JP2001138998A - 航空機用座席装置 - Google Patents

航空機用座席装置

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JP2001138998A
JP2001138998A JP2000244429A JP2000244429A JP2001138998A JP 2001138998 A JP2001138998 A JP 2001138998A JP 2000244429 A JP2000244429 A JP 2000244429A JP 2000244429 A JP2000244429 A JP 2000244429A JP 2001138998 A JP2001138998 A JP 2001138998A
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JP
Japan
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seat
monitor
armrest
console
seat device
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JP2000244429A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Kitamoto
満雄 北本
Bungo Asami
文吾 浅見
Kazumaro Johoji
和麿 常法寺
Keiichi Onoma
圭一 小野間
Noriyuki Koshimizu
規之 小清水
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Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートピッチが広く、シートバックの傾動角
度が大きくてもTVモニタやコントロールパネルを容易
に操作することができ、また収納部を増設するとともに
収納部の使い勝手を向上させる。 【解決手段】 横方向に隣り合うシート2,2間にコン
ソール50を設ける。コンソール50は、内側のアーム
レスト13の後端部上面に上方に突出して設けられ、そ
の内部にTVモニタ53を前方へ引出し自在に収納す
る。また、コンソール50をアームレスト13の後方に
突出させ、マガジンポケット60と収納部67を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機の客室に設
置される座席装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から航空機のビジネスクラスやファ
ーストクラスの客室内に設置される座席装置(以下、シ
ートともいう)は、エコノミークラスのシートに比べて
前後のシートの間隔(シートピッチ)を広くすることに
より、シートバック(背もたれ)を後方に大きく傾倒さ
せることができるようにしたリクライニング式のシート
が一般的である。また、ビジネスクラス用のシートにお
いては、従来からアームレストを袖付きのアームレスト
とし、その袖部内にテーブル、イヤホーン、TVモニタ
等の座席周辺設備を出し入れ自在に収納している。その
場合、2つのシートを横方向に並設して構成した二人掛
用の複座式シートにおいては、外側のアームレストの袖
部内にテーブルを引出し自在に収納し、内側の袖部を外
側の袖部よりも幅広に形成してその内部にTVモニタを
引き出し自在に収納している。そして、外側または内側
のアームレストに、シートバックやレッグレストの駆動
装置を動作させたり、TVモニタ、リーディングライト
等を操作したり、チャンネルを切り替えるための各種コ
ントロールスイッチを備えたコントロールパネルを設け
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の座席
装置においては、シートピッチを広く設定した場合、シ
ートバックを通常の略直立した状態から後方へ大きく傾
倒させて足を前方に長く伸ばすことができる反面、通常
状態からリクライニング状態に切り替えると、TVモニ
タを袖部から出し入れしずらくなったり、コントロール
パネルの操作ボタンが何処にあるか判別し難く、操作性
が悪いという問題があった。また、シートピッチが広く
なると、前席シートのシートバックの背面側に設けてい
る収納ポケットから雑誌などの備品や着座者の見回り品
などの小物を出し入れするとき、手が収納ポケットに届
かず、そのため身体を前方に大きく傾ける必要があり、
収納ポケットの使い勝手が悪いという問題もあった。
【0004】また、長時間の飛行において着座者にゆと
りや快適さを与えることができるようにするためには、
アームレストの幅を狭くしてシートボトムの幅を広くす
ることが望ましいが、アームレストにはTVモニタやテ
ーブルが収納されているため、アームレストの幅を一定
の寸法以下に狭めることができないという問題があっ
た。
【0005】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、シート
ピッチが広く、またシートバックの傾動角度を大きくし
てもTVモニタやコントロールパネルを容易に操作する
ことができ、また収納部を増設するとともに収納部の使
い勝手を向上させることができ、しかもTVモニタのメ
ンテナンス等を容易に行い得るようにした航空機用座席
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、傾倒自在なシートバックを有するシー
トと、このシートに設けられた袖付きのアームレストと
を備え、このアームレストの後端側上面にコンソールを
設け、このコンソールに座席周辺設備を配設したもので
ある。
【0007】第2の発明は、上記第1の発明において、
座席周辺設備がTVモニタであり、このTVモニタを前
方側から出し入れ自在に配設したものである。
【0008】第3の発明は、傾倒自在なシートバックを
