JP3005826B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP3005826B2
JP3005826B2 JP3285196A JP28519691A JP3005826B2 JP 3005826 B2 JP3005826 B2 JP 3005826B2 JP 3285196 A JP3285196 A JP 3285196A JP 28519691 A JP28519691 A JP 28519691A JP 3005826 B2 JP3005826 B2 JP 3005826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせた
ものであって、その変速歯車機構のトルク伝達経路をク
ラッチやブレーキといった複数の摩擦要素の選択的作動
によって切り替えることによって所定の変速段を自動的
に達成するよう構成され、また、各摩擦要素を選択的に
オン・オフ作動をさせるための油圧機構を備えている。
【0003】上記自動変速機において、変速歯車機構
は、例えば、複数のギヤとキャリヤとからなるプラネタ
リギヤユニットによって構成され、また、油圧機構は、
オイルポンプの吐出圧を所定のライン圧に調整するプレ
ッシャレギュレータバルブ,手動操作によってレンジを
切り替えるマニュアルバルブ,運転状態に応じて作動し
各摩擦要素のアクチュエータに通じる油圧通路を切り替
えてこれら摩擦要素を選択的に作動させる複数のシフト
バルブ等で構成され、また、シフトバルブの動作位置の
切り替えのため、コントロールユニットによって制御す
るソレノイドバルブが設けられている。また、この種の
自動変速機においては、変速時に締結される摩擦要素の
締結動作が早すぎたり、解除される摩擦要素の解放動作
が遅すぎると、引き込み傾向となって出力トルクが落ち
込み、また、その逆に、変速時に締結される摩擦要素の
締結動作が遅すぎたり、解除される摩擦要素の解除動作
が早すぎる場合には、空吹き傾向となって吹き上がりが
生ずるため、各変速動作時における摩擦要素の締結ない
しは解除動作のタイミングが重要となる。そこで、上記
油圧機構の各サーボ機構に油圧を供給する油圧通路にオ
リフィスを設け、また、オリフィスをバイパスするバイ
パス通路と、このバイパス通路の連通状態を制御するタ
イミングバルブを設け、さらに、タイミンバルブをオン
・オフ制御するソレノイドバルブを設けて、変速動作の
初めには所定期間バイパス通路を開くことによって締結
・解除速度動作を調整し、その後バイパス通路を閉じて
オリフィスを介する緩やかな動作に移行させるようにす
ることが従来から行われている。
【0004】例えば、3速から2速へのシフトダウン変
速では、3−4クラッチを解除すると同時に2−4ブレ
ーキ用サーボ機構のリリース側油圧を抜いて2−4ブレ
ーキを締結するという操作が行われるが、その場合に、
変速ショックの低減を図るには2−4ブレーキの締結タ
イミングを車速等に応じて変える必要がある。そこで、
ソレノイドバルブで制御するタイミングバルブ(3−2
タイミングバルブ)を設けて、車速マップによるタイマ
ー値で該タイミングバルブのオン制御を行い、また、結
果として起こるタービン回転数の変化により上記タイマ
ー値を学習制御するよう自動変速機の制御装置を構成す
ることが従来から行われている。特開昭63−3125
58号公報等に記載されたものはその一例である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車速に
応じて3−2タイミングバルブのオン制御を行い、ま
た、そのオン時間をタービン回転数の変化(吹き上がり
状態)に基づいて学習制御するようにした従来の制御装
置では、車速が同じでもアクセルの踏み込み速度や踏み
込み量(アクセル開度)によってタービンの吹き上がり
状態が異なるため、最適な学習制御を維持することがで
きず、変速ショックを十分に抑制できないという問題が
ある。つまり、シフトダウン変速では、通常、アクセル
が踏み込まれるが、このアクセルの踏み込みがゆっくり
の場合は、アクセルの踏み込みに追従してエンジントル
クが上昇し、ライン圧も追従して上昇するため、3−2
タイミングバルブオンにより2−4ブレーキは速やかに
締結されるが、アクセルの踏み込みが速いと、エンジン
トルクの上昇が追いつかなくて、変速指令が出た後のラ
イン圧の上昇が遅れるので、2−4ブレーキの締結速度
が遅くなる。そのため、変速時のアクセル踏み込み速度
が遅かったり速かったりした場合には、空吹きあるいは
引き込みの傾向が大きくなり、したがって、同一タービ
ン回転数であっても、アクセル踏み込み速度等によって
吹き量が学習制御の判定基準値内となったり、判定基準
値外となったりして、判定が一定しない。そして、例え
ば、引き込み傾向の出やすいアクセル操作が繰り返され
ることによってタイマー値がどんどんマイナス側に学習
された後、空吹き傾向の出やすいアクセル操作が行われ
た時には、タービン回転は大きく吹き上がってしまい、
逆に、空吹き傾向の出やすいアクセル操作が繰り返され
ることによってタイマー値がマイナス側に学習された
後、引き込み傾向の出やすいアクセル操作が行われた時
には、大きな引き込みが生じるということになって、変
速ショックが増大する。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、変速時のアクセル踏み込み速度等の変化に拘
わらず摩擦要素締結速度の最適な学習制御を行えるよう
にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば3−2
シフトダウン変速時に、変速指令時の歯車変速機構への
入力トルク発生状態によって空吹き傾向あるいは引き込
み傾向の出やすいアクセル踏み込み状態が判定できるこ
とに着目し、該入力トルク発生状態に基づいた制御を加
えることによって最適な学習制御を実現したものであ
る。図1(a)および(b)はその全体構成を示す。
【0008】すなわち、本発明に係る自動変速機の変速
制御装置は、図1(a)に示すように、複数個の摩擦要
素の締結・解除動作によりトルク伝達経路を切り替えて
複数段の変速を達成する変速歯車機構を備えた自動変速
機の変速制御装置であって、摩擦要素の締結速度を調整
する締結速度調整機構と、変速歯車機構の入力側回転数
の変化状態を検出する入力側回転数変化状態検出手段
と、入力側回転数変化状態検出手段の出力に基づいて締
結速度調整機構の作動状態を学習制御する学習制御手段
と、変速指令時の変速歯車機構の入力トルク発生状態を
検出する入力トルク発生状態検出手段と、入力トルク発
生状態検出手段の出力に基づいて学習制御手段による学
習制御の入力側回転数変化状態判定基準値を変更する判
定基準値変更手段を備えた構成とされている。ここで、
入力側回転数とは、具体的には、例えばタービン回転数
である。上記入力トルク発生状態検出手段は、歯車変速
機構の入力部に連結されたトルクコンバータのタービン
軸と該トルクコンバータに連結されるエンジン出力軸と
の速度比ないしはトルク比によって入力トルク発生状態
を検出するものとすることができる。入力トルク発生状
態検出手段は、また、歯車変速機構の入力部に連結され
たトルクコンバータに連結されるエンジンの負荷変化状
態によって入力トルク発生状態を検出するものとしても
よい。
【0009】本発明に係る自動変速機の変速制御装置
は、また、図1(b)に示すように、複数個の摩擦要素
の締結・解除動作によりトルク伝達経路を切り替えて複
数段の変速を達成する変速歯車機構を備えた自動変速機
の変速制御装置であって、摩擦要素の締結速度を調整す
る締結速度調整機構と、変速歯車機構の入力側回転数の
変化状態を検出する入力側回転数変化状態検出手段と、
入力側回転数変化状態検出手段の出力に基づいて締結速
度調整機構の作動状態を学習し変速指令時の変速歯車機
構の入力トルク発生状態による複数の領域に対しそれぞ
れ学習値を設定する学習制御手段と、変速指令時の入力
トルク発生状態を検出する入力トルク発生状態検出手段
と、変速指令時の前記入力トルク発生状態を検出する入
力トルク発生状態検出手段と、入力トルク発生状態検出
手段の出力に基づいて前記複数の学習値のいずれかを選
択する学習値選択手段を備えた構成とすることもでき
る。
【0010】また、本発明に係る自動変速機の変速制御
装置は、複数個の摩擦要素の締結・解除動作によりトル
ク伝達経路を切り替えて複数段の変速を達成する変速歯
車機構を備えた自動変速機の変速制御装置であって、摩
擦要素の締結速度を調整する締結速度調整機構と、変速
歯車機構の入力部に連結されたトルクコンバータのター
ビン軸と該トルクコンバータに連結されるエンジン出力
軸との速度比ないしはトルク比によって入力トルク発生
状態を検出する入力側回転数変化状態検出手段と、入力
側回転数変化状態検出手段の出力を受け、変速中の入力
側回転数の上昇から下降に転ずる変曲点の値と変速終了
時の入力側回転数との差が所定範囲に無い場合、以降の
変速においてその差が前記所定範囲内になるよう締結速
度調整機構の作動状態を学習制御する学習制御手段と、
