JP2000505137A - 洗剤組成物 - Google Patents

洗剤組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、硫酸塩を含み、一緒に反応してガスを発生することができる酸分散助剤とアルカリ供給源の組合せを含む、洗濯方法に使用するのに好適な低密度洗剤組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 洗剤組成物 技術分野 本発明は、洗濯方法に好適な、硫酸塩、酸分散助剤およびアルカリ供給源を含 む、好ましくは低密度の洗剤組成物に関する。 発明の背景 洗剤組成物、特に低密度洗剤組成物は高レベルの硫酸塩を含むことが多い。こ れらの洗剤で直面する問題は、洗剤中の1種以上の成分の溶解特性が悪いことで ある。そのため、典型的な洗浄工程において、洗濯機の配量部から、または洗濯 物と共に洗濯機の内側に置かれる配量装置から配量される製品の量が少なくなる ことがある。この配量不足のために粉末の効率が低下することがある。これは、 水圧が低い、および/または洗濯温度が低い場合に特に問題となる。 先行技術は、高かさ密度洗剤組成物の溶解性を改良するための様々な方法を開 示している。国際特許第WO95/14767号明細書は、噴霧乾燥していない 高密度洗剤粉末の乏しい配量性に関し、Rosin Rammler粒子径が800ミクロン 未満であるクエン酸塩の使用を開示している。国際特許第WO94/28098 号明細書は、エトキシル化第1級C8-18アルコール、アルカリ金属アルミノケイ 酸塩ビルダーおよび5〜40重量%のクエン酸の水溶性塩の組合せを含んでなる 、噴霧乾燥していない洗剤粉末を開示している。 発泡を利用して顆粒状材料の分散性を改良する方法は、医薬製剤で広範囲に使 用されている。これに関して最も広く使用されている発泡系はクエン酸と重炭酸 塩の組合せである。この発泡系は、例えば英国特許第GB−A−2,184,9 46号明細書に記載されている様に、水上害虫駆除用殺虫剤組成物の分散性改良 に関しても開示されている。 ここで、特に高レベルの硫酸塩を含んでなる低密度洗剤組成物において、配量 不足のために、(洗浄水中に存在する)ある種の成分の不溶部分/沈殿物が洗濯 中に布地の上および洗濯機の上に付着することがあることが分かっている。特に 、水の硬度により形成されるカルシウムおよびマグネシウムの炭酸塩および石灰 セッケンが布地上に付着することがある。この問題は、ビルダー(水の硬度イオ ンの洗浄性に対する悪影響に対処するために、伝統的に洗剤に使用されている) が存在していても生じ得ることが分かっている。 理論に縛られる積もりはないが、本発明者等は、この原因は、洗浄水中に高レ ベルの硫酸塩が存在するために、イオン強度が増加するためであると考える。こ こで本発明者等は、特殊な分散助剤使用することにより、この問題を解決できる ことを発見した。様々な成分の沈殿物、例えばマグネシウムおよびカルシウムの 炭酸塩および石灰セッケン、は、硫酸塩、アルカリ供給源および分散助剤(酸供 給源であり、アルカリ供給源と反応してガスを発生することができ、水溶性の分 散剤またはビルダー材料としても作用し得る)を配合した低密度洗剤で低減でき ることが分かった。 酸供給源およびアルカリ供給源の反応により生じるガス(好ましくは二酸化炭 素)が先ず洗剤の分散および配量を支援し、布地および機械上への(洗剤)成分 の付着を少なくすると考えられる。さらに、ビルダー材料がより効率的に配量さ れるので、カルシウムおよびマグネシウムイオンがビルダー材料と急速に接触し 、それによって水中の遊離のカルシウムおよびマグネシウムが迅速に、効率的に 減少するので、好ましくない沈殿物の形成が大幅に低下する。その上、洗浄水中 で酸が脱プロトン化すると、その酸の塩基形態が分散剤またはビルダーとして作 用し、水中の遊離カルシウムおよびマグネシウムがさらに減少し、好ましくない 沈殿物の形成がさらに減少する。 本明細書で引用するすべての文献を、関連する部分で、ここに参考として含め る。 発明の概要 本発明は、硫酸塩、酸分散助剤およびアルカリ供給源を含んでなり、該酸分散 助剤および該アルカリ供給源が水の存在下で一緒に反応してガスを発生すること ができる洗剤組成物に関する。硫酸塩の酸分散助剤に対する比率は13.5:1 以下であるか、または酸分散助剤の量が洗剤組成物の少なくとも1.5重量%で ある。好ましくは、洗剤組成物は低密度洗剤組成物である。発明の詳細な説明 本発明の第一の態様により、少なくとも15重量%の硫酸塩、酸分散助剤およ びアルカリ供給源を含んでなり、該酸分散助剤およびアルカリ供給源が水の存在 下で一緒に反応してガスを発生することができ、硫酸塩の該酸分散助剤に対する 重量比が13.5:1以下である洗剤組成物を提供する。 本発明の第二の態様により、少なくとも15重量%の硫酸塩塩、酸分散助剤お よびアルカリ供給源を含んでなり、該酸分散助剤およびアルカリ供給源が水の存 在下で一緒に反応してガスを発生することができ、酸分散助剤の量が洗剤組成物 の少なくとも1.5重量%である洗剤組成物を提供する。 好ましくは、発生するガスが二酸化炭素であり、従ってアルカリ供給源は好ま しくは重炭酸塩または炭酸塩である。 本発明では、アルカリ供給源と反応してガスを発生することができる酸分散助 剤は、好ましくは、洗濯中に存在する遊離イオン、例えばカルシウムおよびマグ ネシウムイオン、にビルダー作用すること、および/またはそれらのイオンを分 散させることができる。 本発明の顆粒状洗剤組成物は、一般的にかさ密度が少なくとも500g/リット ル、好ましくは850g/リットル未満、より好ましくは600g/リットル〜75 0g/リットルである。硫酸塩 本発明では、硫酸塩の酸分散助剤に対する比は、好ましくは12:1〜1:1 、最も好ましくは11:1〜2:1である。 硫酸塩は洗剤組成物中にどの様な形態においても存在することができるが、硫 酸塩は好ましくは無機硫酸塩、例えば硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸 アンモニウム、または様々な形態の硫酸塩の混合物、である。硫酸塩は好ましく は実質的に無水(すなわち、水を含む硫酸塩が一般的に50重量%以下、好まし くは25重量%以下、より好ましくは15重量%以下、最も好ましくは10重量 %以下である)であり、好ましくは硫酸塩は無水硫酸ナトリウムである。硫酸ナ トリウムは、好ましくは少量、好ましくは組成物の0.2〜5重量%、の硫酸マ グネシウムと組み合わせる。酸分散助剤 酸分散助剤は、水の存在下でアルカリ供給源と反応し、ガスを発生し得る成分 である。 本発明の第一の態様では、硫酸塩の酸分散助剤に対する比は、13.5:1以 下、より好ましくは12:1〜1:1、最も好ましくは11:1〜2:1である 。酸分散助剤は、好ましくは洗剤組成物の0.05〜25重量%、より好ましく は0.5〜15重量%、さらに好ましくは1〜10重量%、さらに好ましくは1 〜7重量%、最も好ましくは2〜5重量%の量で存在する。 本発明の第二の態様では、酸分散助剤の量は、組成物の少なくとも1.5重量 %、好ましくは2〜7重量%である。 好ましくは、洗剤組成物は少なくとも1.5重量%の酸分散助剤および20. 25重量%の硫酸塩を含んでなり、硫酸塩の酸分散助剤に対する比は13.5: 1以下である。 本発明により、アルカリ供給源と反応してガスを発生することができる酸分散 助剤は、好ましくは、洗濯中に存在する遊離イオン、例えばカルシウムおよびマ グネシウムイオン、にビルダー作用すること、および/またはそれらのイオンを 分散させることができる。 好ましくは、酸分散助剤の80%以上が約150ミクロン〜約710ミクロン の粒子径を有し、酸供給源の少なくとも約37重量%が約350ミクロン以下の 粒子径を有する。より好ましくは酸化合物の100%が約710ミクロン以下の 粒子径を有する。さらに、好ましくは酸分散助剤は、酸性化合物の約38%、よ り好ましくは38.7%、を超える部分が約350ミクロン以下の粒子径を有す る。 酸性化合物の粒子径は、酸性度供給源の試料を一連のTyler篩にかけることに より計算する。例えば、Tyler篩のメッシュ100は、150ミクロンの目のサ イズに相当する。それによって得た重量画分を篩の目のサイズに対してプロット する。 酸分散助剤は、すべての好適な有機酸、鉱酸または無機酸、またはそれらの誘 導体、またはそれらの混合物でよい。酸性化合物は、一、二または三プロトン酸 でよい。好ましくは、この化合物は三プロトン酸である。好ましい誘導体は、酸 の塩またはエステルを包含する。酸化合物は好ましくは非吸湿性であり、それに よって貯蔵安定性を改善できる。有機酸および所望によりそれらの誘導体が好ま しい。酸は好ましくは水溶性である。最も好ましくは、酸分散助剤は、溶液中で 、またはアルカリ供給源との反応後に形成される、その塩基形態のものから選択 されるが、それは洗濯中に存在する遊離イオン、例えばカルシウムおよびマグネ シウムイオン、にビルダー作用すること、および/またはそれらのイオンを分散 させることができる。 好適な酸には、クエン酸、グルタル酸、酒石酸、コハク酸またはアジピン酸、 リン酸一ナトリウム、ホウ酸、またはそれらの塩またはエステルが挙げられる。 クエン酸が特に好ましい。アルカリ供給源 本発明では、酸供給源と反応してガスを発生させることができるアルカリ供給 源が存在する。好ましくは、このガスは二酸化炭素であり、従ってアルカリは炭 酸塩またはその好適な誘導体である。 本発明の洗剤組成物は、好ましくは約2〜約75重量%、好ましくは約5〜約 60重量%、最も好ましくは約10〜約30重量%のアルカリ供給源を含む。ア ルカリ供給源が凝集した洗剤粒子中に存在する場合、その凝集物は、好ましくは 約10%〜約60%のアルカリ供給源を含む。 本発明により、アルカリ供給源と反応してガスを発生することができる酸分散 助剤は、好ましくは洗濯中に存在する遊離イオン、例えばカルシウムおよびマグ ネシウムイオン、にビルダー作用すること、および/またはそれらのイオンを分 散させることができる。 好ましい実施態様では、アルカリ供給源は炭酸塩である。好ましい炭酸塩の例 は、アルカリ土類およびアルカリ金属の炭酸塩であり、ナトリウムの炭酸塩、重 炭酸塩およびセスキ炭酸塩、および独国特許出願第2,321,001号明細書 、1973年11月15日公開、に記載されている様な、それらの塩と超微粒炭 酸カルシウムの混合物が挙げられる。アルカリ金属の過炭酸塩も好適な炭酸塩物 質の供給源であり、本明細書の「無機過水和物塩」の項でより詳細に説明する。 炭酸塩および重炭酸塩は好ましくは無定形構造を有する。炭酸塩および重炭酸 塩は被覆材料で被覆してあるのが好ましい。炭酸塩および重炭酸塩の粒子は、2 50μm以上、好ましくは500μm以上の粒子径を有することができる。粒子径 が500μm未満である粒子は20%未満であるのが好ましい。 ここで炭酸塩および重炭酸塩の平均粒子径は、様々なサイズの篩に試料を通過 させる方法により決定する。試料の平均粒子径は、試料の半分が通過する、従っ て試料の半分が通過しない篩の直径により与えられる。 アルカリ度系は、他の成分、例えばケイ酸塩、も包含する。好適なケイ酸塩は 、SiO2:Na2O比が1.0〜2.8、好ましくは1.6〜2.0、最も好ま しくは2.0である水溶性ケイ酸ナトリウムを包含する。ケイ酸塩は、無水塩ま たは水和物塩の形態でよい。SiO2:Na2O比が2.0であるケイ酸ナトリウ ムが最も好ましいケイ酸塩である。アルカリ金属の過ケイ酸塩もここで好適なケ イ酸塩の供給源である。 