JPH09500170A - 洗剤‐パッケージの組合せ - Google Patents

洗剤‐パッケージの組合せ

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JPH09500170A JP7504678A JP50467895A JPH09500170A JP H09500170 A JPH09500170 A JP H09500170A JP 7504678 A JP7504678 A JP 7504678A JP 50467895 A JP50467895 A JP 50467895A JP H09500170 A JPH09500170 A JP H09500170A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、選択された感湿成分を含む洗剤組成物に関する。本発明は、このような組成物と、それらを入れる包装系との組合せを提供し、この組み合わせにより、前記の選択された成分について水分から最適保護を提供し、完成した組成物に対して優れた保存安定性を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 洗剤−パッケージの組合せ 技術分野 本発明は、選択された感湿性成分を含む洗剤組成物に関し、本発明は、このよ うな組成物とそれらを入れる包装系との組合せを提供するものであり、このよう な組合せは、これらの選択された成分に対して水分から保護し、従って完成した 組成物に対して優れた保存安定性を提供する。 発明の背景 保存中、特に長期保存中の洗剤成分に対する水分の負の相互作用の問題は、洗 剤製造業者にとって以前から知られている。このような相互作用は、ある種の成 分に対して水が直接作用してそれらを分解しおよび/または活性を喪失させるこ とによるか、またはある種の感湿性成分の分解生成物が他の成分に作用すること により分解しおよび/または活性を喪失することによるものである。完成した組 成物を水分から保護する目的で、多くの手法が提案されており、多くのものが実 施されてきたが、これらの手法は特殊な成分を添加したり、存在している成分を 改質する必要があるのである。 しかしながら、上記の問題に関しては、洗剤組成物を入れた包装系には余り注 意が払われていなかった。 本発明は、組成物中の水分含量を慎重に制御することと組合せて特定の包装系 を選択することによって、意外なことには、本発明に関する一連の特に感湿性の 高い成分について、前記の保存安定性の問題を解決できるという知見に基づいて いる。 従って、本発明は、選択された感湿性成分と制御された水分含量とを含む洗剤 組成物と、選択された水分蒸気移動速度特性を有する保護系との組合せを提供す る。 発明の詳細な説明 洗剤組成物 本明細書において洗剤組成物という用語は、好ましくは洗濯洗剤組成物を意味 するが、自動食器洗浄組成物および洗濯添加剤組成物も包含される。平衡相対湿度 本発明の組成物は、平衡相対湿度が35℃において30重量%以下であること を特徴とする。 本発明の目的のために、平衡相対湿度は下記のようにして測定する。すなわち 、生成物300gを水不透過性材料から作られかつ密封することができる蓋を備 えた1リットル容器に入れる。蓋は、容器内部にプローブを装入できるようにな った密封可能な孔を備えている。容器と内容物とを、35℃の温度に24時間保 持して温度を平衡にする。ソリッドステート湿度計(Hygrotest 6100、Testoter m Ltd.、オールド・フローア・ミル、クィーン・ストリート、エムスワース、ハ ンプシャー、英国から発売)を用いて、生成物上の空間の水蒸気圧を測定する。 容器を35℃に保持しながら、プローブを蓋の孔中に装入して、水蒸気圧の測定 値を平衡にし、2回の連続する測定で変化が見られないことによって確認する。 装置は、水蒸気圧の測定値を平衡総耐湿度の直接読取りに変換する。 本発明の組成物は、様々な方法で調製して、平衡相対湿度が35℃における臨 界値である30%以下となるようにすることができる。 例えば、界面活性剤凝集物または噴霧乾燥した成分などの固有水分を含む洗濯 洗剤組成物の成分のあるものは、乾燥することができまたは更に乾燥した後に混 合することができ、乾燥したゼオライトを、噴霧乾燥した組成物に乾燥添加剤と して界面活性剤凝集物の製造にまたは最終的な微粉化工程で用いることもできる 。 他の方法としては、DE 40 31 910号明細書に記載されているよう な完成品の乾燥が挙げられる。 幾つかの方法/実施によって、平衡相対湿度の値を35℃で25%を下回るよ うにすることができる。 本発明で選択された感湿性成分を、以下において詳細に説明する。1) ポリヒドロキシ脂肪酸アミド ポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、脂肪酸エステルとN−アルキルポリヒドロキ シアミンとを反応させることによって製造することができる。本発明で用いられ る好ましいアミンはN−(R1)−CH2(CH2OH)4−CH2−OHであり、 好ましいエステルはC12〜C20脂肪酸メチルエステルである。最も好ましいもの は、N−メチルグルカミンとC12〜C20脂肪酸メチルエステルとの反応生成物で ある。 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造法は、1992年4月16日に公表された WO92/6073号明細書に記載されている。この出願明細書には、溶媒の存 在下でのポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造が記載されている。本発明の極めて 好ましい態様では、N−メチルグルカミンをC12〜C20メチルエステルと反応さ せる。顆粒状洗剤組成物の処方者は、アルコキシル化した、特にエトキシル化し た(EO3〜8)C12〜C14アルコールを含んでなる溶媒の存在下にてアミド化 反応を行なうのが好都合であることがあるとも記載されている(15頁、22〜 27行目)。これにより、本発明に好ましいノニオン性界面活性剤系、例えばN −メチルグルカミドと分子当たり平均3個のエトキシレート基を有するC12〜C14 アルコールとを含んでなるものが直接得られる。 ノニオン性界面活性剤系、およびこのような系から製造された顆粒状洗剤は、 1992年4月16日に公表されたWO92/6160号明細書に記載されてい る。この出願明細書(実施例15)には、Eirich RV02ミキサーで微細分散混合 によって製造された、N−メチルグルカミド(10%)とノニオン性界面活性剤 (10%)とを含んでなる顆粒状洗剤組成物が記載されている。 これらの特許出願明細書には、ノニオン性界面活性剤系が、それらの合成に適 当な製造法であって、本発明で用いるのに公的であることが判ったものが記載さ れている。 本発明ヒドロキシ脂肪酸アミドは、本発明の組成物に、洗剤成分または組成物 の0重量%〜40重量%、好ましくは1重量%〜30重量%、更に好ましくは1 重量%〜20重量%の濃度で含まれることができる。2) コリンエステル 下式を有する好ましいコリンエステル誘導体 (式中、 RはC5〜C30の直鎖状または分岐鎖状アルキルまたはアルケニル基であり、X は、化合物を少なくとも水分散性にするアニオンであり、好ましくはハロゲン化 物、メチル硫酸塩、硫酸塩および硝酸塩、好ましくはメチル硫酸塩、塩化物、臭 化物またはヨウ化物からなる群から選択されるアニオンである)、並びに 上式のエステル結合が反転エステル、アミドまたは反転アミド結合で置き換え られているもの。 このタイプのカチオン性界面活性剤の特に好ましい例としては、ハロゲン化ス テアロイルコリンエステル第四アンモニウム(R1=C17アルキル)、ハロゲン 化パルミトイルコリンエステル第四アンモニウム(R1=C15アルキル)、ハロ ゲン化ミリストイルコリンエステル第四アンモニウム(R1=C13アルキル)、 ハロゲン化ラウロイルコリンエステルアンモニウム(R1=C11アルキル)、並 びにハロゲン化ヤシ油および獣脂コリンエステル第四アンモニウム(それぞれ、 R1=C15〜C17アルキルおよびC19〜C13アルキル)が挙げられる。 コリンエステル誘導体の別の好ましいカチオン性成分は、下記の構造式によっ て示され、pは0〜20であることができる。 上記の好ましいコリン誘導体のカチオン性物質は、酸触媒の存在下にて所望な 鎖長の脂肪酸をジメチルアミノエタノールで直接エステル化することによって製 造することができる。次に、反応生成物をハロゲン化メチルで四級化して、所望 なカチオン性物質を形成させる。 コリンから誘導されたカチオン性物質は、酸触媒物質の存在下で所望な鎖長の 長鎖脂肪酸と2−ハロエタノールとを直接エステル化することによって製造する こともできる。次に、反応生成物を用いて、四級化する。 所望なカチオン性成分を形成するトリメチルアミン。 本発明で用いられる他の好適なコリンエステルは、下記の式を有する。 (式中、tは0または1であり、yは1〜20であり、RおよびXは前記で定義 した通りである)。 本発明のコリンエステルは、組成物の0重量%〜50重量%、好ましくは1重 量%〜30重量%、更に好ましくは1重量%〜20重量%の濃度で存在すること ができる。漂白活性剤 本発明の漂白活性剤は、下記の化合物またはそれらの混合物から 選択される。 アルカノイルオキシベンゼンスルホン酸塩 本発明で用いることができる好適 なアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸塩漂白活性剤は、下式のものである。 (式中、R1−C(O)−は、約8〜約12個、好ましくは約8〜約11個の炭 素原子を含み、Mは適当なカチオンであり、例えばアルカリ金属、アンモニウム または置換アンモニウムカチオンであり、ナトリウムおよびカリウムが最も好ま しい。) 極めて好ましい疎水性アルカノイルオキシベンゼンスルホン酸塩は、ノナノイ ルオキシベンゼンスルホン酸塩、3,5,5−トリメチルヘキサノイル−オキシ ベンゼンスルホン酸塩、2−エチルヘキサノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、 オクタノイルベンゼンスルホン酸塩、デカノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、 ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸塩、およびそれらの混合物からなる群か ら選択される。アミドから誘導される漂白活性剤 本発明で用いることができるアミドから誘 導される漂白活性剤は、下記の一般式を有するアミド置換化合物またはその混合 物である。 (式中、R1は約1〜約14個の炭素原子を有するアルキル、アリール、または アルカリール基であり、R2は約1〜約14個の炭素原子を有するアルキレン、 アリーレンまたはアルカリーレン基であり、R5はHであるか、または約1〜約 10個の炭素原子を有するアルキル、アリールまたはアルカリール基であり、L は本質的に任意の脱離基である。脱離基は、ペルヒドロオキシドアニオンによる 漂白活性剤に対する親核攻撃の結果として漂白活性剤から移る任意の基である。 この過加水分解の結果、ペルオキシカルボン酸が形成される。一般的には、好適 な脱離基となる基に対しては、これは電子吸引作用を示さなければならない。こ れは、安定なものを形成し、逆反応の速度は無視し得るものであるべきである。 これにより、ペルヒドロオキシドアニオンによる親核攻撃が促進される。 基Lは、十分に反応性であり、最適な時間枠内(例えば、洗浄サイクル)で反 応が起こるようにしなければならない。しかしながら、Lが反応性が高すぎると 、この活性剤は漂白組成物で用いるのに安定化が難しくなる。これらの特徴は、 通常は脱離基の共役酸のpKaによって平行になっているが、この傾向に対する 例外も知られている。通常は、このような挙動を示す脱離基は、その共役酸のp Kaが約4〜約13、好ましくは約6〜約11、最も好ましくは約8〜約11の 範囲にあるものである。) 好ましい漂白活性剤は、前記の一般式を有するものであって、Lが下記の物か ら成る群から選択されるものである。 (式中、R3は前記で定義した通りであり、Yは−SO3 -+または−CO2 -+ であり、但しMはアルカリ金属、アンモニウムまたは置換アンモニウムカチオン であり、最も好ましくはナトリウムおよびカリウムである)。 上式の漂白活性剤の好ましい例としては、米国特許第4,634,551号明 細書に記載のように、(6−オクタンアミド−カプロイル)オキシベンゼンスル ホン酸塩、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホン酸塩、(6 −デカンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホン酸塩、およびそれらの混合 物が挙げられ、前記特許明細書の内容をその開示の一部として本明細書に引用す るものである。ベンズオキサジン型の活性剤 例えば、1990年10月30日発行のHodge らの米国特許第4,966,723号明細書に開示されているもの。ベンズオキ サジン型の極めて好ましい活性剤は、下記のようなものである。 アシルラクタム活性剤 特に、下式を有するアシルカプロラクタムおよびアシ ルバレロラクタム。 (式中、R6はHであるか、1〜約12個の炭素原子を有するアルキル、アリー ル、アルコキシアリール、またはアルカリール基であるか、または約6〜約18 個の炭素を有する置換フェニル基である。)同時係属米国特許出願第08/06 4,562号および08/082,270号明細書を参照されたい。この特許明 細書には、置換ベンゾイルラクタムが開示されている。極めて好ましいラクタム 活性剤としては、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、3 ,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム 、デカノイルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベンゾイルバレ ロラクタム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイルバレロラクタム、ウンデ セノイルバレロラクタム、ノナノイルバレロラクタム、3,5,5−トリメチル ヘキサノイルバレロラクタム、およびそれらの混合物が挙げられる。1985年 10月8日にSanderson に発行された米国特許第4,545,784号明細書 も参照されたい。この特許明細書の内容を、その開示の一部として本明細書に引 用するものであり、過ホウ酸ナトリウムに吸着されたベンゾイルカプロラクタム などのアシルカプロラクタムが開示されている。第四置換漂白活性剤(QSBA) 本発明のQSBAは、式E−[Z]n−C (O)−Lを有し、基Eは「ヘッド」と呼ばれ、基Zは「スペーサー」と呼ばれ (nは0または1であり、すなわちこの基はあってもなくてもよいが、通常はあ る方がよい)、またLは「脱離基」と呼ばれる。これらの化合物は、通常は少な くとも1個の第四置換窒素残基を含み、これはE、ZまたはLに含まれているこ とができる。更に好ましくは、単一の第四窒素が存在し、かつこれが基Eまたは 基Zに配置されている。一般的には、Lは脱離基であり、その対応する炭素酸( HL)のpKaは、QSBAの親水性によって約5〜約30、更に好ましくは約 10〜約20の範囲にあるようにすることができる。脱離基のpKaは、米国特 許第4,283,301号明細書にも定義されている。 本発明において好ましいQSBAは、一方では水溶性であるが、他方では、一 定の範囲まで分割して界面活性剤ミセル、特にノニオン性界面活性剤のミセルと する傾向を有する。 脱離基およびQSBAに含まれることがある第四残基の可溶化傾向は、更に1 985年9月3日の米国特許第4,539,130号明細書に例示されており、 上記特許明細書の内容をその開示の一部として本明細書に引用する。この特許明 細書には、第四残基が脱離基Lに含まれるQSBAも例示されている。 1975年2月5日公表の英国特許第1,382,594号明細書には、本発 明で使用するのに好適であることが判ったQSBAのクラスが開示されている。 これらの化合物において、Zはポリ(メチレン)またはオリゴ(メチレン)残基 であり、すなわちスペーサーは脂肪族であり、第四残基はEである。1989年 4月4日発行の米国特許第4,818,426号明細書には、本発明で用いるの に好適なもう一つの種類のQSBAが開示されている。これらの化合物は、第四 アンモニウムカーボネートエステルであって、前記の式に関しては、残基Zは炭 素原子を介してEに結合し、結合性酸素原子を介してカルボニル残基に結合して いる。これらの化合物は、従って第四アンモニウムカーボネートエステルである 。結合性酸素原子がZからなくなっている同族体化合物も知られており、本発明 で用いられる。例えば、1992年3月3日発行の米国特許第5,093,02 2号明細書、および1990年2月27日発行の米国特許第4,904,406 号明細書を参照されたい。 また、QSBAは、1993年7月28日公表のEP552,812A1号明 細書、および1993年5月5日公表のEP540,090A2号明細書に記載 されている。総ての上記文献の内容を、その開示の一部として本明細書に引用す る。 特に好ましいQSBAは、カプロラクタムまたはバレロラクタム脱離基を有す る。 本発明に有用なQSBAの好ましい態様は、下記のようにして合成することが できる。 下記において、この合成を更に詳細に説明する。N−[4−(トリエチルアンモニオメチル)ベンゾイル]カプロラクタム、塩化 物塩の製造 4−クロロメチルベンゾイル酸クロリド 一つ口丸底フラスコに添加漏斗、 ガス取入口および磁気攪拌機を取り付け、4−クロロメチル安息香酸(0.5モ ル)、トルエン(1.0モル酸/350ml)、および沸騰石をアルゴン雰囲気 で加える。塩化チオニル(1.0ml)を、添加漏斗を介して滴加する。添加漏 斗を還流冷却器に取換えて、反応をアルゴン雰囲気下でトルエンの沸点まで4時 間加熱する。反応を室温まで冷却する。溶媒を蒸発させる。 4−クロロメチルベンゾイルカプロラクタム 三つ口丸底フラスコに機械攪 拌機、還流冷却器、添加漏斗、およびガス取入口を取り付け、カプロラクタム( 0.5モル)、トリエチルアミン(0.75モル)、および必要なトルエンの7 5%(1.0モルカプロラクタム/1.5リットル)をアルゴン雰囲気下で加え る。溶液をトルエンの還流温度まで加熱する。4−クロロメチルベンゾイル酸ク ロリド(0.5モル)を残りのトルエンに懸濁したものを、緩やかな流れで加え る。反応を、アルゴン雰囲気下、トルエンの還流温度で6時間攪拌し、若干冷却 して、濾過する。回収した固形生成物のトリエチルアミン塩酸塩を捨てて、濾液 を冷蔵して、生成物を沈澱させる。生成物を真空濾過によって回収し、洗浄して 、乾燥する。 N−[4−(トリエチルアンモニオメチル)ベンゾイル]カプロラクタム塩化 物塩 一つ口丸底フラスコに、磁気攪拌機、添加漏斗およびガス取入口を取り 付け、4−クロロメチルベンゾイルカプロラクタム(0.5モル)およびアセト ニトリル(1モルカプロラクタム/1.5リットル)をアルゴン雰囲気下で加え る。トリエチルアミン(1.0モル)を滴加する。添加漏斗を還流冷却器に取換 えて、反応をアセトニトリルの還流温度までアルゴン雰囲気下で4時間加熱する 。 反応を室温まで冷却し、溶媒を留去する。過剰のアセトンを磁気攪拌機を備えた フラスコに加え、生成物を分離する。混合物をアセトンの還流温度まで短時間加 熱した後、室温まで冷却する。生成物を真空濾過し、洗浄して乾燥する。 前記の合成を、カプロラクタムの代わりにバレロラクタムを用いて繰り返すこ とができる。この合成は、例えばトリエチルアミンの代わりにトリメチルアミン を用いて繰り返すこともできる。それぞれの場合に、対応するカチオン性漂白活 性剤が得られる。 前記のQSBAとしては、本発明を一層よく例示する目的で提供した好ましい 態様が挙げられるが、これらの具体的説明は限定的なものと考えるべきではない 。当該技術分野で知られている他のQSBAに代えることもできる。例としては 、上記構造の改良であって、基EまたはZが複素環の一部を形成するもの、また は脱離基Lが基Eまたは基Zのいずれかに対して耐加水分解性の共有結合を有す る改良が挙げられ、後者の場合には、Lは構造 のいずれかにおけるように「束縛された」脱離基と考えられ、また過加水分解で は、E(Z)nC(O)残基が未だ「脱離」し、構造 のいずれかを有するもののような過酸を形成する。 更に、既知のQSBAの別の例では、脱離基は、残基E(Z)nC(O)に中 性の窒素原子を介して結合しておらず、普通の脱離基OBS(オキシベンゼンス ルホン酸塩)におけるように酸素原子を介して結合している。このような変更の 例は、前記特許明細書などの文献に記載されている。 本発明の漂白活性剤は、好ましくは組成物の1重量%〜20重量%、更に好ま しくは2重量%〜10重量%、最も好ましくは3重量%〜5重量%の濃度で配合 される。ポリマー 本発明で用いられるポリマーは、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニ ルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリビニルオキサゾ リドン、ポリビニルイミダゾール、ポリアスパルテート、ポリグルタメート、ま たはそれらの混合物であって、分子量が約10,000であるもの、マレイン酸 /非環式(acyclic)酸およびビニルアルコールのターポリマーであって、分子 量が3,000〜70,000であり、ビニルアルコールの割合が5〜60%で あるものの群から選択される。−汚れ放出剤、選択された薬剤はスルホン化した ポリ−エトキシ/プロポキシ末端キャップしたエステルオリゴマーおよびそれら の混合物である。上記のポリマーは、組成物の0.01〜20%の範囲の濃度で 用いられる。 本発明のエステルは、実質的に線状のエステル「主鎖」と、スルホン化したモ ノヒドロキシポリエトキシ/プロポキシモノマー、特に2−(2−ヒドロキシエ トキシ)エタンスルホン酸塩から誘導される末端キャッピング単位とを含んでな るオリゴマーとして単純に特性決定することができる。エステル主鎖を含んでな る構造単位を適正に選択し、かつ十分な量のスルホン化末端キャッピング単位を 使用することによって、これらの材料の所望な汚れ放出特性が得られる。安定剤 をオリゴマーに組み込むことにより、製造中のオリゴマーの結晶化が減少し、洗 浄液に導入することにより、溶解/分散およびエステルの汚れ放出性能が増大す る。 本発明に用いられるエステルオリゴマーは、好ましくは、(i)式(MO3S) CH2m(CH2m(CH2CH2O)(RO)n−(式中、Mはナトリウムおよ びテトラアルキルアンモニウムからなる群から選択 される塩形成カチオンであり、mは0または1であり、Rはエチレン、プロピレ ンまたはそれらの混合物であり、nは0〜2である)のスルホン化ポリ−エトキ シ/プロポキシ末端キャッピング単位約1〜約2モル、(ii)a)オキシエチレンオ キシ単位;b)オキシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレンオキシ単 位の混合物であって、このオキシエチレンオキシ単位が、オキシエチレンオキシ 対オキシ−1,2−プロピレンオキシのモル比が0.5:1〜約10:1の範囲 で存在するもの;およびc) a)またはb)とポリ(オキシエチレン)オキシ単位で あり、このポリ(オキシエチレン)オキシ単位の重合度が2〜4であるものとの 混合物であって、このポリ(オキシエチレン)オキシ単位の重合度が2であると きには、ポリ(オキシエチレン)オキシ単位対群ii)の全単位のモル比が0:1 〜約0.33:1であり、ポリ(オキシエチレン)オキシ単位の重合度が3であ るときには、ポリ(オキシエチレン)オキシ単位対群ii)の全単位のモル比が0 :1〜約0.22:1であり、ポリ(オキシエチレン)オキシ単位の重合度が4 であるときには、ポリ(オキシエチレン)オキシ単位対群ii)の全単位のモル比 が0:1〜約0.14:1であるものからなる群から選択される単位約0.5〜 約66モル;iii) テレフタロイル単位約1.5〜約40モル;およびiv) 式 −(O)C(C63)(SO3M)C(O)−(式中、Mは塩形成カチオンであ る)の5−スルホイソフタロイル単位0〜約26モルを含んでなる。オリゴマー性エステル 本発明の汚れ放出組成物は、樹脂状で高分子量の高分 子または繊維形成ポリエステルではなく、代わりに、比較的分子量が低く、ポリ マーとしてよりはオリゴマーとしてより適当に記載される分子種を含んでいるこ とを理解すべきである。末端キャッピング単位を含む本発明の個々のエステル分 子は、も約500〜約8,000の範囲の分子量を有することができる。グリコ ール−テレフタル酸の繊維状ポリエステル(分子量が典型的には平均して15, 000以上)との比較の目的で問題とされるものは、分子量が約500〜 約5,000であり、この範囲内に、本質的な単位を配合している本発明の好ま しいエステルの分子が一般的に見いだされる。従って、本発明の汚れ放出剤は、 繊維状ポリエステルのような高重合体を表わすのに普通に用いられる用語の口語 的表現では「ポリエステル」よりはむしろ「オリゴマー性エステル」と表わされ る。分子の形状 本発明のエステルは総て、2個を上回るエステル結合形成部位を 有する単位の構造中に配合されるため、著しく分岐または架橋していないという 意味において「実質的に線状」である。(対照的に、本発明のエステルの定義に おいて除外されるポリエステルの分岐または架橋の典型的な例については、19 85年11月19日発行のSinkerらの米国特許第4,554,328号明細書を 参照されたい。)更に、環状エステルは本発明で用いられる汚れ放出剤の目的に は本質的ではないが、エステル合成の際の副反応の結果として低濃度で本発明の 洗剤組成物に含まれていてもよい。環状エステルは組成物の約2重量%を上回ら ないのが好ましく、環状エステルは組成物に全く含まれないのが最も好ましい。 前記とは異なり、本発明のエステルに適用される「実質的に線状」という用語 は、エステル形成またはエステル交換反応では反応しない側鎖を含む材料を特に 包含する。例えば、オキシ−1,2−プロピレンオキシ単位は非対称置換型のも のであり、それらのメチル基はポリマー技術で「分岐」と通常見なされるものを 構成せず(Odian 著、Principles of Polymerization,Wiley,ニューヨーク、1 981年、18〜19頁を参照されたい。