JP2641013B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JP2641013B2
JP2641013B2 JP4354095A JP35409592A JP2641013B2 JP 2641013 B2 JP2641013 B2 JP 2641013B2 JP 4354095 A JP4354095 A JP 4354095A JP 35409592 A JP35409592 A JP 35409592A JP 2641013 B2 JP2641013 B2 JP 2641013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の変速制御を行う
自動変速機に関し、さらにはこの自動変速機の作動を制
御する油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、入出力軸間にギヤ比が異
なる複数のギヤ列を有しており、クラッチやブレーキ等
の摩擦係合要素を係脱制御することによって、それらギ
ヤ列の中から動力伝達に用いるギヤ列を選択し、変速制
御を行う。摩擦係合要素の係脱制御は油圧により行わ
れ、この油圧を制御する油圧制御装置としては、ライン
圧を作り出すレギュレータバルブと、そのライン圧を元
圧として用いて上記摩擦係合要素に供給する作動油圧の
圧力制御を行う作動圧制御手段とを備えて構成されるも
のが多い。ここで、作動圧制御手段は、摩擦係合要素の
係合作動時のショックを軽減するために設けられるもの
であり、具体的には、デューティ比開閉制御がなされる
ソレノイドバルブ等が用いられる。なお、変速時のショ
ックを軽減するための手段としては、特開昭61−13
6055号公報において提案されているもの等もある。
【0003】ところで、このような自動変速機では、所
定の速度段(例えば、後進段)において係合作動する摩
擦係合要素に、そのときの動力伝達用ギヤ列のギヤ比等
の関係から大きな係合力が求められる場合があるが、そ
のような大きな係合力を得るために、その摩擦係合要素
の構造の関係から高い作動油圧が必要となることが多
い。このため、油圧制御装置では、所定速度段におい
て、その所定速度段以外の速度段(例えば、前進走行
段)よりも高圧のライン圧を作り出すことができるよう
に上記レギュレータバルブを制御するライン圧切換手段
を設け、その高い元圧を用いることによって、作動圧制
御手段から高い作動油圧を得ることができるようにして
いる。
【0004】ただし、そのような高い作動油圧により摩
擦係合要素に係合作動を行わせたのでは、ショックが大
きくなり好ましくない。このため、作動圧制御手段の作
動制御を通じて、摩擦係合要素の係合作動開始から係合
完了までの間は低い作動油圧を供給し、その後は高い作
動油圧を供給して係合状態を保持するようにすることが
望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作動圧
制御手段に高い元圧が供給されている状態では、作動圧
制御手段の作動制御が困難であるという問題がある。例
えば、図6には、前述のデューティ比制御ソレノイドバ
ルブ(ノーマルオープンタイプ)のデューティ比と
(%)作動油圧(Kg/cm2)との関係を示しており、この
図から分かるように、元圧が高い(P2)と変速ショッ
クを生じさせない低い作動油圧(所定圧:図中の斜線部
分)を得るために、デューティ比をきわめて狭い範囲内
に設定する必要があるが、ソレノイドに供給される電源
電圧の変動に伴ってデューティ比が変化すること等を考
えると、そのような制御は事実上困難である。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、摩擦係合要素の係合開始から係合完了ま
でにおいては、その摩擦係合要素に対して係合ショック
を生じさせない低い作動油圧を供給するための作動圧制
御手段の作動制御を容易に行うことができ、かつ係合完
了後においては、摩擦係合要素に大きな係合力を生じさ
せる高い作動油圧を得ることができるようにした自動変
速機の油圧制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の目的を達成する
ために、本発明の油圧制御装置は、ライン圧を作り出す
レギュレータバルブと、このレギュレータバルブにより
作り出されたライン圧を元圧として摩擦係合要素に供給
する作動油圧を設定制御する作動圧制御手段とを備えて
なり、さらに、所定速度段(例えば、後進段)におい
て、作動圧制御手段により設定される作動油圧の作動す
る摩擦係合要素が係合するまでは、レギュレータバルブ
により作り出されるライン圧を低圧にし、係合終了時に
ライン圧を高圧にするライン圧切換手段を備えて構成さ
れている。この係合終了時は、作動油圧が所定圧以上と
なることに基づいて判別される。なお、ライン圧切換手
段については、レギュレータバルブにおいて作り出され
