JPH0939546A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH0939546A
JPH0939546A JP19062795A JP19062795A JPH0939546A JP H0939546 A JPH0939546 A JP H0939546A JP 19062795 A JP19062795 A JP 19062795A JP 19062795 A JP19062795 A JP 19062795A JP H0939546 A JPH0939546 A JP H0939546A
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JP
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damper
air
air outlet
duct
hole
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JP19062795A
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Hiroyuki Yamaguchi
洋之 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調風吹出口を開閉するダンパをその枢支軸
と一体に形成して部品点数を少なくすると共に、枢支軸
を空調風の漏れを防止しながら簡易な構成で回動可能に
支持する。 【解決手段】 フェイス吹出口25の仕切板32,4
4,47に凹部57〜59と、これら凹部57〜59の
両内側面に差込み溝57a〜59aを形成する。一方、
ジョイントダクト38の仕切板48,51,54に突片
60〜62を突設し、ジョイントダクト38をフェイス
吹出口25に連結する際に、凹部57〜59と突片60
〜62とで形成される枢支孔にダンパ27と一体の枢支
軸55を回動可能に支持する。このとき、突片60〜6
2の両側を差込み溝57a〜59aに差込むことによ
り、空調風の漏れを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱交換器により空調
した空気を車室内に供給する自動車用空調装置に係り、
特に空調風吹出口を開閉するダンパの枢支構造を改良し
たものに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置において、ファンケー
シング内に車室内の空気を導入する内気導入口と車外空
気を導入する外気導入口を開閉するダンパの枢支構成と
して、実公昭57−39211号公報に開示されたもの
がある。これは、ファンケーシングの両側面部とその内
気導入口に装着されるシールフランジの両側面部とに凹
部を形成し、内気導入口にシールフランジを装着すると
き、それら両凹部の間にダンパに一体に形成された軸を
回動可能に保持する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車用空調装置にお
いて、その本体ケースには、熱交換器として、通常、エ
バポレータとヒータコアとが設けられ、本体ケース内に
吸入された空気はそれらエバポレータ、ヒータコアと熱
交換して空調風吹出口から車室へと供給される。空調風
吹出口にはフット、フェース、デフロスト等の各種のも
のがあり、それら各空調風吹出口はダンパによって開閉
される。
【0004】上記各空調風吹出口のダンパは、本体ケー
スに枢支軸を介して回動可能に支持されるが、従来で
は、ダンパと枢支軸とは別々に形成されており、本体ケ
ースの軸支孔に枢支軸を挿通した後、枢支軸にダンパを
ねじ等によって固定する構成が採用されていた。しかし
ながら、これでは組立性に劣り、コスト高となるため、
ダンパに枢支軸を一体に形成して部品点数を減らすと共
に、ダンパと枢支軸とを一体化しても、本体ケースに容
易に組み付けることができるような枢支構成の出現が望
まれていた。
【0005】この場合、前述の実公昭57−39211
号公報に開示された空気導入口のダンパの枢支技術を空
調風吹出口のダンパの枢支技術に適用することが考えら
れるが、このものでは、図12に示すように、ファンケ
ーシング1の内気導入口2内にシールフランジ3を差し
込んで連結するとき、寸法誤差等により隙間が生じるこ
とがある。このような隙間が生ずると、空調風吹出口の
ダンパの枢支技術に適用した場合には、その隙間から矢
印Aで示すように空調風が漏れ出るおそれがある。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、空調風吹出口を開閉するダンパをその
枢支軸と一体に形成して部品点数を少なくすることがで
