76を介して残査収納部23に送られる。図23
〜25は切断部5の第2実施例を示しており、左右一対
のガイドレール24を前後2枚の連結板25で連結して
機枠54の一部を構成するフレームとし、該ガイドレー
ル24にガイドローラ26を介して受け台51を前後動
可能に設け、後連結板25にモータ65を固定し、前連
結板25にモータ65からチェーン伝動手段69を介し
て動力が伝達される回転刃53を回転自在に支持し、前
記受け台51を押し出し手段27で常時前方に付勢する
ように構成している。
【0033】前記左右ガイドレール24は互いに対面す
るコの字状断面を有し、その内部に受け台51のガイド
ローラ26が左右方向及び上下方向を案内するように配
置されている。左右ガイドレール24の後部には受け台
51より下側に載せカバー28が固定され、受け台51
が前側にあるときにモータ65等の上方を覆っている。
【0034】該受け台51と載せカバー28との間に押
し出し手段27が設けられており、この押し出し手段2
7は受け台51と載せカバー28とを連結しかつ少なく
とも一方に相対移動可能に挿通したロッド29と、該ロ
ッド29に嵌装したスプリング30とを有し、このスプ
リング30の弾発力で受け台51を前方へ付勢してい
る。
【0035】受け台51は左右中央に前部から根茎部2
bが挿入可能な切欠部52が形成され、該受け台51の
上面には根茎部2bが切欠部52の奥まで入った状態で
結球部2aを受持する凹状の受持面51aが形成されて
いる。結球部押動機構Dは前記実施例と略同様な構造で
あるが、その搬送長さは短くなっており、受け台51が
結球部2aを受持した状態で根茎部2bを切断すべく移
動し、切断が完了した時点でベルト74による押さえを
解除し、受持面51aを乗り越えて移動できるようにな
っている。
【0036】前記第2実施例の切断部5においては、搬
送スクリュー13で搬送されてくるキャベツ2の外葉2
cを反転させながら、根茎部2bを受け台51の切欠部
52に導入し、結球部2aを受持面51aで受けて結球
部押動機構Dの協働により押動することにより、キャベ
ツ2は受け台51と共にガイドレール24に沿って後方
へ移動し、これにより外葉2cより上側で根茎部2bを
位置不動の回転刃53で切断する。切断後のキャベツ2
は結球部押動機構Dから開放されて、人為的に載せカバ
ー28上を滑らせて又は持ち上げて収納部75に収納す
る。
【0037】図26は切断部5の第3実施例を示し、第
1実施例の回転刃53を位置不動にしかつ受け台51の
前後長さを短くしたものであり、切欠部52は回転刃5
3とオーバラップする位置まで長く形成されている。こ
の第3実施例の場合、搬送スクリュー13と結球部押動
機構Dとの協働で、キャベツ2を押し動かして切欠部5
2に導入しかつ根茎部2bを回転刃53に押し当てて切
断していく。切断後は結球部押動機構Dのみで結球部2
aを押動する。
【0038】図27、28は切断部5の第4実施例を示
し、第2実施例の受持面51aを有する受け台51を固
定にし、結球部押動機構Dをベルト3本構造にしたもの
である。3本のベルト74は左右に離れて位置し、かつ
結球部2aの頂部に対して可及的に面接触するように傾
斜しており、それぞれの駆動プーリ71の駆動軸77は
ユニバーサルジョイントを介して連動連結されていて、
1個のモータ78によって駆動されている。
【0039】この第4実施例では、ベルト74を3本設
けることにより結球部2aに与える面圧を小さくし、か
つ結球部2aの切断時の姿勢保持能力及び押動能力を高
めている。ベルト3本構造の結球部押動機構Dは前記第
1〜3実施例の切断部5にも適用可能である。図29〜
31は受け台51の変形例を示しており、受け台51の
前部51bに切欠部52を挟むように左右一対の誘導ロ
ーラ80が回転自在に設けられており、該誘導ローラ8
0は外周部がゴム等で形成され、搬送スクリュー13に
挟持されて搬送されてくるキャベツ2の根茎部2bを切
欠部52に案内しており、根茎部2bの導入を確実にす
ると共に、結球部2a及び根茎部2bが切欠部52の入
り口の角部に当たって損傷することがないようにしてい
る。
【0040】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、種々変形することができる。例えば、収穫野
菜処理装置Aは自走式の野菜収穫機に組み込まれている
