JPH0857334A - 粉砕用ローラミル - Google Patents

粉砕用ローラミル

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JPH0857334A
JPH0857334A JP20177194A JP20177194A JPH0857334A JP H0857334 A JPH0857334 A JP H0857334A JP 20177194 A JP20177194 A JP 20177194A JP 20177194 A JP20177194 A JP 20177194A JP H0857334 A JPH0857334 A JP H0857334A
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JP
Japan
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crushing
roller mill
rotating body
vibration
pulverizing
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Application number
JP20177194A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Nishida
英一 西田
Kazunori Satou
一教 佐藤
Eiji Murakami
英治 村上
Kiyoshi Aida
清 相田
Hiroaki Kanemoto
浩明 金本
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉砕用ローラミルの振動を少なくして、粉砕
性能と構造強度の信頼性を向上させると共に、騒音環境
の改善を図った粉砕用ローラミルを提供する。 【構成】 水平面内で回転運動する粉砕テーブル3と、
粉砕テーブル3に加圧された状態で自転する粉砕ローラ
10と、粉砕ローラ10の回転軸を軸支するローラブラ
ケット13と、ローラブラケット13の上部に設けられ
粉砕ローラ10をローラブラケット13を介して粉砕テ
ーブル3の半径方向に揺動可能に軸支した加圧フレーム
17と、加圧フレーム17に粉砕ローラ10を粉砕テー
ブル3に加圧する加圧力を与えるテンションロッド19
とを備えた微粉砕用ローラミルにおいて、加圧フレーム
17は、内部に空洞22が設けられ、空洞22に鉛製球
体25が挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石炭、セメント・クリン
カー或いは化学製品等の塊状の原料を粉砕する粉砕用ロ
ーラミルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】石炭、セメント或いは新素材等の塊状の
原料を細かく粉砕する粉砕用ローラミルの1つの型式と
して、図6に示すようなものが知られている。この図
は、微粉砕用ローラミルを示し、垂直軸の中心軸8乃至
回転分級機の回転軸31を通る面で微粉砕用ローラミル
を切断した一部省略断面図である。即ち、低速回転運動
を行う粉砕テーブル3とその上で自転する複数の粉砕ロ
ーラ10とを備えた堅型の微粉砕用ローラミル1′で、
最近では代表機種のひとつとして地位を固めつつある。
微粉砕用ローラミル1′は、円筒型のケーシングである
ミルハウジング34内において水平面内で低速回転する
粉砕テーブル3と、この粉砕テーブル3上に加圧された
状態(この加圧される力を以下、「粉砕荷重」と称す)
で自転する複数個の粉砕ローラ10を備えている。粉砕
テーブル3は、モーター40の出力軸41と、ベースプ
レート37の上に設置された減速機38の入力軸39が
連結され、中心軸8の周りに低速回転する垂直軸7に固
定されて駆動される。
【0003】粉砕ローラ10の回転軸11は、ローラブ
ラケット13により支持される。ローラブラケット13
は、その上部に設けられた加圧フレーム17′により、
連結機であるローラピボット15を介して支持される。
このローラピボット15はピン構造を有するため、ロー
ラブラケット13は粉砕テーブル3の半径方向への振子
運動が可能である。粉砕性能を支配する主要因子である
粉砕荷重は、粉砕ローラ10、加圧フレーム17′等の
構造部材の自重と、加圧フレーム17′と基礎マット3
6を連結する加圧装置20付きのテンションロッド19
による、下向きの荷重の合力として与えられる。加圧装
置20の荷重値は、給炭量で代表される微粉砕用ローラ
ミルの運転条件に応じてコントロールされる。
【0004】粉砕テーブル3の中心部へ供給管33(シ
ュート)より供給される原料46は、粉砕テーブル3の
回転による遠心力によって粉砕テーブル3上をうず巻き
