JPH0944876A - レンズアクチュエータ - Google Patents

レンズアクチュエータ

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JPH0944876A
JPH0944876A JP19660595A JP19660595A JPH0944876A JP H0944876 A JPH0944876 A JP H0944876A JP 19660595 A JP19660595 A JP 19660595A JP 19660595 A JP19660595 A JP 19660595A JP H0944876 A JPH0944876 A JP H0944876A
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Akihiko Makita
昭彦 蒔田
Shinichi Otsuka
伸一 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスク装置の対物レンズの光軸方向及び
対物レンズの光軸方向に垂直な面内の一方向に、対物レ
ンズを精密に微動させるレンズアクチュエータに関し、
簡単且つ容易な構造により、対物レンズを光軸方向に移
動させる場合に発生する平行平板弾性体の機械的な一次
共振周波数fをディスクの回転周波数以下に小さくし、
平行平板弾性体のトラッキング方向の機械的な一次共振
周波数Fをトラッキング方向のサーボ帯域の10倍以上に
大きくすることを目的とする。 【構成】 平行な二枚の平板弾性体からなり、対物レン
ズの光軸方向に撓む平行平板弾性体を有し、この平行平
板弾性体は、一端部にレンズホルダに保持された対物レ
ンズを有しており、他端部が中間ホルダを介して二枚の
平板弾性体からなり、この対物レンズの光軸と直交する
方向に撓む平板弾性体に支持されているものであり、こ
の平行平板弾性体は、幅が自由長よりも大きいように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置に係
り、特に対物レンズの光軸方向及び対物レンズの光軸方
向に垂直な面内の一方向に、対物レンズを精密に微動さ
せるレンズアクチュエータに関するものである。
【0002】従来の光ディスク装置用のレンズアクチュ
エータにおいては、平行平板弾性体の対物レンズの光軸
方向に垂直な面内の一方向、即ちトラッキング方向の変
形により不要な機械的共振が発生し、対物レンズのトラ
ッキング方向の移動の制御を十分に行えないという問題
点があった。
【0003】以上のような状況から、対物レンズのトラ
ッキング方向の移動の制御を十分に行うことが可能な光
ディスク装置用のレンズアクチュエータが要望されてい
る。
【0004】
【従来の技術】従来のレンズアクチュエータの一例を、
光ディスク装置の場合について図10により詳細に説明す
る。
【0005】図10は従来の光ディスク装置用のレンズア
クチュエータを示す図である。従来の光ディスク装置用
のレンズアクチュエータは、特開昭57-103131 にて開示
されており、図10(a) および(b) に示すように、21,22
は互いに直交する2軸方向x,yに各移動体23,24 を移
動する第1及び第2のリニアモータである。
【0006】第1のリニアモータ21の移動体23には被駆
動体としての対物レンズ27が取付けられている。第1の
リニアモータ21の移動体23が第1の平行弾性体28を介し
て第2のリニアモータ22の移動体24に取付けられてい
る。第2のリニアモータ22の移動体24が第2の平行弾性
体29を介して固定支持部30に取付けられている。そし
て、固定支持部30並びに第1及び第2のリニアモータ2
1,22 の各固定体25,26 が基体31に固定されている。
【0007】次に第1のリニアモータ21について更に説
明する。図10(c) に示すように移動体23は、円筒キャッ
プ状のボビン32にコイル33が巻装されて構成される。こ
のコイル33にフォーカシング誤差信号が供給される。そ
して、このボビン32の頂部中央に対物レンズ(レンズ群
及び筒体を含む)27が取付けられている。