が、これのみで載置式に構成しても良く、載置式にする
場合は、持ち上げスクリュー12を省略するか又は水平
に配置する。
【0041】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、野菜2を
水平搬送する搬送スクリュー13と、この搬送スクリュ
ー13上の野菜2を外葉2cをめくった状態で外葉2c
の上側で結球部2aを受持しかつ根茎部2bを挿通する
切欠部52を有する受け台51と、外葉2cの上側でか
つ受け台51の下側で根茎部2bを切断する回転刃53
と、切断後の受け台51上の結球部2aを押さえながら
搬送する結球部押動機構Dとを有するので、結球部2a
を受け台51で受けながら外葉2cの上側の適正位置で
切断でき、かつその切断時に結球部2aを上側から押さ
えて正常な姿勢を確保することができ、結球部2aに残
る根茎部2bを切り口が傾斜していない均一長さに揃え
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】収穫部、搬送部及び外葉切断機構の側面図であ
る。
【図4】同平面図である。
【図5】外葉切断機構の断面図である。
【図6】外葉切断機構の側面図である。
【図7】搬送部及び切断部の断面側面図である。
【図8】図7のX−X線断面図である。
【図9】搬送スクリューの動力伝達部の断面側面図であ
る。
【図10】搬送スクリューの動力伝達部の正面図であ
る。
【図11】外葉めくり機構の側面図である。
【図12】外葉めくり機構の平面図である。
【図13】外葉めくり機構の断面正面図である。
【図14】切断部の平面説明図である。
【図15】切断部及び結球部押動機構の断面正面図であ
る。
【図16】結球部押動機構のベルトの変形例を示す断面
正面図である。
【図17】調整機構の断面正面図である。
【図18】調整機構の断面側面図である。
【図19】調整機構の断面平面図である。
【図20】収穫野菜処理装置の全体斜視図である。
【図21】収穫野菜処理装置全体の概略平面図である。
【図22】収穫野菜処理装置全体の概略側面図である。
【図23】切断部の第2実施例を示す断面側面図であ
る。
【図24】切断部の第2実施例を示す平面図である。
【図25】切断部の第2実施例を示す断面正面図であ
る。
【図26】切断部の第3実施例を示す断面側面図であ
る。
【図27】切断部の第4実施例を示す断面側面図であ
る。
【図28】切断部の第4実施例を示す断面正面図であ
る。
【図29】受け台の変形例を示す平面図である。
【図30】受け台の変形例を示す断面側面図である。
【図31】受け台の変形例を示す断面側面図である。
【符号の説明】 1 車両 2 キャベツ(野菜) 2a 結球部 2b 根茎部 2c 外葉 3 収穫部 4 搬送部 5 切断部 7 選別部 8 調整作業台 74 ベルト A 収穫野菜処理装置 B 外葉切断機構 C 外葉めくり機構 D 結球部押動機構 E 調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−269215(JP,A) 特開 平6−105609(JP,A) 特開 平6−178608(JP,A) 実開 平6−38441(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 13/00 - 33/14 A01D 45/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結球部(2a)、根茎部(2b)及び外
    葉(2c)を有する野菜(2)の根茎部(2b)を切断
    する収穫野菜処理装置において、 野菜(2)を水平搬送する搬送スクリュー(13)と、
    この搬送スクリュー(13)上の野菜(2)を外葉(2
    c)をめくった状態で外葉(2c)の上側で結球部(2
    a)を受持しかつ根茎部(2b)を挿通する切欠部(5
    2)を有する受け台(51)と、外葉(2c)の上側で
    かつ受け台(51)の下側で根茎部(2b)を切断する
    回転刃(53)と、前記受け台(51)上の結球部(2
    a)を上から押さえながら搬送スクリュー(13)と同
    期して搬送する結球部押動機構(D)とを有することを
    特徴とする収穫野菜処理装置。
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