状の軌跡を描いて外周部へ移動し、粉砕テーブル3の外
周側に装着された粉砕リング4上面(粉砕レース5)と
粉砕ローラ10の間にかみ込まれて粉砕される。ミルハ
ウジング34の基底部にはダクトにより熱風43が導か
れており、この熱風43が粉砕テーブル3の外周部とミ
ルハウジング34内周部との間のエアースロート44か
ら吹き上げられている。粉砕後の粉粒体は、この熱風4
3の流れによってミルハウジング34内を上昇しながら
乾燥される。
【0005】ミルハウジング34上部へ輸送された粉粒
体は、粗いものから重力によって落下し(1次分級)、
又そこを通過してさらに上昇したやや細かな粉粒体は、
ミルハウジング34上部に設けたサイクロンセパレータ
或いは回転分級機30で再度分級され(2次分級)、所
定の粒径以下の粉粒体はさらに熱風43によって製品微
粉排出管29から排出、輸送される。そしてボイラの場
合には、微粉炭バーナ或いは微粉貯蔵ビンへと送られ
る。また2次分級でふるい落とされた所定粒径以上の粉
粒体は粉砕テーブル3上に落下し、微粉砕用ローラミル
内へ供給されたばかりの原料と共に再度粉砕される。こ
のようにして粉砕、分級が繰り返される。
【0006】このような粉砕ロールミルにおいては、従
来より低負荷域で振動が発生する場合があることが知ら
れている。以下、この現象について述べる。
【0007】図7は、粉砕用ローラミルの振動発生の過
程を示す曲線図である。粉砕用ローラミルの起動から振
動発生までの典型的なパターンを示す。横軸に時間をと
り、縦軸に給炭量、分級機回転数及び炭層摩擦係数をと
って示した曲線である。時間〜給炭量曲線54は、給炭
量を定格量54aから低減して低負荷状態54bとし、
その状態で回転分級機30の回転数を時間〜分級機回転
数曲線55のように徐々に増加させると点55aで振動
が発生する。この時、炭層摩擦係数μは時間〜炭層摩擦
係数曲線56に示すように漸次小さくなり点56aで振
動発生に至る。この状態では粉砕テーブル上の炭層厚は
薄く、且つ高粒度となっていることが推定され、振動は
この2つの条件が満たされると発生する。
【0008】図8は、粉砕用ローラミルの振動波形の一
例を示す曲線図で、横軸に時間、縦軸にトルク変動、微
粉砕ローラミルの加速度及びローラブラケット振子変位
の各々をとったものである。振動は数秒間隔で発生と停
止を繰り返す。トルク変動は、減速機38で代表される
構造全体の振動とほぼ完全に同期しており、又、それら
の卓越周波数も一致する。その結果、粉砕テーブル3か
らモーター40までのねじり系が振動されていることを
示している。又、ローラブラケット13の振子変位は、
振動が生じると同時に外側に高速で移動する現象を生じ
ている。尚、外側に移動した粉砕ローラ10は振動の低
減と共に内側に戻る振子運動を繰返す。
【0009】図9は、粉砕ロールミルで発生するスティ
ックスリップ振動の説明図で、(A)は発生原理図、
(B)は振動曲線図で、横軸に時間、縦軸に速度vをと
ったものである。粉砕用ローラミルの振動現象は、この
図に示すようなスティックスリップ振動の一種である。
つまり(A)に示すように、一様回転する粉砕リング4
に相当する平面部57と粉砕ローラ10に相当する物体
58との間にすべりが生じ、そのすべりが、(B)に示
すように、ある周期Tで繰り返し生じるものである。こ
のスティックスリップ振動の特徴の一つに、発生する周
期(周波数)は構造物の固有振動数とは直接関係がな
く、けん引速度Vo及び物体58と平面部57との間の
摩擦係数μ等に大きく依存することが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に係る粉
砕用ローラミルは、振動防止の点について配慮がなされ
ておらず、このような振動は、ある特定の炭種で特定の
運転条件である低負荷時にのみ生じることがわかってい
るが、このような振動が生じた場合、粉砕用ローラミル
本体の構造強度のみならず、周辺機器への振動伝播の面
からも問題となる。粉砕用ローラミル本体の構造強度の
信頼性の問題或いは粉砕用ローラミル周辺における振動
騒音と云った環境の問題があった。一般に振動防止には
油圧ダンパに代表される防振装置が用いられる。しかし
粉砕用ローラミルの内部は約150度の高温であり、且
つ高速粉体流という厳しい環境にあり、防振装置の設置
は現実的ではない。
【0011】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、粉砕用ローラミルの振動を少なくして、粉砕性
能と構造強度の信頼性を向上させると共に、騒音環境の
改善を図った粉砕用ローラミルを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、水平面内で