変速指令時の変速歯車機構の入力トルク発生状態を検出
する入力トルク発生状態検出手段と、入力トルク発生状
態検出手段の出力を受け、前記速度比ないしはトルク比
が大きいほど、学習制御手段による学習制御の判定基準
となる前記所定範囲の上限値を大きくする判定基準値変
更手段を備えたものであってよい。また、その判定基準
値変更手段は、前記速度比ないしはトルク比が大きいほ
ど、前記所定範囲の下限値を大きくするものであってよ
い。
【0011】また、本発明の係る自動変速機の変速制御
装置は、複数個の摩擦要素の締結・解除動作によりトル
ク伝達経路を切り替えて複数段の変速を達成する変速歯
車機構を備えた自動変速機の変速制御装置であって、摩
擦要素の締結速度を調整する締結速度調整機構と、変速
歯車機構の入力部に連結されたトルクコンバータのター
ビン軸と該トルクコンバータに連結されるエンジン出力
軸との速度比ないしはトルク比によって入力トルク発生
状態を検出する入力側回転数変化状態検出手段と、入力
側回転数変化状態検出手段の出力を受け、変速中の入力
側回転数の上昇から下降に転ずる変曲点の値と変速終了
時の入力側回転数との差が所定範囲に無い場合、以降の
変速においてその差が前記所定範囲内になるよう締結速
度調整機構の作動状態を学習し、変速指令時の変速歯車
機構の入力トルク発生状態による複数の領域に対しそれ
ぞれ学習値を設定する学習制御手段と、変速指令時の入
力トルク発生状態を検出する入力トルク発生状態検出手
段と、入力トルク発生状態検出手段の出力に基づいて前
記複数の学習値のいずれかを選択する学習値選択手段を
備えたものであってよい。
【0012】
【作用】本発明の図1(a)に示す構成によれば、例え
ば3速から2速へのシフトダウン変速時において、例え
ばタービン回転数が変速機入力側回転数情報として検出
され、該入力側回転数が判定基準値内となるよう学習値
が設定され、それによって摩擦要素の締結速度が制御さ
れる。また、その際、変速指令時の変速歯車機構の入力
トルク発生状態がタービン軸とエンジン出力軸との速度
比ないしはトルク比によって検出され、あるいは、スロ
ットル開度変化等のエンジン負荷変化状態によって検出
される。そして、検出された入力トルク発生状態に基づ
いて、学習制御の入力側回転数変化状態判定基準値が変
更され、それによって、アクセル踏み込み速度等により
空吹きあるいは引き込み傾向となる場合の不適切な判定
が防止され、最適な学習制御が維持される。
【0013】また、図1(b)に示す他の構成によれ
ば、同様に、例えば3速から2速へのシフトダウン変速
時において、例えばタービン回転数が変速機入力側回転
数情報として検出され、該入力側回転数が判定基準値内
となるよう学習値が設定され、それによって摩擦要素の
締結速度が制御される。また、その際、変速指令時の変
速歯車機構の入力トルク発生状態による複数の領域に対
しそれぞれ学習値が設定される。そして、変速指令時の
変速歯車機構の入力トルク発生状態が実際に検出され、
検出された入力トルク発生状態に基づいて、前記複数の
学習値のいずれかが選択され、それによって、アクセル
踏み込み速度等により空吹きあるいは引き込み傾向とな
る場合の不適切な判定が防止され、最適な学習制御が維
持される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0015】図2は本発明の第1の実施例に係る自動車
用自動変速機の概略図である。
【0016】この自動変速機には、エンジン出力軸1の
トルク(エンジントルク)を変速してタービン軸2に伝
達するトルクコンバータ3と、このタービン軸2のトル
クをさらに変速しまた後進段が選択されているときには
回転を逆転させて出力ギヤ4から図示しない駆動輪側に
出力する変速歯車機構5とが設けられている。ここで、
タービン軸2はパイプ状に形成され、その中空部にはエ
ンジン出力軸1に連結されたポンプシャフト6が配設さ
れている。このポンプシャフト6によって、変速歯車機
構5の後方(図2では左側)に配置されたオイルポンプ
7が回転駆動される。
【0017】トルクコンバータ3は、実質的に、連結部
材8を介してエンジン出力軸1に連結されたポンプ9
と、タービン軸2に連結されポンプ9から吐出される作
動油によって回転駆動されるタービン10と、タービン
10からポンプ9に還流する作動油をポンプ9の回転を
促進する方向に整流するステータ11とで構成され、ポ
ンプ9とタービン10の回転数差に応じた変速比で、エ
ンジン出力軸1のトルクを変速するようになっている。
ここで、ステータ11はステータ用ワンウェイクラッチ
12を介して変速機ケース13に固定されている。ま
た、エンジン出力軸1とタービン軸2とを必要に応じて
直結させるロックアップクラッチ14が設けられてい
る。
【0018】変速歯車機構5は、一般に知られたプラネ
タリギヤユニットであって、タービン軸2に遊嵌された
比較的小径のスモールサンギヤ15と、このスモールサ
ンギヤ15より後方でタービン軸2に遊嵌された比較的
大径のラージサンギヤ16と、スモールサンギヤ15と
噛み合う複数のショートピニオンギヤ17(1つのみ図
示)と、前部(図2では右側)がショートピニオンギヤ
17と噛み合い後部がラージサンギヤ16と噛み合うロ
ングピニオンギヤ18と、さらにこのロングピニオンギ
ヤ18と噛み合うリングギヤ19と、ショートピニオン
ギヤ17とロングピニオンギヤ18とを回転自在に支持
するキャリア20とで構成されている。この変速歯車機
構5では、変速段に応じてスモールサンギヤ15,ラー
ジサンギヤ16またはキャリア20が選択的にトルク入
力部となり、また、変速段にかかわらずリングギヤ19
がトルク出力部となる。上記リングギヤ19は出力ギヤ
4に連結されている。
【0019】また、この自動変速機では、変速比を切り
替えあるいは出力ギヤ4の回転方向を切り替えるために
変速歯車機構5内でのトルク伝達経路を切り替えるが、
そのための摩擦要素として複数のクラッチおよびブレー
キが設けられている。すなわち、タービン軸2とスモー
ルサンギヤ15との間には、フォワードクラッチ21と
第1ワンウェイクラッチ22とが直列に介設されるとと
もに、両クラッチ21,22に対して並列にコーストク
ラッチ23が介設されている。そして、タービン軸2と
キャリア20との間には3−4クラッチ24が介設さ
れ、タービン軸2とラージサンギヤ16との間にはリバ
ースクラッチ25が介設されている。また、ラージサン
ギヤ16とリバースクラッチ25との間には、所定の変
速段でラージサンギヤ16を固定するための2−4ブレ
ーキ26が設けられている。この2−4ブレーキ26
は、後述のサーボピストン26Aにより作動するバンド
ブレーキによって構成されている。さらに、キャリア2
0と変速機ケース13′との間には、所定の変速段でキ
ャリア20を固定するローリバースブレーキ27と、キ
ャリア20の反力を受け止める第2ワンウェイクラッチ
28とが並列に介設されている。以下、これらのクラッ
チおよびブレーキを適宜「摩擦要素」と総称する。
【0020】この自動変速機では、摩擦要素である各ク
ラッチ21,23,24,25および各ブレーキ26,
27のオン・オフパターンを組み変えることによって、
表1に示すような各種レンジないし変速段が得られるよ
うになっている。以下、表1を参照しつつ、各レンジな
いし変速段におけるトルク伝達経路とその変速特性とを
説明する。
【0021】
【表1】
【0022】(1)Pレンジ(パーキングレンジ)…す
べての摩擦要素がオフされる。この場合、タービン軸2
のトルクは変速歯車機構5に伝達されない。
【0023】(2)Rレンジ(リバースレンジ)…リバ
ースクラッチ25とローリバースブレーキ27とがオン
され、他の摩擦要素はオフされる。ローリバースブレー
キ27がオンされているので、これと並列に配設された
第2ワンウェイクラッチ28は作用しない。一方、第1
ワンウェイクラッチ22は、トルク伝達経路から外れ、
これもまた作用しない。この場合、タービン軸2のトル
クが、リバースクラッチ25を介してラージサンギヤ1
6に入力される。そして、ローリバースブレーキ27に
よってキャリア20が固定されているので、ラージサン
ギヤ16とロングピニオンギヤ18とリングギヤ19と
が、この順に噛み合う固定的なギヤ列として機能する。
したがって、ラージサンギヤ16に入力されたトルク
は、このギヤ列内を上記の順に伝わり、ラージサンギヤ
16の歯数とリングギヤ19の歯数とによって決定され
る大きな減速比で変速され、出力ギヤ4に出力される。
このRレンジでは、リングギヤ19に連結された出力ギ
ヤ4はラージサンギヤ16およびタービン軸2と反対方
向に回転し、それにより駆動輪が後進側に駆動される。
【0024】(3)Nレンジ(ニュートラルレンジ)…
Pレンジの場合と同様である。
【0025】(4)Dレンジ(ドライブレンジ)1速…
フォワードクラッチ21がオンされ、他の摩擦要素はオ
フされる。第1,第2ワンウェイクラッチ22,28は
通常走行時にはロック状態となるが、コースティング時
には空転する。この場合、タービン軸2のトルクが、順