るライン圧を低圧から高圧に切換えるために、このレギ
ュレータバルブに補助圧を供給する補助圧供給回路と、
所定速度段において、作動油圧が所定圧以下であるとき
は補助圧供給回路を閉止し、作動油圧が所定圧を超える
ときは、補助圧供給回路を開通させる開閉切換手段とか
ら構成してもよい。また、レギュレータバルブにおいて
作り出されるライン圧を高圧から低圧に切り換えるため
に、このレギュレータバルブに補助圧を供給する補助圧
供給回路と、所定速度段において、作動油圧が所定圧以
下であるときは補助圧供給回路を開通させ、作動油圧が
所定圧を超えるときは補助圧供給回路を閉止する開閉切
換手段とから構成してもよい。さらに、所定速度段以外
の速度段(例えば、前進段)において、低圧のライン圧
が摩擦係合要素に元圧として供給されるようにしてもよ
い。
【0008】
【作用】このような油圧制御装置では、摩擦係合要素
に、係合ショックを生じさせない所定圧以下の作動油圧
を供給しようとする場合には、ライン圧切換手段の働き
により、レギュレータバルブによって作り出されるライ
ン圧は低圧に抑えられる。このため、摩擦係合要素の係
合開始当初から係合完了までにその摩擦係合要素に供給
すべき所定圧以下の作動油圧を、低い元圧下における作
動圧制御手段の制御を通じて容易に得ることができる。
【0009】そして、摩擦係合要素に、所定圧を超える
作動油圧を供給しようとする場合には、ライン圧切換手
段の働きにより、レギュレータバルブによって作り出さ
れるライン圧は高圧に切り換えられる。したがって、摩
擦係合要素において係合作動が完了した後は、高い元圧
下における作動圧制御手段の制御を通じて高い作動油圧
を得ることができ、摩擦係合要素に大きな係合力を生じ
させることができるようになる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の好ましい実施例について図面
を用いて説明する。本発明に係る油圧制御装置を備えた
自動変速機の動力伝達系の構成を図1に示している。こ
の変速機は、エンジン出力軸9に接続されたトルクコン
バータ10と、このトルクコンバータ10のタービンに
接続された変速機入力軸8aを有する変速装置とから構
成される。
【0011】この変速機は、変速機入力軸8a上に並列
に配置された第1、第2および第3遊星歯車列G1,G
2,G3を有する。各遊星歯車列はそれぞれ、中央に位
置する第1〜第3サンギヤS1,S2,S3と、これら
第1〜第3サンギヤに噛合してその回りを自転しながら
公転する第1〜第3プラネタリピニオンP1,P2,P
3と、このピニオンを回転自在に保持してピニオンの公
転と同一回転する第1〜第3キャリアC1,C2,C3
と、上記ピニオンと噛合する内歯を有した第1〜第3リ
ングギヤR1,R2,R3とから構成される。第1遊星
歯車列G1および第2遊星歯車列G2はダブルピニオン
式遊星歯車列であり、第1ピニオンP1および第2ピニ
オンP2は、図示のようにそれぞれ2個のピニオンギヤ
P11,P12およびP21,P22から構成される。
【0012】第1サンギヤS1は入力軸1に常時連結さ
れ、第1キャリアC1は常時固定されている。第1リン
グギヤR1は第3クラッチK3を介して第2サンギヤS
2に連結され、さらに第2サンギヤS2は第1ブレーキ
B1により固定保持可能となっている。第2キャリアC
2は第3キャリアC3と直結されるとともに出力ギヤ8
bに連結されており、第2キャリアC2および第3キャ
リアC3の回転が変速機の出力回転となる。第2リング
ギヤR2は第3リングギヤR3と直結され、これら両リ
ングギヤR2,R3は一体となって第2ブレーキB2に
より固定保持可能であり、且つ第2クラッチK2を介し
て変速機入力軸8aと係脱自在に連結されている。第3
サンギヤS3は第1クラッチK1を介して変速機入力軸
8aと係脱自在に連結されている。なお、第2ブレーキ
B2と並列にワンウェイブレーキB3が配設されてい
る。
【0013】以上のようにして各要素(第1〜第3サン
ギヤS1〜S3、第1〜第3キャリアC1〜C3および
第1〜第3リングギヤS1〜S3)、変速機入力軸8a
および出力ギヤ8bを連結して構成した変速機におい
て、第1〜第3クラッチK1〜K3および第1,第2ブ
レーキB1,B2の係脱制御を行うことにより、速度段
の設定および変速制御を行うことができる。具体的に
は、下記表1に示すように、係脱制御を行えば、前進5
速(1ST,2ND,3RD,4THおよび5TH)、
後進1速(REV)を設定できる。なお、各速度段での
減速比(レシオ)は、各ギヤの歯数により変化するもの
であるが、表1にこのレシオの一例を参考として示して
いる。
【0014】なお、この表1において、1STにおける
第2ブレーキB2に括弧を付けているが、これは第2ブ
レーキB2を係合させなくてもワンウェイブレーキB3
により駆動側の動力伝達がなされるからである。すなわ
ち、第1クラッチK1を係合させれば、第2ブレーキB
