JP2641007B2 - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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JP2641007B2
JP2641007B2 JP4188572A JP18857292A JP2641007B2 JP 2641007 B2 JP2641007 B2 JP 2641007B2 JP 4188572 A JP4188572 A JP 4188572A JP 18857292 A JP18857292 A JP 18857292A JP 2641007 B2 JP2641007 B2 JP 2641007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用自動変速機におけ
る変速制御、特にパワーオン状態での変速制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は入出力軸間に複数の動力伝
達ギヤ列を有し、これらギヤ列をクラッチ、ブレーキ等
の係合要素の係合制御により選択的に切り換えて変速を
行うようになっており、この係合要素の係合制御を油圧
アクチュエータにより自動的に行わせて自動変速がなさ
れれる。このような変速に際しては、それまで係合して
いた係合要素(前段係合要素)を解放し、変速により設
定しようとする変速段用の係合要素(次段係合要素)を
係合させる。
【0003】この場合において、前段係合要素の解放タ
イミングが早すぎたり、次段係合要素の係合タイミング
が遅れたりするといずれの係合要素も係合していないよ
うな状態となってエンジンが吹き上がるという問題が生
じる。また、前段係合要素の解放タイミングが遅れた
り、次段係合要素の係合タイミングが早すぎたりすると
両係合要素が共噛み状態となって大きな減速ショックが
発生するという問題が生じる。このため、前段係合要素
の解放および次段係合要素の係合タイミングを調整して
このような問題を防止すべく、従来から種々の制御手段
が提案されている。
【0004】例えば、係合要素への作動油圧を供給する
油路中にオリフィスを設けて係合タイミングを調整した
り、前段係合要素の作動油圧および次段係合要素の作動
油圧の差に応じて作動し、差が所定値以上となったとき
に前段係合要素の作動油圧を強制的に低下させるバルブ
を用いて係合タイミングを調整することが従来から良く
知られている。ところが、このタイミング調整は、オリ
フィス径、バルブ受圧面積、スプリング荷重等を適切に
設定することにより行われており、製造誤差(バラツ
キ)や、経時変化等によりタイミングがずれることが多
いという問題がある。
【0005】このようなことから、特開昭62−246
653号公報には、変速時において、変速機の入力軸の
回転を変速指令直前の入力軸回転数より所定値だけ高い
目標回転数と一致するように前段係合要素の係合力を制
御し、同時にこれと並行して次段係合要素の係合制御も
行い、この次段係合要素の係合により有効な変速が開始
したときには、入力軸の回転の変化率を目標変化率と一
致するように次段係合要素の係合力制御を行う変速制御
装置が開示されている。この変速制御装置を用いれば、
入力軸回転に基づいて係合要素の係合制御がなされるの
で、上記のような製造上のバラツキ、経時変化によるバ
ラツキ等が問題となることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記制御装
置においては、次段係合要素の係合により有効な変速が
開始したか否かの検出は、前段係合要素の係合制御によ
り目標回転数となるように制御されていた入力軸回転数
が、変速指令直前の入力軸回転数にまで低下したか否か
を判断して行うようになっている。理論的には、入力軸
回転数が変速指令直前の入力軸回転数となったときに前
段係合要素を解放し、次段係合要素の係合を開始すれば
スムーズな変速を行わせることができる。
【0007】ところが、実際の制御装置には制御指令か
ら実際に油圧が変化して係合要素が作動するまでに時間
遅れが発生するのが避けられず、上記のように入力軸回
転数が変速指令直前の入力軸回転数まで低下したときに
次の制御に移行したのでは、次の制御(すなわち、前段
係合要素の解放および次段係合要素の係合制御)が遅れ
るという問題がある。このため、上記公報に開示の変速
制御の場合には、前段係合要素の解放が遅れたり、次段
係合要素の係合が急激となったりし、変速フィーリング
が損なわれるおそれがあるという問題がある。
【0008】さらに、上記公報の変速制御装置において
は、変速指令が出力されると、入力軸の回転を変速指令
直前の入力軸回転数より所定値だけ高い目標回転数と一
致するように前段係合要素の係合力を制御し、次段係合
要素の係合により有効な変速が開始したときから次段係
合要素の係合力制御を行うようになっている。このよう
な変速制御は、パワーオン状態(すなわち、アクセルペ
ダルが踏み込まれた状態)でのシフトアップ変速の場合
に適しているのであるが、キックダウン変速(すなわ
ち、パラーオン状態でのシフトダウン変速)の場合には
用いることができないという問題がある。
【0009】シフトアップ変速の場合には、変速後の入
力軸回転数は車速が同じである限り低下するため、変速
時に前段係合要素を解放するとパワーオン状態であるの
でエンジンにより駆動される入力軸回転は上昇しようと
する。入力軸回転が上昇したのではこれは変速後の入力
軸回転から離れるので、上記のように前段係合要素の係
合制御により入力軸回転を所定回転に保持する制御が必
要となる。ところが、キックダウン変速の場合には、変
速後の入力軸回転は車速が同じである限り上昇する。こ
のため、変速時には入力軸回転数を変速直前の回転数に
保持するのではなく、そのまま上昇させ、次段の変速比
に対応する回転まで入力軸回転が上昇したときに次段係
合要素を係合させる制御を行うのが最も望ましく、これ
によりスムーズで且つ遅れのない変速を行わせることが