有する複数のシートを横方向に並設した複座式シート
と、この複座式シートの互いに隣り合うシート間に設け
られた袖付きのアームレストとを備え、このアームレス
トの後端側上面に隣り合う2つのシートバック間に位置
するコンソールを設け、このコンソールにTVモニタを
前方側から出し入れ自在に配設したものである。
【0009】第4の発明は、上記第1または第2の発明
において、シートバックの前方を仕切る仕切板を備えた
ものである。
【0010】第5の発明は、上記第3の発明において、
隣り合うシートバック間の前方を仕切る仕切板を備えた
ものである。
【0011】第6の発明は、上記第1、第2、第3、第
4または第5の発明において、コンソールをアームレス
トの後端部上面に設けた前側ケースと、この前側ケース
と前記アームレストの背面に対して着脱可能に取付けら
れアームレストの後方に突出する後側ケースとで構成
し、この後側ケースの内部上方と前記前側ケースとでT
Vモニタの収納部を形成するとともに、後側ケースの内
部下方に後部シート用の収納部を形成したものである。
【0012】第7の発明は、上記第6の発明において、
後側ケースにマガジンポケットを設けたものである。
【0013】第8の発明は、上記上記第1の上記第1〜
第7の発明のうちのいずれか1つにおいて、コンソール
の(少なくとも片)側面にモニタ用収納部を設け、モニ
タ用収納部を構成する仕切壁を設けたものである。
【0014】本発明においては、コンソールに座席周辺
設備を収納しているので、リクライニング姿勢において
も座席周辺設備の出し入れが容易で、アームレストの袖
部幅を小さくすることができる。したがって、シートボ
トムの幅を拡大することができる。コンソールへの座席
周辺設備の収納は、コンソール内部に限らず、収納用凹
部が形成される箇所であれば側面あるいは上面であって
もよい。
【0015】座席周辺設備としては、TVモニタ等の表
示装置、ビデオデッキ、電話、コントロールパネル、各
種操作ボタン、電源(コンセント)、イヤホーンの差込
口、テーブル、リーディングライト(読書灯)などが考
えられる。仕切板は シートバックの前方を仕切るの
で、着座者の視界を遮り、着座者のプライベートな空間
を確保する。複座式シートの場合、TVモニタの画面が
隣り合う着座者の視界に入らない。
【0016】後側ケースはアームレストの後方に突出し
ているので、シートピッチが広くても、収納部からのハ
ンドバック、セカンドバックのような見回り品の出し入
れが容易である。また、後側ケースをアームレストから
取り外すと、TVモニタの後端部が前側ケースの後方に
突出し、取付け、取外し、メンテナンス等を容易に行う
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る航
空機用座席装置の第1の実施の形態を示す外観斜視図、
図2は同座席装置の斜め後方から見た外観斜視図、図3
は同座席装置の正面図、図4は同座席装置の平面図、図
5は同座席装置の背面図、図6は同座席装置の側面図、
図7は図3のVII −VII 線断面図、図8はアームレスト
の要部の斜視図、図9はシートバックと仕切板を示す斜
視図、図10はコンソールの要部の斜視図である。本実
施の形態においては、航空機のビジネスクラスの客室用
に開発された二人掛け用のリクライニング式シートに適
用した例を示す。
【0018】これらの図において、航空機のビジネスク
ラスの客室には、その機体壁に沿って複数個の座席装置
1が前後方向に所定のシートピッチP(図6)をもって
配設されている。また、この座席装置1は、2つのシー
ト2,2が前後2本のパイプ3,3(図6)によって横
方向に連設されることにより二人掛け用の複座式シート
を構成している。2本のパイプ3,3は前脚4および後
脚5によって支持され、これらの前脚4と後脚5が客室
の床面6に敷設したシートトラック7に取付金具8を介
して着脱可能に固定されている。シートトラック7は、
各座席装置1の下方に左右方向に所定の間隔をおいて2
本ずつ平行に敷設されている。そして、隣り合う左右の
シート2,2は、それぞれリクライニング式のシートを
構成しており、図1においてはともに通常状態、図2に
おいては左側のシート2が通常状態、右側のシート2が
シートバック14を後方に所要角度傾倒させたリクライ
ニング状態を示している。
【0019】さらに、シート2の構成等を詳述すると、
このシート2は、座席フレームを構成する前記パイプ
3、シートボトム9、袖部10,11を備えた左右のア
ームレスト12,13、傾倒自在なシートバック14、
テーブル15(図4)、レッグレスト16、前記シート
ボトム9の下方に配設され前記シートバック14とレッ
グレスト16をそれぞれ前後方向に回動させる図示しな
い駆動装置等を備えている。なお、図3および図6にお
いて、座席装置1の高さHは1143mm、幅Wは13
71.6mm、外側のアームレスト12の幅W1 は7
6.2mm、内側のアームレスト13の幅W2 は17
7.8mm、左右のアームレスト12,13の間隔W3
は520.7mm、前後の座席装置1,1のシートピッ
チPは1270mm程度である。
【0020】前記シートボトム9はシートベルト17
(図4)を備え、座席フレーム上に設置固定されてい
る。
【0021】前記外側のアームレスト12は、上面が開
放する縦長の箱体からなる袖部10と、この袖部10の
上面開口部を覆う左右方向に開閉自在なアームキャップ
18とを備え、袖部10が座席フレームに固定されてい
る。また、袖部10の内部には前記テーブル15が引出
し自在に収納されている。このテーブル15は、幅方向
中央において2つ折りに折り畳み自在で、使用時に袖部
10から引き出されると図4に二点鎖線で示すように開
かれて両端部が左右のアームレスト12,13の先端部
上面によって支持される。
【0022】内側のアームレスト13は、外側のアーム
レスト12と同様に縦長の箱体を形成する袖部11と、
この袖部11の上面を覆うアームキャップ21とで構成
されるが、隣り合う2つのシート2,2の着座者によっ
て共用されるため、外側のアームレスト12より大きな
