JPH0944923A - 情報読取装置 - Google Patents

情報読取装置

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JPH0944923A
JPH0944923A JP7189464A JP18946495A JPH0944923A JP H0944923 A JPH0944923 A JP H0944923A JP 7189464 A JP7189464 A JP 7189464A JP 18946495 A JP18946495 A JP 18946495A JP H0944923 A JPH0944923 A JP H0944923A
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博 西川
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    • GPHYSICS
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    • G11B11/105Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の設計値通りに製造されていない偏光ビ
ームスプリッタであってもP偏光に対する所望の反射率
特性を実現させることができる情報読取装置を提供する
こと。 【解決手段】レーザダイオード1から出射された光は、
第1偏光ビームスプリッタ3の偏光分離面3aを透過し
て、光磁気ディスクD上にスポットを形成する。この光
磁気ディスクDにおいて反射されたレーザ光は、その磁
化膜の磁化方向に従って、一定の方向にカー回転され
る。このカー回転されたレーザ光は、第1偏光ビームス
プリッタ3の偏光分離面3aに再入射する。この第1偏
光ビームスプリッタ3の偏光分離膜3aは、レーザ光の
P偏光成分を20パーセントだけ反射するように、その
レーザ光の光軸lに対する角度が適宜調整されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク装
置において光磁気ディスクに記録されている情報を読み
取るための情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスク装置は、光磁気ディスク
上の磁性膜に形成された磁区の磁化方向を、エネルギー
レーザ光と外部磁界装置を用いて適宜反転させることに
より、情報をデジタルに記録する装置である。この光磁
気ディスク装置において光磁気ディスク上に記録された
情報を読み取る場合には、一定方向の偏光面を有する直
線偏光光としてのレーザ光を、各磁区に照射する。する
と、反射したレーザ光の偏光面の方向は、カー効果によ
り、各磁区の磁化方向に応じて+方向又は−方向に回転
(旋光)する。従って、反射光の偏光面の方向の変化を
検出することにより、情報を電気信号として読み出すこ
とができるのである。
【0003】このような磁気情報の読み取りを行うため
の情報読取装置においては、一般に、半導体レーザから
出射されたレーザ光を光磁気ディスクに対して垂直方向
から照射するように構成するために、半導体レーザから
のレーザ光を透過し且つ光磁気ディスクによって反射さ
れたレーザ光を入射光軸から分離する偏光ビームスプリ
ッタを備えている。この偏光ビームスプリッタの偏光分
離面は、S偏光成分をほぼ100パーセント反射すると
ともに、P偏光を所定の割合だけ反射する特性が与えら
れている。このようにP偏光成分の反射率を抑えるの
は、上述のカー効果によって回転された反射光の偏光面
をP軸方向に圧縮してその回転角(カー回転角)を見か
け上拡大するためであるとともに、該偏向分離面が往き
の光路でもありP偏向の反射率が低ければ低いほどディ
スクに入射する光量も大きくする事ができるためであ
る。
【0004】このような反射特性を実現するために、偏
光分離面には様々な屈折率の膜からなる多層光学薄膜が
形成されている。この多層光学薄膜は、偏光分離面に対
する入射光軸の角度がブリュースター角になったときに
はP偏光の反射率が0パーセントになるように、各膜の
条件が設定されている。この偏光分離面と入射光軸との
間の角度をブリュースター角から漸次ずらしていくと、
P偏光の反射率が徐々に大きくなっていく(P偏光の角