きると共に、枢支軸を空調風の漏れを防止しながら簡易
な構成で回動可能に支持できる自動車用空調装置を提供
するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動車用空調装置は、熱交換器を備えた本
体ケースと、この本体ケースの空調風吹出口に連結され
るジョイントダクトと、前記空調風吹出口を開閉するダ
ンパとを具備した自動車用空調装置において、前記空調
風吹出口の内部及び前記ジョイントダクトの内部に、互
いに対応する仕切板を一体に形成すると共に、前記ダン
パに枢支軸を一体に形成し、前記空調風吹出口の仕切板
及び前記ジョイントダクトの仕切板のうち、一方の仕切
板に凹部を形成すると共に、この凹部の両内則面に差込
み溝を形成し、他方の仕切板に両側部が前記差込み溝に
差し込まれる突片を一体に形成し、前記ダンパの枢支軸
を前記凹部と前記突片とにより形成される枢支孔に回動
可能に支持する構成としたことを特徴とするものであ
る。この構成によれば、仕切板により区画された通風路
間は、差込み溝に突片が差し込まれることにより、シー
ルされる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図10に基づいて説明する。図7及び図8に示すよう
に、自動車用空調装置のエアダクトを構成する本体ケー
ス11は、ファンケーシング12とクーラダクト13と
ヒータダクト14とから構成されており、自動車の運転
席及び助手席の前側に存するインストルメントパネル
(図示せず)の内側に横長にして配設されている。
【0009】上記ファンケーシング12には、ブロワ1
5のファン16が配置され、このファン16がブロワモ
ータ17により駆動されると、吸入ダクト18から空気
を吸入してクーラダクト13側に送風するようになって
いる。なお、吸入ダクト18には、内気吸入口19及び
外気吸入口20が形成されていると共に、内外気切換ダ
ンパ21が設けられており、この内外気切換ダンパ21
の開閉状態を切り換えることによって吸入モードを車内
空気を内気吸入口19から吸入する内気吸入モードと車
外空気を外気吸入口20から吸入する外気吸入モードと
に切り換えることができるように構成されている。
【0010】クーラダクト13内には、熱交換器を構成
する冷凍サイクルのエバポレータ22が配置されている
と共に、ヒータダクト14内には、同じく熱交換器を構
成するヒータコア23が配置されており、ファンケーシ
ング12から送風された空気は、エバポレータ22によ
り冷却された後、ヒータコア23により加熱されて空調
風となる。
【0011】クーラダクト13の出口側は、自動車の前
方側に向かって傾斜するように絞られている。これに対
し、ヒータダクト14の入口側は、運転席及び助手席に
向かって略90度曲がるエルボ部14aに形成されてお
り、そのエルボ部14aよりも風下の胴部14bは、運
転席及び助手席に向かって(自動車の後方に向かって)
真っ直ぐ延びる形態に形成されている。なお、胴部14
bの左右方向中心は自動車の左右方向中心(図7に二点
鎖線Bで示す)と一致している。
【0012】上記胴部14bの上面部には、エバポレー
タ22及びヒータコア23と熱交換した後の空調風を吹
き出す空調風吹出口としてのデフロスタ吹出口24とフ
ェイス吹出口25とが形成されていると共に、図3に示
すように、胴部14bの下面部前側には、空調風吹出口
としてのフット吹出口26が形成されている。そして、
それらの各吹出口24〜26は、ダンパ27〜29によ
り開閉されるようになっている。
【0013】さて、ヒータダクト14の胴部14bに
は、その内部を運転席用通風路30及び助手席用通風路
31に二分する中央仕切板32がフェイス吹出口25ま
で延長するように一体に形成されている。そして、この
運転席用通風路30及び助手席用通風路31内には、ヒ
ータコア23の風上側に位置して運転席用及び助手席用
のエアミックスダンパ33及び34が回動可能に設けら
れている。これらエアミックスダンパ33及び34は、
エバポレータ22により冷却された空気をヒータコア2
3を通過する空気とヒータコア23をバイパスする空気
とに分けると共にその風量の割合を調整する作用をな
し、これによりヒータコア23を通過した加熱風量とヒ
ータコア23をバイパスした冷却風量との混合割合が調
整されて空調風の温度が調節されるようになっている。
【0014】そして、図10に示すように、運転席用エ
アミックスダンパ33を操作するためのリンク機構35
が前記各吹出口24〜26を開閉するダンパ27〜29
を操作するためのリンク機構36と共に胴部14bの右
外側面に配設されていると共に、助手席用エアミックス
ダンパ34を操作するためのリンク機構37が胴部14
bの左外側面に配置されている。これにより、運転席用