この文献の内容は、その開示の一部と して本明細書に引用され、本発明における定義はこの文献と完全に一致している )、またエステル形成反応では反応しない。本発明で用いられる汚れ放出剤のエ ステルにおける任意の単位も同様に、同じ不反応性の基準と一致する場合には、 側鎖を有する。分子構造 下記の構造は、前記の好ましい態様に当てはまるエステル分子の構 造を例示したものであり、単位の結合の仕方を示している。 a) 本質的単位i)、ii) およびiii)からなる2か所で末端キャッピングした エステル分子 b) 本質的単位i)、ii) およびiii)からなる1か所で末端キャッピングした エステル分子 c) 本質的単位i)、ii) およびiii)からなる2か所で末端キャッピングした エステル分子(本明細書では「ハイブリッド主鎖」エステル分子と呼ぶ)。単位 ii) は、下記の例ではオキシエチレンオキシとオキシ−1,2−プロピレンオキ シ単位との、2:1のモル比での混合物である(組成物が単位i)、ii) およびiii )に基づくものであるときには、本明細書で例示されるような個々の分子とは異 なりエステル組成物では全体として、平均して、約1:1〜約0:1の範囲の比 率が好ましい) d) 本質的単位i)、ii) およびiii)、および任意単位iv) からなる2か所で 末端キャッピングしたエステル分子。組成物が単位i)、ii) 、iii)、およびiv) に基づくものであるときには、下記のような個々の分子とは異なりエステル組成 物では全体として、平均して、オキシエチレンオキシ対オキシ−1,2−プロピ レンオキシ単位の最も好ましいモル比は約0.5:1〜約1:0の範囲が好まし い。 本明細書に開示した多数の構造のうち、最も好ましい汚れ放出ポリマーは下記 の一般構造を有する。 (式中、RはHまたはCH3であり、比率が1.8:1である)。 本明細書に開示されたエステル分子の構造に関しては、本発明は分子レベルで の単位の配置だけでなく、本明細書の反応図から生じかつ所望な範囲の組成およ び特性を有するエステルの全混合物をも包含することを認めるべきである。従っ て、モノマー単位の数または単位の比率が与えられるときには、これらの数は組 成物のオリゴマーに含まれるモノマー単位の平均量を表わす。エステル主鎖 上記の構造に例示したように、本発明で用いられる汚れ放出剤 のエステルにおいて、主鎖は、交互に結合したオキシエチレンオキシおよびテレ フタロイル単位によって形成される。場合によっては、この主鎖は、アリールジ カルボニルおよびオキシアルキレンオキシ単位と交互に結合した5−スルホイソ フタロイル単位、テレフタロイル単位、オキシエチレンオキシ、またはオキシエ チレンオキシ、オキシプロピレンオキシおよびポリ(オキシエチレンオキシ)単 位の混合物によって形成される。エステル主鎖の末端における基 同様に、「本発明で用いられる汚れ放出剤の エステル」とは、本明細書に開示された新規な2か所および1か所で末端キャッ ピングした化合物、その混合物、および幾つかのキャッピングされていない分子 種を必ず含むことがある前記末端キャップした材料の混合物を包含する用語であ る。しかしながら、後者の濃度は、極めて好ましい組成物の全てにおいてはゼロ であるかまたは最小限となる。従って、本明細書で単に「エステル」と表わすと きには、定義により、いずれかの単一の製造から生じるスルホン化してキャッピ ングしたおよびキャッピングしていないエステル分子の混合物を集合的に表わす ものとする。 末端キャッピング単位によって完全に、すなわち2箇所が末端キャップされて いない本発明の組成物に含まれる任意のエステル分子は、スルホン化ポリ−エト キシ/プロポキシ末端キャッピング単位ではない単位で終わらなければならない 。これらの末端基は、典型的にはヒドロキシル基、または単位形成反応体に由来 する他の基である。例えば、上記の構造b)では、−Hが結合している鎖状末端位 置はヒドロキシル基を形成する。構築することができる他の構造では、−(O) CC64C(O)−OCH3のような単位を末端位置に見いだすことができる。 しかしながら、総ての最も好ましい本発明のエステル分子は、前記のように2個 のスルホン化末端キャッピング単位を有するが、主鎖単位は末端位置を占めない 。対称性 オキシ−1,2−プロピレンオキシ単位も含まれているエステルでは 、オキシ−1,2−プロピレンオキシ単位は、隣接する−CH2−水素原子の一 つと無作為に交互になっているメチル基を有するので、エステル鎖の対称性が低 下することがあることを理解すべきである。従って、オキシ−1,2−プロピレ ンオキシ単位は、−OCH2CH(CH3)O−配向または反対の−OCH(CH3 )CH2−配向を有するものとして表わすことができる。メチル基が結合してい るオキシ−1,2−プロピレン単位における炭素原子もまた非対称、すなわちキ ラルであり、すなわち4個の同等でない化学的存在が結合している。 オキシ−1,2−プロピレンオキシ単位とは異なり、オキシエチレンオキシ単位 は、必要な非対称性を欠いているので、オキシ−1,2−アルキレンオキシ単位 の単独の供給源として安定剤を添加することなく本発明で用いることはできない 。製造中および後で洗浄液に添加するときにオリゴマーの結晶化を抑制するのは 、非対称性単位および/または安定剤の存在である。従って、オキシエチレンオ キシ単位または高比率のオキシエチレンオキシ対オキシプロピレンオキシ単位の 使用では、安定剤を併用して結晶の形成を遅らせなければならない。従って、こ のような本発明の組成物は、スルホン酸型ヒドロトロープ剤、線状または分岐し たアルキルベンゼンスルホン酸、パラフィンスルホン酸、およびオリゴマー組成 物に組み込んだそれらの混合物を含んでいる。 好ましくは、親水性増進および非ポリエステル直接(substantive) 型の各種の 任意単位を、エステルに配合することができる。このような配合のパターンは、 通常は無作為である。好ましい任意単位は、アニオン性親水性基、例えば5−ス ルホイソフタロイルまたは類似の単位である。このような単位は、エステル主鎖 に配合するときには、一般的には1個以上の親水性残基によって分離された2個 以上の疎水性残基に分割される。 本発明における本質的な帯電していないアリールジカルボニル単位は、エステ ルのポリエステル布帛−直接性(polyester fabric-substantivity)が著しく損な われない限り、必ずしもテレフタロイル単位だけである必要はない。従って、例 えば異性体性の帯電していないジカルボニル単位であるイソフタロイルなどの少 量をエステルに配合することができる。ポリ(オキシエチレン)オキシ単位 本発明で用いられる汚れ放出剤のエステ ルを含んでなる任意のポリ(オキシエチレン)オキシ単位の重合度は2〜40で あり、含まれている総オキシアルキレンオキシ単位の0〜約25モル%となるこ とができる。好ましくは、主鎖単位が8以上のテレフタロイル単位を含むときに は、ポリ(オキシエチレン)オキシ単位が含まれるが、1.5テレフタロイル単 位程度のエステルには少なくとも幾つかのポリ(オキシエチレン)オキシ単位が 含まれることがある。ポリ(オキシエチレン)オキシ単位は、特に8以上のテレ フタロイル単位を有するエステルでは、汚れ放出剤の洗浄液への溶解の速度を助 ける。 主鎖に含まれるポリ(オキシエチレン)オキシ単位の量は、重合度に関係して いる。例えば、オキシエチレンオキシエチレンオキシ単位(ジエチレングリコー ルから形成される)は重合度が2であり、主鎖中の総オキシアルキレンオキシ単 位の0〜25モル%を構成することができる。(オキシエチレン)3単位(トリ エチレングリコールから形成される)は、重合度が3であり、主鎖に含まれる総 オキシアルキレンオキシ単位の0〜約18モル%を構成することができる。(オ キシエチレン)3単位(テトラエチレングリコールから形成される)は、重合度 が4であり、主鎖に含まれる総オキシアルキレンオキシ単位の0〜約12モル% を構成することができる。末端キャッピング単位 本発明の汚れ放出剤のエステルに用いられる末端キャ ッピング単位は、スルホン化ポリ−エトキシ/プロポキシ基である。これらの末 端キャップ単位は、エステルを洗濯液などの水性媒質に分散すると、アニソール 性に帯電した部位を提供する。末端キャップは、水性媒質での輸送を助け、エス テル分子に親水性部位を提供する働きをする。 酸形態を除外しようとするものではないが、大抵の場合には本発明のエステル はナトリウム塩として、他のアルカリ金属の塩として、窒素含有カチオン(特に テトラアルキルアンモニウム)との塩として、または水性環境で解離したイオン として用いられる。 末端キャッピング基の例としては、イセチオン酸ナトリウム、2−(2−ヒド ロキシエトキシ)エタンスルホン酸ナトリウム、2−[2−(2−ヒドロキシエ トキシ)エトキシ]エタンスルホン酸ナトリウム、5−ヒドロキシ−4−メチル −3−オキサ−ペンタンスルホン酸ナトリウム、α−3−スルホプロピル−ω− ヒドロキシ−ポリ−(オキシ−1,2−エタンジイル)ナトリウム(平均エトキ シル化度1〜2)5−ヒドロキシ−3−オキサ−ヘキサンスルホン酸ナトリウム 、およびそれらの混合物が挙げられる。 モルベースでは、本発明の汚れ放出剤は、好ましくはエステル1モル当たりス ルホン化末端キャッピング単位約1〜約2モルを含む。最も好ましくは、エステ ルは2箇所で末端キャッピングされており、、すなわちエステル1モル当たり末 端キャッピング単位2モルが含まれる。重量組成の観点からは、エステルの分子 量に対する末端キャッピング単位の分率は、エステル主鎖の分子量が増加すると 減少することは明らかであろう。任意の結晶性減少安定剤 本発明の洗剤組成物に用いられる安定剤は、水溶性 または水分散性であるべきである。本発明で用いられる安定剤としては、スルホ ン酸型ヒドロトロープ剤、線状または分岐状アルキルベンゼンスルホン酸、パラ フィンスルホン酸、および約4〜20個の炭素原子を有する他の熱安定性を有す るアルキルスルホン酸が挙げられる。好ましい安定剤としては、ドデシルベンゼ ンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナ トリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、およびそれらの混合物が挙げられる 。更に高濃度の安定剤を用いるときには、ヒドロトロープ剤および/または他の 安定剤の混合物の方が、オリゴマー中に完全に組み込み、安定剤の結晶化の可能 性を減少させる上で、純粋な成分よりも好ましい。 一般に、このような安定剤の濃度は、主要な利益、すなわち製造、保管中およ び洗浄液に導入するときに汚れ放出剤が行なう結晶化の量の減少、を提供しなが ら、できるだけ低くすべきである。この組成物は、約0.5%〜約20%の安定 剤を含むことができる。最も好ましくは、エステル汚れ放出剤は、製造中および 洗浄液への導入時にオリゴマーの結晶化を減少するのに十分な量、すなわち少な くとも3重量%を含む。 安定剤は、様々なやり方で汚れ放出剤に添加することができる。好ましくは、 安定剤は、完全にオリゴマー化する前に初期段階でオリゴマー試薬に添加する。 安定剤は、これによって均一にオリゴマーに組み込まれる。もう一つの方法は、 最初に予備成型したオリゴマーを溶融した後、安定剤を溶融オリゴマーに均一に 混合することからなっている。アルキルベンゼンスルホン酸を洗剤組成物で界面 活性剤として用いるときには、安定剤を前記の指示の通りに加えるときに汚れ放 出剤の洗濯液に溶解中には、安定化および結晶化減少効果を示さない。色素移り抑制剤 本発明で洗濯されたポリマー性の色素移り抑制剤は、ポリアミンN−オキシド ポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポ リビニル−オキサゾリドンおよびポリビニルイミダゾール、またはそれらの混合 物である。 これらのポリマーは、0.001〜10%、好ましくは0.01〜2%の濃度 で用いられる。 a) ポリアミンN−オキシドポリマー 使用に適したポリアミンN−オキシドポリマーは、下記の構造式を有する単位 を含んでいる。 (式中、 Pは、R−N−O基が結合することができる、またはR−N−O基が重合性単 位の一部を形成する重合性単位であり、またはこれらの組合せであり、 あり、 Rは、脂肪族、エトキシル化脂肪族、芳香族、複素環式または非環式基、また はそれらの組合せであって、N−O基の窒素が結合できる、またはN−O基の窒 素がこれらの基の一部であるものである。) N−O基は、下記の一般構造によって表わすことができる。 (式中、 R1、R2、およびR3は、脂肪族基、芳香族、複素環式または非環式基、ま たはそれらの組合せであり、xおよび/またはyおよび/またはzは、0または 1であり、N−O基の窒素が結合でき、またはN−O基の窒素がこれらの基の一 部を形成するものである。)N−O基は、重合性単位(P)の一部となることが でき、またはポリマー性主鎖またはこれらの組合せに結合することができる。N −O基が重合性単位の一部を形成する好適なポリアミンN−オキシドは、ポリア ミンN−オキシドであって、Rが脂肪族、芳香族、脂環式または複素環式基から 選択されるものを含む。 