【0008】固定体25は、ボビン32の筒状部の内外周に
対向する円筒状の磁極N,Sを有する略円筒状のヨーク
25a 及びその一部、例えば外側の円筒状の磁極Nに設け
られたリング状の磁石25b から構成される。
【0009】次に第2のリニアモータ22について説明す
る。これは可動コイル形の場合であるが、可動磁石形で
も良い。移動体24は、矩形の板状枠(第1及び第2の平
行弾性体28,29 に対する中磁体)34の一面にコイル35が
装着されて構成される。
【0010】そして、レンズ27の筒体の上下両端及び枠
34の上下両端間に第1の平行弾性体(2枚の平行な板バ
ネから成る)(フォーカシングサスペンション)28 が取付
けられている。
【0011】そして、この平行弾性体28により、第1の
リニアモータ21の移動体23はその軸方向yに移動する。
尚、図10(c) には、この第1の平行弾性体28が作動した
状態を破線にて示してある。
【0012】そして、枠34の左右両端及び板状の固定支
持部30の左右両端間に第2の平行弾性体(2枚の平行な
板ばねからなる)(トラッキングサスペンション)29 が取
付けられている。この第2の平行弾性体29により移動体
34は横方向x(軸方向と直交する方向)に移動する。図
10(b) には、第2の平行弾性体29が作動した状態を破線
にて示している。
【0013】固定体26は一対のU字形ヨーク26A,26B 及
びその各一端に取付けられた磁石36A,36Bから成り、ヨ
ーク26A,26Bにそれぞれ磁極N,Sが形成されて構成さ
れる。尚、x軸は基体31の上面と平行、y軸は基体31の
上面と垂直である。又、第1の平行弾性体28は基体31に
略平行に、第2の平行弾性体29は基体31に略直角にそれ
ぞれ配されている。
【0014】レーザビームLB は、図10(c) に示すよう
に基体31に形成された孔37からレンズ27を通じて光学的
記録媒体38に垂直に照射させている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のレ
ンズアクチュエータにおいては、対物レンズを光軸方向
に移動させる場合に発生する平行平板弾性体の光軸方向
の機械的な一次共振周波数をf、平行平板弾性体のトラ
ッキング方向の機械的な一次共振周波数をFとすると、
一般的には、光ディスク装置においては、fはディスク
の回転周波数、例えば60Hz以下であることが求められ、
また、Fはトラッキング方向のサーボ帯域の10倍、例え
ば10〜30KHz 以上であることが求められている。
【0016】この二つの共振周波数の関係は、相反する
関係にあるため、同時に満足させることが困難であり、
また、Fが複雑な関数であるため、一般的な最適解を導
き出すのは容易でないという問題点があった。
【0017】本発明は以上のような状況から簡単且つ容
易に得られる構造により、対物レンズを光軸方向に移動
させる場合に発生する平行平板弾性体の光軸方向の機械
的な一次共振周波数fをディスクの回転周波数以下に小
さくし、平行平板弾性体のトラッキング方向の機械的な
一次共振周波数Fをトラッキング方向のサーボ帯域の10
倍以上に大きくすることが可能となるレンズアクチュエ
ータの提供を目的としたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズアクチュ
エータは、請求項1に記載するように、対物レンズを保
持するレンズホルダと、このレンズホルダを一端に備
え、他端に中間ホルダを備え、このレンズホルダを対物
レンズの光軸方向に移動することが可能な、平行な二枚
の平板弾性体からなる平行平板弾性体と、中間ホルダを
一端に備え、他端を支持部により支持され、この中間ホ
ルダ及び平行平板弾性体を介して前記レンズホルダを対
物レンズの光軸方向に垂直な方向に移動することが可能
な、二枚の平板弾性体からなる平板弾性体と、このレン
ズホルダに設けたコイルに対向し、このコイルを駆動す
るマグネットを備えたヨークを一端に、支持部を他端に
備えたベースとから構成され、レンズホルダが対物レン
ズの光軸方向及びこの対物レンズの光軸方向に垂直な方
向の二つの方向に移動可能なレンズアクチュエータにお
