JPH09502449A - ドーパミン受容体サブタイプリガンドとしての縮合三環複素芳香族誘導体 - Google Patents

ドーパミン受容体サブタイプリガンドとしての縮合三環複素芳香族誘導体

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JPH09502449A JP7509036A JP50903695A JPH09502449A JP H09502449 A JPH09502449 A JP H09502449A JP 7509036 A JP7509036 A JP 7509036A JP 50903695 A JP50903695 A JP 50903695A JP H09502449 A JPH09502449 A JP H09502449A
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リーソン,ポール・デイビツド
ローリー,マイケル
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Abstract

(57)【要約】

Description

【発明の詳細な説明】 ドーパミン受容体サブタイプリガンドとしての 縮合三環複素芳香族誘導体 本発明は、置換イソオキサゾールまたはピラゾール部分を主体とする特定の縮 合三環複素芳香族化合物群に係わる。これらの化合物は身体内でドーパミン受容 体サブタイプへのリガンドとなり、従って精神分裂病、鬱病、悪心、パーキンソ ン病、慣用の神経弛緩薬での治療に関連する遅発性ジスキネジア及び錐体外路性 副作用、神経弛緩性悪性症候群、並びに高プロラクチン血症及び無月経などの視 床下部−下垂体機能の障害を含めたドーパミン系の障害の治療及び/または予防 に有用である。 上部胃腸管の運動性はドーパミン系の制御下に有ると考えられる。即ち、本発 明による化合物は胃腸管障害の予防及び/または治療、並びに胃内容排出の助長 に有用であり得る。 コカイン及びアンフェタミンなどの依存症誘発物質はドーパミン系と相互作用 することが判明している。従って、本発明による化合物を含めた、上記作用を打 ち消し得る化合物は依存症誘発物質への依存の予防または軽減に有効であり得る 。 ドーパミンは末梢血管拡張薬であることが知られており、例えば腎臓の血管床 に拡張作用を及ぼすことが判明している。このことは、本発明の化合物が血管血 流の制御に有益であり得ることを意味する。 ラットの心臓及び大型脈管にドーパミン受容体mRNAが局在することが指摘 されている。このことは、ドーパミン受容体リガンドが心筋及び平滑筋の収縮性 に影響を及ぼすことによってか、または血管作用物質の分泌を調節することによ って心血管機能の制御に果たす役割を示唆している。従って、本発明による化合 物は高血圧及び鬱血性心不全などの状態の予防及び/または治療に役立ち得る。 分子生物学的技術によって、ドーパミン受容体には幾つかのサブタイプが存在 することが明らかとなった。ドーパミンD1受容体サブタイプは少なくとも2種 の個別形態で生じることが判明している。2種の形態のD2受容体サブタイプ、 及び少なくとも1種の形態のD3受容体サブタイプも発見されている。最近、D4 受容体サブタイプ(Van Tol等, Nature(London) 35 ,p.610, 1991)及びD5受容体サブタイプ(Sunahara等 , Nature(London) 3 50 , p.614, 1991)についての記事が現われた。 従って、身体内でドーパミン受容体サブタイプへのリガンドとなる本発明によ る化合物はドーパミン系の障害の治療及び/または予防に有用である。 従って本発明は、式I 〔式中 破線はQを有する複素芳香環が芳香族性であるための二重結合を表わし、 Wは任意に置換された芳香環または複素芳香環の残基であり、 Qは=N−NR5−、−NR5−N=、=N−O−、−O−N=及び=N−CR6 =N−の中から選択された複素芳香環の残基であり、 Zは化学結合、酸素もしくは硫黄原子、またはメチレンもしくはエチレン基であ り、 R1、R2及びR5は独立に水素またはC1〜6アルキルであり、R3及びR4の一方 は炭化水素または複素環基であり、他方は水素、炭化水素または複素環基であり 、 R6はC1〜6アルキルまたは−NRabであり、その際Ra及びRbは独立に水素 またはC1〜6アルキルである〕の化合物またはその塩もしくはそのプロドラッグ を提供する。 本発明の化合物は好ましくは遊離塩基の形態で、またはその医薬に許容可能な 塩として製造及び使用する。 医薬用として、式Iの化合物の塩は医薬に許容可能な塩である。しかし、本発 明の有用化合物またはその医薬に許容可能な塩の製造には医薬に許容可能でない 塩が有用な場合も有る。本発明の化合物の、医薬に許容可能である適当な塩には 、例えば本発明による化合物の溶液を塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、琥珀 酸、酢酸、安息香酸、蓚酸、クエン酸、酒石酸、炭酸またはリン酸といった医薬 に許容可能な酸の溶液と混合することによって製造し得る酸付加塩が含まれる。 そのうえ、本発明の化合物が酸性部分を有する場合、当該化合物の医薬に許容可 能である適当な塩に は、アルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム塩; アルカリ土類金属 塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム塩; 及び適当な有機配位子を用いて 製造する塩、例えば第四級アンモニウム塩が含まれ得る。 誤解を避けるべく、本発明は式(IA) 〔式中 破線円は互いに隣接しない2個の二重結合を表わし、それによりX及びYを有す る五員環は芳香環を成し、 Wは任意に置換された芳香環または複素芳香環の残基であり、 X及びYの一方は窒素であり、他方は酸素またはN−R5であり、 Zは化学結合、酸素もしくは硫黄原子、またはメチレンもしくはエチレン基であ り、 R1、R2及びR5は独立に水素またはC1〜6アルキルであり、 R3及びR4の一方は炭化水素または複素環基であり、他方は水素、炭化水素また は複素環基である〕の化合物とその塩及びプロドラッグに係わると理解される。 本発明は、式(IB) 〔式中 Wは任意に置換された芳香環または複素芳香環の残基であり、 Zは化学結合、酸素もしくは硫黄原子、またはメチレンもしくはエチレン基であ り、 R1及びR2は独立に水素またはC1〜6アルキルであり、 R3及びR4の一方は炭化水素または複素環基であり、他方は水素、炭化水素また は複素環基であり、 R6はC1〜6アルキルまたは−NRabであり、その際Ra及びRbは独立に水素 またはC1〜6アルキルである〕の化合物とその塩及びプロドラッグにも係わる。 本明細書中に用いた“炭化水素”という語は、18個以下、好ましくは15個 以下、更に好ましくは12個以下の炭素原子を有する直鎖基、分枝鎖基及び環式 基を包含する。適当な炭化水素基には、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6 アルキニル、C3〜7シクロアルキル、C3〜7シクロアルキル(C1〜6)アル キル、アリール及びアリール(C1〜6)アルキルが含まれる。 本明細書中に用いた“複素環基”という語は、18個以下の炭素原子と、好ま しくは酸素、窒素及び硫黄の中から選択された少なくとも1個のヘテロ原子とを 有する環基を包含する。上記複素環基の炭素原子は好ましくは15個以下、更に 好ましくは12個以下であり、また該環基は好ましくは炭素を介して結合する。 適当な複素環基の例には、C3〜7ヘテロシクロアルキル、C3〜7ヘテロシクロア ルキル(C1〜6)アルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリール(C1〜6)アル キル基が含まれる。 適当なアルキル基には、1〜6個の炭素原子を有する直 鎖及び分枝鎖アルキル基が含まれる。典型例にはメチル及びエチル基、並びに直 鎖または分枝鎖プロピル及びブチル基などが有る。アルキル基の特定例として、 メチル、エチル、イソプロピル及びt−ブチルが挙げられる。 適当なアルケニル基には、2〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖アルケ ニル基が含まれる。典型例はビニル及びアリル基などである。 適当なアルキニル基には、2〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖アルキ ニル基が含まれる。典型例はエチニル及びプロパルギル基などである。 適当なシクロアルキル基には3〜7個の炭素原子を有する基が含まれる。シク ロアルキル基の特定例として、シクロプロピル及びシクロヘキシルが挙げられる 。 アリール基の特定例にはフェニル及びナフチルが含まれる。 アリール(C1〜6)アルキル基の特定例には、ベンジル、ナフチルメチル、フ ェネチル及びフェニルプロピルが含まれる。 適当なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジ ニル、ピペラジニル及びモルホリニ ル基が含まれる。 適当なヘテロアリール基には、ピリジル、キノリル、イソキノリル、ピリダジ ニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾ フリル、チエニル、ベンゾチエニル、インドリル、アザインドリル、イミダゾリ ル、オキサジアゾリル及びチアジアゾリル基が含まれる。 ヘテロアリール(C1〜6)アルキル基の特定例には、ピリジルメチル、ピラジ ニルメチル、インドリルメチル及びアザインドリルメチルが含まれる。 炭化水素及び複素環基は場合によってはそれ自体が、 C1〜6アルキル、アダマンチル、フェニル、アリール(C1〜6)アルキル、ハロ ゲン、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アミノアルキル、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1〜6アルコキシ、アリールオキシ、ケト、C1〜3アルキレンジオキシ 、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C2〜6アルコキシカルボニル、C2〜6アルコキ シカルボニル(C1〜6)アルキル、C2〜6アルキルカルボニルオキシ、アリール カルボニルオキシ、C2〜6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、C1〜6ア ルキルチオ、C1〜6アルキルスルフィニル、 C1〜6アルキルスルホニル、アリールスルホニル、トリフルオロメタンスルホニ ルオキシ、−NRVW、−NRVCORW、−NRVCO2W、−NRVSO2W、 −CH2NRVSO2W、−NHCONRVW、−PO(ORV)(ORW)、−C ONRVW、−SO2NRVW及び−CH2SO2NRVW〔式中RV及びRWは独 立に水素、C1〜6アルキル、アリールまたはアリール(C1〜6)アルキルである 〕の中から選択された1個以上の基によって置換され得る。 