前記ポリアミンN−オキシドの一つのクラスは、ポリアミンN−オキシドの群 であって、N−O基の窒素がR−基の一部を形成するものである。好ましいポリ アミンN−オキシドは、Rが複素環式基、例えばピリジン、ピロール、イミダゾ ール、ピロリジン、ピペリジン、キノリン、アクリジンおよびおよびそれらの誘 導体であるものである。 前記ポリアミンN−オキシドのもう一つのクラスは、ポリアミンN−オキシド の群であって、N−O基の窒素がR−基に結合しているものである。 他の好適なポリアミンN−オキシドは、N−O基が重合性単位に結合している ポリアミンオキシドである。これらのポリアミンN−オキシドの好ましいクラス は、一般式(I) を有するポリアミンN−オキシドにおいて、Rが芳香族、複素環 式または脂環式基であり、N−O官能基の窒素がこのR基の一部であるものであ る。 これらのクラスの例は、ポリアミンオキシドにおいて、Rがピリジン、ピロー ル、イミダゾールおよびそれらの誘導体などの複素環式化合物であるものである 。 ポリアミンN−オキシドのもう一つの好ましいクラスは、一般式(I) を有する ポリアミンオキシドにおいて、Rが芳香族、複素環式または脂環式基であり、N −O官能基の窒素がこのR基に結合しているものである。 これらのクラスの例は、R基がフェニルのような芳香族であることができるポ リアミンオキシドである。 任意のポリマー主鎖は、形成されるアミンオキシドポリマーが水溶性であり色 素移り抑制特性を有する限り、用いることができる。好適なポリマー性主鎖の例 は、ポリビニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、 ポリイミド、ポリアクリレート、およびそれらの混合物である。 本発明のアミンN−オキシドポリマーは、典型的にはアミン対アミンN−オキ シドの比率が10:1〜1:1000000である。しかしながら、ポリアミン オキシドポリマーに含まれるアミンオキシド基の量は、適当な共重合によってま たは適当なN−オキシド化度によって変化することができる。好ましくは、 アミン対アミンN−オキシドの比率は、2:3〜1:1000000である。更 に好ましくは、1:4〜1:1000000、最も好ましくは、1:7〜1:1 000000である。本発明のポリマーは、実際にはランダムまたはブロックコ ポリマーであって、一つのモノマーのタイプがアミンN−オキシドであり、他の モノマーのタイプがアミンN−オキシドであるかまたはそうでないものである。 ポリアミンN−オキシドのアミンオキシド単位は、pKa<10であり、好まし くはpKa<7、更に好ましくはpKa<6である。 ポリアミンオキシドは、ほとんど任意の重合度で得ることができる。重合度は 、材料が所望な水溶性および色素懸濁力を有する限り、重要ではない。 典型的には、平均分子量は500〜1,000,000の範囲であり、好まし くは1,000〜50,000、更に好ましくは2,000〜30,000であ り、最も好ましくは3,000〜20,000の範囲内にある。 b) N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー 本発明で用いられるN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドンポリマーの 平均分子量は、5,000〜1,000,000、好ましくは20,000〜2 00,000の範囲にある。 本発明による洗剤組成物に用いられる極めて好ましいポリマーは、N−ビニル イミダゾールN−ビニルピロリドンコポリマーから洗濯されたポリマーであって 、平均分子量が5,000〜50,000、更に好ましくは8,000〜30, 000、最も好ましくは10,000〜20,000の範囲にあるものである。 平均分子量範囲は、Barth,H.G.およびMays,J.W.,Chemical Analysis,Vol 113,「ポリマー特性決定の最新の方法」に記載のように光散乱によって決定さ れる。極めて好ましいN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドンコポリマー の平均分子量範囲は、5,000〜50,000であり、更に好ましくは 8,000〜30,000であり、最も好ましくは10,000〜20,000 である。 前記の平均分子量範囲を特徴とするN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリ ドンコポリマーは、優れた色素移り抑制特性を提供し、しかもこれを用いて処方 した洗剤組成物のクリーニング性能には悪影響を与えない。 本発明のN−ビニルイミダゾールN−ビニルピロリドンコポリマーは、N−ビ ニルイミダゾール対N−ビニルピロリドンのモル比が1〜0.2、更に好ましく は0.8〜0.3、最も好ましくは0.6〜0.4である。c) ポリビニルオキサゾリドン 本発明の洗剤組成物は、ポリビニルピロリドン(平均分子量が の「PVP」)を用いることもできる。 本発明の洗剤組成物は、ポリマー性の色素移り抑制剤としてポリビニルオキサ ゾリドンを用いることもできる。このポリビニルオキサゾリドンの平均分子量は 、約2,500〜約400,000であり、好ましくは約5,000〜約200 ,000であり、更に好ましくは約5,000〜約50,000であり、最も好 ましくは約5,000〜約15,000である。d) ポリビニルイミダゾール 本発明の洗剤組成物は、色素移り抑制剤としてポリビニルイミダゾールを用い ることもできる。このポリビニルイミダゾールの平均 は、約2,500〜 約400,000、好ましくは約5,000〜約200,000、更に好ましく は約5,000〜約50,000であり、最も好ましくは約5,000〜約15 ,000である。ペルオキシダーゼ酵素 ペルオキシダーゼ酵素は、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過酸化水素など の酸素供給源と組合せて用いられる。それらは、好ましくは「溶液漂白」、すな わち洗浄操作中に基材から離れた染料または顔料が他の基材に移るのを防止する のに用いることができるが、漂白剤として用いることもできる。ペルオキシダー ゼ酵素は当該技術分野で知られており、例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ、リ グニナーゼ、およびクロロ−およびブロモ−ペルオキシダーゼなどのハロペルオ キシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えばPCT国 際出願WO89/099813号明細書およびWO91/05839号明細書に 開示されている。 ペルオキシダーゼを用いるときには、その濃度は、活性が0.10〜1.00 PoDU/ml洗浄液の範囲になるようにすべきである。 ペルオキシダーゼは、典型的には洗濯洗剤組成物の一成分として添加され、洗 浄液1リットル当たり酵素0.01〜100mg、好ましくは1リットル当たり 0.04〜0.1mgの量で添加することができる。アミラーゼ酵素 本発明の組成物は、アミラーゼ酵素を含むこともできる。 好適なアミラーゼとしては、例えばB.licheniforms の特定の菌株から得られ る −アミラーゼが挙げられ、更に詳細についてはGB−1,296,839号 明細書に記載されている。好ましい市販のアミラーゼとしては、例えばInternat ional Bio-Synthtics Inc.から発売されているRapidase、およびNovo Nordisk A /Sから発売されているTermamylが挙げられる。 他の好適なアミラーゼは、Novo Nordisk A/Sから市販されているFungamyl(商 品名)などの真菌性のものである。 アミラーゼは、洗剤組成物の0.05〜1.5重量%の濃度で使用すべきであ る。Termamyl(商品名)のような細菌性アミラーゼを用いるときには、アミラー ゼの濃度は、活性が典型的には洗剤組成物100g当たり1〜500KNU(Kil o Novo Units) の範囲になるようにすべきである。 Fungamyl(商品名)のような真菌性アミラーゼを用いるときには、この濃度は 、活性が洗剤組成物100g当たり1〜5,000FAU(Fungal Apha Amylase Unit)の範囲になるようにすべきである。EDDSキレート化剤 このキレート化剤は、1987年11月3日のHartman およびPerkins に対す る米国特許第4,704,233号明細書に記載のような、エチレンジアミンジ スクシネート(「EDDS」)、特に[S,S]異性体である。 このEDDSは、典型的には本発明の組成物の0.1重量%〜10重量%、好 ましくは0.12重量%〜5重量%の濃度で用いられる。香料カプセル化物 粒状の香料カプセル封入物は、0.001%〜10%、好ましくは0.1〜3 %の濃度で本発明の組成物に含まれることができる。 香料カプセル封入物は、ある種の担体材料に香料を分散させたものである。 本明細書の文脈では、「香料」という用語は、任意の芳香性材料または悪臭中 和剤として作用する任意の材料を意味する。通常は、これらの材料は、周囲温度 での蒸気圧が大気圧より大きいことを特徴としている。本発明で用いられる香料 または脱臭材料は、周囲温度では液体であることがほとんどであるが、当該技術 分野で知られている各種のタンフォラセアス(tamphoraceous) 香料などのように 固形物であることもできる。多種多様な化合物が香料用に知られており、アルデ ヒド、ケトン、エステルなどの材料が挙げられる。更に一般的には、天然に存在 する植物および動物油、および各種化学成分の複雑な混合物を含んでなる浸出物 が香料として使用するのに知られており、これらの材料を本発明で用いることが できる。本発明において香料はその組成が比較的単純であることができ、または 天然および合成化学成分の高度に洗練された複雑な混合物であり、いずれも任意 の所望な香りを提供する目的で選択されたものを含んでなることもできる。 通常は固体である香料を、本発明で用いることもできる。これらは配合して粒 子とする前に溶媒のような液化剤と混合することができ、または香料が加熱によ って昇華したり、分解したりしない限り、単に溶融し、配合することができる。 本発明は、悪臭中和剤して作用する材料の使用も包含する。これらの材料は、 以後「香料」と呼ぶが、それ自身は認識し得る臭気を持たないが、不快な臭気を 隠蔽しまたは減少させることができる。好適な悪臭中和剤の例は、1963年8 月27日にHawleyらに発行された米国特許第3,102,101号明細書に開示 されている。 クリーニングまたはコンディショニング工程の様々な時間に香料効果を送る子 とができる多種多様なカプセルがある。保護が少なくなれば、生成物または洗浄 /コンディショニング工程における香料の効果が大きくなる。保護が大きくなれ ば、乾燥工程中またはそれ以後の表面を処理した後には、香料の効果が大きくな る。 様々なカプセル封入した材料を有するカプセルの例は、マイクロカプセル化に よって提供されるカプセルである。ここで、香料は、ポリマー性でもよい材料出 完全にコーティングしたカプセルコアを含んでいる。1979年3月20日発行 のBrain らの米国特許第4,145,184号明細書および1980年11月1 8日発行のSchilling の米国特許第4,234,627号明細書には、香料の拡 散を本質的に禁止する強靭なコーティング材料の使用が教示されている。香料は マイクロカプセルを介して布帛に送られた後、布帛の処理で起こるようなマイク ロカプセルの破壊によって放出される。 もう一つの方法は、乾燥機の高温条件での洗浄サイクルおよび香料の放出を介 して香料の保護を提供する。1978年6月20日発行のBrock らの米国特許第 4,096,072号明細書には、洗浄および乾燥サイクルをと押して水素化ヒ マシ油および脂肪性第四アンモニウム塩を含む粒子による布帛コンディショニン グ剤を織物に送る方法が教示されている。香料は、これらの粒子に配合すること ができる。 Young の米国特許第4,152,272号明細書には、ワックス粒子に香料を 配合して、乾燥組成物での保管中の香料を保護し、カチオン性界面活性剤を併用 することによりリンス中に布帛への粒子の付着を増進することが教示されている 。次に、香料が、乾燥機の高温条件において布帛上で粒子のワックスマトリック スを通して拡散する。 カプセルを形成するのに用いるカプセル化材料の選択、香料対粒子のカプセル 化または凝集の比率によって、更におおきく保護することもできる。 本発明の香料粒子に用いられるカプセル化した材料の選択は、使用する特定の 香料によって幾分変わる。幾つかの香料では、他のものより多量の保護を必要と し、香料とともに用いられるカプセル化材料もそれによって選択することができ る。 一般的には、賦香粒子のカプセル化材料は、水不溶性または水溶性のカプセル 化材料であることができる。 有用な水不溶性材料の非制限的例としては、ポリエチレン、ポリアミド、ポリ スチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレー ト、ビニルポリマーおよびポリウレタン、およびそれらの混合物が挙げられる。 好適な水溶性のコーティング材料の非制限的例としては、メチルセルロース、 マルトデキストリンおよびゼラチンなどの物質が挙げられる。