度依存性,傾角特性)。従って、この偏光分離面の入射
光軸に対する角度を適宜調整することにより、P偏光を
所望の割合だけ反射する特性を実現しているのである。
【0005】このP偏光の反射率の誤差は、その後の光
学系は信号処理系に影響を与え、S/N比を悪化させ、
また、信号振幅の製品間でのバラツキの原因となるの
で、その反射率特性の条件は正確に満たされていなけれ
ばならない。従来においては、この条件を満足するため
に、偏光ビームスプリッタの加工を精密に行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、無位相
条件を満たしつつ、反射率特性条件(反射膜の特性,偏
光分離面の角度)を満たすのは、たとえ1パーセント程
度の反射率誤差(2分程度の角度誤差)が許容されてい
たとしても非常に困難である。この反射特性条件を満た
さない偏光ビームスプリッタは、これを情報読取装置内
に精密に組み込んでも所望の反射率を示さないので、使
用することができなかった。そのため、従来では、偏光
ビームスプリッタの歩留りが悪く、コスト増の原因とも
なっていた。
【0007】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、偏光分離膜におけるP偏光の反射率が入射
角に依存して変化するという入射角依存性(傾角特性)
を積極的に利用することにより、所定の設計値通りに製
造されていない偏光ビームスプリッタであっても、P偏
光に対する所望の反射率を実現させることができる情報
読み取り装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による情報読取装
置は、上記課題を解決するため、直線偏光光を光磁気デ
ィスクの磁化膜に照射するとともに、この光磁気ディス
クの磁化膜での反射光の偏光面の変化に基づいてこの光
磁気ディスクの磁化膜に記録された情報を読み取る情報
読取装置において、前記直線偏光光を出射する出射手段
と、前記光磁気ディスクの磁化膜で反射された反射光の
偏光面の傾きを検出する検出手段と、前記出射手段と前
記光磁気ディスクとの間に配置され、前記光磁気ディス
クの磁化膜で反射された反射光のP偏光成分の一部とS
偏光成分の大部分を反射する偏光分離面を有する偏光ビ
ームスプリッタとを備えるとともに、前記偏光分離面が
前記反射光の光軸に対して所定の設定角度からずれた角
度で交わるように前記ビームスプリッタを固定したこと
を特徴とする(請求項1に対応)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施例を説明する。各実施例の詳細な説明を行う前に、
本発明の各構成要件の概念を説明する。 (出射手段)出射手段は、直線偏光光を直接出射できる
半導体レーザ又は個体レーザであっても良いし、ガスレ
ーザとこのガスレーザから出射されたレーザ光を直線偏
光化する偏光板から構成されても良い。 (偏光ビームスプリッタ)偏光分離面が前記反射光の光
軸と交わる前記角度は、この偏光分離面によって光磁気
ディスクからの反射光のP偏光成分を所望の割合だけ反
射させる角度であるとすると、検出手段による検出が容
易になる(請求項2に対応)。
【0010】この偏光ビームスプリッタが、偏光分離面
に対する入射面内において回転自在であるとすれば、調
整が容易になる(請求項3に対応)。その場合、この偏
光ビームスプリッタを回転自在に保持する回転保持手段
を更に備えるようにすれば、冶具を用いなくても、容易
に調整を行うことができる(請求項4に対応)。また、
この偏光ビームスプリッタが固定される基板面を平面と
し、この基板面に接触する偏光ビームスプリッタの面と
この基板面との間を接着するようにすれば、冶具を用い
ての作業が容易になる(請求項5に対応)。
【0011】
【実施形態1】以下、本発明の第1の実施の形態を説明
する。 <実施形態の構成>図1は、光磁気ディスク装置のピッ
クアップ装置のうち、情報読取装置に対応する構成のみ
を示した光学構成図である。従って、図1では、光ディ
スクDに情報を記録するための書込装置の図示が省略さ
れている。但し、以下の説明では、図1に示す光ディス
クDには、この図示せぬ書込装置により既にデジタル情
報が記録されており、このデジタル情報の各ビットに対