幅W2 を有している。また、袖部11の前面上部および
前端部両側面には、カクテルトレイ22,23がそれぞ
れ引出し自在に収納されている。これらのカクテルトレ
イ22,23(図4、図7)は、前記テーブル15の代
わりに使用されるもので、小瓶や菓子類、紙コップ、小
物等を載置するために用いられる。前面側のカクテルト
レイ22は、袖部11に対して前後に引出し自在に取付
けられ、側面側のカクテルトレイ23は、三角形に形成
され後端側頂部が軸ピン19(図4)によって回動自在
に軸支され、袖部11の側方に引き出されるように構成
されている。
【0023】さらに、袖部11の内部で前方側の下方空
間は、緊急避難時に着用するライフベストの収納部24
(図3、図7)を形成している。この収納部24は袖部
11の前面に開口する開口25を有し、この開口25を
扉26によって通常閉塞している。さらにまた、袖部1
1の両側面でシートボトム9の上面からアームキャップ
21までの間の部分には、着座者の膝を逃がす逃げ部
(凹み)27(図1)が形成されている。このような逃
げ部27を形成しておくと、袖部11の膝が当たる部分
の幅が小さくなるので座席装置1の幅Wを増大させるこ
となく左右のアームレスト12,13の袖部間隔が実質
的に拡大し、着座者にゆとりと快適さを与えることがで
きる。なお、逃げ部27の形成は、TVモニタ53を袖
部11内に収納せず後述するコンソール50に収納する
ことにより可能とされる。
【0024】前記アームキャップ21の前端部上面は、
図8に示すように先端に向かうにしたがい徐々に高くな
るように前上がりに傾斜した斜面30に形成され、この
斜面30に2つのコントロールパネル31が各着座者用
として取付けられている。各コントロールパネル31
は、前記シートバック14、レッグレスト16の駆動装
置を作動させたり、イヤホーンや前記TVモニタ53の
ボリュームを調整したり、チャンネルを切り替えたり、
リーディングライト33(図9)等をON、OFFする
ための各種操作ボタン34を備えている。コントロール
パネル31が取付けられるアームキャップ21の前端部
上面を前上がりに傾斜した斜面30に形成した理由は、
シートバック14を略直立した通常状態からリクライニ
ング位置に傾倒させ着座者が身体を後方へ倒して長くな
った状態においても、各種操作ボタン34の視認、操作
を容易に行えるようにするためである。
【0025】前記シートバック14は、下端が座席フレ
ームに回動自在に連結されており、通常状態からリクラ
イニング状態に切り替えられるときシートボトム9の下
方に配設された図示しないシートバック用駆動装置によ
って後方に所定角度傾倒されるように構成されている。
シートバック14の最大傾動角度は30°程度で、後方
への最大移動距離D(図6)は330mm程度である。
【0026】図1、図3および図9において、前記シー
トバック14の前面には、上からヘッドレスト40、ネ
ックレスト41およびサイドサポート42が設けられて
いる。ヘッドレスト40は上下移動可能で、着座者の後
頭部の位置に応じて高さを調整することができる。ま
た、ヘッドレスト40は左右方向に分割された3つの部
分40a,40b,40cからなり、中央部分40aが
シートバック14に対して上下動自在に取付けられてい
る。一方、左右の両端部分40b,40cは、中央部分
40aに対して互いに閉じて間隔を狭めた状態と、互い
に開いて間隔を広げた状態になるように開閉自在に連結
されることによりイヤーサポートを構成しており、これ
により着座者の後頭部ばかりでなく耳や側頭部を適切に
支持するようにしている。
【0027】ヘッドレスト40の高さ方向の移動調整
は、中央部分40aをシートバック14に設けたガイド
レール44(図6)に沿ってスライドさせることにより
行われる。イヤーサポート40b,40cの開閉動作
は、中央部分40aのフレーム46(図9)に設けたガ
イド孔にイヤーサポート40b,40cに設けた回動軸
47を回動可能に嵌合することにより可能とされる。こ
れら両者間の摩擦力は、調整ねじの締付け力によって調
整可能で、イヤーサポート40b,40cが着座者の耳
辺りを支持した際の反力では回動せずその開き角度を維
持し得る程度の摩擦力以上に設定されている。この場
合、ヘッドレスト40全体をさらに前後方向に傾動させ
得るように構成すると、着座者がリクライニング姿勢を
とっているときに着座者の頭部を起こした状態で支持す
ることができるので、楽な姿勢でTVモニタ53を見た
り本を読んだりすることができる。
【0028】図9において、前記ネックレスト41もヘ
ッドレスト40と同様に上下移動可能で、着座者の頸部
の位置に応じて高さを調整することができる。また、ネ
ックレスト41は、左右方向に分割されることにより3
つの部分41a,41b,41cからなり、中央部分4
1aが前記ガイドレール44にスライド自在に取付けら
れている。両端部分41b,41cは、中央部分41a
に対して互いに閉じて両端の間隔を狭めた状態と、互い
に開いて両端の間隔を広げた状態になるように開閉可能
に支持され、これにより着座者の頸の背面のみならず側
面をも適切に支持できるようにしている。
【0029】前記サイドサポート42は、着座者の腰椎
から背中にわたる部分を支持するもので、左右一対のサ
ポート体42a,42bで構成されている。また、各サ
ポート体42a,42bは、互いに接する内側端を回動
中心として開閉されるように、すなわち互いに閉じて両
端の間隔を狭めた状態と、互いに開いて両端の間隔を広
げた状態になるように構成されている。各サポート42
a,42bを図4に二点鎖線で示すように閉じて両端の
間隔を狭め着座者の腰を支持すると、機体が横揺れした
時などにおいて着座者に不安感を与えることがなく、特
に子供や身体の細い着座者が使用して好適である。
【0030】また、ネックレスト41とサイドサポート
42は、チャイルドシートとして用いることができる。
すなわち、従来の航空機用座席装置は、全て大人の体格
に適合するように設計されているため、子供の場合は頭