エアミックスダンパ33と助手席用エアミックスダンパ
34とを運転席に座った乗員と助手席に座った乗員とが
個別に操作できるようになっている。なお、助手席用エ
アミックスダンパ34のリンク機構37は図示を省略し
ている。
【0015】前記デフロスト吹出口24及びフェイス吹
出口25が形成された胴部14bの上面部には、図9及
び図10に示すように、プラスチック製のジョイントダ
クト38が連結されている。このジョイントダクト38
の内部は、隔壁39によりデフロスト吹出口24に連通
するデフロストダクト部40及びフェイスダクト部41
とに区分されている。
【0016】図8に示すように、ヒータダクト14の胴
部14bのうち、ヒータコア23の風下側には、運転席
用通風路30を更に二分して運転席用中央通風路42と
運転席用右側通風路43とに区画する右側仕切板44及
び助手席用通風路31を更に二分して助手席用中央通風
路45と助手席用左側通風路46とに区画する左側仕切
板47がフェイス吹出口25まで延長するように一体に
形成されている。
【0017】これに対し、ジョイントダクト38のフェ
イスダクト部41には、図1に示すように、その内部を
運転席側と助手席側とに二分する中央仕切板48、この
中央仕切板48の右側部分を更に二分して運転席用中央
連通路49と運転席用右側連通路50とを形成する右側
仕切板51及び中央仕切板48の左側部分を更に二分し
て助手席用中央連通路52と助手席用左側連通路53と
に区画する左側仕切板54が一体に形成されている。
【0018】かかるジョイントダクト38をヒータダク
ト14の胴部14bの上面部に連結したとき、その運転
席用中央連通路49、運転席用右側連通路50、助手席
用中央連通路52、助手席用左側連通路53は、それぞ
れフェイス吹出口25の運転席用中央通風路42、運転
席用右側通風路43、助手席用中央通風路45、助手席
用左側通風路46に連通されるようになっている。
【0019】そして、ジョイントダクト38のデフロス
トダクト部40、フェイスダクト部41の運転席用中央
連通路49、運転席用右側連通路50、助手席用中央連
通路52、助手席用左側連通路53には、それぞれガイ
ドダクト(図示せず)が連結される。そして、デフロス
トダクト部40の空調風はインストルメントパネルの前
部に設けられたデフロストグリルから吹き出され、運転
席用中央連通路49と助手席用中央連通路52の空調風
はインストルメントパネルの中央に設けられた運転席用
中央グリルと助手席用中央グリルから吹き出され、運転
席用右側連通路50と助手席用左側連通路53の空調風
はインストルメントパネルの右側と左側に設けられた右
側グリルと左側グリルから吹き出されるようになってい
る。
【0020】さて、ここで、フェイス吹出口25を開閉
するダンパ27の支持構成につき説明する。図1〜図4
に示すように、ダンパ27は、プラスチックにより枢支
軸55と一体に形成されている。この場合、ダンパ27
は、胴部14b及びジョイントダクト38の各仕切板3
2,44,47及び48,51,54に対する逃げ溝2
7aが3本形成されていて4分割された形態となってい
る。
【0021】一方、フェイス吹出口25の仕切板32,
44,47の上端部中央には、前記枢支軸55の直径と
ほぼ等しい幅寸法のほぼU字状の凹部57〜59が形成
されていると共に、この凹部57〜59の前後両内側面
部に差込み溝57a〜59aが形成されている。これに
対し、ジョイントダクト38の仕切板48,51,54
の下端部中央には、突片60〜62が一体に突設されて
おり、この突片60〜62の下端部には半円形の切欠部
60a〜62aが形成されている。
【0022】また、枢支軸55の左右両端部には、ほぼ
連結穴56が形成されており、この連結穴56の開口側
半分は円形に、奥方側半分は十字状に形成されている。
フェイス吹出口25の左右両側面部には、連結穴56に
対応して透孔63が形成されている。左側の透孔63に
は、支持軸64が挿通され、右側の透孔63には、リン
ク65の連結軸66が挿通されるようになっている。図
5に示すように、支持軸64は、基端部に円板状の頭部
64aを有し、この頭部64aから支持軸64の外周を
包囲するようにして複数本の弾性係合片たる弾性爪片6
7が一体に突設されている。また、連結軸66の基端径
大部66aには、連結軸66の外周を包囲するようにし
て複数本の弾性爪片68が一体に突設されている。そし
て、支持軸64及び連結軸66のうち、弾性爪片67及
び68から突出する先端側は断面ほぼ十字状に形成され
ている。
【0023】さて、ダンパ27を回動可能に支持するに
は、ジョイントダクト38を胴部14bの上面部に連結
する前に、ダンパ27の枢支軸55をフェイス吹出口2
5側の仕切板32,44,47の凹部57〜59に挿入