できる。
【0010】本発明は上記のような問題に鑑みたもの
で、シフトアップ変速およびシフトダウン変速をスムー
ズに且つ遅れなく行わせることができるような車両用自
動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明においては、シフトアップの変速に際し、こ
の変速の指令を受けて係合制御手段は、変速機入力軸の
回転数を、前段係合要素が係合している場合の車速に対
応する入力軸回転数(以下、これをシフトアップ基準回
転数NU0と称する)より高回転の第1シフトアップ目標
回転数NU1に一致させるように、前段係合要素の係合力
を制御し、且つ、この制御と並行して次段係合要素の係
合力を緩やかに増加させる制御を行い、この後、入力軸
回転数が、シフトアップ基準回転数NU0より高回転で第
1シフトアップ目標回転数NU1より低回点の第2シフト
アップ目標回転数NU2(NU0<NU2<NU1)以下となっ
たときに、係合制御手段は、前段係合要素の係合力を低
下させるとともに次段係合要素を係合させる係合力制御
を行うように変速制御装置を構成している。なお、この
制御装置においては、入力軸の回転数が第2シフトアッ
プ目標回転数NU2以下となったときからシフトアップ基
準回転数NU0より所定回転数だけ低回転の第3シフトア
ップ目標回転数NU3となるまでの間は、係合制御手段は
次段係合要素の係合力を緩やかに増加させ、この後、入
力軸の回転数が第3シフトアップ目標回転数NU3となっ
たときの係合力を保持するように次段係合要素の係合力
制御を行うようになっている。
【0012】さらに、もう一つの本発明においては、シ
フトダウンの変速に際し、この変速の指令を受けて係合
制御手段は、入力軸の回転数を、次段係合要素が係合し
ている場合の車速に対応する入力軸回転数(以下、これ
をシフトダウン基準回転数ND0と称する)より高回転の
第1シフトダウン目標回転数ND2に一致させるように、
前段係合要素の係合力を制御し、且つ、この制御と並行
して次段係合要素の係合力を緩やかに増加させる制御を
行い、この後、入力軸の回転数が、シフトダウン基準回
転数ND0より高回転で第1シフトダウン目標回転数ND1
より低回点の第2シフトダウン目標回転数ND2(ND0<
ND2<ND1)以下となったときに、係合制御手段は、前
段係合要素の係合力を低下させるとともに次段係合要素
を係合させる係合力制御を行うように変速制御装置を構
成している。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例について説明する。本発明に係る変速制御装置を備え
た自動変速機の動力伝達系の構成を図1に示している。
この変速機は、エンジン出力軸9に接続されたトルクコ
ンバータ10と、このトルクコンバータ10のタービン
に接続された変速機入力軸8aを有する変速装置とから
構成される。
【0014】この変速機は、変速機入力軸8a上に並列
に配置された第1、第2および第3遊星歯車列G1,G
2,G3を有する。各遊星歯車列はそれぞれ、中央に位
置する第1〜第3サンギヤS1,S2,S3と、これら
第1〜第3サンギヤに噛合してその回りを自転しながら
公転する第1〜第3プラネタリピニオンP1,P2,P
3と、このピニオンを回転自在に保持してピニオンの公
転と同一回転する第1〜第3キャリアC1,C2,C3
と、上記ピニオンと噛合する内歯を有した第1〜第3リ
ングギヤR1,R2,R3とから構成される。第1遊星
歯車列G1および第2遊星歯車列G2はダブルピニオン
式遊星歯車列であり、第1ピニオンP1および第2ピニ
オンP2は、図示のようにそれぞれ2個のピニオンギヤ
P11,P12およびP21,P22から構成される。
【0015】第1サンギヤS1は入力軸1に常時連結さ
れ、第1キャリアC1は常時固定されている。第1リン
グギヤR1は第3クラッチK3を介して第2サンギヤS
2に連結され、さらに第2サンギヤS2は第1ブレーキ
B1により固定保持可能となっている。第2キャリアC
2は第3キャリアC3と直結されるとともに出力ギヤ8
bに連結されており、第2キャリアC2および第3キャ
リアC3の回転が変速機の出力回転となる。第2リング
ギヤR2は第3リングギヤR3と直結され、これら両リ
ングギヤR2,R3は一体となって第2ブレーキB2に
より固定保持可能であり、且つ第2クラッチK2を介し
て変速機入力軸8aと係脱自在に連結されている。第3
サンギヤS3は第1クラッチK1を介して変速機入力軸
8aと係脱自在に連結されている。なお、第2ブレーキ
B2と並列にワンウェイブレーキB3が配設されてい
る。
【0016】以上のようにして各要素(第1〜第3サン
ギヤS1〜S3、第1〜第3キャリアC1〜C3および
第1〜第3リングギヤS1〜S3)、変速機入力軸8a
および出力ギヤ8bを連結して構成した変速機におい
て、第1〜第3クラッチK1〜K3および第1,第2ブ
レーキB1,B2の係脱制御を行うことにより、変速段
の設定および変速制御を行うことができる。具体的に
は、下記表1に示すように、係脱制御を行えば、前進5
速(1ST,2ND,3RD,4THおよび5TH)、
後進1速(REV)を設定できる。なお、各速度レンジ
での減速比(レシオ)は、各ギヤの歯数により変化する
が、表1にこのレシオの一例を参考として示している。
【0017】なお、この表1において、1STにおける
第2ブレーキB2に括弧を付けているが、これは第2ブ
レーキB2を係合させなくてもワンウェイブレーキB3
により駆動側の動力伝達がなされるからである。すなわ
ち、第1クラッチK1を係合させれば、第2ブレーキB
2を係合させなくても、1STのギヤ比での駆動側の動
力伝達は可能であり、1STが設定される。但し、駆動
側とは逆の動力伝達はできず、このため、第2ブレーキ
B2が非係合の1STはエンジンブレーキが効かない速
度段となり、第2ブレーキB2を係合させればエンジン
ブレーキの効く速度段となる。
【0018】
【表1】
【0019】次に、第1〜第3クラッチK1〜K3およ
び第1,第2ブレーキB1,B2の係脱制御を行うため