本明細書中に用いた“ハロゲン”という語はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素、 特に塩素を包含する。 本発明はその範囲内に、上記式Iの化合物のプロドラッグを含む。このプロド ラッグは通常、必要な式Iの化合物へとin vivoで容易に変換可能な式I の化合物の機能的誘導体である。適当なプロドラッグ誘導体を選択及び製造する 通常の操作は、例えばH.Bundgaard編,“Design of Pr odrugs,” Elsevier, 1985に説明されている。 本発明による化合物が少なくとも1個の不斉中心を有する場合は、それによっ て鏡像異性体として存在し得る。2個以上の不斉中心を有する本発明による化合 物は、加えて ジアステレオ異性体としても存在し得る。それらの異性体とその混合物とは総て 本発明の範囲内に含まれると理解されるべきである。 Wがその残基である芳香環または複素芳香環としては、1個以上で好ましくは 3個以下の置換基によって任意に置換されたフェニル、ナフチル、フリル、チエ ニル、ピロリルまたはピリジル環が適当である。Wがその残基である芳香環また は複素芳香環上に場合によっては存在する置換基の例には、ハロゲン、トリフル オロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ(C1〜6)ア ルキルアミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アリール(C1〜6)アルコ キシ及びC2〜6アルキルカルボニルが含まれる。 好ましくは、Wがその残基である芳香環または複素芳香環は置換されていない 。環が置換されている場合、置換基の特定例にはメチル、エチル、イソプロピル 、メトキシ、ベンジルオキシ、フルオロ及びクロロが含まれる。 好ましくは、置換基R1及びR2は独立に水素またはメチル、特に水素である。 置換基R3及びR4に適する有用例にはC2〜6アルケニ ル、C3〜7シクロアルキル(C1〜6)アルキル、アリール(C1〜6)アルキル及 びヘテロアリール(C1〜6)アルキルが含まれ、これらの基はいずれも任意に置 換され得る。加えて、R3及びR4はいずれか一方が水素であり得る。基R3及び /またはR4上の置換基の適当例には、C1〜6アルキル、ハロゲン、C1〜6アル コキシ及びニトロが有る。 R3及びR4として特に有用であるのは、水素、アリル、シクロプロピルメチル 、シクロヘキシルメチル、ベンジル、メチル−ベンジル、クロロベンジル、ジク ロロベンジル、メトキシ−ベンジル、ニトロ−ベンジル、ナフチルメチル、フェ ネチル、フェニルプロピル及びアザインドリルメチルなどであり、ただしその際 R3及びR4の少なくとも一方は水素以外である。好ましくは、R3及びR4の一方 が水素で、他方は水素以外である。R4が水素であり、R3が水素以外であれば好 ましい。 好ましくは、R5は水素またはメチルである。 置換基R6に適する有用例にはC1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミ ノ及びジ(C1〜6)アルキルアミノが含まれる。R6として特に有用なのはアミ ノである。 本発明による化合物で或る特定の亜群を構成するものが、 式IIA 〔式中 Zは先に式Iに関して規定したとおりであり、 Y1は酸素またはN−R15であり、 R13は、いずれも任意に置換され得るC2〜6アルケニル、C3〜7シクロアルキル (C1〜6)アルキル、アリール(C1〜6)アルキルまたはヘテロアリール(C1 〜6 )アルキルであり、 R15は水素またはC1〜6アルキルであり、 R16は水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1〜6 アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコ キシ、アリール(C1〜6)アルコキシまたはC2〜6アルキルカルボニルであ る〕の化合物とその塩及びプロドラッグによって代表される。 基R13上の置換基の適当例には1種以上のC1〜6アルキル、ハロゲン、C1〜6 アルコキシ及びニトロが含まれる。 上記式IIAのR13として特に有用であるのは、アリル、シクロプロピルメチル 、シクロヘキシルメチル、ベンジル、メチル−ベンジル、クロロベンジル、ジク ロロベンジル、メトキシ−ベンジル、ニトロ−ベンジル、ナフチルメチル、フェ ネチル、フェニルプロピル及びアザインドリルメチルなどである。 上記式IIAのY1として特に有用であるのは、酸素、NH及びN−メチルなど である。 好ましくは、R15は水素またはメチルである。 R16として特に有用なのは水素、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシ、 ベンジルオキシ、フルオロ及びクロロなどで、特に水素が有用である。 本発明による化合物で別の亜群を構成するものを、式IIB 〔式中 X1は酸素またはN−R15であり、 Zは先に式Iに関して規定したとおりであり、 R13、R15及びR16は先に式IIAに関して規定したとおりである〕の化合物とそ の塩及びプロドラッグが代表する。 X1として特に有用なものに、酸素、NH及びN−メチルが含まれる。 本発明による化合物で更に別の亜群を構成するものを、式IIC 〔式中 Zは先に式Iに関して規定したとおりであり、 X1、R13及びR16は先に式IIAに関して規定したとおりである〕の化合物とそ の塩及びプロドラッグが代表する。 本発明による化合物で別の特定亜群を構成するものを、式IID 〔式中 Zは先に式Iに関して規定したとおりであり、 R13は、いずれも任意に置換され得るC2〜6アルケニル、C3〜7シクロアルキル (C1〜6)アルキル、アリール(C1〜6)アルキルまたはヘテロアリール(C1 〜6 )アルキルであり、 R14はC1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノまたはジ(C1〜6)アル キルアミノであり、 R16は水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1〜6 アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコ キシ、アリール(C1〜6)アルコキシまたはC2〜6アルキルカルボニルである〕 の化合物とその塩及びプロドラッグが代表する。 基R13上の置換基の適当例には1種以上のC1〜6アルキル、ハロゲン、C1〜6 アルコキシ及びニトロが含まれる。 上記式IIDのR13として特に有用であるのは、アリル、シクロプロピルメチル 、シクロヘキシルメチル、ベンジル、メチル−ベンジル、クロロベンジル、ジク ロロベンジル、メトキシ−ベンジル、ニトロ−ベンジル、ナフチルメチル、フェ ネチル、フェニルプロピル及びアザインドリルメチルなどである。 R14として特に有用なのはアミノである。 R16として特に有用なのは水素、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシ、 ベンジルオキシ、フルオロ及びクロロなどで、特に水素が有用である。 本発明による化合物で更に別の亜群を構成するものを、式IIE 〔式中 Zは先に式Iに関して規定したとおりであり、 R13、R14及びR16は先に式IIDに関して規定したとおりである〕の化合物とそ の塩及びプロドラッグが代表する。 本発明の範囲内に有る特定の化合物として、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −1H−ベンゾ[g]インダゾール、 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ [g]インダゾール、 3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール、 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2 −c]イソオキサゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ ナフト[1,2−c]イソオキサゾール、 3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソオキサゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −2−メチル−2H−ベンゾ[g]インダゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −1−メチル−1H−ベンゾ[g]インダゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −1H−チエノ[2,3−g]インダゾール、 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロインデノ[1, 2−c]ピラゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−1,4−ジヒドロ インデノ[1,2−c]ピラゾール、 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−1−メチル−1,4−ジヒドロイ ンデノ[1,2−c]ピラゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−1−メチル−1, 4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール、 3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−1−メチル−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾ ール、 4−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5H−インデノ[1,2−d]ピ リミジン−2−イルアミン、 4−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−5H−インデノ[ 1,2−d]ピリミジン−2−イルアミン などとその塩及びプロドラッグが挙げられる。 