JPH0939621A - 車両用乗降装置 - Google Patents

車両用乗降装置

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JPH0939621A
JPH0939621A JP22692595A JP22692595A JPH0939621A JP H0939621 A JPH0939621 A JP H0939621A JP 22692595 A JP22692595 A JP 22692595A JP 22692595 A JP22692595 A JP 22692595A JP H0939621 A JPH0939621 A JP H0939621A
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mat
vehicle
seat
upright portion
side plate
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Shizuo Isono
鎭雄 磯野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の車両を改変することなしに、車椅子使
用者等の乗り降りが極めて容易で、且つ極めて簡便な構
造の車両用乗降装置を提供すること。 【解決手段】 本発明による車両用乗降装置は、車両用
シートクッション17とボディサイドシル18の間に挟
持されるコ字状のサイドシートホルダー6と、前記サイ
ドシートホルダー6と係合するサイドシート組立3と、
車両用シートクッション17上に唯単に載置される複合
マット1・2とで構成される。複合マット1・2は、シ
ートクッション17の全部又は主要部及びサイドシート
組立3を同時に覆うことが出来るロアーマット2と、該
ロアーマット2上で回動摺動可能にそれに一端を結合さ
れたアッパーマット1とで構成される。前記アッパーマ
ット1は常時は前記シートクッション17の全部又は主
要部を覆う位置に置かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用乗降装置に
関する。特に、車椅子利用者等の乗降に便利な車両用乗
降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用乗降装置としては、車両
用シート自体を横向きに(ドアー方向に)回動させるこ
との出来る、車両用シート支持装置が販売されている。
図7は、この種の車両用シートおよびその支持装置の側
面図である。図7において、46は車両用シート、22
はシートバック、49は車両用シート46の底部を成す
シートクッションフレームである。24は下部フレー
ム、27は上部フレーム、26は締結具、40は車体フ
ロアーである。図8は、上記の車両用シート支持装置に
使用されるスライドレール組立16の正面図である。図
8において、28は上部スライドレール、48は下部ス
ライドレール、47は複数個のボール、32は固定具、
33はロックピン、41はロックレバー、29はストッ
パー部材、34は複数個の係合溝である。
【0003】上部スライドレール28は、複数個のボー
ル47を介して、下部スライドレール48と滑動自在に
係合している。下部スライドレール48及びストッパー
部材29は一体的に結合している。ストッパー部材29
の端面には、前記複数個の係合溝34が設けられてい
る。車両用シート46は、左右1対の上部スライドレー
ル28上に固着される。ロックレバー41は、ロックピ
ン33に直角な直線部分と、これにほぼ直角なレバー部
分とから成る。ロックピン33は、図示の如く、ストッ
パー部材29の係合溝34の任意の一つと係合される。
ロックレバー41を操作(回動)してロック状態を解除
すると、上部スライドレール28と車両用シート46は
一体となって、上部フレーム27の前後方向(図7の左
右方向)に滑動自在となる。
【0004】上部スライドレール28の外表面には、ロ
ックレバー41を回動自在に支持する固定具32が固着
されている。また、下部スライドレール48の外底面に
は、ストッパー部材29が固着されている。ストッパー
部材29の外側端面には、複数個の係合溝34が設けら
れている。ロックレバー41に対する回転力がスプリン
グ(図示しない)の付勢力に抗してロックピン33に伝
達されると、ロックピン33と係合溝34の係合状態が
解除されるように構成されている。ロックレバー41に
対する前記回転力が除去されると、ロックピン33は、
スプリングの付勢力により、適宜位置で係合溝34の一
つと係合し、上部スライドレール28と下部スライドレ