の制御装置を図2から図4に基づいて説明する。なお、
図2から図4はそれぞれ制御装置の各部を表し、これら
3つの図により1つの制御装置を構成している。なお、
各図の油路のうち、終端に丸囲みのアルファベット(A
〜I)がついているものは、他の図の同じ丸囲みアルフ
ァベットがついた油路と繋がることを表している。ま
た、図において×印は、そのポートがドレンに解放して
いることを示す。
【0020】変速制御用のブレーキ、クラッチの作動制
御は、タンク90内からポンプ91により供給される作
動油の油圧を利用して行われる。ポンプ91から油路1
01に吐出された作動油は、油路101aを介してレギ
ュレータバルブ20に作用して所定のライン圧P1に調
圧される。このライン圧P1を有した作動油は図3の油
路101に供給される。ポンプ91からの吐出油のう
ち、一部はこのように油路101に供給されるのである
が、残りはレギュレータバルブ20から油路151に送
り出される。この油路151に送られた作動油は、油路
151aと151bとに別れ、油路151aに流れる作
動油はトルクコンバータ(図示せず)に供給され、油路
151bに流れる作動油は第1潤滑部L1に供給されて
この部分の潤滑を行った後、タンク90内に戻される。
【0021】上記ライン圧P1に調圧された油路101
の作動油は、変速機の変速制御用として、図3および図
4からなる部分に供給される。この部分においては、運
転席のシフトレバーに繋がり運転者のマニュアル操作に
より作動されるマニュアルバルブ25と、5個のソレノ
イドバルブSA〜SEと、4つの油圧作動バルブ30,
35,40,45と、4つのアキュムレータ51〜54
と、5つの油圧センサPSとが配設されている。ソレノ
イドバルブSAおよびSCはノーマルオープンタイプの
バルブでソレノイドがオフのときにはこれらバルブは開
放されるが、ソレノイドバルブSB,SDおよびSEは
ノーマルクローズタイプのバルブでソレノイドがオフの
ときにはこれらバルブは閉止される。なお、バルブ30
を第1油圧リリーフバルブ、バルブ35を第2油圧リリ
ーフバルブ、バルブ40をブレーキリリーフバルブ、バ
ルブ45をスイッチングバルブと称する。
【0022】これらマニュアルバルブ25の作動とソレ
ノイドバルブSA〜SEの作動とに応じてこれら各バル
ブが作動され、変速制御およびトルクコンバータのロッ
クアップクラッチの作動制御がなされる。この場合での
各ソレノイドバルブSA〜SEの作動とこの作動に伴い
設定される速度段との関係は下記表2に示すようにな
る。なお、この表2におけるON,OFFはソレノイド
のON,OFFを表す。この表ではソレノイドをON・
OFFするように示しているが、各ソレノイドバルブは
デューティ制御ソレノイドバルブであり、変速時には所
望の変速特性が得られるようにデューティ比に基づく制
御がなされる。
【0023】
【表2】
【0024】上記制御について、以下に説明する。ま
ず、シフトレバーによりDレンジが設定され、マニュア
ルバルブ25のスプール26がD位置に移動した場合を
考える。図3においては、スプール26はN位置にあ
り、右先端フック部がDで示す位置まで右動されてスプ
ール26はD位置に位置する。この移動により、油路1
01から分岐した油路102は油路103と連通し、油
路103にライン圧P1を有した作動油が送り込まれ
る。
【0025】このライン圧P1を有した作動油は、油路
101から分岐する110にも流れ、油路110から油
路115と油路111とにさらに分岐する。油路115
はさらにソレノイドSAに繋がる油路116とソレノイ
ドSCに繋がる油路117とに分岐しており、両ソレノ
イドSAおよびSCには常時ライン圧P1が作用する。
また、油路111から分岐する油路111aおよび11
1bはそれぞれ第1および第2油圧リリーフバルブ3
0,35の右端部に繋がり、油路111はブレーキリリ
ーフバルブ40の右端部に繋がり、さらに、油路112
を介してスイッチングバルブ45の右端部にも繋がる。
このため、これら各バルブ30,35,40,45のス
プールはそれぞれライン圧P1を受けて常時左方に押圧
されている。
【0026】Dレンジが設定された場合には、エンジン
負荷および車速との関係に応じて速度段が決定され、こ
の速度段が得られるように各ソレノイドバルブSA〜S
Eの作動が表2に示されるように制御される。このた
め、各速度段でのソレノイドバルブの作動に伴うクラッ
チおよびブレーキの作動について説明する。
【0027】まず、速度段として1速段(1ST)が設
定される場合を考える。この場合には、表2に示すよう
に、ソレノイドバルブSCのみがオンで他の4つはオフ
である。このため、このときにはソレノイドバルブSA
のみが開放され、他のソレノイドは閉止される。但し、
ソレノイドバルブSEは1速段ではエンジンブレーキ作
動制御に用いられ、エンジンブレーキを作動させる場合
には、これがオンにされる。ソレノイドバルブSAには
油路116からライン圧P1が作用しているため、この
ライン圧P1を有した作動油がソレノイドバルブSAを
通って油路120に流れる。油路120はマニュアルバ
ルブ25に繋がっており、マニュアルバルブ25がD位
置にあるときには油路120は油路121と連通する。
このため、ライン圧P1を有した作動油が油路121を
通って第1クラッチK1に供給され、第1クラッチK1
が繋合される。なお、油路120には第1アキュムレー
タ51および油圧センサPSが繋がっている。なお、油
路121に繋がる油路121aを介してライン圧P1が
第1油圧リリーフバルブ30の左端に作用するのである
が、受圧面積の差により油路111aを介して作用する
油圧力が勝るため、このバルブ30のスプール31は図
示のように左動した状態である。
【0028】一方、第2クラッチK2に繋がる油路12
5はソレノイドバルブSBに繋がるのであるが、このソ
レノイドバルブSBが閉止されているため、油路125
はこのバルブSBを介してドレンに繋がり、第2クラッ
チK2は解放状態となる。第3クラッチK3に繋がる油