回転運動する粉砕受部と、この粉砕受部に加圧された状
態で自転する粉砕回転体と、この粉砕回転体の回転軸を
軸支する回転体支持材と、この回転体支持材の上部に設
けられ前記粉砕回転体を前記回転体支持材を介して前記
粉砕受部の半径方向に揺動可能に軸支した加圧部材と、
この加圧部材に前記粉砕回転体を前記粉砕受部に加圧す
る加圧力を与える張力部材とを備えた塊状の原料を粉砕
する粉砕用ローラミルにおいて、前記加圧部材の内部に
或いは張力部材の中間部に空洞が設けられ、この空洞に
粉粒体が挿入されたことにより達成される。
【0013】更に、上記発明において、粉粒体が挿入さ
れた前記空洞の粉粒体上部の空間距離は、前記粉砕回転
体及び回転体支持材を介して前記加圧部材又は張力部材
が受ける振動振幅の略2分の1であり、前記粉粒体は、
鉛製の球体であることにより達成される。
【0014】
【作用】本発明によれば、加圧部材の内部或いは張力部
材の中間部に空洞が設けられ、この空洞に粉粒体が挿入
されたものであるので、粉砕回転体及び回転体支持材を
介して加圧部材又は張力部材が受ける振動エネルギー
は、その振動の加速度が重力加速度を超えると、内部の
粉粒体が空洞内壁へ衝突し吸収され、粉砕ローラミルの
振動発生は抑制される。
【0015】更に、上記いずれかの発明において、粉粒
体が挿入された空洞の粉粒体上部の空間距離は、粉砕回
転体及び回転体支持材を介して加圧部材又は張力部材が
受ける振動振幅の略2分の1であるので、上記発明の作
用に加え、振動の1サイクルの間に粉粒体が上下で1回
ずつ衝突することにより、振動エネルギーの吸収効率は
大幅に向上する。
【0016】更に、上記いずれかの発明において、粉粒
体は鉛製の球体であるので、上記いずれかの発明の作用
に加え、鉛の反発係数が小さく、鉛製の粉粒体が空洞の
内壁に衝突した際、微粉砕ローラミル本体の振動の加速
度が重力加速度以上の場合、粉粒体が空洞内壁に付着し
て微粉砕ローラミル本体の質量を変化させ振動を防止す
ると共に、微粉砕ローラミル本体の振動の加速度が重力
加速度以下になった場合には、粉粒体の空洞内壁からの
離れが良い。更に、粉粒体の密度が大きく、粉砕用ロー
ラミルの主振動部の質量に比べ相対的に大きくなり、そ
れだけ空洞の内部容積を小さくすることが出来、経済的
である。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る粉砕用ローラミルの実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
る粉砕用ローラミルの一実施例を示す一部省略断面図、
図2は図1に示した実施例の全体断面図、図3は図1に
示した実施例の微粉砕用ローラミルの振動のモデルを示
す原理図、図4は図1に示した実施例の発明の効果を示
す曲線図、図5は本発明に係る粉砕用ローラミルの他の
実施例を示す一部省略断面図、を各々示す。尚、本発明
の粉砕処理は、本実施例においては微粉砕処理の場合を
示している。
【0018】図1は、本実施例の微粉砕用ローラミルの
一部省略断面図を示し、図2は、図1の微粉砕用ローラ
ミルの中心軸を通る面で切断した断面図を示すが、これ
らの図に示すように本実施例の微粉砕用ローラミル1
は、水平面内で回転運動する粉砕受部である粉砕テーブ
ル3と、この粉砕テーブル3に加圧された状態で自転す
る粉砕回転体である粉砕ローラ10と、この粉砕ローラ
10の回転軸11を軸支する回転体支持材であるローラ
ブラケット13と、このローラブラケット13の上部に
設けられ粉砕ローラ10をローラブラケット13を介し
て粉砕テーブル3の半径方向に揺動可能に軸支した加圧
部材である加圧フレーム17と、この加圧フレーム17
に粉砕ローラ10を粉砕テーブル3に加圧する加圧力を
与える張力部材であるテンションロッド19とを備えた
塊状の原料46を粉砕するものである。
【0019】図1に示すように、本実施例の微粉砕ロー
ラミル1は、加圧フレーム17の内部に空洞22を設
け、その中に粉粒体25を挿入する。この粉粒体25と
しては、直径3cm程度の鉛で出来た球体を使用する。
この粉粒体25の質量や詰込方法により防振効果が異な
る。
【0020】次に、本実施例の微粉砕ローラミル1の作
用を説明するために、本実施例の微粉砕ローラミルに発
生する振動現象であるスティックスリップ振動に関する
発生機構と粉粒体の動きの関係を述べる。
【0021】図3は、スティックスリップ振動のモデル
を示す原理図である。即ち、粉砕ローラやローラブラケ
ットなどの粉砕部を簡単のために1自由度の質点/ばね
系でモデル化する。以下、これを「主系」と云うことに
する。この主系が回転ベルト49と主系の凸部52で接
触しており、この部分の摩擦力により主系の質点50
は、ばね51の作用によりスティックスリップ振動が励