にフォワードクラッチ21と第1ワンウェイクラッチ2
2とを介してスモールサンギヤ15に入力される。そし
て、第2ワンウェイクラッチ28によってキャリア20
が固定されるので、スモールサンギヤ15とショートピ
ニオンギヤ17とロングピニオンギヤ18とリングギヤ
19とが、この順に噛み合う固定的なギヤ列として機能
する。したがって、スモールサンギヤ15に入力された
トルクは、このギヤ列内を上記の順に伝わり、スモール
サンギヤ15の歯数とリングギヤ19の歯数とによって
決定される大きな減速比で変速され、出力ギヤ4に出力
される。そして、リングギヤ19に連結された出力ギヤ
4はスモールサンギヤ15およびタービン軸2と同一方
向に回転し、それにより駆動輪が前進側に駆動される。
なお、このDレンジ1速では、コースティング時に第1
ワンウェイクラッチ22が空転するため、エンジンブレ
ーキは効かない。
【0026】(5)Dレンジ2速…フォワードクラッチ
21と2−4ブレーキ26とがオンされ、他の摩擦要素
はオフされる。第1ワンウェイクラッチ22は通常走行
時にはロック状態となるが、コースティング時には空転
する。なお、第2ワンウェイクラッチ28は常時空転す
る。この場合、ラージサンギヤ16が固定されるので、
ロングピニオンギヤ18が、自転しつつラージサンギヤ
16まわりを公転する。したがって、基本的には上記D
レンジ1速の場合と同様の経路でトルクが伝達される
が、リングギヤ19の回転数がロングピニオンギヤ18
の公転分だけ高くなるので、Dレンジ1速よりはやや減
速比が小さくなる。なお、このDレンジ2速では、コー
スティング時に第1ワンウェイクラッチ22が空転する
ため、エンジンブレーキは効かない。
【0027】(6)Dレンジ3速…フォワードクラッチ
21とコーストクラッチ23と3−4クラッチ24とが
オンされ、他の摩擦要素はオフされる。コーストクラッ
チ23がオンされているので、これと並列に配設された
フォワードクラッチ21及び第1ワンウェイクラッチ2
2は作用しない。なお、第2ワンウェイクラッチ28は
常時空転する。この場合、スモールサンギヤ15とキャ
リア20とがコーストクラッチ23とタービン軸2と3
−4クラッチ24とを介して相互にロックされるので、
プラネタリギヤユニットの全てのギヤ15〜19とキャ
リア20が相互に固定されて一体回転するようになり、
それにより、タービン軸2と出力ギヤ4とが直結状態と
なり、したがってタービン軸2のトルクは変速されずに
(すなわち、減速比1)出力ギヤ4に伝達される。そし
て、出力ギヤ4はタービン軸2と同一方向に回転し、駆
動輪が前進側に駆動される。なお、このDレンジ3速で
は、直結状態にあるので、当然エンジンブレーキが効
く。
【0028】(7)Dレンジ4速…フォワードクラッチ
21と3−4クラッチ24と2−4ブレーキ26とがオ
ンされ、他の摩擦要素はオフされる。第1,第2ワンウ
ェイクラッチ22,28は常時空転する。なお、第1ワ
ンウェイクラッチ22が常時空転するので、フォワード
クラッチ21はオンされているものの格別作用しない。
この場合、タービン軸2のトルクが、3−4クラッチ2
4を介してキャリア20に入力され、このキャリア20
のトルクは、順に、ロングピニオンギヤ18とリングギ
ヤ19とを介して出力ギヤ4に伝達される。その際、2
−4ブレーキ26によってラージサンギヤ16が固定さ
れているので、ロングピニオンギヤ18は自転しつつラ
ージサンギヤ16まわりを公転する。したがって、リン
グギヤ19の回転数は、キャリア20の回転数すなわち
タービン軸2の回転数よりロングピニオンギヤ18の自
転分だけ高くなり、変速歯車機構5はオーバードライブ
(増速)状態となる。そして、リングギヤ19に連結さ
れた出力ギヤ4はキャリア20(タービン軸2)と同一
方向に回転し、それにより駆動輪が前進側に駆動され
る。
【0029】(8)2レンジ1速…Dレンジ1速の場合
と同様である。
【0030】(9)2レンジ2速…フォワードクラッチ
21とコーストクラッチ23と2−4ブレーキ26とが
オンされ、他の摩擦要素はオフされる。コーストクラッ
チ23がオンされているので、これと並列に配設された
フォワードクラッチ21および第1ワンウェイクラッチ
22は格別作用しない。この場合、トルク伝達経路およ
び変速特性は、基本的にはDレンジ2速の場合と同様で
あるが、第1ワンウェイクラッチ22が働かないのでエ
ンジンブレーキが効く。
【0031】(10)2レンジ3速…Dレンジ3速の場
合と同様である。
【0032】(11)1レンジ1速…フォワードクラッ
チ21とコーストクラッチ23とローリバースブレーキ
27とがオンされ、他の摩擦要素はオフされる。コース
トクラッチ23がオンされているので、これと並列に配
設されたフォワードクラッチ21および第1ワンウェイ
クラッチ22は格別作用せず、またローリバースブレー
キ27がオンされているので、これと並列に配設された
第2ワンウェイクラッチ28も格別作用しない。この場
合、トルク伝達経路および変速特性は、基本的にはDレ
ンジ1速の場合と同様であるが、第1,第2ワンウェイ
クラッチ22,28が働かないのでエンジンブレーキが
効く。
【0033】(12)1レンジ2速…2レンジ2速の場
合と同様である。
【0034】以下、変速歯車機構5の各摩擦要素をオン
・オフ作動させる油圧機構を説明する。
【0035】図3〜図8に示すように、油圧機構は、該
油圧機構のライン圧(元圧)を制御するライン圧制御機
構と、夫々所定の部材に油圧を供給しまたはこれをリリ
ースする多数の油圧通路からなる油圧通路網(各図の間
の油圧通路のつながりは、A1〜A10,B1〜B1
0,C1〜C18,D1〜D7によって示されてい
る。)を備え、また、セレクトバー(図示せず)のセレ
クト操作に対応してシフトされライン圧の供給経路を切
り替えるマニュアルバルブ31と、マニュアルバルブ3
1のシフト位置と車両の運転状態(例えば、車速とスロ
ットル開度)とに応じコントロールユニット32によっ
てシフトするようにした1−2,2−3,3−4の各シ
フトバルブ33〜35と、所定の摩擦要素への油圧の供
給ないしリリースを緩衝させるための1−2,N−R,
N−D,2−3の各アキュムレータ36〜39と、所定
の摩擦要素への油圧の供給またはリリースのタイミング
を調整する3−2,2−3,コーストの各タイミングバ
ルブ41〜43およびバイパスバルブ44を備え、さら
に、トルクコンバータ3およびロックアップクラッチ1
4への油圧の供給を制御するロックアップ制御機構と、
油圧通路網の所定の部分の流動抵抗を調整するための多
数のオリフィスやワンウェイバルブ等を備えている。上
記オリフィスやワンウェイバルブは、図においては、一
般に用いられるマークで示すにとどめ、個々には番号を
付していない。
【0036】各摩擦要素にかかる油圧は、セレクトされ
たレンジ(P,R,N,D,2,1レンジ)と車両の運
転状態とに応じて、上記油圧機構により制御され、それ
により、変速歯車機構5の変速段の切り替えが行われ
る。ここで、2−4ブレーキ26は、アプライポート2
6aとリリースポート26bとを備えたサーボピストン
26Aによって作動するものであって、アプライポート
26aのみに油圧がかけられている時にオン(締結)さ
れ、両ポート26a,26b共に油圧がかけられている
時または共に油圧がリリースされているときにはオフ
(解除)される。また、その他の摩擦要素は、全て、油
圧がかけられたときにオンされ、油圧がリリースされた
ときにオフされる。
【0037】ライン圧制御機構は、図5に示されている
ように、基本的には、プレッシャレギュレータバルブ5
0によってパイロット圧にほぼ比例する油圧(ライン
圧)をライン圧供給通路51内に形成し、このライン圧
供給通路51内のライン圧をマニュアルバルブ31等に
供給するようになっている。なお、ライン圧供給通路5
1内の作動油は、プレッシャレギュレータバルブ50か
ら、リリーフバルブ52を備えたトルクコンバータ油路
53を介して、トルクコンバータ3にも供給される。
【0038】プレッシャレギュレータバルブ50に供給
されるパイロット圧は、減圧弁54と、モジュレータバ
ルブ55と、ライン圧制御用アキュムレータ56と、コ
ントロールユニット32によってデューティ制御される
ライン圧制御用ソレノイドバルブ57とによって形成さ
れる。そして、ライン圧供給通路51内のライン圧が、
減圧弁54によって減圧された後、減圧油路58を介し
てモジュレータバルブ55の入力ポート55aに導入さ
れ、また、同じ減圧油路58内の油圧が、デューティ圧
通路59を介してモジュレータバルブ55のコントロー
ルポート55bにも導入される。ここで、コントロール
ポート55bにかかる油圧は、コントロールユニット3
2からの制御信号のデューティ比に応じて開閉するライ
ン圧制御用ソレノイドバルブ57によって制御される。
なお、デューティ比は、コントロールユニット32によ
り、スロットル開度,車速,セレクトレンジ,変速段等
に応じて所定の方法で設定される。
【0039】上記モジュレータバルブ55からは、コン
トロールポート55bにかかる油圧に対応する油圧がパ
