JPH09219031A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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Publication number
JPH09219031A
JPH09219031A JP2655396A JP2655396A JPH09219031A JP H09219031 A JPH09219031 A JP H09219031A JP 2655396 A JP2655396 A JP 2655396A JP 2655396 A JP2655396 A JP 2655396A JP H09219031 A JPH09219031 A JP H09219031A
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JP
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lens holder
objective lens
lens
center
axis
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JP2655396A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Fujii
仁 藤井
Koji Miyoshi
浩二 三好
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ保持体を移動させたときに対物レンズの
光軸傾きの発生を抑制すること。 【解決手段】対物レンズ1を保持するレンズ保持体2
と、レンズ保持体2を弾性的に支持する複数の弾性支持
部材8と、弾性支持部材8を保持する固定部材9と、レ
ンズ保持体2を駆動する駆動手段3、4とを具備し、前
記複数の弾性支持部材で統合的に得られるバネ定数が、
レンズ保持体2の駆動中心に対して非対称となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体に光スポットを投影して光学的に情報を再生または記
録する装置における、対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の対物レンズ駆動装置としては、図
14に示す特開昭59−221839号公報に記載され
たものが知られている。これは、対物レンズ1が固定さ
れたレンズ保持体2を4本の弾性ワイヤ8で固定部材に
支持するもので、この4本の弾性ワイヤ8はタンジェン
シャル方向(Y方向)に互いに平行に配置されてなるも
のである。また、弾性ワイヤ8が非平行に配置されたも
のとして、図15に示す特開平1−248327号公報
に記載されたものがある。これは、4本の弾性ワイヤ8
がフォーカス方向(Z方向)から見て、上下共にハの字
に配置されたものである。
【0003】上記いずれの従来例も、弾性ワイヤ8のバ
ネ定数は、駆動中心に対して対象に構成しているため、
磁気回路が完全対称であれば平行移動を行うが、磁気回
路に上下アンバランスがあると、駆動中心がずれてレン
ズ保持体2が回転移動するので、対物レンズ1の光軸傾
きが発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の高密度記録化に
よって、対物レンズのNAの大型化が進み、記録面にお
ける光スポット径が小さくなるとともに、その位置決め
誤差及び光軸の傾き誤差を極めて小さくする必要があ
る。
【0005】しかしながら、前述したように従来技術に
おいては、駆動中心に対する磁気回路の非対称性及びレ
ンズ保持体2の重心ずれなどによって、レンズ保持体2
を移動させるとレンズ保持体2の重心と駆動中心がずれ
てレンズ保持体2が平行移動せずに傾き、対物レンズ1
の光軸の傾きが発生し、情報の記録再生が正確に行えな
くなるという問題があった。
【0006】本発明は、従来の対物レンズ駆動装置の上
記のような課題を解決するものであり、駆動中心に対す
る磁気回路の非対称性があっても、また、レンズ保持体
2の重心ずれがあっても、レンズ保持体2を移動させた
ときに光軸傾きの発生を抑制し、情報の正確な記録再生
