JPH0948295A - 自動車用ドアトリムおよび自動車用ドアトリムにおけるワイヤハーネスの束線方法 - Google Patents

自動車用ドアトリムおよび自動車用ドアトリムにおけるワイヤハーネスの束線方法

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JPH0948295A
JPH0948295A JP22271095A JP22271095A JPH0948295A JP H0948295 A JPH0948295 A JP H0948295A JP 22271095 A JP22271095 A JP 22271095A JP 22271095 A JP22271095 A JP 22271095A JP H0948295 A JPH0948295 A JP H0948295A
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JP
Japan
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door trim
wire harness
clip
automobile
locked
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Application number
JP22271095A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sano
良男 佐野
Nobuo Watanabe
信夫 渡辺
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
Toshinobu Kuroyama
俊宣 黒山
Katsuhiro Katagiri
勝広 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の振動による前記ワイヤハーネスの振動
および異音の発生を防止するとともに、極端な場合のワ
イヤハーネスのクリップからの脱落を防止すること。 【解決手段】 ドアインナパネル1に係止され、該ドア
インナパネル1の形状および車室内の形状に応じた形状
に成形された合成樹脂製のドアトリム本体2において、
ワイヤハーネス3が延在される複数の位置に一体的に成
形された弾性変形片によって構成されクリップ4によっ
て、前記ワイヤハーネス3を弾性変形にともなう弾性力
によって係止し得る構成より成る自動車用ドアトリムお
よび自動車用ドアトリムにおけるワイヤハーネスの束線
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスが
延在される複数の位置に、弾性変形可能で前記ワイヤハ
ーネスを弾性的に係止するクリップを配設した自動車用
ドアトリムおよび前記ワイヤハーネスを延在すべき複数
の位置に一体的に成形された弾性変形片のクリップに一
本づつ係止することにより、前記ワイヤハーネスを束線
化して前記自動車用ドアトリムに延在させる自動車用ド
アトリムにおけるワイヤハーネスの束線方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の第1の自動車用ドアトリム(実開
平4−58465)は、図8に示すようにドアインナパ
ネルに係止されドアトリム本体H上の該ドアインナパネ
ル側の面HIにおいて、ワイヤハーネスWが延在される
複数の位置に、上壁Uと下壁Dと垂直壁Vとによって構
成されるクリップCが形成され、該クリップC内に形成
される矩形のスペースS内に前記ワイヤハーネスWが載
置され、自動車用ドアトリムにワイヤハーネスWを配設
するものであった。
【0003】従来の第2の自動車用ドアトリム(実開平
4−95547)は、図9に示すようにドアインナパネ
ルに係止されドアトリム本体H上の該ドアインナパネル
側の面HIにおいて、ワイヤハーネスWが延在される複
数の位置に、クリップCを構成する上方から垂直下方に
延在する上方壁VUと下方から垂直上方に延在する下方
壁VDが一定間隔で交互に形成され、前記ワイヤハーネ
スWがジクザク状に係止され、自動車用ドアトリムにワ
イヤハーネスWを配設するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の第1の自動
車用ドアトリムは、前記ワイヤハーネスWが延在される
複数の位置に、前記上壁Uと前記下壁Dと前記垂直壁V
とによって構成される前記クリップC内に形成される前
記矩形のスペースS内に前記ワイヤハーネスWが載置さ
れるだけであるので、車両の振動によって前記ワイヤハ
ーネスWが振動し、異音を発生する可能性があるととも
に、極端な場合は前記クリップCから脱落する場合があ
るという問題があった。
【0005】また上記従来の第2の自動車用ドアトリム
は、前記ワイヤハーネスWが、前記クリップCを構成す
る前記上壁VUおよび下壁VDの下端部および上端部に
