JPH0945159A - フラット電線の製造方法 - Google Patents

フラット電線の製造方法

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JPH0945159A
JPH0945159A JP19507395A JP19507395A JPH0945159A JP H0945159 A JPH0945159 A JP H0945159A JP 19507395 A JP19507395 A JP 19507395A JP 19507395 A JP19507395 A JP 19507395A JP H0945159 A JPH0945159 A JP H0945159A
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JP
Japan
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circuit pattern
electric wire
adhesive
flat electric
circuit patterns
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Application number
JP19507395A
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English (en)
Inventor
Yoichi Iso
洋一 磯
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流容量が大きく、屈曲性も優れているフラ
ット電線を効率よく製造する方法を提供する。 【解決手段】 接着面1a,1aには、回路パターン5
a,5bが鏡面対称に形成されている少なくとも2枚の
接着性絶縁フィルム1A,1Bの互いの接着面1a,1
aを、回路パターン5a,5bが重なり合うように接着
し、これら接着性絶縁フィルム1A,1Bの間に回路パ
ターン5a,5bを重ね合わせて封印する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフラット電線の製造
方法に関し、更に詳しくは、屈曲性に優れ、しかも大き
な電流容量を確保することができるフラット電線を、効
率よく、容易に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車内配線や各種電子機器の配線
には、最近、フラット電線が広く用いられはじめてい
る。このフラット電線は、金属箔に例えば打ち抜き加工
やエッチング処理を行うことにより所定の回路パターン
に成形した導体を、電気絶縁性の接着性絶縁フィルムの
接着面の間で挟んだ構造になっている。
【0003】ところで、自動車の車内配線に用いるフラ
ット電線に対しては、例えば20A以上の電流容量を要
求される場合がある。このような要求を満たす場合に
は、回路パターンの厚みを厚くすることが必要になる。
しかしながら、厚い回路パターンを導体とする場合に
は、次のような問題がある。
【0004】まず、回路パターンの製造時の効率が悪い
ということである。例えば、金属箔への打ち抜き加工で
回路パターンを製造する場合には、用いる金属箔の厚み
が厚くなるほど、打ち抜き力を大きくしなければならな
いため、用いる設備の大規模化は不可避になると同時
に、寸法精度の高い回路パターンの打ち抜きが困難にな
る。他方、回路パターンをエッチング処理で製造する場
合には、金属箔が厚くなるとエッチングに要する時間が
長くなり、その製造効率は低下してしまう。
【0005】また、フラット電線には優れた屈曲性が要
求される。とくに、自動車のドア用ハーネスとして用い
る場合には、繰り返しの屈曲動作を受けても回路パター
ンが破断しないという特性が強く求められている。しか
しながら、回路パターンの厚みが厚くなると、それに応
じて、屈曲時の曲げモーメントに対応して発生する応力
の最大値は回路パターンの厚みに比例して増大するので
回路パターンは破断しやすくなる。
【0006】このような問題に対しては、同じ回路パタ
ーンの薄い導体を複数枚積層した構造のフラット電線が
提案されている(実開平1−92720号公報参照)。
このような構造のフラット電線の場合、各導体の厚みの
総和が、積層しない場合の回路パターンの厚みと等しけ
れば、全体としての導体抵抗は等しくなって大きな電流
容量が確保される。そして、屈曲時には、各導体に発生
する応力はその厚みに対応して小さくなるので、各導体
を積層して成る全体の回路パターンの破断は起こりにく
くなる。すなわち、この構造のフラット電線の場合、大
きな電流容量と屈曲性のいずれをも満足させることがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たフラット電線の場合、その製造方法はかなり煩雑であ
る。すなわち、製造に際しては、接着性絶縁フィルムの
接着面に、複数の回路パターンを互いに位置合わせした
状態で必要枚数だけ重ね合わせ、ついで、その上に別の