本発明は、1種以上の本発明の化合物を医薬に許容可能なキャリヤと共に含有 する医薬組成物も提供する。この組 成物は好ましくは、経口、非経口、鼻腔内、舌下もしくは直腸内投与、または吸 入もしくは通気による投与のための錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、非 経口投与用滅菌溶液剤もしくは懸濁液剤、計量式エアゾル剤型もしくは液剤型噴 霧剤、滴剤、アンプル剤、自動注射装置または坐剤などの単位投与形態とする。 あるいは他の場合には、上記組成物を毎週1回または毎月1回の投与に適した形 態で提供することも可能であり、例えば活性化合物のデカン酸塩などの不溶性塩 を筋肉内注射用のデポ剤の調製に適応させ得る。錠剤などの固体組成物の調製で は、主要活性成分を医薬用キャリヤ、例えばコーンスターチ、ラクトース、スク ロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リ ン酸二カルシウムまたはゴム質といった通常の錠剤形成成分及び他の医薬用稀釈 剤、例えば水と混合して、本発明の化合物またはその医薬に許容可能な無毒塩の 均質混合物を含む固体の予備配合組成物を調製する。この予備配合組成物を均質 であると言う時、それは活性成分が組成物全体にわたって均一に分散し、その結 果組成物を、等しく有効な錠剤、丸剤及びカプセル剤などの単位投与形態に分割 することが容易に可能であるという 意味である。次に、この固体予備配合組成物を、本発明の活性成分を0.1〜約 500mg含有する上記のような単位投与形態に分割する。新規な組成物の錠剤 または丸剤は被覆または配合によって、作用の持続という利点をもたらす投与形 態とすることができる。例えば、錠剤または丸剤には内側投与成分と、この成分 を覆う外被の形態の外側投与成分とを保有させ得る。前記2種の成分は腸溶層で 分離し得、この層は胃での崩壊に抵抗するべく機能して、内側成分がそのまま通 過して十二指腸内に達するか、または遅れて放出されることを可能にする。この ような腸溶層もしくはコーティングの形成には、幾つかのポリマー酸、及びポリ マー酸とシェラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースなどの物質との混合 物を含めた様々な物質を用い得る。 本発明の新規な組成物を含有し得る経口投与、または注射による投与用の液剤 形態には、水溶液剤、好ましくは着香シロップ剤、水性または油性懸濁液剤、及 び綿実油、胡麻油、やし油または落花生油といった食用油を用いた着香乳剤、並 びにエリキシル剤、及び類似の医薬用賦形剤を用いた液剤が含まれる。水性懸濁 液剤に適した分散剤もしく は懸濁化剤には、トラガカント、アラビアゴムといった合成及び天然ゴム質、ア ルギン酸塩、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ ルロース、ポリビニルピロリドンまたはゼラチンが含まれる。 ドーパミン系の障害の治療において適当な投与レベルは1日当たり約0.01 〜250mg/kgで、好ましくは1日当たり約0.05〜100mg/kg、 特に1日当たり約0.05〜5mg/kgである。化合物は、毎日1〜4回の投 与を行なう方式で投与し得る。 Qが=N−NR5−、−NR5−N=、=N−O−または−O−N=である本発 明による化合物は、式IIIの化合物を式IVaの化合物と反応させ: 〔式中W、Z、R1、R2及びR4は先に規定したとおりであり、R30は先に規定 した基R3に対応するか、またはア ミノ保護基であり、Xaは酸素またはN−R5であり、その際R5は先に規定した とおりであり、L1は適当な離脱基である〕、次に、必要であればアミノ保護基 R30を除去し、その後必要であれば置換基R3を通常の手段で結合させることを 含む方法で製造し得る。 反応は好ましくは、適当な溶媒、例えばエタノールなどのC1〜4アルカノール や、N,N−ジメチルホルムアミドとメタノールとの混合物中の反応物を、場合 によってはエチルジイソプロピルアミンなどの非求核性塩基の存在下に好ましく は室温で攪拌することにより生起させる。 置換基R30は、アミノ保護基である場合はt−ブトキシカルボニル(BOC) などのアシル部分であることが適当であり、アシル部分は必要に応じて酸性条件 下での処理、例えばトリフルオロ酢酸中での攪拌により好ましく除去できる。 理解されようが、化合物IIIとIVaとの全反応は普通、式Iを有する生成異性 体同士の混合物をもたらし、その際一方の異性体のQは=N−NR5−または= N−O−であり、他方の異性体のQは−NR5−N=または−O−N=である。 このため、通常は、得られた混合物を構成する異性体 を適当な段階でカラムクロマトグラフィーなどの通常方法によって分離しなけれ ばならない。 Qが=N−CR6=N−である本発明による化合物は、塩基の存在下に式IIIの 化合物を式IVbの化合物と反応させ: 〔式中W、Z、R1、R2、R4及びR6は先に規定したとおりであり、R30は先に 規定した基R3に対応するか、またはアミノ保護基であり、L1は適当な離脱基で ある〕、次に、必要であればアミノ保護基R30を除去し、その後必要であれば置 換基R3を通常の手段で結合させることを含む方法で製造し得る。 反応は好ましくは、適当な溶媒中の反応物を典型的には還流温度で加熱するこ とにより生起させる。用いる塩基はC1〜4アルコキシド塩が適当であり、その際 反応を、対応 するC1〜4アルカノールを溶媒として生起させると都合が好い。典型的には、反 応は約2当量のナトリウムイソプロポキシドの存在下に、溶媒としてイソプロパ ノールを用いて生起させ得る。 置換基R30は、アミノ保護基である場合はt−ブトキシカルボニル(BOC) などのアシル部分であることが適当であり、アシル部分は必要に応じて酸性条件 下での処理、例えばトリフルオロ酢酸中での攪拌により好ましく除去できる。 上記式IIIの中間体は、式Vの化合物を式VIの化合物と反応させることによっ て製造し得る: 〔式中W、Z、R1、R2、R30及びL1は先に規定したとおりであり、L2はL1 と同じであってもなくてもよい適当な離脱基である〕。 反応は好ましくは、適当な溶媒、例えばアセトニトリル中の反応物を好ましく は用いる溶媒の還流温度で加熱することにより生起させる。 同じであっても異なっていてもよい離脱基L1及びL2には、当業者に良く知ら れた通常の離脱基が適する。有利な結果を得るにはL1とL2との両方がC1〜4ア ルキルチオ基、特にメチルチオであることが適当と判明した。 L1とL2との両方がC1〜4アルキルチオである場合の式Vの中間体は、式VII 〔式中W、Z、R1及びR2は先に規定したとおりである〕の化合物を二硫化炭素 及び適当なC1〜4アルキルハロゲン化物、例えばヨウ化メチルと、水素化ナトリ ウムなどの塩基の存在下に反応させることによって製造し得る。 上記反応は好ましくは、適当な溶媒、例えばテトラヒド ロフラン中の反応物を室温で攪拌することにより生起させる。 式VI及びVIIの出発物質は、市販されていない時は本明細書の実施例に述べる 方法に類似の方法でか、または当業者に良く知られた標準的な方法で製造するこ とが可能である。 上述の方法のうちのいずれかから最初に得られる式Iの化合物はいずれも、当 業者に公知の技術を用いて後処理することにより、別の所望の式Iの化合物へと 適宜変換できると理解される。例えば、R3が水素である最初に得られた式Iの 化合物は、典型的には塩基性条件下、即ち例えばN,N−ジメチルホルムアミド 中の水素化ナトリウムやアセトニトリル中のトリエチルアミン中で行なうヨウ化 アルキル、例えばヨウ化メチルでの処理などの標準的なアルキル化技術によって 、R3がC1〜6アルキルである式Iの化合物に変換し得る。 本発明による化合物を製造する上述の方法が立体異性体の混合物をもたらす場 合、それらの異性体は分取クロマトグラフィーなどの通常の技術で分離すること ができる。化合物はラセミ体の形態に製造し得、または個々の鏡像異性体をエナ ンチオ特異的合成によってか、もしくは分割によっ て製造し得る。化合物をその構成要素の鏡像異性体に分割することは例えば、( −)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸及び/または(+)−ジ−p−トルオイ ル−l−酒石酸などの光学活性酸との塩形成によるジアステレオマー対の形成、 及びその後の分別結晶化及び遊離塩基への再生などの標準的な技術によって行な い得る。化合物の分割はジアステレオマーエステルまたはアミドの形成と、その 後のキラル補助物質のクロマトグラフィーによる分離除去とによっても可能であ る。 上述の合成手順のうちのいずれを行なう際にも、任意の関連分子上の感受性も しくは反応性基を保護することが必要な、及び/または望ましい場合がある。こ の保護は、J.F. W. McOmie編, “Protective Gr oups in Organic Chemistry,” Plenum P ress, 1973並びにT.W. Greene及びP.G.M.Wuts , “Protective Groups in Organic Synt hesis,” John Wiley & Sons, 1991に記載され ているような通常の保護基を用いて行ない得る。保護基は後の都合の好い段階に 、当 業者に公知の方法を用いて除去可能である。 以下の実施例に、本発明による化合物の製造を詳述する。 本発明の有用化合物は、クローン細胞系で発現されたヒトドーパミンD4受容 体サブタイプへの[3H]−スピペロン結合を強力に抑制する。3H]−スピペロン結合試験 ヒトドーパミンD4受容体サブタイプを発現させるクローン細胞系をPBS中 に収穫し、次いで氷上で20分間、5mMのMgSO4を含有するpH7.4の 10mMトリス−HCl緩衝液に溶解させた。膜を4℃において50,000× gで15分間遠心し、得られたペレットをアッセイ緩衝液(5mMのEDTA、 1.5mMのCaCl2、5mMのMgCl2、5mMのKCl、120mMのN aCl及び0.1%のアスコルビン酸を含有するpH7.4の50mMトリス− HCl)中に湿潤重量20mg/mlで再懸濁させた。0.05〜2nM [3 H]−スピペロン、もしくは0.2nMの排除試験化合物の存在下に室温(22 °C)で60分間インキュベーションを行ない、このインキュベーションは、0 .5mlとした最終アッセイ量中に20〜100μg存在させたタンパク質の添 加によっ て開始した。0.3% PEIに予め浸漬し、かつ10mlのpH7.4の氷冷 50mMトリス−HClで洗浄したGF/Bフィルターでの急速濾過によってイ ンキュベーションを終了した。