応して各磁区が厚さ方向の下向き又は上向きに磁化され
ているものとする。
【0012】図1において、レーザダイオード1から出
射されたレーザ光は、コリメータレンズ2,第1偏光ビ
ームスプリッタ3,立ち上げミラー4,対物レンズ5を
通って、光磁気ディスクD上に収束する。光磁気ディス
クDからの反射光は、同じ光路を第1偏光ビームスプリ
ッタ3まで戻り、λ/2板6を通って、第2偏光ビーム
スプリッタ7に入射し、2つのビームに分離される。一
方のビームは、そのまま、コンデンサレンズ9を通って
第1のフォトダイオード10aに入射する。他方のビー
ムは、一旦光学クサビ8内に入ってから再度第2偏光ビ
ームスプリッタ7内に戻り、コンデンサレンズ9を通っ
て第2のフォトダイオード10bに入射する。これら各
光学素子のうち、立ち上げミラー4及び対物レンズ5以
外は、基板B上に固定されている。なお、第1偏光ビー
ムスプリッタ3の入射面は、図1の紙面の方向と平行で
ある。従って、この読取装置内の全ての箇所の説明にお
いて、この紙面の方向に偏光面を有する直線偏光成分を
P偏光といい、紙面に直交する方向に偏光面を有する直
線偏光成分をS偏光という。以下、各光学素子の説明を
行う。
【0013】出射手段としてのレーザダイオード1は、
P偏光のみからなるレーザ光を出射する。コリメータレ
ンズ2は、このレーザ光を平行光にするための光学系で
ある。
【0014】第1偏光ビームスプリッタ3は、図2に示
すような平面台形の角柱形状を有している。即ち、この
第1ビームスプリッタ3のλ/2板側面3dとその反対
側の面3cとは、互いに平行になっている。これら両面
3c,3dは、光軸lと平行に配置されるように設計さ
れている。また、そのコリメータレンズ側面3bは、レ
ーザ光が入射する面であり、このレーザ光のビーム形状
を真円に整形するために、面3c,3dに対して傾いて
いる。また、そのディスク側面3eは、面3c,3bに
対して直角をなしているので、設計通りに配置されると
光軸lに対して直交する。
【0015】この第1偏光ビームスプリッタ3内には、
面3d及び3eに対して45度傾いた偏光分離面3aが
形成されている。この偏光分離面3aには、多層光学薄
膜が形成されている。この偏光分離面3aにおける偏光
特性の設定値は、光が面3d,3cと平行に面3d側か
ら入射したときには、P偏光を80パーセント,S偏光
を1パーセント透過するというものである。また、光が
面3d,3cと平行に面3e側から入射したときには,
即ち、光が面3e側から入射角45度で入射したときに
は、P偏光成分を20パーセント,S偏光成分を99パ
ーセント、面3d側に夫々反射するというものである。
【0016】但し、これら各偏光成分に対する反射率
は、偏光分離面3aに対する光の入射角に従って、図3
における実線の傾角特性線に示すように変化する。図3
は、偏光分離面3aにおけるP偏光の反射率と第1偏光
ビームスプリッタ3の回転角度との関係(P偏光の傾角
特性)を示すものである。図3の横軸は、偏光分離面3
aに対する入射角が45度となる向きを基準(0分)と
した場合における第1偏光ビームスプリッタ3のP偏光
面内における回転角度を示す。この横軸の単位は分であ
り、入射角が狭くなる回転方向を+方向とする。また、
図3の縦軸は、P偏光の反射率であり、パーセントを単
位とする。
【0017】図3から明らかなように、P偏光の傾角特
性は比例特性であり、回転角60分(1度)当たりの反
射率変化量は約4パーセントである。なお、偏光分離面
3aでの入射角変化量は、第1偏光ビームスプリッタ3
の回転角変化量の3/5に対応する。従って、入射角変
化60分(1度)当たりの反射率変化量は約7パーセン
トとなる。なお、多層光学薄膜3aの諸条件(膜厚条
件,屈折率条件)が設計値からずれると、その偏光特性
もずれて、傾角特性線が図3の点線のようにシフトす
る。図3の点線は、入射角45度におけるP偏光の反射
率が15.8パーセントであった場合の傾角特性線であ
る。
【0018】一方、図4は、偏光分離面3aにおけるS
偏光の反射率と第1偏光ビームスプリッタ3の回転角度
との関係を示すものである。この図4によれば、S偏光
の反射率は偏光ビームスプリッタ3の回転角,即ち、偏
光分離面3aにおける入射角に依存していないことが判
る。
【0019】以上により、第1偏光ビームスプリッタ3