が可能な対物レンズ駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、対物レンズを保持するレンズ保持体と、
前記レンズ保持体を弾性的に支持する複数の弾性支持部
材と、前記弾性支持部材を保持する固定部材と、磁気回
路と駆動コイルからなり前記レンズ保持体を駆動する駆
動手段とを具備し、前記複数の弾性支持部材が統合的に
発揮するバネ定数が、前記レンズ保持体の駆動中心に対
して非対称となっているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0009】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態の斜視図である。対物レンズ1はレンズ保持体2で
あるレンズホルダ2に接着されており、レンズホルダ2
にフォーカス方向(Z方向)の駆動コイル4が巻かれ、
レンズホルダ2の両側の外周にトラッキング方向(X方
向)の駆動コイル3が巻かれている。
【0010】弾性支持部材8である4本の金属ワイヤ8
a,8b,8c,8d(8dは図示せず)の一端がレン
ズホルダ2の両側面に張り付けられたホルダ基板7a,
7b(7bは図示せず)にそれそれ半田付けされてお
り、他端は固定部材9である固定基板9にそれぞれ半田
付けされている。ここで、4本の金属ワイヤ8a,8
b,8c,8dは、フォーカス方向(Z方向)の+側を
上側、−側を下側とすると、下側の2本の金属ワイヤ8
c,8dはそれぞれY軸と平行に配置されており、上側
の2本の金属ワイヤ8a,8bは、そのワイヤ間ピッチ
(X方向)が、固定基板9側に比べてレンズホルダ2側
が小さくなるように配置されている。また固定基板9は
ネジ(図示せず)を介してヨーク6に固着されている。
【0011】ここで、ヨーク6は磁性材料でできてお
り、2個の永久磁石5a,5bを対向させ、かつレンズ
ホルダ2を挟むように接着して、磁気回路を構成してい
る。ホルダ基板7a,7bにはフォーカス方向(Z方
向)の駆動コイル4の両端とトラッキング方向(X方
向)の駆動コイル3がそれぞれ半田付けされており、ホ
ルダ基板7a,7bの銅箔を介して金属ワイヤ8a,8
b,8c,8dと電気的に結合されている。固定基板9
にはリード線(図示せず)が半田付けされており、銅箔
を介して金属ワイヤ8a,8b,8c,8dと電気的に
結合されている。リード線に電気を供給すると金属ワイ
ヤ8a,8b,8c,8dを介してフォーカス方向(Z
方向)の駆動コイル4あるいはトラッキング方向(X方
向)の駆動コイル3に電流が流れ、永久磁石5a,5b
との電磁作用によりレンズホルダ2がそれぞれの方向に
移動する。
【0012】次に、上記構成を有する本実施の形態の動
作を説明する。まず、図2を用いて磁気回路にアンバラ
ンスがある場合の対物レンズ1の光軸傾きの動作を説明
する。
【0013】トラッキング方向(+X方向)に駆動する
ように電流を流すと、永久磁石5a,5bと対面したそ
れぞれの有効コイル部3a,3bとY方向の磁束により
駆動力が発生し、トラッキング方向(+X方向)への移
動が行われる。と同時に上側および下側のそれぞれの不
要コイル部3c,3dとZ方向の磁束により、駆動方向
とは逆向き(−X方向)の力が働く。トラッキング移動
量はこの力の総和で決まる。
【0014】ここで、ヨーク6は形状的に上下非対称に
構成されているので、磁気回路も図2に示すように、上
下非対称を構成することになる。つまり、上側の不要コ
イル部3cの磁束は上側近傍に磁性体がないために+Z
方向成分の磁束は少なく、下側の不要コイル3d部の磁
束は、下側近傍に磁性体があるために−Z方向成分の磁
束が多くなる。すなわち、上下の不要コイル部3c,3
dに作用する磁束の強度がそれぞれ異なり、発生する力
の差がY軸回りのモーメントとして働き、レンズホルダ
2がY軸に対し時計回りに傾き、対物レンズ1の光軸傾
きが発生することになる。すなわち、上記の対物レンズ
の光軸傾きは図3に示すように、トラッキング方向の移
動と共に傾きを生じることになる。
【0015】次に、図4を用いて、レンズホルダ2の重
心がずれた場合の対物レンズ1の光軸傾きについて説明
する。
【0016】この場合の構成は、前述した図2の構成と
同様であるが、次の点が異なる。すなわち、ヨーク6
は、非磁性体でできており磁気回路は、上下対称構成さ
