JPH09115346A - フラットケーブルとその製造方法 - Google Patents
フラットケーブルとその製造方法Info
- Publication number
- JPH09115346A JPH09115346A JP27242595A JP27242595A JPH09115346A JP H09115346 A JPH09115346 A JP H09115346A JP 27242595 A JP27242595 A JP 27242595A JP 27242595 A JP27242595 A JP 27242595A JP H09115346 A JPH09115346 A JP H09115346A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- flat cable
- adhesive
- base film
- core wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価な電線材料が使用でき、機械的強度にも
優れ、複雑な配線パターンが容易に形成でき、全体とし
てコスト高にならないようなフラットケーブルが得られ
るようにすることにある。 【解決手段】 接着剤12が塗布されたベースフィルム
2上に、移動体に取り付けられたガイドリング、ガイド
パイプを介して単芯線1を配線する。ガイドパイプから
進出供給される単芯線1を、押圧ローラでベースフィル
ム2上に仮止めしてゆく。次に、予め接着剤13が塗布
されたカバーフィルム3の接着剤13の塗布面を、ベー
スフィルム2のエナメル線1の配置面に対面させる形
で、カバーフィルム3をベースフィルム2上に重ねて積
層フィルム14を形成する。この積層フィルム14の両
面を加熱圧着し、後、冷却し、所期のフラットケーブル
を得る。
優れ、複雑な配線パターンが容易に形成でき、全体とし
てコスト高にならないようなフラットケーブルが得られ
るようにすることにある。 【解決手段】 接着剤12が塗布されたベースフィルム
2上に、移動体に取り付けられたガイドリング、ガイド
パイプを介して単芯線1を配線する。ガイドパイプから
進出供給される単芯線1を、押圧ローラでベースフィル
ム2上に仮止めしてゆく。次に、予め接着剤13が塗布
されたカバーフィルム3の接着剤13の塗布面を、ベー
スフィルム2のエナメル線1の配置面に対面させる形
で、カバーフィルム3をベースフィルム2上に重ねて積
層フィルム14を形成する。この積層フィルム14の両
面を加熱圧着し、後、冷却し、所期のフラットケーブル
を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フラットケーブ
ルとその製造方法に関する。
ルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットケーブルの代表的な製造方法と
して、ラミネート方式、補強テープ貼り付け方式および
FPC(flexible print circui
t)、FFC(flexible flat cabl
e)方式等がある。
して、ラミネート方式、補強テープ貼り付け方式および
FPC(flexible print circui
t)、FFC(flexible flat cabl
e)方式等がある。
【0003】ラミネート方式は、図7に示すように、複
数組の対向する加熱ローラ51、51の間にフィルム5
2と電線53を供給し、加熱と同時にローラー51、5
1で圧力を加え、積層フィルム状のフラットケーブル5
0を形成してゆくものである。
数組の対向する加熱ローラ51、51の間にフィルム5
2と電線53を供給し、加熱と同時にローラー51、5
1で圧力を加え、積層フィルム状のフラットケーブル5
0を形成してゆくものである。
【0004】補強テープ貼り付け方式は、図8に示すよ
うに、電線として絶縁被覆銅線61を用いてそれを平行
に配列し、その両端部分にピッチ保持用補強テープ62
を融着してケーブル60を形成するものである。
うに、電線として絶縁被覆銅線61を用いてそれを平行
に配列し、その両端部分にピッチ保持用補強テープ62
を融着してケーブル60を形成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のフラットケーブ
ルの製造方法を自動車用ワイヤーハーネスのフラットケ
ーブルに適用する場合、それぞれ以下に示すような問題
がある。
ルの製造方法を自動車用ワイヤーハーネスのフラットケ
ーブルに適用する場合、それぞれ以下に示すような問題
がある。
【0006】上記した製造方法の内、ラミネート方式お
よび補強テープ貼り付け方式では、図にも示したように
直線回路しか製造できない。ところが、自動車用ワイヤ
ーハーネスに組み込まれるフラットケーブルの回路パタ
ーンは、直線のものは少なく、曲線のものが大部分であ
る。従って、この二つの製造方法はその適用範囲が狭い
という点で問題がある。
よび補強テープ貼り付け方式では、図にも示したように
直線回路しか製造できない。ところが、自動車用ワイヤ
ーハーネスに組み込まれるフラットケーブルの回路パタ