ール48との間の滑動をロックするように、構成されて
いる。上述の諸部材28〜29、32〜34、47、並
びに41、48の全体は、共同して、スライドレール組
立16を構成している。スライドレール組立16は、左
右1対が使用される。
【0005】図9は、上記の車両用シート支持装置の要
部の斜視図である。図9において、24は下部フレー
ム、27は上部フレーム、26は締結具、25はリリー
スレバー、30は複数個のローラである。そして、38
は上部フレーム27の一方の枠部材(車両ドア側の枠部
材)、39は他方の枠部材(反車両ドア側の枠部材)、
42はリヤーメンバーである。下部フレーム24に付さ
れた白抜きの矢印は、下部フレーム24の前方を示し、
上部フレーム27に付された白抜きの矢印は、上部フレ
ーム27の前方を示す。リリースレバー25に連なる直
線部は、図示の如く、下部フレーム24を前後方向に貫
通し、その先端にロックピン(無符号)が形成されてい
る。下部スライドレール48及びストッパー部材29
は、一体化され、上部フレーム27の左右両側を形成す
る一方の枠部材38と他方の枠部材39に、各々固着さ
れている。
【0006】上部フレーム27は、下部フレーム24と
回動自在に、且つ偏心位置において締結具26で結合さ
れている。下部フレーム24には、複数個のローラ30
が締結具26を回転中心とする各円弧上に配設されてい
る。上部フレーム27は、下部フレーム24に対して、
複数個のローラ30を会して、締結具26を回転中心と
して回動する。リリースレバー25を回動し、下部フレ
ーム24に対する上部フレーム27の回動をロックする
ロックピン(前出)を解除して、上部フレーム27を下
部フレーム24に対して相対的に回動させることができ
る。上部フレーム27は、適宜角度(90度乃至それ以
上)回動された時、ストッパー(図示しない)に当接
し、回動を停止する様に構成されている。
【0007】図10は、上記の車両用シート支持装置の
動作説明図である。図10において、44及び45は1
対のリヤー脚部材、37は車両ドア枠を形成するセンタ
ーピラーロアーガーニッシュ(center pill
ar lower garnish)、31は変速レバ
ーである。その余の符号46、24、25、26、2
7、16、28、30、及び49は、図9と同じであ
る。下部フレーム24は、左右1対のリヤー脚部材4
4、45、並びに左右1対のフロント脚部材(図10参
照)を用いて、車体フロアー40に対して、平行な状態
で固着されている。車両用シート46の底部左側前方及
び右側前方には、それぞれ、スライドレール28、28
が結合されている。センターピラーロアーガーニッシュ
37は、作図上他の部材を覆い隠すことを避けるため
に、あたかも水平に横たわっているかの如くに描いてあ
るが、実際には、直立しておって、車両ドア枠の一部を
構成している。
【0008】
【従来の技術の問題点】前記従来の車両用シート支持装
置にあっては、下部フレーム24、上部フレーム27及
び車両用シート46の固着面(底面)は、車体フロアー
40の主たる面に対して、ほぼ平行になるように、配設
してある。そして、車両用シート46は、前後方向に滑
動可能に構成してある。しかしながら、車両用シート4
6を、係合溝で定まる定点を超えて、スライドレール組
立16の最後端まで滑動(移動)させたりすると、シー
トクッションフレーム49の底部が上部フレーム27の
リヤーメンバー42に干渉(接触)し、爾後の滑動が阻
止されるという問題が発生する。また、上部フレーム2
7を90度乃至それ以上回動させ、車両用シート46を
外部に充分に引き出して使用した時に、車両ドア側サイ
ドメンバー43が、車両ドア枠を構成するセンターピラ
ーロアーガーニッシュ37と干渉(接触)するから、車
両用シート46を、車両ドアから車両外に、充分には引
き出せないという問題が発生する。しかも、当初から前
記従来の車両用シート支持装置を搭載した車両は複雑で
高価である。対するに、既存の車両用シートを途中で改
変したときは、所管官庁(運輸省陸運局)の承認を得な
ければならない。
【0009】
【発明の目的】本発明はかかる問題に鑑みてなされたも
のである。それ故、本発明の第1の目的は、任意の既存
の車両用シートを利用して、しかもそれに対して一切の
改変操作を加えることなく、車椅子使用者等乗員の乗り
降りを極めて容易にすることが出来る、車両用乗降装置
を提供することにある。本発明の第2の目的は、車椅子
使用者等に特に便利で、構造が極めて簡単、且つ価格が
桁違いに廉価な、車両用乗降装置を提供することにあ
る。
【0010】