路130はシャトルバルブ57を介して、油路131も
しくは133に繋がる。油路131は油路132を介し
てマニュアルバルブ25に繋がっており、マニュアルバ
ルブ25がD位置にあるときには油路132はドレンに
連通する。一方、油路133もマニュアルバルブ25に
繋がるとともに、D位置においては油路134と繋が
る。この油路134はソレノイドバルブSCに繋がるの
であるが、このソレノイドバルブSCはオフであるので
油路134はこのバルブSCを介してドレンに繋がる。
このため、第3クラッチK3も解放状態となる。第1ブ
レーキB1に繋がる油路140はソレノイドバルブSD
に繋がるのであるが、このソレノイドバルブSDが閉止
されているため、油路140はこのバルブSDを介して
ドレンに繋がり、第1ブレーキB1も解放状態となる。
【0029】第2ブレーキB2に繋がる油路167はシ
ャトルバルブ56を介して油路166もしくは170に
繋がる。油路166はブレーキリリーフバルブ40、油
路165、スイッチングバルブ45および油路163を
この順に介してソレノイドバルブSEに繋がる。このた
め、第2ブレーキB2はソレノイドバルブSEにより係
合制御することができ、これにより1速段でのエンジン
ブレーキの作動制御を行うことができる。すなわち、1
速段ではソレノイドバルブSEの作動制御を行うことに
より、エンジンブレーキの作動制御を行うことができ
る。なお、油路170は、シャトルバルブ58を介して
油路171もしくは172に繋がるが、油路171およ
び172はともにマニュアルバルブ25を介してドレン
に繋がる。
【0030】次に、2速段に変速する場合について考え
る。この場合には、ソレノイドバルブSDのみがオフか
らオンに切り換わる。この状態を1速段の状態と比較す
ると、ソレノイドバルブSDが開放される点のみが異な
る。このため、第1クラッチK1は係合されたままであ
る。ソレノイドバルブSDが開放されると、油路145
を介して第1ブレーキB1にライン圧P1を有した作動
油が供給されこれが係合される。この結果、第1クラッ
チK1と第1ブレーキB1とが係合されて2速段が設定
される。
【0031】なお、ソレノイドバルブSDの開放によ
り、油路140,141および142を介してブレーキ
リリーフバルブ40およびスイッチングバルブ45にも
ライン圧P1を有した作動油が作用し、この油圧P1に
より両バルブ40,45のスプール41,46が右方に
押圧される。前述のように、スプール41,46の右端
にもライン圧P1が作用しているのであるが、受圧面積
の差によりスプール41,46はともに右動される。こ
れらスプール41,46の右動により、1速段において
繋がっていたソレノイドバルブSEと第2ブレーキB2
との連通が断たれ、第2ブレーキB2に繋がる油路16
6はブレーキリリーフバルブ40を介してドレンに繋が
る。このため、2速段では第2ブレーキB2は常時解放
される。
【0032】次に、3速段に変速する場合について考え
る。この場合には、ソレノイドバルブSCおよびSDの
みがオンからオフに切り換わり、すべてのソレノイドバ
ルブがオフとなる。これにより2速段の状態から、ソレ
ノイドバルブSCが開放され、ソレノイドバルブSDが
閉止される。このようにソレノイドバルブSAが開放さ
れているため、第1クラッチK1は係合されたままであ
る。ソレノイドバルブSDが閉止されると、油路145
への油圧供給がなくなり、油路145はソレノイドバル
ブSDを介してドレンに連通する。このため、第12ブ
レーキB1が解放される。同時に、油路140,141
および142を介してブレーキリリーフバルブ40およ
びスイッチングバルブ45に作用していた油圧も零とな
り、この油圧による両バルブ40,45のスプール4
1,46への押圧力がなくなる。
【0033】一方、ソレノイドバルブSCが開放される
と、ライン圧P1を有した作動油が油路134に供給さ
れる。この油路134はマニュアルバルブ25を介して
油路133に繋がるため、ライン圧P1を有した作動油
は、シャトルバルブ57から第3クラッチK3に供給さ
れて第3クラッチK3が係合される。このようにして第
1クラッチK1および第3クラッチK3が係合されて3
速段が設定される。
【0034】次に、3速段から4速段に変速する場合に
ついて考える。この場合には、ソレノイドバルブSBお
よびSCのみがオフからオンに切り換わる。これにより
3速段の状態から、ソレノイドバルブSBが開放され、
ソレノイドバルブSCが閉止される。このようにソレノ
イドバルブSAが開放されているので、第1クラッチK
1は係合されたままである。ソレノイドバルブSCが閉
止されると、3速段の場合とは逆に第3クラッチK3へ
のライン圧P1の供給が断たれてこれが解放される。同
時に、油路175,176,177を介した第1および
第2油圧リリーフバルブ30,35並びにスイッチング
バルブ45の左側へのライン圧P1の供給も断たれ、且
つ油路104aから油路178を介してのブレーキリリ
ーフバルブ40の左側へのライン圧P1の供給も断たれ
る。
【0035】このため第1油圧リリーフバルブ30のス
プール31は再び図示のように左動されるので、ライン
圧P1を有した作動油が油路103から第1油圧リリー
フバルブ30を介して油路107に供給され、さらに開
放されたソレノイドバルブSBから油路125を介して
第2クラッチK2に供給されこれが繋合される。このよ
うにして第1クラッチK3および第2クラッチK2が係
合されて4速段が設定される。
【0036】次に、4速段から5速段に変速する場合に
ついて考える。この場合には、ソレノイドバルブSAが
オフからオンに切り換わりソレノイドバルブSCがオン
からオフに切り換わる。これにより4速段の状態から、
ソレノイドバルブSAが閉止され、ソレノイドバルブS
Cが開放される。ソレノイドバルブSAが閉止される
と、油路120,121を介してのライン圧P1の供給
が断たれ、第1クラッチK1が解放される。また、ソレ
ノイドバルブSAの閉止により油路121aの油圧も零
