JPH094706A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH094706A
JPH094706A JP8084932A JP8493296A JPH094706A JP H094706 A JPH094706 A JP H094706A JP 8084932 A JP8084932 A JP 8084932A JP 8493296 A JP8493296 A JP 8493296A JP H094706 A JPH094706 A JP H094706A
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Kazumi Sato
和美 佐藤
Yoshiyuki Ura
能行 浦
Hisashi Kunii
久史 國井
Takamichi Shimada
貴通 嶋田
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H2061/0488Smoothing ratio shift during range shift from neutral (N) to drive (D)

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 D−N−Dインギヤ変速を速やかに且つ変速
ショックなく行わせる。 【構成】 NレンジからDレンジへの切換時のDレンジ
用の摩擦係合要素の係合作動制御を、複数の制御ステー
ジ(例えば、無効ストローク詰めステージと、中間油圧
保持ステージと、フィードバックステージ等)から構成
する。その上で、DレンジからNレンジへ切り換えられ
た後、再びDレンジへ切り換えられたときでのDレンジ
設定用摩擦係合要素の係合状態をD−N−D係合状態検
出手段により検出し、このとき検出された係合状態に応
じて、Dレンジ設定用の摩擦係合要素の係合作動制御を
開始するステージを上記ステージの中から選択し、この
選択されたステージから係合作動制御を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用等に用いられ
る自動変速機(自動変速を行う無段変速機を含む)に関
し、さらに詳しくは、ニュートラルレンジから前進レン
ジに切り換えたときの変速制御を行う変速制御装置に関
する。なお、ニュートラルレンジから前進レンジもしく
は後進レンジへの切換制御をインギヤ制御と称する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は複数のギヤ列を有して構成
され、このギヤ列により構成される複数の動力伝達経路
を、クラッチ、ブレーキ等といった摩擦係合要素を油圧
等により係合させて選択し、変速を行わせるようになっ
ている。ここで、変速を行わせると動力伝達経路が切り
換えられ、変速比が変化するため、これを急激に行った
のでは変速ショックが生じるという問題がある。このた
め、従来から摩擦係合要素の係合を調整してショックの
無いスムーズな変速を行わせるための種々の工夫がなさ
れている。
【0003】このような変速ショックのうち、シフトレ
バーがニュートラル位置に位置してニュートラルレンジ
が設定されている状態で、シフトレバーを前進レンジ位
置に切り換えて前進レンジを設定する場合(すなわち、
インギヤの場合)に生じる変速ショックが特に問題とな
りやすい。これは、インギヤ制御は、無負荷状態である
ニュートラルレンジから前進レンジ(もしくは後進レン
ジ)に移行する制御であるが、このときの入力トルクは
小さく、摩擦係合要素の係合容量の変化に対する伝達ト
ルク変動比が大きいため、摩擦係合要素の係合制御はき
わめてデリケートな制御が必要だからである。
【0004】このため、従来からインギヤ制御に関する
様々な提案がなされており、一例を挙げれば、特開平6
−109130号公報に開示の制御装置がある。この装
置では、ニュートラルレンジから走行レンジへの切り換
え指令が発生したときに、まず第1の切り換えステージ
を実行しソレノイドバルブデューティ比を大きくしてフ
ァーストクイックフィルを行い、次ぎに、第2の切り換
えステージを実行し所定のデューティ比減少率でクラッ
チ供給圧を減少させ、完全係合直前になったらエンジン
回転速度に基づいて定めたデューティ比により供給圧を
最低にする第3の切り換えステージを実行するようにな
っている。
【0005】また、インギヤ制御として、ニュートラル
レンジから前進レンジへの切換時に、まず高速側変速段
を一時的に設定した後、第1速段(最低速段)を設定す
るという制御がある。この制御はスクォート制御と称さ
れており、前進レンジへの切換時の出力トルク変化が滑
らかになり、インギヤ時の変速ショックを低減できると
いう効果がある。具体的には、特公平3−6390号公
報に開示の変速制御方法があり、この方法では、アクセ
ルペダルの踏み込みが解除され、車速が零に近く、パー
キングブレーキがかけられている状態で、マニュアルシ
フトレンジが中立レンジから走行レンジへ切り換えられ
たときに、一旦高速側変速段を設定し、その後最低速段
(第1速段)を設定するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記インギ
ヤ制御は単にニュートラルレンジから走行レンジへの切
り換えをスムーズに行うことを目的としたものであり、
例えば、走行レンジからニュートラルレンジへ切り換え
された後、すぐに走行レンジに戻されるようなレバー操
作がなされたような場合に、従来のインギヤ制御では変
速ショックが生じたり、変速遅れが生じたりするという
問題があった。
【0007】走行レンジからニュートラルレンジに切り
換えられると走行レンジ設定用の摩擦係合要素内の油圧
はドレンされるのであるが、上記レバー操作がなされて
すぐに走行レンジに切り換えられると、走行レンジ設定
用の摩擦係合要素内にはまだ作動油が残った状態で再び
作動油供給が行われるため、摩擦係合要素の係合が急激
となり変速ショックが発生する等といった問題が生じ
る。
【0008】例えば、上記の特開平6−109130号
公報に開示の制御装置においてこのようなレバー操作が
行われた場合、走行レンジ用摩擦係合要素内に作動油が
残った状態で第1の切り換えステージが実行され、ソレ
ノイドバルブデューティ比を大きくしてファーストクイ
ックフィルがなされるため、走行レンジ用摩擦係合要素
内の作動油圧が急激に高くなり、変速ショックが発生す
るという問題がある。また、第1〜第3ステージをもう
一度繰り返す制御であるため、その分変速時間が長くな
り変速遅れが生じ易いという問題もある。
【0009】特に、上述のスクォート制御を行う場合に
おいて、第1速段が設定された状態でニュートラルレン
ジに切り換えられ、直ちに走行レンジに切り換えられる
ような場合にはそのまま第1速段を設定すればスムーズ
で且つ変速遅れのない制御を行うことができるのである
が、スクォート制御では、まず高速段を設定し、次に第
1速段を設定するため、変速遅れが生じ易く、また、か
えって変速ショックが発生するおそれがあるという問題
がある。
【0010】なお、自動変速機は上記のようにギヤ列を
有したものだけではなく、無段変速機構を有した自動変
速機もある。このような無段変速機構を有する自動変速
機においても、シフトレバー操作により、前進レンジ、
ニュートラルレンジおよび後進レンジの切換設定が可能
となっており、上記と同様なインギヤ制御の問題があ
る。
【0011】本発明はこのような問題に鑑み、インギヤ