【目的を達成するための手段】前記諸問題を解決し、且
つ、前記諸目的を達成するため、本発明による車両用乗
降装置は、任意・既存の車両に対して、一切の改変操作
を加えること無しに、複合マット1・2と、サイドシー
ト組立3と、サイドシートホルダー6とを、謂わば用品
として付加する。サイドシートホルダー6は、断面形状
がU字形乃至L字形を成しておって、常時、車輛用シー
トクッション17とボディサイドシル18と車体フロア
ー19との間に嵌め込んでおく。サイドシート組立3
は、乗降時のみ、サイドシートホルダー6に係合させる
と共に、下端部をボディサイドシル18の上側曲面に密
に当接させる。複合マット1・2は、アッパーマット1
とロアーマット2と枢結手段12とから成るものであっ
て、アッパーマット1はロアーマット2上で容易に回動
可能である。
【0011】
【作用】先ず、サイドシート組立3をサイドシートホル
ダー6に係合させると共に、その下端部をボディサイド
シル18の上側曲面に密に当接させる。次に、ロアーマ
ット2の第2の部分(シートクッションからはみ出した
部分)を台部材8に載置する。更に、アッパーマット1
を、枢結手段12の回りに略90度回動させ、ロアーマ
ット2の第2の部分の上に移動させる。進んで、乗員は
尻部をアッパーマット1に置いて腰を掛け、ドアー23
の方を向く。最後に、乗員は腰を掛けたまま(自力乃至
他力で)アッパーマット1と共に略90度回動して、向
きを車両の前進方向に変える。(乗車完了) そして、降車時は、前述の手順を逆にして実行する。最
後に前記スライドシート組立3の係合を解除する。(降
車終了) この間、乗員の体重等に起因する偶力(図1において反
時計方向の偶力)がサイドシート組立3に対して作用す
ることになるのであるが、サイドシートホルダー6の反
時計方向回動はスライドレール組立16の下面において
完全に阻止されているため、サイドシート組立3の反時
計方向回動も生じ得ない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による車両用乗降装置は、
複合マットと、サイドシート組立3と、サイドシートホ
ルダー6とから成り、前記サイドシートホルダー6は、
第1の起立部と底板と第2の起立部とがこの順に一体的
に連結されると共に、前記第2の起立部の外側面の上半
部に第2の係合子5が形成されておって、前記第1の起
立部の先端面13がシートクッション17を支持するス
ライドレール組立16の下面に密に当接せしめられ、前
記底部の外底面50が車体フロアー19に当接せしめら
れ、前記第2の起立部の外側面の下半部がボディサイド
シル18の室内側の垂直面に当接せしめられ、前記サイ
ドシート組立3は、前記サイドシートホルダー6の第2
の起立部に平行な中央側板10と、前記中央側板10の
外側面の前方寄り及び後方寄りにそれぞれ直角に固設さ
れ且つ下端面が前記ボディサイドシル18の上側曲面と
密に接し得る端面形状を有する前側側板11及び後側
側板11と、前記中央側板10及び前記前側側板11
、前記後側側板11の各上端面に固着された台部材
9とを有すると共に、前記中央側板10の内側面に前記
第2の係合子5と密に係合する第1の係合子4が形成さ
れて成り、
【0013】前記複合マットは、適度の剛性を呈するア
ッパーマット1及びロアーマット2と、両者を枢結する
枢結手段12とから成り、前記ロアーマット2は、第1
の部分と第2の部分とから成っておって、該第1の部分
は常時シートクッション17の上に唯単に載置され、該
第2の部分は乗降時には前記台部材9の上面によって略
水平に支持され、非乗降時にはシートクッション17の
側方に垂下せしめられ、前記アッパーマット1は、前記
ロアーマット2の第1の部分と略同程度若しくはやや小
なる形状寸法に構成されておって、前記ロアーマット2
に対して回動可能となる様に、ドアー側寄りで且つ後方
寄りの偏心位置において枢結手段12によって、枢結さ
れ、前記アッパーマット1の下面側、及び前記ロアーマ
ット2の上面側は滑動性に富む材料から構成される。し
かして、本発明による車両用乗降装置は、前記台部材9
の上面に1又は複数個の第2の係止手段8を取着し、前
記ロアーマット2の対応部分に同一個数の第1の係止手
段(7)を取着することが出来る。本発明の車両用乗降
装置は、前記アッパーマットの後縁部に沿って、体位保
持部材を付加することが出来る。
【0014】
【実施例】本発明による車両用乗降装置の第1の実施例
について説明する。図1は、同第1の実施例の横断面を
後ろ側から見た図、図2は、同第1の実施例に使用され
る第1の係合子及び第2の係合子の水平断面を上から見
た図、図3は同第1の実施例の側面図、図4は同第1の