する。そして、支持軸64を弾性爪片67と共に左側の
透孔63に挿通すると共に、リンク65の連結軸66を
弾性爪片68と共に右側の透孔63に挿通する。
【0024】すると、図6に示すように、支持軸64及
び連結軸66の十字状先端部が枢支軸55の連結穴56
に嵌入されて該枢支軸55と一体に回動するようになる
と共に、弾性爪片67及び68の先端爪部67a及び6
8aが透孔63を通過して当該透孔63の周囲部に係合
することにより、支持軸64及び連結軸66の抜け止め
がなされる。そして、リンク65をリンク機構36側の
リンクと連結する。なお、支持軸64及び連結軸66
は、透孔63に対して弾性爪片67及び68により回動
可能に枢支される。また、左右両側の透孔63は、支持
軸64の頭部64a及び連結軸66の基端径大部66a
により閉鎖される。
【0025】この後、ジョイントダクト38を胴部14
bの上面部に連結する。このとき、突片60〜62は、
図4に示すように、その両側が差込み溝57a〜62a
に差し込まれつつ凹部57〜59内に挿入され、ジョイ
ントダクト38の仕切板48,51,54がフェイス吹
出口25の仕切板32,44,47に突き当てられたジ
ョイントダクト38の連結状態では、凹部57〜59の
半円形底面部と突片60〜62の半円形切欠部60a〜
62aとによって3個の円形の枢支孔69が形成され
る。そして、この枢支孔69にダンパ27の枢支軸55
が回動可能に支持される。
【0026】ここで、ダンパ27は、その枢支軸55を
含めて、フェイス吹出口25の左右両側面部間の間隔よ
りも短く設定されており、枢支軸55が枢支孔69に支
持された状態では、図6に示すように、ダンパ27の左
右両端とフェイス吹出口25の左右両側面部との間には
隙間70が存在しており、その隙間内に弾性爪片67,
68の爪部67a,68aが位置されている。そして、
ダンパ27がフェイス吹出口25を閉じた状態になって
も、その隙間70は開放されたままとなり、そこから空
調風が漏れ出るようにしている。そして、その隙間70
から漏れ出た空調風は、ジョイントダクト38の運転席
用右側連通路50、助手席用左側連通路53及び図示し
ないガイドダクトを介してインストルメントパネルの左
右両側のグリルから自動車の運転席側の助手席側のドア
のウインドガラスに向かって吹き出るようにしてそれら
ウインドガラスの曇り止めを図るようにしている。
【0027】なお、フェイス吹出口25において、運転
席用中央通風路42及び助手席用中央通風路52の周囲
部には、ダンパ27の上側及び下側に位置するヒレ部2
5a及び25bが形成されており、ダンパ27の閉鎖時
には当該ダンパ27の周囲部がヒレ部25a,25bに
接することによりシールされるようになっている。
【0028】このように本実施例によれば、ダンパ27
は枢支軸55と一体に形成されているので、部品点数が
減少する。そして、その枢支軸55は、ジョイントダク
ト38をヒータダクト14の胴部14bに連結する際、
フェイス吹出口25の仕切板32,44,47に形成さ
れた凹部57〜59とジョイントダクト38の仕切板4
8,51,54に突設された突片60〜62とで形成さ
れる枢支孔69により回動可能に支持されるので、ダン
パ27と枢支軸55とが一体になっていても、枢支軸5
5を枢支する組立を容易に行うことができる。その上、
枢支軸55を回動操作するためのリンク65の連結軸6
6も、透孔63に挿通するだけで枢支軸55に容易に連
結することができる。
【0029】しかも、突片60〜62の両側は、凹部5
7〜59の両内側面の差込み溝57a〜59aに差し込
まれるので、凹部57〜59と突片60〜62との間に
空調風が漏れ出るような間隙が生ずるおそれがない。従
って、運転席側に吹き出される空調風と助手席側に吹き
出される空調風の温度を個別に調節できるようにしてい
ることから、双方の空気が混じることは避けねばならな
いという要望に効果的に対処することができる。
【0030】また、ダンパ27を閉じても、隙間70を
通じて運転席用右側通風路43及び助手席用左側通風路
46から運転席用右側連通路50及び助手席用左側連通
路53に空調風が流出するので、運転席用右側連通路4
9及び助手席用左側連通路53から運転席用中央連通路
49及び助手席用中央連通路52に空調風が漏れ出るこ
とも避けねばならないが、この要望についても、効果的
に対処することができる。
【0031】図11は本発明の他の実施例を示すもの
で、これはダンパ27の枢支軸55を長くし、その両端
部を胴部14bの左右両側面部の上端部に形成された凹
部71とジョイントダクト38の左右両側面部の下端部
に突設された突片72との間で回動可能に支持するよう
にしたものである。この場合も、突片72の両側は、凹
部71の両内側面に形成された差込み溝71aに差し込