となり、第1油圧リリーフバルブ30のスプール31は
左動状態のままである。同時にソレノイドバルブSBは
オンのままであるので、第2クラッチK2は係合状態の
まま保持される。
【0037】一方、ソレノイドバルブSCが開放される
と既に説明したように、ライン圧P1を有した作動油が
油路134に供給され、さらに、マニュアルバルブ2
5、油路133および油路130を介して第3クラッチ
K3に供給されて第3クラッチK3が係合される。この
ようにして第2クラッチK2および第3クラッチK3が
係合されて5速段が設定される。
【0038】以上、Dレンジにおける変速制御におい
て、1ST(低速段)においてはソレノイドバルブSE
により制御されて出力される作動油は、スイッチングバ
ルブ45およびブレーキリリーフバルブ40を介して第
2ブレーキB2に供給されるが、2ND〜5TH(中高
速段)においてはソレノイドバルブSEから出力される
作動油は、油路160,164を介してトルクコンバー
タに供給され、そのロックアップクラッチ作動制御用と
して用いられる。すなわち、本例においては、ソレノイ
ドバルブSEは、速度段として1STが設定されている
ときには、第2ブレーキB2の作動制御用に用いられ、
速度段として2ND〜5THが設定されているときに
は、ロックアップクラッチの作動制御用に用いられる。
【0039】以上、Dレンジにおける変速制御について
説明したが、次に、Nレンジが設定された場合を考え
る。この場合には、マニュアルバルブ25を介してクラ
ッチK1,K2,K3およびブレーキB1,B2がドレ
ンに接続し、これらすべてが開放されニュウートラル
(中立)状態となる。
【0040】次に、Rレンジが設定された場合を考え
る。この場合にはマニュアルバルブ25のスプール26
は左動され、油路102からライン圧P1を有する作動
油が油路132に供給される。また、全ソレノイドバル
ブSA〜SEがオフとなる。このため、第1クラッチK
1に繋がる油路121はマニュアルバルブ25において
ドレンに連通して第1クラッチK1が解放され、第2ク
ラッチK2に繋がる油路125はソレノイドバルブSB
からドレンに連通してこの第2クラッチK2も解放され
る。
【0041】第3クラッチK3に繋がる油路130はシ
ャトルバルブ57および油路131を介して油路132
に繋がるので、油路132に供給される作動油が第3ク
ラッチK3に供給され、この第3クラッチK3が係合さ
れる。第1ブレーキB1に繋がる油路145はソレノイ
ドバルブSDからドレンに連通して第1ブレーキB1が
解放される。
【0042】一方、第2ブレーキB2に繋がる油路16
7は、シャトルバルブ56から油路170,シャトルバ
ルブ58を介して油路171もしくは油路172に繋が
る。油路171はマニュアルバルブ25から油路120
を介してソレノイドバルブSAに繋がり、油路172は
マニュアルバルブ25から油路134を介してソレノイ
ドバルブSCに繋がる。両ソレノイドバルブSA,SC
はともにノーマルオープンタイプであり、このため、油
路171,172にライン圧P1を有した作動油が流
れ、第2ブレーキB2が係合される。このようにして第
3クラッチK3および第2ブレーキB2が係合されて後
進段が設定される。
【0043】以上のように、各変速段の設定は表1に示
すように各クラッチK1〜K3およびブレーキB1,B
2(すなわち、係合要素)の係合を制御することにより
行うことができ、この係合制御は表2に示すように各ソ
レノイドバルブSA〜SEの作動を制御して行うことが
できる。このため、この自動変速機における変速制御
は、各ソレノイドバルブSA〜SEの作動を制御するこ
とによりなされ、この自動変速機の変速制御装置は、図
5に示すように、各ソレノイドバルブSA〜SEに作動
信号を出力する変速制御コントローラ200を有する。
この変速制御コントローラ200には、アクセルペダル
の踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度
センサ201、変速機入力軸回転数(もしくはトルクコ
ンバータのタービン軸回転数)を検出する入力回転セン
サ202、車速(もしくは変速機出力軸回転数)を検出
する出力回転センサ203、シフトレバー位置を検出す
るシフトポジションセンサ204等が繋がり、これらセ
ンサ類からの検出信号に基づいて変速判断を行い、この
変速判断に応じて各ソレノイドバルブSA〜SEに変速
指令を出力して所定の変速を行わせるようになってい
る。
【0044】この変速制御装置によりなされる変速制御
について説明する。表1に示すように、各変速段は複数
の係合要素(クラッチK1〜K3およびブレーキB1,
B2)のうちの2つの係合要素を係合して設定されるの
であるが、隣合う変速段間の変速は1つの係合要素を解
放し、新たに別の1つの係合要素を係合させることによ
りなされる。この場合における解放される係合要素(ク
ラッチもしくはブレーキ)を前段係合要素と称し、新た
に係合される係合要素を次段係合要素と称する。
【0045】この変速制御は、図6に示すフローに従っ
て行われる。まず、上記各センサからの検出値を入力
し、変速判断を行う(ステップS1,S2)。そして、
変速を行う場合にはこの変速がシフトアップかシフトダ
ウンかの判断を行う(ステップS3)。シフトアップの
場合にはステップS4に進み、シフトダウンの場合には
ステップS5に進んで、対応シフト制御を行う。このシ
フト制御においてソレノイドバルブへの指令出力信号が
設定されると、この信号がソレノイドバルブに出力され
て(ステップS6)実際に変速作動がなされる。
【0046】まず、シフトアップ制御(ステップS4)
について図7のフローを参照して説明する。上記のよう
に、シフトアップも前段係合要素を解放して次段係合要
素を係合することにより行われるため、このシフトアッ
プ制御ではこれらを並行して制御する。この並行制御と
して、ステップS11で前段係合要素の解放実行ステー
ジ判断を行うとともにステップS16で次段係合要素の
係合実行ステージ判断を行い、それぞれステージNo.