いて、平行平板弾性体の幅が、この平行平板弾性体の自
由長よりも大なるように構成する。
【0019】また、請求項2に記載するように、平行平
板弾性体を駆動する手段とは独立した別のマグネットと
ヨークからなるこの平板弾性体を駆動する駆動手段が、
この平行平板弾性体を駆動するマグネットとヨークから
なる駆動手段と、この平行平板弾性体と中間ホルダとの
接続部との間に配置されているように構成する。
【0020】請求項3に記載するように、平行平板弾性
体のこのレンズホルダ取り付け部の中央部及びこの中間
ホルダ取り付け部の中央部に、この平行平板弾性体の自
由長の1/5〜1/20の長さの切り欠き部を有するよう
に構成する。
【0021】請求項4に記載するように、レンズホルダ
を光軸方向に移動させる、このレンズホルダに設けたこ
のコイルに対向するマグネットとヨークとからなる駆動
手段が、光軸に垂直な面内の移動可能方向に並んだ一対
の駆動手段からなるように構成する。
【0022】請求項5に記載するように、この平板弾性
体を駆動する手段のマグネットによる印加磁界の方向
が、この対物レンズの光軸と平行であるように構成す
る。
【0023】
【作用】即ち本発明の請求項1に記載するように、平行
平板弾性体の幅を、この平行平板弾性体の自由長よりも
大きくしているので、対物レンズを光軸方向に移動させ
る場合に発生するこの平行平板弾性体の光軸方向の機械
的な一次共振周波数fをディスクの回転周波数以下に小
さくし、平行平板弾性体のトラッキング方向の機械的な
一次共振周波数Fをトラッキング方向のサーボ帯域の10
倍以上に大きくすることが可能となり、平行平板弾性体
のトラッキング方向の機械的な一次共振を防止すること
が可能となる。
【0024】また、請求項2に記載するように、平板弾
性体を駆動する駆動手段が、平行平板弾性体を駆動する
駆動手段と、この平行平板弾性体と中間ホルダとの接続
部との間に配置されているから、レンズホルダと平行平
板弾性体と中間ホルダの全体の重心に近い中間ホルダの
コイル取り付け部を駆動するので、駆動点と可動部の重
心とを近づけることができ、レンズの光軸方向に垂直な
面内の一方向にレンズを安定して移動させることが可能
となる。
【0025】また、請求項3に記載するように、この平
行平板弾性体のこのレンズホルダ取り付け部の中央部及
びこの中間ホルダ取り付け部の中央部に、この平行平板
弾性体の自由長の1/5〜1/20の長さの切り欠き部を
設けるので、平行平板弾性体のトラッキング方向の機械
的な一次共振周波数Fの減少を1%程度に抑えながら、
平行平板弾性体のトラッキング方向の機械的な一次共振
を10%程度減少させることが可能となる。
【0026】また請求項4に記載するように、このレン
ズホルダを光軸方向に移動させる、このレンズホルダに
設けたこのコイルに対向するこのマグネットとこのヨー
クとからなる駆動手段を、光軸に垂直な面内の移動可能
方向に並んだ一対の駆動手段にするので、この駆動手段
に少し位偏りがあっても、対物レンズの移動に伴って発
生する対物レンズの光軸の傾きを抑制することが可能と
なる。
【0027】また、請求項5に記載するように、この平
板弾性体を駆動する手段のマグネットによる印加磁界の
方向を、この対物レンズの光軸と平行にしているから、
対物レンズの光軸に垂直な方向の駆動において、駆動点
を可動部の重心に一致させるようにすることが可能とな
る。
【0028】
【実施例】以下図1〜図9により本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を示す
斜視図、図2は本発明の第1の実施例を示す平面図、図
3は本発明の第1の実施例を示す側断面図、図4は本発
明の平行平板弾性体の形状を示す図、図5は本発明の平
行平板弾性体の構造を示す図、図6は本発明の第2の実
施例を示す斜視図、図7は本発明の第3の実施例を示す
斜視図、図8は平行平板弾性体の光軸方向の機械的な一
次共振周波数(f) と振幅との関係を示す図、図9は平行
平板弾性体の光軸方向に垂直な面内方向の機械的な一次
共振周波数(F)と振幅との関係を示す図である。
【0029】本発明の第1の実施例のレンズアクチュエ
ータは、図1(a) に示すように、対物レンズ1を保持す