の位置がヘッドレスト40より低く、またシートバック
14自体の幅も広く、子供にとって安定した座り心地の
良い座席装置とはいえないものである。そこで、ネック
レスト41とサイドサポート42を設けておくと、子供
の頸の位置に応じてネックレスト41を下げ、サイドサ
ポート42を閉じると、幼児から5〜6才くらいまでの
子供であっても安定した状態で座らせておくかまたは寝
かせておくことができ、専用のチャイルドシートを用意
する必要がない。
【0031】図1、図3、図4および図6において、前
記シートボトム9の前端部下方には前記レッグレスト1
6が取付けられている。このレッグレスト16は、先端
に伸縮自在なフットレスト49を備え、通常はシートボ
トム9の下方に垂下した状態で収納されており、シート
バック14を通常状態からリクライニング状態に切り替
えるときに、シートボトム9の下方に設置されている図
示しないレッグレスト用駆動装置によって前方に所要角
度回動されるように構成されている。このとき、フット
レスト49は自動的に伸張される。
【0032】図7において、前記コンソール50は本発
明を特長づけるもので、左右のシート2,2のシートバ
ック14間に位置するように内側のアームレスト13の
後端部上面に設置された前側ケース51と、前記アーム
レスト13の背面に着脱可能に取付けられアームレスト
13の上方および後方に突出する後側ケース52とで構
成されている。前側ケース51は、前記アームレスト1
3の袖部11の後端部上面に突設されている。また、こ
の前側ケース51は背面側が開放し、内部が前記後側ケ
ース52の内部上方空間とともに前記TVモニタ53の
収納部54を形成している。収納部54は、2つのTV
モニタ53,53を収納し得るに十分な幅と奥行きを有
している。前記後側ケース52は、前面側が開放し、前
記前側ケース51の背面側開口部およびアームレスト1
3の背面を覆っている。
【0033】前記TVモニタ53は、支持台56上に関
節継手により回動自在に設置されており、この支持台5
6とともに前記収納部54内に引き出し自在に収納され
ている。支持台56は、前記前側ケース51と後側ケー
ス52の内側面に沿って設けた左右一対のガイドレール
57に沿って移動するローラを有し、使用時に前側ケー
ス51の前面側に形成した開口部58(図9)から前方
へ引き出されるように構成されている。ガイドレール5
7は、図7に示すように後端側が前端側より若干低くな
るように後下がりに傾斜している。このようにガイドレ
ール57を傾斜させておくと、振動、衝撃等によってT
Vモニタ53が収納部54から前方へ飛び出すのを防止
することができる。支持台56は収納部54から斜め上
方に向かって引き出されるが、最大ストローク引き出さ
れた後は自重により後端を中心として下方に回動し、前
端側下面がアームレスト13の上面に当接することによ
り略水平に支持される。なお、前側ケース51の前面に
は前記リーディングライト33が取付けられている。
【0034】前記後側ケース52は、前記アームレスト
13の後端の幅と略等しい幅を有し、上半部の側面視形
状が矩形で、下半部の側面視形状が略1/4の円弧状に
形成され、上半部の両側面にマガジンポケット60と凹
部63(図2、図10)が互いに連通して形成されてい
る。マガジンポケット60の開口部60aは凹部63の
底面に開口している。また、この開口部60aは後下が
りに傾斜している。凹部63は、マガジンポケット60
からのマガジン62の出し入れを容易にするために形成
されるもので、後側ケース52の背面に開放し、側面視
形状が横向きの台形状を呈することにより、その上壁6
3aが前記開口部60aとは反対に前下がりに傾斜して
いる。また、上壁63aにはマガジンポケット60と着
座者の足元を照明するライト65が取付けられている。
【0035】一方、後側ケース52の下半部の内部空間
は、左右2つの収納部67(図2、図5、図7)に仕切
られている。この収納部67は、後席シートの着座者が
バック等の小荷物を収納しておくために用いられるもの
で、後側ケース52の背面で凸状に湾曲した下端部に開
口しており、この開口部68をポケット付の蓋69によ
って通常閉塞している。蓋69は下端が後側ケース52
に回動自在に枢着されている。また、後側ケース52の
背面上部には、禁煙座席であることを表示したり、シー
トベルトの着用等を表示するためのLED,LCD等か
らなるモニタ70が取付けられている。
【0036】さらに、前記コンソール50の上面中央に
は、仕切板71が設けられている。この仕切板71は、
図7に示すように高さ方向中間部で前端寄りが水平な支
軸72によって回動自在に枢支されており、通常は図7
に実線で示すように略直立した状態に保持されることに
より上端部がコンソール50の上方に突出し、使用時に
前方に略90°回動されて横向きになることにより、上
端部が前側ケース51の前方に突出して隣り合うシート
バック14間の前方を仕切るように構成されている。こ
の使用状態において、TVモニタ53を見るために顔を
アームレスト13側に向けても隣の着座者が視界に入ら
ず、プライベートな空間を確保することができる。
【0037】このような構造からなる座席装置1におい
て、TVモニタ53を支持台56とともにコンソール5
0から引き出して着座者側に回転させると、コントロー
ルパネル31より手前側のアームレスト13上に設置す
ることができ、コントロールパネル31の各種操作ボタ
ン34を操作することにより所望のチャンネルの番組を
見ることができる。したがって、袖部11内にTVモニ
タ53を収納する必要がなく、袖部11の側面に逃げ部
27を設けることができる。その結果としてシートボト
ム9の幅を広くすることができ、着座者にゆとりと快適
さを与えることができる。
【0038】また、袖部11内にTVモニタを収納した
従来の座席装置においては、アームキャップ21を開い
てTVモニタを回動によって上方に引き出す必要がある
ため、リクライニング姿勢での出し入れ操作が難しいと
いう難点があったが、本発明のようにスライド方式によ
