JPH11156220A - ローラ式粉砕装置 - Google Patents

ローラ式粉砕装置

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JPH11156220A
JPH11156220A JP32146997A JP32146997A JPH11156220A JP H11156220 A JPH11156220 A JP H11156220A JP 32146997 A JP32146997 A JP 32146997A JP 32146997 A JP32146997 A JP 32146997A JP H11156220 A JPH11156220 A JP H11156220A
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Japan
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roller
type
crushing
rotary table
pulverizing
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Application number
JP32146997A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Nishida
英一 西田
Eiji Murakami
英治 村上
Kiyoshi Aida
清 相田
Kazunori Satou
一教 佐藤
Hiroaki Kanemoto
浩明 金本
Tadashi Hasegawa
忠 長谷川
Hideo Mitsui
秀雄 三井
Fumio Koda
文夫 幸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕ローラの振り子運動が可能で、自励振動
の抑制効果が高いローラ式粉砕装置を提供する。 【解決手段】 粉砕リング7と、粉砕リング上を転動す
る粉砕ローラ8と、粉砕ローラを保持するブラケット8
と、ブラケットにピボット10を介して粉砕加重を負荷
する加圧フレーム11を含んでローラ式粉砕装置の粉砕
部3を構成する。ピボットはブラケット及び加圧フレー
ムに設けられたピボットブロック31a,31bにて保
持する。粉砕リング7の回転方向に関して上流側につい
ては、ブラケットと加圧フレームとの間隔d1 を常時一
定に保持する。一方、下流側については、ミルの負荷等
に応じてピボットブロック収納室32に収納された油圧
アクチュエータ33にてブラケットと加圧フレームとの
間隔d2 を変更し、粉砕ローラと圧縮粉層との接触点を
自励振動を抑制できる位置に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭、セメントク
リンカあるいは化学薬品の原料等を微粉砕するローラ式
粉砕装置に係り、特に、自励振動を抑制するための手段
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石炭焚ボイラにおいては、低公害
燃焼や急速負荷変動運用が実施されており、これに伴っ
て石炭焚ボイラに微粉炭燃料を供給する微粉砕機に対し
ても、給炭量の大幅な変動を可能にするなどの対応が要
求されるようになっている。
【0003】従来より、石炭をはじめとしてセメント原
料や新素材原料等の塊粒物を細かく粉砕する粉砕機とし
ては、回転テーブルと当該回転テーブル上で自転する複
数の粉砕ローラを備えた竪型のローラミルが用いられて
おり、最近ではこれが代表機種の地位を固めつつある。
【0004】図14〜図16に、従来より知られている
この種のローラミルの一例を示す。図14は従来例に係
る竪型ローラミルの縦断面図、図15は当該竪型ローラ
ミルに備えられた粉砕部の要部平面図、図16は粉砕ロ
ーラ及びその周辺部分の詳細図である。図14から明ら
かなように、本例の竪型ローラミルは、有蓋円筒形に形
成され蓋部に送炭管2が連設されたハウジング1の下部
に粉砕部3を配置すると共に、当該粉砕部3の上方に分
級装置4と原料供給管5とを配置してなる。
【0005】粉砕部3は、図示しない減速機付きのモー
タで駆動され、水平面内で回転する円盤状の回転テーブ
ル6と、当該回転テーブル6の上面外周部に埋設された
粉砕リング7と、当該粉砕リング7に押しつけられた状
態で自転する複数個(図15の例では3個)の粉砕ロー
ラ8と、各粉砕ローラ8を個別にかつ回転自在に保持す
る複数個のローラブラケット9と、ピボットピン10を
介してこれら複数個のローラブラケット9を回転テーブ
ル6の半径方向に振り子運動可能に保持する加圧フレー
ム11と、加圧フレーム11にピン結合されたテンショ
ンロッド12と、当該テンションロッド12を上下に駆
動し、加圧フレーム11、ピボットピン10及びローラ
ブラケット9を介して粉砕リング7と粉砕ローラ8との
間に押圧力(本明細書においては、当該押圧力を「粉砕
荷重」という。)を負荷する加圧装置13とから主に構
成される。なお、図中の符号14は粉砕ローラ8を回転
自在に保持するためのローラブラケット9に設けられた
ローラ保持軸、15は回転テーブル6の外周部に配置さ
れたスロートベーンを示している。
【0006】加圧フレーム11は、図15に示すよう
に、正三角形又はこれに近似した形状に形成されてお
り、各辺の長さ方向の中央部にピボットピン10及びロ
ーラブラケット9を介して粉砕ローラ8が取り付けられ
る。これによって、3個の粉砕ローラ8が粉砕リング7
の周方向に等分に配置される。
【0007】以下、上記のように構成された竪型ローラ
ミルの動作について説明すると、原料供給管5より回転
テーブル6の中心部に供給された原料(被粉砕物)16
は、回転テーブル6の回転に伴う遠心力によって回転テ
ーブル6上を渦巻き状の軌跡を描いて外周部へ移動し、
回転テーブル6の上面外周部に埋設された粉砕リング7
と粉砕ローラ8との間にかみ込まれて粉砕される。ハウ
ジング1の基底部にはダクトによって熱風Wが導かれて
おり、この熱風Wが、回転テーブル6の外周とハウジン
グ1の内壁との間に設けられたスロートベーン15を通
ってミル上方へ向けて吹き上げられている。粉砕によっ
て生成した粉粒体は、スロートベーン15から吹きあが
る熱風Wによって、ハウジング1内を上昇しながら乾燥
される。ハウジング1の上部に輸送された粉粒体のう
ち、粒径が大きいものは重力により落下する(1次分
級)。そこを通過したやや細かな粉粒体は、ハウジング
1内の上部に設けられた分級装置4で再度分級され、所
定の粒径以下の微粉は熱風Wによって搬送され、例えば
ボイラでは微粉炭バーナあるいは微粉貯蔵ビンへと送ら
れる。分級装置4を貫通しなかった所定粒径より大きな
粗粒は、回転テーブル6上に落下し、原料供給管5から
供給されたばかりの原料とともに再度粉砕される。この
ように、ローラミルの稼働中においては、回転テーブル
6上に原料が継続的に供給され、粉砕リング7と粉砕ロ
ーラ8との間には、常時圧縮粉層17が存在する。
【0008】ローラミルの稼働中、粉砕ローラ8は、圧
縮粉層17からの反力の変動に応じて、ピボットピン1
0を中心として回転テーブル6の半径方向に繰り返し振
り子運動する。その結果、粉砕リング7と粉砕ローラ8
との接触点の位置が時々刻々と変化し、粉砕リング7及
び粉砕ローラ8の摩耗が広い範囲で均一に進行するの