好適なケイ酸塩は、SiO2:Na2O比が1.0〜2.8、好ましくは1.6 〜2.0、最も好ましくは2.0であるケイ酸ナトリウムを包含する。ケイ酸塩 は、無水塩または水和物塩の形態でよい。SiO2:Na2O比が2.0であるケ イ酸ナトリウムが最も好ましいケイ酸塩である。好ましくは、ケイ酸塩は無定形 構造を有する。 他の好適な供給源は当業者には公知である。その他の洗剤成分 本発明の洗剤組成物は、他の洗剤成分も含むことができる。これらの追加成分 の性質および配合量は、組成物の物理的形態、およびそれを使用する洗浄操作の 性質により異なる。 本発明の組成物は、好ましくは、界面活性剤、漂白剤、ビルダー、有機重合体 状化合物、酵素、発泡抑制剤、石灰セッケン分散剤、汚れ分散および再付着防止 剤および腐食防止剤から選択された1種以上の追加洗剤成分を含む。界面活性剤 本発明の洗剤組成物は、好ましくは陰イオン系、非イオン系、陽イオン系、両 性(ampholytic)、両性(amphoteric)および双生イオン系界面活性剤およびそれら の混合物から選択された1種以上の界面活性剤を含む。 陰イオン系、非イオン系、両性、および双生イオン系区分およびこれらの界面 活性剤の品種の代表的な一覧は、米国特許第3,929,678号明細書、19 75年12月30日、LaughlinおよびHeuringに公布、に記載されている。他の 例は、“Surface Active Agents and Detergents”(Vol.IおよびII、Schwartz, PerryおよびBerch著)に記載されている。好適な陽イオン系界面活性剤の一覧は 米国特許第4,259,217号明細書、1981年3月31日、Murphyに公布 、に記載されている。 存在する場合、両性(ampholytic)、両性(amphoteric)および双生イオン系界面 活性剤は一般的に1種以上の陰イオン系および/または非イオン系の界面活性剤 との組合せで使用される。陰イオン系界面活性剤 本発明の洗剤組成物の好ましい追加成分は陰イオン系界面活性剤である。洗浄 目的に使用できるすべての陰イオン系界面活性剤が好適である。その例としては 、陰イオン系サルフェート、スルホネート、カルボキシレートおよびサルコシネ ート界面活性剤の塩(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウム、およびモノ ー、ジーおよびトリエタノールアミン塩の様な置換アンモニウム塩)が挙げられ る。 陰イオン系サルフェート界面活性剤が好ましい。 他の陰イオン系界面活性剤には、イセチオネート、例えばアシルイセチオネー ト、N−アシルタウレート、メチルタウライドの脂肪酸アミド、アルキルサクシ ネートおよびスルホサクシネート、スルホサクシネートのモノエステル(特に飽 和および不飽和C12〜C18モノエステル)、スルホサクシネートのジエステル( 特に飽和および不飽和C6〜C14ジエステル)、N−アシノけルコシネートが挙 げられる。樹脂酸および水素化樹脂酸、例えばロジン、水素化ロジン、およびタ ロウ油中に存在するか、またはタロウ油に由来する樹脂酸および水素化樹脂酸、 も好適である。 界面活性剤系中の陰イオン系界面活性剤の陽イオン系エステル界面活性剤に対 する重量比は3:1〜15:1、好ましくは4:1〜12:1、最も好ましくは 5:1〜10:1である。陰イオン系サルフェート界面活性剤 ここで使用するのに好適な陰イオンサルフェート界面活性剤には、直鎖および 分岐鎖の第1級および第2級アルキルサルフェート、アルキルエトキシサルフェ ート、脂肪オレオイルグリセロールサルフェート、アルキルフェノールエチレン オキシドエーテルサルフェート、C5〜C17アシル−N−(C1〜C4アルキル) および−N−(C1〜C2ヒドロキシアルキル)グルカミンサルフェート、および アルキル多糖のサルフェート、例えばアルキルポリグルコシド(ここに説明する 非イオン系非硫酸化化合物)のサルフェートが挙げられる。 アルキルサルフェート界面活性剤は、好ましくは直鎖および分岐鎖の第1級C9 〜C22アルキノけルフェート、より好ましくはC11〜C15の分岐鎖アルキルサ ルフェートおよびC12〜C14直鎖アルキルサルフェートから選択される。 アルキルエトキシサルフェート界面活性剤は、好ましくは、分子1個あたり0 .5〜20モルのエチレンオキシドでエトキシル化したC10〜C18アルキルサル フェートからなる群から選択する。より好ましくは、アルキルエトキシサルフェ ート界面活性剤は、分子1個あたり0.5〜7モル、好ましくは1〜5モルのエ チレンオキシドでエトキシル化したC11〜C18、最も好ましくはC11〜C15アル キルサルフェートである。 本発明の特に好ましい態様では、好ましいアルキルサルフェートおよびアルキ ルエトキシサルフェート界面活性剤の混合物を使用する。その様な混合物はPC T特許出願第WO 93/18124号明細書に記載されている。陰イオン系スルホネート界面活性剤 ここで使用するのに好適な陰イオン系スルホネート界面活性剤には、C5〜 C20直鎖アルキルベンゼンスルホネート、アルキルエステルスルホネート、C6 〜C22第1級または第2級アルカンスルホネート、C6〜C24オレフィンスルホ ネート、スルホン化ポリカルボン酸、アルキルグリセロールスルホネート、脂肪 アシルグリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールスルホネート、の 塩、およびそれらの混合物が挙げられる。陰イオン系カルボキシレート界面活性剤 好適な陰イオン系カルボキシレート界面活性剤には、アルキルエトキシカルボ キシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤およびセッ ケン(「アルキルカルボキシル」)、特にここに記載する特定の第2級セッケン 、が挙げられる。 好適なアルキルエトキシカルボキシレートは、式 RO(CH2CH2O)xCH2COO-+を有する物質を包含するが、式中、Rは C6〜C18アルキル基であり、xは0〜10であり、エトキシレートは、xが0で ある物質の量が20重量%未満になる様に分布しており、Mは陽イオンである。 好適なアルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤は、式RO−(C HR1−CHR2−O)−R3を有する界面活性剤を包含するが、式中、RはC6〜 C18アルキル基であり、xは1〜25であり、R1およびR2は、水素、メチル酸 基、コハク酸基、ヒドロキシコハク酸基、およびそれらの混合物からなる群から 選択され、R3は水素、置換された、または置換されていない、炭素数が1〜8 である炭化水素、およびそれらの混合物からなる群から選択される。 好適なセッケン界面活性剤は、第2級炭素に結合したカルボキシル単位を含む 第2級セッケン界面活性剤を包含する。ここで使用するのに好ましい第2級セッ ケン界面活性剤は、2−メチル−1−ウンデカン酸、2−エチル−1−デカン酸 、2−プロピル−1−ノナン酸、2−ブチル−1−オクタン酸および2−ペンチ ル −1−ヘプタン酸の水溶性塩からなる群から選択された水溶性物質である。ある 種のセッケンは発泡抑制剤として含むこともできる。アルカリ金属サルコシネート界面活性剤 他の好適な陰イオン系界面活性剤は、式R−CON(R1)CH2COOMのア ルカリ金属サルコシネートであり、式中、RはC5〜C17直鎖または分岐鎖アル キルまたはアルケニル基であり、R1はC1〜C4アルキル基であり、Mはアルカ リ金属イオンである。好ましい例は、ナトリウム塩の形態にあるミリスチルおよ びオレイルメチルサルコシネートである。アルコキシル化非イオン系界面活性剤 本発明の洗剤組成物に好ましい追加の界面活性剤は、洗剤組成物の0.1〜2 0重量%、より好ましくは0.2〜10重量%、最も好ましくは0.5〜5重量 %の量で存在する非イオン系界面活性剤である。 実質的にすべてのアルコキシル化非イオン系界面活性剤がここで好適である。 エトキシル化およびプロポキシル化非イオン系界面活性剤が好ましい。 好ましいアルコキシル化界面活性剤は、アルキルフェノール、非イオン系エト キシル化アルコール、非イオン系エトキシル化/プロポキシル化脂肪アルコール の非イオン系縮合物、プロピレングリコールとの非イオン系エトキシレート/プ ロポキシレートとの縮合物、およびプロピレンオキシド/エチレンジアミン付加 物と非イオン系エトキシレートとの縮合生成物の群から選択することができる。非イオン系アルコキシル化アルコール界面活性剤 脂肪族アルコールと1〜25モルのアルキレンオキシド、特にエチレンオキシ ドおよび/またはプロピレンオキシド、との縮合生成物がここで使用するのに好 ましい。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖または分岐鎖の、第1級または 第2級のものであってもよく、一般的に炭素数が6〜22である。炭素数が8〜 20であるアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モルあたり2〜10 モルのエチレンオキシドとの縮合生成物が特に好ましい。非イオン系ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤 ここで使用するのに好適なポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、構造式R2CON R1Zを有する物質であり、式中、R1はH、C1〜C4ヒドロカルビル、2−ヒド ロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、エトキシ、プロポキシ、またはそれら の混合物、好ましくはC1〜C4アルキル、より好ましくはC1またはC2アルキル 、最も好ましくはC1アルキル(すなわちメチル)であり、R2はC5〜C31ヒド ロカルビル、好ましくは直鎖C5〜C19アルキルまたはアルケニル、より好まし くは直鎖C9〜C17アルキルまたはアルケニル、最も好ましくは直鎖C11〜C17 アルキルまたはアルケニル、またはそれらの混合物であり、Zは、少なくとも3 個のヒドロキシルが鎖に直接接続したヒドロカルビル直鎖を有するポリヒドロキ シヒドロカルビル、またはそれらのアルコキシル化(好ましくはエトキシル化ま たはプロポキシル化)誘導体である。Zは、好ましくは還元性アミノ化反応で還 元糖から得られ、より好ましくはZはグリシチルである。 ここで使用するのに好ましい非イオン系ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性 剤はC15〜C17アルキルN−メチルグルカミドである。ポリヒドロキシ脂肪酸ア ミドの陽イオン系エステル界面活性剤に対する比は好ましくは1:1〜1:8、 より好ましくは1:2.5である。その様な界面活性剤系は「石灰セッケン」形 成および布地上への外被付着を抑制できることが分かっている。非イオン系脂肪酸アミド界面活性剤 好適な脂肪酸アミド界面活性剤は、式R6CON(R72を有する界面活性剤 を包含し、式中、R6は炭素数が7〜21、好ましくは9〜17であるアルキル 基であり、各R7は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ヒドロキシアルキル、 および−(C24O)xHからなる群から選択され、xは1〜3の整数である。非イオン系アルキル多糖界面活性剤 ここで使用するのに好適なアルキル多糖は、米国特許第4,565,647号 明細書、Llenado、1986年1月21日公布、に記載されており、炭素数が6 〜30である疎水性基、およびサッカライド単位の数が1.3〜10である多糖 、例えばポリグリコシド、の親水性基を有する。 