変速制御を速やかに且つ変速ショックなく行わせること
ができるとともに、前進レンジからニュートラルレンジ
に切り換えられ、またすぐに前進レンジに切り換えられ
るような場合でも、スムーズ且つ遅れのないインギヤ変
速を行わせることができるような変速制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】本発明はまた、スクォート制御を用いてイ
ンギヤ制御を行うときに、前進レンジからニュートラル
レンジに切り換えられ、またすぐに前進レンジに切り換
えられるような場合でも、スムーズ且つ遅れのないイン
ギヤ変速を行わせることができるような変速制御装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】このような目
的達成のため、本発明は、摩擦係合要素の係合作動を制
御する係合制御手段を有し、少なくとも前進レンジとニ
ュートラルレンジとが設定可能な自動変速機の変速制御
装置において、ニュートラルレンジから前進レンジへ切
り換えられたときでの前進レンジ設定用の摩擦係合要素
の係合作動制御を、複数の制御ステージから(例えば、
無効ストローク詰めを行う無効ストローク詰めステージ
と、中間油圧を設定する油圧信号を出力する中間油圧保
持ステージと、入力回転を目標値としてフィードバック
制御を行うような油圧信号を出力するフィードバックス
テージとから)構成している。その上で、前進レンジか
らニュートラルレンジへ切り換えられた後、再び前進レ
ンジへ切り換えられたときでの前進レンジ設定用摩擦係
合要素の係合状態をD−N−D係合状態検出手段により
検出し、このとき検出された係合状態に応じて、前進レ
ンジ設定用の摩擦係合要素の係合作動制御を開始するス
テージを上記ステージの中から選択し、この選択された
ステージから係合作動制御を開始するようになってい
る。
【0014】このような係合作動制御を行うと、前進レ
ンジからニュートラルレンジへ切り換えられた後、すぐ
に前進レンジへ戻されたときでも、前進レンジへの再切
り換え時での前進レンジ設定用摩擦係合要素の係合状態
に応じてその係合作動制御が行われるため、スムーズで
且つ迅速なインギヤ制御が行われる。このため、例え
ば、前進レンジからニュートラルレンジへ切り換えられ
た後、再び前進レンジへ戻されたときに、前進レンジ設
定用摩擦係合要素にはまだ作動油が残っているような状
態であれば、無効ストローク詰めステージが不要なので
中間油圧保持ステージもしくはフィードバックステージ
から係合作動制御が開始される。
【0015】なお、D−N−D係合状態検出手段は、エ
ンジン回転(トルクコンバータのポンプ回転)の変化率
とトルクコンバータのタービン回転(変速機構入力部材
の回転)の変化率との差の絶対値と、トルクコンバータ
のタービン回転の回転数とに基づいて係合状態を検出す
る。
【0016】このようにして前進レンジからニュートラ
ルレンジへ切り換えられた後にすぐに前進レンジへ戻さ
れたときの係合状態を検出した場合において、エンジン
の回転変化率とタービン(変速機構入力部材)の回転変
化率との差の絶対値が所定値未満で、且つ、タービンの
回転数が所定回転数未満であると検出されたときには、
フィードバックステージから係合作動制御を開始し、エ
ンジンの回転変化率とタービンの回転変化率との差の絶
対値が所定値以上であると検出されたときには、中間油
圧保持ステージから係合作動制御を開始し、エンジンの
回転変化率とタービンの回転変化率との差の絶対値が所
定値未満で、且つ、タービンの回転数が所定回転数以上
であると検出されたときには、無効ストローク詰めステ
ージもしくは中間油圧保持ステージから係合作動制御を
開始するのが好ましく、このようにすれば、スムーズ且
つ迅速な制御となる。
【0017】なお、エンジンの回転変化率とタービンの
回転変化率との差の絶対値が所定値未満で、且つ、ター
ビンの回転数が所定回転数以上であると検出された場合
において、前進レンジからニュートラルレンジへ切り換
えられて再び前進レンジへ切り換えられる時点が、エン
ジンの回転変化率とタービンの回転変化率との差の絶対
値が所定値未満となり且つタービンの回転数が所定回転
数以上となった時点から第2所定時間以内であるときに
は、中間油圧保持ステージから係合作動制御を開始する
のが好ましい。
【0018】一方、前進レンジからニュートラルレンジ
へ切り換えられて再び前進レンジへ切り換えられる時点
が、エンジンの回転変化率とタービンの回転変化率との
差の絶対値が所定値未満となり且つタービンの回転数が
所定回転数以上となった時点から上記第2所定時間を越
えているときには、無効ストローク詰めステージから係
合作動制御を行うのが好ましい。
【0019】なお、第2所定時間を作動油温に応じて可
変設定し、作動油温が低い程、第2所定時間が長くなる
ように設定するのが好ましい。
【0020】以上の変速制御装置は、複数のギヤ列を有
してなり、摩擦係合要素により所定のギヤ列を選択する
形式のギヤ式自動変速機のみならず、可変プーリ間にV
ベルトを掛け渡し、プーリ幅を可変制御により変速を行
わせるようになった無段変速形式の自動変速機にも適用
できる。
【0021】本発明の変速制御装置は、ニュートラルレ
ンジから前進レンジへ切り換えられたときに、第2速段
以上の変速段を経由して第1速段を設定するスクォート
制御を行うように構成することもできる。この場合に
は、第2速段以上の変速段設定用の摩擦係合要素の係合
作動制御が、無効ストローク詰めを行う第1無効ストロ
ーク詰めステージと、中間油圧を設定する油圧信号を出
力する第1中間油圧保持ステージと、油圧を低下させる
油圧信号を出力する解放ステージとから構成され、第1
速段用の摩擦係合要素の係合作動制御が、無効ストロー
ク詰めを行う第2無効ストローク詰めステージと、中間
油圧を設定する油圧信号を出力する第2中間油圧保持ス
テージと、入力回転を目標値とするフィードバックステ
ージとから構成される。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例について説明する。本発明に係る変速制御装置により
変速制御がなされる自動変速機の動力伝達系構成を図1
に示している。この変速機は、エンジン出力軸1に接続
されたトルクコンバータ2と、このトルクコンバータ2
のタービン軸に接続された変速機入力軸3とを有し、入
力軸3の上にプラネタリ式変速機構が配設されている。
【0023】この変速機構は、変速機入力軸3の上に並
列に配置された第1、第2および第3プラネタリギヤ列
G1,G2,G3を有する。各ギヤ列はそれぞれ、中央
に位置する第1〜第3サンギヤS1,S2,S3と、こ
れら第1〜第3サンギヤに噛合してその周りを自転しな
がら公転する第1〜第3プラネタリピニオンP1,P
2,P3と、このピニオンを回転自在に保持してピニオ
ンの公転と同一回転する第1〜第3キャリアC1,C
2,C3と、上記ピニオンと噛合する内歯を有した第1
〜第3リングギヤR1,R2,R3とから構成される。
【0024】なお、第1および第2プラネタリギヤ列G
1,G2はダブルピニオン型プラネタリギヤ列であり、
第1および第2ピニオンP1,P2は、図示のようにそ
れぞれ2個のピニオンP11,P12およびP21,P
22から構成される。
【0025】第1サンギヤS1は入力軸3に常時連結さ
れ、第1キャリアC1は常時固定保持されるとともに第
1ブレーキB1を介して第2サンギヤS2と連結されて
いる。第1リングギヤR1は第3クラッチCL3を介し