で、振り子運動しない場合に比べてこれら粉砕リング7
及び粉砕ローラ8を長寿命化できる。また、鉄片等の粉
砕されにくい異物を噛み込んだ場合、粉砕ローラ8が振
り子運動して異物上への粉砕ローラ8の乗り上げを回避
できるので、ローラミルに作用する衝撃を緩和できる。
さらに、粉砕リング7や粉砕ローラ8が摩耗しても、こ
れらの接触位置が自動的に調節されるので、ローラミル
の制御が容易になり、均質な製品微粉を長期間にわたっ
て安定に供給できる。
【0009】ところで、この種の竪型ローラミルには、
ある特定の原料を粉砕する場合やミルの停止時に大きな
振動を発生しやすいという問題がある。この振動現象
は、圧縮粉層17と粉砕ローラ8との間に発生する滑り
に起因する一種の摩擦振動であり、振動のタイプとして
は自励振動に属する。この振動の発生機構としては、以
下の2つの要因が考えられる。
【0010】まず、その第1点は、粒度が細かくなって
圧縮粉層17の摩擦係数が減少することに伴うものであ
る。即ち、図17に示すように、粉砕リング7と粉砕ロ
ーラ8との間に介在する圧縮粉層17の粒度が細かくな
ると、粉砕ローラ8と圧縮粉層17との間の摩擦係数が
比例的に減少するが、その摩擦係数がある特定の摩擦係
数(限界摩擦係数)よりも低下すると、粉砕ローラ8に
滑りを生じ、自励振動を発生する。実験によると、図1
8に示すように、ミル内の石炭ホールドアップ量と自励
振動との間には密接な関係があり、ミル内の石炭ホール
ドアップ量が図18ハッチングで示す量になると、大き
な自励振動が発生する。
【0011】また、その第2点は、ローラミルの稼働中
に粉砕ローラ8と圧縮粉層17との接触点が回転テーブ
ル6の回転方向の上流側に移動し、その結果、粉砕ロー
ラ8に外向きの横滑り力が作用することに伴うものであ
る。即ち、図19に示すように、無負荷時における粉砕
ローラ8の圧縮粉層17との接触点は粉砕ローラ8の回
転中心から見て最下点aにあるが、ローラミルの負荷が
高くなって回転テーブル6への原料供給量が増加する
と、粉砕ローラ8の圧縮粉噛み込み側(回転テーブル6
の回転方向の上流側)で圧縮粉層17が盛り上がるた
め、粉砕ローラ8と圧縮粉層17との主たる接触点が、
回転テーブル6の回転方向の上流側であるb点又はc点
に移動する。b点は低負荷時の接触点であり、c点は高
負荷時の接触点である。
【0012】粉砕ローラ8と圧縮粉層17との接触点が
粉砕ローラ8の最下点aにある場合には、図20に示す
ように、回転テーブル6に従動する粉砕ローラ8の回転
方向ベクトルV2 は、回転テーブル6の回転方向ベクト
ルV1 と一致している。ところが、粉砕ローラ8と圧縮
粉層17との接触点が回転テーブル6の回転方向の上流
側、例えばc点に移動すると、粉砕ローラ8に回転テー
ブル6からの捩じれ力が作用するため、図20に示すよ
うに、粉砕ローラ8に外向きの横滑りベクトルV3 が作
用し、粉砕ローラ8の回転方向ベクトルV2 が回転テー
ブル6の回転方向ベクトルV1 の外側に向きを変える。
【0013】ここで、回転テーブル6の回転方向ベクト
ルV1 に対する粉砕ローラ8の回転方向ベクトルV2
変位θを「横滑り角度θ」と呼び、反時計方向の横滑り
角度θを正方向と規定した場合、図21に示すように、
横滑り角度θが+0.7゜を超えると、自励振動が問題
になる。一方、横滑り角度θが+0.7゜より小さい場
合には自励振動が抑制されるが、横滑り角度θが負の値
であってもその絶対値が大きい場合には、図21に示す
ように、粉砕ローラ8の転がり抵抗が増大し、モータト
ルクが大きくなってモータの負担が増すので、自励振動
の抑制効果とモータトルクの上限値とを考慮した場合、
−3°<θ<+0.7°の範囲に横滑り角度θを規制す
ることが好ましい。
【0014】なお、ローラミルの稼働中に粉砕ローラ8
と圧縮粉層17との接触点が回転テーブル6の回転方向
に移動するという現象は、回転テーブル6への原料供給
量が増加した場合にのみ発生するのではなく、図22及
び図23に示すように、ローラブラケット9がピボット
ピン10の中心軸(以下、本明細書においてはこれを
「ローラブラケット支持軸」という。)Xを含む鉛直面
内で傾斜することによっても発生する。即ち、上記した
ように従来のローラミルは、一体に構成された加圧フレ
ーム11に複数個のローラブラケット9を保持してなる
が、夫々のローラブラケット9が独立して振り子運動で
きるように構成されているため、例えば3個のローラブ
ラケット9のうちの1つが回転テーブル6の外周方向に
振り子運動した場合、粉砕荷重を残りの2つの粉砕ロー
ラ8で支えることになって加圧フレーム11に作用する
力がアンバランスになり、加圧フレーム11が傾斜す
る。その結果、ローラブラケット9がローラブラケット
支持軸Xを含む鉛直面内で傾斜し、図22に示すように
粉砕ローラ8と圧縮粉層17との接触点が回転テーブル
6の回転方向の上流側に移動したり、又は図23に示す
ように下流側に移動する。そして、粉砕ローラ8と圧縮
粉層17との接触点が回転テーブル6の回転方向の上流
側に移動した場合には、上記したように横滑り角度θが
正の値になって粉砕ローラ8の上下振動が励起され、こ
れが他の粉砕ローラ8に次々と伝播して自励振動が発生
する。
【0015】従来より、このような知見に基づいてロー
ラミルの自励振動を防止する手段としては、図24に示
すように、粉砕ローラ8を回転テーブル6の回転方向に
関して予め傾けておく方式が提案されている。この方式
は「トーイン」と呼称される方式であるが、この方式に
よると、粉砕ローラの振り子運動を維持しつつ自励振動
の抑制を図ることができるので、粉砕リング7及び粉砕
ローラ8の摩耗寿命を害することがないという利点があ
る。
【0016】また、他の手段としては、図25に示すよ
うに、ジャーナル軸受21によりハウジング1に旋回可
能に取り付けられたローラ支持アーム22に粉砕ローラ
8を回転自在に取り付け、ローラ支持アーム22の加圧
部22aにハウジング1の外面に取り付けられた加圧装
置13を連結する方式も提案されている。この方式によ
ると、一体構造の加圧フレーム11に複数個のローラブ
ラケット9を取り付ける場合に比べて、粉砕ローラ8と
圧縮粉層17との接触点が変動しにくく、自励振動が発
生しにくいという利点がある。
【0017】さらに、他の手段としては、図26に示す
ように、ジャーナル軸受21によりハウジング1に旋回
可能に取り付けられたブラケット支持アーム23の先端
部に分割型の加圧フレーム11aを取り付け、当該加圧
フレーム11aの下面にピボットピン10を介してロー
ラブラケット9を振り子運動可能に保持し、加圧フレー
ム11の左右両端部に設けられたフック24に図示しな
い加圧装置に連結されたテンションロッド12を連結す
る方式も提案されている。この方式によると、粉砕ロー
ラ8を振り子運動させることができるので、粉砕リング
7や粉砕ローラ8の偏摩耗を防止できるなどの利点があ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記3種類の
自励振動防止技術のうち、第1の技術は、粉砕ローラ8
に予め回転テーブル6の回転方向に対する傾斜角度(ト
ーイン)を付与することによって、ある程度自励振動の
抑制に効果があるが、トーインを付与することによって
増加するモータトルクの上昇を考慮すると、あまり大き
なトーインを付与することはできない。このため、低負
荷時には横滑り角度θを許容範囲(−3°<θ<+0.