形成したV溝にジクザク状に係止されるので、上記従来
の第1の自動車用ドアトリムに比べて車両の振動による
前記ワイヤハーネスWの振動および異音の発生の問題は
緩和されるが、長期の使用による前記ワイヤハーネスW
および前記クランプCの経年変化によって、将来的には
車両の振動によって前記ワイヤハーネスWが振動し、異
音を発生する可能性があるとともに、極端な場合は前記
クリップCから脱落する場合があるという問題があっ
た。
【0006】そこで本発明者らは、自動車用ドアトリム
において、ワイヤハーネスが延在される複数の位置に配
設された弾性変形可能なクリップによって、前記ワイヤ
ハーネスを弾性的に係止するという本発明の第1の技術
的思想に着眼するとともに、自動車用ドアトリムにおい
て、延在すべき複数の位置に一体的に成形された弾性変
形片のクリップにワイヤハーネスを一本づつ係止するこ
とにより、前記ワイヤハーネスを束線化して前記自動車
用ドアトリムに延在させるという本発明の第2の技術的
思想に着眼し、さらに研究開発を重ねて、車両の振動に
よる前記ワイヤハーネスの振動および異音の発生を防止
するとともに、極端な場合のワイヤハーネスのクリップ
からの脱落を防止するという目的を達成する本発明に到
達した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の自動車用ドアトリムは、ドアインナパネ
ルに係止され、該ドアインナパネルの形状および車室内
の形状に応じた形状に成形された合成樹脂製のドアトリ
ム本体上において、ワイヤハーネスが延在される複数の
位置に、弾性変形可能で前記ワイヤハーネスを弾性的に
係止するクリップを配設したものである。
【0008】本発明(請求項2に記載の第2発明)の自
動車用ドアトリムは、前記第1発明において、前記クリ
ップが、前記トリム本体上に一体的に成形された弾性変
形片によって構成されているものである。
【0009】本発明(請求項3に記載の第3発明)の自
動車用ドアトリムは、前記第2発明において、前記自動
車用ドアトリムがドアインナパネルに係止された時に、
前記クリップが変形され、該クリップの変形に伴う弾性
力によって前記ワイヤハーネスを係止し得る構成より成
るものである。
【0010】本発明(請求項4に記載の第4発明)の自
動車用ドアトリムは、前記第3発明において、前記クリ
ップが、交互に配設された上方に突出した円弧状の上方
突出片と下方に突出した円弧状の下方突出片とによって
構成されているものである。
【0011】本発明(請求項5に記載の第5発明)の自
動車用ドアトリムにおけるワイヤハーネスの束線方法
は、自動車用ドアトリムにおいて、ワイヤハーネスを該
ワイヤハーネスを延在すべき複数の位置に一体的に成形
された弾性変形片によって構成されるクリップに一本づ
つ係止することにより、ワイヤハーネスを束線化して前
記自動車用ドアトリムに延在させるものである。
【0012】(作用)上記構成より成る第1発明の自動
車用ドアトリムは、ドアインナパネルに係止され、該ド
アインナパネルの形状および車室内の形状に応じた形状
に成形された合成樹脂製のドアトリム本体上に配設され
た弾性変形可能な前記クリップによって、ワイヤハーネ
スが延在される複数の位置において、前記ワイヤハーネ
スを弾性的に係止するものである。
【0013】上記構成より成る第2発明の自動車用ドア
トリムは、ドアインナパネルに係止され、該ドアインナ
パネルの形状および車室内の形状に応じた形状に成形さ
れた合成樹脂製のドアトリム本体上に一体的に成形配設
された弾性変形可能な弾性変形片によって構成される前
記クリップによって、ワイヤハーネスが延在される複数
の位置において、前記ワイヤハーネスを弾性変形にとも
なう弾性力によって係止するものである。
【0014】上記構成より成る第3発明の自動車用ドア
トリムは、ドアインナパネルに係止され、該ドアインナ
パネルの形状および車室内の形状に応じた形状に成形さ
れた合成樹脂製のドアトリム本体上に一体的に成形配設
された弾性変形可能な弾性変形片によって構成される前
記クリップによって、ワイヤハーネスが延在される複数
の位置において、前記自動車用ドアトリムがドアインナ
パネルに係止された時に、前記クリップが変形され、該
クリップの変形に伴う弾性力によって前記ワイヤハーネ
スを係止するものである。
【0015】上記構成より成る第4発明の自動車用ドア
トリムは、ドアインナパネルに係止され、該ドアインナ
パネルの形状および車室内の形状に応じた形状に成形さ
れた合成樹脂製のドアトリム本体上に一体的に成形配設
された弾性変形可能な交互に配設された上方に突出した
円弧状の上方突出片と下方に突出した円弧状の下方突出
片とによって構成される前記クリップによって、ワイヤ
ハーネスが延在される複数の位置において、前記自動車
用ドアトリムがドアインナパネルに係止された時に、前
記クリップが変形され、該クリップの変形に伴う弾性力
によって前記ワイヤハーネスを係止するものである。
【0016】上記構成より成る第5発明の自動車用ドア