2を係合させなくても、1STのギヤ比での駆動側の動
力伝達は可能であり、1STが設定される。但し、駆動
側とは逆の動力伝達はできず、このため、第2ブレーキ
B2が非係合の1STはエンジンブレーキが効かない速
度段となり、第2ブレーキB2を係合させればエンジン
ブレーキの効く速度段となる。
【0015】
【表1】
【0016】次に、第1〜第3クラッチK1〜K3およ
び第1,第2ブレーキB1,B2の係脱制御を行うため
の制御装置(本発明に係る油圧制御装置)を図2から図
4に基づいて説明する。なお、図2から図4はそれぞれ
制御装置の各部を表し、これら3つの図により1つの制
御装置を構成している。なお、各図の油路のうち、終端
に丸囲みのアルファベット(A〜)がついているもの
は、他の図の同じ丸囲みアルファベットがついた油路と
繋がることを表している。また、図において×印は、そ
のポートがドレンに開放していることを示す。
【0017】変速制御用のブレーキ、クラッチの作動制
御は、図2の下部に示すタンク90内からポンプ91に
より供給される作動油の油圧を利用して行われる。ポン
プ91から油路101に吐出された作動油は、油路10
1aを介してレギュレータバルブ20に作用して所定の
ライン圧P1に調圧される。なお、ポンプ91からの吐
出油のうち、一部はこのように油路101に供給される
のであるが、残りはレギュレータバルブ20から油路1
51に送り出される。この油路151に送られた作動油
は、トルクコンバータ(T/C)のロックアップ制御用
回路(図示せず)に供給される。
【0018】上記ライン圧P1に調圧された油路101
の作動油は、変速機の変速制御用として、図2の上部,
図3および図4に示す部分に供給される。これら部分に
おいては、運転席のシフトレバーに繋がり運転者のマニ
ュアル操作により作動されるマニュアルバルブ25(図
4参照)と、該マニュアル操作を検出したコントローラ
(図示せず)によってオン・オフ制御がなされる5個の
ソレノイドバルブ(請求の範囲にいう「作動圧制御手
段」)SA〜SEと、これらマニュアルバルブ25の作
動とソレノイドバルブSA〜SEの作動とに応じて作動
する4つの油圧作動バルブ30,35,40,45と、
4つのアキュムレータ51〜54と、5つの油圧センサ
PSとが配設されている。なお、ソレノイドバルブSA
およびSCはノーマルオープンタイプのバルブでソレノ
イドがオフのときにはこれらバルブは開放されるが、ソ
レノイドバルブSB,SDおよびSEはノーマルクロー
ズタイプのバルブでソレノイドがオフのときにはこれら
バルブは閉止される。また、バルブ30を第1リリーフ
バルブ、バルブ35を第2リリーフバルブと、バルブ4
0をブレーキリリーフバルブと、バルブ45をスイッチ
ングバルブと称する。
【0019】これら各バルブ25,SA〜SE,30,
35,40,45による作動油の供給制御により、変速
制御およびトルクコンバータのロックアップクラッチの
作動制御がなされるが、各ソレノイドバルブSA〜SE
の作動とこの作動に伴い設定される速度段との関係は下
記表2に示すようになる。なお、この表2におけるO
N,OFFはソレノイドのオン,オフを表すが、変速時
においてソレノイドがオンになっているときは、該ソレ
ノイドバルブは所望の変速特性が得られるようにデュー
ティ比に基づく制御がなされる。
【0020】
【表2】
【0021】上記制御について、以下に説明する。ま
ず、シフトレバーによりDレンジが設定され、マニュア
ルバルブ25のスプール26がD位置に移動した場合を
考える。図4において、スプール26の右先端フック部
がDで示す位置まで右動されてスプール26がD位置に
位置すると、油路101は油路103と連通し、これら
油路103にライン圧P1を有した作動油が送り込まれ
る。なお、油路103は、ソレノイドSCおよびソレノ
イドSEに繋がっており、ソレノイドSCおよびSEに
は常時ライン圧P1が作用する。さらに、ライン圧P1
を有した作動油は、油路101から分岐し、ソレノイド
SAに繋がる油路110にも送り込まれる。このため、
ソレノイドSAにも常時ライン圧P1が作用する。
【0022】また、レギュレータバルブ20を通じて油
路101に連通する油路102から分岐する油路102
b〜102eはそれぞれ、第1,第2リリーフバルブ3
0,35,ブレーキリリーフバルブ40およびスイッチ
ングバルブ45の各右端部に繋がる。このため、これら
各バルブ30,35,40,45のスプールはそれぞれ
ライン圧P1を受けて常時左方に押圧されている。
【0023】Dレンジが設定された場合には、エンジン
負荷および車速との関係に応じて速度段が決定され、こ
の速度段が得られるように各ソレノイドバルブSA〜S
Eの作動が表2に示されるように制御される。以下、各
速度段でのソレノイドバルブの作動に伴うクラッチおよ
びブレーキの作動について説明する。
【0024】まず、速度段として1速段(1ST)が設
定される場合を考える。この場合には、表2に示すよう