特異的結合を10μMアポモルフィンによって測 定し、放射能をLKBβカウンターでの計数によって測定した。非線形最小2乗 回帰解析によって結合パラメーターを決定し、このパラメーターから抑制定数Ki を各試験化合物に関して算出できた。 本明細書中に示した実施例の化合物を上述のアッセイで試験したところ、いず れの化合物においても、[3H]−スピペロンのヒトドーパミンD4受容体サブタ イプからの排除に関するKi値が1.5μMを下回ることが判明した。実施例1 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −1H−ベンゾ[g]インダゾール 0℃において、1−テトラロン(54g; 370mmol)、二硫化炭素( 27ml; 33.7g; 443mmol)及びヨウ化メチル(52ml; 115g; 810mmol)をTHF(400ml)に溶解させた溶液に、水 素化ナトリウム(油中60%; 35g; 88 0mmol)を慎重に添加した。混合物を室温で一晩攪拌し、白色の沈澱物を生 じた黄色の溶液を得た。飽和塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルを添加し、 混合物を分離し、有機層を水及びブラインで洗浄し、脱水し(MgSO4)、真 空下に蒸発させ、得られた固体を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶させて、2− (ビス−メチルチオメチレン)−4,5−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オ ン(67g; 59%)をm.p.54〜56℃の黄色の立方晶として得た。 δ(360MHz; CDCl3): 2.43(6H,br s,Me)、2 .98(2H,t,=6.7Hz,CH2)、3.26(2H,t,=6. 7Hz,CH2)、7.22(1H,d,=7.6Hz,H−5)、7.32 (1H,t,=7.6Hz,H−7)、7.43(1H,dt,=1.2及 び7.6Hz,H−6)、8.10(1H,dd,=1.2及び7.6Hz, H−8)。 2−(ビス−メチルチオメチレン)−4,5−ジヒドロ−2H−ナフタレン− 1−オン(11.56g; 46mmol)及び1−t−ブチルオキシカルボニ ルピペラジン(10.3g; 55mmol)をアセトニトリル(30 0ml)に加え、これを24時間還流させた。混合物を冷却し、水(500ml )を添加し、酢酸エチル(3×200ml)で抽出した。一つに合わせた有機画 分を水及びブラインで洗浄し、脱水し(MgSO4)、真空下に蒸発させ、得ら れた油をジクロロメタン、次いでジクロロメタン−メタノール(体積比97:3 )で溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2−{メチルチオ [4−(t−ブチルオキシカルボニル)−1−ピペラジニル]メチレン}−4, 5−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン(8.75g; 49%)を泡とし て得た。 δ(360MHz; CDCl3): 1.49(9H,s,tBu)、3.31 (3H,s,MeS)、2.86〜2.94(4H,m,CCH2CH2C)、3 .3〜3.5(8H,m,NCH2CH2N)、7.18(1H,d,=7.5 Hz,H−5)、7.30(1H,t,=7.5Hz,H−7)、7.37( 1H,dt,=1.4及び7.5Hz,H−6)、8.10(1H,dd, =1.4及び7.5Hz,H−8)。 2−{メチルチオ[4−(t−ブチルオキシカルボニル)−1−ピペラジニル ]メチレン}−4,5−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン(5.3g; 13.7mmo l)及びヒドラジン一水和物(3.4g; 68.5mmol)をエタノール( 100ml)に添加し、これを室温で16時間攪拌した。溶媒を真空下に蒸発さ せ、得られた油をジクロロメタン−メタノール(体積比95:5)で溶離するフ ラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−[4−(t−ブチルオキシカ ルボニル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]イ ンダゾール(3.9g; 80%)を黄色の油として得た。 δ(360MHz; CDCl3): 1.48(9H,s,tBu)、2.72 (2H,t,=7.7Hz,CC 2CH2C)、2.95(2H,t,=7 .7Hz,CCH2 2C)、3.13(4H,t,=5.2Hz,NCH2 )、3.53(4H,t,=5.2Hz,NCH2)、7.2〜7.4(4H ,m,ArH)。 3−[4−(t−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4,5 −ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール(1.65g; 4.8mmol )をトリフルオロ酢酸(10ml)に溶解させた。30分後、溶媒を真空下に蒸 発させて、なお過剰量のトリフルオロ酢酸を有する3−(ピペラジン−1−イル )−4,5−ジヒドロ−1 H−ベンゾ[g]インダゾール二トリフルオロ酢酸塩(2.64g)を淡褐色の 固体として得た。 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.66(2H,t,=7.2H z,CC 2CH2C)、2.95(2H,t,=7.2Hz,CCH2 2C )、3.22(4H,br s,NCH2)、3.30(4H,br s,NC H2)、7.2〜7.3(3H,m,ArH)、7.56(1H,d,=6. 6Hz,H−9)、8.8(2H,br s,NH+)。 得られた化合物を精製せずに次の反応に用いた。 3−(ピペラジン−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]イン ダゾール二トリフルオロ酢酸塩(416mg; 1.1mmol)、エチルジイ ソプロピルアミン(590μl; 430mg; 3.3mmol)及び2−フ ェネチルブロミド(168μl; 228mg;1.23mmol)をDMF( 3ml)に添加し、これを60℃で4時間加熱した。混合物を冷却し、水(20 ml)で稀釈し、酢酸エチル(3×10ml)で抽出し、一つに合わせた有機画 分をブラインで洗浄し、脱水し(MgSO4)、真空下に蒸発させた。得られた 淡褐色の油をエタ ノール(2ml)に溶解させ、これを加熱して沸騰させ、蓚酸(1Mエタノール 溶液1.3ml)を添加した。室温に冷却後、生じた固体を回収し、エタノール で洗浄し、かつDMF−エタノール(体積比1:9)から再結晶させて、3−[ 4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1H −ベンゾ[g]インダゾール蓚酸塩(98mg; 2段階で30%)をm.p. 216〜219℃の白色の針状結晶として得た。 C23244・C242の元素分析(%): 実測値 C 66.55; H 6.32; N 12.30 計算値 C 66.94; H 6.29; N 12.49 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.66(2H,t,=7.6H z,CC 2CH2C)、2.87(2H,t,=7.6Hz,CCH2 2C )、2.88(2H,t,=7Hz,PhCH2)、3.1〜3.2(6H, m,CH2)、3.25〜3.4(4H,m,CH2)、7.1〜7.4(8H, m,ArH)、7.55(1H,d,=6.7Hz,H−9)。 m/z(CI+; NH3): 359( ++H)。実施例2 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ [g]インダゾール 標記化合物の蓚酸塩を、m.p.254〜256℃(EtOHから)の白色の 微晶質固体として得た。 C22244・C224・0.25H2Oの元素分析(%): 実測値 C 65.71; H 6.04; N 12.40 計算値 C 65.66; H 6.08; N 12.76 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.63(2H,t,=7.6H z,CC 2CH2C)、2.86(2H,t,=7.6Hz,CCH2 2C )、2.96(4H,br s,NCH2)、3.26(4H,br s,NC H2)、4.04(2H,s,PhCH2)、7.1〜7.3(3H,m,ArH )、7.4〜7.5(5H,m,ArH)、7.54(1H,d,=6.7H z,H−9)。 m/z(CI+; NH3): 345( ++H)。実施例3 3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール 3−(ピペラジン−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1 H−ベンゾ[g]インダゾール二トリフルオロ酢酸塩(708mg; 2mmo l)、エチルジイソプロピルアミン(700μl; 511mg; 4mmol )及び3−ジメチルアミノメチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(17 5mg; 1mmol)をトルエン(4ml)及びDMF(2ml)に添加し、 これを100℃で3時間加熱した。混合物を冷却し、これに水(20ml)を添 加したものを酢酸エチル(3×15ml)で抽出した。一つに合わせた有機抽出 物をブラインで洗浄し、脱水し、かつ真空下に蒸発させて褐色の固体を得、これ を沸騰したメタノール(4ml)中に懸濁させ、その後冷却した。液体を除去し 、固体を水性メタノールから再結晶させて、標記化合物(53mg; 7%)を m.p.245〜247℃の白色の微晶質固体として得た。 C23246・0.25H2Oの元素分析(%): 実測値 C 71.4 ; H 6.35; N 21.31 計算値 C 71.02; H 6.35; N 21.60 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.5〜2.55(4H,m,NC H2)、2.61(2H,t,=7.5Hz,CC 2CH2C)、2.84( 2H,t,=7.5Hz,CCH2 2C)、3.05〜3.10 (4H,m,NCH2)、3.68(2H,s,NCH2C)、7.04(1H, dd,=4.7及び7.8Hz,NCHC)、7.1〜7.3(3H,m, ArH)、7.37(1H,s,CNH)、7.52(1H,d,=7.8 Hz,CCHCHN)、8.05(1H,d,=6.6Hz,H−9)、8 .19(1H,d,=4.7Hz,NCCH)、11.46(1H,s,N H)、12.20(1H,s,NH)。 