の偏光分離面3aの他の面に対する角度が設定値通りの
45度丁度であって、多層光学薄膜の諸条件(膜厚条
件,屈折率条件)が設定値通りである場合には、第1偏
光ビームスプリッタ3は、図1に実線で示されるように
両面3c,3dが光軸lと平行にされた状態で、基板B
に接着される。このようにして、上記偏光特性が実現さ
れている。
【0020】これに対して、偏光分裏面3aの他の面に
対する角度の条件,又は多層光学薄膜の諸条件(膜厚条
件,屈折率条件)が設定値通りでない場合には、図1に
一点鎖線で示されるように、第1偏光ビームスプリッタ
3は、P偏光面内で回転されて、P偏光の反射率が20
パーセントになるように光軸lの偏光分離面3aに対す
る入射角が調整されてから、基板Bに接着される。例え
ば、偏光分離面3aの他の面に対する角度の条件のみが
設定値通りでない場合には、偏光ビームスプリッタ3
は、光軸lの偏光分離面3aに対する入射角が45度に
なるように回転される。
【0021】また、光軸lの偏光分離面3aに対する入
射角が45度であるにもかかわらず偏光分離面3aでの
P偏光の反射率が20パーセントを越えている場合に
は、偏光ビームスプリッタ3は、光軸lの偏光分離面3
aに対する入射角が広くなるように(ブリュスター角に
近づくように)、反射率超過分1パーセント当たり15
分だけ、図1上の半時計方向に回転される。同様に、P
偏光に対する反射率が20パーセント未満である場合に
は、偏光ビームスプリッタ3は、光軸lの偏光分離面3
aに対する入射角が狭くなるように(ブリュスター角か
ら離れるように)、反射率不足分1パーセント当たり1
5分だけ、図1上の時計方向に回転される。例えば、い
ま偏光分離面3aの傾角特性が図3の点線に示す通りで
あった場合には、偏光ビームスプリッタ3は、図1上の
実線の位置(両面3c,3dが光軸lと平行になる位
置)から時計方向に約60分(1度)回転される。する
と、光軸lの偏光分離面3aに対する入射角が44度2
4分となり、P偏光の反射率が約20パーセントとなる
ので、上記偏光特性を満たすことになる。
【0022】立ち上げミラー4は、第1偏光ビームスプ
リッタ3から出射されたレーザ光を紙面に直交する方向
に曲げて、光磁気ディスクDに対して垂直方向からレー
ザ光を照射する反射鏡である(図1では、便宜上、反射
鏡4の前後の光軸を、同一面上に描いている。)。この
反射鏡4は、光軸l方向にスライドして光磁気ディスク
Dに対するトラッキングを行う。
【0023】対物レンズ5は、立ち上げミラー4によっ
て反射されたレーザ光を収束して、光磁気ディスクDの
磁化膜上にスポットを形成するためのレンズである。こ
の対物レンズ5は、図示せぬサーボ系によって合焦駆動
される。また、この対物レンズ5は、立ち上げミラー4
と一体に、光軸方向lに移動する。
【0024】光磁気ディスクDの磁性膜において反射さ
れたレーザ光の偏光面は、そのスポットが形成された磁
区の磁化の方向に依り、P偏光面から所定の角度の回転
(カー回転)を受ける。即ち、横軸をP偏光面方向,縦
軸をS偏光面方向とする座標系を想定したときに、磁区
の磁化方向が上向きの時には、P軸から+θ'k度回転
し、磁区の磁化方向が下向きの時には、P軸から−θ'k
度回転する。このようなカー回転を受けたレーザ光は、
第1偏光ビームスプリッタ3の偏光分離面3aにおいて
反射されるが、この際、上述した通り、レーザ光の偏光
面のP偏光平面に対するカー回転角が見かけ上大きくな
る。
【0025】λ/2板6は、P偏光面と平行な偏光面を
P偏光面に対して45度回転させる特性を有している。
従って、軸の磁化方向に応じてP偏光面を中心にカー回
転するレーザ光の偏光面は、λ/2板6透過後は、P偏
光面に対して45度傾いた面を中心に回転することにな
る。
【0026】第2偏光ビームスプリッタ7は、平面2等
辺三角形の三角柱形状を有しており、その入射側面は光
軸lに対して直交している。この第2偏光プリズム7の
斜面は偏光分離面7aとなっている。この偏光分離面7
aは、P偏光成分を100%透過するとともに、S偏光
成分を100%反射する。なお、ここにいうP偏光成
分,S偏光成分とは、λ/2板6透過後の偏光面方向成
分を指す。この偏光分離面7aの外側には、λ/2板6
から離れるほど薄くなる光学クサビ8が貼り付けられて
いる。この光学クサビ8の外側面には、全ての光を10