トリムにおけるワイヤハーネスの束線方法は、自動車用
ドアトリムにおいて、ワイヤハーネスを該ワイヤハーネ
スを延在すべき複数の位置に一体的に成形された弾性変
形片によって構成されるクリップに一本づつ係止するこ
とにより、ワイヤハーネスを束線化して前記自動車用ド
アトリムに延在させるものである。
【0017】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明の自動車用ド
アトリムは、前記ドアトリム本体上に配設された弾性変
形可能な前記クリップによって、ワイヤハーネスが延在
される複数の位置において、前記ワイヤハーネスを弾性
的に係止するので、車両の振動による前記ワイヤハーネ
スWの振動および異音の発生を防止するとともに、極端
な場合のワイヤハーネスのクリップからの脱落を防止す
るという効果を奏する。
【0018】上記作用を奏する第2発明の自動車用ドア
トリムは、前記ドアトリム本体上に一体的に成形配設さ
れた弾性変形可能な前記弾性変形片によって構成される
前記クリップによって、複数の位置において、前記ワイ
ヤハーネスを前記クリップの弾性変形にともなう弾性力
によって確実に係止するので、車両の振動による前記ワ
イヤハーネスWの振動および異音の発生を確実に防止す
るとともに、極端な場合のワイヤハーネスのクリップか
らの脱落を確実に防止するという効果を奏する。
【0019】上記作用を奏する第3発明の自動車用ドア
トリムは、前記自動車用ドアトリムがドアインナパネル
に係止された時に、前記ドアトリム本体上に一体的に成
形配設された弾性変形可能な前記弾性変形片の前記クリ
ップが変形され、該クリップの変形に伴う弾性力によっ
て前記ワイヤハーネスを一層確実に係止するので、車両
の振動による前記ワイヤハーネスWの振動および異音の
発生を一層確実に防止するとともに、極端な場合のワイ
ヤハーネスのクリップからの脱落を一層確実に防止する
という効果を奏する。
【0020】上記作用を奏する第4発明の自動車用ドア
トリムは、前記ドアトリム本体上に交互に配設された上
方に突出した円弧状の前記上方突出片と下方に突出した
円弧状の前記下方突出片に対して、ワイヤハーネスを順
次係止すれば良いので、係止作業が容易であるととも
に、ワイヤハーネスを一本づつ係止することによりワイ
ヤハーネスの束線化を可能にするという効果を奏する。
【0021】上記作用を奏する第5発明の自動車用ドア
トリムにおけるワイヤハーネスの束線方法は、前記ワイ
ヤハーネスを複数の前記クリップに一本づつ係止するこ
とにより、ワイヤハーネスを束線化するという効果を奏
するとともに、前記自動車用ドアトリムに束線化したワ
イヤハーネスを延在配設するという効果を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を用いて説明する。
【0023】(第1実施形態)本第1実施形態の自動車
用ドアトリムは、図1ないし図4に示すようにドアイン
ナパネル1に係止され、該ドアインナパネル1の形状お
よび車室内の形状に応じた形状に成形された合成樹脂製
のドアトリム本体2において、ワイヤハーネス3が延在
される複数の位置に一体的に成形された弾性変形片によ
って構成されクリップ4によって、前記ワイヤハーネス
3を弾性変形にともなう弾性力によって係止し得る構成
より成るものである。
【0024】前記インナパネル1は、図4に示すように
車両フレームの開口部に開閉自在に配設されるドア10
の外表面を構成するアウタパネル11の内側に一体的に
固着され、前記ドアトリム本体2が装着される。
【0025】前記ドアトリム本体2は、図3および図4
に示すように該ドアインナパネル1の形状および車室内
のアームレスト、パワーウインドーその他のスイッチ類
が設置される操作部、車載スピーカー、パワーウインド
ーモータその他が配置できる形状に形成されている。
【0026】前記ドアトリム本体2は、成形性の観点か
ら射出成形あるいはプレスモールディング成形によって
上記形状に形成され、車室を構成する表面側にはソフト
感または表面装飾性を付与するための表皮材が一体的に
貼着されるが、詳細な説明は省略する。
【0027】前記ドアトリム本体2は、図3に示すよう
に前記ドアインナパネル1に対向する裏面21側には、
スイッチ類が設置される操作部22、車載スピーカー配
置部23、パワーウインドーモータ(図示せず)に接続
される分岐したワイヤハーネス3が束ねられたワイヤハ
ーネス3が、車両の前後方向に延在出来るように複数の
弾性変形片の前記クリップ4が一体的に形成されてい
る。
【0028】前記クリップ4は、図1ないし図3に示す
ように交互に配設された下方から上方に突出した円弧状
断面の矩形の上方突出片41と上方から下方に突出した
円弧状断面の矩形下方突出片42とによって構成されて
いる。
【0029】前記上方突出片41は、図1および図2に
示すように前記ワイヤハーネス3を係止して、その重量
を支える機能を奏するものであり、前記下方突出片42