m/z(CI+; NH3): 385( ++H)。実施例4 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−4,5−ジヒドロナフト[1,2 −c]イソオキサゾール 2−{メチルチオ[4−(t−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イ ル]メチレン}−4,5−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン(70mg; 185μmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(139mg; 2mmol) 及びエチルジイソプロピルアミン(350μl;256mg; 2mmol)を エタノール(2ml)に添加し、これを16時間攪拌した。水(10ml)を添 加し、混合物を酢酸エチル(3×10ml)で抽出した。一つに合わせた有機層 をブラインで洗浄し、脱水し、真空下に蒸 発させ、かつ分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、3−[3−(t−ブ チルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロナフト[1 ,2−c]イソオキサゾール(49mg; 77%)を白色の固体として得た。 δ(360MHz; CDCl3): 1.48(9H,s,tBu)、2.78 (2H,t,=7.9Hz,CC 2CH2C)、3.04(2H,t,=7 .9Hz,CCH2 2C)、3.29(4H,t,=5.4Hz,NCH2 )、3.57(4H,t,=5.4Hz,NCH2)、7.2〜7.3(3H ,m,ArH)、7.6〜7.65(1H,m,H−9)。 この化合物に実施例1と同じ操作を施して、標記化合物をm.p.148〜1 49℃(酢酸エチルから)の白色の立方晶として得た。 C2223NOの元素分析(%): 実測値 C 76.12; H 6.61; N 11.99 計算値 C 76.49; H 6.71; N 12.16 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.45〜2.50(4H,m,N CH2; 一部DMSOピーク下)、2.75(2H,t,=7.5Hz,C C 2CH2C)、2.99(2H,t,=7.5Hz,CCH2 2 C)、3.22(4H,t,=4.8Hz,NCH2)、3.52(2H, s,NCH2Ph)、7.2〜7.4(8H,m,ArH)、7.50(1H, d,=7.6Hz,H−9)。 m/z(CI+; NH3): 346( ++H)。実施例5 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ ナフト[1,2−c]イソオキサゾール 標記化合物を、m.p.134〜136℃(酢酸エチル−ヘキサンから)の淡 褐色の結晶として得た。 C23253O・0.25H2Oの元素分析(%): 実測値 C 75.78; H 6.84; N 11.56 計算値 C 75.89; H 7.06; N 11.55 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.55〜2.60(6H,m,C H2’s)、2.75〜2.80(4H,m,CH2’s)、2.99(2H,t ,=7.8Hz,CC 2CH2C)、3.23(4H,t,=4.7Hz, NCH2)、7.1〜7.4(8H,m,ArH)、7.50(1H,dd, =2.1及び6Hz,H−9)。 m/z(CI+; NH3): 360( ++H)。実施例6 3−[4−(1H−ピロロ[2.3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソオキサゾール 標記化合物を、m.p.248〜250℃(メタノールから)の白色の板状結 晶として得た。 C23235Oの元素分析(%): 実測値 C 71.26; H 6.03; N 17.81 計算値 C 71.66; H 6.01; N 18.17 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.45〜2.50(4H,m,N CH2; 一部DMSO信号と重なって不明瞭)、2.74(2H,t,=7 .8Hz,CC 2CH2C)、3.20(4H,t,=4.4Hz,NCH2 )、3.69(2H,s,NCH2)、7.04(1H,dd,=4.7及び 7.9Hz,CCHN)、7.25〜7.35(3H,m,ArH)、7.3 7(1H,s,CNH)、7.50(1H,d,=7.9Hz,CCHC HN)、8.05(1H,d,=6.6Hz,H−9)、8.20(1H,d ,=4.7Hz,CHCN)、11.47(1H,s,NH)。 m/z(CI+; NH3): 386( ++H)。実施例7及び8 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −2−メチル−2H−ベンゾ[g]インダゾール及び3−[4−(2−フェニル エチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1−メチル−1H−ベン ゾ[g]インダゾール 2−{メチルチオ[4−(t−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン−1−イ ル]メチレン}−4,5−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン(3.2g; 8.2mmol)及びメチルヒドラジン(5ml)を4日間エタノール(30 ml)中に維持した。水(150ml)を添加し、混合物を酢酸エチル(3×5 0ml)で抽出した。一つに合わせた有機層をブラインで洗浄し、脱水し(Mg SO4)、真空下に蒸発させ、かつヘキサン−酢酸エチル(体積比4:1)で溶 離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、3−[4−(t−ブチル オキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1−メチル− 1H−ベンゾ[g]インダゾール(342mg; 11%)を無色の油として得 た。1 H NMR(360MHz: CDCl3)δ: 1.52(9H,s,t Bu)、2.67(2H,t,=7.3Hz,CC 2CH2C)、2.94 (2H,t,=7.3Hz,CCH2 2C)、3.15(4H,t,=5 .1Hz,NCH2)、3.61(4H,t,=5.1Hz,NCH2)、4. 15(3H,s,Me)、7.22〜7.34(3H,m,ArH)、7.55 (1H,d,=7.7Hz,H−9)。δ4.15での照射はδ7.55にお ける二重線に正のNOEをもたらし、またこの逆も成り立った。 上記精製によって、3−[4−(t−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン− 1−イル]−4,5−ジヒドロ−2−メチル−2H−ベンゾ[g]インダゾール (561mg; 19%)も白色の固体として得られた。 δ(360MHz; CDCl3): 1.54(9H,s,tBu)、2.86 (2H,t,=7.8Hz,CC 2CH2C)、2.95(2H,t,=7 .8Hz,CCH2 2C)、3.08(4H,t,=4.9Hz,NCH2 )、3.60(4H,t,=4.9Hz,NCH2)、7.20〜7.30( 3H,m,ArH)、7.83(1H,d,=7.5Hz,H−9)。 これらの化合物に実施例1と同様の操作を施して、m. p.244〜245℃(エタノールから)の3−[4−(2−フェニルエチル) ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−2−メチル−2H−ベンゾ[g] インダゾール蓚酸塩と、m.p.225〜226℃(エタノールから)の3−[ 4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1− メチル−1H−ベンゾ[g]インダゾール蓚酸塩とを得た。 前者について; C24284・C224・0.2H2Oの元素分析(%): 実測値 C 66.94; H 6.42; N 11.71 計算値 C 66.99; H 6.57; N 12.02 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.8〜2.9(4H,m,CCH2 CH2C)、2.90〜2.95(2H,m,CH2)、3.1〜3.2(6H, m,CH2’s)、3.2〜3.25(4H,m,CH2’s)、3.69(3H ,s,Me)、7.1〜7.4(8H,m,ArH)、7.61(1H,d, =7.7Hz,H−9)。 m/z(CI+; NH3): 373( ++H)。 後者について; C24284・C224・0.2H2Oの元素分析(%): 実測値 C 67.04; H 6.66; N 11.92 計算値 C 66.99; H 6.57; N 12.01 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.56(2H,t,=7.7H z,CC 2CH2C)、2.83(2H,t,=7.7Hz,CCH2 2C )、2.95(2H,t,=8Hz,PhCH2)、3.1〜3.2(6H, m,CH2’s)、3.25〜3.35(4H,m,CH2’s)、3.95(3 H,s,Me)、7.2〜7.4(8H,m,ArH)、7.63(1H,d, =7.1Hz,H−9)。 m/z(CI+; NH3): 373( ++H)。実施例9 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −1H−チエノ[2,3−g]インダゾール 標記化合物の蓚酸塩を、m.p.145〜147℃(エタノールから)の白色 の板状結晶として得た。 C21244S−C224・0.8H2Oの元素分析(%): 実測値 C 58.99; H 5.73; N 11.89 計算値 C 58.91; H 5.93; N 11.95 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.76(2H,t,=7.7H z,CH2)、2.9〜3.0(4H,m,CH2’s)、3.1〜3. 