に、ソレノイドバルブSCのみがオンで他の4つはオフ
である。このため、このときにはソレノイドバルブSA
のみが開放され、他のソレノイドは閉止される。
【0025】ソレノイドバルブSAには油路110から
ライン圧P1が作用しているため、このライン圧P1を
有した作動油がソレノイドバルブSAを通って油路12
0に流れる。油路120はマニュアルバルブ25に繋が
っており、マニュアルバルブ25がD位置にあるときに
は油路120は第1クラッチK1に繋がる油路121と
連通する。このため、ライン圧P1を有した作動油が第
1クラッチK1に供給され、第1クラッチK1が係合作
動する。なお、油路120から分岐した油路120a,
120bはそれぞれ、油圧センサPSおよび第1アキュ
ムレータ51の右端部に繋がっており、この第1アキュ
ムレータ51は、第1クラッチK1に供給される作動油
圧の急激な上昇を抑えて、ショックを低減させる働きを
有している。
【0026】また、油路121に繋がる油路121aを
介してライン圧P1が第1リリーフバルブ30のスプー
ル31の左端に作用するのであるが、受圧面積の差によ
り油路102bを介して作用する油圧力が勝るため、ス
プール31は図示のように左動した状態となる。
【0027】一方、第2クラッチK2に繋がる油路12
5はソレノイドバルブSBの出力側に繋がるのである
が、このソレノイドバルブSBが閉止されているため、
油路125はこのバルブSBの内部を介してドレンに繋
がり、第2クラッチK2は解放状態となる。なお、油路
125から分岐した油路125a,125bはそれぞ
れ、油圧スイッチPS,第2アキュムレータ52の右端
部に繋がっている。
【0028】第3クラッチK3に繋がる油路130はシ
ャトルバルブ57を介して、油路131もしくは133
に繋がる。油路131はマニュアルバルブ25に繋がっ
ており、マニュアルバルブ25がD位置にあるときには
油路131は、マニュアルバルブ25のスプール26内
に形成されたスプール内油路26aを介してドレンに繋
がる。一方、油路133はソレノイドバルブSCの出力
側に繋がるのであるが、このソレノイドバルブSCはオ
ンであるので油路133はこのバルブSCの内部を介し
てドレンに繋がる。このため、第3クラッチK3も解放
状態となる。なお、油路133から分岐した油路133
a,133bはそれぞれ、油圧センサPS,第4アキュ
ムレータ54の右端部に繋がっている。また、同じく油
路133から分岐した油路175は、第1リリーフバル
ブ30の中間部および第2リリーフバルブ35の左端部
に繋がっている。
【0029】第1ブレーキB1に油路145を介して繋
がる油路140はソレノイドバルブSDの出力側に繋が
るのであるが、このソレノイドバルブSDが閉止されて
いるため、油路140はこのバルブSDの内部を介して
ドレンに繋がり、第1ブレーキB1も解放状態となる。
なお、油路140から分岐した油路140a,140b
はそれぞれ、油圧スイッチPS,第3アキュムレータ5
3の右端部に繋がり、さらに同じく油路140から分岐
した油路141はスイッチングバルブ45に繋がってい
る。
【0030】第2ブレーキB2に繋がる油路167はシ
ャトルバルブ56を介して油路166もしくは170に
繋がる。油路170は、マニュアルバルブ25において
閉止される。一方、油路166はブレーキリリーフバル
ブ40に繋がるが、マニュアルバルブ25がD位置にあ
るときには、ブレーキリリーフバルブ40の左端につな
がる油路132,104はスプール内油路26aを介し
てドレンにつながるので、スプール41は、油路102
dを介して右端部に作用するライン圧P1によって左動
した状態になり、油路166を油路165から遮断す
る。このため、第2ブレーキB2に、ソレノイドバルブ
SEにより制御される作動油圧が供給されることはな
く、第2ブレーキB2も開放状態となる。したがって、
Dレンジにおける1速段(1ST)においては、エンジ
ンブレーキは作用することはない。
【0031】ただし、マニュアルバルブ25を図中に1
で示した1位置に移動させて、1レンジに切り換えられ
たときにはエンジンブレーキが作用する。マニュアルバ
ルブ25が1位置にあるときは、油路104が油路10
1に連通するので、ブレーキリリーフバルブ40の左端
にライン圧P1が作用し、そのスプール41を右動させ
る。一方、1レンジにおいてもDレンジにおける1速段
と同様に、ソレノイドバルブSCがオンであり、ソレノ
イドバルブSB,SDはオフであるため、スイッチング
バルブ45のスプール46に右動力は作用せず、スプー
ル46は左動した状態にある。このため、油路166と
油路165とが連通し、第2ブレーキB2につながる油
路167は、油路166,165,スイッチングバルブ
45および油路163を介してソレノイドバルブSEに
つながる。したがって、表2に括弧書きしたようにソレ
ノイドバルブSEをオンにして開放させれば、第2ブレ