0%反射するコーティングがなされている。従って、こ
の光学クサビ8に入射したP偏光成分は、再度第2偏光
ビームスプリッタ7内に入射する。このようにして分離
されたS方向成分とP方向成分とは、夫々異なる光軸に
沿って、フォトダイオード側の面を通って第2偏光ビー
ムスプリッタ7から出射する。
【0027】この第2偏光ビームスプリッタ7のフォト
ダイオード側の面には、コンデンサレンズ9が貼り付け
られている。従って、各光軸に沿ってこのコンデンサ9
に入射した各方向成分のビームは、夫々コンデンサレン
ズ9によって収束される。
【0028】第1のフォトダイオード10aは、S偏光
成分のビームを受光し、その強度変化に対応した電気信
号を出力する。この第1のフォトダイオード10aから
出力された電気信号は、磁区の磁化方向が上向きの時に
は低レベル状態となり、磁区の磁化方向が下向きの時に
は高レベル状態となる。一方、受光手段としての第2の
フォトダイオード10bは、P偏光成分のビームを受光
し、その強度変化に対応した電気信号を出力する。この
第2のフォトダイオード10bから出力された電気信号
は、磁区の磁化方向が上向きの時には高レベル状態とな
り、磁区の磁化方向が下向きの時には低レベル状態とな
る。即ち、第1のフォトダイオード10aの出力と第2
のフォトダイオード10bの出力とを比較すると、その
変化幅が同じであるとともに、その変化が逆相となる。
従って、それらの差分をとることにより、カー回転角の
変化に対応する電気信号の変化幅を大きくとることがで
きる。また、フォトダイオード10a,10bの暗電流
のような同相のノイズをキャンセルすることができる。
この差分をとるために、第1のフォトダイオード10a
の出力と第2のフォトダイオード10bの出力とは、差
動増幅器11に入力されている。これら第2偏光ビーム
スプリッタ7,光学クサビ8,コンデンサレンズ9,ホ
トダイオード10,差動増幅器11により、光磁気ディ
スクDの磁化膜で反射された反射光の偏光面の傾きを差
動増幅器11の出力の高低として検出する検出手段が構
成されている。 <実施形態の作用>本実施形態において第1偏光ビーム
スプリッタ3を基板Bに接着する際には、偏光分離面3
aの他の面に対する角度を精密に測定したり、多層光学
薄膜の反射率を測定することは、必らずしも必要ない。
即ち、レーザダイオード1からレーザ光を照射した状態
で、第1偏光ビームスプリッタ3を光軸lに対して傾け
ながら、差動増幅器11の出力を観察する。そして、差
動増幅器11の出力が所定レベルになった時点で第1偏
光ビームスプリッタ3の回転を止めて、この第1偏光ビ
ームスプリッタ3を基板Bに接着するのである。
【0029】本実施形態によると、第1偏光ビームスプ
リッタ3の製造時点においては、偏光分離面3aの面3
c,3dに対する角度出しを極端に精密に行ったり、面
3c,3dと平行に入射したP偏光の多層光学薄膜にお
ける反射率を厳密に20パーセント丁度にする必要はな
い。但し、偏光分離面3aに対してブリュスター角が存
在するように、各膜の屈折率の条件が満たされているこ
とが必要である。このような条件を満たしておくことに
より、偏光分離膜3aが角度依存性(傾角特性)を有す
ることになるからである。
【0030】そして、このような多少のバラツキのある
第1偏光ビームスプリッタ3を、上述のようにして、そ
の入射面内において光軸lに対する所定の設計値の角度
から適宜回転させる。このようにするだけで、P偏光に
対する所定の反射特性を実現することができるのであ
る。よって、第1偏光ビームスプリッタの合格ラインを
下げて、その歩留りを相対的に向上させることが可能に
なる。例えば、45度入射のP偏光に対する反射率が1
4〜25パーセントの範囲にあれば合格とすることがで
きる。その結果、第1偏光ビームスプリッタの製造コス
トを下げることが可能になるのである。
【0031】
【実施形態2】以下、本発明の第2の実施の形態を説明
する。本第2実施形態は、第1実施形態に比較して、第
1偏光ビームスプリッタ3を、ホルダ30を介して基板
Bに取り付けるようにしたことを特徴とする。本第2実
施形態のその他の構成は、第1実施形態のものと同じで
あるので、その説明を省略する。
【0032】図5は、本第2実施形態の第1偏光ビーム
スプリッタ3,ホルダ30,及び基板Bの関係を示すも