ってコンソール50の収納部54内に引出し自在に収納
すると、リクライニング姿勢であっても容易に出し入れ
操作することができ、取扱いが容易である。また、前後
にスライドさせることにより、目との位置を着座者の好
みに合わせて容易に調節することができる。
【0039】また、袖部11内に収納する場合は、袖部
11の大きさによってTVモニタ53のサイズが制約さ
れるが、コンソール50の場合は、袖部11の大きさに
制約されることなく大型に形成することが可能であるた
め、サイズの大きいTVモニタを設置することが可能で
ある。
【0040】さらに、TVモニタ53はコントロールパ
ネル31より手前側のアームレスト13上に設置される
ので、テーブル15をアームレスト12から引き出して
もTVモニタ53と干渉することがない。さらにまた、
アームレスト13の上面前端部を斜面30に形成し、こ
の斜面30にコントロールパネル31を取付けているの
で、視線とパネル面との交差角度が大きく、リクライニ
ング姿勢においても顔を起こさなくてもパネル面のボタ
ン類の位置を正確に識別することができる。したがっ
て、コントロールパネル31の操作も容易である。
【0041】また、コンソール50を前側ケース51と
後側ケース52とで構成し、後側ケース52をアームレ
スト13の背面にビス等によって着脱自在に取付けてい
るので、この後側ケース52を取外すと、収納部54内
に収納されているTVモニタ53の一部が前側ケース5
1の後方に露出し、袖部11内に組込む場合に比べてT
Vモニタ53の取付け、交換、メンテナンス、コードの
引き回し、接続等の作業も容易である。
【0042】また、隣り合うシート2,2間にコンソー
ル50を設けているので、隣り合う着座者さらには後部
シートの着座者への影響が少なく、収納空間を拡大する
ことができる。特に、後側ケース52をアームレスト1
3より後方に突出させてマガジンポケット60と収納部
67を設けているので、シートピッチPが広くてもマガ
ジンポケット60や収納部67への雑誌類や身の回り品
の出し入れを容易に行うことができる。
【0043】また、最前列のシートについては、その前
方の機体壁面に後側ケース52のみを固定しておくと、
最前列のシートの着座者に対してもマガジンポケット6
0と収納部67を提供することができる。
【0044】図11〜図14は本発明の第2の実施の形
態を示すもので、図11はTVモニタをコンソール内に
収納した状態の座席装置の側面図、図12はアームレス
トとコンソールの正面図、図13はTVモニタとそのス
ライド装置の側面図、図14は同TVモニタとスライド
装置の正面図である。これらの図において、コンソール
50の内部には、2つのTVモニタ53,53を互いに
背中合わせにした状態で収納し得るに十分な幅と奥行き
を有する収納部54が形成されている。この収納部54
は、コンソール53の前面下部に開放する2つの開口5
8,58を有している。また、これらの開口58,58
には、収納部54内に収納されているTVモニタ53が
飛行機の下降、振動等によって飛び出すのを防止するス
トッパ80がそれぞれ設けられている。
【0045】前記TVモニタ53は、アームレスト13
のアームキャップ21内に設けたスライド装置81によ
って前後方向に移動自在に支持されており、不使用時に
おいては前記コンソール50の収納部54内に収納さ
れ、使用時において前記アームキャップ21の上方に引
き出されるように構成されている。
【0046】前記スライド装置81は、アームレスト1
3内に配設された前後方向に長いリニアガイド82と、
このリニアガイド82上に独立してスライド自在に設け
られた左右一対のTVアーム83,83とを備え、各T
Vアーム83にTVモニタ53がそれぞれ取付けられて
いる。リニアガイド82の上面には、2本のレール8
4,84が左右方向に所定の間隔をおいて平行に並設さ
れている。TVアーム83は、下面に前記レール84に
沿って摺動するスライダ85を有するアーム本体86
と、このアーム本体86の上面に水平面内において回動
自在に連結されたエルボー87と、このエルボー87に
対して垂直面内において回動自在に連結された水平な支
持台88とからなり、この支持台88の上面に前記TV
モニタ53が固定されている。
【0047】前記アーム本体86は、正面視形状がコ字
状に形成されることにより、上下に対向する上板部86
aおよび下板部86bと、これら両板部を連結する垂直
板部86cとからなり、TVモニタ53の使用時に上板
部86aが前記アームキャップ21の上面に沿って前方
に引き出される。アームキャップ21の幅方向中央に
は、前記垂直板部86cの移動を可能にする溝90(図
14)が形成されている。また、左右のTVモニタ53
間には仕切壁104が設けられている。この仕切壁10
4は、図12に示すように、前側ケース51の前面側に
形成されている左右の開口部58を仕切っており、下端
が前記溝90を通ってアームキャップ21の内部にまで
延在し、左右のスライド装置81を仕切っている。この
ように、仕切壁104の下端部を溝90の内部にまで延
在させると、開口部58における溝90の幅を略1/2
〜1/3にすることができる。なお、溝90は、図示し
ない布、シート等の可撓性を有する薄い部材によって覆
われており、小物がアームキャップ21内に落下しない
ようになっている。
【0048】前記TVモニタ53は、画面が垂直でリニ
アガイド82と平行な状態で前記収納部54内に収納さ
れており、使用時に収納部54から引き出された後エル
ボー87と支持台88をそれぞれ回動させることにより
着座者にとって最適な角度、向きに調整される。TVモ
ニタ53を収納部54から引き出すには、ストッパ80
(図12)を手で回動させて開口部58を開き、TVモ
ニタ53を手で把持して図11に二点鎖線で示すように
アームキャップ21の上方に引き出せばよい。なお、座
席装置自体は、図1〜図10に示した上記第1の実施の
形態と略同じである。
【0049】このような構造においても、リクライニン
グ状態でのTVモニタ53の出し入れ操作を容易に行う