好ましいアルキルポリグリコシドは、下記式を有し、 R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x 式中、R2は、アルキル基の炭素数が10〜18であるアルキル、アルキルフェ ニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、およびそれらの混合 物からなる群から選択され、nは2または3であり、tは0〜10であり、xは 1.3〜8である。グリコシルは好ましくはグルコースに由来する。両性(amphoteric)界面活性剤 ここで使用するのに好適な両性(amphoteric)界面活性剤は、アミンオキシド界 面活性剤とアルキル両性カルボン酸を包含する。 好適なアミンオキシドは、式R3(OR4x0(R52を有する化合物を包含 し、式中、R3は、炭素数が8〜26である、アルキル、ヒドロキシアルキル、 アシルアミドプロピルおよびアルキルフェニル基、またはそれらの混合物から選 択され、R4は炭素数が2〜3であるアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基 、またはそれらの混合物であり、xは0〜5、好ましくは0〜3であり、各R5 は、1〜3を含むアルキルまたはヒドロキシアルキル基であるか、またはエチレ ンオキシド基の数が1〜3個であるポリエチレンオキシド基である。C10〜C18 アルキルジメチルアミンオキシド、およびC10〜C18アシルアミドアルキルジメ チルアミンオキシドが好ましい。 アルキル両性ジカルボン酸の好例は、Miranol,Inc.,Dayton,NJ.により製造 されているMiranol(商品名)C2M Conc.である。双生イオン系界面活性剤 本発明の洗剤組成物には、双生イオン系界面活性剤も配合することができる。 これらの界面活性剤は、第2級および第3級アミンの誘導体、複素環式第2級お よび第3級アミンの誘導体、または第4級アンモニウム、第4級ホスホニウムま たは第3級スルホニウム化合物の誘導体として大まかに説明することができる。 ベタインおよびスルタイン界面活性剤が、ここで使用する双生イオン系界面活性 剤の代表例である。 好適なベタインは、式R(R’)2+2COO-を有する化合物であり、式中 、RはC6〜C18ヒドロカルビル基であり、各R1は、典型的にはC1〜C3アルキ ルであり、R2はC1〜C5ヒドロカルビル基である。好ましいベタインはC12-18 ジメチル−アンモニオヘキサノエートおよびC10-18アシルアミドプロパン(ま たはエタン)ジメチル(またはジエチル)ベタインである。複合体ベタイン界面 活性剤もここで使用するのに好適である。陽イオン系界面活性剤 本発明の洗剤組成物には、陽イオン系界面活性剤も使用できる。好適な陽イオ ン系界面活性剤は、モノC6〜C16、好ましくはC6〜C10N−アルキルまたはア ルケニルアンモニウム界面活性剤から選択された第4級アンモニウム界面活性剤 を包含するが、ここで残りのN位置はメチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキ シプロピル基により置換されている。 ここで好適な陽イオン系界面活性剤の別の一群は、第4級アンモニウムアルコ ールのエステル、例えば第4級コリンエステル、である。水溶性ビルダー化合物 本発明の洗剤組成物は、典型的には組成物の1〜80重量%、好ましくは10 〜70重量%、最も好ましくは20〜60重量%の量で存在する水溶性ビルダー 化合物を含むのが好ましい。 好適な水溶性ビルダー化合物には、水溶性の単量体ポリカルボン酸塩、または それらの酸形態、単独または共重合体状ポリカルボン酸またはそれらの塩(その 際、ポリカルボン酸は、2個以下の炭素原子により互いに分離された少なくとも 2個のカルボキシル基を含む)、ホウ酸塩、リン酸塩、および上記のいずれかの 混合物が挙げられる。 カルボン酸塩またはポリカルボン酸塩ビルダーは、単量体状またはオリゴマー 状でよいが、コストおよび性能の理由から単量体状ポリカルボン酸塩が一般的に は好ましい。 1個のカルボキシル基を含む好適なカルボン酸塩には、乳酸、グリコール酸お よびそれらのエーテル誘導体の水溶性塩が挙げられる。2個のカルボキシル基を 含むポリカルボン酸塩には、コハク酸、マロン酸、(エチレンジオキシ)ジ酢酸 、マレイン酸、ジグリコール酸、酒石酸、タルトロン酸およびフマル酸の水溶性 塩、ならびにエーテルカルボン酸塩およびスルフィニルカルボン酸塩が挙げられ る。3個のカルボキシル基を含むポリカルボン酸塩には、特に水溶性のクエン酸 塩、アコニット酸塩およびシトラコン酸塩、ならびにコハク酸塩誘導体、例えば 英国特許第1,379,241号明細書に記載されているカルボキシメチルオキ シコハク酸塩、英国特許第1,389,732号明細書に記載されているラクト キシコハク酸塩、およびオランダ国出願第7205873号明細書に記載されて いるアミノコハク酸塩、およびオキシポリカルボン酸塩材料、例えば英国特許第 1,387,447号明細書に記載されている2−オキサ−1,1,3−プロパ ントリカルボン酸塩が挙げられる。 4個のカルボキシル基を含むポリカルボン酸塩には、英国特許第1,261, 829号明細書に記載されているオキシジコハク酸塩、1,1,2,2−エタン テトラカルボン酸塩、1,1,3,3−プロパンテトラカルボン酸塩および1, 1,2,3−プロパンテトラカルボン酸塩が挙げられる。スルホ置換基を含むポ リカルボン酸塩には、英国特許第1,398,421号明細書および第1,39 8,422号明細書、および米国特許第3,936,448号明細書に記載され ているスルホコハク酸塩誘導体、および英国特許第1,439,000号明細書 に記載されているスルホン化熱分解クエン酸塩が挙げられる。好ましいポリカル ボン酸塩は分子1個あたり3個までのカルボキシ基を含むヒドロキシカルボン酸 塩、特にクエン酸塩である。 ホウ酸塩ビルダー、ならびに洗剤の貯蔵または洗浄条件下でホウ酸塩を形成す ることができるホウ酸塩形成材料を含むビルダー、がここで有用な水溶性ビルダ ーである。 水溶性リン酸塩ビルダーの好例は、アルカリ金属トリポリリン酸塩、ナトリウ ム、カリウムおよびアンモニウムのピロリン酸塩、ナトリウムおよびカリウムお よびアンモニウムのピロリン酸塩、ナトリウムおよびカリウムのオルトリン酸塩 、重合度が約6〜21であるポリメタ/リン酸ナトリウム、およびフィチン酸の 塩である。部分的に可溶または不溶なビルダー化合物 本発明の洗剤組成物は、組成物の1〜80重量%、好ましくは10〜70重量 %、最も好ましくは20〜60重量%の量で存在する部分的に可溶または不溶な ビルダー化合物を含むことができる。 水にほとんど不溶のビルダーの例はアルミノケイ酸ナトリウムを包含する。 好適なアルミノケイ酸塩ゼオライトは、単位セル式 Naz[(AlO2z(SiO2y].xH2Oを有し、式中、zおよびyは少な くとも6であり、z対yのモル比は1.0〜0.5であり、xは少なくとも5、 好ましくは7.5〜276、より好ましくは10〜264である。アルミノケイ 酸塩材料は水和した形態にあり、好ましくは結晶性であり、10%〜28%、よ り好ましくは18%〜22%の結合した形態の水を含む。 アルミノケイ酸塩ゼオライトは、天然産の材料でもよいが、合成品が好ましい 。合成結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料は、ゼオライトA、ゼオライトB 、ゼオライトP、ゼオライトX、ゼオライトHS、およびそれらの混合物として 市販されている。ゼオライトAは式 Na12[AlO212(SiO212].xH2O を有し、xは20〜30、特に27である。ゼオライトXは式 Na86[AlO286(SiO2106].276H2Oを有する。 別の好ましいビルダー材料は、結晶性層状ケイ酸塩、好ましくは結晶性δ−層 状ケイ酸塩であり、最も好ましくは、結晶性δ−層状ケイ酸塩は下記の一般式を 有する結晶性δ−層状ケイ酸ナトリウムである。 NaMSix2+1.yH2O 式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4の数であり、yは0〜 20の数である。この種の結晶性層状ケイ酸ナトリウムは、ヨーロッパ特許第E P−A−0164514号明細書に記載されており、それらの製造方法は独国特 許第DE−A−3417649号明細書および第DE−A−3742043号明 細書に記載されている。ここで、上記の一般式中のxは好ましくは2、3または 4の値を有し、好ましくは2である。最も好ましい材料は、Hoechst AGからNa SKS−6として市販されているδ−Na2Si25である。 結晶性層状ケイ酸塩材料は、好ましくは顆粒状洗剤組成物中に、固体で水溶性 イオン化材料との緊密な混合物中に粒子として存在する。固体で水溶性イオン化 材料は、有機酸、有機および無機酸の塩、およびそれらの混合物から選択される 。有機過酸漂白系 本発明の洗剤組成物の好ましい態様は、有機過酸漂白系である。好ましい実施 態様では、漂白系は過酸化水素供給源および有機過酸漂白剤前駆化合物を含む。 有機過酸は、前駆物質と過酸化水素供給源のその場における反応により形成され る。過酸化水素の好ましい供給源は無機過水和物漂白剤を包含する。別の好まし い実施態様では、予め形成した有機過酸を組成物中に直接配合する。過酸化水素 供給源および有機過酸前駆物質の混合物を、予め形成した有機過酸との組合せで 含む組成物も考えられる。無機過水和物漂白剤 無機過水和物塩は、過酸化水素の好ましい供給源である。これらの塩は一般的 にアルカリ金属、好ましくはナトリウム、の塩の形態で、組成物の1〜40重量 %、より好ましくは2〜30重量%、最も好ましくは5〜25重量%の量で配合 する。 無機過水和物塩の例には、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩およ び過ケイ酸塩が挙げられる。無機過水和物塩は一般的にアルカリ金属塩である。 無機過水和物塩は、追加の保護なしに結晶性固体として配合することができる。 しかし、ある種の過水和物に対しては、その様な顆粒状組成物の好ましい実施態 様では、「遅延放出手段」の項で説明する様な、被覆形態の材料を使用する。被 覆は、顆粒状製品中の過水和物塩の貯蔵安定性を改善するためにも使用される。 その目的に好適な被覆は、無機塩、例えばアルカリ金属のケイ酸塩、炭酸塩また はホウ酸塩またはそれらの混合物、あるいは有機材料、例えばワックス、オイル 、または脂肪セッケン、を含んでなる。 過ホウ酸ナトリウムは好ましい過水和物塩であり、公称式NaBO222の 一水和物またはNaBO222.3H2Oの四水和物の形態でよい。 アルカリ金属の過炭酸塩、特に過炭酸ナトリウムがここで好ましい過水和物で ある。過炭酸ナトリウムは、2Na2CO3・3H22に対応する式を有する付加 化合物であり、結晶性固体として市販されている。 ペルオキシ一過硫酸カリウムは、本発明の洗剤組成物に使用するもう一つの無 機過水和物塩である。 本発明の好ましい態様では、好ましい無機過水和物塩の水溶液中への放出を、 陽イオン系エステル界面活性剤の放出に対して遅延させるための手段を備えてい る。該手段は、上記のアルカリ度系または物質の遅延放出を達成するためにここ に記載する遅延放出手段のいずれかでよい。過酸漂白剤前駆物質 過酸漂白剤前駆物質(漂白活性剤)は、本発明の好ましい過酸供給源である。 過酸漂白剤前駆物質は、通常、組成物の0.5〜20重量%、より好ましくは2 〜10重量%、最も好ましくは3〜5重量%の量で配合する。 