このようなコーテ ィングは、粒子の約1重量%〜約25重量%であることができる。 特に好適な水溶性のカプセル化材料は、英国特許第1,464,616号明細 書に記載されているような多糖類のマトリックスおよびポリヒドロキシ化合物か らなるカプセルである。 他の好適な水溶性または水分散性のカプセル化材料は、米国特許第 3,455,838号明細書に記載されているような置換ジカルボン酸のゼラチ ン化されていない澱粉酸−エステルから誘導されるデキストリンを含んでいる。 これらの酸−エステルデキストリンは、好ましくは、ワキシートウモロコシ澱粉 、ワキシーモロコシ澱粉、サゴ澱粉、タピオカ澱粉およびジャガイモ澱粉などの 澱粉から製造される。上記のカプセル化材料の好適な例は、National Starch 製 のN-Lok(商品名)、Narlex(商品名)(ST およびST2)、およびCapsul E(商品 名)である。これらのカプセル化材料は、予備ゼラチン化ワキシートウモロコシ 澱粉および場合によってはグルコースを含んでいる。澱粉は、オクテニルコハク 酸蒸す遺物のような単官能性の置換基を添加することによって改質される。 水溶性カプセル化材料は、香料を乾燥した顆粒状または粉末状生成物に配合し なければならないときには、特に好適である。このような水溶性カプセルは、次 に香料を生成物中で保存中に、漂白剤、酵素および粘土などの他の通常の洗濯組 成化合物から保護するのである。 液体生成物において香料粒子の保護を増大するには、pH感受性の材料、すな わち一つのpH環境では粒子状にコーティングとして残るが、異なるpH環境で は粒子から除去される材料で香料をカプセル化することが更に望ましい。例えば 、このような材料を用いて、pHが約3の液体布帛柔軟化組成物中で香料をカプ セル化することができる。このような組成物をpHが6を上回る洗濯洗浄水に加 えると、コーティング材料ははぎ取られる。これにより液体組成物中で香料を長 期間に亙って更に保護することができ、すなわち香料は粒子から液体媒質中へは 余り容易には拡散しないのである。粒子を、異なるpH環境と接触させると、は ぎ取られた粒子から香料の拡散が起こる。 香料は、処理を行なう表面、例えば洗濯工程における布帛に対して粒子を更に 直接的(substantive) にする材料でカプセル化することもできる。このような材 料によって、布帛への粒子の配送が容易になり、布帛上への香料の直接放出が最 大になる。通常は、これらの材料は、水不溶性のカチオン性材料である。有用な 材料の例としては、1972年8月22日発行のMortonの米国特許第3,686 ,025号明細書に記載されたカチオン性(イミダゾリニウムなどの)化合物の いずれかが挙げられ、前記特許明細書の内容をその開示の一部として本明細書に 引用する。これらの材料は当該技術分野では周知であり、例えば少なくとも1個 、好ましくは2個のC10〜C20脂肪性アルキル置換基を有する第四アンモニウム 塩、少なくとも1個のアルキル基がC8〜C25炭素「鎖」を含むアルキルイミダ ゾリニウム塩、C12〜C20アルキルピリジニウム塩などが挙げられる。 カプセル化材料を更に布帛に直接的にするのに有用な別の材料は、1980年 11月18日発行のSchllingの米国特許第4,234,627号明細書に記載さ れており、前記特許明細書の内容をその開示の一部として本明細書に引用する。 カプセル化された香料粒子は、香料をカプセル化マトリックスと混合し、カプ セル化材料と香料とを含むエマルジョンを噴霧乾燥することによって製造するこ とができる。また、噴霧乾燥塔からの生成物の粒度を改質することもできる。こ れらの改質は、粒度を大きくするためのポスト−タワー(post-tower)凝集工程( 例えば、流動床)および/またはカプセル化物の表面特性を改質する加工工程、 例えば疎水性シリカによる微粉化を行ない、カプセル化の吸湿性を減少させるこ とを含むことができる。 特に好ましいカプセル化法は、乳化工程の後に、噴霧乾燥および最終的にシリ カによる微粉化を行なうことである。エマルジョンは、下記の方法によって形成 される。 a) 澱粉マトリックスを室温で水に1:2の比率で分散させる方法。澱粉を予備 ゼラチン化して、エマルジョンがこの温度で得られるようにすることが好ましい 。これにより、香料の損失も最小限になる。水中で高澱粉濃度と高香料濃度を得 るには、「低粘度」澱粉がなければならない。 b) 次に、香油を前記混合物に0.8〜1.05:1:2の比率で加えた後、混 合物を、高剪断ミキサーで乳化する。剪断運動により1ミクロンを下回る油滴が 得られなければならず、エマルジョンはこの形態で少なくとも20分間安定でな ければならない(澱粉の機能は、機械的に一旦造り上げたエマルジョンを安定化 することである)。 c) 混合物を、スピニング・ディスク・アトマイザーを備えた並流塔で噴霧乾燥 する。乾燥空気の入口温度は低く、150〜200℃である。この種の噴霧乾燥 により、香料の損失が最小限になり、乾燥速度が最高になる。顆粒の粒度は、5 0〜150ミクロンである。 d) 生成する乾燥カプセル化物は、顆粒の表面に5%までのカプセル化されてい ない油を含むことができる。流動特性を改良するために、2%までの疎水性シリ カを場合によってはリボンブレンダーを介してカプセル化物に加えることができ る。 他の好適な香料カプセル化物としては、ある種の担体材料に分散された香料が 挙げられる。このような担体材料の例は、欧州特許第535,942号明細書に 記載されているような粘土またはゼオライト材料であることができる。好ましい 担体材料としては、米国特許出願連続番号08/071124号明細書に記載の ようなゼオライトが挙げられる。このゼオライトは表示細孔度が少なくとも6オ ングストロームであるので、香料がゼオライト粒子の細孔に吸収される。ついで 、この粒子をマトリックス化し、または水溶性の流動性ポリオールまたはジオー ルと4個以上のヒドロキシル残基を有する固形ポリオールとの混合物でコーティ ングする。 追加の香料を、組成物にそのままカプセルによって保護することなく添加する のが望ましいことがある。このような香料の添加により、組成物自身のフラグラ ンスを審美的に心地好いものとすることができる。組成物が入っている包装を開 いたとき、および生成物を水に加えるときに、これによって直ちにフラグランス が放出されることが望ましいことがある。 この香料は、通常の手段、例えばそのまま液体組成物へ混合し、または乾燥組 成物上に噴霧することによって添加される。 本発明の組成物による洗濯添加剤は、香料を布帛を含む洗剤およびリンスを添 加した組成物に配送する多種多様な組成物に配合することができる。包装系 本発明の洗剤組成物が入っている包装系は、水分蒸気移動速度が20g/m2 /日未満、好ましくは1g/m2/日〜15g/m2/日である少なくとも1単位 を有する子とを特徴とする。 水分蒸気移動速度は、シート状の材料の水分蒸気透過を測定する試験であるAS TM Standard E-96-53T、および高温高湿におけるシート材料の水蒸気の透過性の TAPPI Standard T464 m-45に記載の既知の方法によって測定することができる。 本発明の文脈で用いられる方法は、Permatran-W TWIN装置を用いるプロコン試 験(procon test) と呼ばれている。 この手順は、下記の通りである。装置 蓋付のアルミニウム製試験カップ(直径4″および6″) 鋳型1(試料切断) 鋳型2(ワックス適用) 電気ホットプレート 温度コントロールを備えた実験室用オーブン(精度±1℃) 湿度コントロールを備えた実験室用キャビネット(精度±2%相対湿度) 微晶質ワックス(c.g.Mobel Oil Wax 2305 または同等品) 塩化カルシウム、無水物、顆粒状、8メッシュ ワセリン ワックス溶融用のサーモスタットを備えた電気容器 切断パッド 挟みまたは円形切断ナイフ 実験室用天秤(すなわち、Mettler K-7 、Mikrowa 型FW-31-6 、など)、精度 ±0.05g。材料の調製 試験試料を、試験を行なう材料から切断する。既知のMVTRの材料の均一な 保護シートからのもう一つの試験試料をコントロールとして使用する(例えば、 ビチューメン積層ライナーまたはワックス積層ボード)。試験手順 1) ワックスを、電気容器で90〜110℃に加熱する。試験カップを、オー ブンまたはホットプレートで約90℃で1/2時間加熱する。1個の試験カップ を一定時間でオーブンから取り出し、カップに塩化カルシウムをカップの縁の高 さの2/3まで満たし、ワセリンを鋳型2の斜めになった縁にごく僅か適用する 。鋳型2の基部を拭いて乾燥させ、そこで試験試料と接触させる。試料をカップ の中心に置く。鋳型2を試料の上に置き、カップに関して中心を合わせる。溶融 ワックスを鋳型2の斜めになった縁とカップの縁とによって形成された環状の空 間に注ぎ入れる。ワックスが糊化したら、鋳型2を緩やかに回転運動させて取り 出す。カップ組立体を、試験雰囲気に置く前に0.05gまで精確に秤量する。 カップを35℃/80%eRHで保管する。 2) 湿度キャビネットに2日間放置した後、カップを24時間間隔で、一定の重 量利得が連続して3回の秤量で得られるまで、秤量を行なった(最大偏差0.2 5g)。カップを湿度キャビネットから取り出した直後に秤量し、キャビネット から天秤に移すときにはアルミニウム蓋で被覆する。 総ての秤量値を記録し、それぞれのカップについての一日毎の重量利得を計算 する。MVTRをg/m2/24時間で記録し、下記のようにして計算する。 a) 試料の有効面積:66.6cm2(直径が4′のカップ) b) 試料の有効面積:133cm2(直径が6′のカップ) 但し、x=総重量利得 (g)、 y=時間(時) (いずれも、一日毎の一定重量利得を有する3回連続周期に基づいて計算した。 ) 少なくとも1単位の本発明の包装系は、本発明の洗剤組成物の容器であり、こ のような単位は、典型的にはボトル/キャニスターまたはバッグ/パウチ、また は本発明の組成物を含み、そのまま消費者の家庭で使用し/保管するようにデザ インされた厚紙パケットまたはドラムなどの消費者単位である。 このような単位が既に本発明の水分蒸気移動速度特性を達成していれば、これ を単独で使用することができ、従って本発明の包装系を構成することができる。 しかしながら、水分蒸気移動速度特性は、例えば輸送目的での消費者単位を保 護する外部包装単位により達成される可能性もある。このような場合には、本発 明の包装系は、消費者単位および1以上の外部単位からなることができ、この外 部単位は、プラスチックおよび/または紙積層品またはボードから作られている 。これらの材料を、以下において更に詳細に説明する。 本発明の包装系は、輸送の都合上、例えば束にしてまとめた複数の消費者単位 からなることもでき、このような場合には、外部単位は、典型的には前記の消費 者単位を一緒に固定する幅広いトレーと組合せたプラスチックラッパーとなる。 本発明の系の実施によっては、本発明の包装系に含まれる洗剤組成物の量は、 250g(個々の小さな消費者単位)から20kg(束になった消費者単位)ま で変化することができる。 本発明の包装系の消費者単位は、好ましくはバッグ/パウチであり、このよう な単位は、典型的には再補充バッグで使用される。 再補充バッグは容易に折り畳める容器であり、環境中で処理されるプラスチッ ク包装材料の量を減少させる目的でデザインされたものである。 再補充バッグは、消費者が洗剤製品を保管する目的で使用するプラスチックま たは金属キャニスターまたは厚紙容器野ような永久包装に、その内容物を空ける ことによって使用することができる。 このような実施では、再補充バッグは再封止できないが、再封止可能なバッグ /パウチも本発明に包含される。 本発明のバッグ/パウチは、ピローバッグまたはガセットバッグであることが でき、いずれのものも、特にガセットバッグはヘッドスペースが少ないかまたは 全くなく、それらは生フィルムからも、または予備成型しおよび/または予備折 り畳み加工した材料からも製造することができ、様々な手段、例えば熱、接着剤 /ニカワ、テープによって封止することができる。 本発明のバッグ/パウチは、同時押出した材料を含む単層または積層のいずれ のフィルムからも製造され、このようなフィルムは典型的には紙またはプラスチ ック、またはこれら2種類の組合せであり、本発明のバッグに好ましい材料はプ ラスチックおよび/または紙積層品である。プラスチック材料は典型的にはポリ オレフィンであり、プラスチックも紙も未使用でもまたは再生材料であることも でき、本発明のフィルムは、様々な方法で印刷することができ、典型的にはグラ ビア、フレキソ、オフセット印刷で印刷できる。 また、同時押出したまたは様々な積層した層での樹脂によって、或いはラッカ ーなどのコーティングによって得られる水分障壁特性を有するフィルムも、本発 明に包含される。 本発明の消費者単位は、段ボールまたは積層材料、或いはこれら2種類の組合 せを用いた厚紙/パケット/ドラムからなることもでき、前記材料は未使用また は再生品であり、またはプラスチックボトルまたはキャニスターである。 前記の厚紙/パケット/ドラムは、誘導された水分蒸気移動速度を得る観点で 必要ならば、内側または外側を一層の材料、典型的には金属で、またはプラスチ ック積層品でコーティングして、この単位に本発明の水分蒸気移動速度特性を提 供することができる。 