接着性絶縁フィルムの接着面を重ね合わせたのち、全体
に例えば加熱・加圧処理が施されることにより、前記し
た複数の回路パターンが積層された状態で2枚の接着性
絶縁フィルムの接着面の間に封印される。
【0008】しかしながら、上記した製造工程におい
て、同じ平面形状の回路パターンを互いに位置ずれをお
こすことなく重ね合わせる作業は煩雑であり、また、位
置ずれのない状態で回路パターンを重ね合わせたとして
も、加熱・加圧処理工程に搬送するまでの過程で互いの
回路パターンの間に位置ずれを起こし、そのままの状態
で封印されることがある。
【0009】本発明は、薄い回路パターンを複数枚積層
して成るフラット電線を製造するときの上記した問題を
解決したフラット電線の製造方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、接着面には回路パターンが
鏡面対称に形成されている少なくとも2枚の接着性絶縁
フィルムの互いの接着面を、前記回路パターンが重なり
合うように接着し、前記接着性絶縁フィルムの間に前記
回路パターンを重ね合わせて封印することを特徴とする
フラット電線の製造方法が提供される。そして、本発明
において回路パターンは、その少なくとも一部が鏡面対
称に形成されていればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、まず、1枚の
接着性絶縁フィルムの接着面に所定の回路パターン(こ
れを回路パターン1という)が形成されている。そし
て、別の接着性絶縁フィルムの接着面には、前記した回
路パターンと鏡面対称の平面形状をした回路パターン
(これを回路パターン2という)が形成されている。
【0012】ここで、接着性絶縁フィルムとしては、例
えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルの
ようなポリマから成る基材シートの片面に、例えば、ポ
リエステル系、ポリ塩化ビニル系の接着剤を塗布するこ
とによって接着面としたものをあげることができる。前
記した回路パターン1(回路パターン2)は、例えば、
金属箔に対する打ち抜き加工やエッチング処理によって
所望の平面形状に加工した回路パターンを接着性絶縁フ
ィルムの接着面に配策して形成される。また、接着性絶
縁フィルムの接着面の全面に金属箔が貼着されているフ
ィルムの当該金属箔に対し、例えば常用のハーフカット
法やエッチング法で所望の回路パターンを形成してもよ
い。
【0013】回路パターン1と回路パターン2とを互い
に接触するようにして重ね合わせ、その状態で全体を例
えば熱ロールの間に通して加熱・加圧処理が施される。
接着性絶縁フィルムの互いの接着面のうち、回路パター
ン1、2が配線されている個所以外の個所は互いに接着
する。その結果、回路パターン1と回路パターン2の2
個の回路パターンは積層された状態で接着性絶縁フィル
ムの接着面の間に挟持される。
【0014】この過程で、各回路パターンはいずれも接
着性絶縁フィルムの接着面に接着・固定しているので位
置ずれを起こすことはない。また、回路パターン1,2
は、これを1枚で形成した場合に比べて薄くできるので
屈曲性が向上し、屈曲時に回路パターンの破断は起こり
にくくなり、しかも電流容量の大きいフラット電線にな
る。
【0015】
【実施例】
(実施例1)図1で示したように、基材シート1a,1
aの片面に形成されている接着面1b,1bに金属箔1
c,1cが貼着されている接着性絶縁フィルム1A,1
Bを用意した。フィルム1Aはローラ2aから図の矢印
1 方向に送り出され、またフィルム1Bはローラ2b
から図の矢印p1 方向に送り出され、それぞれは、一対
の熱ローラ3a,3bの個所で合流して熱ローラ3a,
3bで圧接されるようになっている。
【0016】各フィルム1A,1Bの下流側には、例え
ば公知のハーフカット装置4a,4bが配置されてい
て、ローラ2a,2bから送り出されたフィルム1A,
1Bの金属箔1c,1cに対し、所定の回路パターン5
a,5bを形成し、不要になった金属箔を除去できるよ
うになっている。その場合、フィルム1A側のハーフカ
ット装置4aが金属箔1cに対して所定の回路パターン
5aを形成すると、フィルム1B側のハーフカット装置
4bは金属箔1cに対し、前記回路パターン5aとは鏡
面対称の形状をした回路パターン5bを形成する。
【0017】したがって、フィルム1A,1Bの矢印p
1 の方向の走行速度を同期させ、またフィルム1A,1
Bの幅方向の位置決めを行うことにより、フィルム1
A,1Bが熱ロール3a,3bの地点で合流したときに
は、2個の回路パターン5a,5bは互いに重なり合
う。そして、フィルム1A,1Bは熱ローラ3a,3b
で圧接されながらそこを通過し、その過程で、各フィル
ム1A,1Bの接着面1b,1bは接着し、前記した2
個の回路パターン5a,5bを封印する。
【0018】熱ローラ3a,3bから導出されてくる帯
体1’に対しては、一対のカッタ6a,6bを用いて所
定の長さに切断することにより、目的とするフラット電
線1が連続的に得られる。得られたフラット電線は、図
