JPH0947678A - ローラ式粉砕装置 - Google Patents

ローラ式粉砕装置

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JPH0947678A
JPH0947678A JP20359395A JP20359395A JPH0947678A JP H0947678 A JPH0947678 A JP H0947678A JP 20359395 A JP20359395 A JP 20359395A JP 20359395 A JP20359395 A JP 20359395A JP H0947678 A JPH0947678 A JP H0947678A
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crushing
roller
vibration
mill
pressure
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JP20359395A
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English (en)
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Kiyoshi Aida
清 相田
Kazunori Satou
一教 佐藤
Hidekazu Nishida
英一 西田
Eiji Murakami
英治 村上
Takehiko Eguchi
健彦 江口
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で粉砕性能を損なうことなく振動
を防止することができるローラ式粉砕装置を提供する。 【構成】 加圧軸(テンションロッド12)の軸方向の
動きをダンパ101で抑制することにより、テンション
ロッド12に連結されている加圧フレーム26や、加圧
フレーム26に連結されているブラケット5、ブラケッ
ト5に連結されている粉砕ローラ7の動きを抑制し、ひ
いてはミル全体の振動を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭、セメントクリン
カあるいは化学製品の原料を粉砕するローラ式粉砕装置
(微粉砕用ローラミル)に係り、特に、実用性の高い防
振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭焚ボイラにおいては低公害燃焼や急
速負荷変動運用が実施され、それに伴い微粉砕機に対し
ても、給炭量の幅広い変動等、よりフレキシブル運用へ
の対応が要求されるようになった。
【0003】石炭、セメント原料あるいは新素材原料な
どの塊状物を細かく粉砕する粉砕機の1つの型式とし
て、低速回転運動を行う粉砕テーブルとその上で自転す
る複数の粉砕ローラとを備えた竪型のローラミルがあ
り、最近では代表機種の1つとしての地位を固めつつあ
る。
【0004】ローラミルの概要を図11に示す。図11
はミル中心軸を通る面でミルを縦割りにした高さ方向の
断面図である。
【0005】この種のミルは、円筒型のハウジング10
内において水平面内で低速回転する粉砕テーブル9と、
該テーブル9上の粉砕レース28に押し付けられた状態
で自転する複数個の粉砕ローラ7を備えている。
【0006】なお、粉砕ローラ7を押し付ける力のこと
を、以下では粉砕荷重と称する。粉砕テーブル9は、モ
ータ21により減速機22を介して低速回転する垂直軸
11に固定されて駆動される。図11において、1は製
品微粉排出管、2は回転分級器回転軸、3は回転分級
器、4はローラピボット、5はローラブラケット、6は
粉砕ローラ回転軸、8は粉砕リング、12はテンション
ロッド、15は基礎マット、18はベースプレート、1
9は減速機入力軸、20はモータ出力軸、23は熱風、
24はエアスロート、25は垂直軸回転軸、26は加圧
フレーム、29は供給管、30は被粉砕物、31は加圧
装置である。
【0007】ミルの粉砕部の詳細を図12に示す。この
図12に示すように、粉砕ローラ7の回転軸6は、該粉
砕ローラ7の上部に設けられたローラブラケット5によ
り支持される。ローラブラケット5は、その上部に設け
られた加圧フレーム26により、ローラピボット4を介
して支持される。ローラピボット4はピン構造を有する
ため、ローラブラケット5は粉砕テーブル9の半径方向
への振子運動が可能である。
【0008】なお、この振子運動がローラ7の磨耗を少
なくしており、これがローラピボット4を有するミルの
利点であるといわれている。粉砕性能を支配する主要因
子である粉砕荷重は、粉砕ローラ7や加圧フレーム26