に応じて各ステージ毎に出力設定を行い、これに基づい
て出力油圧設定を行う(ステップS12,13,14お
よびステップS17,18,19)。
【0047】この各ステージは次の表3および表4のよ
うに構成される。表3は各ステージの内容を示し、表4
は各ステージの起こり得る組合せを示している。表4に
おいて○印は変速制御において同時に起こり得る前段ス
テージと次段ステージの組合せを示し、×印は同時に起
こり得ない組合せを示す。
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】これら各ステージ毎の出力油圧設定につい
て、図11を参照して説明する。この図には典型的なパ
ワーオン・シフトアップ変速の場合の、変速機入力軸回
転数Ni、前段係合要素の係合油圧Ppおよび次段係合
要素の係合油圧Pnの時間を変化を示している。シフト
アップ変速指令が出力されると、前段および次段係合要
素ともにステージST0に移行する。ST0は待機ステ
ージであり、いずれも所定時間の間そのまま待機する。
【0051】前段係合要素の係合油圧Ppは、ステージ
ST0における待機の後、ステージST1に移行して係
合油圧を所定の速度で低下させる。これにより前段係合
要素の係合力が低下し、これが入力軸に伝達されるエン
ジントルク相当値より低下すると前段係合要素がスリッ
プし始める。なお、この前段係合要素が係合した状態に
あるときの車速に対応する入力軸回転数Niをシフトア
ップ基準回転数NU0と称する。このときパワーオン状態
であるので、入力軸回転数Niは増加し始める。この入
力軸回転数Niがシフトアップ基準回転数NU0より所定
回転数(30RPM)だけ高い敷居値NU0′となると、ス
テージST3に移行し、入力軸回転数をシフトアップ基
準回転数NU0より第1の所定回転数(40RPM)だけ高
い第1シフトアップ目標回転数NU1に一致させるような
前段係合要素の係合力フィードバック制御が行われる。
このフィードバック制御により前段係合要素の係合油圧
PpはPp(1)のように設定される。なお、この図で
はPp(1)は直線状になっているが、フィードバック
制御により上下にバラ付く油圧である。
【0052】これと並行して次段係合要素の係合油圧P
n制御も行われ、短時間の待機(ステージST0)の
後、ステージST1においてこの係合要素のクリアラン
スを詰めるに必要な油圧Pn(1)に設定される。この
油圧Pn(1)により次段係合要素のピストンが、摩擦
プレート等のクリアランス分だけ移動され、次段係合要
素は係合直前の状態にされる。なお、このとき、油圧P
n(1)が高すぎて次段係合要素の係合が開始するよう
な場合には、共噛み状態となって入力軸回転数Niが低
下するので、このときにはステージST2に移行して油
圧を若干低下させステージST3でのクリアランス詰め
油圧Pn(2)に設定する。
【0053】そして、上記のように前段係合要素がステ
ージST2に移行すると同時に後段係合要素はステージ
ST4に移行し、後段係合要素の油圧Pn(3)を緩や
かに増加させる。この間は前段係合要素は、入力軸回転
数Niを第1シフトアップ目標回転数NU1に保持するフ
ィードバック制御がなされるのであるが、後段係合要素
の油圧Pn(3)が緩やかに増加してこの係合力が強く
なると、入力軸回転数Niは低下する。この低下によ
り、入力軸回転数Niが、基準回転数NU0より第2の所
定回転数(20RPN)だけ高い第2シフトアップ回転数
NU2(但し、NU2<NU1)より低くなると、前段係合要
素の係合油圧PpはPp(2)まで低下され、ステージ
ST3に移行する。これにより、前段係合要素の係合は
ほぼ解放される。
【0054】この前段係合要素におけるステージST2
はワンウェイクラッチを有した係合要素における係合の
ような制御であるので、これをワンウェイクラッチ制御
(O.W.C.制御)と称する。このワンウェイクラッ
チ制御は、具体的には、図8〜図10のフローのように
行われる。この制御S20においては、変速機入力軸回
転数Niおよび変速機出力軸回転数Noが読み込まれ、
これに基づいて第2シフトアップ目標回転数NU2が計算
される(ステップS21,22,23)。変速機入力軸
回転数Niがこの第2シフトアップ目標回転数NU2より
大きい場合には、変速機入力軸回転数Niを第1シフト
アップ目標回転数NU1に一致させるフィードバック制御
(これをスリップ制御と称する)が行われ(ステップS
30)、変速機入力軸回転数Niが第2シフトアップ目
標回転数NU2より小さくなると、前段係合要素の油圧を
低下させるつかみ替え制御が行われる(ステップS4
0)。
【0055】スリップ制御S30においては、シフトア
ップ基準回転数NU0を計算するとともにこの回転数NU0
と実入力軸回転数Niとの偏差を計算し、この偏差に応
じて目標入力軸回転数角加速度を計算する(ステップS
31〜S33)。この角加速度を実入力軸回転数Niを
基準回転数NU0に近づけるための加速度であり、上記偏
差が大きい程大きな値に設定される。そして、この目標
角加速度と実際の入力軸回転角加速度との偏差を計算
し、目標角加速度が得られるように前段係合要素の油圧
補正量を計算する。この計算された補正量に基づいてス
テップS6におけるソレノイド出力を行えば入力軸回転
Niを第1シフトアップ目標回転数NU1に一致させる制
御となる。また、つかみ替え制御S40は上記のよう
に、次段係合要素の係合が開始と同時に開始されるもの
で、前段係合要素の解放から次段係合要素の係合への移
行(係合要素のつかみ替え)をスムーズに行わせるため
の制御である。このため、前段係合要素の油圧減圧率を
設定するとともに、この減圧率が得られるように油圧補
正が行われる(ステップS41,42)。
【0056】このつかみ替え制御が行われるとき、上記
のように後段係合要素は係合を開始しているので、入力
軸回転数Niはそのまま継続して低下する。そして、基
準回転数NU0より第3の所定回転数(20RPM)だけ低
い第3シフトアップ目標回転数NU3まで低下したとき
に、ステージST5に移行して後段係合要素の係合油圧
Pn(3)の増加が停止され、そのときの油圧Pn
(4)で保持される。これにより、入力軸回転数Niは
所定の低下率で低下し、これが後段係合要素が係合した
ときの車速に対応する回転数Nnより所定回転数(30
RPN)だけ高い回転数まで低下したときに、ステージS
T6に移行して係合油圧をPp(5)に低下させて入力
軸回転数Niの低下率を小さくする。これにより後段係
合要素の係合をスムースに完了させることができるよう
になる。そして、入力軸回転数Niが上記回転数Nnに
一致したときに後段係合要素の油圧を最大値Pn(MAX)
まで上昇させてこのシフトアップ変速が終了する。
【0057】次に、シフトダウン制御(ステップS5)
について、図12のフローを参照して説明する。シフト