イロット圧としてパイロット圧通路61に出力される。
その際、パイロット圧通路61内の油圧振動ないし脈動
は、ライン圧制御用アキュムレータ56によって吸収さ
れる。そして、このようにして形成されたパイロット圧
が、プレッシャレギュレータバルブ50に供給され、こ
のパイロット圧に比例するライン圧がライン圧供給通路
51に形成される。なお、パイロット圧通路61内のパ
イロット圧は、カットバックバルブ62にも供給される
ようになっている。
【0040】図6に示されているマニュアルバルブ31
は、セレクトレバー(図示せず)のセレクト操作と連動
してシフトされ、セレクトされたレンジに応じてライン
圧供給通路51を所定の油圧供給通路と連通させるよう
になっている。具体的には、マニュアルバルブ31はラ
イン圧供給通路51を、Dレンジ及び2レンジでは第1
および第2のメイン油圧供給通路63,64と連通さ
せ、1レンジでは第1および第3のメイン油圧供給通路
63,65と連通させ、Rレンジではリバースレンジ用
油圧供給通路66と連通させ、また、Pレンジ及びNレ
ンジでは上記油圧供給通路63〜66のどれとも連通さ
せないようになっている。
【0041】ここで、第1メイン油圧供給通路63は1
−2シフトバルブ用油圧通路63aとフォワードクラッ
チ用油圧通路63bとに分岐する。そして、1−2シフ
トバルブ用油圧通路63aは1−2シフトバルブ33の
第1入力ポート33aに接続され、フォワードクラッチ
用油圧通路63bはさらに分岐して、図7に示すように
3−4シフトバルブ35の第1入力ポート35aとフォ
ワードクラッチ21とに接続されている。また、第2メ
イン油圧供給通路64は、図7に示す2−3シフトバル
ブ34の第1入力ポート34aに接続されている。ま
た、第3メイン油圧供給通路65は、ローレデューシン
グバルブ67(減圧弁)を介し、ボールバルブ68の下
流側において1−2シフトバルブ用通路66bに集合さ
れた後、1−2シフトバルブ33の第2入力ポート33
bに接続されている。また、リバースレンジ用油圧供給
通路66は、第1分岐油圧供給通路66aと、1−2シ
フトバルブ用通路66bとに分岐し、第1分岐油圧供給
通路66aはリバースクラッチ25に接続され、1−2
シフトバルブ用通路66bは上記ボールバルブ68を介
して1−2シフトバルブ33の第2入力ポート33bに
接続されている。
【0042】各シフトバルブ33〜35は、夫々、基本
的には、第1〜第3の各ソレノイドバルブを介しコント
ロールユニット32によって制御され、それぞれの入力
ポートから入力される油圧を、セレクトされたレンジと
変速段に応じて、所定の出力ポートから出力して所定の
摩擦要素に供給し、あるいはリリースするようになって
いる。
【0043】すなわち、1−2シフトバルブ33には、
図6に示すように、上記第1および第2の各入力ポート
33a,33bと、第1および第2の各出力ポート33
c,33dとが設けられ、第1出力ポート33cはアプ
ライポート用油圧通路71を介して2−4ブレーキ用サ
ーボピストン26Aのアプライポート26aに接続さ
れ、第2出力ポート33dはローリバースブレーキ用油
圧通路72を介してローリバースブレーキ27に接続さ
れている。
【0044】また、図7に示すように、2−3シフトバ
ルブ34には、上記第1入力ポート34aと、第2入力
ポート34bと、第1,第2出力ポート34c,34d
とが設けられ、第2入力ポート34bは第1接続通路7
3を介して3−4シフトバルブ35の第1出力ポート3
5cに接続され、第1出力ポート34cは3−4クラッ
チ用油圧通路74を介して3−4クラッチ24に接続さ
れ、第2出力ポート34dは第2接続通路75とボール
バルブ76とコーストクラッチ用油圧通路77とを介し
てコーストクラッチ23に接続されている。また、3−
4クラッチ用油圧通路74から分岐する第3接続通路7
8が設けられ、この第3接続通路78は3−4シフトバ
ルブ35の第2入力ポート35bに接続されている。
【0045】3−4シフトバルブ35には、前記した第
1,第2入力ポート35a,35bおよび第1出力ポー
ト35cと、第2出力ポート35dとが設けられ、第2
出力ポート35dは、リリースポート用油圧通路81を
介して2−4ブレーキ用サーボピストン26Aのリリー
スポート26bに接続されるとともに、コーストクラッ
チ用油圧通路77を介してコーストクラッチ23に接続
されている。なお、リリースポート用油圧通路81とコ
ーストクラッチ用油圧通路77とは、第2出力ポート3
5d側では1本に集合されている。
【0046】各シフトバルブ33,34,35は、夫々
のバルブスプール33v,34v,35vの位置をオン
位置またはオフ位置に切り替えることによって、各シフ
トバルブ内での油圧伝達経路を切り替えられるようにな
っている。ここで、オン位置とは図6および図7におい
て右寄りの位置であり、オフ位置とは左寄りの位置であ
る。なお、図6および図7中において、各バルブスプー
ル33v,34v,35vの中心線より上側の部分はオ
ン位置をとった状態を示し、中心線より下側の部分はオ
フ位置をとった状態を示している。各バルブスプール3
3v,34v,35vは、各シフトバルブ33,34,
35の右側端部に設けられたコントロール油室33s,
34s,35sに油圧(パイロット圧)がかけられたと
きにはオフ位置をとり、このパイロット圧がリリースさ
れたときにはオン位置をとる。
【0047】1−2シフトバルブ33のコントロール油
室33sには、ライン圧供給通路51から分岐する第1
コントロール用油圧通路82が接続され、この第1コン
トロール用油圧通路82には、コントロールユニット3
2によってオン・オフされる第1ソレノイドバルブ83
が介設されている。そして、第1ソレノイドバルブ83
がオンされたときには、第1コントロール用油圧通路8
2内のパイロット圧がリリースされ、これに伴ってコン
トロール油室33s内のパイロット圧がリリースされ、
バルブスプール33vがオン位置をとる。このとき、第
1出力ポート33cは第1入力ポート33aと連通し、
第2出力ポート33dは、ドレンポート(×印がつけら
れている)と連通して開放される。他方、第1ソレノイ
ドバルブ83がオフされたときには、コントロール油室
33sにパイロット圧がかけられ、バルブスプール33
vはオフ位置をとる。このとき、第1出力ポート33c
は開放され、第2出力ポート33dは第2入力ポート3
3bと連通する。
【0048】2−3シフトバルブ34のコントロール油
室34sには、フォワードクラッチ用油圧通路63bか
ら分岐する第2コントロール用油圧通路84が接続さ
れ、この第2コントロール用油圧通路84に、コントロ
ールユニット32によってオン・オフされる第2ソレノ
イドバルブ85が介設されている。この場合も、1−2
シフトバルブ33の場合と同様に、第2ソレノイドバル
ブ85のオン・オフに対応してバルブスプール34vが
オン位置またはオフ位置をとる。
【0049】ここで、バルブスプール34vがオン位置
をとったときには、第1出力ポート34cは開放され、
第2出力ポート34dは第2入力ポート34bと連通す
る。他方、バルブスプール34vがオフ位置をとったと
きには、第1出力ポート34cは第1入力ポート34a
と連通し、第2出力ポート34dは開放される。
【0050】3−4シフトバルブ35のコントロール油
室35sには、第2コントロール用油圧通路84から分
岐する第3コントロール用油圧通路86が接続され、こ
の第3コントロール用油圧通路86に、コントロールユ
ニット32によってオン・オフされる第3ソレノイドバ
ルブ87が介設されている。この場合も、1−2シフト
バルブ33の場合と同様に、第3ソレノイドバルブ87
のオン・オフに対応してバルブスプール35vがオン位
置またはオフ位置をとる。
【0051】ここで、バルブスプール35vがオン位置
をとったときには、第1,第2出力ポート35c,35
dはともに開放される。他方、バルブスプール35vが
オフ位置をとったときには、第1出力ポート35cは第
1入力ポート35aと連通し、第2出力ポート35dは
第2入力ポート35bと連通する。
【0052】また、各摩擦締結要素に急激に油圧が供給
されあるいはリリースされたのでは、締結ショック(変
速ショック)が生じるので、これを防止するために、図
6に示すように、アプライポート用油圧通路71に対し
て1−2アキュムレータ36が設けられ、1−2シフト
バルブ用通路66bに対してN−Rアキュムレータ37
が設けられ、図7に示すように、フォワードクラッチ用
油圧通路63bに対してN−Dアキュムレータ38が設
けられ、3−4クラッチ用油圧通路74に対して2−3
アキュムレータ39が設けられている。ここで、各アキ
ュムレータ36〜39には、夫々、ライン圧供給通路5
1から分岐する背圧通路89を介して、ライン圧が背圧
として供給される。また、レンジないし変速段の切り替
え時において、変速歯車機構5に内部ロック(ダブルロ
ック)が生じないよう、所定の摩擦要素のオン・オフタ
イミングを調整するための3−2タイミングバルブ41
と2−3タイミングバルブ42とコーストタイミングバ