れている点、また、レンズホルダ2は、図5に示すよう
にフォーカス方向の対物レンズ1と反対側は光学部品
(図示せず)との干渉をさけるために、逃げ部をもうけ
ている点である。このとき、レンズホルダ2の重心がフ
ォーカス+方向にずれており、磁気回路による駆動中心
とのずれが発生し、レンズホルダ2は、トラッキング方
向の移動と共にY軸回りに傾きを生じることになる。
【0017】次に、磁気回路にアンバランスがあり、か
つ、レンズホルダ2の重心がずれた場合の対物レンズ1
の光軸傾きの動作を説明する。
【0018】この場合の構成は、前述した図2の構成と
同様であるが、次の点が異なる。すなわち、レンズホル
ダ2は、図5に示すようにフォーカス方向の対物レンズ
1と反対側は光学部品(図示せず)との干渉をさけるた
めに、逃げ部をもうけている点である。このとき、ヨー
ク6は形状的に上下非対称に構成されているので、磁気
回路も上下非対称を構成することになる。つまり、上側
の不要コイル部3cの磁束は上側近傍に磁性体がないた
めに+Z方向成分の磁束は少なく、下側の不要コイル3
d部の磁束は、下側近傍に磁性体があるために−Z方向
成分の磁束が多くなる。すなわち、上下の不要コイル部
3c,3dに作用する磁束の強度がそれぞれ異なり、発
生する力の差がY軸回りのモーメントとして働き、レン
ズホルダ2がY軸に対し時計回りに傾き、対物レンズ1
の光軸傾きが発生することになる。すなわち、上記の対
物レンズの光軸傾きは図3に示すように、トラッキング
方向の移動と共に傾きを生じることになる。かつ、レン
ズホルダ2の重心がフォーカス+方向にずれており、磁
気回路による駆動中心とのずれが発生し、レンズホルダ
2は、トラッキング方向の移動と共にY軸回りに傾きを
生じることになる。
【0019】以上のように、磁気回路にアンバランスが
ある場合、およびレンズホルダ2の重心がずれた場合、
および磁気回路にアンバランスがあり、かつレンズホル
ダ2の重心がずれた場合には、それぞれ、レンズホルダ
2の移動とともに傾きを生じることになる。
【0020】しかしながら、磁気回路にアンバランスが
ある場合、及びレンズホルダ2の重心がずれた場合、お
よび磁気回路にアンバランスがあり、かつレンズホルダ
2の重心がずれた場合にも、図6に示すように4本の金
属ワイヤ8a,8b,8c,8dはフォーカス方向(Z
方向)の+側を上側、−側を下側とすると、下側の2本
の金属ワイヤ8c,8dはそれぞれY軸と平行に配置さ
れており、上側の2本の金属ワイヤ8a,8bは、その
ワイヤ間ピッチ(X方向)が、固定基板7側に比べてレ
ンズホルダ2側が小さくなるように配置されているの
で、レンズホルダ2がトラッキング方向に移動しようと
すると、トラッキング方向に対するバネ定数は上側の方
が下側の方よりも大きいため、移動量(たわみ量)が小
さくなる。するとレンズホルダ2の上側と下側の移動量
(たわみ量)がそれぞれ異なるために、レンズホルダ2
がY軸に対し反時計回りに傾き、対物レンズ1の光軸傾
きが発生することになる。つまり、図3に示す光軸傾き
とは逆の方向に傾きを生じることになる。
【0021】すなわち、電磁作用によるY軸に対する時
計回りの対物レンズ1の光軸傾きと、金属ワイヤ8a,
8b,および8c,8dの上下バネ定数の違いによるY
軸回りの反時計方向の対物レンズ1の光軸傾きは、互い
にキャンセルされるので対物レンズ1の光軸の傾きは発
生しない。したがって、良好な記録再生が可能となる。
【0022】なお、図6に示したようにZ軸から見て固
定P板側のワイヤピッチを広く設定したハの字に構成す
るのではなく、レンズホルダ2側を広く設定した逆ハの
字に構成してもよい。
【0023】なお、電磁作用よって発生する光軸の傾き
方向が異なる場合には、その傾きをキャンセルする方向
に応じて、図7に示すように右側(+X軸方向)2本8
a,8cをれぞれ非平行に構成してもよい。このよう
に、非平行に構成するワイヤの組み合わせは、その傾き
をキャンセルする方向に応じて設定すれば良い。
【0024】なお、弾性支持部材8は、線状のものに限
らず、板状のものであっても良い。
【0025】(実施の形態2)図8は本発明の他の一実
施の形態の斜視図である。図9は、本発明の他の一実施
の形態の4本ワイヤ8a,8b,8c,8dの断面形状
を表す断面図である。実施の形態1と同じ構成の説明は