て第1キャリアC1および第2サンギヤS2と係脱自在
に連結されている。第2キャリアC2と第3キャリアC
3とが常時連結されるとともに出力ギヤ4とも常時連結
されている。第2リングギヤR2と第3リングギヤR3
とは常時連結されており、これらが第2ブレーキB2に
より固定保持可能であるとともにワンウェイクラッチB
3を介してケースに接続されて前進側駆動方向の回転に
対してのみブレーキ作用を生じさせるようになってお
り、さらに、これらは第2クラッチCL2を介して入力
軸3と係脱可能に連結している。第3サンギヤS3は第
1クラッチCL1を介して入力軸と係脱可能に連結して
いる。また、入力回転センサー9aと出力回転センサー
9bとが図示のように配設されている。
【0026】以上のように構成した変速機において、第
1〜第3クラッチCL1〜CL3および第1,第2ブレ
ーキB1,B2の係脱制御を行うことにより、変速段の
設定および変速制御を行うことができる。具体的には、
表1に示すように係脱制御を行えば、前進5速(1S
T,2ND,3RD,4TH,5TH)、後進1速(R
EV)を設定できる。
【0027】なお、この表1において、1STにおける
第2ブレーキB2に括弧を付けているが、これは第2ブ
レーキB2を係合させなくてもワンウェイクラッチB3
の作用により1ST変速段が設定できるからである。す
なわち、第1クラッチCL1を係合させれば、第2ブレ
ーキB2を係合させなくても1ST変速段の設定が可能
である。但し、ワンウェイクラッチB3は駆動側とは逆
の動力伝達は許容できず、このため、第2ブレーキB2
が非係合状態であるときの1STはエンジンブレーキの
効かない変速段となり、第2ブレーキB2を係合させれ
ばエンジンブレーキの効く変速段となる。なお、Dレン
ジの1STはエンジンブレーキの効かない変速段であ
る。
【0028】
【表1】
【0029】次に、第1〜第3クラッチCL1〜CL3
と第1,第2ブレーキB1,B2の係脱制御を行うため
の制御装置を図2〜図4に基づいて説明する。なお、図
2〜図4は制御装置の各部を示し、これら三つの図によ
り一つの制御装置を構成している。また、各図の油路の
うち、終端に丸囲みのアルファベット(A〜Y)が付い
ているものは、他の図の同じアルファベットが付いた油
路と繋がっていることを意味する。さらに、図における
×印はその部分がドレンされていることを意味する。
【0030】この制御装置には油圧ポンプ10から作動
油が供給されており、この作動油がレギュレータバルブ
20によりライン圧P1に調圧されて油路100に送ら
れ、図示のように供給される。
【0031】この制御装置内には、このレギュレータバ
ルブ20の外に、運転席のシフトレバーに繋がり運転者
のマニュアル操作により作動されるマニュアルバルブ2
5と、6個のソレノイドバルブSA〜SFと、6個の油
圧作動バルブ30,35,40,45,50,55と、
4個のアキュムレータ71〜74とが配設されている。
ソレノイドバルブSA,SC,SFはノーマルオープン
タイプのバルブでソレノイドが通電オフのときにはこれ
らバルブは開放される。一方、ソレノイドバルブSB,
SD,SEはノーマルクローズタイプのバルブでソレノ
イドが通電オフのときにはこれらバルブは閉止される。
【0032】なお、以下においては、バルブ30をリデ
ューシングバルブ、バルブ35をL−Hシフトバルブ、
バルブ40をFWD圧スイッチングバルブ、バルブ45
をREV圧スイッチングバルブ、バルブ50をデリバリ
ーバルブ、バルブ55をリリーフバルブと称する。
【0033】上記マニュアルバルブ25の作動と、ソレ
ノイドバルブSA〜SFの作動とに応じて各バルブが作
動され、変速制御が行われる。この場合での各ソレノイ
ドバルブの作動とこの作動に伴い設定される速度段との
関係は下記表2に示すようになる。この表2におけるO
N,OFFはソレノイドのON,OFFを表している。
なお、この表2においてはソレノイドバルブSFの作動
は表示していないが、このソレノイドバルブSFはリバ
ース速度段設定時にライン圧を増圧するときに用いるも
のであり、変速段設定には使用されないものであるため
である。
【0034】
【表2】
【0035】上記制御について、以下に説明する。ま
ず、シフトレバーによりDレンジ(前進側レンジ)が設
定され、マニュアルバルブ25のスプール26がD位置
に移動した場合を考える。図においては、スプール26
はN位置にあり、右端フック部がD位置まで右動されて
スプール26はD位置に位置する。このとき、ライン圧
P1を有する作動油は、油路100から分岐する油路1
01,102に送られ、FWDスイッチングバルブ40
のスプール溝を通って油路103からマニュアルバルブ
25に送られる。そして、スプール26の溝を介して油
路110および120に送られる。なお、油路110は
この状態ではREVスイッチングバルブ45において閉
塞されている。
【0036】油路120に送られたライン圧P1の作動
油は、分岐油路121,122,123,124,12
5を介してそれぞれソレノイドバルブSF,SE,S
D,SB,SAに供給される。油路120のライン圧P
1はL−Hシフトバルブ35の右端にも作用し、このバ
ルブ35のスプール36を左動させる。油路120の分
岐油路126はデリバリーバルブ50の右側に繋がり、
油路126から分岐する油路127はリリーフバルブ5
5の左端に繋がり、このバルブ55のスプール56,5
7を右動させる。
【0037】一方、油路103の分岐油路103aはF
WDスイッチングバルブ40の右端に繋がり、ライン圧
P1によりスプール41は左方に押圧される。油路10
3の分岐油路104は左動されたL−Hシフトバルブ3
5のスプール36の溝を介して油路105に送られ、ラ
イン圧P1をFWDスイッチングバルブ40の左側に作
用させる。油路104の分岐油路106はREVスイッ
チングバルブ45の右端に繋がり、ライン圧P1により
そのスプール46を左動状態で保持させる。また、油路
103の分岐油路107はソレノイドバルブSCに繋が
り、ソレノイドバルブSCにもライン圧P1が供給され
る。
【0038】以上のように、ソレノイドバルブSA〜S
Fにはそれぞれライン圧P1が供給されており、このバ
ルブの開閉制御によりライン圧P1を有した作動油の供
給制御を行うことができる。
【0039】ここでまず、1ST変速段を設定する場合
を説明する。なお、変速段の設定では表2に示すように
ソレノイドバルブSFは関係しないので、ここではソレ
ノイドバルブSA〜SEについてのみ考える。
【0040】1STでは、表2に示すように、ソレノイ
ドバルブSCがオンで、それ以外がオフであり、ソレノ
イドバルブSAのみが開放され、他のソレノイドバルブ
は閉止される。ソレノイドバルブSAが開放されると、
油路125から油路130にライン圧P1が供給され、
油路130からD位置に位置したマニュアルバルブスプ
ール26の溝を通って油路131にライン圧P1が供給
される。
【0041】油路131の分岐油路131aはリリーフ
バルブ55の右端に繋がっており、ライン圧P1がリリ
ーフバルブ55の右端に作用する。さらに、油路131
から分岐する油路132を介してライン圧P1は第1ク
ラッチCL1に供給され、第1クラッチCL1が係合さ
れる。なお、このクラッチ圧CL1変化は第1アキュム
レータ71により調整される。
【0042】なお、第2クラッチCL2はリリーフバル
ブ55(このときスプール56,57は右動状態)から