ーンは、直線のものは少なく、曲線のものが大部分であ
る。従って、この二つの製造方法はその適用範囲が狭い
という点で問題がある。
【0007】加えて、補強テープ貼り付け方式は、図8
にも示したように、その製品(リボンジャンパー線)は
電線間がフリーであって、ワイヤーハーネスに適用する
ためには、電線保護のために保護テープを装着する等の
外装作業を必要とする。
にも示したように、その製品(リボンジャンパー線)は
電線間がフリーであって、ワイヤーハーネスに適用する
ためには、電線保護のために保護テープを装着する等の
外装作業を必要とする。
【0008】従って、材料自身が銅線で高価であること
に加え、実装時の取付け工程が増えるので、さらにコス
ト高となる。
に加え、実装時の取付け工程が増えるので、さらにコス
ト高となる。
【0009】これに対し、FPCやFFC方式は、回路
パターン形成の自由度が大きく、曲線やファインパター
ン等の回路も形成できる。
パターン形成の自由度が大きく、曲線やファインパター
ン等の回路も形成できる。
【0010】しかし、これらの方式は材料に銅箔を使用
し、銅箔の原材のサイズには規格上の制限があり、自動
車用ワイヤーハーネスに必要とされるような大型回路に
対応する銅箔基板を原材から型取りする際には、例え
ば、図9に示すように銅箔基板91が一個しか型取りで
きないような場合もあるので、図10に示す小型回路の
場合のような多数個取りに比べ、非常に多くの材料ロス
が発生する。従って、これらの方式もやはりコスト高と
なる。
し、銅箔の原材のサイズには規格上の制限があり、自動
車用ワイヤーハーネスに必要とされるような大型回路に
対応する銅箔基板を原材から型取りする際には、例え
ば、図9に示すように銅箔基板91が一個しか型取りで
きないような場合もあるので、図10に示す小型回路の
場合のような多数個取りに比べ、非常に多くの材料ロス
が発生する。従って、これらの方式もやはりコスト高と
なる。
【0011】そこで、この発明の課題は、安価な電線材
料を用いて、機械的強度に優れた複雑な配線パターンが
容易に形成でき、コスト高にならないようなフラットケ
ーブルが得られるようにすることにある。
料を用いて、機械的強度に優れた複雑な配線パターンが
容易に形成でき、コスト高にならないようなフラットケ
ーブルが得られるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明は、ベースフィルム上に接着剤層とカバ
ーフィルムが積層され、その接着剤層に複数の単芯線が
相互に絶縁状態で固着介装されたフラットケーブルとし
たのである。
に、第1の発明は、ベースフィルム上に接着剤層とカバ
ーフィルムが積層され、その接着剤層に複数の単芯線が
相互に絶縁状態で固着介装されたフラットケーブルとし
たのである。
【0013】第2の発明は、第1の発明における前記単
芯線に絶縁電線を用いたのである。
芯線に絶縁電線を用いたのである。
【0014】第3の発明の、第1又は第2の発明のフラ
ットケーブルの製造方法は、接着剤が塗布されたベース
フィルム上に単芯線を複数配置し、接着剤の塗布された
カバーフィルムを、その接着剤の塗布面を前記ベースフ
ィルムの単芯線配置面に対面させる形で重ね合わせて積
層フィルムを形成し、その積層フィルムの両面から加圧
・加熱することから成るようにしたのである。
ットケーブルの製造方法は、接着剤が塗布されたベース
フィルム上に単芯線を複数配置し、接着剤の塗布された
カバーフィルムを、その接着剤の塗布面を前記ベースフ
ィルムの単芯線配置面に対面させる形で重ね合わせて積
層フィルムを形成し、その積層フィルムの両面から加圧
・加熱することから成るようにしたのである。
【0015】第4の発明は、第3の発明における加圧・
加熱手段として熱圧着ロール又は熱プレスを用いたので
ある。
加熱手段として熱圧着ロール又は熱プレスを用いたので
ある。
【0016】第5の発明は、前記第3の発明又は第4の
発明において、前記単芯線の前記ベースフィルム上への
配置を、その単芯線の供給源から前記ベースフィルム上
へ供給する途中に設けたガイド手段を介して行ない、か
つ、そのガイド手段からベースフィルム上に進出した前
記単芯線をローラで押圧して行うようにしたのである。
発明において、前記単芯線の前記ベースフィルム上への
配置を、その単芯線の供給源から前記ベースフィルム上
へ供給する途中に設けたガイド手段を介して行ない、か
つ、そのガイド手段からベースフィルム上に進出した前
記単芯線をローラで押圧して行うようにしたのである。
【0017】第6の発明は、前記第3の発明から第5の
発明のいずれかにおいて、前記ガイド手段とローラを、
制御装置を具備した移動体に取付け、その移動体を移動
させることにより、前記単芯線を任意の方向に配設でき
るようにしたのである。
発明のいずれかにおいて、前記ガイド手段とローラを、
制御装置を具備した移動体に取付け、その移動体を移動
させることにより、前記単芯線を任意の方向に配設でき
るようにしたのである。
【0018】
【実施の形態】図1〜図6にこの発明の一実施形態を示