まれるようにすると共に、突片72の下端部に半円形の
切欠部72aを形成して凹部72の半円形底部との間に
枢支孔が形成されるようにしている。なお、図示はしな
いが、リンク65は直接枢支軸55にねじ止め等により
連結する構成としている。このように構成した本実施例
によれば、上記一実施例と同様の効果を得ることができ
る他、支持軸64を省略できるという効果を奏する。
【0032】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、例えば凹部57〜59を
ジョイントダクト38の仕切板48,51,54に形成
し、突片60〜62をフェイス吹出口25の仕切板3
2,44,47に突設しても良く、要は互いに突き合わ
される一組の仕切板48と32,51と44,54と4
7の一方に凹部を形成し、他方に突片を形成すれば良
い。本発明のダンパの枢支構成は、デフロスト吹出口2
4,フット吹出口26のダンパ28,29に適用しても
良い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
体ケースにジョイントダクトを連結する際に、一方の仕
切板に形成した凹部と他方に形成した突片との間にダン
パの枢支軸を支持するので、枢支軸を一体に形成したダ
ンパを回動可能に支持する組立を容易に行うことができ
ると共に、突片の両側が凹部の両内側面の差込み溝に差
し込まれるので、支持部位から空調風が漏れ出るおそれ
がないという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の分解斜視図
【図2】要部の部分的な分解斜視図
【図3】分解状態で示す要部の部分的な断面図
【図4】同横断面図
【図5】支持軸及びリンクの連結軸を枢支軸に組み付け
る前の状態で示す平面図
【図6】支持軸及びリンクの連結軸を枢支軸に組み付け
た後の状態で示す平面図
【図7】ジョイントダクトを除去して示す車両用空調装
置全体の破断平面図
【図8】同破断正面図
【図9】ジョイントダクトを連結して示す縦断側面図
【図10】同右側面図
【図11】本発明の他の実施例を示す図1相当図
【図12】従来例の欠点を説明するための部分断面図
【符号の説明】
図中、11は本体ケース、14はヒータダクト、14b
は胴部、23はヒータコア(熱交換器)、25はフェイ
ス吹出口(空調風吹出口)、27はダンパ、32は中央
仕切板、36はリンク機構、38はジョイントダクト、
44は右側仕切板、47は左側仕切板、48は中央仕切
板、51は右側仕切板、54は左側仕切板、55は枢支
軸、57〜59は凹部、57a〜59aは差込み溝、6
0〜62は突片、64は支持軸、65はリンク、66は
連結軸、67,68は弾性爪片(弾性係合片)、71は
凹部、71aは差込み溝、72は突片である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器を備えた本体ケースと、 この本体ケースの空調風吹出口に連結されるジョイント
    ダクトと、 前記空調風吹出口を開閉するダンパとを具備した自動車
    用空調装置において、 前記空調風吹出口の内部及び前記ジョイントダクトの内
    部に、互いに対応する仕切板を一体に形成すると共に、
    前記ダンパに枢支軸を一体に形成し、 前記空調風吹出口の仕切板及び前記ジョイントダクトの
    仕切板のうち、一方の仕切板に凹部を形成すると共に、
    この凹部の両内則面に差込み溝を形成し、他方の仕切板
    に両側部が前記差込み溝に差し込まれる突片を一体に形
    成し、 前記ダンパの枢支軸を前記凹部と前記突片とにより形成
    される枢支孔に回動可能に支持する構成としたことを特
    徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記ダンパの枢支軸の端部に形成された
    連結穴と、 前記空調風吹出口の側面部に形成された透孔と、 前記ダンパを開閉操作するリンク機構に連結されるリン
    クと、 このリンクに一体に形成された連結軸及び弾性係合片と
    を具備し、 前記ダンパを前記枢支軸の端部が前記空調風吹出口の側
    面部に対向するように配置し、前記リンクの前記連結軸
    及び弾性係合片を前記透孔に通して前記連結軸を前記連
    結穴に挿入連結すると共に、前記弾性係合片を前記透孔
    の周囲部に係合させて抜け止め状態にしたことを特徴と
    する請求項1記載の自動車用空調装置。
JP19062795A 1995-07-26 1995-07-26 自動車用空調装置 Pending JPH0939546A (ja)

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