ーキB2に作動油圧を供給してこれを係合作動させ、エ
ンジンブレーキを作用させることができる。
【0032】次に、2速段に変速する場合について考え
る。この場合には、ソレノイドバルブSDのみがオフか
らオンに切り換わる。この状態を1速段の状態と比較す
ると、ソレノイドバルブSDが開放される点のみが異な
る。このため、第1クラッチK1は係合されたままであ
る。また、ソレノイドバルブSDが開放されると、油路
103から分岐した油路105,105a,第2リリー
フバルブ35,油路106および油路145を介して第
1ブレーキB1にライン圧P1を有した作動油が供給さ
れこれが係合される。なお、この際、第3アキュムレー
タ53の作用により、ショックが軽減される。こうし
て、第1クラッチK1と第1ブレーキB1とが係合され
て2速段が設定される。
【0033】なお、ソレノイドバルブSDの開放によ
り、油路140および141を介してスイッチングバル
ブ45のスプール46の左端部にライン圧P1が作用す
る。ここで、前述のようにスプール46の右端にも油路
102eを介してライン圧P1が作用しているのである
が、受圧面積の差によりスプール46は右動される。こ
のスプール46の右動により、油路163は油路164
に連通する。この油路164は、前述したロックアップ
制御用回路につながっている。このため、表2に括弧書
きにしたように、ソレノイドバルブSEをオンにすれ
ば、そこから出力された作動油圧によりロックアップク
ラッチを制御することができる。
【0034】次に、3速段に変速する場合について考え
る。この場合には、ソレノイドバルブSCおよびSDの
みがオンからオフに切り換わり、すべてのソレノイドバ
ルブがオフとなる。これにより2速段の状態から、ソレ
ノイドバルブSCが開放され、ソレノイドバルブSDが
閉止される。なお、ソレノイドバルブSAが開放されて
いるため、第1クラッチK1は係合されたままである。
また、ソレノイドバルブSDがオフにされるので、油路
145はソレノイドバルブSDの内部を介してドレンに
連通する。このため、第1ブレーキB1が解放される。
【0035】一方、ソレノイドバルブSCが開放される
と、ライン圧P1を有した作動油が油路133に供給さ
れる。このため、ライン圧P1を有した作動油は、シャ
トルバルブ57を介して第3クラッチK3に供給され、
第3クラッチK3が係合作動する。この際、第4アキュ
ムレータ54の作用によりショックが軽減される。この
ようにして第1クラッチK1および第3クラッチK3が
係合されて3速段が設定される。なお、3速段において
は、ソレノイドバルブSDがオフにされ、油路145は
ソレノイドバルブSDの内部を介してドレンに連通する
ことにより、油路140および141を介してスイッチ
ングバルブ45に作用していた油圧も零となり、この油
圧によるスプール46に対する押圧力がなくなる。しか
し、ソレノイドバルブSCがオフになることによって、
油路133,175を通じて第2リリーフバルブ35の
左端にライン圧P1が作用し、受圧面積の関係よりスプ
ール36は右動する。このため、油路103につながる
油路105aと油路178とが連通してスイッチングバ
ルブ45の左端にライン圧P1が作用し、スイッチング
バルブ45のスプール46は右動した状態になる。この
ため、ソレノイドバルブSEをオンにすれば、ロックア
ップクラッチの制御を行うことができる。
【0036】次に、3速段から4速段に変速する場合に
ついて考える。この場合には、ソレノイドバルブSBお
よびSCのみがオフからオンに切り換わる。これにより
3速段の状態から、ソレノイドバルブSBが開放され、
ソレノイドバルブSCが閉止される。なお、ソレノイド
バルブSAが開放されているので、第1クラッチK1は
係合されたままである。また、ソレノイドバルブSCが
閉止されると、3速段の場合とは逆に第3クラッチK3
へのライン圧P1の供給が断たれてこれが解放される。
【0037】このため第1リリーフバルブ30のスプー
ル31は再び図示のように左動されるので、ライン圧P
1を有した作動油が油路103から第1リリーフバルブ
30を介して油路107に供給され、さらに開放された
ソレノイドバルブSBから油路125を介して第2クラ
ッチK2に供給されこれが係合作動する。この際、第2
アキュムレータ52の作用によりショックが軽減され
る。このようにして第1クラッチK3および第2クラッ
チK2が係合され、4速段が設定される。なお、ソレノ
イドバルブSBがオンであるので、油路125cを通じ
て第2リリーフバルブ35の左端から2番目のポートに
ライン圧P1が作用し、スプール36が右動する。この
ため、スイッチングバルブ45の左端にライン圧P1が
作用し、スイッチングバルブ45のスプール46は右動
した状態になる。このため、ソレノイドバルブSEをオ
ンにすれば、ロックアップクラッチの制御を行うことが
できる。
【0038】次に、4速段から5速段に変速する場合に
ついて考える。この場合には、ソレノイドバルブSAが