ことができ、また、ストッパ80を備えているので、収
納状態において、振動、衝撃等によりTVモニタ53が
収納部54から前方へ飛び出すことがなく安全である。
【0050】図15〜図21は本発明の第3の実施の形
態を示す図で、図15は座席装置の後方から見た斜視
図、図16はアームレストとコンソールの要部の斜視
図、図17は座席装置の透視図、図18はアームレスト
の前方から見た透視図、図19(a)、(b)はTVモ
ニタの収納状態と使用状態を示す図、図20はスライド
レールの結合端部を示す図、図21(a)、(b)はロ
ック機構の側面図および正面図である。これらの図にお
いて、座席装置100は、左右一対のシート2,2と、
各シート2に設けられたバックシェル101と、シート
2,2間に位置するアームレスト13の後端側に設けら
れたコンソール102等で構成されている。シート2
は、座席フレームに対して進退自在に配設されており、
シートバック14を傾倒させたときシートバック14と
ともに前進移動するように構成されている点が第1の実
施の形態で示したシート2と異なるだけで、その他の構
図は略同一である。
【0051】バックシェル101は、平面視形状がコ字
状を呈しシート2のシートバック14の背面および両側
部を取り囲むもので、シートバック14の通常時におけ
る高さと略同一高さを有し、座席フレームに固定されて
いる。このようなバックシェル101を設けると、リク
ライニング状態において、シートバック14がバックシ
ェル101内に沈み込むため、後方シートの着座者から
視認されることがなく、プライベートな空間を確保する
ことができる。
【0052】前記コンソール102は、前端部側の両側
面にTVモニタ53を収納するモニタ用収納部103を
有し、これら両収納部103を仕切壁104によって仕
切っている。モニタ用収納部103は、アームレスト1
3より上方部分103Aと、アームレスト13の後方よ
り下方部分103Bとからなり、これら両部分103
A,103Bの境部に蓋体105が配設されている。蓋
体105は、前記仕切壁104に蝶番によって図16の
矢印方向に回動自在に取付けられ、通常はモニタ用収納
部103の下方部分103Bを閉塞している。
【0053】前記TVモニタ53は、スライド装置11
0によって前記モニタ用収納部103に出し入れ自在に
配設されており、収納時に下方に所定角度(例えば、9
0°)回動され前記収納部103の下方部分103Bに
収納されるように構成されている。
【0054】前記スライド装置110は、座席装置10
0の前後方向に長いリニアガイド111と、このリニア
ガイド111上にスライド自在に設けられたTVアーム
83とを備えている。TVアーム83は、前記リニアガ
イド111に沿って摺動するアーム本体86と、このア
ーム本体86の上面に水平面内において回動自在に連結
されたエルボー87と、このエルボー87に対して垂直
面内において回動自在に連結された水平な支持台88と
からなり、この支持台88の上面に前記TVモニタ53
が設置されている。このようなTVアーム83は、上記
した第2の実施の形態におけるスライド装置81のTV
アーム83と全く同一である。
【0055】前記リニアガイド111は、後端部におい
て分割されることにより固定ガイド111Aと回動ガイ
ド111Bとからなり、この点で上記したスライド装置
81のスライドガイド82と異なっている。固定ガイド
111Aは、アームレスト13内に略水平に固定されて
いる。回動ガイド111Bは、前端が蝶番112によっ
て固定ガイド111Aの後端に回動自在に連結されてお
り、TVモニタ53の使用状態(図19(b))におい
ては水平に保持されて前端面が固定ガイド111Aの後
端面に当接することにより固定ガイド111Aとともに
1本のリニアガイド111を構成し、TVモニタ53の
収納状態(図19(a))においては収納部103の上
方部分103Aから下方部分103Bへの収納を可能に
するために下方に90°回動されるように構成されてい
る。固定ガイド111Aの後端面と回動ガイド111B
の前端面には、図20に示すようにTVモニタ53の使
用状態において互いに係合する係合凸部115と係合凹
部116がそれぞれ形成されており、これにより両ガイ
ドの結合を確実にしている。なお、上方に位置する固定
ガイド11Aの後端面に係合凸部115を設けたことに
より、収納状態において、TVモニタ53(TVアーム
83,アーム本体86)が回動ガイド111B上を上方
に移動してきた場合でも、この係合凸部115に当たる
ため、TVモニタ53(TVアーム83,アーム本体8
6)がそれ以上は上方に移動することができず、抜けを
防止することができる。
【0056】また、前記固定ガイド111Aには、付勢
手段120が取付けられており、この付勢手段120に
よって固定ガイド111Aと回動ガイド111Bを連結
している。前記付勢手段120としては種々のものを用
いることが可能であるが、本実施の形態においてはばね
式の緩衝装置を用いた例を示している。すなわち、この
付勢手段120は、前端が前記固定ガイド111Aの下
面に回動自在に連結されたばねケース121と、このば
ねケース121に収納された圧縮コイルばね122と、
前記ばねケース121の後端側に回動自在に取付けられ
たカムプレート123とを有し、このプレート123の
ケース121側とは反対側端部が前記回動ガイド111
Bの下面を回動自在に支持している。また、カムプレー
ト123は、基端部側に凸曲面状のカム面124を有
し、このカム面124に前記圧縮コイルばね122の一
端が圧接されている。このため、カムプレート123
は、図21(a)において反時計方向の回動習性が付与
されており、通常は前記圧縮コイルばね122によって
回動ガイド111Bを上方に押し上げて水平な状態に保
持している。
【0057】図21において、前記スライドガイド11
1の一側には、ストッパ機構130が前記付勢手段12
0に対応して設けられている。このストッパ機構130
は、回動ガイド111Bが下方に略90°回動し、TV