は、前記ワイヤハーネス3を前記上方突出片41との協
働によって挾み込み係止して、前記ワイヤハーネス3の
振動および脱落を阻止する機能を奏するものである。
【0030】前記クリップ4は、図1に示すようにドア
トリム本体2が前記ドアインナパネル1に装着された時
に、前記クリップ4が曲げ変形され、該クリップ4の変
形に伴う弾性力によって前記ワイヤハーネス3を挾持し
て係止し得る構成より成るものである。
【0031】上記構成より成る本第1実施形態の自動車
用ドアトリムは、前記ワイヤハーネス3が、合成樹脂製
の前記ドアトリム本体2の前記裏面上に交互に一体的に
成形された弾性変形可能な前記クリップ4を構成する前
記上方突出片41と前記下方突出片42とに順次上方お
よび下方から挿入係止して、前記ドアトリム本体2上に
車両の前後方向に延在配設される。
【0032】前記ワイヤハーネス3が延在係止された前
記ドアトリム本体2が前記ドアインナパネルに係止され
ると、前記クリップ4を構成する前記上方突出片41と
前記下方突出片42とが曲げ変形され、該クリップ4の
曲げ変形に伴う弾性力によって前記ワイヤハーネス3が
係止されるのである。
【0033】上記作用を奏する第1実施形態の自動車用
ドアトリムは、前記ドアトリム本体2上の複数の位置に
配設された弾性変形可能な前記クリップ4によって、前
記ワイヤハーネスを弾性的に係止するので、車両の振動
による前記ワイヤハーネスWの振動および異音の発生を
防止するとともに、極端な場合の前記ワイヤハーネス3
の前記クリップ4からの脱落を防止するという効果を奏
する。
【0034】また第1実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記クリップ4が前記ドアトリム本体2上に一体的
に成形配設された弾性変形可能な前記弾性変形片によっ
て構成されるので、前記ワイヤハーネスを前記クリップ
の弾性変形にともなう弾性力によって確実に係止するの
で、車両の振動による前記ワイヤハーネス3の振動およ
び異音の発生を確実に防止するとともに、極端な場合の
前記ワイヤハーネス3の前記クリップ4からの脱落を確
実に防止するという効果を奏する。
【0035】さらに第1実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記ドアトリム本体2が前記ドアインナパネル1に
係止された時に、前記ドアトリム本体2上に一体的に成
形配設された弾性変形可能な前記弾性変形片の前記クリ
ップ4が変形され、該クリップ4の変形に伴う弾性力に
よって前記ワイヤハーネス3を一層確実に係止するの
で、車両の振動による前記ワイヤハーネスWの振動およ
び異音の発生を一層確実に防止するとともに、極端な場
合のワイヤハーネスのクリップからの脱落を一層確実に
防止するという効果を奏する。
【0036】また第1実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記ドアトリム本体2上に交互に配設された前記上
方突出片41と前記下方突出片42に対して、前記ワイ
ヤハーネス3を順次係止すれば良いので、前記ワイヤハ
ーネス3の係止作業が容易であるとともに、ワイヤハー
ネスを一本づつ前記クリップ4に係止することにより前
記ワイヤハーネス3の束線化を可能にするという効果を
奏する。
【0037】さらに第1実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記ドアトリム本体2上に交互に配設される前記ク
リップ4を構成する前記上方突出片41と前記下方突出
片42を、上述したように射出成形その他によって前記
ドアトリム本体と一体的に形成するので、製造が容易で
あり、コストを下げることが出来るという効果を奏す
る。
【0038】また第1実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記クリップ4を構成する前記上方突出片41と前
記下方突出片42とによって前記ワイヤハーネス3を上
下から挾着するので、前記ワイヤハーネス3の把持性が
高く、ワイヤハーネス3の脱落防止性が高いという効果
を奏する。
【0039】(第2実施形態)本第2実施形態の自動車
用ドアトリムにおけるワイヤハーネスの束線方法は、上
記第1実施形態の前記ドアトリム本体2上に前記クリッ
プ4を構成する前記上方突出片41と前記下方突出片4
2とが交互に配設されるた自動車用ドアトリムにおい
て、ワイヤハーネスを該ワイヤハーネスを延在すべき複
数の位置に一体的に成形された前記上方突出片41と前
記下方突出片42に一本づつ係止することにより、ワイ
ヤハーネスを束線化して前記自動車用ドアトリムに延在
させるものである。
【0040】上記第2実施形態の自動車用ドアトリムに
おけるワイヤハーネスの束線方法は、前記ワイヤハーネ
スを複数の前記クリップ4を構成する前記上方突出片4
1と前記下方突出片42に一本づつ係止することによ