オフからオンに切り換わりソレノイドバルブSCがオン
からオフに切り換わる。これにより4速段の状態から、
ソレノイドバルブSAが閉止され、ソレノイドバルブS
Cが開放される。ソレノイドバルブSAが閉止される
と、油路120,121を介してのライン圧P1の供給
が断たれ、第1クラッチK1が解放される。また、ソレ
ノイドバルブSAの閉止により油路121aの油圧も零
となり、第1リリーフバルブ30のスプール31は左動
状態のままである。同時にソレノイドバルブSBはオン
のままであるので、第2クラッチK2は係合状態のまま
保持される。
【0039】一方、ソレノイドバルブSCが開放される
と既に説明したように、ライン圧P1を有した作動油が
油路133に供給され、さらに、シャトルバルブ57を
介して第3クラッチK3に供給され、これを係合作動さ
せる。この際にも、第4アキュムレータ54の作用によ
り、ショックが軽減される。このようにして第2クラッ
チK2および第3クラッチK3が係合されて5速段が設
定される。なお、5速段においても、4速段と同様にし
て、ロックアップクラッチの制御を行うことができる。
【0040】以上、Dレンジにおける変速制御について
説明したが、次に、Nレンジが設定された場合を考え
る。この場合には、マニュアルバルブ25を介してクラ
ッチK1,K2,K3およびブレーキB1,B2がドレ
ンに接続し、これらすべてが開放されニュートラル(中
立)状態となる。
【0041】次に、Rレンジが設定された場合を考え
る。この場合にはマニュアルバルブ25のスプール26
は左動され、油路101からライン圧P1を有する作動
油が油路131に供給される。また、後述するRレンジ
設定当初を除いて全ソレノイドバルブSA〜SEがオフ
となる。このため、第1クラッチK1に繋がる油路12
1はマニュアルバルブ25においてドレンに連通して第
1クラッチK1が解放され、第2クラッチK2に繋がる
油路125はソレノイドバルブSBからドレンに連通し
てこの第2クラッチK2も解放される。
【0042】第3クラッチK3に繋がる油路130はシ
ャトルバルブ57を介して油路131に繋がるので、油
路131に供給される作動油が第3クラッチK3に供給
され、この第3クラッチK3が係合される。なお、この
際、第4アキュムレータ54の作用によって、ショック
が軽減される。第1ブレーキB1に繋がる油路145は
ソレノイドバルブSDからドレンに連通して第1ブレー
キB1が解放される。
【0043】一方、第2ブレーキB2に繋がる油路16
7は、シャトルバルブ56から油路170,マニュアル
バルブ25および油路120を介してソレノイドバルブ
SAに繋がる。ソレノイドバルブSAはノーマルオープ
ンタイプであるため、油路170にライン圧P1を有し
た作動油が流れ、第2ブレーキB2が係合作動する。な
お、この際、第1アキュムレータ51の右端部にもライ
ン圧P1を有した作動油が流れ込み、そのピストン51
aを左動させる。
【0044】ここで、第1アキュムレータ51の中央部
には、油路131から分岐した背圧取込み油路181が
接続されており、また、第1アキュムレータ51の左端
部には、レギュレータバルブ20のスプール21の右端
部に繋がる背圧供給油路182が接続されている。ピス
トン51aの中央部には、油溝51bが形成されてお
り、ピストン51aが左動したときに油溝51bを介し
て背圧取込み油路181と背圧供給油路182とが連通
され、ピストン51aが右動したときは両油路181,
182は遮断される。
【0045】このため、上述のように第1アキュムレー
タ51のピストン51aが左動すると、油路131から
背圧取込み油路181および背圧供給油路182を介し
て、レギュレータバルブ20のスプール21の右端部に
ライン圧P1が背圧として作用する。これにより、ライ
ン圧が昇圧されて新たなライン圧P2(P2>P1)が
第2ブレーキB2に供給されるようになり、第2ブレー
キB2は、1速段における係合力よりも大きな係合力を
もって係合する。このようにして第3クラッチK3およ
び第2ブレーキB2が係合されて後進段が設定される。
【0046】ただし、このように第2ブレーキB2を大
きな係合力をもって係合作動させると、その分ショック
も大きくなる。このため、第2ブレーキB2の係合作動
の開始当初から係合完了までの間は、係合力を小さく抑
えておくため、ソレノイドバルブSAをデューティ比制
御することとしている。これが表2のREV−SAの欄
にONを括弧書きしている理由である。
【0047】具体的には、第2ブレーキB2の係合作動
の開始当初から係合完了までの間(0.3〜0.5秒)
は、ソレノイドバルブSAを、所定の低い作動油圧(所
定圧:例えば、2〜3kg /cm2)を出力するデューティ
比で作動制御することにより、開閉切換手段としての第
1アキュムレータ51のピストン51aを右動状態に保
持し、背圧(補助圧)取込み油路181と背圧供給油路
182とを遮断しておく。これにより、ソレノイドバル