モニタ53が収納部103の下方部分103B内に収納
された状態において前記回動ガイド111Bを回動位置
に係止するもので、アームキャップ21の上面に露呈す
る操作ボタン131と、アームレスト13内に上下動自
在に配設され上端に前記操作ボタン131が取付けられ
た可動板132と、この可動板132を上方に付勢する
図示しない復帰用ばねと、可動板132の下端に設けら
れ前記回動ガイド111Bを回動位置に係止する係止部
材133とで構成されている。係止部材133の上面に
は、前記回動ガイド111Bを収納位置に係止する係止
部133aが一体に突設されている。この係止部133
aの上面は、後下がりに傾斜する斜面134に形成され
ている。
【0058】前記TVモニタ53をモニタ用収納部10
3に収納するには、図17に実線で示すように先ずTV
モニタ53を収納部103の上方部分103Aに挿入
し、次いで蓋体105を手で開き、二点鎖線で示すよう
に下方に略90°回動させることにより下方部分103
Bに収納する。このとき、回動ガイド111Bは、付勢
手段120の圧縮コイルばね122に抗して下方に回動
し、略90°近く回動して垂直になると下端部が係止部
133aの斜面134を後方から押圧することにより、
係止部材133を押し下げる。このため、可動板132
も下降する。そして、回動ガイド111Bの下端が係止
部133aを乗り越えて前方側に移動すると、可動板1
32は復帰用ばねの力により上昇復帰するため、係止部
材133も元の高さ位置に復帰し、係止部133aが図
21(a)に二点鎖線で示すように回動ガイド111B
の下端を係止す。これによって、TVモニタ53は、図
17に二点鎖線で示すようにモニタ用収納部103の下
方部分103B内に収納される。
【0059】収納状態からTVモニタ53を引き出す際
には、操作ボタン131を手で押圧してストッパ機構1
30による回動ガイド111Bの係止状態を解除すれば
よい。すなわち、操作ボタン131を押圧して可動板1
32を一定量下降させると、係止部133aが回動ガイ
ド111Bの下端より下方に移動して回動ガイド111
Bを解放する。このため、回動ガイド111Bは圧縮コ
イルばね122のばね力によって上昇回動してTVモニ
タ53をモニタ用収納部103の下方部分103Bから
上方部分103Aに移動させる。このとき、蓋体105
はTVモニタ53によって突き上げられることにより開
く。そして、回動ガイド111Bは略90°回動すると
前端が固定ガイド111Aの後端に当接して水平な状態
に保持される。この状態において、TVモニタ53を前
方に引っ張ると、TVモニタ53はスライドガイド11
1に沿って上方部分103Aから引出される。
【0060】前記コンソール102の背面側には、上か
ら把手140と、2つのマガジンポケット60とステッ
プ用収納部141が設けられている。ステップ収納部1
41内にはステップ142が引出し自在に収納されてい
る。このステップ142は、窓側の着座者が出入りする
ときに利用されるもので、ステップ142を図17に二
点鎖線で示すように引き出してその上に乗ると、通路側
の着座者がリクライニング状態であっても長く伸ばした
脚の上を子供や女性であっても容易に跨ぐことができ
る。
【0061】このような構造においては、モニタ用収納
部103の上方部分103Aの幅だけシートボトム9の
幅が実質的に拡大するので、着座者にゆとりと快適さを
与え、居住性をより一層向上させることができる。ま
た、コンソール102は、2つのモニタ用収納部103
を仕切る仕切壁104を備えているので、隣り合う着座
者が視界に入らず、着座者のプライベート空間を確保す
ることができる。さらに、バックシェル101を備え、
これによって後方からの視界を遮っているので、着座者
のプライベート空間をより一層確保することができる。
【0062】図22は本発明を一人掛用の単座式シート
に適用した第4の実施の形態を示す正面図である。な
お、図3に示した構成部材と同一のものについては同一
符号を以て示し、その説明を省略する。単座式シートの
場合は、通路側のアームレスト13’の後端部上面にコ
ンソール50を設置し、TVモニタ53を前方から引出
し自在に収納すればよい。アームレスト13’の幅は、
複座式シートのアームレスト13に比べて狭い。仕切板
71は、通路を歩行中の乗客や乗員が視界に入らず、プ
ライベートな空間を確保する。このような単座式シート
においても、上記した実施の形態と同様な効果が得られ
る。
【0063】なお、上記した実施の形態は、二人掛用の
複座式シートと一人掛用の単座式シートに適用した例を
示したが、本発明はこれに何ら限定されるものではな
く、三人掛用の複座式シートにも適用可能である。ま
た、上記した実施の形態においては、コンソール50,
102にTVモニタ53を引出し自在に配設した例を示
したが、これに限らず他の座席周辺設備、例えば、TV
モニタ以外の表示装置、ビデオデッキ、電話、コントロ
ールパネル、各種操作ボタン、電源(コンセント)、イ
ヤホーンの差込口、テーブル、リーディングライト等を
収納してもよい。また、上記した実施の形態はいずれも
ビジネスクラスの座席装置に適用したが、ファーストク
ラスやエコノミークラスの座席装置にも適用することが
できる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る航空機
用座席装置によれば、コンソールを備え、このコンソー
ルにTVモニタ等の座席周辺設備を引出し自在に配設し
たので、リクライニング姿勢においても座席周辺設備の
出し入れが容易で、アームレストの袖部幅を小さくする
ことができる。その結果として、シートボトムの幅が拡
大し着座者にゆとりと快適性を与えることができる。
【0065】また、本発明は使用時において隣り合うシ
ートバックの前方を仕切る仕切板を備えているので、隣
り合う着座者が視界に入らず、着座者のプライベート空
間を確保することができる。
【0066】さらに、本発明はコンソールの後側ケース
をアームレストの後方に突出させてマガジンポケットと