2(6H,m,CH2’s)、3.2〜3.3(4H,m,CH2’s)、7.2 0〜7.35(6H,m,ArH)、7.39(1H,d,=5.1Hz,A rH)。 m/z(CI+; NH3): 365( ++H)。実施例10 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロインデノ[1, 2−c]ピラゾール 標記化合物を、m.p.256〜258℃(DMF−エーテルから)のオフホ ワイトの結晶として得た。 C21224・C224・0.5H2Oの元素分析(%): 実測値 C 64.40; H 5.57; N 12.86 計算値 C 64.32; H 5.87; N 13.05 δ(366MHz; d6−DMSO): 2.8〜2.9(4H,m,C 2N )、3.3〜3.4(4H,m,C 2N)、3.60(2H,s,ArC 2) 、3.84(2H,s,ArC 2N)、7.23(1H,t,=7.4Hz ,Ar)、7.32(1H,t,=7.4Hz,Ar)、7.36〜7. 52(7H,m,ArH)。 m/z(CI+; NH3): 331( ++H)。実施例11 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−1,4−ジヒドロ インデノ[1,2−c]ピラゾール 標記化合物の蓚酸塩を、m.p.212〜214℃(メタノール−エーテルか ら)のオフホワイトの結晶として得た。 C22244・1.1C224の元素分析(%): 実測値 C 65.58; H 6.04; N 12.34 計算値 C 66.54; H 5.95; N 12.63 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.93〜2.98(2H,m,A rC 2CH2)、3.09〜3.44(6H,m,ArCH2 2及びNC 2 )、3.4〜3.5(4H,m,NC 2)、3.63(2H,s,ArC 2A r)、7.21〜7.35(7H,m,Ar)、7.51(2H,t,=7 .2Hz,Ar,CH2CH2からメタ)。 m/z(CI+; NH3): 345( ++H)。実施例12 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−1−メチル−1,4−ジヒドロイ ンデノ[1,2−c]ピラゾール 標記化合物の蓚酸塩を、m.p.216〜220℃(エ タノールから)の淡黄色の結晶として得た。 C22244・1.4C224の元素分析(%): 実測値 C 63.09; H 5.63; N 11.74 計算値 C 63.31; H 5.74; N 11.91 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.86(1H,br s,NC 2 CH2)、3.32(4H,br s,NCH2 2)、3.58(2H,s, ArC 2C)、3.90(3H,s,C 3)、3.92(2H,s,ArC 2 N)、7.24〜7.43(7H,m,Ar)、7.50(1H,d,= 7.5Hz,Ar)、7.68(1H,d,=7.5Hz,Ar)。 m/z(CI+; NH3): 345( ++H)。 Me基の位置は、より早い段階の中間体について行なったNOE実験により決 定した。実施例13 3−[4−(1−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−1−メチル−1, 4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール 標記化合物を、m.p.138〜139℃(エタノールから)の淡黄色の結晶 として得た。 C23264の元素分析(%): 実測値 C 76.87; H 7.14; N 15.47 計算値 C 77.06; H 7.31; N 15.63 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.53〜2.58(6H,m,A rC 2CH2)、2.74〜2.79(2H,m,ArCH2C)、3.19〜 3.22(4H,m,NCH2 2)、3.59(2H,s,ArC 2C)、 3.89(3H,s,C 3)、7.16〜7.36(7H,m,Ar)、7 .49(1H,d,=7.4Hz,ArH)、7.67(1H,d,=7. 4Hz,ArH)。 m/z(CI+; NH3): 359( ++H)。 Me基の位置は、より早い段階の中間体について行なったNOE実験により決 定した。実施例14 3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−1−メチル−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾ ール 標記化合物を、m.p.235〜240℃(DMFから)の淡黄色の針状結晶 として得た。 C23246・0.3H2Oの元素分析(%): 実測値 C 70.85; H 6.50; N 21.61 計算値 C 70.85; H 6.36; N 21.55 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.49〜2.51(4H,m,N C 2)、3.2(4H,br s,NCH2)、3.56(2H,s,ArC 2 )、3.67(2H,s,ArCH2)、3.95(3H,s,C 3)、7. 04(1H,dd,=7.8及び4.7Hz,NCHCCH)、7.22( 1H,td,=7.5及び1.1Hz,ArH)、7.34(1H,td, =7.5及び1.1Hz,Ar)、7.38(1H,d,=2.3Hz,N HC)、7.48(1H,d,=7.4Hz,Ar)、7.66(1H, d,=7.4Hz,Ar)、8.05(1H,dd,=7.8及び1.3 Hz,NCHCHC)、8.20(1H,dd,=4.7及び1.5Hz, NCCHCH)、11.4(1H,br s,N)。 m/z(Cl+; NH3): 385( ++H)。 Me基の位置は、より早い段階の中間体について行なったNOE実験により決 定した。実施例15 3−{1−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジニル]}−4,5−ジヒドロ −6,8−ジメチル−1H−ベンゾ [g]インダゾール 標記化合物を、m.p.177〜179℃(EtOH−ヘキサンから)の淡黄 色の針状結晶として得た。 C25304・0.2H2Oの元素分析(%): 実測値 C 76.9; H 7.8; N 14.2 計算値 C 77.0; H 7.9; N 14.4 δ(360MHz; CDCl3): 2.29(3H,s,ArMe)、2. 30(3H,s,ArMe)、2.65〜2.77(8H,m,3×NC 2及 びArC 2)、2.83〜2.88(4H,m,2×ArC 2)、3.31( 4H,t,=5Hz,2×NC 2)、6.92(1H,s,Ar)、7. 06(1H,br s,Ar)、7.18〜7.31(5H,m,Ph)。 m/z(CI+; NH3): 387(M++H)。実施例16 3−{1−[4−(2−(3−フェニルプロピル))ピペラジニル]}−4,5 −ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール 標記化合物を、m.p.170〜172℃(EtOHから)の白色の非晶質固 体として得た。 C24284・2(CO2H)2・0.67H2Oの元素分析(%): 実測値 C 59.6; H 5.9; N 10.0 計算値 C 59.6; H 6.0; N 9.9 δ(360MHz; DMSO+CF3CO2H): 1.17(3H,d,= 7Hz,NCHC 3)、2.70〜2.78(3H,m,NCCH3及びAr CH2)、2.95(2H,t,=7Hz,ArC 2)、3.22〜3.48 (4H,m,2×NC 2)、3.56〜3.90(6H,m,2×NC 2及び ArC 2)、7.30〜7.40(8H,m,Ar 8個)、7.64(1 H,d,=6Hz,Ar 1個)、9.90(1H,br s,N)。 m/z(CI+; NH3): 390(M++NH4)、373(M++H)。実施例17 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−1,4,5,6− テトラヒドロ−1,2−ジアザベンゾ[e]アズレン 標記化合物を、m.p.147〜148℃(酢酸エチル−ヘキサンから)の白 色の針状結晶として得た。 C24284・0.2H2Oの元素分析(%): 実測値 C 76.56; H 7.62; N 14.80 計算値 C 76.64; H 7.61; N 14.90 δ(360MHz; d6−DMSO): 1.89(2H,五重線,=5H z,CH2 2CH2)、2.55〜2.7(10H,m,C 2’s)、2.7 6〜2.82(2H,m,C 2)、3.00〜3.05(2H,m,CH2)、 3.25〜3.35(2H,m,CH2)、7.1〜7.25(8H,m,Ar H)、7.69(1H,d,=7Hz,H−10)、12.1(1H,s,N H)。 m/z(CI+; NH3): 373(M++H)。実施例18 1−エチル−3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4, 5−ジヒドロベンゾ[g]インダゾール 標記化合物の蓚酸塩を、m.p.193〜195℃(エタノールから)の白色 の固体として得た。 C25304・1.2C224の元素分析(%): 実測値 C 66.91; H 6.49; N 10.98 計算値 C 66.54; H 6.60; N 11.33 δ(360MHz; d6−DMSO): 1.35(3H,t,=7.2H z,CH3)、2.58〜2.64(2H,m,CH2)、2.80〜2. 90(2H,m,CH2)、2.95〜3.00(2H,m,CH2)、3.1〜 3.4(10H,m,CH2’s)、4.28(2H,q,=7.2Hz,C 2 CH3)、7.2〜7.4(8H,m,ArH)、7.51(1H,d,= 7.8Hz,ArH−9)。4.28での信号照射は7.51ppmにおける信 号に正のNOEをもたらした。 m/z(CI+; NH3): 387(M++H)。実施例19 3−{4−[2−(5−メチルフラン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イ ル}−4,5−ジヒドロベンゾ[g]インダゾール 5−メチルフラン−2−酢酸 シアン化カリウム(12.2g; 0.187mol)及び炭酸ナトリウム( 36g; 0.338mol)を水(250ml)に溶解させた溶液に1,4− ジオキサン(12ml)中の5−メチルフルフラール(7.5ml;75mmo l)を添加し、続いて重亜硫酸グリオキサール(3.0g;0.289mol) 及び水(240ml)を添加した。