ルブ43とバイパスバルブ44とが設けられている。
【0053】この油圧機構におけるロックアップ制御機
構は、図8に示されているように、ロックアップシフト
バルブ91とロックアップコントロールバルブ92と、
第1,第2ロックアップ制御用ソレノイドバルブ93,
94とを備えた普通のロックアップ機構であって、作動
油供給通路95を介してトルクコンバータ3に作動油を
供給するとともにトルクコンバータ3内の作動油を作動
油戻り通路96を介してオイルクーラ97に案内し、か
つ必要に応じてロックアップクラッチ用油圧通路98を
介してロックアップクラッチ14に油圧を供給するよう
になっている。
【0054】かかる油圧機構において、マニュアルバル
ブ31のレンジ位置と、第1〜第3ソレノイドバルブ8
3,85,87のオン・オフ状態とに応じて、各摩擦要
素への油圧のオン・オフが制御され、それにより、上記
表1に示すような各種レンジないし変速段が得られる。
表2は、各レンジ(P,R,N,D,2,1レンジ)な
いし変速段に対応する第1〜第3ソレノイドバルブ8
3,85,87のオン・オフパターンを示す。なお、P
レンジまたはNレンジでは、マニュアルバルブ31から
第1〜第3の各メイン油圧供給通路63〜65及びリバ
ースレンジ用油圧供給通路66のいずれにも油圧が供給
されない。そのため、第1〜第3ソレノイドバルブ8
3,85,87のオン・オフ状態にかかわりなく、どの
摩擦要素にも油圧が供給されず、全ての摩擦要素がオフ
され、変速歯車機構5は中立状態となって、トルクを伝
達しない。
【0055】
【表2】
【0056】以下、表2を参照しつつ、各走行レンジ
(R,D,2,1レンジ)ないし変速段における、油圧
機構内での油圧の伝達経路を説明する。
【0057】(1)Rレンジ…マニュアルバルブ31は
Rレンジ位置をとり、第1,第2ソレノイドバルブ8
3,85はオフされ、第3ソレノイドバルブ87はオン
される。この場合、リバースレンジ用油圧供給通路66
に油圧が供給され、この油圧が第1分岐油圧供給通路6
6aを介してリバースクラッチ25に供給され、リバー
スクラッチ25がオンされる。また、リバースレンジ用
油圧供給通路66内の油圧は、順に、1−2シフトバル
ブ用通路66bと、1−2シフトバルブ33の第2入力
ポート33bと、第2出力ポート33dと、ローリバー
スブレーキ用油圧通路72とを介してローリバースブレ
ーキ27に供給され、ローリバースブレーキ27がオン
される。そして、他の摩擦要素は油圧が供給されず、オ
フされる。
【0058】(2)Dレンジ1速…マニュアルバルブ3
1はDレンジ位置(図6はこの状態を示す)をとり、第
1,第2メイン油圧供給通路63,64に油圧が供給さ
れる。なお、これは以下のDレンジ2〜4速でも同様で
ある。そして、第1ソレノイドバルブ83はオフされ、
第2,第3ソレノイドバルブ85,87はオンされる。
この場合、第1メイン油圧供給通路63内の油圧が、フ
ォワードクラッチ用油圧通路63bを介してフォワード
クラッチ21に供給され、フォワードクラッチ21がオ
ンされる。また、各シフトバルブ33〜35のどの出力
ポートからも油圧が出力されず、他の摩擦要素はオフさ
れる。
【0059】(3)Dレンジ2速…第1〜第3ソレノイ
ドバルブ83,85,87はすべてオンされる。この場
合、Dレンジ1速の場合と同様にフォワードクラッチ2
1がオンされる。さらに、第1メイン油圧供給通路63
内の油圧が、順に、1−2シフトバルブ用油圧通路63
aと、1−2シフトバルブ33の第1入力ポート33a
と第1出力ポート33cと、アプライポート用油圧通路
71とを介して2−4ブレーキ用サーボピストン26A
のアプライポート26aに供給される。そして、このと
き、リリースポート26bには油圧が供給されず、2−
4ブレーキ26がオンされる。他の摩擦要素は油圧が供
給されずオフされる。
【0060】(4)Dレンジ3速…第1ソレノイドバル
ブ83はオンされ、第2,第3ソレノイドバルブ85,
87はオフされる。この場合、Dレンジ2速の場合と同
様に、フォワードクラッチ21がオンされ、かつアプラ
イポート26aに油圧が供給される。しかしながら、こ
のときはリリースポート26bにも油圧が供給されるの
で、2−4ブレーキ26はオフされる。そして、第2メ
イン油圧供給通路64内の油圧が、順に、2−3シフト
バルブ34の第1入力ポート34aと、第1出力ポート
34cと、3−4クラッチ用油圧通路74とを介して3
−4クラッチ24に供給され、3−4クラッチ24がオ
ンされる。また、3−4クラッチ用油圧通路74内の油
圧が、順に、第3接続通路78と、3−4シフトバルブ
35の第2入力ポート35bと、第2出力ポート35d
と、コーストクラッチ用油圧通路77とを介してコース
トクラッチ23に供給され、コーストクラッチ23がオ
ンされる。さらに、上記第2出力ポート35dの油圧
が、リリースポート用油圧通路81を介して2−4ブレ
ーキ用サーボピストン26Aのリリースポート26bに
供給され、前述のとおり、2−4ブレーキ26がオフさ
れる。なお、リバースクラッチ25とローリバースブレ
ーキ27とは、油圧が供給されず、オフされる。
【0061】(5)Dレンジ4速…第1,第3ソレノイ
ドバルブ83,87はオンされ、第2ソレノイドバルブ
85はオフされる。この場合、Dレンジ2速の場合と同
様にフォワードクラッチ21と2−4ブレーキ26とが
オンされる。また、Dレンジ3速の場合と同様に3−4
クラッチがオンされる。他の摩擦要素は油圧が供給され
ず、オフされる。
【0062】(6)2レンジ1速…マニュアルバルブ3
1は2レンジ位置をとるが、摩擦要素への油圧の伝達経
路はDレンジ1速の場合と同様である。
【0063】(7)2レンジ2速…第1,第2ソレノイ
ドバルブ83,85はオンされ、第3ソレノイドバルブ
87はオフされる。この場合、Dレンジ2速の場合と同
様に、フォワードクラッチ21と2−4ブレーキ26と
がオンされる。さらに、フォワードクラッチ用油圧通路
63b内の油圧が、順に、3−4シフトバルブ35の第
1入力ポート35aと、第1出力ポート35cと、第1
接続通路73と、2−3シフトバルブ34の第2入力ポ
ート34bと、第2出力ポート34dと、第2接続通路
75と、ボールバルブ76と、コーストクラッチ用油圧
通路77とを介してコーストクラッチ23に供給され、
コーストクラッチ23がオンされる。他の摩擦要素は、
油圧が供給されないのでオフされる。
【0064】(8)2レンジ3速…Dレンジ3速の場合
と同様である。
【0065】(9)1レンジ1速…マニュアルバルブ3
1は1レンジ位置をとり、第1,第3メイン油圧供給通
路63,65に油圧が供給される。そして、第1,第3
ソレノイドバルブ83,87はオフされ、第2ソレノイ
ドバルブ85はオンされる。この場合、Dレンジ1速の
場合と同様にフォワードクラッチ21がオンされ、また
2レンジ2速の場合と同様にコーストクラッチ23がオ
ンされる。さらに、第3メイン油圧供給通路65内の油
圧が、順に、ローレデューシングバルブ67と、ボール
バルブ68と、1−2シフトバルブ用通路66bと、1
−2シフトバルブ33の第2入力ポート33bと、第2
出力ポート33dと、ローリバースブレーキ用油圧通路
72とを介してローリバースブレーキ27に供給され、
ローリバースブレーキ27がオンされる。他の摩擦要素
は、油圧が供給されず、オフされる。
【0066】(10)1レンジ2速…マニュアルバルブ
31は1レンジ位置をとるが、摩擦要素への油圧伝達経
路は2レンジ2速の場合と同様である。
【0067】このように、表2に示すようなソレノイド
バルブのオン・オフパターンに対応して、表1に示すよ
うな摩擦要素のオン・オフパターンが得られ、所定のレ
ンジないし変速段が得られる。
【0068】上記油圧機構には、上記のように、所定の
変速時において内部ロック等の発生を防止するために所
定の摩擦要素のオン・オフタイミングを調整するタイミ
ングバルブ41〜43およびバイパスバルブ44が設け
られている。このうち、バイパスバルブ44は、3−4
クラッチ用油圧通路74に介設されたワンウェイオリフ
ィス101をバイパスする第1バイパス油圧通路102
に介設されている。そして、バイパスバルブ44には、
バルブスプール44vと、これより上流側の第1バイパ
ス油圧通路102に接続される入力ポート44aと、下
流側の第1バイパス油圧通路102に接続される出力ポ
ート44bと、パイロット圧通路61内のパイロット圧
が導入されるパイロット油室44cと、ワンウェイオリ
フィス101より下流側の3−4クラッチ用油圧通路7
4内の油圧が導入されるコントロール油室44dとが設
けられている。そして、通常のDレンジ2速から3速へ
のシフトアップ時においては、最初はバルブスプール4
4vが右側に押し付けられて入力ポート44aと出力ポ
ート44bとが連通し、そのため、第1バイパス油圧通
路102を介して油圧が急速に3−4クラッチ24に供
給される。しかしながら、ワンウェイオリフィス101
より下流側の3−4クラッチ用油圧通路74内の油圧、
すなわち3−4クラッチ24にかけられる油圧が所定値
以上に上昇すると、コントロール油室44d内の油圧が