実施例の平面図である。図1〜4において、6はサイド
シートホルダー、5は蟻溝(又は蟻)から成る第2の係
合子、13は第1の起立部の先端面、14は第2の起立
部の外側面、16はスライドレール組立、17は車両用
シートクッション、50は底部の外底面、18はボデイ
サイドシル(敷居)、19は車体フロアーである。
【0015】サイドシートホルダー6においては、第1
の起立部と底板と第2の起立部とがこの順に一体的に連
結される。従って、その縦断面形状は、図示の如く、U
字形乃至L字形を成す。第2の起立部の外側面14の上
半部には、蟻溝(又は蟻)から成る第2の係合子5が形
成される。第1の起立部の先端面13は、シートクッシ
ョン17を支持するスライドレール組立16の下面に密
に当接せしめられる。底部の外底面50が車体フロアー
19に当接せしめられる。第2の起立部の外側面の下半
部がボディサイドシル18の室内側の垂直面に当接せし
められる。
【0016】同じく図1〜4において、3はサイドシー
ト組立、4は蟻(又は蟻溝)から成る第1の係合子、8
は第2の磁石からなる第2の係止手段、9は台部材、1
0は中央側板、11は前側側板、11は後側側板、
18はボディサイドシルである。サイドシート組立3
は、サイドシートホルダー6の第2の起立部に平行な中
央側板10と、前記中央側板10の外側面の前方寄り及
び後方寄りにそれぞれ直角に固設され且つ下端面が前記
ボディサイドシル18の上側曲面と密に接し得る端面形
状を有する前側側板11及び後側側板11と、前記
中央側板10及び前記前側側板11、前記後側側板1
の各上端面に固着された台部材9とを有すると共
に、前記中央側板10の内側面に前記第2の係合子5と
密に係合する第1の係合子4が形成されて成るものであ
る。台部材9には、第2の磁石8から成る第2の係止手
段を、埋設することが出来る。
【0017】同じく図1〜4において、1はアッパーマ
ット、2はロアーマット、12はピン又は紐から成る枢
結手段、7は第1の磁石から成る第1の係止手段、20
はセンターピラー(柱)、21はセンターピラー、23
はドアーである。アッパーマット1と、ロアーマット2
と、両者を枢動可能に結合する枢結手段12とは、協同
して複合マットを構成している。アッパーマット1は、
下面が滑動性、上面が摩擦性、且つ全体として適度の剛
性を呈する様に成層され、ロアーマット2は、上面が滑
動性、下面が摩擦性、全体として適宜の剛性を呈する様
に成層される。ロアーマット2は、第1の部分と第2の
部分とから成っておって、該第1の部分は常時シートク
ッション17の上に唯単に載置され、該第2の部分は乗
降時には前記台部材9の上面によって略水平に支持さ
れ、非乗降時にはシートクッション17の側方に垂下さ
れる。
【0018】アッパーマット1は、ロアーマット2の第
1の部分(シートクッションの上にある部分)と略同程
度若しくはやや小なる形状寸法に構成されておって、前
記ロアーマット2に対して回動可能となる様に、ドアー
側寄りで且つ後方寄りの偏心位置において、枢結手段1
2によって、枢結される。ロアーマット2は、サイドシ
ート組立3の台部材9とシートクッション17とを同時
に覆うと共に、該台部材9に埋め込まれた第2の磁石8
と重なり合う位置に第1の磁石7が配設される。ロワー
マット2は、両磁石7、8間の吸引力によって、所定の
位置に固定される。アッパーマット1は、シートクッシ
ョン17を覆う面積を有し、シートバック22に沿う
側、且つドアー側において、ロアーマット2と回転摺動
容易に枢結手段12によって枢結されている。アッパー
マット1は、枢結手段12を軸にほぼ90度回動される
と、前記サイドシート組立3を覆う。
【0019】第1の実施例の使用方法及び動作内容につ
いて説明する。 (1)サイドシートホルダー6は、常時、スライドレー
ル組立16の下面と車体フロアーとボディサイドシルの
室内側の垂直面との間に嵌め込んでおく。 (2)乗車時には、ドアー23を開放し、ロアーマット
2の第2の部分(シートクッション17から食(は)み
出した部分)を折り返して、アッパーマット1の上に重
ねる。 (3)サイドシート組立3をサイドシートホルダー6に
係合させると共に、その下端部をボディサイドシル18
の上側曲面に密に当接させる。 (4)ロアーマット2の折り返し状態を解放して、前記
第2の部分を、台部材8に載置する。 (5)前記アッパーマット1を、枢結手段12の回りに
略90度回動させて、ロアーマット2の前記第2の部分
の上に移動させる。 (6)乗員は、ドアー23の方を向いたまま、尻部をア
ッパーマット1に置いて腰を掛ける。 (7)乗員は、腰を掛けたまま、(自力乃至他力で)ア