す。この実施形態では、図1に示すような、単芯線1を
ベースフィルム2とカバーフィルム3の間に接着剤で組
み込んで機械的強度を確保した積層フィルム状のフラッ
トケーブル10を以下のようにして作製する。
す。この実施形態では、図1に示すような、単芯線1を
ベースフィルム2とカバーフィルム3の間に接着剤で組
み込んで機械的強度を確保した積層フィルム状のフラッ
トケーブル10を以下のようにして作製する。
【0019】先ず、ベースフィルム2を作業基板の上に
固定するが、この時、ベースフィルム2に皺が発生しな
いよう、図2に示すように、作業基板として真空吸着ベ
ース11を用い、ベースフィルム2をこの真空吸着ベー
ス11上に載せ、吸着によって固定する。図において1
6は吸着穴であり、真空吸着ベース11側面の吸引管1
7に繋がっている。この吸引管17は図示しない吸引ポ
ンプに接続されている。
固定するが、この時、ベースフィルム2に皺が発生しな
いよう、図2に示すように、作業基板として真空吸着ベ
ース11を用い、ベースフィルム2をこの真空吸着ベー
ス11上に載せ、吸着によって固定する。図において1
6は吸着穴であり、真空吸着ベース11側面の吸引管1
7に繋がっている。この吸引管17は図示しない吸引ポ
ンプに接続されている。
【0020】次に、このベースフィルム2上に、図3に
示すようなガイド21を介して単芯線1を配設する。こ
のガイド21は、単芯線1を図4に示すような供給リー
ル25からベースフィルム2上に配置(配索)する際の
配線方向を整える配線ガイド22と、単芯線1をベース
フィルム2面上に固定する際の固定ガイド23からな
る。
示すようなガイド21を介して単芯線1を配設する。こ
のガイド21は、単芯線1を図4に示すような供給リー
ル25からベースフィルム2上に配置(配索)する際の
配線方向を整える配線ガイド22と、単芯線1をベース
フィルム2面上に固定する際の固定ガイド23からな
る。
【0021】配線ガイド22は、ガイドリング32とガ
イドパイプ42から成り、これらは、図3および図4に
示すような移動体24に取り付けられ、移動体24とと
もに移動して、ベースフィルム2上に任意の曲線パター
ンの単芯線1が配置できるようになっている。移動体2
4は図示しない制御装置によって制御される。制御装置
を備えた移動体24としては、直交3軸ロボットや水平
多関節ロボット等を用いることができる。
イドパイプ42から成り、これらは、図3および図4に
示すような移動体24に取り付けられ、移動体24とと
もに移動して、ベースフィルム2上に任意の曲線パター
ンの単芯線1が配置できるようになっている。移動体2
4は図示しない制御装置によって制御される。制御装置
を備えた移動体24としては、直交3軸ロボットや水平
多関節ロボット等を用いることができる。
【0022】他方、固定ガイド23としては、前記移動
体24のガイドパイプ42の出口近辺に設けられた押圧
ローラ33がある。図5に示すように、この押圧ローラ
33でガイドパイプ42から進出供給されてきた単芯線
1をベースフィルム2上に押圧してゆくのである。
体24のガイドパイプ42の出口近辺に設けられた押圧
ローラ33がある。図5に示すように、この押圧ローラ
33でガイドパイプ42から進出供給されてきた単芯線
1をベースフィルム2上に押圧してゆくのである。
【0023】ベースフィルム2上には、前述したよう
に、予め接着剤12が塗布してあるので、この接着剤1
2によって単芯線1が仮止め固定される。この仮止めに
よって、次にこの上にカバーフィルム3を積層する際の
単芯線1の位置ずれを防止することができる。
に、予め接着剤12が塗布してあるので、この接着剤1
2によって単芯線1が仮止め固定される。この仮止めに
よって、次にこの上にカバーフィルム3を積層する際の
単芯線1の位置ずれを防止することができる。
【0024】仮止めを効果的に行うには、接着剤12に
熱を加えて粘着力を持たせればよいが、そのためには、
単芯線1自身を加熱しておいて接着剤12に熱を加える
方法や、前記真空吸着ベース11にヒーターを内蔵して
おき、これによって真空吸着ベース11を加熱し、ベー
スフィルム2を介して、接着剤12に熱を加える方法等
がある。
熱を加えて粘着力を持たせればよいが、そのためには、
単芯線1自身を加熱しておいて接着剤12に熱を加える
方法や、前記真空吸着ベース11にヒーターを内蔵して
おき、これによって真空吸着ベース11を加熱し、ベー
スフィルム2を介して、接着剤12に熱を加える方法等
がある。
【0025】次に、図6(a)に示すように、予め接着
剤13が塗布されたカバーフィルム3の接着剤13の塗
布面を前記ベースフィルム2の単芯線1の配設面に対面
させる形で、カバーフィルム3をベースフィルム2上に
重ね、カバーフィルム3の上面数カ所に熱コテを当て、
接着剤13に熱を加えて粘着力を持たせて仮止めする。
こうして、図6(b)に示す積層フィルム14を得る。
剤13が塗布されたカバーフィルム3の接着剤13の塗
布面を前記ベースフィルム2の単芯線1の配設面に対面
させる形で、カバーフィルム3をベースフィルム2上に
重ね、カバーフィルム3の上面数カ所に熱コテを当て、