起される。このような振動を防止するために、空洞22
を有する容器47を設け、この空洞22に粉粒体25を
挿入した衝撃ダンパ26を主系に取り付ける。主系の振
動が重力加速度を越えると空洞22の粉粒体25が容器
の上蓋48及び底部53に衝突運動を行ない、主系の振
動エネルギーを吸収する。
【0022】以上述べた衝撃ダンパを本実施例の微粉砕
用ローラミルに応用するには、先に述べたように、加圧
フレーム17の中に空洞22を形成し粉粒体25を挿入
する。衝撃ダンパ26の防振効果は粉粒体25の質量と
共に、粉粒体25上部の空間距離dにより左右される。
粉粒体25の質量は最低、主系の約7%あれば十分であ
る。又、空間距離dについては主系の振動により励起さ
れる粉粒体25の運動において、粉粒体25が容器の上
蓋48に衝突するように設定する。つまり、粉粒体25
が振動の1サイクル中に上下で1回ずつ衝突することに
より、振動エネルギーの吸収効率は大幅に向上する。空
間距離dは、主系の振動振幅の約2分の1程度がよい。
【0023】図4は、上記衝撃ダンパを取り付けた微粉
砕ローラミルの実施例の効果を示す曲線図である。横軸
は振動数f*、縦軸は主系の応答倍率A*であり、それ
ぞれ主系の固有振動数、応答振幅で無次元化している。
曲線27は衝撃ダンパ26の有の場合、曲線28は衝撃
ダンパ26の無の場合、をそれぞれ示す。曲線27で分
かるように、衝撃ダンパ26を設けることにより、特に
共振点26a近傍で応答倍率A*が大幅に低減してい
る。実用的な例を挙げると、例えば主系である粉砕部の
重量が約60tonの時に、必要な粉粒体25の質量は
約4tonである。
【0024】粉粒体25に鉛を用いているのは、鉛の反
発係数が小さく、鉛製の粉粒体25が空洞の上蓋48或
いは底部53に衝突した際、微粉砕ローラミル本体の振
動の加速度が重力加速度以上の場合、粉粒体25が容器
47に付着して微粉砕ローラミル本体の質量を変化させ
振動を防止すると共に、微粉砕ローラミル本体の振動の
加速度が重力加速度以下になった場合には、粉粒体25
の容器47からの離れが良いためである。更に、粉粒体
25の密度が大きく、微粉砕用ローラミルの本体の質量
に比べ相対的に大きくなり、それだけ空洞の内部容積を
小さくすることが出来るからである。
【0025】図5は、本発明に係る粉砕用ローラミルの
他の実施例を示す一部省略断面図である。本実施例の微
粉砕用ローラミル1は、水平面内で回転運動する粉砕受
部である粉砕テーブル3と、この粉砕テーブル3に加圧
された状態で自転する粉砕回転体である粉砕ローラ10
と、この粉砕ローラ10の回転軸11を軸支する回転体
支持材であるローラブラケット13と、このローラブラ
ケット13の上部に設けられ粉砕ローラ10をローラブ
ラケット13を介して粉砕テーブル3の半径方向に揺動
可能に軸支した加圧部材である加圧フレーム17と、こ
の加圧フレーム17に粉砕ローラ10を粉砕テーブル3
に加圧する加圧力を与える張力部材であるテンションロ
ッド19とを備えたものであって、テンションロッド1
9は、このテンションロッド19の中間部に空洞22を
設け、この空洞22に粉粒体25を挿入したものであ
る。
【0026】本実施例の微粉砕用ローラミル1は、図5
に示したように衝撃ダンパ26を微粉砕用ローラミル1
の本体外部に移したものである。このような構造を採用
することにより、微粉砕用ローラミル1の主系の振動を
テンションロッド19の中間部に設けた衝撃ダンパ26
で吸収することが出来る。加圧フレーム17及びテンシ
ョンロッド19以外のその他の部分の構造と作用につい
ては、図1、2に示した実施例の微粉砕用ローラミル1
と同様である。
【0027】以上この発明を図示の実施例について詳し
く説明したが、それを以ってこの発明をそれらの実施例
のみに限定するものではなく、この発明の精神を逸脱せ
ずして種々改変を加えて多種多様の変形をなし得ること
は云うまでもない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、加圧部材の内部或いは
張力部材の中間部に空洞を設け、この空洞に粉粒体を挿
入したものであるので、粉砕ローラミル内部の厳しい環
境下でも十分耐久性のある防振構造が実現でき、粉砕ロ
ーラミルの性能を損なうことなく低負荷域での自励振動
を防止でき、構造強度の信頼性及び振動騒音環境が著し
く向上する。その結果として、最低負荷の切下げ、多炭
種対応など、粉砕ローラミルのフレキシブルな運用が可
能となる。その上、加圧部材の内部を空洞として利用す
るため、特別の部材を付加することなく、振動防止手段
が単純化され経済的である。
【0029】更に、上記いずれかの発明において、粉粒
体を挿入した空洞の粉粒体上部の空間距離は、粉砕回転
体及び回転体支持材を介して加圧部材又は張力部材が受