好適な過酸漂白剤前駆物質は、典型的には1個以上のN−またはOアシル基を 含み、これらの前駆物質は、広範囲の群から選択することができる。好適な種類 には、酸無水物、エステル、イミド、並びにイミダゾールやオキシムのアシル化 誘導体が挙げられ、これらの区分に入る有用な物質の例は、英国特許第GB−A −1586789号明細書に記載されている。 好適なエステルは、英国特許第GB−A−836988号明細書、第8647 98号明細書、第1147871号明細書、第2143231号明細書およびヨ ーロッパ特許第EP−A−0170386号明細書に記載されている。ソルビト ール、グルコースおよびすべての多糖の、ベンゾイル化剤およびアセチル化剤に よるアシル化生成物も好適である。 具体的なO−アシル化前駆化合物には、2,3,3−トリ−メチルヘキサノイ ルオキシベンゼンスルホネート、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート、ノナ ノイル−6−アミノカプロイルオキシベンゼンスルホネート、モノベンゾイルテ トラアセチルグルコースベンゾイル過酸化物、およびアルキルアンモニウム誘導 体およびペンタアセチルグルコースを包含する、上記のいずれかの陽イオン系誘 導体が挙げられる。無水フタル酸が好適な酸無水物型前駆物質である。 O−アシル化前駆化合物の具体的な陽イオン系誘導体には、塩化2−(N,N , N−トリメチルアンモニウム)エチルナトリウム4−スルホフェニルカーボネー ト、および4−(トリメチルアンモニウム)メチル誘導体を包含するベンゾイル オキシベンゼンスルホネートのすべてのアルキルアンモニウム誘導体が挙げられ る。 有用なN−アシル化合物は、英国特許第GB−A−855735号明細書、第 GB−A−907356号明細書および第GB−A−1246338号明細書に 記載されている。 イミド型の好ましい前駆化合物には、N−ベンゾイルスクシンイミド、テトラ ベンゾイルエチレンジアミン、N−ベンゾイル置換尿素、およびアルキレン基の 炭素数が1〜6である、N−,N,N1,N1テトラアセチル化アルキレンジアミ ン、特にアルキレン基の炭素数が1、2および6である化合物が挙げられる。テ トラアセチルエチレンジアミン(TAED)が特に好ましい。好ましくは、テト ラアセチルエチレンジアミンは、洗浄溶液中への粒子の溶解を遅延させるために 、機械的に圧縮することにより達成される、圧縮粒子構造を有する。 ラクタム類のN−アシル化前駆化合物は一般的に英国特許第GB−A−955 735号明細書に記載されている。好ましい物質はカプロラクタムおよびバレロ ラクタムを含んでなる。 好適なN−アシル化ラクタム前駆物質は下記の式を有する。 式中、nは0〜約8、好ましくは0〜2であり、R6はH、炭素数が1〜12で あるアルキル、アリール、アルコキシアリールまたはアルカリール基、または炭 素数が6〜18である置換フェニル基である。 好適なカプロラクタム漂白剤前駆物質は下記の式を有する。式中、R1はH、炭素数が1〜12、好ましくは6〜12であるアルキル、アリ ール、アルコキシアリールまたはアルカリール基であり、最も好ましくはR1は フェニルである。 好適なバレロラクタムは下記の式を有する。 式中、R1はH、炭素数が1〜12、好ましくは6〜12であるアルキル、アリ ール、アルコキシアリールまたはアルカリール基である。非常に好ましい実施態 様では、R1はフェニル、ヘプチル、オクチル、ノニル、2,4,4−トリメチ ルペンチル、デセニルおよびそれらの混合物から選択される。 最も好ましい物質は、<30℃で通常固体である物質、特にフェニル誘導体、 すなわちベンゾイルバレロラクタム、ベンゾイルカプロラクタム、およびそれら の置換されたベンゾイル類似体、例えばクロロ、アミノアルキル、アルキル、ア リールおよびアルコキシ誘導体である。 R1部分の炭素数が少なくとも6、好ましくは6〜12であるカプロラクタム およびバレロラクタム前駆物質は、パーハイドロリシスにより疎水性を有する過 酸を形成し、これは求核性を与え、体の汚れを洗浄する。R1の炭素数が1〜6 である前駆化合物は、親水性漂白物質を与えるが、これは飲料染みの漂白に特に 効果的である。「疎水性」および「親水性」カプロラクタムおよびバレロラクタ ムの、一般的に1:5〜5:1、好ましくは1:1の重量比の混合物は、本発明 で混合された染みの除去効果を得るために使用することができる。 非常に好ましいカプロラクタムおよびバレロラクタム前駆物質には、ベンゾイ ルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、ベンゾイルバレロラクタム、ノ ナノイルバレロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタム 、3,5,5−トリメチルヘキサノイルバレロラクタム、オクタノイルカプロラ クタム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイルカプロラクタム、デカノイル バレロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ウンデセノイルバレロラクタ ム、(6−オクタンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−ノ ナンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−デカンアミドカプ ロイル)オキシベンゼンスルホネート、およびそれらの混合物が挙げられる。非 常に好ましい置換されたベンゾイルラクタムの例には、メチルベンゾイルカプロ ラクタム、メチルベンゾイルバレロラクタム、エチルベンゾイルカプロラクタム 、エチルベンゾイルバレロラクタム、プロピルベンゾイルカプロラクタム、プロ ピルベンゾイルバレロラクタム、イソプロピルベンゾイルカプロラクタム、イソ プロピルベンゾイルバレロラクタム、ブチルベンゾイルカプロラクタム、ブチル ベンゾイルバレロラクタム、tert−ブチルベンゾイルカプロラクタム、 tert−ブチルベンゾイルバレロラクタム、ペンチルベンゾイルカプロラクタ ム、ペンチルベンゾイルバレロラクタム、ヘキシルベンゾイルカプロラクタム、 ヘキシルベンゾイルバレロラクタム、エトキシベンゾイルカプロラクタム、エト キシベンゾイルバレロラクタム、プロポキシベンゾイルカプロラクタム、プロポ キシベンゾイルバレロラクタム、イソプロポキシベンゾイルカプロラクタム、イ ソプロポキシベンゾイルバレロラクタム、ブトキシベンゾイルカプロラクタム、 ブトキシベンゾイルバレロラクタム、tert−ブトキシベンゾイルカプロラク タム、tert−ブトキシベンゾイルバレロラクタム、ペントキシベンゾイルカ プロラクタム、ペントキシベンゾイルバレロラクタム、ヘキソキシベンゾイルカ プロラクタム、ヘキソキシベンゾイルバレロラクタム、2,4,6−トリクロロ ベンゾイルカプロラクタム、2,4,6−トリクロロベンゾイルバレロラクタム 、ペンタフルオロベンゾイルカプロラクタム、ペンタフルオロベンゾイルバレロ ラクタム、ジクロロベンゾイルカプロラクタム、ジメトキシベンゾイルカプロラ クタム、4−クロロベンゾイルカプロラクタム、2,4−ジクロロベンゾイルカ プロラクタム、テレフタロイルジカプロラクタム、ペンタフルオロベンゾイルカ プロラクタム、ペンタフルオロベンゾイルバレロラクタム、ジクロロベンゾイル バレロラクタム、ジメトキシベンゾイルバレロラクタム、4−クロロベンゾイル バレロラクタム、2,4−ジクロロベンゾイルバレロラクタム、テレフタロイル ジバレロラクタム、4−ニトロベンゾイルカプロラクタム、4−ニトロベンゾイ ルバレロラクタム、およびそれらの混合物が挙げられる。 好適なイミダゾールはN−ベンゾイルイミダゾールおよびN−ベンゾイルベン ズイミダゾールを包含し、他の有用なN−アシル基含有過酸前駆物質には、N− ベンゾイルピロリドン、ジベンゾイルタウリンおよびベンゾイルピログルタミン 酸が挙げられる。 過酸漂白活性剤化合物のもう一つの好ましい群は、下記の一般式を有するアミ ド置換した化合物である。 式中、R1は炭素数が1〜14であるアリールまたはアルカリール基であり、R2 は炭素数が1〜14であるアルキレン、アリーレン、およびアルカリーレン基で あり、R5はHまたは炭素数が1〜10であるアルキル、アリール、またはアル カリール基であり、Lは実質的にすべての脱離基でよい。R1は好ましくは炭素 数が6〜12である。R2は好ましくは炭素数が4〜8である。R1は、分岐鎖、 置換基、または両方を含む直鎖または分岐鎖アルキル、置換アリールまたはアル キルアリールでよく、合成供給源または例えばタロウ脂肪を含む天然供給源に由 来することができる。R2に関しても類似の構造的変形が可能である。置換基は アルキル、アリール、ハロゲン、窒素、硫黄および他の典型的な置換基または有 機化合物を包含することができる。R5は好ましくはHまたはメチルである。R1 およびR5の炭素数は合計で18を超えるべきではない。この種のアミド置換さ れた漂白活性剤化合物はヨーロッパ特許第EP−A−0170386号明細書に 記載されている。 L基は最適な時間枠(例えば洗濯サイクル)の中で反応が起こる様に十分な反 応性を有する必要がある。しかし、Lの反応性が高過ぎる場合、この活性剤は、 漂白組成物に使用するために安定化させるのが困難である。これらの特性は、脱 離基の共役酸のpKaと一般的に釣り合うが、この一般則に対する例外も知られ ている。通常、その様な挙動を示す脱離基は、それらの共役酸のpKaが4〜1 3、好ましくは6〜11、最も好ましくは8〜11の範囲内にある脱離基である 。 好ましい漂白剤前駆物質は、R1、R2およびR5が、アミド置換された化合物 に関して定義した通りであり、Lがおよびそれらの混合物からなる群から選択されるが、ここでR1は炭素数が1〜 14であるアルキル、アリール、またはアルカリール基であり、R3は炭素数が 1〜8であるアルキル鎖であり、R4はHまたはR3であり、YはHまたは可溶 性を付与する基である。 好ましい可溶性を付与する基は、−SO3 -+、−CO2 -+、−SO4 -+、 −N+(R34-およびO<--N(R33であり、最も好ましくは −SO3 -+および−CO2 -+であり、R3は炭素数が1〜4であるアルキル鎖 であり、Mは漂白剤活性剤に可溶性を付与する陽イオンであり、Xは漂白剤活性 剤に可溶性を付与する陰イオンである。好ましくはMはアルカリ金属、アンモニ ウムまたは置換アンモニウム陽イオンであり、ナトリウムおよびカリウムが最も 好ましく、Xはハロゲン化物、水酸化物、メチル硫酸塩または酢酸塩陰イオンで ある。可溶性を付与する基を含まない脱離基を含む漂白剤活性剤は漂白溶液中に 十分に分散させ、それらの溶解を促進すべきである。 上記式の漂白活性剤の好ましい例には、(6−オクタナミドカプロイル)オキ シベンゼンスルホネート、(6−ノナナミドカプロイル)オキシベンゼンスルホ ネート、(6−デカナミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、およびそ れらの混合物が挙げられる。 他の好ましい前駆化合物は、下記の式を有するベンゾオキサジン型の化合物を 包含し、 下記の式を有する置換ベンゾオキサジンを包含する。 式中、R1はH、アルキル、アルカリール、アリール、アリールアルキルであり 、R2、R3、R4およびR5は、H、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アリール 、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、アルキルアミノ、COOR6(ここで R6はHまたはアルキル基である)およびカルボニル官能基から選択された、同 一の、または異なった置換基でよい。 