ダウンも前段係合要素を解放して次段係合要素を係合す
ることにより行われる。このため、シフトダウン制御で
もこれらを並行して制御し、ステップS51で前段係合
要素の解放実行ステージ判断を行うとともにステップS
56で次段係合要素の係合実行ステージ判断を行い、そ
れぞれステージNo.に応じて各ステージ毎に出力設定
を行い、これに基づいて出力油圧設定を行う(ステップ
S52,53,54およびステップS57,58,5
9)。
【0058】この各ステージは次の表5および表6のよ
うに構成される。表5は各ステージの内容を示し、表5
は各ステージの起こり得る組合せを示している。表5に
おいて○印は変速制御において同時に起こり得る前段ス
テージと次段ステージの組合せを示し、×印は同時に起
こり得ない組合せを示す。
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】これら各ステージ毎の出力油圧設定につい
て、図13を参照して説明する。この図には典型的なパ
ワーオン・シフトダウン変速の場合の、変速機入力軸回
転数Ni、前段係合要素の係合油圧Ppおよび次段係合
要素の係合油圧Pnの時間を変化を示している。シフト
ダウン変速指令が出力されると、前段および次段係合要
素ともにステージST0に移行する。ST0は待機ステ
ージであり、いずれも所定時間の間そのまま待機する。
【0062】前段係合要素の係合油圧Ppは、ステージ
ST0における待機の後、ステージST1に移行して係
合油圧を所定の速度で低下させる。これにより前段係合
要素の係合力が低下し、これが入力軸に伝達されるエン
ジントルク相当値より低下すると前段係合要素がスリッ
プし始める。このときパワーオン状態であるので、この
スリップにより入力軸回転数Niは増加し始める。入力
軸回転数Niが、変速開始時の入力軸回転数Npより所
定値(20RPM)だけ大きな第1判断値ND′より大きく
なった時点でステージST”に移行し、入力軸回転数N
iを所定の増加率で増加させるような前段係合要素の係
合力制御を行う。この制御は、例えば、図9に示したス
リップ制御と同様な制御であり、このとき前段係合要素
の油圧はPp(1)となる。
【0063】シフトダウン制御においては、次段係合要
素が係合した場合における車速に対応する入力軸回転数
をシフトダウン基準回転数ND0として設定する。上記ス
テージST2での制御により入力軸回転数が上昇し、シ
フトダウン基準回転数ND0より所定回転数(80RPM)
だけ高い敷居値ND″となると、ステージST3に移行
し、入力軸回転数をシフトダウン基準回転数ND0より第
1の所定回転数(100RPM)だけ高い第1シフトダウ
ン目標回転数ND1に一致させるような前段係合要素の係
合力フィードバック制御が行われる。このフィードバッ
ク制御により前段係合要素の係合油圧PpはPp(2)
のように設定される。なお、この図ではPp(2)は直
線状になっているが、フィードバック制御により上下に
バラ付く油圧である。
【0064】これと並行して次段係合要素の係合油圧P
n制御も行われ、短時間の待機(ステージST0)の
後、ステージST1においてこの係合要素のクリアラン
スを詰めるに必要な油圧Pn(1)に設定される。この
油圧Pn(1)により次段係合要素のピストンが、摩擦
プレート等のクリアランス分だけ移動され、次段係合要
素は係合直前の状態にされる。なお、この油圧Pn
(1)が高すぎて共噛みを発生させ、入力軸回転数Ni
の増加率が小さくなるような場合には、ステージST2
に示すように油圧Pn(2)低下制御を行う。
【0065】そして、上記のように前段係合要素がステ
ージST3に移行すると同時に後段係合要素はステージ
ST3に移行し、後段係合要素の油圧Pn(3)を所定
の増加率で増加させる。この間は前段係合要素は、入力
軸回転数Niを第1シフトダウン目標回転数ND1に保持
するフィードバック制御がなされるのであるが、後段係
合要素の油圧Pn(3)が増加してこの係合力が強くな
ると、入力軸回転数Niは低下する。この低下により、
入力軸回転数Niが、基準回転数ND0より第2の所定回
転数(60RPN)だけ高い第2シフトダウン回転数ND2
(但し、ND2<ND1)より低くなると、前段係合要素の
係合油圧Pp(2)はPp(3)まで低下され、ステー
ジST4に移行する。これにより、前段係合要素の係合
はほぼ解放される。この前段係合要素におけるステージ
ST3もワンウェイクラッチを有した係合要素における
係合のような制御であるので、これもワンウェイクラッ
チ制御(O.W.C.制御)と称する。このワンウェイ
クラッチ制御も、具体的には、図8〜図10のフローの
ように行われる。
【0066】このようにして前段係合要素の係合が解放
されるとき、上記のように後段係合要素は係合を開始し
ているので、入力軸回転数Niはそのまま継続して低下
する。そして、基準回転数NU0より第3の所定回転数
(20RPM)だけ低い第3シフトダウン目標回転数ND3
(但し、ND3<ND2)まで低下したときに、ステージS
T4に移行して後段係合要素の係合油圧が最大油圧Pn
(MAX)まで増加されるとともに、前段係合要素の油圧が
Pp(3)で示すように緩やかに解放される。これによ
り後段係合要素の係合をスムースに完了させてシフトダ
ウン変速が終了する。
【0067】
【発明の効果】このような目的達成のため、本発明にお
いては、シフトアップの変速に際し、この変速の指令を
受けて係合制御手段は、変速機入力軸の回転数を、前段
係合要素が係合している場合の車速に対応する入力軸回
転数(以下、これをシフトアップ基準回転数NU0と称す
る)より高回転の第1シフトアップ目標回転数NU1に一
致させるように、前段係合要素の係合力を制御し、且
つ、この制御と並行して次段係合要素の係合力を緩やか
に増加させる制御を行い、この後、入力軸回転数が、シ
フトアップ基準回転数NU0より高回転で第1シフトアッ
プ目標回転数NU1より低回点の第2シフトアップ目標回
転数NU2(NU0<NU2<NU1)以下となったときに、係
合制御手段は、前段係合要素の係合力を低下させるとと
もに次段係合要素を係合させる係合力制御を行うように
変速制御装置を構成している。このため、入力軸回転数
がシフトアップ目標回転数に一致するより少し早めに前
段係合要素の解放および後段係合要素の係合制御を行わ
せることができ、変速遅れなく、且つスムーズにシフト
アップ変速を行わせることができる。
【0068】なお、このシフトアップ変速制御において
は、入力軸の回転数が第2シフトアップ目標回転数NU2
以下となったときからシフトアップ基準回転数NU0より
所定回転数だけ低回転の第3シフトアップ目標回転数N
U3となるまでの間は、係合制御手段は次段係合要素の係
合力を緩やかに増加させ、この後、入力軸の回転数が第
3シフトアップ目標回転数NU3となったときの係合力を
保持するように次段係合要素の係合力制御を行うように