等の粉砕部の自重と、加圧フレーム26と基礎マット1
5を連結する加圧装置31付きの加圧軸(以下、テンシ
ョンロッド12と呼ぶ)によって加圧される荷重の合力
として与えられる。
【0009】なお、この合力のことを、以下では全粉砕
荷重と呼ぶ。加圧装置31の荷重値は、給炭量で代表さ
れるミル運転条件の制御信号41を荷重制御装置40に
入力することによってコントロールされる。
【0010】ローラミルによる石炭の粉砕方法を図11
を用いて説明する。
【0011】この図11において、粉砕テーブル9の中
心部へ供給管29より供給される被粉砕物30は、粉砕
テーブル9の回転による遠心力によって粉砕テーブル9
上を渦巻状の軌跡を描いて外周部へ移動し、粉砕レース
28と粉砕ローラ7の間にかみ込まれて粉砕される。ハ
ウジング10の基低部にはダクトにより熱風23が導か
れており、この熱風23が粉砕テーブル9の外周部とハ
ウジング10内周部との間のエアスロート24から吹き
上げられている。
【0012】粉砕後の粉粒体は、この熱風23の流れに
よってハウジング10内を上昇しながら乾燥される。ハ
ウジング10上部へ輸送された粉粒体は、粗いものから
重力によって落下し、またそこを通過してさらに上昇し
たやや細かな粉粒体は、ハウジング10上部に設けたサ
イクロンセパレータ、あるいは回転分級機3で再度分級
され、所定の粒径以下の粉粒体は、さらに熱風23によ
って輸送される。
【0013】そして、ボイラの場合には、微粉炭バーナ
あるいは微粉貯蔵ビンへと送られる。また振るい落とさ
れた所定の粒径以上の粉粒体は、粉砕テーブル9上に落
下し、ミル内へ供給されたばかりの原料とともに再度粉
砕される。このようにして、粉砕、分級が繰り返され
る。
【0014】このようなローラミルにおいては、従来よ
り低負荷域で振動が発生する場合があることが知られて
いる。以下、この現象について述べる。
【0015】図13にローラミルの起動から振動発生ま
での典型的なパターンを示す。
【0016】給炭量を定格量から低減して低負荷状態と
し、その状態で回転分級機の回転数を徐々に増加すると
振動が発生する。この状態では粉砕テーブル上の炭層の
厚さは薄く、かつ高粒度となり、炭層の摩擦係数が小さ
くなっていることが推定される。このような場合、ロー
ラが炭層の上で滑って振動が発生するものと考えられ
る。
【0017】ローラの滑りによる振動は、粉砕荷重とも
密接な関係がある。つまり、ローラの滑りは、加圧装置
31によって発生させる加圧荷重と、加圧フレームから
ローラにいたる粉砕部の自重との合力である全粉砕荷重
が大きい場合に生じる。
【0018】このような問題に対する2つの先願の発明
について、以下に述べる。まず、第1の先願発明を図1
2を用いて説明する。
【0019】この発明は、加圧装置31による荷重を低
負荷時に負の方向に作用させるものである。また、これ
によって、ローラ7やブラケット5等の粉砕部を持ち上
げて全粉砕荷重を下げ、ミルの振動を抑えるものであ
る。
【0020】次に、第2の先願発明を図14を用いて説
明する。
【0021】この先願発明は、バネ50かダンパ52、
あるいは両者を併用した支持機構53をハウジング10
と加圧フレーム26の間に設けるものであ。なお、バネ
50と加圧フレーム26の間には、隙間が開くように補
強材51が設置される。
【0022】このことによって、炭層が薄くなり、加圧
フレーム26が下がってバネ50に接触した場合、バネ
50によって加圧フレーム26を押し上げ、粉砕部を持
ち上げる力を発生し、振動を抑制する。一方、ダンパ5
2は、振動が発生した場合、振動エネルギを吸収する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
先願発明のうち、図12に示す第1の先願発明は、以下
の点で改良の余地が残されている。
【0024】(1)この発明は、振動を抑えるために全
粉砕荷重を下げるものであるが、防振性能と粉砕性能は
トレードオフの関係にあるため、荷重を下げることは粉
砕性を悪くすることになる。
【0025】(2)この発明は、加圧装置によって負の
加圧力を生じさせるものであるが、そのためには、装置
を従来のものから大幅に変更しなければならない。
【0026】また、図14に示す第2の先願発明は、第
1の先願発明に比べると小さい構造変更で済むが、以下
の点で改良の余地がある。
【0027】(1)この発明は、ハウジング内部に、例
えば油圧ダンパのような支持機構を設けるものであり、
火災等に関する安全性に問題がある。
【0028】(2)また、油圧ダンパのような油圧を使
った装置は、定期的にメインテナンスを必要とするが、
第2の先願発明のようにハウジング内部に装置を設ける