ソレノイドバルブSBを介してドレンに繋がり、第3ク
ラッチCL3はソレノイドバルブSCを介してドレンに
繋がり、第1ブレーキB1はリリーフバルブ55からソ
レノイドバルブSCを介してドレンに繋がり、第2ブレ
ーキB2はマニュアルバルブ25を介してドレンに繋が
る。このため、第1クラッチCL1のみが係合されて1
ST速度段が設定される。
【0043】次に、2ND速度段を設定する場合を考え
る。このときには、1STの状態がソレノイドバルブS
Dがオフからオンに切り換わり、ソレノイドバルブSD
も開放される。これにより、油路123から油路140
にライン圧P1が供給され、スプール56,57が右動
した状態のリリーフバルブ55から油路141を介して
第1ブレーキB1にライン圧P1を有した作動油が供給
される。このため、第1クラッチCL1および第1ブレ
ーキB1がともに係合されて2ND速度段が設定され
る。
【0044】3RD速度段を設定するときには、ソレノ
イドバルブSCがオンからオフに切り換えられ、ソレノ
イドバルブSDがオフに戻される。ソレノイドバルブS
Dがオフに戻るため、第1ブレーキB1は開放される。
ソレノイドバルブSCがオフに切り換わることにより、
これが開放され、油路107からライン圧P1を有した
作動油が油路145を介して第3クラッチCL3に供給
される。これにより第3クラッチCL3が係合されて3
RD速度段が設定される。
【0045】このとき同時に、油路145から分岐する
油路146を介してライン圧P1がデリバリーバルブ5
0の左側に作用し、油路147を介してライン圧P1が
リリーフバルブ55の右端に作用する。
【0046】4TH速度段を設定するときには、ソレノ
イドバルブSBをオフからオンに切換、ソレノイドバル
ブSCをオンに戻す。ソレノイドバルブSCがオンに戻
されるため、第3クラッチCL3は解放される。一方、
ソレノイドバルブSBがオンに切り換わることにより、
ソレノイドバルブSBが開放され、油路124からライ
ン圧P1が油路150,151に供給され、右動したス
プール56の溝から油路152を介して第2クラッチC
L2にライン圧P1が供給される。このため、第2クラ
ッチCL2が係合されて4TH速度段が設定される。
【0047】5TH速度段を設定するときには、ソレノ
イドバルブSAをオフからオンに切り換えるとともにソ
レノイドバルブSCをオンからオフに切り換える。ソレ
ノイドバルブSAがオフからオンに切り換わると、油路
130へのライン圧P1の供給が遮断され、且つ第1ク
ラッチCL1はソレノイドバルブSAを介してドレンに
繋がり、第1クラッチCL1は解放される。一方、ソレ
ノイドバルブSCがオフに切り換えられると、上述のよ
うに第3クラッチCL3が係合され、この結果5TH速
度段が設定される。
【0048】以上のようにして各クラッチ、ブレーキの
係合制御が行われるのであるが、ここで、シフトレバー
をNからDに操作して、Nレンジ(ニュートラルレン
ジ)からDレンジ(前進レンジ)に切り換える場合の係
合制御を図5に示すタイムチャートと図6〜図7に示す
フローチャートに基づいて説明する。
【0049】フローチャートに示すように、制御装置内
においてはNレンジからDレンジへの切換の有無が検知
されており(ステップS2)、これ以外の切換は本制御
の対象ではないので、このまま制御を元に戻す。Nレン
ジからDレンジへの切換であるときには、D−N−Dと
いう切換パターンか否かの判断およびこの切換パターン
の場合でのフェーズ分類およびフラグ付けが行われる
(ステップS50)。このルーチンは、D−N−D切換
パターン、すなわち、DレンジからNレンジへ切換られ
た後、短時間で再びDレンジに戻される切換がなされた
場合に行われるものであるため、ここではまず、通常の
N−D切換パターンの場合を説明し、ステップS50の
制御については後述する。
【0050】通常のN−Dパターンの場合には、ステッ
プS50においてフラグF=0に設定されており、ステ
ップS4,S6,S8を通過してステップS10に進
み、タイマーt1を設定する。そして、ともにノーマル
オープンタイプのソレノイドバルブSAおよびSCをO
FFにする(ステップS12)。これにより、両ソレノ
イドバルブSA,SCが全開状態となり、第1および第
3クラッチCL1,CL3に急速に作動油が供給され、
ピストン油室に油を充満させるとともにピストンの無効
ストローク分の移動(無効ストローク詰め)が急速に行
われる。なお、この制御ステージを図5に示すように、
それぞれジョブステージA(ソレノイドバルブSA)お
よびジョブステージU(ソレノイドバルブSC)と称す
る。
【0051】この状態が第1タイマーt1の設定時間だ
け継続され、第1タイマーt1の設定時間が経過する
と、ステップS16に進み、ソレノイドバルブSCはO
FFのまま、ソレノイドバルブSAに中間デューティ比
信号を出力する。なお、中間デューテイ比信号とは、ク
ラッチを係合直前状態で保持するために必要とされる油
圧を発生させるデューティ比信号である。これにより、
第1クラッチCL1への作動油供給が絞られるが、第3
クラッチCL3にはそのまま急速な供給が継続されるた
め、第3クラッチCL3が優先して係合を開始する。
【0052】この制御においては、エンジン回転数N
e,トルクコンバータのタービン回転数Ntおよびター
ビン回転数の変化率dNt/dtが検出されている。タービン
回転数が変化しはじめたとき、すなわち、変化率dNt/dt
が変化開始したことが検出されると(ステップS1
8)、ステップS20に進み、ソレノイドバルブSCを
第1デューティ比(固定値)に基づいてデューティ比制
御する(この制御ステージをジョブステージVと称す
る)。この第1デューティ比は第3クラッチCL3を緩
やかに係合させる油圧を発生されるデューティ比であ
り、これにより、第3クラッチCL3は所定係合状態
(緩やかな係合状態)で保持され、第3速段(3RD)
が設定される。
【0053】一方、タービン回転数NtがDレンジへの
切換直後の回転数から所定回転だけ低下したとき(Nt
(1)になったとき)、すなちわ、タービン回転数Ntが
所定回転だけ変化したときには、ステップS22からス
テップS24に進み、ソレノイドバルブSAをフィード
バックデューティ比制御する(この制御ステージをジョ
ブステージTと称する)。なお、このフィードバックデ
ューティ比制御は、タービン回転数Ntおよびタービン
回転数変化率dNt/dtを目標値としたフィードバック制御
である。
【0054】この後、タービン回転数Ntが所定回転N
t(2)まで低下すると、ステップS26からステップS2
8に進み、ソレノイドバルブSCを第2デューティ比に
基づいて作動させる。第2デューティ比は第3クラッチ
CL3の係合油圧P(CL3) をさらに低下させるデューテ
ィ比である。
【0055】そして、タービン回転変化率dNt/dtがほぼ
零となったときに、ステップS30からステップS32
に進んで、第2タイマーt2をセットし、ソレノイドバ
ルブSCをONにする(ステップS34)。これにより
第3クラッチCL3は完全に解放される。第2タイマー
t2は第1クラッチCL1が完全に係合するまで待つた
めのもので、第2タイマーt2の設定時間が経過した時
点でステップS36からステップS38に進み、ソレノ
イドバルブSAをOFFにして第1クラッチCL1の係
合油圧を最大にする。このとき、第1クラッチCL1は
完全係合状態であり、係合油圧が最大となっても変速シ
ョックが発生することがない。以上のようにして、通常