収納部を設けているので、シートピッチが広くてもマガ
ジンポケットや収納部からの雑誌類や身の回り品の出し
入れを容易に行うことができる。また、後側ケースをア
ームレストから取り外すと、TVモニタの取付け、取外
し、交換、メンテナンス等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る航空機用座席装置の第1の実施
の形態を示す外観斜視図である。
【図2】 同座席装置の斜め後方から見た外観斜視図で
ある。
【図3】 同座席装置の正面図である。
【図4】 同座席装置の平面図である。
【図5】 同座席装置の背面図である。
【図6】 同座席装置の側面図である。
【図7】 図3のVII −VII 線断面図である。
【図8】 アームレストの要部の斜視図である。
【図9】 シートバックと仕切板を示す斜視図である。
【図10】 コンソールの要部の斜視図である。
【図11】 本発明の第2の実施の形態を示す座席装置
の側面図である。
【図12】 アームレストとコンソールの正面図であ
る。
【図13】 TVモニタとそのスライド装置の側面図で
ある。
【図14】 TVモニタとそのスライド装置の正面図で
ある。
【図15】 本発明の第3の実施の形態を示す座席装置
の後方から見た斜視図である。
【図16】 アームレストとコンソールの要部の斜視図
である。
【図17】 座席装置の透視図である。
【図18】 アームレストの前方から見た透視図であ
る。
【図19】 (a)、(b)はTVモニタの収納状態と
使用状態を示す図である。
【図20】 スライドレールの結合端部を示す図であ
る。
【図21】 (a)、(b)はロック機構の側面図およ
び正面図である。
【図22】 本発明を一人掛用の単座式シートに適用し
た第4の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1…座席装置、2…シート、9…シートボトム、10,
11…袖部、12,13…アームレスト、14…シート
バック、15…テーブル、16…レッグレスト、24…
収納部、31…コントロールパネル、50…コンソー
ル、51…前側ケース、52…後側ケース、53…TV
モニタ、60…マガジンポケット、67…収納部、71
…仕切板、100…座席装置、101…バックシェル、
102…コンソール、103…モニタ用収納部、104
…仕切壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常法寺 和麿 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 (72)発明者 小野間 圭一 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 (72)発明者 小清水 規之 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 Fターム(参考) 3B084 JA08 JB06 JD04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾倒自在なシートバックを有するシート
    と、このシートに設けられた袖付きのアームレストとを
    備え、このアームレストの後端側上面にコンソールを設
    け、このコンソールに座席周辺設備を配設したことを特
    徴とする航空機用座席装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の航空機用座席装置におい
    て、 座席周辺設備がTVモニタであり、このTVモニタを前
    方側から出し入れ自在に配設したことを特徴とする航空
    機用座席装置。
  3. 【請求項3】 傾倒自在なシートバックを有する複数の
    シートを横方向に並設した複座式シートと、この複座式
    シートの互いに隣り合うシート間に設けられた袖付きの
    アームレストとを備え、このアームレストの後端側上面
    に隣り合う2つのシートバック間に位置するコンソール
    を設け、このコンソールにTVモニタを前方側から出し
    入れ自在に配設したことを特徴とする航空機用座席装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の航空機用座席装
    置において、 シートバックの前方を仕切る仕切板を備えたことを特徴
    とする航空機用座席装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の航空機用座席装置におい
    て、 隣り合うシートバック間の前方を仕切る仕切板を備えた
    ことを特徴とする航空機用座席装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の航
    空機用座席装置において、 コンソールをアームレストの後端部上面に設けた前側ケ
    ースと、この前側ケースと前記アームレストの背面に対
    して着脱可能に取付けられアームレストの後方に突出す
    る後側ケースとで構成し、この後側ケースの内部上方と
    前記前側ケースとでTVモニタの収納部を形成するとと
    もに、後側ケースの内部下方に後部シート用の収納部を
    形成したことを特徴とする航空機用座席装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の航空機用座席装置におい
    て、 後側ケースにマガジンポケットを設けたことを特徴とす
    る航空機用座席装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちのいずれか1つに記
    載の航空機用座席装置において、 コンソールの(少なくとも片)側面にモニタ用収納部を
    設け、モニタ用収納部を構成する仕切壁を設けたことを
    特徴とする航空機用座席装置。
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