場合は、ハウジング内部にある部品を分解する必要があ
り手間がかかる。
【0029】本発明の目的は、簡単な構造で粉砕性能を
損なうことなく振動を防止することができるローラ式粉
砕装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ハウジング
内に複数個の粉砕ローラおよび該粉砕ローラと圧接する
粉砕リングと、粉砕ローラの回転軸を保持するローラブ
ラケットと、該ローラブラケットを保持する加圧フレー
ムと、該加圧フレームに係止された加圧軸とを有し、ハ
ウジング外部から加圧軸を介して加圧フレームに荷重を
かけて、粉砕ローラと粉砕リング間で被粉砕物を粉砕す
るローラ式粉砕装置において、ハウジングの外部に、加
圧軸の軸方向の動きを抑制する防振装置を備えることに
より達成される。
【0031】
【作用】加圧軸(テンションロッド)の軸方向の動きを
抑制することにより、テンションロッドに連結されてい
る加圧フレームや、加圧フレームに連結されているブラ
ケット、ブラケットに連結されているローラの動きを抑
制し、ひいてはミル全体の振動を抑える。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0033】図1、図2および図3に本発明の実施例を
示す。まず、図1は、ミルを縦割りにした断面図で、テ
ンションロッド12と加圧フレーム26の連結部付近の
概要を示したものである。
【0034】本発明は、ハウジング10の外部におい
て、ハウジング10とテンションロッド12の間にダン
パ101を設け、テンションロッド12の軸方向の動き
を抑制し、ミルの振動を抑えるものである。102は、
ハウジング10とテンションロッド12の間に設けられ
た蛇腹である。
【0035】なお、ミルが振動した場合、テンションロ
ッド12は軸方向だけでなく、軸に直角な方向にも振動
する。このため、ミルの防振効果を上げるためには、軸
方向だけでなく、テンションロッド12の軸に直角な方
向の振動をも抑える必要がある。それには、ダンパ10
1は出来るだけテンションロッド12と加圧フレーム2
6の連結部に近い場所に取り付けた方がよい。
【0036】図1では、1つのテンションロッド12に
2つのダンパ101を設置した例を示しているが、本発
明では、特にダンパ101の数を限定するものでない。
またミルには、テンションロッド12が複数あるが、本
発明では、図1と同様に、全てのテンションロッド12
にダンパ101を設置するものである。
【0037】図2は、図1に示すダンパ101の1つを
横割りにし、拡大したものである。このダンパ101
は、締付用治具107や摩擦材108等を使ってテンシ
ョンロッド12を締め付け、摩擦力によって振動を抑え
るものである。なお、103はテンションロッド12の
保護板、104はピン、105は皿バネ、106は蝶
番、109は皿バネ用ボルト、110はダンパ取り付け
用の板である。
【0038】図3は、図2に示したダンパ101をテン
ションロッド12の軸方向に割った図である。
【0039】締付用治具107は、一端をハウジング1
0に溶接した板110に蝶番106を介して接合し、他
端をボルト109と皿バネ105を使って締め付ける。
【0040】なお、このような構造にしておけば、ボル
ト109を締めて皿バネ105を圧縮する量によりテン
ションロッド12を締め付ける力を調整でき、ダンパ1
01としての減衰能力を定量的かつ一定に設定できる。
111は皿バネ用のボルト穴である。
【0041】図2に示すように、摩擦材108は、ピン
104を使って締付用治具107の内部に設置し、テン
ションロッド12が軸方向に動いた場合に摩擦力を発生
する。その際、摩擦によってテンションロッド12自体
が損傷しないために、テンションロッド12の表面に保
護板103をピン104を使って設置する。
【0042】前に述べたが、締付用治具107は蝶番1
06によって接合されるため、締付用治具107の開閉
は自在である。これにより、摩擦材108や保護板10
3が磨耗しそれらの交換が必要な場合は、締付用治具1
07を開けて簡単に取り替えができる。
【0043】図2及び図3に示す締付用治具107をモ
デル化した図4を使って、ミルの振動を抑えるのに必要
な減衰を得るための、皿バネ105の圧縮量等のパラメ
ータの設定方法について述べる。なお、以下では、1つ
のテンションロッド12に1つのダンパ101を設置す
る場合について説明する。
【0044】締付用治具107の周方向には、下記の式
(1)に示すように、皿バネ105のバネ定数K1 に、
皿バネ105の設置個所の数nと皿バネ105の圧縮量
δをかけた力Fが働く。
【0045】F=nK1 δ ・・・・・・・(1) また、力Fによって締付用治具107を締め付けた場