本発明の厚紙/パケット/ドラムは、前記と同様に印刷することができ、およ び/またはラッカーのような材料をコーティングして、障壁特性を確保すること ができる。任意成分 本発明の組成物は、前記の洗濯された成分の1種類以上に加えて、下記のよう な他成分を含むこともできる。 本発明の一態様では、前記のような漂白活性剤を用いる場合には、本発明の顆 粒状洗濯洗剤組成物は(非酵素的)漂白剤も含むが、特に、特別に注意を払う必 要のあるある種の布帛処理の場合には、漂白剤を含まない顆粒状の洗濯洗剤組成 物も望ましい。従って、このような漂白剤を含まない洗剤組成物も、本発明に包 含される。 このような漂白剤を含まない実施では、本発明の感湿性の洗濯された材料は、 コリンエステル ポリアスパルテート、ポリグルタメート、マレイン酸/アクリ ル酸/ビニルアルコールターポリマー、スルホン化ポリエトキシ/プロポキシ末 端キャップ化エステルオリゴマー、ペルオキシダーゼ酵素、およびそれらの混合 物の群から好ましく選択される。漂白剤 漂白剤を用いる場合には、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過炭酸塩のような無機過塩 、または予備成型した有機過酸またはペルイミド酸、例えばN,N−フタロイル アミノペルオキシカプロン酸、2−カルボキシ−フタロイルアミノペルオキシカ プロン酸、N,N−フタロイルアミノペルオキシバレリアン酸、ペルオキシアジ ピン酸のノニルアミド、1,12−ジペルオキシドデカン酸(1,12-diperoxydode canedoic acid)、ペルオキシ安息香酸および環置換したペルオキシ安息香酸、モ ノペルオキシフタル酸(マグネシウム塩、六水和物)、ジペルオキシブラシル酸 である。 本発明の漂白剤含有洗濯洗剤は、典型的には漂白剤1重量%〜40重量%、好 ましくは3重量%〜30重量%,最も好ましくは5重量%〜25重量%を含む。 過ホウ酸塩漂白剤は、通常はそのナトリウム塩の形態であり、一水和物または 四水和物の形態で存在する。 過炭酸塩漂白剤は、通常はナトリウム塩で、平均粒度が250〜900マイク ロメートル、好ましくは500〜700マイクロメートルの形態である。過炭酸 ナトリウムは2Na2CO3・3H22に相当する式を有する付加化合物である。 保存安定性を増加させるため、過炭酸塩漂白剤はアルカリ金属硫酸塩および炭酸 塩の混合塩などでコーティングすることができる。このようなコーティングは、 コーティング法と共に、1977年3月9日にInterox に付与された英国特許第 1,466,799号明細書に既に記載されている。混合塩コーティング材料対 過炭酸塩の重量比は、1:2000〜1:4、更に好ましくは1:99〜1:9 、最も好ましくは1:49〜1:19の範囲にある。好ましくは、混合塩は、硫 酸ナトリウムおよび炭酸ナトリウムであって、一般式Na2SO4・n・Na2C O3を有し、但しnは0.1〜3であり、好ましく はnは0.3〜1.0であり、最も好ましくはnは0.2〜0.5である。 他の好適なコーティング材料は、ケイ酸ナトリウムであって、SiO2:Na2 Oの比率が1.6:1〜2.8:1であるもの、およびケイ酸マグネシウムであ る。 市販の炭酸塩/硫酸塩でコーティングした過炭酸塩漂白剤としては、低濃度の EDTA、1−ヒドロキシエチリデン 1,1−ジホスホン酸(HEDP)、ま たはアミノホスホネートのような重金属イオン封鎖剤が挙げられ、これは製造工 程中に配合される。 本明細書で上記のような配合用の好ましい重金属イオン封鎖剤としては、アル カリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホネート、ニトリロトリメチレンホスホネ ート、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネート、およびジエチレントリア ミンペンタメチレンホスホネートのような有機ホスホネートおよびアミノアルキ レンポリ(アルキレンホスホネート)が挙げられる。界面活性剤 本発明の好ましい洗濯洗剤組成物は、下記の化合物種から選択される界面活性 剤を含む。アルキル硫酸界面活性剤 本発明のアルキル硫酸界面活性剤は、水溶性塩または酸、または式ROSO3 Mであり、式中、Rは好ましくは、C10〜C24ヒドロカルビル、好ましくはC10 〜C20アルキル成分を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル、更に好ましく はC12〜C18アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、MはHまたはカチオン 、例えばアルカリ金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、 またはアンモニウムまたは置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−お よびトリメチルアンモニウムカチオンおよび第四アンモニウムカチオン、例えば テトラメチル−アンモニウムおよびジメチルピペリジニウムカチオン、 およびエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびそれらの混合物 などのアルキルアミンから誘導される第四アンモニウムカチオンなど)である。 典型的には、C12〜16のアルキル鎖は低洗浄温度(例えば、約50℃以下)に好 ましく、C16〜18アルキル鎖は高洗浄温度(例えば、約50℃以上)に好ましい 。アルキルアルコキシル化硫酸界面活性剤 本発明のアルキルアルコキシル化硫酸界面活性剤は、式RO(A)mSO3M( 式中、RはC10〜C24アルキル成分を有する未置換のC10〜C24アルキルまたは ヒドロキシアルキル基であり、好ましくはC12〜C20アルキルまたはヒドロキシ アルキルであり、更に好ましくはC12〜C18アルキルまたはヒドロキシアルキル であり、Aはエトキシまたはプロポキシ単位であり、mは0より大きく、典型的 には約0.5〜約6であり、更に好ましくは約0.5〜約5であり、MはHまた は例えば、金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウ ム、マグネシウムなど)、アンモニウムまたは置換アンモニウムカチオンなどの カチオンである)を有する水溶性塩または酸である。アルキルエトキシル化硫酸 塩並びにアルキルプロポキシル化硫酸塩が、本発明に包含される。置換アンモニ ウムカチオンの具体例としては、メチル−、ジメチル−、トリメチル−アンモニ ウム、および第四アンモニウムカチオン、例えばテトラメチル−アンモニウム、 ジメチルピペリジニウム、およびエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルア ミン、それらの混合物などのアルカノールアミンから誘導されるカチオンなどが 挙げられる。代表的な界面活性剤はC12〜C18アルキルポリエトキシレート(1 .0)スルフェート、C12〜C18E(1.0)M)、C12〜C18アルキルポリエ トキシレート(2.25)スルフェート、C12〜C18E(2.25)M)、C12 〜C18アルキルポリエトキシレート(3.0)スルフェート、C12〜C18E(3 .0)、およびC12〜C18アルキルポリエトキシレート(4.0)スルフェート 、C12〜C18E(4.0)M)であり、Mはナトリウムおよびカリウムか ら適宜選択される。他のアニオン性界面活性剤 洗濯の目的に用いられる他のアニオン性界面活性剤も、本発明の洗濯洗剤組成 物に含まれることがある。これらとしては、石鹸、C9〜C20線状アルキルベン ゼンスルホネート、C8〜C22第一または第二アルカンスルホネート、C8〜C24 オレフィンスルホネート、英国特許第1,082,179号明細書に記載されて いるようなアルカリ土類金属シトレートの熱分解生成物のスルホン化によって製 造されるスルホン化ポリカルボン酸、C8〜C24アルキルポリグリコールエーテ ルスルフェート(10モルまでのエチレンオキシドを含む)、アシルグリセロー ルスルホネート、脂肪性オレイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノー ルエチレンオキシドエーテルスルフェート、パラフィンスルホネート、アルキル ホスフェート、アシルイセチオネート、N−アシルタウレート、アルキルスクシ ナメートおよびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に 、飽和および不飽和C12〜C18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステ ル(特に、飽和および不飽和C6〜C14ジエステル)、アシルサルコシネート、 アルキル多糖類のスルフェート、例えばアルキルポリグルコシドのスルフェート (ノニオン性の非硫酸化化合物は以下に記載する)、分岐した第一アルキルスル フェート、アルキルポリエトキシカルボキシレート、例えば、式RO(CH2C H2O)kCH2COO−M+(式中、RはC8〜C22アルキルであり、kは0〜1 0の整数であり、Mは可溶性の塩形成カチオンである)を有するものの塩(例え ば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、および置換アンモニウム塩、例えば 、モノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩)が挙げられる。ロジン、水素化 ロジン、タル油に含まれまたはこれから誘導される樹脂酸および水素化樹脂酸な どの樹脂酸および水素化樹脂酸も好適である。他の例は、「界面活性剤および洗 剤(Surface Active Agents and Detergents)」(巻Iおよ びII、Schwartz,Perry およびBerch 著)に挙げられている。各種のこのような 界面活性剤は、通常は1975年12月30日にLaughin らに発行された米国特 許第3,929,678号明細書の第23欄、58行目〜第29欄、23行目に 開示されている(前記特許明細書の内容をその開示の一部として本明細書に引用 する)。 本発明の組成物用いられる好ましい界面活性剤は、アルキルスルフェート、ア ルキルアルコキシル化スルフェート、およびそれらの混合物である。 本発明に包含されるときには、本発明の洗濯洗剤組成物は、典型的にはこれら のアニオン性界面活性剤約1重量%〜約40重量%、好ましくは約3重量%〜約 20重量%を含む。ノニオン性界面活性剤 本発明の洗濯洗剤組成物は、好ましくはノニオン性界面活性剤も含む。 如何なるノニオン性界面活性剤も本発明において普通に用いることができるが 、2種類のノニオン性界面活性剤が特に悠揚であることが判っている。これらは 、アルコキシル化(特に、エトキシル化)アルコールを基剤とするノニオン性界 面活性剤、および脂肪酸エステルとN−アルキルポリヒドロキシアミンとのアミ ド化生成物を基剤とするノニオン性界面活性剤である。エステルとアミンとのア ミド化生成物は、一般的にはポリヒドロキシ脂肪酸アミドと呼ばれている。本発 明に特に有用なものは、2個以上のノニオン性界面活性剤を含んでなる混合物で あって、少なくとも1個のノニオン性界面活性剤がアルコキシル化アルコールと ポリヒドロキシ脂肪酸アミドとの群のそれぞれから選択されるものである。 好適なノニオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシド基(親水性)と有 機疎水性化合物との縮合によって生成した化合物であって、脂肪族またはアルキ ル芳香族性であることがあるものが挙げられる。特定の疎水性基と縮合するポリ オキシアルキレン基の長さは、容易に調整して、所望な程度の親水性および疎水 性要素の間のバランスを有する水溶性化合物を生成させることができる。 本発明で用いるのに特に好ましいものは、アルキルフェノールのポリエチレン オキシド縮合物、例えば、直鎖状または分岐鎖状の約6〜約16個の炭素原子を 含むアルキル基を有し、アルキルフェノール1モル当たりエチレンオキシド約4 〜25モルを有するアルキルフェノールの縮合生成物のようなノニオン性界面活 性剤である。 好ましいノニオン性界面活性剤は、直鎖状または分岐鎖状の約8〜約22個の 炭素原子を含み、アルコール1モル当たりエチレンオキシドを平均して25モル までを有する脂肪族アルコールの水溶性の縮合生成物である。特に好ましいもの は、約9〜15個の炭素原子を含むアルキル基を有するアルコールと、アルコー ル1モル当たりエチレンオキシド約2〜10モルとの縮合生成物、およびプロピ レングリコールとエチレンオキシドとの縮合生成物である。最も好ましいものは 、約12〜15個の炭素原子を含むアルキル基を有するアルコールと、アルコー ル1モル当たり平均して約3モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。 また、1986年1月21日発行のLlenado の米国特許第4,565,647 号明細書に開示の、約6〜約30個の炭素原子、好ましくは約10〜16個の炭 素原子を含む疎水性基と、多糖類、例えば約1.3〜約10、好ましくは約1. 