のインギヤスクォート制御がスムーズに行われる。
【0056】ここで本例の制御では、D−N−D切換パ
ターン、すなわち、DレンジからNレンジへ切換られた
後、短時間で再びDレンジに戻される切換がなされた場
合でもスムーズなインギヤ制御を行えるようになってお
り、これについて以下に説明する。このため、D−N−
Dという切換パターンか否かの判断およびこの切換パタ
ーンの場合でのフェーズ分類およびフラグ付けがステッ
プS50において行われるようになっている。
【0057】ステップS50における制御内容を図8に
示している。ここでは、まず、エンジン回転数Neおよ
びタービン回転数Ntが検出される(ステップS52)
とともに、エンジン回転数変化率(dNe/dt)とタービン
回転数変化率(dNt/dt)との差の絶対値ΔRN(=|dN
e/dt−dNt/dt|)が演算される(ステップS54)。そ
して、この差の絶対値ΔRNが第1所定値αより小さい
か否かの判断(ステップS56)およびタービン回転数
Ntが第2所定値βより小さいか否かの判断(ステップ
S60)が行われる。
【0058】ここで、Dレンジでアクセルペダルの踏み
込みが解放されて停車中にNレンジに切換られたときの
エンジン回転Neとタービン回転Ntの変化を図9に示
している。なお、インギヤ制御は、アクセルペダルの踏
み込みがなく、且つ停車した状態で行われるものである
ため、このような場合の変化を図9に示している。
【0059】Dレンジでアクセルペダルの踏み込みが解
放されて停車中の状態では、エンジンはアイドリング回
転(例えば、約750rpm)で回転しており、タービ
ンは停止した状態となっている。この状態からNレンジ
に切り換えられると、若干の間(クラッチの解放が開始
されるまでの間)タービン回転がほぼ一定となり、次に
クラッチの解放に伴ってタービン回転は徐々に増加し、
これがエンジン回転に近い回転(トルクコンバータにお
けるスリップがあるためエンジン回転より若干低い回
転)になると一定回転となる。
【0060】このような変化において、Nレンジへの切
換後、タービン回転が変化し始めるまでの間を第1フェ
ーズ(I)と称し、タービン回転が増加している間を第
2フェーズ(II)と称し、タービン回転がエンジン回
転に近い一定回転となってから所定時間t3の間を第3
フェーズ(III)と称し、その後を第4フェーズ(I
V)と称する。
【0061】この場合、第1フェーズ(I)において
は、エンジン回転数変化率(dNe/dt)とタービン回転数
変化率(dNt/dt)との差の絶対値ΔRN(=|dNe/dt−
dNt/dt|)は小さく、タービン回転数Ntも小さい。一
方、第2フェーズ(II)においては、エンジン回転数
変化率とタービン回転数変化率との差の絶対値ΔRNは
大きくなり、タービン回転数Ntは徐々に大きくなる。
第3フェーズ(III)および第4フェーズ(IV)に
おいては、エンジン回転数変化率とタービン回転数変化
率との差の絶対値ΔRNは小さく、タービン回転数Nt
は大きくなる。
【0062】本制御では、D−N−D切換が行われたと
きに、NレンジからDレンジに戻されたときでフェーズ
に応じて変速制御パターンを代えてスムーズなインギヤ
変速を行わせるようになっている。このため、Nレンジ
からDレンジに切り換えられたときに、上記差の絶対値
ΔRNとタービン回転数Ntに基づいて上記いずれのフ
ェーズにあるかを判断する。
【0063】この判断を行うのが上記ステップS56お
よびステップS60の判断であり、上記差の絶対値ΔR
Nが第1所定値αより大きいときは、第2フェーズ(I
I)にあると判断できるのでフラグF=2を設定(ステ
ップS58)し、ΔRNが第1所定値α未満で、且つタ
ービン回転数Ntが第2所定値β未満であるときには、
第1フェーズ(I)にあると判断できるのでフラグF=
1を設定する(ステップS62)。
【0064】一方、ΔRNが第1所定値α未満で、且つ
タービン回転数Ntが第2所定値β以上であるときに
は、第3フェーズ(III)もしくは第4フェーズ(I
V)にあると判断できるため、経過タイムtを読み込み
(ステップS64)、この経過タイムtが上記所定時間
t3より大きいか否かを判断する(ステップS66)。
経過タイムtとは、ΔRN<αで且つNt≧βとなった
時点(すなわち、第2フェーズ(II)から第3フェー
ズ(III)に移行した時点)からの経過時間であり、
t<t3のときには第3フェーズ(III)であると判
断できるのでフラグF=3を設定し(ステップS7
0)、t≧t3のときには第4フェーズ(IV)である
と判断できるのでフラグF=0を設定する(ステップS
72)。
【0065】なお、この所定時間t3を作動油温に応じ
て可変設定するのが好ましい。これは油温が低いときに
は油の粘性が高いため、第1クラッチCL1の油圧室内
の油排出時間に差が生じるためである。この時間差は特
に無効ストロークに対応する分のピストンの移動時間差
となって生じ易く、このため、所定時間t3は作動油温
が低いときに大きな値に設定される。
【0066】以上のようにして、D−N−D切換におい
てNレンジからDレンジに戻されたときのフェーズが判
断されてフラグFが設定されると、ステップS4〜S8
でフラグ判断がなされる。
【0067】まず、NレンジからDレンジへの戻し切換
が第1フェーズ(I)にあるときに行われたとき(フラ
グF=1のとき)には、第1クラッチCL1はまだ係合
状態にあるため、ステップS4からステップS44を通
ってステップS32に進み、ソレノイドバルブSCはO
Nのまま、第2タイマーt2の間だけソレノイドバルブ
SAをフィードバックデューティ比制御し、この後、ソ
レノイドバルブSAをOFFにする。
【0068】NレンジからDレンジへの戻し切換が第2
フェーズ(II)にあるときに行われたとき(フラグF
=2のとき)には、第1クラッチCL1は徐々に解放さ
れつつある状態であるので、ステップS6からステップ
S42を通ってステップS24に進み、ソレノイドバル
ブSAをフィードバックデューティ比制御するとともに
ソレノイドバルブSCを第1デューティ比制御する制御
からインギヤ変速制御を開始し、以下、図7のステップ
S24に続く制御を行う。
【0069】NレンジからDレンジへの戻し切換が第3
フェーズ(III)にあるときに行われたとき(フラグ
F=3のとき)には、第1クラッチCL1はほぼ解放さ
れているが無効ストロークはまだ小さい状態であると考
えられるので、ステップS40を通ってステップS16
に進み、ソレノイドバルブSAを中間デューティ比制御
するとともにソレノイドバルブSCをOFFにして制御
を開始し、以下、図6および図7のステップS16に続
く制御を行う。
【0070】なお、NレンジからDレンジへの戻し切換
が第4フェーズ(IV)にあるときに行われたとき(フ
ラグF=0のとき)には、通常のインギヤ制御で良く、
ステップS10に続く制御をそのまま行う。
【0071】以上のように制御すれば、D−N−D変速
の場合でも、NレンジからDレンジへ切り換えられたと
きのクラッチの係合状態に応じて最適な制御を行うこと
になり、スムーズ且つ迅速なインギヤ変速となる。
【0072】但し、上記のようなスクォートインギヤD
−N−D変速においては、DレンジからNレンジに切り
換えられたときに、第2もしくは第3フェーズにあると
きには、高速段用係合要素すなわち第3クラッチCL3
の係合状態の判断が難しい。このため、この場合にの
み、第3クラッチCL3の係合開始ジョブステージ判断
を図10に示すように行うことも可能である。