合、締付用治具107の内面には、下記の式(2)に示
す応力pが働く。
【0046】p=2F/r0 D ・・・・・・(2) ここに、r0 はテンションロッド12の中心から締付用
治具107の内面までの距離、Dは摩擦材108の軸方
向の長さである。
【0047】テンションロッド12が軸方向に振動した
場合、本発明によるダンパ101には、下記の式(3)
に示す摩擦力P2 が生じる。
【0048】P2 =2πr0 Dpμ ・・・・(3) ここに、μは摩擦材108の動摩擦係数である。
【0049】ダンパ101に生じる摩擦力P2 は、テン
ションロッド12の軸方向の振動を減衰する働きがあ
る。そこで、この摩擦力P2 を使って、ダンパ101の
見掛けの減衰係数C2 を計算する。具体的には、下記の
式(4)に示すように、摩擦力P2 をテンションロッド
12の振動速度vで割って、減衰係数C2 を求める。
【0050】C2 =P2 /v ・・・・・・・(4) ダンパ101の減衰比ζ2 は下記の式(5)で計算す
る。
【0051】ζ2 =C2 /4mπf ・・・・(5) ここに、mはミル粉砕部の自重、fはミルの励起振動数
である。
【0052】式(5)に、式(4)、式(3)、式
(2)及び式(1)を順に代入してまとめれば、下記の
式(6)が得られる。
【0053】ζ2 =μnK1 δ /mfv ・・(6) 式(6)に示すように、ζ2 はμ,n,K1 ,δ,m,
f及びvの関数になっていることがわかる。このことに
より、ミルの励起振動数f、ミル振動時にテンションロ
ッド12が上下する速度v、振動を抑えるのに必要な減
衰比ζ2 、ミル粉砕部の自重mを与えれば、μ,n,K
1 及びδ等のパラメータの値を決められることがわか
る。
【0054】例として、100万キロワット級ボイラの
ミルが振動し、加速度が図5のように増える場合を考え
る。なお、図5は、振動が増幅する場合の加速度の基準
値(0.1G)で無次元化したミルの加速度α(t)を
縦軸にとり、横軸に時間tをとったものである。
【0055】図5において増幅する加速度の包絡線は、
下記の式(7)のようにモデル化できる。
【0056】 α(t)=Aexp(−2πfζt) ・・(7) ここに、Aは定数である。ζは加速度が増幅するときの
減衰比であり、ミルの振動の場合、−0.05程度の値
である。このように減衰比が負になることは、振動が発
散することを意味する。従って、振動が発散するときの
負の減衰比ζの効果を打ち消し、ミルの振動を抑えるの
に必要なダンパの減衰比ζ2 は、下記の式(8)のよう
に設定できる。
【0057】 ζ2 ≧|ζ| ・・・・・・・・・・・・(8) 以上をまとめると、式(8)によって設定したζ2 の他
に、v,f及びmを式(6)に与えれば、μ,n,K1
及びδ等のパラメータの値を決められることがわかる。
【0058】例で取り上げた100万キロワット級ボイ
ラのミルの場合、振動が発生する初期の状態を想定し、
f=20(Hz)、v=0.01(m/s)程度とす
る。そして、μ=0.3、n=2とすれば、皿バネ1個
所に作用させる力K1 δは約300kgfにすればよ
い。
【0059】以上、1つのテンションロッド12に1つ
のダンパ101をつける場合のμ,n,K1 及びδ等の
パラメータの設定方法について述べたが、1つのテンシ
ョンロッド12に複数のダンパ101をつける場合は、
式(6)の右辺に、ダンパ101の数qをかけた下記の
式(9)を用いればよい。
【0060】 ζ2 =μnK1 δq/mfv ・・・・・(9) 以上に述べた計算で求められるパラメータの他に、摩擦
材108の磨耗に影響を与えるパラメータとして、図3
に示した摩擦材108の軸方向の長さDが重要である。
【0061】このDの値が小さ過ぎると、式(2)から
わかるように、摩擦面に働く応力pが大きくなり、摩擦
材108が消耗しやすくなる。
【0062】この問題を防ぐには、Dの値を約40cm
以上とし、応力pを小さくする必要がある。なお、摩擦
材108としては、窒化処理した鋳鉄などの金属製の材
料を用いればよい。
【0063】本発明によるダンパ101を使用した場
合、摩擦による音が発生する。また、ダンパ101の消
耗によって粉状の不要物が生じる。これらの2つの事項
に対処する機構を以下に述べる。
【0064】まず、摩擦音が問題になる場合は、このダ
ンパ101に以下に述べる防音装置を設ければよい。こ
の装置を、図6、図7及び図8を用いて説明する。
【0065】図6は、本発明によるダンパ101に防音
装置112を設けたものである。図6に示すように、こ
の防音装置112は、ダンパ101の回りを取り囲む箱
形のものである。この箱形の防音装置112は、図7に