3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7のサッカライド単位を含むポリグ リコシド疎水性基とを有するアルキル多糖類も、本発明の界面活性剤系のノニオ ン性界面活性剤として有用である。5または6個の炭素原子を有する任意の還元 糖、例えばグルコース、ガラクトースおよびガラクトシル残基をグルコシル残基 の代わりに用いることもできる(場合によっては、疎水性基は2−、3−、4− などの位置に結合して、グルコシドまたはガラクトシドとは対照的にグルコース またはガラクトースを生成する)。糖間結合が、例えば追加の糖単位と、先行す る糖単位の2−、3−、4−および/または6−位との間にあることもでき る。 好ましいアルキルポリグルコシドは、下記の式を有する。 R2O(Cn2nO)t(グルコシル)x (式中、 R2は、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアル キルフェニルおよびそれらの混合物から成る群から選択され、アルキル基は約1 0〜約18、好ましくは約12〜約14個の炭素原子を含み、nは2または3、 好ましくは2であり、tは0〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好まし くは1.3〜約2.7である。)グリコシルは、好ましくはグルコースから誘導 される。これらの化合物を製造するには、アルコールまたはアルキルポリエトキ シアルコールを最初に形成させた後、グルコースまたはグルコースの供給源と反 応させて、グルコシドを形成する(1−位に結合)。追加のグリコシル単位を、 次に、その1−位と、先行するグリコシル単位2−、3−、4−および/または 6−位、好ましくは主として2−位との間に結合させることができる。他の界面活性剤 本発明の洗濯洗剤組成物は、カチオン性界面活性剤、両性、双性イオン性、お よび半極性界面活性剤(上記以外のもの)、および下記の半極性のノニオン性ア ミンオキシドを包含する他のノニオン性界面活性剤を含むこともできる。 本発明の洗濯洗剤組成物に用いるのに好適なカチオン性の洗剤用界面活性剤は 、1個の長鎖ヒドロカルビル基を有するものである。このようなカチオン性界面 活性剤の例としては、アルキルジ−またはトリ−メチルアンモニウム化合物のよ うなアンモニウム界面活性剤が挙げられ、これらの界面活性剤は下記の式を有す る。 [R2(OR3y][R4(OR3y25+- [式中、 R2は、アルキル鎖中に約8〜約18個の炭素原子を有するアルキルまたはアル キルベンジル基であり、それぞれのR3は−CH2CH2−、−CH2CH(CH3 )−、−CH2CH(CH2OH)−、−CH2CH2CH2−、およびそれらの混 合物からなる群から選択され、それぞれのR4は、C1〜C4アルキル、C1〜C4 ヒドロキシアルキル、2個のR4を結合することによって形成されたベンジル環 構造、 −CH2COH−CHOHCOR6CHOHCH2OH (式中、R6は任意のヘキソースまたは分子量が約1000未満のヘキソースポ リマーである)、およびyが0でないときには、水素であり、R5はR4と同じで あるかまたはアルキル鎖であって、R2とR5との炭素原子の総数が約18位かで あり、それぞれのyは0〜約10であり、かつyの値の和は0〜約15であり、 Xは任意の適合し得るアニオンである。] 本発明で有用な他のカチオン性界面活性剤は、1980年10月14日発行の Cambreの米国特許第4,228,044号明細書にも記載されており、この特許 明細書の内容を、その開示の一部として本明細書に引用する。 本発明に包含されるときには、本発明の洗濯洗剤組成物は、典型的には好まし くはカチオン性界面活性剤0重量%〜約25重量%、好ましくは約3重量%〜約 15重量%を含む。 両性界面活性剤も、本発明の洗濯洗剤組成物に用いるのに好適である。これら の界面活性剤は、第二または第三アミンの脂肪族誘導体または複素環式第二およ び第三アミンの脂肪族誘導体であって、脂肪族基は直鎖または分岐鎖であること ができるものとして広く記載することができる。脂肪族置換基の一つは、少なく とも8個の炭素原子、典型的には約8〜約18個の炭素原子を含み、かつ少なく とも1つはアニオン性の水可溶化性基、例えばカルボキシ、スルホネート、スル フェートを含む。両性界面活性剤の例については、1975年12月30日発行 のLaughlinらの米国特許第3,929,678号明細書の第19欄、18〜35 行目を参照されたい(前記特許明細書の内容を、その開示の一部として本明細書 に引用する)。 本発明に包含されるときには、本発明の洗濯洗剤組成物は、典型的には、両性 界面活性剤0重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%を含 む。 双性イオン性界面活性剤も、本発明の洗濯洗剤組成物に用いるのに好適である 。これらの界面活性剤は、第二および第三アミンの誘導体、複素環式第二および 第三アミンの誘導体、または第四アンモニウム、第四ホスホニウムまたは第三ス ルホニウム化合物の誘導体として広く記載することができる。双性イオン性界面 活性剤の例については、1975年12月30日発行のLaughlinらの米国特許第 3,929,678号明細書の第19欄、38行目〜第22欄、48行目を参照 されたい(前記特許明細書の内容を、その開示の一部として本明細書に引用する )。 本発明に包含されるときには、本発明の洗濯洗剤組成物は、典型的には、両性 界面活性剤0重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%を含 む。 半極性のノニオン性界面活性剤は、特殊な範疇のノニオン性界面活性剤であっ て、約10〜約18個の炭素原子を有する1つのアルキル残基と、約1〜約3個 の炭素原子を含むアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなる群から選択さ れる2つの残基とを含む水溶性アミンオキシド、約10〜約18個の炭素原子の 1つのアルキル残基と、約1〜約3個の炭素原子を含むアルキル基およびヒドロ キシアルキル基からなる群から選択される2つの残基とを含む水溶性ホスフィン オキシドを包含する。 半極性のノニオン性洗剤用界面活性剤としては、下式を有するアミンオキシド 界面活性剤が挙げられる。 R3(OR4xN(R52 ビルダー 好ましい洗濯洗剤組成物は、ビルダー、好ましくは非リン酸系洗剤ビルダーを 含むが、リン酸含有化合物種は、本発明の文脈から除外されない。これらには、 アルカリ金属炭酸塩、重炭酸塩、ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、カルボン酸塩、 およびこれらのいずれかの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。ビル ダー系は、組成物の1重量%〜80重量%の量で含まれ、典型的には、好ましく は本発明の顆粒状洗濯洗剤組成物に20重量%〜60重量%、本発明の液体洗濯 洗剤組成物には1重量%〜30重量%含まれる。 好適なケイ酸塩は、SiO2:Na2Oの比率が1.6〜3.4の範囲にあるも のであり、SiO2:Na2Oの比率が2.0〜2.8のいわゆる非晶質ケイ酸塩 が好ましい。 ケイ酸塩の中で、極めて好ましい材料は、下記の一般式を有する結晶性の層状 ケイ酸ナトリウムである。 NaMSix2x+1・yH2O (式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4の数であり、yは0 〜20の数である。)この種の結晶性の層状ケイ酸ナトリウムはEP−A−01 64514号明細書に開示され、その製造法は、DE−A−3417649号明 細書およびDE−A−3742043号明細書に開示されている。本発明の目的 には、上記一般式中のxの値は2、3または4であり、好ましくは2である。更 に好ましくは、Mはナトリウムであり、yは0であり、この式の好ましい例は、 Na2Si25の形態を含む。これらの材料は、Hoechst AG、ドイツ連邦共和国 からそれぞれNaSKS−5、NaSKS−7、NaSKS−11およびNaS KS−6として発売されている。最も好ましい材料は−Na2Si25、NaS KS−6である。結晶性の層状ケイ酸塩は、乾燥混合した固形生成物とし て、または他成分との凝集体の固形成分として配合される。 一定範囲のアルミノケイ酸塩イオン交換材料を用いることができるが、好まし いアルミノケイ酸ナトリウム、ゼオライトは、下記の単位セル式を有する。 Naz[(AlO2z・(SiO2y]・xH2O (式中、zおよびyは少なくとも約6であり、z/yのモル比は約1.0〜約0 .4であり、z約10〜約264である。)本発明で用いられる非晶質の水和し たアルミノケイ酸材料は、下記の経験式を有する。 Mz(zAlO2・ySiO2) (式中、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムであ り、zは約0.5〜約2であり、yは1であり、前記材料のマグネシウムイオン 交換能は無水アルミノケイ酸1g当たりCaCO3硬度の少なくとも約50ミリ グラム当量である。)水和したナトリウムZeolite A であって、粒度が約1〜1 0ミクロンのものが好ましい。 本発明のアルミノケイ酸イオン交換ビルダー材料は水和型であり、結晶性であ れば、水約10重量%〜約28重量%を含み、非晶質であれば更に多量の水を含 む可能性がある。極めて好ましい結晶性のアルミノケイ酸イオン交換材料は、そ の結晶マトリックスに水約18%〜約22%を含む。この結晶性アルミノケイ酸 イオン交換材料は、更に粒径が約0.1ミクロン〜約10ミクロンであることも 特徴とする。非晶質材料は小さい場合が多く、例えば約0.01ミクロン未満で ある。好ましいイオン交換材料の粒径は、約0.2ミクロン〜約4ミクロンであ る。本明細書における「粒径」という用語は、例えば走査型電子顕微鏡を用いる 顕微鏡分析のような通常の分析手法によって決定されるような所定のイオン交換 材料の重量による平均粒径を表わす。 本発明の実施に有用なアルミノケイ酸イオン交換材料は、市販されている。本 発明で有用なアルミノケイ酸は、構造が結晶性または非晶質であることができ、 天然に存在するアルミノケイ酸塩であることもまたは合成的に誘導されるもので あることもできる。アルミノケイ酸イオン交換材料の製造法は、1976年10 月12日発行のKrummel らの米国特許第3,985,669号明細書に記載され ており、前記特許明細書の内容を、その開示の一部として本明細書に引用する。 本発明で用いられる好ましい合成による結晶性アルミノケイ酸イオン交換材料は 、Zeolite A 、Zeolite X 、P およびMAP の名称で発売されており、後者の化合 物はEPA384070号明細書に記載されている。特に好ましい態様では、結 晶性のアルミノケイ酸イオン交換材料は、下記の式を有するZeolite A である。 Na12[(AlO212・(SiO212]・xH2O (式中、xは約20〜約30、特に約27であり、通常は約5ミクロン未満の粒 度を有する。) 1個のカルボキシ基を有する好適なカルボン酸ビルダーとしては、ベルギー国 特許第831,368号、第821,369号および第821,370号明細書 に開示されている乳酸、グリコール酸、およびそれらのエーテル誘導体が挙げら れる。2個のカルボキシ基を有するポリカルボン酸塩としては、コハク酸、マロ ン酸、(エチレンジオキシ)二酢酸、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タ ルトロン酸、フマル酸の水溶性塩、並びにドイツ国特許出願公開第2,446, 686号および第2,446,687号明細書、および米国特許第3,935, 257号に記載のエーテルカルボン酸塩、およびベルギ国特許第840,623 号明細書に記載のスルフィニルカルボン酸塩が挙げられる。3個のカルボキシ基 を含むポリカルボン酸塩としては、特に水溶性クエン酸塩、アコニトレートおよ びシトラコネート、並びにコハク酸誘導体、例えば英国特許第1,379,24 1号明細書に記載のカルボキシメチルオキシスクシネート、オランダ国特許出願 第7205873号明細書に記載のラクトキシスクシネート、および英国特許第 1,387,447号明細書に記載のオキシポリカルボキシレ ート材料、例えば2−オキサ−1,1,3−プロパントリカルボン酸塩が挙げら れる。 4個のカルボキシ基を含むポリカルボン酸塩としては、英国特許第1,261 ,829,1号明細書に開示されているオキサジスクシネート、および1,2, 2−エタンテトラカルボキシレート、1,1,3,3−プロパンテトラカルボキ シレートおよび1,1,2,3−プロパンテトラカルボキシレートが挙げられる 。スルホ置換基を有するポリカルボキシレートとしては、英国特許第1,398 ,421号および第1,398,422号明細書、および米国特許第3,936 ,448号明細書に開示されているスルホスクシネート誘導体、および英国特許 第1,082,179号明細書に開示されているスルホン化された熱分解シトレ ートが挙げられ、ホスホン置換基を有するポリカルボキシレートは、英国特許第 1,439,000号明細書に開示されている。 