るレンズホルダ2と中間ホルダ4とは、ステンレススチ
ール或いはベリリウム銅或いは燐青銅からなる二枚の平
行平板弾性体3により接続されており、中間ホルダ4は
図1(b) に示すように、平行平板弾性体の取り付け部4a
とコイル取り付け部4cとが接続部4bにより接続され、コ
イル取り付け部4cにはコイル4dが設けられている。これ
らの平行平板弾性体3としては、上記の材料に弾性を有
する樹脂、例えばシリコンゴムを積層したものを用いて
もよい。
【0030】図2および図3に示すように、このコイル
4dと対向するマグネット18がU字形のヨーク19により保
持されており、レンズホルダ2の両側の垂直面にはそれ
ぞれコイル2aが設けられており、このそれぞれのコイル
2aと対向するマグネット8がヨーク9により保持されて
いる。
【0031】この二つのヨーク9はベース7の一端部
に、ヨーク19はベース7の中間部に固定されており、ベ
ース7の他端には平板弾性体5の一端を固定する支持部
6が固定されており、この平板弾性体5の他端はこの支
持部6よりも幅の広い、図1(b)に示す中間ホルダ4のコ
イル取り付け部4cの両端に固定されているので、中間ホ
ルダ4のトラック方向の動作は直線でなく円弧状になる
が、微小範囲であるので対物レンズ1のトラック方向の
動作としては問題はなく、このように平板弾性体5をハ
の字型にすることにより、トラック方向の一次共振周波
数を低下させ、更に可動部の重心と駆動部との位置ずれ
による不要な共振を抑制する効果がある。
【0032】水平方向から入射する光は立ち上げミラー
10により反射されて対物レンズ1に入射するようになっ
ている。本発明においては請求項1に記載し、図1及び
図4(a) に示すように平行平板弾性体3が長方形の場合
は平行平板弾性体3の幅Bと自由長Lとの関係をL<B
と設定し、図4(b) に示すように平行平板弾性体3が台
形で、平行平板弾性体3の対物レンズ1側の端部の幅が
bf、平行平板弾性体3の中間ホルダ4側の端部の幅がbr
の場合には、B=(bf+br)/2と設定すると、対物レ
ンズ1および平行平板弾性体3を光軸に垂直な平面内で
平行平板弾性体3を安定して移動することが可能とな
る。
【0033】対物レンズ1を光軸方向に移動させる場合
の、平行平板弾性体3の機械的な一次共振周波数fは、
【0034】
【数1】
【0035】で与えられる。ここで、Mは対物レンズの
光軸方向に移動する部分の重量、hは平行平板弾性体の
一枚の厚さ、Kは平行平板弾性体の材料定数を含む係数
である。
【0036】一般に、光ディスク装置においては、fは
ディスクの回転周波数以下であることが求められてい
る。一方、問題となる平行平板弾性体の面内方向の一次
共振周波数Fは、
【0037】
【数2】
【0038】で与えられる。ここで、αL は対物レンズ
の光軸方向に移動する部分の重量と平行平板弾性体の質
量の比によって与えられる値、Cは平行平板弾性体の材
料定数を含む係数である。
【0039】αL については、樋口 盛一、斉藤 秀雄
共著「弾性および材料力学」養賢堂1966によるが、可動
部質量が増える程小さくなり、平行平板弾性体の質量が
増える程大きくなり、変化率は対数関数的である。
【0040】一般に、光ディスク装置においては、F
は、トラッキング方向のサーボ帯域の10倍以上であるこ
とが求められている。この二つの共振周波数の関係は、
以上の式からわかるように相反する関係にあるため、同
時に満足させることは困難である。また、αL が複雑な
関数であるため、一般的な最適解を導き出すのは容易で
はない。
【0041】今ここでfとFの比の二乗を計算すると、
【0042】
【数3】
【0043】となる。ここでZは定数で、Z=K/(2
πC)2 である。光ディスク装置で求められている条件
は、f小、F大であるから、f/Fを小さくするには、
h即ち平行平板弾性体3の板厚を薄くすることである。
【0044】しかし、板厚を薄くし過ぎると、可動部の
重量を支えきれなくなってしまうので、限界があり、実
際には約10μm が最小である。現在、入手可能な材料で
は、hを薄くしただけでは、特性を満足できない。そこ