示すように、2つの箱体112a,112bに分解でき
るものである。
【0066】図8は、テンションロッド12の軸方向か
ら防音装置112を見たものであり、本装置はハウジン
グ10に溶接した板110にボルト113を使って固定
される。このような構造にしておけば、防音装置112
の着脱は自在であり、摩擦材108などの交換が容易に
できる。なお、摩擦音の大きさによっては、図9に示す
ように、防音装置112の内側に、全体的あるいは部分
的に防音材115を設置すればよい。防音材115とし
ては、グラスウールやロックウール等のものが一般的に
使われているが、本発明では特にその材質を限定しな
い。
【0067】次に、ダンパ101の消耗によって生じる
鉄粉状の不要物が問題になる場合は、図10に示すよう
に、防音装置112の内側に、全体的あるいは部分的に
磁石116を配置すればよい。この磁石116により、
ダンパ101の消耗によって生じる鉄粉を回収できる。
【0068】なお、本発明では、磁石116の代わりに
粘着テープ等の粘着性のものを用いてもよい。
【0069】本発明は、粉砕荷重を調節するようなミル
の運転方法により防振するものではないので、粉砕性能
を低下することがない。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、ハウジング外部に設け
た防振装置によりミル全体の振動を抑えることができる
が、防振装置をハウジング外部に設けるので、たとえ防
振装置が破損してもミル粉砕部に損傷を与えることがな
い。さらに、本発明による防振装置は、メインテナンス
が容易であり、ミルを分解する必要がない。これらのこ
とから、粉砕性、安全性、経済性を満たした上で振動を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るローラミルのテンション
ロッドと加圧フレームの連結部付近の構成図である。
【図2】図1に示すダンパの横断面図である。
【図3】図1に示すダンパの縦断面図である。
【図4】締付用治具に作用する力を示す説明図である。
【図5】無次元化したミル加速度と時間との関係を示す
特性図である。
【図6】ダンパを防振装置で被覆した状態の透視斜視図
である。
【図7】防音装置を構成する2つの箱体の分解斜視図で
ある。
【図8】防音装置の透視上面図である。
【図9】防音装置の一例に係る箱体内部を示す斜視図で
ある。
【図10】防音装置の他の例に係る箱体内部を示す斜視
図である。
【図11】従来例に係るローラミルの全体構成図であ
る。
【図12】第1の先願に係るローラミルの粉砕部の構成
図である。
【図13】ローラミルの起動から振動発生までの典型的
なパターンを示す説明図である。
【図14】第2の先願に係るローラミルの粉砕部の構成
図である。
【符号の説明】
5 ブラケット 7 粉砕ローラ 8 粉砕リング 10 ハウジング 12 テンションロッド 26 加圧フレーム 101 ダンパ(防振装置) 112 防音装置
フロントページの続き (72)発明者 村上 英治 広島県呉市宝町3番36号 バブコツク日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 江口 健彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に複数個の粉砕ローラおよ
    び該粉砕ローラと圧接する粉砕リングと、粉砕ローラの
    回転軸を保持するローラブラケットと、該ローラブラケ
    ットを保持する加圧フレームと、該加圧フレームに係止
    された加圧軸とを有し、ハウジング外部から加圧軸を介
    して加圧フレームに荷重をかけて、粉砕ローラと粉砕リ
    ング間で被粉砕物を粉砕するローラ式粉砕装置におい
    て、 ハウジングの外部に、加圧軸の軸方向の動きを抑制する
    防振装置を備えたことを特徴とするローラ式粉砕装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記防振装置の
    騒音を抑制する防音装置をさらに備えたことを特徴とす
    るローラ式粉砕装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、前記防音装置内
    に、防振装置の消耗によって発生する鉄粉等を回収する
    ための回収手段を設けたことを特徴とするローラ式粉砕
    装置。
JP20359395A 1995-08-09 1995-08-09 ローラ式粉砕装置 Pending JPH0947678A (ja)

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