特に好ましいベンゾオキサジン型の前駆物質は下記の式の化合物である。 漂白剤触媒 洗剤組成物は所望により遷移金属含有漂白触媒を含む。好適な種類の漂白剤触 媒は、明確な漂白剤触媒活性を有する重金属陽イオン、例えば銅、鉄またはマン ガン陽イオン、漂白剤触媒活性がほとんど、またはまったく無い補助金属陽イオ ン、例えば亜鉛またはアルミニウム陽イオン、および触媒および補助金属陽イオ ンに対して明確な安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン テトラ酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)およびそれらの水 溶性塩、を含んでなる触媒系である。その様な触媒は米国特許第4,430,2 43号明細書に記載されている。 他の種類の漂白剤触媒は、米国特許第5,246,621号明細書および米国 特許第5,244,594号明細書に記載されているマンガン系錯体を包含する 。これらの触媒の好ましい例には、MnIV 2(u−O)3(1,4,7−トリメチル −1,4,7−トリアザシクロノナン)2-(PF6)2、MnIII 2(u−O)1(u−O Ac)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2−(Cl O4)2、MnIV 4(u−O)6(1,4,7−トリアザシクロノナン)4− (ClO4)2、MnIIIMnIV 4(u−O)1(u−OAc)2(1,4,7−トリメチル −1,4,7−トリアザシクロノナン)2-(ClO4)3、およびそれらの混合物が 挙げられる。他の触媒は公開ヨーロッパ特許出願第549,272号明細書に記 載されている。ここで好適な他の配位子には、1,5,9−トリメチル−1,5 ,9−トリアザシクロドデカン、2−メチル−1,4,7−トリアザシクロノナ ン、2−メチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、1,2,4,7−テトラ メチル−1,4,7−トリアザシクロノナン、およびそれらの混合物が挙げられ る。 好適な漂白触媒の例に関しては、米国特許第4,246,612号明細書およ び米国特許第5,227,084号明細書参照。単核マンガン(IV)錯体、例えば Mn(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)− (OCH3)3-(PF6)、を開示している米国特許第5,194,416号明細書も 参照。米国特許第5,114,606号明細書に記載されているさらに別の種類 の漂白触媒は、少なくとも3個の連続したC−OH基を有する非カルボキシレー トポリヒドロキシ化合物である配位子を含むマンガン(III)、および/または(IV )の水溶性錯体である。他の例は、N4MnIII(u−O)2MnIV4)+と [Bipy2MnIII(u−O)2MnIVbipy2]-(ClO4)3を包含する、四−N−座および 二−N−座配位子との二核Mn錯体を包含する。 他の好適な漂白触媒は、例えばヨーロッパ特許出願第408,131号明細書 (コバルト錯体触媒)、公開ヨーロッパ特許出願第384,503号明細書およ び第306,089号明細書(メタロ−ポルフィリン触媒)、米国特許第4,7 28,455号明細書(マンガン/多座配位子触媒)、米国特許第4,711, 748号明細書、および公開ヨーロッパ特許出願第224,952号明細書(ア ルミノケイ酸塩触媒上に吸収されたマンガン)、米国特許第4,601,845 号明細書(アルミノケイ酸塩担体とマンガンおよび亜鉛またはマグネシウム塩) 、 米国特許第4,626,373号明細書(マンガン/配位子触媒)、米国特許第 4,119,557号明細書(第二鉄錯体触媒)、独国特許第2,054,01 9号明細書(コバルトキレート物質触媒)、カナダ特許第866,191号明細 書(遷移金属含有塩)、米国特許第4,430,243号明細書(マンガン陽イ オンおよび非触媒作用金属陽イオンとのキレート物質)、および米国特許第4, 728,455号明細書(グルコン酸マンガン触媒)に記載されている。重金属イオン封鎖剤 本発明の洗剤組成物は、所望により使用する成分として、好ましくは重金属イ オン封鎖剤を含む。重金属イオン封鎖剤とは、重金属イオンを隔離(キレート化 )する成分を意味する。これらの成分はカルシウムおよびマグネシウムをキレー ト化する能力を有していてもよいが、重金属イオン、例えば鉄、マンガンおよび 銅、を優先的に結合する選択性を有する。 重金属イオン封鎖剤は一般的に組成物の0.005〜20重量%、好ましくは 0.1〜10重量%、より好ましくは0.25〜7.5重量%、最も好ましくは 0.5〜5重量%の量で存在する。 ここで使用するのに好適な重金属イオン封鎖剤には、有機ホスホネート、例え ばアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、アルカリ金属エタン1− ヒドロキシジホスホネート、およびニトリロトリメチレンホスホネートが挙げら れる。 上記の物質の中で好ましいのは、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホス ホネート)、エチレンジアミントリ(メチレンホスホネート)、ヘキサメチレン ジアミンテトラ(メチレンホスホネート)およびヒドロキシエチレン1,1ジホ スホネートである。 ここで使用するのに好適な他の重金属イオン封鎖剤には、ニトリロトリ酢酸お よびポリアミノカルボン酸、例えばエチレンジアミノテトラ酢酸、エチレントリ アミンペンタ酢酸、エチレンジアミンジコハク酸、エチレンジアミンジグルタル 酸、2−ヒドロキシプロピレンジアミンジコハク酸またはそれらのいずれかの塩 が挙げられる。エチレンジアミン−N,N’−ジコハク酸(EDDS)またはそ れらのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、または置換アンモニウ ムの塩、またはそれらの混合物が特に好ましい。 ここで使用する他の好適な重金属イオン封鎖剤は、イミノジ酢酸誘導体、例え ばヨーロッパ特許第EP−A−317,542号明細書および第EP−A−39 9,133号明細書に記載されている様な2−ヒドロキシエチルジ酢酸またはグ リセリルイミノジ酢酸である。ヨーロッパ特許第EP−A−516,102号明 細書に記載されているイミノジ酢酸−N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸お よびアスパラギン酸N−カルボキシメチルN−2−ヒドロキシプロピル−3−ス ルホン酸金属イオン封鎖剤もここで好適である。ヨーロッパ特許第EP−A−5 09,382号明細書に記載されているβ−アラニン−N,N’−ジ酢酸、アス パラギン酸−N,N’−ジ酢酸、アスパラギン酸−N−モノ酢酸およびイミノジ コハク酸金属イオン封鎖剤も好適である。 ヨーロッパ特許第EP−A−476,257号明細書は好適なアミノ系金属イ オン封鎖剤を記載している。ヨーロッパ特許第EP−A−510,331号明細 書は、コラーゲン、ケラチンまたはカゼインに由来する好適な金属イオン封鎖剤 を記載している。ヨーロッパ特許第EP−A−528,859号明細書は好適な アルキルイミノジ酢酸金属イオン封鎖剤を記載している。ジピコリン酸および2 −ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸も好適である。グリシンアミド −N,N’−ジコハク酸(GADS)、エチレンジアミン−N−N’−ジグルタ ル酸(EDDG)および2−ヒドロキシプロピレンジアミン−N−N’−ジコハ ク酸(HPDDS)も好適である。酵素 洗剤組成物に有用な別の好ましい成分は1種以上の追加酵素である。 好ましい追加酵素には、従来から洗剤組成物に配合されている市販のリパーゼ 、クチナーゼ(cutinase)、アミラーゼ、中性およびアルカリ性プロテアーゼ、エ ステラーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼおよびペルオキシダーゼが ある。好適な酵素は米国特許第3,519,570号明細書および第3,533 ,139号明細書に記載されている。 好ましい市販のプロテアーゼ酵素には、Alcalase、Savinase、Primase、Duraz ymおよびEsperaseの商品名でNovo Industries A/S(デンマーク)から販売され ている酵素、Maxatase、MaxacalおよびMaxapemの商品名でGist-Brocadesから販 売されている酵素、Genencor Internationalから販売されている酵素、およびOp ticleanおよびOptimaseの商品名でSolvay Enzymesから販売されている酵素が挙 げられる。プロテアーゼ酵素は、本発明の組成物中に、組成物の0.0001〜 4重量%活性酵素の量で配合することができる。 好ましいアミラーゼは、例えば、英国特許第1,269,839号明細書(Nov o)により詳細に記載されている、B.licheniformisの特殊品種から得たα−アミ ラーゼを包含する。好ましい市販のアミラーゼは、例えばGist-BrocadesによりR apidaseの商品名で販売されている酵素と、Novo Industries A/Sにより商品名Te rmamylおよびBANで販売されている酵素を包含する。アミラーゼ酵素は本発明の 組成物に、組成物の0.0001〜2重量%活性酵素の量で配合する。 好ましくは、本発明の洗剤組成物は脂肪分解酵素を含む。陽イオン系エステル 界面活性剤は脂肪分解酵素の性能を強化することが分かった。酵素性能は2種類 の機構により改良されると考えられる。第一に、脂肪分解酵素と、油脂性または 油性汚れに含まれるトリグリセリドの酵素反応により形成される脂肪酸が、陽イ オン系エステル界面活性剤により布地表面から除去される。これによって、洗浄 工程中に酵素が油脂性の染み/汚れに「近付き」易くなる。第二に、陽イオン系 エステル界面活性剤により脂肪酸が布地表面から除去されることにより、脂肪酸 と水中硬度のカルシウムイオンの反応により形成される「石灰セッケン」の形成 および布地上への付着が抑制される。これによっても、酵素が布地表面上の油脂 性の染み/汚れに「近付き」易くなる。 脂肪分解酵素は、組成物の0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量% 、最も好ましくは0.1〜0.5重量%の活性脂肪分解酵素の量で存在すること ができる。 リパーゼは、真菌または細菌を起源とするものでよく、例えばHumicola sp.、Thermomyces sp.、またはPseudomonas pseudoalcaligenesまたはPseudomas flu orescens を包含するPseudomonas sp.のリパーゼ生産品種から得られる。これら の品種を化学的または遺伝子的に変性した突然変異体から得られるリパーゼもこ こで有用である。ヨーロッパ特許第EP−B−0218272号明細書に記載さ れている、Pseudomonas pseudoalcaligenesに由来するリパーゼが好ましい。 ここで好ましい別のリパーゼは、ヨーロッパ特許出願第EP−A−02580 68号明細書に記載されている様に、Humicola lanuginosaから得た遺伝子をク ローニングし、宿主としてAspergillus oryza中で遺伝子を発現させることによ り得られ、Novo Industri A/S,Bagsvaerd、デンマーク、からLipolaseの商品名 で市販されている。