1のII−II線に沿う断面図である図2に示したように、
フィルム1A,1Bは互いの接着面1b,1bで接着
し、その間に2層の回路パターン5a,5bが重なり合
った状態で封印された構造になっている。
【0019】このようにして製造されたフラット電線1
に対し、例えば、図3で示したような平面パターンに打
ち抜き加工し、回路パターン5a(5b)の各端部にコ
ネクタ7a,7b,7cを接続し、また回路パターン5
a(5b)の一部(ドアの渡り部に相当する個所)に防
水グロメット8を形成することにより、自動車用のドア
ハーネスにすることができる。回路パターン5a,5b
同士は、コネクタ7a,7b,7cの部分で互いに電気
的に接続されている。
【0020】(実施例2)図4で示したように、基材シ
ート1aの両面に接着面1b,1bが形成され、更にそ
れら接着面1b,1bに金属箔1c,1cが貼着されて
いる接着性絶縁フィルム1Cを用意した。このフィルム
1Cを、図5で示したように、図1の装置の上方から熱
ロール3a,3bに連続供給する。このとき、フィルム
1Cの下流側には同じハーフカット装置4c,4dを配
置し、この装置によって、鏡面対称の回路5c,5dを
形成する。すなわち、回路パターン5a,5b,5c,
5dを互いに鏡面対称にする。
【0021】フィルム1A,1B,1Cの熱ロール3
a,3bへの供給速度を同期させることにより、4個の
回路パターン5a,5b,5c,5dを重ね合わせ、熱
ロール3a,3bで圧接することにより、本発明のフラ
ット電線が得られる。このフラット電線の場合は、図6
で示したように、4個の回路パターン5a,5b,5
c,5dが積層され、かつ、回路パターン5c,5dの
間にはフィルム1Cの基材シート1aが介在した構造に
なっている。
【0022】なお、図5の装置において、フィルム1C
に代えて、片面だけが接着面になっているフィルムを用
い、その接着面に回路パターン5aと鏡面対称の回路パ
ターンを形成し、また、その上に例えば酢酸ビニル樹脂
のように常温で粘着性を有する粘着剤を薄くコーティン
グしたり、またフィルムを介装すると、各回路パターン
の間にそれら粘着剤の層やフィルムを介在させることが
できる。また、その場合、これら粘着剤やフィルムとし
て導電性の材料を用いてもよい。
【0023】また、回路パターン5a,5b,5c,5
dはその一部で溶着され、これにより電気的に接続され
ていてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、2枚の接着性絶縁フィルムの各接着面に鏡面対
称に回路パターンを形成し、その回路パターンを重ね合
わせて2枚の接着性絶縁フィルムを接着するので、接着
面の間に封印される回路パターンが位置ずれを起こすこ
となくフラット電線を容易に製造することができる。
【0025】そして、得られたフラット電線は、全体と
しての回路パターンの厚みが厚くなるのでその電流容量
は大きくなり、しかも屈曲した場合でも、そのときに個
々の回路パターンに発生する応力は小さいので破断を起
こすこともない。すなわち、本発明で得られる電線は、
大きな電流容量と優れた屈曲性を兼ね備えたフラット電
線であり、例えば、自動車用のドアハーネスなど屈曲を
受ける部分に用いるハーネスとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の1例を説明するための概略
図である。
【図2】図1の方法で得られたフラット電線1のII−II
線に沿う断面図である。
【図3】本発明方法で製造したフラット電線を用いた自
動車用ドアハーネスを示す平面図である。
【図4】本発明において用いる接着性絶縁フィルムの例
を示す断面図である。
【図5】本発明の別の製造方法を説明するための概略図
である。
【図6】図5の方法で得られたフラット電線の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 フラット電線 1’ 帯体 1A,1B,1C 接着性絶縁フィルム 1a 接着性絶縁フィルム1A,1B,1Cの基材シー
ト 1b 接着性絶縁フィルム1A,1B,1Cの接着面 1c 金属箔 2a,2b ローラ 3a,3b 熱ローラ 4a,4b,4c,4d ハーフカット装置 5a,5b,5c,5d 回路パターン 6a,6b カッタ 7a,7b,7c コネクタ 8 防水グロメット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着面には回路パターンが鏡面対称に形
    成されている少なくとも2枚の接着性絶縁フィルムの互
    いの接着面を、前記回路パターンが重なり合うように接
    着し、前記接着性絶縁フィルムの間に前記回路パターン
    を重ね合わせて封印することを特徴とするフラット電線
    の製造方法。
JP19507395A 1995-07-31 1995-07-31 フラット電線の製造方法 Pending JPH0945159A (ja)

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