7°)内にすることができるが、高負荷時にはやはり粉
砕ローラ8と圧縮粉層17との接触点が回転テーブル6
の回転方向の上流側に移動するため、横滑り角度θが許
容範囲から外れる場合があり、実用上十分にローラミル
の自励振動を抑制することができない。
【0019】また、第2の自励振動防止技術は、粉砕ロ
ーラ8を振り子運動させることができず、粉砕リング7
と粉砕ローラ8との接触点が回転テーブル6の半径方向
に関してほぼ一定の位置になるので、粉砕リング7及び
粉砕ローラ8が偏摩耗しやすいなどの問題を解決するこ
とができない。
【0020】さらに、第3の自励振動防止技術は、粉砕
ローラ8を振り子運動させることができるので、粉砕リ
ング7及び粉砕ローラ8の偏摩耗などは解決できるが、
ローラブラケット支持軸Xを含む鉛直面内におけるロー
ラブラケット9の傾斜は、図14〜図16に示した一体
型の加圧フレームをもつローラミルよりも大きくなりや
すく、大きな防振効果は期待できない。
【0021】本発明は、かかる従来技術の不備を解消す
るためになされたものであって、その課題とするところ
は、より幅広い運転条件下で自励振動を抑制することが
でき、かつ粉砕リング及び粉砕ローラの摩耗寿命が長い
ローラ式粉砕装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、ハウジング内に、水平面内で回転する回
転テーブルと、当該回転テーブルとの間で原料を粉砕す
る複数個の粉砕ローラと、当該粉砕ローラの回転軸を各
粉砕ローラごとに保持する複数個のローラブラケット
と、ピボットピンを介して上記各ローラブラケットを上
記回転テーブルの半径方向に振り子運動可能に保持する
ローラブラケット保持部材とを備え、上記ハウジング外
に設けられた加圧装置により上記ローラブラケット保持
部材に鉛直方向の加圧力を与え、上記ピボットピン及び
ローラブラケットを介して上記回転テーブルと上記粉砕
ローラとの間に粉砕荷重を負荷するローラ式粉砕装置に
おいて、上記回転テーブルと上記粉砕ローラとの間に介
在する圧縮粉層と上記粉砕ローラとの接触点を上記回転
テーブルの回転方向の上流側又は下流側に変更する接触
点調整手段を設け、当該手段を制御することによって、
上記粉砕ローラに作用するローラ駆動力の横滑り成分の
向きを常に上記回転テーブルの内側に向けるという構成
にした。
【0023】上記接触点の調整は、加圧フレームを水平
に保ったまま、当該加圧フレームに対するローラブラケ
ットの取付角度を変更することによっても行うことがで
きるし、加圧フレームに対するローラブラケットの取付
角度を一定に保ったまま、回転テーブルに対する加圧フ
レームの設定角度を変更することによっても行うことが
できる。
【0024】上記いずれの場合にも、ローラブラケット
支持軸Xの向きを、当該ローラブラケット支持軸Xを含
む鉛直面内で傾斜させることができる。ローラブラケッ
ト支持軸Xの向きを傾斜させると、図22及び図23に
示すように、粉砕ローラ8と圧縮粉層17との接触点が
回転テーブル6の回転方向に関して変化する。図22
は、粉砕ローラ8と圧縮粉層17との接触点を回転テー
ブル6の回転方向の上流側にしたときのローラブラケッ
ト支持軸Xの傾斜を示し、図23は、粉砕ローラ8と圧
縮粉層17との接触点を回転テーブル6の回転方向の下
流側にしたときのローラブラケット支持軸Xの傾斜を示
している。このように、ローラブラケット支持軸Xの向
きが水平方向に向いているときには、粉砕ローラ8と圧
縮粉層17との接触点は粉砕ローラ8の回転中心から見
て最下点aにあるが、ローラブラケット支持軸Xの向き
を傾斜させると、それに伴って粉砕ローラ8と圧縮粉層
17との接触点が回転テーブル6の回転方向の上流側の
点d又は下流側の点eに移動する。
【0025】粉砕ローラ8と圧縮粉層17との接触点が
回転テーブル6の回転方向の上流側dに移動すると、図
22(c)に示すように、粉砕ローラ8に外向きの横滑
りベクトルV3 が作用し、粉砕ローラ8の回転方向ベク
トルV2 が回転テーブル6の回転方向ベクトルV1 の外
側に向きを変えるために、粉砕ローラ8の自励振動が励
起される。これに対して、粉砕ローラ8と圧縮粉層17
との接触点が回転テーブル6の回転方向の下流側eに移
動した場合には、図23(c)に示すように、粉砕ロー
ラ8に内向きの横滑りベクトルV3 が作用し、粉砕ロー
ラ8の回転方向ベクトルV2 が回転テーブル6の回転方
向ベクトルV1 の内側に向きを変えるために、粉砕ロー
ラ8の自励振動が抑制される。
【0026】以上の説明から明らかなように、ローラミ
ルの負荷が増加した場合にも、ローラブラケット保持部
材(加圧フレーム11)に作用する荷重がアンバランス
になってローラブラケット支持軸Xが傾斜した場合に
も、自励振動に与える影響は同じであり、ローラブラケ
ット支持軸Xの傾斜角度αを調節することによって横滑
り角度θを調整することができる。図21に示すよう
に、ローラブラケット支持軸Xの傾斜角度αは、横滑り
角度θに対して、θ=0.7αの関係にある。よって、
ローラブラケット支持軸Xの傾斜角度αを−4.3°<
α<+1°とし、横滑り角度θを−3°<θ<+0.7
°の範囲になるようにローラブラケット支持軸Xの角度
を調整することによって自励振動の発生を抑制すること
ができる。
【0027】また、ピボットピンを介してローラブラケ
ット保持部材に各ローラブラケットを振り子運動可能に
保持したので、粉砕リング7及び粉砕ローラ8の摩耗を
広い範囲で均一に進行させることができ、振り子運動し
ない場合に比べてこれら粉砕リング7及び粉砕ローラ8
を長寿命化できる。また、鉄片等の粉砕されにくい異物
を噛み込んだ場合、粉砕ローラ8が振り子運動して異物
上への粉砕ローラ8の乗り上げを回避できるので、ロー
ラミルに作用する衝撃を緩和できる。さらに、粉砕リン
グ7や粉砕ローラ8が摩耗しても、これらの接触位置が
自動的に調節されるので、ローラミルの制御が容易にな
り、均質な製品微粉を長期間にわたって安定に供給でき
る。
【0028】
【発明の実施の形態】〈第1実施形態例〉第1実施形態
例に係るローラ式粉砕装置を、図1〜図3に基づいて説
明する。図1は本例のローラ式粉砕装置に備えられる粉
砕ローラとその周辺部材の正面図であり、図2は図1の
側面図であり、図3は図1のA−A断面図である。これ
らの図において、31a,31bはピボットブロック、
32はピボットブロック収納室、33は油圧アクチュエ
ータ、34は変位計、35は油圧供給ポンプ、36は制
御ボードを示し、その他前出の図14と対応する部分に
は、それと同一の符号が表示されている。
【0029】これらの図から明らかなように、本例のロ
ーラ式粉砕装置に備えられる粉砕ローラ8は、ローラ保
持軸14を介してローラブラケット9に回転自在に取り
付けられ、当該ローラブラケット9は、円柱形の2つの
ピボットピン10を介して加圧フレーム11に取り付け
られ、回転テーブル6の半径方向に振り子運動できるよ
うになっている。なお、図1〜図3においては加圧フレ