ける振動振幅の略2分の1であるので、上記いずれかの
発明の効果に加え、振動の1サイクルの間に粉粒体が上
下で1回ずつ衝突することにより、振動エネルギーの吸
収効率は大幅に向上する。
【0030】更に、上記いずれかの発明において、粉粒
体は鉛製の球体であるので、上記いずれかの発明の効果
に加え、粉粒体の空洞内壁への付着、分離が良好で防振
効果が大きい。そして、空洞の内部容積を小さくするこ
とが出来ると共に、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉砕用ローラミルの一実施例を示
す一部省略断面図である。
【図2】図1に示した実施例の全体断面図である。
【図3】図1に示した実施例の微粉砕用ローラミルの振
動のモデルを示す原理図である。
【図4】図1に示した実施例の発明の効果を示す曲線図
である。
【図5】本発明に係る粉砕用ローラミルの他の実施例を
示す一部省略断面図である。
【図6】従来技術に係る粉砕用ローラミルを示す一部省
略断面図である。
【図7】粉砕用ローラミルの振動発生の過程を示す曲線
図である。
【図8】粉砕用ローラミルの振動波形の一例を示す曲線
図である。
【図9】スティックスリップ振動の説明図で、(A)は
発生原理図、(B)は振動曲線図である。
【符号の説明】
1 微粉砕用ローラミル(粉砕用ローラミル) 3 粉砕テーブル(粉砕受部) 10 粉砕ローラ(粉砕回転体) 11 回転軸 13 ローラブラケット(回転体支持材) 17 加圧フレーム(加圧部材) 19 テンションロッド(張力部材) 22 空洞 25 粉粒体 46 原料 d 空間距離
フロントページの続き (72)発明者 相田 清 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 金本 浩明 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面内で回転運動する粉砕受部と、該
    粉砕受部に加圧された状態で自転する粉砕回転体と、該
    粉砕回転体の回転軸を軸支する回転体支持材と、該回転
    体支持材の上部に設けられ前記粉砕回転体を前記回転体
    支持材を介して前記粉砕受部の半径方向に揺動可能に軸
    支した加圧部材と、該加圧部材に前記粉砕回転体を前記
    粉砕受部に加圧する加圧力を与える張力部材とを備えた
    塊状の原料を粉砕する粉砕用ローラミルにおいて、前記
    加圧部材は、該加圧部材の内部に空洞が設けられ、該空
    洞に粉粒体が挿入されたものであることを特徴とする粉
    砕用ローラミル。
  2. 【請求項2】 水平面内で回転運動する粉砕受部と、該
    粉砕受部に加圧された状態で自転する粉砕回転体と、該
    粉砕回転体の回転軸を軸する回転体支持材と、該回転体
    支持材の上部に設けられ前記粉砕回転体を前記回転体支
    持材を介して前記粉砕受部の半径方向に揺動可能に軸支
    した加圧部材と、該加圧部材に前記粉砕回転体を前記粉
    砕受部に加圧する加圧力を与える張力部材とを備えた塊
    状の原料を粉砕する粉砕用ローラミルにおいて、前記張
    力部材は、該張力部材の中間部に空洞が設けられ、該空
    洞に粉粒体が挿入されたものであることを特徴とする粉
    砕用ローラミル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記粉粒体が
    挿入された前記空洞の前記粉粒体上部の空間距離は、前
    記粉砕回転体及び回転体支持材を介して前記加圧部材又
    は前記張力部材が受ける振動振幅の略2分の1であるこ
    とを特徴とする粉砕用ローラミル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
    粉粒体は、鉛製の球体であることを特徴とする粉砕用ロ
    ーラミル。
JP20177194A 1994-08-26 1994-08-26 粉砕用ローラミル Pending JPH0857334A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019042702A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 宇部興産機械株式会社 竪型粉砕機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019042702A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 宇部興産機械株式会社 竪型粉砕機

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