非環式および複素環式ポリカルボキシレートとしては、シクロペンタン−シス ,シス,シス−テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニド・ペンタカルボ キシレート、2,3,4,5−テトラヒドロフラン−シス,シス,シス−テトラ カルボキシレート、2,5−テトラヒドロフラン−シス−ジカルボキシレート、 2,2,5,5−テトラヒドロフラン−テトラカルボキシレート、1,2,3, 4,5,6−ヘキサン・ヘキサカルボキシレ一ト、およびソルビトール、マンニ トールおよびキシリトールなどの多価アルコールのカルボキシメチル誘導体が挙 げられる。芳香族ポリカルボキシとしては、メリット酸、ピロメリット酸、およ び英国特許第1,425,343号明細書に開示されているフタル酸が挙げられ る。他の任意成分 洗剤組成物での使用が知られている他成分を、他の漂白活性剤、他のキレート 化剤、他の酵素、起泡抑制剤、布帛柔軟剤、特に布帛柔軟化粘土、並びに色素、 充填剤、蛍光増白剤、pH調整剤、非ビルダーアルカリ度供給源、酵素安定剤、 ヒドロトロープ剤、溶剤、香料な度の本発明の各種の態様での任意成分として用 いることもできる。他の漂白活性剤 他の漂白活性剤としては、下記の式を有するN,N,N′,N′−テトラアセ チル化化合物が挙げられる。 (式中、xは0であるか、または1〜6の整数であることができる。) 例としては、テトラアセチルメチレートジアミン(TAMD)(但し、x=1 )、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)(但し、x=2)、およびテ トラアセチルヘキシレンジアミン(TAHD)(但し、x=6)が挙げられる。 これらおよび類似化合物は、GB−A−907,356号明細書に記載されてい る。追加の漂白成分として最も好ましいペルオキシ酸活性剤はTAEDである。 もう一つの種類の他の好適なペルオキシ酸漂白化合物は、下記の一般式を有す るアミド置換化合物である。 (式中、R1は約1〜約14個の炭素原子を有するアリールまたはアルカリール 基であり、R2は約1〜約14個の炭素原子を有するアルキレン、アリーレンお よびアルカリーレン基であり、R5はHであるか、または1〜10個の炭素原子 を有するアルキル、アリールまたはアルカリール基であり、Lは本質的に任意の 脱離基であることができる。)R1は、好ましくは約6〜12個の炭素原子を含 む。R2は、好ましくは約4〜8個の炭素原子を含む。R1は、分岐、置換または 両方を有する直鎖または分岐アルキル、置換アリールまたはアルキルアリールで あることができ、また合成供給源または獣脂などの天然供給源から得ることがで きる。R2については、類似構造の誘導体形成が可能である。置換としては、ア ルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫黄および他の典型的な置換基または有機 化合物を挙げることができる。R5は、好ましくはHまたはメチルである。R1お よびR5は、総数が18を上回る炭素原子を含むべきではない。この種のアミド 置換した漂白活性剤は、EP−A−0170386号明細書に記載されている。他のキレート化剤 本発明の洗剤組成物派、EDDS以外の他の鉄および/またはマンガンキレー ト化剤を含むことができる。このようなキレート化剤は、アミノカルボキシレー ト、アミノホスホネート、多官能性置換芳香族キレート化剤およびそれらの混合 物からなる群から選択することができ、いずれも以下において定義されるもので ある。理論によって束縛することを意図するものではないが、これらの材料の利 益は、一部は可溶性キレートを形成することにより線状溶液から鉄およびマンガ ンを除去する非常に優れた能力によるものと考えられる。 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートとしては、エチレン ジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテ ート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプリオネート、トリエ チレンテトラアミン−ヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテー ト、およびエタノールジグリシン、アルカリ金属、アンモニウムおよび置換アン モニウム塩およびそれらの混合物が挙げられる。 少なくとも低濃度の総リンが洗剤組成物中に許容される場合には、アミノホス ホネートも、キレート化剤として使用するのに好適であり、エチレンジアミンテ トラキス(メチレートホスホネート)がDEQUESTとして挙げられる。これ らのアミノホスホネートは、約6個を上回る炭素原子を有するアルキルまたはア ルケニル基を含まないのが好ましい。 多官能性置換芳香族キレート化剤も、本発明の組成物で有用である。1974 年5月21日にConor らに発行された米国特許第3,812,044号明細書を 参照されたい。この種の酸型の好ましい化合物はジヒドロキシジスルホベンゼン 、例えば1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンである。他の酵素 ペルオキシダーゼおよびアミラーゼ以外の他の酵素材料を、本発明の洗剤組成 物に配合することができる。プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、およびそれ らの混合物が好適である。好適なリパーゼ酵素は、Novo Industries A/S (デン マーク)により製造され、Lipolaseという商品名で発売されており、他の好適な リパーゼについてはEP−A−0258068号明細書(Novo Nordisk)に記載 されている。 好適なセルラーゼは、例えばWO−91/17243号明細書およびWO91 /17244号明細書(Novo Nordisk)に記載されている。 好ましい市販プロテアーゼ酵素としては、AlcalaseおよびSavinaseという商品 名でNovo Industries A/S (デンマーク)から、MaxataseとしてInternational Bio-Synthetics,Inc (オランダ)から発売されているものが挙げられる。 他のプロテアーゼとしてはProtease A(1985年1月9日公表の欧州特許出 願第130,756号明細書を参照されたい)およびProtease B(1987年4 月28日出願の欧州特許出願連続番号第87303761.8号明細書、および 1985年1月9日公表のBottらの欧州特許出願第130,756号明細書を参 照されたい)が挙げられる。 本発明の洗濯洗剤組成物を製造するための好ましい方法 本発明の洗濯洗剤組成物の好ましい製造法では、特に高バルク密度が所望な場 合には、完成した組成物中に含まれる界面活性剤の一部または総てを個別の粒子 の形態で配合するのであり、この粒子はフレーク、プリル(prills)、マルメ(mar umes) 、ヌードル、リボンの形態を採ることができるが、好ましくは顆粒の形態 を採る。最も好ましい粒子の加工法は、粉体(例えば、アルミノケイ酸塩、炭酸 塩)を高活性界面活性剤ペーストで凝集させ、生成する凝集体の粒度を所定の限 界内に調節することによる。このような方法は、パン凝集装置、Z−翼ミキサー 、または更に好ましくは、例えばSchugi(オランダ)BV,29 Chroomstraat 8211 AS,Lelystad,オランダ、およびGebruder Lodige Maschinenbau GmbH,D-4790 Paderborn 1,Elsenerstrasse 7-9,郵便番号2050、ドイツ製のインラインミ キサーのような1以上の凝集装置で有効量の粉体を高活性界面活性剤ペーストと 混合することを含んでいる。最も好ましくは、高剪断ミキサー、例えばLodige C B (商品名)を用いる。 界面活性剤50重量%〜95重量%、好ましくは70重量%〜85重量%を含 んでなる高活性界面活性剤ペーストを用いる。この界面活性剤系は、アニオン性 、ノニオン性、カチオン性、両性、および双性イオン性界面活性剤またはこれら の混合物の群のいずれかを含むことができる。ペーストは、ポンプ輸送できる粘 度を維持するのに十分な高温でしかも使用したアニオン性界面活性剤の分解を回 避するのに十分な低温で凝集装置に送ることができる。50℃〜80℃のペース トの操作温度が典型的である。 高活性界面活性剤ペーストから界面活性剤粒子を製造する特に好適な方法は、 1992年10月28日好評のEP510,746号明細書に更に詳細に記載さ れている。 上記の方法で製造した自由流動性界面活性剤粒子を次に他の洗剤成分と混合し て、完成した洗剤組成物を生成する。 この混合は、装置のどの好適な部分でも起こることができる。ノニオン性界面 活性剤のような液体洗剤および香料を、1以上の成分顆粒、または完成した組成 物の表面に噴霧することができる。実施例3 本発明による追加の洗剤組成物を製造した。 顆粒状洗濯洗剤 前記組成物を35℃/80%eRHの環境でプラスチックまたはポリエチレン 積層品の再補充バッグ中で、測定MVTR5g/m2/日、またはプラスチック キャニスター中で、測定MVTR0.5g/m2/日で保存すると、組成物は4 週間の保管後にも優れた安定性を示し、組成物の35℃で測定したeRHは包装 後の10から4週間保管後の29までであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C11D 3/395 9546−4H C11D 3/395 3/50 9546−4H 3/50 (31)優先権主張番号 94304781.1 (32)優先日 1994年6月30日 (33)優先権主張国 欧州特許機構(EP) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AM,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LV,MD,MG,MN ,MW,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SI, SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ポリヒドロキシ脂肪酸アミドノニオン性界面活性剤、 コリンエステルカチオン性界面活性剤、 アルカノイルオキシベンゼンスルホネート、アミド誘導体化合物種、ベ ンズオキサジン型化合物種、第四置換化合物種、およびそれらの混合物から選択 される漂白活性剤、 ポリアミンN−オキシド、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾ ールとのコポリマー、ポリビニル−オキサゾリドンおよびポリビニルイミダゾー ル、ポリアスパルテート、ポリグルタメート、マレイン酸/非環式酸/ビニルア ルコールターポリマー、スルホン化ポリエトキシ/プロポキシ末端キャップ化エ ステルオリゴマー、およびそれらの混合物から選択されるポリマー、 ペルオキシダーゼ酵素、 アミラーゼ酵素、 エチレンジアミンジコハク酸キレート化剤、 香料カプセル封入物、 の群から選択される少なくとも1つの感湿成分を含む顆粒状洗剤組成物と、 この組成物を入れる包装系との組合せであって、この組成物が35℃での平衡相 対湿度が30%を下回り、包装系が水分蒸気移動速度が20g/m2/日未満で ある少なくとも1個の単位を含むことを特徴とする、組合せ。 2. 前記包装系中の前記単位の水分蒸気移動速度が1g/m2/日〜20g /m2/日である、請求の範囲第1項に記載の組合せ。 3. 前記包装系中の前記単位の水分蒸気移動速度が1g/m2/日〜15g /m2/日である、請求の範囲第2項に記載の組合せ。 4. 前記包装系の少なくとも1個の単位が、単層または積層の紙および/ま たはプラスチックフィルムからなるバッグまたはパウチからなる、請求の範囲第 2項または3項に記載の組合せ。 5. 前記包装系がバッグまたはパウチからなる、請求の範囲第4項に記載の 組合せ。 6. 前記バッグまたはパウチが再補充バッグである、請求の範囲第4項また は5項に記載の組合せ。 7. 顆粒状洗剤組成物が、界面活性剤およびビルダーを含む洗濯洗剤組成物 である、請求の範囲第1〜6項のいずれか1項に記載の組合せ。 8. 前記組成物の嵩密度が650g/リットルを上回る、請求の範囲第8項 に記載の組合せ。 9. 前記組成物中の界面活性剤の少なくとも一部を凝集体または押出物を介 して分配する、請求の範囲第9項に記載の組合せ。 10. 前記組成物が過酸素、またはペルオキシ酸漂白剤を含む、請求の範囲 第7〜10項のいずれか1項に記載の組合せ。 11. 前記組成物が漂白剤を含まず、感湿成分が、 コリンエステルカチオン性界面活性剤、 ポリアスパルテート、ポリグルタメート、マレイン酸/非環式酸/ビニ ルアルコールターポリマー、スルホン化ポリエトキシ/プロポキシ末端キャップ 化エステルオリゴマーから選択されるポリマー、 ペルオキシダーゼ酵素、 およびそれらの混合物から選択される、請求の範囲第7〜10項のいず れか1項に記載の組合せ。
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