ーム11が一部しか図示されていないが、従来例に係る
ローラ式粉砕装置の加圧フレームと同様に、複数個のロ
ーラブラケット9を取り付け可能な寸法及び形状に構成
されており、ハウジング1の外部に設けられたテンショ
ンロッド12及び加圧装置13にて粉砕荷重を負荷する
ようになっている(図15参照)。
【0030】ピボットピン10は、ローラブラケット9
及び加圧フレーム11に設けられたピボットブロック3
1a,31bによって保持される。加圧フレーム11に
設けられる2つのピボットブロック31a,31bのう
ち、回転テーブル6の回転方向に関して下流側に配置さ
れるピボットブロック31aは、ピボットブロック収納
室32内に上下動可能に収納されており、当該収納室3
2の上面とピボットブロック31aの上面との間には、
取付角度変更手段としての油圧アクチュエータ33と変
位計34とが設けられる。
【0031】油圧アクチュエータ33は、油圧供給ポン
プ35を駆動することによって伸長又は収縮し、当該ア
クチュエータ設定部におけるローラブラケット9の上面
と加圧フレーム11の下面との間の間隔d2 を調節す
る。また、制御ボード36は、変位計34の出力信号と
2つのピボットピン10間の距離からローラブラケット
支持軸Xの傾斜角度αを求め、さらに上記したθ=0.
7αの関係から、粉砕ローラ8の横滑り角度θを算出す
る。そして、ローラミルの負荷変動による横滑り角度θ
の変動分及び加圧フレーム11の傾斜によるローラブラ
ケット支持軸Xの傾斜を考慮して、横滑り角度θが許容
範囲(−3°<θ<+0.7°)になるローラブラケッ
ト支持軸Xの傾斜角度αを設定し、設定された傾斜角度
αが得られるように油圧アクチュエータ33を制御す
る。
【0032】このように、本例のローラ式粉砕装置は、
回転テーブル6の回転方向の下流側に配置されたピボッ
トブロック31aを上下動可能とし、油圧アクチュエー
タ33にて当該ピボットブロック31aの設定部におけ
るローラブラケット9の上面と加圧フレーム11の下面
との間の間隔d2 を調整できるようにしたので、油圧ア
クチュエータ33を伸長又は収縮することによって、ロ
ーラブラケット支持軸Xの傾斜角度α、ひいては粉砕ロ
ーラ8に作用するローラ駆動力の横滑り成分の向きを適
宜調整することができる。
【0033】即ち、回転テーブル6の回転方向の上流側
に設けられたピボットピン10の設定部におけるローラ
ブラケット9の上面と加圧フレーム11の下面との間の
間隔d1 と上記間隔d2 とが相等しくなるように油圧ア
クチュエータ33の長さを調整した場合には、ローラブ
ラケット支持軸Xが水平になり、負荷の増減を考慮しな
ければ、粉砕ローラ8と粉砕リング7又は圧縮粉層17
との接触点が粉砕ローラ8の回転中心Oを含む鉛直面上
の点aになって、粉砕ローラ8の回転方向ベクトルV2
が回転テーブル6の回転方向ベクトルV1 と一致し、粉
砕ローラ8に横滑り成分は作用しない(図22参照)。
一方、この状態から油圧アクチュエータ33を収縮する
と、ローラブラケット支持軸Xが時計方向に傾斜し、粉
砕ローラ8と粉砕リング7又は圧縮粉層17との接触点
が、回転テーブル6の回転方向に関して下流側の点eに
移動する。この場合には、図23に示したように、粉砕
ローラ8に作用するローラ駆動力の横滑り成分が回転テ
ーブル6の内周側に向き、自励振動が抑制される。これ
とは逆に、油圧アクチュエータ33を伸長すると、ロー
ラブラケット支持軸Xが図1において反時計方向に傾斜
し、粉砕ローラ8と粉砕リング7又は圧縮粉層17との
接触点が、回転テーブル6の回転方向に関して上流側の
点dに移動する。この場合には、図22に示したよう
に、粉砕ローラ8に作用するローラ駆動力の横滑り成分
が回転テーブル6の外周側に向き、自励振動が発生しや
すくなる。
【0034】ローラブラケット支持軸の傾斜角度αは、
変位計34の出力信号(d2−d1)と2つのピボットピ
ン10間の距離から容易に求めることができる。また、
粉砕ローラ8の横滑り角度θは、上記したθ=0.7α
の関係から容易に求めることができる。さらに、ローラ
ブラケット支持軸の傾斜角度α及び傾斜方向は、油圧ア
クチュエータ33を操作することによって任意に調整で
きる。したがって、本例のローラ式粉砕装置は、負荷の
増減による横滑り角θの変動を考慮しつつ油圧アクチュ
エータ33の伸長又は収縮を制御ボード36で制御する
ことにより、稼動中における粉砕ローラ8の横滑り角θ
を常時−3°<θ<+0.7°の範囲にすることができ
る。このため、作業環境が改善され、かつローラ式粉砕
装置及びその周辺装置の耐久性及び信頼性を高められる
と共に、ボイラ全体の広域負荷運用が可能になり、また
難粉砕性の原料の効率的な粉砕も可能になる。
【0035】加えて、ピボットピン10を介して加圧フ
レーム11に各ローラブラケット9を振り子運動可能に
保持したので、粉砕リング7及び粉砕ローラ8の摩耗を
広い範囲で均一に進行させることができ、振り子運動し
ない場合に比べてこれら粉砕リング7及び粉砕ローラ8
を長寿命化できる。また、鉄片等の粉砕されにくい異物
を噛み込んだ場合、粉砕ローラ8が振り子運動して異物
上への粉砕ローラ8の乗り上げを回避できるので、ロー
ラミルに作用する衝撃を緩和できる。さらに、粉砕リン
グ7や粉砕ローラ8が摩耗しても、これらの接触位置が
自動的に調節されるので、ローラミルの制御が容易にな
り、均質な製品微粉を長期間にわたって安定に供給でき
る。
【0036】〈第2実施形態例〉第2実施形態例に係る
ローラ式粉砕装置を、図4に基づいて説明する。図4は
本例のローラ式粉砕装置の要部断面図である。この図に
おいて、41は弾性部材、42はスペーサ、43はアジ
ャスタを示し、その他前出の図3と対応する部分には、
それと同一の符号が表示されている。
【0037】この図から明らかなように、本例のローラ
式粉砕装置は、加圧フレーム11に対するローラブラケ
ット9の取付角度変更手段として、弾性部材41とスペ
ーサ42とアジャスタ43とを用いたことを特徴とす
る。
【0038】弾性部材41としては、公知に属する全て
の弾性体を利用することができるが、当該部分に作用す
る荷重が非常に大きいこと、及び必要とするばね定数が
非常に大きいこと(約1ton/cm)、さらにはピボ
ットブロック収納室22の容積が比較的小さいことなど
から、皿ばねが最も好ましい。本実施例においては、複
数枚の皿ばねを積み重ねたものが用いられている。この
ようにすると、負荷変動を受けたときに積み重ねられた
各皿ばね間に摩擦力が作用するためにダンパ効果が得ら
れ、ローラブラケット9の振動を防止できる。弾性部材
41として皿ばねの積層体以外のものを用いる場合に
は、当該弾性部材41とダンパ部材とを並設することに
よって、同様の効果を得ることができる。
【0039】アジャスタ43は、無負荷時(メタルタッ
チ状態)におけるローラブラケット支持軸の傾斜角度α
を設定するためのものであって、無負荷時において横滑
り角θが負の値になるようにスペーサ42の高さ位置H
を調整することによって、負荷の大小に関わりなく常時