接着剤13に熱を加えて粘着力を持たせて仮止めする。
こうして、図6(b)に示す積層フィルム14を得る。
【0026】そして、図6(b)の矢印で示すように、
この積層フィルム14の両面を熱圧着ロール又は熱プレ
スを用いて加熱圧着する。
この積層フィルム14の両面を熱圧着ロール又は熱プレ
スを用いて加熱圧着する。
【0027】なお、加熱・圧着前に、介在紙、クッショ
ン材等を使って積層フィルム14をレイアップしてお
く。
ン材等を使って積層フィルム14をレイアップしてお
く。
【0028】最後に、この積層フィルム14を冷却し、
フィルム間の接着剤12、13を固化し、所期のフラッ
トケーブル10を得る。
フィルム間の接着剤12、13を固化し、所期のフラッ
トケーブル10を得る。
【0029】こうして、この実施形態では、任意の電線
材料について自由な曲線形状の回路パターンが容易に形
成できるので、電線材料に安価なものが選択でき、コス
トが格段に抑制できる。
材料について自由な曲線形状の回路パターンが容易に形
成できるので、電線材料に安価なものが選択でき、コス
トが格段に抑制できる。
【0030】ラミネート方式や補強テープ貼り付け方式
のように直線回路しか製造できないということがなく、
回路パターン形成の自由度が大きいというFPCやFF
C方式と同様の利点を有しつつ、他方、これらの方式が
電線材料に銅線を使い、大型回路用の材料を銅箔基板原
材から型取りする際には大きな材料ロスが発生してコス
ト高を招いていたという欠点も解消する。
のように直線回路しか製造できないということがなく、
回路パターン形成の自由度が大きいというFPCやFF
C方式と同様の利点を有しつつ、他方、これらの方式が
電線材料に銅線を使い、大型回路用の材料を銅箔基板原
材から型取りする際には大きな材料ロスが発生してコス
ト高を招いていたという欠点も解消する。
【0031】加えて、前述のように、補強テープ貼り付
け方式では形成されたフラットケーブルの電線間がフリ
ーであって、電線保護のために保護テープを装着する等
の外装作業を必要とするのに対し、この実施形態のフラ
ットケーブルは、電線が接着剤層に固着介装されてお
り、接着剤が接着作用とともに電線の保護作用を果たす
ので、製品の形成後に別工程で外装作業を行う必要がな
く、製造工程が格段に簡略化される。
け方式では形成されたフラットケーブルの電線間がフリ
ーであって、電線保護のために保護テープを装着する等
の外装作業を必要とするのに対し、この実施形態のフラ
ットケーブルは、電線が接着剤層に固着介装されてお
り、接着剤が接着作用とともに電線の保護作用を果たす
ので、製品の形成後に別工程で外装作業を行う必要がな
く、製造工程が格段に簡略化される。
【0032】ただし、この製造方法において、単芯線間
の絶縁性を確保するため、接着剤内部に閉じ込められた
気泡を完全に抜き取る必要があるが、この脱気工程は大
がかりな装置を必要とし、時間も要するので、製造コス
トを引き上げる大きな要因の一つとなる。これに対処す
るには単芯線として安価な絶縁電線、例えばエナメル線
を用いるとよい。
の絶縁性を確保するため、接着剤内部に閉じ込められた
気泡を完全に抜き取る必要があるが、この脱気工程は大
がかりな装置を必要とし、時間も要するので、製造コス
トを引き上げる大きな要因の一つとなる。これに対処す
るには単芯線として安価な絶縁電線、例えばエナメル線
を用いるとよい。
【0033】エナメル線は表面に絶縁樹脂(ワニス)が
焼き付けられた巻き線用に開発された電線材料で安価で
あり、被覆が薄いわりには絶縁破壊電圧が高く、複数の
エナメル線を密に配線する場合でも、所定の線間ピッチ
さえ保持しておけば、絶縁特性は十分である。従って、
周囲の接着剤12、13に空気が混入していても、形成
されるフラットケーブル10の絶縁特性に大きな影響は
ない。
焼き付けられた巻き線用に開発された電線材料で安価で
あり、被覆が薄いわりには絶縁破壊電圧が高く、複数の
エナメル線を密に配線する場合でも、所定の線間ピッチ
さえ保持しておけば、絶縁特性は十分である。従って、
周囲の接着剤12、13に空気が混入していても、形成
されるフラットケーブル10の絶縁特性に大きな影響は
ない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、自動車用ワイヤハーネスに用いるフラットケーブル
として、安価な電線材料を用い、実装時に外傷を受けに
くい機械的強度に優れた製品を容易に製作することがで
きる。
ば、自動車用ワイヤハーネスに用いるフラットケーブル
として、安価な電線材料を用い、実装時に外傷を受けに
くい機械的強度に優れた製品を容易に製作することがで
きる。
【図1】実施形態を示す斜視図
【図2】実施形態の製造工程を示す斜視図
【図3】実施形態の製造装置を示す斜視図
【図4】実施形態の製造装置を示す図
【図5】実施形態の製造を示す図
【図6】実施形態の製造工程を示す図
【図7】ラミネート方式を示す模式斜視図
【図8】補強テープ貼り付け方式を示す模式斜視図
【図9】従来例を示す図
【図10】従来例を示す図