上昇してバルブスプール44vが左向きに移動させら
れ、入力ポート44aと出力ポート44bとが遮断され
るので、ワンウェイオリフィス101が介設された3−
4クラッチ用油圧通路74を介して比較的ゆるやかに3
−4クラッチ24に油圧が供給されるようになる。この
ようにして、バイパスバルブ44によって3−4クラッ
チ24への油圧の供給特性が調整される。
【0069】また前述のとおり、3−4シフトバルブ3
5の第2出力ポート35dには、集合油圧通路104が
接続され、この集合油圧通路104は分岐部105から
下流側で、独立したリリースポート用油圧通路81とコ
ーストクラッチ用油圧通路77とに分かれている。そし
て、この集合油圧通路104に2−3タイミングバルブ
42が介設されている。また、この2−3タイミングバ
ルブをバイパスする第2バイパス油圧通路106が設け
られ、この第2バイパス油圧通路106に一方弁107
が介設されている。そして、2−3タイミングバルブ4
2には、バルブスプール42vと、集合油圧通路104
の上流側に接続される入力ポート42aと、集合油圧通
路104の下流側に接続される出力ポート42bと、パ
イロット圧通路61内のパイロット圧が導入されるパイ
ロット油室42cと、3−4クラッチ用油室通路74内
の油圧が導入されるコントロール油室42dとが設けら
れている。これにより、Dレンジ2速から3速への通常
のシフトアップ変速時に3−4クラッチ24と2−4ブ
レーキ26とが所定の適切なタイミングでオン・オフさ
れ、締結ショックあるいは内部ロックの発生が防止され
る。
【0070】コーストタイミングバルブ43はコースト
クラッチ用油圧通路77に設けられ、フォワードクラッ
チ用油圧通路63b内の油圧がそのバルブスプール43
vの一端に導かれている。このコーストタイミングバル
ブ43が設けられていることにより、コーストクラッチ
23にコーストクラッチ圧が供給されるDレンジおよび
2レンジの2−3シフトアップ変速時において、2−4
ブレーキ45が確実に解放されてからコーストクラッチ
42が締結されるようになり、それにより、2−4ブレ
ーキ45とコーストクラッチ42とが同時に締結状態と
なることによるダブルロックが防止される。
【0071】また、3−2タイミングバルブ41は、ア
プライポート用油圧通路71のワンウェイオリフィス1
08をバイパスする第1バイパス通路109と、上記リ
リースポート用油圧通路81のワンウェイオリフィス1
10をバイパスする第2バイパス通路111と、3−4
クラッチ圧のドレン通路112における固定オリフィス
113をバイパスする第3バイパス通路114とに跨っ
て設けられている。そして、そのバルブスプール41v
の一端にライン圧供給通路51から導かれたパイロット
圧通路115が接続され、該通路115に第4ソレノイ
ドバルブ116が設けられている。
【0072】この3−2タイミングバルブ41は、上記
第4ソレノイドバルブ116の作動により上記第1〜第
3バイパス通路109,111,114を開通,遮断し
て、1−2シフトアップ変速時,3−2シフトダウン変
速時等における2−4ブレーキ26のオン・オフタイミ
ングを制御する。
【0073】Dレンジの1−2シフトアップ変速時にお
いて、第1ソレノイドバルブ83がオフからオンに切り
替わることにより、1−2シフトバルブ33のバルブス
プール33vが図6の左側から右側に移動し、第1メイ
ン油圧供給通路63内の油圧がワンウェイオリフィス1
08を介してサーボピストン26Aのアプライポート2
6aに供給され、これにより2−4ブレーキ26が締結
されることになるが、この変速動作中、上記第4ソレノ
イドバルブ116は、変速開始と同時にオフからオンに
切り替えられる。そのため、第4タイミングバルブ41
のバルブスプール41vはまず図6で右側に移動し、上
記ワンウェイオリフィス108をバイパスする第1バイ
パス通路109が連通する。したがって、変速動作の前
半においては、アプライポート26aに供給される油圧
が速やかに上昇する。そして、変速開始時から所定時間
が経過すると、第4ソレノイドバルブ116がオンから
オフに再び切り替えられることにより、上記第4タイミ
ングバルブ41のバルブスプール41vは左側に移動し
て上記第1バイパス通路109を遮断する。そのため、
変速動作の後半においては、油圧は上記ワンウェイオリ
フィス108を介してサーボピストン26Aのアプライ
ポート26aに供給されることになる。その結果、特に
変速動作初期においてプランジャの移動時間が短縮さ
れ、シフトアップ動作のタイムラグが低減され、かつ滑
らかなシフトアップが実現される。
【0074】また、Dレンジの3−2シフトダウン変速
時には、第2ソレノイドバルブ85がオフからオンに切
り替わることによって2−3シフトバルブ34のバルブ
スプール34vが図7の左側から右側に移動し、それに
よって、3−4クラッチ用油圧通路74への油圧供給が
断たれ、また、第3ソレノイドバルブ87がオフからオ
ンに切り替わることによって3−4シフトバルブ35の
バルブスプール35vがやはり左側から右側に移動し、
それによって、リリースポート用油圧通路81がドレン
される。その際、変速動作の開始と同時に、第4ソレノ
イドバルブ116がオフからオンへ、オンからオフへ、
オフからオンへと3段階に切り替えられ、それにより、
3−2タイミングバルブ41は、図9に示すように、変
速指令が出てからの所定の時間T1はオンで、次いで一
定時間T2オフで、その後、変速終了までオンとされ
る。ここで、この3−2タイミングバルブ41のオン期
間にはリリースポート用油圧通路81のワンウェイオリ
フィス110をバイパスする上記第2バイパス通路11
1がドレンされ、それによって、リリースポート26b
の油圧が低下が速められる。そして、特にその最初のオ
ン時間(T1)の制御によって2−4ブレーキ26の締
結速度が制御され、3−4クラッチ24の解除と2−4
ブレーキ26の締結のタイミング調整が行われる。
【0075】この実施例において、上記T1はタイマー
値として設定される。具体的には、学習制御によってタ
イマー値T1の学習値を設定し、これを油温およびター
ビン回転数によるタイマーマップ値により補正する。こ
こで、学習値は、図9に示す変速時のタービン回転数の
変曲点NTMと変速後のタービン回転数NTEの差(吹き
量)ΔNTが、図10のマップによる正規の領域にある
かどうかを見て、これが正規の領域になく、空吹き領域
あるいは引き込み領域にある時には、車速マップによる
学習値を所定量増減することによって設定する。そし
て、図11の(a),(b)を合成した形の油温−NT
マップによるタイマーマップ値TBに上記学習値に加え
たものをタイマー値T1とし、これによって3−2タイ
ミングバルブの制御を行っている。
【0076】図10に示す上記マップは、変速時の吹き
量が適正範囲内のものかどうかを判定するためのタービ
ン回転数変化の基準値を示すものである。変速中のター
ビン回転は、変速終了判定のタービン回転数より若干吹
き上がり気味とするのがよく、吹き量すなわち変速中タ
ービン回転が上昇から下降に転ずる変曲点の値と変速終
了時のタービン回転数との差ΔNTを適正な範囲に保つ
必要がある。そこで、このΔNTが適正であるかどうか
の判定基準値として、NTに対するΔNTの上限と下限を
規定するのが図10のマップである。また、このマップ
が規定する上記判定基準値は、変速指令時のトルコン速
度比(タービン回転数/エンジン回転数)に基づいて変
更される。すなわち、図10において実線が通常の速度
比(e)に適用する判定基準値であるとすると、速度比
(e)が大きい場合あるいは小さい場合の判定基準値は
それぞれ、例えば一点鎖線あるいは破線のように変更さ
れ、しかも、その変更がリニアになされる。
【0077】また、図11に示す油温−NTマップで
は、油温が低い程タイミングバルブの開時間が長くなる
よう、また、タービン回転数が低い程タイミングバルブ
の開時間が長くなるようT1が設定されている。
【0078】図12は3−2シフトダウン変速時の上記
学習値設定の制御を実行するフローチャートであり、S
101〜S110はその各ステップを示している。
【0079】このフローチャートによる制御が開始され
ると、まずS101で変速指令時のトルコン速度比e
(=NT/NE)を記憶する。
【0080】つぎに、S102で変速中のタービン回転
数NTの変化率を演算し、次いで、その変化率がマイナ
ス側になったかどうかによって、NTが上昇から下降に
転ずる変曲点に達したかどうかをS103で判定する。
そして、S103でNOであれば、S102に戻り、Y
ESになれば初めてS104へ進んで、その変曲点の値
TMを記憶し、S105へ進む。
【0081】S105では、上記変曲点の値NTMと変速
終了時のタービン回転数NTEとの差ΔNTを求める。そ
して、S106へ行って、図10のe−NTマップ(3
ー2シフトダウン学習空吹き,引き込み判定e−NT
ップ)を検索し、S101で記憶した速度比eに対応す
る判定基準値の上限ΔNT1と下限ΔNT2をNTに応じて
求める。
【0082】つぎに、S107で、ΔNTの値が上限Δ