このリパーゼは、米国特許第4,810,414号明細書、 Huge-Jensen et al.、1989年3月7日公布、にも記載されている。やはりHu micola lanuginosaから得られる非常に好ましいリパーゼは、やはりNovo Indust ri A/SからLipase Ultra SP514の商品名で市販されているリパーゼである。有機重合体状化合物 有機重合体状化合物は、本発明の洗剤組成物の好ましい追加成分であり、好ま しくはすべての粒子状成分の構成成分として存在し、その際、粒子状成分を一つ に結合する様に作用することができる。有機重合体状化合物とは、洗剤組成物に おける分散剤および再付着防止および汚れ分散剤として一般的に使用される、実 質的にすべての重合体状有機化合物を意味し、ここでクレー凝集剤として説明す る高分子量の有機重合体状化合物のすべてを包含する。 有機重合体状化合物は本発明の洗剤組成物中に、一般的に組成物の0.1〜3 0重量%、好ましくは0.5〜15重量%、最も好ましくは1〜10重量%の量 で配合する。 有機重合体状化合物の例は、ポリカルボン酸が、2個以下の炭素原子により互 いに分離された少なくとも2個のカルボキシル基を含んでなる、水溶性有機単独 重合体または共重合体状ポリカルボン酸またはそれらの塩を包含する。後者の種 類の重合体は、英国特許第GB−A−1,596,756号明細書に記載されて いる。その様な塩の例は、分子量2000〜5000のポリアクリレートおよび それらの無水マレイン酸との共重合体であり、その様な共重合体は分子量が20 ,000〜100,000、特に40,000〜80,000である。 ヨーロッパ特許第EP−A−305282号明細書、第EP−A−30528 3号明細書および第EP−A−351629号明細書に記載されている様なアス パラギン酸に由来する化合物を含むポリアミノ化合物がここで有用である。 マレイン酸、アクリル酸、ポリアスパラギン酸およびビニルアルコールから選 択されたモノマー単位を含むターポリマー、特に平均分子量5,000〜10, 000のターポリマーもここで好適である。 本発明の洗剤組成物に配合するのに好適な他の有機重合体状化合物は、セルロ ース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ シプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、を包含する。 他の有用な有機重合体状化合物は、ポリエチレングリコール、特に分子量が1 000〜10000、特に2000〜8000、最も好ましくは約4000の ポリエチレングリコールである。 本発明の洗剤組成物に配合するのに好適な他の有機重合体状化合物は、セルロ ース誘導体、例えばメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ シプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、を包含する。 他の有用な有機重合体状化合物は、ポリエチレングリコール、特に分子量が1 000〜10000、特に2000〜8000、最も好ましくは約4000のポ リエチレングリコールである。 ここで使用するのに好ましいクレー分散剤/再付着防止剤である他の有機化合 物は、下記の式を有するエトキシル化陽イオン系モノアミンおよびジアミンであ る。 式中、Xは、H、C1〜C4アルキルまたはヒドロキシアルキルエステルまたはエ ーテル基、およびそれらの混合物からなる群から選択された非イオン系基であり 、aは0〜20、好ましくは0〜4であり(例えばエチレン、プロピレン、ヘキ サメチレン)、bは1または2であり、陽イオン系モノアミン(b=0)に関し ては、nは少なくとも16であり、典型的には20〜35であり、陽イオン系ジ アミン(b=1)に関しては、nは少なくとも12であり、典型的には約12〜 約42である。 ここで使用するための他の分散剤/再付着防止剤は、ヨーロッパ特許第EP− B−011965号明細書および米国特許第4,659,802号明細書および 米国特許第4,664,848号明細書に記載されている。発泡抑制系 本発明の洗剤組成物は、機械洗浄組成物用に処方する場合、好ましくは組成物 の0.01〜15重量%、好ましくは0.05〜10重量%、最も好ましくは0 .1〜5重量%の発泡抑制系を含んでなる。 ここで使用するのに好適な発泡抑制系は、例えばシリコーン消泡化合物および 2−アルキルアルカノール消泡化合物を包含する、実質的にすべての公知の消泡 化合物を含んでなることができる。 消泡化合物とは、ここでは洗剤組成物の溶液により、特にその溶液を攪拌した 時に生じる発泡または泡立ちを抑制する様に作用するすべての化合物または化合 物の混合物を意味する。 ここで使用するのに特に好ましい消泡化合物は、ここでシリコーン成分を含む すべての消泡化合物として定義されるシリコーン消泡化合物である。その様なシ リコーン消泡化合物は、典型的にはシリカ成分も含む。本発明で、およびこの業 界全体で一般的に使用する用語「シリコーン」は、様々な種類のシロキサン単位 およびヒドロカルビル基を含む、分子量が比較的高い様々な重合体を包含してい る。好ましいシリコーン消泡化合物はシロキサン、特にトリメチルシリル末端ブ ロック単位を有するポリジメチルシロキサンである。 他の好適な消泡化合物は、モノカルボキシル脂肪酸とそれらの溶解性塩を包含 する。これらの材料は米国特許第2,954,347号明細書、1960年9月 27日にWayne St.Johnに公布、に記載されている。発泡抑制剤として使用され るモノカルボキシル脂肪酸およびそれらの塩は、炭素数が一般的に10〜24、 好ましくは12〜18であるヒドロカルビル鎖を有する。好適な塩にはアルカリ 金属塩、例えばナトリウム、カリウム、およびリチウム塩、およびアンモニウム およびアルカノールアンモニウム塩が挙げられる。その様な脂肪酸消泡剤に関す る欠点は、洗浄溶液中に存在するCa++またはMg++イオンと相互作用して不溶 性の「石灰セッケン」を形成し、これが洗濯物の中の布地上に付着する傾向があ ることである。この問題は、陽イオン系エステル界面活性剤の存在により軽減で きることが分かった。陽イオン系エステル界面活性剤は、形成された「石灰セッ ケン」と相互作用し、これらの石灰セッケンを洗浄溶液中に分散させ、形成され た「石灰セッケン」が洗濯物中の布地上に付着するのを抑制する。 他の好適な消泡化合物には、例えば高分子量脂肪エステル(例えば脂肪酸トリ グリセリド)、1価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18〜C40ケトン(例 えばステアロン)、N−アルキル化アミノトリアジン、例えば塩化シアヌルと2 または3モルの、炭素数が1〜24である第1級または第2級アミンの反応生成 物として形成されるトリ−〜ヘキサ−アルキルメラミンまたはジ−〜テトラ−ア ルキルジアミンクロロトリアジン、プロピレンオキシド、ビスステアリン酸アミ ドおよびモノステアリル二アルカリ金属の(例えばナトリウム、カリウム、リチ ウム)リン酸塩およびリン酸エステルが挙げられる。 好ましい発泡抑制系は、 (a)消泡化合物、好ましくはシリコーン消泡化合物、最も好ましくは (i)シリコーン消泡化合物の50〜99重量%、好ましくは75〜95重量%の 量のポリジメチルシロキサン、および (ii)シリコーン/シリカ消泡化合物の1〜50重量%、好ましくは5〜25重量 %の量のシリカ の組合せを含んでなるシリコーン消泡化合物(該シリカ/シリコーン消泡化合物 は5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%の量で配合される)、 (b)0.5〜10重量%、好ましくは1〜10重量%の量の分散剤化合物、最 も好ましくはポリオキシアルキレン含有量が72〜78%であり、エチレンオキ シドのプロピレンオキシドに対する比が1:0.9〜1:1.1であるシリコー ングリコールレーキ(rake)共重合体(この種の特に好ましいシリコーングリコ ールレーキ(rake)共重合体はDOW ComingからDCO544の商品名で市販されている )、 (c)5〜80重量%、好ましくは10〜70重量%の量の、不活性キャリヤー 流体化合物(最も好ましくはエトキシル化度が5〜50、好ましくは8〜15で あるC16〜C18エトキシル化アルコールを含んでなる) を含んでなる。 非常に好ましい粒子状発泡抑制系は、ヨーロッパ特許第EP−A−02107 31号明細書に記載されており、シリコーン消泡化合物および融点が50℃〜8 0℃の有機キャリヤー材料を含んでなり、有機キャリヤー材料がグリセロールの モノエステルおよび炭素数12〜20の炭素鎖を有する脂肪酸を含んでなる。ヨ ーロッパ特許第EP−A−0210721号明細書は別の好ましい粒子状発泡抑 制系を開示しているが、そこでは有機キャリヤー材料が、炭素数12〜20の炭 素鎖を有する脂肪酸またはアルコール、またはそれらの混合物であり、融点が4 5℃〜80℃である。クレー軟化系 洗剤組成物は、クレー鉱物化合物および所望によりクレー凝集剤を含んでなる クレー軟化系を含むことができる。 クレー鉱物化合物は好ましくはスメクタイトクレー化合物である。スメクタイ トクレーは、米国特許第3,862,058号明細書、第3,948,790号 明細書、第3,954,632号明細書および第4,062,647号明細書に 記載されている。Procter and Gamble Companyの名前のヨーロッパ特許第EP− A−299,575号明細書および第EP−A−313,146号明細書は、好 適な有機重合体状クレー凝集剤を記載している。重合体状染料移動防止剤 本発明の洗剤組成物は、0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜0.5 重量%の重合体状染料移動防止剤も含むことができる。 重合体状染料移動防止剤は、好ましくはポリアミンN−オキシド重合体、N− ビニルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾールの共重合体、ポリビニルピロリ ドン重合体またはそれらの組合せから選択する。a)ポリアミンN−オキシド重合体 ここで使用するのに好適なポリアミンN−オキシド重合体は、下記の構造式を 有する単位を含む。 P (I) Ax R 式中、Pは重合可能な単位であり、 O O O AはNC、CO、C、−O−、−S−、−N−であり、xは0または1であり、 Rは脂肪族、エトキシル化脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基またはそれ らの組合せであり、そこにN−O基の窒素が付加し得るか、またはN−O基の窒 素がこれらの基の一部である。 N−O基は下記の一般構造で表される。 式中、R1、R2、およびR3は脂肪族基、芳香族、複素環式または脂環式基ま たはそれらの組合せであり、xおよび/またはyおよび/またはzは0または1 であり、N−O基の窒素が付加し得るか、またはN−O基の窒素がこれらの基の 一部を形成する。N−O基は重合可能な単位(P)の一部であるか、または重合 体骨格に付加し得るか、または両方の組合せである。 N−O基が重合可能な単位の一部を形成する好適なポリアミンN−オキシドは 、Rが脂肪族、芳香族、脂環式または複素環式基から選択されるポリアミンN− オキシドを含んでなる。