省略する。実施の形態1との違いは、4本の金属ワイヤ
8a,8b,8c,8dがすべてY軸に互いに平行に構
成しており、その断面形状において、上側(+Z方向)
の2本8a,8bは、下側(−Z方向)の2本8c,8
dよりもX方向の幅を大きくしたことである。
【0026】まず、磁気回路にアンバランスがある場合
の対物レンズ1の光軸傾きの動作を説明する。実施の形
態1と同様に、ヨーク6は形状的に上下非対称に構成さ
れているので、磁気回路も上下非対称を構成することに
なり、レンズホルダ2がY軸に対し時計回りに傾き、対
物レンズ1の光軸傾きが発生することになる。
【0027】次に、レンズホルダ2の重心がずれた場合
の対物レンズ1の光軸傾きについて説明する。実施の形
態1で説明したのと同様に、レンズホルダ2の重心と磁
気回路による駆動中心とのずれによって、トラッキング
方向の移動と共にY軸回りに傾きを生じることになる。
【0028】次に、磁気回路にアンバランスがあり、か
つ、レンズホルダ2の重心がずれた場合の対物レンズ1
の光軸傾きの動作を説明する。実施の形態1と同様に、
ヨーク6は形状的に上下非対称に構成されているので、
磁気回路も上下非対称を構成することになり、レンズホ
ルダ2がY軸に対し時計回りに傾き、対物レンズ1の光
軸傾きが発生することになる。かつ、実施の形態1で説
明したのと同様に、レンズホルダ2の重心と磁気回路に
よる駆動中心とのずれによって、トラッキング方向の移
動と共にY軸回りに傾きを生じることになる。
【0029】以上のように、磁気回路にアンバランスが
ある場合、およびレンズホルダ2の重心がずれた場合、
および磁気回路にアンバランスがあり、かつレンズホル
ダ2の重心がずれた場合には、それぞれ、レンズホルダ
2の移動とともに傾きを生じることになる。
【0030】しかしながら、磁気回路にアンバランスが
ある場合、及びレンズホルダ2の重心がずれた場合、お
よび磁気回路にアンバランスがあり、かつ、レンズホル
ダ2の重心がずれた場合にも、4本の金属ワイヤ8a,
8b,8c,8dはすべてY軸に互いに平行に構成して
おり、フォーカス方向(Z方向)の+側を上側、−側を
下側とすると、その断面形状において、上側(+Z方
向)の2本8a,8bは、下側(−Z方向)の2本8
c,8dよりもX方向の幅を大きくしたので、レンズホ
ルダ2がトラッキング方向に移動しようとすると、トラ
ッキング方向に対するバネ定数は上側の方が下側の方よ
りも大きいため、移動量(たわみ量)が小さくなる。す
るとレンズホルダ2の上側と下側の移動量(たわみ量)
がそれぞれ異なるために、レンズホルダ2がY軸回りに
反時計方向に傾き、対物レンズ1の光軸傾きが発生する
ことになる。
【0031】すなわち、電磁作用によるY軸回りの時計
方向の対物レンズ1の光軸傾きと、金属ワイヤ8a,8
b,および8c,8dの上下バネ定数の違いによるY軸
回りの反時計方向の対物レンズ1の光軸傾きは、互いに
キャンセルされるので対物レンズ1の光軸の傾きは発生
しない。
【0032】なお、電磁作用よって発生する光軸傾き方
向が異なる場合には、図10に示すように右側(+X軸
方向)2本8a,8cの断面形状を、光軸傾きをキャン
セルするように、それぞれを構成すればよい。このよう
に断面形状を異ならせる、ワイヤの組み合わせは、その
傾きをキャンセルする方向に応じて設定すれば良い。
【0033】なお、弾性支持部材8は、線状のものに限
らず、板状のものであっても良い。
【0034】(実施の形態3)図11は、本発明の他の
一実施の形態の6本ワイヤ構成の断面形状を表す断面図
である。
【0035】実施の形態1と同じ構成の説明は省略す
る。実施の形態1との違いは、4本の金属ワイヤ8a,
8b,8c,8dがすべてY軸に互いに平行に構成して
おり、かつ上側(+Z方向)の2本8a,8bの外側に
2本のワイヤ8e,8fを平行に配設したことである。
【0036】まず、磁気回路にアンバランスがある場合
の対物レンズ1の光軸傾きの動作を説明する。実施の形
態1と同様に、ヨーク6は形状的に上下非対称に構成さ
れているので、磁気回路も上下非対称を構成することに
なり、レンズホルダ2がY軸に対し時計回りに傾き、対
物レンズ1の光軸傾きが発生することになる。
【0037】次に、レンズホルダ2の重心がずれた場合
の対物レンズ1の光軸傾きについて説明する。実施の形