【0073】この場合には、まず、DレンジからNレン
ジへの切換か否かを判定し(ステップS80)、このよ
うな切換であるときにはステップS82においてこの時
点でのフェーズが第2もしくは第3フェーズか否かを判
断し、第2もしくは第3フェーズにあると判断された場
合には、この時点から第2経過タイマt’によりNレン
ジからDレンジに切り換えられるまでの経過時間をカウ
ントする(ステップS84〜S86)。そして、この第
2経過タイマt’が第3クラッチCL3内の作動油が排
出される時間に基づいて設定される所定時間tb未満か
否かを判断し(ステップS88)、t’<tbのときに
は、判定フラグFh=1とし(ステップS90)、t’
≧tbのときには判定フラグFh=2とする。なお、ス
テップS80およびステップS82において判定がNO
であるときには、判定フラグFh=0のまま保持され
る。
【0074】そして、図6および図7の制御において、
ソレノイドバルブSCの制御内容を設定する前に、この
判定フラグFhを判断し、Fh=1のときには第3クラ
ッチCL3についてはジョブステージVから、すなわ
ち、ソレノイドバルブSCを第1デューティ比制御する
ことからD−N−Dインギヤ制御を開始する。一方、F
h=2のときには、ジョブステージUから、すなわち、
ソレノイドバルブSCをOFFにする制御からD−N−
Dインギヤ制御を開始する。なお、Fh=0のときには
図6および図7の制御がそのまま行われる。
【0075】このような制御を行うと、DレンジからN
レンジに切り換えた後、第3クラッチCL3内に残圧が
ある状態で(すなわち、第2もしくは第3フェーズの状
態で)、再び短時間でDレンジに切り換えられたときで
の第3クラッチCL3の係合制御を的確に行うことがで
き、第3クラッチCL3の再係合ショックをより効果的
に防止することができる。
【0076】また、上記実施例においては、複数のプラ
ネタリギヤを用いて複数の動力伝達経路を構成し、これ
をクラッチ、ブレーキ等からなる摩擦係合要素により選
択して自動変速を行うようになったプラネタリギヤ式自
動変速機について説明したが、並行な2軸間に互いに噛
合する複数のギヤ比が異なるギヤ列を並列に配設し、摩
擦係合要素によりいずれかのギヤ列を選択して自動変速
を行うようになった並行軸ギヤ式自動変速機に本発明の
制御装置を用いることもできる。さらに、本発明の制御
装置はこのようなギヤ式自動変速機のみならず、図11
および図12に示すような無段変速形式の自動変速機に
も用いることができる。
【0077】以下、無段変速形式の自動変速機について
簡単に説明する。まず、図11に示す自動変速機は、エ
ンジンENGの出力軸201に接続されたトルクコンバ
ータ202と、その出力軸に繋がれたダブルピニオンプ
ラネタリギヤから構成される前後進切換機構205と、
前後進切換機構205に繋がれた無段変速機構210と
から構成される。トルクコンバータ202のタービン軸
203に繋がる前後進切換機構205は前進用クラッチ
206と後進用ブレーキ207を有し、前進用クラッチ
206を係合させて前進レンジを設定(前進用動力伝達
経路を選択)し、後進用ブレーキ207を係合させて後
進レンジを設定(後進用動力伝達経路を選択)し、これ
ら両者をともに解放してニュートラルレンジを設定する
ことができる。
【0078】無段変速機構210は、それぞれ油圧力等
によりプーリ幅が可変設定可能となったドライブプーリ
211およびドリブンプーリ212と、これらプーリに
掛けられた金属Vベルト213とから構成され、プーリ
幅を可変設定して変速比を無段階に変更できる。
【0079】図12に示す自動変速機においては、エン
ジンENGの出力軸201にカップリング302を介し
て変速機入力軸303が接続され、この変速機入力軸3
03に上記と同様な前後進切換機構305が接続され、
この前後進切換機構305に無段変速機構310が接続
される。この自動変速機においては、無段変速機構31
0の出力軸314に発進クラッチ315が接続される。
【0080】この変速機においては、前進用クラッチ3
06を係合させて前進レンジを設定(前進用動力伝達経
路を選択)し、後進用ブレーキ307を係合させて後進
レンジを設定(後進用動力伝達経路を選択)し、発進ク
ラッチ315を解放してニュートラルレンジを設定する
ことができる。
【0081】このような無段変速形式の自動変速機にお
いても、ニュートラルレンジから走行レンジ(前進レン
ジもしくは後進レンジ)への切換制御を上記実施例の場
合と同様に行うことができる。前進用クラッチ306の
係合制御の一例を図10のタイムチャートに示してい
る。さらに、図11の変速機において、ドリブンプーリ
212の出力軸上に、クラッチ315に類似する発進ク
ラッチを設けても良い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前進レンジからニュートラルレンジへ切り換えられた
後、再び前進レンジへ切り換えられたときでの前進レン
ジ設定用摩擦係合要素の係合状態を係合状態検出手段に
より検出し、このとき検出された係合状態に応じて、前
進レンジ設定用の摩擦係合要素の係合作動制御を開始す
るステージを上記ステージの中から選択し、この選択さ
れたステージから係合作動制御を開始するようになって
いるので、前進レンジからニュートラルレンジへ切り換
えられた後、すぐに前進レンジへ戻されたときでも、ス
ムーズで且つ迅速なインギヤ制御を行うことができる。
【0083】係合状態検出手段は、エンジン回転(トル
クコンバータのポンプ回転)の変化率とトルクコンバー
タのタービン回転(変速機構入力部材の回転)の変化率
との差の絶対値と、トルクコンバータのタービン回転の
回転数とに基づいて係合状態を検出し、エンジンの回転
変化率とタービン(変速機構入力部材)の回転変化率と
の差の絶対値が所定値未満で、且つ、タービンの回転数
が所定回転数未満であると検出されたときには、フィー
ドバックステージから係合作動制御を開始し、エンジン
の回転変化率とタービンの回転変化率との差の絶対値が
所定値以上であると検出されたときには、中間油圧保持
ステージから係合作動制御を開始し、エンジンの回転変
化率とタービンの回転変化率との差の絶対値が所定値未
満で、且つ、タービンの回転数が所定回転数以上である
と検出されたときには、無効ストローク詰めステージも
しくは中間油圧保持ステージから係合作動制御を開始す
るのが好ましい。
【0084】なお、エンジンの回転変化率とタービンの
回転変化率との差の絶対値が所定値未満で、且つ、ター
ビンの回転数が所定回転数以上であると検出された場合
において、前進レンジからニュートラルレンジへ切り換
えられて再び前進レンジへ切り換えられる時点が、エン
ジンの回転変化率とタービンの回転変化率との差の絶対
値が所定値未満となり且つタービンの回転数が所定回転
数以上となった時点から第2所定時間以内であるときに
は、中間油圧保持ステージから係合作動制御を開始する
のが好ましい。一方、前進レンジからニュートラルレン
ジへ切り換えられて再び前進レンジへ切り換えられる時
点が、エンジンの回転変化率とタービンの回転変化率と
の差の絶対値が所定値未満となり且つタービンの回転数
が所定回転数以上となった時点から上記第2所定時間を
越えているときには、無効ストローク詰めステージから
係合作動制御を行うのが好ましい。また、第2所定時間
を作動油温に応じて可変設定し、作動油温が低い程、第
2所定時間が長くなるように設定するのが好ましい。