該ポリアミンN−オキシドの一群は、N−O基の窒素が R基の一部を形成するポリアミンN−オキシド群を含んでなる。好ましいポリア ミンN−オキシドは、Rが複素環式基、例えばピリジン、ピロール、イミダゾー ル、ピロリジン、ピペリジン、キノリン、アクリジンおよびそれらの誘導体であ る物質である。 他の好適なポリアミンN−オキシドは、N−O基が重合可能な単位に付加して いるポリアミンオキシドである。これらのポリアミンN−オキシドの好ましい群 は、一般式(I)を有し、Rが芳香族、複素環式または脂環式基であり、N−O官 能基の窒素が該R基の一部であるポリアミンN−オキシドを含んでなる。これら の群の例は、Rが複素環式化合物、例えばピリジン、ピロール、イミダゾールお よびそれらの誘導体であるポリアミンオキシドである。 ポリアミンN−オキシドは、ほとんどすべての重合度で得ることができる。そ の材料が所望の水溶性および染料分散力を有していれば、重合度は重要ではない 。典型的には、平均分子量は500〜1000,000である。b)N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールの共重合体 ここで好適なのは、平均分子量が5,000〜50,000である、N−ビニ ルイミダゾールおよびN−ビニルピロリドンの共重合体である。好ましい共重合 体は、N−ビニルイミダゾールのN−ビニルピロリドンに対するモル比が1〜0 .2である。c)ポリビニルピロリドン 本発明の洗剤組成物は、平均分子量が2,500〜400,000であるポリ ビニルピロリドン(「PVP」)を使用することもできる。好適なポリビニルピ ロリドンはISP Corporation,New York,NYおよびMontreal,Canadaから製品名P VP K-15(粘度分子量10,000)、PVP K-30(平均分子量40,000)、P VP K-60(平均分子量160,000)、およびPVP K-90(平均分子量360, 000)で市販されている。PVP K-15はISP Corporationからも入手できる。BAS F Corporationから市販の他の好適なポリビニルピロリドンはSokalan HP 165お よびSokalan HP 12を包含する。d)ポリビニルオキサゾリドン 本発明の洗剤組成物は、重合体状染料移動防止剤としてポリビニルオキサゾリ ドンを使用することもできる。該ポリビニルオキサゾリドンは平均分子量が2, 500〜400,000である。e)ポリビニルイミダゾール 本発明の洗剤組成物は、重合体状染料移動防止剤としてポリビニルイミダゾー ルを使用することもできる。該ポリビニルイミダゾールは好ましくは平均分子量 が2,500〜400,000である。光学ブライトナー 本発明の洗剤組成物は、所望により約0.005〜5重量%の、ある種の親水 性光学ブライトナーも含むこともできる。 本発明で有用な親水性光学ブライトナーは、下記の構造式を有するブライトナ ーを包含する。 式中、R1はアニリノ、N−2−ビス−ヒドロキシエチルおよびNH−2−ヒド ロキシエチルから選択され、R2はN−2−ビス−ヒドロキシエチル、N−2− ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルフィリノ、クロロおよびアミノから 選択され、Mは塩形成陽イオン、例えばナトリウムまたはカリウム、である。 上記の式中、R1がアニリノであり、R2がN−2−ビス−ヒドロキシエチルで あり、Mが陽イオン、例えばナトリウム、である場合、そのブライトナーは、4 ,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s −トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2’−スチルベンジスルホン酸および 二ナトリウム塩である。この特別なブライトナーは、Ciba-Geigy Corporationか らTinopal-UNPA-GXの商品名で市販されている。Tinopal-UNPA-GXは、本発明の洗 剤組成物に有用な、好ましい親水性光学ブライトナーである。 上記の式中、R1がアニリノであり、R2がN−2−ヒドロキシエチル−N−2 −メチルアミノであり、Mが陽イオン、例えばナトリウム、である場合、そのブ ライトナーは、4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエ チル−N−メチルアミノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2’− スチルベンジスルホン酸の二ナトリウム塩である。この特別なブライトナーは、 Ciba-Geigy CorporationからTinopal 5BM-GXの商品名で市販されている。 上記の式中、R1がアニリノであり、R2がモルフィリノであり、Mが陽イオン 、例えばナトリウム、である場合、そのブライトナーは、4,4’−ビス[(4 −アニリノ−6−モルフィリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2 ’−スチルベンジスルホン酸、ナトリウム塩である。この特別なブライトナーは 、Ciba-Geigy CorporationからTinopal AMS-GXの商品名で市販されている。陽イオン系布地軟化剤 本発明の組成物には、陽イオン系布地軟化剤も配合することができる。好適な 陽イオン系布地軟化剤は、英国特許第GB−A−1514276号明細書および ヨーロッパ特許第EP−B−0011340号明細書に記載されている水溶性第 3級アミンまたは二長鎖アミド材料を包含する。 陽イオン系布地軟化剤は合計0.5〜15重量%、通常は1〜5重量%の量で 配合する。他の所望により使用する成分 本発明の組成物に配合する好適な他の所望により使用する成分としては、香料 、着色剤および充填材塩が挙げられ、硫酸ナトリウムが好ましい充填材塩である 。組成物のpH 本発明の組成物は、1%蒸留水溶液として測定したpHが好ましくは少なくと も9.0、好ましくは9.0〜11.5、最も好ましくは9.5〜10.5であ る。組成物の形態 本発明の洗剤組成物は、洗剤組成物中に含まれる各種化合物の噴霧乾燥、乾燥 混合および凝集を包含する様々な方法により製造することができる。本発明の酸 供給源は、好ましくは乾燥添加する。 本発明の組成物は、顆粒、錠剤、バーおよび液体の形態を包含する様々な物理 的形態を取ることができる。この組成物は特に、汚れた布地を装填した洗濯機の ドラム中に配置する配量装置を使用して洗濯機に加える様に設計された、いわゆ る濃縮顆粒状洗剤組成物である。洗剤は、好ましくはブロウンパウダーであり、 その際、硫酸塩成分はブロウンパウダー中に含まれるか、または乾燥混合される 。 本発明の顆粒状組成物の成分の平均粒子径は、0.1mm〜5.0mmでよいが、 好ましくは直径1.7mmを超える粒子が5%以下であり、直径0.15mm未満の 粒子が5%以下になる様にすべきである。 ここで規定する用語平均粒子径は、組成物の試料を一連のTyler篩にかけて複 数の画分(典型的には5つの画分)に分けることにより計算する。得られた重量 画分を篩の目のサイズに対してプロットする。平均粒子径は、試料の50重量% が通過する目のサイズとする。 本発明の顆粒状洗剤組成物は、かさ密度が、典型的には少なくとも500g/リ ットルで、好ましくは850g/リットル未満、より好ましくは600g/リットル 〜750g/リットルである。かさ密度は、基礎上に堅く取り付けた円錐形の漏斗 からなる簡単な漏斗およびカップ装置を使用して測定する。漏斗の下端はフラッ プバルブを備え、漏斗の下に配置した、軸方向で整列した円筒形のカップの中に 漏斗の中身を空けることができる。漏斗の高さは130mmであり、上端および下 端における内径がそれぞれ130mmおよび40mmである。漏斗は、その下端が基 礎の上表面から140mm上に来る様に取り付ける。カップの全高は90mmであり 、内側の高さが87mmであり、内径が84mmである。カップの公称容積は500 mlである。 測定の際、漏斗に粉末を手で注いで満たし、フラップバルブを開き、カップを 粉末で過剰に満たす。満たしたカップをフレームから外し、真っ直ぐな刃を有す る器具、例えばナイフ、をカップの上縁部を横切る様に通過させて過剰の粉末を 除去する。次いで満たしたカップを計量し、粉末の重量に関して得た値を2倍に してかさ密度をg/リットルで表示する。必要に応じて測定を繰り返す。界面活性剤の凝集粒子 本発明の界面活性剤系は、好ましくは界面活性剤凝集粒子の形態の顆粒状組成 物であり、これはフレーク、プリル、マルメ、ヌードル、リボンの形態を取るこ とができるが、好ましくは顆粒の形態を取る。粒子を加工する最も好ましい方法 では、粉末(例えばアルミノケイ酸塩、炭酸塩)を高活性界面活性剤ペーストで 凝集させ、得られた凝集物の粒子径を特定の限度内で調整する。その様な製法で は、1基以上の凝集装置、例えばパン凝集装置、Zブレードミキサーまたは、よ り好ましくはイン−ラインミキサー、例えばSchugi(Holland)BV,29 Chroomstr aat 8211 AS,Lelystad、オランダ、およびGebruder Lodige Maschinenbau GmbH ,D-4790 Paderborn 1,Elsenerstrasse 7-9,Postfach 2050、独国、により製 造されるミキサーで、有効量の粉末を高活性界面活性剤ペーストと混合する。最 も好ましくは、高せん断ミキサー、例えばLodige CB(商品名)、を使用する。 あるいは、界面活性剤またはその一部を、上記の様にブロウンパウダー中に含 むこともできる。洗濯方法 機械による洗濯方法は、典型的には、洗濯機中の、有効量の本発明の機械洗濯 洗剤組成物を溶解させた、または配量した洗浄水溶液で、汚れた洗濯物を処理す ることを含んでなる。有効量の洗剤組成物とは、通常の機械洗濯方法で一般的に 使用する代表的な製品使用量および洗濯溶液体積である、体積5〜65リットル の洗浄溶液に溶解または分散させた40g〜300gの製品を意味する。 好ましい使用の態様では、洗浄方法に配量装置を使用する。配量装置に洗剤製 品を入れ、洗濯機のドラム中に製品を直接導入してから、洗濯サイクルを開始す る。配量装置の容積は、その洗濯方法で通常使用する十分な洗剤製品を収容でき る様にすべきである。 洗濯機に洗濯物を入れた後、洗剤製品を含む配量装置をドラムの内側に置く。 洗濯機の洗濯サイクルが開始すると、水がドラムの中に入り、ドラムが周期的に 回転する。配量装置は、乾燥洗剤製品を収容できるが、洗濯サイクル中に、ドラ ムが回転する時の攪拌に応答して、および洗濯水と接触する結果、製品を放出で きる様に設計すべきである。 洗濯の際に洗剤製品を放出させるために、この装置は製品が通過できる多くの 開口部を有するとよい。あるいは、液体に対しては透過性であるが、固体製品に は不透過性であり、溶解した製品は放出する材料で装置を製造するとよい。洗剤 製品が洗濯サイクルの開始時に迅速に放出され、それによって洗濯サイクルのこ の段階で洗濯機のドラム中に局所的に高い濃度の製品を与えるのが好ましい。 配量装置は、再使用可能であり、乾燥状態でも、洗濯サイクル中でも、容器の 一体性が維持される様に設計されているのが好ましい。本発明の組成物で使用す る特に好ましい配量装置は、英国特許第GB−B−2,157,717号明細書 、第GB−B−2,157,718号明細書、ヨーロッパ特許第EP−A−02 01376号明細書、第EP−A−0288345号明細書および第EP−A− 0288346号明細書に記載されている。