粉砕ローラ8の横滑り角度θを許容範囲内にすることが
できる。例えば、無負荷時において横滑り角θが−2°
になるようにスペーサ42の高さ位置Hを調整した場
合、図5(c)に実線矢印で示すように、横滑り角θは
負荷の上昇に伴って順次大きくなり、粉砕荷重の増加に
よる弾性部材41のたわみを考慮しなければ、最大負荷
時にθ=+1.0°になる。しかし、本例のローラ式粉
砕装置においては、図6に示すように、粉砕荷重の増加
に伴って弾性部材41がたわみ、横滑り角θが小さくな
る方向にローラブラケット支持軸が傾斜するので、図5
(c)に白抜き矢印で示すように、最大負荷時にも横滑
り角度θを−2°<θ<0°の範囲にすることができ
る。よって、弾性部材41のばね定数を適切な値に設定
し、かつ無負荷時におけるスペーサ42の高さ位置Hを
適切に調整することによって、モータに過大な負荷をか
けることなく、自励振動を防止することができる。
【0040】なお、図5には、図14〜図16に示した
従来構造のローラ式粉砕装置の横滑り角θの変化(図5
(a))とトーイン方式のローラ式粉砕装置の横滑り角
θの変化(図5(b))とが併せて記載してある。従来
構造のローラ式粉砕装置においては、初期状態において
横滑り角θが0°になるように粉砕ローラ8及びローラ
ブラケット9が設定されているので、負荷の上昇に伴っ
て横滑り角θが0°から順次大きくなり、最大負荷時に
θ=+3°になる。しかも、従来構造のローラ式粉砕装
置には、粉砕荷重の増加に伴って横滑り角θを小さくす
るための工夫がされていないので、運転中の横滑り角θ
の変動範囲も0°〜+3°になる。したがって、従来構
造のローラ式粉砕装置は、負荷が加わると確実に自励振
動が発生する。一方、トーイン方式のローラ式粉砕装置
においては、初期状態において横滑り角θを−2°にな
るように粉砕ローラ8及びローラブラケット9を設定し
た場合、負荷の上昇に伴って横滑り角θが−2°から順
次大きくなり、最大負荷時にθ=+1°になる。しか
も、トーイン方式のローラ式粉砕装置には、粉砕荷重の
増加に伴って横滑り角θを小さくするための工夫がされ
ていないので、運転中の横滑り角θの変動範囲も−2°
〜+1°になる。トーイン方式のローラ式粉砕装置は、
最大負荷付近で自励振動が発生する。
【0041】本例のローラ式粉砕装置は、第1実施形態
例に係るローラ式粉砕装置と同様の効果を有するほか、
傾斜角度αの調節手段を弾性部材41とスペーサ42と
アジャスタ43とから構成したので、当該調節手段の構
成を格段に簡略化できると共に、アジャスタ43を用い
て傾斜角度αの初期設定を行った後は稼働中の制御を一
切省略できるので、ローラ式粉砕装置の運用を容易かつ
安定なものにできるという効果がある。
【0042】〈第3実施形態例〉第3実施形態例に係る
ローラ式粉砕装置を、図7及び図8に基づいて説明す
る。図7は本例のローラ式粉砕装置の要部縦断面図、図
8は本例のローラ式粉砕装置を図7のB−B線で切断し
た断面図である。これらの図において、12a,12b
はテンションロッド、13a,13bは加圧装置、51
は加圧フレーム支持部、52は分割型加圧フレーム、5
3,54はウェアリング部材、55はストッパ、56
a,56bは変位計、57は基礎構造物を示し、その他
前出の図11と対応する部分には、それと同一の符号が
表示されている。
【0043】この図から明らかなように、本例のローラ
式粉砕装置は、ローラブラケット保持部材としての加圧
フレームを複数個(図8の例では、3個)の分割型加圧
フレーム52から構成すると共に、各分割型加圧フレー
ム52の両端部にテンションロッド12a,12bを介
して粉砕荷重負荷用の加圧装置13,13bを連結し、
当該加圧装置13,13bを接触点変更手段としても機
能させることを特徴とする。
【0044】即ち、図8から明らかなように、本例のロ
ーラ式粉砕装置においては、3個の同形同大の分割型加
圧フレーム52が正三角形に組み合わされ、各分割型加
圧フレーム52の両端部が、ハウジング1に形成された
加圧フレーム支持部51で保持されている。加圧フレー
ム支持部51には、図8に示すように、分割型加圧フレ
ーム52の軸線方向の動作を規制するためのストッパ5
5と、水平方向の動作を規制するためのウェアリング部
材53,54とが設けられており、これによって各分割
型加圧フレーム52は、垂直方向にのみ動作できるよう
に保持される。各分割型加圧フレーム52の中央部に
は、ローラブラケット9を介して粉砕ローラ8が取り付
けられており、これによって3個の粉砕ローラ8が回転
テーブル6の周方向に等分に配置される。
【0045】また、各分割型加圧フレーム52の両端部
には、テンションロッド12a,12bを介して基礎構
造物57上に設定された加圧装置13a,13bが連結
される。加圧装置13,13bとしては、例えば油圧シ
リンダなどを用いることができ、これを伸長又は収縮さ
せることによって、粉砕リング7と粉砕ローラ8との間
に負荷される粉砕荷重の調整とローラブラケット支持軸
Xの傾斜角度αの調整とが行われる。
【0046】例えば、分割型加圧フレーム52が水平に
なるように加圧装置13a,13bの加圧力を調整した
場合には、ローラブラケット支持軸Xが水平になり、負
荷の増減を考慮しなければ、粉砕ローラ8と粉砕リング
7又は圧縮粉層17との接触点が粉砕ローラ8の回転中
心Oを含む鉛直面上の点aになって、粉砕ローラ8の回
転方向ベクトルV2 が回転テーブル6の回転方向ベクト
ルV1 と一致し、粉砕ローラ8に横滑り成分は作用しな
い(図22参照)。一方、この状態から回転テーブル6
の回転方向に関して下流側の端部に連結された加圧装置
13aの加圧力を減少し、回転テーブル6の回転方向に
関して上流側の端部に連結された加圧装置13bの加圧
力を増加すると、ローラブラケット支持軸Xが時計方向
に傾斜し、粉砕ローラ8と粉砕リング7又は圧縮粉層1
7との接触点が、回転テーブル6の回転方向に関して下
流側の点eに移動する。この場合には、図23に示した
ように、粉砕ローラ8に作用するローラ駆動力の横滑り
成分が回転テーブル6の内周側に向き、自励振動が抑制
される。これとは逆に、下流側の端部に連結された加圧
装置13aの加圧力を増加し、上流側の端部に連結され
た加圧装置13bの加圧力を減少すると、ローラブラケ
ット支持軸Xが図7において反時計方向に傾斜し、粉砕
ローラ8と粉砕リング7又は圧縮粉層17との接触点
が、回転テーブル6の回転方向に関して上流側の点dに
移動する。この場合には、図22に示したように、粉砕
ローラ8に作用するローラ駆動力の横滑り成分が回転テ
ーブル6の外周側に向き、自励振動が発生しやすくな
る。
【0047】ローラブラケット支持軸の傾斜角度αは、
各テンションロッド12a,12bごとに設けられた変
位計56a,56bの出力信号の差と各テンションロッ
ド12a,12bの設定間隔とから容易に求めることが
できる。また、粉砕ローラ8の横滑り角度θは、上記し
たθ=0.7αの関係から容易に求めることができる。
さらに、ローラブラケット支持軸の傾斜角度α及び傾斜