ッパーマット1と共に略90度回動して(されて)、向
きを車両の前進方向に変える。(乗車完了) 降車時は、前述の手順を逆にして実行する。最後に前記
スライドシート組立3の係合を解除する。(降車終了) (8)この間、乗員の体重等に起因する偶力(図1にお
いて反時計方向の偶力)がサイドシート組立3に対して
作用することになる。しかし、サイドシートホルダー6
の反時計方向回動がスライドレール組立16の下面にお
いて完全に阻止されているため、サイドシート組立3の
反時計方向回動も生じ得ない。第1の実施例の動作は全
く安定である。
【0020】本発明による車両用昇降装置の第2の実施
例について説明する。図5は、同第2の実施例における
係合部を示す分解斜視図である。図5において、4′、
4′は第1のパイプから成る第1の係合子、5′、5′
は第2のパイプから成る第2の係合子(兼第2の起立
部)、6はサイドシートホルダー、9は台部材、13は
第1の起立部の先端面である。第2のパイプ5′、5′
の外径は、第1のパイプ4′、4′の外径よりも微かに
小である。それ故、第1のパイプ4′、4′に第2のパ
イプ5′、5′を嵌合することが出来る。第2のパイプ
5′、5′は、第2の起立部を兼ねる。第2の実施例
は、金属材料を使用する際に好適である。第2の実施例
のその余の事項は、第1の実施例と同様である。
【0021】本発明による車両用昇降装置の第3の実施
例について説明する。図6は、同第3の実施例の特徴部
分を示す縦断面図である。図6において、1はアッパー
マット、1はアッパーマット1のトリム、15は体位
保持部材、15は体位保持部材のトリム、15は紐
である。体位保持部材15は、アッパーマット1と同一
材料を用いて、アッパーマット1の外周縁に沿ってそれ
と一体的に形成される。紐15は、トリム1の孔と
トリム15の孔を通して結ばれる。体位保持部材15
の傾斜角度は、紐15の長さを調節することによって、
調節される。第3の実施例は、乗員が座した時に、安定
感を得させるためのものである。第2の実施例のその余
の事項は、第1の実施例と同様である。
【0022】その余の実施例について説明する。サイド
シートホルダー6の第1の係合子4は、断面がL字形
(又は逆L字形)を成す金具を2個用いて構成し、サイ
ドシート組立3の第2の係合子5は、断面が逆L字形
(L字形)を成す金具を2個用いて構成することが出来
る。サイドシート組立3の台部材9に対して、ロアーマ
ット2を係止する係止手段は、マジックテープや、ホッ
ク、フックなどを用いて構成することが出来る。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成したから、下記
の通り顕著な効果を奏することが出来る。任意の既存の
車両用シートに対して、一切の改変操作を加えることな
く、唯単に新規な用品を付加するだけで、車椅子使用者
等の乗り降りを極めて容易にすることが出来る。力学的
に見て、動作が安定である。車椅子使用者等に特に便利
で、構造が極めて簡単、且つ価格が桁違いに廉価であ
る。既存の車両用シートに対して、一切の改変操作を加
えることなく、唯単に新規な用品を付加するだけである
から、所管官庁(運輸省陸運局)の承認を受ける必要が
なくなり、手間が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用乗降装置の第1の実施例の
横断面図である。
【図2】本発明による車両用乗降装置の第1の実施例に
おける係合部の水平断面図である。
【図3】本発明による車両用乗降装置の第1の実施例の
側面図である。
【図4】本発明による車両用乗降装置の第1の実施例の
平面図である。
【図5】本発明による車両用乗降装置の第2の実施例に
おける係合部の分解斜視図である。
【図6】本発明による車両用乗降装置の第3の実施例に
おける体位保持部材の縦断面図である。
【図7】従来の車両用シート及びその支持装置の側面図
である。
【図8】従来の車両用シート支持装置に使用されるスラ
イドレール組立の正面図である。
【図9】従来の車両用シート支持装置の要部の斜視図で
ある。
【図10】従来の車両用シート支持装置の動作説明図で
ある。
【符号の説明】