り、ワイヤハーネスを束線化するという効果を奏すると
ともに、前記自動車用ドアトリムに束線化したワイヤハ
ーネスを延在配設するという効果を奏する。
【0041】また第2実施形態の自動車用ドアトリムに
おけるワイヤハーネスの束線方法は、複数のワイヤハー
ネスを予め束ねてテーピングする手間を不要にするとい
う効果を奏するとともに、自動車用ドアトリム製造ライ
ンに引き続いてワイヤハーネスの束線化を可能にすると
いう効果を奏する。
【0042】(第3実施形態)本第3実施形態の自動車
用ドアトリムは、図5および図6に示すように前記ドア
トリム本体2のクリップを形成すべき位置に矩形の孔4
4を形成して、該矩形の孔44の中央部にL字状の断面
の下方から上方に突出するとともに、先端内側に略V字
状の突起431を形成した上方突出片43を一体的に形
成して、前記第1実施形態における下方突出片を廃止し
た点が相違点である。
【0043】上記構成より成る第3実施形態の自動車用
ドアトリムは、図5に示すようにワイヤハーネス3を前
記矩形の孔44と前記上方突出片43との間の隙間から
略V字状の突起431に沿って下方に挿入して前記上方
突出片43を弾性変形させることによって、該上方突出
片43と前記矩形の孔の両側の上下壁との間に前記ワイ
ヤハーネス3を挾持して係止するものである。
【0044】上記作用を奏する第3実施形態の自動車用
ドアトリムは、弾性変形した前記上方突出片43と前記
矩形の孔の両側の上下壁441、442との間に前記ワ
イヤハーネス3を挾持して弾性力によって確実に係止す
るので、車両の振動による前記ワイヤハーネス3の振動
および異音の発生を確実に防止するとともに、極端な場
合の前記ワイヤハーネス3の前記クリップ4からの脱落
を確実に防止するという効果を奏する。
【0045】また第3実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記クリップ4を構成する前記上方突出片43の下
部の水平部432と上部のV字状の突起431との間に
前記ワイヤハーネス3を把持するので、前記ワイヤハー
ネス3の前記クリップ4からの上下方向の脱落を確実に
防止するという効果を奏する。
【0046】さらに第3実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記第1実施形態における下方突出片を廃止して、
前記矩形の孔44の中央部に形成した上方突出片43の
みとしたので、構造がシンプルであり、製造が容易であ
り、コストを下げることが出来るという効果を奏する。
【0047】(第4実施形態)本第4実施形態の自動車
用ドアトリムは、図7に示すように前記ドアトリム本体
2を前記ドアインナパネルに係止することにより、前記
クリップ4を構成する前記上方突出片41と前記下方突
出片42とが曲げ変形され、該クリップ4の曲げ変形に
伴う弾性力によって前記ワイヤハーネス3が係止される
前記第1実施形態に対して、前記クリップ4を構成する
前記上方突出片41と前記下方突出片42にワイヤハー
ネス3を係止するだけで、前記ドアトリム本体2を前記
ドアインナパネルに係止することなく前記ワイヤハーネ
スを弾性的に係止する点が、前記第1実施形態と相違す
るものである。
【0048】すなわち、本第4実施形態においては、図
7に示すように前記ドアトリム本体2の前記ワイヤハー
ネス3を固定するベース部24の高さを、成形時のスラ
イドコア調整で自在に変化させることによって、該ベー
ス部24と前記クリップ4を構成する前記上方突出片4
1と前記下方突出片42との間の間隔を前記ワイヤハー
ネス3の直径より小さくして、該上方突出片41および
前記下方突出片42の曲げ変形に伴う弾性力によって介
挿された前記ワイヤハーネス3を係止し得る構成より成
る。
【0049】上記構成より成る第4実施形態の自動車用
ドアトリムは、図7に示すように前記ベース部24の高
さ調整によって前記介挿されるワイヤハーネス3の直径
より該ベース部24と前記クリップ4を構成する前記上
方突出片41と前記下方突出片42との間の間隔が小さ
く設定されているため、該上方突出片41および前記下
方突出片42の曲げ変形に伴う弾性力によって介挿され
た前記ワイヤハーネス3を係止するものである。
【0050】上記作用を奏する第4実施形態の自動車用
ドアトリムは、弾性変形した前記上方突出片41および
前記下方突出片42と前記ベース部24との間に前記ワ
イヤハーネス3を挾持して弾性力によって確実に係止す
るので、車両の振動による前記ワイヤハーネス3の振動
および異音の発生を確実に防止するとともに、極端な場
合の前記ワイヤハーネス3の前記クリップ4からの脱落
を確実に防止するという効果を奏する。
【0051】また第4実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記クリップ4を構成する前記前記上方突出片41
および前記下方突出片42と前記ベース部24との間に
前記ワイヤハーネス3を3か所で把持するので、前記ワ