T1を越えているかどうか判定する。そして、YES
(ΔNT1<ΔNT)であれば、空吹き領域であるという
ことで、S108で、2−4ブレーキの締結速度を速め
るよう学習値を微少値ΔT1だけ大きくする。また、S
107でNOであれば、S109へ行き、今度は、ΔN
Tが下限ΔNT2より小さいかどうかを判定する。そし
て、YES(ΔNT<ΔNT2)であれば、引き込み領域
にあるということで、S110で、2−4ブレーキの締
結速度を遅らせるよう学習値を微少値ΔT1だけ小さく
する。
【0083】図13は、3−2タイミングバルブ制御の
メインルーチンを示すフローチャートであり、S201
〜S217はその各ステップである。この制御を開始す
ると、まず、S201で、自動変速機の油温,エンジン
回転数(NE),タービン回転数(NT),スロットル開
度(TVO)および変速の段位を読み込む。そして、つ
ぎに、S202で3−2シフトダウン変速時かどうかを
見て、NOであればS201に戻り、YESになって初
めてS203に進む。
【0084】S203では変速指令時のタービン回転数
TSを記憶する。そして、次いで、S204で図11の
T−油温マップ(NT−油温SOL4ONタイマーマッ
プ)を検索し、タイマーマップ値T1を求める。そし
て、S205で、先の学習制御のフローで設定した学習
値にT1を加えることによって最終的なタイマー値T1
設定し、S206で3−2タイミングバルブ41を制御
する第4ソレノイドバルブ116をオフからオンに切り
替える。そして、S207でタイマーをカウントし、S
208でカウントオーバー(T1<t1)したかどうかを
見て、カウントオーバーするまではS207でカウント
を繰り返し、カウントオーバーすれば、S209で第4
ソレノイドバルブ116をオンからオフに切り替える。
【0085】そして、つぎに、S210でタイマー値を
2(一定値)に設定し、S211でカウントを行い、
S212でカウントオーバー(T2<t2)したかどうか
を見て、カウントオーバーするまではS211でカウン
トを繰り返し、カウントオーバーすれば、S213で第
4ソレノイドバルブ116を再びオフからオンに切り替
える。
【0086】つぎに、S214でNTの変化率を演算
し、また、S215で変速終了時のタービン回転数NTE
を算出する。ここで、変速終了時のタービン回転数NTE
は、S203で記憶した変速指令時のタービン回転数N
TSに3速と2速の段位比を掛けることによって求める。
そして、S216で変速終了判定を行う。ここでは、タ
ービン回転数NTがNTE±α以内となり、かつ、NTの変
化率が所定値以下である時に変速終了と判定する。そし
て、変速終了でなければS214へ戻ってこれを繰り返
し、変速終了となれば、S217へ進んで第4ソレノイ
ドバルブ116をオンからオフに切り替えてこの制御を
終了する。
【0087】なお、この実施例では、2−4ブレーキの
締結速度を歯車変速機構の入力トルク発生状態に基づい
て制御するのに、入力トルク発生状態をトルコンの速度
比すなわちタービン回転数とエンジン回転数の比によっ
て検出するようにしているが、速度比の代わりにトルク
比を検出するよう構成してもよく、また、スロットル開
度の変化速度などエンジン負荷変化状態によって入力ト
ルク発生状態を見るようにすることも可能である。
【0088】また、上記実施例では、歯車変速機構の入
力トルク発生状態をトルコン速度比等により検出して、
その検出値に基づき学習制御における判定基準値を変更
するようにし、しかも、この判定基準値の変更をリニア
に行うものについて説明したが、本発明は、また、つぎ
のように実施することも可能である。
【0089】すなわち、本発明の第2の実施例では、上
記第1の実施例と同様、歯車変速機構の入力トルク発生
状態をトルコン速度比等により検出して、その検出値に
基づき学習制御における判定基準値を変更するよう自動
変速機の変速制御装置が構成される。その場合、自動変
速機および制御装置のシステムは先の第1の実施例と同
一であってよい。ただし、この実施例において、3−2
シフトダウン変速時の2−4ブレーキ26の締結速度を
規定するタイマー値の学習制御は、その判定基準値が、
リニアではなく、段階的に変更される。この場合、空吹
き,引き込みの判定は、図14に示すようなNTマップ
によって行われる。
【0090】図15はこの第2の実施例の学習制御を実
行するフローチャートであり、S301〜S314はそ
の各ステップを示す。
【0091】このフローチャートでは、制御開始後、S
301〜S305で、先の第1の実施例に係る図12の
フローのS101〜S105と同様の処理を行う。そし
て、S306へ行って、NTマップ(3ー2シフトダウ
ン学習空吹き,引き込み判定e−NTマップ)を検索
し、判定基準値の上限ΔNT1と下限ΔNT2をNTに応じ
て求める。
【0092】つぎに、S307で、変速指令時のトルコ
ン速度比eがe1以下かどうかを判定し、YESであれ
ば、引き込み傾向の入力トルク状態ということで、S3
08へ行って、図14に規定する判定基準値の上限ΔN
T1と下限ΔNT2をそれぞれ所定値αだけ下げ、NOであ
れば、S309で、上記eがe2より大きくe3を越えな
い領域にあるかどうかを判定して、この領域にあれば、
空吹き傾向の入力トルク状態ということで、S310で
判定基準値の上限ΔNT1と下限ΔNT2をそれぞれ所定値
αだけ引き上げる。また、S309の判定がNO(eが
3より大きいか、もしくはe2以下)であれば、判定基
準値の変更は行わない。
【0093】以上で判定基準値が決まると、つぎに、S
311でΔNTの値が上限ΔNT1を越えているかどうか
判定する。そして、YES(ΔNT1<ΔNT)であれ
ば、空吹き領域であるということで、S312で、2−
4ブレーキの締結速度を速めるよう学習値を微少値ΔT
1だけ大きくする。また、S311でNOであれば、S
313へ行き、今度は、ΔNTが下限ΔNT2より小さい
かどうかを判定する。そして、YES(ΔNT<Δ
T2)であれば、引き込み領域にあるということで、S
314で、2−4ブレーキの締結速度を遅らせるよう学
習値を微少値ΔT1だけ小さくする。
【0094】なお、この第2の実施例の変形として、速
度比eにより判定基準を変える代わりに、S305で求
めたNTMとNTEとの差ΔNTを速度比eによって補正す
るよう構成することも可能である。
【0095】また、本発明は、つぎのように実施するこ
とも可能である。
【0096】すなわち、本発明の第3の実施例では、上
記第1および第2の各実施例と同様、歯車変速機構の入
力トルク発生状態をトルコン速度比等により検出し、そ
の検出値に基づき学習制御を変更するが、この場合、変
更する対象は、判定基準値ではなく、学習値そのものと
される。なお、自動変速機および制御装置のシステムは
概略先の各実施例と同様である。
【0097】すなわち、この第3の実施例において、3
−2シフトダウン変速時の2−4ブレーキ26の締結速
度を規定するタイマー値の学習制御は、入力トルク発生
状態による三つの領域に対しそれぞれ学習値を設定し
て、トルコン速度比等から入力トルク発生状態を検出
し、その検出値に基づきいずれかの学習値を選択するこ
とによって行われる。
【0098】図16はこの第2の実施例の学習制御を実
行するフローチャートであり、S401〜S418はそ
の各ステップを示す。
【0099】このフローチャートでは、制御開始後、S
401〜S405で、先の第1の実施例に係る図12の
S101〜S105および第2の実施例に係る図15の
S301〜S305と同様の処理を行う。そして、その
後、S406へ行って、第2の実施例に係る図14と同
様のNTマップ(3ー2シフトダウン学習空吹き,引き
込み判定e−NTマップ)を検索し、判定基準値の上限
ΔNT1と下限ΔNT2をNTに応じを求める。
【0100】つぎに、S407で、ΔNTの値が上限Δ
T1を越えているかどうか判定する。そして、ΔNT1
ΔNTであれば、S408へ行き、変速指令時のトルコ
ン速度比eがe1以下かどうかを判定し、YESなら、
引き込み傾向の入力トルク状態ということで、S409
へ行って、引き込み傾向の入力トルク状態に適合した学
習値Aを選択し、かつ、2−4ブレーキの締結速度を速
めるよう該学習値Aを微小値ΔT1だけ大きくする。ま
た、S408でNO(e1<e)であれば、S410へ
行き、eがe2より大きくe3を越えない領域にあるかど
うかを判定して、この領域にあれば、空吹き傾向の入力
トルク状態ということで、S411で空吹き傾向の入力
トルク状態に適合した学習値Bを選択し、かつ、2−4
ブレーキの締結速度を速めるよう該学習値Bを微小値Δ
1だけ大きくする。また、S410の判定がNO(e
がe3より大きいか、もしくはe2以下)であれば、S4
12で通常の学習値Cを選択し、かつ、2−4ブレーキ
の締結速度を速めるよう該学習値Cを微小値ΔT1だけ
大きくする。
【0101】また、S407でNOであれば、S413
へ行き、今度は、ΔNTが下限ΔNT2より小さいかどう
かを判定する。そして、YES(ΔNT<ΔNT2)であ