1 単芯線 2 ベースフィルム 3 カバーフィルム 12、13 接着剤 24 移動体 32 ガイドリング 33 押圧ローラ 42 ガイドパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 浩一 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 ベースフィルム上に接着剤層とカバーフ
ィルムが積層され、その接着剤層に複数の単芯線が相互
に絶縁状態で固着介装されたフラットケーブル。 - 【請求項2】 前記単芯線が絶縁電線であることを特徴
とする請求項1に記載のフラットケーブル。 - 【請求項3】 接着剤が塗布されたベースフィルム上に
単芯線を複数配置し、接着剤の塗布されたカバーフィル
ムを、その接着剤の塗布面を前記ベースフィルムの単芯
線配置面に対面させる形で重ね合わせて積層フィルムを
形成し、その積層フィルムの両面から加圧・加熱するこ
とから成る請求項1又は2に記載のフラットケーブルの
製造方法。 - 【請求項4】 前記加圧・加熱手段として熱圧着ロール
又は熱プレスを用いることを特徴とする請求項3に記載
のフラットケーブルの製造方法。 - 【請求項5】 前記単芯線の前記ベースフィルム上への
配置を、その単芯線の供給源から前記ベースフィルム上
へ供給する途中に設けたガイド手段を介して行ない、か
つ、そのガイド手段からベースフィルム上に進出した前
記単芯線をローラで押圧して行うことを特徴とする請求
項3又は4に記載のフラットケーブルの製造方法。 - 【請求項6】 前記ガイド手段とローラを、制御装置を
具備した移動体に取付け、その移動体を移動させること
により、前記単芯線を任意の方向に配設できるようにし
たことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の
フラットケーブルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27242595A JPH09115346A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | フラットケーブルとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27242595A JPH09115346A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | フラットケーブルとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115346A true JPH09115346A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17513739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27242595A Pending JPH09115346A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | フラットケーブルとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09115346A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040004965A (ko) * | 2002-07-08 | 2004-01-16 | 박환승 | 플렛형 케이블의 제조장치 및 제조방법 |
JP2008124021A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-29 | Gm Global Technology Operations Inc | Pem燃料電池のための縁部保護による膜電極アセンブリの製造 |
KR101102082B1 (ko) * | 2009-09-28 | 2012-01-04 | 박영주 | 극세동축케이블 라미네이팅 장치 |
JP2016152188A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 有限会社マルエイ | 配線ケーブルの製造方法 |
JP2017076473A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 古河電気工業株式会社 | フラットケーブル、これを用いた回転コネクタ、及びフラットケーブルの製造方法 |
JPWO2020144855A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2021-10-28 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 配線部材 |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP27242595A patent/JPH09115346A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040004965A (ko) * | 2002-07-08 | 2004-01-16 | 박환승 | 플렛형 케이블의 제조장치 및 제조방법 |