なっているので、入力軸回転数をスムーズに変化させる
ことができ、一層スムーズな変速制御を行わせることが
できる。
【0069】さらに、もう一つの本発明においては、シ
フトダウンの変速に際し、この変速の指令を受けて係合
制御手段は、入力軸の回転数を、次段係合要素が係合し
ている場合の車速に対応する入力軸回転数(以下、これ
をシフトダウン基準回転数ND0と称する)より高回転の
第1シフトダウン目標回転数ND2に一致させるように、
前段係合要素の係合力を制御し、且つ、この制御と並行
して次段係合要素の係合力を緩やかに増加させる制御を
行い、この後、入力軸の回転数が、シフトダウン基準回
転数ND0より高回転で第1シフトダウン目標回転数ND1
より低回点の第2シフトダウン目標回転数ND2(ND0<
ND2<ND1)以下となったときに、係合制御手段は、前
段係合要素の係合力を低下させるとともに次段係合要素
を係合させる係合力制御を行うように変速制御装置を構
成している。このように制御することにより、シフトダ
ウン(特に、キックダウン)制御も変速遅れなくスムー
ズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速制御装置により変速制御がな
される自動変速機の動力伝達経路を示すスケルトン図で
ある。
【図2】この自動変速機の変速制御装置を示す油圧回路
図である。
【図3】この自動変速機の変速制御装置を示す油圧回路
図である。
【図4】この自動変速機の変速制御装置を示す油圧回路
図である。
【図5】この変速制御装置の構成を示す概略ブロック図
である。
【図6】この変速制御装置による変速制御内容を示すフ
ローチャートである。
【図7】この変速制御装置によるシフトアップ変速制御
内容を示すフローチャートである。
【図8】この変速制御装置による変速制御内容を示すフ
ローチャートである。
【図9】この変速制御装置による変速制御内容を示すフ
ローチャートである。
【図10】この変速制御装置による変速制御内容を示す
フローチャートである。
【図11】シフトアップ制御における入力軸回転数、前
段係合要素の作動油圧および次段係合要素の作動油圧の
時間変化を示すグラフである。
【図12】上記変速制御装置によるシフトダウン変速制
御内容を示すフローチャートである。
【図13】シフトダウン制御における入力軸回転数、前
段係合要素の作動油圧および次段係合要素の作動油圧の
時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ 20 レギュレータバルブ 25 マニュアルバルブ 30 第1油圧リリーフバルブ 35 第2油圧リリーフバルブ 40 ブレーキリリーフバルブ 45 スイッチングバルブ SA〜SE ソレノイドバルブ K1〜K3 クラッチ B1,B2 ブレーキ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの駆動力を受ける入力軸
    と、車輪に駆動力を伝達する出力軸と、前記入力軸およ
    び出力軸間に形成された複数の動力伝達経路と、これら
    動力伝達経路を選択的に設定する複数の係合要素と、こ
    れら係合要素の係合力を制御する係合制御手段とを有
    し、この係合制御手段により前記複数の係合要素のうち
    の前段係合要素を解放させるとともに次段係合要素を係
    合させて前記動力伝達経路を切り換え、前段から次段へ
    の変速を行わせる車両用自動変速機の変速制御装置にお
    いて、 パワーオン・シフトアップの変速に際し、 この変速の指令を受けて、前記係合制御手段は、前記入
    力軸の回転数を、前記前段係合要素が係合している場合
    の車速に対応する入力軸回転数(以下、これをシフトア
    ップ基準回転数NU0と称する)より高回転の第1シフト
    アップ目標回転数NU1に一致させるように、前記前段係
    合要素の係合力を制御し、且つ、この制御と並行して前
    記次段係合要素の係合力を緩やかに増加させる制御を行
    い、 前記入力軸の回転数が、前記シフトアップ基準回転数N
    U0より高回転で前記第1シフトアップ目標回転数NU1よ
    り低回転の第2シフトアップ目標回転数NU2(NU0<N
    U2<NU1)以下となったときに、前記係合制御手段は、
    前記前段係合要素の係合力を低下させ、 前記入力軸の回転数が前記シフトアップ基準回転数NU0
    より所定回転数だけ低回転の第3シフトアップ目標回転
    数NU3となったときに、緩やかな係合力増加制御を停止
    するとともにそのときの係合力を保持するように前記次
    段係合要素の係合力制御を行うことを特徴とする車両用
    自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンからの駆動力を受ける入力軸
    と、車輪に駆動力を伝達する出力軸と、前記入力軸およ
    び出力軸間に形成された複数の動力伝達経路と、これら
    動力伝達経路を選択的に設定する複数の係合要素と、こ
    れら係合要素の係合力を制御する係合制御手段とを有
    し、この係合制御手段により前記複数の係合要素のうち
    の前段係合要素を解放させるとともに次段係合要素を係
    合させて前記動力伝達経路を切り換え、前段から次段へ
    の変速を行わせる車両用自動変速機の変速制御装置にお
    いて、 パワーオン・シフトダウンの変速に際し、 この変速の指令を受けて、前記係合制御手段は、前記入
    力軸の回転数を、前記次段係合要素が係合している場合
    の車速に対応する入力軸回転数(以下、これをシフトダ
    ウン基準回転数ND0と称する)より高回転の第1シフト
    ダウン目標回転数ND2に一致させるように、前記前段係
    合要素の係合力を制御し、且つ、この制御と並行して前
    記次段係合要素の係合力を緩やかに増加させる制御を行
    い、 前記入力軸の回転数が、前記シフトダウン基準回転数N
    D0より高回転で前記第1シフトダウン目標回転数ND1よ
    り低回転の第2シフトダウン目標回転数ND2(ND0<N
    D2<ND1)以下となったときに、前記係合制御手段は、
    前記前段係合要素の係合力を低下させるとともに前記次
    段係合要素を係合させる係合力制御を行うように構成さ
    れていることを特徴とする車両用自動変速機の変速制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シフトダウン変速制御がパワーオン
    状態で行われるキックダウン変速制御であることを特徴
    とする請求項2に記載の車両用自動変速機の変速制御装
    置。
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