れば、S414へ行き、速度比eがe1以下かどうかを
判定し、YESなら、引き込み傾向の入力トルク状態と
いうことで、S415へ行って、引き込み傾向の入力ト
ルク状態に適合した学習値Aを選択し、かつ、2−4ブ
レーキの締結速度を遅らせるよう該学習値Aを微小値Δ
1だけ小さくする。また、S414でNO(e1<e)
であれば、S416へ行き、eがe2より大きくe3を越
えない領域にあるかどうかを判定して、この領域にあれ
ば、空吹き傾向の入力トルク状態ということで、S41
7で空吹き傾向の入力トルク状態に適合した学習値Bを
選択し、かつ、2−4ブレーキの締結速度を遅らせるよ
う該学習値Bを微小値ΔT1だけ小さくする。また、S
416の判定がNO(eがe3より大きいか、もしくは
2以下)であれば、S418で通常の学習値Cを選択
し、かつ、2−4ブレーキの締結速度を遅らせるよう該
学習値Cを微小値ΔT1だけ小さくする。
【0102】なお、本発明は2−4ブレーキに限らず、
他の摩擦要素の制御にも適用することが可能である。
【0103】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、変速時のアクセル踏み込み速度等の変化に拘わら
ず、摩擦要素締結速度の最適な学習制御を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図
【図2】本発明の第1の実施例に係る自動変速機の概略
【図3】上記第1の実施例における油圧機構の回路構成
の一部を示す変速機まわりの回路図
【図4】上記第1の実施例における油圧機構の回路構成
の一部を示す2−4ブレーキ用サーボピストンまわりの
回路図
【図5】上記第1の実施例における油圧機構の回路構成
の一部を示すライン圧制御機構まわりの回路図
【図6】上記第1の実施例における油圧機構の回路構成
の一部を示すマニュアルバルブおよび1−2シフトバル
ブまわりの回路図
【図7】上記第1の実施例における油圧機構の回路構成
の一部を示す2−3シフトバルブおよび3−4シフトバ
ルブまわりの回路図
【図8】上記第1の実施例における油圧機構のロックア
ップ制御機構まわりの回路図
【図9】上記第1の実施例における3−2シフトダウン
変速の制御特性を示すタイムチャート
【図10】上記第1の実施例における学習制御の判定マ
ップ
【図11】上記第1の実施例におけるタイミングバルブ
制御のタイマーマップ
【図12】上記第1の実施例における学習制御を実行す
るフローチャート
【図13】上記第1の実施例におけるタイミングバルブ
制御を実行するフローチャート
【図14】本発明の上記第2の実施例における学習制御
の判定マップ
【図15】上記第2の実施例における学習制御を実行す
るフローチャート
【図16】本発明の第3の実施例における学習制御を実
行するフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン出力軸 2 タービン軸 3 トルクコンバータ 5 変速歯車機構 24 3−4クラッチ 26 2−4ブレーキ 26A 2−4ブレーキ用サーボピストン 32 コントロールユニット 41 3−2タイミングバルブ 81 リリースポート用油圧通路 116 第4ソレノイドバルブ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の摩擦要素の締結・解除動作によ
    りトルク伝達経路を切り替えて複数段の変速を達成する
    変速歯車機構を備えた自動変速機の変速制御装置であっ
    て、 前記摩擦要素の締結速度を調整する締結速度調整機構
    と、 前記変速歯車機構の入力側回転数の変化状態を検出する
    入力側回転数変化状態検出手段と、 前記入力側回転数変化状態検出手段の出力に基づいて前
    記締結速度調整機構の作動状態を学習制御する学習制御
    手段と、 変速指令時の前記変速歯車機構の入力トルク発生状態を
    検出する入力トルク発生状態検出手段と、 前記入力トルク発生状態検出手段の出力に基づいて前記
    学習制御手段による学習制御の入力側回転数変化状態判
    定基準値を変更する判定基準値変更手段を備えたことを
    特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 入力トルク発生状態検出手段は、歯車変
    速機構の入力部に連結されたトルクコンバータのタービ
    ン軸と該トルクコンバータに連結されるエンジン出力軸
    との速度比ないしはトルク比によって入力トルク発生状
    態を検出するものとされた請求項1記載の自動変速機の
    変速制御装置。
  3. 【請求項3】 入力トルク発生状態検出手段は、歯車変
    速機構の入力部に連結されたトルクコンバータに連結さ
    れるエンジンの負荷変化状態によって入力トルク発生状
    態を検出するものとされた請求項1記載の自動変速機の
    変速制御装置。
  4. 【請求項4】 複数個の摩擦要素の締結・解除動作によ
    りトルク伝達経路を切り替えて複数段の変速を達成する
    変速歯車機構を備えた自動変速機の変速制御装置であっ
    て、 前記摩擦要素の締結速度を調整する締結速度調整機構
    と、 前記変速歯車機構の入力側回転数の変化状態を検出する
    入力側回転数変化状態検出手段と、 前記入力側回転数変化状態検出手段の出力に基づいて前
    記締結速度調整機構の作動状態を学習し変速指令時の前
    記変速歯車機構の入力トルク発生状態による複数の領域
    に対しそれぞれ学習値を設定する学習制御手段と、 変速指令時の前記入力トルク発生状態を検出する入力ト
    ルク発生状態検出手段と、 前記入力トルク発生状態検出手段の出力に基づいて前記
    複数の学習値のいずれかを選択する学習値選択手段を備
    えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 複数個の摩擦要素の締結・解除動作によ
    りトルク伝達経路を切り替えて複数段の変速を達成する
    変速歯車機構を備えた自動変速機の変速制御装置であっ
    て、 前記摩擦要素の締結速度を調整する締結速度調整機構
    と、 前記変速歯車機構の入力部に連結されたトルクコンバー
    タのタービン軸と該トルクコンバータに連結されるエン
    ジン出力軸との速度比ないしはトルク比によって入力ト
    ルク発生状態を検出する入力側回転数変化状態検出手段
    と、 前記入力側回転数変化状態検出手段の出力を受け、変速
    中の前記入力側回転数の上昇から下降に転ずる変曲点の
    値と変速終了時の該入力側回転数との差が所定範囲に無
    い場合、以降の変速においてその差が前記所定範囲内に
    なるよう前記締結速度調整機構の作動状態を学習制御す
    る学習制御手段と、 変速指令時の前記変速歯車機構の前記入力トルク発生状
    態を検出する入力トルク発生状態検出手段と、 前記入力トルク発生状態検出手段の出力を受け、前記速
    度比ないしはトルク比が大きいほど、前記学習制御手段
    による学習制御の判定基準となる前記所定範囲の上限値
    を大きくする判定基準値変更手段を備えたことを特徴と
    する自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 前記判定基準値変更手段は、前記速度比
    ないしはトルク比が大きいほど、前記所定範囲の下限値
    を大きくするものとされた請求項5記載の自動変速機の
    変速制御装置。
  7. 【請求項7】 複数個の摩擦要素の締結・解除動作によ
    りトルク伝達経路を切り替えて複数段の変速を達成する
    変速歯車機構を備えた自動変速機の変速 制御装置であっ
    て、 前記摩擦要素の締結速度を調整する締結速度調整機構
    と、 前記変速歯車機構の入力部に連結されたトルクコンバー
    タのタービン軸と該トルクコンバータに連結されるエン
    ジン出力軸との速度比ないしはトルク比によって入力ト
    ルク発生状態を検出する入力側回転数変化状態検出手段
    と、 前記入力側回転数変化状態検出手段の出力を受け、変速
    中の前記入力側回転数の上昇から下降に転ずる変曲点の
    値と変速終了時の該入力側回転数との差が所定範囲に無
    い場合、以降の変速においてその差が前記所定範囲内に
    なるよう前記締結速度調整機構の作動状態を学習し、変
    速指令時の前記変速歯車機構の入力トルク発生状態によ
    る複数の領域に対しそれぞれ学習値を設定する学習制御
    手段と、 変速指令時の前記入力トルク発生状態を検出する入力ト
    ルク発生状態検出手段と、 前記入力トルク発生状態検出手段の出力に基づいて前記
    複数の学習値のいずれかを選択する学習値選択手段を備
    えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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