ブSAに元圧として供給されるライン圧は、前進段設定
時と同じP1(8kg /cm2)に抑えられる。ここで、図
6に実線Aで示すグラフから分かるように、そのような
低ライン圧下で上記低作動油圧を得るためには、デュー
ティ比を50〜65%程度の広い範囲内に設定しておけ
ば足り、制御が容易である。
【0048】ちなみに、ライン圧がP2(16kg /cm
2)である場合には、実線Bで示すグラフから分かるよ
うに、デューティ比を92〜93%といったごく狭い範
囲内に設定する必要がある。しかし、このような設定
は、ソレノイドバルブSAのソレノイドに供給される電
源電圧の変動によってデューティ比が大きく変動してし
まうこと等から困難である。なお、このようにソレノイ
ドバルブSAに低い元圧下で作動させるようにすること
により、ソレノイドバルブSAを大型化する必要がなく
なるというメリットもある。
【0049】こうして図5に概念的に示すように、低い
作動油圧で第2ブレーキB2の係合制御を行った後、ソ
レノイドバルブSAをオフにして開放すると、油路12
1には上記所定圧よりも大きなライン圧P1が流れ込
み、第1アキュムレータ51のピストン51aが左動す
る。これにより、前述のようにライン圧がP1からP2
に昇圧され、第2ブレーキB2に十分大きな係合力が発
生する。ただし、既に第2ブレーキB2の係合は完了し
ているため、昇圧時にもショックはほとんど生じない。
【0050】なお、上記実施例では、第1アキュムレー
タ51のピストン51aを開閉切換手段として兼用した
が、図7に示すような切換専用バルブ70を第1アキュ
ムレータ51と別に設けても良い。この切換専用バルブ
70のスプール71の右端には油路121に繋がる油路
120b′が接続されており、この油路120b′を介
して供給される作動油圧が所定圧を超えて、スプール7
1がスプリング72による右方への付勢力に抗して左動
することにより、本バルブ70の中間部に接続された背
圧取込み油路181′と背圧供給油路182′とが開通
する。こうして、この切換専用バルブ70は、図2に示
した第1アキュムレータ51に代わって開閉切換手段と
しての役割を受け持つ。
【0051】また、上記実施例では、背圧が補助圧とし
て供給されることによってライン圧を昇圧させるタイプ
のレギュレータバルブ20を用いたが、これに代えて、
図8に示すレギュレータバルブ20″を用いてもよい。
この、レギュレータバルブ20″は、左から2番目のポ
ートに内圧供給油路182″を通じて内圧(補助圧)の
供給を受けることにより、ライン圧を降圧させるタイプ
のものである。なお、図中「″」付きの番号および丸囲
み英字は、図2中における番号および丸囲み英字に対応
する。ただし、このレギュレータバルブ20″を用いる
場合には、図2に示した第1アキュムレータ51に若干
の変更を加える必要がある。即ち、第1アキュムレータ
(開閉切換手段)51″には、背圧取込み油路181′
に代わってライン圧を供給する内圧取込み油路181″
を接続するのであるが、その接続部を若干右方にずら
す。そして、もとの接続部には、背圧供給油路182′
に代えて上記内圧供給油路182″を接続する。さら
に、内圧供給油路182″の接続部と左端に設けられて
いるドレンポートとの間に、新たにドレンポート(付番
せず)を追加する。
【0052】このように構成された回路では、ソレノイ
ドバルブSAの出力油路120(図2参照)から分岐す
る油路120b″を通じて、第1アキュムレータ51″
の右端に所定圧以下の作動油圧が供給されているとき
は、第1アキュムレータ51″のピストン51a″は右
動状態に保持され、内圧取込み油路181″と内圧供給
油路182″とが開通される。これにより、レギュレー
タバルブ20″には、内圧供給油路182″を介して内
圧が供給されるので、ライン圧を低く抑えることがで
き、ソレノイドバルブSAにも低い元圧を供給すること
ができる。
【0053】そして、油路120b″を通じて、第1ア
キュムレータ51″の右端に所定圧を超える作動油圧が
供給されたときは、第1アキュムレータ51″のピスト
ン51a″は左動し、内圧取込み油路181″と内圧供
給油路182″とが遮断される。また、これとともに、
内圧供給油路182″が新設されたドレンポートに連通
する。これにより、レギュレータバルブ20″に対する
内圧供給が停止し、かつ新設されたドレンポートからそ
れまでレギュレータバルブ20″に加わっていた内圧が
抜ける。こうして、ライン圧を上昇させることができ、
ソレノイドバルブSAに高い元圧を供給することができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上のように、所定速度段の設定に係る
摩擦係合要素の係合開始当初から係合完了までは所定圧
以下の低い作動油圧を摩擦係合要素に供給する必要があ
るが、本発明の油圧制御装置では、そのような低い作動
油圧を得ようとするときには、ライン圧切換手段によ