【0085】本発明の変速制御装置は、ニュートラルレ
ンジから前進レンジへ切り換えられたときに、第2速段
以上の変速段を経由して第1速段を設定するスクォート
制御を行うように構成することもできる。この場合に
は、第2速段以上の変速段設定用の摩擦係合要素の係合
作動制御が、無効ストローク詰めを行う第1無効ストロ
ーク詰めステージと、中間油圧を設定する油圧信号を出
力する第1中間油圧保持ステージと、油圧を低下させる
油圧信号を出力する解放ステージとから構成され、第1
速段用の摩擦係合要素の係合作動制御が、無効ストロー
ク詰めを行う第2無効ストローク詰めステージと、中間
油圧を設定する油圧信号を出力する第2中間油圧保持ス
テージと、所定油圧から徐々に増加するような油圧信号
を出力するフィードバックステージとから構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速制御装置による変速制御が行
われる自動変速機の構成を示す概略図である。
【図2】本発明に係る変速制御装置を構成する油圧回路
図である。
【図3】本発明に係る変速制御装置を構成する油圧回路
図である。
【図4】本発明に係る変速制御装置を構成する油圧回路
図である。
【図5】本発明に係る変速制御装置による変速制御にお
けるソレノイドバルブの作動状態および各種変数の経時
変化を示すグラフである。
【図6】本発明に係る変速制御装置による変速制御内容
を表すフローチャートである。
【図7】本発明に係る変速制御装置による変速制御内容
を表すフローチャートである。
【図8】本発明に係る変速制御装置による変速制御内容
を表すフローチャートである。
【図9】本発明に係る変速制御装置によりDレンジから
Nレンジに切換られたときでのエンジンおよびタービン
回転数の経時変化を示すグラフである。
【図10】本発明に係る変速制御装置による異なる変速
制御内容を表すフローチャートである。
【図11】本発明に係る変速制御装置による変速制御が
行われる自動変速機の異なる例を示す概略図である。
【図12】本発明に係る変速制御装置による変速制御が
行われる自動変速機のさらに異なる例を示す概略図であ
る。
【図13】この自動変速機の変速制御装置による変速制
御におけるソレノイドバルブの作動状態および各種変数
の経時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
3 変速機入力軸 4 変速機出力ギヤ 10 油圧ポンプ 20 レギュレータバルブ 25 マニュアルバルブ 30 リデューシングバルブ 35 L−Hシフトバルブ 40 FWDスイッチングバルブ 45 REVスイッチングバルブ 50 デリバリーバルブ 55 リリーフバルブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:68 59:72 63:12 (72)発明者 國井 久史 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 嶋田 貴通 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力部材間に設けられて変速段を設定
    するための複数の動力伝達経路と、 これら動力伝達経
    路から所定の動力伝達経路を選択設定するための複数の
    摩擦係合要素と、前記摩擦係合要素の係合作動を制御す
    る係合制御手段とからなり、少なくとも、前進段を設定
    する前進レンジと前記入出力部材間の動力伝達を遮断す
    るニュートラルレンジとが設定可能な自動変速機の変速
    制御装置において、 前記ニュートラルレンジから前記前進レンジへ切り換え
    られたときの前記前進レンジ設定用の摩擦係合要素の係
    合作動制御が、複数の制御ステージから構成され、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られた後、再び前記前進レンジへ切り換えられたときの
    前記前進レンジ設定用摩擦係合要素の係合状態を検出す
    るD−N−D係合状態検出手段を有し、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられたときに、前
    記係合制御手段は、前記D−N−D係合状態検出手段に
    より検出された係合状態に応じて前記前進レンジ設定用
    の摩擦係合要素の係合作動制御を開始する制御ステージ
    を前記複数の制御ステージから選択し、この選択された
    制御ステージから前記前進レンジ設定用の摩擦係合要素
    の係合作動制御を開始するように構成されていることを
    特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記係合制御手段は前記摩擦係合要素の
    係合作動油圧を油圧指令信号に応じて制御するようにな
    っており、 前記複数の制御ステージが、前記ニュートラルレンジか
    ら前記前進レンジへ切り換えられたときから、第1所定
    時間だけ最大油圧信号を出力して無効ストローク詰めを
    行う無効ストローク詰めステージと、前記第1所定時間
    が経過した時から前記前進レンジ設定用の摩擦係合要素
    が係合を開始するまで中間油圧を設定する油圧信号を出
    力する中間油圧保持ステージと、前記前進レンジ設定用
    の摩擦係合要素が係合を開始したときからこの係合が完
    了するまで入力回転を目標値としてフィードバック制御
    信号をを出力するフィードバックステージとから構成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変
    速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記入力部材がトルクコンバータを介し
    てエンジンに連結されており、 前記D−N−D係合状態検出手段が、前記エンジンの回
    転変化率と前記トルクコンバータのタービンの回転変化
    率との差の絶対値と、前記タービンの回転数とに基づい
    て前記係合状態を検出し、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられたときに、前
    記エンジンの回転変化率と前記タービンの回転変化率と
    の差の絶対値が所定値未満で、且つ、前記タービンの回
    転数が所定回転数未満と検出されたときには、前記係合
    制御手段により前記フィードバックステージを選択して
    前記フィードバックステージから前記係合作動制御が開
    始され、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられたときに、前
    記エンジンの回転変化率と前記タービンの回転変化率と
    の差の絶対値が所定値以上であると検出されたときに
    は、前記係合制御手段により前記中間油圧保持ステージ
    を選択して前記中間油圧保持ステージから前記係合作動
    制御が開始され、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられたときに、前
    記エンジンの回転変化率と前記タービンの回転変化率と
    の差の絶対値が所定値未満で、且つ、前記タービンの回
    転数が所定回転数以上であると検出されたときには、前
    記係合制御手段により前記無効ストローク詰めステージ