1 アッパーマット 2 ロアーマット 3 サイドシート組立 4 第1の係合子4 5 第2の係合子 6 サイドシートホルダー 7 第1の磁石 8 第2の磁石 9 台部材 10 中央側板 11 前側側板 11 後側側板 12 枢結手段(例えばピン又は紐) 13 第1の起立部の先端面 14 第2の起立部の外側面 15 体位保持部材 16 スライドレール組立 17 車両用シートクッション 18 ボディサイドシル 19 フロアー 20 フロントピラー 21 センタピラー 22 車両用シートバック 23 ドアー 24 下部フレーム 25 リリースレバー 26 締結具 27 上部フレーム 28 上部スライドレール 29 ストッパー部材 30 ローラ 31 変速レバー 32 固定具 33 ロックレバー41のロックピン 34 ストッパー部材29の係合溝 35 被切欠部材 36 上部フレーム27の底板 37 センターピラーロアーガーニッシュ 38 上部フレーム27の一方の枠部材 39 上部フレーム27の他方の枠部材 40 車体フロアー 41 ロックレバー 42 上部フレーム27のリヤーメンバー 43 上部フレーム27の車両ドアー側サイドメンバー 47 複数のボール 48 下部スライドレール 49 シートクッションフレーム 50 サイドシートホルダーの底板の外底面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合マットと、サイドシート組立(3)
    と、サイドシートホルダー(6)とから成り、 前記サイドシートホルダー(6)は、第1の起立部と底
    板と第2の起立部とがこの順に一体的に連結されると共
    に、前記第2の起立部の外側面の上半部に第2の係合子
    (5)が形成されておって、前記第1の起立部の先端面
    (13)が車両用シートクッション(17)を支持する
    スライドレール組立(16)の下面に密に当接せしめら
    れ、前記底部の外底面(50)が車体フロアー(19)
    に当接せしめられ、前記第2の起立部の外側面の下半部
    がボディサイドシル(18)の室内側の垂直面に当接せ
    しめられ、 前記サイドシート組立(3)は、前記サイドシートホル
    ダー(6)の第2の起立部に平行な中央側板(10)
    と、前記中央側板(10)の外側面の前方寄り及び後方
    寄りにそれぞれ直角に固設され且つ下端面が前記ボディ
    サイドシル(18)の上側曲面と密に接し得る端面形状
    を有する前側側板(11)及び後側側板(11
    と、前記中央側板(10)及び前記前側側板(1
    )、前記後側側板(11)の上端面に固着された
    台部材(9)とを有すると共に、前記中央側板(10)
    の内側面に前記第2の係合子(5)と密に係合する第1
    の係合子(4)が形成されて成り、 前記複合マットは、やや剛性に富むアッパーマット
    (1)及びロアーマット(2)と、両者を枢結する枢結
    手段(12)とから成り、 前記ロアーマット(2)は、第1の部分と第2の部分と
    から成っておって、該第1の部分は常時シートクッショ
    ン(17)の上に唯単に載置され、該第2の部分は乗降
    時には前記台部材(9)の上面によって略水平に支持さ
    れ、非乗降時にはシートクッション(17)の側方に垂
    下せしめられ、 前記アッパーマット(1)は、前記ロアーマット(2)
    の第1の部分と略同程度若しくはやや小なる形状寸法に
    構成されておって、前記ロアーマット(2)に対して回
    動可能となる様に、ドアー側寄りで且つ後方寄りの偏心
    位置において枢結手段(12)によって、枢結され、 前記アッパーマット(1)の下面側、及び前記ロアーマ
    ット(2)の上面側は、滑動性に富む材料から構成され
    る、 車両用乗降装置。
  2. 【請求項2】 前記台部材(9)の上面に1又は複数個
    の第2の係止手段(8)が固設され、前記ロアーマット
    (2)の対応部分に同一個数の第1の係止手段(7)が
    固設されて成る、請求項1記載の車両用乗降装置。
  3. 【請求項3】 前記アッパーマット(1)の後縁部に沿
    って体位保持部材を形成して成る、請求項1記載の車両
    用乗降装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102153938A (zh) * 2011-03-02 2011-08-17 上海双浦橡胶防腐衬里有限公司 水泥基体的防腐衬里导电找平层用自流平组合物及其制备方法

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CN102153938A (zh) * 2011-03-02 2011-08-17 上海双浦橡胶防腐衬里有限公司 水泥基体的防腐衬里导电找平层用自流平组合物及其制备方法

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