方向は、各加圧装置13a,13bの加圧力を調整する
ことによって任意に調整できる。したがって、本例のロ
ーラ式粉砕装置も第1実施形態例に係るローラ式粉砕装
置と同様に、負荷の増減による横滑り角θの変動を考慮
しつつ各加圧装置13a,13bの加圧力を調整するこ
とにより、稼動中における粉砕ローラ8の横滑り角θを
常時−3°<θ<+0.7°の範囲にすることができ
る。
【0048】本例のローラ式粉砕装置は、第1実施形態
例に係るローラ式粉砕装置と同様の効果を有するほか、
各分割型加圧フレーム52の両端部の高さ位置を加圧装
置13を駆動することによって調整できるようにしたの
で、粉砕リング7及び/又は粉砕ローラ8が摩耗した場
合にも、その摩耗量に応じて容易に調整することがで
き、メンテナンス作業を大幅に軽減できるという効果が
ある。
【0049】〈第4実施形態例〉第4実施形態例に係る
ローラ式粉砕装置を、図9に基づいて説明する。図9は
本例のローラ式粉砕装置の要部縦断面図である。この図
において、61はレベル調整装置を示し、その他前出の
図7と対応する部分には、それと同一の符号が表示され
ている。
【0050】この図から明らかなように、本例のローラ
式粉砕装置は、上記第3実施形態例に係るローラ式粉砕
装置において、分割型加圧フレーム52の両端部にテン
ションロッド12を介して加圧装置13を連結する構成
に変えて、回転テーブル6の回転方向に関して下流側の
テンションロッド12に、例えばターンバックル方式の
レベル調整装置61を設定したことを特徴とする。その
他の点については、第3実施形態例に係るローラ式粉砕
装置と同じであるので、重複を避けるために説明を省略
する。
【0051】本例のローラ式粉砕装置は、第3実施形態
例に係るローラ式粉砕装置と同様の効果を有する。
【0052】〈第5実施形態例〉第5実施形態例に係る
ローラ式粉砕装置を、図10及び図11に基づいて説明
する。図10は本例のローラ式粉砕装置の要部縦断面図
であり、図11は本例のローラ式粉砕装置の要部縦断面
図である。これらの図において、71は加圧フレーム固
定ピン、72はピン支持部材、73は加圧フレーム支持
ボックス、74はウェアリングプレートを示し、その他
前出の図7と対応する部分には、それと同一の符号が表
示されている。
【0053】この図から明らかなように、本例のローラ
式粉砕装置は、分割型加圧フレーム52の一端をハウジ
ング1の内面に形成されたピン支持部材71に加圧フレ
ーム固定ピン71を用いて上下方向にのみ旋回できるよ
うにピン結合すると共に、当該分割型加圧フレーム52
の他端にテンションロッド12を介して加圧装置13を
連結したことを特徴とする。ハウジング1にピン結合さ
れるのは、分割型加圧フレーム52の両端のうち、回転
テーブル6の回転方向に関して下流側の端部であり、回
転テーブル6の回転方向に関して上流側の端部は、ハウ
ジング1に形成された加圧フレーム支持ボックス73内
に設定される。加圧フレーム支持ボックス73の対向す
る2面には、ウェアリングプレート74が設けられてお
り、分割型加圧フレーム52の左右方向(分割型加圧フ
レーム52の軸心及びテンションロッド12の軸心に対
して直角の方向)の動作が厳密に規制される。加圧フレ
ーム固定ピン71による分割型加圧フレーム52のピン
結合位置は、無負荷時において粉砕ローラ8の横滑り角
θが負の値になるように調整される。
【0054】本例のローラ式粉砕装置は、加圧装置13
を操作することによって、分割型加圧フレーム52のテ
ンションロッド連結側の端部を加圧フレーム固定ピン7
1を中心としてを上向きに回動させることができる。分
割型加圧フレーム52のテンションロッド連結側の端部
を上向きに回動させると、図6に示すように、ローラブ
ラケット支持軸が負の方向に傾斜し、粉砕ローラ8と圧
縮粉層17との接触点が回転テーブル6の回転方向に関
して下流側に移動する。したがって、分割型加圧フレー
ム52のテンションロッド連結側の端部を上向きに回動
させない場合には、負荷の上昇に伴って粉砕ローラ8と
圧縮粉層17との接触点が回転テーブル6の回転方向に
関して上流側に移動するが、当該負荷の大きさに応じて
加圧装置13を操作し、分割型加圧フレーム52のテン
ションロッド連結側の端部を加圧フレーム固定ピン71
を中心としてを上向きに回動させることによって、粉砕
ローラ8と圧縮粉層17との接触点を回転テーブル6の
回転方向に関して下流側に移動させることができる。よ
って、無負荷時における分割型加圧フレーム52のピン
結合位置を横滑り角θが−3°になるように設定してお
けば、よって、モータに過大な負荷をかけることなく、
自励振動を防止することができる。
【0055】本例のローラ式粉砕装置は、第4実施形態
例に係るローラ式粉砕装置と同様の効果を有するほか、
分割型加圧フレーム52の一端をハウジング1にピン結
合したので、テンションロッド12及び加圧装置13の
数を第4実施形態例に係るローラ式粉砕装置の半分にす
ることができ、構成を簡略化できると共に、基礎回りの
メンテナンス作業用スペースを広くとることができる。
【0056】〈第6実施形態例〉第6実施形態例に係る
ローラ式粉砕装置を、図12及び図13に基づいて説明
する。図12は本例のローラ式粉砕装置の要部縦断面図
であり、図13は本例のローラ式粉砕装置に備えられる
粉砕ローラ及びその周辺装置の正面図である。これらの
図において、81a,81bはローラ支持アーム、82
a,82bはジャーナル軸受、83a,83bは変位
計、84a,84bは加圧装置を示し、その他前出の図
2と対応する部分には、それと同一の符号が表示されて
いる。
【0057】これらの図から明らかなように、本例のロ
ーラ式粉砕装置は、ハウジング1の内面にジャーナル軸
受82a,82bを介して取り付けられた2つのローラ
支持アーム81a,81bによりローラブラケット9の
左右両端部を保持し、各ローラ支持アーム81a,81
bに連結された加圧装置84a,84bにてローラブラ
ケット支持軸の傾斜角度αを調整するようにしたことを
特徴とする。ローラ支持アーム81a,81bは、図1
2に示すように、所謂ベルクランクをもって構成されて
おり、ジャーナル軸受82a,82bを中心として、そ
の先端部のピボットピン設定部が上下方向に旋回するよ
うにハウジング1に取り付けられる。加圧装置84a,
84bとしては、例えば油圧シリンダ等を用いることが
できる。この加圧装置84a,84bは、図12に示す
ように、ハウジング1に取り付けられ、その可動部(油
圧シリンダの場合には、ロッド)がローラ支持アーム8
11a,81bの加圧部85a,85bに連結される。
ハウジング1とローラ支持アーム81a,81bの加圧
部85a,85bとの間には変位計83a,83bが設
定されており、ジャーナル軸受82a,82bを中心と
したローラ支持アーム81a,81bの回転変位が検出
される。
【0058】本例のローラ式粉砕装置は、2つのローラ
支持アーム81a,81bの夫々に連結された各加圧装
置84a,84bの加圧力を調整することによって、ロ