イヤハーネス3の前記クリップ4からの脱落を一層確実
に防止するという効果を奏する。
【0052】さらに第4実施形態の自動車用ドアトリム
は、前記第1実施形態のように前記ドアトリム本体2を
前記ドアインナパネルに係止することによる、前記上方
突出片41と前記下方突出片42の曲げ変形に伴う弾性
力によって前記ワイヤハーネス3を係止する必要がない
ので、前記ドアトリム本体2の前記ドアインナパネルに
係止構造および係止操作が簡単になるはいう効果を奏す
る。
【0053】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明はそれに限定するものでは無く、特許請
求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業
者が認識することが出来る本発明の技術的思想に反しな
い限り、変更および付加が可能である。
【0054】上述の実施形態においては、一例として製
造の容易性の観点より前記クリップをドアトリム本体と
一体に形成する例について述べたが、クリップをドアト
リム本体と別体としても良く、ドアトリム本体と一体に
形成されたクリップにワイヤハーネスに弾性力を付与す
る金属製その他の材料より成る別体の弾性片を付加して
も良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるワイヤハーネ
スを係止するクリップを示す部分断面図である。
【図2】本第1の実施形態のワイヤハーネスを係止する
クリップを示す部分斜視図である。
【図3】本第1の実施形態のドアトリム本体を示す裏面
図である。
【図4】本第1の実施形態のドアトリム本体を装着する
ドアを示す展開斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態のクリップを示す部分
断面図である。
【図6】本第3の実施形態のクリップを示す部分裏面図
である。
【図7】本発明の第4の実施形態のクリップを示す部分
断面図である。
【図8】従来の第1のドアトリムのクリップを示す断面
図である。
【図9】従来の第2のドアトリムのクリップを示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 ドアインナパネル 2 ドアトリム本体 3 ワイヤハーネス 4 クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 昭義 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 黒山 俊宣 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 片桐 勝広 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアインナパネルに係止され、該ドアイ
    ンナパネルの形状および車室内の形状に応じた形状に成
    形された合成樹脂製のドアトリム本体上において、 ワイヤハーネスが延在される複数の位置に、弾性変形可
    能で前記ワイヤハーネスを弾性的に係止するクリップを
    配設したことを特徴とする自動車用ドアトリム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記クリップが、前記トリム本体上に一体的に成形され
    た弾性変形片によって構成されていることを特徴とする
    自動車用ドアトリム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記自動車用ドアトリムがドアインナパネルに係止され
    た時に、前記クリップが変形され、該クリップの変形に
    伴う弾性力によって前記ワイヤハーネスを係止し得る構
    成より成ることを特徴とする自動車用ドアトリム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記クリップが、交互に配設された上方に突出した円弧
    状の上方突出片と下方に突出した円弧状の下方突出片と
    によって構成されていることを特徴とする自動車用ドア
    トリム。
  5. 【請求項5】 自動車用ドアトリムにおいて、ワイヤハ
    ーネスを該ワイヤハーネスを延在すべき複数の位置に一
    体的に成形された弾性変形片によって構成されるクリッ
    プに一本づつ係止することにより、 ワイヤハーネスを束線化して前記自動車用ドアトリムに
    延在させることを特徴とする自動車用ドアトリムにおけ
    るワイヤハーネスの束線方法。
JP22271095A 1995-08-07 1995-08-07 自動車用ドアトリムおよび自動車用ドアトリムにおけるワイヤハーネスの束線方法 Pending JPH0948295A (ja)

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