で、L<Bとすれば、L/B<1となり、要求特性に近
づけることが可能となる。
【0045】ここで、αL には、L、B、Mが含まれる
ので、上記の式で正確に表現されるのは、B・Lが一定
の場合(平行平板弾性体3の質量が一定の場合)である
が、それ以外の場合でも略成立する。
【0046】平行平板弾性体3が台形の場合には、B=
(bf+br)/2とすれば、概略の近似値を求めることが
可能である。ここに、bfは平行平板弾性体3の対物レン
ズ1の端部の幅、brは平行平板弾性体3の中間ホルダ4
側の端部の幅である。
【0047】一例として、フォーカス方向の可動部の質
量:M=250mg 平行平板弾性体3の材質 :ステンレス・スチール 平行平板弾性体3の自由長:L=11mm、 平行平板弾性体3の幅 :B=14mm、 平行平板弾性体3の厚さ :h=20μm 、とすると、f
は約60Hz、Fは約20KHzとなる。
【0048】この値は、回転数が毎分 3,600回転の光デ
ィスク装置に対しては、丁度良い値であるが、例えば、
L=B=11mmの場合は、fは約50Hz、Fは約14KHzとな
る。fは小さいので問題はないが、Fが著しく低下して
いることがわかる。L>Bの場合にはこの差は更に拡大
されるようになる。即ちLを短くしてもL<Bの条件を
はずすと、満足できる特性を得ることができない。
【0049】以上のように、本発明によれば、良好な機
械特性を持つレンズアクチュエータを実現することが可
能となる。本発明においては請求項2に記載し、図2お
よび図3に示すように平板弾性体5の一端に固定されて
いる図1(b) に示す中間ホルダ4のコイル取り付け部4c
に設けたコイル4dおよびマグネット18とヨーク19からな
る平板弾性体5を駆動する駆動手段を、レンズホルダ2
の垂直部に設けたコイル2aおよびマグネット8とヨーク
9からなる平行平板弾性体3を駆動する駆動手段とこの
平行平板弾性体3と中間ホルダ4の取り付け部4aとの間
に、Yだけ位置をずらせて配置しているので、駆動点と
可動部の重心とを近づけることができ、レンズの光軸方
向に垂直な面内の一方向にレンズを安定して移動させる
ことが可能となる。
【0050】本発明においては請求項3に記載し、図5
(a) の平面図に示すように平行平板弾性体3のこのレン
ズホルダ2の取り付け部の中央部及び図1(b) に示す中
間ホルダ4の取り付け部4aの中央部に、この平行平板弾
性体の自由長Lの1/5〜1/20の長さの切り欠き部L
を設けている。
【0051】これらの限定は、コンピュータシミュレー
ションの結果得られたものであり、切り欠き部を設けた
ものと、切り欠き部を設けないものとの比較を図8及び
図9に示す。
【0052】図8に示すように切り欠き部無しの場合の
一次共振周波数f1を切り欠き部有りの場合の一次共振周
波数f2にする10%のfの低下に対し、図9に示すように
F1をF2にする1%程度の減少に抑えることが可能であ
る。
【0053】ここで、図5に示す幅B方向の取り付け部
寸法bの値は平行平板弾性体の一枚の板厚に対応して決
定すべきものであるから、特に規定していないが、求め
る平行平板弾性体の機械的な一次共振周波数fが得られ
るように設定することが可能である。
【0054】本発明においては請求項4に記載し、図6
に示すようにレンズホルダ2に設けたコイル2aに対向す
るマグネット8とヨーク9とからなる、レンズホルダ2
を光軸方向に移動させる一対の駆動手段が、光軸に垂直
な面内の移動可能方向に並んで設けられているので、こ
の駆動手段に少し位偏りがあっても、対物レンズの移動
に伴って発生する対物レンズの光軸の傾きを抑制するこ
とが可能となる。
【0055】本発明においては請求項5に記載し、図7
に示すように平板弾性体5を駆動するマグネット38によ
り駆動されるコイル14d を、中間ホルダの接続部14b の
間を接続するベース7と平行なコイル取り付け部14c に
設けているので、対物レンズの光軸に垂直な方向の駆動
において、駆動点を可動部の重心に一致させるようにす
ることが可能となる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば極めて簡単な構造の変更により、極めて良好な