室温で21/2時間攪拌後、反応混合物に、p Hが約1〜2となるまで5N HCl(水溶液)を慎重に添加する(HCN↑) 後処理を施した。ガスが発生しなくなった時点から1時間攪拌を継続した。 生成物をクロロホルム(3×150ml)で抽出した。一つに合わせた有機画 分をブラインで洗浄し、その後Na2SO4で脱水し、真空下に濃縮した。 褐色の固体(8.1g; 78%)が得られた。 δ(250MHz; CDCl3): 2.26(3H,s,ArC 3)、 3.66(2H,s,ArC 2)、5.90(1H,d,=5Hz,Ar )、6.12(1H,d,=5Hz,Ar)。3−[4−(5−メチルフラニル)アセチルピペラジン−1−イル]−4,5− ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール 3−ピペラジン−1−イル−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾ ール二トリフルオロ酢酸塩(450 4μl; 3.76mmol)をジクロロメタン(25ml)に溶解させた溶液 に5−メチルフラニル−2−酢酸(131mg; 0.94mmol)、1−( 3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(200mg ; 1.04mmol)及びヒドロキシベンゾトリアゾール(140mg; 1 .04mmol)を添加した。反応混合物を窒素下に室温で4時間攪拌した。反 応混合物を重炭酸ナトリウム溶液中へ注ぎ、酢酸エチル(2×50ml)で抽出 した。一つに合わせた有機画分を水及びブラインで洗浄し、その後Na2SO4で 脱水し、真空下に濃縮した。残留物を5% MeOH−DCM−1% NH3水溶液(v/v)で溶離するシリカでのクロマトグラフィーに掛けて、標 記化合物(180mg; 51%)を淡褐色の結晶質固体として得た。 δ(250MHz; d6−DMSO): 2.24(3H,s,ArC 3)、 2.65(2H,t,=3.8Hz,CC 2CH2C)、2.65(2H,t ,=3.8Hz,CCH2 2C)、3.05(4H,brs, NC 2C H2N)、3.64(4H,br s, NCH2 2N)、3.74(2H, s,ArC 2C)、5.98(1H,d,=5Hz,ArC)、6.06 (1H,d,=5Hz,Ar)、7.14〜7.33(3H,m,Ar) 、7.52(1H,d,=7.0Hz,Ar)、12.40(1H,br s,N)。3−{4−[2−(5−メチルフラン−2−イル)エチル]ピペラジン−1−イ ル}−4,5−ジヒドロベンゾ[g]インダゾール2下に室温において、3−[4−(5−メチルフラニル)アセチルピペラジ ン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール(170 mg; 0.45mmol)をテトラヒドロフラン(25ml)に溶解させた溶 液にLiAlH4(1.0M THF溶液; 6 80μl; 0.68mmol)をゆっくり添加した。攪拌を1時間継続した。 反応混合物に、20% NaOH(水溶液)をガスが発生しなくなるまで慎重 に添加する後処理を施した。その後更に水(30ml)を添加し、混合物を酢酸 エチル(2×50ml)で抽出した。一つに合わせた有機画分を水及びブライン で洗浄し、その後Na2SO4で脱水し、真空下に濃縮した。油状残留物を4% MeOH−DCM−1%NH3水溶液(v/v)で溶離する分取TLCシリカプ レート上でのクロマトグラフィーに掛けて、精製した標記化合物(104mg; 約99%)をm.p.150〜152℃の淡黄色の結晶として得た。 C22264O・0.3H2Oの元素分析(%): 実測値 C 71.95; H 7.37; N 15.01 計算値 C 71.83; H 7.29; N 15.23 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.21(3H,s,OCCH3)、 2.44〜2.66(4H,m,CH2)、2.74(2H,t,=7.4H z,CH2)、2.86(2H,t,=7.4Hz,CH2)、3.08(4H ,br s,NCH2)、5.93(1H,s,OCCH)、5.98(1H, s,OCCH)、7.15〜7.27(3H,m,Ar H)、7.52(1H,br d,=7.0Hz,ArH)、12.23(1 H,br s,NH)。 m/z(CI+; NH3): 363(M++H)。実施例20 2−メチル−3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−1, 4,5,6−テトラヒドロ−1,2−ジアザベンゾ[e]アズレン 標記化合物の蓚酸塩を、m.p.225〜228℃(エタノールから)の白色 の結晶として得た。 C25304・(COOH)2の元素分析(%): 実測値 C 68.28; H 6.73; N 11.61 計算値 C 68.05; H 6.77; N 11.76 δ(360MHz; d6−DMSO): 1.94(2H,m,CH2 2C H2)、2.75(4H,m,CH2)、2.94(2H,m,CH2)、3.1 0(6H,m,CH2)、3.27(4H,br s,CH2)、3.72(3H ,s,NCH3)、7.14〜7.36(8H,m,ArH)、7.87(1H ,d,=7.3Hz,ArH)。 m/z(CI+; NH3): 387(M++H)。実施例21 3−{4−[2−(2−クロロフェニル)エチル]ピペラジン−1−イル}−4 ,5−ジヒドロベンゾ[g]インダゾール 標記化合物の蓚酸塩を、m.p.134〜136℃(エタノールから)の淡黄 色の六方板状結晶として得た。 C23254Cl・(COOH)2・0.2H2Oの元素分析(%): 実測値 C 61.58; H 5.61; N 11.33 計算値 C 61.71; H 5.68; N 11.51 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.66(2H,t,=8.0H z,CH2)、2.88(2H,t,=8.0Hz,CH2)、3.03〜3. 07(8H,m,CH2)、3.27(4H,br s,CH2)、7.19〜7 .47(7H,m,Ar)、7.55(1H,d,=6.5Hz,Ar) 。 m/z(CI+; NH3): 393(M++H)。実施例22 3−[4−(1,2,3,4−テトラヒドロナフト−2−イル)ピペラジン−1 −イル]−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール 標記化合物の蓚酸塩を、m.p.208〜210℃(エタノールから)の淡紅 色の結晶として得た。 C25284・2(COOH)2の元素分析(%): 実測値 C 61.39; H 5.72; N 10.26 計算値 C 61.69; H 5.71; N 9.92 δ(360MHz; d6−DMSO): 1.78〜1.80(1H,m,C A CHB)、2.31(1H,br s,CHA B)、2.67(2H,t, =7.2Hz,CH2)、2.83〜3.07(5H,m,CH2)、3.17 〜3.20(1H,m,C)、3.39〜3.57(9H,m,CH2)、7 .15〜7.30(7H,m,Ar)、7.56(1H,d,=7.2Hz ,Ar)。 m/z(CI+; NH3): 385(M++H)。実施例23 4−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5H−インデノ[1,2−d]ピ リミジン−2−イルアミン 乾燥イソプロピルアルコール(10ml)にナトリウム金属(154mg; 6.7mmol)を添加し、混合物をN2下にナトリウムが全て溶解するまで( 約0.5時間)還流させた。この溶液にグアニジン塩酸塩(64.3ml ; 6.7mmol)を添加し、得られた懸濁液を更に0.5時間還流させた。 一方、2−{メチルチオ[4−(t−ブチルオキシカルボニル)−1−ピペラジ ニル]メチレン}−インダン−1−オン(500mg; 1.34mmol)を イソプロピルアルコール(3ml)に溶解させ、その0.5時間後に上記還流懸 濁液に添加した。反応混合物を4時間還流させ、その後室温で16時間攪拌した 。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(150ml)中へ注ぎ、生成物を酢 酸エチル(2×50ml)中に抽出する後処理を施した。次に、有機層を分離し て水及びブラインで洗浄し、その後Na2SO4で脱水し、真空下に濃縮した。残 留物をジクロロメタン−メタノール(体積比95:5)で溶離するフラッシュシ リカ上でのクロマトグラフィーに掛けて淡黄色の泡を得た。 δ(250MHz; CDCl3): 1.50[9H,s,C(C 33]、 3.52〜3.58(4H,m,NC 2)、3.80〜3.86(4H,m, NC 2)、3.90(2H,s,ArC 2)、4.8(2H,br s,N 2 )、7.44〜7.48(2H,m,Ar)、7.55〜7.58(1H, m,Ar)、7.98〜8.02(1H,m,Ar)。 この化合物をトリフルオロ酢酸で脱保護し、その後臭化ベンジルでN−ベンジ ル化して、標記化合物をm.p.175〜180℃(エタノールから)の淡黄色 結晶として得た。 C22235・0.8H2Oの元素分析(%): 実測値 C 70.74; H 6.28; N 18.46 計算値 C 71.06; H 6.67; N 18.83 δ(360MHz; 353K; d6−DMSO): 2.53(4H,m, NC 2CH2)、3.56(2H,s,ArC 2C)、3.80(4H,NC H2 2)、3.93(2H,s,ArC 2N)、5.8(2H,br s, N 2)、7.25〜7.44(7H,m,Ar)、7.55(1H,d, =6.7Hz,Ar)、7.78(1H,d,=7.6Hz,Ar)。 m/z(CI+; NH3): 358(M++H)。実施例24 4−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−5H−インデノ[ 1,2−d]ピリミジン−2−イルアミン 標記化合物を、m.p.122〜124℃(エタノール から)の淡黄色結晶として得た。 