のである。この第1偏光ビームスプリッタ3は、第1実
施形態の第1偏光ビームスプリッタ3と同じ構成を有し
ている。この第1偏光ビームスプリッタ3を保持するホ
ルダ30は、レーザ光の入/出射がない面3c側からこ
の第1偏光ビームスプリッタ3を紙面の上下方向から挟
み込むように、断面コの字型の形状を有している。従っ
て、レーザ光が入/出射する面3b,3c,3eは、こ
のホルダ30によって覆われない。
【0033】このホルダ30の図5における下側の面に
は、面3a〜3eと平行な回転軸31が植設されてい
る。一方、基板Bには、この回転軸31が多少の摩擦を
生じて回転できるような内径の穴hが、穿たれている。
従って、回転軸31を穴hに挿入することにより、第1
偏光ビームスプリッタ3をP偏光面内において光軸lに
対して回転させることができる。
【0034】また、第1実施形態において説明したよう
にして、第1偏光ビームスプリッタ3の回転調整を行っ
た後では、回転軸31と穴hとの間の摩擦により、ホル
ダ30は調整後の姿勢を維持することができる。また、
調整後において再調整することも可能である。但し、振
動等により回転軸31が穴hに対して回転するおそれが
あるならば、接着材を流し込んで固定しても良い。
【0035】
【発明の効果】以上のように構成した本発明の情報読取
装置によると、偏光分離膜におけるP偏光の反射率が入
射角に依存して変化するという入射角依存性(傾角特
性)を利用することにより、所定の設計値通りに製造さ
れていない偏光ビームスプリッタであってもP偏光に対
する所望の反射率を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による情報読取装
置の要部を示す光学構成図
【図2】 図1の第1偏光ビームスプリッタの斜視図
【図3】 図1の第1偏光ビームスプリッタのP偏光に
対する傾角特性図
【図4】 図1の第1偏光ビームスプリッタのS偏光に
対する傾角特性図
【図5】 本発明の第2の実施の形態による情報読取装
置における第1偏光ビームスプリッタ及びホルダの斜視
【符号の説明】
1 レーザダイオード 2 コリメータレンズ 3 第1偏光ビームスプリッタ 5 対物レンズ 7 第2偏光ビームスプリッタ 8 光学クサビ 9 コンデンサレンズ 10 フォトダイオード 11 差動増幅器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直線偏光光を光磁気ディスクの磁化膜に照
    射するとともに、この光磁気ディスクの磁化膜での反射
    光の偏光面の変化に基づいてこの光磁気ディスクの磁化
    膜に記録された情報を読み取る情報読取装置において、 前記直線偏光光を出射する出射手段と前記光磁気ディス
    クの磁化膜で反射された反射光の偏光面の傾きを検出す
    る検出手段と、 前記出射手段と前記光磁気ディスクとの間に配置され、
    前記光磁気ディスクの磁化膜で反射された反射光のP偏
    光成分の一部とS偏光成分の大部分を反射する偏光分離
    面を有する偏光ビームスプリッタとを備えるとともに、 前記偏光分離面が前記反射光の光軸に対して所定の設定
    角度からずれた角度で交わるように前記ビームスプリッ
    タを固定したことを特徴とする情報読取装置。
  2. 【請求項2】前記偏光分離面が前記反射光の光軸と交わ
    る前記角度は、この偏光分離面によって前記光磁気ディ
    スクからの反射光のP偏光成分を20パーセント反射さ
    せる角度であることを特徴とする請求項1記載の情報読
    取装置。
  3. 【請求項3】前記偏光ビームスプリッタは、前記偏光分
    離面に対する入射面内において回転自在であることを特
    徴とする請求項1記載の情報読取装置。
  4. 【請求項4】前記偏光ビームスプリッタを回転自在に保
    持する回転保持手段を更に備えたことを特徴とする請求
    項3記載の情報読取装置。
  5. 【請求項5】前記偏光ビームスプリッタが固定される基
    板面は平面であり、この基板面に接触する前記偏光ビー
    ムスプリッタの面とこの基板面との間が接着されている
    ことを特徴とする請求項1記載の情報読取装置。
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