    もしくは前記中間油圧保持ステージを選択して前記無効
    ストローク詰めステージもしくは前記中間油圧保持ステ
    ージから前記係合作動制御が開始されることを特徴とす
    る請求項2に記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記前進レンジから前記ニュートラルレ
    ンジへ切り換えられて再び前記前進レンジへ切り換えら
    れたときに、前記エンジンの回転変化率と前記タービン
    の回転変化率との差の絶対値が所定値未満で、且つ、前
    記タービンの回転数が所定回転数以上であると検出され
    た場合において、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられる時点が、前
    記エンジンの回転変化率と前記タービンの回転変化率と
    の差の絶対値が所定値未満になり且つ前記タービンの回
    転数が所定回転数以上となった時点から第2所定時間以
    内であるときには、前記中間油圧保持ステージから前記
    係合作動制御が開始され、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられる時点が、前
    記エンジンの回転変化率と前記タービンの回転変化率と
    の差の絶対値が所定値未満になり且つ前記タービンの回
    転数が所定回転数以上となった時点から前記第2所定時
    間を越えているときには、前記無効ストローク詰めステ
    ージから前記係合作動制御が開始されることを特徴とす
    る請求項3に記載の自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第2所定時間が作動油温に応じて可
    変設定され、作動油温が低い程、前記第2所定時間が長
    くなるように設定されることを特徴とする請求項4に記
    載の自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 前記自動変速機が、複数のギヤ列により
    前記複数の動力伝達経路を構成するギヤ式自動変速機で
    あり、 前記ニュートラルレンジから前記前進レンジへ切り換え
    られたときに、第2速段以上の変速段を経由して第1速
    段を設定するようになっており、 前記第2速段以上の変速段設定用の摩擦係合要素の係合
    作動油圧制御が、第3所定時間の間だけ最大油圧信号を
    出力して無効ストローク詰めを行う第1無効ストローク
    詰めステージと、前記第3所定時間が経過した時から前
    記第1速段設定用の摩擦係合要素が所定係合状態となる
    まで中間油圧を設定する油圧信号を出力する第1中間油
    圧保持ステージと、前記第1速段設定用の摩擦係合要素
    が所定係合状態となったときから油圧を低下する油圧信
    号を出力する解放ステージとから構成され、 前記第1速段用の摩擦係合要素の係合作動油圧制御が、
    第4所定時間の間だけ最大油圧信号を出力して無効スト
    ローク詰めを行う第2無効ストローク詰めステージと、
    前記第4所定時間が経過した時から前記前進レンジ設定
    用の摩擦係合要素が係合を開始するまで中間油圧を設定
    する油圧信号を出力する第2中間油圧保持ステージと、
    前記前進レンジ設定用の摩擦係合要素が係合を開始した
    ときからこの係合が完了するまで入力回転を目標値とし
    てフィドバック制御信号を出力するフィードバックステ
    ージとから構成され、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへの切り換
    えの後、前記前進レンジへ再び切り換えられたときにお
    ける前記第2速段以上の変速段設定用の摩擦係合要素の
    係合状態を検出する第1D−N−D係合状態検出手段
    と、 この第1D−N−D係合状態検出手段により検出された
    係合状態に応じて、前記第2速段以上の変速段設定用の
    摩擦係合要素の係合作動制御を開始するステージを選択
    し、この選択されたステージから係合作動制御を開始す
    る第1係合制御手段と、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへの切り換
    えの後、前記前進レンジへ再び切り換えられたときにお
    ける前記第1速段設定用の摩擦係合要素の係合状態を検
    出する第2D−N−D係合状態検出手段と、 この第2D−N−D係合状態検出手段により検出された
    係合状態に応じて、前記第1速段設定用の摩擦係合要素
    の係合作動制御を開始するステージを選択し、この選択
    されたステージから係合作動制御を開始する第2係合制
    御手段とからなることを特徴とする請求項1に記載の自
    動変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】 前記入力部材がトルクコンバータを介し
    てエンジンに連結されており、 前記D−N−D係合状
    態検出手段が、前記エンジンの回転変化率と前記トルク
    コンバータのタービンの回転変化率との差の絶対値と、
    前記タービンの回転数とに基づいて前記係合状態を検出
    し、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられたときに、前
    記エンジンの回転変化率と前記タービンの回転変化率と
    の差の絶対値が所定値未満で、且つ、前記タービンの回
    転数が所定回転数未満であると検出されたときには、前
    記第1係合制御手段は前記解放ステージを選択して前記
    解放ステージから前記係合作動制御を開始し、前記第2
    係合制御手段は前記フィードバックステージを選択して
    前記フィードバックステージから前記係合作動制御を開
    始し、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられたときに、前
    記エンジンの回転変化率と前記タービンの回転変化率と
    の差の絶対値が所定値以上であると検出されたときに
    は、前記第1係合制御手段は前記無効ストローク詰めス
    テージを選択して前記無効ストローク詰めステージから
    前記係合作動制御を開始し、前記第2係合制御手段は前
    記第2中間油圧保持ステージを選択して前記第2中間油
    圧保持ステージから前記係合作動制御を開始し、 前記前進レンジから前記ニュートラルレンジへ切り換え
    られて再び前記前進レンジへ切り換えられたときに、前
    記エンジンの回転変化率と前記タービンの回転変化率と
    の差の絶対値が所定値未満で、且つ、前記タービンの回
    転数が所定回転数以上であると検出されたときには、前
    記第1係合制御手段は前記第1無効ストローク詰めステ
    ージを選択して前記第1無効ストローク詰めステージか
    ら前記係合作動制御を開始し、前記第2係合制御手段は
    前記第2無効ストローク詰めステージを選択して前記第
    2無効ストローク詰めステージから前記係合作動制御を
    開始することを特徴とする請求項6に記載の自動変速機
    の変速制御装置。
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