C23255・0.8H2Oの元素分析(%): 実測値 C 73.57; H 6.60; N 18.49 計算値 C 73.65; H 6.82; N 18.67 δ(360MHz; d6−DMSO): 2.51〜2.59(6H,m,A rC 2CH2及びNC 2CH2)、2.76〜2.80(2H,m,ArCH2 2N)、3.76〜3.79(4H,m,NCH2 2)、3.96(2H ,s,ArC 2C)、6.04(2H,br s,N 2)、7.16〜7.3 1(5H,m,Ar)、7.38〜7.46(2H,m,Ar)、7.57 (1H,d,=6.5Hz,Ar)、7.75(1H,dd,=6.6及 び2.1Hz,Ar)。 m/z(CI+; NH3): 327(M++H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07D 261/14 9051−4C C07D 261/14 401/04 231 9159−4C 401/04 231 239 9159−4C 239 405/14 211 9159−4C 405/14 211 413/04 211 9159−4C 413/04 211 471/04 104 9283−4C 471/04 104Z 495/14 8415−4C 495/14 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,JP,US (72)発明者 リーソン,ポール・デイビツド イギリス国、シー・エム・20・2・キユ ー・アール、エセツクス、ハーロー、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 ローリー,マイケル イギリス国、シー・エム・20・2・キユ ー・アール、エセツクス、ハーロー、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I 〔式中 破線はQを有する複素芳香環が芳香族性であるための二重結合を表わし、 Wは任意に置換された芳香環または複素芳香環の残基であり、 Qは=N−NR5−、−NR5−N=、=N−O−、−O−N=及び=N−CR6 =N−の中から選択された複素芳香環の残基であり、 Zは化学結合、酸素もしくは硫黄原子、またはメチレンもしくはエチレン基であ り、 R1、R2及びR5は独立に水素またはC1〜6アルキルであり、R3及びR4の一方 は炭化水素または複素環基であり、他方 は水素、炭化水素または複素環基であり、 R6はC1〜6アルキルまたは−NRabであり、その際Ra及びRbは独立に水素 またはC1〜6アルキルである〕の化合物またはその塩もしくはそのプロドラッ グ。 2.式(IA) 〔式中 破線円は互いに隣接しない2個の二重結合を表わし、それによりX及びYを有す る五員環は芳香環を成し、 Wは任意に置換された芳香環または複素芳香環の残基であり、 X及びYの一方は窒素であり、他方は酸素またはN−R5であり、 Zは化学結合、酸素もしくは硫黄原子、またはメチレンもしくはエチレン基であ り、 R1、R2及びR5は独立に水素またはC1〜6アルキルであり、R3及びR4の一方 は炭化水素または複素環基であり、他方は水素、炭化水素または複素環基である 〕によって表わされることを特徴とする請求項1に記載の化合物とその塩及びプ ロドラッグ。 3.式(IB) 〔式中 Wは任意に置換された芳香環または複素芳香環の残基であり、 Zは化学結合、酸素もしくは硫黄原子、またはメチレンもしくはエチレン基であ り、 R1及びR2は独立に水素またはC1〜6アルキルであり、 R3及びR4の一方は炭化水素または複素環基であり、他方 は水素、炭化水素または複素環基であり、 R6はC1〜6アルキルまたは−NRabであり、その際Ra及びRbは独立に水素 またはC1〜6アルキルである〕によって表わされることを特徴とする請求項1に 記載の化合物とその塩及びプロドラッグ。 4.式IIA 〔式中 Zは請求項1に規定したとおりであり、 Y1は酸素またはN−R15であり、 R13は、いずれも任意に置換され得るC2〜6アルケニル、C3〜7シクロアルキル (C1〜6)アルキル、アリール(C1〜6)アルキルまたはヘテロアリール(C1 〜6 )アルキルであり、 R15は水素またはC1〜6アルキルであり、 R16は水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1〜6 アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコ キシ、アリール(C1〜6)アルコキシまたはC2〜6アルキルカルボニルである〕 によって表わされることを特徴とする請求項1に記載の化合物とその塩及びプロ ドラッグ。 5.式IIB 〔式中 X1は酸素またはN−R15であり、 Zは請求項1に規定したとおりであり、 R13、R15及びR16は請求項4に規定したとおりである〕によって表わされるこ とを特徴とする請求項1に記載の化合物とその塩及びプロドラッグ。 6.式IIC 〔式中 Zは請求項1に規定したとおりであり、 R13及びR16は請求項4に規定したとおりであり、 X1は請求項5に規定したとおりである〕によって表わされることを特徴とする 請求項1に記載の化合物とその塩及びプロドラッグ。 7.式IID 〔式中 Zは請求項1に規定したとおりであり、 R13は、いずれも任意に置換され得るC2〜6アルケニル、C3〜7シクロアルキル (C1〜6)アルキル、アリール(C1〜6)アルキルまたはヘテロアリール(C1 〜6 )アルキルであり、 R14はC1〜6アルキル、アミノ、C1〜6アルキルアミノまたはジ(C1〜6)アル キルアミノであり、 R16は水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1〜6 アルキルアミノ、ジ(C1〜6)アルキルアミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコ キシ、アリール(C1〜6)アルコキシまたはC2〜6アルキルカルボニルである〕 によって表わされることを特徴とする請求項1に記載の化合物とその塩及びプロ ドラッグ。 8.式IIE 〔式中 Zは請求項1に規定したとおりであり、 R13、R14及びR16は請求項7に規定したとおりである〕によって表わされるこ とを特徴とする請求項1に記載の化合物とその塩及びプロドラッグ。 9.3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒ ドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール、 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ [g]インダゾール、 3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール、 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−4,5−ジ ヒドロナフト[1,2−c]イソオキサゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ ナフト[1,2−c]イソオキサゾール、 3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−4,5−ジヒドロナフト[1,2−c]イソオキサゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −2−メチル−2H−ベンゾ[g]インダゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −1−メチル−1H−ベンゾ[g]インダゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−4,5−ジヒドロ −1H−チエノ[2,3−g]インダゾール、 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−1,4−ジヒドロインデノ[1, 2−c]ピラゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−1,4−ジヒドロ インデノ[1,2−c]ピラゾール、 3−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−1−メチル−1,4−ジヒドロイ ンデノ[1,2−c]ピラゾール、 3−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−1−メチル−1, 4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾール、 3−[4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イルメチル)ピペラジ ン−1−イル]−1−メチル−1,4−ジヒドロインデノ[1,2−c]ピラゾ ール、 4−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−5H−インデノ[1,2−d]ピ リミジン−2−イルアミン、 4−[4−(2−フェニルエチル)ピペラジン−1−イル]−5H−インデノ[ 1,2−d]ピリミジン−2−イルアミン、並びに これらの塩及びプロドラッグ の中から選択された化合物。 10.請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物を医薬に許容可能なキャリ ヤと共に含有する、ドーパミン系の障害を治療及び/または予防する医薬組成物 。 11.Qが=N−NR5−、−NR5−N=、=N−O−または−O−N=である 請求項1に記載の化合物を製造する 方法であって、式IIIの化合物を式IVaの化合物と反応させ: 〔式中W、Z、R1、R2及びR4は請求項1に規定したとおりであり、R30は請 求項1に規定した基R3に対応するか、またはアミノ保護基であり、Xaは酸素ま たはN−R5であり、その際R5は請求項1に規定したとおりであり、L1は適当 な離脱基である〕、次に、必要であればアミノ保護基R30を除去し、また必要で あれば得られた異性体混合物を分離し、その後所望であれば最初に得られた式I の化合物を別の式Iの化合物に通常の方法で変換することを含む方法。 12.Qが=N−CR6=N−である請求項1に記載の化合物を製造する方法で あって、塩基の存在下に式IIIの化合物を式IVbの化合物と反応させ: 〔式中W、Z、R1、R2、R4及びR6は請求項1に規定したとおりであり、R30 は請求項1に規定した基R3に対応するか、またはアミノ保護基であり、L1は適 当な離脱基である〕、次に、必要であればアミノ保護基R30を除去し、その後所 望であれば最初に得られた式Iの化合物を別の式Iの化合物に通常の方法で変換 することを含む方法。
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