り、レギュレータバルブにおいて低圧のライン圧を作り
出させるようにしている。これにより、作動圧制御手段
を、低いライン圧(元圧)下で容易に制御することがで
き、低い作動油圧を摩擦係合要素に供給することができ
る。
【0055】そして、摩擦係合要素の係合が完了した後
は所定圧を超える高い作動油圧を摩擦係合要素に供給す
る必要があるが、本油圧制御装置では、そのような高い
作動油圧を得ようとするときには、ライン圧切換手段に
より、レギュレータバルブにおいて高圧のライン圧を作
り出させるようにしている。このため、その高ライン圧
に応じた高い作動油圧を摩擦係合要素に供給して大きな
係合力を生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧制御装置を備えた自動変速機
のスケルトン図である。
【図2】上記油圧制御装置の油圧回路図の一部である。
【図3】上記油圧制御装置の油圧回路図の一部である。
【図4】上記油圧制御装置の油圧回路図の一部である。
【図5】上記油圧制御装置による作動油圧の制御を示す
概念図である。
【図6】上記油圧制御装置に用いられるデューティ比制
御ソレノイドバルブの特性を示すグラフ図である。
【図7】上記油圧制御装置に用いられる開閉切換手段の
別の実施例を示す図である。
【図8】上記油圧制御装置に用いられるライン圧調圧手
段および開閉切換手段の別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ 20 レギュレータバルブ 30 第1リリーフバルブ 35 第2リリーフバルブ 40 ブレーキリリーフバルブ 45 スイッチングバルブ 51〜54 アキュムレータ 182 背圧供給油路 182″ 内圧供給油路 SA〜SE ソレノイドバルブ(作動圧制御手段) K1〜K3 クラッチ B1,B2 ブレーキ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦係合要素の係合作動を選択的
    に行わせて、複数の速度段の設定が可能な自動変速機に
    おいて、 ライン圧を作り出すレギュレータバルブと、 このレギュレータバルブにより作り出されたライン圧を
    元圧として前記摩擦係合要素に供給する作動油圧を設定
    制御する作動圧制御手段と、 所定速度段において、前記作動圧制御手段により設定さ
    れる作動油圧の作動する摩擦係合要素が係合するまで
    は、前記レギュレータバルブにより作り出されるライン
    圧を低圧とし、係合終了時に前記ライン圧を高圧にする
    ライン圧切換手段とから構成されることを特徴とする自
    動変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記係合終了時は、前記作動油圧が所定
    圧以上となることに基づいて判別することを特徴とする
    請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ライン圧切換手段が、 前記レギュレータバルブにおいて作り出されるライン圧
    を前記低圧から前記高圧に切換えるために、このレギュ
    レータバルブに補助圧を供給する補助圧供給回路と、 前記所定速度段において、前記作動油圧が前記所定圧以
    下であるときは、前記補助圧供給回路を閉止し、前記作
    動油圧が前記所定圧を超えるときは、前記補助圧供給回
    路を開通させる開閉切換手段とからなることを特徴とす
    る請求項2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ライン圧切換手段が、 前記レギュレータバルブにおいて作り出されるライン圧
    を前記高圧から前記低圧に切り換えるために、このレギ
    ュレータバルブに補助圧を供給する補助圧供給回路と、 前記所定速度段において、前記作動油圧が前記所定圧以
    下であるときは、前記補助圧供給回路を開通させ、前記
    作動油圧が前記所定圧を超えるときは、前記補助圧供給
    回路を閉止する開閉切換手段とからなることを特徴とす
    る請求項2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定速度段以外の速度段において、
    前記低圧のライン圧が前記摩擦係合要素に元圧として供
    給されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の自動変速機の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記所定速度段が、後進段であることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自動変速機
    の油圧制御装置。
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