JP2008124021A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-29 | Gm Global Technology Operations Inc | Pem燃料電池のための縁部保護による膜電極アセンブリの製造 |
US8470497B2 (en) | 2006-11-08 | 2013-06-25 | GM Global Technology Operations LLC | Manufacture of membrane electrode assembly with edge protection for PEM fuel cells |
KR101102082B1 (ko) * | 2009-09-28 | 2012-01-04 | 박영주 | 극세동축케이블 라미네이팅 장치 |
JP2016152188A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 有限会社マルエイ | 配線ケーブルの製造方法 |
WO2016132900A1 (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-25 | 有限会社マルエイ | 配線ケーブルの製造方法 |
CN107210098A (zh) * | 2015-02-19 | 2017-09-26 | 有限会社迈爱 | 配线电缆的制造方法 |
CN107210098B (zh) * | 2015-02-19 | 2019-12-10 | 有限会社迈爱 | 配线电缆的制造方法 |
JP2017076473A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 古河電気工業株式会社 | フラットケーブル、これを用いた回転コネクタ、及びフラットケーブルの製造方法 |
JPWO2020144855A1 (ja) * | 2019-01-11 | 2021-10-28 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 配線部材 |
JP2023017928A (ja) * | 2019-01-11 | 2023-02-07 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 配線部材 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107432081B (zh) | 柔性印刷基板及柔性印刷基板的制造方法 | |
JPH07149549A (ja) | アンテナ線を埋め込んだ合わせ窓ガラスの製造方法 | |
JPH09115346A (ja) | フラットケーブルとその製造方法 | |
JP3852899B2 (ja) | 3次元回路体 | |
CN102280181A (zh) | 扁平电缆的制造方法 | |
JPH0628922A (ja) | フラットハーネス及びその製造方法 | |
JP3989183B2 (ja) | フラットケーブルの製造方法 | |
US20020062558A1 (en) | Method for producing an electrical ribbon cable | |
JP3959946B2 (ja) | フラットケーブルの製造方法およびフラットケーブル | |
JPH0668722A (ja) | フラット配線体の製法 | |
JP4007081B2 (ja) | フラットケーブルの製造方法およびそれにより得られたフラットケーブル | |
JPH076632A (ja) | フラット配線体及びその製法 | |
JP2005078811A (ja) | フレキシブルフラットケーブルの電極部構造、フレキシブルフラットケーブル及びフレキシブルフラットケーブルの製造方法 | |
JP2002361744A (ja) | 耐熱性フレキシブル積層板の製造方法 | |
JP2876370B2 (ja) | フラット配線体の製法 | |
JP3970557B2 (ja) | フレキシブルプリント回路ハーネスの製造方法 | |
JPH1022034A (ja) | 圧接型コネクターの製造方法 | |
JPH06251637A (ja) | フラット電線およびその製造方法 | |
JP4643861B2 (ja) | フレキシブル積層板の製造方法 | |
JPH0520938A (ja) | フラツトケーブルの製造方法 | |
JPH08274417A (ja) | フレキシブル配線板およびその製造方法 | |
JPS61120736A (ja) | 多層プリント配線板の製法 | |
JP2002270052A (ja) | フレキシブルプリント回路の製造方法 | |
JPS5955738A (ja) | 金属箔張積層板の製法 | |
JPH04314381A (ja) | マルチワイヤー配線板の製造方法 |