Manufacturing Chemist 1989年 11月、41〜46頁に発表されたJ.Blandによる記事も、一般的に「グラニュ レット」と呼ばれる種類の顆粒状洗濯製品に使用する、特に好ましい配量装置を 記載している。本発明の組成物に使用するのに好ましい別の配量装置はPCT特 許出願第WO 94/11562号明細書に記載されている。 特に好ましい配量装置は公開ヨーロッパ特許出願第0343069号明細書お よび第0343070号明細書に記載されている。後者の出願は、オリフィスを 限定する支持リングから伸びるバッグの形態のたわみ性シースを含んでなる装置 を記載しており、オリフィスは、ある洗濯方法における1回の洗濯サイクルに十 分な製品をバッグに入れる様に設計されている。洗濯媒体の一部がオリフィスを 通ってバッグ内に流れ込み、製品を溶解させ、次いで溶液がオリフィスを通って 外方向に、洗濯媒体の中に流れ出す。支持リングは、湿った、溶解していない製 品が出て来るのを阻止するためのマスク機構を備えており、この機構は一般的に 、スポークの付いた車輪構造の中で中央ボスから放射状に伸びる壁を含むか、ま たは壁がらせん形状を有する類似の構造を有する。これらの特許出願は、その様 な装置を一般的に高密度および他の洗剤に使用することを明確に記載しているが 、本発明の低密度洗剤を使用する場合、配量装置の大きさは、好ましくは1回の 洗濯サイクルに使用する低密度洗剤の体積に調節する必要がある。 あるいは、配量装置はバッグまたは小袋の様なたわみ性のある容器でよい。こ のバッグは、公開ヨーロッパ特許出願第0018678号明細書に記載されてい る様な、中身を保持するために、水に対して不透過性の保護材料で被覆した繊維 状構造を有することができる。あるいは、公開ヨーロッパ特許出願第00115 00号明細書、第0011501号明細書、第0011502号明細書、および 第0011968号明細書に記載されている様に、水に不溶な合成重合体状材料 からなり、水性媒体中で破裂する様に設計された縁部のシールまたは閉鎖部を備 えることができる。水に対して壊れ易い閉鎖部の有利な形態は、ポリエチレンま たはポリプロピレンの様な水に対して不透過性の重合体状フィルムで形成された 小袋の縁部に沿って配置され、その縁部を密封する水溶性の接着剤を含んでなる 。組成物用の包装 市販する漂白組成物は、紙、厚紙、プラスチック材料および好適なラミネート から構築された容器を含むいずれかの好適な容器の中に包装することができる。 好ましい包装物の実施態様は、ヨーロッパ特許出願第94921505.7号明 細書に記載されている。例で使用する略号 洗剤組成物中で、略記された成分は、下記の意味を有する。 LAS:直鎖C12アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム TAS:タロウアルキル硫酸ナトリウム C45AS:C14〜C15直鎖アルキル硫酸ナトリウム CxyEzS:エチレンオキシドzモルと縮合したC1x〜C1y分岐鎖アルキル硫 酸ナトリウム C45E7:平均7モルのエチレンオキシドと縮合したC14-15の主として直鎖 の第1級アルコール C25E3:平均3モルのエチレンオキシドと縮合したC12-15の分岐鎖第1級 アルコール C25E5:平均5モルのエチレンオキシドと縮合したC12-15の分岐鎖第1級 アルコール CEQ:R1COOCH2CH2+(CH33、ここでR1=C11〜C13 QAS:R2+(CH32(C24OH)、ここでR2=C12〜C14 セッケン:タロウおよびココナッツ油の80/20混合物に由来する直鎖アルキ ルカルボン酸ナトリウム TFAA:C16〜C18アルキルN−メチルグルカミド TPKFA:C12〜C14topped whole cut脂肪酸 STPP:無水トリポリリン酸ナトリウム ゼオライトA:式Na12(AlO2SiO212.27H2Oの水和アルミノケイ 酸ナトリウム、一次粒子径0.1〜10マイクロメートル NaSKS−6:式δ−Na2Si25の結晶性層状ケイ酸塩 クエン酸:無水クエン酸 炭酸塩:無水炭酸ナトリウム、粒子径200μm〜900μm 重炭酸塩:無水重炭酸ナトリウム、粒子径分布400μm〜1200μm ケイ酸塩:無定形ケイ酸ナトリウム(SiO2:Na2O、2.0比) 硫酸ナトリウム:無水硫酸ナトリウム クエン酸塩:クエン酸三ナトリウム二水和物、活性86.4%、 粒子径分布425μm〜850μm MA/AA:マレイン酸/アクリル酸1:4の共重合体、 平均分子量約70,000 CMC:ナトリウムカルボキシメチルセルロース プロテアーゼ:タンパク質分解酵素、活性4KNPU/g、 Savinaseの商品名でNOVO Industries A/Sから販売 Alcalase:タンパク分解酵素、活性3AU/g、NOVO Industries A/Sから販売 セルラーゼ:セルロース分解酵素、活性1000CEVU/g、NOVO Industries A/S からCarezymeの商品名で販売 アミラーゼ:デンプン分解酵素、活性60KNU/g、NOVO Industries A/Sから Termamyl 60Tの商品名で販売 リパーゼ:脂肪分解酵素、活性100KLU/g、NOVO Industries A/Sから Lipolaseの商品名で販売 Endolase:エンドグルカナーゼ酵素、活性3000CEVU/g、NOVO Industries A/Sから販売 PB4:公称式NaBO2.3H2O.H22の過ホウ酸ナトリウム四水和物 PB1:公称式NaBO2.H22の無水過ホウ酸ナトリウム一水和物漂白剤 過炭酸塩:公称式2Na2CO3.3H22の過炭酸ナトリウム NOBS:ナトリウム塩の形態のノナノイルオキシベンゼンスルホネート TAED:テトラアセチルエチレンジアミン DTPMP:ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸塩)、Monsanto からDequest 2060の商品名で販売 光活性化漂白剤:デキストリン可溶重合体中にカプセル収容したスルホン化亜鉛 フタロシアニン ブライトナー1:二ナトリウム4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニ ル ブライトナー2:二ナトリウム4,4’−ビス(4−アニリノ−6−モルホリノ −1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ)スチルベン− 2:2’−ジスルホネート HEDP:1,1−ヒドロキシエタンジホスホン酸 PVNO:ポリビニルピリジンN−オキシド PVPVI:ポリビニルピロリドンとビニルイミダゾールの共重合体 SRP1:オキシエチレンオキシおよびテレフタロイル骨格を有するスルホベン ゾイル末端キャップしたエステル SRP2:ジエトキシル化ポリ(1,2プロピレンテレフタレート)短ブロック 重合体 シリコーン消泡剤:分散剤としてシロキサン−オキシアルキレン共重合体を含む ポリジメチルシロキサン気泡調整剤、該気泡調整剤の該分散 剤に対する比率10:1〜100:1 アルカリ度:ここに記載するアルカリ度放出試験方法を使用して得られる、 NaOHの重量% 下記の例では、量はすべて組成物の重量%として表示する。例1 本発明により、下記のかさ密度650g/リットルの顆粒状洗濯洗剤組成物A、 B、CおよびDを製造した。 例2 本発明により、下記の洗剤組成物を製造した。 例3 本発明により、下記の、特に着色衣類の洗濯に使用する、漂白剤を含まない洗 剤組成物を製造した。 例4 本発明により、下記の洗剤組成物を製造した。 例5 本発明により、下記の洗剤組成物を製造した。 例6 本発明により、下記の漂白剤含有洗剤組成物を製造した。 例7 本発明により、下記の洗剤組成物を製造した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),UA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU (72)発明者 グレアム、アレクサンダー、ソリー イギリス国ノーザンバーランド、モーペ ス、ランカスター、パーク、カーリュー、 ヒル、14

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも15重量%の硫酸塩と、酸分散助剤と、そしてアルカリ供給 源とを含んでなり、前記酸分散助剤およびアルカリ供給源が水の存在下で一緒に 反応してガスを発生することができ、硫酸塩の前記酸分散助剤に対する重量比が 13.5:1以下であることを特徴とする、洗剤組成物。 2. 少なくとも15重量%の硫酸塩と、酸分散助剤と、そしてアルカリ供給 源とを含んでなり、前記酸分散助剤およびアルカリ供給源が水の存在下で一緒に 反応してガスを発生することができ、酸分散助剤の量が洗剤組成物の少なくとも 1.5重量%であることを特徴とする、洗剤組成物。 3. アルカリ供給源が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の炭酸塩、重 炭酸塩、セスキ炭酸塩、またはアルカリ金属の過炭酸塩からなる群から選択され たアルカリ性塩を含んでなる、請求項1または2に記載の洗剤組成物。 4. 酸分散助剤が有機酸、鉱酸または無機酸を含んでなる、請求項1〜3の いずれか1項に記載の洗剤組成物。 5. 酸分散助剤がクエン酸、グルタル酸、酒石酸、コハク酸、アジピン酸、 リン酸一ナトリウム、またはホウ酸またはそれらの混合物である、請求項4に記 載の洗剤組成物。 6. 酸分散助剤がクエン酸である、請求項5に記載の洗剤組成物。 7. アルカリ供給源が組成物の5〜60重量%の量で存在する、請求項1〜 6のいずれか1項に記載の洗剤組成物。 8. 酸分散助剤が組成物の0.5〜15重量%の量で存在する、請求項1ま たは3〜7のいずれか1項に記載の洗剤組成物。 9. 酸分散助剤が組成物の1〜7重量%の量で存在する、請求項1〜8のい ずれか1項に記載の洗剤組成物。 10. 硫酸塩が少なくとも20.5重量%の量で存在し、酸分散助剤少なく とも1.5重量%の量で存在し、硫酸塩の酸分散助剤に対する比が13.5:1 以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の洗剤組成物。 11. 前記硫酸塩が硫酸ナトリウムであるか、または硫酸ナトリウムと0. 2〜5重量%の硫酸マグネシウムの混合物である、請求項1〜10のいずれか1 項に記載の洗剤組成物。 12. 硫酸塩の酸分散助剤に対する比が11:1〜2:1である、請求項1 〜11のいずれか1項に記載の洗剤組成物。 13. 顆粒状洗剤組成物の形態にある、請求項1〜12のいずれか1項に記 載の洗剤組成物。 14. 酸分散助剤が個別の顆粒状成分として加えられる、請求項13に記載 の洗剤組成物。 15. 酸分散助剤の80%以上が、150ミクロン〜710ミクロンの粒子 径を有する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の洗剤組成物。 16. かさ密度が850グラム/リットル未満である、請求項1〜15のい ずれか1項に記載の洗剤組成物。 17. 酸分散助剤が、洗濯中に存在する遊離イオンにビルダー作用すること 、および/または遊離イオンを分散させることができる、請求項1〜16のいず れか1項に記載の洗剤組成物。 18. 家庭用洗濯機中で洗濯物を洗浄する方法であって、洗濯機のドラムの 中に配置する配量装置の中に、または洗濯機の配量部の中に、有効量の請求項1 〜17のいずれか1項に記載の洗剤組成物を導入することを特徴とする方法。
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