ーラブラケット支持軸の傾斜角度αを適宜調整すること
ができる。即ち、2つの加圧装置84a,84bの加圧
力を均等に調整した場合には、ローラブラケット9の左
右両端部が均等に下向きに押圧されるので、ローラブラ
ケット支持軸が水平になり、負荷の増減を考慮しなけれ
ば、粉砕ローラ8と粉砕リング7又は圧縮粉層17との
接触点は、粉砕ローラ8の回転中心Oを含む鉛直面上の
点aになる。また、回転テーブル6の回転方向に関して
上流側に配置された加圧装置84aの加圧力を強くし、
下流側に配置された加圧装置84bの加圧力を弱くした
場合には、ローラブラケット支持軸が図13において時
計方向に傾斜し、粉砕ローラ8と粉砕リング7又は圧縮
粉層17との接触点が、回転テーブル6の回転方向に関
して下流側の点eに移動する。さらに、各加圧装置84
a,84bの加圧力の大小関係を逆にした場合には、ロ
ーラブラケット支持軸が図13において反時計方向に傾
斜し、粉砕ローラ8と粉砕リング7又は圧縮粉層17と
の接触点が、回転テーブル6の回転方向に関して上流側
の点dに移動する。
【0059】ローラブラケット支持軸の傾斜角度αは、
変位計83a,83bの出力信号より容易に求めること
ができる。また、粉砕ローラ8の横滑り角θは、ローラ
ブラケット支持軸の傾斜角度αから容易に求めることが
できる。したがって、負荷の増減による横滑り角θの変
動を考慮しつつ加圧装置84a,84bの加圧力を調整
し、ローラブラケット支持軸の傾斜角度αを調整するこ
とによって、稼動中における粉砕ローラ8の横滑り角θ
を常時−3°<θ<+0.7°の範囲にすることができ
るので、本例のローラ式粉砕装置においても、モータに
過大な負荷をかけることなく、自励振動を防止すること
ができる。
【0060】本例のローラ式粉砕装置は、第1実施形態
例に係るローラ式粉砕装置と同様の効果を有するほか、
加圧装置84a,84bをハウジング1に取り付け、長
大なテンションロッド12を省略し、かつ基礎構造物上
への加圧装置の取り付けを省略したので、ローラ式粉砕
装置の構造を簡略化できて製造コストの低減が図れると
共に、広い作業用のスペースを確保することができるこ
とからメンテナンスを容易化できるという利点がある。
【0061】なお、前記各実施例に例示した接触点調整
手段とトーイン方式とを組み合わせれば、ミルの自励振
動をより有効に防止することができる。
【0062】また、粉砕加重の負荷手段として油圧を用
いる場合には、油圧式のダンパ装置を備えることが、ミ
ルの自励振動を軽減する上でより好ましい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
稼動中に粉砕ローラの横滑り角度θを常時許容範囲内に
することができるので、回転テーブルを駆動するための
モータに過大な負荷を与えることなく自励振動の発生を
抑制することができる。したがって、作業環境が改善さ
れ、かつローラ式粉砕装置及びその周辺装置の耐久性及
び信頼性を高められると共に、ボイラ全体の広域負荷運
用が可能になり、また難粉砕性の原料の効率的な粉砕も
可能になる。
【0064】また、ローラブラケットをローラブラケッ
ト保持部材に振り子運動可能に保持したので、粉砕リン
グ及び粉砕ローラを長寿命化できると共に、鉄片等の粉
砕されにくい異物を噛み込んだ場合の衝撃を緩和するこ
とができる。さらには、粉砕リングや粉砕ローラが摩耗
した場合にもこれらの接触位置が自動的に調節されるの
で、ローラミルのメンテナンス回数を減少できると共
に、均質な製品微粉を長期間にわたって安定に供給でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係るローラ式粉砕装置の要部
を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】第2実施形態例に係るローラ式粉砕装置の要部
断面図である。
【図5】第2実施形態例に係るローラ式粉砕装置の効果
を示す表図である。
【図6】第2実施形態例に係るローラ式粉砕装置の負荷
変化に対する粉砕ローラの挙動を示す説明図である。
【図7】第3実施形態例に係るローラ式粉砕装置の要部
を示す正面図である。
【図8】図7のB−B断面図である。
【図9】第4実施形態例に係るローラ式粉砕装置の要部
を示す正面図である。
【図10】第5実施形態例に係るローラ式粉砕装置の要
部を示す正面図である。
【図11】第5実施形態例に係るローラ式粉砕装置の要
部を示す平面図である。
【図12】第6実施形態例に係るローラ式粉砕装置の要
部側面図である。
【図13】第6実施形態例に係るローラ式粉砕装置の要
部正面図である。
【図14】従来より知られているローラ式粉砕装置の断
面図である。
【図15】図14のC−C断面図である。
【図16】従来例より知られているローラ式粉砕装置の
粉砕ローラ回りの側面図である。
【図17】粉砕リングと粉砕ローラとの間に作用する摩
擦力と圧縮粉層の粒度と自励振動との関係を示すグラフ
図である。
【図18】ミル内の石炭ホールドアップ量と自励振動と
の関係を示すグラフ図である。
【図19】ミルの負荷(ミル内の石炭ホールドアップ
量)及び圧縮粉層の粒度と粉砕ローラの接触点との関係
を示す側面図である。
【図20】粉砕ローラの接触点と粉砕ローラに作用する
力との関係を示す要部平面図である。
【図21】粉砕ローラの横滑り角度θ及びトーイン角度
αと自励振動及びモータトルクとの関係を示すグラフ図
である。
【図22】加圧フレームの傾斜と粉砕ローラとの接触点
の関係を示す説明図である。
【図23】加圧フレームの傾斜と粉砕ローラとの接触点
の関係を示す説明図である。
【図24】従来より自励振動の低減手段として知られて
いるトーインの説明図である。
【図25】従来より提案されている自励振動低減用の粉
砕ローラ支持構造の一例を示す側面図である。
【図26】従来より提案されている自励振動低減用の粉
砕ローラ支持構造の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 3 粉砕部 6 回転テーブル 7 粉砕リング 8 粉砕ローラ 9 ローラブラケット 10 ピボットピン 11 加圧フレーム 12,12a,12b テンションロッド 13,13a,13b 加圧装置 17 圧縮粉層 31a,31b ピボットブロック 32 ピボットブロック収納室 33 油圧アクチュエータ 34 変位計 35 油圧供給ポンプ 36 制御ボード 41 弾性部材 42 スペーサ 43 アジャスタ 51 加圧フレーム支持部 52 分割型加圧フレーム 53,54 ウェアリング部材 55 ストッパ 56a,56b 変位計 57 基礎構造物 61 レベル調整装置 71 加圧フレーム固定ピン 72 ピン支持部材 73 加圧フレーム支持ボックス 74 ウェアリングプレート 81a,81b ローラ支持アーム 82a,82b ジャーナル軸受 83a,83b 変位計 84a,84b 加圧装置 α トーイン角度 θ 横滑り角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 一教 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 金本 浩明 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 長谷川 忠 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 三井 秀雄 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 幸田 文夫 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、水平面内で回転する回