態1で説明したのと同様に、レンズホルダ2の重心と磁
気回路による駆動中心とのずれによって、トラッキング
方向の移動と共にY軸回りに傾きを生じることになる。
【0038】次に、磁気回路にアンバランスがあり、か
つ、レンズホルダ2の重心がずれた場合の対物レンズ1
の光軸傾きの動作を説明する。実施の形態1と同様に、
ヨーク6は形状的に上下非対称に構成されているので、
磁気回路も上下非対称を構成することになり、レンズホ
ルダ2がY軸に対し時計回りに傾き、対物レンズ1の光
軸傾きが発生することになる。かつ、実施の形態1で説
明したのと同様に、レンズホルダ2の重心と磁気回路に
よる駆動中心とのずれによって、トラッキング方向の移
動と共にY軸回りに傾きを生じることになる。
【0039】以上のように、磁気回路にアンバランスが
ある場合、およびレンズホルダ2の重心がずれた場合、
および磁気回路にアンバランスがあり、かつレンズホル
ダ2の重心がずれた場合には、それぞれ、レンズホルダ
2の移動とともに傾きを生じることになる。
【0040】しかしながら、磁気回路にアンバランスが
ある場合、及びレンズホルダ2の重心がずれた場合、お
よび磁気回路にアンバランスがあり、かつレンズホルダ
2の重心がずれた場合にも、4本の金属ワイヤ8a,8
b,8c,8dはすべてY軸に互いに平行に構成してお
り、かつ上側(+Z方向)の2本8a,8bの外側に2
本のワイヤ8e,8fを平行に配設したので、フォーカ
ス方向(Z方向)の+側を上側、−側を下側とすると、
上側(+Z方向)の4本8a,8b,8e,8fは、下
側(−Z方向)の2本8c,8dよりもワイヤの数を多
くしたので、レンズホルダ2がトラッキング方向に移動
しようとすると、トラッキング方向に対するバネ定数は
上側の方が下側の方よりも大きいため、移動量(たわみ
量)が小さくなる。するとレンズホルダ2の上側と下側
の移動量(たわみ量)がそれぞれ異なるために、レンズ
ホルダ2がY軸回りに反時計方向に傾き、対物レンズ1
の光軸傾きが発生することになる。
【0041】すなわち、電磁作用によるY軸回りの時計
方向の対物レンズ1の光軸傾きと、金属ワイヤ8a,8
b,8e,8f,および8c,8dの上下バネ定数の違
いによるY軸回りの反時計方向の対物レンズ1の光軸傾
きは、互いにキャンセルされるので対物レンズ1の光軸
の傾きは発生しない。
【0042】なお、電磁作用によって発生する光軸傾き
方向が異なる場合には、図13に示すように右側(+X
軸方向)2本8a,8cの外側に2本のワイヤ8e,8
fを、光軸傾きをキャンセルするように、平行に配置し
ても良い。このように追加する2本のワイヤの配置は、
駆動中心2aに対して非対称となるように、その傾きを
キャンセルする方向に応じて設定すれば良い。
【0043】なお、弾性支持部材8は、線状のものに限
らず、板状のものであっても良い。
【0044】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば、磁気回路のアンバランスによって、レ
ンズホルダ駆動時の光軸の傾きが生じても、およびレン
ズホルダの重心ずれによって、レンズホルダ駆動時の光
軸の傾きが生じても、および、磁気回路のアンバランス
かつレンズホルダの重心ずれによって、レンズホルダ駆
動時の光軸の傾きが生じても、レンズホルダの駆動中心
に対して複数の弾性支持部材が統合的に発揮するバネ定
数を非対称にしたので、電磁作用によって発生する光軸
傾きと逆向きの傾きが発生し、レンズホルダの光軸傾き
を無くすことができるという顕著な効果が得られる。ま
た、これによって正確な情報の記録再生が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による構成を示す斜視図
【図2】対物レンズ1の光軸傾きの動作説明図
【図3】対物レンズ1の光軸傾きの動作説明図
【図4】対物レンズ1の光軸傾きの動作説明図
【図5】対物レンズ1の光軸傾きの動作説明図
【図6】本発明の一実施の形態によるワイヤ構成を示す
ワイヤ構成図
【図7】本発明の一実施の形態による他のワイヤ構成を
示すワイヤ構成図
【図8】本発明の他の一実施の形態による構成を示す斜
視図
【図9】本発明の他の一実施の形態の4本ワイヤ構成の
断面形状を示す断面図
【図10】本発明の他の一実施の形態の他の4本ワイヤ