機械特性を有するレンズアクチュエータを実現すること
が可能となる利点があり、著しい信頼性向上の効果が期
待できるレンズアクチュエータの提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す斜視図
【図2】 本発明の第1の実施例を示す平面図
【図3】 本発明の第1の実施例を示す側断面図
【図4】 本発明の平行平板弾性体の形状を示す図
【図5】 本発明の平行平板弾性体の構造を示す図
【図6】 本発明の第2の実施例を示す斜視図
【図7】 本発明の第3の実施例を示す斜視図
【図8】 平行平板弾性体の光軸方向の機械的な一次共
振周波数(f)と振幅との関係を示す図
【図9】 平行平板弾性体の光軸方向に垂直な面内方向
の機械的な一次共振周波数(F)と振幅との関係を示す
【図10】 従来の光ディスク装置用のレンズアクチュ
エータを示す図
【符号の説明】
1 対物レンズ、 2 レンズホルダ、 2a コイル、 3 平行平板弾性体、 4 中間ホルダ、 4a,14a 取り付け部、 4b,14b 接続部、 4c,14c コイル取り付け部、 4d,14d コイル、 5 平板弾性体、 6 支持部、 7 ベース、 8,18,38 マグネット、 9,19,39 ヨーク、 10 立ち上げミラー、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するレンズホルダと、 該レンズホルダを一端に備え、他端に中間ホルダを備
    え、前記レンズホルダを前記対物レンズの光軸方向に移
    動することが可能な、平行な二枚の平板弾性体からなる
    平行平板弾性体と、 前記中間ホルダを一端に備え、他端を支持部により支持
    され、前記中間ホルダ及び前記平行平板弾性体を介して
    前記レンズホルダを前記対物レンズの光軸方向に垂直な
    方向に移動することが可能な、二枚の平板弾性体からな
    る平板弾性体と、 前記レンズホルダに設けたコイルに対向し、該コイルを
    駆動するマグネットを備えたヨークを一端に、前記支持
    部を他端に備えたベースと、 から構成され、前記レンズホルダが前記対物レンズの光
    軸方向及び前記対物レンズの光軸方向に垂直な方向の二
    つの方向に移動可能なレンズアクチュエータにおいて、 前記平行平板弾性体の幅が、前記平行平板弾性体の自由
    長よりも大なることを特徴とするレンズアクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記平行平板弾性体を駆動する手段とは
    独立した別のマグネットとヨークからなる前記平板弾性
    体を駆動する駆動手段が、前記平行平板弾性体を駆動す
    るマグネットとヨークからなる駆動手段と、前記平行平
    板弾性体と中間ホルダの接続部との間に配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズアクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記平行平板弾性体の前記レンズホルダ
    取り付け部の中央部及び前記中間ホルダ取り付け部の中
    央部に、前記平行平板弾性体の自由長の1/5〜1/20
    の長さの切り欠き部を有することを特徴とする請求項1
    記載のレンズアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記レンズホルダを光軸方向に移動させ
    る、前記レンズホルダに設けた前記コイルに対向する前
    記マグネットと前記ヨークとからなる駆動手段が、光軸
    に垂直な面内の移動可能方向に並んだ一対の駆動手段か
    らなることを特徴とするレンズアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記平板弾性体を駆動する手段のマグネ
    ットによる印加磁界の方向が、前記対物レンズの光軸と
    平行であることを特徴とするレンズアクチュエータ。
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