    転テーブルと、当該回転テーブルとの間で原料を粉砕す
    る複数個の粉砕ローラと、当該粉砕ローラの回転軸を各
    粉砕ローラごとに保持する複数個のローラブラケット
    と、ピボットピンを介して上記各ローラブラケットを上
    記回転テーブルの半径方向に振り子運動可能に保持する
    ローラブラケット保持部材とを備え、上記ハウジング外
    に設けられた加圧装置により上記ローラブラケット保持
    部材に鉛直方向の加圧力を与え、上記ピボットピン及び
    ローラブラケットを介して上記回転テーブルと上記粉砕
    ローラとの間に粉砕荷重を負荷するローラ式粉砕装置に
    おいて、上記回転テーブルと上記粉砕ローラとの間に介
    在する圧縮粉層と上記粉砕ローラとの接触点を上記回転
    テーブルの回転方向の上流側又は下流側に変更する接触
    点調整手段を設け、当該手段を制御することによって、
    上記粉砕ローラに作用するローラ駆動力の横滑り成分の
    向きを常に上記回転テーブルの内側に向けることを特徴
    とするローラ式粉砕装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のローラ式粉砕装置にお
    いて、上記ローラブラケット保持部材として、上記複数
    個のローラブラケットを保持する一体型の加圧フレーム
    を備えると共に、上記接触点調整手段として、当該加圧
    フレームに対する上記ローラブラケットの取付角度を変
    更するものを備えたことを特徴とするローラ式粉砕装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のローラ式粉砕装置にお
    いて、上記取付角度変更手段として、上記加圧フレーム
    と上記ローラブラケットとの間に、これら両部材の間隔
    を変更するための油圧アクチュエータを設けたことを特
    徴とするローラ式粉砕装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のローラ式粉砕装置にお
    いて、上記取付角度変更手段として、上記加圧フレーム
    と上記ローラブラケットとの間に、これら両部材の間隔
    を変更するためのばね、又はばねとダンパとの組合わせ
    を設けたことを特徴とするローラ式粉砕装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のローラ式粉砕装置にお
    いて、上記ローラブラケット保持部材として、上記複数
    個のローラブラケットの夫々を個別に保持する分割型の
    加圧フレームを備えると共に、上記接触点調整手段とし
    て、当該分割された各加圧フレームの両端部に上記加圧
    装置を連結し、当該加圧装置の加圧力を独立に制御する
    ことによって、各加圧フレームの両端部の鉛直方向変位
    を独立に制御することを特徴とするローラ式粉砕装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のローラ式粉砕装置にお
    いて、上記ローラブラケット保持部材として、上記複数
    個のローラブラケットの夫々を個別に保持する分割型の
    加圧フレームを備えると共に、上記接触点調整手段とし
    て、当該分割された各加圧フレームの一端の鉛直方向変
    位を拘束した上で他端に上記加圧装置を連結し、当該加
    圧装置の加圧力を制御することによって、各加圧フレー
    ムの一端の鉛直方向変位を制御することを特徴とするロ
    ーラ式粉砕装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のローラ式粉砕装置にお
    いて、上記加圧フレームの両端部のうち、上記回転テー
    ブルの回転方向に関してその下流側に位置する端部を拘
    束し、当該端部の鉛直方向への変位を規制することを特
    徴とするローラ式粉砕装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のローラ式粉砕装置にお
    いて、上記鉛直方向への変位が規制される上記加圧フレ
    ームの端部に、上記回転テーブルに対する上記加圧フレ
    ームの鉛直方向位置を調整するための位置調整手段を設
    けたことを特徴とするローラ式粉砕装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のローラ式粉砕装置にお
    いて、上記ローラブラケット保持部材として、上記ハウ
    ジングに旋回可能に取り付けられ、上記複数個のローラ
    ブラケットを個別に保持するローラ支持アームを備える
    と共に、上記接触点調整手段として、当該ローラ支持ア
    ームの両端部に上記加圧装置を連結し、当該加圧装置の
    加圧力を独立に制御することによって、各ローラ支持ア
    ームの両端部の鉛直方向変位を独立に制御することを特
    徴とするローラ式粉砕装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012521282A (ja) * 2010-03-09 2012-09-13 ロエシェ ゲーエムベーハー ローラミル
CN108371994A (zh) * 2018-03-10 2018-08-07 长沙学院 粗磨机
EP3851195A1 (de) 2020-01-14 2021-07-21 Gebr. Pfeiffer SE Wälzmühle mit geschränkten mahlwalzen

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WO2021144358A1 (de) 2020-01-14 2021-07-22 Gebr. Pfeiffer Se Wälzmühle mit geschränkten mahlwalzen
CN115052682A (zh) * 2020-01-14 2022-09-13 吉布尔法伊弗股份公司 具有经设置的磨辊的辊磨机
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