構成の断面形状を示す断面図
【図11】本発明の他の一実施の形態による構成を示す
斜視図
【図12】本発明の他の一実施の形態の6本ワイヤ構成
の断面形状を示す断面図
【図13】本発明の他の一実施の形態の他の6本ワイヤ
構成の断面形状を示す断面図
【図14】従来例の実施の形態による構成を示す斜視図
【図15】従来例の他の実施の形態による構成を示す斜
視図
【符号の説明】
2 レンズホルダ 3 トラッキング駆動コイル 4 フォーカス駆動コイル 5 永久磁石 6 ヨーク 8 金属ワイヤ 9 固定P板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズを保持するレンズ保持体と、前
    記レンズ保持体を弾性的に支持する複数の弾性支持部材
    と、前記弾性支持部材を保持する固定部材と、磁気回路
    と駆動コイルからなり前記レンズ保持体を駆動する駆動
    手段とを具備し、前記複数の弾性支持部材が統合的に発
    揮するバネ定数が、前記レンズ保持体の駆動中心に対し
    て非対称となっていることを特徴とする対物レンズ駆動
    装置。
  2. 【請求項2】前記レンズ保持体の駆動時に、前記駆動手
    段の磁気回路のアンバランスによって発生する前記レン
    ズ保持体の傾きをキャンセルするように、前記複数の弾
    性支持部材が統合的に発揮するバネ定数が、前記レンズ
    保持体の駆動中心に対して非対称となっていることを特
    徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】前記レンズ保持体の駆動時に、前記レンズ
    保持体の重心ずれによって発生する前記レンズ保持体の
    傾きをキャンセルするように、前記複数の弾性支持部材
    が統合的に発揮するバネ定数が、前記レンズ保持体の駆
    動中心に対して非対称となっていることを特徴とする請
    求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】前記レンズ保持体の駆動時に、前記駆動手
    段の磁気回路のアンバランスによって発生する前記レン
    ズ保持体の傾きをキャンセルするように、かつ前記レン
    ズ保持体の重心ずれによって発生する前記レンズ保持体
    の傾きをキャンセルするように、前記複数の弾性支持部
    材が統合的に発揮するバネ定数が、前記レンズ保持体の
    駆動中心に対して非対称となっていることを特徴とする
    請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】少なくとも1つ以上の前記弾性支持部材を
    他の前記弾性支持部材とは非平行に配設することによっ
    て、前記複数の弾性支持部材が統合的に発揮するバネ定
    数が、前記レンズ保持体の駆動中心に対して非対称とな
    っていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
    かに記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】少なくとも1つ以上の前記弾性支持部材の
    断面形状を他の前記弾性支持部材の断面形状とは異なる
    ようにすることによって、前記複数の弾性支持部材が統
    合的に発揮するバネ定数が、前記レンズ保持体の駆動中
    心に対して非対称となっていることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】前記弾性支持部材の数を前記レンズ保持体
    の駆動中心に対して異なるように配設することによっ
    て、前記複数の弾性支持部材が統合的に発揮するバネ定
    数が、前記レンズ保持体の駆動中心に対して非対称とな
    っていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれ
    かに記載の対物レンズ駆動装置。
JP2655396A 1996-02-14 1996-02-14 対物レンズ駆動装置 Pending JPH09219031A (ja)

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